JP2000220245A - 住宅の屋根ユニット及び屋根施工方法 - Google Patents

住宅の屋根ユニット及び屋根施工方法

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JP2000220245A
JP2000220245A JP11024674A JP2467499A JP2000220245A JP 2000220245 A JP2000220245 A JP 2000220245A JP 11024674 A JP11024674 A JP 11024674A JP 2467499 A JP2467499 A JP 2467499A JP 2000220245 A JP2000220245 A JP 2000220245A
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JP
Japan
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roof
window
house
frame
unit
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Application number
JP11024674A
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English (en)
Inventor
Motonobu Umehara
基伸 梅原
Tetsufumi Tsutsumi
哲文 堤
Masayoshi Araki
政義 荒木
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーフウインドウが設けられた屋根の施工に
関し、屋根施工作業工程の低減化、ガラスの破損の防
止、高所での作業の低減化を図る。 【解決手段】 建築資材工場または建築現場において、
各垂木4及び各母屋6を一体的に組付ける。この屋根架
構10に対して、ルーフウインドウ2を組み付けて屋根
ユニット20を作製する。建築現場において、屋根ユニ
ット20をクレーンにより吊り下げて住宅の屋根部に運
搬し、この屋根部の所定位置に設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅の屋根ユニット
及びそのユニットを利用した屋根施工方法に係る。特
に、ルーフウインドウが設けられる屋根の施工性の向上
対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平10−2664
85号公報に開示されているように、屋根部分にルーフ
ウインドウを備えた住宅が知られている。この種の住宅
は、屋根勾配に沿って棟から軒に亘された垂木の室内側
面に天井板が取り付けられている。これにより、居室
は、天井面が屋根勾配に沿って棟部分まで拡がる吹き抜
け空間となっている。そして、この天井面に開口が形成
され、この開口にルーフウインドウが組み付けられてい
る。このルーフウインドウから室内へ採光を行うことに
より、室内の明るさが良好に確保できるようになってい
る。
【0003】以下、この種の住宅における屋根の施工手
順について説明する。先ず、住宅の桁方向に延びるよう
に配設された複数の母屋上に、棟から軒に亘って延びる
複数の垂木を組付ける。これにより屋根架構が構成され
る。その後、この屋根架構にルーフウインドウが組付け
られる。この組付け作業は、先ず、上記母屋及び垂木に
ウインドウサッシを組付ける。その後、このウインドウ
サッシにガラスが嵌め込まれる。これらウインドウサッ
シ及びガラスは比較的重量が大きいために、これらを屋
根部分まで運搬するための手段としてはクレーンが使用
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の屋根の施工手順にあっては、母屋及び垂木を屋根部分
まで運搬する作業の他、ウインドウサッシの運搬作業及
びガラスの運搬作業が必要であった。このように、従来
の施工手順は作業工程が多く、これが住宅の建設に要す
る期間を長くする要因の1つとなっていた。このため、
予てより、この屋根の施工作業の改善が要求されてい
た。
【0005】また、ガラス単体をクレーンにより吊り下
げた状態で屋根部分まで運搬するため、このガラスが建
築現場の足場や建築中の住宅の柱等に接触して破損する
虞れがある。このため、この運搬作業には慎重を要し、
作業者の負担となっていた。また、このガラスの破損を
確実に防止するためには、ガラスを保護材によって覆う
等の作業が必要になる。つまり、運搬のためだけに特別
な作業が必要になり、これも、住宅の建設に要する期間
を長くする要因となってしまう。
【0006】更には、屋根架構にウインドウサッシを組
付ける作業及びウインドウサッシにガラスを嵌め込む作
業は共に高所での作業である。このように高所での作業
工程が多いことも作業者の大きな負担となっていた。ま
た、この高所での作業は行い難いため、ルーフウインド
ウの組付け精度の悪化を招く虞れもある。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ルーフウインドウが
設けられた屋根の施工に関し、屋根施工作業工程の低減
化、ガラスの破損の防止、高所での作業の低減化を図る
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記目的を達成するために、本発明は、屋根架構とルー
フウインドウとを予め一体的に組み付けて屋根ユニット
を構成する。この屋根ユニットは、建築中の住宅の屋根
部に取り付けられるものである。
【0009】−解決手段− 具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、住宅の屋
根部に設置される前の垂木及び母屋にルーフウインドウ
を一体的に組付けて屋根ユニットを構成する。この屋根
ユニットは、住宅の屋根部の所定位置に設置されるもの
である。
【0010】本発明が講じた他の解決手段は、上記第1
の解決手段に係る屋根ユニットを利用した屋根施工方法
である。つまり、ルーフウインドウを有する屋根の施工
方法である。この方法としては、先ず、屋根架構を住宅
の屋根部に設置するに先立って、この屋根架構を成す垂
木及び母屋にルーフウインドウを組み付けて屋根ユニッ
トを作製する。その後、この屋根ユニットを住宅の屋根
部に運搬して所定位置に設置する。
【0011】以上の特定事項により、予め組付けられた
屋根ユニットを屋根部分まで運搬するため、母屋及び垂
木を屋根部分まで運搬する作業、ウインドウサッシの運
搬作業及びガラスの運搬作業を個別に行う必要がない。
また、ルーフウインドウは垂木や母屋によって保護され
た状態で運搬される。その結果、ガラスの破損を防止す
ることが可能となる。更に、ルーフウインドウを垂木や
母屋へ組付ける作業は、建築資材工場や建築現場の低い
場所で行うことが可能である。このため、住宅建築にお
ける高所での作業の低減化を図ることができ、作業者の
負担を軽減することができ、且つルーフウインドウの組
付け精度を良好に確保することができる。
【0012】第2の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、ルーフウインドウに、上側ウインドウと下側ウ
インドウとを備えさせる。上記上側ウインドウの上端部
及び下側ウインドウの下端部を、それぞれ住宅の桁方向
に延びる回動軸心回りに回動自在とする。各ウインドウ
が室内側に向かって回動して屋根の傾斜面に沿った姿勢
では、ルーフウインドウ閉鎖状態となり、各ウインドウ
が住宅外側へ回動した姿勢では、ルーフウインドウ開放
状態となる構成としている。
【0013】この特定事項により、ルーフウインドウを
開閉式の窓として構成することができる。つまり、屋根
部からの採光ばかりでなく、このルーフウインドウを利
用して室内の換気をも行うことができる。
【0014】第3の解決手段は、上記第2の解決手段に
おいて、上側ウインドウが開放状態では水平方向に延び
る一方、下側ウインドウが開放状態では鉛直方向に延び
る構成としている。
【0015】この特定事項により、各ウインドウの開放
状態では、この開放部分を恰もバルコニであるかのよう
に演出することができる。つまり、水平方向に延びる上
側ウインドウがバルコニの庇となり、この上側バルコニ
の下側の床面がバルコニの床面となり、鉛直方向に延び
る下側ウインドウがバルコニの手摺りとなる。これによ
り、ルーフウインドウにバルコニとしての機能をも付加
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本形態に係る住宅1を示
している。この図1では、住宅1の外観を仮想線で示
し、屋根架構、特に本住宅1の特徴部分であるルーフウ
インドウ2の配設部周辺の屋根架構10の概略を実線で
示している。
【0017】この図1の如く、本住宅1は切妻屋根11
を有するものである。また、本住宅1は、屋根11から
張り出したドーマとして正面視が矩形状のスクエアドー
マ12を備え、このスクエアドーマ12の内部が2階居
室の一部として構成されている。また、この住宅1は、
寒冷地仕様のものであって、積雪が落下しやすいように
大屋根11の勾配が比較的大きく設定されている。上記
スクエアドーマ12の屋根部分である小屋根13は大屋
根11よりも勾配が小さく設定されて上記2階居室を確
保している。そして、上記ルーフウインドウ2は大屋根
11に設けられている。
【0018】本住宅1の屋根架10としては、棟部分に
配設されて桁方向に延びる棟梁3、この棟梁3の両側か
ら屋根勾配に沿って軒側へ延びる複数本の垂木4,5、
住宅の桁方向に延びる複数本の母屋6を備えている。
【0019】上記垂木4,5は、大屋根11の屋根勾配
に沿って延びる垂木4と、スクエアドーマ12上側の小
屋根13の屋根勾配に沿って延びる垂木5である。つま
り、大屋根11の垂木4は、比較的大きな傾斜角度をも
って配設されている。一方、小屋根13の垂木5は、上
記大屋根11の垂木4よりも小さな傾斜角度をもって配
設されている。
【0020】−ルーフウインドウ配設部の説明− 次に、本形態の特徴とする形態としてのルーフウインド
ウ2の配設部の構成について説明する。
【0021】図2はルーフウインドウ2の外観図であ
る。図3はルーフウインドウ2を室内側から見た図であ
る。図4はルーフウインドウ2の配設部の屋根架構10
を示すものであって図1におけるIV-IV 線に沿った断面
図である。図5はルーフウインドウ2の配設部の屋根架
構10を住宅の外側から(図4に示す矢印の方向から)
見た図である。これら図4及び図5はルーフウインドウ
2が組付けられる前の状態を示しており、ルーフウイン
ドウ2の組み付け位置を仮想線で示している。
【0022】(屋根架構10の説明)ルーフウインドウ
2の配設部の屋根架構10としては、図4及び図5に示
すように、棟梁3から軒桁7に亘って延びる一対の第1
垂木41,41を備えている。これら第1垂木41,4
1同士の間にルーフウインドウ2を支持するための複数
の垂木42〜44及び母屋61〜66が配設され、これ
ら垂木42〜44及び母屋61〜66によってルーフウ
インドウ2が支持されている。
【0023】上記第1垂木41,41同士の間には、3
枚の板材が重ね合わされて成りルーフウインドウ組付け
部の上縁を構成する上縁母屋61が架設されている。こ
の上縁母屋61と棟梁3との間には、住宅の桁方向に等
間隔を存して配置された3本の第2垂木42,42,4
2が架設されている。
【0024】上記上縁母屋61と軒桁7との間にはルー
フウインドウ組付け部の左右両側縁を構成する第3垂木
43,43が架設されている。この第3垂木43,43
は2枚の板材が重ね合わされて構成されている。
【0025】また、上記第1垂木41,41の内側(ル
ーフウインドウ組付け部側)には、2枚の板材が重ね合
わされて成る補助垂木44,44が、上縁母屋61と軒
桁7との間に架設されている。
【0026】更に、上記第3垂木43,43同士の間に
は、ルーフウインドウ組付け部の下縁を構成する下縁母
屋63が架設されている。この下縁母屋63は、互いに
重ね合わされた2枚の板材63a,63aと、この板材
63aとの間に所定間隔を存して配置された1枚の板材
63bとを備え、これら板材63a,63a,63bの
両端部が連結板63c,63cによって連結されて構成
されている。これら連結板63c,63cの外側面が上
記第3垂木43,43にそれぞれ固定されている。ま
た、この下縁母屋63の軒側には、第3垂木43,43
同士を連結する連結母屋64が設けられている。
【0027】また、第3垂木43と補助垂木44との間
には、上記下縁母屋63及び連結母屋64の配設位置と
略同じ高さ位置に配置された補助母屋65,66が架設
されている。
【0028】以上が、ルーフウインドウ2の配設部の屋
根架構10の構造である。このように、この屋根架構1
0では、複数の垂木42〜44及び母屋61〜66が一
体的に組付けられており、ルーフウインドウ2の支持強
度が十分に得られるように構成されている。
【0029】また、この屋根架構10の上部に配設され
る野路板14には、ルーフウインドウ2の形状に沿った
開口14aが形成されている。同様に、この屋根架構1
0の室内側に取り付けられる天井板15(図6参照)に
もルーフウインドウ2の形状に沿った開口15aが形成
されている。これら開口14a,15aの形状を図5に
仮想線で示している。このように、この開口14aは、
上縁が上縁母屋61に、下縁が下縁母屋63に、左右両
縁が第3垂木43,43にそれぞれ沿うように形成され
ている。
【0030】(ルーフウインドウの説明)次に、ルーフ
ウインドウ2の構造について説明する。このルーフウイ
ンドウ2は、上述した屋根架構10に組付けられる枠体
8と、この枠体8に取り付けられるウインドウ本体9と
を備えている。図6は屋根架構10にルーフウインドウ
2が取り付けられた状態の図4に相当する部分を示して
いる。図7は図2におけるVII-VII 線に沿った断面図で
ある。
【0031】これら図2、図6及び図7に示すように、
ルーフウインドウ2の枠体8は、上記野路板14及び天
井板15に形成された開口14a,15aの縁部形状に
沿った枠形状に構成されている。図7に示すように、こ
の枠体8の外側面の複数箇所にはL型のアングル材81
が取り付けられており。このアングル材81によって屋
根架構10に取り付けられている。つまり、図7の如く
枠体8の左右両側面に取り付けられたアングル材81が
上記第3垂木43,43にそれぞれ固定されている。ま
た、枠体8の上端縁に取り付けられたアングル材が上記
上縁母屋61に固定されている。更に、枠体8の下端縁
に取り付けられたアングル材が上記下縁母屋63に固定
されている。
【0032】一方、上記枠体8に取り付けられるウイン
ドウ本体9は、上側ウインドウ91と下側ウインドウ9
2とを備えている。各ウインドウ91,92は共にサッ
シ91a,92aにガラス91b,92bが嵌め込まれ
て構成されている。上側ウインドウ91は、サッシ91
aの上端部分が枠体8により桁方向に延びる水平軸回り
に回動自在に支持されている。一方、下側ウインドウ9
2は、サッシ92aの下端部分が枠体8により桁方向に
延びる水平軸回りに回動自在に支持されている。また、
これらウインドウ91,92の回動角度範囲としては、
上側ウインドウ91では、図6に実線で示す状態(閉鎖
状態)から水平方向に延びる姿勢(図6の仮想線参照)
となる回動位置までの約45°の回動が可能である。同
様に、下側ウインドウ92では、図6に実線で示す状態
(閉鎖状態)から鉛直方向に延びる姿勢(図6の仮想線
参照)となる回動位置までの約45°の回動が可能であ
る。
【0033】上側ウインドウ91及び下側ウインドウ9
2の高さ方向の寸法(図6に実線で示す閉鎖状態におけ
る屋根の傾斜方向の寸法)は、下側ウインドウ92より
も上側ウインドウ91の方が長く設定されている。ま
た、これら寸法の和は枠体8の開口部分の高さ寸法に一
致している。このため、各ウインドウ91,92の閉鎖
状態では、上側ウインドウ91の下端と下側ウインドウ
92の上端との間に隙間が生じることは無く、この開口
部分が完全に閉鎖された状態となる。
【0034】各ウインドウ91,92には、その回動操
作を容易に行うための把持部93,94を備えている。
図3に示すように、下側ウインドウ92の把持部94
は、この下側ウインドウ92のサッシ92aにおける室
内側面の上端部分の左右両側部に配設されている。一
方、上側ウインドウ91の把持部93は、この上側ウイ
ンドウ91のサッシ91aにおける室内側面の下端部分
の中央部に配設されている。また、この上側ウインドウ
91の把持部93は、ウインドウ91,92を閉鎖状態
に保持するロック機構を兼ねている。つまり、この把持
部93を回動させることにより(図3の矢印参照)下側
ウインドウ92に係止する図示しない爪を備えており、
図3に示すように把持部93を水平状態にした場合に
は、この爪が下側ウインドウ92の上端面に係止するよ
うになっている。つまり、各ウインドウ91,92を開
放する際には、この把持部93を回動させた後、各ウイ
ンドウ91,92を外方へ押すことにより、上述した開
放状態となる構成である。
【0035】図3に示すように、このルーフウインドウ
2が設けられる部分の室内側空間は、上述したように垂
木4に沿って天井板15が取り付けられ、この天井板1
5の室内側面に内装材15bが貼られている。また、こ
のルーフウインドウ2の左右両側では、天井面の途中か
ら鉛直下方に延びる壁材16,16が設けられ、この壁
材16,16の端部が、ルーフウインドウ2に向かって
延びる連結壁17,17によりルーフウインドウ2の枠
体8に連結している。このため、ルーフウインドウ2近
傍の室内空間Aでは、この連結壁17,17に囲まれた
領域が室外に張り出すような形状の空間となり、各ウイ
ンドウ91,92を開放した場合には、この空間Aが恰
もバルコニー空間であるかのような演出がなされるよう
になっている。つまり、各ウインドウ91,92を開放
した状態では、連結壁17,17に囲まれた空間Aの床
がバルコニーの床面となり、上側ウインドウ91がバル
コニの庇となり、更には、下側ウインドウ92がバルコ
ニの手摺りとなるような構成となっている。
【0036】下側ウインドウ92のサッシ92aには、
この下側ウインドウ92を開放した際に、サッシ92a
と枠体8との間に亘って位置される手摺り機構95が設
けられている。この手摺り機構95は、リンク機構で構
成され、図2に示すように、下側ウインドウ92が閉鎖
された状態では折り畳まれて枠体8に沿って収納され、
下側ウインドウ92が開放されるに伴って、図6に仮想
線で示すようにサッシ92aと枠体8との間に跨がって
展開する。これにより、サッシ92aと枠体8との間の
空間を塞いで安全性を確保している。
【0037】尚、各ウインドウ91,92のサッシ91
a,92a及び枠体8には、ウインドウ閉鎖状態におけ
る室内への雨漏りを防止するように各所に防水ゴム等が
装着されている。
【0038】−屋根部施工手順の説明− 次に、上述の如く構成される屋根部を施工する場合の手
順について説明する。建築中の住宅において、棟梁3及
び2階梁18(図4参照)が所定位置に組み込まれた状
態で、屋根部の施工が行われる。
【0039】この屋根部は、上述した屋根架構10及び
ルーフウインドウ2が予め一体的に組付けられてユニッ
ト化されている。つまり、建築資材工場または建築現場
において、各垂木41〜44及び各母屋61〜66が図
5に示すように一体的に組付ける。そして、この屋根架
構10に対して、上述した如くアングル材81を用い
て、これら垂木41〜44及び各母屋61〜66に対し
てルーフウインドウ2を組み付けておく。また、この
際、屋根架構10に野路板14を取り付けておく。この
ようにして屋根架構10とルーフウインドウ2とが一体
化された屋根ユニット20をクレーンにより吊り下げて
住宅の屋根部まで運搬する。この屋根ユニット20を棟
梁3と2階梁18との亘って掛け渡して所定位置に設置
する。この状態で、第1垂木41及び第2垂木42の棟
側端部を棟梁3に固定する。一方、各垂木41,43,
44を金具19を介して2階梁18に固定する。
【0040】これにより、屋根架構10、野路板14及
びルーフウインドウ2が屋根部に設置されたことにな
る。その後、野路板14上に防水処理を施すと共に瓦を
葺き、屋根架構10の室内側に天井板15及び内装材1
5bを取り付けて、屋根部の施工が完了する。
【0041】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態によれば、建築資材工場ま
たは建築現場において、屋根架構10とルーフウインド
ウ2とを一体的に組み付けて屋根ユニット20を構成
し、この屋根ユニット20をクレーンにより吊り下げて
住宅の屋根部まで運搬している。従来では、母屋及び垂
木を屋根部分まで運搬する作業、ウインドウサッシの運
搬作業及びガラスの運搬作業を個別に行っていた。この
ため、作業工程が多く、住宅の建設に要する期間を長く
する要因となっていた。本形態によれば、予め組付けら
れた屋根ユニット20を屋根部分まで運搬することによ
り、上記各運搬作業を個別に行う必要がない。このた
め、屋根施工作業工程の低減化を図ることができる。
【0042】また、従来は、ガラス単体を屋根部分まで
運搬していたため、ガラスが破損する虞れがある。ま
た、ガラスの破損を確実に防止するためには、ガラスを
保護材によって覆う等の作業が必要であった。本形態に
よれば、ウインドウ本体9は、枠体8に嵌め込めれ、且
つ屋根架構10に組付けられた状態で屋根部分まで運搬
している。つまり、ウインドウ本体9は、枠体8や屋根
架構10によって保護された状態で運搬される。その結
果、ガラスの破損を防止することが可能となる。更に、
従来では、屋根架構にウインドウサッシを組付ける作業
及びウインドウサッシにガラスを嵌め込む作業を共に高
所においてそれぞれ行う必要があった。このように高所
での作業工程が多いことが作業者の大きな負担となって
いた。また、この高所での作業は行い難いため、ルーフ
ウインドウの組付け精度の悪化を招く虞れもあった。本
形態では、ルーフウインドウ2の枠体8及びウインドウ
本体9を屋根架構10へ組付ける作業は、建築資材工場
や建築現場の低い場所で行うことが可能である。このた
め、住宅建築における高所での作業の低減化を図ること
ができ、作業者の負担を軽減することができ、且つルー
フウインドウ2の組付け精度を良好に確保することがで
きる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。請求項1及び請求項4記載の
発明では、屋根架構とルーフウインドウとを予め一体的
に組み付けて屋根ユニットを構成しておき、この屋根ユ
ニットを建築中の住宅の屋根部に運搬して所定位置に設
置している。従来では、母屋及び垂木を屋根部分まで運
搬する作業、ルーフウインドウの運搬作業を個別に行っ
ていた。このため、作業工程が多く、住宅の建設に要す
る期間を長くする要因となっていた。本発明によれば、
予め組付けられた屋根ユニットを屋根部分まで運搬する
ことにより、上記各運搬作業を個別に行う必要がない。
このため、屋根施工作業工程の低減化を図ることができ
る。従って、住宅の建築期間の短縮化を図ることができ
る。
【0044】また、従来は、ガラス単体をクレーンによ
り吊り下げた状態で屋根部分まで運搬していたため、ガ
ラスが破損する虞れがある。また、ガラスの破損を確実
に防止するためには、ガラスを保護材によって覆う等の
作業が必要であった。本発明によれば、ルーフウインド
ウを屋根架構に組付けた状態で屋根部分まで運搬してい
る。つまり、ルーフウインドウを屋根架構によって保護
された状態で運搬される。その結果、ガラスの破損を確
実に防止することが可能となる。
【0045】更に、従来では、屋根架構にルーフウイン
ドを組み付ける作業を高所において行う必要があった。
このように高所での作業工程が多いことが作業者の大き
な負担となっていた。また、この高所での作業は行い難
いため、ルーフウインドウの組付け精度の悪化を招く虞
れもあった。本発明では、ルーフウインドウを屋根架構
へ組付ける作業は、建築資材工場や建築現場の低い場所
で行うことが可能である。このため、住宅建築における
高所での作業の低減化を図ることができ、作業者の負担
を軽減することができ、且つルーフウインドウの組付け
精度を良好に確保することができる。その結果、住宅の
見栄えを良好に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る住宅の外観図である。
【図2】ルーフウインドウの外観図である。
【図3】ルーフウインドウを室内側から見た図である。
【図4】図1におけるIV-IV 線に沿った断面図である。
【図5】屋根架構を住宅の外側から見た図である。
【図6】ルーフウインドウの設置状態を示す断面図であ
る。
【図7】図2におけるVII-VII 線に沿った断面図であ
る。
【符号の説明】
1 住宅 10 屋根架構 11 大屋根 2 ルーフウインドウ 4 垂木 6 母屋 91 上側ウインドウ 92 下側ウインドウ 20 屋根ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅の屋根部に設置される前の垂木及び
    母屋にルーフウインドウが一体的に組付けられて構成さ
    れ、住宅の屋根部の所定位置に設置されることを特徴と
    する住宅の屋根ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の住宅の屋根ユニットにお
    いて、 ルーフウインドウは、上側ウインドウと下側ウインドウ
    とを備えており、 上記上側ウインドウの上端部及び下側ウインドウの下端
    部が、それぞれ住宅の桁方向に延びる回動軸心回りに回
    動自在となっており、 各ウインドウが室内側に向かって回動して屋根の傾斜面
    に沿った姿勢では、ルーフウインドウ閉鎖状態となり、 各ウインドウが住宅外側へ回動した姿勢では、ルーフウ
    インドウ開放状態となることを特徴とする住宅の屋根ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の住宅の屋根ユニットにお
    いて、 上側ウインドウは開放状態では水平方向に延びる一方、
    下側ウインドウは開放状態では鉛直方向に延びることを
    特徴とする住宅の屋根ユニット。
  4. 【請求項4】 ルーフウインドウを有する屋根の施工方
    法であって、 屋根架構を住宅の屋根部に設置するに先立って、この屋
    根架構を成す垂木及び母屋にルーフウインドウを組み付
    けて屋根ユニットを作製し、この屋根ユニットを住宅の
    屋根部に運搬して所定位置に設置することを特徴とする
    住宅の屋根施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103924749A (zh) * 2014-03-20 2014-07-16 成都绿迪科技有限公司 建筑天窗结构
JP2020183638A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 積水ハウス株式会社 屋外勾配屋根構造

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