JP2000220184A - 開口部構造および浴室 - Google Patents

開口部構造および浴室

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JP2000220184A
JP2000220184A JP11026758A JP2675899A JP2000220184A JP 2000220184 A JP2000220184 A JP 2000220184A JP 11026758 A JP11026758 A JP 11026758A JP 2675899 A JP2675899 A JP 2675899A JP 2000220184 A JP2000220184 A JP 2000220184A
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water
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bathroom
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JP11026758A
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Kan Ishizaki
敢 石崎
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Tostem Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室側から脱衣室側への水の流出を防止する
と共に、万が一下枠の周辺から水が漏れたとしてもこれ
を捕水して下方への流下を防止する。 【解決手段】 浴室1と脱衣室11の間を連通する開口
部12に上枠13a、下枠13bおよび左右の縦枠13
cからなる四方枠13を設け、この四方枠13内に戸体
14を開閉可能に設け、前記下枠13bは浴室側から流
れてきた水を排水する排水機能を有しており、下枠13
bの下方に下枠13bの周辺から漏れた水を捕水する捕
水機能を有する下枠受材20を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室側から脱衣室
側への排水の流出および下枠の周辺から漏れた水の下方
への流下を防止した開口部構造および浴室に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、浴室と脱衣室の間を連通する開
口部には、上枠、下枠および左右の縦枠からなる四方枠
が設けられ、この四方枠内に戸体が開閉可能に設けられ
ている。このように構成された浴室ないし開口部構造に
おいては、浴槽から湯水が多量にオーバーフローした
り、洗い場で多量の湯水を使用したりした場合などに、
その水が洗い場の排水部で排水しきれずに、浴室側から
下枠を乗り越えて脱衣室側へ流出し、脱衣室の床面を濡
らす恐れがある。特に、洗い場の床面、下枠の上面およ
び脱衣室の床面間に段差がないか、小段差しかないバリ
アフリータイプの浴室においては、浴室側から脱衣室側
に水が流出しやすい。
【0003】この問題を解消するために、開口部近傍の
洗い場側に排水溝を設けたものがあるが、排水溝が大き
く形成されていて清掃が大変であり、また、排水溝の上
に装着されるグレーチングも大きくて取扱いが大変であ
った。このため、開口部の下枠に排水溝を設けることに
よりコンパクト化し、清掃性の向上を図ったものが提案
されている(例えば、特開平10-205237号公報
等参照。)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の開口部構造ないし浴室においては、浴室側から
脱衣室側への水の流出を防止することができても、下枠
の周辺、例えば下枠と縦枠の接合部や下枠と洗い場の接
合部等から万が一水が漏れた場合、その漏れた水が下方
へ流下することまでは防止することができなかった。こ
のため、漏れた水が湿気の原因となり、建物の躯体に腐
食等の悪影響を与える恐れがあった。また、建物の二階
以上に浴室を設けた場合、下枠の周辺から漏れた水が階
下に漏水するという不具合が発生する恐れがあった。
【0005】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、浴室側から脱衣室側への水の流出を防止すること
ができると共に、万が一下枠の周辺から水が漏れたとし
てもこれを捕水して下方への流下を防止することができ
る開口部構造および浴室を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の開口部構造は、浴室と脱衣室の間を連通する開口
部に上枠、下枠および左右の縦枠からなる四方枠を設
け、この四方枠内に戸体を開閉可能に設け、前記下枠は
浴室側から流れてきた水を排水する排水機能を有してお
り、下枠の下方に下枠の周辺から漏れた水を捕水する捕
水機能を有する下枠受材を設けたことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の浴室は、浴室と脱衣室の間
を連通する開口部に上枠、下枠および左右の縦枠からな
る四方枠を設け、この四方枠内に戸体を開閉可能に設
け、前記下枠は浴室側から流れてきた水を排水する排水
機能を有しており、下枠の下方に下枠の周辺から漏れた
水を捕水する捕水機能を有する下枠受材を設けてなる開
口部構造を備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基いて詳述する。
【0009】図1において、1はユニットバスとして構
成された浴室で、この浴室1内には浴槽2と、この浴槽
2と隣接した洗い場3とが設けられている。洗い場3
は、洗い場防水パン4により形成されている。この洗い
場防水パン4の浴槽側には、排水部5が設けられ、この
排水部5の下部には浴槽2から溢れた湯水や洗い場で使
用した水を外部へ排水するための排水トラップ6が設け
られている。
【0010】前記浴槽2は、その下方に防水パン7を設
けることにより二重パン構造とされており、万が一、浴
槽2から水漏れが発生したとしてもこれを防水パン7で
食い止めて、外部への漏水を防止することができるよう
に構成されている。この防水パン7の底部には、排水部
8が設けられ、この排水部8の下部には浴槽2から排水
した水や浴槽2から漏れた水を外部へ排水するための排
水トラップ9が設けられている。
【0011】前記浴槽2下の防水パン7と洗い場防水パ
ン4は、隣り合わせで水密に連結されており、これら両
防水パン7,4の周縁部にこれらを取囲むように壁パネ
ル10が建付けられ、更に壁パネル10の上方に天井パ
ネル(図示省略)が取付けられる。浴室1と隣接して脱
衣室11が設けられ、これら浴室1と脱衣室11の間を
連通する開口部(浴室の出入口)12には、上枠(図2
参照)13a、下枠13bおよび左右の縦枠13cから
なる四方枠(開口枠)13が設けられている。上枠13
a、下枠13bおよび左右の縦枠13cは、例えばアル
ミニウム合金の押出形材からなっており、ネジ止めによ
り方形に組立てられる。四方枠13を構成する左右の縦
枠13cは、前記壁パネル10および図示しない縦枠支
持部材に固定支持される。
【0012】四方枠13内には、図2ないし図5に示す
ように、戸体として本実施の形態では引戸障子14が開
閉可能に設けられている。図示例の引戸障子14は、内
障子14A、中障子14Bおよび外障子14Cの三枚引
戸障子からなっている。前記上枠13aの下面には、各
障子14A,14B,14Cを案内する上部ガイドレー
ル15が設けられている。下枠13bの上面には、各障
子14A,14B,14Cの下部に取付けられた戸車1
6を案内するガイド溝17を有する後述の下部レール部
材18が着脱可能に取付けられている。
【0013】本発明は、前記開口部12の構造またはこ
の開口部構造を備えた浴室1に特徴を有している。前記
下枠13bは、浴室1側から流れてくる水を集水して排
水する排水機能を有している。すなわち、下枠13b
は、それ自体が集水溝19を形成するように上部が開放
された溝状ないし樋状に形成されている。集水溝19の
両端は、下枠13bの両端に水気密材(コーキングシー
ラ)を介して接合される縦枠13cによって塞がれてい
る。
【0014】この下枠13bは、下枠13bの下方に設
けられた下枠受材20に一側部(浴室側縁部)が係合支
持されていると共に、脱衣室11の床面11aの上縁部
に他側部(脱衣室側縁部)が支持固定されている。ま
た、下枠13bの底部には、横長の排水口21が設けら
れていると共に、合成樹脂製の排水ガイド(漏斗)22
が取付けられている。前記下枠13bの下方には、下枠
13bの周辺から漏れた水を捕水する捕水機能を有する
下枠受材20が設けられている。
【0015】この下枠受材20は、例えばアルミニウム
合金の押出形材からなっている。下枠受材20は、それ
自体が捕水溝23を形成するように上部が開放された溝
状ないし樋状に形成されている。下枠受材20は、図3
ないし図4にも示すように、左右の縦枠13cを含む下
枠13bを収容し得る幅および長さに設計されており、
捕水溝23の両端は、下枠受材20の両端に水密に接合
された塞ぎ部材24a,24bによって塞がれている。
なお、図示例では、下枠13bの脱衣室側縁部は、脱衣
室11の床面11aに固定すべく延出されているため、
下枠受材20からはみ出しているが、下枠受材20は下
枠13bの脱衣室側縁部をも収容し得るような大きな幅
で形成されていてもよい。
【0016】下枠受材20は、浴室側である洗い場防水
パン4に取付けられている。洗い場防水パン4の脱衣室
側の一部は、下枠受材20を取付けるために切除されて
おり、その切断面4aに下枠受材20の一側部(浴室側
縁部)がシール材25a,25bを介して水密に当接さ
れて固着具であるネジ26a,26bで接合されてい
る。また、下枠受材20の両端に設けられた塞ぎ部材2
4a,24bも、洗い場防水パン4の切断面に水密に密
着させて接合されている。
【0017】下枠受材20の浴室側縁部には、下枠13
bの浴室側縁部を係合させる受部27が形成されてお
り、この受部27に係合支持された下枠13bの浴室側
縁部と下枠受材20との接合部にも、シール材25cが
介設されている。洗い場防水パン4と下枠受材20との
接合部上面および下枠13bと下枠受材20との接合部
上面は、略面一に形成されており、下枠受材20の一側
部上端部には、洗い場防水パン4と下枠受材20との接
合部上面および下枠13bと下枠受材20との接合部上
面を覆う合成樹脂製のキャップ28が装着されている。
【0018】前記下枠受材20の浴室側縁部には、洗い
場防水パン4と下枠受材20との接合部を通って漏れた
水を下枠受材20内に導入するための導水孔29が設け
られている。また、下枠受材20の底部には、横長の排
水口30が設けられていると共に、合成樹脂製の排水ガ
イド(漏斗)31が取付けられている。この下枠受材2
0の排水口30は、前記下枠13bの排水ガイド22よ
りも大きい口径で形成されており、この下枠受材20の
排水口30内に下枠13bの排水ガイド22が挿入され
ている。
【0019】すなわち、下枠受材20は、下枠13bの
周辺から漏れた水を捕水して排水口30から排水すると
共に、下枠13bで集水してその排水口21から排水さ
れた水も同排水口30から排水ガイド31内に排水する
ように構成されている。そして、下枠受材20の底部に
取付けられた排水ガイド31には、排水管32の一端が
接続されており、この排水管32の他端は例えば前記浴
槽2下の防水パン7に接続されており、下枠13bで集
水した水および下枠13b周辺から漏れた水を防水パン
7内に排水するようになっている。
【0020】前記下部レール部材18を含む下枠13b
の上面と、浴室側の洗い場4床面と、脱衣室11の床面
11aとは、略同一面、すなわち段差がないか、あった
としても小段差とされ、いわゆるバリアフリータイプと
されている。前記下部レール部材18は、略平面の上面
に前記ガイド溝17が複数(図示例では3本)形成され
ていると共に、各ガイド溝17と隣接して浴室側に溝3
3が形成されている。下部レール部材18は、例えばア
ルミニウム合金の押出形材からなっている。
【0021】下枠13b内には、前記下部レール部材1
8の下面を支持するための合成樹脂製の支持部材34が
長手方向に適宜間隔で配設されている。下部レール部材
18は、下枠13b内の一側部に形成された係合受部3
5に一側部(浴室側縁部)が係合支持されると共に、下
枠13b内の他側部に形成されたリブ36および前記支
持部材34に他側部(脱衣室側縁部)がネジ37で固定
されることにより、下枠13b内に着脱可能に取付けら
れている。
【0022】前記各障子14A,14B,14Cは、上
框14a、下框14bおよび左右の縦框14cを框組し
た内側にガラスパネルまたは樹脂パネル14gを装着し
てなっている。上框14a、下框14bおよび左右の縦
框14cは、例えばアルミニウム合金の押出形材からな
っている。図5に示すように、障子14A〜14C全閉
状態において、浴室側から流れてきた水を障子14A〜
14Cの室内面(浴室側の面)側で阻止ないしシャット
アウトするために、各障子14A,14B,14Cの下
框14bには、下枠13bの下部レール部材18におけ
る各障子14A,14B,14Cの浴室側に位置する溝
33に垂下された垂下部38が設けられており、この垂
下部38には、図6にも示すように、その全長に亘って
軟質樹脂製の水止め部材(下框水止め部材ともいう。)
39が設けられている。
【0023】前記垂下部38は、図示例のように、下框
14bの室内面側にその長手方向に沿って一体形成ない
し一体的に設けられており、この垂下部38には下框水
止め部材39を取付けるための取付溝38aが形成され
ていることが好ましい。この下框水止め部材39は、浴
室側に向って斜め上方に延出したヒレ39aを有してお
り、このヒレ39aが自らの弾性力で溝33の内壁に摺
接されている。このヒレ39aは、上向きに形成されて
いることにより、浴室側から流れてきた水がヒレ39a
の上側に溜まることによる水の重さないし水圧によって
溝33の内壁に押圧され、止水性がより高められるよう
になっている。また、前記下框水止め部材39には、ヒ
レ39aの上方に目隠し用の突条部39bが形成されて
いることが好ましい。
【0024】前記下框水止め部材39は、障子の横幅方
向全長に設けられていることが好ましいが、前記下框1
4bが障子の横幅全長にある横通し構造ではなく、下框
14bが左右の縦框14c間にある場合(すなわち縦枠
が縦通し構造の場合)には、縦框14cの位置に垂下部
38がないため、下框水止め部材39を取付けることが
できない。そこで、縦框14cと下枠13bとの間の水
止めを行うために、少なくとも浴室側に露出した縦框
(戸先框および召し合せ框を含む。)14cの下部に
は、前記垂下部38と同様に溝33内に垂下されると共
に前記下框水止め部材39と同様の水止め機能を有する
合成樹脂製の水止め部材(縦框水止め部材ともいう。)
40が設けられている。
【0025】この縦框水止め部材40は、図7ないし図
8に示すように、前記溝33内を摺動可能な断面および
縦框14cの横幅でブロック状に形成されており、縦框
14cの下部に設けられている。この場合、前記縦框水
止め部材40は、縦框14cの下端部に装着される合成
樹脂製の縦框下部キャップ41に一体形成ないし一体的
に設けられていることが好ましい。前記縦框下部キャッ
プ41には、戸車16を高さ調整可能に備えた戸車ユニ
ット42が設けられている。なお、戸車ユニット42
は、縦框14cまたは下框14bに支持されていれば、
縦框下部キャップ41とは別体でもよい。
【0026】前記縦框水止め部材40は、戸車16を縦
框14cに対して上下に変位させて高さ調整を行った場
合、縦框14cと一体で上下するため、溝33の底部と
の間に隙間Sが発生する場合があり、この場合、浴室側
に露出した召し合せ框14xの端部において、その隙間
Sから水が入り込み、障子14A〜14Cの脱衣室側に
回り込んで流出することが予想される。そこで、浴室側
に露出した召し合せ框14xの端部には、図7ないし図
9に示すように、下方に突出して溝33内に垂下された
合成樹脂製の突出部(溝塞ぎ部ともいう。)43aを有
する召し合せ框端部水止め部材43が設けられている。
【0027】この召し合せ框端部水止め部材43の突出
部は、障子全閉位置において前記溝33を塞ぐ形状に形
成されている。この召し合せ框端部水止め部材43は、
板状に形成されており、戸車16の高さ調整に伴って突
出部43aと溝33の位置関係を調整し得るように召し
合せ框14xの端部に高さ調整可能に取付けられてい
る。すなわち、召し合せ框端部水止め部材43は、召し
合せ框14xの端部にネジ44で取付けられるが、その
召し合せ框水止め部材43にネジ44を通すネジ孔45
を上下に長い長孔とすることにより、高さ調整可能にな
っている。
【0028】前記突出部43aの下端には、溝33の底
部に軟らかく接するように軟質樹脂製のヒレ43nが設
けられていることが好ましい。また、前記召し合せ框端
部水止め部材43には、召し合せ框14xの端部と下枠
14bの上面(下部レール部材18の上面)との間の隙
間を覆って水の浸入を阻止するための軟質樹脂製のヒレ
43mが設けられている。このヒレ43mは、隣接する
脱衣室側の障子(中障子または外障子)との間をもシー
ルできるようにL字状に形成されていることが好まし
い。前記下部レール部材18における溝33には、全閉
位置の障子14A〜14Cよりも脱衣室側の領域におい
て、万が一前記水止め部材39,40,43を突破して
きた水を脱衣室側へ流出させないように下方(下枠内)
に排水するための排水孔45が適宜設けられている。
【0029】次に、以上の構成からなる開口部構造また
は浴室の作用について述べる。浴室1に入ってシャワー
を浴びたり、入浴する場合には、開口部12の障子14
A,14B,14Cを閉めて全閉状態にする。各障子1
4A,14B,14Cには、下框水止め部材39、縦框
水止め部材40および召し合せ框端部水止め部材43が
設けられているため、浴室側から流れてくる水をこれら
の水止め部材39,40,43によって阻止することが
できる。また、万が一、水がこれらの水止め部材39,
40,43を突破してきたとしても、その水は下部レー
ル部材18における溝33の全閉位置の障子14A,1
4B,14Cよりも脱衣室側の領域に設けられている排
水孔45から下方の下枠13b内に排水されるため、浴
室側から脱衣室側への水の流出を防止することができ、
脱衣室11の床面11aを水で濡らすことがない。
【0030】前記下枠13bは、それ自体が集水溝19
として形成されているため、前記溝33の排水孔45か
ら排水された水および下枠13bと下部レール部材18
との間の隙間を通って排水される水を集水することがで
きると共に、集水した水を底部の排水口21から排水す
ることができる。このように下枠13bで集水して排水
することができるため、洗い場3の床面、下枠13bの
上面および脱衣室11の床面11a間に段差がないか、
あったとしても小段差しかないバリアフリータイプの浴
室、更には洗い場3の開口部12近傍に排水溝がない浴
室に特に有効である。また、下枠13b自体が集水溝1
9として形成されているため、下枠の脱衣室側に別体の
排水溝を設けたものと異なり、構造の簡素化および下枠
13bの小型化を図ることができる。
【0031】下枠13bの下方には、下枠13bの周辺
から漏れた水を捕水する機能を有する形状(捕水溝状)
の下枠受材20が設けられているため、下枠13bの周
辺例えば下枠13bと縦枠13cの接合部、下枠13b
と下枠受材20の接合部、下枠受材20と洗い場防水パ
ン4の接合部等から漏れた水を下方へ落下させることな
く捕水することができる。下枠受材20で捕水された水
は、その底部の排水口30から前記下枠13bで集水さ
れた水と共に排水ガイド31および排水管32を介して
例えば防水パン7内に排水されることになる。
【0032】従って、前記下枠受材20により下枠13
bの周辺から漏れた水の下方への落下を防止することが
できるため、特に建物の二階以上に浴室1を設ける場合
に、階下への漏水を防止することができ、有効である。
また、下枠受材20は、下枠13bと別体で設けられて
おり、下枠受材20の塞ぎ部材24a,24bと下枠1
3bが接していないため、開口部12が歪んで縦枠13
cと下枠13bの接合部に応力が加わったとしても、塞
ぎ部材24a,24bには応力が加わらず、従って、下
枠受材20の捕水機能は劣化しない。
【0033】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、本発明は、三枚引
戸、引違い戸、片引き戸、中折れ戸、開き戸等の全ての
種類の開口部構造、シャワー室等の開口部構造に適用可
能である。図10は、本発明を開き戸の開口部構造に適
用した実施の形態を示す要部断面図である。本実施の形
態において、前記実施の形態と同一部分は、同一参照符
号を付して説明を省略する。
【0034】四方枠内には、戸体として開き戸障子14
が開閉可能に設けられている。開き戸障子14であるた
め、四方枠13の奥行き寸法は、前記実施の形態ものよ
りも短く設計されている。また、下枠13bは、上部が
開放された溝状に形成されており、この下枠13b内の
上方にはこれを覆うようにカバー部材46が取付けられ
ている。このカバー部材46には、図示しない排水孔が
適宜設けられている。また、前記引き戸障子14の下部
には、全閉位置において、前記カバー部材46との間お
よび下枠13bとの間をシールして浴室側から脱衣室側
への水の流出を阻止するためのヒレ状の水止め部材47
a,47bが設けられている。本実施の形態の開口部構
造ないし浴室によっても、その主要部が前記実施の形態
と同様に構成されているため、同様の効果が得られる。
【0035】前記実施の形態では、下枠13bで集水し
た水および下枠受材20で捕水した水を排水管32を介
して防水パン7内に排水するように構成されているが、
本発明はこれに限定されるものではない。また、下枠受
材20は、下枠13bの周辺から漏れた水を捕水し得る
形状であれば、前記実施の形態に限定されるものではな
く、例えば上部が開放された有底箱状、皿状等であって
もよい。
【0036】
【発明の効果】以上要する本発明に係る請求項1または
2記載の開口部構造または浴室によれば、浴室と脱衣室
の間を連通する開口部に上枠、下枠および左右の縦枠か
らなる四方枠を設け、この四方枠内に戸体を開閉可能に
設け、前記下枠は浴室側から流れてきた水を排水する排
水機能を有しており、下枠の下方に下枠の周辺から漏れ
た水を捕水する捕水機能を有する下枠受材を設けている
ため、下枠により浴室側から脱衣室側への水の流出を防
止することができると共に、下枠受材により下枠の周辺
から漏れた水の下方への落下を防止することができ、湿
気による建物の躯体の腐食等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を浴室に適用した実施の形態を示す断面
図である。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】図2の下枠受材部分を外側から見た状態を概略
的に示す正面図である。
【図4】同下枠受材部分を下枠および縦枠を含む状態で
上方から見た状態を概略的に示す平面図である。
【図5】四方枠の下枠上における引戸障子の構成を上方
から見た状態を概略的に示す平面図である。
【図6】引戸障子の下框に設けられる水止め部材を示す
断面図である。
【図7】引戸障子の召し合せ框に設けられる水止め部材
および溝塞き止め部材を浴室外側から見た状態を概略的
に示す側面図である。
【図8】図7のB−B矢視概略的正面図である。
【図9】図7のC−C矢視概略的正面図である。
【図10】本発明を開き戸の開口部構造に適用した実施
の形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 浴室 11 脱衣室 12 開口部 13 四方枠 13a 上枠 13b 下枠 13c 縦枠 14 引戸障子(戸体) 20 下枠受材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室と脱衣室の間を連通する開口部に上
    枠、下枠および左右の縦枠からなる四方枠を設け、この
    四方枠内に戸体を開閉可能に設け、前記下枠は浴室側か
    ら流れてきた水を排水する排水機能を有しており、下枠
    の下方に下枠の周辺から漏れた水を捕水する捕水機能を
    有する下枠受材を設けたことを特徴とする開口部構造。
  2. 【請求項2】 浴室と脱衣室の間を連通する開口部に上
    枠、下枠および左右の縦枠からなる四方枠を設け、この
    四方枠内に戸体を開閉可能に設け、前記下枠は浴室側か
    ら流れてきた水を排水する排水機能を有しており、下枠
    の下方に下枠の周辺から漏れた水を捕水する捕水機能を
    有する下枠受材を設けてなる開口部構造を備えたことを
    特徴とする浴室。
JP11026758A 1999-02-03 1999-02-03 開口部構造および浴室 Pending JP2000220184A (ja)

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