JP2000221820A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2000221820A
JP2000221820A JP11026594A JP2659499A JP2000221820A JP 2000221820 A JP2000221820 A JP 2000221820A JP 11026594 A JP11026594 A JP 11026594A JP 2659499 A JP2659499 A JP 2659499A JP 2000221820 A JP2000221820 A JP 2000221820A
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fixing device
fixing
temperature
sheet
unit
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JP11026594A
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English (en)
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Eiji Okabayashi
英二 岡林
Taizo Onishi
泰造 大西
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続印刷中でも、途中、定着装置の昇温待ち
が発生することなく、常に、高速で印刷を行うことがで
きる定着装置を提供する。 【解決手段】 シートの通紙方向に複数の定着器10,
20,30を直列に配置し、これら複数の定着器のう
ち、いずれか1つの定着器を切り換えて使用することを
特徴とする定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置に用いられる定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やプリンタなどの画像形成
装置においては、フルカラー印刷のできるものが数多く
製品化されており、その画像品質は、写真画質といわれ
る程、高品位、高画質の印刷結果が得られるようになっ
ている。
【0003】このようなフルカラーの印刷を行うことが
できる画像形成装置には、様々な印刷方式ある。代表的
なものとしては電子写真方式、インクジェット方式、熱
転写方式である。
【0004】この中で、電子写真方式によるものは、上
記したような高画質の画像が得られることはもちろんで
あるが、その特徴のひとつに、他の方式と比較して印刷
速度が速い点をあげることができる。特に、連続して印
刷する際の速度は、他の方式を圧倒する。
【0005】しかし、他の方式においても様々な特徴、
メリットがあり、電子写真方式の複写機やプリンタが、
より一層商品価値を高め、他の方式と差別化を図るため
には、さらなる高速化が要求されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子写真方
式の画像形成装置において、印刷速度をさらに高速化す
る際に問題となるもののひとつに定着装置がある。
【0007】現在、多くの画像形成装置に用いられてい
る定着装置は、上下2つのローラを有し、該ローラの両
方、またはいずれか一方に加熱源を内蔵して、両ローラ
の圧接点(ニップと称する)において定着に適した温度
となるようにし、このニップに未定着トナー像が形成さ
れたシートを通すことにより、未定着トナー像の定着を
行っている。
【0008】このような定着装置において、フルカラー
用のものは、カラー用トナーの特性から、ローラにトナ
ーが付着したり、あるいは未定着のトナーと共にシート
そのものを巻き込んだりしないように、ローラの材質と
してトナーなどの剥離性がよく、かつ適度な弾性力のあ
るものが使用されている。このようなローラ材料として
は、ほとんどの場合シリコーンゴムが用いられている。
また、トナーなどの剥離性をよくするために、ローラ表
面には薄いオイル薄膜を形成するようにしている。
【0009】そして、このようなシリコーンゴムを使用
したローラは、このシリコーンゴムの特性上熱伝導性が
悪いため、ローラ温度を上げる際に、ある程度の時間待
ちが必要となる。
【0010】定着装置は、通常、印刷実行中、ニップ温
度が定着に適した一定の範囲内となるように制御されて
いるが、ニップをシートが通ることにより、シートに熱
が奪われて、ニップ温度が低下する。したがって、連続
的に印刷を行うと、ある程度のシート枚数が通過した時
点で、ニップ温度が定着に適した温度範囲を外れて、温
度が低くなり、そのために、定着許可温度となるまで定
着動作を停止しなければならず、その分印刷時間が余計
にかかることになる。
【0011】特に、前記したように、シリコーンゴムを
ローラとして用い、また、その表面にオイル薄膜を形成
しているフルカラー印刷用の定着装置では、この昇温の
ための待ち時間が、モノクロ印刷のみの画像形成装置と
比較して僅かながら長く、より高速化が求められている
電子写真方式によるフルカラーの画像形成装置における
問題となっている。
【0012】そこで本発明の目的は、画像形成装置に用
いられる定着装置において、定着装置の昇温時間待ち、
特に連続印刷中でも、途中定着装置の昇温待ちなどが発
生することなく、常に、高速で印刷を行うことができる
定着装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。 (1)未定着トナー像が形成されたシートを定着器のニ
ップに通して、該未定着トナー像をシートに定着させる
定着装置において、シート搬送方向に直列に配置した複
数の定着器と、該複数の定着器のうち、いずれか1つの
定着器を使用するように切り換える切り換え手段と、を
有することを特徴とする定着装置。 (2)前記切り換え手段は、使用中の前記定着器の温度
が定着許可温度以下になった場合に、他の定着器を使用
するように切り換えることを特徴とする定着装置。 (3)前記切り換え手段は、予め決められた枚数のシー
トが使用中の前記定着器を通過したときに、他の定着器
を使用するように切り換えることを特徴とする定着装
置。 (4)前記切り換え手段は、シートサイズごとに予め決
められた枚数のシートが使用中の前記定着器を通過した
ときに、他の定着器を使用するように切り換えることを
特徴とする定着装置。 (5)前記切り換え手段は、シートの坪量ごとに予め決
められた枚数のシートが使用中の前記定着器を通過した
ときに、他の定着器を使用するように切り換えることを
特徴とする定着装置。 (6)前記切り換え手段は、シートサイズとシートの坪
量ごとに予め決められた枚数のシートが使用中の前記定
着器を通過したときに、他の定着器を使用するように切
り換えることを特徴とする定着装置。 (7)前記複数の定着器は、使用されていないときの温
度が異なることを特徴とする定着装置。 (8)前記切り換え手段は、現在使用中の定着器から他
の定着器を使用するように切り換える際に、該他の定着
器のうち最も温度が高くなっているものを使用するよう
に切り換えることを特徴とする定着装置。 (9)前記定着装置はさらに、前記複数の定着器の異常
を検出する異常検出手段を有し、該異常検出手段が前記
複数の定着器の一部に異常を検出した場合に、前記切り
換え手段が他の定着器を使用して定着動作を継続するこ
とを特徴とする定着装置。 (10)前記定着装置はさらに、前記複数の定着器を昇
温する際に、前記複数の定着器のうちの一つを優先的に
定着許可温度まで昇温し、この一つの定着器が定着許可
温度に達した後、順次他の定着器を昇温して、昇温済み
の定着器には、順次に定着許可温度を保つように温調す
る温調手段を有することを特徴とする定着装置。 (11)前記温調手段は、前記複数の定着器のうち、少
なくとも一つの定着器が定着許可温度に達した時点で、
定着許可信号を出力することを特徴とする定着装置。 (12)前記定着装置はさらに、前記定着装置内を通過
するシートの搬送速度を制御するシート搬送速度制御手
段を有し、該シート搬送速度制御手段は、前記複数の定
着器のうち、より上流側の定着器が使用されているとき
ほど、前記定着装置内を通過するシートの搬送速度を遅
くすることを特徴とする定着装置。 (13)前記シート搬送速度制御手段は、使用されてい
る定着器より前に、シートに加えられた熱量に応じて前
記シート搬送速度を変更することを特徴とする定着装
置。 (14)前記定着装置は、複数のヒータを有し、該複数
のヒータに電力を供給するための配線が、前記定着装置
内において、一部共有化されていることを特徴とする定
着装置。 (15)前記定着装置は、前記ヒータへ供給する電力を
制御するためのスイッチ手段を有し、前記共有化されて
いる配線は、前記ヒータの該スイッチ手段が接続されて
いない側の配線であることを特徴とする定着装置。 (16)前記スイッチ手段は、前記定着装置内に設けら
れ、前記共有化されている配線は、前記スイッチ手段の
ヒータが接続されていない側の配線であることを特徴と
する定着装置。 (17)前記定着装置は、複数のヒータと、該複数のヒ
ータに対する電力の供給を制御するためのスイッチ手段
を有し、前記ヒータをマトリックス状に配置し、該マト
リックスの列方向および行方向に該スイッチ手段を配置
することを特徴とする定着装置。 (18)前記定着器は上下2つのローラを備え、該ロー
ラには各々ヒータが内蔵されており、1つの定着器の上
下のローラに内蔵されたヒータが前記マトリックスの行
または列として配置されることを特徴とする定着装置。 (19)前記スイッチ手段は、前記ヒータに対し順次に
電力の供給が行われるようにスイッチングすることを特
徴とする定着装置。 (20)前記定着装置は、定着器に設けられているロー
ラ表面のクリーニングを行うクリーニング手段を有し、
該クリーニング手段は複数の定着器で共有されているこ
とを特徴とする定着装置。 (21)前記定着装置は、定着器に設けられているロー
ラ表面にオイルを塗布するオイル塗布手段を有し、該オ
イル塗布手段は複数の定着器で共有されていることを特
徴とする定着装置。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の一実施の形態を説明する。 《装置構成》図1は、本発明を適用した定着装置を説明
するための概略図である。
【0015】図示する定着装置1は、同一機能を有する
3つの定着器10,20,30をシートの搬送方向(通
紙方向)に直列に配置したものである。ここで各定着器
は、図示矢印で示されたシート搬送方向上流側から第1
定着器10、第2定着器20、および第3定着器30で
ある。これら各定着器は、内部の熱の放出を防いで熱効
率を上げるために、シートの搬送経路部分が開口された
ケース2によって覆われている。
【0016】各定着器10、20および30は、いずれ
も同一であり、上下のローラによってニップ11、21
および31が形成されている。各ローラは、第1定着器
10では上ローラ10aと下ローラ10b、第2定着器
20では上ローラ20aと下ローラ20b、第3定着器
30では上ローラ30aと下ローラ30bである。ま
た、各定着器の上下各ローラ内部には、加熱源となるヒ
ータ41a,41b、42a,42b、および43a,
43bが備えられている。
【0017】そして各定着器はいずれも、各定着器の上
ローラ10a、20a、30aが上下に移動可能となっ
ており、各定着器においてニップが使用される場合とさ
れない場合の切り換えを行うことができる。なお、ここ
でニップが使用される場合とは、上ローラが下に下が
り、上下のローラが圧接状態になっている場合を言う。
したがって、ニップが使用されているときには、シート
がそのニップを通ることにより所定の熱と共に圧接力が
加わることになる。
【0018】ここで、定着器の構成およびその上下動に
ついて詳しく説明する。なお、ここでは図2および図3
を参照して第1定着器10を例にその構成および動作を
説明するが、第2および第3定着器についても全く同じ
である。
【0019】第1定着器10における上下ローラ10a
および10bは、図2に示すように、芯金部材51およ
び61の表面をシリコーンゴム52および62によって
被覆したものである。ここで、上ローラ10aと、下ロ
ーラ10bにおいて芯金部材の構造はそれぞれ異なる
が、それを被覆しているシリコーンゴムは同一素材であ
る。
【0020】上ローラ10aの芯金部材51には、上ロ
ーラ10aを常に一定圧力で下ローラ10bに対して押
し付けるためのバネ部材53と、上ローラ10aを上下
動させるために、後述のカム機構70を構成するアーム
71が接続されている。
【0021】カム機構70は、前記アーム71とこのア
ーム71を回動自在に支持するピン72と、アーム71
を回動させるために、図示しないモータにより回転する
カム73よりなる。
【0022】このカム機構70は、図2に示したよう
に、カム73の支軸75に対する最遠部76が、アーム
71から最も離れた位置にあるとき、アーム71を押さ
え付ける力が解放される。これにより、芯金部材51は
バネ部材53の付勢力によって下方に押さえ付けられ
て、ニップ11に所定の圧接力が加えられる。一方、カ
ム73の最遠部76が、図3に示すように、アーム71
と接触する位置にきたときには、このカム73がアーム
71との接触部でアーム71を押し下げるため、アーム
71がピン72を支点として回動し、芯金部材51と接
続されている部分が上に持ち上がって、上ローラ10a
を上に上げる。これにより、ニップ11の圧接力が解放
されることになる。
【0023】下ローラ10bは、芯金部材61の端部の
外表面がゴム部材63によって覆われており、このゴム
部材63と接触している駆動ローラ64の回転によって
回転する。なお、駆動ローラ64は、図示しないモータ
などによって回転する。したがって、ニップ11が使用
されるとき、すなわち、上ローラ10aが下ローラ10
bに対して圧接した状態のときには、下ローラ10bの
回転に伴い、上ローラ10aも従動回転する。 《定着装置の動作》このように、定着装置1は、3つの
定着器10、20および30の各上ローラ10a、20
aおよび30aが上下動することで、いずれかひとつの
定着器のニップを使用するものである。これは、図4A
に示すように、第1定着器10の上ローラ10aを下げ
て、第1定着器10のニップ11が圧接状態となり、他
の第2および第3定着器のニップ21および31が解放
された状態(モード1と称する)、同様に、図4Bに示
すように、第2定着器20のニップ21を圧接し、第1
および第3定着器のニップ11および31を解放した状
態(モード2と称する)、および図4Cに示すように、
第3定着器30のニップ31を圧接し、第1および第2
定着器のニップ11および21を解放した状態(モード
3と称する)の3つの状態である。
【0024】なお、図1においては、3つの定着器1
0、20および30のニップ11、21および31が全
て圧接状態となって示されているが、これは、本発明を
適用した定着装置1の構成を説明するためのもので、本
実施形態においてはこのように全てのニップが圧接状態
で使用されることはなく、上記の通りいずれか一つのニ
ップを使用するものである。
【0025】上記各モードの切り換えは、様々なタイミ
ングによって行うことができる。ここでは、下記のよう
に、それぞれ切り換えタイミングの異なる5つの制御形
態について説明する。
【0026】第1は、各定着器の温度が定着に必要な許
容温度以下となったときに切り換える形態(第1制御形
態)。
【0027】第2は、予め決められた通紙枚数後切り換
える形態(第2制御形態)。
【0028】第3は、シートサイズごとに予め決められ
た通紙枚数後切り換える形態(第3制御形態)。
【0029】第4は、シート(紙の場合)の坪量ごとに
予め決められた通紙枚数後切り換える形態(第4制御形
態)。
【0030】第5は、シートサイズとシート(紙の場
合)の坪量ごとに予め決められた通紙枚数後切り換える
形態(第5制御形態)。
【0031】以下、各制御形態についてそれぞれ詳細に
説明するが、後に説明するように、各制御形態共に、3
つの定着器は各々独立に温調されているものである。
【0032】なお、各制御形態による動作および後に詳
細に説明する温調制御やシート搬送速度の制御、定着器
の異常検出(エラー処理)などは、この定着装置を制御
するための制御装置によって行われるものであるが、制
御装置自体は、いわゆるマイコンと称される小型のコン
ピュータが、後に説明する各動作や手順に従って作成さ
れたプログラムを実行することにより行われるものであ
り、この制御装置となるマイコン自体は公知であるの
で、ここではその説明は省略する。また、各定着器に
は、その制御に使用する温度検出センサや異常温度とな
ったときに電力の供給を遮断するためのサーモスタット
なども設けられているが、これらについても公知の定着
装置と同様であり、その説明は省略する。 《第1制御形態》図5は、第1制御形態の制御手順を示
すフローチャートである。
【0033】なお、このフローチャートは、本実施形態
の定着装置が複写機やプリンタなどの画像形成装置に備
えられた際に使用されることを前提としたものであり、
画像形成装置における印刷実行手順の中のサブルーチン
フローチャートとして画像形成装置内の制御装置によっ
て実行され、後述するように、このサブルーチンフロー
チャートにおいて、定着装置が使用できるか否かの信号
(定着許可信号)が出力されることにより、印刷動作そ
のものが開始されるか、あるいは未定着トナー像の形成
されたシートがこの定着装置へ搬送されるものである。
また、ここでは定着許可信号を出力するという表現を用
いるが、実際には、制御装置内でのみ使用される信号で
あり、その処理としては様々であり、例えばある特定の
変数を定着許可の信号出力により変更したり、あるいは
定着許可が出ているか否かを知るためのフラグを立てる
などに使用され、これら変数やフラグの状態から定着許
可が出ているときに、前記のように印刷動作やシートの
搬送が開始されることになる。以下、各制御形態につい
て同様であり、また、その他、後述する各手順において
示されるフローチャートについても同様である。
【0034】第1制御形態の手順は、まず、第1定着器
10の温度が定着許容温度T1以下となっているか否か
を判断する(S101)。ここで、第1定着器10の温
度が定着許容温度T1以下ではないと判断されたときに
は、第2および第3定着器20および30のニップ21
および31を解放し(S102)、第1定着器10のニ
ップ11を圧接する(S103)。そして、定着許可信
号を出力する(S110)。
【0035】一方、ステップS101において、第1定
着器10の温度が定着許容温度T1以下であると判断さ
れたときには、続いて、第2定着器20の温度が定着許
容温度T1以下であるか否かを判断する(S104)。
ここで、第2定着器20は定着許容温度T1以下ではな
いと判断されたときには、第1および第3定着器10お
よび30のニップ11および31を解放し(S10
5)、第2定着器20のニップ21を圧接する(S10
6)。そして、定着許可信号を出力する(S110)。
【0036】一方、ステップS104において、第2定
着器20の温度が定着許容温度T1以下であると判断さ
れたときには、続いて、第3定着器30の温度が定着許
容温度T1以下であるか否かを判断する(S107)。
ここで、第3定着器30は定着許容温度T1以下ではな
いと判断されたときには、第2および第3定着器20お
よび30のニップ21および31を解放し(S10
8)、第3定着器30のニップ31を圧接する(S10
9)。そして、定着許可信号を出力する(S110)。
【0037】ここで、ステップS107において、第3
定着器30の温度が定着許容温度T1以下であると判断
されたときには、前記ステップS101に戻り以降の処
理が繰返し行われることになる。したがって、この場合
には定着許可信号は出力されないことになるが、各定着
器に故障などがない場合、本実施形態では、3つの定着
器の全てが定着許可温度以下となっているのは、後述す
る温度制御のように、システムの立ち上げ時など特別な
場合のみであり、印刷実行中、あるいは待機中において
は、3つの定着器のいずれかが定着許可温度以上となっ
ている。
【0038】以上のように、この第1制御形態では、現
在使用中の定着器の温度が定着許可温度より低下したと
きに他の定着器を使用するように、使用する定着器を切
り換えることとしているので、簡単な制御によって、常
に、いずれかの定着器を使用することができるため、連
続印刷を行った際に1つの定着器の温度が低下したとし
ても、次の定着器を使用することで、従来のように、定
着器の昇温待ちのために定着動作、ひいては印刷動作そ
のものを停止させなくてもすむようになる。したがっ
て、複数枚の印刷を実行する際の総合的な印刷速度を向
上させることができる。
【0039】なお、ここでは、次に使用する定着器を、
定着許可温度T1を越えているか否かにより選択してい
るが、同様の制御により、定着器の温度が最も高くなっ
ているか否かにより選択するようにしてもよい。これに
より、一つの定着器を連続して使用できる時間が長くな
り、使用する定着器を切り換えるためのごくわずかな時
間ロスさえも防ぐことができる。 《第2制御形態》次に第2制御形態について説明する。
図6は、第2制御形態の制御手順を示すフローチャート
である。
【0040】前述した第1制御形態では、個々の定着器
の温度によって切り換えたものであるが、このようにし
た場合、前述した通り制御そのものは単純であるが、定
着器の温度が低下しない場合、例えば1、2枚の印刷動
作を時間をおいて実行するような場合には、定着器のニ
ップをシートが連続して通らないため、1、2枚の通紙
では、定着器の温度は定着許容温度以下に下がることが
ない。したがって、このような場合には、常に同じ定着
器が使用されることになってしまう。そうなると、常に
使用されている定着器のみ磨耗が大きくなるなどの問題
が生じることもある。
【0041】そこで、この第2制御形態では、シートの
通紙枚数によって、使用する定着器を切り換えるように
したものである。
【0042】この第2制御形態の手順は、まず、通紙枚
数が下記(1)式で示す条件を満たしているか否かを判
断する(S201)。
【0043】 N1×3n<N≦N1×(3n+1) …(1) ここで、(1)式中、N1は、1つの定着器において連
続して通紙してもよい枚数(許可通紙枚数)で、連続通
紙したときにニップの熱が奪われてニップ温度が下がっ
たときに、ニップ温度が定着許容温度以下となってしま
うことのない最大枚数である。また、nは、n=0,
1,2,3,…となる数であり、後述するように、3つ
の定着器が1順したときにインクリメントされる変数で
ある。また、Nは、定着装置1全体としての通紙枚数
で、通常、画像形成装置に備えられているシステム全体
の印刷総数をカウントするためのカウンタの値を用いて
いる。なお、N1は予め規定された値であり、一方、N
およびnは最初は0であるが、その後は印刷の途中で0
クリアされることのない値である。
【0044】前記ステップS201において、(1)式
を満たすときには、第2および第3定着器20および3
0のニップを解放し(S202)、第1定着器10のニ
ップ11を圧接する(S203)。そして、定着許可信
号を出力する(S210)。
【0045】一方、ステップS201において、(1)
式の条件を満たさないと判断されたときには、続いて、
通紙枚数Nが、下記(2)式で示す条件を満たすか否か
判断する(S204)。
【0046】 N1×(3n+1)<N≦N1×(3n+2) …(2) ここで、(2)式の条件を満たすと判断されたときに
は、第1および第3定着器10および30のニップを解
放し(S205)、第2定着器20のニップ21を圧接
する(S206)。そして、定着許可信号を出力する
(S210)。
【0047】一方、ステップS204において、(2)
式の条件を満たさないと判断されたときには、続いて、
通紙枚数Nが、下記(3)式で示す条件を満たすか否か
判断する(S207)。
【0048】 N1×(3n+2)<N≦N1×(3n+3) …(2) ここで、(3)式の条件を満たすと判断されたときに
は、第2および第3定着器20および30のニップを解
放し(S208)、第3定着器30のニップ31を圧接
する(S209)。そして、定着許可信号を出力する
(S210)。
【0049】そして、ステップS207において、
(3)式の条件を満たさないときには、変数nを1加算
して(S211)、前記ステップS201に戻り以降の
処理が繰返し行われることになる。
【0050】これにより、この第2制御形態では、連続
通紙されたときには、N1で規定された枚数を越えた場
合、すなわち、1つの定着器の温度が定着許容温度以下
となるようなときには、使用する定着器の切り換えが行
われ、一方、1、2枚を時間をおいて通紙されているよ
うな場合でも一定数の通紙が行われたときには、次の定
着器を使用するように順に切り換わるので、1つの定着
器のみ使用頻度が多くなるようなことはなくなるのであ
る。 《第3制御形態》次に第3制御形態について説明する。
図7は、第3制御形態の制御手順を示すフローチャート
である。
【0051】前述した第2制御形態では、シートの通紙
枚数によって、使用する定着器を切り換えるようにした
ものであるが、画像形成装置によっては、大きさの異な
るシートに画像形成を行うことができるものがあり、そ
の場合、定着装置においても当然に、そのニップを通過
するシートの大きさが異なることになる。そうすると、
シートの大きさ(サイズ)によって、ニップの熱が奪わ
れる量が異なり連続通紙したときに、大きいサイズのシ
ートでは多くの熱が奪われて、比較的少ない枚数の通過
でニップ温度が低下する。一方、サイズが小さければ熱
の奪われる量も少ないので、比較的多くのシートを連続
して通すことができる。特にその影響が大きいのは、ニ
ップを通過するシートの長さである。
【0052】そこで、この第3制御形態は、シートサイ
ズ(特に搬送方向の長さ)ごとに許可通紙枚数を変更し
て、シートサイズに適した連続通紙が可能となるように
したものである。
【0053】この第3制御形態の手順は、まず、シート
サイズが一定のサイズ範囲か否かを判断し、その結果か
ら各サイズ範囲ごとに適した許可通紙枚数を選択すると
ころから始まる。
【0054】このための処理としては、まず、サイズ範
囲が第1範囲であるか否かを判断し(S301)、第1
範囲であれば許可通紙枚数として設定する変数Nxに、
この第1範囲のサイズに適した許可通紙枚数N1を設定
する(S302)。
【0055】一方、シートサイズが第1範囲でなけれ
ば、続いて、シートサイズが第2範囲か否かを判断し
(S303)、第2範囲であれば変数Nxに第2範囲の
サイズに適した許可通紙枚数N2を設定する(S30
4)。
【0056】さらに、シートサイズが第2範囲でなけれ
ば、続いて、シートサイズが第3範囲か否かを判断し
(S305)、第3範囲であれば変数Nxに第3範囲の
サイズに適した許可通紙枚数N3を設定する(S30
6)。
【0057】このようにしてシートサイズに適した許可
通紙枚数が設定される。その後は、前述の第2制御形態
と同様に、まず、通紙枚数Nが下記の(4)式で示す条
件を満たすか否かを判断する(S311)。
【0058】 Nx×3n<N≦Nx×(3n+1) …(4) そして、この条件が満たされているときには、第2、第
3定着器20および30のニップ21および31を解放
して(S312)、第1定着器10のニップ11を圧接
し(S313)、定着許可信号を出力する(S32
0)。
【0059】一方、ステップS311において、(4)
式の条件を満たさないと判断されたときには、続いて、
通紙枚数Nが下記(5)式で示す条件を満たすか否か判
断する(S314)。
【0060】 Nx×(3n+1)<N≦Nx×(3n+2) …(5) そして、(5)式の条件を満たすと判断されたときに
は、第1および第3定着器10および30のニップ11
および31を解放し(S315)、第2定着器20のニ
ップ21を圧接する(S316)。そして、定着許可信
号を出力する(S320)。
【0061】一方、ステップS314において、(5)
式の条件を満たさないと判断されたときには、続いて、
通紙枚数Nが下記(6)式で示す条件を満たすか否か判
断する(S317)。
【0062】 Nx×(3n+2)<N≦Nx×(3n+3) …(6) ここで、(3)式の条件を満たすと判断されたときに
は、第2および第3定着器20および30のニップ21
および31を解放し(S318)、第3定着器30のニ
ップ31を圧接して(S319)、定着許可信号を出力
する(S320)。
【0063】そして、ステップS317において、
(6)式の条件を満たさないときには、変数nを1加算
して(S321)、前記ステップS311に戻り以降の
処理が繰返し行われる。
【0064】以上の処理により、この第3制御形態で
は、シートサイズに適した通紙枚数が1つの定着器を通
ることになる。したがって、一つの定着器を通るシート
の総延長がどの定着器でもほぼ一定となる。 《第4制御形態》次に第4制御形態について説明する。
図8は、第4制御形態の制御手順を示すフローチャート
である。
【0065】前述した第3制御形態では、シートサイズ
に応じて許可通紙枚数を設定するものであったが、シー
ト、特に紙の場合には、サイズばかりでなく、その坪量
によってもニップの熱が奪われる量が異なる。
【0066】そこで、この第4制御形態は、シート、特
に紙の場合の坪量に応じて許可通紙枚数を変更するもの
である。
【0067】この第4制御形態の手順は、略前述した第
3制御形態と同様であり、まず、坪量が一定の範囲か否
かを判断し、その結果から各坪量範囲ごとに適した許可
通紙枚数を選択する。
【0068】このための処理は、まず、坪量範囲が第1
範囲であるか否かを判断し(S401)、第1範囲であ
れば許可通紙枚数として設定する変数Nxに、この第1
範囲の坪量に適した許可通紙枚数N1を設定する(S4
02)。
【0069】一方、坪量が第1範囲でなければ、続い
て、坪量が第2範囲か否かを判断し(S403)、第2
範囲であれば変数Nxに第2範囲の坪量に適した許可通
紙枚数N2を設定する(S404)。
【0070】さらに、坪量が第2範囲でなければ、続い
て、坪量が第3範囲か否かを判断し(S405)、第3
範囲であれば変数Nxに第3範囲の坪量に適した許可通
紙枚数N3を設定する(S406)。
【0071】このようにしてシートの坪量に適した許可
通紙枚数が設定される。その後は、前述の第3制御形態
におけるステップS311〜321と全く同様に、各条
件式が満たされたときには、その条件のときの定着器を
使用するものである(S411〜421)。
【0072】以上の処理により、この第4制御形態で
は、シートが紙の場合にその坪量に応じて、適切な通紙
枚数が1つの定着器を通ることになる。 《第5制御形態》次に第5制御形態について説明する。
図9は、第5制御形態の制御手順を示すフローチャート
である。
【0073】この第5制御形態は、シートサイズと、紙
の場合の坪量の両方に対応して許可通紙枚数を変更する
ものである。
【0074】この第5制御形態の手順は、まず、シート
サイズが第1範囲であるか否かを判断し(S501)、
第1範囲であれば変数iに1を設定し(S502)、次
のステップS511に進む。
【0075】一方、シートサイズが第1範囲でなけれ
ば、続いて、シートサイズが第2範囲か否かを判断し
(S503)、第2範囲であれば変数iに2を設定し
(S504)、次のステップS511に進む。
【0076】さらに、シートサイズが第2範囲でなけれ
ば、続いて、シートサイズが第3範囲か否かを判断し
(S505)、第3範囲であれば変数iに3を設定し
(S506)、次のステップS511に進む。
【0077】続いて、ステップS511以下では、ま
ず、坪量範囲が第1範囲であるか否かを判断し(S51
1)、第1範囲であれば変数jに1を設定する(S51
2)。
【0078】一方、坪量が第1範囲でなければ、続い
て、坪量が第2範囲か否かを判断し(S513)、第2
範囲であれば変数jに2を設定する(S514)。
【0079】さらに、坪量が第2範囲でなければ、続い
て、坪量が第3範囲か否かを判断し(S515)、第3
範囲であれば変数jに3を設定する(S516)。
【0080】このようにしてシートのサイズと坪量に応
じた変数iとjが設定されるので、次に、この変数iと
jによって選択される許可通紙枚数Nijを通紙許可枚
数を設定する変数Nxに入れる(S520)。ここで、
許可通紙枚数Nijは、予めシートサイズと坪量の組み
合わせに応じて規定されたもので、1つの定着器におい
て、連続通紙したときにニップの熱が奪われてニップ温
度が下がったとき、ニップ温度が定着許容温度以下とな
ってしまうことのない最大枚数であり、これを変数iお
よびjの組み合わせとして引き出すことができるように
記憶させておいたものである。
【0081】その後は、前述の第3制御形態のステップ
S311〜321と全く同様に、各条件式が満たされた
ときには、その条件のときの定着器を使用するように制
御する(S521〜531)。
【0082】以上の処理により、この第5制御形態で
は、シートサイズと、紙の場合の坪量の両方に対応し
て、適切な通紙枚数が1つの定着器を連続して通ること
になる。 《温度制御》次に、各定着器の温度制御について説明す
る。
【0083】本実施形態では、3つの定着器をそれぞれ
独立に温調している。したがって、最も単純には、全て
の定着器に対して全く個別に電力を供給することも考え
られる。ところが、その様にする場合には、一度に全て
の定着器に電力が供給される場合も考慮しなければなら
ず、そうすると、電源容量の大きなものが必要となり、
また、一度に全ての定着器に電力が供給されることによ
って、定着装置を設けている画像形成装置内の各部への
供給電力が一時的に降下してしまうなどの問題が起こる
可能性もある。
【0084】そこで、本実施形態では、3つの定着器に
対して順次に電力が供給されるように温度制御を行なっ
ている。
【0085】図10は、温度制御を説明するためのタイ
ミングチャートである。なお、図においてONは、ヒー
タに電力を供給して各ローラを昇温させる状態を言い、
OFFとは電力の供給を遮断している状態を言うが、こ
のON/OFFは、後述するように電源から供給される
電力をスイッチングするためのスイッチ手段であるSS
R(ソリッドステートリレー)によって行われる。
【0086】温度制御は、まず、システムの立ち上げ
(または印刷スタート)と同時に、第1定着器10に対
してのみ電力を供給する。その後第1定着器10に対す
る電力の供給は一定時間経過した時点で遮断する。これ
により、第1定着器10は予め決められた定着に適した
温度範囲(定着許可温度範囲)内で最高の温度となる。
そして、第1定着器10に対する電力の供給を遮断する
と同時に定着許可信号(Ready)を出力する。したがっ
て、複数の定着器を設けたことによりファーストプリン
トにかかる時間が長くなるようなことはない。
【0087】続いて、第2定着器20に対しては、この
レディ信号を受けて、定着許可温度範囲内で最高温度と
なるように一定時間電力を供給し、続いて、第3定着器
30に対しては、第2定着器20に対する電力の供給を
遮断した後、定着許可温度より低い待機温度まで温度が
上昇するように比較的短い時間電力を供給する。そし
て、第3定着器30に対する電力の供給が終了すると同
時に、第1定着器10に対して温度維持のために短い時
間の電力供給が行われる。その後この第1定着器10に
対しては、他の定着器への電力供給と重ならないよう
に、一定時間間隔ごとにON/OFF制御が行われて定
着許可温度範囲の温度が維持される。
【0088】一方、待機温調となっている第3定着器3
0に対しては、第1定着器10の温度維持のための電力
供給が終了すると同時に、待機温度から定着許可温度範
囲の温度となるように電力を供給し、一定時間後に電力
を遮断する。そして、同時に第2定着器20に対して定
着許可温度範囲の温度を維持するための短い時間の電力
を供給する。その後第2定着器20に対しては、他の定
着器への電力供給と重ならないように、一定時間間隔ご
とに温度維持のための電力供給が行われる。また第3定
着器30に対しても同様に、他の定着器への電力供給と
重ならないように、一定時間間隔ごとに温度維持のため
の電力供給が行われる。
【0089】このように、第1、第2および第3定着器
10、20および30に対して順次に電力供給を行うこ
とで、従来のように定着器が1つしか設けられていない
定着装置と同程度の電源容量の電源で3つの定着器を昇
温することができる。なお、このような順次の昇温動作
では、一時的に、特にシステム立ち上げ時の初期段階で
は、3つの定着器のうちの1つしか定着許可温度となっ
ていない状態が生じるが、本実施形態では、既に説明し
たように、どの様な制御形態を取っても、実際に定着に
使用する定着器はいずれか1つであるため、最初に定着
許可温度となった定着器(上の制御では第1定着器)か
ら順次に使用することで、全く問題なく、定着動作を行
うことができる。
【0090】なお、上記温調制御においては、第1、第
2および第3定着器の温度を最終的には全て定着許可温
度となるようにしているが、これに代えて、第1定着器
10が使用可能となった時点(レディ信号出力後)にお
いて、第1定着器10が使用されて温度が低下したとき
に備え、第2定着器20の温度は定着許可温度となるよ
うにし、その後第3定着器30については、第2定着器
が使用されるまで、定着許可温度より低い温度のまま待
機させてもよい。これにより、常に全ての定着器の温度
を定着温度に維持するのと比較して消費電力を少なくす
ることが可能である。 《定着速度》次に、定着速度、すなわち、定着装置内で
シートを通過させる速度について説明する。
【0091】本実施形態では、既に説明したように、3
つの定着器のうちいずれか1つの定着器を使用して定着
を行うことにしているが、このいづれか1つの定着器を
使用している際でも、ニップが解除されている残り2つ
の定着器も定着許可温度もしくは待機温度を維持してい
る。このため、シート搬送方向に対して、上流側の定着
器を使用した場合と、下流側の定着器を使用した場合
で、シートに加えられる熱量が異なることになる。これ
は、上流側定着器を使用したときには、その下流側で解
放状態のニップをシートが通過すると、その解放状態の
ニップからの熱を受けることになるが、上流側定着器を
使用した場合は、その時点で最大熱量が加えられている
ため、その後解放されたニップから受ける熱は未定着ト
ナーの定着には作用しない。これに対し、下流側定着器
を使用したときには、上流側で解放されたニップをシー
トが通過したときに受ける熱によって、シート上の未定
着トナーの溶融が始まり、その後圧接されたニップを通
過することになる。このため、実際にトナーの定着に作
用する熱量は、下流側定着器を使用したときの方が上流
側定着器を使用したときよりも多くなる。
【0092】そして、このようにトナーの定着に作用す
る熱量が違うと、定着後の画像光沢が違ってくることに
なる。したがって、使用する定着器の位置により得られ
る画像光沢が異なる結果となり、好ましくない。
【0093】そこで、本実施形態では、使用される定着
器の位置(上流側か下流側か)に応じて、シート搬送速
度を変更し、トナーの定着に作用する熱量が、どの定着
器を使用した場合でも同じになるようにして、定着後の
画像光沢が使用した定着器の位置によって変化しないよ
うにしている。
【0094】ここでは、このようなシート搬送速度の制
御形態について2つ説明する。 《第1搬送速度制御形態》まず、第1の搬送速度制御形
態は、使用する定着器の位置に応じてシート搬送速度を
変更するものである。
【0095】図11は、定着器の位置に応じてシート搬
送速度を変更するための制御手順を示すフローチャート
である。
【0096】まず、第1定着器10のニップ11が圧接
されているか否かを判断する(S601)。ここで、第
1定着器10のニップ11が圧接状態、すなわち、第1
定着器10を使用する状態であるときには、シート搬送
速度Vを第1速度V1に設定する(S602)。このと
き第1速度V1は、後述する他の速度と比較して最も遅
い速度である。
【0097】一方、第1定着器10のニップ11が圧接
状態でなければ、続いて、第2定着器20のニップ21
が圧接されているか否かを判断する(S603)。ここ
で、第2定着器20のニップ21が圧接状態であるとき
には、シート搬送速度Vを第2速度V2に設定する(S
604)。このとき第2速度V2は第1速度V1より速
い速度である。これにより、第2定着器20を使用して
いるときには第1定着器10を使用したときより速くシ
ートが通過することになり、上流側にある解放された第
1定着器10のニップ11から受けた熱と合わせて、シ
ートに作用している総熱量を第1定着器10を使用した
ときとほぼ同じになるようにしている。
【0098】前記ステップS603において、第2定着
器20のニップ21が圧接状態でなければ、第3定着器
30のニップ31が圧接されているか否かを判断し(S
605)、第3定着器30のニップ31が圧接状態であ
れば、シート搬送速度Vを第3速度V3に設定する(S
606)。このとき第3速度V3は第2速度V2より速
い速度である。これにより、第3定着器30を使用して
いるときには、第1定着器10および第2定着器20を
使用したときより、さらに速くシートが通過することに
なり、上流側にある解放された第1定着器10および第
2定着器20のニップ11および21から受けた熱と合
わせて、シートに作用している総熱量が第1定着器10
や第2定着器20を使用したときとほぼ同じになるよう
にしている。
【0099】前記ステップS605において、第3定着
器30のニップ31が圧接状態でないと判断されたとき
は、ステップS601およびS603の処理において、
既に第1および第2定着器のニップ11および21も圧
接状態でないと判断されているため、この時点で、3つ
の定着器の全てが使用できる状態にないことになり、こ
れは何等かの異常が発生しているものであるので、エラ
ー処理(例えば印刷動作不可の表示など)を行い(S6
07)、システムを停止させる(S608)。
【0100】以上のように、第1〜第3速度V1,V
2,V3は、V1<V2<V3の関係となるようにして
いるため、使用されている定着器がシート搬送方向に対
して下流側にある程、シート搬送速度が速くなる。これ
により、その上流側で解放状態のニップをシートが通過
することにより受けた熱量と圧接状態のニップで受けた
熱量を合わせた総熱量がほぼ同じになる。したがって、
得られる画像の光沢は、上流側定着器を使用した場合
も、下流側定着器を使用した場合も同じにすることがで
きる。 《第2搬送速度制御形態》次に、第2の搬送速度制御形
態は、使用する定着器の前にどの程度の熱量が加わった
かによって、シートの搬送速度を変更するものである。
これは、例えばシステムの立ち上げ直後や何等かの異常
がある場合など、複数の定着器のうち、使用されていな
い定着器の温度が定着許可温度となっていない場合があ
るので、実際に使用している定着器の前にどの程度の熱
がシートに加わったかによってシート搬送速度を変更
し、シートに作用する総熱量を一定に保とうとするもの
である。
【0101】図12は、使用している定着器の前で加え
られた熱量に応じてシート搬送速度を変更するための制
御手順を示すフローチャートである。
【0102】まず、第1定着器10のニップ11が圧接
されているか否かを判断する(S701)。ここで、第
1定着器10のニップ11が圧接状態、すなわち、第1
定着器10を使用する状態であるときには、シート搬送
速度Vを第1速度V1に設定し(S702)、リターン
する。ここで、第1搬送速度V1は最も遅い搬送速度と
しているものである。これは第1定着器10が使用され
ているときには、その前で熱が加わることはないので、
多くの熱量を加えるためである。
【0103】一方、第1定着器10のニップ11が圧接
状態でなければ、続いて、第2定着器20のニップ21
が圧接されているか否かを判断する(S703)。ここ
で、第2定着器20のニップ21が圧接状態であるとき
には、シート搬送速度Vを予め決められた第1速度V1
より速い第2速度V2を元に、その前の第1定着器10
の温度を考慮して決定する(S704)。ここで、シー
ト搬送速度Vは、図中ステップS704に示した式のよ
うに、この第2定着器20の温度T0から第1定着器1
0の現在の温度T1を引いた値に所定の係数kをかけた
ものを第2搬送速度V2から引いた値である。これによ
り、第2定着器20の前にある第1定着器10の温度T
1が定着許可温度に近い温度であるほど、搬送速度Vは
第1速度V1より速い第2速度V2に近くなり、逆に、
第1定着器10の温度T1が低いときには、第2速度V
2から多くの値が引かれるため搬送速度Vは遅くなる。
【0104】前記ステップS703において、第2定着
器20のニップ21が圧接状態でなければ、第3定着器
30のニップ31が圧接されているか否かを判断し(S
705)、第3定着器30のニップ31が圧接状態であ
れば、シート搬送速度Vを、第2速度V2よりもさらに
速い第3速度V3を元にして、その前にある第2定着器
20および第1定着器10の温度を考慮した値に決定す
る(S706)。この決定は、図中ステップS706に
示されている式のとおりであり、前記ステップS704
と同様に、第1および第2定着器の温度が高い程、搬送
速度Vが速くなるようにしている。
【0105】そして、もしステップS705において、
第3定着器30のニップ31が圧接状態でないと判断さ
れたときは、ステップS701およびS703の処理に
おいて、既に第1および第2定着器のニップ11および
21も圧接状態でないと判断されているため、この時点
で、3つの定着器の全てが使用できる状態にないことに
なり、これは何等かの異常が発生しているものであるの
で、エラー処理(例えば印刷動作不可の表示など)を行
い(S707)、システムを停止させる(S708)。
【0106】以上の処理により、使用される定着器の前
にある定着器の温度、すなわちシートに加えられた熱量
に応じて、使用している定着器のシート搬送速度が切り
換わり、定着に作用する総熱量がどの定着器を使用した
場合でも同じになる。したがって、得られる画像の光沢
は、使用した定着器の位置によらず同じになる。 《エラー処理》次に、本実施形態に特有のエラー処理に
ついて説明する。
【0107】従来のように定着器が1つの定着装置で
は、その定着器に何等かの異常が発生したときには当然
に定着動作を行うことができない。これに対し、本発明
を適用したことで、本実施形態においては、3つある定
着器の全てに異常が発生しない限り定着動作を行うこと
ができる。
【0108】図13は、本実施形態特有のエラー処理の
手順を示すフローチャートである。
【0109】まず、第1定着器10の温度が定着低温異
常温度TLから定着高温異常温度THの範囲内であるか
否かを判断する(S801)。ここで、定着低温異常温
度TLは、定着器に対して電力が供給されても温度が上
がらない状態のときの温度で、待機温度よりも低い温度
であり、一方、定着高温異常温度THは、定着適性温度
範囲を越え、サーモスタットによって電力の供給が強制
的に遮断されるような温度である。
【0110】ここで、第1定着器10の温度がTL〜T
Hの範囲内ではない場合には、何等かの異常があるもの
として第1エラーフラグe1に「1」をセットし(S8
10)、次のステップS802へ進む。なお、エラーフ
ラグは、後述するものを含めてe1〜e3であり、その
値が「0」のときに正常を示し、「1」のときに異常を
示すものである。
【0111】一方、第1定着器10の温度がTL〜TH
の範囲内であれば、そのまま次のステップS802へ進
む。
【0112】ステップS802では、前記同様に、第2
定着器20の温度が、定着低温異常温度TLから定着高
温異常温度THの範囲内であるか否かを判断し(S80
2)、範囲外のときには、第2エラーフラグe2に
「1」をセットし(S820)、次のステップS803
へ進む。一方、TL〜THの範囲内であればそのまま次
のステップS803へ進む。
【0113】ステップS803では、前記同様に、第3
定着器30の温度が、定着低温異常温度TLから定着高
温異常温度THの範囲内であるか否かを判断し(S80
3)、範囲外のときには、第3エラーフラグe3に
「1」をセットして(S830)、次のステップS80
4へ進む。一方、TL〜THの範囲内であればそのまま
次のステップS804へ進む。
【0114】これらの各定着器の異常判断の処理(S8
01〜803)が終了したのちは、続いて、全てのエラ
ーフラグe1〜3の値を加算した値が0か否かを判断す
る(S804)。ここでe1〜3を加算した値が0であ
れば、全ての定着器は正常であるので、そのままメイン
ルーチンへリターンする。
【0115】一方、全てのエラーフラグe1〜3の値を
加算した値が0ではない場合には、続いて、全てのエラ
ーフラグe1〜3の値を加算した値が3か否かを判断す
る(S805)。ここで、全てのエラーフラグe1〜3
の値を加算した値が3の場合には、全ての定着器に何等
かの異常が生じているため、定着動作を行うことができ
ないので、その旨(印刷不能)を表示して(エラー処
理、S806)、定着装置全体を停止する(S80
7)。
【0116】一方、全てのエラーフラグe1〜3の値を
加算した値が3ではない場合には、少なくとも1つの定
着器の使用が可能であるので、異常があるが定着動作可
能である旨の表示(例えば印刷可能と共にサービスコー
ルを要請する表示など)を行って(S808)、リター
ンする。
【0117】これにより、3つの定着器のうち、少なく
とも1つが動作可能であれば、定着動作を続行すること
ができるので、異常が検出された定着器の修理が行われ
るまでの間、複写機やプリンタなどの動作を停止しなく
てもよい。 《電力配線》次に、本実施形態の定着装置におけるヒー
タへの電力供給配線について説明する。
【0118】通常、カラーの画像形成装置に用いられる
定着器では、上下2つのローラの両方にヒータを設けて
いる。したがって、本実施形態においても3つの定着器
の上下ローラ全てにヒータを内蔵している。このため、
各ヒータへの配線が、従来のように定着器が一つだけの
場合と比較して、多くの配線が必要となる。これは、通
常の場合、AC電力を、ヒータへ適宜スイッチングして
供給するためのSSRを備えた電源基板が、定着器があ
る定着装置と別に設けられていて、この電源基板から定
着器のヒータに対して配線されているため、従来のよう
に、定着器が一つであれば電源基板から直接各ローラ内
のヒータに対して配線したとしても、直接ヒータへ導か
れる2本の配線と、SSRを介して導かれる2本の配線
の合わせて4本の配線ですむのであるが、本実施形態の
ように6個のヒータがある場合には、電源基板から直接
ヒータへ入る6本の配線と、SSRからヒータへ入る6
本の配線の合わせて12本の配線が必要となる。
【0119】そこで、本実施形態では、下記のように2
つ配線形態により、少しでもその配線数や部品点数を減
らすことができるようにしている。 《第1配線形態》第1の配線形態は、図14に示すよう
に、ヒータ41a,41b,42a,42b,43a,
43bとAC電源110とを接続するための配線を、ま
ず定着装置1内において結線して共有化し、定着装置1
と電源基板100内のAC電源110までの配線160
を1本にしている。これにより少なくとも定着装置から
AC電源までの配線数は1本にすることができる。
【0120】なお、SSR側の配線は、個々のヒータ4
1a,41b,42a,42b,43a,43bごとに
異常温度を検出して電力の供給を強制的に遮断するサー
モスタット45a,45b,46a,46b,47a,
47bを経て、電源基板100に設けられているSSR
101a,101b,102a,102b,103a,
103bに接続されている。このためSSR側の配線は
各ヒータの数と同じ6本となっている。また、各SSR
へは、このSSRをスイッチングさせるための制御装置
から信号線が配線されている。
【0121】これにより定着器を複数設けた場合でも定
着装置1から電源基板100までの配線数を合わせて7
本に抑えることができる。 《第2配線形態》第2の配線形態は、図15に示すよう
に、定着装置1内にSSR101a,101b,102
a,102b,103a,103bを設け、SSR側お
いても、定着装置1から電源基板100へ至る配線17
0を1本にしたものである。この場合、ヒータから直接
AC電源110へ至る配線は、従来のように個々に配線
してもよいが、前記のようにこれも1本にまとめること
で、定着装置からAC電源までの配線数は合わせて2本
にすることができる。
【0122】なお、定着装置1内に設けたSSR101
a,101b,102a,102b,103a,103
bと個々のヒータ41a,41b,42a,42b,4
3a,43bとは、図示するように、それぞれサーモス
タット45a,45,b,46a,46b,47a,4
7bを介して接続されている。また、各SSRへは、こ
のSSRをスイッチングさせるための制御装置から信号
線が配線されている。
【0123】これにより定着器を複数設けた場合でも定
着装置1から電源基板100までの配線数を合わせて2
本にまで抑えることができる。したがって、この定着装
置1のように電力配線を行った場合には、この定着装置
1を複写機やプリンタなどに設けた際に、複写機やプリ
ンタ内部における配線の取り回しを容易に行うことが可
能となる。 《SSRの配置》上記のように、電力供給のための配線
は、定着装置内部で共有化したり、また、SSR自体を
定着装置内部に設けることで少なくすることが可能とな
るが、上記電力配線形態では、SSRはヒータの数だけ
必要である。
【0124】そこで、本実施形態では、より部品点数を
減らすために、このSSRそのものの数を減らすことに
した。このために、図16に示すように、ヒータ41
a,41b,42a,42b,43a,43bをマトリ
ックス状に配設し、SSR201,202,203およ
び301,302を、このマトリックスの行および列方
向に配置したものである。すなわち、上下2つのヒータ
に対して行方向でスイッチングするためのSSR20
1,202,203と、列方向でスイッチングするため
のSSR301,302を設け、1つのヒータに対して
は、行と列の両方のSSRがONとなったときにのみ電
力が供給されるようにする。例えば第1定着器10の上
下のローラを昇温させるときには、SSR201とSS
R301および302をONすることで、ヒータ41a
および41bに電力が供給される。
【0125】このように、複数のヒータをマトリックス
に配設して行および列方向にSSRを配置することで、
複数の定着器を設けることによりヒータの数が増えた場
合でも、SSRの数を減らすことができる。これは、定
着器の数を行、上下のヒータを列とした場合、本実施形
態では、図示するように定着器が3つであるので、行×
列でヒータは6個となるが、SSRは行+列となり5つ
あればよいことになる。これはさらに定着器の数が増え
た場合でも、ヒータの数は行×列個であるが、SSRは
行+列個分ですむことになる。
【0126】なお、このような行と列との関係は、上下
2つのヒータを必ずしも列方向に並べる必要はなく、実
際の配線形態により適宜変更してもよい。
【0127】また、このようにヒータをマトリックス状
の配設した場合でも、行および列のそれぞれのSSRの
スイッチングによって、各ヒータへの電力の供給を順次
に行うことにより、一度に全てのヒータに対して電力供
給が行われないようにすることが可能である。これは、
例えば図16に示した構成では、SSR301と302
は常にON状態として、初めにSSR201をON、S
SR202および203はOFFとして第1定着器を昇
温させ、その後、SSR301と302はON状態ま
ま、SSR202をON、SSR201および203を
OFF、次にSSR203をON、SSR201および
202をOFFとすることで、全てのヒータに対して一
度に電力を供給することなく、かつ、ON/OFF制御
するSSR自体も両方向3つのSSRを制御すること
で、順次、各定着器を昇温することができる。 《クリーニングローラおよびオイル塗布ローラの配置》
さらに定着装置には、定着器のローラにクリーニングロ
ーラやオイル塗布ローラが設けられている。従来、これ
らは1つの定着器に対して1つ、あるいは上下のローラ
に各々1つずつ設けられている。したがって、定着器を
複数配設すると、その分、これらクリーニングローラや
オイル塗布ローラの数が増えることになるが、本実施形
態では、これらの部品点数を減らすために、図17およ
び図18に示すように、隣接する定着器のローラ同士で
クリーニングローラやオイル塗布ローラを共用すること
にしている。
【0128】図17は、クリーニングローラを共用した
例を示すもので、図示するように、第1定着器10の上
ローラ10aと第2定着器20の上ローラ20aによっ
てクリーニングローラ91を共用し、第2定着器20の
上ローラ20aと第3定着器30の上ローラ30aによ
ってクリーニングローラ92を共用している。
【0129】図18は、オイル塗布ローラを共用した例
を示すもので、図示するように、第1定着器10の上ロ
ーラ10aと第2定着器20の上ローラ20aによって
オイル塗布ローラ95を共用し、第2定着器20の上ロ
ーラ20aと第3定着器30の上ローラ30aによって
オイル塗布ローラ96を共用している。
【0130】このようにすることで、クリーニングロー
ラまたはオイル塗布ローラの数を減らし、これらのため
の部品点数を減らすことができる。 《実施形態の効果》以上のように構成された本実施形態
によれば、複数の定着器のいずれか一つを使用すること
で、例えば連続的に定着動作を行う際に、一つの定着器
の温度がシートの通過によって低下した場合でも、その
間に別の定着器の温度を定着に適した温度まで昇温させ
ておくことができるので、順次、定着に適した温度とな
った定着器を用いて定着動作を継続することができる。
したがって、複数枚のコピーやプリントを高速で、連続
的に実行することが可能となる。
【0131】また、使用する定着器の選択にあたって
は、上述したように個々の定着器の温度、または通紙枚
数、シートの大きさや坪量などによって適宜決定するこ
とで、連続印刷の際に総合的な印刷速度を向上し、逆に
1、2枚しか印刷しないような場合でも各定着器を通る
シートの枚数や総延長などを同じにすることができ、一
部の定着器のみが劣化することを防止することができ
る。
【0132】さらに、各定着器の温度調節を順次に行う
ことで、電源に大きな負荷がかかることを防止できる。
また、少なくとも一つの定着器の動作が可能であれば定
着動作そのものを停止させることなく、続けて定着動作
を実行することができる。
【0133】さらにまた、配線形態を上述したように定
着装置内で共有化したり、SSR自体を定着装置内に設
けることで、複数の定着器を用いても配線にかかる部品
点数を極力少なくすることが可能であり、また、クリー
ニングローラやオイル塗布ローラを複数の定着器で共用
することによりこれらの部品点数を少なくすることがで
きる。
【0134】以上本発明を適用した実施形態について説
明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるも
のではない。例えば、上述した実施形態においては、複
数の定着器の温度を、いずれも同一の温度範囲となるよ
うに制御しているが、これに変えて、各定着器の温度を
それぞれ異なる温度範囲となるようにしてもよい。その
様にした場合には、より高温としてる定着器のニップを
使用することで高い光沢が得られ、低い温度としている
ニップだけを使用するれば、光沢が低くなり、それらを
適宜組み合わせて複数のニップを使用することで、選択
できる光沢レベルの段階がより多く設定できるようにな
る。
【0135】さらには、本発明の技術的思想の範囲内に
おいて様々な変更が可能であることは言うまでもない。
【0136】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項ご
とに以下のような効果を奏する。
【0137】請求項1記載の本発明によれば、複数の定
着器を直列に配置し、切り換え手段が、該複数の定着器
のうちいづれか一つを使用するように切り換えることと
したので、例えば複数のシートを連続的に通紙して定着
動作を行う場合に、一つの定着器の温度が、シートを通
紙させたことにより低下しても、他の定着器に即座に切
り換えて定着動作を継続することが可能となり、定着器
の温度低下に起因した待ち時間を減らすことができる。
したがって、この定着装置を複写機やプリンタなどの画
像形成装置に用いた場合には、複数枚のコピーやプリン
トに際して定着装置に起因したシステム全体の印刷速度
の低下を防止することができる。
【0138】請求項2記載の本発明によれば、切り換え
手段が使用中の定着器の温度が定着許可温度より低下し
たときに他の定着器を使用するように切り換えることと
したので、簡単な制御によって、常に、いずれかの定着
器を使用することができるため、連続印刷を行った際に
使用中の定着器が冷えたとしても、次の定着器を使用す
ることで、従来のように、定着器の昇温待ちのために定
着動作、ひいては印刷動作そのものを停止させることが
なくなるので、複数枚の印刷を実行する際の総合的な印
刷速度を向上させることができる。
【0139】請求項3記載の本発明によれば、切り換え
手段が、使用中の定着器を通過したシートの枚数が予め
決められた枚数となったときに他の定着器を使用するよ
うに切り換えることとしたので、例えば1、2枚の定着
動作を時間をおいて行った場合でも一定数の通紙が行わ
れたときには、次の定着器を使用するように切り換わる
ので、1つの定着器だけ、その使用頻度が多くなって劣
化が速くなるようなことを防止することができる。
【0140】請求項4記載の本発明によれば、切り換え
手段が、使用中の定着器を通過したシートサイズごと
に、予め決められた枚数以上通過したときに他の定着器
を使用するように切り換えることとしたので、シートサ
イズに応じた枚数が1つの定着器を通過したとき次の定
着器を使用するように切り換わるので、一つの定着器を
通るシートの総延長がどの定着器でもほぼ一定となり、
特定の定着器のみが速く劣化してしまうのを防止するこ
とができる。
【0141】請求項5記載の本発明によれば、切り換え
手段が、使用中の定着器を通過したシートの坪量ごと
に、予め決められた枚数以上通過したときに他の定着器
を使用するように切り換えることとしたので、シートの
坪量によって熱の奪われる量が異なる場合でも、どの定
着器もほぼ同じ程度の熱が奪われたときに順次使用する
定着器が切り換わることになる。
【0142】請求項6記載の本発明によれば、切り換え
手段が、使用中の定着器を通過したシートサイズと坪量
ごとに、予め決められた枚数以上通過したときに他の定
着器を使用するように切り換えることとしたので、シー
トサイズと坪量に応じた枚数が1つの定着器を通過した
とき次の定着器を使用するように切り換わるので、一つ
の定着器を通るシートの総延長がどの定着器でもほぼ一
定となり、また、どの定着器もほぼ同じ程度の熱が奪わ
れたときに順次使用する定着器が切り換わることにな
る。
【0143】請求項7記載の本発明によれば、前記複数
の定着器は、使用されていないときの温度が異なるよう
にしたので、例えば現在使用中以外の定着器のうち、い
ずれか一つを次に使用するために定着許可温度を維持
し、さらにそれ以外の定着器の温度は低くしておくこと
によって、複数の定着器全てを定着許可温度にて待機さ
せた場合と比較して、消費電力を抑えることができる。
【0144】請求項8記載の本発明によれば、切り換え
手段が、現在使用中の定着器から他の定着器を使用する
ように切り換える際に、該他の定着器のうち最も温度が
高くなっているものを使用するように切り換えることと
したので、一つの定着器を連続して使用できる時間が長
くなり、使用する定着器を切り換えるためのごくわずか
な時間ロスさえも防ぐことができる。
【0145】請求項9記載の本発明によれば、複数の定
着器の異常を検出する異常検出手段をさらに有し、この
異常検出手段が複数の定着器のうちの一部に異常を検出
した場合でも、他の定着器によって定着動作を継続する
こととしたので、複数の定着器の一部に異常がある場合
でも定着動作を継続して行うことができる。
【0146】請求項10記載の本発明によれば、温調手
段が、複数の定着器の温度を順次に昇温することとした
ので、複数の定着器を設けた場合でも、定着器の昇温動
作のときに電力消費が急激に増加することを防止するこ
とができる。
【0147】請求項11記載の本発明によれば、温調手
段が、少なくとも一つの定着器が定着許可温度に達した
時点で、定着許可を出力することとしたので、複数の定
着器のうち、1つでも定着可能となった時点から定着動
作を行うことができる。したがて、複数の定着器を設け
たことによりファーストプリントにかかる時間が長くな
るようなことはない。
【0148】請求項12記載の本発明によれば、シート
搬送速度制御手段が、より上流側の定着器が使用されて
いるときほど、シートの搬送速度を遅くすることとした
ので、複数の定着器のうち、どの定着器が使用された場
合でも、シートに加わる総熱量をほぼ一定にすることが
できる。したがって、定着器の使用位置によらず、得ら
れる画像の光沢を一定に保つことができる。
【0149】請求項13記載の本発明によれば、シート
搬送速度制御手段が、現在使用されている定着器の前
に、シートに加えられた熱量の応じてシートの搬送速度
を変更することとしたので、どの定着器が使用されて
も、その前に加えられた熱量に応じてシート搬送速度を
変えて、シートに加わる総熱量をほぼ一定にすることが
できる。したがって、定着器の使用位置によらず、得ら
れる画像の光沢を一定に保つことができる。
【0150】請求項14乃至16記載の本発明によれ
ば、複数のヒータへ電力を供給するための配線を一部共
有化したので、定着器を複数設けたことによる電源から
定着装置内へ導く配線数の増加を抑えることができる。
【0151】請求項17乃至19記載の本発明によれ
ば、複数のヒータをマトリックス状に配置し、該マトリ
ックスの行および列方向にのみスイッチング手段を設け
たので、ヒータの数に対するスイッチング手段の数を減
らし、複数の定着器を設けたことによる部品点数の増加
を抑えることができる。
【0152】請求項20記載の本発明によれば、クリー
ニング手段を複数の定着器により共用することとしたの
で、複数の定着器を設けたことによるクリーニング手段
のための部品点数の増加を抑えることができる。
【0153】請求項21記載の本発明によれば、オイル
塗布手段を複数の定着器により共用することとしたの
で、複数の定着器を設けたことによるオイル塗布手段の
ための部品点数の増加を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用し、複数の定着器を設けた定着
装置の概略を示す図面である。
【図2】 上記定着器の構成および動作を説明するため
の図面であり、ニップが圧接状態のときを示す図面であ
る。
【図3】 上記定着器の構成および動作を説明するため
の図面であり、ニップが解放状態のときを示す図面であ
る。
【図4】 上記定着装置の動作を説明するための図面で
ある。
【図5】 上記定着装置において、使用する定着器を変
更する第1制御形態の手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】 上記定着装置において、使用する定着器を変
更する第2制御形態の手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】 上記定着装置において、使用する定着器を変
更する第3制御形態の手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】 上記定着装置において、使用する定着器を変
更する第4制御形態の手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】 上記定着装置において、使用する定着器を変
更する第5制御形態の手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】 上記定着装置において、各定着器の温調制
御を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】 上記定着装置において、シート搬送速度を
変更する第1の制御形態の手順を説明するためのフロー
チャートである。
【図12】 上記定着装置において、シート搬送速度を
変更する第2の制御形態の手順を説明するためのフロー
チャートである。
【図13】 上記定着装置において、定着器の異常を検
出したときの処理手順を説明するためのフローチャート
である。
【図14】 上記定着装置における電力配線系の第1配
線形態を説明するためのブロック図である。
【図15】 上記定着装置における電力配線系の第2配
線形態を説明するためのブロック図である。
【図16】 上記定着装置におけるSSRの配置を説明
するためのブロック図である。
【図17】 上記定着装置におけるクリーニングローラ
の配置を説明するためのブロック図である。
【図18】 上記定着装置におけるオイル塗布ローラの
配置を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1…定着装置、 10…第1定着器、 10a,20a,30a…上ローラ、 10b,20b,30b…下ローラ、 11,21,31…ニップ 20…第2定着器、 30…第3定着器、 41a,41b,42a,42b,43a,43b…ヒ
ータ、 91,92…クリーニングローラ、 95,96…オイル塗布ローラ、 101a,101b,102a,102b,103a,
103b,201,202,203,301,302…
SSR。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 DA46 DC02 DC05 ED25 EF06 EF09 2H033 BA01 BA41 BA48 CA05 CA06 CA16 CA17 CA22 CA26 CA32

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着トナー像が形成されたシートを定
    着器のニップに通して、該未定着トナー像をシートに定
    着させる定着装置において、 シート搬送方向に直列に配置した複数の定着器と、 該複数の定着器のうち、いずれか1つの定着器を使用す
    るように切り換える切り換え手段と、を有することを特
    徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記切り換え手段は、使用中の前記定着
    器の温度が定着許可温度以下になった場合に、他の定着
    器を使用するように切り換えることを特徴とする請求項
    1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記切り換え手段は、予め決められた枚
    数のシートが使用中の前記定着器を通過したときに、他
    の定着器を使用するように切り換えることを特徴とする
    請求項1記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記切り換え手段は、シートサイズごと
    に予め決められた枚数のシートが使用中の前記定着器を
    通過したときに、他の定着器を使用するように切り換え
    ることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記切り換え手段は、シートの坪量ごと
    に予め決められた枚数のシートが使用中の前記定着器を
    通過したときに、他の定着器を使用するように切り換え
    ることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記切り換え手段は、シートサイズとシ
    ートの坪量ごとに予め決められた枚数のシートが使用中
    の前記定着器を通過したときに、他の定着器を使用する
    ように切り換えることを特徴とする請求項1記載の定着
    装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の定着器は、使用されていない
    ときの温度が異なることを特徴とする請求項1記載の定
    着装置。
  8. 【請求項8】 前記切り換え手段は、現在使用中の定着
    器から他の定着器を使用するように切り換える際に、該
    他の定着器のうち最も温度が高くなっているものを使用
    するように切り換えることを特徴とする請求項1記載の
    定着装置。
  9. 【請求項9】 前記定着装置はさらに、前記複数の定着
    器の異常を検出する異常検出手段を有し、 該異常検出手段が前記複数の定着器の一部に異常を検出
    した場合に、前記切り換え手段が他の定着器を使用して
    定着動作を継続することを特徴とする請求項1記載の定
    着装置。
  10. 【請求項10】 前記定着装置はさらに、前記複数の定
    着器を昇温する際に、前記複数の定着器のうちの一つを
    優先的に定着許可温度まで昇温し、この一つの定着器が
    定着許可温度に達した後、順次他の定着器を昇温して、
    昇温済みの定着器には、順次に定着許可温度を保つよう
    に温調する温調手段を有することを特徴とする請求項1
    記載の定着装置。
  11. 【請求項11】 前記温調手段は、前記複数の定着器の
    うち、少なくとも一つの定着器が定着許可温度に達した
    時点で、定着許可信号を出力することを特徴とする請求
    項10記載の定着装置。
  12. 【請求項12】 前記定着装置はさらに、前記定着装置
    内を通過するシートの搬送速度を制御するシート搬送速
    度制御手段を有し、 該シート搬送速度制御手段は、前記複数の定着器のう
    ち、より上流側の定着器が使用されているときほど、前
    記定着装置内を通過するシートの搬送速度を遅くするこ
    とを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  13. 【請求項13】 前記シート搬送速度制御手段は、使用
    されている定着器より前に、シートに加えられた熱量に
    応じて前記シート搬送速度を変更することを特徴とする
    請求項12記載の定着装置。
  14. 【請求項14】 前記定着装置は、複数のヒータを有
    し、該複数のヒータに電力を供給するための配線が、前
    記定着装置内において、一部共有化されていることを特
    徴とする請求項1記載の定着装置。
  15. 【請求項15】 前記定着装置は、前記ヒータへ供給す
    る電力を制御するためのスイッチ手段を有し、 前記共有化されている配線は、前記ヒータの該スイッチ
    手段が接続されていない側の配線であることを特徴とす
    る請求項14記載の定着装置。
  16. 【請求項16】 前記スイッチ手段は、前記定着装置内
    に設けられ、前記共有化されている配線は、前記スイッ
    チ手段のヒータが接続されていない側の配線であること
    を特徴とする請求項14記載の定着装置。
  17. 【請求項17】 前記定着装置は、複数のヒータと、該
    複数のヒータに対する電力の供給を制御するためのスイ
    ッチ手段を有し、前記ヒータをマトリックス状に配置
    し、該マトリックスの列方向および行方向に該スイッチ
    手段を配置することを特徴とする請求項1記載の定着装
    置。
  18. 【請求項18】 前記定着器は上下2つのローラを備
    え、該ローラには各々ヒータが内蔵されており、1つの
    定着器の上下のローラに内蔵されたヒータが前記マトリ
    ックスの行または列として配置されることを特徴とする
    請求項17記載の定着装置。
  19. 【請求項19】 前記スイッチ手段は、前記ヒータに対
    し順次に電力の供給が行われるようにスイッチングする
    ことを特徴とする請求項17記載の定着装置。
  20. 【請求項20】 前記定着装置は、定着器に設けられて
    いるローラ表面のクリーニングを行うクリーニング手段
    を有し、該クリーニング手段は複数の定着器で共有され
    ていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  21. 【請求項21】 前記定着装置は、定着器に設けられて
    いるローラ表面にオイルを塗布するオイル塗布手段を有
    し、該オイル塗布手段は複数の定着器で共有されている
    ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
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