JP2000224481A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JP2000224481A
JP2000224481A JP11020668A JP2066899A JP2000224481A JP 2000224481 A JP2000224481 A JP 2000224481A JP 11020668 A JP11020668 A JP 11020668A JP 2066899 A JP2066899 A JP 2066899A JP 2000224481 A JP2000224481 A JP 2000224481A
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JP11020668A
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English (en)
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Kunitoshi Matsumoto
国敏 松本
Satoru Oishi
悟 大石
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般的なジオメトリー処理と歪み補正手段を
結合して一工程でこれら2つの処理を行うこと。 【解決手段】 歪み補正テーブル作成部はファントムワ
イヤー画像よりI.I.の構造に起因する透視画像歪み
を補正する全撮影角度毎の補正テーブルを作成して、L
UTに格納する。現収集画像の撮影角度に対応する補正
テーブルを前記メモリから読み出し、これに回転などの
任意のジオメトリー処理を施し、得られた補正テーブル
のデータをアドレス発生器にセットする。これによっ
て、前記ジオメトリー処理を施された補正テーブルのデ
ータに基づいて、画像メモリに一旦記憶された現収集画
像を読み出す。読み出された画像は前記歪み補正とジオ
メトリー処理が一度になされた画像に成り、これがD/
A変換されてモニタに表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検者にX線など
の放射線を当てて透視画像を撮像するX線診断装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のX線診断装置において、X線の照
射量を制御する方法としては、下記に示すような方法が
あった。
【0003】X線フイルムを用いる方法の場合、X線を
照射するX線源、被写体、X線フィルムの順番に配置す
る。被写体とフィルムの間に、半導体検出器又はシンチ
レーティング光ファイバーを配置して、フィルムに入射
するX線量をモニターし、入射したX線量が所定の値に
達したところでX線を遮断する。
【0004】また、I.I.(Image Intensifier)−テ
レビ(TV)システムの場合、X線源、被写体、イメー
ジ・インテンシファイア、光学系、TVカメラの順番に
配置する。このシステムでは、X線管から被検体にX線
を曝射し、被検体を透過した透過X線像をイメージ・イ
ンテンシファイアで光学像に変換し、この光学像をTV
カメラで映像信号に変換してTVモニタで前記被検体の
透視像を表示するものである。
【0005】図19は、従来のX線診断装置の構成例を
示したブロック図である。X線診断装置は、X線を曝射
する管球1、人体などの被検体2、透過X線像を光学像
に変換するイメージ・インテンシファイア(I.I.)
3、光学像を映像信号にするTVカメラ4、管球1の動
作を制御するX線コントローラ5、Cアーム/寝台6、
管球1の動作に合わせTVカメラ4の動作を制御するタ
イミング制御部7、装置全体の制御を司るCPU8、こ
のCPU8が動作するためのワーキングメモリであるメ
モリ9、TVカメラ4からの映像信号をデジタル信号に
変換するA/D変換部10、TVカメラ4で撮像した透
視画像の処理を行う画像処理部11、I.I.−TVシ
ステムで撮像した透視画像の歪みを補正するためのデー
タを一覧とした歪み補正テーブルを作成する歪み補正テ
ーブル作成部12、デジタル透視画像をアナログの映像
信号に変換するD/A変換部13、アナログの映像信号
を画面に表示するモニタ14を有している。また、上記
画像処理部11は汎用画像処理部111と歪み補正処理
部112から成っている。
【0006】図20は図19に示した画像処理部11の
詳細構成例を示したブロック図である。画像処理部11
は、画像メモリ1111、アドレス発生器1112、画
像の回転や拡大処理を行なうジオメトリー処理部111
3、補間処理部1114、ノイズリダクション処理部1
115、階調変換処理部1116、コントラスト強調処
理部1117、エッジ強調処理部1118、歪み補正処
理部112、補間処理部1121を有している。
【0007】次に上記した従来例の動作について説明す
る。X線コントローラ5はX線曝射のタイミングや画像
処理に関する種々のタイミングを発生/制御し、このX
線コントローラ5により、X線管1は被検体2にX線を
曝射する。イメージ・インテンシファイア3は被検体2
の透過X線を検出して光学像に変換する。TVカメラ4
は光学系を経由してきた前記光学像を映像信号に変換す
る。この映像信号はA/D変換部10に入力され、ディ
ジタルX線画像信号に変換されてから後段の歪み補正テ
ーブル作成処理部12及び画像処理部11に入力され
る。
【0008】歪み補正テーブル作成部12は透視画像の
実収集時に必要な補正テーブルを作成する為のものであ
り、実収集時には使用しない。この場合、補正テーブル
作成作業では、実収集を行う前に、予め、補正テーブル
作成に必要な画像を収集する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のI.I.−TVシステムでは、イメージ・インテ
ンシファイア3の表面の構造上及び地磁気等に起因する
歪みから画像が幾何学的に歪んだ画像が得られてしまう
ことが知られている。この幾何学的な歪み補正の方法に
関しては、既に幾つかの特許が出願済み(特願平9−3
15174、特願平8−162145)である。この方
法は、事前処理として格子状のワイヤー・ファントム画
像の歪み分布をソフトウェア等で自動的に計測し、その
結果(補正テーブル)をリアルタイム収集画像に反映す
るというもので、図19に示した従来例の歪み補正テー
ブル作成部12も、上記した方法を用いて、補正テーブ
ルを作成している。
【0010】このように補正テーブルを用いて前記幾何
学的な歪み補正を施し、更に、回転や拡大などのジオメ
トリー処理を施す場合、幾何学的な処理を2回行わなけ
れば成らず、処理に時間が掛かると共に、誤差分の混入
も2回となって、画像品質が悪化する恐れがあった。
【0011】ところで、近年、回転DSA(Digital Su
btraction Angiography)が施行されている。この回転D
SAに限って言えば、収集画像の全てを補正するには非
常に多くの収集角度毎の補正テーブル(テーブルデー
タ)が必要となり、現実的ではない。また、全ての収集
角度毎の歪み分布抽出は自動計算により行われると言っ
ても、計測/計算の為に多大なインストール時間を費や
さねばならない。
【0012】また、X線断層撮影は、X線を連続的に曝
射しつつ、例えばイメージ・インテンシファイア3を管
球1と平行且つ逆方向に患者の周り20度もしくは40
度程度動かし、得られたX線画像を全て単純加算するこ
とにより、フォルクラム面での断層画像を再生してい
る。しかし、画像中心付近では割と鮮明な画像を得るこ
とが出来るが、画像周辺部は不鮮明であることが多い。
その為、何らかの濃度斑補正手段を講じる必要がある。
また、この断層撮影においてもイメージ・インテンシフ
ァイア3の画像に歪みが存在するため、これについても
幾何学的な補正が必要であるが、従来例による歪み分布
の抽出では処理に多大な時間を要するという問題があっ
た。
【0013】本発明は、上述の如き従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的は、回転DSAにお
いては、任意角度間隔毎に補正テーブルを持つだけで全
撮影角度におけるI.I.の構造に起因する歪み補正を
リアルタイムに行ことができ、また、一般的なジオメト
リー処理と前記歪み補正処理を結合して一工程でこれら
2つの処理を行うことができ、更にX線断層撮影時に於
いても、I.I.構造に起因する歪み補正処理を行うこ
とができ、その上、画像周辺部の濃度斑を補正すること
ができるX線診断装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明の特徴は、X線源から曝射されたX線を
被検体に透過させることにより得られる透過X線像をイ
メージ・インテンシファイアで光学像に変換し、この光
学像をテレビカメラで映像信号に変換し、テレビモニタ
に前記被検体の透視画像を表示するX線診断装置におい
て、前記イメージ・インテンシファイアの構造に起因す
る画像歪みを補正するテーブルデータを作成する補正デ
ータ作成手段と、この補正データ作成手段により作成さ
れたテーブルデータに任意のジオメトリー処理を施すジ
オメトリー手段と、収集された前記光学像のデジタル映
像信号を前記テーブルデータに従って補正する画像補正
手段とを備えたことにある。
【0015】この第1の発明によれば、収集した透視画
像に対して歪補正に、回転とか拡大等のジオメトリー処
理を施す必要がある場合、対応する角度の歪み補正用テ
ーブルデータそのものに、必要なジオメトリー処理を施
した後、このテーブルデータを用いて収集した画像の座
標を変換する。これにより、イメージ・インテンシファ
イアの構造に起因する画像歪みと、前記必要なジオメト
リー処理が同時になされ、得られた画像は前記歪みが補
正され、且つ、拡大などの処理がなされたものと成る。
【0016】第2の発明の特徴は、前記画像変換手段
は、補正データ作成手段により作成されたテーブルデー
タに任意のジオメトリ処理を施した後、収集された前記
光学像のデジタル映像信号を前記ジオメトリ処理された
テーブルデータに従って変換することにある。
【0017】第3の発明の特徴の収集された光学像の撮
影角度に対応するテーブルデータがない場合、前記撮影
角度の近傍の撮影角度に対応するテーブルデータに補間
処理を施して、収集された画像の撮影角度に対応するテ
ーブルデータを作成することにある。
【0018】この第3の発明によれば、当初作成して保
持しておく、歪み補正用のテーブルデータは全撮影角度
毎でなく、疎らな任意の撮影角度間隔毎であるため、作
成する補正用のテーブルの数を削減でき、処理時間を短
くすることができ且つ、前記テーブルデータを保持する
メモリなどの容量を小さくすることができる。
【0019】第4の発明の特徴の前記補正データ作成手
段は、前記撮影角度の近傍の撮影角度に対応するテーブ
ルデータを極座標補間して収集された画像の撮影角度に
対応するテーブルデータを作成することにある。
【0020】この第4の発明によれば、前記撮影角度の
近傍の撮影角度に対応するテーブルデータの回転中心を
求め、この回転中心を中心として必要な撮影角度のテー
ブルデータが得られるように極座標補間することによ
り、精度の高い補間を行うことができ、必要な撮影角度
のテーブルデータを精度良く得ることができる。
【0021】第5の発明の特徴の前記補正データ作成手
段で補正データを作成する際、近接する既に作成された
テーブルデータからそれぞれ対応する点を求め、それぞ
れの点から一定範囲内だけを探索することにより新たな
補正データを作成することにある。
【0022】第6の発明の特徴は、X線源からX線を被
検体に曝射しながらX線源とX線検出器を被検体の周り
100度未満回転することにより得られた複数のX線透
視画像からX線断層画像を得るX線診断装置において、
前記X線源と前記X線検出器に関する空間的位置関係を
取得する測定手段と、前記得られた空間的位置情報に基
づいて、前記X線透視画像の濃度斑の補正を行う濃度補
正手段とを備えたことにある。
【0023】この第6の発明によれば、例えば、X線が
イメージ・インテンシファイアなどのX線検出器面に入
射される入射角度や、X線軌跡長の相違で前記濃度斑が
生じるため、前記入射角度とX線軌跡長の相違による濃
度斑を補正する補正係数をそれぞれ画素毎に求め、これ
ら補正係数を画素毎の画像データに掛けることにより、
前記X線透視画像の濃度斑の補正が行なわれる。
【0024】第7の発明の特徴の前記濃度補正手段は、
前記得られた空間的位置情報に基づいて、前記X線源か
らのX線の曝射量を調整するか、若しくは、前記X線源
からのX線の曝射間隔や前記X線源の移動速度を調整す
ることにある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明のX線診断装置の
第1の実施の形態を示したブロック図である。X線診断
装置は、X線を曝射するX線管球(以降単に管球と称す
る)21、人体などの被検体22、透過X線像を光学像
に変換するイメージ・インテンシファイア(I.I.)
23、光学像を映像信号にするTVカメラ24、管球2
1の動作を制御するX線コントローラ25、Cアーム/
寝台26、管球21の動作に合わせTVカメラ24の動
作を制御するタイミング制御部27、装置全体の制御を
司るCPU28、このCPU28が動作するためのプロ
グラムやデータを記憶するメモリ29、TVカメラ24
からの映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換部
30、TVカメラ24で撮像した透視画像に歪み補正や
各種処理を施す画像処理部31、実収集画像を格納する
画像メモリ32、デジタル透視画像をアナログの映像信
号に変換するD/A変換部33、アナログの映像信号を
画面に表示するモニタ34を有している。
【0026】図2は図1に示した画像処理部31の詳細
構成例を示したブロック図である。実収集画像を格納す
る画像メモリ(画像ストレージデバイス)32、画像メ
モリ32から画像データを読み出すためのアドレス発生
器311、イメージ・インテンシファイアの表面の幾何
学的歪みに起因した画像の歪みを補正する歪み補正テー
ブル作成部312、歪み補正テーブルの補間を行なう補
間処理部313、画像の回転、拡大、縮小などの幾何学
的な処理を行なうジオメトリー処理部314、画像のノ
イズを低減する処理を行なうノイズリダクション処理部
315、画像のコントラストを強調する処理を行なうコ
ントラスト強調処理部316、画像の階調を変換する階
調変換処理部319及び画像の縁を強調する処理を行な
うエッジ強調処理部320及び歪み補正テーブルを専用
に格納するルックアップテーブル(LUT)321を有
している。
【0027】次に本実施の形態の動作について説明す
る。X線コントローラ25はX線曝射のタイミングや画
像処理に関する種々のタイミングを発生/制御し、この
X線コントローラ25により、管球21は被検体22に
X線を曝射する。イメージ・インテンシファイア23は
被検体22の透過X線を検出して光学像に変換する。T
Vカメラ24は光学系を経由してきた前記光学像を映像
信号に変換する。この映像信号はA/D変換部30に入
力され、ディジタルX線画像信号に変換されてから後段
の画像処理部31に入力される。
【0028】画像処理部31の歪み補正テーブル作成部
312は透視画像の実収集時に必要な補正テーブルを作
成する為のものであり、実収集時には使用しない。この
場合、補正テーブル作成作業は実収集を行う前に、予
め、補正テーブル作成に必要な画像を収集しておく必要
がある。以下にその具体例を示す。
【0029】歪み補正テーブル作成部312は補正テー
ブル作成の為の被検体として、格子状の例えば図6に示
すようなワイヤーファントムを使用する。この格子状被
検体を用いて、検査に必要な撮影角度、SID(管球1
とI.I.間の距離)、イメージ・インテンシファイア
のサイズ毎に撮影を行う。
【0030】次に収集されたファントム画像中の格子点
位置を割り出す。格子点の割り出しは歪み補正テーブル
作成部312により図3のフローチャートに示した処理
により行われる。
【0031】先ず、収集された画像は中心部が明るく画
像の周辺部に行くほど暗くなるといっ濃度斑が存在する
為、ステップ301にて、濃度斑の補正を行う。次に、
濃度斑を補正した収集画像に対し、ステップ302に
て、垂直方向のみ及び水平方向のみぼけ処理を施した2
つのぼけ画像を作成する。ステップ303にて、それぞ
れのぼけ画像に対し閾値処理によって垂直方向及び水平
方向のワイヤー成分を抽出する。これによって、ワイヤ
ー成分とそうで無い成分で構成される2値化された2つ
の画像が作成される。更にステップ304にて、これら
の2値画像に対し細線化処理を施す。ステップ305に
て、この2つの細線化画像の論理積をとることにより、
格子点位置を計測する。最後にステップ306にて、画
像外縁部に対する格子点の外挿処理を行うことにより、
全ての格子点位置を詳細に把握する。
【0032】前記の作業により格子点上の位置関係に限
っては、歪んだ収集画像と補正画像間の位置の対応関係
が決められる。しかしながら、格子点上にない画素につ
いては上記2画像間の位置関係は未だ決定されていな
い。そこで既に対応関係が決定されている格子点を利用
し、補間処理部313による4点近傍線形補間の様な補
間処理を用いて残りの画素の対応関係を導出する。以上
の処理により画像中の全画素に関する対応関係が決定さ
れ、歪み補正テーブル作成部312にて歪み補正テーブ
ルが作成される。
【0033】この歪み補正テーブルは前記した様に、撮
影角度、SID、イメージ・インテンシファイアのサイ
ズにより異なる為、必要に応じた歪み補正テーブルを予
め作成しておく。これら一連の補正テーブル作成作業は
上記の様に専用のハードウェア(歪み補正テーブル作成
部312)を利用して行っても良いし、CPU(ソフト
ウェア)8によって計算して作成しても良い。最後に作
成されたこれらの歪み補正テーフルはシステム内のメモ
リ29に格納される。
【0034】さて、本例の目的のひとつは汎用的な画像
処理の1つであるジオメトリー処理部314によるジオ
メトリー処理と、上記した歪み補正処理部312による
歪み補正処理を一工程で実行することである。ここでは
ジオメトリー処理として代表的な線形1次変換であるa
ffine変換を考える。affine変換の概念は下
式で表すことが出来る。
【0035】
【数1】 ここで(Xn、Yn)は変換後の画像座標、(xn、y
n)は変換前の画像座標を表す。affine変換を用
いた一般的なジオメトリー処理は上式の概念をハードウ
ェア若しくは、ソフトウェアにて具体化することにより
実現される。本例では、変換前の画像座標の代わりに予
め作成された歪み補正テーブルを使用する。図4はこの
歪み補正テーブルの一例である。
【0036】上記のように、歪み補正テーブルの(x
n、yn)に例えば回転などのジオメトリー処理を施す
ことは、先に歪み補正処理を施した後、例えば回転など
のジオメトリー処理を施すということと等価的な操作と
なる。
【0037】先ず、CPU28が画像処理パラメータを
ジオメトリー処理部314にセットする。これらのパラ
メータのセッティングは被検体22の透視画像の実収集
前に行われるか、若しくは実収集中の時はビデオ信号の
ブランキング期間を利用して行われ、複数処理に関する
パラメータのセッティングが可能である。本例の歪み補
正処理とジオメトリー処理の合成処理に関しては上式で
示した様なaffine変換に関するパラメータ(a、
b、c、d、c、f)がセットされる。
【0038】次に撮影角度、イメージ・インテンシファ
イアのサイズ、SIDの様な収集条件に基き、予め用意
された歪み補正テーブル群の中から条件に合った補正テ
ーブルを選択する。これには選択した補正テーブルをそ
の都度メモリ29から読み出しても良いし、処理速度の
向上を図るなら選択した歪み補正テーブルを格納する為
のルック・アップ・テーブル(LUT)321を本例の
ように設けても良い。
【0039】以下、ジオメトリー処理部314は補正テ
ーブルを参照しながら上記したように任意のジオメトリ
ー変換を行い、座標に関する新たな対応関係を導出す
る。この新たな対応関係はアドレス発生器311に送ら
れる。
【0040】一方、収集画像は画像メモリ32上に一旦
格納される。次に、画像メモリ32上に格納された収集
画像を基に補間処理部313にて補間処理を施す。この
際、画像デ一タの読み出しに必要なアドレス情報はアド
レス発生器311が発生する。
【0041】これにより、画像メモリ32から読み出さ
れた画像は、読み出された時点で、イメージ・インテン
シファイアによる画像歪みの補正と回転などのジオメト
リー処理が一度になされた画像となる。必要があれば、
次段の画像処理の為に画像メモリ32ヘ処理済みの画像
を書き込み、任意の画像処理を引き続き実行する。任意
の画像処理が施された画像はD/A変換部33を経由し
てモニタ34に出力される。
【0042】本実施の形態によれば、イメージ・インテ
ンシファイアによる画像歪みを補正するための補正テー
ブルに任意のジオメトリー処理を施しておき、この補正
テーブルによって、実収集画像に補正を施せば、イメー
ジ・インテンシファイアによる画像歪み補正と任意のジ
オメトリー処理を同時に行なうことができる。これによ
り、画像に対する補正処理が1回で済むので、画像デ一
タに混入する誤差分を小さくすることができ、品質の良
好な透視画像を得ることができる。
【0043】また、補間処理用のハードウェア・リソー
スが1つで済むため、回路規模を小さくでき、装置を小
型安価にすることができる。更に、2つの別々の工程で
行つていた処理をーつの工程で一気に処理できる為、処
理時間を短縮化することができる。
【0044】次に上述した本発明のX線診断装置の第1
の実施の形態の変形例について説明する。但し、この場
合は第1の実施の形態で示したハードウェア構成例をそ
のまま適用出来るため、図1、図2に示した構成を借用
して説明する。歪み補正テーブルは収集時の角度、SI
D、イメージ・インテンシファイアのサイズの様な収集
条件に依存する。また、ジオメオリ処理に関するパラメ
ータは、患者に対するCアーム/寝台26のアクセス方
向が変更されたという状況等が生じない限り、透視画像
収集中は殆ど固定されたままである。このことを利用す
れば、収集条件によって選択された歪み補正テーブルそ
のものに必要なジオメトリー変換情報を付加し、新たな
歪み補正テーブルとして作成するという方法を講じるこ
とができる。
【0045】即ち、透視画像の収集条件によって選択さ
れた歪み補正テーブルをメモリ29若しくはLUT32
1より呼び出し、その補正テーブルそのものをジオメト
リー処理部314により回転等の特定のジオメトリー処
理をする。更にこのジオメトリー処理された新規補正テ
ーブルを図中のLUT321に格納する。この情報はア
ドレス発生器321に送られ、歪み補正処理の際の画像
の呼び出しに必要なアドレス情報をセットする。これに
より、画像メモリ32から読み出された画像は、読み出
された時点で、イメージ・インテンシファイアによる画
像歪みの補正及び回転などの特定のジオメトリー処理さ
れた画像となる。
【0046】本実施の形態によれば、ジオメトリー処理
された新規補正テーブルを用いるため、その後、ジオメ
トリー処理を行なう必要がなくなり、第1の実施の形態
と同様の効果がある上に、一度ジオメトリー処理すれ
ば、実収集時は、これを行なう必要がないため、更に処
理時間を短縮化することができる。
【0047】ところで、回転DSAの場合、冒頭の従来
技術のところでも指摘した様に、各収集画像の幾何学的
な歪みを補正するには全撮影角度毎の歪み補正テーブル
が必要となる。この場合、上記した第1及びその変形の
実施の形態で示した様に全撮影角度毎にワイヤーファン
トム像を収集して順次、歪み補正テーブルを作成しても
良いが、これは非現実的である。その理由は、全撮影角
度に加えて、SIDやイメージ・インテンシファイア・
サイズというパラメータも存在しているため、莫大な数
の補正テーブルを用意する必要がある上、それらをシス
テムにインストールするまでに莫大な時間がかかるから
である。
【0048】次に本発明のX線診断装置の第3の実施の
形態について説明する。但し、この場合は第1の実施の
形態で示したハードウェア構成例をそのまま適用出来る
ため、図1、図2に示した構成を借用して説明する。一
般的には収集する角度の間で疎らに画像収集を行って歪
み分布を計測し、その間は付近のデ一タを用いて補間す
ることが考えられる。補間法としては、近傍点置換法や
2次元線形補間法が用いられているが、S字歪みの発生
原理から考えると、それらの補間法では誤差が大きくな
る。
【0049】そこで、本例では、回転DSA収集の場
合、図5のフローチャートに示すような方法により補間
時の誤差を少なくしている。先ず、ステップ501に
て、ある任意の角度間隔毎にワイヤー・ファントム画像
を収集し、次にステップ502に進み、図3に示した処
理と同様の処理で各収集画像上での格子点位置を詳細に
測定する。次にステップ503に進み、前記任意の角度
間隔毎に歪み補正テーブルを作成し、それをメモリ29
に格納する。
【0050】ここで、イメージ・インテンシファイアの
検出面以外は磁気シーシールドされており、磁気はイメ
ージ・インテンシファイア前面より入射する。その時、
電子ビ−ムの進行方向とのなす角が大きければ、大きい
力が電子ビ−ムにかかる。
【0051】その結果、図6に示すように、画像面上で
は歪み分布が恰も回転している様に変化する。そこで、
前記したような1次線形補間の代わりに極座標補間を実
施する。極座標の原点は歪み分布の回転中心である。ス
テップ504では、この回転中心を求めている。但し、
歪み分布の回転中心は必ず画面中央に固定されると近似
的に仮定しても良し、図7に示したような作業で中心点
を算出しても良い。
【0052】以下、前記回転中心を求める方法について
説明する。隣り合う歪み分布同士において、任意の矩形
領域について対角線を引くと、互いに対応した対角線同
士により2つの交点が得られる。この2つの交点で構成
する線分上の中点を導出し、この中点を歪み分布の回転
中心とする。この歪み分布の回転中心は各々の隣り合っ
た歪み分布同士について算出しておく。
【0053】上記した前処理をした後、回転DSAの透
視画像の実収集が図8のフローチャートに示すような手
順で行なわれる。まず、ステップ801にて、任意の角
度で被検者22の透視画像の実収集を開始する。ステッ
プ802にて、この時の収集角度、SID.I.I.サ
イズの諸条件に合うに補正テーブルがLUT321内に
存在するかどうか検索する。
【0054】もし、ステップ803にて、存在すると判
明すれば、ステップ807に進んで、歪み補正テーブル
作成部312はその補正テーブルを用いて歪み補正処理
を行う。
【0055】もし、ステップ804にて、存在しないと
判明すれば、ステップ805にて、LUT321の補正
テーブルの中から最寄りの収集角度の補正テーブルを選
択する。次にステップ806にて、選択した補正テーブ
ルに補間処理部313による極座標補間処理をして、現
収集角度に合致した補正テーブルを作成する。この極座
標補間処理の際は前もって図5のステップ504にて算
出した極座標原点(回転中心点)を使用する。以降は第
1の実施の形態で示した様な処理の流れで、収集画像を
処理し、それを格納して表示する。
【0056】本実施の形態によれば、ある任意の角度間
隔毎にワイヤー・ファントム画像を収集し、任意の角度
間隔間だけの補正テーブルを持ち、間の角度については
極座標補間処理を実施して、現収集条件用の歪み補正テ
ーブルを作成することによって、I.I.の画像歪みを
補正することができる。これにより、前記歪み補正のた
めの計測や計算を大幅に削減することができ、処理時間
を短縮化することができる。しかも、単純な1次線形補
間法よりも高精度な極座標補間処理を実施しているた
め、補間時の誤差を少なくすることができ、精度の高い
歪み補正を行なうことができる。
【0057】その上、予め計測するデ一タ量を減らすこ
とが出来るので、データのインストール時間を短縮する
ことができ、更に、システム内に前もって格納しておく
べきテーブルデータ量も減るので、メモリ29やLUT
321などの余分なハードウェア・リソースが不要にな
り、回路規模を小さくでき、装置を安価にすることがで
きる。
【0058】従って、本発明は回転DSA収集に限ら
ず、多くの歪み補正テーブルを前もつてシステムにイン
ストールしておく必要がある場合について適用すること
が出来、同様の効果を得ることができる。
【0059】次に本発明のX線診断装置の第4の実施の
形態について説明する。但し、この場合は第1の実施の
形態で示したハードウェア構成例をそのまま適用出来る
ため、図1、図2に示した構成を借用して説明する。本
例は、回転DSAに於ける歪み分布は撮影角度に対する
依存性が強い。そこで、前回の角度の計測済みである歪
み分布を利用し、計測済みの歪み分布の交点付近のみを
検索し、現撮影角度の歪み分布を導出して、処理量の削
減を図ったものである。
【0060】即ち、前回の収集角度の歪み補正テーブル
より、格子点が存在する座標を得る。これは補正テーブ
ルに変換する前の歪み分布デ一タを利用しても良い。こ
の座標情報を元に、新たに収集された歪みのあるワイヤ
ー・ファントム画像上に図9に示すように、前回の格子
点を含む所定領域についての処理ROI(図中白抜きの
部分)を設置する。この設置したROI内についてのみ
パターンマッチング等の格子点位置を決定する方法を適
用し、これにより、新収集ファントム画像上の任意の格
子点位置を把握する。
【0061】従って、歪み補正テーブル作成部312は
上記作業を繰り返し、全格子点位置を取得して歪み分布
を得る。その後、補間処理を行い、歪み補正テーブルを
作成する。
【0062】また、ROI内の格子点位置を決定する方
法として、クロスフィルターを用いたパターン・マッチ
ングによって格子点位置の決定を行っても良い。クロス
フィルターは格子形状に併せて経験的に複数種類用意し
ても良いし、以下述べる様な単純な正クロスフィルタ一
を用いた閾値パターン・マッチングでも良い。
【0063】図10は正クロスフィルターによる閾値パ
ターン・マッチングの処理の流れを示したフローチャー
トである。歪み補正テーブル作成部312はステップ1
01にて、前回収集した角度の補正テーブルの中から格
子点が存在する座標を取得する。ステップ102にて、
新たに収集された歪みのあるワイヤー・ファントム画像
において、上記格子点が存在する画像に処理ROIを設
置する。その後、ステップ103に進んだ場合は従来法
のパターンマッチングなどを用いて、格子点位置を決定
した後、ステップ105に進む。
【0064】一方、ステップ104に進んだ場合は、任
意のクロスフィルターを用いたパターン・マッチング処
理による格子点位置の決定を行なう。ここで、正クロス
フィルタの一例を図11に示し、ROIにより切り出さ
れた領域を図12に示す。
【0065】ここで、ステップ104の処理を更に詳し
く説明すると、設置された処理ROI内について、正ク
ロスフィルターとROIによって切り出された画像領域
の論理積をとる。これにより、その画像領域中のワイヤ
ー成分とフィルターが重なり合う画素の数が把握でき
る。この作業をROI内に於いて1画素ずつずらしなが
ら、重なり合う画素数を順次求めていく。全てについて
この作業が終了したならば、最大の重複画素数が得られ
た時の正クロスフィルターの中心位置に格子点が存在す
ると考えることが出来る。その後、ステップ105に進
み、格子点位置の詳細な測定を行なう。
【0066】本実施の形態によれば、上記した一連の作
業を繰り返すことにより、新たに収集された歪み画像に
関する歪み分布を得ることが出来、更に、新たに収集す
る度にこの方法を講じて行けば、短時間で次々と全収集
角度の歪み補正テーブルを作成していくことが出来る。
また、ディジタル断層撮影収集に於いては収集角度が深
くなるにつれて図12に示すように歪み分布が変形する
為、ステップ103の従来法だけでは抽出が困難である
が、ステップ104で示した方法を用いることにより、
ディジタル断層撮影についても、本例を適用することに
より、ディジタル断層用の歪み補正テーブルを作成する
ことができ、I.I.の構造に起因する断層像の歪みを
補正することができる。
【0067】図13は本発明のX線診断装置の第5の実
施の形態を示したブロック図である。本例のX線診断装
置は濃度班補正部317、画像加算部318を備え、デ
ィジタル断層撮影時の濃度斑補正機能を備えている。他
の構成は図1に示した第1の実施の形態と同様である。
【0068】次に本実施の形態の動作について説明す
る。図14はディジタル断層撮影の概念を説明する図で
ある。ここでは説明を簡単にするため、X線源とI.
I.が平行且つ逆方向に移動しつつデータ収集する場合
を例に用いる。X線管球21から曝射されるX線を複数
の角度から被検体22に照射し、これをX線検出器35
で受光することにより、その透視画像を撮影する。以
下、図15を用いてディジタル断層撮影時の濃度斑補正
方法について説明していく。
【0069】先ず、補正にあたり、基準値としてSID
が最小値をとる撮影位置のSID(=m)と検出面長
(=d)を採用する。任意の撮影位置で収集された画面
の或る画素位置に於けるX線軌跡と検出面132が為す
角度をθとする。また、補正面(濃度斑補正の際の概念
的な検出面。SID線mlと直交する。)131と検出
面132がなす角度をφとする。
【0070】X線の検出器面133への入射角度に起因
する濃度斑の補正は、この補正面長dlと基準撮影位置
の検出面長dより算出された補正係数により補正するこ
とが出来る。補正面長dlは予め正確に求めて良いが、
角度θを用いて近似的に次式で表しても良い。
【0071】 dl=d*cosφ=d*cos(π/2−θ) 従って、入射角度に対する補正係数αは次式で表され
る。
【0072】α=d/dl=1/cos(π/2−θ) この補正係数αを各画素に対して掛けることにより補正
がなされる。
【0073】また、イメージ・インテンシファイアの様
に検出器面133が図16に示すように構造的に歪んで
いるケースも考えられる。この時は或る画素位置に於け
る接線とその位置のX線軌跡がなす角度(θ´)を求
め、上式においてθの代わりにθ´を用いれば良い。
【0074】次に、X線軌跡長の相違に起因する濃度斑
の補正について述べる。X線の強度は距離の2乗に反比
例することを利用する。図15中のmlは次式で求める
ことが出来る。
【0075】ml=m/sinθ 従って、X線軌跡長の相違に起因する濃度斑の補正係数
βは、β=IX/m2÷(IX/ml2)=ml2/m2
1/sin2θとなる。
【0076】但し、IXはX線管球の曝射口付近でのX
線強度である。この補正係数を任意撮影位置の各画素毎
に求めて補正を行う。従って、濃度斑補正としては、こ
のαとβの2つの補正係数を各画素にかけることにより
行うことが出来る。また、検出器面133を任意角度に
傾けることが出来る検出器131を用いる場合は(平面
検出器35の1つのバリエ一ションとして、この様な検
出器131も考えられるので、)X線軌跡に関する補正
だけを施せばよい。この場合、検出面132に対する検
出器35の傾き角度情報と撮影位置に応じて、図17に
示した線分BC及びACの長さを求める手段を設けて
(若しくは、予め事前情報として持っておく)、mlを
算出すれば良い。
【0077】更に、X線軌跡の相違に起因する濃度斑補
正に関しては、図18に示すように、フォルクラム面1
34に投影したX線管球像の位置情報に基づいて、X線
量の調整を行っても良い。この場合は各撮影画像に対し
て或る補正係数を画像全体に一律にかけることと等価的
な補正処理となる。
【0078】また、フォルクラム面134に投影したX
線管球像が等間隔になる様にX線の曝射間隔やX線管球
21の移動速度を調整しても良い。この場合も上記の様
に収集画像に対して或る一律の補正をなしたことと等価
になる。これを実施した上で、上記で述べてきた様なX
線軌跡に対する補正(補正係数βを画素毎に求めてかけ
る)や入射角度に対する補正(補正係数αを各画素、毎
に求めてかける)を実施すれば、より正確な濃度斑補正
を実施することが出来る。
【0079】また、フオルクラム面134で等間隔なX
線管球投影像が得られない場合は、フオルクラム面13
4で隣接するX線管球21間の距離と補正係数(=γ)
との積が全撮影方向で一定になる様に各撮影位置での補
正係数を決定し、各画像にその補正係数(=γn)をか
けても良い。これを実施した上で上記で述べてきた様な
補正係数α、βによる補正を施せば、より正確な濃度斑
補正を実施することが出来る。
【0080】γn=dn/Const γnは各撮影位置で画像中の全画素に対し、一律にかけ
る補正係数、dnは隣接するX線管球投影像間の距離で
ある。const.は任意。
【0081】本実施の形態によれば、断層撮影によるフ
ォルクラム面134での断層画像に対して濃度班補正を
施すことにより、画像周辺部も鮮明な断層画像を再生す
ることができる。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のX
線診断装置によれば、回転DSAにおいては、任意角度
間隔毎に補正テーブルを持つだけで全撮影角度における
I.I.の構造に起因する歪み補正をリアルタイムに行
ことができると共に、インストール時間の短縮化が図る
ことができる。また、一般的なジオメトリー処理と前記
歪み補正処理を結合して一工程でこれら2つの処理を行
うことができ、現状より少ないリソースで処理を実現出
来る。また、デ一タ補間作業が1度で済む為、画素値に
混入される誤差の影響を従来より低減することが出来
る。更にX線断層撮影時に於いても、I.I.の構造に
起因する透視画像歪みを補正することができると共に、
画像周辺部の濃度斑を精度良く補正することができ、周
辺部の画質向上、更に歪みのない鮮明な画像を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線診断装置の第1の実施の形態を示
したブロック図である。
【図2】図1に示した画像処理部の詳細構成例を示した
ブロック図である。
【図3】ファントム画像中の格子点位置を割り出す処理
を示したフローチャートである。
【図4】歪み補正テーブルの一例を示した表図である。
【図5】歪み補正テーブルの補間を行う前処理を示した
フローチャートである。
【図6】ワイヤーファントムの歪み分布を示した図であ
る。
【図7】ワイヤーファントムの中心を求める方法を示し
た説明図である。
【図8】歪み補正テーブルの補間処理を示したフローチ
ャートである。
【図9】ワイヤーファントム画像上に設定されたROI
の一例を示した図である。
【図10】正クロスフィルターによる閾値パターン・マ
ッチングの処理の流れを示したフローチャートである。
【図11】正クロスフィルターの一例を示した図であ
る。
【図12】ROIにより切り出された領域例を示した図
である。
【図13】本発明のX線診断装置の第5の実施の形態を
示したブロック図である。
【図14】ディジタル断層撮影の概念を説明する図であ
る。
【図15】ディジタル断層撮影時の濃度班補正方法を説
明する図である。
【図16】ディジタル断層撮影時の濃度班補正方法を説
明する他の図である。
【図17】ディジタル断層撮影時の濃度班補正方法を説
明する更に他の図である。
【図18】ディジタル断層撮影時の濃度班補正方法を説
明する更に他の図である。
【図19】従来のX線診断装置の構成例を示したブロッ
ク図である。
【図20】図19に示した画像処理部の詳細構成例を示
したブロック図である。
【符号の説明】
21 X線管球 22 被検体 23 イメージ・インテンシファイア 24 TVカメラ 25 X線コントローラ 26 Cアーム/寝台 27 タイミング制御部 28 CPU 29 メモリ 30 A/D変換部 31 画像処理部 32 画像メモリ(画像ストレージ・デバイス) 33 D/A変換部 34 モニタ 35 X線検出器 131 補正面 132 検出面 133 検出器面 134 フォルクラム面 311 アドレス発生器 312 歪み補正テーブル作成部 313 補間処理部 314 ジオメトリー処理部 315 ノイズ・リダクション処理部 316 コントラスト強調処理部 319 階調変換処理部 320 エッジ強調処理部 321 LUT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C093 AA01 CA39 EB02 FD07 FF02 FF11 5B057 AA08 AA09 BA03 BA15 CD12 CE11 CH07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源から曝射されたX線を被検体に透
    過させることにより得られる透過X線像をイメージ・イ
    ンテンシファイアで光学像に変換し、この光学像をテレ
    ビカメラで映像信号に変換し、テレビモニタに前記被検
    体の透視画像を表示するX線診断装置において、 前記イメージ・インテンシファイアの構造に起因する画
    像歪みを補正するテーブルデータを作成する補正データ
    作成手段と、 この補正データ作成手段により作成されたテーブルデー
    タに基づく画像補正処理と、任意のジオメトリ処理とを
    同時に行う画像変換手段とを備えたことを特徴とするX
    線診断装置。
  2. 【請求項2】 前記画像変換手段は、前記補正データ作
    成手段により作成されたテーブルデータに任意のジオメ
    トリ処理を施した後、収集された前記光学像のデジタル
    映像信号を前記ジオメトリ処理されたテーブルデータに
    従って変換することを特徴とする請求項1に記載のX線
    診断装置。
  3. 【請求項3】 収集された光学像の撮影角度に対応する
    テーブルデータがない場合、前記撮影角度の近傍の撮影
    角度に対応するテーブルデータに補間処理を施して、 収集された画像の撮影角度に対応するテーブルデータを
    作成することを特徴とする請求項1乃至2いずれかに記
    載のX線診断装置。
  4. 【請求項4】 前記補正データ作成手段は、前記撮影角
    度の近傍の撮影角度に対応するテーブルデータを極座標
    補間して収集された画像の撮影角度に対応するテーブル
    データを作成することを特徴とする請求項3に記載のX
    線診断装置。
  5. 【請求項5】 前記補正データ作成手段で補正データを
    作成する際、近接する既に作成されたテーブルデータか
    らそれぞれ対応する点を求め、それぞれの点から一定範
    囲内だけを探索することにより新たな補正データを作成
    することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の
    X線診断装置。
  6. 【請求項6】 X線源からX線を被検体に曝射しながら
    X線源とX線検出器を被検体の周り100度未満回転す
    ることにより得られた複数のX線透視画像からX線断層
    画像を得るX線診断装置において、 前記X線源と前記X線検出器に関する空間的位置関係を
    取得する測定手段と、前記得られた空間的位置情報に基
    づいて、前記X線透視画像の濃度斑の補正を行う濃度補
    正手段とを備えたことを特徴とするX線診断装置。
  7. 【請求項7】 前記濃度補正手段は、前記得られた空間
    的位置情報に基づいて、前記X線源からのX線の曝射量
    を調整するか、若しくは、前記X線源からのX線の曝射
    間隔や前記X線源の移動速度を調整することを特徴とす
    る請求項6に記載のX線診断装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006087921A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 General Electric Co <Ge> 対象領域情報を用いて連続的に多重解像度3次元画像を再構成する方法およびシステム
JP2012053740A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Mitsubishi Electric Corp 画像処理方法および画像処理装置
US10713763B2 (en) 2016-03-10 2020-07-14 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and storage medium

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