JP2000227904A - 計算装置、及び記憶媒体 - Google Patents

計算装置、及び記憶媒体

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JP2000227904A
JP2000227904A JP11030402A JP3040299A JP2000227904A JP 2000227904 A JP2000227904 A JP 2000227904A JP 11030402 A JP11030402 A JP 11030402A JP 3040299 A JP3040299 A JP 3040299A JP 2000227904 A JP2000227904 A JP 2000227904A
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equation
inequality
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expression
graph
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Tomohiro Sudo
智浩 須藤
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は数学的帰納法に基いて等式又
は不等式を証明する、数学的帰納法の学習に好適な計算
装置、及び記憶媒体を提供することである。 【解決手段】 CPU2は、数学的帰納法の各段階にお
ける等式又は不等式(n=1、n=k、n=k+1の各
場合の式)を生成し、左辺及び右辺についてのグラフを
同一座標系内に描画し、また、前記各式が成り立つか否
かを判断することにより数学的帰納法に基く証明を行
う。更に、変数に代入する自然数毎に、成り立つか否か
を判断して、その判断結果をまとめたテーブルを作成し
て表示部に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数式の演算を行う
計算装置、及び記憶媒体に係り、詳細には、等式又は不
等式を数学的帰納法に基いて証明する際の解法を表示す
る計算装置、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、学習の分野で使用される
関数電卓等の計算装置としては、通常の四則演算機能の
他に、関数計算や統計計算機能、プログラミングによる
計算機能、そして計算式や計算結果データに応じたグラ
フを描画表示するグラフ表示機能等を備えたものが実用
されている。即ち、上述の関数電卓等の計算装置は、一
つの又は複数の演算式の入力に対して、普遍的な一つ又
は複数の値を求めて表示するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、証明問
題のように解を数値表示するような性質でない数学の問
題は計算機で解く手段はなく、証明問題を学習する者が
問題を解く際にこれらの計算装置を用いて、解法を正し
く導くことが出来ない。
【0004】本発明の課題は、上述のような問題に鑑
み、数学的帰納法の学習に好適な計算装置、及び記憶媒
体を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のような
課題に鑑み、数学的帰納法に基いて等式又は不等式を証
明する過程を式又はグラフで表示して、等式又は不等式
が成り立つか否かを判断し、その結果を表示させる、ま
たは等式又は不等式に含まれる変数に任意の自然数を代
入した際に等式や不等式の大小関係が成り立つか否かを
判断して、その結果を表示させるようにしていることを
特徴としている。すなわち、請求項1記載の発明は、数
学的帰納法に基いて等式又は不等式が成立することを証
明する証明手段(図1の2;図3のS114〜S11
7,図4のS122,S128,S132,S133)
と、この証明手段による証明結果を表示させる表示制御
手段(図1の2;図4のS134,S135;図9のM
6,図11のM9)と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0006】この請求項1記載の発明の計算装置によれ
ば、数学的帰納法に基いて等式又は不等式が成立するこ
とを証明し、この証明結果を表示させる。
【0007】したがって、数学的帰納法に基いて等式又
は不等式を証明し、その証明結果を表示させることが出
来るので、実験等の結果により得た等式又は不等式や、
数学の数列の学習等において自己の想定した等式又は不
等式が数学的帰納法に基いて成り立つか否かを計算装置
を利用して容易に確かめることが出来る。
【0008】また、請求項2記載の発明のように、請求
項1記載の発明において、等式又は不等式を入力する入
力手段(図1の3;図3の103)と、この入力手段に
より入力された等式又は不等式が数学的帰納法に基いて
証明可能であるか否かを判断する証明可能性判断手段
(図1の2;図3のS106,S107)と、この証明
可能性判断手段の判断結果を表示させる証明可能性表示
制御手段(図1の2;図3のS108,S109;図6
(b)のM1)と、を更に備え、前記証明手段は、前記
証明可能性判断手段により前記入力手段により入力され
た等式又は不等式は数学的帰納法に基く証明が可能であ
ると判断された場合に、該等式又は不等式が成立するこ
とを数学的帰納法に基いて証明することが有効である。
【0009】この請求項2記載の発明の計算装置によれ
ば、請求項1記載の発明の効果に加えて、どのような式
に数学的帰納法を適用して証明することが出来るのかと
いった感覚を効率よく学習することが可能となり、数学
の学習において種々の証明問題を解く場合にも、与えら
れた等式又は不等式の態様に応じて数学的帰納法に基く
証明が最適な方法であるのか、または他の方法で証明す
るべきかといった判断力を養うことが出来る。
【0010】更に、請求項3記載の発明のように、請求
項1又は2に記載の発明において、前記証明手段は、数
学的帰納法の各段階における等式又は不等式を生成する
(図3のS114,S115,図4のS122,S12
8)とともに、この生成された各段階における等式又は
不等式が成立するか否かを判断し(図3のS117,図
4のS133)、前記表示制御手段は、前記各段階にお
ける等式又は不等式、及び前記証明手段による証明結果
を各段階毎に表示させる(図3のS118,図4のS1
24,図4のS130;図7(b)のM3,図8(a)
のe3,図9(a)のe4,図9(b)のe4〜e6,
M6)ことが有効である。
【0011】この請求項3記載の発明の計算装置によれ
ば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、数学
的帰納法における各段階において生成される式をそれぞ
れ表示すると共に、生成される式が成立するか否かを判
断して、その判断結果を段階毎に表示することが可能で
あるので、数学的帰納法における(1)n=1のときに
式が成り立つことを証明する段階、(2a)n=kのと
きに数式が成り立つと仮定する段階、(2b)n=k+
1のときに式が成り立つことを証明する段階というよう
な数学的帰納法の段階的な解法を確認しながら、或いは
ユーザー自身が問題を解きながら効率よく学ぶことがで
きる。
【0012】また、請求項4記載の発明のように、請求
項3記載の発明において、前記表示制御手段は、後の段
階における等式又は不等式の一部に、前の段階における
等式又は不等式の一部又は全部を含む場合は、後の段階
における等式又は不等式を表示する際に、後の段階にお
ける等式又は不等式中に含まれる前の段階における等式
又は不等式で表される部分を特徴的に表示させる(図4
のS131;図9(b))ことが有効である。
【0013】この請求項4記載の発明の計算装置によれ
ば、請求項3記載の発明の効果に加えて、n=kで成り
立つことを仮定する段階を表示した後、n=k+1のと
きに等式又は不等式が成り立つことを証明する段階にお
いて、n=k+1のときに生成される等式又は不等式の
一部に、n=kのときに成り立つと仮定された等式の一
部又は全部が含まれる場合は、n=k+1のときに生成
される等式又は不等式のうち、n=kのときに成り立つ
と仮定された等式又は不等式の部分をアンダーラインを
引くなど、特徴的に表示することが出来るので、n=k
+1のときの等式又は不等式を変形する際に、n=kの
ときの等式又は不等式を利用して式を変形していくとい
う手法を、視覚的に明確に理解することが出来る。
【0014】請求項5記載の発明は、等式又は不等式の
左辺及び右辺についての各グラフを、同一座標系内にそ
れぞれ描画するグラフ描画手段(図1の2;図5のS2
03〜S208,S212〜S217;図8(b),
(c),図9(c),図10(c),図11(c))を
備えたことを特徴としている。
【0015】この請求項5記載の発明の計算装置によれ
ば、等式又は不等式の左辺及び右辺についての各グラフ
を、同一座標系内にそれぞれ描画する。
【0016】したがって、等式又は不等式の左辺及び右
辺についての各グラフを同一座標系内に描画するので、
描画されたグラフの位置関係を見ることにより、視覚的
に左辺と右辺の大小関係を判断することが出来、等式又
は不等式が成り立つことをグラフ上で視覚的に確認させ
ることが可能となる。
【0017】また、請求項6記載の発明のように、請求
項5記載の発明において、数学的帰納法の各段階におけ
る等式又は不等式を生成する式生成手段(図1の2;図
3のS114,S115,図4のS122,S128)
を更に備え、前記グラフ描画手段は、この式生成手段に
より生成された各段階における等式又は不等式の左辺及
び右辺についての各グラフを段階毎に描画する(図3の
S200;図8(b),(c),図9(c))ことが有
効である。
【0018】この請求項6記載の発明の計算装置によれ
ば、請求項5記載の発明の効果に加えて、数学的帰納法
の各段階において、グラフ描画することにより、n=k
のときの式の左辺及び右辺についての各グラフを同一画
面内に描画し、その後にn=k+1のときの式の左辺及
び右辺についての各グラフを描画するというように、段
階的なグラフ描画を可能とするため、数学的帰納法の学
習において、適宜グラフを参照しながら、学習を進める
ことが可能となる。
【0019】更に、請求項7記載の発明のように、請求
項5又は6に記載の発明において、前記グラフ描画手段
は、前記等式又は不等式の左辺及び右辺についての各グ
ラフを描画する際に、自然数の範囲内で該等式又は不等
式が成立するか否かを視覚的に判断可能に表示させる
(図5のS210;図10(c),図11(c))こと
が有効である。
【0020】この請求項7記載の発明の計算装置によれ
ば、請求項5又は6に記載の発明の効果に加えて、自然
数の範囲において、等式又は不等式が成り立つことを容
易に判断できるように、自然数でない範囲や等式又は不
等式が成り立たない範囲の表示パターンを変えるなど判
断しやすいように表示し、また左辺及び右辺についての
各グラフを同一の座標系に描画させることが出来るの
で、数学的帰納法の各段階において、式の大小関係が成
り立つことをグラフの位置関係から容易に確認すること
が出来る。
【0021】請求項8記載の発明は、任意の自然数を入
力する入力手段(図1の3;図13のS307,図16
のS404,S414;図14(b))と、この入力手
段により入力された自然数を、等式又は不等式に対して
代入した際に該等式又は不等式が成立することを証明す
る証明手段(図1の2;図13のS309〜S313,
図16のS407〜S409)と、この証明手段による
証明結果を表示させる表示制御手段(図1の2;図13
のS316,S314,図16のS413;図14
(c)のM11,図17(b)のM12)と、を備えた
ことを特徴としている。
【0022】この請求項8記載の発明の計算装置によれ
ば、入力された任意の自然数を、等式又は不等式に対し
て代入した際に該等式又は不等式が成立することを証明
し、この証明結果を表示させる。
【0023】したがって、等式又は不等式に任意の自然
数を代入した際の等式又は不等式の成立を証明すること
が可能となるので、数学的帰納法に基く証明を行う準備
段階として等式又は不等式についての解析を行う場合
や、これから数学的帰納法を学習する者が等式又は不等
式についての自然数毎の解析をする場合などの初期の段
階の学習が、自主的な学習においても可能となる。
【0024】また、請求項9記載の発明のように、請求
項8記載の発明において、前記証明手段による証明結果
を前記等式又は不等式に対して代入した自然数毎にまと
めた表を作成する作表手段(図1の2;図16のS41
2)を更に備え、前記表示制御手段は、この作表手段に
より作成された表を表示させる(図16のS413;図
17(b)の40)ことが有効である。
【0025】この請求項9記載の発明の計算装置によれ
ば、請求項8記載の発明の効果に加えて、自然数毎に等
式が成り立つか否かを表としてまとめることが出来るの
で、自然数毎に証明結果等をまとめた式を表示すること
で、証明結果の編集などの必要なく、瞬時に自然数毎の
等式又は不等式の証明の結果を知ることが出来るので、
学習の効率をより向上させることが出来る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図17を参照して本
発明に係る計算装置1の第1〜第3の実施の形態を詳細
に説明する。
【0027】まず第1から第3の実施の形態の計算装置
1において共通の構成を図1を参照して説明する。図1
は、第1から第3の実施の形態における計算装置1の構
成を示すブロック図である。
【0028】この図1において、計算装置1は、CPU
(Central Processing Unit)2、入力部3、タブレ
ット4、位置検出回路5、表示部6、表示駆動回路7、
RAM(Random Access Memory)8、ROM(Read
Only Memory)9、記憶装置10及び記憶媒体11によ
って構成されている。
【0029】CPU2は、入力部3から入力される入力
データやタブレット4から位置検出回路5を介して入力
される入力ペンPによるタッチ位置データに応じて、R
OM9または記憶装置10から所定のプログラムを読み
出してRAM8に一時格納し、当該プログラムに基づく
各種処理を実行して計算装置1の各部を集中制御する。
すなわち、CPU2は、前記読み出した所定プログラム
に基づいて各種処理を実行し、その処理結果をRAM8
内に格納するともに、表示駆動回路7を介して表示部6
に表示させる。また、入力部3又はタブレット4を介し
て入力される指示に基づいて、前記処理結果を記憶装置
10を介して記憶媒体11に保存させる。
【0030】また、CPU2は、ROM9に格納された
初期画面表示プログラムに基づいて図示しないモード選
択画面を表示させ、このモード選択画面において、入力
部3又はタブレット4から証明モードが選択設定される
と、ROM9に記憶されている帰納法証明処理プログラ
ムにしたがって後述する帰納法証明処理(第1の実施の
形態:図3,図4参照)を実行する。
【0031】また、CPU2は、後述する帰納法証明処
理において、グラフを描画するためのグラフ描画モード
が選択された場合は更にROM9に格納されているグラ
フ描画処理プログラムにしたがってグラフ描画処理(第
1の実施の形態:図5参照)を実行する。また、証明モ
ードの設定後、さらに式解析モードが選択された場合は
ROM9に格納されている式解析処理プログラムにした
がって式解析処理(第2の実施の形態:図13参照)を
実行する。証明モードの設定後、式解析の結果について
のテーブルを作成するためのテーブル作成モードが選択
された場合はROM9に格納されているテーブル作成処
理プログラムにしたがってテーブル作成処理(第3の実
施の形態:図16参照)を実行する。
【0032】入力部3には、テンキー、アルファベット
キー、演算子キー、等号キー、不等号キー等の文字・記
号キー群からなるデータ入力キー3aが備えられるとと
もに、帰納法証明処理、グラフ描画処理、式解析処理、
テーブル作成処理を行うための各種動作モードを選択設
定する際に操作されるモードキー3b、選択されたデー
タの確定や機能の実行を指示する際に操作される実行キ
ー3c、各種動作モードを解除する際に操作されるEX
ITキー3d、表示されたデータの選択、送り操作、カ
ーソルKの移動操作を行う際に操作される上下左右のカ
ーソルキー3e、帰納法証明処理において式或いはグラ
フを切り替えて表示させる際に操作されるグラフ−式切
替キー3f等が備えられ、押下されたキーの押下信号を
CPU2に出力する。
【0033】タブレット4は、入力ペンPなどの座標を
指示する装置と指示した座標を感知する板状の装置を組
み合わせた入力機器であり、位置検出回路5によって、
電磁誘導方式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理
で入力ペンPによって指示された位置座標が検出され
る。このタブレット4は、後述する表示部6と一体とな
っており、表示部6に表示されるアイコン等を入力ペン
Pによって直接指示して入力操作を行うことができる。
【0034】表示部6は、LCD(Liquid Crystal D
isplay)等により構成され、表示駆動回路7から入力さ
れる駆動信号に基づく各種表示を行う。表示駆動回路7
は、CPU2から入力される表示データに基づく駆動信
号を生成して、表示部6の表示制御を行う。
【0035】RAM8は、各種動作モードにおける処理
の処理結果等を一時確保するメモリ領域として、表示デ
ータメモリ8a、モードデータメモリ8b、証明処理フ
ラグ8c、入力式データメモリ8d、条件データメモリ
8e、ワークメモリ8w等を有する(図2,図13,図
16参照)。
【0036】表示データメモリ8aには、表示部6に表
示すべきデータが記憶される。
【0037】モードデータメモリ8bには、設定された
動作モードを示すモード設定データが記憶される。ここ
では、帰納法証明モード、グラフ描画モード、式解析モ
ード、テーブル作成モード等のモードの設定に関する情
報が記憶される。
【0038】証明処理フラグ8cは、証明モードにおい
て、帰納法証明モードが設定された際に“1”、グラフ
描画モードが設定された際に“2”、式解析モードが設
定された際に“3”、テーブル作成モードが設定された
際に“4”としてセットされる。
【0039】入力式データメモリ8dは、入力部3から
入力される等式又は不等式が記憶される。
【0040】条件データメモリ8eは、入力部3から入
力される等式又は不等式に関する条件が記憶される。
【0041】ワークメモリ8wは、指定されたプログラ
ム、入力指示、入力データ、各種処理における処理結果
等を格納する。
【0042】なお、RAM8のメモリ構成としては上述
のメモリ領域の他、後述の各種動作モードに特有のメモ
リ領域を有するが、それらのメモリ領域については各実
施の形態において説明する。
【0043】ROM9は、計算装置1に対応する基本プ
ログラムを格納する。すなわち、計算装置1に対応する
基本プログラムとしては、計算装置1の電源がON状態
にされた際に実行する初期画面表示プログラム、後述す
る帰納法証明処理プログラム、後述するグラフ描画処理
プログラム、後述する式解析処理プログラム等、後述す
るテーブル作成処理プログラム等の書き換え不要な基本
プログラムを格納している。
【0044】記憶装置10は、プログラムやデータ等を
記憶する記憶媒体11を有しており、この記憶媒体11
は磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メモリで構
成されている。この記憶媒体11は記憶装置10に固定
的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであ
り、この記憶媒体11には当該計算装置1に対応する各
種処理プログラム及び各処理プログラムで処理されたデ
ータ等を記憶する。
【0045】また、この記憶媒体11に記憶するプログ
ラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の
機器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、通
信回線等を介して接続された他の機器側に前記記憶媒体
11を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体11に記憶
されているプログラム、データ等を通信回線を介して使
用する構成にしてもよい。
【0046】[第1の実施の形態]以下、図1〜図11
を参照して本発明に係る計算装置1の第1の実施の形態
を詳細に説明する。第1の実施の形態における計算装置
1の構成は図1の構成であり、その詳細は、上述の説明
と同様である。
【0047】第1の実施の形態において、CPU2は、
数学的帰納法に基いて、等式又は不等式が成立すること
を証明するための後述する帰納法証明処理(図3,4参
照)、及び、帰納法証明処理において求められる等式又
は不等式について、グラフを描画するための後述するグ
ラフ描画処理(図5参照)を実行する。
【0048】後述する帰納法証明処理において、CPU
2は、入力部3のデータ入力キー3aの操作により等式
又は不等式が入力され、この入力された等式又は不等式
(以下、入力式という)に関する条件が入力されると、
この入力式は数学的帰納法に基いて証明可能であるか否
かを判断して、その判断結果を表示部6に表示する。
【0049】また、CPU2は、入力式の左辺につい
て、自然数を示す変数に対して“1”を代入して左辺値
(“変数”=1)を求め、同様に入力式の右辺につい
て、自然数を示す変数に対して“1”を代入して右辺値
(“変数”=1)を求め、求められた左辺値(“変数”
=1)と右辺値(“変数”=1)とを比較して、左辺と
右辺の大小関係を判断するとともに、大小関係が入力式
の左辺と右辺との大小関係と一致するか否かを判断し、
数学的帰納法の初期段階である「自然数を示す変数が1
のときに、入力式が成り立つ」か否かを判断して表示部
6に表示する。
【0050】さらに、CPU2は、入力式の自然数を示
す変数に“k”を代入した式(“変数”=k)を求め、
RAM8の式(“変数”=k)データメモリ8hに格納
するとともに、表示部6に表示し、続いて入力式の自然
数を示す変数に“k+1”を代入した式(“変数”=k
+1)を求め、RAM8の式(“変数”=k+1)デー
タメモリ8iに格納するとともに表示部6に表示し、式
(“変数”=k)に基いて、式(“変数”=k+1)を
数式処理により式変形の過程を演算して表示する。数式
処理による式変形が終了すると、式変形後の式(“変
数”=k+1)の左辺と右辺の大小関係を比較して、入
力式の左辺と右辺の大小関係と一致するか否かを判断
し、判断結果に応じて、「成り立つ」、「成り立たな
い」といったメッセージを表示部6に表示させる。
【0051】また、後述するグラフ描画処理において、
CPU2は、数学的帰納法の各段階において求められる
式、即ち、式(“変数”=k)や式(“変数”=k+
1)の左辺、右辺について、それぞれグラフを描画す
る。このグラフ描画は、入力部3のグラフ−式切替キー
3fの操作により、数学的帰納法の各段階の式について
求められている式についてのグラフを描画する。さらに
CPU2は、自然数の範囲内で入力式が成立するか否か
を視覚的に判断しやすいように、自然数以外の範囲や、
入力式が成り立たない範囲等の表示パターンを変更して
表示するなど、グラフの位置関係の判断を行う範囲を視
覚的に確認しやすいように表示する。
【0052】図2は、第1の実施の形態におけるRAM
8のメモリ構成を示す図である。この図2に示すよう
に、第1の実施の形態において、RAM8に設定される
メモリ領域として、上述の表示データメモリ8a、モー
ドデータメモリ8b、証明処理フラグ8c、入力式デー
タメモリ8d、条件データメモリ8eの他、左辺値
(“変数”=1)データメモリ8f、右辺値(“変数”
=1)データメモリ8g、式(“変数”=k)データメ
モリ8h、式(“変数”=k+1)データメモリ8i、
グラフ(左辺)描画データメモリ8j、グラフ(右辺)
描画データメモリ8k、証明可能フラグ8l、ワークメ
モリ8w等を有する。
【0053】表示データメモリ8a、モードデータメモ
リ8b、証明処理フラグ8c、入力式データメモリ8
d、条件データメモリ8e、ワークメモリ8wについて
は上述の説明と同様である。
【0054】左辺値(“変数”=1)データメモリ8f
には、入力式の左辺の自然数を示す変数に対して、
“1”を代入して求められた数値や式が記憶される。
【0055】右辺値(“変数”=1)データメモリ8g
には、入力式の右辺の自然数を示す変数に対して、
“1”を代入して求められた数値や式が格納される。
【0056】式(“変数”=k)データメモリ8hに
は、入力式の自然数を示す変数に対して、“k”を代入
して求められた式が格納される。
【0057】式(“変数”=k+1)データメモリ8i
には、入力式の自然数を示す変数に対して、“k+1”
を代入して求められた式が格納される。
【0058】グラフ(左辺)描画データメモリ8jに
は、式(“変数”=k)、又は式(“変数”=k+1)
の左辺について、それぞれ関数「y=式左辺(“変数”
=k)」、又は関数「y=式左辺(“変数”=k+
1)」の示すグラフの描画データが格納される。
【0059】グラフ(右辺)描画データメモリ8kに
は、式(“変数”=k)、又は式(“変数”=k+1)
の右辺について、それぞれ関数「y=式右辺(“変数”
=k)」、又は関数「y=式右辺(“変数”=k+
1)」の示すグラフの描画データが格納される。
【0060】証明可能フラグ8lは、入力式が数学的帰
納法に基いて証明が可能であるための条件を満たしてい
ると判断される場合にONにセットされるフラグであ
る。
【0061】次に動作を説明する。図3、図4は、計算
装置1の帰納法証明処理の流れを示すフローチャートで
ある。この帰納法証明処理において、グラフ描画モード
が選択されると(ステップS125、ステップS13
6)、図5に示すグラフ描画処理を実行する。
【0062】まず、ユーザーにより計算装置1の電源が
ONにされると、CPU2はROM9に格納された初期
画面表示処理プログラムにしたがって、初期画面表示処
理を行い、計算装置1の図示しないモード選択を行うた
めのモード選択画面を表示する。このモード選択画面に
おいて、証明モードが選択されると、CPU2は更に証
明モードの各種動作メニューを選択するための図示しな
いメニュー選択画面を表示する。メニュー選択画面にお
いて、帰納法証明モードが選択されると、CPU2はR
AM8の証明処理フラグ8cにおいて、帰納法証明モー
ドが設定されたことを示す“1”に設定し(ステップS
101)、ROMに格納された基本プログラムのうち帰
納法証明処理プログラムを読み出して、RAM8のワー
クメモリ8wに確保し、帰納法証明処理を実行する。
【0063】次にCPU2は、数学的帰納法に基いて証
明を行う対象となる等式又は不等式を入力するための式
入力エリア20a、入力された等式又は不等式(入力
式)に関する条件を入力するための条件入力エリア20
bを有する入力画面20を表示する(ステップS10
2:図6参照)。ここで等式又は不等式に関する条件と
は、等式又は不等式に複数の変数がある場合に、どの変
数を自然数の変数とするかを予め設定するための条件
や、各変数の変域などのである。
【0064】例えば、数学的帰納法による証明の例題と
して、「a>b>0のとき、すべての自然数に対して、
an>bnを証明せよ。」という問題が与えられている
場合は、式入力エリア20aに入力すべき不等式は「a
n>bn」である。また、この不等式に含まれるa,
b,nといった変数のうち自然数を示すものは「n」で
あるという条件や、他の変数a,bに関する変域は「a
>b>0」であるという条件を条件入力エリア20bに
入力する。
【0065】入力画面20が表示された状態で、式入力
エリア20aに対して、入力部3のデータ入力キー3a
の操作により処理対象となる等式又は不等式が入力され
ると(ステップS103)、CPU2はこの入力式をR
AM8の入力式データメモリ8dに格納する。また入力
式に関する条件が条件入力エリア20bに対して入力さ
れると(ステップS104)、CPU2はこの入力され
た条件をRAM8の条件データメモリ8eに格納する。
このように等式又は不等式、及びその条件が入力された
状態で、入力部3の実行キー3cが操作されると(ステ
ップS105)、CPU2は入力された等式又は不等式
が入力可能であるか否かを判断する処理を実行する(ス
テップS106)。
【0066】即ち、数学的帰納法は、自然数nについて
成り立つ事柄を証明するときに用いる証明法であり、 (I)n=1のときその事柄が成り立つことを示す。 (II)n=kのときその事柄が成り立つと仮定して、n
=k+1のときその事柄が成り立つことを示す。 (I),(II)から与えられた事柄が、すべての自然数
について成り立つ。 として等式又は不等式について成り立つことを証明する
方法であるので、数学的帰納法において証明可能である
ためには、一定条件を満たした等式又は不等式をその証
明の対象としなければならない。
【0067】ここで証明可能であるための条件として
は、上記の内容から、「証明すべき等式又は不等式の変
数に自然数を示すものがあること」が挙げられる。つま
り、変数の中にn若しくはk、又はそれに準ずる文字、
記号といった整数若しくは自然数を示すものを含むこと
が必要である。
【0068】ステップS106における数学的帰納法に
よる証明が可能であるか否かの判断において、CPU2
は上述のステップS104において入力式の条件として
入力される条件により設定される自然数を示すn若しく
はk、またはそれに準ずる文字、記号を検索して、自然
数を示す変数n若しくはk、またはそれに準ずる文字、
記号が等式又は不等式中にあれば、数学的帰納法に基く
証明が可能であるための条件を満たしていると判断す
る。
【0069】数学的帰納法に基く証明が可能であると判
断された場合は(ステップS107;Yes)、RAM
8の証明可能フラグ8lをONにセットする(ステップ
S108)。数学的帰納法に基く証明が不可能であると
判断された場合は(ステップS107;No)、「帰納
法を用いることは出来ません」といった数学的帰納法に
基く証明が出来ない旨を示すエラーメッセージM1を表
示部6に表示する(ステップS109:図6(b)参
照)。その後入力部3のカーソルキー3eの操作がさ
れ、入力画面20の式入力エリア20aにカーソルKが
移動された場合は(ステップS110)、CPU2は式
入力エリア20aにカーソルKを表示し(ステップS1
11)、その後ステップS103に移行して、等式又は
不等式の再入力やその入力式の条件の再入力が行われる
と、数学的帰納法に基く証明が可能であるか否かの判断
を再度行う。カーソルキー3eの操作が行われないとき
は(ステップS110;No)、本帰納法証明処理を終
了する。
【0070】数学的帰納法に基く証明が可能である場合
(ステップS107;Yes)は、次に、入力部3の実
行キー3cが操作されると(ステップS112)、表示
部6に「If “変数”=1」というメッセージM2を
表示し(ステップS113:図7(a)参照)、変数が
1である場合に等式又は不等式が成り立つか否かの判断
に関する処理を行う。即ち、CPU2はRAM8の入力
式データに入力された式を読み出し、左辺の式について
変数に1を代入した際に求められる式や数値を求め、求
められた式や数値をRAM8の左辺値(“変数”=1)
データメモリ8fに格納する(ステップS114)。同
様に右辺の式について変数に1を代入した際に求められ
る式や数値を求め、求められた式や数値をRAM8の右
辺値(“変数”=1)データメモリ8gに格納する(ス
テップS115)。
【0071】その後CPU2は、左辺(“変数”=1)
データメモリに格納された式や数値と右辺(“変数”=
1)データメモリに格納された式や数値とを比較して、
これらの式や数値の大小関係を判断する(ステップS1
16。)大小関係が入力式の左辺と右辺の大小関係と同
一である場合は、変数が1である場合に等式又は不等式
が成立すると判断して(ステップS117;Yes)、
表示部6に「成り立つ」というメッセージM3を表示す
る(ステップS118;図7(b)参照)。また、左辺
及び右辺の値を表示するとともに左辺と右辺の間に入力
された式と同一の等号「=」や不等号「<」、「>」等
を表示させる。
【0072】左辺値(“変数”=1)データメモリ8f
に格納された式や数値と右辺値(“変数”=1)データ
メモリ8gに格納された式や数値とを比較して、これら
の式や数値の大小関係が、入力式の左辺と右辺の大小関
係と同一でない場合は、変数が1である場合に等式又は
不等式が成立しないと判断して(ステップS117;N
o)、表示部6に「成り立たない」と表示し(ステップ
S119)、また、左辺及び右辺の値を表示する際に左
辺と右辺の間に記号「≠」、不等号「<」、「>」を入
力された式と逆の態様で表示させる。即ち、入力された
式が等式である場合には記号「≠」を、入力された式が
不等式である場合には、もとの式の不等号が「<」であ
る場合には「>」、もとの式の不等号が「>」である場
合には「<」を表示する。
【0073】その後入力部3のカーソルキー3eの操作
がされ、入力画面20の式入力エリア20aにカーソル
Kが移動された場合は(ステップS120;Yes)、
CPU2は式入力エリア20aにカーソルKを表示し
(ステップS121)、その後ステップS103に移行
して、等式又は不等式の入力等の処理が行われる。カー
ソルキー3eの操作が行われないときは(ステップS1
20;No)、本帰納法証明処理を終了する。
【0074】等式又は不等式が変数が1のときに成り立
つと証明された場合において、次にCPU2は、RAM
8の式入力エリア20aに格納されている等式又は不等
式を読み出し、この等式は不等式の自然数として設定さ
れている変数にkを代入した式を求め、式(“変数”=
k)データとして、式(“変数”=k)データメモリ8
hに格納する(ステップS122)。
【0075】その後、CPU2は表示部6に「When
“変数”=k」というメッセージM4を表示する(ス
テップS123)とともに、変数にkを代入した式e3
を表示する(ステップS124;図8(a)参照)
【0076】その後、入力部3のグラフ−式切替キー3
fが操作されると(ステップS125;Yes)、CP
U2はRAM8の証明処理フラグ8cの設定をグラフ描
画モードを示す“2”に設定変更するとともに、変数に
kを代入した際に求められた式についてグラフ描画を行
う(ステップS200)。
【0077】以下グラフ描画モードにおけるグラフ描画
処理を図5を参照して説明する。図5は計算装置1がグ
ラフ描画モードに設定された場合のグラフ描画処理の流
れを示すフローチャートである。
【0078】グラフ描画処理において、まずCPU2
は、表示画面をグラフ画面30に切り替えて表示する
(ステップS201;図8(b)参照)。ここでグラフ
画面30とは、縦横の座標軸31を表示した画面であ
り、この座標内にグラフが描画される。
【0079】CPU2はRAM8の式(“変数”=k+
1)データメモリ8iに、変数にk+1を代入した式が
確保されているかを判断する(ステップS202)。式
(“変数”=k+1)データメモリ8iに、変数にk+
1を代入した式が確保されていない場合は(ステップS
202;No)、RAM8の式(“変数”=k)データ
メモリ8hから、変数にkを代入した式の左辺の式を読
み出し(ステップS203)、この読み出した左辺の式
から「y=式左辺(“変数”=k)」という式を生成す
る。ここでyは変数kの関数である。
【0080】そして、CPU2はyを縦軸、kを横軸と
して「y=式左辺(“変数”=k)」のグラフ描画デー
タを生成し(ステップS204)、RAM8のグラフ
(左辺)描画データメモリ8jに格納するとともに表示
部6のグラフ画面30に当該グラフ描画データに基いて
左辺のグラフを表示する(ステップS205)。
【0081】次にRAM8の式(“変数”=k)データ
メモリ8hから、変数にkを代入した式の右辺の式を読
み出し(ステップS205)、この読み出した右辺の式
から「y=式右辺(“変数”=k)」という式を生成す
る。そして、CPU2はyを縦軸、kを横軸として「y
=式右辺(“変数”=k)」のグラフ描画データを生成
し(ステップS207)、RAM8のグラフ(右辺)描
画データメモリ8kに格納するとともに表示部6のグラ
フ画面30に表示されている左辺のグラフとともに、右
辺のグラフ描画データに基いて右辺のグラフを強制的に
描画する(ステップS208;図8(c)参照)。
【0082】さらにCPU2は、左辺のグラフと右辺の
グラフとの位置関係を解析して、その位置関係が入力式
が示す大小関係と一致する場合は(ステップS209;
Yes)、自然数の範囲内で一致するとユーザーが判断
しやすいように表示パターンを変更するなど、見やすく
表示する(ステップS210;図10(c),図11
(c))。
【0083】グラフの位置関係と等式又は不等式の大小
関係とが数学的帰納法を適用する範囲(自然数の範囲)
内のいかなる範囲においても一致しない場合は(ステッ
プS209;No)、エラーメッセージを表示して(ス
テップS211)、処理を終了する。
【0084】ステップS202のRAM8の式(“変
数”=k+1)データメモリ8iに、変数にk+1を代
入した式が確保されているか否かの判断において、式
(“変数”=k+1)データメモリ8iに、変数にk+
1を代入した式が確保されている場合は(ステップS2
02;Yes)、ステップS203〜ステップS208
の処理を経ずにRAM8の式(“変数”=k+1)デー
タメモリ8iから、変数にk+1を代入した式の左辺の
式を読み出し(ステップS212)、この読み出した左
辺の式から「y=式左辺(“変数”=k+1)」という
式を生成する。ここでyは変数kの関数である。そし
て、CPU2はyを縦軸、kを横軸として「y=式左辺
(“変数”=k+1)」のグラフ描画データを生成し
(ステップS213)、RAM8のグラフ(左辺)描画
データメモリ8jに格納するとともに表示部6のグラフ
画面30に当該グラフ描画データに基いて左辺のグラフ
を表示する(ステップS214)。
【0085】次にRAM8の式(“変数”=k+1)デ
ータメモリ8iから、変数にk+1を代入した式の右辺
の式を読み出し(ステップS215)、この読み出した
右辺の式から「y=式右辺(“変数”=k+1)」とい
う式を生成する。そして、CPU2はyを縦軸、kを横
軸として「y=式右辺(“変数”=k+1)」のグラフ
描画データを生成し(ステップS216)、RAM8の
グラフ(右辺)描画データメモリ8kに格納するととも
に表示部6のグラフ画面30に表示されている左辺のグ
ラフとともに、右辺のグラフ描画データに基いて右辺の
グラフを強制的に描画する(ステップS217)。
【0086】さらにCPU2は、左辺のグラフと右辺の
グラフとの位置関係を解析して、その位置関係が入力式
が示す大小関係と一致する場合は(ステップS209;
Yes)、自然数の範囲内で一致するとユーザーが判断
しやすいように表示パターンを変更するなど、見やすく
表示する(ステップS210)。
【0087】グラフの位置関係と入力式の大小関係とが
数学的帰納法を適用する範囲(自然数の範囲)内のいか
なる範囲においても一致しない場合は(ステップS20
9;No)、エラーメッセージを表示して(ステップS
211)、処理を終了する。
【0088】グラフ描画処理においてグラフ描画処理が
終了した状態、即ちグラフが描画された状態で、入力部
3のグラフ−式切替キー3fが操作されたことを検出す
ると(ステップS126;Yes)、CPU2は、RA
M8の証明処理フラグ8cを帰納法証明モードを示す
“1”に切り替え、再び入力画面20を表示する(ステ
ップS127)。ステップS126において切り替えら
れる入力画面20には、ステップS124で表示されて
いる入力画面20と同様に、証明する入力された等式又
は不等式、「When“変数”=k」のメッセージM
4、及び変数にkを代入した式e3が表示される(図8
(a)参照)。
【0089】その後、CPU2は、RAM8の入力式デ
ータメモリ8dに格納されている入力式を読み出し、こ
の入力式の、自然数として設定されている変数にk+1
を代入した式を求め、式(“変数”=k+1)データと
して、式(“変数”=k+1)データメモリ8iに格納
する(ステップS128)。
【0090】その後、CPU2は表示部6に「If“変
数”=k+1」というメッセージM5を表示する(ステ
ップS129)とともに、変数にk+1を代入した式e
4を表示する(ステップS130;図9(a)参照)
【0091】その後、CPU2は、変数にk+1を代入
した式e4のうち、変数にkを代入した式e3で示され
る部分を色を変更する或いは表示パターンを変更して表
示し(ステップS131)、さらに変数にkを代入した
式に基いて、変数にk+1を代入した式e4について数
式処理による式変形を行い(ステップS132)、数式
処理の各過程において求められる式e5,e6を順次表
示する。そしてCPU2は数式処理による式変形の結
果、変数にk+1を代入した式が入力式の大小関係を満
たすものであると判断した場合は、変数がk+1のと
き、入力式e2が成立するものとして(ステップS13
3;Yes)、式が成り立つ旨のメッセージM6を表示
部6に表示する(ステップS134;図9(b)参
照)。
【0092】また、変数にk+1を代入した式e4が入
力式e2の大小関係を満たさないと判断した場合は、変
数がk+1のとき、等式又は不等式が成立しないとして
(ステップS133;No)、式は成り立たない旨のメ
ッセージ(図示せず)を表示部6に表示する(ステップ
S135)。
【0093】その後、入力部3のグラフ−式切替キー3
fが操作されると(ステップS136)、モードデータ
メモリ8bをグラフ描画モードに切り替え、図5に示す
グラフ描画処理へ移行する。ここで実行されるグラフ描
画処理は、ステップS202の判断において、変数にk
+1を代入した式e4が式(“変数”=k+1)データ
メモリ8iに確保されているので(ステップS202;
Yes)、ステップS203〜ステップS208の処理
を経ずにステップS212〜ステップS217、ステッ
プS209〜ステップS211の処理を実行する。
【0094】即ち、CPU2はRAM8の式(“変数”
=k+1)データメモリ8iから、変数にk+1を代入
した式e4の左辺の式を読み出し(ステップS21
2)、この読み出した左辺の式から「y=式左辺(“変
数”=k+1)」という式を生成し、yを縦軸、kを横
軸として「y=式左辺(“変数”=k+1)」のグラフ
描画データを生成し(ステップS213)、RAM8の
グラフ(左辺)描画データメモリ8jに格納するととも
に表示部6のグラフ画面30に当該グラフ描画データに
基いて左辺のグラフを描画する(ステップS214)。
【0095】次にCPU2はRAM8の式(“変数”=
k+1)データメモリ8iから、変数にk+1を代入し
た式e4の右辺の式を読み出し(ステップS215)、
この読み出した右辺の式から「y=式右辺(“変数”=
k+1)」という式を生成し、yを縦軸、kを横軸とし
て「y=式右辺(“変数”=k+1)」のグラフ描画デ
ータを生成し(ステップS216)、RAM8のグラフ
(右辺)描画データメモリ8kに格納するとともに表示
部6のグラフ画面30に表示されている左辺のグラフと
ともに、右辺のグラフ描画データに基いて右辺のグラフ
を強制的に描画する(ステップS217)。さらにCP
U2は、左辺のグラフと右辺のグラフとの位置関係を解
析して、その位置関係が入力式e2が示す大小関係と一
致する場合は(ステップS209;Yes)、自然数の
範囲内で一致するとユーザーが判断しやすいように表示
パターンを変更するなど、見やすく表示する(ステップ
S210)。グラフの位置関係と入力式e2の大小関係
とが数学的帰納法を適用する範囲(自然数の範囲)内の
いかなる範囲においても一致しない場合は(ステップS
209;No)、エラーメッセージを表示して(ステッ
プS211)、処理を終了する。
【0096】グラフ描画処理においてグラフ描画処理が
終了した状態、即ちグラフが描画された状態で、入力部
3のグラフ−式切替キー3fが操作されたことを検出す
ると(ステップS137;Yes)CPU2は、RAM
8のモードデータメモリ8bを帰納法証明モードに切り
替え、再び入力画面20を表示する(ステップS13
8)。ステップS138において切り替えられる入力画
面20には、ステップS134、135で表示されてい
る入力画面20と同様に、「If“変数”=k」のメッ
セージM4、及び変数にk+1を代入した式e4、数式
処理により変形された式e5,e6、等式又は不等式が
成り立つ旨等のメッセージM6が表示され(図9(d)
参照)、グラフ−式切替キー3fの操作が無い場合は
(ステップS137;No)、帰納法証明処理を終了す
る。
【0097】次に図6から図11を参照して、具体的な
帰納法証明処理の例を説明する。図6は、帰納法証明処
理において、証明可能か否かの判断を行う際に表示され
る表示画面の例を示すものであり、図6(a)は入力画
面20の式入力エリア20aに対して等式又は不等式が
入力された際に表示される表示画面の例、図6(b)は
証明可能であるか否かの判断の結果を表示した例を示す
図である。
【0098】図6(a)に示すように、帰納法証明モー
ドが選択されると、表示部6には、証明しようとする等
式又は不等式を入力するための式入力エリア20aと、
この等式又は不等式の変数に関する条件を入力するため
の条件入力エリア20bを有する入力画面20が表示さ
れる。ここで式入力エリア20aに対して、「an
n」という不等式e1が入力され、この不等式e1に
含まれる変数a,b,nのうちどの変数を自然数とする
かといった条件が入力されない場合には、どの変数が自
然数を示すものであるか認識されないので数学的帰納法
に基く証明が可能であるための条件を満たさないと判断
され、図6(b)に示すように「帰納法を用いることは
出来ません」といった数学的帰納法に基く証明が不可能
であることを示すメッセージM1を表示する。
【0099】なお、帰納法証明処理において予め自然数
を示す変数をn又はk、その他の文字や記号等で表すと
いう設定がなされており、等式又は不等式が入力された
状態で自然数を示す変数が直ちに明確になる場合は、数
学的帰納法に基く証明が可能であるので、条件が入力さ
れない場合にも証明が可能であるとしても良い。
【0100】図7は、帰納法証明処理において、自然数
を示す変数に1を代入した場合に等式又は不等式が成立
することを示す段階における表示例を示す図であり、図
7(a)は、証明する等式e2と「If n=1」とい
うメッセージM2を表示した例を示す図であり、図7
(b)は左辺及び右辺の変数に1を代入して計算し、変
数が1の場合の証明の結果を示す図である。
【0101】この例では、証明する式として、変数nを
自然数とする数1に示す等式e2が入力されている。
【0102】
【数1】 (n=1,2,3,…)
【0103】そしてこの数1に示す等式が数学的帰納法
に基く証明が可能であることが判断された状態で、入力
部3の実行キー3cが操作されると、「If n=1」
というメッセージM2が表示され、数1に示す等式e2
の左辺及び右辺にそれぞれ1を代入した値が求められて
表示される。この例の場合は、左辺及び右辺はともに1
となり、左辺と右辺の大小関係は入力式の左辺と右辺の
大小関係と同一なので、図7(b)に示すように、左辺
「1」、右辺「1」、「成り立つ」というメッセージM
3を表示し、さらに左辺及び右辺の間に等号「=」を表
示する。
【0104】図8は、帰納法証明処理において、自然数
を示す変数にkを代入した等式又は不等式が成立すると
仮定する段階における表示例を示す図であり、図8
(a)は、証明する等式と「When n=k」という
メッセージM4を表示した例を示す図であり、図8
(b)はグラフ描画モードにおいて描画される左辺のグ
ラフg1、図8(c)はグラフ描画モードにおいて描画
される左辺及び右辺のグラフg1,g2を示す図であ
る。
【0105】変数nにk(k:自然数)を代入して求め
られる式は、数2に示す等式e3である。
【0106】
【数2】
【0107】図8(a)に示すように入力画面20上
に、数2に示す等式e3が表示された状態で、入力部3
のグラフ−式切替キー3fが操作されると、グラフ描画
モードに移行し、グラフ画面30を表示する。その後、
数2に示す等式e3の右辺「1+2+…+k」という式
について、関数「y=1+2+…+k」が生成され、こ
の関数について縦軸をy、横軸をkとするグラフg1が
図8(b)に示すように描画される。更に、数2に示す
等式e3の左辺「k(k+1)/2」という式につい
て、関数「y=k(k+1)/2」が生成され、この関
数について縦軸をy、横軸をkとするグラフg2が図8
(c)に示すように、描画される。
【0108】左辺と右辺のグラフをともに表示する場合
に、そのグラフg1とg2の位置関係を比較して数2に
示す等式e3の大小関係が満たされている場合、即ち、
この例の場合は左辺と右辺のグラフg1、g2が重なる
と、数2の等式e3の大小関係を満たしていると判断さ
れるため、図8(c)に示すように一致する点の色を変
更するなど、識別可能に表示する。
【0109】その後、グラフ−式切替キー3fが操作さ
れると、グラフ描画モードから帰納法証明モードに戻
り、図8(a)に示す画面が再度表示される。
【0110】図9は、帰納法証明処理において、変数に
k+1を代入した等式又は不等式が成り立つか否かを判
断する段階での表示例を示すものであり、図9(a)は
変数nにk+1を代入した段階での表示例、図9(b)
は、数式処理により式を変形する過程を表示した例を示
して、等式が成り立つ旨のメッセージを表示した例、図
9(c)は、グラフ描画モードにおいて変数nにk+1
を代入した式e4の左辺及び右辺の式に基くグラフg
3、g4を表示した例を示す図であり、図9(d)は、
再度グラフ−式切替キー3fが操作された場合に表示さ
れる入力画面20の例を示す図である。
【0111】等式の変数にkを代入した数2に示す等式
が成り立つと仮定して、数2に示す等式e3を表示し、
グラフg1、g2を描画させた後、グラフ−式切替キー
3fが操作されると、等式の変数nにk+1を代入した
式を求め、図9(a)に示すように「If n=k+
1」というメッセージM5とともに数3に示す式e4を
表示する。
【0112】
【数3】
【0113】また、数3に示す式e4のうち、変数nに
kを代入した式e3(数2)で表される部分にアンダー
ラインを付して特徴的に表示する。具体的には数3に示
す式e4の左辺「1+2+…+k+k+1」のうち「1
+2+…+k」の部分は、数2に示す式e3の左辺と同
一であるので、この「1+2+…+k」の部分にアンダ
ーラインを付して表示する。
【0114】その後、数式処理を実行して、変数nにk
を代入した式e3(数2)に基いて、数3に示す式e4
を変形して図9(b)に示すようにその変形過程を表示
する。具体的には例えば、数4、数5に示す式が式変形
の過程として表示される。
【0115】
【数4】
【0116】
【数5】
【0117】そして、数式処理による式変形の結果、左
辺が右辺と等しく変形された場合は、変数nにk+1を
代入した式e4についても等式が成り立つので、表示部
6には「成り立つ」というメッセージM6が表示され
る。
【0118】その後グラフ−式切替キー3fが操作され
ると、グラフ描画モードに移行し、変数nにk+1を代
入した式e4(数3)の左辺、及び右辺について、それ
ぞれグラフg3,g4を図9(c)に示すように描画す
る。その後、さらにグラフ−式切替キー3fが操作され
ると、図9(d)に示すよにグラフ描画モードに移行す
る直前の入力画面20(図9(b)参照)を表示させ
る。左辺のグラフg3に右辺のグラフg4が重なる場合
は、自然数の範囲において、等式が成り立っていること
をわかりやすく示すために、各プロットを色を変更させ
て表示させる。
【0119】次に、図10及び図11に示すように、証
明すべき式として入力される式が不等式である場合につ
いて、以下説明する。図10は、帰納法証明処理及びグ
ラフ描画処理において表示される画面の例を示す図であ
り、図10(a)は、証明する式として不等式e7が入
力された際の表示例、図10(b)は入力された不等式
e7の変数nにkを代入した不等式e8が成り立つと仮
定した段階での表示例、図10(c)は変数nにkを代
入した場合の左辺及び右辺のグラフg5,g6を描画し
た段階の表示例を示す図である。
【0120】図11は、帰納法証明処理及びグラフ描画
処理において表示される画面の例を示す図であり、図1
1(a)は、入力された式の変数nにk+1を代入した
式e10の証明を行う段階の表示例、図11(b)は入
力された不等式の変数nにk+1を代入した不等式e1
0を変形した際の表示例、図11(c)は変数nにk+
1を代入した場合の左辺及び右辺のグラフg7,g8を
描画した段階の表示例を示す図である。図10(a)に
示すように入力画面20に対して、証明する等式として
数6に示す不等式e7が入力される。
【0121】
【数6】
【0122】すると、この不等式e7(数6)に対して
数学的帰納法に基く証明が可能であるか否かが判断さ
れ、証明可能であることが判断された状態で、入力部3
の実行キー3cが操作されると、数6に示す不等式e7
の左辺及び右辺にそれぞれ1を代入した場合について、
その大小関係を比較して、変数nが1のときに不等式e
7が成り立っていることを示す。その後、図10(b)
に示すように、変数nにk(k:自然数)を代入した式
が成り立つと仮定する段階の表示を行う。ここで変数n
にkを代入した際に求められる式は、数7に示す不等式
e8である。
【0123】
【数7】
【0124】図10(b)に示すように入力画面20上
に、「When n=k」というメッセージM7と、数
7に示す不等式e8が表示された状態で、グラフ−式切
替キー3fが操作されると、グラフ描画モードに移行
し、グラフ画面30を表示する。その後、数7に示す不
等式の左辺「k2」という式について、関数「y=k2
が生成され、この関数について縦軸をy、横軸をkとす
るグラフg5が図10(c)に示すように描画される。
更に、数7に示す不等式e8の右辺「k(k+1)/
2」という式について、関数「y=k(k+1)/2」
が生成され、この関数についてグラフg6が描画され
る。
【0125】左辺と右辺のグラフをともに表示する場合
に、そのグラフの位置関係を比較して数7に示す不等式
e8の大小関係が満たされている場合、即ち、この例の
場合は左辺を示すのグラフg5が右辺の式を示すグラフ
g6より上に位置すると、数7の不等式e8の大小関係
を満たしていると判断されるため、図10(c)に示す
ようにグラフg5がグラフg6より上に描画される範囲
を表示パターンを変えて識別可能に表示している。
【0126】その後、グラフ−式切替キー3fが操作さ
れると、グラフ描画モードから帰納法証明モードに戻
り、図10(b)に示す画面が再度表示される。
【0127】なお、この例においては数7に示す不等式
e8を満たす変数kの範囲を求める演算し、その結果を
表示してもよい。
【0128】即ち、数7に示す不等式e8を満たす変数
kの範囲は、 k≦0,k≧1 であるので、表示部6に「k≦0,k≧1」として範囲
を示す不等式e9を表示する。この変数kの範囲e9の
表示は、グラフ描画モードに入る前に表示してもよく、
又はグラフ描画モードにおいて左辺及び右辺のグラフg
5,g6の位置関係を表示してユーザーに確認させた後
に、不等式e8を満たす変数kの範囲e9を表示しても
良い(図11(a)参照)。その後、等式の変数nにk
+1を代入した式e10を求め、図11(a)に示すよ
うに「If n=k+1」というメッセージM8ととも
に数8に示す式e10を表示する。
【0129】
【数8】
【0130】その後、数式処理を実行して、数8に示す
式e10を変形して図11(a)に示すようにその変形
過程を表示する。。具体的には例えば、数9、数10に
示す式e11,e12が式変形の過程として表示され
る。
【0131】
【数9】
【0132】
【数10】
【0133】そして、数式処理による式変形の結果、及
び変数nにkを代入した式e8(数7)の演算結果であ
る変数kの範囲e9「k≦0,k≧1」に基いて、変数
nにk+1を代入した不等式e10(数8)を満たす変
数kの範囲が、変数nにkを代入した不等式e8(数
7)を満たすかが判断され、この例の場合は、「k≧
1」において、不等式が成り立つことが分かる。変数k
は自然数であることが条件であるので、n=k+1につ
いても不等式が成り立ち、表示部6には「成り立つ」と
いうメッセージM9が表示される。
【0134】そして、入力部3のグラフ−式切替キー3
fが操作されると、グラフ描画モードに移行し、変数n
にk+1を代入した式e10(数8)の左辺、及び右辺
について、それぞれ図11(c)に示すように左辺を示
すグラフg7、右辺を示すグラフg8が描画される。こ
のグラフは数学的帰納法の証明を適用する条件である
「kが自然数」である範囲で不等式が成立するか否かを
判断できるように、自然数以外の範囲は表示パターンを
変えて、グラフの位置関係の判断をしやすくしている。
その後、更にグラフ−式切替キー3fが操作されると、
図11(b)に示すようにグラフ描画モードに移行する
直前の入力画面20が表示される。
【0135】以上説明したように、本発明を適用した第
1の実施の形態における計算装置1は、数学的帰納法に
基いて等式又は不等式が成り立つことを証明する際に、
CPU2は、入力された等式又は不等式は数学的帰納法
に基いて証明可能であるか否かを判断し、判断結果を表
示部6に表示し、入力された等式又は不等式の自然数を
示す変数に対して1を代入した数値や式、kを代入した
式、k+1を代入した式等の数学的帰納法の各段階にお
ける等式又は不等式を求め、1を代入した際に等式又は
不等式が成立するか否かを判断するとともに、変数にk
を代入した際に等式又は不等式が成り立つと仮定して、
変数にk+1を代入した等式又は不等式が成り立つか否
かを判断し、判断結果を各段階毎に表示する。
【0136】又、CPU2は、数学的帰納法の各段階に
おいて求められる等式又は不等式(n=kの場合、n=
k+1の場合)の左辺及び右辺についてそれぞれ同一の
座標系内にグラフ描画して、その等式又は不等式が自然
数の範囲内で成立するか否かを判断できるように見やす
く表示する。なお、グラフの位置関係が等式又は不等式
の大小関係と一致する範囲等を更に識別可能に表示する
ようにしても良い。
【0137】したがって、数学的帰納法を学習する者、
数学的帰納法に基いて証明可能な式はどのようなもので
あるかを示すことにより、最適な証明方法を判別する能
力を養うことができ、さらに変数に1を代入した場合に
等式又は不等式が成り立つことを証明し、その後、変数
にkを代入した式が成り立つことを仮定して、変数にk
+1を代入した式が成り立つか否かを判別するといった
数学的帰納法の具体的な流れを明確に示すことが出来
る。さらに、各段階において、グラフ描画を行い、等式
又は不等式の大小関係を示すことができるので、位置関
係を確認することで等式又は不等式が成立するか否かを
視覚的に判断することが出来る。
【0138】[第2の実施の形態]以下、図12〜図1
4を参照して本発明に係る計算装置1の第1の実施の形
態を詳細に説明する。第2の実施の形態における計算装
置1の構成は図1の構成であり、その詳細は、上述の説
明と同様である。
【0139】第2の実施の形態において、CPU2は、
等式又は不等式の自然数を示す変数に対して任意の自然
数を代入した際に、当該等式又は不等式が成立するか否
かを判断して判断結果を表示する後述する式解析処理
(図13参照)を実行する。
【0140】後述する式解析処理において、CPU2
は、入力された等式又は不等式(入力式)に対して、入
力部3のデータ入力キー3aの操作により入力される代
入値を代入することで、左辺値、及び右辺値をそれぞれ
計算し、RAM8の左辺値データメモリ8nに、右辺値
データメモリ8oにそれぞれ格納するとともに、表示部
6に表示する。さらに、求めた左辺値、及び右辺値の大
小関係を判断して、入力式の大小関係が満たされている
か否かを判断し、満たされている場合は、「成り立つ」
旨を表示部6に表示する。
【0141】図12は、第2の実施の形態におけるRA
M8のメモリ構成を示す図である。この図12に示すよ
うに、第2の実施の形態において、RAM8に設定され
るメモリ領域として、上述の表示データメモリ8a、モ
ードデータメモリ8b、証明処理フラグ8c、入力式デ
ータメモリ8d、条件データメモリ8eの他、代入値デ
ータメモリ8m、左辺値データメモリ8n、右辺値デー
タメモリ8o、ワークメモリ8w等を有する。
【0142】表示データメモリ8a、モードデータメモ
リ8b、証明処理フラグ8c、入力式データメモリ8
d、条件データメモリ8e、ワークメモリ8wについて
は上述の説明と同様である。
【0143】代入値データメモリ8mには、入力式の自
然数を示す変数に代入する自然数として、入力された代
入値が格納される。
【0144】左辺値データメモリ8nには、入力式の左
辺の自然数を示す変数に対して、代入値を代入して求め
られた数値や式が記憶される。
【0145】右辺値データメモリ8oには、入力式の右
辺の自然数を示す変数に対して、代入値を代入して求め
られた数値や式が格納される。
【0146】次に動作を説明する。図13は、計算装置
1の実行する式解析処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【0147】まず、ユーザーにより計算装置1の電源が
ONにされると、CPU2はROM9に格納された初期
画面表示処理プログラムにしたがって、初期画面表示処
理を行い、計算装置1の図示しないモード選択を行うた
めのモード選択画面を表示する。このモード選択画面に
おいて、証明モードが選択される(ステップS301)
と、CPU2は、数学的帰納法に基いて証明を行う対象
となる等式又は不等式を入力するための式入力エリア2
0a、等式又は不等式に関する条件を入力するための条
件入力エリア20b等を有する入力画面20を表示する
(ステップS302)。
【0148】入力画面20が表示された状態で、式入力
エリア20aに対して、入力部3のデータ入力キー3a
の操作により処理対象となる等式又は不等式e13が入
力されると(ステップS303;図14(a)参照)、
CPU2はこの入力式e13をRAM8の入力式データ
メモリ8dに格納する。また入力式e13に関する条件
が条件入力エリア20bに対して入力されると(ステッ
プS304)、CPU2はこの入力された条件をRAM
8の条件データメモリ8eに格納する。
【0149】このように等式又は不等式、及びその条件
が入力された状態で、入力部3のモードキー3bが操作
され、式解析モードが選択されると、CPU2はRAM
8の証明処理フラグ8cを式解析モードが設定されたこ
とを示す“2”に設定し(ステップS305)、ROM
に格納された基本プログラムのうち式解析処理プログラ
ムを読み出して、RAM8のワークメモリ8wに確保
し、式解析処理を実行する。
【0150】CPU2は入力画面20上に、自然数を示
す変数に対して代入される任意の自然数である代入値D
を入力させるためカーソルKを表示し(ステップS30
6;図14(b)参照)、入力部3のデータ入力キー3
aの操作により入力画面20のカーソルK位置に代入値
Dが入力されると(ステップS307)、CPU2は、
入力された代入値DをRAM8の代入値データメモリ8
mに格納する。その後、入力部3の実行キー3cが操作
されると(ステップS308)、CPU2は、RAM8
の入力式データメモリ8dから入力式e13を読み出
し、この入力式e13の自然数を示す変数に対して前記
代入値Dを代入する。
【0151】この代入値Dの代入において、CPU2
は、まず入力式e13の左辺に対して代入値Dを代入し
た場合に得られる数値や式を演算する(ステップS30
9)。さらに等式又は不等式の右辺に対して代入値を代
入した場合に得られる数値や式を演算する(ステップS
310)。
【0152】そして演算により求められた左辺に代入値
Dを代入した値を左辺値Lとして左辺値データメモリ8
nに格納し、同様に右辺に代入値Dを代入した値を右辺
値Rとして右辺値データメモリ8oに格納するととも
に、当該左辺値L及び右辺値Rを表示部6に表示する
(ステップS311、ステップS312)。
【0153】次にCPU2は、左辺値Lと右辺値Rとを
比較して、左辺値L及び右辺値Rの大小関係は、入力式
e13の左辺と右辺の大小関係と一致するか否かを判断
する(ステップS313)。即ち、等式が入力されてい
る場合は「左辺=右辺」であるので、この大小関係と同
様に左辺値Lと右辺値Rが同一であるか(「左辺値=右
辺値」)を判断する。また例えば、入力された不等式e
13の大小関係が「左辺>右辺」である場合には、左辺
値Lと右辺値Rの大小関係は「左辺値>右辺値」である
か等を解析する。
【0154】この大小関係の判断の結果、左辺値Lと右
辺値Rの大小関係が入力された式e13の大小関係と同
じである場合は、式の等号、不等号は成り立つとして
(ステップS313;Yes)、表示部6に等号、不等
号が成り立つ旨のメッセージM11を表示する(ステッ
プS314;図14(c)参照)。左辺値Lと右辺値R
の大小関係が入力された式の大小関係と異なる場合は、
式の等号、不等号は成り立たないと判断され(ステップ
S313;No)、式の等号、不等号の表示形式を変更
する(ステップS315)。即ち、入力された式が等式
である場合は、等号「=」を記号「≠」に変更して表示
し、また不等号「<」を「>」に変更する、「>」を
「<」に変更するなど、左辺値と右辺値の大小関係を正
しく示す記号Qに変更して表示する。さらに表示部6に
等号、不等号が成り立たない旨を表示する(図示せず)
(ステップS316)。
【0155】その後、入力部3の実行キー3cが再度入
力されると(ステップS317;Yes)、CPU2
は、RAM8の代入値データメモリ8mに記憶されてい
る代入値Dをクリアして、RAM8の入力式データメモ
リ8dから入力式データを読み出して、表示部6に再度
表示させる(ステップS319)。
【0156】その後、ステップS306の処理へ戻り、
入力画面20に対して、入力部3のデータ入力キー3a
の操作により任意の代入値が入力されると、この代入値
を入力式の左辺、右辺それぞれに代入して左辺値、右辺
値を求めて表示部6に表示し、左辺値及び右辺値の大小
関係を判断して、入力式e13の等号や不等号が成り立
つか否かを判断し、その判断結果に応じて等号又は不等
号の表示を変更し、「成り立つ」或いは「成り立たな
い」旨の表示を行うという処理を繰り返し実行する。
【0157】その後、実行キー3cの入力が無い場合は
(ステップS317;No)、処理を終了する。
【0158】次に、具体例を図14を参照して説明す
る。図14は、式解析処理において表示される各画面の
例を示す図であり、図14(a)は不等式e13が入力
されたとき、図14(b)は代入値Dが入力されたと
き、図14(c)は判断結果等を示したときの各画面の
表示例である。
【0159】証明モードが設定された際に表示される入
力画面20において、数11に示す不等式e13
【0160】
【数11】
【0161】がデータ入力キー3aの操作により入力さ
れると、図14(a)に示すように、表示部6に表示す
ると共に、CPU2はこの入力された不等式e13をR
AM8の入力式データメモリ8dに格納する。また入力
された不等式e13に関する条件、例えば変数nを自然
数とするといった条件が条件入力エリア20bに対して
入力されると、CPU2はこの入力された条件をRAM
8の条件データメモリ8eに格納する。なお、変数nに
関する条件が予め設定されている場合は入力する必要は
ない。
【0162】不等式、及びその条件が入力された状態
で、入力部3のモードキー3bが操作され、式解析モー
ドが選択されると、CPU2は式解析処理を実行する。
CPU2は入力画面20上に変数に代入する数値を入力
させるためカーソルKを表示し、入力部3のデータ入力
キー3aの操作により入力画面20のカーソルK位置
に、変数に対して代入される任意の数値である代入値D
として「n=2」が入力され、入力部3の実行キー3c
が操作されると、CPU2は、入力された不等式e13
(数11)の変数nに対して前記代入値D「2」を代入
する。
【0163】そして演算により求められた左辺値L
「6.25」を左辺値データメモリ8nに格納し、同様
に右辺値R「9」を右辺値データメモリ8oに格納する
とともに、当該左辺値L「6.25」及び右辺値R
「9」を表示部6に表示する。次にCPU2は、左辺値
L「6.25」と右辺値R「9」とを比較して、左辺値
L及び右辺値Rの大小関係は、入力された不等式e13
(数11)の左辺と右辺の大小関係「左辺≦右辺」と一
致するか否かを判断する。この例の場合は「6.25≦
9」であるので、入力式e13の大小関係と一致するの
で、不等号Qは「≦」のまま表示するとともに、不等号
は成り立つとして、表示部6に「成り立つ」というメッ
セージM11を表示する。
【0164】以上説明したように、本発明を適用した第
2の実施の形態における計算装置1は、等式又は不等式
の変数に対して任意の代入値を代入した際に、左辺値及
び右辺値の大小関係を判断して当該等式又は不等式が成
立するか否かを判断し、判断結果を表示する。
【0165】したがって、等式又は不等式の変数に対し
て任意の値を代入する際に、求められた左辺値と右辺値
とを比較して、その結果を示すことが出来るので、計算
装置1を用いた授業等で説明する際に、数学的帰納法の
証明の基礎となる、段階的な数式解析を行うことが出来
る。
【0166】[第3の実施の形態]以下、図15〜図1
7を参照して本発明に係る計算装置1の第3の実施の形
態を詳細に説明する。第3の実施の形態における計算装
置1の構成は図1の構成であり、その詳細は、上述の説
明と同様である。
【0167】第3の実施の形態において、CPU2は、
等式又は不等式の自然数を示す変数に対して任意の自然
数を代入した際に、当該等式又は不等式の左辺値及び右
辺値を求めるとともに、当該等式又は不等式が成立する
か否かを判断し、演算結果及び判断結果を示すテーブル
40を作成して表示する後述するテーブル作成処理(図
16参照)を実行する。
【0168】後述するテーブル作成処理において、CP
U2は、入力された等式又は不等式(入力式)に対し
て、入力部3のデータ入力キー3aの操作により入力さ
れるN個(N=1,…,N)の代入値を代入して、各代
入値D(1)〜(N)について左辺値L(1)〜
(N)、及び右辺値R(1)〜(N)をそれぞれ計算
し、RAM8の左辺値データメモリ8n、右辺値データ
メモリ8oにそれぞれ格納するとともに、求めた左辺値
L(1)〜(N)、及び右辺値R(1)〜(N)の大小
関係を代入値毎に判断して、入力式の大小関係が満たさ
れているか否かをそれぞれ判断する。
【0169】さらに、求められた左辺値L(1)〜
(N)、右辺値R(1)〜(N)、大小関係を示す記号
Q、式が成り立つか否かの判断結果を表示するテーブル
40を作成し(図17(b)参照)、テーブルメモリ8
rに格納するとともに、表示部6に表示する。
【0170】図15は、第3の実施の形態におけるRA
M8のメモリ構成を示す図である。この図15に示すよ
うに、第3の実施の形態において、RAM8に設定され
るメモリ領域として、上述の表示データメモリ8a、モ
ードデータメモリ8b、証明処理フラグ8c、入力式デ
ータメモリ8d、条件データメモリ8eの他、代入値デ
ータメモリ8m、代入値(追加)データメモリ8p、左
辺値データ(1)〜(N)メモリ8n、右辺値(1)〜
(N)データメモリ8o、代入値カウンタ8q、テーブ
ルメモリ8r、ワークメモリ8w等を有する。
【0171】表示データメモリ8a、モードデータメモ
リ8b、証明処理フラグ8c、入力式データメモリ8
d、条件データメモリ8e、ワークメモリ8wについて
は上述の説明と同様である。
【0172】代入値データメモリ8mは、入力式の自然
数を示す変数に代入する自然数として、入力された代入
値が格納される領域として、N個のメモリ領域を有す
る。
【0173】左辺値データメモリ8nは、入力式の左辺
の自然数を示す変数に対して、代入値、及び追加代入値
を代入してそれぞれ求められた数値や式が記憶される領
域としてN個のメモリ領域及び代入値(追加)に対する
メモリ領域を有する。
【0174】右辺値データメモリ8oは、入力式の右辺
の自然数を示す変数に対して、代入値、及び追加代入値
を代入してそれぞれ求められた数値や式が記憶される領
域としてN個のメモリ領域及び代入値(追加)に対する
メモリ領域を有する。
【0175】代入値カウンタ8qは、入力された代入値
を計数するカウンタであり、左辺値及び右辺値を演算す
る際に、順次デクリメントされる。
【0176】テーブルメモリ8rは、テーブル40の表
示データであり、CPU2により求められる左辺値、右
辺値、記号、成り立つか否かといったデータを代入値毎
にまとめた表データである。
【0177】次に動作を説明する。図16は、計算装置
1のテーブル作成処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【0178】まず、ユーザーにより計算装置1の電源が
ONにされると、CPU2はROM9に格納された初期
画面表示処理プログラムにしたがって、初期画面表示処
理を行い、計算装置1の図示しないモード選択を行うた
めのモード選択画面を表示する。このモード選択画面に
おいて、証明モードが選択されると、CPU2は、数学
的帰納法に基いて証明を行う対象となる等式又は不等式
を入力するための式入力エリア20a、等式又は不等式
に関する条件を入力するための条件入力エリア20bを
有する入力画面20を表示する。
【0179】入力画面20が表示された状態で、式入力
エリア20aに対して、入力部3のデータ入力キー3a
の操作により処理対象となる等式又は不等式e14が入
力されると(ステップS401;図17(a)参照)、
CPU2はこの入力された等式又は不等式e14をRA
M8の入力式データメモリ8dに格納する。また入力式
e14に関する条件が条件入力エリア20bに対して入
力されると、CPU2はこの入力された条件をRAM8
の条件データメモリ8eに格納する。
【0180】このように等式又は不等式e14、及びそ
の条件が入力された状態で、入力部3のモードキー3b
が操作され、テーブル作成モードが選択されると、CP
U2はRAM8のモードデータメモリ8bにおいて、テ
ーブル作成モードが設定されたことを示す“3”に設定
し、ROMに格納された基本プログラムのうちテーブル
作成処理プログラムを読み出して、RAM8のワークメ
モリ8wに確保し、テーブル作成処理を実行する。
【0181】CPU2は、まずテーブル設定範囲の入力
の有無を確認する(ステップS402)。ここでテーブ
ル設定範囲とは、作表するテーブル40の代入値の範囲
をいい、例えば、代入値に「1,2,3,4」を設定す
る場合は、この代入値「1,2,3,4」がテーブル設
定範囲となる。計算装置1に予め設定されている場合
は、特に設定する必要が無い。テーブル設定範囲の入力
がある場合は(ステップS402;Yes)、CPU2
はテーブルレンジ画面(図示せず)を表示し(ステップ
S403)、このテーブルレンジ画面に対して、テーブ
ル設定範囲とする代入値が入力されると(ステップS4
04)、CPU2はRAM8の代入値データメモリ8m
に入力された代入値を格納する。
【0182】その後、入力部3の実行キー3cが操作さ
れると(ステップS405)、CPU2は、テーブル設
定範囲により設定され、或いは予め設定されている作表
する代入値の個数Nを計数し、代入値カウンタ8qをN
にセットする(ステップS406)。その後、CPU2
はRAM8の入力式データメモリ8dから入力式を読み
出し、この入力式の変数に対して前記N番目の代入値で
ある代入値D(N)を代入する。即ち、N番目の代入値
D(N)を、左辺について入力式e14の変数に代入し
て左辺値L(N)を計算し(ステップS407)、同様
に右辺について入力式e14の変数に代入して右辺値R
(N)を計算する(ステップS408)。
【0183】そして演算により求められた左辺値L
(N)を左辺値(N)データメモリに格納し、同様に右
辺値R(N)を右辺値(N)データメモリに格納する。
次にCPU2は、左辺値L(N)と右辺値R(N)とを
比較して、左辺値L(N)及び右辺値R(N)の大小関
係を判断し、入力式e14の左辺と右辺の大小関係と一
致するか否かを判断する(ステップS409)。
【0184】この大小関係の判断の結果、左辺値L
(N)と右辺値R(N)の大小関係が入力された式の大
小関係と同じである場合は、“変数”=“代入値D
(N)”の場合に数式は成り立つとして「成り立つ」と
判断し、また左辺値L(N)と右辺値R(N)の大小関
係が入力された式e14の大小関係と異なる場合は、
“変数”=“代入値D(N)”の場合に数式は成り立た
ないとして「成り立たない」と判断する。
【0185】その後、代入値カウンタ8qの値をデクリ
メントし(=N−1)(ステップS410)、CPU2
は、代入値カウンタ8qが0であるか判定する(ステッ
プS411)。代入値カウンタ8qが0でない場合(N
≠0)は(ステップS411;No)、ステップS40
7に戻り、左辺値L(N=N−1)、右辺値R(N=N
−1)を計算してRAM8の該当する左辺値(N−1)
メモリ、右辺値(N−1)メモリに格納し、左辺値L
(N−1)及び右辺値R(N−1)の大小関係を判断し
て、数式e14が「成り立つ」、又は「成り立たない」
を判断する。
【0186】この処理を繰り返し実行し、代入値カウン
タ8qが“0”となる(N=0)と(ステップS41
1;Yes)、次にCPU2は、テーブル40を作成す
るために演算、または判断により求められたデータであ
る、左辺値L(1)〜L(N)、右辺値R(1)〜R
(N)、大小関係を示す記号Q、成り立つか否かを示す
データを各メモリ領域から読み出して、テーブル化し、
このテーブルデータをRAM8のテーブルメモリ8rに
格納する(ステップS412)とともに、表示部6に表
示する(ステップS413;図17(b)参照)。
【0187】さらにCPU2は、入力部3のデータ入力
キー3aの操作により、テーブル40の代入値表示欄4
1に対して追加の代入値である代入値D(追加)が入力
されるか否かを確認する(ステップS414)。代入値
D(追加)が入力がされた場合は(ステップS414;
Yes)、表示部6に表示されているテーブル40の代
入値D(追加)にカーソルKを表示し(ステップS41
5)、入力部3のカーソルKキー3eの移動操作により
の左辺値表示欄42にカーソルKが移動されると、代入
値D(追加)を入力式e14の左辺に代入した際に求め
られる左辺の数値または式である左辺値L(追加)を計
算して求め、RAM8の左辺値L(追加)データメモリ
8nに格納するとともに、この左辺値L(追加)をカー
ソルKの表示されている左辺値表示欄42に表示し、さ
らにカーソルキー3eの移動操作により右辺値表示欄4
4にカーソルKが移動されると、同様に右辺値R(追
加)を計算して求め、右辺値R(追加)データメモリ8
oに格納するとともに、カーソルKの表示されている右
辺値表示欄44に表示する(ステップS417)。
【0188】次にCPU2は、左辺値L(追加)と右辺
値R(追加)とを比較して大小関係を判断し、入力され
た等式又は不等式e14の左辺と右辺の大小関係と一致
するか否かを判断する。
【0189】この大小関係の判断の結果、左辺値L(追
加)と右辺値R(追加)の大小関係が入力された式e1
4の大小関係と同じである場合は、“変数”=“代入値
D(追加)”の場合に数式は成り立つとして、テーブル
40の判断結果表示欄45に「成り立つ」というメッセ
ージM12表示し、左辺値L(追加)と右辺値R(追
加)の大小関係が入力された式e14の大小関係と異な
る場合は、“変数”=“代入値D(追加)”の場合に数
式は成り立たないとして、テーブル40の判断結果表示
欄45に「成り立たない」(図示せず)と表示する(ス
テップS418)。
【0190】また、左辺値L(追加)と右辺値R(追
加)の大小関係の判断結果を表す等号又は不等号Qを記
号表示欄43に表示する。その後、CPU2は、代入値
D(追加)について、演算、または判断により求められ
たデータをRAM8のテーブルメモリ8rに追加記憶す
る(ステップS419)。そして、入力部3のデータ入
力キー3aの操作により追加の代入値が入力されない場
合は(ステップS414;No)、本テーブル作成処理
を終了する。
【0191】図17は、テーブル作成処理における表示
例を示す図であり、図17(a)は、不等式が式入力エ
リア20aに対して入力された際、図17(b)は、表
示画面に表示されたテーブル40を示す例である。図1
7(a)に示すように、数式12に示す不等式e14
【0192】
【数12】
【0193】が入力され、さらにテーブル設定範囲の入
力により、代入値Dとして「1,2」と入力されると、
入力式e14(数12)の左辺、及び右辺に各代入値を
それぞれ代入し、左辺値L及び右辺値Rを計算する。例
えば、入力された代入値D「1」を左辺の式である数1
3に示す式
【0194】
【数13】
【0195】に代入すると、左辺値として「4」を得
る。次に、入力された代入値「1」を数14に示す右辺
の式
【0196】
【数14】 に代入すると、左辺値として「4」を得る。
【0197】そして、左辺値「4」及び右辺値「4」の
大小を比較して、この場合は「4≦4」であるので、入
力式e14(数12)の大小関係を満たすものと判断さ
れ、左辺値、右辺値、大小関係データ等は、RAM8の
各メモリ領域に格納される。同様に、代入値「2」につ
いても、入力式の左辺及び右辺に対して代入値「2」を
代入して計算することにより、左辺値及び右辺値を計算
し、大小関係を判断して、左辺値、右辺値、大小関係デ
ータ等を各メモリ領域に格納する。
【0198】その後CPU2はテーブル40に表示する
データとして左辺値、右辺値、大小関係データ等をRA
M8の各メモリ領域から読み出して、テーブル40を生
成するとともに、作成されたテーブル40をテーブルメ
モリ8rに格納するとともに、図17(b)に示すよう
に表示部6に表示する。
【0199】その後、テーブル40が表示された状態で
代入値(追加)データとして、代入値「5」が入力部3
のデータ入力キー3aの操作により入力され、さらにカ
ーソルキー3eの操作により、テーブル40上のカーソ
ルKを左辺値表示欄42に移動すると、左辺値L(追
加)が計算されて表示され、さらにカーソルキー3eの
操作によりカーソルKを右辺値表示欄44に移動する
と、右辺値R(追加)が計算されて表示される。さら
に、計算により求められた左辺値L(追加)及び右辺値
R(追加)の大小関係が判断されて、記号表示欄43に
等号又は不等号Qが表示され、入力式が「成り立つ」又
は「成り立たない」といったメッセージが表示される。
【0200】以上説明したように、本発明を適用した第
3の実施の形態における計算装置1において、入力され
た等式、又は不等式の左辺及び右辺にそれぞれ任意のN
個の代入値D(1)〜D(N)を代入し、左辺値L
(1)〜L(N)、及び右辺値R(1)〜R(N)を求
め、この左辺値L(1)〜L(N)及び右辺値R(1)
〜R(N)の大小関係を比較して、入力式e14の左辺
と右辺の大小関係と一致するか否かを判断し、N番目の
代入値D(N)に対してそれぞれ求められた左辺値L
(N)、右辺値R(N)、及び左辺値L(N)と右辺値
R(N)との大小関係を示す記号Q、入力式e14が成
り立つ否かの判断結果をまとめたテーブル40を作成し
て、表示部6に表示する。
【0201】また、代入値が追加入力された場合には、
この代入値D(追加)についても、入力部3のカーソル
キー3e操作に伴って、左辺値L(追加)、及び右辺値
R(追加)を求め、各大小関係を比較して、入力式e1
4が成り立つか否かを判断し、これらの左辺値L(追
加)、及び右辺値R(追加)、大小関係を示す記号Q、
入力式e14が成り立つか否かの判断結果をテーブル4
0内に表示するとともに、テーブルメモリ8rに追加記
憶する。
【0202】したがって、入力される等式又は不等式に
対して、自然数を示す変数に様々な自然数を代入して式
が成り立つか否かを判断する際に、その演算結果がテー
ブル化されて表示されることにより、数学的帰納法の証
明の基礎となる各代入値についての式成立の判断結果を
テーブル40として、見やすく整理して表示させること
ができ、さらに表示されるテーブル40を参照すること
により、「変数=N」の場合に式が成立するか否かの想
定を容易にするので、帰納的思考を効率よく養うことが
出来る。
【0203】
【発明の効果】請求項1及び10記載の発明によれば、
数学的帰納法に基いて等式又は不等式を証明し、その証
明結果を表示させることが出来るので、実験等の結果に
より得た等式又は不等式や、数学の数列の学習において
自己の想定した等式又は不等式が数学的帰納法に基いて
成り立つか否かを容易に確かめることが出来る。
【0204】請求項2記載の発明によれば、どのような
式に数学的帰納法を適用して証明することが出来るのか
といった感覚を効率よく学習することが出来るので、数
学の学習において種々の証明問題を解く場合にも、与え
られた等式又は不等式の態様に応じて数学的帰納法に基
く証明が最適な方法であるのか、または他の方法で証明
するべきかといった判断力を養うことが出来る。
【0205】請求項3記載の発明によれば、数学的帰納
法における各段階において生成される式をそれぞれ表示
すると共に、生成される式が成立するか否かを判断し
て、その判断結果を段階的に表示することが可能である
ので、数学的帰納法における、(1)n=1のときに式
が成り立つことを証明する段階、(2a)n=kのとき
に数式が成り立つと仮定する段階、(2b)n=k+1
のときに式が成り立つことを証明する段階というような
数学的帰納法の解法を効率よく学ぶことができる。
【0206】請求項4記載の発明によれば、n=kで成
り立つことを仮定する段階を表示した後、n=k+1の
ときに等式又は不等式が成り立つことを証明する段階に
おいて、n=k+1のときに生成される等式又は不等式
の一部に、n=kのときに成り立つと仮定された等式の
一部又は全部がある場合は、n=k+1のときに生成さ
れる等式又は不等式のうち、n=kのときに成り立つと
仮定された等式の部分をアンダーラインを引くなど、特
徴的に表示することが出来るので、n=k+1のときの
等式又は不等式を変形する際に、n=kのときの等式又
は不等式を利用して式を変形していくという手法を、視
覚的に明確に理解することが出来る。
【0207】請求項5及び11記載の発明によれば、等
式又は不等式の左辺及び右辺についての各グラフを同一
座標系内に描画するので、描画されたグラフの位置関係
を見ることにより、視覚的に左辺と右辺の大小関係を判
断することが出来るので、等式又は不等式が成り立つこ
とをグラフ上で視覚的に確認させることが可能となる。
【0208】請求項6記載の発明によれば、数学的帰納
法の各段階において、グラフ描画することにより、n=
kのときの式の左辺及び右辺についての各グラフを同一
座標系内に描画し、その後にn=k+1のときの式の左
辺及び右辺についての各グラフを描画するというよう
に、段階的なグラフ描画を可能とするため、数学的帰納
法の学習において、適宜グラフを参照しながら、学習を
進めることが可能となる。
【0209】請求項7記載の発明によれば、自然数の範
囲において、等式又は不等式が成り立つことを容易に判
断できるように左辺及び右辺についての各グラフを同一
の座標系に描画させることが出来るので、数学的帰納法
の各段階において、式の大小関係が成り立つことをグラ
フの位置関係から容易に確認することが出来る。
【0210】請求項8及び12記載の発明によれば、等
式又は不等式に任意の自然数を代入した際の等式又は不
等式の成立を証明することが可能となるので、数学的帰
納法に基く証明を行う準備段階として、等式又は不等式
についての解析をする場合や、これから帰納法を学習す
る者が等式又は不等式についての自然数毎の解析をする
場合などの段階の学習が自主的な学習においても可能と
なる。
【0211】請求項9記載の発明によれば、自然数毎に
等式が成り立つか否かを表としてまとめることが出来る
ので、自然数毎に証明結果等をまとめた式を表示するこ
とで、証明結果の編集などの必要なく、瞬時に証明の結
果を知ることが出来るので、学習の効率をより向上させ
ることが出来る。また、変数がNとなったときの判断結
果を想定するなど、帰納法の思考を養うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1から第3の実施の形態における計算装置1
の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態におけるRAM8のメモリ構
成を示す図である。
【図3】計算装置1の帰納法証明処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図4】計算装置1の帰納法証明処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図5】計算装置1がグラフ描画モードに設定された場
合のグラフ描画処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図6】帰納法証明処理において、証明可能か否かの判
断を行う際に表示される表示画面の例を示す図である。
【図7】帰納法証明処理において、自然数を示す変数に
1を代入した場合に入力式が成立することを示す段階に
おける表示例を示す図である。
【図8】帰納法証明処理において、自然数を示す変数に
kを代入した入力式が成立すると仮定する段階における
表示例を示す図である。
【図9】帰納法証明処理において、変数にk+1を代入
した入力式が成り立つか否かを判断する段階での表示例
を示す図である。
【図10】帰納法証明処理及びグラフ描画処理におい
て、不等式が入力された場合の各段階に表示される画面
の例を示す図である。
【図11】帰納法証明処理及びグラフ描画処理におい
て、不等式が入力された場合の各段階に表示される画面
の例を示す図である。
【図12】第2の実施の形態におけるRAM8のメモリ
構成を示す図である。
【図13】計算装置1の実行する式解析処理の流れを示
すフローチャートである。
【図14】式解析処理において表示される各画面の例を
示す図である。
【図15】第3の実施の形態におけるRAM8のメモリ
構成を示す図である。
【図16】計算装置1のテーブル作成処理の流れを示す
フローチャートである。
【図17】テーブル作成処理において表示される各画面
の例を示す図である。
【符号の説明】
1 計算装置 2 CPU 3 入力部 3a データ入力キー 3b モードキー 3c 実行キー 3d EXITキー 3e カーソルキー 3f グラフ−式切替キー 4 タブレット 5 位置検出回路 6 表示部 7 表示駆動回路 8 RAM 8a 表示データメモリ 8b モードデータメモリ 8c 証明処理フラグ 8d 入力式データメモリ 8e 条件データメモリ 8f 左辺値(“変数”=1)データメモリ 8g 右辺値(“変数”=1)データメモリ 8h 式(“変数”=k)データメモリ 8i 式(“変数”=k+1)データメモリ 8j グラフ(左辺)描画データメモリ 8k グラフ(右辺)描画データメモリ 8l 証明可能フラグ 8m 代入値データメモリ 8n 左辺値データメモリ 8o 右辺値データメモリ 8p 代入値(追加)データメモリ 8q 代入値カウンタ 8r テーブルメモリ 8w ワークメモリ 9 ROM 10 記憶装置 11 記憶媒体 20 入力画面 20a 式入力エリア 20b 条件入力エリア 30 グラフ画面 40 テーブル 41 代入値表示欄 42 左辺値表示欄 43 記号表示欄 44 右辺値表示欄 45 判断結果表示欄 g1〜g8 グラフ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数学的帰納法に基いて等式又は不等式が成
    立することを証明する証明手段と、 この証明手段による証明結果を表示させる表示制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする計算装置。
  2. 【請求項2】等式又は不等式を入力する入力手段と、 この入力手段により入力された等式又は不等式が数学的
    帰納法に基いて証明可能であるか否かを判断する証明可
    能性判断手段と、 この証明可能性判断手段の判断結果を表示させる証明可
    能性表示制御手段と、 を更に備え、 前記証明手段は、前記証明可能性判断手段により前記入
    力手段により入力された等式又は不等式は数学的帰納法
    に基く証明が可能であると判断された場合に、該等式又
    は不等式が成立することを数学的帰納法に基いて証明す
    ることを特徴とする請求項1記載の計算装置。
  3. 【請求項3】前記証明手段は、数学的帰納法の各段階に
    おける等式又は不等式を生成するとともに、この生成さ
    れた各段階における等式又は不等式が成立するか否かを
    判断し、 前記表示制御手段は、前記各段階における等式又は不等
    式、及び前記証明手段による証明結果を各段階毎に表示
    させることを特徴とする請求項1又は2に記載の計算装
    置。
  4. 【請求項4】前記表示制御手段は、後の段階における等
    式又は不等式の一部に、前の段階における等式又は不等
    式の一部又は全部を含む場合は、後の段階における等式
    又は不等式を表示する際に、後の段階における等式又は
    不等式中に含まれる前の段階における等式又は不等式で
    表される部分を特徴的に表示させることを特徴とする請
    求項3記載の計算装置。
  5. 【請求項5】等式又は不等式の左辺及び右辺についての
    各グラフを、同一座標系内にそれぞれ描画するグラフ描
    画手段を備えたことを特徴とする計算装置。
  6. 【請求項6】数学的帰納法の各段階における等式又は不
    等式を生成する式生成手段を更に備え、 前記グラフ描画手段は、この式生成手段により生成され
    た各段階における等式又は不等式の左辺及び右辺につい
    ての各グラフを段階毎に描画することを特徴とする請求
    項5記載の計算装置。
  7. 【請求項7】前記グラフ描画手段は、前記等式又は不等
    式の左辺及び右辺についての各グラフを描画する際に、
    自然数の範囲内で該等式又は不等式が成立するか否かを
    視覚的に判断可能に表示させることを特徴とする請求項
    5又は6に記載の計算装置。
  8. 【請求項8】任意の自然数を入力する入力手段と、 この入力手段により入力された自然数を、等式又は不等
    式に対して代入した際に該等式又は不等式が成立するこ
    とを証明する証明手段と、 この証明手段による証明結果を表示させる表示制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする計算装置。
  9. 【請求項9】前記証明手段による証明結果を前記等式又
    は不等式に対して代入した自然数毎にまとめた表を作成
    する作表手段を更に備え、 前記表示制御手段は、この作表手段により作成された表
    を表示させることを特徴とする請求項8記載の計算装
    置。
  10. 【請求項10】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 数学的帰納法に基いて等式又は不等式が成立することを
    証明するためのコンピュータが実行可能なプログラムコ
    ードと、 この証明結果を表示させるためのコンピュータが実行可
    能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  11. 【請求項11】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 等式又は不等式の左辺及び右辺についての各グラフを、
    同一座標系内にそれぞれ描画するためのコンピュータが
    実行可能なプログラムコードを含むプログラムを格納し
    たことを特徴とする記憶媒体。
  12. 【請求項12】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 任意の自然数を入力するためのコンピュータが実行可能
    なプログラムコードと、 この入力された自然数を、等式又は不等式に対して代入
    した際に該等式又は不等式が成立することを証明するた
    めのコンピュータが実行可能なプログラムコードと、 この証明結果を表示させるためのコンピュータが実行可
    能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008299636A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Casio Comput Co Ltd グラフ表示装置およびその制御プログラム

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