JP2000227327A - 表面性状測定機 - Google Patents
表面性状測定機Info
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- JP2000227327A JP2000227327A JP11028650A JP2865099A JP2000227327A JP 2000227327 A JP2000227327 A JP 2000227327A JP 11028650 A JP11028650 A JP 11028650A JP 2865099 A JP2865099 A JP 2865099A JP 2000227327 A JP2000227327 A JP 2000227327A
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- 238000012937 correction Methods 0.000 claims description 11
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Landscapes
- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面性状測定機において、検出器の移動速度
に含まれる誤差を除去して一定値に校正する。 【解決手段】 被測定物100の表面を検出器10aで
走査し、測定出力を電装ユニット12で処理して粗さパ
ラメータ等を表示する。粗さパラメータが既知のゲイン
校正用標準片の粗さパラメータSmを予め電装ユニット
12に記憶させておき、標準片のSmを測定機で実際に
測定してSm’を得る。SmとSm’の相違は検出器1
0aを移動させる際のモータ印加電圧に含まれる誤差に
起因しているため、この相違を用いてモータ印加電圧を
修正して移動速度を一定値に校正する。
に含まれる誤差を除去して一定値に校正する。 【解決手段】 被測定物100の表面を検出器10aで
走査し、測定出力を電装ユニット12で処理して粗さパ
ラメータ等を表示する。粗さパラメータが既知のゲイン
校正用標準片の粗さパラメータSmを予め電装ユニット
12に記憶させておき、標準片のSmを測定機で実際に
測定してSm’を得る。SmとSm’の相違は検出器1
0aを移動させる際のモータ印加電圧に含まれる誤差に
起因しているため、この相違を用いてモータ印加電圧を
修正して移動速度を一定値に校正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面性状測定機、特
にスタイラス等の検出器の送り速度修正に関する。
にスタイラス等の検出器の送り速度修正に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被測定物表面をスタイラス等
の検出器で走査し、表面の凹凸(あるいは粗さ)を測定
する表面性状測定機が周知である。
の検出器で走査し、表面の凹凸(あるいは粗さ)を測定
する表面性状測定機が周知である。
【0003】通常、表面性状測定機の検出器はDCモー
タ等で送り制御されるが、粗さ測定では送り速度(測定
速度)と送り長さ(測定距離)を決定する必要があるの
で、DCモータへ一定の電圧を印加して一定速度で回転
させ、かつ、一定時間駆動することで、検出器を一定の
速度で一定の長さだけ送るように制御している。
タ等で送り制御されるが、粗さ測定では送り速度(測定
速度)と送り長さ(測定距離)を決定する必要があるの
で、DCモータへ一定の電圧を印加して一定速度で回転
させ、かつ、一定時間駆動することで、検出器を一定の
速度で一定の長さだけ送るように制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
印加電圧に誤差が生じると、検出器の送り速度と送り長
さに誤差が生じ、正確な粗さ測定を行うことができない
問題があった。
印加電圧に誤差が生じると、検出器の送り速度と送り長
さに誤差が生じ、正確な粗さ測定を行うことができない
問題があった。
【0005】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、スタイラス等の検
出器の送り速度に含まれる誤差を確実に解消し、もって
正確な粗さ測定を行うことができる表面性状測定機を提
供することにある。
みなされたものであり、その目的は、スタイラス等の検
出器の送り速度に含まれる誤差を確実に解消し、もって
正確な粗さ測定を行うことができる表面性状測定機を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、被測定物の表面に沿って検出器を移
動させることにより前記被測定物の表面性状を測定する
表面性状測定機において、粗さパラメータが既知の標準
物体の該粗さパラメータを測定する測定手段と、前記測
定手段で得られた測定値と前記既知の粗さパラメータと
の差異に基づいて前記検出器の移動速度を修正する修正
手段とを有することを特徴とする。標準物体とは、校正
用の基準となる物体であり、予めその粗さパラメータが
既知である物体である。この標準物体の粗さパラメータ
を用いて検出器の移動速度を修正することで、別個に移
動速度調整用のパラメータを用意することなく、容易に
移動速度を修正することができる。そして、移動速度を
適当な速度、例えば一定速度に修正することで、被測定
物の粗さパラメータを正確に測定することが可能とな
る。
に、第1の発明は、被測定物の表面に沿って検出器を移
動させることにより前記被測定物の表面性状を測定する
表面性状測定機において、粗さパラメータが既知の標準
物体の該粗さパラメータを測定する測定手段と、前記測
定手段で得られた測定値と前記既知の粗さパラメータと
の差異に基づいて前記検出器の移動速度を修正する修正
手段とを有することを特徴とする。標準物体とは、校正
用の基準となる物体であり、予めその粗さパラメータが
既知である物体である。この標準物体の粗さパラメータ
を用いて検出器の移動速度を修正することで、別個に移
動速度調整用のパラメータを用意することなく、容易に
移動速度を修正することができる。そして、移動速度を
適当な速度、例えば一定速度に修正することで、被測定
物の粗さパラメータを正確に測定することが可能とな
る。
【0007】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記粗さパラメータは、前記検出器の移動方向に関
連するパラメータであることを特徴とする。検出器の移
動方向に関連あるパラメータとは、検出器の移動方向が
水平面内の一方向(X軸方向とする)である場合に、こ
のX軸方向の物理量(長さ等)に依存して決定される粗
さパラメータであることを意味し、具体的にはSm、P
c、HSC、S、Lo、Ir、mr、Δa、Δq等であ
る。これらの粗さパラメータを用いることで、標準物体
を用いた移動速度の修正を確実に行うことができる。
て、前記粗さパラメータは、前記検出器の移動方向に関
連するパラメータであることを特徴とする。検出器の移
動方向に関連あるパラメータとは、検出器の移動方向が
水平面内の一方向(X軸方向とする)である場合に、こ
のX軸方向の物理量(長さ等)に依存して決定される粗
さパラメータであることを意味し、具体的にはSm、P
c、HSC、S、Lo、Ir、mr、Δa、Δq等であ
る。これらの粗さパラメータを用いることで、標準物体
を用いた移動速度の修正を確実に行うことができる。
【0008】また、第3の発明は、第2の発明におい
て、前記粗さパラメータは、凹凸の平均間隔Smである
ことを特徴とする。凹凸の平均間隔は、粗さ曲線から基
準長さだけ抜き取り、1つの山及びそれに隣り合う1つ
の谷に対応する平均線の長さの平均であり、粗さパラメ
ータとして高頻度に用いられるとともに検出器の移動方
向に関連ある(より具体的には移動方向の長さに関連あ
る)パラメータである。したがって、Smを用いること
で従来の測定手順を大幅に変更することなく、検出器の
移動速度を修正できる。
て、前記粗さパラメータは、凹凸の平均間隔Smである
ことを特徴とする。凹凸の平均間隔は、粗さ曲線から基
準長さだけ抜き取り、1つの山及びそれに隣り合う1つ
の谷に対応する平均線の長さの平均であり、粗さパラメ
ータとして高頻度に用いられるとともに検出器の移動方
向に関連ある(より具体的には移動方向の長さに関連あ
る)パラメータである。したがって、Smを用いること
で従来の測定手順を大幅に変更することなく、検出器の
移動速度を修正できる。
【0009】また、第4の発明は、第1〜第3の発明に
おいて、前記標準物体は、測定出力のゲイン調整用物体
であることを特徴とする。表面性状測定においては、凹
凸量自体が微小であるため検出器の出力を増幅する必要
があるが、このゲインを周囲環境によらず一定に維持す
るために測定出力の定期的な校正が必要となる。校正
は、標準物体を測定することで行われるが、ゲイン調整
用の標準物体を検出器の移動速度修正用の標準物体とし
て用いることで、従来の校正手順の範囲内で移動速度の
修正をも行うことが可能となる。
おいて、前記標準物体は、測定出力のゲイン調整用物体
であることを特徴とする。表面性状測定においては、凹
凸量自体が微小であるため検出器の出力を増幅する必要
があるが、このゲインを周囲環境によらず一定に維持す
るために測定出力の定期的な校正が必要となる。校正
は、標準物体を測定することで行われるが、ゲイン調整
用の標準物体を検出器の移動速度修正用の標準物体とし
て用いることで、従来の校正手順の範囲内で移動速度の
修正をも行うことが可能となる。
【0010】また、第5の発明は、第1〜第4の発明に
おいて、さらに前記標準物体の既知の粗さパラメータを
記憶する記憶手段を有し、前記修正手段は、前記記憶手
段に記憶された既知の粗さパラメータをSm、測定値を
Sm’前記検出器を駆動するためのモータ指令値をVと
した場合に、V・Sm’/Smによりモータ指令値を修
正することにより前記検出器の移動速度を修正すること
を特徴とする。既知の粗さパラメータを記憶しておくこ
とで、校正毎に粗さパラメータを入力する手間が省け、
簡単な式で移動速度を修正することで校正手順の簡略化
を図ることができる。
おいて、さらに前記標準物体の既知の粗さパラメータを
記憶する記憶手段を有し、前記修正手段は、前記記憶手
段に記憶された既知の粗さパラメータをSm、測定値を
Sm’前記検出器を駆動するためのモータ指令値をVと
した場合に、V・Sm’/Smによりモータ指令値を修
正することにより前記検出器の移動速度を修正すること
を特徴とする。既知の粗さパラメータを記憶しておくこ
とで、校正毎に粗さパラメータを入力する手間が省け、
簡単な式で移動速度を修正することで校正手順の簡略化
を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
形態について説明する。
【0012】図1には、本実施形態にかかる表面性状測
定機の構成が示されている。本実施形態の表面性状測定
機は可搬型であり、持ち運びが容易なため測定室内での
使用に限らず、ワークの加工現場や使用現場において自
由な測定が可能である。表面性状測定機は大別して駆動
ユニット10と電装ユニット12から構成されており、
検出器10aをワーク(被測定物)100の表面に沿っ
て移動させて粗さを測定する駆動ユニット10はワーク
100の表面に自由に設置することができるので、大型
のワークであっても測定が可能である。駆動ユニット1
0の制御や検出器10aからの検出信号の処理は接続ケ
ーブル11を介して電装ユニット12で行われる。電装
ユニット12には、各種の測定条件を入力するための設
定部及び測定結果を表示する表示部を兼用した表示器1
2a及び測定結果を出力するプリンタ12bが設けられ
ており、現場で測定したデータを直ちに印刷する、各部
の測定結果を容易に比較、検証することが可能となって
いる。
定機の構成が示されている。本実施形態の表面性状測定
機は可搬型であり、持ち運びが容易なため測定室内での
使用に限らず、ワークの加工現場や使用現場において自
由な測定が可能である。表面性状測定機は大別して駆動
ユニット10と電装ユニット12から構成されており、
検出器10aをワーク(被測定物)100の表面に沿っ
て移動させて粗さを測定する駆動ユニット10はワーク
100の表面に自由に設置することができるので、大型
のワークであっても測定が可能である。駆動ユニット1
0の制御や検出器10aからの検出信号の処理は接続ケ
ーブル11を介して電装ユニット12で行われる。電装
ユニット12には、各種の測定条件を入力するための設
定部及び測定結果を表示する表示部を兼用した表示器1
2a及び測定結果を出力するプリンタ12bが設けられ
ており、現場で測定したデータを直ちに印刷する、各部
の測定結果を容易に比較、検証することが可能となって
いる。
【0013】図2には、図1に示された表面性状測定機
の機能ブロック図が示されている。駆動ユニット10
は、検出器10aと駆動部22を含んで構成されてい
る。検出器10aとしては例えばコイルバネによりワー
ク(被測定物)表面方向に付勢されたスタイラスが用い
られ、被測定物の凹凸により生じた上下方向(Z軸方
向)の動きを電気信号に変換して出力する。駆動部22
は上述したDCモータ等を含み、検出器10aのスタイ
ラス等を被測定物の表面に沿って(X軸方向)移動させ
る。駆動部22を駆動するための制御信号は、電装ユニ
ット12から供給される。
の機能ブロック図が示されている。駆動ユニット10
は、検出器10aと駆動部22を含んで構成されてい
る。検出器10aとしては例えばコイルバネによりワー
ク(被測定物)表面方向に付勢されたスタイラスが用い
られ、被測定物の凹凸により生じた上下方向(Z軸方
向)の動きを電気信号に変換して出力する。駆動部22
は上述したDCモータ等を含み、検出器10aのスタイ
ラス等を被測定物の表面に沿って(X軸方向)移動させ
る。駆動部22を駆動するための制御信号は、電装ユニ
ット12から供給される。
【0014】一方、電装ユニット12は、検出用増幅部
24、測定結果記憶部26、表面性状演算部28、ゲイ
ン修正部30、校正値設定部32、校正値記憶部34、
駆動制御部44、測定条件記憶部36、表示設定部3
8、印刷部40及び駆動速度修正部42を含んで構成さ
れている。検出用増幅部24は、駆動ユニット10の検
出器10aから供給された検出信号を増幅し、一定時間
毎(あるいは一定距離毎)にサンプリングしてA/D変
換した後、測定結果記憶部26に出力する。増幅時のゲ
インは、校正時にゲイン修正部30で調整される。ゲイ
ン校正の際に用いられる被測定物は粗さパラメータが既
知の標準片であり、ゲイン修正部30は測定して得られ
た粗さパラメータが既知の粗さパラメータと一致するよ
うに調整する。標準片の既知のパラメータは予め校正値
設定部32から入力し、校正値記憶部34に記憶するこ
とで、校正毎に入力する手間を省くことができる。測定
結果記憶部26は測定結果を記憶し、表面性状演算部2
8からの要求に応じて適宜供給する。表面性状演算部2
8は、測定結果に基づいて各種の粗さパラメータの演算
を実行し、その結果を表示設定部38や印刷部40に出
力する。また、演算結果は駆動速度修正部42にも出力
されるが、これは演算して得られた粗さパラメータに基
づいてゲイン修正を行うとともに駆動部22の駆動信
号、より具体的にはDCモータへの印加電圧を修正して
その誤差を除去するためであり、後に詳述する。測定条
件記憶部36は、設定された測定条件(粗さ規格や測定
曲線、粗さパラメータの種類等)を記憶し、表示設定部
38や印刷部40に出力する。表示設定部38は、上述
した各種測定条件を設定するためのタッチパネル(タッ
チスイッチ)を有して測定条件を設定するとともに、設
定された測定条件と表面性状演算部28で得られた演算
結果、具体的には粗さパラメータを併せてLCD表示す
る。印刷部40も、測定条件とともに演算結果を印字出
力する。駆動制御部44は、駆動部22に制御信号を供
給してスタイラス等を一定速度、かつ一定時間でX軸方
向に駆動する。駆動制御部44からの駆動信号(具体的
にはDCモータへの印加電圧)に含まれる誤差は、演算
して得られた粗さパラメータに基づいて駆動速度修正部
42で修正される。
24、測定結果記憶部26、表面性状演算部28、ゲイ
ン修正部30、校正値設定部32、校正値記憶部34、
駆動制御部44、測定条件記憶部36、表示設定部3
8、印刷部40及び駆動速度修正部42を含んで構成さ
れている。検出用増幅部24は、駆動ユニット10の検
出器10aから供給された検出信号を増幅し、一定時間
毎(あるいは一定距離毎)にサンプリングしてA/D変
換した後、測定結果記憶部26に出力する。増幅時のゲ
インは、校正時にゲイン修正部30で調整される。ゲイ
ン校正の際に用いられる被測定物は粗さパラメータが既
知の標準片であり、ゲイン修正部30は測定して得られ
た粗さパラメータが既知の粗さパラメータと一致するよ
うに調整する。標準片の既知のパラメータは予め校正値
設定部32から入力し、校正値記憶部34に記憶するこ
とで、校正毎に入力する手間を省くことができる。測定
結果記憶部26は測定結果を記憶し、表面性状演算部2
8からの要求に応じて適宜供給する。表面性状演算部2
8は、測定結果に基づいて各種の粗さパラメータの演算
を実行し、その結果を表示設定部38や印刷部40に出
力する。また、演算結果は駆動速度修正部42にも出力
されるが、これは演算して得られた粗さパラメータに基
づいてゲイン修正を行うとともに駆動部22の駆動信
号、より具体的にはDCモータへの印加電圧を修正して
その誤差を除去するためであり、後に詳述する。測定条
件記憶部36は、設定された測定条件(粗さ規格や測定
曲線、粗さパラメータの種類等)を記憶し、表示設定部
38や印刷部40に出力する。表示設定部38は、上述
した各種測定条件を設定するためのタッチパネル(タッ
チスイッチ)を有して測定条件を設定するとともに、設
定された測定条件と表面性状演算部28で得られた演算
結果、具体的には粗さパラメータを併せてLCD表示す
る。印刷部40も、測定条件とともに演算結果を印字出
力する。駆動制御部44は、駆動部22に制御信号を供
給してスタイラス等を一定速度、かつ一定時間でX軸方
向に駆動する。駆動制御部44からの駆動信号(具体的
にはDCモータへの印加電圧)に含まれる誤差は、演算
して得られた粗さパラメータに基づいて駆動速度修正部
42で修正される。
【0015】図3には、図1及び図2に示される表面性
状測定機を用いて被測定物の表面粗さを測定する全体処
理フローチャートが示されている。まず、表面粗さを測
定する際の粗さ規格、測定曲線及び算出すべき粗さパラ
メータを選択する(S101)。図4には、粗さ規格が
例示されており、たとえばJIS’94、JIS’8
2、DIN’90、ISO’97、ANSI’95等が
ある。図4には、各粗さ規格で選択できる測定曲線も示
されており、例えばJIS’94では断面曲線P(測定
面に直角な平面で切断したときに、その切り口に現れる
輪郭)、粗さ曲線R(断面曲線から所定の波長より長い
表面うねり成分を位相補償高域フィルタで除去した曲
線)、DIN4776(表面の凹凸に対して深い谷をも
つような被測定面の場合に、平均線より下の谷をデータ
から除去し、再度平均線を求めて元の測定データを補正
した曲線)を選択することができる。なお、ISO’9
7で選択できるMOTIFとは、フランスで用いられる
粗さ規格であり、測定データからモチーフと呼ばれる山
と谷を結んだ三角形状の図形を生成し、その結果の図形
から粗さモチーフやうねりモチーフ等の各パラメータを
求めるものである。
状測定機を用いて被測定物の表面粗さを測定する全体処
理フローチャートが示されている。まず、表面粗さを測
定する際の粗さ規格、測定曲線及び算出すべき粗さパラ
メータを選択する(S101)。図4には、粗さ規格が
例示されており、たとえばJIS’94、JIS’8
2、DIN’90、ISO’97、ANSI’95等が
ある。図4には、各粗さ規格で選択できる測定曲線も示
されており、例えばJIS’94では断面曲線P(測定
面に直角な平面で切断したときに、その切り口に現れる
輪郭)、粗さ曲線R(断面曲線から所定の波長より長い
表面うねり成分を位相補償高域フィルタで除去した曲
線)、DIN4776(表面の凹凸に対して深い谷をも
つような被測定面の場合に、平均線より下の谷をデータ
から除去し、再度平均線を求めて元の測定データを補正
した曲線)を選択することができる。なお、ISO’9
7で選択できるMOTIFとは、フランスで用いられる
粗さ規格であり、測定データからモチーフと呼ばれる山
と谷を結んだ三角形状の図形を生成し、その結果の図形
から粗さモチーフやうねりモチーフ等の各パラメータを
求めるものである。
【0016】また、図5には、各粗さ規格及び測定曲線
で選択できるパラメータがグループ化されて示されてい
る。グループP1、P2は通常パラメータ、グループP
3はDIN4776関係のパラメータ、グループP4は
モチーフパラメータであるがこの区別は任意である。こ
の表より、例えば粗さ規格としてJIS’94を選択
し、測定曲線としてRを選択した場合には、使用できる
パラメータはグループP1ではRa、Ry、Rz、R
q、Rt、Rp、Rv、RSm、グループP2ではR
s、RPc、Rmr、R3z、Rδc、RLo、RPP
Iである。なお、これらのグループ分けは便宜上のもの
であり、グループ分けしなくてもよいのは言うまでもな
い。また、これらの記号で示される各粗さパラメータの
意味は当業者には周知であるが、参考までにいくつかの
意味を示す。
で選択できるパラメータがグループ化されて示されてい
る。グループP1、P2は通常パラメータ、グループP
3はDIN4776関係のパラメータ、グループP4は
モチーフパラメータであるがこの区別は任意である。こ
の表より、例えば粗さ規格としてJIS’94を選択
し、測定曲線としてRを選択した場合には、使用できる
パラメータはグループP1ではRa、Ry、Rz、R
q、Rt、Rp、Rv、RSm、グループP2ではR
s、RPc、Rmr、R3z、Rδc、RLo、RPP
Iである。なお、これらのグループ分けは便宜上のもの
であり、グループ分けしなくてもよいのは言うまでもな
い。また、これらの記号で示される各粗さパラメータの
意味は当業者には周知であるが、参考までにいくつかの
意味を示す。
【0017】Ra:算術平均粗さ、Ry:最大高さ、R
z:十点平均粗さ、tp(あるいはmr):負荷長さ
率、Sm(PSmとRSm):凹凸の平均間隔、S:局
部山頂の平均間隔、Rq:二乗平均粗さ、Pc:ピーク
カウント、Rc:平均凹凸高さ、Rδc:負荷長さ率、
Lo:展開長さ、Rt:最大粗さ、R3z:三位点粗
さ、Rv:最大谷深さ、Rp:最大山高さ。
z:十点平均粗さ、tp(あるいはmr):負荷長さ
率、Sm(PSmとRSm):凹凸の平均間隔、S:局
部山頂の平均間隔、Rq:二乗平均粗さ、Pc:ピーク
カウント、Rc:平均凹凸高さ、Rδc:負荷長さ率、
Lo:展開長さ、Rt:最大粗さ、R3z:三位点粗
さ、Rv:最大谷深さ、Rp:最大山高さ。
【0018】このように、測定に当たっては、まず粗さ
規格と測定曲線、並びに粗さパラメータを選択する必要
があるが、測定毎に図5に示された表の中から必要な粗
さパラメータを選択するのは煩雑であり、測定効率も低
下する問題がある。すなわち、JIS’94の測定曲線
Rでも、上述したように15個の選択可能な粗さパラメ
ータが存在し、これらは互いに名称が類似していること
と相俟って、表面性状測定に不慣れなオペレータは粗さ
パラメータを正確に選択することが比較的困難である。
また、表面性状測定に慣れたオペレータにとっても、こ
れら15個の粗さパラメータの中で実際に測定に使用す
るのはRa、Ry、Rzのみ等の場合が多く、ある程度
使用する粗さパラメータは限定されるのが実状である。
規格と測定曲線、並びに粗さパラメータを選択する必要
があるが、測定毎に図5に示された表の中から必要な粗
さパラメータを選択するのは煩雑であり、測定効率も低
下する問題がある。すなわち、JIS’94の測定曲線
Rでも、上述したように15個の選択可能な粗さパラメ
ータが存在し、これらは互いに名称が類似していること
と相俟って、表面性状測定に不慣れなオペレータは粗さ
パラメータを正確に選択することが比較的困難である。
また、表面性状測定に慣れたオペレータにとっても、こ
れら15個の粗さパラメータの中で実際に測定に使用す
るのはRa、Ry、Rzのみ等の場合が多く、ある程度
使用する粗さパラメータは限定されるのが実状である。
【0019】そこで、本実施形態では、粗さ規格と測定
曲線から定まる選択可能な粗さパラメータの中から、必
要に応じて予め使用する粗さパラメータのみを選択して
記憶しておくことで測定条件を容易に設定できるように
している(粗さパラメータのカスタマイズ)。
曲線から定まる選択可能な粗さパラメータの中から、必
要に応じて予め使用する粗さパラメータのみを選択して
記憶しておくことで測定条件を容易に設定できるように
している(粗さパラメータのカスタマイズ)。
【0020】具体的には、選択可能な粗さ規格や測定曲
線、粗さパラメータは表示設定部38にタッチパネルの
形式で表示され、オペレータが表示された粗さ規格等を
順次タッチすることで選択することができるように構成
し、かつ、予め測定条件記憶部36に各粗さ規格、測定
曲線に対応して選択できるいくつかの粗さパラメータを
決定しておき、オペレータが粗さ規格と測定曲線を選択
した場合に、予め決めた粗さパラメータしか選択できな
いように他の粗さパラメータは表示設定部38に表示し
ないようにする。例えば、JIS’94の測定曲線Rで
は、粗さパラメータとしてRa、Ry、Rzのみを予め
選択して記憶させておき、オペレータが粗さ規格として
JIS’94、測定曲線としてRを選択した場合には、
表示設定部38に粗さパラメータとして15個全てを表
示して選択可能とするのではなく、Ra、Ry、Rzの
みを表示させる。これにより、オペレータは測定に必要
となる粗さパラメータを迅速かつ正確に設定することが
可能となる。
線、粗さパラメータは表示設定部38にタッチパネルの
形式で表示され、オペレータが表示された粗さ規格等を
順次タッチすることで選択することができるように構成
し、かつ、予め測定条件記憶部36に各粗さ規格、測定
曲線に対応して選択できるいくつかの粗さパラメータを
決定しておき、オペレータが粗さ規格と測定曲線を選択
した場合に、予め決めた粗さパラメータしか選択できな
いように他の粗さパラメータは表示設定部38に表示し
ないようにする。例えば、JIS’94の測定曲線Rで
は、粗さパラメータとしてRa、Ry、Rzのみを予め
選択して記憶させておき、オペレータが粗さ規格として
JIS’94、測定曲線としてRを選択した場合には、
表示設定部38に粗さパラメータとして15個全てを表
示して選択可能とするのではなく、Ra、Ry、Rzの
みを表示させる。これにより、オペレータは測定に必要
となる粗さパラメータを迅速かつ正確に設定することが
可能となる。
【0021】また、オペレータが粗さ規格、測定曲線、
粗さパラメータを選択する際には、表示設定部38にお
けるタッチスイッチの構成も階層化するとともに、いわ
ゆるポップアップウインドウを用いるのも好適である。
一般に、パーソナルコンピュータ等においては、CRT
によるマンマシンインターフェースに各種の改良が加え
られ、各種のデータ設定や表示方法としてマルチウイン
ドウ、プルダウンメニュー、ダイアログ等を使用したイ
ンターフェースが開発されており、ポップアップウイン
ドウもこれらの一種である。表面性状測定は、一般の用
途と異なり、特に複雑な測定条件を設定する必要がある
ので、ポップアップウインドウ形式の採用は、設定操作
が著しく容易化される効果がある。
粗さパラメータを選択する際には、表示設定部38にお
けるタッチスイッチの構成も階層化するとともに、いわ
ゆるポップアップウインドウを用いるのも好適である。
一般に、パーソナルコンピュータ等においては、CRT
によるマンマシンインターフェースに各種の改良が加え
られ、各種のデータ設定や表示方法としてマルチウイン
ドウ、プルダウンメニュー、ダイアログ等を使用したイ
ンターフェースが開発されており、ポップアップウイン
ドウもこれらの一種である。表面性状測定は、一般の用
途と異なり、特に複雑な測定条件を設定する必要がある
ので、ポップアップウインドウ形式の採用は、設定操作
が著しく容易化される効果がある。
【0022】図6には、ポップアップウインドウを用い
た粗さ規格設定の様子が示されている。(a)はホーム
画面であり、この画面を起点として種々の条件を設定し
ていく。この画面において、オペレータが画面左上の測
定条件部分の四角い枠の部分(図中斜線で示される部
分)を操作する(押す)と(b)の画面に切り替わる。
画面の切り替えは、表示設定部38内の図示しないCP
Uが制御プログラムを実行することで行われる。(b)
の画面は測定条件を設定する画面であり、オペレータが
「規格」ボタンを操作(押す)すると、(c)のポップ
アップ画面に切り替わる。このポップアップ画面では、
図に示すように前の画面はそのまま表示され続け、前の
画面に重ねるように立体的に規格設定ウインドウが表示
される。オペレータは、表示された規格の中から必要と
する規格(図ではISO’97)を操作し、「規格」ボ
タンを操作すると、その規格が選択され、再び(b)の
測定条件設定画面に戻る。(b)の画面において、左下
に表示されている家のアイコン(ホーム画面に戻ること
を示す)を操作すると、(a)の画面に戻る。したがっ
て、ホーム画面⇔測定条件設定画面⇔規格設定ポップア
ップウインドウの順で切り替わることになる。最後のポ
ップアップウインドウは全画面中の一部領域のみを使用
して表示されており、前の画面はその下に引き続いて表
示されている。これにより、オペレータは実際には画面
切り替えを2回(測定条件設定画面と規格設定画面)行
っているにもかかわらず、心理的には1回の切り替えし
か行っていないように感じる。表面性状測定の場合のよ
うに、設定すべき条件が多くなると画面切り替え回数も
それに比例して増大することになるが、このようにポッ
プアップウインドウを用いることで、オペレータから見
た画面切り替え深さを浅くして操作性を向上することが
可能となる。
た粗さ規格設定の様子が示されている。(a)はホーム
画面であり、この画面を起点として種々の条件を設定し
ていく。この画面において、オペレータが画面左上の測
定条件部分の四角い枠の部分(図中斜線で示される部
分)を操作する(押す)と(b)の画面に切り替わる。
画面の切り替えは、表示設定部38内の図示しないCP
Uが制御プログラムを実行することで行われる。(b)
の画面は測定条件を設定する画面であり、オペレータが
「規格」ボタンを操作(押す)すると、(c)のポップ
アップ画面に切り替わる。このポップアップ画面では、
図に示すように前の画面はそのまま表示され続け、前の
画面に重ねるように立体的に規格設定ウインドウが表示
される。オペレータは、表示された規格の中から必要と
する規格(図ではISO’97)を操作し、「規格」ボ
タンを操作すると、その規格が選択され、再び(b)の
測定条件設定画面に戻る。(b)の画面において、左下
に表示されている家のアイコン(ホーム画面に戻ること
を示す)を操作すると、(a)の画面に戻る。したがっ
て、ホーム画面⇔測定条件設定画面⇔規格設定ポップア
ップウインドウの順で切り替わることになる。最後のポ
ップアップウインドウは全画面中の一部領域のみを使用
して表示されており、前の画面はその下に引き続いて表
示されている。これにより、オペレータは実際には画面
切り替えを2回(測定条件設定画面と規格設定画面)行
っているにもかかわらず、心理的には1回の切り替えし
か行っていないように感じる。表面性状測定の場合のよ
うに、設定すべき条件が多くなると画面切り替え回数も
それに比例して増大することになるが、このようにポッ
プアップウインドウを用いることで、オペレータから見
た画面切り替え深さを浅くして操作性を向上することが
可能となる。
【0023】なお、ポップアップウインドウを用いるこ
とで所定の操作を行えば必ず元の画面に戻り(ここでは
(c)から(b)の測定条件設定画面に戻ること)、そ
の都度ボタンを操作して元の画面に復帰する必要がない
ので、いわゆるプルダウンメニューと比べても、オペレ
ータは容易かつ迅速に全ての条件を設定することができ
る。
とで所定の操作を行えば必ず元の画面に戻り(ここでは
(c)から(b)の測定条件設定画面に戻ること)、そ
の都度ボタンを操作して元の画面に復帰する必要がない
ので、いわゆるプルダウンメニューと比べても、オペレ
ータは容易かつ迅速に全ての条件を設定することができ
る。
【0024】再び図3に戻り、以上のようにして粗さ規
格、測定曲線及び粗さパラメータを選択すると、次に校
正に移行する(S102)。校正とは、具体的には検出
用増幅部24での検出信号の増幅率(ゲイン)を適当な
値に調整することをいう。表面性状測定機における検出
器出力(Z軸出力)は、被測定物の凹凸自体が微小量で
あるため高倍率の増幅が必要で、温度、経時変化の影響
を受けやすく、定期的に校正を行う必要がある。具体的
な校正方法は以下の通りである。すなわち、粗さ標準片
を用意し、この標準片を測定して得られた粗さパラメー
タ(通常はRa)が、その標準片固有の既知の値に一致
しているか否かを判定し、一致していない場合には標準
片固有の粗さパラメータを入力して両者が一致するよう
にゲインを調整する。
格、測定曲線及び粗さパラメータを選択すると、次に校
正に移行する(S102)。校正とは、具体的には検出
用増幅部24での検出信号の増幅率(ゲイン)を適当な
値に調整することをいう。表面性状測定機における検出
器出力(Z軸出力)は、被測定物の凹凸自体が微小量で
あるため高倍率の増幅が必要で、温度、経時変化の影響
を受けやすく、定期的に校正を行う必要がある。具体的
な校正方法は以下の通りである。すなわち、粗さ標準片
を用意し、この標準片を測定して得られた粗さパラメー
タ(通常はRa)が、その標準片固有の既知の値に一致
しているか否かを判定し、一致していない場合には標準
片固有の粗さパラメータを入力して両者が一致するよう
にゲインを調整する。
【0025】ここで、校正を行う度に標準片の粗さパラ
メータを入力すると測定作業効率が低下するので、本実
施形態では第1回の校正作業時に校正値設定部32から
入力した標準片固有の粗さパラメータ(例えばRa等)
を校正値記憶部34に記憶させておき、次回の校正作業
時には記憶させた値を読み出して測定値と固有値が一致
するか否かを判定し、両者が一致するようにゲインを調
整する。なお、標準片固有の粗さパラメータを記憶させ
て校正を行う際には、そのときの校正条件(測定速度、
測定長さ、求める粗さパラメータ等)を併せて測定条件
記憶部36に記憶させておく。これにより、次回の校正
作業が容易化されることになる。なお、校正を行う際
に、検出用増幅部24のゲインを修正するのではなく、
検出用増幅部24の出力に乗じる係数を変更する構成と
することも可能である。
メータを入力すると測定作業効率が低下するので、本実
施形態では第1回の校正作業時に校正値設定部32から
入力した標準片固有の粗さパラメータ(例えばRa等)
を校正値記憶部34に記憶させておき、次回の校正作業
時には記憶させた値を読み出して測定値と固有値が一致
するか否かを判定し、両者が一致するようにゲインを調
整する。なお、標準片固有の粗さパラメータを記憶させ
て校正を行う際には、そのときの校正条件(測定速度、
測定長さ、求める粗さパラメータ等)を併せて測定条件
記憶部36に記憶させておく。これにより、次回の校正
作業が容易化されることになる。なお、校正を行う際
に、検出用増幅部24のゲインを修正するのではなく、
検出用増幅部24の出力に乗じる係数を変更する構成と
することも可能である。
【0026】Z軸方向のゲイン校正はこのように標準片
の粗さパラメータを用いて行うことができるが、本実施
形態では、さらに標準片の粗さパラメータを用いてX軸
方向の移動速度(送り速度)の調整、具体的にはDCモ
ータへの印加電圧に含まれる誤差の除去を行い、検出器
10aを一定の速度でX軸方向に駆動するように校正す
る。
の粗さパラメータを用いて行うことができるが、本実施
形態では、さらに標準片の粗さパラメータを用いてX軸
方向の移動速度(送り速度)の調整、具体的にはDCモ
ータへの印加電圧に含まれる誤差の除去を行い、検出器
10aを一定の速度でX軸方向に駆動するように校正す
る。
【0027】X軸の送り速度調整には、粗さパラメータ
の中で凹凸の平均間隔Smが用いられる。図7には、粗
さパラメータSmの説明図が示されており、図において
横軸は送り位置、縦軸はZ軸(上下方向)の検出値であ
る。得られた粗さ曲線から基準長さLだけ抜き取り、1
つの山及びそれに隣り合う1つの谷に対応する平均線の
長さをSm1,Sm2、・・・Smi、・・・、Smn
とした場合、凹凸の平均間隔Smは
の中で凹凸の平均間隔Smが用いられる。図7には、粗
さパラメータSmの説明図が示されており、図において
横軸は送り位置、縦軸はZ軸(上下方向)の検出値であ
る。得られた粗さ曲線から基準長さLだけ抜き取り、1
つの山及びそれに隣り合う1つの谷に対応する平均線の
長さをSm1,Sm2、・・・Smi、・・・、Smn
とした場合、凹凸の平均間隔Smは
【数1】 で示される。粗さ標準片には規則的、周期的な凹凸が形
成されているため、粗さ標準片についてSmを算出する
と、必ず毎回同一の値が得られることになる。しかしな
がら、DCモータへの印加電圧に誤差が生じ、検出部を
一定の速度でX軸方向に駆動できなくなると、Smを算
出する際の基準となる基準長さも変化するため、Smに
も誤差が含まれ、標準片固有のSmと一致しなくなる。
成されているため、粗さ標準片についてSmを算出する
と、必ず毎回同一の値が得られることになる。しかしな
がら、DCモータへの印加電圧に誤差が生じ、検出部を
一定の速度でX軸方向に駆動できなくなると、Smを算
出する際の基準となる基準長さも変化するため、Smに
も誤差が含まれ、標準片固有のSmと一致しなくなる。
【0028】そこで、本実施形態では、DCモータへの
印加電圧に含まれる誤差に起因して測定値と標準片固有
のSmとの間に相違が生じることに着目し、X軸方向の
送り速度、具体的にはDCモータへの印加電圧を次のよ
うに校正する。
印加電圧に含まれる誤差に起因して測定値と標準片固有
のSmとの間に相違が生じることに着目し、X軸方向の
送り速度、具体的にはDCモータへの印加電圧を次のよ
うに校正する。
【0029】
【数2】 Vc=V・(Sm−γ)/Sm ・・・(2) 但し、Vcはモータ指令電圧、Vはモータ指令電圧設計
電圧(校正測定時のモータ指令電圧)、γは測定値に含
まれる誤差(測定値と標準片固有値との差)、Smは標
準片固有の凹凸平均間隔である。測定値をSm’とした
場合には、上式は
電圧(校正測定時のモータ指令電圧)、γは測定値に含
まれる誤差(測定値と標準片固有値との差)、Smは標
準片固有の凹凸平均間隔である。測定値をSm’とした
場合には、上式は
【数3】 Vc=V・Sm’/Sm ・・・(3) である。実際に校正する際には、まず送り速度に誤差の
ない測定機で標準片を測定して得られた粗さパラメータ
Sm(RSmと同義)を校正値記憶部34に記憶させて
おく(例えば工場出荷段階)。そして、オペレータが標
準片の粗さパラメータを測定すると、駆動速度修正部4
2は、標準片を測定して得られた測定値Sm’を入力
し、校正値記憶部34に記憶されたSm値を読み出して
(3)式の演算を実行し、モータ指令電圧Vcを算出し
て駆動制御部44に出力する。もちろん、オペレータが
測定して得られた粗さパラメータの値を駆動速度修正部
42に手入力してもよい。
ない測定機で標準片を測定して得られた粗さパラメータ
Sm(RSmと同義)を校正値記憶部34に記憶させて
おく(例えば工場出荷段階)。そして、オペレータが標
準片の粗さパラメータを測定すると、駆動速度修正部4
2は、標準片を測定して得られた測定値Sm’を入力
し、校正値記憶部34に記憶されたSm値を読み出して
(3)式の演算を実行し、モータ指令電圧Vcを算出し
て駆動制御部44に出力する。もちろん、オペレータが
測定して得られた粗さパラメータの値を駆動速度修正部
42に手入力してもよい。
【0030】図8には、以上述べたX軸送り速度校正の
詳細な処理フローチャートが示されている。まず、標準
片のSm値を設定するために校正済み、すなわち送り速
度に誤差のない測定機で粗さ標準片のSmを求め(S2
01,S202)、S202で求めたSm値を校正値記
憶部34に記憶させる(S203)。その後、X軸送り
速度の校正が必要となった場合には、S202で行った
測定と同一条件で同一仕様の粗さ標準片の凹凸平均間隔
を測定し(S205)、求めた測定値Sm’を測定機に
入力する(S206)。もちろん、上述したように、求
めた測定値をオペレータが手入力するのではなく、測定
機の表面性状演算部28から駆動速度修正部42に対し
て自動的に測定値Sm’を供給することも好適である。
そして、S203で記憶させた標準片固有のSm値を読
み出し、(3)式を用いて実際のモータ指令電圧Vcを
求めて駆動制御部44から駆動部22に制御信号を出力
する(207,S208)。
詳細な処理フローチャートが示されている。まず、標準
片のSm値を設定するために校正済み、すなわち送り速
度に誤差のない測定機で粗さ標準片のSmを求め(S2
01,S202)、S202で求めたSm値を校正値記
憶部34に記憶させる(S203)。その後、X軸送り
速度の校正が必要となった場合には、S202で行った
測定と同一条件で同一仕様の粗さ標準片の凹凸平均間隔
を測定し(S205)、求めた測定値Sm’を測定機に
入力する(S206)。もちろん、上述したように、求
めた測定値をオペレータが手入力するのではなく、測定
機の表面性状演算部28から駆動速度修正部42に対し
て自動的に測定値Sm’を供給することも好適である。
そして、S203で記憶させた標準片固有のSm値を読
み出し、(3)式を用いて実際のモータ指令電圧Vcを
求めて駆動制御部44から駆動部22に制御信号を出力
する(207,S208)。
【0031】このように 本来的にはZ軸のゲイン調整
に用いられる標準片を用いてX軸の送り速度調整も行う
ことで、測定手続きを徒に複雑化することなく、従来以
上に高精度の測定を行うことができる。
に用いられる標準片を用いてX軸の送り速度調整も行う
ことで、測定手続きを徒に複雑化することなく、従来以
上に高精度の測定を行うことができる。
【0032】なお、本実施形態では粗さパラメータとし
て凹凸の平均間隔Smを用いてX軸の送り速度校正を行
っているが、Smに限定されることなく、X軸方向に関
連する粗さパラメータであれば、他の粗さパラメータを
用いることも可能である。このような粗さパラメータの
例としては、ピークカウントPc、ハイスポットカウン
トHSC、局部山頂の平均間隔S、展開長さLo、展開
長さ比Ir、負荷長さ率mr、算術平均傾斜Δa、二乗
平均傾斜Δq等がある。ピークカウントPcは単位長さ
当たりの山の数であるためX軸方向の長さに関連し、ハ
イスポットカウントHSCは粗さ曲線を任意の高さで切
断した時にその高さより上に突出している部分の単位長
さ当たりの数であるためX軸方向の長さに関連し、局部
山頂の平均間隔Sは隣り合う局部山頂間に対応する平均
線の長さの平均値であるためX軸方向の長さに関連し、
展開長さLoは粗さ曲線の凹凸を引き伸ばして一本の線
分にした場合の長さであるためX軸方向の長さに関連
し、展開長さ比lrは展開長さと基準長さとの比である
ためX軸方向の長さに関連する等の理由による。
て凹凸の平均間隔Smを用いてX軸の送り速度校正を行
っているが、Smに限定されることなく、X軸方向に関
連する粗さパラメータであれば、他の粗さパラメータを
用いることも可能である。このような粗さパラメータの
例としては、ピークカウントPc、ハイスポットカウン
トHSC、局部山頂の平均間隔S、展開長さLo、展開
長さ比Ir、負荷長さ率mr、算術平均傾斜Δa、二乗
平均傾斜Δq等がある。ピークカウントPcは単位長さ
当たりの山の数であるためX軸方向の長さに関連し、ハ
イスポットカウントHSCは粗さ曲線を任意の高さで切
断した時にその高さより上に突出している部分の単位長
さ当たりの数であるためX軸方向の長さに関連し、局部
山頂の平均間隔Sは隣り合う局部山頂間に対応する平均
線の長さの平均値であるためX軸方向の長さに関連し、
展開長さLoは粗さ曲線の凹凸を引き伸ばして一本の線
分にした場合の長さであるためX軸方向の長さに関連
し、展開長さ比lrは展開長さと基準長さとの比である
ためX軸方向の長さに関連する等の理由による。
【0033】再び図3に戻り、以上のようにしてX軸の
送り速度校正も終了すると、被測定物の測定を行い(S
103)、得られた結果を表示設定部38の表示部(L
CD)に表示する(S104)。また、必要に応じて得
られた結果を印刷部40に供給してプリントアウトする
(S105)。
送り速度校正も終了すると、被測定物の測定を行い(S
103)、得られた結果を表示設定部38の表示部(L
CD)に表示する(S104)。また、必要に応じて得
られた結果を印刷部40に供給してプリントアウトする
(S105)。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の測定手順を大幅に変更することなく検出器の移動
速度を簡単に修正することができ、これにより被測定物
の表面性状を簡易かつ正確に測定することができる。
従来の測定手順を大幅に変更することなく検出器の移動
速度を簡単に修正することができ、これにより被測定物
の表面性状を簡易かつ正確に測定することができる。
【図1】 本発明の実施形態の斜視図である。
【図2】 図1の構成の機能ブロック図である。
【図3】 本発明の実施形態の全体処理フローチャート
である。
である。
【図4】 粗さ規格と測定曲線の説明図である。
【図5】 粗さ規格と測定曲線に対応する粗さパラメー
タの説明図である。
タの説明図である。
【図6】 本発明の実施形態のポップアップウインドウ
を用いた粗さ規格設定説明図である。
を用いた粗さ規格設定説明図である。
【図7】 凹凸平均間隔Smの説明図である。
【図8】 本発明の実施形態のX軸移動速度(送り速
度)の修正処理フローチャートである。
度)の修正処理フローチャートである。
10 駆動ユニット、11 ケーブル、12 電装ユニ
ット。
ット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金松 敏裕 宮崎県宮崎市橘通東3丁目1番47号 株式 会社ミツトヨ内 (72)発明者 三嶋 英樹 宮崎県宮崎市橘通東3丁目1番47号 株式 会社ミツトヨ内 (72)発明者 片岡 正信 宮崎県宮崎市橘通東3丁目1番47号 株式 会社ミツトヨ内 Fターム(参考) 2F062 AA66 EE01 EE62 FF03 FG07 GG17 HH05 LL12 2F069 AA57 AA60 GG01 GG62 GG74 HH02 JJ06 MM33 NN02 NN08 QQ08 QQ13
Claims (5)
- 【請求項1】 被測定物の表面に沿って検出器を移動さ
せることにより前記被測定物の表面性状を測定する表面
性状測定機において、 粗さパラメータが既知の標準物体の該粗さパラメータを
測定する測定手段と、 前記測定手段で得られた測定値と前記既知の粗さパラメ
ータとの差異に基づいて前記検出器の移動速度を修正す
る修正手段と、 を有することを特徴とする表面性状測定機。 - 【請求項2】 請求項1記載の表面性状測定機におい
て、 前記粗さパラメータは、前記検出器の移動方向に関連す
るパラメータであることを特徴とする表面性状測定機。 - 【請求項3】 請求項2記載の表面性状測定機におい
て、 前記粗さパラメータは、凹凸の平均間隔Smであること
を特徴とする表面性状測定機。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の表面性
状測定機において、 前記標準物体は、測定出力のゲイン調整用物体であるこ
とを特徴とする表面性状測定機。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の表面性
状測定機において、さらに前記標準物体の既知の粗さパ
ラメータを記憶する記憶手段を有し、前記修正手段は、
前記記憶手段に記憶された既知の粗さパラメータをS
m、測定値をSm’前記検出器を駆動するためのモータ
指令値をVとした場合に、V・Sm’/Smによりモー
タ指令値を修正することにより前記検出器の移動速度を
修正することを特徴とする表面性状測定機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11028650A JP2000227327A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 表面性状測定機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11028650A JP2000227327A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 表面性状測定機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000227327A true JP2000227327A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12254396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11028650A Pending JP2000227327A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 表面性状測定機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000227327A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8196457B2 (en) | 2007-07-18 | 2012-06-12 | Mitutoyo Corporation | Surface texture measuring device, surface texture measuring method and surface texture measuring program |
JP2013007586A (ja) * | 2011-06-22 | 2013-01-10 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 表面粗さ測定装置、及び、その測定待ち時間設定方法、並びに、測定待ち時間設定プログラム |
JP2013019871A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 表面粗さ測定装置 |
EP2642243A1 (en) | 2012-03-19 | 2013-09-25 | Mitutoyo Corporation | Surface texture measuring machine and a surface texture measuring method |
EP2642244A1 (en) * | 2012-03-19 | 2013-09-25 | Mitutoyo Corporation | Surface texture measurement device |
JP2019045324A (ja) * | 2017-09-04 | 2019-03-22 | オリンパス株式会社 | 表面性状測定装置、表示方法、及び、プログラム |
-
1999
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