JP2000220699A - 歯車および駆動力伝達装置 - Google Patents

歯車および駆動力伝達装置

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JP2000220699A
JP2000220699A JP11025418A JP2541899A JP2000220699A JP 2000220699 A JP2000220699 A JP 2000220699A JP 11025418 A JP11025418 A JP 11025418A JP 2541899 A JP2541899 A JP 2541899A JP 2000220699 A JP2000220699 A JP 2000220699A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スムーズな駆動状態やバックラッシュの少ない
状態での駆動可能であって、構造が簡単で、かつ、占有
スペ−スも少なく、また、コスト的にも有利である歯車
を提供する。 【解決手段】本発明の歯車1は、歯部1aが形成される
円環部1bとハブ1dとを連結する腕部1eが歯部噛合
方向に変形可能であり、上記歯車1を適用する歯車駆動
装置においては、歯車1を他の従来の歯車3,5と噛合
させる場合、上記円環部1bおよび/または腕部1eを
弾性変形させながら歯部同士を当接させ、噛合させる。
したがって、歯部間のバックラッシュは除去され、スム
ーズな状態での駆動力の伝達を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車の構造、およ
び、歯車または歯部を有する部材を用いた駆動力伝達装
置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】歯車を用いた駆動力伝達装置である歯車
駆動装置において、回転安定上、あるいは、騒音上、噛
合する歯車のバックラッシュをできる限り抑える必要が
ある。そこで、特開平10−68995号公報に提案さ
れたウォーム歯車バックラッシュ除去機構は、駆動モー
タ出力軸に固着されるウォーム歯車と従動側のウォーム
ホィールとの噛合バックラッシュを除去する機構に関す
るものであって、駆動モータブラケットが平行板バネを
介して機器本体に支持されており、上記平行板バネの付
勢力が上記ウォーム歯車とウォームホィールの噛合部間
に作用し、噛合部のバックラッシュを除去するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平10−68995号公報に開示のウォーム歯車バ
ックラッシュ除去機構では、駆動モータを平行板バネで
支持する必要があって、構造の複雑化、かつ、大型化が
避けられない。また、部品点数も増加し、コスト高にな
る。
【0004】また、上述ようなバックラッシュ除去機構
を採用しない従来の歯車駆動装置では、バックラッシュ
を減らすためには歯車の歯形形状,径方向の寸法や支持
軸間の距離等を高精度に保つ必要があって、コストアッ
プの要因になっていた。
【0005】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、バックラッシュを少なく、若しく
は、バックラッシュを無くし、さらに、スムーズな駆動
状態が得られるものであって、構造が簡単で、かつ、占
有スペ−スも少なく、また、コスト的にも有利である歯
車、および、駆動力伝達装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
歯車は、歯部と歯車軸心部の間に弾性変形部が設けられ
ており、上記歯部と上記歯車軸心部との間の距離を上記
弾性変形部の変形により変化させることが可能であり、
上記歯車を他の歯車に噛合させた状態では、上記歯部を
上記他の歯車の歯部に当接させて上記弾性変形部を変形
させて噛合状態とする。
【0007】本発明の請求項2記載の歯車は、歯部とハ
ブ部の間に弾性変形部が設けられており、上記歯部と上
記ハブ部との間の距離が上記弾性変形部の変形により変
化させることが可能であり、上記歯車を他の歯車に噛合
させた状態では、上記歯部を上記他の歯車の歯部に当接
させて上記弾性変形部を変形させて噛合状態とする。
【0008】本発明の請求項3記載の駆動力伝達装置
は、2つの歯車を互いに噛合させて駆動力を伝達する駆
動力伝達装置であって、上記2つの歯車の内、少なくと
も一方の歯車が歯部と軸心部の間に弾性変形部を有して
おり、上記2つの歯車の噛合状態では上記歯部を当接さ
せ、上記弾性変形部を有する側の歯車の歯部と上記軸心
部との間の距離を上記弾性変形部の変形により変化させ
て噛合状態とする。
【0009】本発明の請求項4記載の駆動力伝達装置
は、2つの歯部を互いに噛合させて駆動力を伝達する駆
動力伝達装置であって、第1の歯部と上記第1の歯部を
支持する支持部とを有する第1の部材と、上記第1の歯
部と噛合する第2の歯部と上記第2の歯部を支持する支
持部とを有する第2の部材とを具備し、上記第1の部
材、または、上記第2の部材の少なくとも一方の上記歯
部と上記支持部の間に弾性変形部を設け、上記第1の歯
部と第2の歯部の噛合状態では上記歯部を当接させ、上
記弾性変形部の変形により上記弾性変形部を有する側の
歯部と上記支持部の間の距離を変化させて噛合状態とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1(A)は、本発明の第1実施形態
の単体状態(自由状態)の歯車の正面図であり、図1
(B)は、図1(A)のA−A断面図である。また、図
2は、上記歯車をアイドル歯車として用いる駆動力伝達
装置である歯車駆動装置の正面図であるが、上記歯車の
変形状態を実際より強調して示してある。
【0011】図1(A),(B)に示すように第1の部
材である歯車1は、平歯形状の第1の歯部1aと、上記
歯部1aが一体的に形成される薄肉の弾性変形部である
円環部1bと、支持軸2が回転自在に嵌入する中心支持
部であるハブ1dと、上記ハブ1dに設けられる歯車中
心穴である軸穴1cと、円環部1bとハブ1dの間を一
体的に連結する湾曲した可撓性の弾性変形部である3つ
の腕部1eとからなる。
【0012】上記歯車1は、歯部1aに対して噛合方向
であるr方向(軸心に向うラジアル方向)の力が作用し
た場合、上記円環部1bと腕部1eが撓んで弾性変形す
ることによって全周の歯部1aの何れの部分でも上記r
方向に変位可能になっている。
【0013】上記歯車1をアイドル歯車として適用した
歯車駆動装置は、図2に示すように第2の部材である従
来の駆動歯車3および従動歯車5と歯車1とを噛合させ
た駆動装置である。なお、上記駆動歯車3と従動歯車5
は、それぞれ第2の歯部3a,5aを有し、支持軸4,
6によって回転自在に支持されている。
【0014】上記歯車1と駆動歯車3、および、従動歯
車5とは、バックラッシュ除去した状態で噛合させるこ
とができる。すなわち、歯車1の自由状態でのピッチ円
径と歯車3,5のピッチ円径が一致するよりも歯部3a
および5aを噛み合い方向のr方向に押し込んで歯部を
互いに当接させて噛合させる。その噛合状態では、噛合
部分対応の上記円環部1bと腕部1eを撓ませて弾性変
形させる。このように歯部同士を互いに当接させて噛合
させることからバックラッシュを除去することができ
る。
【0015】なお、上記歯部の当接力は、上記弾性変形
部が適切な力で変形するので駆動力の損失が大きくなら
ない程度に抑えることができる。このことは以下に説明
する各変形例や実施形態の場合についても同様である。
また、図2は、上記変形状態を強調して示しているが、
実際の噛合状態では、バックラッシュを除去できる程度
の僅かな変形でよい。
【0016】上述した歯車駆動装置は、歯車形状や支持
軸位置の精度によることなく、歯車同士を容易にバック
ラッシュを除去した状態で噛合させることができる。し
たがって、従来の歯車駆動装置のようにバックラッシュ
を減らすために歯形,径方向の寸法精度や支持軸間の距
離精度を上げる必要がなく、コスト低減が可能になる。
さらに、駆動時の駆動歯車3と従動歯車5間のガタによ
る振動,騒音が発生せず、スムーズな駆動状態が得られ
る。
【0017】なお、本実施形態の歯車1における腕部1
eは、回転方向に3つの腕部1eを設けたが、腕の数
は、さらに多くしてもよく、数が多い方がスムーズな回
転が得られる。また、腕部1eの形状としては、r方向
にはより変形し易く、回転方向にはより変形しにくい形
状が駆動上好ましい。
【0018】次に、上記第1実施形態の第1変形例の歯
車について説明する。図3(A)は、本第1変形例の単
体状態(自由状態)の歯車の正面図であり、図3(B)
は、図3(A)のB−B断面図である。本変形例の歯車
7も前記歯車1と同様に従来の歯車に対してバックラッ
シュを除去した状態で噛合する駆動力伝達装置の歯車駆
動装置に適用可能な歯車である。
【0019】図3(A),(B)に示すように第1の部
材である歯車7は、平歯形状の第1の歯部である歯部7
aと、上記歯部7aが一体的に形成される薄肉の弾性変
形部である円環部7bと、中心支持部であるハブ7d
と、上記ハブ7dに設けられる歯車中心穴である軸穴7
cと、円環部7bとハブ7dの間を一体的に連結する部
分であって、軸方向に凹凸する可撓性の波状の弾性変形
部である腕部7eとからなる。なお、上記腕部7eの回
転方向の断面形状は、軸方向の厚みtよりも回転方向の
幅bの方が大きく、腕部7eの回転方向には撓みにく
く、r方向(軸心に向うラジアル方向)には変形し易く
なっている。
【0020】上記歯車7は、歯部7aに対して噛合方向
であるr方向の力が作用した場合、上記円環部7bと腕
部7eが撓んで弾性変形することによって、全周の歯部
7aの何れの部分でも上記r方向に変位可能になってい
る。
【0021】上記歯車7を適用した歯車駆動装置によれ
ば、前記図2に示す状態と同様に第2の部材である従来
の駆動歯車(または、従動歯車)に対してバックラッシ
ュを除去した状態で噛合させることができる。すなわ
ち、上記歯車7と駆動歯車とを噛合させる場合、歯車7
の自由状態でのピッチ円径と従来の歯車のピッチ円径が
一致する状態よりも歯車7の歯部7aをr方向に押し込
むように、駆動歯車の歯部を歯部7aに当接させて噛合
させる。この状態で噛合部分に対応する上記円環部7b
と腕部7eを軸中心側に撓ませて弾性変形させる。この
ように上記歯部が互いに当接した状態で噛合することか
らバックラッシュが除去された状態とすることができ
る。
【0022】上述した本第1変形例の歯車および歯車駆
動装置によれば、歯車形状や支持軸位置の精度によるこ
となく、歯車7を従来の駆動、または、従動歯車に対し
てバックラッシュを除去した状態で噛合させることが容
易であり、前記第1の実施形態の場合と同様の効果を得
ることができる。特に歯車7の腕部7eは、回転方向に
は変形しにくく、r方向には変形し易くなっているの
で、より良好な駆動状態が得られる。
【0023】次に、上記第1実施形態の第2変形例の歯
車について説明する。図4(A)は、本第2変形例の単
体状態(自由状態)の歯車の正面図であり、図4(B)
は、図4(A)のC−C断面図である。本第2変形例の
歯車8も前記歯車1と同様に従来の歯車に対してバック
ラッシュを除去した状態で噛合する駆動力伝達装置の歯
車駆動装置に適用可能な歯車である。
【0024】図4(A),(B)に示すように第1の部
材である歯車8は、平歯車形状の第1の歯部である歯部
8aと、上記歯部8aが一体的に形成される薄肉の弾性
変形部である第1円環部8bと、中心支持部であるハブ
8dと、上記ハブ8dに設けられる歯車中心穴である軸
穴8cと、第1円環部8bとハブ8dの間に一体的に設
けられる薄肉の弾性変形部である第2円環部8eとから
なる。なお、上記第2円環部8eは、ハブ8dに対して
は3箇所の連結部8gにより、また、第1円環部8bに
対しては3箇所の連結部8fにより一体的に連結されて
いる。
【0025】上記歯車8は、歯部8aに対して噛合方向
であるr方向(軸心に向うラジアル方向)の力が作用し
た場合、上記第1円環部8bおよび/または第2円環部
8eが撓んで弾性変形することによって、全周の歯部8
aの何れの部分でも上記r方向に変位可能になってい
る。
【0026】上記歯車8を適用した歯車駆動装置は、前
記図2に示す状態と同様に第2の部材である従来の駆動
歯車(または、従動歯車)に対してバックラッシュを除
去した状態で噛合させることができる。すなわち、上記
歯車8と駆動歯車とを噛合させる場合、歯車8の自由状
態でのピッチ円径と上記駆動歯車のピッチ円径が一致す
る状態よりも歯車8の歯部8aをr方向に押し込むよう
に歯部8aと駆動歯車の歯部を当接させ、噛合させる。
その噛合状態では噛合部分に対応する第1円環部8bお
よび/または第2円環部8eが軸中心側に撓んで弾性変
形する。このように歯部同士を互いに当接させて噛合さ
せることによってバックラッシュが除去された状態とす
ることができる。
【0027】上述した本第2変形例の歯車および歯車駆
動装置によれば、歯車形状や支持軸位置の精度によるこ
となく、歯車8を従来の駆動、または、従動歯車に対し
てバックラッシュを除去した状態で噛合させることが容
易であって、前記第1実施形態による歯車駆動装置と同
様の効果を得ることができる。特に歯車8の歯部8a
は、第1円環部8bと、第2円環部8eとによって支持
されていることから、回転方向には変形しにくく、r方
向には変形し易くなっており、駆動時に駆動側と従動側
の位相のずれが発生がすくなく、良好な駆動状態が得ら
れる。
【0028】次に、上記第1実施形態の歯車の第3変形
例について説明する。図5(A)は、本第3変形例の単
体状態(自由状態)の歯車の正面図であり、図5(B)
は、図5(A)のD−D断面図である。本変形例の歯車
9も前記歯車1と同様に従来の歯車に対してバックラッ
シュを除去した状態で噛合する駆動力伝達装置である歯
車駆動装置に適用可能な歯車である。
【0029】図5(A),(B)に示すように第1の部
材である歯車9は、平歯車形状の第1の歯部である歯部
9aと、上記歯部9aが一体的に形成される薄肉の弾性
変形部である円環部9bと、中心支持部であるハブ9d
と、上記ハブ9dに設けられる歯車中心穴である軸穴9
cと、上記ハブ9dの後端部と上記円環部9b間に一体
的に傾斜して設けられる3つの薄肉の弾性変形部である
腕部9eとからなる。
【0030】上記歯車9は、歯部9aに対して噛合方向
であるr方向(軸心に向うラジアル方向)の力が作用し
た場合、上記円環部9bと腕部9eが撓んで弾性変形す
ることによって、全周の歯部9aの何れの部分でも上記
r方向に変位可能になっている。
【0031】上記歯車9を適用した歯車駆動装置は、前
記図2に示す状態と同様に第2の部材である従来の駆動
歯車(または、従動歯車)に対してバックラッシュを除
去した状態で噛合させることができる。すなわち、上記
歯車8と上記駆動歯車を噛合させる場合、歯車9の自由
状態でのピッチ円径と上記駆動歯車のピッチ円径が一致
する状態よりも歯部9aをr方向に押し込むように駆動
歯車の歯部を歯部9aに当接鎖線、噛合させる。噛合部
分に対応する円環部9bと腕部9eを軸中心側に撓ませ
て弾性変形させ、歯部同士を互いに当接させた状態と
し、バックラッシュが除去された状態で噛合させること
ができる。
【0032】本第3変形例の歯車駆動装置によれば、歯
車形状や支持軸位置の精度によることなく、容易に歯車
8を従来の駆動に対してバックラッシュを除去した状態
で噛合させることができ、前記第1実施形態による歯車
駆動装置と同様の効果を得ることができる。特に歯車9
の歯部9aは、円環部9bと傾斜した腕部9eとによっ
て支持されていることから、r方向に変形し易くなって
いるので、良好な駆動状態が得られる。
【0033】次に、本発明の第2実施形態の歯車および
駆動力伝達装置である歯車駆動装置について説明する。
図6(A)は、本実施形態の単体状態(自由状態)の歯
車の正面図であり、図6(B)は、図6(A)のE−E
断面図である。また、図7は、上記歯車をアイドル歯車
として用いる歯車駆動装置の正面図であるが、上記歯車
の変形状態を実際より強調して示してある。
【0034】図6(A),(B)に示すように第1の部
材である歯車11は、平歯形状の第1の歯部11aと、
上記歯部11aが形成される厚肉の円環部11bと、中
心支持部であるハブ11dと、上記ハブ11dに設けら
れ、支持軸12が嵌入する歯車中心穴である軸穴11c
と、円環部11bとハブ11dの間を一体的に連結する
湾曲した弾性変形部である3つの腕部11eとからな
る。
【0035】上記歯車11は、歯部11aに対して噛合
方向であるr方向(軸心に向うラジアル方向)の力が作
用した場合、上記円環部11bは変形せず、腕部11e
のみが撓んで弾性変形することによって、歯部11aが
円環部11bと一体的にr方向に変位可能になってい
る。
【0036】上記歯車11をアイドル歯車として適用し
た歯車駆動装置においては、図7に示すように第2の部
材である従来の駆動歯車13および従動歯車15と歯車
11とを噛合させる。なお、上記駆動歯車13と従動歯
車15は、それぞれ第2の歯部13a,15aを有し、
支持軸14,16によって回転自在に支持されている。
【0037】上記歯車11と駆動歯車13、および、従
動歯車15とは、バックラッシュを除去した状態で噛合
させることができる。すなわち、上記歯車11の自由状
態でのピッチ円径と歯車13,15のピッチ円径が一致
する位置よりも歯部13aおよび15aを噛み合い方向
のr方向に押し込む。そして、歯車11の腕部11eを
撓ませて弾性変形させ、円環部11bと歯部11aを両
r方向の合成方向であるr0 方向に変位させて(歯車中
心が点X1 から点X2 に変位)、歯部を噛合させる。こ
のようにして歯部同士を互いに当接させて、バックラッ
シュを除去した状態で噛合させることができる。なお、
図7は、上記変形状態を強調して示しているが、実際の
噛合状態では、バックラッシュを除去できる程度の僅か
な変形でよい。
【0038】本第2実施形態の歯車駆動装置によれば、
歯車形状や支持軸位置の精度によることなく、歯車同士
を容易にバックラッシュを除去した状態で噛合させるこ
とができ、前記第1の実施形態の歯車駆動装置と同様の
効果を得ることができる。特に、歯車11は、歯部11
aを支持する円環部11eが剛性大であり、変形しない
ので、噛合状態にある歯部11aの局部的な歯車ピッチ
円の曲率の変化はなく、良好な噛合状態が得られる。
【0039】次に、本発明の第3実施形態の歯車である
傘歯車および駆動力伝達装置である歯車駆動装置につい
て説明する。図8は、本実施形態の傘歯車を組み込んだ
歯車駆動装置の斜視図であり、図9は、上記歯車駆動装
置の歯車噛合部周りの縦断面図であるが、上記組み込ま
れた歯車の変形状態を実際より強調して示してある。
【0040】図8に示すようにこの歯車駆動装置は、本
実施形態の第1の部材である傘歯車21とそれに噛合す
る第2の歯部23aを持つ第2の部材である従来の傘歯
車23と、軸受け25に嵌入し、傘歯車21を支持する
支持軸22と、軸受け26に嵌入し、傘歯車23を支持
する支持軸24とで構成される。
【0041】上記傘歯車21は、傘歯形状の第1の歯部
21aと、上記歯部21aが形成される厚肉の円錐状の
歯部形成部21bと、中心支持部であるハブ21dと、
上記ハブ21dに設けられる歯車中心穴である軸穴21
cと、歯部形成部21bとハブ21dの間を一体的に連
結する薄肉弾性変形部であるダイヤフラム部21eとか
らなる。
【0042】上記傘歯車21は、歯部21aに対して噛
合方向であるs方向(軸と平行方向)の力が作用した場
合、上記歯部形成部21bは変形せず、ダイヤフラム部
21eが撓んで弾性変形することによって、傘歯車21
の基準歯車回転平面(歯部形成部21bが対応)が軸直
交面に対して傾斜するようになっている。
【0043】上記歯車駆動装置においては、傘歯車21
と傘歯車23とをバックラッシュを除去した状態で噛合
させることができる。すなわち、上記傘歯車21が自由
状態にある姿勢から傘歯車21の歯部21aを噛み合い
方向のs方向に歯車23の歯部23aによって押し込
み、歯部を噛合させる。そのとき、傘歯車21のダイヤ
フラム部21eが撓んで弾性変形し、傘歯車21の基準
歯車回転平面に対応する歯部形成部21bの軸受け側端
面が歯部21aと一体的に軸直交面に対して傾斜角αだ
け傾斜する。この状態で歯部同士は互いに当接し、バッ
クラッシュが除去された状態で噛合することになる。な
お、図9は、上記変形状態を強調して示しているが、実
際の噛合状態では、バックラッシュを除去できる程度の
僅かな変形でよい。
【0044】本第3実施形態の歯車駆動装置によれば、
傘歯車形状や支持軸位置の精度によることなく、傘歯車
同士を容易にバックラッシュを除去した状態で噛合させ
ることができ、前記第1の実施形態の歯車駆動装置と同
様の効果を得ることができる。特に、傘歯車21は、歯
部21aを支持する歯部形成部21eが剛性の大きく、
噛合状態にある歯部21aの歯車ピッチ円の円錐面の曲
率は局部的に変化することがないので良好な噛合状態が
得られる。
【0045】次に、本発明の第4実施形態の歯車である
傘歯車および駆動力伝達装置である歯車駆動装置につい
て説明する。図10(A)は、上記第4実施形態の単体
状態(自由状態)の傘歯車の正面図であり、図10
(B)は、図10(A)のF−F断面図である。また、
図12は、上記傘歯車を用いた歯車駆動装置の歯車噛合
部周りの縦断面図である。
【0046】図10(A),(B)に示すように第1の
部材である傘歯車31は、傘歯車形状の第1の歯部31
aと、上記歯部31aが形成される円錐状の歯部形成部
31bと、中心支持部であるハブ31dと、上記ハブ3
1dに設けられる歯車中心穴である軸穴31cと、上記
ハブ31dの後方に向けて一体的に設けられ、軸方向に
弾性変形可能な弾性変形部であるバネ部31eとからな
る。なお、上記バネ部31eには支持軸32が摺動自在
に貫通する。
【0047】上記傘歯車31は、歯部31aに対して噛
合方向であるs方向(軸方向)の力が作用した場合、上
記バネ部31eが圧縮され、撓んで弾性変形することに
よって歯部31aが上記s方向に変位可能になってい
る。
【0048】上記傘歯車31を適用した歯車駆動装置
は、図12に示すように第2の部材である従来の傘歯車
36と上記傘歯車31とを噛合させた駆動装置である。
なお、上記傘歯車31は、軸穴31cに固着された支持
軸32に回転自在に支持される。上記支持軸32には、
端部に歯車35が固着されており、その中央部が軸受け
33,34で支持されている。上記傘歯車36は、第2
の歯部36aを有し、軸受け38に嵌入する支持軸37
により回転自在に支持されている。
【0049】上記歯車駆動装置においては、傘歯車31
と傘歯車36とをバックラッシュを除去した状態で噛合
させることができる。すなわち、上記傘歯車36を傘歯
車31に対して支持軸32と平行方向の噛合方向sに歯
部を当て付けて、傘歯車31のハブ31dを介してバネ
部31eを圧縮して撓んで弾性変形させ、バネ部の端面
31fを軸受け33に当接させる。この状態で歯部同士
が互いに当接して噛合するのでバックラッシュが除去さ
れた状態になる。
【0050】本第4実施形態の歯車駆動装置によれば、
傘歯車形状や支持軸位置の精度によることなく、傘歯車
同士を容易にバックラッシュを除去した状態で噛合させ
ることができ、前記第1の実施形態の歯車駆動装置と同
様の効果を得ることができる。特に、傘歯車31の歯部
31aの周囲の形状等は変化することがなく、従来の傘
歯車と同様の噛合状態を維持するので、良好な駆動状態
が得られる。
【0051】次に、本発明の第5実施形態の駆動力伝達
装置であるラックを適用した歯車装置について説明す
る。図13は、上記第5実施形態の歯車駆動装置の正面
図である。本図に示すように本歯車駆動装置は、主に支
持軸46に回転自在に支持される従来の歯車であって、
歯部45aを有する第2の部材である駆動歯車45と、
機器本体にスライド可能に支持される基台42と、上記
基台42にビス43,44で固着される第1の部材であ
るラック部材41とで構成される。
【0052】上記ラック部材41は、ラック歯部41a
と、上記ラック歯部41aが形成され、歯部の噛合方向
であるV方向と直交する方向に延出し、V方向に撓み、
弾性変形可能な真直薄板バネ状の歯部形成部41bと、
上記基台42に固着される支持部(固定部)41iと、
上記歯部形成部41bと支持部41i間に一体的に設け
られ、歯部形成部41bと同方向に延出し、V方向に撓
み、弾性変形可能な真直薄板バネ状の板バネ部41e
と、上記歯部形成部41bと板バネ部41eを連結する
連結部41gと、上記板バネ部41eと支持部41iを
連結する連結部41hとからなる。
【0053】上記ラック部材41は、ラック歯部41a
に対してV方向の力が作用した場合、上記歯部形成部4
1bおよび/または板バネ部41eが撓み、弾性変形す
ることによってラック歯部41aがV方向に変位可能に
なっている。
【0054】上記ラック部材41を適用した歯車駆動装
置においては、ラック部材41のラック歯部41aと駆
動歯車45とをバックラッシュを除去した状態で噛合さ
せることができる。すなわち、上記駆動歯車45をラッ
ク歯部41aに当て付けて、歯部形成部41bおよび/
または板バネ部41eを撓ませて弾性変形させ、噛合さ
せる。この状態で歯部同士が互いに当接して噛合するの
でバックラッシュが除去された状態になる。
【0055】本第5実施形態の歯車駆動装置によれば、
歯車、または、ラック歯部形状や支持軸位置の精度によ
ることなく、歯部同士を容易にバックラッシュを除去し
た状態で噛合させることができ、前記第1の実施形態の
歯車駆動装置と同様の効果を得ることができる。特に、
ラック部材を適用したワークの送り装置などで歯部のガ
タを取り除くことができ、送り精度が高く、しかも、低
コストの送り装置が実現できる。
【0056】次に、上記第5実施形態の歯車駆動装置に
適用したラック部材の変形例について説明する。図14
は、上記第5実施形態の変形例のラック部材を基台に装
着した状態の正面図である。本図に示すように本変形例
のラック部材51は、機器本体にスライド可能に支持さ
れる基台52にビス53,54で固着される第1の部材
である。
【0057】上記ラック部材51は、ラック歯部51a
と、上記ラック歯部51aが形成され、歯部の噛合方向
であるV方向と直交する方向に延出し、V方向に撓み、
弾性変形可能な真直薄板バネ状の歯部形成部51bと、
上記基台52に固着される支持部(固定部)51iと、
上記歯部形成部51bと支持部51i間に一体的に設け
られ、歯部形成部51bと同方向に延出し、V方向に撓
み、弾性変形可能な板バネ部51eとからなる。なお、
上記板バネ部51eは、複数の板バネ部で構成され、歯
部形成部51bおよび支持部51iに直接接続されてい
る。
【0058】上記ラック部材51は、ラック歯部51a
に対してV方向の力が作用した場合、上記歯部形成部5
1bおよび/または板バネ部51eが弾性変形すること
によってラック歯部51aがV方向に変位可能になって
いる。
【0059】上記ラック部材51を適用した歯車駆動装
置においては、ラック部材51のラック歯部51aと駆
動歯車とをバックラッシュを除去した状態で噛合させる
ことができる。すなわち、上記駆動歯車をラック歯部5
1aに当て付けて噛合させ、歯部形成部51bおよび/
または板バネ部51eを撓ませて弾性変形させる。この
状態で歯部同士は互いに当接して噛合するのでバックラ
ッシュが除去された状態になる。
【0060】本第5実施形態の変形例のラック部材を適
用した歯車駆動装置によれば、前記第5実施形態の歯車
駆動装置の場合と同様に歯車、または、ラック形状や支
持軸位置の精度によることなく、歯部同士を容易にバッ
クラッシュを除去した状態で噛合させることができ、前
記第5実施形態と同等の効果を得ることができる。特
に、板バネ部51eが歯部形成部51bおよび支持部5
1iに直接接続される構造を有しているので、ラック部
材51のV方向の占有スペ−スが少なくなり、コンパク
ト化が可能になる。
【0061】なお、上述した第1実施形態から第4実施
形態に示した歯車は、全て歯部が形成される部分の全周
にわたって弾性変形による変位が可能なものであった
が、これに限らず、扇状歯車など歯部が円弧部分に限っ
て設けられるような歯車に対しても上記円弧部分に対応
して噛合方向に弾性変形可能な部分を設けることによっ
て、本発明の要旨を適用することができる。
【0062】さらに、上記各実施形態の歯車、または、
ラック部材における弾性変形部は、歯部形成部およびハ
ブ部に対して一体の構造を有していたが、これに限ら
ず、別途に弾性変形部を固定手段を用いて歯部形成部や
ハブ部等に固定するような構造を採用してもよい。
【0063】また、上述の各実施形態の歯車を適用する
歯車駆動装置は、特に歯部噛合部のバックラッシュを除
去することを特徴としたものであったが、本発明による
歯車は、上記バックラッシュを単に除去するだけでな
く、弾性変形部の緩衝によりスムーズな駆動状態を得る
ための歯車駆動装置にも適用することができ、さらに
は、歯車支持軸の心間距離や歯形の形状のばらつきによ
る歯部の詰まり等を吸収するものとしても適用できる。
【0064】本発明の歯車、または、駆動力伝達装置
は、光学機器や計測機器等の送り機構やリモートコント
ロール駆動機構等に広く応用することができる。
【0065】上述した各実施形態によれば、構造も簡単
で、かつ、占有スペ−スも少なく、また、コスト的にも
有利であって、スムーズな駆動力伝達が可能な歯車およ
び駆動力伝達装置を実現できる。
【0066】上述の実施形態に基づいて、(1) 歯形
を有する歯部が形成される円弧部が歯部の噛合する方向
に弾性変形可能であることを特徴とする歯車を提案する
ことができる。
【0067】(2) 歯形を有する歯部が形成される円
環部が歯部の噛合する方向に弾性変形可能であることを
特徴とする歯車を提案することができる。
【0068】(3) 歯部が形成される円環部と、上記
歯部を回転させるハブ部とが弾性変形部で結合されてい
ることを特徴とする歯車を提案することができる。
【0069】(4) 歯部を支持する弾性変形部が変形
することによって、自由状態で直交する状態にある基準
歯車回転平面が歯車中心軸に対して傾斜可能であること
を特徴とする歯車を提案することができる。
【0070】(5) 歯部が歯車中心軸方向に移動可能
とするように上記歯部が弾性部により支持されているこ
とを特徴とする歯車を提案することができる。
【0071】(6) 歯部と歯車中心部となるハブとを
有し、上記ハブが軸方向に弾性変形自在の形状を有して
おり、上記歯部がハブに対して軸方向に相対移動可能と
することを特徴とする歯車を提案することができる。
【0072】(7) ラック部およびを有するラック部
材において、他の支持部材に固着される固定部を有して
おり、上記ラック部と上記固定部の間にラックの噛合方
向に弾性変形可能な弾性部が形成されていることを特徴
とするラック部材。
【0073】(8) ラック部と、他の支持部材に固着
される固定部を有しており、上記ラック部と上記固定部
の間にラックの噛合方向に弾性変形可能な弾性部が形成
されているラック部材と、上記ラック部材と噛合する歯
車と、からなり、上記噛合状態では上記ラック部材と上
記歯車の噛合方向に上記ラック部材の弾性部を変形させ
ることを特徴とする駆動力伝達装置。
【0074】
【発明の効果】上述のように本発明の歯車および駆動力
伝達装置によると、歯部と歯車軸心部の間に設けた弾性
変形部を変形させて歯車、または、ラック部材を噛合さ
せるようにしたので、歯部形状や歯車等の支持軸の心間
距離を高精度に保つことなく、バックラッシュを確実に
除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の単体状態(自由状態)
の歯車の形状を示す図であって、図1(A)は、正面
図、図1(B)は、図1(A)のA−A断面図である。
【図2】上記第1実施形態の歯車をアイドル歯車として
用いる駆動力伝達装置である歯車駆動装置の正面図。
【図3】上記第1実施形態の第1変形例の歯車の形状を
示す図であって、図3(A)は正面図、図3(B)は図
3(A)のB−B断面図である。
【図4】上記第1実施形態の第2変形例の歯車の形状を
示す図であって、図4(A)は正面図、図4(B)は図
4(A)のC−C断面図である。
【図5】上記第1実施形態の第3変形例の歯車の形状を
示す図であって、図5(A)は正面図、図5(B)は図
5(A)のD−D断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態の単体状態(自由状態)
の歯車の形状を示す図であって、図6(A)は正面図、
図6(B)は図6(A)のE−E断面図である。
【図7】上記第2実施形態の歯車をアイドル歯車として
用いる駆動力伝達装置である歯車駆動装置の正面図。
【図8】本発明の第3実施形態の傘歯車を用いた駆動力
伝達装置である歯車駆動装置における歯車噛合部周りの
斜視図。
【図9】上記第3実施形態の歯車駆動装置の歯車噛合部
周りの縦断面図。
【図10】本発明の第4実施形態の傘歯車の形状を示す
図であって、図10(A)は正面図であり、図10
(B)は図10(A)のF−F断面図である。
【図11】上記第4実施形態の傘歯車の斜視図。
【図12】上記第4実施形態の傘歯車を用いた駆動力伝
達装置である歯車駆動装置における歯車噛合部周りの縦
断面図。
【図13】本発明の第5実施形態のラック部材を用いた
駆動力伝達装置である歯車駆動装置の正面図。
【図14】上記第5実施形態の変形例のラック部材の正
面図。
【符号の説明】
1,7,8,9,11……歯車(第1の部材) 1a,7a,8a,9a,11a,21a,31a……
歯部(第1の歯部) 1b,7b,8b,8e,9b……円環部(弾性変形
部) 1d,7d,8d,9d,11d,21d,31d……
ハブ(歯部軸心部,支持部) 1e,7e,9e,11e……腕部(弾性変形部) 3,5,13,15,45……歯車(第2の部材) 3a,5a,13a,15a,23a,36a,45a
……歯部(第2の歯部) 21,31……傘歯車(第1の部材) 21e ……ダイヤフラム部(弾性変形部) 23,36……傘歯車(第2の部材) 31e ……バネ部(弾性変形部) 41,51……ラック部材(第1の部材) 41a,51a……ラック歯部(第1の歯部) 41b,51b……歯部形成部(弾性変形部) 41e,51e……板バネ部(弾性変形部) 41i,51i……支持部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 57/12 F16H 57/12 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯部と歯車軸心部の間に弾性変形部が設
    けられており、上記歯部と上記歯車軸心部との間の距離
    を上記弾性変形部の変形により変化させられることを特
    徴とする歯車。
  2. 【請求項2】 歯部とハブ部の間に弾性変形部が設けら
    れており、上記歯部と上記ハブ部との間の距離を上記弾
    性変形部の変形により変化させられることを特徴とする
    歯車。
  3. 【請求項3】 2つの歯車を互いに噛合させて駆動力を
    伝達する駆動力伝達装置であって、 上記2つの歯車の内、少なくとも一方の歯車が歯部と軸
    心部の間に弾性変形部を有しており、上記2つの歯車の
    噛合状態では上記歯部を当接させ、上記弾性変形部を有
    する側の歯車の歯部と上記軸心部との間の距離を上記弾
    性変形部の変形により変化させることを特徴とする駆動
    力伝達装置。
  4. 【請求項4】 2つの歯部を互いに噛合させて駆動力を
    伝達する駆動力伝達装置であって、 第1の歯部と上記第1の歯部を支持する支持部とを有す
    る第1の部材と、 上記第1の歯部と噛合する第2の歯部と上記第2の歯部
    を支持する支持部とを有する第2の部材と、 を具備し、上記第1の部材、または、上記第2の部材の
    少なくとも一方の上記歯部と上記支持部の間に弾性変形
    部を設け、上記第1の歯部と第2の歯部の噛合状態では
    上記歯部を当接させ、上記弾性変形部の変形により上記
    弾性変形部を有する側の歯部と上記支持部の間の距離を
    変化させることを特徴とする駆動力伝達装置。
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