JP3482791B2 - 車両用監視装置 - Google Patents
車両用監視装置Info
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- JP3482791B2 JP3482791B2 JP31704896A JP31704896A JP3482791B2 JP 3482791 B2 JP3482791 B2 JP 3482791B2 JP 31704896 A JP31704896 A JP 31704896A JP 31704896 A JP31704896 A JP 31704896A JP 3482791 B2 JP3482791 B2 JP 3482791B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の駐停車時の支援
を行う車両用監視装置に関し、特に、路面に描かれた白
線に向かって駐停車する時や、路面に垂直な壁面に向か
って駐停車する時に、自車両と白線や壁面の位置関係
を、ドライバに分かりやすく表示する車両用監視装置に
関する。
を行う車両用監視装置に関し、特に、路面に描かれた白
線に向かって駐停車する時や、路面に垂直な壁面に向か
って駐停車する時に、自車両と白線や壁面の位置関係
を、ドライバに分かりやすく表示する車両用監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、大型トラ
ックやバス、最近では乗用車にも装着されるようになっ
た車両後面映像のモニタ装置が知られている。これは、
車両の後端にカメラを取付けて路面を撮像し、その路面
映像を車内のモニタに表示するものである。ドライバは
このモニタ表示を見て、後方の障害物の有無または停車
位置を確認しながら車両を運転し駐停車を行う。
ックやバス、最近では乗用車にも装着されるようになっ
た車両後面映像のモニタ装置が知られている。これは、
車両の後端にカメラを取付けて路面を撮像し、その路面
映像を車内のモニタに表示するものである。ドライバは
このモニタ表示を見て、後方の障害物の有無または停車
位置を確認しながら車両を運転し駐停車を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のモニタ装置にあっては、カメラで観測した
映像をそのまま表示しているため、映像から障害物の有
無を確認することができるものの、障害物までの距離に
ついては確認しにくいという問題点があった。また一般
にこの種の装置では広範囲の表示を行なうため広角レン
ズが利用されている。広角レンズは普通のレンズと比べ
て映像が変形し、障害物などが歪んで映し出されるた
め、距離確認に困難を来たしている。
ような従来のモニタ装置にあっては、カメラで観測した
映像をそのまま表示しているため、映像から障害物の有
無を確認することができるものの、障害物までの距離に
ついては確認しにくいという問題点があった。また一般
にこの種の装置では広範囲の表示を行なうため広角レン
ズが利用されている。広角レンズは普通のレンズと比べ
て映像が変形し、障害物などが歪んで映し出されるた
め、距離確認に困難を来たしている。
【0004】一方モニタ表示の視認性を向上するため、
例えばミラーを見るのと同じ感覚で表示画面が見られる
ように、カメラ映像を左右反転して表示する工夫などが
なされているが、人間の勘に頼らず自車位置を認識でき
るという本質的な問題解決にはまだ至っていない。本発
明は、このような従来の問題点に着目してなされたもの
で、自車と目標物との距離を分かりやすく表示するよう
にしたものを提供することを目的としている。
例えばミラーを見るのと同じ感覚で表示画面が見られる
ように、カメラ映像を左右反転して表示する工夫などが
なされているが、人間の勘に頼らず自車位置を認識でき
るという本質的な問題解決にはまだ至っていない。本発
明は、このような従来の問題点に着目してなされたもの
で、自車と目標物との距離を分かりやすく表示するよう
にしたものを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、車両に取り付けられ車両の進行方向に対して
左、右両方向にそれぞれ観測視野を持つ観測手段と、該
観測手段によって観測された車両の左、右方向映像を左
右に並べて表示する表示手段とを有し、前記観測手段の
左、右観測視野における観測方向をそれぞれ車両進行方
向に対して前方下方を見下ろす角度θに傾斜させて、前
記観測手段によって観測された直線状の目標物の表示手
段上における表示状態および表示位置が車両と目標物の
位置関係に応じて変化するものとした。
の発明は、車両に取り付けられ車両の進行方向に対して
左、右両方向にそれぞれ観測視野を持つ観測手段と、該
観測手段によって観測された車両の左、右方向映像を左
右に並べて表示する表示手段とを有し、前記観測手段の
左、右観測視野における観測方向をそれぞれ車両進行方
向に対して前方下方を見下ろす角度θに傾斜させて、前
記観測手段によって観測された直線状の目標物の表示手
段上における表示状態および表示位置が車両と目標物の
位置関係に応じて変化するものとした。
【0006】 請求項2記載の発明は、観測方向調整手
段を用い、前記観測手段の左、右観測視野における観測
方向をそれぞれ車両進行方向に対して前方下方を見下ろ
す角度θに傾斜させるとともに、角度θを調整可能にし
て前記車両に取り付けるようにしたものである。請求項
3記載の発明は、前記観測手段の観測方向の角度θは、
前記直線状の目標物に対して一定距離だけ離れた位置に
車両が停車したとき前記直線状の目標物が前記表示手段
の表示映像の略中央部に、かつ一直線で表示されるよう
に設定されたものとした。
段を用い、前記観測手段の左、右観測視野における観測
方向をそれぞれ車両進行方向に対して前方下方を見下ろ
す角度θに傾斜させるとともに、角度θを調整可能にし
て前記車両に取り付けるようにしたものである。請求項
3記載の発明は、前記観測手段の観測方向の角度θは、
前記直線状の目標物に対して一定距離だけ離れた位置に
車両が停車したとき前記直線状の目標物が前記表示手段
の表示映像の略中央部に、かつ一直線で表示されるよう
に設定されたものとした。
【0007】請求項7記載の発明は、請求項1の発明に
加え、車両の進行方向を監視する広角観測視野を持つ広
角観測手段を設け、観測手段によって観測された車両の
左、右両方向映像を左右に並べて表示するとともに前記
広角観測手段から得られた車両の進行方向映像を同時に
表示手段が表示するものである。
加え、車両の進行方向を監視する広角観測視野を持つ広
角観測手段を設け、観測手段によって観測された車両の
左、右両方向映像を左右に並べて表示するとともに前記
広角観測手段から得られた車両の進行方向映像を同時に
表示手段が表示するものである。
【0008】請求項8記載の発明は、前記観測手段が、
カメラと該カメラの撮影方向を車両の左右側方に向けさ
せる反射鏡からなり、前記反射鏡はその反射方向を変更
することで、前記カメラの撮影方向を角度調整すること
が可能である。
カメラと該カメラの撮影方向を車両の左右側方に向けさ
せる反射鏡からなり、前記反射鏡はその反射方向を変更
することで、前記カメラの撮影方向を角度調整すること
が可能である。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、車両の進行方向に対
して左、右両方向に観測手段が観測視野を持ち、その観
測方向をそれぞれ車両進行方向に対して前方下方を見下
ろす角度θに傾斜させてあるから、車両の進行方向と交
差する直線状の目標物は、車両の進行に伴なって左、右
の観測視野を横切りながら観測される。表示映像上で
は、直線状の目標物が観測視野内の位置によって異なる
表示状態で表示される。
して左、右両方向に観測手段が観測視野を持ち、その観
測方向をそれぞれ車両進行方向に対して前方下方を見下
ろす角度θに傾斜させてあるから、車両の進行方向と交
差する直線状の目標物は、車両の進行に伴なって左、右
の観測視野を横切りながら観測される。表示映像上で
は、直線状の目標物が観測視野内の位置によって異なる
表示状態で表示される。
【0010】すなわち、最初に観測視野に現われ観測さ
れた直線は折れた直線で表示されるのに対し、車両が直
線に近づくにつれ折れ方が緩やかになり、次第に一直線
となって表示される。これを過ぎると直線が折れ方向を
反転して、折れの度合が増していく。したがって、直線
状の目標物が映像上で一直線で表示されたかどうかとそ
の折れ方の判断さらには表示位置によって車両と目標物
までの距離を認識することができ、広角レンズを使って
も、変形した映像から距離を正確に読み取ることができ
る。
れた直線は折れた直線で表示されるのに対し、車両が直
線に近づくにつれ折れ方が緩やかになり、次第に一直線
となって表示される。これを過ぎると直線が折れ方向を
反転して、折れの度合が増していく。したがって、直線
状の目標物が映像上で一直線で表示されたかどうかとそ
の折れ方の判断さらには表示位置によって車両と目標物
までの距離を認識することができ、広角レンズを使って
も、変形した映像から距離を正確に読み取ることができ
る。
【0011】 請求項2記載の発明では、観測方向調整
手段は、観測手段をその左、右観測視野における観測方
向をそれぞれ車両進行方向に対して前方下方を見下ろす
角度θに傾斜させ、しかも角度θを調整可能に前記車両
に取り付けるので、角度θの変更や複数の距離目標に対
しての設定ができる。これによって使用範囲が拡大され
るとともに、各距離目標についても一直線かどうかの判
断で距離認識することができる。
手段は、観測手段をその左、右観測視野における観測方
向をそれぞれ車両進行方向に対して前方下方を見下ろす
角度θに傾斜させ、しかも角度θを調整可能に前記車両
に取り付けるので、角度θの変更や複数の距離目標に対
しての設定ができる。これによって使用範囲が拡大され
るとともに、各距離目標についても一直線かどうかの判
断で距離認識することができる。
【0012】請求項7の発明では、上記映像表示に加え
て、さらに車両の進行方向の広角映像を同時に表示する
ようにしたので、細かな距離確認ができるとともに、車
両進行方向の広角映像から障害物の有無など車両の進行
方向状況を監視することができる。これによって進行方
向の状況を把握しながら、駐停車位置の確認が可能とな
り、駐停車モニタ使用時の安心感が向上する。
て、さらに車両の進行方向の広角映像を同時に表示する
ようにしたので、細かな距離確認ができるとともに、車
両進行方向の広角映像から障害物の有無など車両の進行
方向状況を監視することができる。これによって進行方
向の状況を把握しながら、駐停車位置の確認が可能とな
り、駐停車モニタ使用時の安心感が向上する。
【0013】請求項8の発明では、カメラの撮影方向を
車両の左右側方に向けさせる反射鏡はその反射方向を変
更することで、前記カメラの撮影方向を角度調整するこ
とが可能であるため、車両の左右側近傍と遠方を必要に
応じて調整して観測することができる。例えば観測され
る白線などが短い場合であっても、左右撮影方向を調整
して観測範囲を近付けることによって、白線をモニタす
ることが可能である。
車両の左右側方に向けさせる反射鏡はその反射方向を変
更することで、前記カメラの撮影方向を角度調整するこ
とが可能であるため、車両の左右側近傍と遠方を必要に
応じて調整して観測することができる。例えば観測され
る白線などが短い場合であっても、左右撮影方向を調整
して観測範囲を近付けることによって、白線をモニタす
ることが可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を実施例
により説明する。図1は、第1の実施例の構成およびそ
の観測様子を示す説明図である。観測手段としてのカメ
ラ5は図示しない車両のフロントバンパ中央部に回動調
整可能に取り付けられている。カメラ5は車両の左、右
方向にそれぞれ観測視野をもち、各観測視野内の映像信
号は車室内に設置されている表示手段としてのモニタ6
に出力され、ここで左、右2視野で別々に撮像された映
像EL、ERを左右に並べて映像表示される。
により説明する。図1は、第1の実施例の構成およびそ
の観測様子を示す説明図である。観測手段としてのカメ
ラ5は図示しない車両のフロントバンパ中央部に回動調
整可能に取り付けられている。カメラ5は車両の左、右
方向にそれぞれ観測視野をもち、各観測視野内の映像信
号は車室内に設置されている表示手段としてのモニタ6
に出力され、ここで左、右2視野で別々に撮像された映
像EL、ERを左右に並べて映像表示される。
【0015】図2はカメラ5の内部構成を示す図であ
る。両側に窓19を有する匡体1の中に光の明暗を電気
信号に変換する光電変換素子(CCD)2とレンズ3お
よびV字型ミラー4が設けられている。レンズ3はCC
D2に焦点を結び、V字型ミラー4は折り目をレンズの
光軸と直角に位置させ、両ミラー面が光軸に対し同じ角
度を形成するように配置されて、車両の左、右方向から
くる光をレンズ3に反射してCCD2に重合させずに入
射させる。これによって、レンズ3の光軸が示すカメラ
5の観測方向(視線)がミラー4の反射によって左、右
方向に向けられることになる。CCD2からの映像信号
がモニタ6へ出力される。
る。両側に窓19を有する匡体1の中に光の明暗を電気
信号に変換する光電変換素子(CCD)2とレンズ3お
よびV字型ミラー4が設けられている。レンズ3はCC
D2に焦点を結び、V字型ミラー4は折り目をレンズの
光軸と直角に位置させ、両ミラー面が光軸に対し同じ角
度を形成するように配置されて、車両の左、右方向から
くる光をレンズ3に反射してCCD2に重合させずに入
射させる。これによって、レンズ3の光軸が示すカメラ
5の観測方向(視線)がミラー4の反射によって左、右
方向に向けられることになる。CCD2からの映像信号
がモニタ6へ出力される。
【0016】カメラ5には観測方向手段としての回動機
構7が設けられている。図3、図4は回動機構7の構成
を示す。図3は斜視図で、図4の(a)は図3における
A−A断面を示す図で、(b)は(a)におけるB−B
断面を示す平面図である。回動機構7はカメラ5に支持
されたモータ8と歯車71、72a、72b、73から
なる減速器で構成される。モータの歯車71と噛み合う
中間歯車72aと、歯車72bに噛み合う最終歯車73
はそれぞれカメラ5の匡体に支持されている。歯車73
が固定されている軸74は両端がカメラ5の匡体の壁を
貫通して車両のフロントバンパ中央に固定されている。
構7が設けられている。図3、図4は回動機構7の構成
を示す。図3は斜視図で、図4の(a)は図3における
A−A断面を示す図で、(b)は(a)におけるB−B
断面を示す平面図である。回動機構7はカメラ5に支持
されたモータ8と歯車71、72a、72b、73から
なる減速器で構成される。モータの歯車71と噛み合う
中間歯車72aと、歯車72bに噛み合う最終歯車73
はそれぞれカメラ5の匡体に支持されている。歯車73
が固定されている軸74は両端がカメラ5の匡体の壁を
貫通して車両のフロントバンパ中央に固定されている。
【0017】モータ8へ通電すると、歯車71が回転す
る。その回転によって歯車72が駆動される。一方歯車
73は軸74によってバンパに固定されているので、歯
車72が自転しながら、歯車73の外周を周る。匡体は
それに連動されて軸74を中心に回転し、角度βの調整
が行なえる。モータ8にはモータの制御を行なう俯角調
整部30が設けらている。俯角調整部30を操作スイッ
チで操作してモータ8を回転させることができる。俯角
調整部30はメモリを有しており、モータ8の操作結果
を記憶できるようになっており、βとして任意の角度を
設定可能である。
る。その回転によって歯車72が駆動される。一方歯車
73は軸74によってバンパに固定されているので、歯
車72が自転しながら、歯車73の外周を周る。匡体は
それに連動されて軸74を中心に回転し、角度βの調整
が行なえる。モータ8にはモータの制御を行なう俯角調
整部30が設けらている。俯角調整部30を操作スイッ
チで操作してモータ8を回転させることができる。俯角
調整部30はメモリを有しており、モータ8の操作結果
を記憶できるようになっており、βとして任意の角度を
設定可能である。
【0018】 図5は回動機構7を駆動させてカメラ5
の筐体を角度β回転させることによりバンパ20に支持
されているカメラ5を車両前方に対して視線がθとなる
ように調整し、カメラ5が路面UよりHの高さのところ
から車両の前方下方を見下ろして車両の左、右方向を監
視する様子を示す。車両が進行すると白線Wが観測視野
に入りモニタ6に映像表示される。
の筐体を角度β回転させることによりバンパ20に支持
されているカメラ5を車両前方に対して視線がθとなる
ように調整し、カメラ5が路面UよりHの高さのところ
から車両の前方下方を見下ろして車両の左、右方向を監
視する様子を示す。車両が進行すると白線Wが観測視野
に入りモニタ6に映像表示される。
【0019】次に、白線のモニタ表示について説明す
る。図6は白線の撮像状況とモニタ表示を示している。
図6の(a)は車両の進行に伴なう観測視野と白線位置
の変化関係を示し、aは車両が白線から遠い場合、bは
車両が白線と適切な距離にある場合、cは車両が白線に
近すぎる場合のそれぞれの位置を示している。
る。図6は白線の撮像状況とモニタ表示を示している。
図6の(a)は車両の進行に伴なう観測視野と白線位置
の変化関係を示し、aは車両が白線から遠い場合、bは
車両が白線と適切な距離にある場合、cは車両が白線に
近すぎる場合のそれぞれの位置を示している。
【0020】それぞれの場合について、両視野から得ら
れた映像を左右に並べて表示すると、図6の(b)に示
されるように、白線が遠い時は、表示映像上で逆V字型
に折れた白線aとして観測される。また、目標物に接近
しすぎると、表示映像上でV字型に折れた白線cとして
観測される。車両と白線の位置関係が適切な時は、表示
映像上で一直線に連続した白線bが観測されることにな
る。
れた映像を左右に並べて表示すると、図6の(b)に示
されるように、白線が遠い時は、表示映像上で逆V字型
に折れた白線aとして観測される。また、目標物に接近
しすぎると、表示映像上でV字型に折れた白線cとして
観測される。車両と白線の位置関係が適切な時は、表示
映像上で一直線に連続した白線bが観測されることにな
る。
【0021】なお、上記図6では、車両進行方向と垂直
に現われる白線のモニタ表示について説明したが、白線
に対し斜め入車の場合についても同様である。図7はそ
の距離の遠近によって斜めに入車したときの様子とモニ
タ表示の形態を示している。(a)は観測視野と白線位
置の変化関係を示し、(b)はその表示映像を示してい
る。図7の(a)において、図6と同様にaは車両が白
線から遠い場合、bは車両が白線と適切な距離にある場
合、cは車両が白線に近すぎる場合のそれぞれの位置を
示す。表示映像上では、図7の(b)に示されたよう
に、白線が遠い場合は、逆V字型に折れた白線aとして
観測される。また、目標物に接近しすぎた場合は、画面
上でV字型に折れた白線cとして観測される。車両と白
線の位置関係が適切な場合は、画面上で一直線に連続し
た白線bが観測される。
に現われる白線のモニタ表示について説明したが、白線
に対し斜め入車の場合についても同様である。図7はそ
の距離の遠近によって斜めに入車したときの様子とモニ
タ表示の形態を示している。(a)は観測視野と白線位
置の変化関係を示し、(b)はその表示映像を示してい
る。図7の(a)において、図6と同様にaは車両が白
線から遠い場合、bは車両が白線と適切な距離にある場
合、cは車両が白線に近すぎる場合のそれぞれの位置を
示す。表示映像上では、図7の(b)に示されたよう
に、白線が遠い場合は、逆V字型に折れた白線aとして
観測される。また、目標物に接近しすぎた場合は、画面
上でV字型に折れた白線cとして観測される。車両と白
線の位置関係が適切な場合は、画面上で一直線に連続し
た白線bが観測される。
【0022】したがって、本装置の使用に先立ち、車外
の人に位置が適当か否かを指示してもらう、もしくは、
自分で車両から降りて停車位置の確認を行ないながら、
路面上の白線や、路面と壁面の境界線などの路面上の直
線状目標物に対して一定距離だけ離れた位置に車両を停
車させる。そして、車内のモニタ6に表示される映像を
観測する。このとき、もし白線などの目標物が図6また
は図7の(b)に示す線aのように折れて観測された場
合には、回動機構7を駆動させ、カメラ5を上向きに、
線bのような一直線に連続した線が観測されるように観
測方向θを調整する。また、もし図6または図7の
(b)に示す線cのように折れて観測されると、カメラ
5を下向きに、同じく線bのように一直線に連続した線
が観測されるように観測方向θを調整する。
の人に位置が適当か否かを指示してもらう、もしくは、
自分で車両から降りて停車位置の確認を行ないながら、
路面上の白線や、路面と壁面の境界線などの路面上の直
線状目標物に対して一定距離だけ離れた位置に車両を停
車させる。そして、車内のモニタ6に表示される映像を
観測する。このとき、もし白線などの目標物が図6また
は図7の(b)に示す線aのように折れて観測された場
合には、回動機構7を駆動させ、カメラ5を上向きに、
線bのような一直線に連続した線が観測されるように観
測方向θを調整する。また、もし図6または図7の
(b)に示す線cのように折れて観測されると、カメラ
5を下向きに、同じく線bのように一直線に連続した線
が観測されるように観測方向θを調整する。
【0023】車両を駐停車するときに、路面上の白線
や、路面と壁面の境界線など路面上の目標物に対して、
運転者はモニタ画面を見ながら、図6または図7の
(b)に示すb線のような一直線が表示されるように車
両を前後に移動させる。この結果、車両は上記と同じよ
うに白線などから一定の距離に車両が駐停車することに
なる。
や、路面と壁面の境界線など路面上の目標物に対して、
運転者はモニタ画面を見ながら、図6または図7の
(b)に示すb線のような一直線が表示されるように車
両を前後に移動させる。この結果、車両は上記と同じよ
うに白線などから一定の距離に車両が駐停車することに
なる。
【0024】本実施例は以上のように構成され、、運転
者は、車両と目標物の位置関係を2本の線分の一直線化
という動きによって直感的に把握できるため、円滑、か
つ安全に駐停車することができる。また、カメラの観測
方向θを一度セットしておけば、駐停車の場面が変わっ
ても、目標物に対してセットした距離で駐停車すること
ができ、汎用的に利用することもできる。なお、本実施
例では、車両の前方のモニタ用としての使用例を示した
が、これに限らず、車両後方のモニタ用として使用して
も、同様な効果が得られる。
者は、車両と目標物の位置関係を2本の線分の一直線化
という動きによって直感的に把握できるため、円滑、か
つ安全に駐停車することができる。また、カメラの観測
方向θを一度セットしておけば、駐停車の場面が変わっ
ても、目標物に対してセットした距離で駐停車すること
ができ、汎用的に利用することもできる。なお、本実施
例では、車両の前方のモニタ用としての使用例を示した
が、これに限らず、車両後方のモニタ用として使用して
も、同様な効果が得られる。
【0025】なお、一直線は所定の位置に表示されるた
め、その位置を含めたゾーン設定を行ない、図8のよう
に観測される線W全体がゾーンに入っていない(a)と
(c)の場合は、車両が所定の位置に停車していないと
認め、(b)のようにゾーンに入ったときに車両が所定
位置に駐停車したと認めることもできる。なお、本実施
例では、1つのレンズを使って、V字型ミラーにより左
右両方向の映像を一枚のCCDから作り出しているが、
これに限らず、各方向に別々のレンズとCCDを使って
映像を作り、モニタに並立させて表示してもよい。ま
た、各レンズの前に映像を左右反転するためのミラーを
取り付けてもよい。また本実施例では、カメラ全体を回
転して観測方向を調整したが、これは匡体内のレンズ、
CCD、ミラーの全て、もしくは一部のみを回転するよ
うにしてもよい。
め、その位置を含めたゾーン設定を行ない、図8のよう
に観測される線W全体がゾーンに入っていない(a)と
(c)の場合は、車両が所定の位置に停車していないと
認め、(b)のようにゾーンに入ったときに車両が所定
位置に駐停車したと認めることもできる。なお、本実施
例では、1つのレンズを使って、V字型ミラーにより左
右両方向の映像を一枚のCCDから作り出しているが、
これに限らず、各方向に別々のレンズとCCDを使って
映像を作り、モニタに並立させて表示してもよい。ま
た、各レンズの前に映像を左右反転するためのミラーを
取り付けてもよい。また本実施例では、カメラ全体を回
転して観測方向を調整したが、これは匡体内のレンズ、
CCD、ミラーの全て、もしくは一部のみを回転するよ
うにしてもよい。
【0026】本実施例は観測方向を変えることによりそ
の利用場面を広げることができる。例えば、駐停車時の
支援が必要のない通常走行時に、観測方向を変更して、
見通しの悪い交差点等で、フロントノーズの大幅な前進
なしに、ドライバの死角になる映像をモニタすることも
可能である。すなわち俯角調整部30を操作して回動機
構7を作動させ、カメラ5の観測方向θを略0度に調整
して、調整結果を俯角調整部30に記憶させる。
の利用場面を広げることができる。例えば、駐停車時の
支援が必要のない通常走行時に、観測方向を変更して、
見通しの悪い交差点等で、フロントノーズの大幅な前進
なしに、ドライバの死角になる映像をモニタすることも
可能である。すなわち俯角調整部30を操作して回動機
構7を作動させ、カメラ5の観測方向θを略0度に調整
して、調整結果を俯角調整部30に記憶させる。
【0027】走行中、見通しの悪い交差点にさしかかっ
た時、回動機構7を作動させてカメラ5の観測方向θが
略0度にセットされると、車両の左、右前方の映像モニ
タが開始される。この時、例えば図9に示すような映像
が観測され、運転者は車両進行方向左右前方の死角領域
の障害物の有無確認が可能となる。このように、観測方
向を変更することにより1つの装置を駐停車モニタと死
角モニタという2つの用途に利用可能となり、非常に効
率的である。おな、本実施例では、回動機構を用いた構
成の説明を行なったが、これに限らず、回動機構を使わ
ずカメラをバンパに固定して使用することも可能であ
る。
た時、回動機構7を作動させてカメラ5の観測方向θが
略0度にセットされると、車両の左、右前方の映像モニ
タが開始される。この時、例えば図9に示すような映像
が観測され、運転者は車両進行方向左右前方の死角領域
の障害物の有無確認が可能となる。このように、観測方
向を変更することにより1つの装置を駐停車モニタと死
角モニタという2つの用途に利用可能となり、非常に効
率的である。おな、本実施例では、回動機構を用いた構
成の説明を行なったが、これに限らず、回動機構を使わ
ずカメラをバンパに固定して使用することも可能であ
る。
【0028】次に第2の実施例について説明する。この
実施例は、図10のように、第1の実施例で述べた構成
に加え、車両の進行方向を広く観測する広角カメラ15
(広角観測手段)を設け、モニタ16は広角カメラ15
の映像とカメラ5による左、右視野の映像を合成して表
示するものである。これによって、モニタ上の合成表示
は、例えば図11に示すように上半部全幅にわたって広
角の表示画面ECと下半部に前記実施例と同様のER、
EL表示画面から構成される。この映像表示における壁
面Tと路面uの境界線tを観測することで目標物までの
距離を確認することができるとともに、広角カメラ15
の映像ECから車両の前方状況を把握することができ、
駐停車モニタ使用時の安心感が向上する。
実施例は、図10のように、第1の実施例で述べた構成
に加え、車両の進行方向を広く観測する広角カメラ15
(広角観測手段)を設け、モニタ16は広角カメラ15
の映像とカメラ5による左、右視野の映像を合成して表
示するものである。これによって、モニタ上の合成表示
は、例えば図11に示すように上半部全幅にわたって広
角の表示画面ECと下半部に前記実施例と同様のER、
EL表示画面から構成される。この映像表示における壁
面Tと路面uの境界線tを観測することで目標物までの
距離を確認することができるとともに、広角カメラ15
の映像ECから車両の前方状況を把握することができ、
駐停車モニタ使用時の安心感が向上する。
【0029】図12は、第3の実施例の構成を示す。こ
の実施例は、第1実施例の装置に、スリット光を投光す
る投光器10を付加し、路面または壁面へスリット光を
投光し、直線状の目標物を形成させるようにしたもので
ある。これによって路面と輝度差がないような壁面に対
向する駐停車時や、夜間の駐停車時に明瞭な映像表示が
得られるようになるため、駐停車場所や使用する環境を
さらに拡大できる。投光器10は、赤外LEDや微弱な
半導体レーザ光源などにより生成されたスリット光P
を、車両の進行方向に向かって路面と水平に投光する。
の実施例は、第1実施例の装置に、スリット光を投光す
る投光器10を付加し、路面または壁面へスリット光を
投光し、直線状の目標物を形成させるようにしたもので
ある。これによって路面と輝度差がないような壁面に対
向する駐停車時や、夜間の駐停車時に明瞭な映像表示が
得られるようになるため、駐停車場所や使用する環境を
さらに拡大できる。投光器10は、赤外LEDや微弱な
半導体レーザ光源などにより生成されたスリット光P
を、車両の進行方向に向かって路面と水平に投光する。
【0030】夜間に車両を駐停車するときに、車両前方
の壁面のような目標物Tに対して、投光器10を作動さ
せスリット光Pを投光する。すると、モニタ6には、カ
メラ5で観測した左右映像が同時に表示される。運転者
はモニタ6の表示画面を見ながら、表示されるスリット
光pが連続した一直線となるように車両を移動させる。
の壁面のような目標物Tに対して、投光器10を作動さ
せスリット光Pを投光する。すると、モニタ6には、カ
メラ5で観測した左右映像が同時に表示される。運転者
はモニタ6の表示画面を見ながら、表示されるスリット
光pが連続した一直線となるように車両を移動させる。
【0031】具体的には、車両が図13の(a)のよう
に壁面までの距離がプリセットされた距離Sより遠い場
合、(b)のようなモニタ表示が観測される。このとき
図14のように(b)に示すような一直線pのモニタ表
示が得られるように車両を前進させて駐停車位置を調整
する。またその調整あるいは初期状態で図15の(b)
のようなモニタ表示されると、車両が壁面に近づき過ぎ
ているから、車両を後退させ、同じく図14の(b)の
モニタ表示画面が得られるように車両の駐停車位置を調
整する。
に壁面までの距離がプリセットされた距離Sより遠い場
合、(b)のようなモニタ表示が観測される。このとき
図14のように(b)に示すような一直線pのモニタ表
示が得られるように車両を前進させて駐停車位置を調整
する。またその調整あるいは初期状態で図15の(b)
のようなモニタ表示されると、車両が壁面に近づき過ぎ
ているから、車両を後退させ、同じく図14の(b)の
モニタ表示画面が得られるように車両の駐停車位置を調
整する。
【0032】本実施例によれば、第1の実施例と同様に
2本の線分の一直線化という動きによって直観的に車両
と目標物の距離を直感的に把握できる効果が得られるほ
か、直線状の目標物は投光されたスリット光であるた
め、夜間や路面と輝度差のない壁面での使用もでき、よ
り確認しやすい映像が得られるとともに、照明環境を選
ばない効果が得られる。
2本の線分の一直線化という動きによって直観的に車両
と目標物の距離を直感的に把握できる効果が得られるほ
か、直線状の目標物は投光されたスリット光であるた
め、夜間や路面と輝度差のない壁面での使用もでき、よ
り確認しやすい映像が得られるとともに、照明環境を選
ばない効果が得られる。
【0033】次に、図16は本発明の第4の実施例を示
す。この実施例は、前記実施例に用いられたカメラ5に
おけるV字型ミラーの反射角を調整できるようにし、カ
メラの左右観測視野を角度調整可能にしたものである。
カメラ60は、前記カメラ5と同様に両側に窓19を有
する匡体1内にCCD2とレンズ3が設けられている。
レンズ3の光軸上にレンズ3とCCD2に対向して、2
つの平面鏡40L、40Rがそれぞれ反射面を車両の進
行方向に対し左右下方の外側に向けるとともに、レンズ
3に近い側の連結点Cで回転可能に連結して形成したV
字型ミラー40が装着される。
す。この実施例は、前記実施例に用いられたカメラ5に
おけるV字型ミラーの反射角を調整できるようにし、カ
メラの左右観測視野を角度調整可能にしたものである。
カメラ60は、前記カメラ5と同様に両側に窓19を有
する匡体1内にCCD2とレンズ3が設けられている。
レンズ3の光軸上にレンズ3とCCD2に対向して、2
つの平面鏡40L、40Rがそれぞれ反射面を車両の進
行方向に対し左右下方の外側に向けるとともに、レンズ
3に近い側の連結点Cで回転可能に連結して形成したV
字型ミラー40が装着される。
【0034】V字型ミラー40は、平面鏡40L、40
Rの連結点C点において、アクチュエータ80に歯車8
2、83、84、85からなる減速器を介して駆動され
る調整ねじ86に連結される。調整ねじの先端が球状に
なっており、平面鏡40L、40Rのそれぞれと接触点
をもち、平面鏡40L、40Rを内側に付勢するばね4
2とで、V字型ミラー40の頂角γを調整できる。これ
によってスイッチ87を操作することによってアクチュ
エータ80を作動させ、V字型ミラー40の向きを調整
することができる。なお、匡体1の窓19は、V字型ミ
ラーの頂角γが調整されるときに観測視野範囲が制限さ
れない大きさに設定してある。その他の構成は前記実施
例と同様である。
Rの連結点C点において、アクチュエータ80に歯車8
2、83、84、85からなる減速器を介して駆動され
る調整ねじ86に連結される。調整ねじの先端が球状に
なっており、平面鏡40L、40Rのそれぞれと接触点
をもち、平面鏡40L、40Rを内側に付勢するばね4
2とで、V字型ミラー40の頂角γを調整できる。これ
によってスイッチ87を操作することによってアクチュ
エータ80を作動させ、V字型ミラー40の向きを調整
することができる。なお、匡体1の窓19は、V字型ミ
ラーの頂角γが調整されるときに観測視野範囲が制限さ
れない大きさに設定してある。その他の構成は前記実施
例と同様である。
【0035】図17、図18はそれぞれV字型ミラーの
頂角γが小と大に調整されたときのカメラの観測様子を
示している。なお、図においては、簡単のためレンズ3
の光軸は路面と垂直にカメラの観測方向を設定されてい
るが、実際の観測方向設定は前記実施例で述べたように
行なわれる。図17においては、頂角γが小のため、左
右観測視野は外方へ向けられ、遠方の観測ができるが、
車両の下方にある短い白線Wが観測視野に入らず観測で
きないことを示している。これに対し、図18は頂角γ
が大きく調整されたため、遠方より車両の下方が観測視
野となり、短い白線でも観測できることを示している。
頂角γが小と大に調整されたときのカメラの観測様子を
示している。なお、図においては、簡単のためレンズ3
の光軸は路面と垂直にカメラの観測方向を設定されてい
るが、実際の観測方向設定は前記実施例で述べたように
行なわれる。図17においては、頂角γが小のため、左
右観測視野は外方へ向けられ、遠方の観測ができるが、
車両の下方にある短い白線Wが観測視野に入らず観測で
きないことを示している。これに対し、図18は頂角γ
が大きく調整されたため、遠方より車両の下方が観測視
野となり、短い白線でも観測できることを示している。
【0036】使用するに際しては、例えば駐停車すると
きに、目標となる白線が短く、観測視野に入らない場合
に、V字型ミラー40の頂角γを調整して左右の観測視
野を近付けさせ、白線を捕捉する。捕捉された白線は前
記実施例で示したようにモニタの映像上での一直線化に
よって車両の停車位置調整を行なう。図19はその捕捉
の様子を示している。すなわち、運転者は白線を目標に
して車両を移動する。そして(a)のように白線Wに対
して車両が接近距離に入ったにもかかわらず、モニタ6
上に白線の映像表示がない場合、運転者がスイッチ87
を操作しアクチュエータ80を作動させてV字型ミラー
40の頂角を大きく調整する。
きに、目標となる白線が短く、観測視野に入らない場合
に、V字型ミラー40の頂角γを調整して左右の観測視
野を近付けさせ、白線を捕捉する。捕捉された白線は前
記実施例で示したようにモニタの映像上での一直線化に
よって車両の停車位置調整を行なう。図19はその捕捉
の様子を示している。すなわち、運転者は白線を目標に
して車両を移動する。そして(a)のように白線Wに対
して車両が接近距離に入ったにもかかわらず、モニタ6
上に白線の映像表示がない場合、運転者がスイッチ87
を操作しアクチュエータ80を作動させてV字型ミラー
40の頂角を大きく調整する。
【0037】これによって(b)のように観測視野が近
づき白線Wが観測視野に入り、モニタ6上に白線Wの映
像が表示される。この調整は図20に示すように左右観
測視野をさらに近づけさせて、モニタ6上に白線Wを最
大限に表示するように調整してもよい。その後運転者は
その表示された白線の映像を見ながら、車両を移動さ
せ、白線が一直線となったところで車両が所定の停車位
置に停車することになる。
づき白線Wが観測視野に入り、モニタ6上に白線Wの映
像が表示される。この調整は図20に示すように左右観
測視野をさらに近づけさせて、モニタ6上に白線Wを最
大限に表示するように調整してもよい。その後運転者は
その表示された白線の映像を見ながら、車両を移動さ
せ、白線が一直線となったところで車両が所定の停車位
置に停車することになる。
【0038】上記は白線に垂直に車両を移動する場合の
調整について説明したが、これは白線に対して車両の移
動が斜めの場合も同様である。また、白線に対し斜め入
車の場合は、白線は左右観測視野に入っても、左右観測
視野が離れると、モニタ映像上では白線が不連続となる
ので、左右観測視野を近付けさせるのが好ましい。図2
1、22は観測視野と白線に対する車両位置の調整およ
びそのときのモニタ表示を示している。すなわち、運転
者は図21の(a)のように左右観測視野が離れてい
て、モニタ6上では、白線Wが不連続の映像となってい
る場合、まず左右観測視野が(b)のように近付くよう
にV字型ミラー40の頂角γを調整する。そしてその調
整は白線Wの映像が連続するまで行なわれる。図22の
(a)に示すように白線Wが連続したモニタ映像が得ら
れたが、折れた直線であるときには、(b)のような一
直線化した白線Wの映像が表示されるように、車両を移
動させる。本実施例は以上のように構成されるので、車
両の左右遠方を監視することができるとともに、白線が
短い場合はV字型ミラーの頂角を調整してそれを観測す
ることできるので、白線の長さを問わないという効果が
得られる。
調整について説明したが、これは白線に対して車両の移
動が斜めの場合も同様である。また、白線に対し斜め入
車の場合は、白線は左右観測視野に入っても、左右観測
視野が離れると、モニタ映像上では白線が不連続となる
ので、左右観測視野を近付けさせるのが好ましい。図2
1、22は観測視野と白線に対する車両位置の調整およ
びそのときのモニタ表示を示している。すなわち、運転
者は図21の(a)のように左右観測視野が離れてい
て、モニタ6上では、白線Wが不連続の映像となってい
る場合、まず左右観測視野が(b)のように近付くよう
にV字型ミラー40の頂角γを調整する。そしてその調
整は白線Wの映像が連続するまで行なわれる。図22の
(a)に示すように白線Wが連続したモニタ映像が得ら
れたが、折れた直線であるときには、(b)のような一
直線化した白線Wの映像が表示されるように、車両を移
動させる。本実施例は以上のように構成されるので、車
両の左右遠方を監視することができるとともに、白線が
短い場合はV字型ミラーの頂角を調整してそれを観測す
ることできるので、白線の長さを問わないという効果が
得られる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、車両の進行方向に対して左、右両方向に観測手
段が観測視野を持ち、その観測方向を水平面に対して同
一俯角で傾斜させてあるから、車両の進行方向と交差す
る直線状の目標物は、車両の進行に伴なって左、右の観
測視野を横切りながら観測される。表示映像上では、直
線状の目標物が観測視野内の位置によって異なる表示状
態で表示される。
明では、車両の進行方向に対して左、右両方向に観測手
段が観測視野を持ち、その観測方向を水平面に対して同
一俯角で傾斜させてあるから、車両の進行方向と交差す
る直線状の目標物は、車両の進行に伴なって左、右の観
測視野を横切りながら観測される。表示映像上では、直
線状の目標物が観測視野内の位置によって異なる表示状
態で表示される。
【0040】すなわち、最初に観測視野に現われ観測さ
れた直線は折れた直線で表示されるのに対し、車両が直
線に近づくにつれ折れ方が緩やかになり、次第に一直線
となって表示される。これを過ぎると直線が折れ方向を
反転して、折れの度合が増していく。したがって、直線
状の目標物が映像上で一直線で表示されたかどうかとそ
の折れ方の判断さらには表示位置によって車両と目標物
までの距離を認識することができ、広角レンズを使って
も、変形した映像から距離を正確に読み取ることができ
る。
れた直線は折れた直線で表示されるのに対し、車両が直
線に近づくにつれ折れ方が緩やかになり、次第に一直線
となって表示される。これを過ぎると直線が折れ方向を
反転して、折れの度合が増していく。したがって、直線
状の目標物が映像上で一直線で表示されたかどうかとそ
の折れ方の判断さらには表示位置によって車両と目標物
までの距離を認識することができ、広角レンズを使って
も、変形した映像から距離を正確に読み取ることができ
る。
【0041】請求項2記載の発明では、観測方向調整手
段は、観測手段をその左、右観測視野における観測方向
を水平面に対して同一俯角で傾斜させ、しかも俯角を調
整可能に前記車両に取り付けるので、俯角の変更や複数
の距離目標に対しての設定ができる。これによって使用
範囲が拡大されるととも、各距離目標についても一直線
かどうかの判断で距離認識することができる。
段は、観測手段をその左、右観測視野における観測方向
を水平面に対して同一俯角で傾斜させ、しかも俯角を調
整可能に前記車両に取り付けるので、俯角の変更や複数
の距離目標に対しての設定ができる。これによって使用
範囲が拡大されるととも、各距離目標についても一直線
かどうかの判断で距離認識することができる。
【0042】請求項7の発明では、上記映像表示に加え
て、さらに車両の進行方向の広角映像を同時に表示する
ようにしたので、細かな距離確認ができるとともに、車
両進行方向の広角映像から障害物の有無など車両の進行
方向状況を監視することができる。これによって進行方
向の状況を把握しながら、駐停車位置の確認が可能とな
り、駐停車モニタ使用時の安心感が向上する。請求項8
の発明では、前記観測手段が、カメラと該カメラの撮影
方向を車両の左右側方に向けさせる反射鏡からなり、前
記反射鏡はその反射方向を変更することで、前記カメラ
の撮影方向を角度調整することが可能であるため、車両
の左右側近傍と遠方を必要に応じて調整して観測するこ
とができる。例えば観測される白線などが短い場合であ
っても、左右撮影方向を調整して観測範囲を近付けるこ
とによって、白線をモニタすることが可能である。使用
範囲が広げられる効果が得られる。
て、さらに車両の進行方向の広角映像を同時に表示する
ようにしたので、細かな距離確認ができるとともに、車
両進行方向の広角映像から障害物の有無など車両の進行
方向状況を監視することができる。これによって進行方
向の状況を把握しながら、駐停車位置の確認が可能とな
り、駐停車モニタ使用時の安心感が向上する。請求項8
の発明では、前記観測手段が、カメラと該カメラの撮影
方向を車両の左右側方に向けさせる反射鏡からなり、前
記反射鏡はその反射方向を変更することで、前記カメラ
の撮影方向を角度調整することが可能であるため、車両
の左右側近傍と遠方を必要に応じて調整して観測するこ
とができる。例えば観測される白線などが短い場合であ
っても、左右撮影方向を調整して観測範囲を近付けるこ
とによって、白線をモニタすることが可能である。使用
範囲が広げられる効果が得られる。
【図1】第1の実施例の構成およびその観測様子を示す
説明図である。
説明図である。
【図2】カメラの構成を示す図である。
【図3】回動機構の構成を示す斜視図である。
【図4】回動機構の構成を示す図である。
【図5】カメラの設置アライメント図である。
【図6】車両の横幅に平行な白線の位置とそのモニタ表
示を示す図である。
示を示す図である。
【図7】車両の横幅方向と交差する白線の位置とそのモ
ニタ表示を示す図である。
ニタ表示を示す図である。
【図8】確認ゾーンを有するモニタ表示を示す図であ
る。
る。
【図9】死角映像を示す図である。
【図10】第2の実施例の構成およびその観測様子を示
す説明図である。
す説明図である。
【図11】広角カメラ映像を取り入れたモニタ表示画面
である。
である。
【図12】第3の実施例の構成およびその観測様子を示
す説明図である。
す説明図である。
【図13】壁面と車両の位置関係およびそのモニタ表示
を示す図である。
を示す図である。
【図14】壁面と車両の位置関係およびそのモニタ表示
を示す図である。
を示す図である。
【図15】壁面と車両の位置関係およびそのモニタ表示
を示す図である。
を示す図である。
【図16】第4の実施例のカメラの構成を示す図であ
る。
る。
【図17】V字型ミラーの頂角と観測視野の関係を示す
図である。
図である。
【図18】V字型ミラーの頂角と観測視野の関係を示す
図である。
図である。
【図19】白線を捕捉する様子とそのときのモニタ表示
を示す図である。
を示す図である。
【図20】白線Wをモニタ上に最大限に表示するとき、
左右観測視野の位置関係を示す図である。
左右観測視野の位置関係を示す図である。
【図21】白線に対し車両が斜めに移動するとき、観測
視野の位置と白線のモニタ表示の関係を示す図である。
視野の位置と白線のモニタ表示の関係を示す図である。
【図22】白線と観測視野の関係およびそのモニタ表示
を示す図である。
を示す図である。
1 匡体
2 光電変換素子(CCD)
3 レンズ
4、40 V字型ミラー
5、60 カメラ
6、16 モニタ
7 回動機構
8 モータ
10 投光器
15 広角カメラ
19 窓
40L、40R 平面鏡
42 ばね
71、81、82、83、84、85 歯車
72a、72b 中間歯車
73 最終歯車
74 軸
80 アクチュエータ
86 調整ねじ
87 スイッチ
C 平面鏡の連結点
W 白線
γ V字型ミラーの頂角
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平8−91122(JP,A)
特開 平4−173443(JP,A)
特開 平4−71000(JP,A)
特開 平8−293098(JP,A)
特開 平6−227318(JP,A)
特開 昭61−202959(JP,A)
特開 平5−332768(JP,A)
実開 平6−70100(JP,U)
実開 昭56−176952(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60R 21/00
B60R 21/34
H04N 7/18
Claims (8)
- 【請求項1】 車両に取り付けられ車両の進行方向に対
して左、右両方向にそれぞれ観測視野を持つ観測手段
と、該観測手段によって観測された車両の左、右方向映
像を左右に並べて表示する表示手段とを有し、前記観測
手段の左、右観測視野における観測方向をそれぞれ車両
進行方向に対して前方下方を見下ろす角度θに傾斜させ
て、前記観測手段によって観測された直線状の目標物の
表示手段上における表示状態および表示位置が車両と目
標物の位置関係に応じて変化することを特徴とする車両
用監視装置。 - 【請求項2】 車両に取り付けられ車両の進行方向に対
して左、右両方向にそれぞれ観測視野を持つ観測手段
と、該観測手段によって観測された車両の左、右方向映
像を左右に並べて表示する表示手段と、前記観測手段の
左、右観測視野における観測方向をそれぞれ車両進行方
向に対して前方下方を見下ろす角度θに傾斜させ、かつ
角度θを調整可能に前記車両に取り付ける観測方向調整
手段とを有し、前記観測手段によって観測された直線状
の目標物の表示手段上における表示状態および表示位置
が車両と目標物の位置関係に応じて変化することを特徴
とする車両用監視装置。 - 【請求項3】 前記観測手段の観測方向の角度θは、前
記直線状の目標物に対して一定距離だけ離れた位置に車
両が停車したとき前記直線状の目標物が前記表示手段の
表示映像の略中央部に、かつ一直線で表示されるように
設定されたことを特徴とする請求項1または2記載の車
両用監視装置。 - 【請求項4】 前記表示手段は、観測すべき距離に対応
して、表示映像上でその表示位置をゾーン表示すること
を特徴とする請求項1、2または3記載の車両用監視装
置。 - 【請求項5】 前記観測方向調整手段は、前記観測手段
の観測方向を、前記角度θで傾斜した状態から水平に切
り替えて変更することが可能であることを特徴とする請
求項2、3または4記載の車両用監視装置。 - 【請求項6】 前記観測手段は、スリット光を投光する
機能を合わせ持ち、該スリット光が路面または構造物の
壁面に投光されて、前記直線状の目標物が形成されるこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の車
両用監視装置。 - 【請求項7】 車両の進行方向を監視する広角観測視野
を持つ広角観測手段を備え、前記表示手段は前記観測手
段によって観測された車両の左、右方向映像を左右に並
べて表示するとともに前記広角観測手段から得られた車
両の進行方向映像を同時に表示することを特徴とする請
求項1、2、3、4、5または6記載車両用監視装置。 - 【請求項8】前記観測手段は、カメラと該カメラの撮影
方向を車両の左右側方に向けさせる反射鏡からなり、前
記反射鏡はその反射方向を変更することで、前記カメラ
の撮影方向を角度調整することが可能である請求項1、
2、3、4、5、6または7記載の車両用監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31704896A JP3482791B2 (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 車両用監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31704896A JP3482791B2 (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 車両用監視装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10138866A JPH10138866A (ja) | 1998-05-26 |
JP3482791B2 true JP3482791B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=18083843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31704896A Expired - Fee Related JP3482791B2 (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 車両用監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (7)
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---|---|---|---|---|
JP4114292B2 (ja) * | 1998-12-03 | 2008-07-09 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 運転支援装置 |
JP3883516B2 (ja) * | 2003-03-07 | 2007-02-21 | 日本電信電話株式会社 | 反射板方向調整冶具および反射板方向調整方法 |
JP2005153728A (ja) * | 2003-11-26 | 2005-06-16 | Nissan Motor Co Ltd | 車両周辺監視装置 |
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KR101326502B1 (ko) * | 2007-04-30 | 2013-11-08 | 현대자동차주식회사 | 차선 이탈 감지 장치 및 방법 |
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