JP2000225660A - 表皮付き発泡体 - Google Patents

表皮付き発泡体

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JP2000225660A
JP2000225660A JP11031194A JP3119499A JP2000225660A JP 2000225660 A JP2000225660 A JP 2000225660A JP 11031194 A JP11031194 A JP 11031194A JP 3119499 A JP3119499 A JP 3119499A JP 2000225660 A JP2000225660 A JP 2000225660A
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foam
groove
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resin
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JP11031194A
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Hiroyuki Yamaji
弘行 山路
Takao Yada
隆生 矢田
Kazuhide Hattori
一秀 服部
Tadashi Hattori
忠 服部
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Mitsubishi Chemical Foam Plastic Corp
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Mitsubishi Chemical Foam Plastic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑らかな連続した形状に曲げることができ,
保温保冷性及び緩衝性に優れた表皮付き発泡体を提供す
る。 【解決手段】 表皮付き発泡体3は,芯材6と,芯材6
の表面を被覆する表皮7とからなり,その表面には溝1
が形成されている。表皮の肉厚は0.5〜5.0mmで
あり,かつ上記芯材は密度0.02〜0.10g/cm
の発泡樹脂であって,該発泡樹脂中40%以上の発泡
樹脂粒子同士が融着しており,且つ上記発泡樹脂は上記
表皮とも融着又は接着していることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,フレキシブル性が要求される表
皮付き発泡体に関する。
【0002】
【従来技術】フレキシブル性が要求される材料には,以
下のものがある。 i) 電動式介護ベッドにおけるマットレス下のフレーム
材等の構成部材がある。 ii) フレキシブル性を有するバスタブ用蓋,円筒容器の
外周面被覆断熱材等の保温材若しくは保冷材がある。バ
スタブ用蓋の具体例として,熱可塑(硬化)性樹脂を使
用したヒンジ付きブロー成形品がある。
【0003】iii)電柱,ガードレール,フェンス,カー
ブミラー,街灯等の,道路脇に敷設されている支柱を,
自動車等の衝突から保護するプロテクター材がある。プ
ロテクター材としては鉄板,塩化ビニル製シート等の硬
質材が用いられ,これらは支柱に巻いて用いる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記i)の構成
部材は,金属製の型鋼や一部熱可塑(硬化)性樹脂等か
らなる一定長さの部材を後加工で連結している。そのた
め,上記構成部材を変形させると,その断面形状が,一
辺の長い多角形になり,滑らかな連続した円弧に近い形
状の製品が得にくい。そのため,被介護者の身体にフィ
ットした形状に曲げることが困難である。一方,長さを
短くすると後工程が高価になる。
【0005】また,上記ii)の成形品では,断熱性,保
温保冷性が比較的低いため,被保温保冷物質の温度変化
が早くなる欠点がある。また,上記iii)のプロテクター
材は,硬質材であるため,支柱のプロテクター材として
の性能が無い。このため自動車が支柱に衝突すると,支
柱と自動車との双方の破損率が高く,安全面で問題があ
り,また経済的損失も多大である。
【0006】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,滑ら
かな連続した形状に曲げることができ,かつ保温保冷性
及び緩衝性に優れた材料を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題の解決手段】本発明は,請求項1記載のように,
発泡樹脂からなる芯材と,該芯材の表面を被覆する表皮
とからなる表皮付き発泡体において,上記表皮付き発泡
体の表面には,溝が形成されていることを特徴とする表
皮付き発泡体である。
【0008】本発明の表皮付き発泡体には,表面から中
心部に向かって溝が形成されているため,外力付与によ
り,滑らかな連続した形状に曲がることができる。例え
ば,円弧状,楕円状に曲がることができ,また表皮付き
発泡体の表裏交互にS字状,W字状に曲がることがで
き,更には,相手構造物の形状に柔軟に追従して種々の
形状に曲がることもできる。したがって,本発明の表皮
付き発泡体は,所望の形状に曲がることができるという
フレキシブル性と,相手部材に沿って曲がることができ
るというフィット性とを有する。また,芯材として発泡
樹脂を用いているため,緩衝性及び保温保冷性に優れて
いる。また,芯材は表皮により保護されているため,耐
傷付性,耐久性及び耐水性にも優れている。
【0009】次に,請求項2記載のように,上記表皮の
肉厚は0.5〜5.0mmであり,かつ上記芯材は密度
0.02〜0.10g/cmの発泡樹脂であって,該
発泡樹脂中40%以上の発泡樹脂粒子同士は互いに融着
しており,且つ上記芯材表面の発泡樹脂は上記表皮に対
して融着又は接着していることが好ましい。これによ
り,外力が付与されたとき,表皮付き発泡体は,一層滑
らかに連続した形状に曲がることができる。
【0010】一方,表皮の肉厚が0.5mm未満の場合
には,強度が低下し,外圧力により変形し易くなるおそ
れがあり,5.0mmを超える場合には,フレキシブル
性,高フィット性が低下しまた重量が大となり,コスト
アップとなるおそれがある。また,芯材の密度が0.0
2g/cm未満の場合には,強度低下により,外力に
より変形しやすくなるおそれがあり,0.10g/cm
を超える場合には,フレキシブル性,高フィット性が
低下し,高重量,高コストにつながるおそれがある。ま
た,発泡樹脂中,発泡樹脂粒子同士が40〜100%融
着状態にあることが更に好ましい。40%未満の場合に
は,曲げ強度が低下し,外圧力により変形するおそれが
ある。
【0011】次に,請求項3記載のように,上記溝は上
記芯材の成形時に形成されており,かつ該芯材の表面は
上記溝内部を含めて上記表皮により被覆されていること
が好ましい。このように,芯材の成形時に,深さ,ピッ
チ,形状等を考慮して溝を形成することにより,金属や
熱可塑(硬化)性樹脂に比べて,相手部材に対する高フ
ィット性を発揮できる。上記芯材の成形時に溝を形成す
る具体的方法としては,たとえば,特開平5−1387
22号公報,特開平6−339979号公報及び特開平
6−166114号公報に示す成形方法がある。これら
の成形方法については,後で説明する。
【0012】また,請求項4記載のように,上記溝は,
上記芯材を表皮により被覆し,その表面に対して後加工
を行うことにより形成されたものであることが好まし
い。このように,芯材の後工程において,深さ,ピッ
チ,形状等を考慮して溝を形成することにより,金属や
熱可塑(硬化)性樹脂に比べて,相手部材に対する高フ
ィット性を発揮できる。上記表皮付き発泡体に対して後
工程において溝を形成する具体的方法としては,フライ
ス盤や丸鋸などによる切削加工がある。
【0013】上記溝は,例えば,表皮付き発泡体の表面
に互いに平行に配置されていることが好ましい。これに
より,表皮付き発泡体のフレキシブル性が更に向上す
る。また,上記溝の寸法が,表皮付き発泡体の表裏で同
じであってもよいし,異なっていてもよい。
【0014】また,請求項5記載のように,上記溝の深
さは,上記表皮付き発泡体の肉厚の15〜50%であ
り,溝の幅は,上記表皮付き発泡体の肉厚の5〜30%
であり,かつ上記溝のピッチは上記表皮付き発泡体の肉
厚の40〜200%であることが好ましい。これによ
り,緩衝性,フレキシブル性,フィット性,保温保冷性
及び機械的強度が更に向上する。
【0015】一方,溝の深さが表皮付き発泡体の肉厚の
15%未満の場合には,フレキシブル性が低下するた
め,比較的曲率半径の小さい相手部材への適応ができな
くなるおそれがある。また,50%を超える場合には,
強度が低下し,変形するおそれがある。溝の幅が,表皮
付き発泡体の肉厚の5%未満の場合には,フレキシブル
性が低下し,比較的,曲率半径の小さい対象物へ適応し
ずらくなるおそれがあり,30%を超える場合でも溝の
ピッチが大きくなり,フレキシブル性が劣るおそれがあ
る。上記溝のピッチが,表皮付き発泡体の肉厚の40%
未満の場合には,成形時に表皮中空体内の空間が溝の壁
により細分化されるため,発泡樹脂粒子の充填率が低下
し,空洞ができてしまうおそれがあり,200%を超え
る場合には,溝と溝との間隔が比較的大きくなるため,
平面的な表皮の長さが大となり,高フィット性が失われ
るおそれがある。
【0016】表皮及び発泡樹脂の使用材料の組み合わせ
は,たとえば,要求される性能(主に強度),双方の相
溶性及び地球環境保護のための易リサイクル化等を検討
して決定する。上記表皮としては,例えば,ポリプロピ
レン樹脂,ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン樹脂),ポリエチレン樹脂,ポリカーボネー
ト樹脂,ポリスチレン樹脂,塩化ビニル樹脂,その他の
熱可塑性樹脂のグループから選ばれる1種または2種以
上を用いることができる。また,これらの樹脂に充填
剤,安定剤,核剤,顔料等を添加した高機能樹脂等も,
表皮として用いることができる。
【0017】上記芯材を構成する発泡樹脂としては,た
とえば,発泡ポリプロピレン樹脂,発泡ポリスチレン樹
脂,発泡ポリエチレン樹脂,発泡ポリスチレンーポリエ
チレン共重合樹脂,発泡スチレン・ブタジエン・スチレ
ン共重合樹脂,発泡ポリプロピレン樹脂にメタロセン触
媒を使用して重合された直鎖状低密度ポリエチレン,直
鎖状超低密度ポリエチレン等が被覆された樹脂または,
これらを混合させ使用することができる。更に,表皮と
芯材との融着性及びリサイクル性の観点から,表皮樹脂
と発泡樹脂は同系統の樹脂にする方が好ましい。
【0018】上記発泡樹脂の密度は0.02〜0.10
g/cmであることが好ましい。0.02g/cm
未満の場合には,強度低下により,外力により変形する
おそれがあり,0.10g/cmを超える場合には,
フレキシブル性,高フィット性が低下し,また重量が大
きくなり,コストアップになるおそれがある。
【0019】本例の表皮付き発泡体は,特開平5−13
8722号公報に示すごとく,ブロー成形後,その中空
体内部に発泡樹脂粒子を充填して製造できる。また,特
開平6−339979号公報に示すごとく,ブロー成形
後,その中空体内部に発泡樹脂粒子を充填する場合,該
中空体内部をバキュームして成形する方法にて製造でき
る。また,特開平6−166114号公報に示すごと
く,ブロー成形後,その中空体内部に発泡粒子を充填
し,スチーム加熱,融着して表皮付き発泡体が得られる
が,その加熱工程において,中空体内に2本のパイプを
挿入し,一方のパイプよりスチームを供給し,他方のパ
イプから排気しながら加熱することにより,発泡粒子を
更に均一に発泡させる。
【0020】本発明の表皮付き発泡体は,ベッドのマッ
トレス下のフレーム材などの構成部材として用いること
ができる。また,バスタブ用蓋等の保温(保冷)を必要
とする断熱材,自動車等の衝突に対する支柱の緩衝材と
して用いることができ,多岐に亘る用途に利用できる。
その他,円筒容器の外周面被覆断熱材等の保温材若しく
は保冷材,がある。バスタブ用蓋の具体例として,熱可
塑(硬化)性樹脂を使用したヒンジ付きブロー成形品が
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる表皮付き発泡体について,
図1〜図2を用いて説明する。本例の表皮付き発泡体3
は,図1(a)に示すごとく,芯材6と,芯材6の表面
を被覆する表皮7とからなる。表皮付き発泡体3の表面
には,溝1が形成されている。溝1の表面にも,外表面
と連続する表皮7が形成されている。芯材6は,密度
0.02g/cmの発泡ポリエチレン樹脂からなる。
表皮7は,肉厚1.2mmのポリエチレン樹脂からな
る。
【0022】本例の表皮付き発泡体に形成する溝の寸法
比率は,巻き付ける相手構造物の太さ,表面形状に応じ
て変える。また,上記溝の寸法比率は,表皮付き発泡体
に要求される曲率半径,凹凸の湾曲,円弧形状または機
能面に応じて変えることもある。
【0023】例えば,相手構造物が直径200〜300
mmの円柱状の支柱である場合,表皮付き発泡体をこの
支柱の曲率半径に対応させるためには,図1(b)に示
すごとく,溝1の深さdは,表皮付き発泡体3の肉厚t
の20〜40%であること,溝1の幅eは,表皮付き発
泡体3の肉厚tの10〜15%であること,溝1のピッ
チpは,表皮付き発泡体3の肉厚tの50〜80%であ
ることが好ましい。これにより,プロテクト材としての
上記効果がより一層向上する。
【0024】溝1の断面形状は,例えば,図2に示すご
とく,V字型(図2(a)),U字型(図2(b)),
矩形型(図2(c)),半円型(図2(d)),逆台形
型(図2(e)),底部が半円型で側壁が開口部に向か
って徐々に拡大する特殊筒型(図2(f))などがあ
る。
【0025】図2に示す溝の各種形状は,表皮付き発泡
体に要求される曲率半径,湾曲形状あるいは連続円弧形
状(例えば,S字状やW字状)に応じて,適宜選択する
のが好ましい。更に表皮付き発泡体に設けた溝のすべて
を一律に同一形状にしてもよいが,表面と裏面で溝の形
状を変えても良い。また,同一面における溝の形状を変
えても良い。
【0026】本例の表皮付き発泡体3は,図1(c)に
示すごとく,電柱,道路沿いにある各種構造体等の支柱
8の外周面に巻き付けて,プロテクト材として用いる。
これにより,支柱8に自動車が衝突した際,表皮付き発
泡体3の緩衝効果で,支柱8と自動車との双方の破損状
態を軽減でき,安全である。本例は支柱8の外周面の2
分の1をプロテクトした例であるが,支柱の敷設場所に
より,自動車等が支柱に衝突する箇所が変わることか
ら,表皮付き発泡体を支柱に巻き付ける範囲は適宜変え
てもよい。
【0027】一方,比較例として,表皮及び芯材の材質
を変えた表皮付き複合体を製造した。即ち,表皮に剛性
が高くて厚肉のポリカーボネート樹脂,芯材に密度0.
1g/cm以上の高い発泡ポリスチレン樹脂を用い,
芯材と表皮とからなる複合体を形成し,その表面に溝を
形成した。これを支柱のプロテクト材として用いた場合
には,複合体としての緩衝性が悪くなり,自動車が衝突
した場合,双方の破損率が高くなった。
【0028】実施形態例2 本例の表皮付き発泡体は,表皮に肉厚0.8mmのポリ
プロピレン樹脂,芯材に密度0.03g/cmの発泡
ポリプロピレン樹脂を用いて成形したものである。表皮
付き発泡体は,バスタブ用蓋に用いる。溝1の形状は,
図2に示す種々のものを適宜選択できる。
【0029】バスタブ用蓋のサイズが縦800mm,横
1700mmである場合,これを巻く際の曲率半径に対
応させるためには,図1(b)に示すごとく,溝1の深
さdは,表皮付き発泡体3の肉厚tの40〜50%であ
ること,溝1の幅eは,同じく,肉厚tの20〜30%
であること,溝1のピッチpは,同じく,肉厚tの40
〜70%であることが好ましい。これにより,バスタブ
用蓋に要求されるフレキシブル性及び保温性を向上させ
ることができる。
【0030】バスタブを保温しようとするときには,表
皮付き発泡体3を広げてバスタブ開口部を覆う。バスタ
ブの保温が不要なときは,図3(a)に示すごとく,表
皮付き発泡体3を巻いてバスタブを開口させる。
【0031】本例の表皮付き発泡体の保温性について,
同一厚みのポリプロピレン製ヒンジ付きブロー成形品と
比較した。本例については湯温が42℃から30℃に低
下するまでの時間が,ブロー成形品に比べ20%長く,
断熱性に優れていた。
【0032】実施形態例3 本例の表皮付き発泡体は,表皮に肉厚3.5mmのポリ
カーボネート樹脂,芯材に密度0.02g/cmの発
泡ポリスチレン樹脂を用いて成形したものである。溝1
の形状は,図2に示す種々のものを適宜選択できる。
【0033】本例の表皮付き発泡体は,電動式介護用ベ
ッドのマットレス下のフレーム材に用いる。フレーム材
は,被介護者を起き上げさせる場合に,人間工学的な体
位を考慮するため,より身体にフィットした曲線形状が
求められる。図3(b)に示すごとく,本例の表皮付き
発泡体3は,連続した円弧状のS字型に変形し,身体に
フィットした曲線形状に変形する。したがって,本例の
表皮付き発泡体をマットレス下のフレーム材として用い
ることにより,快適なベッドを製作できる。
【0034】介護用ベッドのフレーム材の曲率半径が5
00〜1200mmの範囲で必要な場合に,この曲率半
径に対応させるには,図1(b)に示すごとく,溝1の
深さdは,表皮付き発泡体3の肉厚tの15〜35%で
あること,溝1の幅eは,同じく,肉厚tの5〜9%で
あること,溝1のピッチpは,肉厚tの70〜90%で
あることが好ましい。これにより,介護用ベッドのフレ
ーム材に要求されるフレキシブル性,フィット性及び鋼
性を向上させることができる。
【0035】これに対し,表皮に肉厚4.0mmのポリ
エチレン樹脂,芯材に密度0.015g/cmの発泡
ポリエチレン樹脂を使用すると曲げ剛性が劣り,荷重が
かかった場合に凹み等の変形が生じる。
【0036】また,本例の表皮付き発泡体は,上記介護
用ベッドのフレーム材としての用途の他に,自由に変形
させる機能が必要な製品分野にも応用できる。また,介
護用ベッドのフレーム材には,高い曲げ剛性が要求され
るため,上記樹脂を採用したが,要求される曲率半径は
600mmと大きいためフレキシブル性に問題は生じな
い。
【0037】実施形態例4 本例の表皮付き発泡体は,表皮に肉厚4.0mmのポリ
プロピレン樹脂に充填剤を30%添加した樹脂,芯材に
密度0.03g/cmの発泡ポリプロピレン樹脂を用
いて成形したものである。表皮付き発泡体の表面には,
実施形態例3と同様の溝が設けられている。
【0038】表皮付き発泡体は,電動式介護用ベッドの
マットレス下のフレーム材に用いる。その他の点は,上
記実施形態例3と同様である。本例においても,実施形
態例3と同様の効果を得ることができる。
【0039】実施形態例5 本例においては,図4に示すごとく,溝10が,表皮付
き発泡体3に対して後加工(切削加工)を行うことによ
り形成されたものである。図4に示すごとく,得られた
表皮付き発泡体3の表面には,表皮7を貫通し芯材6の
一部にまで嵌入する溝10が形成されている。本例の表
皮付き発泡体は,支柱のプロテクト材として用いる。そ
の他の点は,実施形態例1と同様である。本例において
も,実施形態例1と同様の効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば,滑らかな連続した形状
に曲げることができ,保温保冷性及び緩衝性に優れた表
皮付き発泡体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の表皮付き発泡体の斜視図
(a),溝の寸法説明図(b)及び使用方法の説明図
(c)。
【図2】本発明の表皮付き発泡体の溝の断面形状を示す
説明図(a)〜(f)。
【図3】実施形態例2,3における,表皮付き発泡体の
使用方法の説明図(a),(b)。
【図4】実施形態例5の表皮付き発泡体の断面図
(c)。
【符号の説明】
1,10...溝, 3...表皮付き発泡体, 6...芯材, 7...表皮,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 一秀 三重県四日市市川尻町1000番地 三菱化学 ビーエーエスエフ株式会社内 (72)発明者 服部 忠 三重県四日市市川尻町1000番地 三菱化学 ビーエーエスエフ株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK01A AK04A AK04B AS00B BA02 DB14B DD04B DD05B DJ01A GB90 JA13A JK11 JL16 YY00A 4F212 AA11 AA13 AG03 AG05 AG20 AG28 AK04 UA01 UB01 UB13 UG05 UH18 UP02 UP03 UP04 UW24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂からなる芯材と,該芯材の表面
    を被覆する表皮とからなる表皮付き発泡体において,上
    記表皮付き発泡体の表面には,溝が形成されていること
    を特徴とする表皮付き発泡体。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記表皮の肉厚は
    0.5〜5.0mmであり,かつ上記芯材は密度0.0
    2〜0.10g/cmの発泡樹脂であって,該発泡樹
    脂中40%以上の発泡樹脂粒子同士は互いに融着してお
    り,且つ上記芯材表面の発泡樹脂は上記表皮に対して融
    着又は接着していることを特徴とする表皮付き発泡体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,上記溝は上
    記芯材の成形時に形成されており,かつ該芯材の表面は
    上記溝内部を含めて上記表皮により被覆されていること
    を特徴とする表皮付き発泡体。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において,上記溝は,
    上記芯材を表皮により被覆し,その表面に対して後加工
    を行うことにより形成されたものであることを特徴とす
    る表皮付き発泡体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
    上記溝の深さは,上記表皮付き発泡体の肉厚の15〜5
    0%であり,溝の幅は上記表皮付き発泡体の肉厚の5〜
    30%であり,上記溝のピッチは上記表皮付き発泡体の
    肉厚の40〜200%であることを特徴とする表皮付き
    発泡体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007090542A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Daihatsu Motor Co Ltd 筒状部材の発泡充填材及び該発泡充填材の車体配設構造
CN114502348A (zh) * 2019-10-10 2022-05-13 昭和电工材料株式会社 树脂成形品

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