JP2000224336A - 電話機、電話機の情報送信方法及び情報再生方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】会話中に文字メッセージを送受信及び再生する
ことが可能な電話機、電話機の情報送信方法及び情報再
生方法を提供することにある。 【解決手段】通話状態で携帯移動電話機１０１の使用者
が、操作部１０７に含まれるテンキーを操作して文字メ
ッセージを作成した後、送信キーを押すと、制御部１０
５はメモリ部１０６に記憶する文字メッセージデータを
音声・文字処理部１０３に転送する。音声・文字処理部
１０３は、文字メッセージデータを受け取ると、デジタ
ル化された音声信号の不要な一部を削除して、その部分
に文字メッセージデータを組み込んで、相手側通信端末
に文字メッセージデータを含む音声信号を送信する。相
手側通信端末は、文字メッセージデータを含む音声信号
を受信すると、マイク・スピーカ部１０４から音声を出
力するとともに、表示部１０８に文字メッセージをリア
ルタイムに表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】 本発明は、電話機、電話機
の情報送信方法及び情報再生方法に係り、更に詳しく
は、話し声などの音声情報と共に文字メッセージなどの
文字情報を送信及び受信する電話機、電話機の情報送信
方法及び情報再生方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】 最近の携帯電話やＰＨＳなどの携帯移
動電話機では、本来の電話機としての主機能である音声
情報の送受信機能に加え、文字メッセージを送受信する
機能を具備するものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
の携帯移動電話機では、文字メッセージの送受信中には
会話をすることができず、またその逆に、会話中には文
字メッセージを送受信できないので、例えば、恋人など
の通話相手に、口にすることが困難な言葉や思いを会話
中にリアルタイムに文字メッセージで伝えようと思って
も、それができないという問題点があった。

【０００４】本発明は、上記の問題点を解決する為にな
されたものであり、会話中に文字メッセージを送受信及
び再生することが可能な電話機、電話機の情報送信方法
及び情報再生方法を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 請求項１に係る本発明
の電話機は、上記の目的を達成するために、音声情報を
送信する電話機において、前記音声情報と共に文字情報
を送信する音声・文字情報送信手段を具備することを特
徴とする。

【０００６】請求項２に係る本発明の電話機は、音声情
報を受信して再生する電話機において、前記音声情報と
共に受信する文字情報を再生する文字情報再生手段を具
備することを特徴とする。

【０００７】請求項３に係る本発明の電話機は、請求項
２に記載の電話機において、前記文字情報再生手段は、
前記文字情報に基づいて文字を表示することを特徴とす
る。

【０００８】請求項４に係る本発明の電話機は、請求項
２または請求項３に記載の電話機において、前記文字情
報再生手段は、前記文字情報に基づいて音声を再生する
ことを特徴とする。

【０００９】請求項５に係る本発明の電話機の情報送信
方法は、音声情報を送信する電話機の情報送信方法にお
いて、前記音声情報と共に文字情報を送信する第１ステ
ップを含むことを特徴とする。

【００１０】請求項６に係る本発明の電話機の情報再生
方法は、音声情報を受信して再生する電話機の情報再生
方法において、前記音声情報と共に受信する文字情報を
再生する第２ステップを含むことを特徴とする。

【００１１】請求項７に係る本発明の電話機の情報再生
方法は、請求項６に記載の電話機の情報再生方法におい
て、前記第２ステップは、前記文字情報に基づいて文字
を表示する第３ステップを含むことを特徴とする。

【００１２】請求項８に係る本発明の電話機の情報再生
方法は、請求項６または請求項７に記載の電話機の情報
再生方法において、前記第２ステップは、前記文字情報
に基づいて音声を再生する第４ステップを含むことを特
徴とする。

【００１３】

【実施の形態】 本発明の実施の形態を携帯移動電話機
を一例にして図面と共に詳細に説明する。

【００１４】図１は、本発明に係る携帯移動電話機の回
路構成を示すブロック図である。

【００１５】１０１は、携帯移動電話機であり、公衆基
地局ＣＳを介して公衆回線Ｎに接続するようになってい
る。但し、携帯移動電話機１０１から公衆基地局ＣＳを
介して公衆回線Ｎに接続する技術は周知であるので、詳
細な説明は省略する。

【００１６】１０５は、制御部であり、後述するメモリ
部から動作ソフトウェアを読み込んで携帯移動電話機１
０１の全体を制御する。

【００１７】１０２は、無線部であり、携帯移動電話機
１０１のアンテナを介して基地局装置ＣＳと信号（音声
信号及び文字信号を含む）の送信及び受信を行う。

【００１８】１０３は、音声・文字処理部であり、音声
信号のデジタル−アナログの相互変換や音声信号と共に
送受信される文字情報の合成及び分離を行う。

【００１９】１０４は、マイク・スピーカ部であり、音
声処理部１０３に接続して音声の入出力を行う。

【００２０】１０６は、メモリ部であり、携帯移動電話
機１０１の動作ソフトウェアを格納して動作させると共
に、受信した文字情報や送信する文字情報を記憶及び蓄
積する。

【００２１】１０７は、操作部であり、使用者から電話
番号入力や送信する文字情報などの各種入力指示を受け
付ける。

【００２２】１０８は、表示部であり、使用者による操
作部１０７への操作に対する各種メッセージや送受信す
る文字情報の表示を行う。

【００２３】つぎに、上述のように構成された本発明に
係る携帯移動電話機の動作について説明する。

【００２４】まず、携帯移動電話機１０１の使用者が、
操作部１０７に含まれる電源スイッチを操作して電源を
ＯＮにすると、制御部１０５はハードウェアの初期チェ
ックを行なった後に、メモリ部１０６から携帯移動電話
機１０１の全体を制御する動作ソフトウェアを読み込
む。そして、制御部１０５は、無線部１０２に指示を出
し、最も電波状態の良い基地局装置ＣＳと通信を行なっ
て位置登録を行ない、待機状態となる。

【００２５】次に、携帯移動電話機１０１の使用者が、
操作部１０７に含まれるテンキーや短縮ダイヤルキーを
操作して通話相手に発呼すると、従来の携帯通信システ
ムで用いられている接続手順に従って相手側通信端末
（図示せず。但し、相手側通信端末も携帯移動電話機１
０１と全く同じ構成であると仮定する。）に呼接続され
通話可能な状態となる。

【００２６】この通話状態で、携帯移動電話機１０１の
使用者が、操作部１０７に含まれるテンキーやファンク
ションキーなどを操作して文字メッセージを作成した
後、文字メッセージ送信キーを押すと、制御部１０５は
メモリ部１０６に記憶する文字メッセージデータを音声
・文字処理部１０３に転送する。

【００２７】音声・文字処理部１０３は、文字メッセー
ジデータを受け取ると、デジタル化された音声信号の不
要な一部を削除して、その部分に文字メッセージデータ
を組み込んだり、又はデジタル化された音声信号の末尾
などにそのまま付加し、無線部１０２から基地局ＣＳ及
び公衆回線Ｎを経由して相手側通信端末に文字メッセー
ジデータを含む音声信号を送信する。

【００２８】相手側通信端末は、無線部を経由して文字
メッセージデータを含む音声信号を受信すると、音声信
号から文字メッセージデータを分離して、マイク・スピ
ーカ部１０４から音声を出力するとともに、表示部１０
８に文字メッセージをリアルタイムに表示する。

【００２９】図２は、本発明に係る携帯移動電話機の文
字メッセージ送信処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。

【００３０】制御部１０５は、通話状態で使用者が操作
部１０７に含まれる文字メッセージ送信キーを操作して
文字メッセージの送信を指示すると、ステップ２００で
メモリ部１０６に文字メッセージデータが記憶されてい
るか否かを判断し、記憶されていなければ、ステップ２
０１で警告音とともに送信すべき文字メッセージがない
旨を表示部１０８に所定時間だけ表示して本ルーチンを
終了するが、一方記憶されていれば、ステップ２０２で
メモリ部１０６に記憶する文字メッセージデータを音声
・文字処理部１０３に転送し、ステップ２０３で文字メ
ッセージデータを音声信号に組み込んで送信して終了す
る。

【００３１】図３は、本発明に係る携帯移動電話機の文
字メッセージ再生処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。

【００３２】制御部１０５は、通話状態において常にこ
の処理ルーチンを呼び出しており、ステップ３００で無
線部を経由して受信する音声信号中に文字メッセージデ
ータが存在するか否かを判断し、存在しなければ、本ル
ーチンを終了するが、一方存在すれば、ステップ３０１
で音声信号から文字メッセージデータを分離して、マイ
ク・スピーカ部１０４から音声を出力するとともに、表
示部１０８に文字メッセージをリアルタイムに表示して
終了する。

【００３３】

【発明の効果】 以上説明した様に、本発明に係る電話
機、電話機の情報送信方法及び情報再生方法によれば、
会話中の音声信号をデジタル化しその一部に文字メッセ
ージデータを組み込んだり、又はデジタル化された音声
信号の末尾などに文字メッセージデータを付加し、相手
側通信端末に文字メッセージデータを含む音声信号を送
信するので、会話中に文字メッセージをリアルタイムに
送受信及び再生することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る携帯移動電話機の回路構成を示
すブロック図である。

【図２】 本発明に係る携帯移動電話機の文字メッセー
ジ送信処理ルーチンを示すフローチャートである。

【図３】 本発明に係る携帯移動電話機の文字メッセー
ジ再生処理ルーチンを示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０１ 携帯移動電話機 １０２ 無線部 １０３ 音声・文字処理部 １０４ マイク・スピーカ部 １０５ 制御部 １０６ メモリ部 １０７ 操作部 １０８ 表示部

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 音声情報を送信する電話機において、 前記音声情報と共に文字情報を送信する音声・文字情報
   送信手段、 を具備することを特徴とする電話機。
2. 【請求項２】 音声情報を受信して再生する電話機にお
   いて、 前記音声情報と共に受信する文字情報を再生する文字情
   報再生手段、 を具備することを特徴とする電話機。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の電話機において、 前記文字情報再生手段は、前記文字情報に基づいて文字
   を表示すること、 を特徴とする電話機。
4. 【請求項４】 請求項２または請求項３に記載の電話機
   において、 前記文字情報再生手段は、前記文字情報に基づいて音声
   を再生すること、 を特徴とする電話機。
5. 【請求項５】 音声情報を送信する電話機の情報送信方
   法において、 前記音声情報と共に文字情報を送信する第１ステップ、 を含むことを特徴とする電話機の情報送信方法。
6. 【請求項６】 音声情報を受信して再生する電話機の情
   報再生方法において、 前記音声情報と共に受信する文字情報を再生する第２ス
   テップ、 を含むことを特徴とする電話機の情報再生方法。
7. 【請求項７】 請求項６に記載の電話機の情報再生方法
   において、 前記第２ステップは、前記文字情報に基づいて文字を表
   示する第３ステップ、 を含むことを特徴とする電話機の情報再生方法。
8. 【請求項８】 請求項６または請求項７に記載の電話機
   の情報再生方法において、 前記第２ステップは、前記文字情報に基づいて音声を再
   生する第４ステップ、 を含むことを特徴とする電話機の情報再生方法。