JP2000221396A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JP2000221396A
JP2000221396A JP2518099A JP2518099A JP2000221396A JP 2000221396 A JP2000221396 A JP 2000221396A JP 2518099 A JP2518099 A JP 2518099A JP 2518099 A JP2518099 A JP 2518099A JP 2000221396 A JP2000221396 A JP 2000221396A
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zoom
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Takeshi Nishimura
威志 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ全長の短縮化を図った全変倍範囲にわ
たり高い光学性能を有した2つのレンズ群より成る小型
のズームレンズを得ること。 【解決手段】 物体側から順に正の屈折力を有する第1
群と負の屈折力を有する第2群の2つのレンズ群を有
し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行うズームレ
ンズにおいて、前記第1群は物体側から順に物体側へ凸
面を向けた正の第11レンズ、負の第12レンズ、像面
側へ凸面を向けたメニスカス形状で非球面を有する正の
第13レンズ、正の第14レンズを有し、前記第2群は
非球面を有する正の第21レンズ、負の第22レンズを
有し、広角端における全系の焦点距離をfw、前記第1
群の焦点距離をf1、前記第2群の焦点距離をf2とし
たとき、 0.40<f1/fw<0.80 0.40<f2/fw<0.90 なる条件を満足すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズームレンズに関
し、特にレンズシャッターカメラ,ビデオカメラ等のバ
ックフォーカスの短いカメラに最適な高い光学性能を有
しながらも非常に小型化を実現したズームレンズに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より携帯性を高めるべくカメラの小
型化が図られているが、カメラの小型化を図る上で、大
きな体積を占める撮影レンズ系の小型化が重要な要素に
なっている。
【0003】近年では非球面レンズ加工の向上に伴い非
球面レンズを有効に活用し、レンズ枚数を削減すること
による簡素化と共にレンズ系の小型化を図った小型のズ
ームレンズが強く望まれている。
【0004】一般に小型化を進めるためには各レンズの
屈折力を強めれば良いが、屈折力を強めると光学性能が
劣化してくる。光学性能を良好に維持するためには所定
枚数のレンズが必要となり、小型化に限界が出てくる。
【0005】通常の球面レンズを非球面レンズに置き換
えれば光学性能をより高くすることが可能だが、この光
学性能の余裕分と小型化に伴う性能劣化とを相殺するこ
とにより光学性能を維持しつつ小型化を図ることが考え
られる。
【0006】しかしながら、単に球面レンズを非球面レ
ンズに置き換えただけでは小型化を十分に達成すること
が難しく、最適なレンズタイプ、レンズ形状等を設定す
る必要がある。
【0007】最も簡単なズームレンズのレンズタイプと
して負の第1群と正の第2群で構成し、各レンズ群の間
隔を変化させて変倍を行なう2群ズームレンズが知られ
ている。この2群ズームレンズはレトロタイプを形成
し、比較的バックフォーカスを長くすることが可能なた
め、一眼レフレックスカメラ等の長いバックフォーカス
を必要とするカメラに適している。しかし、レンズシャ
ッターカメラ等のようにバックフォーカスをあまり必要
としないカメラにはレンズ全長が比較的長くなるため適
していない。一方、レンズシャッターカメラ等のように
長いバックフォーカスを必要としないカメラに適したズ
ームレンズとして正の第1群と負の第2群で構成し、各
レンズ群の間隔を変化させて変倍を行なう2群ズームレ
ンズが知られている。このタイプはレンズ系を比較的小
型化にすることができるため、これまでに種々のズーム
レンズが提案されている。本出願人も、例えば特開昭56
-128911 号公報、特開昭57-201213 号公報、特開昭60-1
70816 号公報、特開昭62-56917号公報等で種々提案して
いる。
【0008】これらの各公報においては物体側より順に
正,負の屈折力配置を採用し、バックフォーカスを比較
的短くし、しかもレンズ全長の短縮化を図った高い光学
性能を有した2群ズームレンズを達成している。
【0009】このうち、例えば特開昭56-128911 号公報
では第1群を正,負,正,そして正の4つのレンズより
構成し、第2群を正,負の2つのレンズより構成して、
レンズ系全体の簡素化を図った小型のズームレンズを提
案している。
【0010】この他2群ズームレンズとして、特開昭63
-311224 号公報では第1群を正,負,正,そして正の4
つのレンズより構成し、第2群を正,負の2つのレンズ
より構成するとともに各レンズ群に非球面を用いて光学
性能の向上を図った小型のズームレンズが提案されてい
る。
【0011】又、特開平4-161914号公報では第1群を正
レンズ,負レンズ,非球面レンズ、そして正レンズの4
つのレンズより構成し、第2群を3枚のレンズより構成
し、各レンズ群に非球面を用いたズームレンズが提案さ
れている。
【0012】又、特開昭62-90611号公報、特開昭62-113
120号公報、特開平3-116110号公報では第1群を正,
負,負,そして正の4つのレンズより構成した変倍比
1.5程度の2群ズームレンズが提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】レンズ系の小型化を図
るためには適度にレンズ枚数を削減する必要がある。た
だ、レンズ枚数を削減しすぎると高い光学性能を得るこ
とが困難になってくる。あるいは光学性能を維持するた
めにレンズの屈折力を弱めなければならずレンズ枚数を
削減しても小型化については不十分になってくる。小型
のズームレンズを実現するためには非球面レンズを有効
に活用し、光学性能と小型化のバランスのとれたレンズ
構成とするのが有効である。
【0014】先の特開昭63-311224 号公報で提案されて
いるズームレンズは比較的レンズ全長が長くなる傾向が
あった。又、特開平4-161914号公報で提案されているズ
ームレンズは非球面レンズをプラスチック材料より構成
し製造しやすくしているが、望遠端において第1レンズ
面から最終レンズ面までの距離が長く、携帯時にレンズ
鏡筒を沈胴させるコンパクトカメラとしては不向きであ
った。
【0015】本発明は、所謂2群のズームレンズにおい
て、各レンズ群のレンズ構成を適切に設定するとともに
非球面レンズを有効に利用することにより、レンズ全長
の短縮化を図った全変倍範囲にわたり高い光学性能を有
した小型のズームレンズの提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明(第1発
明)のズームレンズは、物体側から順に正の屈折力を有
する第1群と負の屈折力を有する第2群の2つのレンズ
群を有し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行うズ
ームレンズにおいて、前記第1群は物体側から順に物体
側へ凸面を向けた正の第11レンズ、負の第12レン
ズ、像面側へ凸面を向けたメニスカス形状で非球面を有
する正の第13レンズ、正の第14レンズを有し、前記
第2群は非球面を有する正の第21レンズ、負の第22
レンズを有し、広角端における全系の焦点距離をfw、
前記第1群の焦点距離をf1、前記第2群の焦点距離を
f2としたとき、 0.40<f1/fw<0.80…(1) 0.40<|f2|/fw<0.90…(2) なる条件を満足することを特徴としている。
【0017】請求項2の発明(第2発明)のズームレン
ズは、物体側から順に正の屈折力を有する第1群と負の
屈折力を有する第2群の2つのレンズ群を有し、各レン
ズ群の間隔を変化させて変倍を行うズームレンズにおい
て、前記第1群は物体側から順に物体側へ凸面を向けた
正の第11レンズ、負の第12レンズ、像面側へ凸面を
向けたメニスカス形状で非球面を有する正の第13レン
ズ、正の第14レンズを有し、広角端における全系の焦
点距離をfw、前記第1群の焦点距離をf1、前記第2
群の焦点距離をf2としたとき、 0.40<f1/fw<0.80…(1) 0.40<|f2|/fw<0.90…(2) なる条件を満足することを特徴としている。
【0018】尚、以下、第1発明と第2発明とを総称し
て「本発明」という。
【0019】
【発明の実施の形態】図1,図3,図5,図7,図9は
本発明の数値実施例1〜5の広角端のレンズ断面図であ
る。
【0020】図中、L1は正の屈折力の第1群、L2は
負の屈折力の第2群であり、両レンズ群の間隔を減少さ
せつつ、両レンズ群を矢印の如く物体側へ移動させて広
角端から望遠端への変倍を行っている。SPは絞りであ
り、本発明では第1群の像面側に配置しており、変倍に
伴い第1群と一体的に移動している。IPは像面であ
る。
【0021】本実施形態では、このようなズーム方式及
び前述でした如くのレンズ構成を採ることにより、レン
ズ全長の短縮化、特に広角端でのレンズ全長の短縮化を
図りつつ変倍比2程度と変倍に伴う収差変動を良好に補
正し、全変倍範囲にわたり高い光学性能を得ている。
【0022】次に本発明の2群ズームレンズのレンズ構
成の特徴について説明する。
【0023】本発明の2群ズームレンズにおいては第1
群の結像性能を第2群で補正しながら拡大するようにし
ているので第1群には収差を良好に補正可能なレンズ構
成が望まれる。そこで第1群には単焦点レンズとして良
好な収差補正の可能な正,負,そして正レンズの3つの
レンズより成るトリプレットレンズを基本構成としてい
る。そしてトリプレットレンズの正の第3レンズを正の
非球面レンズと正のレンズの2つのレンズに分割して、
全体として良好な収差補正の可能な正,負,正,そして
正レンズの4つのレンズ構成にしている。
【0024】第1,第2発明のズームレンズでは、物体
側より順に正の屈折力の第1群と負の屈折力の第2群の
2つのレンズ群を有し、両レンズ群の間隔を変えて変倍
を行うズームレンズにおいて、該第1群は正の第11レ
ンズ、負の第12レンズ、非球面レンズより成る正の第
13レンズ、そして正の第14レンズの4つのレンズを
有し、前述の条件式(1),(2)を満足するレンズ構
成を基本構成としている。又、第1発明では該第2群を
非球面レンズより成る正の第21レンズと負の第22レ
ンズの2つのレンズを有することを構成要件としてい
る。
【0025】2群ズームレンズでは、前述したように第
1群のみで、ある程度の収差補正がなされていなければ
ならない。一般にレンズ系の小型化に伴い、第1群の正
の屈折力を強めた場合、球面収差がアンダー傾向にな
る。このため、第1群には中心から周辺に行くに従い負
の屈折力が強くなる非球面を用いている。特に小型化を
進めると広角端から望遠端にかけての球面収差の変動量
が増大し、バランス良く補正することが困難となるが、
第1群の第13レンズを像面側に凸面を向けたメニスカ
ス形状とすることで効果的な収差補正を可能としてい
る。
【0026】また、第1発明では更に第2群を非球面を
有する正の第21レンズ、負の第22レンズで構成して
良好なる収差補正を行っている。特に、第2群は広角端
と望遠端とで軸外光束が通過する箇所が大きく異なるた
め、非球面レンズを用いることによって広角端と望遠端
とでバランス良く、特に軸外収差の補正を可能としてい
る。又、第2群は負の屈折力を有するため、全変倍範囲
において良好な収差補正を行うためには、中心から周辺
に行くに従い正の屈折力が強まる非球面を用いている。
【0027】次に、前記の条件式の技術的な意味につい
て説明する。
【0028】条件式(1)は、広角端における全系の焦
点距離と第1群の焦点距離との比に関し、主に第1群の
小型化と光学性能とのバランスを図るためのものであ
る。下限値を越えると小型化には有利であるが、特に第
1群における広角端から望遠端にかけての球面収差の変
動量が増大し、補正困難となるため良くない。上限値を
越えると収差補正上は有利になるが第1群が大型化する
ため良くない。
【0029】更に高い光学性能と小型化のバランスを図
るためには条件式(1)の下限値を0.45とすること
が好ましい。又、更に第1群の小型化を図るためには上
限値を0.75とすることが好ましい。
【0030】条件式(2)は、広角端における全系の焦
点距離と第2群の焦点距離との比に関し、主に第2群の
小型化と光学性能とのバランスを図るためのものであ
る。下限値を越えると第2群の変倍における移動量は減
少するものの広角端において軸外光束が光軸より比較的
遠いところを通過するため第2群の屈折力が強くなりす
ぎると、特に広角端における歪曲収差が悪化し補正困難
となるため良くない。上限値を越えると第2群の変倍に
おける移動量が増大し、 大型化するため良くない。
【0031】更に高い光学性能を得るためには条件式
(2)の下限値を0.45とすることが好ましい。又、
更に第2群の小型化、望遠端における光学全長の短縮を
図るためには上限値を0.75とすることが好ましい。
【0032】第1発明と第2発明は以上の如く構成する
ことにより高い光学性能を有した小型のズームレンズを
実現している。又、第1発明,第2発明について更に高
い光学性能を得るためには、下記の条件のうち少なくと
も1つを満足することが望ましい。
【0033】(ア-1) 前記第13レンズの焦点距離をfG
3、該第13レンズの材質の屈折率をnG3、望遠端に
おける全系の焦点距離をfTとしたとき、 0.01<fT/fG3<2.30…(3) nG3>1.630…(4) なる条件を満足することである。
【0034】条件式(3)は前記第1群の非球面を有し
正の屈折力を有する第13レンズと望遠端における全系
の焦点距離の比に関し、主に小型化を実現するために非
球面レンズに適切な屈折力を設定するためのものであ
る。
【0035】下限値を越えて第13レンズの屈折力が弱
くなりすぎると、第1群の正の屈折力分担が第14レン
ズ成分に偏り、特に広角端における像面湾曲が補正困難
となるため好ましくない。又、上限値を越えて第13レ
ンズ成分の屈折力が強くなりすぎると変倍による球面収
差の変動が増大し、又、光学性能を維持するためには第
1群の全長をある程度増大しなければならず好ましくな
い。更に高い光学性能を得るためには条件式(3)の上
限値を2.00とすることが好ましい。
【0036】条件式(4)は前記第1群の非球面を有し
正の屈折力を有する第13レンズの材質の屈折率を規定
したものであり、小型化を図りつつ高い光学性能を得る
ためのものである。
【0037】下限値を越えて屈折率の低い材質になる
と、特に物体側のレンズ面の曲率半径が大きくなる方向
になり、像面側へ凸のメニスカス形状が弱くなり変倍に
よる球面収差の変動が増加し、又、球面収差とコマ収差
を同時に補正することが困難となるため好ましくない。
更に、高い光学性能を得るためには条件式(4)の下限
値を1.650にすることが好ましい。
【0038】(ア-2) 前記第12レンズの物体側のレンズ
面の曲率半径をr3、像面側のレンズ面の曲率半径をr
4としたとき、 0.02<(r3+r4)/(r4−r3)<0.60…(5) なる条件を満足することである。
【0039】条件式(5)は特に広角端における諸収差
を良好にするための第12レンズのレンズ形状を設定す
るためのものである。
【0040】下限値を越えると小型化を維持しつつ、特
に第14レンズで発生する広角端におけるコマ収差を補
正するレンズ形状を設定することが困難となるため好ま
しくない。上限値を越えると、特に広角端において第2
群で発生する歪曲収差を補正するレンズ形状を設定する
ことが困難となるため好ましくない。更に、高い光学性
能を得るレンズ形状を設定するためには、条件式(5)
の下限値を0.04とすることが好ましい。又、上限値
を0.50とすることが好ましい。
【0041】(ア-3) 前記第14レンズの焦点距離をfG
4、該第14レンズのレンズ肉厚をDG4としたとき、 0.30<fG4/fw<0.80…(6) 0.02<DG4/fT<0.09…(7) なる条件を満足することである。
【0042】条件式(6)の下限値を越えて第14レン
ズの屈折力が強くなりすぎると、特に球面収差が補正不
足になり、又、第14レンズで発生する球面収差は第1
3レンズの非球面で補正しているが、第14レンズの屈
折力が強くなりすぎると、それを補正するための第13
レンズの非球面での球面収差の発生量も増大し、大きな
キャンセル関係になる。これに伴い第13レンズの非球
面の頂点と第14レンズの光軸とにズレが生じたときの
光学性能の劣化が増大し、量産性が悪くなるため好まし
くない。又、特に広角端における歪曲収差が悪化するた
め好ましくない。
【0043】条件式(6)の上限値を越えて第14レン
ズの屈折力が弱くなりすぎると変倍による球面収差の変
動が大きくなり、第1群の屈折力を弱めれば変倍におけ
る第1群の移動量が増大しレンズ系が大型化するため好
ましくない。更に、小型化を実現するためには条件式
(6)の下限値を0.35とすることが好ましい。又、
上限値を0.70とすることが好ましい。
【0044】条件式(7)は第14レンズのレンズ肉厚
と望遠端における全系の焦点距離との比に関し、小型化
と光学性能とのバランスを維持するためのものである。
下限値を越えると変倍による軸上色収差の変動が増大す
る傾向になるため、全変倍範囲において良好な光学性能
を得ることが困難となるため好ましくない。又、上限値
を越えると第1群が大型化し、特に広角端におけるコマ
収差が悪化するため好ましくない。
【0045】(ア-4) 前記第11レンズの焦点距離をfG
1としたとき、 0.50<fG1/fw<3.00…(8) なる条件を満足することである。
【0046】条件式(8)は第11レンズの焦点距離と
広角端における全系の焦点距離との比に関し、高い光学
性能を得るためのものである。
【0047】条件式(8)の下限値を越えて第11レン
ズの屈折力が強くなりすぎると、特に広角端における歪
曲収差が正の方向に増大し、又、非点収差も悪化するた
め好ましくない。又、上限値を越えて第11レンズの屈
折力が弱くなりすぎると、変倍による軸上色収差の変動
が増大するため、特に比較的高変倍になる程好ましくな
く、又、広角端における倍率色収差を良好に補正するこ
とが困難となるため好ましくない。
【0048】(ア-5) 第1群を物体側へ凸面を向けたメニ
スカス状の正の第11レンズ、両レンズ面が凹面の負の
第12レンズ、像面側に凸面を向けたメニスカス状の正
の第13レンズ、そして両レンズ面が凸面の正の第14
レンズの4つのレンズより構成することである。これに
より、主に球面収差やコマ収差、そして色収差等を良好
に補正している。
【0049】(ア-6) 第2群を像面側へ凸面を向けた非球
面を有するメニスカス状の正の第21レンズ、像面側へ
凸面を向けたメニスカス状の負の第22レンズの2つの
レンズより構成することである。これにより軸外収差を
良好に補正している。
【0050】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは第i番目のレンズ厚又は空気間隔、N
iとνiは第i番目のレンズの材質の屈折率とアッベ数
である。又、非球面形状はレンズ面の中心部の曲率半径
をRとし、光軸方向(光の進行方向)をX軸とし、光軸
と垂直方向をY軸とし、B,C,D,Eをそれぞれ非球
面係数としたとき、
【0051】
【数1】
【0052】で表されるものとする。尚、「e−x」の
表記は「×10-x」を表す。又、前述の各条件式と数値
実施例における諸数値との関係を表−1に示す。
【0053】
【外1】
【0054】
【外2】
【0055】
【外3】
【0056】
【外4】
【0057】
【外5】
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、所謂2群
のズームレンズにおいて、各レンズ群のレンズ構成を適
切に設定するとともに非球面レンズを有効に利用するこ
とにより、レンズ全長の短縮化を図った全変倍範囲にわ
たり高い光学性能を有した小型のズームレンズを達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】 本発明の数値実施例1の広角端と望遠端の収
差図
【図3】 本発明の数値実施例2のレンズ断面図
【図4】 本発明の数値実施例2の広角端と望遠端の収
差図
【図5】 本発明の数値実施例3のレンズ断面図
【図6】 本発明の数値実施例3の広角端と望遠端の収
差図
【図7】 本発明の数値実施例4のレンズ断面図
【図8】 本発明の数値実施例4の広角端と望遠端の収
差図
【図9】 本発明の数値実施例5のレンズ断面図
【図10】 本発明の数値実施例5の広角端と望遠端の
収差図
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 SP 絞り d d線 g g線 ΔS サジタル像面 ΔM メリディオナル像面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に正の屈折力を有する第1
    群と負の屈折力を有する第2群の2つのレンズ群を有
    し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行うズームレ
    ンズにおいて、前記第1群は物体側から順に物体側へ凸
    面を向けた正の第11レンズ、負の第12レンズ、像面
    側へ凸面を向けたメニスカス形状で非球面を有する正の
    第13レンズ、正の第14レンズを有し、前記第2群は
    非球面を有する正の第21レンズ、負の第22レンズを
    有し、広角端における全系の焦点距離をfw、前記第1
    群の焦点距離をf1、前記第2群の焦点距離をf2とし
    たとき、 0.40<f1/fw<0.80 0.40<|f2|/fw<0.90 なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 物体側から順に正の屈折力を有する第1
    群と負の屈折力を有する第2群の2つのレンズ群を有
    し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行うズームレ
    ンズにおいて、前記第1群は物体側から順に物体側へ凸
    面を向けた正の第11レンズ、負の第12レンズ、像面
    側へ凸面を向けたメニスカス形状で非球面を有する正の
    第13レンズ、正の第14レンズを有し、広角端におけ
    る全系の焦点距離をfw、前記第1群の焦点距離をf
    1、前記第2群の焦点距離をf2としたとき、 0.40<f1/fw<0.80 0.40<|f2|/fw<0.90 なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  3. 【請求項3】 前記第13レンズの焦点距離をfG3、
    該第13レンズの材質の屈折率をnG3、望遠端におけ
    る全系の焦点距離をfTとしたとき、 0.01<fT/fG3<2.30 nG3>1.630 なる条件を満足することを特徴とする請求項1又は2の
    ズームレンズ。
  4. 【請求項4】 前記第12レンズの物体側のレンズ面の
    曲率半径をr3、像面側のレンズ面の曲率半径をr4と
    したとき、 0.02<(r3+r4)/(r4−r3)<0.60 なる条件を満足することを特徴とする請求項1,2又は
    3のズームレンズ。
  5. 【請求項5】 前記第14レンズの焦点距離をfG4、
    該第14レンズのレンズ肉厚をDG4としたとき、 0.30<fG4/fw<0.80 0.02<DG4/fT<0.09 なる条件を満足することを特徴とする請求項1,2,3
    又は4のズームレンズ。
  6. 【請求項6】 前記第11レンズの焦点距離をfG1と
    したとき、 0.50<fG1/fw<3.00 なる条件を満足することを特徴とする請求項1から5の
    いずれか1項のズームレンズ。
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