JP2000220398A - 鋼製セグメント用エレクター - Google Patents

鋼製セグメント用エレクター

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JP2000220398A
JP2000220398A JP11022826A JP2282699A JP2000220398A JP 2000220398 A JP2000220398 A JP 2000220398A JP 11022826 A JP11022826 A JP 11022826A JP 2282699 A JP2282699 A JP 2282699A JP 2000220398 A JP2000220398 A JP 2000220398A
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hanging piece
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Takao Shirasawa
貴夫 白沢
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋼製セグメントを支持する際に、吊りピース穴
に通すピンを使用せず、また、ピンの抜き差しの手作業
を無くして、効率よく鋼製セグメントの把持及び解除を
行なうことができる鋼製セグメント用エレクター把持装
置を提供する。 【解決手段】シールド掘進の鋼製セグメント10を組付け
る時に使用するエレクター20を、前記鋼製セグメント10
の吊りピース13を把持部3の把持金具3a、3bで挟み
込むことにより該鋼製セグメント10を支持する把持装置
2を備えて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機で
掘削後、鋼製セグメントを組付ける時に、この鋼製セグ
メントを所定の位置に搬送するためのエレクターに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】地下鉄工事などの地下トンネルを掘る工
法の一つに、シールド(円筒)内で上部の土砂の崩壊を
防止しながら、掘削作業を行なうシールド工法がある。
【0003】このシールド工法では、図7〜図9に示す
ようなシールド掘進機1の前面で掘削した後の掘削面が
崩壊し流動するので、トンネルの外径より多少大きな径
の鋼製やコンクリート製のセグメント10、10a、10bを
筒状にしてシールドを形成して、このシールド内部で、
切羽の崩壊を防ぎながら、その周囲を覆工して安全に掘
削作業を行なってトンネルを造成している。
【0004】このシールド掘進機1の前部には、センタ
ーカッター42や先行ビット44a、メインビット44b、外
周ビット44c等を有するカッターヘッド41が設けられて
おり、このカッターヘッド41は、カッターヘッド駆動用
モーター43により回転駆動し、シールド掘進機1の前面
を掘削する。この掘削した土砂は後部のスクリューコン
ベア45等で後送される。
【0005】また、このシールド掘進機1の後部には、
覆工材であるセグメント10を円筒に組付けるためのエレ
クター20がエレクター用油圧モーター21で駆動されるよ
うに設けられており、このエレクター20によってセグメ
ント10を所定の位置に搬送する。そして、このセグメン
ト10を組付けてシールドを形成する。このエレクター20
にはパンタグラフ式や門型等の形式のものがあるが、図
7、図9では門型のエレクター20を示してある。
【0006】そして、シールド掘進機1が前面を掘進し
て鋼製セグメント10の1リング分の長さL前進すると、
セグメント10を円筒に組付けて、既設のセグメント10a
に連結して一体化し、この鋼製セグメント10と地盤との
間を裏込め注入剤によって裏込めして、次々とトンネル
を掘進していく。
【0007】従来技術のエレクター50は、図10〜図1
2に示すようなもので、上下摺動ジャッキ57により上下
方向(U−D方向)に、また、前後摺動ジャッキ54によ
り前後方向(F−B方向)に移動可能に、また、図示し
ない回動機構により、全体がQ−R方向に旋回可能に構
成されている。
【0008】このエレクター50が鋼製セグメント60を支
持する場合は、図13に示すような鋼製セグメント60に
設けられた板厚tの吊りピース63を、図11に示すエレ
クター50の吊り金具53の間d(≧t)に挿入して、それ
ぞれのピン用穴53hとピン用穴64の芯を合わせて、ピン
55を差し込んで支持している。そして、移動して鋼製セ
グメント60を所定の位置に組付けた後に、ピン55を取り
外し、エレクター50の支持を解除している。この吊りピ
ース63は、通常鋼製セグメント60の重心にできるだけ近
い場所で、シールドジャッキの推力を受ける縦リブ62の
背面に設けられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
ド口径が小口径になると、作業スペースが狭くなるた
め、或いは、セグメント単体60の重量が増加すると移動
し難くなるため、それぞれのピン用穴53hとピン用穴64
の芯合わせ作業や、ピン55の差し込み及び取り外し作業
に手間が掛かり、面倒で煩雑である上に作業に危険が伴
うので、鋼製セグメント60の組付け作業の効率が低下す
るという問題がある。
【0010】また、吊りピース63と吊り金具53のピン用
穴64、53hに挿入したピン55で、鋼製セグメント60を吊
り下げるために、移動及び旋回中にこのピン55を回転軸
としてこの周りに鋼製セグメント60が回動するので、こ
の回動を防止するために、図12に示すように、振れ止
めパッド56を左右に設けて動きを規制する場合もある。
【0011】本発明は前記したような問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的は、鋼製セグメ
ントを支持する際に、吊りピース穴に通すピンを使用せ
ず、ピンの抜き差しの手作業を無くして、効率よく鋼製
セグメントの把持及び解除ができる鋼製セグメント用エ
レクターを提供することである。
【0012】また、更なる目的は、把持部分で鋼製セグ
メントの回動を防止でき、従来技術のエレクターに設け
られている、旋回時の鋼製セグメントの揺動を制限する
ための揺れ止めパッドを省略することができる鋼製セグ
メント用エレクターを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の鋼製セグメント
のエレクターは、シールド掘進の鋼製セグメントを組付
ける時に使用するエレクターであって、前記鋼製セグメ
ントの吊りピースを、把持装置の把持金具で挟み込むこ
とにより、該鋼製セグメントを支持する把持装置を備え
たことを特徴とする。つまり、鋼製セグメントの吊りピ
ースの支持を、把持装置に設けた油圧ジャッキ等のアク
チュエータにより、強く挟持して行なう。
【0014】この構成により、鋼製セグメントの吊りピ
ースを、エレクターに固定する際にピンを使用しないの
で、ピン穴の芯合わせ作業やピンの差し込み及びピン抜
きの作業が省略され、鋼製セグメントの組み立て作業が
簡略化される。
【0015】また、挟み込みであるため、エレクターの
把持装置の把持部の面と、鋼製セグメントの吊りピース
の面とが当接し、堅固に固定されるので、吊り上げ及び
旋回の最中の振れの発生が防止される。
【0016】そして、この吊りピースを挟持する構造と
しては、可動側の把持金具に回転の支点を設けて、固定
側と可動側の両把持金具の間の角度を変化させて挟持す
る構造を採用することもできるが、次のように構成する
と、吊りピースと把持部との位置関係を精密に合わせる
必要がなくなり、作業効率が向上する。
【0017】つまり、前記把持装置が、固定側の把持金
具と、該固定側の把持金具に対面したまま平行移動する
可動側の把持金具と、該可動側の把持金具を平行移動す
るためのアクチュエータを備えて形成される。
【0018】また、互いに対面した固定側の把持金具
と、平行移動する可動側の把持金具により、吊りピース
の両面を挟持するので、吊りピースの厚さによらず、押
圧する面積が一定となり、把持力が安定する。更に、前
記鋼製セグメントの吊りピースに設けた第1係合部に係
合する第2係合部を、前記把持金具に設けて形成する。
【0019】この第1係合部と第2係合部については、
吊りピースを挟持する時に係合する形状であれば良く、
特に形状を限定しない。より具体的には次のように構成
される。
【0020】前記第1係合部を前記吊りピースの端部に
取り付けた係合板で形成し、前記第2係合部を、前記把
持金具の前記吊りピースに当接する面に設けた係合溝で
形成する。しかし、これ以外に、溝部(凹部)と突起部
(凸部)の係合でもよく、穴と棒でも、また、切り欠き
とこの切り欠きに係合する隆起部でもよい。
【0021】この構成により、把持する際に、吊りピー
スの第1係合部と、エレクターの把持部側の第2係合部
とが係合し、より堅固に把持され、ずれを生じることが
ない。そのため、鋼製セグメントの組付け時に生じる衝
撃によって、鋼製セグメントが取付け位置からずれるの
が防止される。また、作業中に油圧ジャッキ等に異常が
発生し、十分な挟持力が得られなくなった時でも、係合
した部分で支えるので、この鋼製セグメントがずれ落ち
ることがない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
鋼製セグメント用エレクター把持装置の実施の形態を説
明する。
【0023】本発明に係る鋼製セグメント用エレクター
は、図7〜図9に示すシールド掘進機1の後部に設けら
れ、このエレクター20の把持装置2は、上下方向(U−
D方向)及び前後方向(F−B方向)に移動可能で、更
に、Q−R方向に回動可能に構成される。
【0024】そして、図1及び図2に示すように、把持
装置2の把持部3は固定側の把持金具3aと可動側の把
持金具3bとからなり、一方の固定側の把持金具3aを
固定し、他方の可動側の把持金具3bを、ガイド8のガ
イド穴8a内面にスライド軸7をスライドさせて、油圧
ジャッキ(アクチュエータ)4により前後方向(F−B
方向)に移動できるように構成し、この把持金具3a、
3b間の距離eを変えて、図6に示す鋼製セグメント1
0、10Aの吊りピース13、13Aを挟み込むことができる
ように形成する。
【0025】この把持金具3a、3bの吊りピース13、
13Aに当接する部分には、ギザギザの波形の滑り止め部
3cを設けてずれ落ちを防止し、確実に把持できるよう
にする。しかし、鋼製セグメント10、10Aが小さく、ま
た、把持力が大きい時は、図4に示すように、この滑り
止め部3cを省略してフラットに形成してもよい。この
把持金具3a、3bの形状は鋼製セグメント10、10Aの
吊りピース13、13Aの形状等に合わせて、より把持し易
い形状に形成するのがよい。
【0026】また、図6に示すような吊りピース13を把
持したときに、吊りピース13の端部に取り付けたずれ防
止用の係合板14(第1係合部)に係合する係合溝(第2
係合部)5を設ける。この係合溝5は傾斜させて形成
し、鋼製セグメント10を把持した時に、最初の位置決め
の精度が粗くても確実の把持できるようにする。
【0027】そして、この可動側の把持金具3bが取り
付けられたスライド軸7には、回転防止用のキイ7kを
設け、ガイド穴8aのキー穴に係合して、Q−R方向へ
の回転を防止すると共に、把持装置2の端部に設けた油
圧ジャッキ4のピストンとスライド軸7を螺合し、この
スライド軸7を油圧ジャッキ4の作動に従って前後方向
(F−B方向)に押し引きできるようにして形成する。
【0028】次に、本発明に係る鋼製セグメント用エレ
クターの第2の実施の形態について説明する。この第2
の実施の形態では、図3に示すように、可動及び固定の
把持金具3Ab、3Aaの関係を、第1の実施の形態と
逆にしたものである。即ち、図1の把持装置2では吊り
ピース13、13Aを挟み込む時に、油圧ジャッキ4を引き
として作動させ、把持するが、この図3に示す把持装置
2Aでは油圧ジャッキ4Aの押しとして作動させ把持す
るものであり、その他の構成は、第1の実施の形態と同
じである。
【0029】この把持装置2Aの場合には、固定側の把
持金具3Aaを取り付けたスライド軸7Aに回転防止用
にキー7Akを設け、このスライド軸7Aの外周に可動
側の把持金具3Abを取り付けたスライド筒8Aを嵌合
し、このスライド筒8Aを油圧ジャッキ4Aのピストン
で押し引きして、鋼製セグメント10の把持及び把持の解
除を行なうように形成される。
【0030】更に、本発明に係る鋼製セグメント用エレ
クターの第3の実施の形態について説明する。
【0031】このエレクターの把持装置2Cは、図5に
示すように、可動側の把持金具3Cbに回転の支点3C
eを設け、この支点3Ce周りに油圧ジャッキ4Cのピ
ストンの押し引きによって回動させることにより、吊り
ピース13を挟み込むことができるように形成される。
【0032】この第3の実施の形態では、回動であるの
で、摩擦力が小さくまた構造も単純となるが、吊りピー
ス13の厚さtが異なると当接する部分が面から線になる
ので、汎用性を持たせるためには吊りピース13の厚さt
によって、開き幅eを調整できる構造に形成することが
必要になる。
【0033】次に、鋼製セグメント10側に設ける吊りピ
ース13について説明する。この鋼製セグメント10は、ス
キンプレート11の裏面に縦リブ12が設けられているが、
この縦リブ12の背面で重心にできるだけ近い場所に吊り
ピース13を取り付けて形成される。本発明に係る吊りピ
ース13では、図6(a)(b)に示すように、ピン用の
穴は設けられていない。
【0034】そして、この吊りピース13にずれ止め用の
係合板(第1係合部)14を設ける。この係合板14は、図
1、図3、図4の把持金具3、3A、3B(以下3で代
表する)で吊りピース13を挟み込んだ時に、把持金具3
に設けられている係合溝(第2係合部)5に入り込むよ
うに、把持金具3の寸法aと吊りピース13の寸法bとを
略等しく、かつ、その幅fも吊りピース13の厚みtと係
合溝5の深さhとの関係を考慮して、幅fは略(t+2
*h)となるような適切な寸法で設けられる。
【0035】また、鋼製セグメント10Aの大きさ及び重
量が小さく、ずれ止め用の係合部14を設ける必要が無い
ときには、図6(c)に示すように、吊りピース13Aの
みで形成することもできる。
【0036】次に、上記の構成の把持装置の操作を、図
1の把持装置2を使用した場合を例にして説明する。先
ず、図1で示すように、目測でエレクター20の把持金具
3a、3bの位置を鋼製セグメント10の吊りピース13の
位置に合わせて、可動側の把持金具3bを開いた状態に
してセットする。
【0037】次に把持金具3a、3bをD方向に下降さ
せ、把持金具3a、3bの下端が鋼製セグメント10のス
キンプレート11の内面に着くまで下げて、スキンプレー
ト11の内面に着いたところで下降を止める。
【0038】そして、油圧ジャッキ4を作動させて、可
動側の把持金具3bを並行移動させて吊りピース13を挟
み込む。この挟み込みにより、吊りピース13の上部に設
けられたずれ止め用の係合板14の端部が、それぞれ把持
金具3a、3bの係合溝5、5に挿入され係合される。
【0039】これにより、鋼製セグメント10の把持は完
了し、エレクター20で鋼製セグメント10を吊り上げ、ま
た、旋回させて所定の場所に組付ける。この組付け後
に、再び、油圧ジャッキ4を作動させて、把持金具3b
を開き、鋼製セグメント10の把持を解除する。以上の動
作を繰り返すことにより、次々と鋼製セグメント10を組
付けていくことができる。
【0040】以上のような鋼製セグメント用エレクター
20によれば、鋼製セグメント10の吊りピース13を挟み込
むことにより、鋼製セグメント10を支持して、持ち上
げ、移動、旋回をするように構成したので、従来技術で
必要とされたいたピン用穴の芯合わせや鋼製セグメント
10の把持及び把持の解除の際のピンの抜き差しの作業を
不要とすることができ、作業能率を向上させることがで
きる。
【0041】また、鋼製セグメント10の吊りピース13を
挟持して把持するので、この把持力によって鋼製セグメ
ント10の把持部3を回転中心とした回動を押えることが
できる。そのため、従来技術で必要としていた振れ止め
パッド等を不要にすることができる。
【0042】更に、鋼製セグメント10の吊りピース13に
ずれ止め用の係合板14を取付けると共に、エレクター20
の把持金具3a、3b側に、このずれ止め用の係合板14
を係合する係合溝5、5を設けることにより、鋼製セグ
メント10の把持及び揺れ止めをより確実なものにするこ
とができる。
【0043】これにより、鋼製セグメント10の組付け時
の衝撃によるずれの発生を防止でき、また、組付け作業
中に油圧等の異常が発生して、十分な挟持力が得られな
くなった時でも、鋼製セグメント10がずれ落ちるのを防
止することができる。
【0044】即ち、本発明に係る鋼製セグメント用エレ
クター20により、従来技術では手作業で行なっているピ
ン55(図11)の抜き差し作業を省略でき、また、旋回
中に鋼製セグメント60がピン55周りに回動して揺れるの
を制限するために、従来技術のエレクター50に設けられ
ていた揺れ止めパッド56(図12)を省略できる。
【0045】従って、これらの手作業の省略により、セ
グメントの支持及び支持の解除作業において、手作業の
介在する余地をなくしたので、より自動化し易いエレク
ターにすることができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る鋼製セグメント用エレクターによれば、鋼製セグ
メントの吊りピースを挟み込むことにより、鋼製セグメ
ントを支持して、持ち上げ、移動及び旋回できるように
構成したので、従来技術で必要とされていたピン用穴の
芯合わせやピンの抜き差しの手作業を不要とすることが
でき、作業能率を向上することができる。
【0047】また、鋼製セグメントの吊りピースを挟持
して支持するので、この挟持力によって鋼製セグメント
を押えて回動を防止することができる。そのため、従来
技術のエレクターで必要としていた振れ止めパッド等を
不要にすることができる。
【0048】また、把持装置を、固定側の把持金具、こ
の固定した把持金具に対面したまま、油圧ジャッキ等の
アクチュエータによって平行移動する可動側の把持金具
とで把持する構成にすることにより、この対面する把持
金具で吊りピースの両面を、吊りピースの板厚によら
ず、常に一定の面積で押圧挟持できるので、安定した把
持力で支持することができる。
【0049】また、吊りピースと把持部との位置関係が
多少ずれていても、可動側の把持金具で固定側に押し動
かすことができるので、把持金具の位置を吊りピースの
位置に精密に合わせてセットする必要がなくなり、作業
効率を向上することができる。
【0050】更に、鋼製セグメントの吊りピースにずれ
止め用の第1係合部を取付けると共に、エレクターの吊
り金具側に、この第1係合部に係合する第2係合部を設
け、把持時に互いに係合させて把持するので、より効果
的にずれ止めや揺れ止めを行なうことができる。
【0051】そのため、鋼製セグメントの把持をより確
実なものにすることができ、鋼製セグメントピース組付
け時の衝撃によるずれの発生を防止できる。また、エレ
クターの作業中に油圧等の異常が発生して、十分な挟持
力が得られない時でも、鋼製セグメントのずれによる落
下を防止できる。従って、鋼製セグメントの組付け作業
の自動化及び省力化に対応し易く、また、高速施工が可
能なエレクターとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋼製セグメント用エレクターの把
持装置の概略側面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】本発明に係る第2の実施の形態の鋼製セグメン
ト用エレクターの把持装置の概略側面図である。
【図4】本発明に係る鋼製セグメント用エレクターの把
持装置の把持金具の他の例を示す部分側面図である。
【図5】本発明に係る第3の実施の形態の鋼製セグメン
ト用エレクターの把持装置の概略側面図である。
【図6】本発明に係る鋼製セグメントの図であり、
(a)は断面図で、(b)は、(a)のY−Y線矢視図
であり、(c)は別の吊りピースを示す断面図である。
【図7】本発明に係る鋼製セグメント用エレクターの位
置を示すシールド掘進機の側断面図である。
【図8】図7のW−W線矢視図である。
【図9】図7のZ−Z線矢視図である。
【図10】従来技術の鋼製セグメント用エレクターの把
持装置を示す概略側面図である。
【図11】図10のA部分の拡大図である。
【図12】図11のV−V線矢視図である。
【図13】従来技術の鋼製セグメントピースの図であ
り、(a)は断面図で、(b)は、(a)のT−T線矢
視図で、(c)は斜視図である。
【符号の説明】
2 把持装置 3 把持部 3a 固定側の把持金具 3b 可動側の把持金具 4 アクチュエータ(油圧ジャッキ) 5 第2係合部(係合溝) 10 鋼製セグメント 13 吊りピース 14 第1係合部(係合板) 20 エレクター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進の鋼製セグメントを組付け
    る時に使用するエレクターであって、前記鋼製セグメン
    トの吊りピースを把持部の把持金具で挟み込むことによ
    り、該鋼製セグメントを支持する把持装置を備えたこと
    を特徴とする鋼製セグメント用エレクター。
  2. 【請求項2】 前記把持装置が、固定側の把持金具と、
    該固定側の把持金具に対面したまま平行移動する可動側
    の把持金具と、該可動側の把持金具を平行移動するため
    のアクチュエータを備えて形成されたことを特徴とする
    請求項1記載の鋼製セグメント用エレクター。
  3. 【請求項3】 前記鋼製セグメントの吊りピースに設け
    た第1係合部に係合する第2係合部を、前記把持金具に
    設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の鋼製セグ
    メント用エレクター。
  4. 【請求項4】 前記第1係合部が前記吊りピースの端部
    に取り付けた係合板であり、前記第2係合部が、前記把
    持金具の前記吊りピースに当接する面に設けた係合溝で
    あることを特徴とする請求項3記載の鋼製セグメント用
    エレクター。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103527206A (zh) * 2013-10-31 2014-01-22 北方重工集团有限公司 隧道掘进机钢拱架及网片安装机械手
JP2015021242A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 川崎重工業株式会社 シールド掘進機のセグメント把持装置

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