JP2000224382A - スキャナー駆動方法 - Google Patents

スキャナー駆動方法

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JP2000224382A
JP2000224382A JP11018506A JP1850699A JP2000224382A JP 2000224382 A JP2000224382 A JP 2000224382A JP 11018506 A JP11018506 A JP 11018506A JP 1850699 A JP1850699 A JP 1850699A JP 2000224382 A JP2000224382 A JP 2000224382A
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JP
Japan
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speed
slow
scanner
target speed
value
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Application number
JP11018506A
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English (en)
Inventor
Kunio Hayakawa
国男 早川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スローアップテーブルよって駆動制御し、少
なくとも助走領域において加速するよう駆動するスキャ
ナー駆動方法において、オーバーシュートを防止すると
共に、スローアップテーブルを短時間で算出しかつ、使
用する記憶要領を削減する。 【解決手段】 スローアップテーブルを、複写倍率に応
じて、該変倍率に応じた目標速度に関わりなくROMに
書き込まれた固定スローアップテーブルと、変倍率に応
じた目標速度で異なるスローアップテーブルを単独また
は組み合わせて用いる。また、変倍率に応じたスローア
ップテーブル作成のため演算処理を簡易化することによ
って省力化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル複写機などのス
キャナー駆動装置に関し、より詳細には、助走距離の一
部をスロ一アップ領域とするスローアップ(加速)テーブ
ルを変倍率に対応させた、それぞれ毎回メモリー上に作
成するものと、予めメモリーに作成されたテーブルと、
新たにメモリー上に作成したテーブルを併用するもの
と、予めメモリーに作成されたものの3種類とし、変倍
率に応じて3種類のテーブルを使い分けて駆動制御する
ことにより、スキャナーの立ち上がり時のオーバーシュ
ートの排除と、メモリ容量の削減と、テーブル作成時間
の短縮とを達成することができる駆動装置の制御方法に
関する。
【0002】
【従来技術】特開平5-63905号公報には、従来ス
テッピングモーターを用いたスキャナー駆動装置では、
(1)スロ一アップ(加速)のためのパターンテーブルを
1つ用意し、そのパターンテーブルに基づいて目標速度
に到達した時点で、一定速度となるようにスローアップ
制御を行っていた。また、(2)25〜400%の変倍
率における1パーセント毎にスローアップテーブルを用
意していた。
【0003】また、(3)指定された変倍率に応じてス
ローアップテーブルを、目標周波数とスキャン開始時の
周波数の差をステップ数で除算した値に駆動周波数を加
算して得た値を次の駆動周波数とし、クロック周波数を
駆動周波数で除算して得たタイマーとを記憶手段に格納
し、ステップ数が1になるまで1つずつ減らして実行し
て算出する制御方法が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の制御の
場合において、(1)の制御方法の場合、すべての変倍
率で共通のため、それぞれの変倍率でのスキャナー立ち
上げ時のオーバーシュートを押さえるスローアップテー
ブルでないため、オーバーシュートが発生しやすい問題
点があった。
【0005】(2)の制御方法の場合、1%毎にスロー
アップテーブルを用意することは大容量のメモリ(ROM)
を必要とするため、経済的でないという問題点があっ
た。
【0006】(3)の制御方法の場合、目標速度までの
スロ一アップテーブルを算出し、メモリーに格納するた
め、すべてのスロ一アップテーブルを作成するのに多く
の時間がかかっていた。また、スローアップテーブルが
等加速度でなく速度が速くなるにつれ、加速度も上がる
ため、ステッピングモータが脱調する可能性が高かっ
た。
【0007】また、目標速度に対応したステップ角がハ
ーフステップなどの小さい角度の場合、フルステップの
場合の二倍のRAMを使うことになり、(二倍はハーフステ
ップの場合)経済的でないという問題点があった。
【0008】(請求項1,4)そこで、本発明では指定
された変倍率に応じた目標速度に達するまでの途中の所
定の速度まで、スローアップのテーブルを予めメモリー
に格納されたスロ一アップテーブルで制御し、前記所定
の途中速度から、目標速度まで毎倍率ごとにスローアッ
プテーブルを作成し、メモリーに格納し制御するスキャ
ナー駆動方法で、立ち上がり時のオーバーシュートを押
さえ、かつ、脱調のない、スキャナー駆動方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】(請求項2,3)また、請求項1の駆動方
法において、途中の所定速度から目標速度まで毎倍率ご
とにスロ一アップテーブルを作成し、メモリーに格納す
る際に算出時間が長くなる不具合がある。そこで、本発
明では、ひとつの変倍率においてオーバーシュートを押
さえるために最適化されたスローアップの速度テーブル
を予めメモリーに格納しておき、この速度テーブルを参
照用のスローアップテーブルとし、そのテーブルを圧縮
変換するように、前記途中の所定速度から目標速度まで
のスローアップテーブル値を毎倍率ごとに算出し、前記
指定可能な目標速度のスローアップテーブルを圧縮交換
した形態のスローアップテーブルを得、メモリーに格納
し、立ち上がり時のオーバーシュートを押さえ、かつ、
脱調のなく、かつ、算出時間も短いスキャナー駆動方法
を提供することを目的とする。
【0010】(請求項5)また、従来は、スロ一アップ
テーブルを全て算出する場合、スロ一アップテーブルは
等加速度でなく速度が速くなるにつれ、加速度も上がる
ため、ステッピングモータが脱調する可能性があった。
そこで、本発明では目標速度に達するまでの少なくとも
1つの途中の速度とステップ数をメモリーに記憶してお
き、初期速度から、途中の速度までを等加速度になるよ
うに算出し、スローアップテーブルを作成することで、
立ち上がり時のオーバーシュートを押さえ、かっ、脱調
のない、スキャナー駆動方法を提供することを目的とす
る。
【0011】(請求項6,7,8)既に述べたように、
前記(2)の制御方法の場合のように1%毎にスロ一ア
ップテーブルを用意することは大容量のメモリ(ROM)を
必要とするため、経済的でないという問題点と、(3)
の制御方法においては、目標速度までのスローアップテ
ーブルを算出し、メモリーに格納するため、全てのスロ
ーアップテーブルを作成するのに多くの時間がかかって
いた問題点と、(3)の制御方法の場合の目標速度に対
応したステップ角がハーフステップなどの小さい角度の
場合、フルステップの場合の二倍のRAMを使うことにな
り、(二倍はハーフステップの場合)経済的でないという
問題点がある。
【0012】そこで、本発明では、これらの問題点を全
て解決するため、指定された変倍率により用いるスロー
アップテーブルを代えることにより、立ち上がり時のオ
ーバーシュートを押さえ、かつ、脱調がなく、かつ、算
出時間も短く、かっROM,RAMの容量を削減できるスキャ
ナー駆動方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、スロ
ーアップテーブルよって駆動制御し、少なくとも助走領
域において加速するよう駆動するスキャナー駆動方法に
おいて、前記スローアップテーブルを、変倍率に応じた
目標速度に関わりなく定めた固定スローアップテーブル
部分と、変倍率に応じた目標速度で異なるスローアップ
テーブル部分とから構成し、スタートから所定速度に達
するまでは前記固定スローアップテーブル部分により、
かつ、所定速度に達した後は、前記目標速度毎に異なる
スローアップテーブル部分により駆動制御することを特
徴とするスキャナー駆動方法である。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載のスキャ
ナー駆動方法において、変倍率に応じた目標速度で異な
るスローアップテーブル部分は、指定可能な変倍率に応
じた目標速度の中の1つの速度と、前記変倍率に応じた
目標速度との差に応じて、前記指定可能な目標速度の一
つの最適のスローアップ時のスローアップテーブルを圧
縮変換した形態であることを特徴とするスキャナー駆動
方法である。
【0015】請求項3の発明は、請求項1記載のスキャ
ナー駆動方法において、変倍率に応じた目標速度で異な
るスローアップテーブル部分は、指定可能な変倍率に応
じた目標速度の中の1つの速度を選択し、該選択された
目標速度における最適のスローアップ時の1ステップ毎
のスキャナーの速度を駆動順に並べたテーブルを参照テ
ーブルとし、ステッピングモータの1ステップの距離に
クロック周波数を乗算した値を、前記参照テーブルにお
ける前記一定速度に達した後のステッピングモータの各
ステップ毎の速度値から、前記選択された目標値と前記
指定された変倍率に応じた目標値との差分を引いて得ら
れた値で除算し、得た値をスローアップテーブルの値と
したものであることを特徴とするスキャナー駆動方法で
ある。
【0016】請求項4は、請求項1乃至3のいずれかに
記載されたスキャナー駆動方法において、前記駆動制御
するためのスローアップテーブルは、目標速度及び該目
標速度に応じた駆動ステップ数に基づいて算出した、1
ステップ毎の相励磁パターンの切り替え時間のタイマー
値を駆動する順に並べたものであることを特徴とするス
キャナー駆動方法である。
【0017】請求項5の発明は、スローアップテーブル
よって駆動制御し、スキャナーを少なくとも助走領域に
おいて加速するよう駆動するスキャナー駆動方法におい
て、変倍率に応じた目標速度で異なるスローアップテー
ブルは、指定された変倍率に応じた目標速度と該目標速
度に応じたステップ数に基づいて、目標速度に達するま
での初期速度、途中の所定の速度、及び、途中の所定の
速度に達するときのステップ数を少なくとも1つ記憶し
ておき、初期速度から前記所定の途中速度に達するま
で、或いは、前記所定の途中速度から目標速度に達する
までの少なくともいずれか一方が等加速度となるように
演算して作成されたものであることを特徴とするスキャ
ナー駆動方法である。
【0018】請求項6の発明は、スローアップテーブル
によって駆動制御し、少なくとも助走領域において加速
するよう駆動するスキャナー駆動方法において、前記ス
ローアップテーブルを、変倍率に応じた目標速度に関わ
りなく定めたスローアップテーブル、目標速度毎に異な
るスロアップテーブル及び前記両テーブルを組合わせた
テーブルから構成し、指定された変倍率に応じて、前記
各スローアップテーブルを選択的に使用することを特徴
とすることを特徴とするスキャナーの駆動方法である。
【0019】請求項7の発明は、請求項6に記載された
スキャナー駆動方法において、変倍率が所定値を越える
ときは、所定速度までは指定された変倍率に応じた目標
速度により変化しない所定のスローアップテーブルを、
また、所定速度に達した後は、目標速度毎に異なるスロ
アップテーブルスローアップテーブルを用い、また、変
倍率が前記所定値以下であるときは、目標速度毎に異な
るスローアップテーブルを用いて、ステッピングモータ
を駆動制御することを特徴とするスキャナー駆動方法で
ある。
【0020】請求項8の発明は、請求項6に記載された
スキャナー駆動方法において、変倍率が所定値を越える
ときは、前記目標速度と無関係に定めた所定のスローア
ップテーブルを用い、変倍率が前記所定値以下でかつ他
の所定値を越えるときは、所定速度までは指定された変
倍率に応じた目標速度により変化しない所定のスローア
ップテーブルを、また、所定速度に達した後は、目標速
度毎に異なるスロアップテーブルスローアップテーブル
を用いステッピングモータを駆動制御することを特徴と
するスキャナー駆動方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】次に本発明をその実施例について
説明をする。図1は、スキャナ装置の主要構成を示す説
明図である。101は原稿を照明するための光源となる
露光ランプ、102は露光ランプ101により照明され
た原稿の反射光を導く第1ミラー、103は露光ランプ
101、第1ミラー102等を一体構成して原稿を走査
する第1キャリッジ、104は第2ミラー及び第3ミラ
ーを一体構成して原稿を走査し、第1キャリッジ103
からの反射光を結像レンズ105に導く第2キャリッ
ジ、105は反射光を次のイメージセンサ106に結像
させる結像レンズ、106は受光した原稿の反射光を電
気信号に変換するイメージセンサ(固体撮像素子:CCD)、
107は第1キャリジ103及び第2キャリッジ104
を走査駆動するためのスッテピングモータであり、5相
のスッテピングモータを使用している。108は第1キ
ャリッジ103を走査駆動する第1駆動ベルト、109
は第2キャリッジ104を走査駆動する第2駆動ベル
ト、110は第1駆動ベルト108及び第2駆動ベルト
109に駆動伝達する段付プーリ、111は第1駆動ベ
ルトを張架して自在回転するアイドルプーリ、112は
第2駆動ベルトを張架して自在回転するアイドルプー
リ、113はステッピングモータ107の駆動力を駆動
軸114に伝達する駆動ベルト、114は段付プーリ1
10を両側に同軸固定して回転する駆動軸、115は駆
動軸114土に設けられ駆動ベルト113により駆動軸
114に回転力を伝達する駆動プーリである。
【0022】なお、上記構成において、第2キャリッジ
104は、イメージセンサ106に結像される光路長が
第2ミラーと第3ミラーにより折り返して一定とするた
め、第1キャリッジ103の1/2の速度で移動するよ
うに、段付プーリ110の回転比が1:2に設定されて
いる。
【0023】以上のように構成されたスキャナ装置にお
いて、ステッピングモータ107の回転により、駆動ベ
ルト113を介して駆動プーリ115に回転力が伝達さ
れる。駆動プーリ115に回転力が伝達されると、駆動
軸114により段付プーリ110が回転し、同時に第1
駆動ベルト108及び第2駆動ベルト109が回転して
第1キャリッジ103及び第2キャリッジ104が各々
移動する。このとき露光ランプ103が点灯し原稿(図
示せず)を露光走査し、その反射光は第1ミラー101
から、第2キャリッジ104における第2ミラー、第3
ミラーにより結像レンズ105に導かれ、結像レンズ1
05によりイメージセンサ106に結像され電気信号に
変換される。
【0024】図2は、図1に示したスキャナ装置の主要
断面を示す説明図である。図において、201は複写対
象の原稿を載置する透明ガラスからなるコンタクトガラ
ス、202は画像先端よりホームポジション側に配設し
た基準白板、203は第1キャリジ103の遮蔽板を検
出して、ホームポジション信号を出力するホトインタラ
プタである。
【0025】このように構成されたスキャナ装置におい
て、フォトインタラプタ203は、第1キャリジ103
に設けられた遮蔽板により、第1キャリッジ103のス
タート位置を検出し、ホームポジション信号を発生す
る。この信号により、第1キャリッジ103のスタート
位置を知ることができる。また、読取原稿を露光走査
後、第1キャリッジ103をホームポジション信号が発
生する位置まで戻すことにより、常に一定の位置よりス
キャンスタートを行う。また、このホームポジション位
置に第1キャリッジ103が到達したタイミングでSLEA
D信号(図3のスキャナモータ制御CPU301からの信
号)を発生している。また、第1キャリッジ103の位
置は、ホームオプションから相励磁パターンを何回切り
換えたかにより知ることができる。
【0026】図3は、本発明によるスキャナ駆動装置の
制御系を示すブロック図である。301は各入力信号
(メインCPUからの信号、ホームポジション信号)に対
応してステッピングモータ107を駆動制御し、且つ、
露光ランプ101のON/OFF制御を行うスキャナモータ制
御CPU、302は一定電流を出力制御する定電流回
路、303及び304はモータドライバのFET(電界効果
トランジスタ)、305はコンパレータである。
【0027】このスキャナ駆動装置の制御系において、
スキャナモータ制御CPU301は、メインCPU(図
示せず)とシリアル通信されており、メインCPUから
スキャンスタートコマンドを受けると、ステッピングモ
ータ107を駆動し、露光走査する。そして第1スキャ
ナ103がホームポジションに戻ると、スキャン終了コ
マンドをメインCPUに送信する。また、このときスキ
ャナモータ制御CPU301は、露光ランプ101をON
/OFF制御する。また、スキャナモータ制御CPU301
は、SLEAD信号により、スキャンスタート後、露光ラン
プ101の光量分布補正のために読み取る基準白板20
2の読み取りタイミングを画像処理部(図示せず)に送出
する。
【0028】図4は、スキャナモータ制御CPU301
より出力されるフルステップ駆動パターンである。これ
は1ステップ進む毎に、0.72゜ステップビングモー
タ107が回転するものであり、正回転時には0から9
ステップに順次切り換え、また0ステップに戻りこれを
繰り返す。逆回転時には正回転時と逆のステップに切り
換える。
【0029】図5は、スキャナモータ制御CPU301
より出力されるハーフステップ駆動パターンである。こ
れは1ステップ進毎に、0.36゜ステップビングモー
タ107が回転するものであり、正回転時には0から1
9ステップに順次切り換え、また、0ステップに戻りこ
れを繰り返す。逆回転時には正回転時と逆のステップに
切り換える。このハーフステップ駆動は一般にフルステ
ップ駆動に対してステッピングモータ107の回転時の
振動発生が少なく、低速度回転時にあってはこのハーフ
ステップで駆動する。高速回転のときは、相励磁パター
ンを切り換えるタイミングが速くなるため、スキャナモ
ータ制御CPU301の演算処理速度が追いつかなくな
る。そのため、約200μsec以下のタイミングで相励
磁パターンを切り換える必要がある速度にあっては、フ
ルステップで駆動する。
【0030】図6は、本発明による各倍率に対する相励
磁パターンの切換タイミングの具体例を示す数値表であ
る。ここでは変倍率(%)に対応する線速(mm/sec)、相励
磁切換タイミング(μsec)、及び駆動パターンを各々示
している。本実施例では、図1に示した第1スキャナ1
03を駆動する段付プーリ110の径がφ30mmであ
り、また、タイミングベルトで1:2の滅速比に設定さ
れ、等倍時の第1キャリッジ103の線速が85mm/sec
で変倍率を25%〜400%まで行い、リターン時のトッ
プスピードが500mm/secである。図6に示す如く、線
速250mm/sec以上の速度に対してはフルステップで駆
動する。
【0031】上記相励磁パターンは、図3に示す定電流
回路302により、定電流チョッパをかけ、パワーMOS-
FET303,304でステッピングモータ107を駆動す
る。図中のRsは電流検出用抵抗であり、この抵抗に生じ
る電圧と、抵抗R1,R2の分圧で決定される電圧とでコ
ンパレータ305によりコンパレートされ、定電流チョ
ッパ用の信号を発生する。ステッピングモータ107は
電流とトルクがほぼ比例関係にあり、必要なトルクに対
する電流値を抵抗R1,R2にて決定することができる。
ところが、ステッピングモータ107の発生トルクが大
きくなるに従って、ステッピングモータ107自体の振
動が大きくなり、読取画像に悪影響を及ぼすと共に、そ
の発熱量も大きくなる。必要トルクが特に大きくなるの
は加速・減速時であるが、画像を読み取るタイミングは
一定速度のため、必要トルクは少ない。従って、一定速
度の領域では、スキャナモータ制御CPU301よりカ
レントダウン(CD)信号を発生し、定電流値を低く設定す
る。
【0032】図7は、この場合における等倍スキャン時
の速度線図を示すグラフである。
【0033】図8は、本発明によるスキャナモータ制御
CPU301内部のスローアップ(加速)制御系の構成を
示すブロック図である。図において、801は下記コン
ペアマッチレジスタ802に相励磁パターンを切り換え
る時間間隔をカウントする16bitタイマ、802は相
励磁パターンの出力時間間隔の入力により目標速度まで
加速するスロ一アップパターンを作成するコンペアマッ
チレジスタ、803はコンパレータである。
【0034】以上において、スキャナモータ制御CPU
301からの相励磁パターンの出力は、スキャナモータ
制御CPU301内部の16bitタイマ801とコンペ
アマッチレジスタ802を使用する。コンペアマッチレ
ジスタ802に相励磁パターンを切り換える時間間隔を
設定し、16bitタイマ801とのコンペアマッチ信号
により、スキャナモータ制御CPU301に割込みAを
かけると共に16bitタイマ801をクリアする。スキ
ャナモータ制御CPU301は割込み処理の中で、次の
相励磁パターンを出力すると共に、次に相励磁パターン
を出力する時間間隔をコンペアマッチレジスタ802に
設定する。
【0035】図9〜図14は本発明によるスキャナのス
ロ一アップ制御例を示すフローチャートであり、かつ、
図15はスローアップテーブルの一例としてスキャナの
スローアップの状態を、スキャナーの速度とスタートか
らの時間の経過との関係で示した図である。
【0036】まず、メインCPUから指定される変倍率
よりステッピングモータ107の目標速度を算出する
(S901)。次に、指定された変倍率が150%以下が
どうか判断し(S902)、150%以下でないときはRO
Mに書き込まれているコンペアマッチレジスタ802の
設定するタイマー値で構成されるスローアップテーフル
を使いスキャナー駆動する(S903)。
【0037】まず変倍率が150%であるか否か判断し
(S902)、150%を越えるものであるときは(S
902、NO)、変倍率に関係無くRAMに書き込まれ
ている固定のスローアップテーブルを使ってスキャナー
を駆動する(S903)。
【0038】150%以下のときは(S902、YE
S)、変倍率が34%以下か否か判断し、34%より上の
時はS917に行き、34%以下のときはS905に行
く。ここで、変倍率が34%以下のときはステッピング
モータをフルステップで駆動し、34%より上の時はハ
ーフステップで駆動する。
【0039】S905では、RAMのメモリ名(以下メモリ
名のみ)TARGETOに10(mm/s)の値を格納し、メモリーPO
INT0に30(ステップ)の値を格納する(S906)。こ
れは、図15のグラフにおいて、初速7mm/sでスタート
したスキャナーがステッピングモータの30ステップで
10mm/sに達するように設定し、この設定をメモリに格
納することを意味している。10mm/sの速度に達したス
キャナーを次に目標速度(V)より40mm/s遅い速度V
2(Vー40mm/s遅い速度V2)を目指して加速するよ
うに設定し、その速度V2に達するために必要なステッ
プ数は、スキャナー最高速度を350mm/sとした場合
(変倍率24%時)における変倍率に応じステップ数
(図15におけるXステップに相当)として式350*
(1-(85/318)*((1/0.25)-(100/変倍率)))
で算出する。この設定をメモリに格納する。つまり、メ
モリー名TARGET1に速度V2(目標速度一40(mm/s))の
値を格納し(S907)、メモリ名POINT1に、350*
(1-(85/318)*((1/0.25)-(100/変倍率)))
の値を格納する(S908)。
【0040】以下同様に、図15において速度V2から
速度V3,速度V3から速度V4,速度V4から速度V
にそれぞれ達するまでのステップ数を、50ステップ、
100ステップ、200ステップと定めて、その設定を
それぞれ以下のようにメモリに格納する。
【0041】即ち、S909で、V3(目標速度一20
(mm/s))の値をメモリー名TARET2に格納する。S910
では、メモリー名POINTに50(ステップ)を格納する。
S911で、V4(目標速度V一10(mm/s)の値をメモ
リー名TARGET3に格納する。
【0042】S912で、メモリー名POINT3に100
(ステップ)を格納する。S913で、目標速度Vの値を
メモリー名TARGlET4に格納する。S914で、メモリ
ー名POINT4に200(ステップ)を格納する。
【0043】S915では、S905からS914で格
納したメモリーを使い、スローアップ演算サブルーチン
を呼ぶ。ここで、メモリ名UPTARLE上にスローアップテ
ーフルを作成する。続いて、S916では、メモリ名UP
TARLEに作られたスローアップテーブルを使い、実際に
スキャナーを駆動する。
【0044】次に、複写の変倍率が34%を越えかつ1
50%以下である場合におけるスローアップテーブルの
作成について説明する。
【0045】図10はこの場合における処理フローを示
すものであって、図15における速度V2〜Vに対応す
るスローアップテーブルを作成する。この場合V0から
V2までのスローアップテーブルは変倍率に関係無く固
定とし、V2以降のみを変倍率に応じて変更する。その
際、25%の変倍率における目標速度を340mm/sとし
たときの、RAMに格納されているスローアップテーブ
ルの300mm/s〜340mm/sまでの速度値に応じたテー
ブル、即ち、1ステップ毎のスキャナーの速度値を駆動
順に並べたテーブルを参照テーブルとしその値(速度)
を、各ステップごとに読み出して、その値からメモリD
IFFに格納された値、つまり、25%の変倍率におけ
る目標速度と現変倍率における目標速度との差の速度を
引くことにより得られる各ステップにおける速度値で、
1ステップの距離とクロック周波数を乗算した値を除算
し、その値を図15において、T2からT5まで、即ち
350ステップ全てについてメモリ(メモリ名i)に格
納することにより、変倍率25%における300mm/s〜
340mm/sまでの速度値に対応するスローアップテーブ
ルを、目標値に合わせて圧縮変換してスローアップテー
ブルを作成する。
【0046】さらに、このようにして得られたV2〜V
までのスローアップテーブルにおけるV2と、V0から
V2までの固定スローアップテーブルにおけるV2とを
一致させるための処理を行い(後述のステップS923
の処理)、変倍率が34%を越えかつ150%以下であ
る場合におけるスローアップテーブルの作成が完了す
る。
【0047】以下、前記スローアップテーブル作成のた
めの処理フローを具体的に説明する。S917では、メ
モリー名DIFFに25%時の目標速度と現在の倍率におけ
る目標速度との差の値を格納し、S918で、メモリ名
CONSTに1ステップの距離とクロック周波数とを乗算し
た値を格納し、メモリ名 iに0を格納する。そして、
S920からS922で、メモリー名 iの値が350
以下か否かを判断し(S920)、yesであればメモ
リ名UPTABLEのアドレスから、350個のCONST/((ROMに
格納されている速度値で構成される300mm/s〜340
mm/sまでのスロ一アップテーフルのi番目の値)一DIFF)
の演算値を格納する。
【0048】ここで、コンペアマッチレジスタ802の
設定するタイマー値を求めている。
【0049】続いて、S923で、メモリー名UPTABLE
の先頭の値が、ROMに書き込まれている固定のスローア
ップテープルの値の何番目にあたるか検索し,その値を
メモリー名CURVEPOINTに格納する。そして、S924
で、メモリー名CURVEPOINTの値まで、最初のROM固定ス
ローアップテーブル、即ち、ROMに書き込まれたコンペ
アマッチレジスタ802の設定するタイマー値で構成さ
れるスローアップテーブルを用いスキャナー駆動し、そ
の後、メモリー名UPTABLEをスロ一アップテーブルとし
て用いスキャナー駆動する。
【0050】次にスロ一アップ演算サブルーチンについ
て説明する。
【0051】この処理では、以上のようにして得られた
各変倍率に応じてスローアップテーブルを用いて、スタ
ートの状態、つまり、スキャナーの起動時におけ初期速
度、目標速度、ステッピングモータのステップ数を設定
してメモリに格納する。
【0052】同様に、V2、V3,V4,Vの各時点に
おける前記各情報をメモリに格納する処理を行う。
【0053】具体的には、S925で、メモリー名POIN
TERを0に初期化し、メモリー名SPEEDを0に初期化す
る。
【0054】初期化が完了した後、S926では、初期
速度SpeedStartに0、目標速度SpeedEndに7、ステップ
数AllStepに1、を引数として、スローアップテーブル
作成関数TabelMake(SpeedSart,SpeedEnd,AllStep)を呼
ぶ。
【0055】つまり、ステッピングモータの最初のステ
ップでの目標速度を7mm/sにしてスター条件を格納こと
を意味する。
【0056】次に、S927では、初期速度SpeeaStart
に7 目標速度 SpeedEndにTARGETO ステップ数ALLStepにPOINTO-1を引数として、スローア
ップテーブル作成関数TabelMake(SpeedSart,SpeedEnd,A
llStep)を呼ぶ。
【0057】つまり、初期速度7mm/sに達した状態で次
の目標速度を図15の速度V1に相当する10mm/sと
し、ステップ数を30として格納することを意味する。
【0058】以下各ステップにおいて同様の処理がなさ
れる。即ち、S928では、初期速度SpeedStartにTART
GET0 目標速度SpeedEndにTARGET1 ステップ数AllStepにPOINT1を引数として、S929で
は、初期速度SpeedStartにTARTGET1 目標速度SpeedEndにTARTGET2 ステップ数AllStepにPOINT2を引数として、S930で
は、初期速度SpeedStartにTARTGET2 目標速度SpeedEndにTARGET3 ステップ数AllStepにPOINT3を引数として、S931で
は、初期速度SpeedStartにTARTGET3 目標速度SpeedEndにTARGET4 ステップ数AllStepにPOINT4を引数として、それぞれ、
スローアップテーブル作成関数TabelMake(SpeedSart,Sp
eedEnd,AllStep)を呼び以下で説明するスローアップテ
ーブル作成のための処理を行う。
【0059】図12,13は、スローアップテーブル作
成関数TabelMake(SpeedSart,SpeedEnd,AllStep)によっ
てスローアップテーブルを作成するための処理フローを
示す。
【0060】S932で、メモリー名 POINTERの値をメ
モリー名LAST_POINTERの値に格納し、かつ、S933
で、メモリー名 SPEEDの値をメモリー名LASR_SPEEDの値
に格納し、それぞれ初期値の保存を行う。
【0061】次に、S934で、メモリー名 STEPLENGT
Hに1ステップあたりの距離をナノミリメートル単位に
した値を格納し、S935で、メモリー名 AllStep の
値と、メモリー名 STEPLENGTHの値を乗算した値をメモ
リー名DISTANCEに格納する。即ち、SpeedStartの速度か
らSpeedEndの速度に達するまでの距離、つまり、スキャ
ナーが初期値から目標速度までに達するまでに進む距離
を計算しその値を格納する。
【0062】S936で、メモリー名TIMEに(DISTANCE
*2/(SpeedStart+SpeedEnd))の演算値を格納する。即
ち、SpeedStartの速度からSpeedEndの速度に達するまで
の時間、つまり、スキャナーが初期速度から目標速度に
まで達する時間を計算し、その値を格納する。
【0063】S937では、メモリー名ACCELに((Speed
End-SpeedStart)*1000000/TIME)の演算値を格納するこ
こで、SpeedStartの速度からSpeedEndの速度に達するま
での加速度、つまり、初期速度から目標速度までの速度
の傾きである加速度を求め、その値を格納する。
【0064】そしてこの後この加速度を元にテーブルを
作ることで、等加速度のテーブルが得られる。
【0065】S938では、メモリー名POINTERの値が
メモリー名AllStepの値にメモリー名LAST_POINTERの値
を足した値より小さいか否か判断し、小さくないときは
関数を終了しリターンする。小さいときはS939に進
む。
【0066】次の、S939〜S942までは、SpeedS
tartの速度から1ステップずつの速度を求める、つま
り、初期速度の速度の傾き(加速度)から次のステップ
の速度を求めるための処理フローである。
【0067】即ち、S939では、メモリー名Xに(Spee
dStart*SpeedStart*100)の演算値を格納する。
【0068】S940では、メモリー名Yに(2*(POINTE
R+1−LAST_POINTER)*STEPLENGTH/100*ACCEL/1
0)の値を格納する。
【0069】S941では、メモリー名Xの値とメモリ
ー名Yの値を足したものをメモリー名Xに格納し、引数
として平方根の関数ISQRT(x)を呼ぶ。
【0070】S942で、平方根関数ISQRTOOの戻り値
をメモリー名SPEEDに格納する。
【0071】次に、S943では、メモリー名SPEEDの
値がメモリー名LAST_SPEEDの値よりも小さいか否かを判
断し、小さいときはS944でメモリー名SPEEDにメモ
リー名LAST_SPEEDの値を格納する。そして、S945で
は、式STEPLENGTH*1000)/SPEEDのより、速度から
タイマー値にセットするための時間を求め、メモリー名
TableDataにその演算値を格納する(ここで、前記式中
の数値1000は単に桁数を揃えるための計数であ
る。)。
【0072】次に、S946で、メモリー名CpuTimeに
クロック周波数の逆数(周期)のnsec単位の値に100を
乗算した値を格納し、かつ、S947では、メモリー名
TableDataに(TableData*1000/CpuTime)の演算値を格
納する。
【0073】以上のように、S945〜S947では、
時間からコンペアマッチレジスタ802が設定するタイ
マー値を求め、その値を格納する処理が行われる。
【0074】続いて、S948で、メモリ名UpTableの
メモリーアドレスをメモリ名POINTERの値だけずらした
メモリーに、メモリー名TableDataの値を格納する。
【0075】S949ではメモリ名POINTERの値を1増
やす。そして、再びS938を実行する。
【0076】ここで、メモリ名UpTableにコンペアマッ
チレジスタ802の設定するタイマー値で構成されるス
ローアップテーブルが作成される。
【0077】図14は、スローアップテーブル作成処理
フローにおいて使用される関数ISQRT(x)により平方根を
求めるための処理フローを示すものである。次に、この
処理フローについて説明する。
【0078】まず、S950で、引数であるメモリ名X
が0か否かを判断し、0のときはS951で、0を戻り
値としリターンする。0でないときは、S952に進
む。
【0079】S952では、まず、メモリー名Sに1を
格納する。S953で、メモリ名 Tにメモリ名Xの値
を格納する。S954で、メモリ名 Sの値がメモリ名
Tの値より小さいか否かを判断し、小さいときはS95
5に進み、小さくないときはS957に進む。S955
では、メモリー名 Sの値を2倍にし格納する。
【0080】次に、S956で、メモリー名 Tの値を
1/2にし格納し、S954に戻る。S957では、メ
モリ名 Tにメモリ名 Sの値を格納する。
【0081】S958では、メモリ名 Sに((X/S+S)/
2)の値を格納する。S959では、メモリ名Sの値がメ
モリ名Tの値より小さいか否かを判断し、小さいときは
S957に戻り、小さくないときはS960に進む。S
960ではメモリ名Tの値を戻り値とし、関数を終了し
リターンする。
【0082】
【発明の効果】請求項1,4に対応する効果:指定され
た変倍率に応じた目標速度に達するまでの途中の所定速
度まで、スローアップのテーブルを予めメモリーに格納
されたスロ一アップテーブルで制御し、前記途中の所定
速度から、目標速度まで毎倍率ごとにスローアップテー
ブルを作成し、メモリーに格納し制御するため、立ち上
がり時のオーバーシュートを押さえ、かつ、脱調をなく
することができる効果がある。
【0083】請求項2,3に対応する効果:ひとつの変
倍率においてオーバーシュートを押さえるために最適化
されたスローアップの速度テーブル(参照テーブル)を
予めメモリーに格納しておき、この速度テーブルから、
前記途中の所定速度から目標速度までのスローアップテ
ーブルを毎倍率にことに算出し、メモリーに格納してお
くため、立ち上がり時のオーバーシュートを押さえ、か
つ、脱調がなく、かつ、スローアップテーブルの値を算
出する時間も短くできる効果がある。
【0084】請求項5に対応する効果:目標速度に達す
るまでの少なくとも1つの途中の所定の速度とステップ
数をメモリーに記憶しておき、初期速度から、前記所定
の速度までを等加速度になるように算出し、スロ一アッ
プテーブルを作成し、それに基づいてスキャナーを駆動
制御するため、立ち上がり時のオーバーシュートを押さ
え、かつ、脱調をなくすることができる効果がある。
【0085】請求項6乃至8に対応する効果:立ち上が
り時のオーバーシュートを押さえ、かっ、脱調のなく、
かつ、変倍率に応じた目標速度で異なるスローアップテ
ーブルと前記目標速度に関わらず定めたスローアップテ
ーブルを使い分けることができ、とくに問題の生じない
範囲では前記目標速度に関わらず定めたスローアップテ
ーブルを利用するため、変倍率に応じた目標速度で異な
るスローアップテーブルを利用する範囲を限定できるか
ら、スローアップテーブルのと算出時間を短くすること
ができると共に、ROM,RAMの容量を削減できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスキャナ装置の主要な構成を示す図
である。
【図2】 図1に示したスキャナ装置の断面図である。
【図3】 スキャナ駆動装置の制御系を示すブロック図
である。
【図4】 スキャナモータ制御CPUより出力されるフ
ルステップ駆動パターンである。
【図5】 スキャナモータ駆動CPUより出力されるハ
ーフステップ駆動パターンである。
【図6】 各倍率に対する相励磁パターンの切り替えタ
イミングの具体例を示す数値表である。
【図7】 等倍スキャン時の速度線図を示すグラフであ
る。
【図8】 スキャナモータ制御CPU内部のスローアッ
プ制御系の構成を示すブロック図である。
【図9】 スローアップ制御を示すフローチャートであ
る。
【図10】 スローアップ制御を示すフローチャートで
ある。
【図11】 スローアップ演算サブルーチンにおける処
理を示すフローチャートである。
【図12】 Table Makeサブルーチンにおける処理を示
すフローチャートである。
【図13】 Table Makeサブルーチンにおける処理を示
すフローチャート(続き)である。
【図14】 スローアップテーブル作成のための演算処
理のフローチャートである。
【図15】 ステッピングモータのスローアップの状態
を説明するための図である。
【符号の説明】
101・・・露光ランプ、102・・・第1ミラー、1
03・・・第1キャリッジ、104・・・第2ミラー、
105・・・結像レンズ、106・・・イメージセン
サ、107・・・ステッピングモータ、301・・・ス
キャナモータ制御CPU、302・・・定電流回路、3
03、304・・・MOS-FET、801・・・タイマ、8
02・・・コンペアマッチレジスタ、803・・・コン
パレータ,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/107

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スローアップテーブルよって駆動制御
    し、少なくとも助走領域において加速するよう駆動する
    スキャナー駆動方法において、 前記スローアップテーブルを、変倍率に応じた目標速度
    に関わりなく定めた固定スローアップテーブル部分と、
    変倍率に応じた目標速度で異なるスローアップテーブル
    部分とから構成し、スタートから所定速度に達するまで
    は前記固定スローアップテーブル部分により、かつ、所
    定速度に達した後は、前記目標速度毎に異なるスローア
    ップテーブル部分により駆動制御することを特徴とする
    スキャナー駆動方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスキャナー駆動方法にお
    いて、変倍率に応じた目標速度で異なるスローアップテ
    ーブル部分は、指定可能な変倍率に応じた目標速度の中
    の1つの速度と、前記変倍率に応じた目標速度との差に
    応じて、前記指定可能な目標速度の一つの最適のスロー
    アップ時のスローアップテーブルを圧縮変換した形態で
    あることを特徴とするスキャナー駆動方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスキャナー駆動方法にお
    いて、変倍率に応じた目標速度で異なるスローアップテ
    ーブル部分は、指定可能な変倍率に応じた目標速度の中
    の1つの速度を選択し、該選択された目標速度における
    最適のスローアップ時の1ステップ毎のスキャナーの速
    度を駆動順に並べたテーブルを参照テーブルとし、ステ
    ッピングモータの1ステップの距離にクロック周波数を
    乗算した値を、前記参照テーブルにおける前記一定速度
    に達した後のステッピングモータの各ステップ毎の速度
    値から、前記選択された目標値と前記指定された変倍率
    に応じた目標値との差分を引いて得られた値で除算し、
    得た値をスローアップテーブルの値としたものであるこ
    とを特徴とするスキャナー駆動方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載された
    スキャナー駆動方法において、 前記駆動制御するためのスローアップテーブルは、目標
    速度及び該目標速度に応じた駆動ステップ数に基づいて
    算出した、1ステップ毎の相励磁パターンの切り替え時
    間のタイマー値を駆動する順に並べたものであることを
    特徴とするスキャナー駆動方法。
  5. 【請求項5】 スローアップテーブルよって駆動制御
    し、スキャナーを少なくとも助走領域において加速する
    よう駆動するスキャナー駆動方法において、 変倍率に応じた目標速度で異なるスローアップテーブル
    は、指定された変倍率に応じた目標速度と該目標速度に
    応じたステップ数に基づいて、目標速度に達するまでの
    初期速度、途中の所定の速度、及び、途中の所定の速度
    に達するときのステップ数を少なくとも1つ記憶してお
    き、初期速度から前記所定の途中速度に達するまで、或
    いは、前記所定の途中速度から目標速度に達するまでの
    少なくともいずれか一方が等加速度となるように演算し
    て作成されたものであることを特徴とするスキャナー駆
    動方法。
  6. 【請求項6】 スローアップテーブルによって駆動制御
    し、少なくとも助走領域において加速するよう駆動する
    スキャナー駆動方法において、 前記スローアップテーブルを、変倍率に応じた目標速度
    に関わりなく定めたスローアップテーブル、目標速度毎
    に異なるスロアップテーブル及び前記両テーブルを組合
    わせたテーブルから構成し、指定された変倍率に応じ
    て、前記各スローアップテーブルを選択的に使用するこ
    とを特徴とすることを特徴とするスキャナーの駆動方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載されたスキャナー駆動方
    法において、変倍率が所定値を越えるときは、所定速度
    までは指定された変倍率に応じた目標速度により変化し
    ない所定のスローアップテーブルを、また、所定速度に
    達した後は、目標速度毎に異なるスロアップテーブルス
    ローアップテーブルを用い、また、変倍率が前記所定値
    以下であるときは、目標速度毎に異なるスローアップテ
    ーブルを用いて、ステッピングモータを駆動制御するこ
    とを特徴とするスキャナー駆動方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載されたスキャナー駆動方
    法において、変倍率が所定値を越えるときは、前記目標
    速度と無関係に定めた所定のスローアップテーブルを用
    い、変倍率が前記所定値以下でかつ他の所定値を越える
    ときは、所定速度までは指定された変倍率に応じた目標
    速度により変化しない所定のスローアップテーブルを、
    また、所定速度に達した後は、目標速度毎に異なるスロ
    アップテーブルスローアップテーブルを用いステッピン
    グモータを駆動制御することを特徴とするスキャナー駆
    動方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6754463B2 (en) 2001-11-22 2004-06-22 Ricoh Company, Ltd. Image reading apparatus and method of accelerating drive of reading portion thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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