JP2000227796A - 通信カラオケシステムにおけるユーザー解析方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】、実際に端末装置を利用しているユーザーの構
成や性向を解析できるようにする。 【解決手段】全てのカラオケ曲に、それぞれの曲をリク
エストすると思われる平均的なユーザー像を示すイメー
ジコードを付与し、カラオケ曲がリクエストされたとき
に、データベース1側で各端末装置ごとにイメージコー
ドを記録、蓄積し、蓄積されたイメージコードの長短期
の発生頻度分布を解析し、それぞれの端末装置を利用す
るユーザーの構成、性向を推測する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各端末装置ごとに
ユーザーの構成、性向を推測する、通信カラオケシステ
ムにおけるユーザー解析方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】通信カラオケシステムでは、各端末機装
置ごとにユーザーが登録されており、システムの運用者
側が有するユーザー情報は、ユーザー登録時に得た登録
ユーザー自身の情報に限定される。このユーザー情報
は、ユーザーの住所、性別、電話番号程度の簡単なもの
であり、このような情報からユーザーの性向などを解析
することはできない。

【０００３】また、例えば、登録ユーザーの家族や友人
など、ユーザー登録した者以外の人が端末装置を利用し
た場合、システムの運用者側が、実際に端末装置を利用
している者の構成、性向などを知ることはできなかっ
た。各端末装置ごとに個別にアンケートをとれば、実際
に端末装置を利用している者の構成や性向などのユーザ
ー情報を得ることは可能であるが、時間とコストがかか
る上、アンケートに回答しないユーザーも多く、また、
決まったユーザーしか回答をしてくれないことも多く、
正確なユーザー情報を得ることはできなかった。

【０００４】このため、広告や各種情報をホストコンピ
ューターから各端末装置に配信する場合には、広範囲の
内容のものをランダムで配信するしかなく、各ユーザー
に関心の薄い内容のものを多く配信することになり、無
駄であると共に、ユーザーにも退屈するという問題があ
った。また、どのようなユーザーを対象とする新曲やカ
ラオケ曲が望まれているかを解析することもできないと
いう問題があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決するためになされたものであり、その目的は、実際
に端末装置を利用しているユーザーの構成や性向を解析
できるようにすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的は、全てのカ
ラオケ曲に、それぞれの曲をリクエストすると思われる
平均的なユーザー像を示すイメージコードを付与し、カ
ラオケ曲がリクエストされたときに、データベース側で
各端末装置ごとにイメージコードを記録、蓄積し、蓄積
されたイメージコードの長短期の発生頻度分布を解析
し、それぞれの端末装置を利用するユーザーの構成、性
向を推測することによって達成される。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の詳細を
説明する。図１は本発明にかかる通信カラオケシステム
におけるユーザー解析方法に使用される通信カラオケシ
ステムの主要構成を示す一実施例である。図中、１はデ
ータベース、２は通信回線網、３は端末装置である。デ
ータベース１は、カラオケ用サーバ１０と、ユーザー解
析用サーバ１１とからなる。

【０００８】カラオケ用サーバ１０は、複数のカラオケ
データを、リクエストのあった端末装置３に対して通信
回線網２を介して配信可能に保持する。リクエストコー
ドは、カラオケデータを特定するために各カラオケデー
タにそれぞれ付され、イメージコードは、後述するよう
に、それぞれのカラオケ曲のジャンルに応じて付される
ものである。ユーザー解析用サーバ１１は、リクエスト
されたカラオケ曲によって定められるイメージコードを
記録、蓄積し、各端末装置３ごとにイメージコードの発
生頻度分布を解析するものである。

【０００９】端末装置３は、ＣＰＵ３０と、コントロー
ラー３１と、ディスプレイ３２と、スピーカー３３と、
マイク３４とを具備する。ＣＰＵ３０は、この端末装置
３の作動を制御する。コントローラー３１は、カラオケ
曲をリクエストする際にコードを入力したり、所要の選
択操作などをするために使用するものである。ディスプ
レイ３２は、データベース１から配信される背景映像、
テロップや、リクエストに必要なコントロール画面など
を表示する。スピーカー３３は、データベース１から配
信されるカラオケ曲のデータと、マイク３４から入力さ
れるユーザーの歌声とを合成して再生する。

【００１０】この通信カラオケシステムでカラオケ曲を
リクエストするときは、従来と同様に、カラオケ曲を選
択するためのリクエストコードのみによってもよいが、
リクエストするカラオケ曲のジャンルによっては、その
末尾にリクエストする人物の性別を示すコードを入力さ
せるように構成することが推奨される。イメージコード
は、カラオケ曲のジャンルによって区分されるものであ
るが、リクエストする人物の性別が加えられる場合はそ
のデータを併せてリクエストした人物の平均的なユーザ
ー像が推定されるされるものである。その具体例を表１
に示す。

【００１１】

【表１】

【００１２】このイメージコードのうち、ＡないしＯ
は、カラオケ曲のジャンルを示すものであり、Ｍ、Ｗは
それぞれ男性、女性の性別を示すものである。このイメ
ージコードのうち、ジャンルを示すものは、データベー
ス１側に登録してあって、ユーザーによる入力の必要は
ない。また、性別を示すものは、表１中で定義がされて
いる場合にのみ、リクエストコードに続いて入力しても
らう必要がある。そのため、リクエスト画面でリクエス
ト曲コードが入力された後、性別コードの入力を求める
画面が表れる。一定時間内にその入力がないか、又は性
別コードの入力があったときは、曲のダウンロードが行
われるようになる。

【００１３】この通信カラオケシステムで、例えば男性
が新曲（ＪＰＯＰ）のジャンルに属するカラオケ曲をリ
クエストするときは、リクエストコードとＭを入力す
る。入力されたコードは、データベース１のカラオケ用
サーバ１０に送信され、カラオケ用サーバ１０は、その
リクエストコードに応じて所要のカラオケデータを配信
する。また、カラオケ用サーバ１０は、送信されたリク
エストコードから、そのリクエスト曲の属するジャンル
を示すコードを検索し、検索されたジャンルを示すコー
ドと、端末装置３から送信された性別を示すコードＭと
からなるイメージコードのデータを、リクエストがあっ
た端末装置３のＩＤデータや、通信日時データと共にユ
ーザー解析用サーバ１１に送出する。

【００１４】ユーザー解析用サーバ１１は、カラオケ用
サーバ１０から送出されたデータを端末装置３ごとに記
録、蓄積する。ユーザー解析用サーバ１１は、蓄積され
たデータに基づき、経時的にイメージコードの発生頻度
分布を解析する。これにより、所定の端末装置３をよく
利用するユーザーの性別、年齢帯、構成、特徴、趣味、
嗜好などを推測でき、また、特定の日時や、曜日には、
どのような人やグループが利用していることが多いかな
どを推測することができる。

【００１５】一般的に、通信カラオケシステムでは、デ
ータベース１と端末装置３との通信中に端末装置３に広
告などの情報を提供するようになっているが、この解析
結果を利用し、実際に端末装置３の前にいるユーザーの
構成、性向を予想し、予想されたユーザーのニーズに応
じた情報を提供できるようになるので、無駄な情報を垂
れ流す必要がなくなり、各端末装置３には利用価値の高
い情報を配信できるようになり、宣伝効果も高められ
る。

【００１６】また、この解析結果に基づき、ユーザーの
消費動向を推測すれば、ユーザーの興味のある内容のダ
イレクトメールを送ることもでき、また、この通信カラ
オケシステムのユーザーの構成、性向の全体的な傾向を
知ることができるので、強化すべきソフトの方向性を把
握することや、ヒットしそうな新曲や新製品の開発のヒ
ントを得ることもできる。

【００１７】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、イメージコードの分類は、実施
例に示したものよりもおおざっぱでも反対に細かくても
よく、また、リクエストしたユーザーのイメージ像を把
握できるのであればジャンル以外の分類を基準にイメー
ジコードを分類してもよい。また、性別による区別は全
く行わないようにしてもよく、また、端末装置がリクエ
ストコードをカラオケ用サーバと共に、ユーザー解析用
サーバにも直接送信し、ユーザー解析用サーバでイメー
ジコードの検索を行うようにしてもよい。

【００１８】ユーザー解析用サーバは、一定期間ごとに
蓄積されたデータを解析する。リクエストは通常、相当
の空白期間をおいて集中して行われるが、一つの集中期
間中にリクエストをしたパーティーが家族であるか、又
は、個人であるかどうかなどをその時のイメージコード
の頻度分布から類推するものである。このとき、そのパ
ーティーの行われた月日、時間、曜日などを併せて考慮
するようにしてもよい。

【００１９】

【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので、
本発明によるときは、実際に端末装置を利用しているユ
ーザーの構成や性向を解析できるようになる。これらの
データは、例えば、その端末装置に送るニュースやダイ
レクトメール、その他サービスを選択するために利用さ
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる通信カラオケシステムにおける
ユーザー解析方法に使用される通信カラオケシステムの
主要構成を示す一実施例である。

【符号の説明】

１ データベース １０ カラオケ用サーバ １１ ユーザー解析用サーバ ２ 通信回線網 ３ 端末装置 ３０ ＣＰＵ ３１ コントローラー ３２ ディスプレイ ３３ スピーカー ３４ マイク

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】配信可能に保持される全てのカラオケ曲
   に、それぞれの曲をリクエストすると思われる平均的な
   ユーザー像を示すイメージコードを付与し、カラオケ曲
   がリクエストされたときに、データーベース（１）側で
   各端末装置ごとにイメージコードを記録、蓄積し、蓄積
   されたイメージコードの長短期の発生頻度分布を解析
   し、それぞれの端末装置を利用するユーザーの構成、性
   向を推測することを特徴とする、通信カラオケシステム
   におけるユーザー解析方法。
2. 【請求項２】イメージコードが曲のジャンルごとに定め
   られる請求項１に記載の通信カラオケシステムにおける
   ユーザー解析方法。
3. 【請求項３】イメージコードが曲のジャンルごとに定め
   られるコードと、リクエストする人物の性別を示すコー
   ドからなる請求項１に記載の通信カラオケシステムにお
   けるユーザー解析方法。