JP2000228741A - 雲台制御システム - Google Patents

雲台制御システム

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JP2000228741A
JP2000228741A JP11028503A JP2850399A JP2000228741A JP 2000228741 A JP2000228741 A JP 2000228741A JP 11028503 A JP11028503 A JP 11028503A JP 2850399 A JP2850399 A JP 2850399A JP 2000228741 A JP2000228741 A JP 2000228741A
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range
camera
shooting
prohibited
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JP11028503A
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Nobuyuki Tanaka
伸行 田中
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影が禁止されている非撮影物体の位置を検出
し、カメラの撮影範囲に非撮影物体が入らないように撮
影範囲の変更を制限することにより、非撮影物体を誤っ
て撮影するのを容易且つ確実に防止する雲台制御システ
ムを提供する。 【解決手段】非撮影物体18に発信器を装着し、非撮影
物体位置検出装置16によりその非撮影物体18の位置
を検出する。雲台12は、この非撮影物体18の位置
と、テレビカメラ10の撮影範囲を認識し、雲台コント
ローラ14からの指令によるテレビカメラ10のパン・
チルト動作又はズーム動作によって撮影範囲が非撮影物
体18の位置に変更されるのを規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は雲台制御システムに
係り、特に撮影が禁止される非撮影物体が撮影範囲内に
入らないようにテレビカメラの撮影範囲等を制限する雲
台制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】雲台(リモコン雲台)は、雲台に搭載さ
れたテレビカメラの撮影方向やズーム・フォーカス位置
等をコントローラによって遠隔操作できるようにしたも
のである。このような雲台にあっては、テレビカメラの
撮影方向やズーム位置等をメカ的に規制される範囲内で
自由に変更することが可能であり、その範囲内で所望方
向及び所望画角の被写体を撮影することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放映時
においては、撮影が禁止される物体(非撮影物体)がテ
レビカメラ周囲に存在する場合がある。例えば、他のカ
メラ等の撮影機材、スタッフ、スポンサーでない会社の
広告等は放映されるのは好ましくなく、これらは撮影が
禁止される非撮影物体である。このため、操作者は、テ
レビカメラの撮影方向やズーム位置を操作する際に、こ
のような非撮影物体を撮影することがないように多大な
注意を払う必要があった。また、注意を払っていても誤
って撮影してしまう場合も少なくなかった。特に、非撮
影物体が移動するものである場合には、その位置を把握
するのが困難で、かつ、非撮影物体の方から撮影範囲内
に割り込んでくることもあるため、非撮影物体を完全に
撮影しないようにするのは困難であった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、特別な注意を払うことなく、撮影が禁止されて
いる非撮影物体を撮影するのを容易に回避することがで
きる雲台制御システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、雲台に搭載されたカメラ
の撮影範囲をコントローラからの操作信号に基づいて制
御する雲台制御システムにおいて、撮影が禁止される非
撮影物体の位置を検出する非撮影物体位置検出手段と、
前記非撮影物体位置検出手段によって検出された非撮影
物体の位置に基づいて、前記非撮影物体が前記カメラの
撮影範囲に入らないように該撮影範囲の変更を制限する
制限手段と、を備えたことを特徴としている。
【0006】本発明によれば、撮影が禁止されている非
撮影物体の位置を検出し、非撮影物体がカメラの撮影範
囲内に入らないように撮影範囲の変更を制限したため、
カメラの撮影範囲を変更する操作によって非撮影物体を
誤って撮影してしまうといった事態を非撮影物体の存在
に注意を払わなくて確実に防止することができる。ま
た、請求項2に記載の発明は、雲台に搭載されたカメラ
の撮影範囲をコントローラからの操作信号に基づいて制
御する雲台制御システムにおいて、撮影が禁止される非
撮影物体の位置を検出する非撮影物体位置検出手段と、
前記非撮影物体位置検出手段によって検出した非撮影物
体の位置が前記カメラの撮影範囲の所定距離内に近づく
と警告を発生させる警告手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0007】本発明によれば、撮影が禁止されている非
撮影物体の位置を検出し、カメラの撮影範囲の所定距離
内に非撮影物体が近づくと警告を発生させるようにした
ため、雲台操作者に非撮影物体を撮影しないような回避
操作を促すことができ、非撮影物体を撮影してしまう不
測の事態を大幅に削減することができる。また、請求項
3に記載の発明は、雲台に搭載されたカメラの撮影範囲
をコントローラからの操作信号に基づいて制御すると共
に、撮影が禁止される非撮影物体の位置を制御すること
ができる雲台制御システムにおいて、前記撮影が禁止さ
れる非撮影物体の位置を検出する非撮影物体位置検出手
段と、前記非撮影物体位置検出手段によって検出された
非撮影物体の位置に基づいて、前記非撮影物体が前記カ
メラの撮影範囲に入らないように前記非撮影物体の移動
を制限する制限手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0008】本発明によれば、撮影が禁止される非撮影
物体の位置が制御可能な場合に、非撮影物体がカメラの
撮影範囲内に入らないように非撮影物体の移動を制限し
たため、非撮影物体の移動によって撮影範囲内に非撮影
物体から入り込むことがなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る雲台制御システムの好ましい実施の形態について詳説
する。図1は、本発明に係る雲台制御システムの一実施
の形態を示す全体構成図である。同図に示すようにテレ
ビカメラ10は、雲台12に固定され、雲台12には、
雲台コントローラ14及び非撮影物体位置検出装置16
が接続される。
【0010】雲台コントローラ14は、テレビカメラ1
0や雲台12を遠隔操作するためのもので、この雲台コ
ントローラ14から雲台12にテレビカメラ10や雲台
12の各種動作を指令する指令信号が送信される。雲台
コントローラ14の図示しない各種操作部材を操作する
ことで、例えば、テレビカメラ10の撮影方向(パンニ
ング位置及びチルティング位置)や、テレビカメラ10
のレンズ部10Aのズーム位置(或いはズーム速度)、
フォーカス位置等を遠隔操作することができるようにな
っている。
【0011】非撮影物体位置検出装置16は、撮影が禁
止される物体(非撮影物体)18の位置を検出するもの
であり、例えば、雲台12のケース外面等の所望位置に
設置される。非撮影物体18は、映像上に現れるのが望
ましくない物体のことで、静止物体でも移動物体でもよ
く、例えば、撮影スタッフ、撮影機材、或いは、複数の
テレビカメラを使用している場合の他のテレビカメラ等
がこれに相当する。このような非撮影物体18は、撮影
開始前に選択され、その非撮影物体18には、自己の位
置を知らせるための発信器20が設置される。発信器2
0からは電波、音波或いは光波等の信号が発信され、非
撮影物体位置検出装置16は、センサ22によってその
発信器20から発信された信号の発信源を探知し、演算
部38によってその発信位置の座標を検出する。このよ
うにして検出された非撮影物体18の位置は、非撮影物
体位置信号として雲台12に送信される。尚、非撮影物
体18の位置を検知する方法はこれに限らずどのような
方法でもよい。また、非撮影物体18は、一つに限らず
複数でもよく、その場合には非撮影物体位置検出装置1
6で複数の非撮影物体の位置を同時に検出できるように
する。更に、雲台12と非撮影物体位置検出装置16と
の位置関係が相対的に変化する場合(例えば、雲台12
の位置が移動可能であって、非撮影物体位置検出装置1
6が雲台12と関係のない位置に設置された場合)には
非撮影物体位置検出装置16に対する雲台12の位置を
検出するようにして雲台12と非撮影物体18(発信器
20)との相対的な位置関係も測定する。
【0012】雲台12は、上述のように雲台コントロー
ラ14から与えられるテレビカメラ10に関する各種指
令信号をテレビカメラ10のカメラ部10Bやレンズ部
10Aに転送して、その指令信号に従った動作をテレビ
カメラ10に実行させる。また、雲台コントローラ14
からパンニング位置又はチルティング位置を指令する指
令信号が与えられた場合には、雲台12に装備されたパ
ンニング用の駆動モータ(パンニングモータ)及びチル
ティング用の駆動モータ(チルティングモータ)を駆動
し、雲台コントローラ14によって指令されたパンニン
グ位置又はチルティング位置にテレビカメラ10の撮影
方向を移動させる。
【0013】尚、後述のように、雲台コントローラ14
の指令信号に基づいてテレビカメラ10の撮影方向又は
ズーム位置を変更することで、撮影範囲が変更(移動又
は拡大)し、非撮影物体18が撮影範囲内に入りそうに
なった場合には、雲台12は、雲台コントローラ14か
らの指令信号にかかわらずパン・チルト動作及びズーム
動作を規制し、非撮影物体18が撮影範囲内に入らない
ようにしている。
【0014】図2は、上記雲台制御システムの回路構成
を示したブロック図である。同図に示すように雲台12
には雲台制御部30が搭載され、この雲台制御部30に
は、上記雲台コントローラ14から各種指令信号が入力
されるようになっている。雲台制御部30は、雲台コン
トローラ14から入力される各種指令信号に基づいて、
テレビカメラ10のレンズ部10A及びカメラ部10B
に指令信号を出力し、雲台コントローラ14から指令さ
れた動作をレンズ10A及びカメラ部10Bに実行させ
る。また、駆動回路32に指令信号を出力してパンニン
グモータ34及びチルティングモータ36を駆動させ、
雲台コントローラ14から指令されたパンニング位置及
びチルティング位置にテレビカメラ10の撮影方向を移
動させる。
【0015】また、同図に示すように雲台12には、演
算部38が搭載され、この演算部38には、上記非撮影
物体位置検出装置16から非撮影物体位置信号が入力さ
れると共に、レンズ部10Aから現在のズーム位置を示
す信号と上記駆動回路32から現在のパンニング位置及
びチルティング位置を示す信号が入力される。この演算
部38は、これらの入力される信号に基づいて、非撮影
物体18がテレビカメラ10に撮影範囲内に入らないよ
うに、以下の処理によって上記テレビカメラ10のパン
・チルト動作及びズーム動作を規制する。
【0016】まず、演算部38は、撮影期間中、演算部
38に入力される上記信号に基づいて、撮影が禁止され
る撮影範囲(以下、撮影禁止範囲という。)と、テレビ
カメラ10で撮影している撮影範囲を求める。ここで、
撮影禁止範囲は、上記非撮影物体位置検出装置16の非
撮影物体位置信号によって取得した非撮影物体18の位
置と、非撮影物体18の大きさとを考慮して求められ
る。非撮影物体18の大きさは、例えば発信器20を装
着した非撮影物体18の大きさに基づいて予め演算部3
8内のメモリに登録できるようにしてもよいし、非撮影
物体18の実際の大きさにかかわらず予め決められた大
きさとしてもよい。非撮影物体が複数ある場合には各非
撮影物体を識別番号等で識別できるようにし、非撮影物
体毎の大きさを登録できるようにしてもよい。この撮影
禁止範囲は、非撮影物体18が移動する場合にも対応で
きるように逐次更新される。
【0017】また、テレビカメラ10の撮影範囲は、テ
レビカメラ10によって撮影される画角であり、駆動回
路32から取得されるパンニング位置及びチルティング
位置と、レンズ部10Aから取得されるズーム位置(焦
点距離)によって求められる。撮影範囲も雲台コントロ
ーラ14からの指令によって変更されるため、逐次更新
される。
【0018】このようにしてテレビカメラ10の撮影範
囲と撮影禁止範囲を求めると、続いて演算部38は、テ
レビカメラ10の撮影範囲と撮影禁止範囲とに重なりが
生じているか否かを判定する。即ち、この判定によっ
て、非撮影物体18が撮影範囲内に入っているか否かを
検知する。例えば、撮影範囲と撮影禁止範囲とに重なり
が生じていると判定した場合には、非撮影物体18の一
部又は全部が撮影範囲内に入っていることになる。尚、
非撮影物体18をテレビカメラ10で撮影しないように
するためには、少なくとも、撮影範囲と撮影禁止範囲と
が重なる前の近接した状態を検知できるようにし、非撮
影物体18が撮影範囲内に入りそうになったときを検知
しなければならないが、ここでは説明を簡明にするため
に、単に撮影範囲と撮影禁止範囲とに重なりが生じる前
後を判別することとし、その重なりが生じた直後を非撮
影物体18が撮影範囲内に入りそうになったときとす
る。ただし、撮影範囲又は撮影禁止範囲を実際の撮影範
囲又は非撮影物体18よりも大きめに設定する等の処置
をすれば、撮影範囲と撮影禁止範囲とに重なりが生じた
直後の検出をもって非撮影物体18が撮影範囲内に入り
そうになったときとすることができる(これ以外の方法
でも容易に可能である)。
【0019】また、テレビカメラ10の撮影範囲と撮影
禁止範囲とに重なりが生じたと判定した場合において、
演算部38は、この重なりの原因を下記〜の3通り
に場合分けする。 テレビカメラ10のパン・チルト動作又はズーム動作
によって撮影範囲が変更(移動又は拡大)したことに起
因する場合 非撮影物体18が移動したことに起因する場合 撮影範囲の変更と非撮影物体18の移動の両方に起因
する場合 これらのからの場合のうちいずれに起因して重なり
が生じたかは、駆動回路32から取得されるパンニング
位置及びズーム位置の変化と、非撮影物体位置検出装置
16から取得される非撮影物体18の位置の変化を参照
することで判断することが可能である。例えば、パンニ
ング位置、チルティング位置及びズーム位置から把握さ
れるテレビカメラ10の撮影範囲が非撮影物体18の方
向に移動又は拡大しているときに、撮影範囲と撮影禁止
範囲の重なりが生じた場合には、上記の場合と判断さ
れる。非撮影物体18の位置が撮影範囲の方向に移動し
ているときに、撮影範囲と撮影禁止範囲の重なりが生じ
た場合には、この重なりは上記の場合と判断される。
ただし、撮影範囲と非撮影物体18の両方が互いに近づ
く方向に移動又は拡大しているときに、撮影範囲と撮影
禁止範囲の重なりが生じた場合には、上記の場合と判
断される。
【0020】演算部38は、撮影範囲と撮影禁止範囲の
重なりが生じたと判定した場合には、この重なりが生じ
た原因も考慮して次のような処理を行う。尚、撮影範囲
と撮影禁止範囲の重なりが生じていないと判定した場合
には、演算部38は特別な処理を行わず、上記雲台制御
部30は雲台コントローラ14から指令された内容に従
って制御を実行する。
【0021】まず、上記の場合に起因して撮影範囲と
撮影禁止範囲との重なりが生じたと判定した場合、演算
部38は、この重なりが生じた直後に、雲台制御部30
に規制信号を出力し、雲台制御部30に対して、撮影禁
止範囲の方向へ撮影範囲を変更するようなパン・チルト
動作又はズーム動作(ワイド側への動作)を禁止させ
る。例えば、テレビカメラ10のパンニング動作中に撮
影範囲と撮影禁止範囲とに重なりが生じた場合には、演
算部38は、雲台制御部30に非撮影物体18の方向へ
のパンニング動作を禁止することを指令し、強制的にパ
ンニングモータ34の駆動を停止させる。或いは、テレ
ビカメラ10(レンズ部10A)のズーム動作中に撮影
範囲と撮影禁止範囲とに重なりが生じた場合には、演算
部38は、雲台制御部30にワイド側へのズーム動作を
禁止することを指令し、強制的にズーム動作を規制す
る。これにより、雲台コントローラ14によって操作で
きるパンニング位置、チルティング位置及びズーム位置
の範囲が撮影範囲内に非撮影物体18が入らないような
範囲に制限され、雲台コントローラ14の操作による撮
影範囲の変更によって非撮影物体18が撮影されてしま
うといった事態が防止される。
【0022】また、演算部38は、上記雲台制御部30
への規制信号の出力と同時に、同図に示す警告手段40
に発信指令信号を出力し、警告手段40によって雲台コ
ントローラ14の操作者等に警告を発信させる。これに
より、操作者に、非撮影物体18が撮影範囲に入らない
ように撮影範囲を非撮影物体18から回避動作させるこ
とを促すこともできる。
【0023】一方、上記又はの場合に起因して撮影
範囲と撮影禁止範囲との重なりが生じたと判定した場
合、演算部38は、上述のような撮影範囲を変更する動
作の規制を行わず、警告手段40に発信指令信号を出力
し、警告手段40によって雲台コントローラ14の操作
者等に警告を発信させる。これにより、操作者に、非撮
影物体18が撮影範囲に入らないように撮影範囲を非撮
影物体18から回避動作させることを促すようにする。
また、一旦、撮影範囲に入ってしまった非撮影物体18
を即刻撮影範囲から外すように促す。
【0024】尚、この又はの場合においても、上記
の場合と同様にテレビカメラ10の撮影範囲の変更を
規制してもよいし、強制的な撮影範囲の変更により、撮
影範囲が撮影禁止範囲と重ならないように撮影範囲を回
避動作させるようにしてもよい。また、これらの制御の
いずれを採用するかを操作者が任意に選択できるように
してもよい。更に、非撮影物体18の位置が制御可能な
ものである場合には、非撮影物体18が撮影範囲に入り
そうになったときにその非撮影物体18の位置を強制的
に停止させるようにしてもよい。非撮影物体18の位置
が制御可能な場合についての詳細は後述する。
【0025】以上、上記実施の形態では、撮影範囲の移
動に起因して撮影範囲に非撮影物体18が入りそうにな
った場合に、テレビカメラ10のパン・チルト動作及び
ズーム動作を規制して撮影範囲に非撮影物体18が入る
のを防止するようにしていたが、必ずしも、これらの動
作を規制する必要なく、単に警告だけを行うようにして
もよい。また、非撮影物体18が人或いは人によって位
置操作される物である場合にはその人に警告を発するよ
うにしてもよい。
【0026】また、上記実施の形態では、非撮影物体位
置検出装置16によって非撮影物体18の位置を電波等
を用いて検出するようにしたが、これに限らず、例え
ば、他のカメラで非撮影物体18の位置を監視するよう
にしてもよい。この場合に、そのカメラに自動追尾の機
能を搭載すれば、所要の非撮影物体18の位置を自動で
検出することが可能である。
【0027】また、上記説明では、演算部38は撮影範
囲と撮影禁止範囲に重なりが生じたことを検出すると、
雲台制御部30に規制信号を出力し、撮影範囲の変更を
規制するようにした(即ち、演算部38が撮影範囲を変
更できる範囲を制限していた)が、これに限らず、撮影
範囲が撮影禁止範囲と重なりを生じないで変更できる範
囲を撮影禁止範囲が変化する毎に雲台制御部30に与え
るようにし、雲台制御部30がこの範囲内に撮影範囲の
変更を制限するようにしてもよい。
【0028】次に、上述の非撮影物体18の位置が制御
可能な場合について説明する。非撮影物体18の位置が
制御可能であるシステムの例として、複数のテレビカメ
ラを自走雲台(遠隔操作により移動可能な雲台)に搭載
して各テレビカメラの配置を遠隔操作により制御する場
合がある。この場合、各テレビカメラにとって他のテレ
ビカメラは非撮影物体であり、非撮影物体の位置は制御
可能である。図3は、非撮影物体18の位置が制御可能
な場合の雲台制御システムの回路構成を示したブロック
図である。尚、図2と同一又は類似作用の部材には同一
符号を付し、その説明は省略する。同図に示すように非
撮影物体18の位置は制御部50によってコントロール
されるようになっており、上記演算部38は、上述のよ
うにテレビカメラ10の撮影範囲を制限すると同時に、
この制御部50に指令信号を出力して、非撮影物体18
の移動可能な範囲等を制限することができるようになっ
ている。
【0029】このようなシステムにおいて、演算部38
は、上記実施の形態の説明と同様に撮影範囲と撮影禁止
範囲に重なりが生じたことを検出すると、その重なりの
原因が上記〜のいずれに該当するかを判断する。そ
して、各場合に応じて以下の処理を行う。まず、上記
の場合に起因して撮影範囲と撮影禁止範囲に重なりが生
じたと判定した場合、上記実施の形態と同様に、演算部
38は、雲台制御部30に規制信号を出力し、雲台制御
部30に対して、撮影禁止範囲の方向へ撮影範囲を変更
するようなパン・チルト動作又はズーム動作(ワイド側
への動作)を禁止させる。また、同時に警告手段40に
より警告を発生させる。これにより、撮影範囲の変更に
起因して非撮影物体18が撮影範囲に入るのを防止す
る。ただし、この場合に、このように撮影範囲の変更を
規制するのではなく、非撮影物体18に回避動作させて
非撮影物体18が撮影範囲に入るのを防止することも可
能である。即ち、演算部38は、上記重なりを検出する
と、制御部50に指令信号を出力し、制御部50に対し
て非撮影物体18(撮影禁止範囲)の位置を撮影範囲か
ら外れる位置に回避させることもできる。尚、これらの
方法のいずれを採用するかは操作者が適宜選択できるよ
うにしてもよい。
【0030】次に、上記の場合に起因して撮影範囲と
撮影禁止範囲に重なりが生じたと判断した場合、演算部
38は、制御部50に規制信号を出力し、制御部50に
対して撮影範囲の方向へ近づくような非撮影物体18の
移動を規制させる。また、同時に警告手段40により警
告を発生させる。これにより、非撮影物体18の移動に
起因して非撮影物体18が撮影範囲に入るのを防止する
ことができる。ただし、これに限らず、撮影範囲を回避
動作させて非撮影物体18が撮影範囲に入るのを防止す
ることも可能である。即ち、演算部38は、上記重なり
を検出すると、雲台制御部30に指令信号を出力し、雲
台制御部30に対して撮影範囲を撮影禁止範囲と重なら
ない位置に退避させることも可能である。尚、これらの
方法のいずれを採用するかを操作者が適宜選択できるよ
うにしてもよい。
【0031】次に、上記の場合に起因して撮影範囲と
撮影禁止範囲に重なりが生じたと判断した場合、演算部
38は、雲台制御部30に規制信号を出力し、雲台制御
部30に対して、撮影禁止範囲の方向へ撮影範囲を変更
するようなパン・チルト動作又はズーム動作(ワイド側
への動作)を禁止させると共に、制御部50に規制信号
を出力し、制御部50に対して撮影範囲の方向へ近づく
ような非撮影物体18の移動を規制させる。また、同時
に警告手段40により警告を発生させる。これにより、
撮影範囲の変更と非撮影物体18の移動の両方に起因し
て非撮影物体18が撮影範囲に入るのを防止することが
できる。ただし、撮影範囲の変更と非撮影物体18の移
動の両方を規制しなくても、上記、の場合で説明し
たように一方のみを回避動作させることで非撮影物体1
8が撮影範囲に入るのを防止することも可能である。い
ずれの方法を採用するかは、操作者が適宜選択できるよ
うにしてもよい。
【0032】以上により、非撮影物体18が撮影範囲に
入るのを防止することができる。尚、非撮影物体18の
移動速度等が速い場合等において、上記演算部38で撮
影範囲と撮影禁止範囲の重なりを検出したときにはすで
に非撮影物体18が撮影範囲に入ってしまっていること
が考えられる。そこで、このような場合には、テレビカ
メラ10の撮影範囲又は非撮影物体18に回避動作を行
わせるようにし、非撮影物体18を強制的に撮影範囲か
ら外すようにしてもよい。また、この場合に、撮影範囲
を変更させるか、非撮影物体18を移動させるのかは、
選択可能にしてもよいし、元々動いていた方にする等の
切り替えを行えるようにしてもよい。
【0033】また、非撮影物体18が撮影範囲内に入り
そうになった場合又は入ってしまった場合に雲台12の
操作者及び非撮影物体の操作者に警告のみを行うように
してもよい。また、上述のように撮影範囲又は非撮影物
体18の動作を規制して非撮影物体18が撮影範囲に入
るのを防止する制御自体を有効、無効に切り換えられる
ようにしてもよく、例えば、オンエア中のみ上記制御を
有効とすることも可能であり、この場合に、オンエア中
に回避動作が行われた非撮影物体又は撮影範囲を、オン
エア中でなくなった時に、もとの動作に戻るようにして
もよい。
【0034】また、非撮影物体18の位置が制御可能で
あるシステムの例として挙げたように、複数のテレビカ
メラを自走雲台に搭載して各テレビカメラの配置を遠隔
操作により制御するシステムの場合等には、図3に示し
たテレビカメラ10、雲台12等自体も他のテレビカメ
ラにとっての非撮影物体となり、その位置が他のテレビ
カメラの撮影範囲により規制される。従って、雲台毎に
個別に撮影範囲、非撮影物体の位置を制御するのではな
く、すべての雲台の位置や撮影範囲等を集中管理して効
率良く制御するようにしてもよい。また、この場合に、
各雲台やテレビカメラの各動作をモニター等に映し出し
て把握することも可能で、回避動作により別経路をたど
る場合にはその経路を表示するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る雲台制
御システムによれば、撮影が禁止されている非撮影物体
の位置を検出し、非撮影物体がカメラの撮影範囲内に入
らないように撮影範囲の変更、又は、非撮影物体の移動
を制限したため、非撮影物体を撮影してしまう事態を確
実に防止することができる。
【0036】また、カメラの撮影範囲に非撮影物体が近
づくと警告を発生させるようにしたため、雲台操作者に
非撮影物体を撮影しないような回避操作を促すことがで
き、非撮影物体を撮影してしまう事態を大幅に削減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る雲台制御システムの一実
施の形態を示す全体構成図である。
【図2】図2は、雲台制御システムの回路構成を示した
ブロック図である。
【図3】図3は、雲台制御システムの他の実施の形態の
回路構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
10…テレビカメラ 12…雲台 14…雲台コントローラ 16…非撮影物体位置検出装置 18…非撮影物体 20…発信器 30…雲台制御部 38…演算部 40…警告手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雲台に搭載されたカメラの撮影範囲をコ
    ントローラからの操作信号に基づいて制御する雲台制御
    システムにおいて、 撮影が禁止される非撮影物体の位置を検出する非撮影物
    体位置検出手段と、 前記非撮影物体位置検出手段によって検出された非撮影
    物体の位置に基づいて、前記非撮影物体が前記カメラの
    撮影範囲に入らないように該撮影範囲の変更を制限する
    制限手段と、 を備えたことを特徴とする雲台制御システム。
  2. 【請求項2】 雲台に搭載されたカメラの撮影範囲をコ
    ントローラからの操作信号に基づいて制御する雲台制御
    システムにおいて、 撮影が禁止される非撮影物体の位置を検出する非撮影物
    体位置検出手段と、 前記非撮影物体位置検出手段によって検出した非撮影物
    体の位置が前記カメラの撮影範囲の所定距離内に近づく
    と警告を発生させる警告手段と、 を備えたことを特徴とする雲台制御システム。
  3. 【請求項3】 雲台に搭載されたカメラの撮影範囲をコ
    ントローラからの操作信号に基づいて制御すると共に、
    撮影が禁止される非撮影物体の位置を制御することがで
    きる雲台制御システムにおいて、 前記撮影が禁止される非撮影物体の位置を検出する非撮
    影物体位置検出手段と、 前記非撮影物体位置検出手段によって検出された非撮影
    物体の位置に基づいて、前記非撮影物体が前記カメラの
    撮影範囲に入らないように前記非撮影物体の移動を制限
    する制限手段と、 を備えたことを特徴とする雲台制御システム。
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