JP2000261792A - 監視用テレビカメラ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビカメラ（ＩＴＶカメラ）を用いて建物
内や設備等における異常発生等の監視や正常性確認等を
画像監視するための監視用テレビカメラ装置に関し、障
害物に隠れた監視ポイントの画像監視を１台の監視用テ
レビカメラにより確実且つ簡便に行うことができ、広い
エリアを画像監視することを可能にする。 【解決手段】 監視用テレビカメラ１−１と、該監視用
テレビカメラ１−１が取り付けられた監視用テレビカメ
ラ駆動部１−３と、該監視用テレビカメラ駆動部１−３
が係合して移動するガイドレール１−４とを備え、監視
用テレビカメラ駆動部１−３は、遠隔地から送信される
移動制御信号を受信し、該移動制御信号に応じてガイド
レール１−４に沿って移動するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テレビカメラ（Ｉ
ＴＶカメラ）を用いて建物内や設備等における異常発生
等の監視や正常性確認等を画像監視するための監視用テ
レビカメラ装置に関し、特に、複数の監視ポイントを１
台の監視用テレビカメラにより画像監視することが可能
な監視用テレビカメラ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近は、監視用テレビカメラに広角系レ
ンズを用いて広範囲のエリアを撮影し、広角系レンズに
よる画像歪みを画像信号の補正処理により除去し、１台
の監視用テレビカメラにより広範囲の画像を歪みなくモ
ニタ画面に映し出すことができるため、監視用テレビカ
メラの設置台数を削減して監視用テレビカメラ装置の低
コスト化が図られている。

【０００３】ところが、広範囲のエリアを撮影すること
ができる監視用テレビカメラを用いていても、監視ポイ
ントが障害物の陰に隠れて死角に入ってしまうことが往
々にあり、その場合には監視ポイントを撮影することが
できないため、障害物を避けた別の場所に２台目又はそ
れ以上の監視用テレビカメラを設置して画像監視を行っ
ていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】１台の監視用テレビカ
メラにより画像監視を行おうとすると、障害物に隠れて
画像監視を行うことができない箇所が生じ、安全かつ適
切な監視を行うことができないといった問題が生じてい
た。

【０００５】また、障害物を避けた別の場所に２台目又
はそれ以上の監視用テレビカメラを設置して画像監視を
行なうと、監視用テレビカメラの設置台数が増えてしま
い、監視用テレビカメラ装置全体のコストが高くなって
しまうという問題があった。

【０００６】本発明は、障害物に隠れた監視ポイントの
画像監視を１台の監視用テレビカメラにより確実且つ簡
便に行うことができ、広いエリアを画像監視することが
できる監視用テレビカメラ装置を提供することを目的と
する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の監視用テレビカ
メラ装置は、（１）監視用テレビカメラと、該監視用テ
レビカメラが取り付けられた監視用テレビカメラ駆動部
と、該監視用テレビカメラ駆動部が係合して移動するガ
イドレールとを備え、前記監視用テレビカメラ駆動部
は、遠隔地から送信される移動制御信号を受信し、該移
動制御信号に応じて前記ガイドレールに沿って移動する
構成を有するものである。

【０００８】また、（２）前記監視用テレビカメラ駆動
部は、遠隔地から送信されるテレビカメラ制御信号を受
信し、該テレビカメラ制御信号に応じて監視用テレビカ
メラの上下又は左右方向の旋回を含むテレビカメラの制
御を行う構成を有するものである。

【０００９】また、（３）前記監視用テレビカメラ装置
は、前記ガイドレールの近傍に前記監視用テレビカメラ
駆動部の接近又は通過を検出するセンサーと、該センサ
ーの出力信号に応じて、前記監視用テレビカメラ駆動部
に移動停止信号を送信する移動制御部とを備えたもので
ある。

【００１０】また、（４）前記センサーとして赤外線セ
ンサーを用い、該赤外線センサーへ向けて放射される赤
外線が、前記監視用テレビカメラ駆動部の接近又は通過
により遮断され、該赤外線の遮断を検出して前記移動制
御部に出力信号を送出する赤外線センサーを備えたもの
である。

【００１１】また、（５）前記センサーとして赤外線セ
ンサーを用い、前記監視用テレビカメラ駆動部の接近又
は通過により、該監視用テレビカメラ駆動部に反射して
入射される赤外線を検出して前記移動制御部に出力信号
を送出する赤外線センサーを備えたものである。

【００１２】また、（６）前記監視用テレビカメラ駆動
部は、遠隔地から送信される予めプリセットされた移動
制御信号とテレビカメラ制御信号とを受信し、該予めプ
リセットされた移動制御信号とテレビカメラ制御信号と
に応じて、監視用テレビカメラを所定の位置に移動さ
せ、かつ、上下又は左右方向の旋回を含む所定のテレビ
カメラの制御を行う構成を有するものである。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は本発明のテレビカメラ監視
装置の構成の説明図である。同図において、１−１は監
視用テレビカメラ本体、１−２は支持ポール、１−３は
監視用テレビカメラ駆動部、１−４は移動用のガイドレ
ールである。

【００１４】本発明のテレビカメラ監視装置は、監視用
テレビカメラ本体１−１を、支持ポール１−２を介して
監視用テレビカメラ駆動部１−３に取付け、監視用テレ
ビカメラ駆動部１−３は、遠隔地（図示省略）からの操
作によって制御され、ガイドレール１−４に沿って移動
する。

【００１５】従って、監視用テレビカメラ本体１−１
は、監視用テレビカメラ駆動部１−３により駆動されて
ガイドレール１−４に沿って移動し、そのため、監視ポ
イントが障害物の陰に隠れ、死角に入ってしまうような
場合でも、監視用テレビカメラ本体１−１を移動させて
死角を回避することができ、１台の監視用テレビカメラ
による監視範囲を大幅に拡張することができる。

【００１６】なお、監視用テレビカメラ本体１−１の上
下左右方向の旋回、ズーム、フォーカス、ワイパー等の
テレビカメラの操作・調整等の制御は、従来の監視用テ
レビカメラと同様に、遠隔地の操作部から送信されるテ
レビカメラ制御信号に従って制御され、監視用テレビカ
メラ駆動部１−３への移動制御信号は、これらのテレビ
カメラ制御信号とともに遠隔地の操作部から送信され
る。

【００１７】図２は本発明のテレビカメラ監視装置によ
る死角回避の説明図である。同図はテレビカメラ監視装
置を上から見た図を示している。同図において、１−１
は監視用テレビカメラ駆動部上に取り付けられた監視用
テレビカメラ、１−４は移動用のガイドレール、２−１
は監視ポイント、２−２は障害物を表している。

【００１８】図２の（Ａ）に示すように、地点Ｐ１に監
視用テレビカメラ１−１が位置した場合、監視ポイント
２−１は障害物２−２の死角に入ってしまい、監視用テ
レビカメラ１−１から監視ポイント２−１を監視するこ
とができない。

【００１９】しかし、図２の（Ｂ）に示すように、地点
Ｐ１から地点Ｐ２へ監視用テレビカメラ１−１を移動さ
せることにより、監視ポイント２−１は障害物２−２に
遮られることなく、監視用テレビカメラ１−１により監
視することができるようになる。

【００２０】図３は本発明のテレビカメラ監視装置の制
御信号系統の説明図である。遠隔操作部３−１から、上
下左右旋回、ズーム、フォーカス、ワイパー等のテレビ
カメラ制御信号が、監視用テレビカメラ本体１−１に対
して従来と同様に送信されるとともに、遠隔操作部３−
１から、監視用テレビカメラ駆動部１−３に対して、前
進、後退、停止を制御する移動制御信号が送信される。

【００２１】前記テレビカメラ制御信号と移動制御信号
とを送信する伝送媒体、伝送方式、伝送手順等は、同一
のものでも、また、別のものであってもよく、電磁波、
赤外線、光等による無線伝送を用いたり、又は、遠隔操
作部３−１と監視用テレビカメラ駆動部１−３とを可撓
性伝送ケーブルにより接続し、若しくは移動用のガイド
レール１−４を信号伝送路とした有線伝送により、それ
らの制御信号を送信することができる。

【００２２】図４は本発明のテレビカメラ監視装置の停
止制御の説明図である。同図において、４−１は赤外線
発光素子、４−２は赤外線センサ、４−３は移動制御
部、４−４は遠隔操作部、４−１０は監視現場、４−２
０は遠隔地、１−３はテレビカメラを載置した監視用テ
レビカメラ駆動部、１−４はガイドレールを表してい
る。

【００２３】同図に示すように、赤外線発光素子４−１
と赤外線センサ４−２とを、あらかじめ監視用テレビカ
メラ駆動部１−３を停止させたい位置に、対向させて設
置しておく。即ち、赤外線発光素子４−１から送出され
る赤外線が赤外線センサ４−２に受光されるように設置
し、かつ、ガイドレール１−４に沿って移動してくる監
視用テレビカメラ駆動部１−３を停止させる位置で、赤
外線発光素子４−１と赤外線センサ４−２との間を通過
し、赤外線発光素子４−１からの赤外線を遮るように設
置する。

【００２４】そして、監視用テレビカメラ駆動部１−３
を赤外線センサ４−２の前で停止指せる場合、遠隔地４
−２０の遠隔操作部４−４から、移動制御部４−３に対
して移動停止制御指令を送信する。移動制御部４−３
は、移動停止制御指令を受信すると、監視用テレビカメ
ラ駆動部１−３の停止位置の赤外線発光素子４−１から
赤外線を放射させる。

【００２５】赤外線センサ４−２は、監視用テレビカメ
ラ駆動部１−３が赤外線発光素子４−１の前を通過し、
赤外線が遮られたことを検出すると、移動制御部４−３
にその検出結果を通知する。

【００２６】移動制御装置４−３は、赤外線センサ４−
２の赤外線遮断検出により、監視用テレビカメラ駆動部
１−３が赤外線センサ４−２の前に位置していると判断
し、監視用テレビカメラ駆動部１−３を停止させるため
の移動停止信号を監視用テレビカメラ駆動部１−３に送
信する。

【００２７】なお、監視用テレビカメラ駆動部１−３を
停止させるための移動停止信号は、移動制御装置４−３
から直接、監視用テレビカメラ駆動部１−３に送信する
ようにしてもよいし、また、遠隔操作部４−４に送信
し、遠隔操作部４−４から監視用テレビカメラ駆動部１
−３に移動停止信号を送信するようにしてもよい。そし
て、監視用テレビカメラ駆動部１−３は該移動停止信号
の受信により移動を停止する。

【００２８】また、赤外線発光素子４−１と赤外線セン
サ４−２とを対向させて設置する代わりに、赤外線発光
素子４−１と赤外線センサ４−２とを同一方向に向けて
隣接して設置し、監視用テレビカメラ駆動部１−３がそ
の正面に位置したとき、監視用テレビカメラ駆動部１−
３で反射される赤外線を赤外線センサ４−２で検出する
ように構成することもできる。

【００２９】更に、赤外線発光素子４−１と赤外線セン
サ４−２との代わりに、発光素子と受光素子とを用いる
こともでき、監視用テレビカメラ駆動部１−３と位置検
出地点とに磁性体と磁気センサとを設置し、磁気センサ
のオン又はオフ動作によって監視用テレビカメラ駆動部
１−３の移動位置を検出をする構成とすることもでき
る。

【００３０】更に、監視用テレビカメラ駆動部１−３の
接近により作動するメカニカルマイクロスイッチをガイ
ドレール１−４の近傍に設置し、該メカニカルマイクロ
スイッチのオン又はオフ動作によって、監視用テレビカ
メラ駆動部１−３の移動位置検出をする構成とすること
もできる。

【００３１】図５は本発明のテレビカメラ監視装置のプ
リセットポジション停止制御の説明図である。同図にお
いて、５−１は移動・テレビカメラ制御部、５−２は遠
隔操作部、５−１０は監視現場、５−２０は遠隔地、１
−３は監視用テレビカメラ駆動部、１−４はガイドレー
ルを表している。

【００３２】まず、遠隔操作部５−２から移動・テレビ
カメラ制御部５−１に対して、プリセットポジション制
御指令が送信され、移動・テレビカメラ制御部５−１
は、該プリセットポジション制御指令を受信すると、監
視用テレビカメラ駆動部１−３に対して、予めプリセッ
トされた位置Ｐ２に移動させて停止させる制御を行
い、、同時に、監視用テレビカメラ駆動部１−３に予め
プリセットされたテレビカメラ制御信号を送出し、監視
用テレビカメラ駆動部１−３は、該テレビカメラ制御信
号に応じて、監視用テレビカメラを予めプリセットされ
た旋回位置で停止させ、又はプリセットされたズーム操
作、フォーカス調整の制御を行う。

【００３３】予めプリセットされた位置Ｐ２に移動させ
て停止させる動作は、図４に示したようなセンサーを用
いて行うこともできるが、現在位置Ｐ１から移動先の位
置Ｐ２までの走行距離が既定値である場合、その走行距
離分だけ移動して停止する制御を行うように予め設定し
たプリセットポジション制御指令により、所定の位置に
停止させる構成とすることができる。

【００３４】このように、遠隔操作部５−２からプリセ
ットポジション制御指令を送信するだけで、該指令を受
信し、予めプリセットされた監視地点に監視用テレビカ
メラを移動させ、更に監視ポイントに照準を合わせるテ
レビカメラ制御のプリセットポジション機能も同時に監
視用テレビカメラ駆動部１−３に具備させ、監視ポイン
トを的確に撮影することが可能となる。

【００３５】なお、本発明の実施の形態として、床面等
に移動用のガイドレールを敷設し、その上を監視用テレ
ビカメラ駆動部が走行する例を開示したが、移動用ガイ
ドレールは、壁面や天井部に設置してもよく、設置する
箇所に応じてレールの形状を適宜変形することにより、
様々な実施の形態が可能となる。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
監視用テレビカメラを遠隔制御により移動させる構成と
したことにより、１台の監視用テレビカメラを用いた場
合であっても、障害物等により生じる死角を避けて画像
監視を行うことができ、監視エリアを大幅に拡大するこ
とができる。

【００３７】また、赤外線センサ等のセンサを用いた監
視用テレビカメラの移動停止制御及びプリセットポジシ
ョン機能により、予め定めた監視ポイントに照準を合わ
せた監視を簡単な操作により行うことができ、利便性を
向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のテレビカメラ監視装置の構成の説明図
である。

【図２】本発明のテレビカメラ監視装置による死角回避
の説明図である。

【図３】本発明のテレビカメラ監視装置の制御信号系統
の説明図である。

【図４】本発明のテレビカメラ監視装置の停止制御の説
明図である。

【図５】本発明のテレビカメラ監視装置のプリセットポ
ジション停止制御の説明図である。

【符号の説明】 １−１ 監視用テレビカメラ本体 １−２ 支持ポール １−３ 監視用テレビカメラ駆動部 １−４ 移動用のガイドレール

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 監視用テレビカメラと、該監視用テレビ
   カメラが取り付けられた監視用テレビカメラ駆動部と、
   該監視用テレビカメラ駆動部が係合して移動するガイド
   レールとを備え、 前記監視用テレビカメラ駆動部は、遠隔地から送信され
   る移動制御信号を受信し、該移動制御信号に応じて前記
   ガイドレールに沿って移動する構成を有すること特徴と
   する監視用テレビカメラ装置。
2. 【請求項２】 前記監視用テレビカメラ駆動部は、遠隔
   地から送信されるテレビカメラ制御信号を受信し、該テ
   レビカメラ制御信号に応じて監視用テレビカメラの上下
   又は左右方向の旋回を含むテレビカメラの制御を行う構
   成を有することを特徴とする請求項１に記載の監視用テ
   レビカメラ装置。
3. 【請求項３】 前記監視用テレビカメラ装置は、前記ガ
   イドレールの近傍に前記監視用テレビカメラ駆動部の接
   近又は通過を検出するセンサーと、該センサーの出力信
   号に応じて、前記監視用テレビカメラ駆動部に移動停止
   信号を送信する移動制御部とを備えたことを特徴とする
   請求項１又は２記載の監視用テレビカメラ装置。
4. 【請求項４】 前記センサーとして赤外線センサーを用
   い、該赤外線センサーへ向けて放射される赤外線が、前
   記監視用テレビカメラ駆動部の接近又は通過により遮断
   され、該赤外線の遮断を検出して前記移動制御部に出力
   信号を送出する赤外線センサーを備えたことを特徴とす
   る請求項３記載の監視用テレビカメラ装置。
5. 【請求項５】 前記センサーとして赤外線センサーを用
   い、前記監視用テレビカメラ駆動部の接近又は通過によ
   り、該監視用テレビカメラ駆動部に反射して入射される
   赤外線を検出して前記移動制御部に出力信号を送出する
   赤外線センサーを備えたことを特徴とする請求項３記載
   の監視用テレビカメラ装置。
6. 【請求項６】 前記監視用テレビカメラ駆動部は、遠隔
   地から送信される予めプリセットされた移動制御信号と
   テレビカメラ制御信号とを受信し、該予めプリセットさ
   れた移動制御信号とテレビカメラ制御信号とに応じて、
   監視用テレビカメラを所定の位置に移動させ、かつ、上
   下又は左右方向の旋回を含む所定のテレビカメラの制御
   を行う構成を有することを特徴とする請求項２乃至６の
   いずれかに記載の監視用テレビカメラ装置。