JP2000221410A - 双眼鏡 - Google Patents

双眼鏡

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JP2000221410A
JP2000221410A JP11025782A JP2578299A JP2000221410A JP 2000221410 A JP2000221410 A JP 2000221410A JP 11025782 A JP11025782 A JP 11025782A JP 2578299 A JP2578299 A JP 2578299A JP 2000221410 A JP2000221410 A JP 2000221410A
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JP
Japan
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lens
pair
eyepiece
lens cover
mirrors
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11025782A
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English (en)
Inventor
Shin Koide
津 小出
Sumio Kawai
澄夫 川合
Yuichi Torigoe
優一 鳥越
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズカバーが、1対の鏡体の前面で外部に露
呈するレンズを保護する保護位置から上記前面から退避
する退避位置に移動された場合でも当該レンズカバーが
紛失しないようにするという従来の利点を確保しなが
ら、双眼鏡の外形寸法を拡大しなくても、携帯し易く、
双眼鏡を覗く際の保持のし易さを損なわない双眼鏡を提
供することである。 【解決手段】この発明の双眼鏡は、それぞれがレンズを
有する1対の鏡体10a,10bと、上記1対の鏡体の
前面で外部に露呈するレンズを保護する保護位置と上記
1対の鏡体の前面から退避する退避位置とに移動可能な
レンズカバー18と、を具備し、上記レンズカバーは上
記1対の鏡体の前面から回動することにより当該1対の
鏡体の上面側または下面側に退避することを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、1対の鏡体の前
面で外部に露呈するレンズを保護する保護位置と上記前
面から退避する退避位置とに移動可能なレンズカバーを
備えた双眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】双眼鏡を使用しない場合に、鏡体の両端
に露呈されているレンズをレンズカバーによって覆って
おくことが勧められている。これは、上記レンズに埃が
付着したり、上記レンズが衝撃等を受けて損傷すること
を防止する為である。
【0003】上記のようなレンズカバーを有する双眼鏡
は、例えば、実開平6−68021号公報に開示されて
いる。この公報に記載されている一対のレンズカバー
は、双眼鏡を構成する一対の鏡体のそれぞれに形成され
た案内溝を移動することにより、鏡体前面に露呈するレ
ンズを覆う保護位置と、上記レンズを開放するとともに
鏡体側面の退避位置との間を移動する。従って、レンズ
カバーが鏡体の外表面に沿って案内溝内を移動するの
で、退避位置にレンズカバーが移動した時でも紛失の恐
れがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開平6−68021
号公報に記載されている双眼鏡では、退避位置に移動し
たレンズカバーが鏡体外表面の側面側に位置しているの
で、当該レンズカバーを収納するスペースを必要とす
る。そのため、鏡体の外形寸法が大きくなってしまい、
双眼鏡を携帯しにくくなったり、双眼鏡を覗く際の保持
のし易さを損なってしまうという問題がある。
【0005】本願発明は上記問題点を鑑みてなされたも
ので、1対の鏡体の前面で外部に露呈するレンズを保護
する保護位置と上記前面から退避する退避位置とに移動
可能なレンズカバーを備えた双眼鏡において、レンズカ
バーが退避位置に移動された場合でも当該レンズカバー
が紛失しないようにするという従来の利点を確保しなが
ら、双眼鏡の外形寸法を拡大しなくても、携帯し易す
く、双眼鏡を覗く際の保持のし易さを損なわない双眼鏡
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
為に、本願発明の第1の双眼鏡は、それぞれがレンズを
有する1対の鏡体と、上記1対の鏡体の前面で外部に露
呈するレンズを保護する保護位置と上記1対の鏡体の前
面から退避する退避位置とに移動可能なレンズカバー
と、を具備し、上記レンズカバーは上記1対の鏡体の前
面から回動することにより当該1対の鏡体の上面側また
は下面側に退避することを特徴とする。
【0007】上述した目的を達成する為に、本願発明の
第2の双眼鏡は、それぞれが接眼レンズ部及び対物レン
ズ部を有する1対の鏡体と、上記接眼レンズ部の前面で
外部に露呈するレンズを保護する保護位置と上記接眼レ
ンズ部の前面から退避する退避位置とに移動可能な接眼
レンズカバーと、上記対物レンズ部の前面で外部に露呈
するレンズを保護する保護位置と上記対物レンズ部の前
面から退避する退避位置とに移動可能な対物レンズカバ
ーと、を具備し、上記接眼レンズカバー及び上記対物レ
ンズカバーは、上記接眼レンズ部の前面及び上記対物レ
ンズ部の前面から回動することにより当該1対の鏡体の
上面側または下面側に退避することを特徴とする。
【0008】上述した目的を達成する為に、本願発明の
第2の双眼鏡は、請求項2に記載の双眼鏡において、少
なくとも上記接眼レンズカバーは、当該1対の鏡体の上
面側または下面側に略完全に乗り上げるように退避する
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本願発明
の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】図1及び図2は、本発明の第1の実施の形
態を説明するための図である。より詳細には、図1の
(A)は使用されていない状態にある双眼鏡を斜め上方
正面から見た概略斜視図で、図1の(B)及び(C)
は、図1(A)の状態においてレンズカバーが鏡体本体
に係止された2つの状態を示す部分断面図を示してお
り、図1(D)は図1の(B)または(C)で示した係
止状態を解除する係止解除手段を説明するための部分下
面図を示している。また、図2は図1(A)で示した双
眼鏡を使用可能状態にした概略斜視図を示している。
【0011】図1(A)に示す如く、この発明の第1の
実施の形態に従った双眼鏡は、相互に平行に配置された
一対の鏡体10a,10b(以下、鏡体10a,10b
という)を備えている。この鏡体10a,10bは、回
動中心軸13a,13bを介してそれぞれが固定部材1
2に回動可能に支持され、使用時には眼幅調整可能にな
っている。また、固定部材12の接眼レンズスリーブ1
6a,16b側の中央部には合焦点リング14が設けら
れている。この合焦点リング14は、一方向または他方
向へ回転させることにより、接眼レンズ部を構成する接
眼レンズスリーブ16a,16bを前進または後退さ
せ、視度調節を行うことができる。
【0012】一方、鏡体10a,10bの接眼レンズス
リーブ16a,16bの反対側(対物レンズ部)にはレ
ンズカバー18が配置されている。このレンズカバー1
8は後述する図1(B)または図1(C)に示すように
鏡体10a,10bの外側に係止され、レンズに埃が付
着したり、外力が負荷されて損傷したりすることを防止
している。
【0013】上記レンズカバー18は、鏡体10aと鏡
体10bの中間部付近の上部側で、移動板20に対し折
り曲げ手段22を介して回動自在に連結されている。こ
の移動板20は、鏡体10a,10bの外周面の上部と
上述した固定部材12の内面とによって形成される移動
案内溝23に沿って移動可能に設けられ、移動案内溝2
3の内部に設けられた引っ張りコイルばね30(付勢手
段)によって接眼レンズスリーブ16a,16b側に付
勢されている。図1(A)では、レンズカバー18はレ
ンズを保護する保護位置で鏡体10a,10bの周縁部
で外れないように係止されているため、移動板20は移
動しない。
【0014】非使用状態においてレンズカバー18を鏡
体10a,10bの外側に係止する係止手段31は、レ
ンズカバー18内表面の周縁に沿って円弧形状に延出し
た係止突起32と、鏡体10a,10bの対物レンズ前
面側に形成されている円弧状の係止凹部34とによって
形成されている。
【0015】図1(B)は、レンズカバー18に設けら
れた係止突起32と鏡体10a,10bに形成された係
止凹部34の関係を示したもので、係止突起32を内面
側に張り出す斜面状とし、係止凹部34の外周面34a
を光軸と略平行にしたことを示している。
【0016】これは、引っ張りコイルばね30の付勢力
で移動板20が引っ張られ、移動板20に連動して引っ
張られるレンズカバー18の係止突起32が、鏡体10
a,10bの係止凹部34から外れ難くするためであ
る。
【0017】また図1(C)は、図1(B)と反対に、
係止突起32の内周面を光軸と略平行にし、係止凹部3
4の外周面34aを多少光軸に対して鋭角に形成し、引
っ張りコイルばね30の付勢力で移動板20が引っぱら
れ、移動板20に連動して引っ張られるレンズカバー1
8の係止突起32が、鏡体10a,10bの係止凹部3
4から外れ難くしたものである。
【0018】このように係止突起32の内周面または係
止凹部34の外周面のいずれか一方を傾斜面にすること
によって、引っ張りコイルばね30の付勢力によって係
止が解除されるのを防止している。
【0019】図1(D)は、係止手段31によって鏡体
10a,10bに係止されたレンズカバー18を解除す
る解除手段を説明するための図である。
【0020】鏡体10aと鏡体10bの相互に接近した
内部側端部には、それぞれの鏡体10a,10bに形成
された係止凹部34の一部が、相互に近接するにつれて
前方に向かうような傾斜面34bが形成されている。ま
た、レンズカバー18の周縁内側には上記傾斜面34b
が存在可能な空間部が設けられている。尚、このレンズ
カバー18は合成樹脂等の弾性を有する材料により形成
されるのが望ましいが、係止突起32を薄肉として弾性
をもたせれば剛体でも良いのは言うまでもない。
【0021】図2は、図1(D)に示した解除手段によ
り、鏡体10a,10bに係止されたレンズカバー18
を解除状態にし、該レンズカバー18が退避位置に移動
させられた使用可能状態を示す概略斜視図である。
【0022】次に、上述した如く構成されている双眼鏡
の作用について説明する。
【0023】双眼鏡を使用する場合には、鏡体10a,
10bを手で保持し、図1(A)に示す未使用位置から
回動中心軸13a及び13bの回りに、互いに離れる方
向に手動で回動させる。この鏡体10a,10bの回動
により、図1(D)に示した傾斜面34bも互いに離れ
る方向に移動する。この傾斜面34bの移動により、弾
性部材からなるレンズカバー18が変形し、係止突起3
2を前方に向かって押し出す。そして、レンズカバー1
8の係止突起32が前方に向かって押し出されることに
より、係止突起32と係止凹部34との係合が解除され
る。
【0024】係止突起32と係止凹部34との係合が解
除されると、レンズカバー18は鏡体10a,10bの
他端部から離れ、上記他端部との間に隙間を生じさせ
る。そして、引っ張りコイルばね30の付勢力によって
移動板20が接眼レンズ方向に移動し、この移動板20
の移動に伴って、レンズカバー18が折り曲げ手段22
の回りを回動しつつ接眼レンズ方向に引き込まれる。即
ち、移動板20は、引っ張りコイルばね30の付勢力に
よって鏡体10a,10bの上方(即ち、対物レンズ部
の外周面の上面側)を通って移動案内溝23中に引き込
まれ、図2に示したように、レンズカバー18の一部
は、鏡体10a,10bの前面から移動板20の移動に
連動して該移動板20とともに移動案内溝23中に引き
込まれて退避位置に移動する。
【0025】レンズカバー18の上方への回動は、レン
ズカバー18が移動案内溝23と水平になり、移動板2
0に続いて折り曲げ手段22が移動案内溝23内に導入
されることにより規制される。また、レンズカバー18
を伴った移動板20の水平移動は、移動案内溝23の入
口端にレンズカバー18の周縁部が当接することにより
停止される。
【0026】図2に示すように、レンズカバー18が退
避位置に移動した状態では、該レンズカバー18は鏡体
10a,10bの上方で光軸に対して平行に配置され、
対物レンズ35を外部空間に露出させる。そして、レン
ズカバー18の下端は鏡体10a,10bの端部よりも
外方に突出した状態となっている。これによって、双眼
鏡を使用した際に逆光状態であった場合、対物レンズ3
5前面に差し込んだ光によってゴーストを生じさせるこ
とを防止したり、雨中での使用時において対物レンズ3
5に雨滴が付着して物体を覗きにくくなることを防止す
ることができる。
【0027】次に図2に示す退避位置に移動したレンズ
カバー18を、図1(A)に示されている保護位置に移
動させて非使用状態にする際の作用について説明する。
【0028】まず、引っ張りコイルばね30の付勢力に
抗して鏡体10a,10b上のレンズカバー18を移動
案内溝23に沿って引き出し、引き出したレンズカバー
18を折り曲げ手段22によって下方に回動させ、図1
(A)に示されている如き位置まで手動で回動させる。
次に、レンズカバー18に設けられた係合突起32を鏡
体10a,10bに設けられた係合凹部34に係止させ
る。
【0029】以上、第1の実施の形態における作用を説
明したが、本第1の実施の形態によれば、鏡体10a,
10bを互いに離れる方向に移動させるだけで、レンズ
カバー18を保護位置から退避位置へ移動させることが
できるので、双眼鏡を直ちに未使用状態から使用可能状
態にすることが出来るという顕著な効果が得られる。ま
た、レンズカバー18は保護位置と退避位置との間で移
動可能となるように移動部材20に連結されているの
で、無くす心配がない。さらに、レンズカバーを収納す
るためのスペースを双眼鏡の側方部に設ける必要がな
い。
【0030】図3から図6は本願発明の第2の実施の形
態を説明するための図である。即ち、図3(A)は、対
物レンズ前面及び接眼レンズ前面のそれぞれを2つのレ
ンズカバーが覆っている非使用状態を示した上面図を示
しており、図3(B)は非使用状態における接眼レンズ
側からみた正面図を示している。また図4は図3(A)
を光軸方向に切った、非使用状態における縦断面図を示
している。そして、図5(A)は図3(A)が使用可能
状態になった際の上面図で、図5(B)は使用可能状態
における接眼レンズ側からみた正面図を示している。図
6は図56(A)を光軸方向に切った非使用状態におけ
る縦断面図を示している。
【0031】この第2の実施の形態は、対物レンズ側だ
けでなく、接眼レンズ側にもレンズカバーが設けられて
いる点で上記第1の実施の形態と大きく異なっており、
この点について以下に詳細に説明する。尚、第1の実施
の形態と同じ構成部材については同じ参照符号を用いて
説明する。
【0032】図3(A)及び(B)において、鏡体10
a,10bは、回動中心軸13a,13bを介してそれ
ぞれが固定部材12に回動可能に支持され、使用時には
眼幅調整可能になっている。また、この固定部材12の
接眼スリーブ16a,16b側の中央部には合焦点リン
グ14が設けられていて、一方向または他方向へ回転さ
せることにより、接眼レンズ部を構成する接眼スリーブ
16a,16bを前進または後退させ、視度調節を行う
ことが出来る。
【0033】一方、鏡体10a,10bの前面及び接眼
レンズスリーブ16a,16bの前面にはそれぞれレン
ズカバー18a,18bが配置されている。上記レンズ
カバー18aは接眼レンズスリーブ16a,16bの前
面を覆う保護位置と前面から退避する退避位置とに移動
可能な接眼レンズ側保護部材で、レンズカバー18bは
鏡体10a,10bの前面を覆う保護位置と前面から退
避する退避位置とに移動可能な対物レンズ側保護部材で
ある。尚、レンズカバー18a,18bは弾性材料から
構成されている。
【0034】上記レンズカバー18a,18bは、それ
ぞれの折り曲げ手段22を介して略L字状の移動板20
a,20bと回動自在に連結されている。この移動板2
0a,20bは、互いに点対称となるように配置され、
裏面側には移動位置を規制するための規制突起28c,
28dが、光軸方向へ長い部分にそれぞれ2つづつ設け
られている。
【0035】また、上記固定部材12には、移動板20
a,20bが光軸方向に移動する際の移動方向を規制す
るための案内突起12a,12bが設けられていて、こ
の案内突起12a,12bには、合焦点リング14を挟
んで2枚の案内板24a,24bが固着され、上記規制
突起28c,28dを嵌合させるための長溝26が形成
されている。従って、移動板20a,20bは上記案内
突起12a,12bと上記2枚の案内板24a,24b
によって形成された移動案内溝23に沿って互いに離れ
る方向または近づく方向に移動可能に設けられている。
【0036】また、略L字状の移動板20a,20bの
端部には引っ張りコイルばね30a,30b(付勢手
段)が連結され、上記移動板20a,20bを互いに近
づく方向に付勢している。尚、図に示すように移動板2
0a,20bが略L字状をしており、光軸方向の長さが
異なる位置に2つの引っ張りコイルばね30a,30b
が連結されているのは、上記移動板20a,20bの移
動量を確保するとともに引っ張りコイルばね30a,3
0bの長さを確保するためである。
【0037】図3(C)に詳細に示すように、非使用状
態において、レンズカバー18aは係止手段31によっ
て鏡体10a,10bの外側に係止され、レンズカバー
18bは接眼レンズスリーブ16a,16bに係止され
る。即ち、レンズカバー18a,18bの内表面の周縁
に沿って円弧形状に延出した係止突起32が、鏡体10
a,10b及び接眼レンズスリーブ16a,16bの前
面側に形成されている円弧状の係止凹部34に係止され
ている。この状態では、引っ張りコイルばね30a,3
0bは、使用可能状態よりも長く伸ばされている。従っ
て、引っ張りコイルばね30a,30bの付勢力により
上記移動板20a,20bは互いに近づく方向に付勢さ
れている。
【0038】尚、上述したようにレンズカバー18a,
18bは弾性材料で構成されているのが望ましいが、上
記係止突起32の部分が弾性を有していれば硬質の部材
で構成しても良いのは言うまでもない。
【0039】上記のように係止手段31によって係止さ
れたレンズカバー18a,18bの係止解除は、図示し
ていないが、第1の実施の形態で説明した図1(D)の
解除手段と同じである。従って詳細な説明は削除する。
異なるのは、第1の実施の形態では、レンズカバー18
bと鏡体10a,10bの前面だけに設けられている
が、本願発明の第2の実施の形態ではレンズカバー18
aと接眼レンズスリーブ16a,16bの前面側にも同
様なものが形成されている点である。
【0040】図5及び図6は、図1(D)で示した解除
手段により、鏡体10a,10bに係止されたレンズカ
バー18b及び接眼レンズスリーブ16a,16bに係
止されたレンズカバー18aを解除状態にし、これらレ
ンズカバー18a,18bが退避位置に移動させられた
使用可能状態を示す概略上面図である。
【0041】図において、接眼側保護部材であるレンズ
カバー18aは、観察者の邪魔にならないように接眼レ
ンズスリーブ16a,16bの端部から食み出さない位
置に退避し、対物側保護部材である上記レンズカバー1
8bは鏡体10a,10bの外周面の上部に位置する
が、第1の実施の形態と同様の理由により、その一部が
鏡体10a,10bの端部より突出する位置に退避す
る。
【0042】次に、上述した如く構成されている第2の
実施の形態の作用について説明する。
【0043】双眼鏡を使用する場合には、鏡体10a,
10bまたは接眼レンズスリーブ16a,16bの少な
くとも一方を手で保持し、図3(A)に示す未使用位置
から回動中心軸13a,13bの回りに、互いに離れる
方向に手動で回動させる。鏡体10a,10bまたは接
眼レンズスリーブ16a,16bの一方が回動すれば他
方もそれに連動して回動する。
【0044】この鏡体10a,10b及び接眼レンズス
リーブ16a,16bの回動により、当該鏡体10a,
10b及び接眼レンズスリーブ16a,16bに設けら
れた傾斜面34b(図1(D)参照)も互いに離れる方
向に移動する。この傾斜面34bの移動により、弾性部
材からなるレンズカバー18a,18bが変形し、それ
ぞれの係止突起32を前方に向かって押し出す。する
と、レンズカバー18a,18bの係止突起32が前方
に向かって押し出され、係止突起32と係止凹部34と
の係合が解除される。
【0045】レンズカバー18a,18bに設けられた
係止突起32と、鏡体10a,10b及び接眼レンズス
リーブ16a,16bに設けられた係止凹部34との係
合が解除されると、レンズカバー18a,18bは鏡体
10a,10b及び接眼レンズスリーブ16a,16b
の前面部から離れ、上記前面部との間に間隙を生じさせ
る。そして、引っ張りコイルばね30a,30bの付勢
力によって移動板20a,20bが互いに近づく方向に
移動させられる。
【0046】このそれぞれの移動板20a,20bが互
いに近づく方向に移動するのに連動して、レンズカバー
18a,18bがそれぞれ折り曲げ手段22の回りを回
動しつつ、互いに近づく方向に移動し、鏡体10a,1
0b及び接眼レンズスリーブ16a,16bの上部に位
置する。即ち、移動板20a,20bは、引っ張りコイ
ルばね30a,30bの付勢力によって移動案内溝23
中に引き込まれ、図6に示したように、レンズカバー1
8a,18bは、その一部が該移動板20a,20bと
ともに移動案内溝23中に引き込まれて退避位置に移動
する。
【0047】レンズカバー18a,18bの上方への回
動は、該レンズカバー18a,18bが移動案内溝23
と水平になり、移動板20a,20bに続いて折り曲げ
手段22が移動案内溝23内に導入されることにより規
制される。また、レンズカバー18a,18bを伴った
移動板20a,20bの光軸方向への水平移動は、規制
突起28c,28dが案内板24a,24bに設けられ
た長溝26の一端部に当接することにより停止される。
【0048】図6に示すように、レンズカバー18bが
退避位置に移動した状態では、該レンズカバー18bは
鏡体10a,10bの上方で光軸に対して平行に配置さ
れ、対物レンズ35を外部空間に露出させる。そして、
レンズカバー18bの下端は鏡体10a,10bの端部
よりも外方に突出した状態となっている。これによっ
て、双眼鏡を使用した際に逆光状態であった場合、対物
レンズ35前面に差し込んだ光によってゴーストを生じ
させることを防止したり、雨中での使用時においてレン
ズに雨滴が付着して物体を覗きにくくなることを防止す
ることができる。一方、レンズカバー18aが退避位置
に移動した状態では、該レンズカバー18aは接眼レン
ズスリーブ16a,16bの上方で光軸に対して平行に
配置され、接眼レンズを外部空間に露出させる。そし
て、レンズカバー18aは接眼レンズスリーブ16a,
16bから食み出さない位置まで移動する。
【0049】次に、図5に示す退避位置に移動したレン
ズカバー18a,18bを、図3(A)に示されている
保護位置に移動させて非使用状態にする際の作用につい
て説明する。
【0050】まず、レンズカバー18a,18bを一方
づつ片手で把持し、引っ張りコイルばね30a,30b
の付勢力に抗して移動案内溝23に沿って引き出し、引
き出したレンズカバー18a,18bを折り曲げ手段2
2によって下方に回動させる。次に、図3(A)に示さ
れている如き位置まで手動で回動させ、レンズカバー1
8a,18bにそれぞれ設けられた係合突起32を、鏡
体10a,10b及び接眼レンズスリーブ16a,16
bに設けられた係合凹部34に係止させる。
【0051】尚、第2の実施の形態では、レンズカバー
18a,18bを保護位置から退避位置へ移動させるの
に際し、鏡体10a,10b及び接眼レンズスリーブ1
6a,16bの上面側へ回動移動させたが、下面側へ回
動移動するようにしても良い。
【0052】以上、第2の実施の形態における作用を説
明したが、本第2の実施の形態によれば、鏡体10a,
10bまたは接眼レンズスリーブ16a,16bの一方
を互いに離れる方向に移動させるだけで、レンズカバー
18a,18bを保護位置から退避位置へ移動させるこ
とが出来るので、双眼鏡を直ちに未使用状態から使用可
能状態にすることが出来るという顕著な効果が得られ
る。また、レンズカバー18a,18bは保護位置と退
避位置との間で移動可能となるように移動部材20a,
20bに連結されているので、無くす心配がない。さら
に、レンズカバー18a,18bを収納するためのスペ
ースを設ける必要がない。
【0053】以上詳述したことから明らかなように、こ
の発明からは以下のような種々の双眼鏡を提供すること
が出来る。
【0054】1. それぞれがレンズを有する1対の鏡
体が、相対的に移動可能な双眼鏡において、上記1対の
鏡体の前面で外部に露程するレンズを保護する保護位置
と上記1対の鏡体の前面から退避する退避位置とに移動
可能なレンズカバーと、上記レンズカバーを上記保護位
置で係止する係止手段と、を具備し、上記レンズカバー
は、上記1対の鏡体が相対的な移動を開始することによ
り上記係止手段との係止が解除され、上記1対の鏡体の
前面から回動して当該1対の鏡体の上面側または下面側
に退避する、ことを特徴とする双眼鏡。
【0055】2. それぞれが接眼レンズ部及び対物レ
ンズ部を有する1対の鏡体と、上記接眼レンズ部の前面
で外部に露呈するレンズを保護する保護位置と上記接眼
レンズ部の前面から退避する退避位置とに移動可能な接
眼レンズカバーと、上記対物レンズ部の前面で外部に露
呈するレンズを保護する保護位置と上記対物レンズ部の
前面から退避する退避位置とに移動可能な対物レンズカ
バーと、上記接眼レンズカバー及び上記対物レンズカバ
ーの夫々を退避位置に向かい付勢する付勢手段と、上記
接眼レンズカバー及び上記対物レンズカバーの夫々を夫
々の保護位置に係止する第1及び第2の係止手段と、を
具備し、上記接眼レンズカバー及び対物レンズカバー
は、上記第1及び第2の係止手段による係止が解除され
ると、上記付勢手段によって上記接眼レンズ部の前面及
び上記対物レンズ部の前面から回動しながら当該1対の
鏡体の上面側または下面側に退避する、ことを特徴とす
る双眼鏡。
【0056】3. 相互に平行に相互に同じ方向を向い
て配置された1対の鏡体と;1対の鏡体に設けられ、1
対の鏡体の少なくとも一端のレンズを覆う保護位置と保
護位置から移動し上記少なくとも一端のレンズを開放す
る退避位置との間で移動可能であり、保護位置から退避
位置までの間で1対の鏡体から外方に向かい突出するレ
ンズカバーと;を備えていることを特徴とする双眼鏡。
【0057】4. 退避位置においてレンズカバーが1
対の鏡体の外周面に沿い配置されている、ことを特徴と
する上記3項に記載の双眼鏡。
【0058】5. 保護位置から開放位置までの間でレ
ンズカバーは、回動により保護位置から離れ1対の鏡体
から外方に向かい突出して1対の鏡体の光軸と略平行に
配置された後に上記光軸と略平行に退避位置に向かい移
動し、退避位置において1対の鏡体の外周面に沿い配置
される、ことを特徴とする上記4項に記載の双眼鏡。
【0059】6. レンズカバーと回動自在に連結され
て1対の鏡体の外周面に沿い移動可能な移動部材を備え
ていて、保護位置から退避位置までの間でレンズカバー
は、移動部材に対し相対的に回動することにより保護位
置から離れ1対の鏡体から外方に向かい突出して1対の
鏡体の光軸と略平行に配置された後に移動部材とともに
上記光軸と略平行に退避位置に向かい移動し、退避位置
において1対の鏡体の外周面に沿い配置される、ことを
特徴とする上記5項に記載の双眼鏡。
【0060】7. 1対の鏡体の夫々が相互に平行で相
互に同じ方向を向いた状態で回動自在に連結された固定
部を備えていて、固定部に対し1対の鏡体を同じ側に配
置した時に固定部と1対の鏡体の外周面との間に隙間が
生じ、退避位置のレンズカバーの少なくとも一部が上記
隙間に収容される、ことを特徴とする上記3項乃至上記
5項のいずれか1項に記載の双眼鏡。
【0061】8. 1対の鏡体の夫々が相互に平行で相
互に同じ方向を向いた状態で回動自在に連結された固定
部を備えていて、固定部に対し1対の鏡体を同じ側に配
置した時に固定部と1対の鏡体の外周面との間に隙間が
生じ、退避位置のレンズカバーの少なくとも一部及び移
動部材が上記隙間に収容される、ことを特徴とする上記
6項に記載の双眼鏡。
【0062】9. 退避位置のレンズカバーは、1対の
鏡体の上記少なくとも一端に対し1対の鏡体の光軸に沿
った方向において上記少なくとも一端と同じ位置または
上記少なくとも一端よりも内方に位置している、ことを
特徴とする上記3項乃至上記8項のいずれか1項に記載
の双眼鏡。
【0063】
【発明の効果】鏡体または接眼レンズスリーブを互いに
離れる方向に移動させるだけで、直ちにレンズカバーを
保護位置から退避位置へ移動させることができる。ま
た、レンズカバーは、鏡体または接眼レンズスリーブの
上面か下面に回動移動させるようにしたので特別なスペ
ースを側方部に設ける必要がなく、双眼鏡を大型化する
必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、使用されていない状態にある本発明
の第1の実施の形態に従った双眼鏡を斜め上方正面から
見た概略斜視図;(B)は、図1(A)の状態において
レンズカバーが鏡体本体に係止された1つの状態を示す
部分断面図;(C)は、図1(A)の状態においてレン
ズカバーが鏡体本体に係止されたもう1つの状態を示す
部分断面図;そして、(D)は、図1の(B)または
(C)で示した係止状態を解除する係止解除手段を説明
するための部分下面図である。
【図2】図1(A)で示した双眼鏡を使用可能状態にし
た概略斜視図である。
【図3】(A)は、本願発明の第2の実施の形態に従っ
た双眼鏡を対物レンズ前面及び接眼レンズ前面のそれぞ
れを2つのレンズカバーが覆っている非使用状態で示し
た上面図;そして、(B)は、図3(A)に示されてい
る非使用状態の双眼鏡を接眼レンズ側からみた正面図で
ある。
【図4】図3(A)を光軸方向に切った、非使用状態に
おける縦断面図である。
【図5】(A)は、図3(A)が使用可能状態になった
際の上面図;そして、(B)は、図3(A)が使用可能
状態になった際の接眼レンズ側からみた正面図である。
【図6】図5(A)を光軸方向に切った使用可能状態に
おける縦断面図である。
【符号の説明】
10a,10b 鏡体 12 固定部 18 レンズカバー 18a レンズカバー(接眼レンズカバー) 18b レンズカバー(対物レンズカバー) 20a,20b 移動板(移動部材) 30 引っ張りコイルばね(付勢手段) 31 係止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥越 優一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H039 AA06 AB06 AB43 AB47

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれがレンズを有する1対の鏡体
    と、 上記1対の鏡体の前面で外部に露呈するレンズを保護す
    る保護位置と上記1対の鏡体の前面から退避する退避位
    置とに移動可能なレンズカバーと、 を具備し、 上記レンズカバーは上記1対の鏡体の前面から回動する
    ことにより当該1対の鏡体の上面側または下面側に退避
    することを特徴とする双眼鏡。
  2. 【請求項2】 それぞれが接眼レンズ部及び対物レンズ
    部を有する1対の鏡体と、 上記接眼レンズ部の前面で外部に露呈するレンズを保護
    する保護位置と上記接眼レンズ部の前面から退避する退
    避位置とに移動可能な接眼レンズカバーと、 上記対物レンズ部の前面で外部に露呈するレンズを保護
    する保護位置と上記対物レンズ部の前面から退避する退
    避位置とに移動可能な対物レンズカバーと、 を具備し、 上記接眼レンズカバー及び対物レンズカバーは、上記接
    眼レンズ部の前面及び上記対物レンズ部の前面から回動
    することにより当該1対の鏡体の上面側または下面側に
    退避することを特徴とする双眼鏡。
  3. 【請求項3】 少なくとも上記接眼レンズカバーは、当
    該1対の鏡体の上面側または下面側に略完全に乗り上げ
    るように退避することを特徴とする請求項2に記載の双
    眼鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2435108A (en) * 2006-02-08 2007-08-15 Nikon Vision Co Ltd Telescope and lens cap

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2435108A (en) * 2006-02-08 2007-08-15 Nikon Vision Co Ltd Telescope and lens cap
GB2435108B (en) * 2006-02-08 2009-04-22 Nikon Vision Co Ltd Telescope and lens cap
US7561349B2 (en) 2006-02-08 2009-07-14 Nikon Vision Co., Ltd. Telescope and lens cap

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