JP2000225189A - 超音波振動力利用珊瑚セラミックの機能生理活性負イオン空気製造方法 - Google Patents

超音波振動力利用珊瑚セラミックの機能生理活性負イオン空気製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波の振動力を利用した珊瑚セラミックの
機能生理活性負イオン空気の製造方法の提供 【構成】 珊瑚焼成手段Bがあり、これで風化珊瑚粉を
焼成する。珊瑚セラミックカートリッジ1と水を入れる
脱着水容器2があり、上記の珊瑚焼成手段により造成し
た珊瑚セラミック1aを水流入口3からの水Wと反応さ
せ、その水Wをアルカリイオン化する。さらに、超音波
発振器6があり、上記の脱着水容器2内で上記の珊瑚セ
ラミック1aを水Wと反応させ作られたアルカリイオン
水にその振動力を与える。最後に、ファン7が、上記の
超音波発振器6により放出された負イオン空気Aに風力
を与える。 【効果】 非常に低価格である一方、超音波や風力によ
りその効果が一層上がった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは負イオン空
気の製造方法に関するものであり、特に生理機能活性の
負イオン空気を発生させる方法に関するものである。就
中、焼成風化珊瑚粉でアルカリイオン化した水を超音波
振動力で分裂し、機能生理活性負イオン空気を発生させ
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気イオンには、正イオンと負イオンが
ある。正イオン空気は、都市空間や汚染空間など多く
て、たくさんあるところでは偏頭痛、自律神経失調、不
睡眠、欝病、不安感増加、神経症、交感神経活動興奮な
どを起こるが、負イオン空気の空間では、快感や熟眠や
副交感神経活動増加や、学習効果増進などがあると言わ
れる。このような空気イオンは、レナード効果を用いた
水分裂式や高電圧放電式や熱電子放射式、あるいは電気
石吸着繊維によって作られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】負イオンの生理的によ
い作用としては、虚弱高齢者や高血圧症に良くみられる
興奮した交感神経活動の抑制、低下した迷走神経活動の
増進、脳内物質分泌促進による安静的な睡眠作用、疲労
回復作用、鎮痛作用、利尿作用などが知られており、こ
のような負イオン空気製造方法などが多く紹介されてい
る。
【0004】この中で、高電圧放電式の負イオン製造方
法は、副産物として人体に有害なオゾンや窒素酸化物を
大気中に出してしまう短所がある。また、加湿効果があ
る水滴分裂式による装置は、原水が汚染したり、或は酸
性水(pH濃度が7.0以下)化したとき、噴射ノズル
が腐食し、水素イオンや塩素などを大気中に出してしま
う短所がある。さらに、連続的に稼働しなかったとき、
原水に細菌発生の恐れもある。
【0005】また、自然界、特に滝付近や森林中に存在
する負イオンと人工的に作られるいわゆる負イオンの実
体がことなることも考えなければならない。A.P.K
uruegerは空気イオンを四つの分子式で表現した
ことがある(International Journ
alof Biometerology,vol.1
6,no.4,pp313−322,1972)。すな
わち、正イオンはH(HO),H(H
O),負イオンは、O (HO),OH
(HO)と分けた。ここで(HO)というも
のは、水分子クラスターであり、H,O ,OH
などは水イオンの解離から生じるもので、いわゆる空気
イオンの正体である。
【0006】人体の生命維持活動に重要な体液のpH濃
度値は、弱アルカリ性の約pH7.4であるが、この酸
塩基平衝性を一定的に保たせるイオンが、HとOH
(HO)である。すなわち、体液がアルカリ性を維
持するために絶えずOHを増加させ、Hを低下させ
なければならない。このようなOHを機能生理活性負
イオンと定義した。K.Juは、このような機能生理活
性負イオン空気が過度に興奮した交感神経活動を抑制す
ることから、血圧を下げ、副交感神経を増加する効果が
あると研究報告している(Biomedical Sc
iencesInstrumentation.33,
338−43,1997)。
【0007】人体に有害な物質であるオゾンなどを発生
させないで、レナード効果を利用して、水滴を分裂させ
て、活性的なイオン空気を作る装置とその負イオンの生
理活性は、特開平4−141179号公報(陰イオン製
造及びその装置)、特開平8−308914(高湿度活
性空気)に示されている。ところが、これらの方法と装
置によって作られた負イオンを生理活性と表現するが、
急速な高湿度形成の短所と、A.P.Kruegerあ
るいはK.Juが言ったように生物学的に、或は生理学
的な活性を起こす機序を全く提供していない。
【0008】本発明の目的は、肺組織から吸入され、電
解質溶液としての血液の酸塩基平衡性の維持に大事な役
割を果たす物質、すなわち生理的に機能活性化させる負
イオン空気を発生する装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明にかか
る超音波振動力利用珊瑚セラミックの機能生理活性負イ
オン空気製造方法は、以上の技術的な問題点に鑑みて、
その請求項2においては、風化珊瑚粉を焼成して造成し
た珊瑚セラミックを水と反応させ、超音波発振器の振動
力により、微細水滴化の機能生理活性負イオン空気を特
徴として発生させる方法とした。そして、その請求項1
と3においては、超音波振動と風力で、アルカリイオン
水を分裂させ、機能生理活性負イオン空気を特徴として
発生させる方法としたものである。
【0010】以下に、本発明にかかる超音波振動力利用
珊瑚セラミックの機能生理活性負イオン空気製造方法の
具体的な構成を詳細に記載する。最初に、本発明の請求
項1に記載した発明の構成を説明する。この発明は、ま
ず、風化珊瑚粉を焼成する。つぎに、この焼成した珊瑚
セラミックを水と反応させる。そして、この珊瑚セラミ
ックを水と反応させ作られたアルカリイオン水に超音波
発振器の振動力を与える。最後に、この超音波発振器に
より放出された負イオン空気(アルカリイオン化した水
分子を含んだ空気)に風力を与えるものである。
【0011】つぎに、本発明にかかる超音波振動力利用
珊瑚セラミックの機能生理活性負イオン空気製造方法の
請求項2に記載した発明の構成を説明する。この発明は
まず、風化珊瑚粉を焼成して造成された珊瑚セラミック
を水と反応させる。つぎに、この珊瑚セラミックを水と
反応させ作られたアルカリイオン水に超音波発振器の振
動力を与えるものである。
【0012】最後に、本発明にかかる超音波振動力利用
珊瑚セラミックの機能生理活性負イオン空気製造方法の
請求項3に記載した発明の構成を説明する。この発明
は、以下の点以外は上記の請求項1の発明の構成と同一
である。それゆえに、上記の請求項1の発明の構成の説
明の全文をここに援用して、以下の構成の説明をこれに
追加する。この発明と上記の請求項1の発明の構成との
差異は、珊瑚焼成手続きがないことである。それは、予
め風化珊瑚粉が焼成された珊瑚セラミックを使用するた
めである。
【0013】以下に、本発明にかかる超音波振動力利用
珊瑚セラミックの機能生理活性負イオン空気製造方法の
作用とイオン発生作用機序を説明する。まず、炭酸カル
シウムを含む風化珊瑚セラミックは水中で(式1)のよ
うに外力があればカルシウムイオンと炭酸イオンに解離
する。
【0014】
【化1】
【0015】水溶液では水の分子と水素イオン(H
水酸イオン(OH)の間に(式2)の平衡がつねに成
立している。
【0016】
【化2】
【0017】外力として超音波振動力によって、水分子
は水のクラスター構造、即ち水の分子が複合的に付いた
イオンクラスター複合体として次の(式3)で示され
る。ここでOH(HO)を水付き機能生理活性負
イオンという。
【0018】
【化3】
【0019】(式1)にあるが、発生した炭酸ガスは、
水溶液に溶けるとHOと可逆的に結合して炭酸(H
CO)となり、これが酸として(式4)のように水素
イオン(H)と重炭酸イオン(HCO)に可逆的に
解離する。ここでCOとHCOを一緒にして解離
炭酸、HCO を結合炭酸イオンという。
【0020】
【化4】
【0021】炭酸の第2段の解離はHCO が酸とな
って次のように行われる。
【0022】
【化5】
【0023】以上のイオンの構成によって炭酸の第1段
の熱学的解離定数(K)は次の式で定理される。
【0024】
【化6】
【0025】水溶液に酸が加えられてHが増加すれ
ば、OHが低下、もしアルカリが加えられOHが増
加したとき、Hが低下した状態で平衡する。人体の生
理的な水溶液の濃度(pH値)は−log[H]ある
いは、pK+log{[HCO ]/[CO]}で
あらわされるが、例えば、血液のpH値は平均約7.4
である。
【0026】生体内におけるpH値を恒常に保つため
に、生体には種々のpH暖衝系は備わっている。血液と
間質液における主要な暖衝系はCO+HO←→HC
+Hのシステムである。ということで、食物摂
取及び物質代謝による生体機能的な恒常性、すなわち酸
−塩基平衡性は、HCO 、H、CO、OH
いうイオンによって調節されるので、機能生理活性イオ
ンと呼ばれる。空気中に、このような機能生理活性負イ
オンを発生させ、人体の恒常性を維持させようとするこ
とが本発明の主旨である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる超音波振
動力利用珊瑚セラミックの機能生理活性負イオン空気製
造方法の一般的な実施の形態を述べる。本発明による機
能生理活性においては、上記目的を達成するため、風化
珊瑚粉セラミックのカートリッジと水を材料とし、超音
波振動力を加えることによって製造する方法である。ま
た、高湿度ではなく、生理的に良い範囲(60%前後)
の湿度を与えながら、イオン数及び湿度、温度が一定レ
ベルで飽和するような負イオン空気を製造する方法であ
る。
【0028】
【実施例】しかして、本発明にかかる超音波振動力利用
珊瑚セラミックの機能生理活性負イオン空気製造方法を
その具体的な実施例を用いて添付の図面と共に詳細に述
べる。まず、珊瑚焼成手段B(図1を参照)があって、
これで風化珊瑚粉を焼成する。つぎに、図2に示す断面
図ごとくに、脱着水容器2があって、これに珊瑚セラミ
ックカートリッジ1と水を入れる。この脱着水容器2
は、上記の珊瑚焼成手段により造成した珊瑚セラミック
1aを水流入口3からの水Wと反応させ、その水Wをア
ルカリイオン化する。すなわち、水分子クラスタが分裂
すれば、HとOHに成るが、その量がH=OH
は中性で、H>OHは酸性で、H<OHはアル
カリ性となる。この装置で作られる水分子の酸塩基濃度
は、約pH7.4である(人間の血液のpHは7.
4)。なお、この珊瑚セラミック1aは、予め風化珊瑚
粉が焼成されたものを使用してもよい。
【0029】このアルカリイオン化した水Wを、除菌用
銀膜珊瑚セラミックカートリッジ4を有する水流通路5
を通じてイオン空気室Hの底部に送る。さらに、超音波
発振器6により、上記の脱着水容器2内で上記の珊瑚セ
ラミック1aを水Wと反応させ作られたアルカリイオン
水にその振動力を与える。最後に、ファン7により、上
記の超音波発振器6により放出された負イオン空気Aに
風力を与える。そこで、この負イオン空気Aは、図2に
示すごとくに、空気流通路8を螺旋状に回転しながら急
速に通過し、空気排出口9から外部に放出される。
【0030】かようにして、この機能生理活性負イオン
空気の製造方法は、珊瑚セラミックカトリッジ1を装着
した脱着式容器2と、開閉が可能であるスプリング式水
流入口3と、除菌性の銀膜珊瑚セラミックカートリッジ
4と、振動力を与える超音波発振器6(1.6〜2.8
MHz)と、超音波振動力により分裂した水分子を回転
送風するファン7から成る装置を用いる。
【0031】空気中のイオン量は、イオン移動度を利用
したイオンカウンタ(神戸電波(株)製KST−90
0)により求めることができる。この測定器は、1cc
当たりの負イオン数と正イオン数がカウンタできる。測
定条件は、密閉シルドルーム(1.5m×1.5m×
1.5m)にて、無風状態で、初期湿度は50%で、初
期温度は25℃であった。
【0032】以下に、本発明に用いる装置において、噴
き流せる電動ファンの回転数の変化によって発生する負
イオン空気と正イオン空気の変化の一実験例をのべる。
また図3と4は、外部的には同じ様な水蒸気を発生する
熱湯の加熱式加湿器のデータも測定した。まず、600
℃で焼成した珊瑚セラミックを水の中に入れ(pH7.
4〜7.8)、超音波周波数が2.4MHzで振動させ
て、電動ファンの回転数を160,180,200rp
mで外力を加えたとき、求められたデータである。
【0033】超音波振動発振器6と電動ファン7を稼働
してから、5分過ぎて、各外力による負イオン数は最大
値を示し、その後から緩やかに低下しながら、飽和し
た。また正イオン数も負イオン数も最大値を示すが、2
0分過ぎてからゼロ値まで、低下する。ところが、20
分後、室内湿度は初期湿度50%から、最大7%しか増
加しなかった。
【0034】一方、水を加熱して、水蒸気を発生した場
合、負イオンはほとんど増加しないし、逆に正イオン数
と室内湿度が大きく増加した。このことから、加熱によ
る水蒸気の水滴と超音波振動力によって微細水滴に分裂
した水分子の性質が異なることが分かる。以上の実験例
から、本発明の装置は、体によい範囲(60%以下)の
加湿機能と、機能生理的に意義が高い負イオンを容易に
発生していることが分かる。
【0035】
【発明の効果】本発明にかかる超音波振動力利用珊瑚セ
ラミックの機能生理活性負イオン空気製造方法は、以上
のごとくになしたゆえに、上記の課題を解決して以下の
ごとき多大な効果が生じた。すなわち、風化珊瑚粉を使
用したので非常に低価格である一方、超音波や風力によ
りその効果が一層上がった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる超音波振動力利用珊瑚セラミッ
クの機能生理活性負イオン空気製造方法のブロックダイ
アグラムである。
【図2】図1の実施例に用いた装置の主要部の側面断面
図を示したものである。
【図3】図1のもののファンの回転数等と測定時間にお
ける負イオン数を表したグラフである。
【図4】図1のもののファンの回転数等と測定時間にお
ける正イオン数を表したグラフである。
【符号の説明】
1 珊瑚セラミックカートリッジ 1a 珊瑚セラミック 2 脱着水容器 3 超音波発振器 4 ファン A 負イオン空気 W 水

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】風化珊瑚粉を焼成し、この焼成した珊瑚セ
    ラミックを水と反応させ、この珊瑚セラミックを水と反
    応させ作られたアルカリイオン水に超音波発振器の振動
    力を与え、この超音波発振器により放出された負イオン
    空気(アルカリイオン化した水分子を含んだ空気)に風
    力を与える、ことより構成されることを特徴とした超音
    波振動力利用珊瑚セラミックの機能生理活性負イオン空
    気製造方法。
  2. 【請求項2】風化珊瑚粉を焼成して造成された珊瑚セラ
    ミックを水と反応させ、この珊瑚セラミックを水と反応
    させ作られたアルカリイオン水に超音波発振器の振動力
    を与える、ことより構成されることを特徴とした超音波
    振動力利用珊瑚セラミックの機能生理活性負イオン空気
    製造方法。
  3. 【請求項3】風化珊瑚粉を焼成して造成された珊瑚セラ
    ミックを水と反応させ、この珊瑚セラミックを水と反応
    させ作られたアルカリイオン水に超音波発振器の振動力
    を与え、この超音波発振器により放出された負イオン空
    気(アルカリイオン化した水分子を含んだ空気)に風力
    を与える、ことより構成されることを特徴とした超音波
    振動力利用珊瑚セラミックの機能生理活性負イオン空気
    製造方法。
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