JP2000228528A - 炭化けい素縦形fetおよびその製造方法 - Google Patents

炭化けい素縦形fetおよびその製造方法

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JP2000228528A JP11028388A JP2838899A JP2000228528A JP 2000228528 A JP2000228528 A JP 2000228528A JP 11028388 A JP11028388 A JP 11028388A JP 2838899 A JP2838899 A JP 2838899A JP 2000228528 A JP2000228528 A JP 2000228528A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オン抵抗の小さい炭化けい素縦型電界効果トラ
ンジスタおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】p+ 埋め込み領域42の上方のpゲート領
域44をセル状とし、n+ ソース領域43をそれを囲む
ように配置してチャネル部分の面積を増大させる。逆に
+ ソース領域をセル状とし、それを囲むようにpゲー
ト領域を配置してもよい。その製造方法としては、多結
晶シリコン膜からなる第一のマスクによりp+ 埋め込み
領域42を規定し、第一のマスクを熱酸化した第二のマ
スクによりn+ ソース領域43を規定して、微細なチャ
ネル長の制御をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体材料として
炭化珪素を用いた電力用電界効果トランジスタ(以下F
ETと記す)、特に電力用素子として注目される接合型
のFET(以下JFETと記す)および金属ー半導体接
合型のFET(以下MESFETと記す)、並びにそれ
らの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化けい素(以下SiCと記す)は、バ
ンドギャップが広く、また最大絶縁電界がシリコン(以
下Siと記す)と比較して約一桁大きいことから、次世
代の電力用半導体素子への応用が期待されている材料で
ある。これまでに、4H−SiCまたは6H−SiCの
単結晶ウェハを用いて様々な電子デバイスへ応用されて
きており、特に高温、電力用素子に適すると考えられて
いる。上記の結晶は閃亜鉛鉱型とウルツ鉱型とを積層し
た形のアルファ相SiCである。他に3C−SiCと称
されるベータ相SiCの結晶でも半導体装置が試作され
ている。その中で接合型FETは構造が簡単であり、か
つ非常に汎用性の広いすぐれたデバイスであることから
SiCでFETを製作しようとする研究が盛んである。
【0003】SiCはシリコンと同様にイオン注入によ
ってpn接合が形成できるため、接合型FETの製造は
シリコンデバイスとほぼ同じ工程で作成可能であり、応
用が期待される。すでにこれまでpn接合を利用してい
くつかの静電誘導型FET(以下SIT)が試作されて
その特性が示されてきた。
【0004】先ず従来のSiCのFETについて説明す
る。図9はこれまでに報告されている電力用のMESF
ETの一例の断面図である。[Weitzel,C.E.,Palmour,
J.W.,Carter,Jr.C.H., Moore,K.,Nordquist,K.J.,Alle
n,S.,Thero,C. and Bhatnagar,M.,IEEE Trans. Electrn
Devices, Vol.43, No.10 (1998) p.1732 参照] n+ ドレイン層11a上に、高抵抗のnドリフト層11
b、高抵抗のn+ ソース層13が積層されており、その
表面からnドリフト層11bに達するトレンチ12が設
けられている。そのトレンチ12に接触してショットキ
ー接合を形成するゲート電極16が、n+ ソース領域1
3に接触してソース電極17が、n+ ドレイン層11a
に接触してドレイン電極18がそれぞれ設けられてい
る。
【0005】ゲート電極16に負の電圧を印加するとゲ
ート電極16からnドリフト層11bに空乏層が広が
り、nドリフト層11bの導電領域が狭められる。この
ことによってソース電極17とドレイン電極18との間
の電流が制御される。ここではショットキー接合を用
い、トレンチの凸部分に空乏層を広げることで、ソース
・ドレイン間に流れる電流を制御可能な素子となってい
る。
【0006】これに対しプレーナ型の縦形FETも考案
されている。図10、11は発明者の出願[特願平7―
183721]になるプレーナ型の縦形FETの断面図
である。
【0007】図10は電力用のMESFETの別の例の
断面図である。n+ ドレイン層21a上に積層されたn
ドリフト層21bの表面層に選択的に高加速電圧のイオ
ン注入によりp+ 埋め込み領域22が形成されている。
+ 埋め込み領域22の上方のnドリフト層21bは、
必要により不純物が導入されて濃度制御されたnチャネ
ル領域30とされることもある。そのnチャネル領域3
0の表面層にn+ ソース領域23が形成されている。p
+ 埋め込み領域22が形成されていない部分の上方の表
面にショットキー接合を形成するゲート電極26が、n
+ ソース領域23に接触してソース電極27が、n+
レイン層21aに接触してドレイン電極28がそれぞれ
設けられている。ソース電極27は、n+ ソース領域2
3だけてなく、p+ 埋め込み領域22にも接触してい
る。n+ ソース領域23、ゲート電極26等は例えば紙
面に垂直なストライプ状である。
【0008】図11は電力用のJFETの例の断面図で
ある。n+ ドレイン層31a上に積層されたnドリフト
層31bの表面層に選択的に高加速電圧のイオン注入に
よりp+ 埋め込み領域32が形成され、そのp+ 埋め込
み領域32の上方のnドリフト層31bは、必要により
不純物が導入されて濃度制御されたnチャネル領域40
とされることもある。そのnチャネル領域40の表面層
にn+ ソース領域33と、p+ 埋め込み領域32が形成
されていない部分の上方の表面層にpゲート領域34と
が形成されている。n+ ソース領域33に接触してソー
ス電極37が、n+ ドレイン層31aに接触してドレイ
ン電極38が、pゲート領域34に接触してゲート電極
36がそれぞれ設けられている。ソース電極37は、n
+ ソース領域33だけてなく、p+ 埋め込み領域32に
も接触している。これらのMESFET、JFETでも
ゲート電極26、36への印加電圧によってソース・ド
レイン間の電流のスイッチングが可能な素子となってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図9のMESFET
は、非常に単純な構造でFET動作のデバイスを作成す
ることができる。しかし、トレンチ12を形成しなけれ
ばならず、そのための、化学的に安定なSiCのドライ
エッチング、およびトレンチ12の形状の制御が困難で
あること、ドライエッチングによって得られた表面はダ
メージを受けているのでショットキー接合のリーク電流
が増加すること、また、SiC基板表面にトレンチ12
に伴う大きな凹凸が存在することから、微細加工が困難
であることなど、いくつかの製造上の問題を伴ってい
る。
【0010】図10、11の例はともにプレーナ型の素
子であり、図10はショットキー接合を利用したMES
FET、図11はpn接合を利用したJFETである。
図10のMESFETpn接合を併用している。これら
の構造においては図9の例と異なり、プレーナ構造でデ
バイスを作成することから、上記のようなトレンチの形
成に伴う製造上の問題は免れている。しかしながら、そ
の一方で電流の流れるチャネル領域を広く確保すること
が難しい。
【0011】例えば、図11においてnチャネル領域4
0のn型不純物濃度を1×1016cm -3とし、チャネル長
c を5μm 、チャネル厚さtc を0.2μm 、単位セ
ル間の距離を30μm とすると、チャネル抵抗が約70
mΩcm2 と計算される。これは耐圧600V の場合のS
iCの理想的なチャネル抵抗が0.1 mΩcm2 であるこ
とと比較すると非常に大きな値であり、素子全体の抵抗
がほとんどチャネル部分の抵抗で決定されて、SiC本
来の低抵抗を実現できないことになる。従って、プレー
ナ型のFETにおいて重要なことは、いかにチャネルの
抵抗を下げることができるかということである。以上の
問題に鑑み本発明の目的は、製造が容易であり、かつチ
ャネル抵抗の小さい高耐圧の炭化けい素縦型FETおよ
びその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため本発
明は、2つの手段を提供する。一つは2次元パターンを
工夫することによって、チャネル密度の向上を図るもの
であり、具体的には第一導電型ソース領域、または第二
導電型ゲート領域もしくはゲート電極を格子状に配置す
るものである。もう一つは、製造方法に関するもので、
チャネル長を正確に制御することにより、チャネル長の
短縮を図るものである。
【0013】すなわち、第一導電型炭化けい素ドレイン
層上に積層された炭化けい素からなる第一導電型ドリフ
ト層と、その第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に
互いに隔離して形成された第二導電型ゲート領域、第一
導電型ソース領域と、その第二導電型ゲート領域および
第一導電型ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形
成された第二導電型埋め込み領域と、第二導電型ゲート
領域の表面に接触して設けられたゲート電極と、第一導
電型ソース領域に接触して設けられたソース電極と、第
一導電型ドレイン層の裏面に設けられたドレイン電極と
を有する炭化けい素縦形FETにおいて、第二導電型ゲ
ート領域の平面的な形状をセル状とし、その第二導電型
ゲート領域を囲むように第一導電型ソース領域を形成す
るものとする。或いは、第一導電型ソース領域の平面的
な形状をセル状とし、その第一導電型ソース領域を囲む
ように第二導電型ゲート領域を形成しても良い。
【0014】第二導電型ゲート領域および第一導電型ソ
ース領域の一方をセル状とし、他方をそれを囲む形とす
れば、例えば正方形に近いセルとした場合、従来のスト
ライプ状に比べ、約2倍のチャネル密度とすることがで
きる。
【0015】第一導電型炭化けい素ドレイン層上に積層
された炭化けい素からなる第一導電型ドリフト層と、そ
の第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に互いに隔離
して形成された第一導電型ソース領域と、その第一導電
型ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形成された
第二導電型埋め込み領域と、第一導電型ドリフト層の表
面に接触して設けられたショットキー接合を形成するゲ
ート電極と、第一導電型ソース領域に接触して設けられ
たソース電極と、第一導電型ドレイン層の裏面に設けら
れたドレイン電極とを有する炭化けい素縦形FETにお
いて、第一導電型ドリフト層の表面露出部の平面的な形
状をセル状とし、その表面露出部を囲むように第一導電
型ソース領域を形成し、或いは、第一導電型ソース領域
の平面的な形状をセル状とし、その第一導電型ソース領
域を囲むように第二導電型ゲート領域を形成しても同様
である。
【0016】特に、第二導電型埋め込み領域に達する第
二導電型コンタクト領域を形成し、その第二導電型コン
タクト領域の表面に接触するコンタクト電極をソース電
極と接続するなどして、第二導電型埋め込み領域の電位
をソース電極と同電位とすれば、第二導電型埋め込み領
域の電位が固定され、動作が安定する。
【0017】或いは、第二導電型埋め込み領域に達する
第二導電型コンタクト領域を形成し、その第二導電型コ
ンタクト領域の表面に接触するコンタクト電極をゲート
電極と接続するなどして、第二導電型埋め込み領域の電
位をゲート電極と同電位とする。
【0018】そのようにすれば、第二導電型埋め込み領
域の上法の第一導電型チャネル領域に、第二導電型埋め
込み領域と第二導電型ゲート領域またはショットキーバ
リアを形成するゲート電極との両方から空乏層がひろが
り、ゲート電圧に対する利得が大幅に向上するととも
に、スイッチング速度が早くなる。また、第二導電型埋
め込み領域と第二導電型ゲート領域とが同電位になるた
め、寄生トランジスタが作用せず、両者間での電流が流
れなくなる結果、誤動作が抑えられる。
【0019】以上のような炭化けい素縦形FETの製造
方法としては、多結晶シリコン膜をマスクとしたイオン
注入および熱処理により第二導電型埋め込み領域を形成
し、多結晶シリコン膜を酸化した酸化膜をマスクとした
イオン注入および熱処理により第一導電型ソース領域を
形成するものとする。
【0020】多結晶シリコン膜上にある厚さの酸化膜が
成長する熱酸化条件において、炭化けい素結晶上には1
/30程度の薄い酸化膜が生じるに過ぎず、両者の酸化
速度の差は非常に大きい。多結晶シリコン膜の端部に厚
い酸化膜が成長することを利用して、多結晶シリコン膜
をマスクとしたイオン注入により第二導電型埋め込み領
域を形成し、多結晶シリコン膜の熱酸化膜をマスクとし
たイオン注入により第一導電型ソース領域を形成すれ
ば、整合した第二導電型埋め込み領域と第一導電型ソー
ス領域とを形成することができる。すなわち極めて短
く、且つ均一なチャネル長を正確に制御することができ
る。
【0021】もう一つの製造方法としては、第二導電型
埋め込み領域形成用のイオン注入のための第一のマスク
の端部にサイドウォールを設けて第一導電型ソース領域
形成のためのイオン注入をおこなうものとする。
【0022】SiO2 膜、多結晶シリコン膜などを材料
とする第一のマスクとして第二導電型埋め込み領域のた
めのイオン注入をおこない、CVD法によりSiO2
を堆積しエッチングして第一のマスクの端部にサイドウ
ォールを形成した後に第一導電型ソース領域のためのイ
オン注入をおこなうことにより、サイドウオールの厚さ
分に整合した第二導電型埋め込み領域と第一導電型ソー
ス領域とを形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明について、実施例を示
しながら詳細に説明する。ただし、図9と共通の部分、
あるいは本発明とかかわりのない部分については説明を
省略する。本発明の重要な応用例としてnチャネル型の
FETを例に取っているが、導電型を逆にしたpチャネ
ル型のFETにも本発明が適応可能なことは勿論であ
る。なお、SiCには良く知られているように、多くの
ポリタイプが存在するが、主に6Hおよび4Hと呼ばれ
るものを対象としている。
【0024】[実施例1]図1(a)は本発明第一の実
施例(以下実施例1と記す。以下同様)のSiCJFE
Tの平面図、同図(b)は図1(a)のA−A線に沿っ
た断面図、同図(c)は同じくB−B線に沿った断面図
である。
【0025】図1(b)において、n+ ドレイン層41
a上にエピタキシャル成長によりnドリフト層41bが
積層されたウェハのnドリフト層41bの表面から少し
深い位置に選択的にp+ 埋め込み領域42が形成され、
+ 埋め込み領域42の上方のnドリフト層41bは、
n型不純物が導入されてnチャネル領域50となってい
る。但しn型不純物が導入されず、nドリフト層41b
のままの場合もある。そのnチャネル領域50の表面層
にはpゲート領域44、n+ ソース領域43およびp+
埋め込み領域42に達するp+ コンタクト領域42aが
形成されている。pゲート領域44の表面上にはゲート
電極46が、n+ ソース領域43とp+コンタクト領域
42aの表面上には共通のソース電極47がそれぞれ設
けられ、またn+ ドレイン層41aの裏面に接触してド
レイン電極48が設けられている。各オーミック電極用
の金属としてはp型領域上にはチタン(Ti)やアルミ
ニウム(Al)、またはその合金、n型領域上にはニッ
ケル(Ni)などが一般的ではあるが、p型領域やn型
領域の表面濃度が1×1019cm-3以上になると、いずれ
の金属でもオーミック接触を取れるようになる。49は
絶縁膜である。
【0026】主なディメンジョンの一例は、次のような
値である。n+ ドレイン層41aの不純物濃度は1×1
18cm-3、厚さ350μm 、nドリフト層41bのそれ
は、1×1016cm-3、厚さ9μm 。p+ 埋め込み領域4
2の最高不純物濃度は1×1019cm-3、厚さ0.2μm
で、その上に0.7μm のnチャネル領域50がある。
nチャネル領域50の不純物濃度は、2×1016cm-3
ある。p+ 埋め込み領域42の無い部分の幅は、約6μ
m である。n+ ソース領域43の表面不純物濃度は1×
1019cm3 、接合深さ0.3μm で、幅は約4μm 、
pゲート領域44のそれらは、1×1019cm-3、接合深
さ0.3μm 、幅は約10μm 、p+ コンタクト領域4
2aのそれらは、1×1019cm-3、接合深さ1.0μm
、幅は約6μm である。n+ ソース領域43とp+
め込み領域42との間の横方向の差は約1μm である。
図の単位セルのピッチは約20μm である。
【0027】図1(a)において、細線はpn接合を、
点線は隠れたpn接合を、太線は電極の端を示してい
る。n+ ソース領域43は、梯子状に形成され、その内
側に方形セル状のpゲート領域44が配され、ゲート電
極46が接している。pゲート領域44は例えば10μ
m ×40μm である。47はストライプ状のソース電極
であり、半導体チップ周辺或いは適当な間隔で互いに連
結されている。図で上下の二つのpゲート領域44の間
に、両側のストライプ状のn+ ソース領域43を結ぶ、
ゲート電極46を設けないn+ ソース領域部分43aを
形成して、はしご状にすることによってチャネルの全面
積が確保されている。
【0028】この図の配置では、このn+ ソース領域部
分43aは、ゲート電極46を設けないので、n+ ソー
ス領域部分43aの幅を狭くすることができることか
ら、チャネル領域を稠密に形成することが可能となる。
【0029】図1(c)では、n+ ソース領域部分43
aの幅が狭いこと、その下方にp+埋め込み領域42が
形成されていることが見られる。図2(a)ないし
(c)は、図1の実施例1のSiCJFETの製造方法
を説明するための接合形成工程の製造工程順の表面近傍
の部分断面図である。以下順に説明する。
【0030】先ず、図示されないn+ ドレイン層上に燐
ドープのnドリフト層41bをエピタキシャル成長によ
り積層した4H−SiC基板を準備する。例えば、nド
リフト層41bの不純物濃度等は前述の通りである。そ
のnドリフト層41bの表面上に、多結晶シリコン膜を
減圧CVD法により堆積し、フォトリソグラフィでパタ
ーンを形成して、第一マスクM1とする。多結晶シリコ
ン膜の厚さは1μm とした。第一マスクM1により規定
された領域に、p型不純物となるイオン例えばほう素
(以下Bと記す)イオン3aを注入する[図2
(a)]。3bは注入されたB原子である。これはp+
埋め込み領域42形成のためであり、例えば加速電圧は
900keV 、ドーズ量は約5×1015cm-2、イオン注入
時の温度は、約800℃である。高温でイオン注入する
ことにより、活性化率を向上させることができる。p型
不純物としてはBの他にアルミニウム(以下Alと記
す)などが用いられる。
【0031】多結晶シリコン膜の第一マスクM1をつけ
たまま熱酸化し、酸化膜(SiO2膜)を形成する。こ
のとき、SiC基板表面にもSiO2 膜が形成される
が、例えば1100℃で数時間の酸化を行うと、多結晶
シリコン膜のM1上には1μm以上の厚い酸化膜が、S
iC表面上には0.03μm 程度の薄い酸化膜が形成さ
れる。そのSiO2 膜を第二マスクM2として、n型不
純物となるイオン例えば窒素(以下Nと記す)イオン5
aを注入する[同図(b)]。SiC基板上の薄いSi
2 は殆どイオン注入のマスクとならない。5bは注入
されたN原子である。これはn+ ソース領域43形成の
ためであり、例えば加速電圧は100keV、ドーズ量は
約5×1015cm-2である。このとき、多結晶シリコンお
よびこれの上に成長した酸化膜によって、マスク端はほ
ぼ酸化膜の厚さ程度、図で左側にずれる。このようにし
てp+ 埋め込み領域42のためのイオン注入からわずか
にずれたn+ ソース領域43のためのイオン注入が実現
される。n型不純物となる不純物としてはNの他に燐
(以下Pと記す)などを用いることができる。
【0032】第一マスクM1、第二マスクM2を除去し
た後、1600℃、2時間の熱処理をおこない、注入し
た不純物を活性化することによってn+ ソース領域4
3、p + 埋め込み領域42の各領域が形成される[図2
(c)]。先に述べたようにSiCでは不純物の拡散が
殆ど起きないが、加速電圧の調節により、不純物領域の
形成される深さを制御することができる。例えば、p+
埋め込み領域42は、加速電圧を900keVと高くし
たことによって、深さ0.8μmを中心にして、厚さ
0.2μmの層ができており、その上には約0.7μm
のnドリフト領域41bが残されている。
【0033】この前或いは後に、pゲート領域44およ
びp+ コンタクト領域42a形成のためのイオン注入お
よび必要により熱処理をおこなって接合形成を終えた
後、各電極や保護膜を形成してSiCJFETを完成す
る。
【0034】なお、多結晶シリコン膜を酸化した第二の
マスクにより先にn+ ソース領域43形成のためのイオ
ン注入をおこない、酸化膜を除去した第一のマスクによ
りp + 埋め込み領域42形成のためのイオン注入をおこ
なっても良いことは勿論である。
【0035】このように多結晶シリコン膜とSiC結晶
との熱酸化膜の成長速度が一桁以上異なることを利用し
て、n+ ソース領域43とp+ 埋め込み領域42とを整
合して形成することができ、これによりチャネル長を正
確に制御しながら微細でしかも均一なチャネルを形成す
ることができる。
【0036】チャネル長は、FETの特性を決定する主
たるパラメータであることから、その制御は応用上極め
て重要であるが、本実施例1のSiCJFETでは、チ
ャネル長が短く均一に、精度よく形成され、安定した特
性と高い歩留まりが得られる。試作した600Vクラス
のJFETのオン抵抗は、約10mΩ・cm-2と、従来
の1/5以下に低減したSiCJFETを製造すること
ができた。
【0037】図3(a)ないし(d)は、図1の実施例
1のSiCJFETの別の接合形成工程の製造工程順の
表面近傍の部分断面図である。以下順に説明する。先
ず、nドリフト層41bの表面上に、多結晶シリコン膜
を減圧CVD法により堆積し、フォトリソグラフィでパ
ターンを形成して、第一マスクM3とし、第一マスクM
3により規定された領域に、p型不純物となるイオン例
えばほう素(以下Bと記す)イオン3aを注入するまで
は、図2の方法と同じである[図3(a)]。3bは注
入されたB原子である。これはp+ 埋め込み領域42形
成のためであり、例えば加速電圧は900keV 、ドーズ
量は約5×1015cm-2、イオン注入時の温度は、約80
0℃である。p型不純物としてはBの他にAlなどが用
いられる。
【0038】多結晶シリコン膜の第一マスクM3上にプ
ラズマCVD法により、CVD酸化膜(SiO2 膜)2
を堆積する[同図(b)]。膜圧は約1μm である。
【0039】次に、例えば四ふっ化炭素(CF4 )と酸
素(O2 )との混合ガスを用いた異方性の反応性イオン
エッチングにより、CVD酸化膜(SiO2 膜)2をエ
ッチングし、多結晶シリコン膜のマスクM3の端部にサ
イドウォール2aを残す[同図(c)]。多結晶シリコ
ン膜の第一マスクM3とサイドウォール2aとを第二マ
スクM4として、n型不純物となるイオン例えば窒素
(以下Nと記す)イオン5aを注入する[同図
(d)]。5bは注入されたN原子である。これはn+
ソース領域43形成のためであり、例えば加速電圧は1
00keV 、ドーズ量は約5×1015cm-2である。このと
き、サイドウォール2aによって、マスク端はサイドウ
ォール2aの幅分だけ、図で左側にずれる。このように
してp+ 埋め込み領域42のためのイオン注入からわず
かにずれたn+ ソース領域43のためのイオン注入が実
現される。ずれ量は、サイドウォール2aの幅に依存す
るが、それは、CVDSiO2 膜2の厚さおよび反応性
イオンエッチングの方法により制御することができる。
【0040】第二マスクM4を除去した後、1500か
ら1700℃程度の熱処理をして、イオン注入した領域
の活性化をする[同図(e)]。この前或いは後に、p
ゲート領域44形成のためのイオン注入および熱処理を
おこなって接合形成を終えた後、各電極や保護膜を形成
してSiCJFETを完成する。
【0041】この方法の場合は、p+ 埋め込み領域42
形成のための第一マスクM3は、多結晶シリコン膜でも
よいし、他のSiO2 膜等でもよい。第一マスクM3の
端部にサイドウォール2aを形成した後、n+ ソース領
域43のためのイオン注入をすることによって、p+
め込み領域42とn+ ソース領域43とが整合して形成
されるので、極めて短くかつ均一なチャネル長が実現で
きる。
【0042】なお、サイドウォール2aを形成した第二
のマスクにより先にn+ ソース領域43形成のためのイ
オン注入をおこない、サイドウォール2aを除去した第
一のマスクによりp+ 埋め込み領域42形成のためのイ
オン注入をおこなっても良いことは勿論である。 [実施例2]図4(a)は本発明実施例2のショットキ
ー接合を利用したSiCMESFETの平面図、同図
(b)は図4(a)のC−C線に沿った断面図、同図
(c)は同じくD−D線に沿った断面図である。
【0043】図4(b)において、図1(b)のJFE
Tと違っている点は、nチャネル領域60の表面層にp
ゲート領域が形成されておらず、ゲート電極56がショ
ットキー接合を形成する金属からなり、nチャネル領域
60上に直接設けられている点である。p+ 埋め込み領
域52、n+ ソース領域53、p+ コンタクト領域52
aは、実施例1と同様とする。ショットキー接合を形成
する金属としては、バリアハイトの高いNi、Mo、W
が好ましい。他にTi、Al、Ptなどの金属がある。
【0044】図4(a)は図1(a)と全く同じである
が、ゲート電極56は、SiC基板とショットキー接合
を形成するような金属であり、ソース電極57と同じ金
属とは限らない。或いは、ショットキー接触をする金属
とソース電極57と同じ金属との二層にしてもよい。こ
れを製造するプロセスについては上の例から容易に推測
できるので、説明を省略する。
【0045】図4(c)では、n+ ソース領域部分53
aの幅が狭いこと、その下方にp+埋め込み領域52が
形成されていることが見られる。このMESFETも、
実施例1のJFETと同様のプロセスで製造でき、ゲー
ト電極56への電圧印加により、電流制御およびスイッ
チングが可能である。
【0046】そして、例えば多結晶シリコン膜とSiC
結晶との熱酸化膜の成長速度が一桁以上異なることを利
用して、n+ ソース領域53とp+ 埋め込み領域52と
を整合して形成することによって、チャネル長を正確に
制御しながら微細でしかも均一なチャネルを形成するこ
とができ、その結果、チャネル抵抗を例えば従来の1/
3以下に低減したSiCJFETを製造することができ
る。 [実施例3]図5(a)は実施例3のSiCJFETの
平面図、同図(b)は図5(a)のE−E線に沿った断
面図、同図(c)は同じくF−F線に沿った断面図であ
る。
【0047】この例は図1の実施例1のJFETとの配
置に対して逆になっている。すなわち、図5(a)にお
いて、n+ ソース領域63がセル状に形成されており、
その周囲をpゲート領域64が取り囲んでいる。ゲート
電極66はストライプ状に設けられており、半導体チッ
プ周辺或いは適当な間隔で互いに連結されている。図で
上下の二つのn+ ソース領域63の間に、両側のpゲー
ト領域64を結ぶ、ゲート電極66を設けない部分64
aがある。
【0048】図5(b)では、このpゲート領域64に
ゲート電極66が、n+ ソース領域63およびp+ コン
タクト領域62aにソース電極67が接していることが
見られる。図5(c)では、二つのn+ ソース領域63
の間のpゲート領域部分64aの幅が、ゲート電極66
を設けないので、狭くなっていることが見られる。
【0049】実施例1と同様のプロセスを用いてn+
ース領域63とp+ 埋め込み領域62とを整合して形成
することによって、チャネル長を正確に制御しながら微
細でしかも均一なチャネルを形成することができ、その
結果、チャネル抵抗を例えば約1/2以下に低減したS
iCJFETを製造することができる。 [実施例4]図6(a)は実施例4のSiCMESFE
Tの平面図、同図(b)は図6(a)のG−G線に沿っ
た断面図、同図(c)は同じくH−H線に沿った断面図
である。
【0050】図6(b)において、図5(b)のJFE
Tと違っている点は、nチャネル領域80の表面層にp
ゲート領域が形成されておらず、ゲート電極76がショ
ットキーバリアを形成する金属、例えばNiからなり、
nチャネル領域80上に直接設けられている点である。
+ 埋め込み領域72、n+ ソース領域73、p+ コン
タクト領域72aは、実施例3と同様とする。
【0051】図6(a)は図5(a)と全く同じである
が、ゲート電極76の金属が異なることがある。図6
(c)では、上下の二つのn+ ソース領域73の間のゲ
ート電極部分76aの幅が狭いことが見られる。しか
し、ゲート電極部分76aを設けなければならないの
で、微細にアラインメントされなければならないため、
実施例3のJFETの場合のように狭くはできない。
【0052】ゲート電極76としては、バリアハイトの
高いNi、Mo、Wなどの金属が好ましい。このMES
FETも、ゲート電極76への電圧印加により、電流制
御およびスイッチングが可能である。
【0053】そして、実施例2と同様のプロセスを用い
てn+ ソース領域73とp+ 埋め込み領域72とを整合
して形成することによって、チャネル長を正確に制御し
ながら微細でしかも均一なチャネルを形成することがで
き、その結果、チャネル抵抗を例えば約1/2以下に低
減したSiCMESFETを製造することができる。 [実施例5]図7(a)は実施例5のSiCJFETの
平面図、同図(b)は図7(a)のI−I線に沿った断
面図、同図(c)は同じくJ−J線に沿った断面図であ
る。
【0054】この例は、図7(a)に見られるようにn
+ ソース領域83が梯子状となっており、セル状のpゲ
ート領域84を囲んでいる点は実施例1のSiCJFE
Tと同様である。n+ ソース領域83は、梯子状に形成
され、その内側にセル状のpゲート領域84が配され、
ゲート電極86が接している。しかし、図7(b)に見
られるように、n+ ソース領域83とp+ コンタクト領
域82aとが分離して形成されている点と、ソース電極
87がp+ コンタクト領域82aに接触していない点で
異なっている。pゲート領域84は例えば10μm ×4
0μm である。87はストライプ状のソース電極であ
り、半導体チップ周辺或いは適当な間隔で互いに連結さ
れている。図で上下の二つのpゲート領域84の間に、
両側のストライプ状のn+ ソース領域83を結ぶ、ゲー
ト電極86を設けないn+ ソース領域部分83aを形成
して、はしご状にすることによってチャネルの面積が確
保されている。p+ コンタクト領域82aの表面にはコ
ンタクト電極86aが設けられ、ゲート電極86と結ば
れており、p+ 埋め込み領域82は、p+ コンタクト領
域82aを介してpゲート領域84と同じ電位とされて
いる。
【0055】この方法では、このn+ ソース領域部分8
3aは、ゲート電極86を設けないので、n+ ソース領
域部分83aの幅を狭くすることができることから、チ
ャネル領域を稠密に形成することが可能となる。図7
(c)では、n+ ソース領域部分83aの幅が狭いこ
と、その下方にp+埋め込み領域82が形成されている
ことが見られる。
【0056】以前の例のように多結晶シリコン膜の熱酸
化膜の成長速度が、SiC基板表面のそれより一桁以上
速いことを利用して、n+ ソース領域83とp+ 埋め込
み領域82とを整合して形成することによって、チャネ
ル長を正確に制御しながら微細でしかも均一なチャネル
を形成することができ、その結果、チャネル抵抗を例え
ば従来の1/5以下に低減したSiCJFETを製造す
ることができる。
【0057】図1のSiCJFETでは、ソース電極4
7がn+ ソース領域43とp+ コンタクト領域42aと
に共通に接触しており、p+ 埋め込み領域42がソース
電極47と同電位とされていた。そのとき、ゲート電極
47に正の電圧を印加した場合、pゲート領域44側だ
けから空乏層が広がらるために、nチャネル領域50の
ピンチオフが速やかにおこなわれなかった。
【0058】それに対し、図7のSiCJFETの特徴
は、p+ コンタクト領域82a上のコンタクト電極86
aがソース電極87と短絡されておらず、ゲート電極8
6と短絡されていることである。このようにすると、p
+ 埋め込み領域82は、ゲート電極87と同電位に保た
れる。ゲート電極86に負の電圧を印加することによっ
て、pゲート領域84とp+ コンタクト領域82aとの
両者がゲートとして働き、nチャネル領域90に上下両
側から空乏層が広がって、効率良くピンチオフすること
ができる。このことは小さなゲート電圧でソース・ドレ
イン間の電流が大きく変化することを意味しており、し
たがってゲート電圧に対する利得が大きいと言える。
【0059】さらに図1のSiCJFETでは、pゲー
ト領域44とp+ 埋め込み領域42とが、別電位となる
ことがあり、その場合寄生トランジスタを生じて、ゲー
ト電極46に負のバイアスをかけたとき、p+ 埋め込み
領域42からpゲート領域44へと電流が流れる現象が
発生することがある。そのようになると、もはや電流制
御が不可能となってしまう。しかしながら、本実施例の
ような構造にすれば、pゲート領域84とp+ 埋め込み
領域82とは同電位なので、寄生トランジスタを生じて
両者間に電流が流れることが無く、前記のような不具合
は発生しない。
【0060】また、上述の製造方法とすれば、多結晶シ
リコン膜の第一マスクM1の端によってn+ ソース領域
23が規定され、SiO2 膜の第二マスクM2によって
+埋め込み領域82の端が規定されている。このよう
にして両者が整合しており、位置ずれ等のマスク合わせ
による不均一の問題が起こり得ず、チャネル長の短い、
微細パターンが実現できる。
【0061】また、p+ 埋め込み領域82を加速電圧の
高いイオン注入で形成して、接合深さを深くしたため、
容易に1500V以上の高耐圧が実現できた。p+ 埋め
込み領域82の上部のnドリフト層にNイオンを注入し
nチャネル領域90の不純物濃度を高めることによっ
て、JFETのしきい電圧を制御することができ、条件
によってノーマリオフのFETとすることもできる。 [実施例6]図8(a)は実施例6のSiCJFETの
平面図、同図(b)は図8(a)のK−K線に沿った断
面図、同図(c)は同じくL−L線に沿った断面図であ
る。
【0062】この例は、pゲート領域94が梯子状とな
っており、セル状のn+ ソース領域93を囲んでいてゲ
ート電極96が設けられている点は図3の実施例3のS
iCJFETと同様であるが、図8(b)に見られるよ
うに、n+ ソース領域93とp+ コンタクト領域92a
とが分離して形成されている点と、ソース電極97がp
+ コンタクト領域92aに接触していない点で異なって
いる。
【0063】p+ コンタクト領域92aの表面にはコン
タクト電極96aが設けられている。そしてp+ 埋め込
み領域92は、p+ コンタクト領域92aを介してpゲ
ート領域94と同じ電位とされている。
【0064】この例でも、p+ 埋め込み領域92は、ゲ
ート電極96と同電位に保たれ、pゲート領域94とp
+ コンタクト領域92aとの両者がゲートとして働き、
nチャネル領域100に上下両側から空乏層が広がっ
て、小さなゲート電圧で速やかにピンチオフすることが
できる。また、pゲート領域94とp+ 埋め込み領域9
2とは同電位なので、寄生トランジスタを生じない。従
って、両者間に電流が流れて制御が不可能となることが
無い。
【0065】以上の実施例のp+ コンタクト領域を設け
る代わりに、p+ 埋め込み領域に達する凹部を形成し、
その表面にn+ ソース領域に共通に接触するソース電
極、或いはソース電極とは別でゲート電極と同電位のp
+ コンタクト電極を設けても良い。
【0066】凹部の形成方法としては、後フォトリソグ
ラフィでレジストおよび酸化膜のパターンを形成し、そ
れをマスクにして四ふっ化炭素(CF4 )と酸素
(O2 )との混合ガスを用いた反応性イオンエッチング
(RIE)により形成することができる。そのような構
造にすれば、深いp+ コンタクト領域を形成するための
イオン注入が不要である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
二導電型埋め込み領域の上方の第一導電型ソース領域お
よび第二導電型ゲート領域またはショットキー接合を形
成するゲート電極について、一方はセル状とし、他方は
それを囲む形状とすることにより、チャネルを有効に形
成でき、従来のプレーナ型FETと比較して、チャネル
抵抗を大幅に低減することができて、SiC本来の優れ
た特性を利用することが可能となる。
【0068】その製造方法としては、多結晶シリコン膜
からなる第一のマスクにより第二導電型不純物導入領域
を規定し、それを熱酸化した一部重複する第二のマスク
により第一導電型不純物導入領域を規定する。また、第
一のマスクにより第二導電型不純物導入領域を規定し、
その端部にサイドウォールを形成して第一導電型不純物
導入領域を規定する。これらの方法により、第一導電型
ソース領域と第二導電型ベース層埋め込み領域とを形成
すれば、第一導電型ソース領域と第二導電型ベース層埋
め込み領域とが自己整合的に形成されるので、チャネル
長が小さく、均一なチャネルが実現できる。
【0069】このようにして、従来極めて困難であった
非常に精密なチャネル領域をもつJFETおよびMES
FETが実現できるようになり、オン抵抗の低減に効果
をもたらした。
【0070】本発明は、個別のFETに限らず、CMO
S−ICや他のSiC半導体装置にも極めて有効な方法
であり、高耐圧の炭化けい素半導体装置の製造を容易に
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例1のSiCJFETの平面図、
(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図、(c)
は同じくB−B線に沿った断面図
【図2】(a)〜(c)は実施例1のSiCJFETの
製造方法を説明するための工程順の部分断面図
【図3】(a)〜(d)は実施例1のSiCJFETの
別の製造方法による工程順の部分断面図
【図4】(a)は実施例2のSiCMESFETの平面
図、(b)は図4(a)のC−C線に沿った断面図、
(c)は同じくD−D線に沿った断面図
【図5】(a)は実施例3のSiCJFETの平面図、
(b)は図5(a)のE−E線に沿った断面図、(c)
は同じくF−F線に沿った断面図
【図6】(a)は実施例4のSiCMESFETの平面
図、(b)は図6(a)のG−G線に沿った断面図、
(c)は同じくH−H線に沿った断面図
【図7】(a)は実施例5のSiCJFETの平面図、
(b)は図7(a)のI−I線に沿った断面図、(c)
は同じくJ−J線に沿った断面図
【図8】(a)は実施例6のSiCJFETの平面図、
(b)は図8(a)のK−K線に沿った断面図、(c)
は同じくL−L線に沿った断面図
【図9】従来のトレンチ型SiCMESFETの部分断
面図
【図10】従来のプレーナ型SiCMESFETの部分
断面図
【図11】従来のプレーナ型SiCJFETの部分断面
【符号の説明】
M1、M3 第一マスク M2、M4 第二マスク 1 多結晶シリコン膜 2 CVDSiO2 膜 2a サイドウォール 3a ほう素イオン 3b ほう素原子 5a 窒素イオン 5b 窒素原子 11a、21a、31a、41a n+ ドレイン層 11b、21b、31b、41b、51b、61b、7
1b、81b、91b nドリフト層 12 トレンチ 13、23、43、53、63、73、83、93 n
+ ソース領域 16、26、36、46、56、66、76、86、9
6 ゲート電極 17、27、37、47、57、67、77、87、9
7 ソース電極 18、28、38、48 ドレイン電極 30、40、50、60、70、80、90、100
チャネル領域 22、32、42、52、62、72、82、92 p
+ 埋め込み領域 34、44、64、84、94 pゲート領域 42a、52a、62a、72a、82a、92a p
+ コンタクト領域 43a、53a、83a n+ ソース領域部分 64a、93a pゲート領域部分 76a ゲート電極部分

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電型炭化けい素ドレイン層上に積層
    された炭化けい素からなる第一導電型ドリフト層と、そ
    の第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に互いに隔離
    して形成された第二導電型ゲート領域、第一導電型ソー
    ス領域と、その第二導電型ゲート領域および第一導電型
    ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形成された第
    二導電型埋め込み領域と、第二導電型ゲート領域の表面
    に接触して設けられたゲート電極と、第一導電型ソース
    領域に接触して設けられたソース電極と、第一導電型ド
    レイン層の裏面に設けられたドレイン電極とを有する炭
    化けい素縦形FETにおいて、第二導電型ゲート領域の
    平面的な形状をセル状とし、その第二導電型ゲート領域
    を囲むように第一導電型ソース領域を形成することを特
    徴とする炭化けい素縦形FET。
  2. 【請求項2】第一導電型炭化けい素ドレイン層上に積層
    された炭化けい素からなる第一導電型ドリフト層と、そ
    の第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に互いに隔離
    して形成された第一導電型ソース領域と、その第一導電
    型ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形成された
    第二導電型埋め込み領域と、第一導電型ドリフト層の表
    面に接触して設けられたショットキー接合を形成するゲ
    ート電極と、第一導電型ソース領域に接触して設けられ
    たソース電極と、第一導電型ドレイン層の裏面に設けら
    れたドレイン電極とを有する炭化けい素縦形FETにお
    いて、第一導電型ドリフト層の表面露出部の平面的な形
    状をセル状とし、その表面露出部を囲むように第一導電
    型ソース領域を形成することを特徴とする炭化けい素縦
    形FET。
  3. 【請求項3】第一導電型炭化けい素ドレイン層上に積層
    された炭化けい素からなる第一導電型ドリフト層と、そ
    の第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に互いに隔離
    して形成された第二導電型ゲート領域、第一導電型ソー
    ス領域と、その第二導電型ゲート領域および第一導電型
    ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形成された第
    二導電型埋め込み領域と、第二導電型ゲート領域の表面
    に接触して設けられたゲート電極と、第一導電型ソース
    領域に接触して設けられたソース電極と、第一導電型ド
    レイン層の裏面に設けられたドレイン電極とを有する炭
    化けい素縦形FETにおいて、第一導電型ソース領域の
    平面的な形状をセル状とし、その第一導電型ソース領域
    を囲むように第二導電型ゲート領域を形成することを特
    徴とする炭化けい素縦形FET。
  4. 【請求項4】第一導電型炭化けい素ドレイン層上に積層
    された炭化けい素からなる第一導電型ドリフト層と、そ
    の第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に互いに隔離
    して形成された第一導電型ソース領域と、その第一導電
    型ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形成された
    第二導電型埋め込み領域と、第一導電型ドリフト層の表
    面に接触して設けられたショットキー接合を形成するゲ
    ート電極と、第一導電型ソース領域に接触して設けられ
    たソース電極と、第一導電型ドレイン層の裏面に設けら
    れたドレイン電極とを有する炭化けい素縦形FETにお
    いて、第一導電型ソース領域の平面的な形状をセル状と
    し、その第一導電型ソース領域を囲むように第一導電型
    ドリフト層の表面露出部を形成することを特徴とする炭
    化けい素縦形FET。
  5. 【請求項5】第二導電型埋め込み領域の電位をソース電
    極と同電位とすることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の炭化けい素縦形FET。
  6. 【請求項6】第二導電型埋め込み領域に達する第二導電
    型コンタクト領域を形成し、その第二導電型コンタクト
    領域の表面に接触するコンタクト電極をソース電極と接
    続することを特徴とする請求項5に記載の炭化けい素縦
    形FET。
  7. 【請求項7】第二導電型埋め込み領域の電位をゲート電
    極と同電位とすることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の炭化けい素縦形FET。
  8. 【請求項8】第二導電型埋め込み領域に達する第二導電
    型コンタクト領域を形成し、その第二導電型コンタクト
    領域の表面に接触するコンタクト電極をゲート電極と接
    続することを特徴とする請求項7に記載の炭化けい素縦
    形FET。
  9. 【請求項9】第一導電型炭化けい素ドレイン層上に積層
    された炭化けい素からなる第一導電型ドリフト層と、そ
    の第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に互いに隔離
    して形成された第二導電型ゲート領域、第一導電型ソー
    ス領域と、その第二導電型ゲート領域および第一導電型
    ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形成された第
    二導電型埋め込み領域と、第二導電型ゲート領域の表面
    に接触して設けられたゲート電極と、第一導電型ソース
    領域に接触して設けられたソース電極と、第一導電型ド
    レイン層の裏面に設けられたドレイン電極とを有し、第
    一導電型ソース領域と第二導電型ゲート領域のいずれか
    一方がセル状であり他方がそれを囲む形状である炭化け
    い素縦形FETの製造方法において、多結晶シリコン膜
    をマスクとしたイオン注入および熱処理により第二導電
    型埋め込み領域を形成し、多結晶シリコン膜を酸化した
    酸化膜をマスクとしたイオン注入および熱処理により第
    一導電型ソース領域を形成することを特徴とする炭化け
    い素縦型FETの製造方法。
  10. 【請求項10】第一導電型炭化けい素ドレイン層上に積
    層された炭化けい素からなる第一導電型ドリフト層と、
    その第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に互いに隔
    離して形成された第二導電型ゲート領域、第一導電型ソ
    ース領域と、その第二導電型ゲート領域および第一導電
    型ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形成された
    第二導電型埋め込み領域と、第二導電型ゲート領域の表
    面に接触して設けられたゲート電極と、第一導電型ソー
    ス領域に接触して設けられたソース電極と、第一導電型
    ドレイン層の裏面に設けられたドレイン電極とを有し、
    第一導電型ソース領域と第二導電型ゲート領域のいずれ
    か一方がセル状であり他方がそれを囲む形状である炭化
    けい素縦形FETの製造方法において、多結晶シリコン
    膜を酸化した酸化膜をマスクとしたイオン注入および熱
    処理により第一導電型ソース領域を形成し、その酸化膜
    を除去した多結晶シリコン膜をマスクとしたイオン注入
    および熱処理により第二導電型埋め込み領域を形成する
    ことを特徴とする炭化けい素縦型FETの製造方法。
  11. 【請求項11】第一導電型炭化けい素ドレイン層上に積
    層された炭化けい素からなる第一導電型ドリフト層と、
    その第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に互いに隔
    離して形成された第二導電型ゲート領域、第一導電型ソ
    ース領域と、その第二導電型ゲート領域および第一導電
    型ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形成された
    第二導電型埋め込み領域と、第二導電型ゲート領域の表
    面に接触して設けられたゲート電極と、第一導電型ソー
    ス領域に接触して設けられたソース電極と、第一導電型
    ドレイン層の裏面に設けられたドレイン電極とを有し、
    第一導電型ソース領域と第二導電型ゲート領域のいずれ
    か一方がセル状であり他方がそれを囲む形状である炭化
    けい素縦形FETの製造方法において、第二導電型埋め
    込み領域形成用のイオン注入のための第一のマスクの端
    部にサイドウォールを設けて第一導電型ソース領域形成
    のためのイオン注入をおこなうことを特徴とする炭化け
    い素縦型FETの製造方法。
  12. 【請求項12】第一導電型炭化けい素ドレイン層上に積
    層された炭化けい素からなる第一導電型ドリフト層と、
    その第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に互いに隔
    離して形成された第一導電型ソース領域と、その第一導
    電型ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形成され
    た第二導電型埋め込み領域と、第一導電型ドリフト層の
    表面に接触して設けられたショットキー接合を形成する
    ゲート電極と、第一導電型ソース領域に接触して設けら
    れたソース電極と、第一導電型ドレイン層の裏面に設け
    られたドレイン電極とを有し、第一導電型ソース領域と
    ゲート電極とのいずれか一方がセル状であり他方がそれ
    を囲む形状である炭化けい素縦形FETの製造方法にお
    いて、多結晶シリコン膜をマスクとしたイオン注入およ
    び熱処理により第二導電型埋め込み領域を形成し、多結
    晶シリコン膜を酸化した酸化膜をマスクとしたイオン注
    入および熱処理により第一導電型ソース領域を形成する
    ことを特徴とする炭化けい素縦型FETの製造方法。
  13. 【請求項13】第一導電型炭化けい素ドレイン層上に積
    層された炭化けい素からなる第一導電型ドリフト層と、
    その第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に互いに隔
    離して形成された第一導電型ソース領域と、その第一導
    電型ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形成され
    た第二導電型埋め込み領域と、第一導電型ドリフト層の
    表面に接触して設けられたショットキー接合を形成する
    ゲート電極と、第一導電型ソース領域に接触して設けら
    れたソース電極と、第一導電型ドレイン層の裏面に設け
    られたドレイン電極とを有し、第一導電型ソース領域と
    ゲート電極とのいずれか一方がセル状であり他方がそれ
    を囲む形状である炭化けい素縦形FETの製造方法にお
    いて、多結晶シリコン膜を酸化した酸化膜をマスクとし
    たイオン注入および熱処理により第一導電型ソース領域
    を形成し、その酸化膜を除去した多結晶シリコン膜をマ
    スクとしたイオン注入および熱処理により第二導電型埋
    め込み領域を形成することを特徴とする炭化けい素縦型
    FETの製造方法。
  14. 【請求項14】第一導電型炭化けい素ドレイン層上に積
    層された炭化けい素からなる第一導電型ドリフト層と、
    その第一導電型ドリフト層の表面層に選択的に互いに隔
    離して形成された第一導電型ソース領域と、その第一導
    電型ソース領域の下方に選択的に埋め込まれて形成され
    た第二導電型埋め込み領域と、第一導電型ドリフト層の
    表面に接触して設けられたショットキー接合を形成する
    ゲート電極と、第一導電型ソース領域に接触して設けら
    れたソース電極と、第一導電型ドレイン層の裏面に設け
    られたドレイン電極とを有し、第一導電型ソース領域と
    ゲート電極とのいずれか一方がセル状であり他方がそれ
    を囲む形状である炭化けい素縦形FETの製造方法にお
    いて、第二導電型埋め込み領域形成用のイオン注入のた
    めの第一のマスクの端部にサイドウォールを設けて第一
    導電型ソース領域形成のためのイオン注入をおこなうこ
    とを特徴とする炭化けい素縦型FETの製造方法。
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