JP2000229206A - 濾過式水処理装置及び濾過担体洗浄方法 - Google Patents

濾過式水処理装置及び濾過担体洗浄方法

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JP2000229206A
JP2000229206A JP11029269A JP2926999A JP2000229206A JP 2000229206 A JP2000229206 A JP 2000229206A JP 11029269 A JP11029269 A JP 11029269A JP 2926999 A JP2926999 A JP 2926999A JP 2000229206 A JP2000229206 A JP 2000229206A
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filtration
sand
carrier
filter carrier
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JP11029269A
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English (en)
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Yoshiyuki Mineo
佳幸 峯尾
Akiro Sanemori
彰郎 実森
Ichiro Nakahori
一郎 中堀
Isao Sakaguchi
功 坂口
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Mitsubishi Electric Corp
Osaka Prefecture
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Mitsubishi Electric Corp
Osaka Prefecture
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不純物の剥離に時間がかかり、多量の浄化水
が必要であるという課題があった。 【解決手段】 濾過砂浮遊領域14に超音波18を発生
させる超音波発振器17を備え、濾過砂を洗浄し濾過砂
に吸着した不純物を濾過砂から剥離する場合に逆洗水及
び表洗水を注入するとともに濾過砂浮遊領域14に超音
波18を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、河川から取水し
た被処理水や使用後の汚水(以下、汚水という)中の不
純物を濾過砂などの濾過担体に吸着させて汚水を処理す
る濾過式水処理装置及びその装置における濾過砂などの
濾過担体に吸着した不純物を濾過担体から剥離する濾過
担体洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の濾過式水処理装置を示す
概略的な構成図である。図15は濾過式水処理装置とし
て砂濾過水処理装置を示している。また、図15は濾過
砂を洗浄する様子を示している。図において、1は濾過
式水処理装置、2は濾過池、3は濾過池2に装填された
濾過砂の沈積層、4は濾過砂の沈積層3上に位置する、
濾過砂の洗浄時に濾過砂が浮遊する濾過砂浮遊領域、5
は濾過池2の底部から上側に向かって逆洗水を注入する
逆洗管、6は濾過砂の沈積層3の上側から濾過砂の沈積
層3に向かって表洗水を注入する表洗管である。図15
では逆洗水及び表洗水を注入する様子が矢印で示されて
いる。
【0003】次に動作について説明する。濾過式水処理
装置1を用いて汚水を処理する場合、逆洗水及び表洗水
の注入を停止した状態で濾過池2の上部から注入管(図
示せず)により濾過池2に汚水を注入する。濾過池2に
注入された汚水は濾過砂の沈積層3に染み込む。汚水中
に含まれている不純物は濾過砂に吸着する。不純物が濾
過砂に吸着することにより不純物が取り除かれた水は濾
過池2の底部から取出管(図示せず)により取出され
る。
【0004】濾過砂を洗浄し濾過砂に吸着した不純物を
濾過砂から剥離する場合、先ず、汚水の注入を停止す
る。その後、濾過池2の底部から上側に向かって逆洗管
5により逆洗水を注入し、濾過砂の沈積層3の上側から
濾過砂の沈積層3に向かって表洗管6により表洗水を注
入する。逆洗水を注入することにより濾過砂の沈積層3
が膨脹し、表洗水を注入することにより汚水処理によっ
て濾過砂の沈積層3の表面に形成された不純物の膜が壊
れる。また、逆洗水及び表洗水を注入することにより、
濾過砂の沈積層3上を濾過砂が浮遊する。濾過砂の沈積
層3上を浮遊する濾過砂に吸着した不純物は水の力によ
り剥離する。濾過砂から剥離した不純物は、濾過池2の
上部からオーバーフローし、濾過池2の外側に設けられ
た排水溝(図示せず)を通して外部に流出する。なお、
濾過砂が濾過池2の上部からオーバーフローしないよう
に、逆洗水及び表洗水を注入する。
【0005】その後、濾過砂から剥離する不純物がなく
なると、逆洗水及び表洗水の注入を停止する。その後、
再度、濾過池2の上部から注入管(図示せず)により濾
過池2に汚水を注入し、汚水処理を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の濾過式水処理装
置は以上のように構成されているので、濾過砂を洗浄し
濾過砂に吸着した不純物を濾過砂から剥離する場合、水
の力で濾過砂に吸着した不純物を剥離するため、不純物
の剥離に時間がかかるという課題があった。また、不純
物の剥離に時間がかかるため、不純物を含まない浄化水
である逆洗水及び表洗水を濾過池に多量に注入しなけれ
ばならず、多量の浄化水が必要であるという課題があっ
た。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、短時間で少量の浄化水を用いて濾
過砂などの濾過担体に吸着した不純物を濾過砂から剥離
することができる濾過式水処理装置を得ることを目的と
する。
【0008】また、この発明は短時間で少量の浄化水を
用いて濾過砂などの濾過担体に吸着した不純物を濾過担
体から剥離することができる濾過担体洗浄方法を得るこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る濾過式水
処理装置は、濾過担体浮遊領域に超音波を発生させる超
音波発振器を備えたものでる。
【0010】この発明に係る濾過式水処理装置は、濾過
担体の沈積層の上側から濾過担体の沈積層に向かって表
洗水を注入する表洗管を備えたものである。
【0011】この発明に係る濾過式水処理装置は、超音
波発振器が、濾過担体浮遊領域に位置する濾過池の側壁
に取り付けられているものである。
【0012】この発明に係る濾過式水処理装置は、超音
波発振器が、濾過担体浮遊領域に設けられた超音波発振
器取付手段に取付けられているものである。
【0013】この発明に係る濾過式水処理装置は、超音
波発振器が、濾過担体浮遊領域において濾過担体の沈積
層の表面と平行な面内で回転する超音波発振器取付手段
に取付けられているものである。
【0014】この発明に係る濾過式水処理装置は、超音
波発振器が、濾過担体の沈積層の表面と垂直な方向に超
音波を発生させるように取付けられているものである。
【0015】この発明に係る濾過担体洗浄方法は、濾過
担体に吸着した不純物を、逆洗水を注入するとともに、
濾過担体浮遊領域に超音波を発生させることにより濾過
担体から剥離するものである。
【0016】この発明に係る濾過式水処理装置は、濾過
担体浮遊領域に気泡を噴射する気泡噴射機を備えたもの
である。
【0017】この発明に係る濾過式水処理装置は、濾過
担体の沈積層の上側から濾過担体の沈積層に向かって表
洗水を注入する表洗管を備えたものである。
【0018】この発明に係る濾過式水処理装置は、気泡
噴射機が、濾過担体浮遊領域に位置する濾過池の側壁に
取り付けられているものである。
【0019】この発明に係る濾過式水処理装置は、気泡
噴射機が、濾過担体浮遊領域に設けられた気泡噴射機取
付手段に取付けられているものである。
【0020】この発明に係る濾過式水処理装置は、気泡
噴射機が、濾過担体浮遊領域において濾過担体の沈積層
の表面と平行な面内で回転する気泡噴射機取付手段に取
付けられているものである。
【0021】この発明に係る濾過担体洗浄方法は、濾過
担体に吸着した不純物を、逆洗水を注入するとともに、
濾過担体浮遊領域に気泡を噴射することにより濾過担体
から剥離するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による濾
過式水処理装置を示す概略的な構成図である。図2は図
1中のX方向から見た、この発明の実施の形態1による
濾過式水処理装置を示す概略的な平面図である。図1及
び図2は濾過式水処理装置として砂濾過水処理装置を示
している。また、図1及び図2は濾過砂を洗浄する様子
を示している。図において、11は濾過式水処理装置、
12は濾過池、13は濾過池12に装填された濾過砂の
沈積層(濾過担体の沈積層)、14は濾過砂の沈積層1
3上に位置する、濾過砂の洗浄時に濾過砂が浮遊する濾
過砂浮遊領域(濾過担体浮遊領域)、15は濾過池12
の底部から上側に向かって逆洗水を注入する逆洗管、1
6は濾過砂の沈積層13の上側から濾過砂の沈積層13
に向かって表洗水を注入する表洗管、17は濾過砂浮遊
領域14に超音波を発生させる超音波発振器、18は超
音波発振器17から発振し濾過砂浮遊領域14に発生し
た超音波である。図1では逆洗水及び表洗水を注入する
様子が矢印で示されている。
【0023】この実施の形態では、超音波発振器17は
濾過砂浮遊領域14に位置する濾過池12の側壁に取付
けられている。また、超音波発振器17は濾過砂の沈積
層13の表面と平行な方向に超音波18を発生させるよ
うに取付けられている。超音波発振器17は図1中のX
方向から見たとき四角形状をしている濾過池12の1つ
の側壁に取付けられ一列に並んでいる。超音波発振器1
7から発振した超音波18は超音波発振器17が取り付
けられた側壁と対向する側壁付近まで到達する。
【0024】次に動作について説明する。濾過式水処理
装置11を用いて汚水を処理する場合、逆洗水及び表洗
水の注入を停止した状態で濾過池12の上部から注入管
(図示せず)により濾過池12に汚水を注入する。濾過
池12に注入された汚水は濾過砂の沈積層13に染み込
む。汚水中に含まれている不純物は濾過砂に吸着する。
不純物が濾過砂に吸着することにより不純物が取り除か
れた水は濾過池12の底部から取出管(図示せず)によ
り取出される。
【0025】濾過砂を洗浄し濾過砂に吸着した不純物を
濾過砂から剥離する場合、先ず、汚水の注入を停止す
る。その後、濾過池12の底部から上側に向かって逆洗
管15により逆洗水を注入し、濾過砂の沈積層13の上
側から濾過砂の沈積層13に向かって表洗管16により
表洗水を注入する。また、逆洗水及び表洗水を注入する
とともに、超音波発振器17から超音波18を発振し濾
過砂浮遊領域14に超音波18を発生させる。逆洗水を
注入することにより濾過砂の沈積層13が膨脹し、表洗
水を注入することにより汚水処理によって濾過砂の沈積
層13の表面に形成された不純物の膜が壊れる。また、
逆洗水及び表洗水を注入することにより、濾過砂の沈積
層13上を濾過砂が浮遊する。濾過砂の沈積層13上を
浮遊する濾過砂には超音波18が作用するため、濾過砂
の沈積層13上を浮遊する濾過砂に吸着した不純物は濾
過砂から剥離しやすくなり、水の力で容易に剥離する。
濾過砂から剥離した不純物は、濾過池12の上部からオ
ーバーフローし、濾過池12の外側に設けられた排水溝
(図示せず)を通して外部に流出する。なお、濾過砂が
濾過池12の上部からオーバーフローしないように、逆
洗水及び表洗水を注入する。
【0026】その後、濾過砂から剥離する不純物がなく
なると、逆洗水及び表洗水の注入並びに超音波の発振を
停止する。その後、再度、濾過池12の上部から注入管
(図示せず)により濾過池12に汚水を注入し、汚水処
理を行う。
【0027】図3はビーカなどの容器に装填された濾過
砂を攪拌と超音波とを用いて洗浄する場合と、攪拌のみ
で洗浄する場合とにおける濾過砂から剥離する不純物の
重量と洗浄時間との関係を定性的に示す特性図である。
図3では縦軸に濾過砂から剥離した不純物の重量をと
り、横軸に洗浄時間をとっている。図3において、曲線
aは攪拌と超音波とを用いて濾過砂を洗浄する場合を示
し、曲線bは攪拌のみで濾過砂を洗浄する場合を示す。
なお、ビーカなどの容器に装填された濾過砂を攪拌する
ことは、濾過式水処理装置における逆洗水及び表洗水を
注入することに相当する。
【0028】図3に示すように、攪拌と超音波とを用い
て濾過砂を洗浄する場合、攪拌のみで濾過砂を洗浄する
場合に比べて、濾過砂から剥離する不純物の重量が大き
く、濾過砂から剥離する不純物の重量が飽和に達する時
間が短い。
【0029】例えば、100gの濾過砂を攪拌と超音波
とを用いて5分間洗浄したときに濾過砂から剥離した不
純物の重量を100%としたとき、100gの濾過砂を
攪拌のみで洗浄したときに濾過砂から剥離した不純物の
重量の飽和値は70〜80%であった。また、100g
の濾過砂を攪拌と超音波とを用いて洗浄したときに濾過
砂から剥離した不純物の重量が飽和に達するまでの時間
は約1分であったのに対し、100gの濾過砂を攪拌の
みで洗浄したときに濾過砂から剥離した不純物の重量が
飽和に達するまでの時間は約5分であった。
【0030】以上のようにこの実施の形態1によれば、
濾過砂浮遊領域14に超音波18を発生させる超音波発
振器17を備え、濾過砂を洗浄し濾過砂に吸着した不純
物を濾過砂から剥離する場合に逆洗水及び表洗水を注入
するとともに濾過砂浮遊領域14に超音波18を発生さ
せるので、短時間で少量の浄化水を用いて濾過砂に吸着
した不純物を濾過砂から剥離することができる効果が得
られる。
【0031】また、この実施の形態1によれば、超音波
発振器17を濾過砂浮遊領域14に位置する濾過池12
の側壁に取付けるので、超音波発振器17の取付けが簡
単であるという効果が得られる。
【0032】なお、この実施の形態では、濾過砂を洗浄
するときに表洗水を注入する場合について説明したが、
表洗水を注入しなくても、上述した同様な効果が得られ
る。ただし、濾過砂を洗浄するときに表洗水を注入する
場合には、汚水処理によって濾過砂の沈積層13の表面
に形成された不純物の膜を容易に壊すことができる効果
が得られる。
【0033】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2による濾過式水処理装置を示す概略的な構成図であ
る。図5は図4中のX1方向から見た、この発明の実施
の形態2による濾過式水処理装置を示す概略的な平面図
である。図4及び図5は濾過式水処理装置として砂濾過
水処理装置を示している。また、図4及び図5は濾過砂
を洗浄する様子を示している。図において、21は濾過
式水処理装置、22は濾過砂浮遊領域14に超音波を発
生させる超音波発振器、23は超音波発振器22から発
振し濾過砂浮遊領域14に発生した超音波、24は濾過
砂浮遊領域14に設けられた井形状の枠組み(超音波発
振器取付手段)である。その他の構成要素は図1及び図
2で同一符号を付しているものと同一あるいは同等であ
る。図4では逆洗水及び表洗水を注入する様子が矢印で
示されている。
【0034】この実施の形態では、超音波発振器22は
濾過砂浮遊領域14に設けられた井形状の枠組み24に
取り付けられている。また、超音波発振器22は濾過砂
の沈積層13の表面と平行な方向に超音波23を発生さ
せるように取付けられている。超音波発振器22は井形
状の枠組み24の交差部上に取付けられ二列に並んでい
る。第1列目の超音波発振器22から発振した超音波2
3は第2列目の超音波発振器22付近まで到達し、第2
列目の超音波発振器22から発振した超音波23は第1
列目の超音波発振器22が位置する側と反対側の濾過池
12の側壁付近まで到達する。
【0035】この実施の形態2による濾過式水処理装置
21の動作は、実施の形態1による濾過式水処理装置1
1の動作と同様である。
【0036】以上のようにこの実施の形態2によれば、
濾過砂浮遊領域14に超音波23を発生させる超音波発
振器22を備え、濾過砂を洗浄し濾過砂に吸着した不純
物を濾過砂から剥離する場合に逆洗水及び表洗水を注入
するとともに濾過砂浮遊領域14に超音波23を発生さ
せるので、短時間で少量の浄化水を用いて濾過砂に吸着
した不純物を濾過砂から剥離することができる効果が得
られる。
【0037】また、この実施の形態2によれば、超音波
発振器22を濾過砂浮遊領域14に設けられた井形状の
枠組み24に取り付けるので、濾過池12が広い場合で
も広範囲に超音波発振器22を取り付けることができ、
濾過砂浮遊領域14全体に超音波23を発生させること
ができる効果が得られる。
【0038】なお、この実施の形態では、濾過砂を洗浄
するときに表洗水を注入する場合について説明したが、
表洗水を注入しなくても、上述した同様な効果が得られ
る。ただし、濾過砂を洗浄するときに表洗水を注入する
場合には、汚水処理によって濾過砂の沈積層13の表面
に形成された不純物の膜を容易に壊すことができる効果
が得られる。
【0039】実施の形態3.実施の形態2では、超音波
発振器22が、濾過砂浮遊領域14に設けられた井形状
の枠組み24に、濾過砂の沈積層13の表面と平行な方
向に超音波23を発生させるように取付けられている場
合について説明したが、この実施の形態では、超音波発
振器が、濾過砂浮遊領域に設けられた井形状の枠組み
に、濾過砂の沈積層の表面と垂直な方向に超音波を発生
させるように取付けられている場合について説明する。
【0040】図6はこの発明の実施の形態3による濾過
式水処理装置を示す概略的な平面図であり、図5に相当
する図である。図6は濾過式水処理装置として砂濾過水
処理装置を示している。また、図6は濾過砂を洗浄する
様子を示している。図において、31は濾過式水処理装
置、32は濾過砂浮遊領域14に超音波を発生させる超
音波発振器、33は超音波発振器32から発振し濾過砂
浮遊領域14に発生した超音波である。その他の構成要
素は図5で同一符号を付しているものと同一あるいは同
等である。
【0041】この実施の形態では、超音波発振器32は
濾過砂浮遊領域14に設けられた井形状の枠組み24に
取り付けられている。また、超音波発振器32は濾過砂
の沈積層13の表面と垂直な方向に超音波33を発生さ
せるように取付けられている。超音波発振器32は井形
状の枠組み24の交差部上に取付けられ二列に並んでい
る。超音波発振器32から発振した超音波33は濾過砂
の沈積層13まで到達する。
【0042】この実施の形態3による濾過式水処理装置
31の動作は、実施の形態1による濾過式水処理装置1
1の動作と同様である。
【0043】以上のようにこの実施の形態3によれば、
実施の形態2と同様の効果が得られる。
【0044】さらに、この実施の形態3によれば、超音
波発振器32を、濾過砂浮遊領域14に設けられた井形
状の枠組み24に、濾過砂の沈積層13の表面と垂直な
方向に超音波33を発生させるように取付けるので、超
音波発振器32から発振した超音波33は濾過砂の沈積
層13まで到達すればよく、超音波33の到達距離が短
くてよいため、小さな電力で超音波発振器32を動作さ
せることができる効果が得られる。例えば、濾過池12
の短辺の長さは3mm〜4mm程度であり、濾過砂浮遊
領域14の深さは30cm程度である。
【0045】なお、この実施の形態では、濾過砂を洗浄
するときに表洗水を注入する場合について説明したが、
表洗水を注入しなくても、上述した同様な効果が得られ
る。ただし、濾過砂を洗浄するときに表洗水を注入する
場合には、汚水処理によって濾過砂の沈積層13の表面
に形成された不純物の膜を容易に壊すことができる効果
が得られる。
【0046】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4による濾過式水処理装置を示す概略的な構成図であ
る。図8は図7中のX2方向から見た、この発明の実施
の形態4による濾過式水処理装置を示す平面図である。
図7及び図8は濾過式水処理装置として砂濾過水処理装
置を示している。また、図7及び図8は濾過砂を洗浄す
る様子を示している。図において、41は濾過式水処理
装置、42は砂濾過浮遊領域14に超音波を発生させる
超音波発振器、43は超音波発振器42から発振し濾過
砂浮遊領域14に発生した超音波、44は濾過砂の沈積
層13の上側から濾過砂の沈積層13に向かって表洗水
を注入する表洗管(超音波発振器取付手段)、45は濾
過池12の外部に設置された電源、46は超音波発振器
42に電源45からの電力を供給するための電力接続装
置、47は電源45と電力接続装置46とを接続する電
力ケーブル、48は超音波発振器42と電力接続装置4
6とを接続する電力ケーブルである。その他の構成要素
は図1及び図2で同一符号を付しているものと同一ある
いは同等である。図7では逆洗水及び表洗水を注入する
様子が矢印で示されている。
【0047】この実施の形態では、表洗管44は濾過砂
浮遊領域14において濾過砂の沈積層13の表面と平行
な面内で回転する。図8では表洗管44が回転する様子
が矢印で示されている。超音波発振器42は表洗管44
に取り付けられている。また、超音波発振器42は濾過
砂の沈積層13の表面と平行な方向に超音波43を発生
させるように取付けられている。超音波発振器42は表
洗管44に沿って取り付けられ一列に並んでいる。
【0048】図9はこの発明の実施の形態4による濾過
式水処理装置に用いる電力接続装置を示す概略的な構成
図である。図9(a)はブラシ型の電力接続装置を示
し、図9(b)は導電性溶液カップリング型の電力接続
装置を示し、図9(c)は電磁誘導型の電力接続装置を
示している。ブラシ型の電力接続装置は可動式であり、
導電性溶液カップリング型及び電磁誘導型の電力接続装
置は非接触式である。非可動式または非接触式の電力接
続装置を用いることにより、電力ケーブルが捩じれるこ
とがなく、電源45からの電力を超音波発振器42に供
給することができる。
【0049】図9(a)において、51は電力接続装
置、52は導体板である。その他の構成要素は図7で同
一符号を付しているものと同一あるいは同等である。こ
の電力接続装置51では、導体板52が表洗管44の回
転とともに回転する。また、電源45に接続した電力ケ
ーブル47がその先端を破覆した状態で導体板52に接
触し、超音波発振器42に電力を供給する電力ケーブル
48が導体板52に接続している。
【0050】図9(b)において、53は電力接続装
置、54aは第1の導体板、54bは第2の導体板、5
5は導電性溶液が充填された導電性溶液充填容器であ
る。その他の構成要素は図7で同一符号を付しているも
のと同一あるいは同等である。この電力接続装置53で
は、第2の導体板54bが表洗管44の回転とともに回
転する。また、電力ケーブル47が第1の導体板54a
に接続し、電力ケーブル48が第2の導体板54bに接
続している。
【0051】図9(c)において、56は電力接続装
置、57aは第1のコイル、57bは第2のコイル、5
8aは第1のコンデンサ電極板、58bは第2のコンデ
ンサ電極板、59aは第1のフェライトコア、59bは
第2のフェライトコアである。この電力接続装置56で
は、第2のコイル57b側が表洗管44の回転とともに
回転する。また、電力ケーブル47が第1のコイル57
aに接続し、電力ケーブル48が第2のコイル57bに
接続している。
【0052】この実施の形態4による濾過式水処理装置
41の動作は、実施の形態1による濾過式水処理装置1
1の動作と同様である。
【0053】以上のようにこの実施の形態4によれば、
濾過砂浮遊領域14に超音波43を発生させる超音波発
振器42を備え、濾過砂を洗浄し濾過砂に吸着した不純
物を濾過砂から剥離する場合に逆洗水及び表洗水を注入
するとともに濾過砂浮遊領域14に超音波43を発生さ
せるので、短時間で少量の浄化水を用いて濾過砂に吸着
した不純物を濾過砂から剥離することができる効果が得
られる。
【0054】また、この実施の形態4によれば、超音波
発振器42を濾過砂浮遊領域14において濾過砂の沈積
層13の表面と平行な面内で回転する表洗管44に取り
付けるので、少ない数の超音波発振器42で濾過砂浮遊
領域14全体に超音波43を発生させることができる効
果が得られる。
【0055】なお、この実施の形態では、濾過砂を洗浄
するときに表洗水を注入する場合について説明したが、
表洗水を注入しなくても、上述した同様な効果が得られ
る。ただし、濾過砂を洗浄するときに表洗水を注入する
場合には、汚水処理によって濾過砂の沈積層13の表面
に形成された不純物の膜を容易に壊すことができる効果
が得られる。また、表洗水を注入しない場合には、濾過
砂浮遊領域14において濾過砂の沈積層13の表面と平
行な面内で回転する超音波発振器取付手段を別に設け、
それに超音波発振器42を取り付ける必要がある。
【0056】また、この実施の形態においても、実施の
形態3のように、超音波発振器42を、表洗管44に、
濾過砂の沈積層13の表面と垂直な方向に超音波を発生
させるように取付けた場合には、超音波発振器42から
発振した超音波43は濾過砂の沈積層13まで到達すれ
ばよく、超音波43の到達距離が短くてよいため、小さ
な電力で超音波発振器42を動作させることができる効
果が得られる。
【0057】実施の形態5.実施の形態1から実施の形
態4では、濾過砂浮遊領域14に超音波を発生させる超
音波発振器を備え、濾過砂を洗浄し濾過砂に吸着した不
純物を濾過砂から剥離する場合に逆洗水及び表洗水を注
入するとともに濾過砂浮遊領域14に超音波を発生させ
る場合について説明したが、これ以後の実施の形態で
は、濾過砂浮遊領域に気泡を噴射する気泡噴射機を備
え、濾過砂を洗浄し濾過砂に吸着した不純物を濾過砂か
ら剥離する場合に逆洗水及び表洗水を注入するとともに
濾過砂浮遊領域に気泡を噴射する場合について説明す
る。
【0058】図10はこの発明の実施の形態5による濾
過式水処理装置を示す概略的な平面図であり、図2に相
当する図である。図10は濾過式水処理装置として砂濾
過水処理装置を示している。また、図10は濾過砂を洗
浄する様子を示している。図において、61は濾過式水
処理装置、62は濾過砂浮遊領域14に超微細な気泡を
噴射する気泡噴射機、63は気泡噴射機62により噴射
された気泡である。その他の構成要素は図2で同一符号
を付しているものと同一あるいは同等である。
【0059】図11はこの発明の実施の形態5による濾
過式水処理装置に用いる気泡噴射機を示す概略的な構成
図である。図において、62aは圧縮空気が送入される
送入口、62bは送入口62aから送入された圧縮空気
を排出する排出口である。図11では圧縮空気が気泡噴
射機62に送入される様子が矢印で示されている。気泡
放射機62の送入口62aから送入された圧縮空気が排
出口62bから排出されるとき気泡が発生する。
【0060】この実施の形態では、気泡噴射機62は濾
過砂浮遊領域14に位置する濾過池12の側壁に取付け
られている。また、気泡噴射機62は濾過砂の沈積層の
表面と平行な方向に気泡63を噴射するように取付けら
れている。また、気泡噴射機62は上から見たとき四角
形状をしている濾過池12の1つの側壁に取付けられて
いる。気泡噴射機62により噴射された気泡63は気泡
噴射機62が取り付けられた側壁と対向する側壁付近ま
で到達する。
【0061】次に動作について説明する。濾過式水処理
装置61を用いて汚水を処理する場合、逆洗水及び表洗
水の注入を停止した状態で濾過池12の上部から注入管
(図示せず)により濾過池12に汚水を注入する。濾過
池12に注入された汚水は濾過砂の沈積層に染み込む。
汚水中に含まれている不純物は濾過砂に吸着する。不純
物が濾過砂に吸着することにより不純物が取り除かれた
水は濾過池12の底部から取出管(図示せず)により取
出される。
【0062】濾過砂を洗浄し濾過砂に吸着した不純物を
濾過砂から剥離する場合、先ず、汚水の注入を停止す
る。その後、濾過池12の底部から上側に向かって逆洗
管により逆洗水を注入し、濾過砂の沈積層の上側から濾
過砂の沈積層に向かって表洗管16により表洗水を注入
する。また、逆洗水及び表洗水を注入するとともに、気
泡噴射機62により濾過砂浮遊領域14に超微細な気泡
63を噴射する。逆洗水を注入することにより濾過砂の
沈積層が膨脹し、表洗水を注入することにより汚水処理
によって濾過砂の沈積層の表面に形成された不純物の膜
が壊れる。また、逆洗水及び表洗水を注入することによ
り、濾過砂の沈積層上を濾過砂が浮遊する。濾過砂の沈
積層上を浮遊する濾過砂には気泡63が破裂するとき発
生する超音波が作用するため、濾過砂の沈積層上を浮遊
する濾過砂に吸着した不純物は濾過砂から剥離しやすく
なり、水の力で容易に剥離する。濾過砂から剥離した不
純物は、濾過池12の上部からオーバーフローし、濾過
池12の外側に設けられた排水溝(図示せず)を通して
外部に流出する。濾過砂から剥離した不純物の一部は、
破裂しなかった気泡63内に入り、気泡63と共に濾過
池12の上部からオーバーフローする。なお、濾過砂が
濾過池12の上部からオーバーフローしないように、逆
洗水及び表洗水を注入する。
【0063】その後、濾過砂から剥離する不純物がなく
なると、逆洗水及び表洗水の注入並びに超音波の発振を
停止する。その後、再度、濾過池12の上部から注入管
(図示せず)により濾過池12に汚水を注入し、汚水処
理を行う。
【0064】以上のようにこの実施の形態5によれば、
濾過砂浮遊領域14に気泡63を噴射する気泡噴射機6
2を備え、濾過砂を洗浄し濾過砂に吸着した不純物を濾
過砂から剥離する場合に逆洗水及び表洗水を注入すると
ともに濾過砂浮遊領域14に気泡63を噴射するので、
短時間で少量の浄化水を用いて濾過砂に吸着した不純物
を濾過砂から剥離することができる効果が得られる。
【0065】また、この実施の形態5によれば、気泡噴
射機62を濾過砂浮遊領域14に位置する濾過池12の
側壁に取付けるので、気泡噴射機62の取付けが簡単で
あるという効果が得られる。
【0066】なお、この実施の形態では、濾過砂を洗浄
するときに表洗水を注入する場合について説明したが、
表洗水を注入しなくても、上述した同様な効果が得られ
る。ただし、濾過砂を洗浄するときに表洗水を注入する
場合には、汚水処理によって濾過砂の沈積層の表面に形
成された不純物の膜を容易に壊すことができる効果が得
られる。
【0067】実施の形態6.図12はこの発明の実施の
形態6による濾過式水処理装置を示す概略的な平面図で
あり、図5に相当する図である。図12は濾過式水処理
装置として砂濾過水処理装置を示している。また、図1
2は濾過砂を洗浄する様子を示している。図において、
71は濾過式水処理装置、72は濾過砂浮遊領域14に
超微細な気泡を噴射する気泡噴射機、73は気泡噴射機
72により噴射された気泡、74は濾過砂浮遊領域14
に設けられた井形状の枠組み(気泡噴射機取付手段)で
ある。である。その他の構成要素は図5で同一符号を付
しているものと同一あるいは同等である。
【0068】この実施の形態では、気泡噴射機72は濾
過砂浮遊領域14に設けられた井形状の枠組み74に取
り付けられている。また、気泡噴射機72は濾過砂の沈
積層の表面と平行な方向に気泡73を噴射するように取
付けられている。気泡噴射機72は井形状の枠組み74
の横枠上に取付けられ二列に並んでいる。第1列目の気
泡噴射機72から噴射した気泡73は第2列目の気泡噴
射機72付近まで到達し、第2列目の気泡噴射機72か
ら噴射した気泡73は第1列目の気泡噴射機72が位置
する側と反対側の濾過池12の側壁付近まで到達する。
【0069】この実施の形態6による濾過式水処理装置
71の動作は、実施の形態5による濾過式水処理装置6
1の動作と同様である。
【0070】以上のようにこの実施の形態6によれば、
濾過砂浮遊領域14に気泡73を噴射する気泡噴射機7
2を備え、濾過砂を洗浄し濾過砂に吸着した不純物を濾
過砂から剥離する場合に逆洗水及び表洗水を注入すると
ともに濾過砂浮遊領域14に気泡73を噴射するので、
短時間で少量の浄化水を用いて濾過砂に吸着した不純物
を濾過砂から剥離することができる効果が得られる。
【0071】また、この実施の形態6によれば、気泡噴
射機72を濾過砂浮遊領域14に設けられた井形状の枠
組み74に取り付けるので、濾過池12が広い場合でも
広範囲に気泡噴射機72を取り付けることができ、濾過
砂浮遊領域14全体に気泡73を噴射することができる
効果が得られる。
【0072】なお、この実施の形態では、濾過砂を洗浄
するときに表洗水を注入する場合について説明したが、
表洗水を注入しなくても、上述した同様な効果が得られ
る。ただし、濾過砂を洗浄するときに表洗水を注入する
場合には、汚水処理によって濾過砂の沈積層の表面に形
成された不純物の膜を容易に壊すことができる効果が得
られる。
【0073】実施の形態7.実施の形態6では、気泡噴
射機72が、濾過砂浮遊領域14に設けられた井形状の
枠組み74の横枠上に取付けられている場合について説
明したが、この実施の形態では、気泡噴射機が、濾過砂
浮遊領域に設けられた井形状の枠組みの横枠上だけでな
く縦枠上にも取付けられている場合について説明する。
【0074】図13はこの発明の実施の形態7による濾
過式水処理装置を示す概略的な平面図であり、図12に
相当する図である。図13は濾過式水処理装置として砂
濾過水処理装置を示している。また、図13は濾過砂を
洗浄する様子を示している。図において、81は濾過式
水処理装置、82は濾過砂浮遊領域14に超微細な気泡
を噴射する気泡噴射機、83は気泡噴射機82により噴
射された気泡である。その他の構成要素は図12で同一
符号を付しているものと同一あるいは同等である。
【0075】この実施の形態では、気泡噴射機82は濾
過砂浮遊領域14に設けられた井形状の枠組み74に取
り付けられている。また、気泡噴射機82は濾過砂の沈
積層の表面と平行な方向に気泡83を噴射するように取
付けられている。気泡噴射機82は井形状の枠組み84
の横枠上及び縦枠上に取付けられ井形状に並んでいる。
【0076】この実施の形態7による濾過式水処理装置
81の動作は、実施の形態5による濾過式水処理装置6
1の動作と同様である。
【0077】以上のようにこの実施の形態7によれば、
実施の形態6と同様の効果が得られる。なお、この実施
の形態では、濾過砂を洗浄するときに表洗水を注入する
場合について説明したが、表洗水を注入しなくても、上
述した同様な効果が得られる。ただし、濾過砂を洗浄す
るときに表洗水を注入する場合には、汚水処理によって
濾過砂の沈積層の表面に形成された不純物の膜を容易に
壊すことができる効果が得られる。
【0078】実施の形態8.図14はこの発明の実施の
形態8による濾過式水処理装置を示す概略的な平面図で
あり、図8に相当する図である。図14は濾過式水処理
装置として砂濾過水処理装置を示している。また、図1
4は濾過砂を洗浄する様子を示している。図において、
91は濾過式水処理装置、92は濾過砂浮遊領域14に
超微細な気泡を噴射する気泡噴射機、93は気泡噴射機
92により噴射された気泡、94は濾過砂の沈積層の上
側から濾過砂の沈積層に向かって表洗水を注入する表洗
管(気泡噴射機取付手段)である。その他の構成要素は
図8で同一符号を付しているものと同一あるいは同等で
ある。
【0079】この実施の形態では、表洗管94は濾過砂
浮遊領域14において濾過砂の沈積層の表面と平行な面
内で回転する。図14では表洗管94が回転する様子が
矢印で示されている。気泡噴射機92は表洗管94に取
り付けられている。また、気泡噴射機92は濾過砂の沈
積層の表面と平行な方向に気泡93を発生させるように
取付けられている。
【0080】この実施の形態8による濾過式水処理装置
91の動作は、実施の形態5による濾過式水処理装置6
1の動作と同様である。
【0081】以上のようにこの実施の形態8によれば、
濾過砂浮遊領域14に気泡93を噴射する気泡噴射機9
2を備え、濾過砂を洗浄し濾過砂に吸着した不純物を濾
過砂から剥離する場合に逆洗水及び表洗水を注入すると
ともに濾過砂浮遊領域14に気泡93を発生させるの
で、短時間で少量の浄化水を用いて濾過砂に吸着した不
純物を濾過砂から剥離することができる効果が得られ
る。
【0082】また、この実施の形態8によれば、気泡噴
射機92を濾過砂浮遊領域14において濾過砂の沈積層
の表面と平行な面内で回転する表洗管94に取り付ける
ので、少ない数の気泡噴射機92で濾過砂浮遊領域14
全体に気泡93を噴射することができる効果が得られ
る。
【0083】なお、この実施の形態では、濾過砂を洗浄
するときに表洗水を注入する場合について説明したが、
表洗水を注入しなくても、上述した同様な効果が得られ
る。ただし、濾過砂を洗浄するときに表洗水を注入する
場合には、汚水処理によって濾過砂の沈積層の表面に形
成された不純物の膜を容易に壊すことができる効果が得
られる。また、表洗水を注入しない場合には、濾過砂浮
遊領域14において濾過砂の沈積層の表面と平行な面内
で回転する気泡噴射機取付手段を別に設け、それに気泡
噴射機92を取り付ける必要がある。
【0084】なお、上述した各実施の形態では、濾過式
水処理装置として、濾過担体に濾過砂を用いる砂濾過水
処理装置について説明したが、濾過担体に活性炭を用い
る活性体水処理装置であっても同様の効果が得られる。
【0085】また、上述した実施の形態4及び実施の形
態8についてのみ、表洗管が回転するものである場合に
ついて説明したが、その他の実施の形態についてもスペ
ースさえ確保されれば、表洗管は回転するものであって
もよい。
【0086】また、上述した実施の形態5から実施の形
態8では、気泡を噴射する方向が濾過砂の沈積層の表面
と平行な方向である場合について説明したが、気泡を噴
射する方向は装置の構成によって適宜変更すればよい。
【0087】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、濾過
式水処理装置は、濾過担体浮遊領域に超音波を発生させ
る超音波発振器を備えるように構成したので、短時間で
少量の浄化水を用いて濾過担体に吸着した不純物を濾過
担体から剥離することができる効果がある。
【0088】この発明によれば、濾過式水処理装置は、
濾過担体の沈積層の上側から濾過担体の沈積層に向かっ
て表洗水を注入する表洗管を備えるように構成したの
で、汚水処理によって濾過担体の沈積層の表面に形成さ
れた不純物の膜を容易に壊すことができる効果がある。
【0089】この発明によれば、超音波発振器を、濾過
担体浮遊領域に位置する濾過池の側壁に取り付けるよう
に構成したので、超音波発振器の取付けが簡単であると
いう効果がある。
【0090】この発明によれば、超音波発振器を、濾過
担体浮遊領域に設けられた超音波発振器取付手段に取付
けるように構成したので、広範囲に超音波発振器を取り
付けることができ、濾過砂浮遊領域全体に超音波を発生
させることができる効果がある。
【0091】この発明によれば、超音波発振器を、濾過
担体浮遊領域において濾過担体の沈積層の表面と平行な
面内で回転する超音波発振器取付手段に取付けるように
構成したので、少ない数の超音波発振器で濾過砂浮遊領
域全体に超音波を発生させることができる効果がある。
【0092】この発明によれば、超音波発振器を、濾過
担体の沈積層の表面と垂直な方向に超音波を発生させる
ように取付けるように構成したので、小さな電力で超音
波発振器を動作させることができる効果がある。
【0093】この発明によれば、濾過担体に吸着した不
純物を、逆洗水を注入するとともに、濾過担体浮遊領域
に超音波を発生させることにより濾過担体から剥離する
ように構成したので、短時間で少量の浄化水を用いて濾
過砂に吸着した不純物を濾過砂から剥離することができ
る効果がある。
【0094】この発明によれば、濾過式水処理装置は、
濾過担体浮遊領域に気泡を噴射する気泡噴射機を備える
ように構成したので、短時間で少量の浄化水を用いて濾
過砂に吸着した不純物を濾過砂から剥離することができ
る効果がある。
【0095】この発明によれば、濾過式水処理装置は、
濾過担体の沈積層の上側から濾過担体の沈積層に向かっ
て表洗水を注入する表洗管を備えるように構成したの
で、汚水処理によって濾過担体の沈積層の表面に形成さ
れた不純物の膜を容易に壊すことができる効果がある。
【0096】この発明によれば、気泡噴射機を、濾過担
体浮遊領域に位置する濾過池の側壁に取り付けるように
構成したので、気泡噴射機の取付けが簡単であるという
効果がある。
【0097】この発明によれば、気泡噴射機を、濾過担
体浮遊領域に設けられた気泡噴射機取付手段に取付ける
ように構成したので、広範囲に気泡噴射機を取り付ける
ことができ、濾過砂浮遊領域全体に気泡を噴射すること
ができる効果がある。
【0098】この発明によれば、気泡噴射機を、濾過担
体浮遊領域において濾過担体の沈積層の表面と平行な面
内で回転する気泡噴射機取付手段に取付けるように構成
したので、少ない数の気泡噴射機で濾過砂浮遊領域全体
に気泡を噴射することができる効果がある。
【0099】この発明によれば、濾過担体に吸着した不
純物を、逆洗水を注入するとともに、濾過担体浮遊領域
に気泡を噴射することにより濾過担体から剥離するよう
に構成したので、短時間で少量の浄化水を用いて濾過砂
に吸着した不純物を濾過砂から剥離することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による濾過式水処理
装置を示す概略的な構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による濾過式水処理
装置を示す概略的な平面図である。
【図3】 濾過砂から剥離する不純物の重量と洗浄時間
との関係を定性的に示す特性図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による濾過式水処理
装置を示す概略的な構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による濾過式水処理
装置を示す概略的な平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による濾過式水処理
装置を示す概略的な平面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による濾過式水処理
装置を示す概略的な構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による濾過式水処理
装置を示す平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による濾過式水処理
装置に用いる電力接続装置を示す概略的な構成図であ
る。
【図10】 この発明の実施の形態5による濾過式水処
理装置を示す平面図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による濾過式水処
理装置に用いる気泡噴射機を示す概略的な構成図であ
る。
【図12】 この発明の実施の形態6による濾過式水処
理装置を示す平面図である。
【図13】 この発明の実施の形態7による濾過式水処
理装置を示す平面図である。
【図14】 この発明の実施の形態8による濾過式水処
理装置を示す平面図である。
【図15】 従来の濾過式水処理装置を示す概略的な構
成図である。
【符号の説明】 11,21,31,41,61,71,81,91 濾
過式水処理装置、12濾過池、13 濾過砂の沈積層
(濾過担体の沈積層)、14 濾過砂浮遊領域(濾過担
体浮遊領域)、15 逆洗管、16 表洗管、17,2
2,32,42超音波発振器、24 井形状の枠組み
(超音波発振器取付手段)、44 表洗管(超音波発振
器取付手段)、62,72,82,92 気泡噴射機、
74 井形状の枠組み(気泡噴射機取付手段)、94
表洗管(気泡噴射機取付手段)。
フロントページの続き (72)発明者 実森 彰郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 中堀 一郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 坂口 功 大阪府枚方市村野高見台7−2 大阪府水 道部内 Fターム(参考) 4D024 AA04 AB04 BA01 BB07 BC01 BC04 DA06 DA07 DB02 DB03 DB10 4D041 BA00 BB04 BC01 BC02 BC14 BC22 BC25 BC33 BC39 BC43 BD03 CB04 CC01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過池と、該濾過池に装填された濾過担
    体の沈積層と、該濾過担体の沈積層上に位置する、濾過
    担体の洗浄時に濾過担体が浮遊する濾過担体浮遊領域
    と、上記濾過池の底部から上側に向かって逆洗水を注入
    する逆洗管とを備えた濾過式水処理装置において、 上記濾過担体浮遊領域に超音波を発生させる超音波発振
    器を備えたことを特徴とする濾過式水処理装置。
  2. 【請求項2】 濾過担体の沈積層の上側から該濾過担体
    の沈積層に向かって表洗水を注入する表洗管を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の濾過式水処理装置。
  3. 【請求項3】 超音波発振器は、濾過担体浮遊領域に位
    置する濾過池の側壁に取り付けられていることを特徴と
    する請求項1記載の濾過式水処理装置。
  4. 【請求項4】 超音波発振器は、濾過担体浮遊領域に設
    けられた超音波発振器取付手段に取付けられていること
    を特徴とする請求項1記載の濾過式水処理装置。
  5. 【請求項5】 超音波発振器は、濾過担体浮遊領域にお
    いて濾過担体の沈積層の表面と平行な面内で回転する超
    音波発振器取付手段に取付けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の濾過式水処理装置。
  6. 【請求項6】 超音波発振器は、濾過担体の沈積層の表
    面と垂直な方向に超音波を発生させるように取付けられ
    ていることを特徴とする請求項4または請求項5記載の
    濾過式水処理装置。
  7. 【請求項7】 濾過池と、該濾過池に装填された濾過担
    体の沈積層と、該濾過担体の沈積層上に位置する、濾過
    担体の洗浄時に濾過担体が浮遊する濾過担体浮遊領域
    と、上記濾過池の底部から上側に向かって逆洗水を注入
    する逆洗管とを備えた濾過式水処理装置における濾過担
    体に吸着した不純物を、逆洗水を注入するとともに、上
    記濾過担体浮遊領域に超音波を発生させることにより濾
    過担体から剥離することを特徴とする濾過担体洗浄方
    法。
  8. 【請求項8】 濾過池と、該濾過池に装填された濾過担
    体の沈積層と、該濾過担体の沈積層上に位置する、濾過
    担体の洗浄時に濾過担体が浮遊する濾過担体浮遊領域
    と、上記濾過池の底部から上側に向かって逆洗水を注入
    する逆洗管とを備えた濾過式水処理装置において、 上記濾過担体浮遊領域に気泡を噴射する気泡噴射機を備
    えたことを特徴とする濾過式水処理装置。
  9. 【請求項9】 濾過担体の沈積層の上側から該濾過担体
    の沈積層に向かって表洗水を注入する表洗管を備えたこ
    とを特徴とする請求項8記載の濾過式水処理装置。
  10. 【請求項10】 気泡噴射機は、濾過担体浮遊領域に位
    置する濾過池の側壁に取り付けられていることを特徴と
    する請求項8記載の濾過式水処理装置。
  11. 【請求項11】 気泡噴射機は、濾過担体浮遊領域に設
    けられた気泡噴射機取付手段に取付けられていることを
    特徴とする請求項8記載の濾過式水処理装置。
  12. 【請求項12】 気泡噴射機は、濾過担体浮遊領域にお
    いて濾過担体の沈積層の表面と平行な面内で回転する気
    泡噴射機取付手段に取付けられていることを特徴とする
    請求項8記載の濾過式水処理装置。
  13. 【請求項13】 濾過池と、該濾過池に装填された濾過
    担体の沈積層と、該濾過担体の沈積層上に位置する、濾
    過担体の洗浄時に濾過担体が浮遊する濾過担体浮遊領域
    と、上記濾過池の底部から上側に向かって逆洗水を注入
    する逆洗管とを備えた濾過式水処理装置における濾過担
    体に吸着した不純物を、逆洗水を注入するとともに、上
    記濾過担体浮遊領域に気泡を噴射することにより濾過担
    体から剥離することを特徴とする濾過担体洗浄方法。
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