JP2000219696A - 硫酸化オリゴ糖化合物及びその中間体 - Google Patents

硫酸化オリゴ糖化合物及びその中間体

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JP2000219696A JP35395099A JP35395099A JP2000219696A JP 2000219696 A JP2000219696 A JP 2000219696A JP 35395099 A JP35395099 A JP 35395099A JP 35395099 A JP35395099 A JP 35395099A JP 2000219696 A JP2000219696 A JP 2000219696A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生物系界面活性剤、生物系界面活性剤の合成中
間体などとして利用される、特定の位置(3’位又は
6’位)に選択的に硫酸エステル基を導入した新規な硫
酸化オリゴ糖化合物を提供する。 【解決手段】次式(VII)で表される硫酸化オリゴ糖化
合物。 【化1】 (式中、nは1〜3の整数を表わし、R17、R18
19、R20及びR 21は水素原子、アシル基、ベン
ジル基又はシリル基を表わす。R17〜R21は互いに
同一でも異なってもよい。R22及びR23は水素原
子、アシル基、シリル基又は−SO Mを表わし、R
22又はR23のいずれか1つが−SOMである。Y
はベンジルオキシ基、ニトロフェノキシ基、低級アルキ
ルオキシ基、低級アルキルチオ基、アリルオキシ基、水
酸基、ハロゲン原子又はイミデート基を表わし、Mは水
素原子又はアルカリ金属原子を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両親媒性を有する
新規な硫酸化オリゴ糖化合物及びその中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】洗剤、香料、可塑剤、潤滑油など、さま
ざまな分野で広く利用されている界面活性剤は、近年、
地球環境への影響が問題にされるようになり、微生物に
より容易に分解される生物系界面活性剤が注目されるよ
うになった。このような生物系界面活性剤は、分子内に
親水性部位と疎水性部位とを持つ生物系物質であり、代
表的なものとしてリン脂質や、親水性の糖と疎水性の脂
肪酸が結合しているグリコリピドがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生物系界面
活性剤、生物系界面活性剤の合成中間体などとして利用
される、特定の位置(3’位又は6’位)に選択的に硫
酸エステル基を導入したガラクトース化合物などの新規
な硫酸化オリゴ糖化合物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の発
明により達成された。 (1)次式(VI)で表わされるガラクトース化合物。
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R10、R11及びR16は水素
原子、アセチル基と同等もしくはそれ以上に脱アシル化
しにくいアシル基、ベンジル基又はアセチル基と同等も
しくはそれ以上に脱離しにくいシリル基を表わし、R
12、R13及びR15は水素原子又はアセチル基と同
等もしくはそれ以上に脱アシル化しにくいアシル基を表
わし、R14は水素原子又はアセチル基と同等もしくは
それ以上に脱アシル化しやすいアシル基を表わす。R
11とR12、R14とR15は、互いに結合してアセ
タール又はヘミアセタールを形成してもよい。Yはベン
ジルオキシ基、ニトロフェノキシ基、低級アルキルオキ
シ基、低級アルキルチオ基、アリルオキシ基、水酸基、
ハロゲン原子又はイミデート基を表わす。) (2)次式(VII)で表わされる硫酸化オリゴ糖化合
物。
【0007】
【化4】
【0008】(3)前記式(VII)においてnが1であ
る硫酸化オリゴ糖化合物。
【0009】
【発明の実施の形態】下記式(I)で表わされるラクト
ース誘導体は、下記式(II)で表わされる本発明に関連
する硫酸化オリゴ糖化合物の合成中間体であり、同様に
下記式(III)で表される化合物は本発明に関連する硫
酸化オリゴ糖化合物である。
【0010】
【化5】
【0011】
【化6】
【0012】
【化7】
【0013】式中、R はアシル基を表わす。このア
シル基は、通常の反応条件(pH9〜11程度の塩基性
溶媒、例えばメタノール−ナトリウムメチラートなど)
で脱離可能で、アセチル基と同等もしくはそれ以上に脱
離しにくい基であり、例えばアセチル基、ベンゾイル基
(置換されていてもよい。例えばベンゾイル基、4−メ
トキシベンゾイル基、4−クロロベンゾイル基など)、
ピバロイル基などが挙げられ、好ましくはベンゾイル基
又はピバロイル基である。R 及びR はR と同
様のアシル基、又はアセチル基と同等もしくはそれ以上
に脱離しにくいシリル基(置換されていてもよい。例え
ばシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチル
ジフェニルシリル基など)を表わし、Rと同じ基であ
ることが好ましく、ベンゾイル基がさらに好ましい。R
は水素原子又はアセチル基のような通常の脂肪族ア
シル基より穏和な条件(R より中性に近い条件)で
脱離可能なアシル基を表わし、このようなアシル基とし
ては、例えばレヴリノイル基、モノクロロ酢酸エステル
基などが挙げられ、好ましくは水素原子である。R
は水素原子又はR で挙げたと同様のアシル基であ
り、好ましくは水素原子である。
【0014】R とR は互いに結合してアセタール
又はヘミアセタール構造を形成してもよい。このアセタ
ール又はヘミアセタール構造としては、例えばイソプロ
ピリデン基などが挙げられ、また、有機スズによるスタ
ニレンアセタール(例えばジブチルスタニレンアセター
ル)なども含まれる。R とR も互いに結合してア
セタール構造(例えばベンジリデン基、メトキシベンジ
リデン基など)を形成してもよい。Yはベンジルオキシ
基(置換されていてもよい。例えばベンジルオキシ基、
4−メトキシベンジルオキシ基、4−クロロベンジルオ
キシ基など)、ニトロフェノキシ基、低級アルキルオキ
シ基(炭素数1〜4のもの、例えばメトキシ基、エトキ
シ基など)、低級アルキルチオ基(例えばメチルチオ
基、エチルチオ基など)、アリルオキシ基、水酸基、ハ
ロゲン原子(例えば臭素原子、フッ素原子、塩素原子な
ど)又はトリクロロアセトイミデート基などのイミデー
ト基を表わし、好ましくはベンジルオキシ基である。
【0015】式(I)で表わされる化合物のうち、R
、R 及びR がベンゾイル基のものが好ましく、
かつ、R 及びR が水素原子のもの又はR とR
が結合してアセタールもしくはスタニレンアセター
ルを形成しているものがさらに好ましい。
【0016】式(II)又は式(III) で表わされる硫酸化
オリゴ糖化合物については、式中のR 、R 、R
及びR は水素原子、又は保護基としてのアシル基も
しくはシリル基を表わし、アシル基としては互いに同一
でも異なってもよく、シリル基を有する場合はそれはR
とR が好ましい。アシル基及びシリル基の例とし
ては、特に制限はないが、好ましくは前記R 〜R
で挙げたものが挙げられる。R とR は、前記式
(I)のR とR で挙げたと同様のアセタール又は
ヘミアセタールを形成してもよい。Yは式(I)のもの
と同義である。Mは水素原子又はアルカリ金属イオン
(例えばナトリウム原子、カリウム原子、リチウム原子
など)を表わし、好ましくは水素原子又はナトリウム原
子である。また、nは1から3の整数を表わし、好まし
くは1である。式(II)又は式(III) で表わされる化合
物のうち、R 〜R が全てベンゾイル基又は全て水
素原子のものが好ましく、R 〜R が全て水素原子
のものが特に好ましい。
【0017】前記式(II)でnが1の化合物について、
その合成ルートを次のスキーム1に示す。
【0018】
【化8】
【0019】(式中、R 〜R 、Y及びMは式
(I)及び(II)で定義したものと同義である。) この合成方法について説明すると、まず公知の化合物1
(Carbohydr. Res. 137, 39 (1985) ) のヒドロキシル基
をアシル化又はシリル化して化合物2を得る。この反応
はまず、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロ
ピルカルボジイミドなどのカルボジイミド化合物の存在
下、例えば安息香酸や酢酸などとの反応で脱離可能なア
シル基を導入し得るカルボン酸と反応させるか、必要に
応じてピリジン、ジメチルアミノピリジン、トリエチル
アミンなどの塩基の存在下で、前記カルボン酸の無水物
または対応する酸塩化物と反応させることにより行うこ
とができる。溶媒としては、通常、ピリジン、塩化メチ
レン、ジクロロエタン、クロロフォルム又はこれらの混
液などが用いられ、反応温度は通常、0〜50℃、反応
時間は通常、5分間〜5日間程度である。R 及び/
又はR がシリル基の場合は、例えばハロゲン化シラ
ン化合物をアミン等とともに加え反応させる。溶媒とし
ては、通常ピリジン、塩化メチレン、クロロホルムなど
が用いられ、反応温度は−20℃〜50℃、反応時間は
5分〜7日間である。
【0020】こうして得た化合物2を酸処理して化合物
3を得る。この酸処理には、カンファースルホン酸(C
SA)、p−トルエンスルホン酸、ピリジニウムp−ト
ルエンスルホン酸(PPTS)、酢酸、硫酸、塩酸、イ
オン交換樹脂(Hプラス型)、トリフルオロ酢酸(TF
A)などを用いることができる。溶媒としては、通常メ
タノール、エタノール、メタノール−塩化メチレン、水
などが用いられ、反応温度は通常、−20℃〜80℃、
反応時間は通常、5分〜3日程度である。
【0021】この化合物3をエステル化して化合物6を
得る。この反応は、ジシクロヘキシルカルボジイミド、
ジイソプロピルカルボジイミドなどのカルボジイミド化
合物の存在下、必要に応じてピリジン、ジメチルアミノ
ピリジン、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、レ
ブリン酸、モノクロル酢酸などのカルボン酸、または、
それらの酸無水物と反応させて行うことができる。溶媒
としては、通常ピリジン、塩化メチレン、ジクロロエタ
ン、クロロフォルムおよびこれらの混液などが用いら
れ、反応温度は通常、0〜50℃、反応時間は通常、5
分間〜5日間程度である。
【0022】ついで化合物6をさらにエステル化して化
合物7を得る。この反応は、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド、ジイソプロピルカルボジイミドなどのカルボジ
イミド化合物の存在下、脱離可能なアシル基を導入し得
るカルボン酸と反応させるか、必要に応じてピリジン、
ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミンなどの塩基
の存在下で、前記カルボン酸の無水物または、対応する
酸塩化物と反応させることにより行うことができる。溶
媒としては、通常ピリジン、塩化メチレン、ジクロロエ
タン、クロロフォルムおよびこれらの混液などが用いら
れ、反応温度は通常、0〜50℃、反応時間は通常、5
分間〜5日間程度である。
【0023】このようにして得られた化合物7の選択的
脱保護を行い、化合物8を得る。この反応は、ヒドラジ
ン酢酸、ヒドラジン−ピペリジン、水酸化リチウム−過
酸化水素などで処理することにより行うことができる。
溶媒としては、通常メタノール、エタノール、イソプロ
パノール、トルエン、ピリジン、THFなどが用いら
れ、反応温度は通常−78℃〜50℃、反応時間は通常
5分間〜3日間である。
【0024】ついで化合物8を硫酸化し硫酸エステル基
を導入して化合物9を得る。この反応は、トリメチルア
ミン三酸化硫黄錯体、トリエチルアミン三酸化硫黄錯
体、ジメチルホルムアミド三酸化硫黄錯体、ピリジン三
酸化硫黄錯体、クロロスルホン酸などの硫酸化試薬と反
応させることにより行うことができる。硫酸化試薬の使
用量は、化合物8 1モルに対し1〜5モル、好ましく
は1.2〜2モルである。溶媒としては、通常、ジメチ
ルホルムアミド、ピリジン、ヘキサメチルフォスフォア
ミド(HMPA、あるいは、ヘキサメチルフォスフォラ
ストリアミド(HMPT)ともいう)、ジメチルスルフ
ォキシド(DMSO)などが用いられ、反応温度は通常
0〜80℃、反応時間は通常5分〜1週間である。つい
で化合物9を、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエト
キシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウムなどの塩基で処理して脱アシル化すると、本発明
の式(II)においてR 、R 、R 及びR が全
て水素原子である化合物5を得ることができる。溶媒と
しては、通常、メタノール、エタノール、テトラヒドロ
フラン(THF)、メタノール−THF、エタノール−
THFなどが用いられ、反応温度は通常−30℃〜80
℃、反応時間は、通常5分間〜5日程度である。また、
この脱アシル化は、CSA、PPTS、p−トルエンス
ルホン酸などで処理することによっても行うことができ
る。この場合の溶媒としては、DMF、ジオキサン、T
HF、アセトニトリル、塩化メチレンなどが用いられ、
反応温度は通常0〜80℃、反応時間は5分〜7日間で
ある。
【0025】この化合物5は、次のスキーム2に従って
合成することもできる。
【0026】
【化9】
【0027】(式中、R30はアセチル基と同等もしく
はそれ以上に脱アシル化しにくいアシル基を表わし、互
いに同一でも異なってもよい。Y及びMは式(I)及び
(II)で定義したものと同義である。) この方法においても、化合物3を得るところまでは先の
スキーム1に示した方法と同様に行うことができる。つ
いで、化合物3を、前述した化合物8から9への変換と
同様に化合物4に変換するか、または、予め酸化ジブチ
ルスズで化合物3を処理(トルエン、ベンゼン、メタノ
ールなどのアルコールなどとともに還流、脱水)した
後、前記硫酸化試薬で処理して化合物4を得、これを化
合物9から5への変換と同様にして変換し、化合物5を
得ることができる。
【0028】スキーム1又は2の方法で合成した化合物
5の水酸基は、常法によりR 〜R の基に置換、修
飾することができる。アシル化、シリル化については、
スキーム1についての説明で挙げたと同様の方法で行う
ことができる。
【0029】なお、式(II) においてnが2又は3の化
合物については、式(I)で表わされる化合物を2量体
化又は3量体化した後に硫酸化及び脱保護を行うことに
より合成することができる。なお、糖同士の結合は、ア
クセプター(糖同士を結合させるときの受容体側)とし
て、式(I)においてYがアルキルチオ基(例えば、メ
チルチオ基や、エチルチオ基など)、臭素原子、フッ素
原子、塩素原子、トリクロロアセトイミデート基(-C(=
NH)CCl)である糖化合物と、ドナー(糖同士を結合さ
せるときの供与体側)として、式(I)においてR
が水素原子であるオリゴ糖を用い、プロモーター(酸触
媒)として、トリメチルシリルトリフラート(TMSO
Tf)、t−ブチルジメチルシリルトリフラート(TB
DMSOTf)メチルトリフラート(MeOTf)、三
フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、二塩化ジルコノセ
ン−過塩素酸銀、臭化水銀、シアン化水銀、トリフルオ
ロメタンスルホン酸銀、銀トリフラート−塩化第一ス
ズ、炭酸銀、酸化銀、N−イオドこはく酸イミド(NI
S)−トリフルオロメタンスルホン酸などの存在下で行
うことができる。溶媒としては、塩化メチレン、ジクロ
ロエタン、アセトニトリル、トルエン、ベンゼン、ジエ
チルエーテルなどが用いられ、反応温度は通常、−78
℃〜50℃である。R 〜R が全て水素である化合
物を得る工程、及びこれを再び置換、修飾する工程につ
いては、先のnが1の化合物の場合と同様に行うことが
できる。
【0030】式(III) で表わされる化合物については、
上記スキーム1において化合物3から化合物6を合成す
る際、3’位ではなく6’位にR を導入し、3’位
の置換基はR 又は水素原子として、化合物7から化
合物8を合成する際の選択的脱保護の位置を3’位でな
く6’位とする以外は、式(II)の化合物と同様にして
得ることができる。また、式(III) の化合物は、下記の
スキーム3に従って化合物13を合成し、これをスキー
ム1の化合物6からの変換と同様の手順で変換して合成
することもできる。
【0031】
【化10】
【0032】(式中、R 、R 、R 及びYは式
(I)で定義したものと同義である。)
【0033】このようにして得られた式(II)又は式(I
II) で表わされる化合物は、常法により、遊離の酸又は
他の塩に変換することができる。塩としては、例えば、
ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などのアルカリ
金属塩が挙げられる。
【0034】下記式(IV)で表わされるガラクトース化
合物は、下記式(V)で表わされる本発明に関連する硫
酸化オリゴ糖化合物の合成中間体である。
【0035】
【化11】
【0036】
【化12】
【0037】式中、R10、R11及びR16は、水素
原子、アセチル基と同等もしくはそれ以上に脱アシル化
しにくいアシル基、ベンジル基又はアセチル基と同等も
しくはそれ以上に脱離しにくいシリル基を表わす。アシ
ル基については式(I)のR と同様のものが挙げら
れ、好ましいものも同様である。シリル基については式
(I)のR 及びR におけるシリル基と同様であ
る。R12、R13及びR15は、R と同様のアシ
ル基又は水素原子を表わし、好ましくはアセチル基又は
水素原子である。R14は、水素原子又はアセチル基と
同等もしくはアセチル基のような通常の脂肪族アシル基
より穏和な条件(R より中性に近い条件)で脱離可
能なアシル基を表わし、このようなアシル基としては、
例えばアセチル基、レヴリノイル基、モノクロロ酢酸エ
ステル基などが挙げられ、好ましくはアセチル基又は水
素原子である。Yは式(I)のYと同義であり、好まし
い基なども前記したと同様である。本発明の式(IV)で
表わされる化合物のうち、3’位に−SO Mを導入
する場合には、R10とR11がベンジル基でR12
16が水素原子のものが好ましく、R14とR15
スタニレンアセタールを形成しているものがさらに好ま
しく、このときのスタニレンアセタールは式(I)のR
及びR において述べたと同様である。また、6’
位に−SO Mを導入する場合には、R とR11
がベンジル基、R12〜R14がベンゾイル基、かつ、
15とR が水素原子のもの、または、R10、R
12、R13及びR14がベンゾイル基、R11がシリ
ル基、かつ、R15とR16が水素原子のものが好まし
い。
【0038】式(V)で表わされる硫酸化オリゴ糖化合
物については、式中のR17、R 、R19、R20
及びR21は水素原子、又は保護基としてのアシル基、
ベンジル基もしくはシリル基を表わし、アシル基として
は互いに同一でも異なってもよく、シリル基を有する場
合はそれはR18とR21が好ましい。R22及びR
23は、R17〜R21と同様のアシル基、シリル基、
水素原子、又は−SOMを表わし、R22とR23
いずれが1つのみが−SO Mである。アシル基及び
シリル基の例としては、特に制限はないが、好ましくは
前記式(I)のR 〜R で挙げたものが挙げられ
る。R17とR19、R21とR23の組み合わせ、ま
たはR18とR19、R21とR22の組み合わせにお
いてこれらは、前記式(I)のR とR で挙げたと
同様のアセタール又はヘミアセタールを形成してもよ
い。
【0039】Y及びMは式(I)のものと同義であり、
好ましいものも同様である。また、nは1から3の整数
を表わし、好ましくは1である。式(V)で表わされる
化合物のうち、R17〜R21が全てベンゾイル基又は
全て水素原子のものが好ましく、R17〜R21が全て
水素原子のものが特に好ましい。
【0040】式(IV)の化合物は、前記した式(I)の
化合物の2量体化と同様にして、ガラクトース化合物を
2量体化することにより得られる。例えば、市販のガラ
クトース化合物(アセトブロモガラクトース)とアリル
ジベンジルガラクトースを、必要に応じ置換、修飾し
て、Y、R10、R11及びR12を有するガラクトー
ス化合物と、R13〜R16を有するガラクトース化合
物とを得、これらを2量体化することにより合成でき
る。2量体化の具体的な方法としては、J. Org. Chem.,
50, 5323-5333頁(Kovacら、1985年)や Carbohyd
r. Res., 174, 265-278頁(Andersonら、1988年)
などに記載の方法を用いることができる。
【0041】式(IV)の化合物より式(V)の化合物を
製造するには、前記式(I)より式(II)の化合物を製
造する場合と同様に、エステル化、選択的脱保護、硫酸
エステル基の導入を行う。これらの反応については、上
記スキーム1及び2において述べたと同様であり、硫酸
エステル基を3’位に導入する場合はR14、6’位に
導入する場合はR16のみをアセチル基より脱アシル化
しやすいアシル基として選択的脱保護と硫酸エステル基
の導入を行う。式(V)においてnが2又は3の化合物
を合成する場合には、式(IV)の化合物を2量体化又は
3量体化した後、硫酸化等を行い、この反応についても
式(I)よりnが2又は3の式(II)の化合物を合成す
る場合と同様である。式(IV)の化合物同士を結合させ
る際のアクセプターとしては、式(IV)においてYがア
ルキルチオ基(例えば、メチルチオ基や、エチルチオ基
など)、臭素原子、フッ素原子、塩素原子、トリクロロ
アセトイミデート基(-C(=NH)CCl)である化合物を用
い、ドナーとしては式(IV)のR14が水素原子である
化合物を用いる。プロモーター、溶媒及び反応温度は式
(I)の化合物同士の結合反応において述べたと同様で
ある。式(V)の化合物も、式(II)又は式(III) の化
合物と同様に、常法により遊離の酸又は他の塩に変換で
き、塩としては例えばナトリウム塩、カリウム塩、リチ
ウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられる。
【0042】本発明の式(VI)の化合物は式(VII)の化
合物の合成中間体であり、ガラクトース化合物同士が、
上記式(IV)では3位と1’位で結合しているのに対
し、4位と1’位で酸素原子を介して結合したガラクト
ース2量体化合物である。合成方法は式(IV)の化合物
と同様であり、上記のようにして式(IV)の化合物を合
成すると、式(IV)の化合物とともに式(VI)の化合物
が得られる。式中のR 〜R16及びYについては、
式(IV)で述べたと同様である。式(VI)の化合物より
式(VII)の化合物を製造する方法も、式(IV)の化合物
より式(V)の化合物を製造する場合と全く同様であ
り、nが2又は3の化合物を得るための式(VI)の化合
物の2量体化、3量体化についても式(I)又は(IV)
の化合物と同様に行うことができる。
【0043】
【実施例】以下に実施例に基づき本発明をさらに詳細に
説明する。なお、以下の合成例及び実施例は、前記スキ
ーム2においてR30がベンゾイル基、Mがナトリウム
原子、Yがベンジルオキシ基の場合について行ったもの
であり、各化合物の番号はスキーム2中のものに対応す
る。
【0044】(合成例1)化合物1→化合物2 化合物1(186.9mg 、0.396mmol )、ジメチルアミノピ
リジン(5mg )をピリジン(5ml )に溶かし、塩化ベン
ゾイル(0.28ml、2.41mmol)を加え、室温で撹拌した。
18時間後、反応液に氷片、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、クロロホルム50mlで3回抽出した。抽出
した有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥して減圧留去した。残
留物をシリカゲルクロマトグラフィー(メルク 60F
254 、50ml、トルエン−酢酸エチル 4:1)で
精製後、塩化メチレン−エーテルより再結晶して化合物
2(278.7mg 、71% )を得た。
【0045】 [ α] +31. 2 (C=1. 5、クロロホルム) FABMS 1015[M+Na-1], (ポジティブモード、グリセリン) 1031[M+K-1] 元素分析 計算値(C575216) C:68.94 H:5.28 実測値 C:68.45 H:5.29 H-NMR (300MHz, CDCl, TMS is an internal standa
rd)5.663(3 ,bt,J=9.6Hz),5.503(2 ,dd,J=7.9 and 9.
6Hz),5.123(2 ,bt,J=7.8Hz),4.821 and 4.564 (CH
CH -,2d,J=12.6Hz),4.678 and 4.583 (1 and 1 ,2
d,J=7.8 and 7.9Hz)
【0046】(合成例2)化合物2→化合物3 化合物2(260mg 、0.262mmol )、塩化メチレン−メタ
ノール溶液(1:2、15ml)、カンファースルホン酸
(CSA)(119mg 、0.512mmol )を加え、室温で撹拌
した。24時間後、5mlのトリエチルアミンを加え減圧
留去した。残留物を直ちにシリカゲルクロマトグラフィ
ー(メルク 60F254 、15ml、トルエン−酢酸
エチル 2:1)で精製して化合物3(229.9mg 、89%
)を得た。
【0047】 [ α] +22. 8(C=1. 6、クロロホルム) FABMS 975[M+Na-1], (ポジティブモード、グリセリン) 991[M+K-1] 元素分析 計算値(C544816) C:68.06 H:5.08 実測値 C:66.78 H:5.01 H-NMR (300MHz, CDCl, TMS is an internal standa
rd)5.57-5.37(1 ,1 ,2 ,m)、4.804 (one of CH
CH -,d,J=12.9Hz),4.65-4.45(1 ,1 , one of CH
CH -,m)
【0048】(合成例3)化合物3→化合物4 化合物3(77.4mg、0.081mmol )をベンゼン(30ml)
にとかし、酸化ジブチルスズ(21.2mg、0.085mmol )を
加え、3時間環流しながら生成する水をのぞいた。残り
のベンゼンを減圧留去し、ジメチルホルムアミド(DM
F)(10ml)に溶かし、三酸化硫黄トリメチルアミン錯
体(113mg 、0.81mmol)を加え、40℃で撹拌した。1
5時間後、反応液を減圧留去し、残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィー(メルク 60F254、20ml、塩
化メチレン−メタノール 10:1)で精製し、ナトリ
ウム型のイオン交換樹脂で処理して化合物4(47.5mg、
55% )を得た。
【0049】[ α] +20. 0 (C=2. 8、
THF) FABMS 1077[M+Na-1], (ポジティブモード、
グリセリン) 元素分析 計算値(C544719SNa) C:61.48 H:4.4
5 S:3.04 実測値 C:62.35 H:5.29 S:2.4
4 H-NMR (300MHz, CDCN, CHDCN=1.960ppm)5.680(3
,bt,J=9.8Hz),5.352 (2 ,dd,J=8.0 and 9.8Hz),5.20
7(2 ,dd,J=8.0 and 10.0Hz),4.689(1 ,d,J=8.0Hz),4.
842(1 ,d,J=8.0Hz), 4.734 and 4.538(CH CH -,2
d,J=12.2Hz),4.464 (3 ,dd,J=3.3 and 10.0Hz)
【0050】(合成例4)化合物4→化合物5 化合物(4)(20.3mg、0.019mmol )をメタノール(1.
5ml )及びTHF(1ml )に溶かし、28%ナトリウム
メトキシド(20マイクロリットル)を加え、室温で撹拌
した。18時間後、Dowex(商品名、ダウケミカル
社製)Hプラス型で中和し濾過後、減圧留去した。残留
物をゲルろ過(LH−20、メタノール−水 1:1)
後、シリカゲルクロマトグラフィー(メルク 60 R
P−18、メタノール- 水 1:1)で精製して化合物
5(10.3mg、99. 9% )を得た。
【0051】 [ α] −1. 3 (C=2. 3、水) FABMS 557[M+Na-1], (ポジティブモード、グリセリン) 573[M+K-1] 579[M+2Na-1] H-NMR (300MHz, DO, CHCOCH (acetone)=2.07pp
m)4.788 and 4.605 (CH CH -, 2d, J=11.5Hz),4.41
0(1 ,d,J=7.8Hz),4.400(1 ,d,J=7.9Hz),4.188((3 ,b
d,J=3.0 and 9.9Hz), 4.139((4 ,bd,J=3.0Hz).
【0052】(合成例5)市販のアセトブロモガラクト
ース(781mg)とアリル−2,6−ジベンジルガラ
クトース(380mg)を炭酸銀(552mg)及び活
性化したモレキュラーシーブス(3g)の存在下、塩化
メチレン(7ml)に溶かし、遮光して室温下15時間
撹拌した。セライトろ過後、減圧濃縮して溶媒を除いた
後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、前記式
(IV)においてYがアリルオキシ基、R10及びR11
がベンジル基、R12が水素原子、R13、R14、R
15及びR16がアセチル基であるガラクトース2量体
化合物128mg(収率18%)を得た。
【0053】[ α] −9.0 (C=0.64
6,CHCl) H-NMR (300MHz, CDCl) δ 5.371(4 ,bd,3.3Hz),4.
278(2 ,dd,7.8 and 10.5Hz),4.989(3 ,dd,3.3 and 1
0.5Hz),4.843(1 ,d,7.8Hz),2.165,1.987, and 1.845(-
OAc)
【0054】上記合成において、上記した式(IV)の化
合物の他、式(VI)においてYがアリルオキシ基、R
10及びR11がベンジル基、R12が水素原子、R
13〜R 16がアセチル基であるガラクトース2量体化
合物341mg(収率49%)を得た。
【0055】[ α] −10.2 (C=0.68
7,CHCl) H-NMR (300MHz, CDCl) δ 5.350(4 ,bd,3.3Hz),4.
783(1 ,d,8.1Hz),4.398(1 ,d,7.8Hz),3.434(2 ,dd,
7.8 and 9.6Hz),1.998,1.981, and 1.967(-OAc)
【0056】(合成例6)合成例5で得られた式(IV)
の化合物(式(IV)においてYがアリルオキシ基、R
10及びR11がベンジル基、R12が水素原子、R
13、R14、R15及びR16がアセチル基であるガ
ラクトース2量体化合物)200mgを乾燥メタノール
7mlに溶かし、ナトリウムメトキシド5マイクロリッ
トル(28%のメタノール溶液)を加え、室温下30分
撹拌した。Dowex(商品名、ダウケミカル社製)H
プラス型で中和し、シリカゲルクロマトグラフィー(塩
化メチレン−メタノール10:1)で精製して、式(I
V)においてR10及びR11がベンジル基、R12
16が水素原子、Yがアリルオキシ基の化合物を16
0mg(収率約100%)を得た。 [α] −1.2 (C=1.8,MeOH) H-NMR (CDOD) 4.511 and 4.342 (7.5 and 8.1Hz, t
wo of 1 and 1)
【0057】続いて、得られた化合物の90mgと酸化
ジブチルすず48mgを乾燥ベンゼン40mlに溶か
し、還流しながら水を除去した(ディーンスタークの装
置を用いた)。2時間後ベンゼンを除去し、これにジメ
チルホルムアミド10ml、トリエチルアミン0.5m
l、三酸化硫黄トリメチルアミン錯体29mgを加え、
室温で24時間撹拌した。メタノールを加え、反応を停
止後、減圧濃縮してシリカゲルクロマトグラフィー(塩
化メチレン−メタノール 5:1)で精製し、さらに、
ゲルろ過(LH−20)を行い、Dowex(商品名、
ダウケミカル社製)Naプラス型でイオン交換し、式
(V)においてnが1、R17及びR19がベンジル
基、R18、R20〜R22が水素原子、Mがナトリウ
ム原子、Yがアリルオキシ基の化合物を79mg(収率
74%)得た。 H-NMR (CDOD) 4.721 and 4.434 (7.8 and 8.1Hz, t
wo of 1 and 1)
【0058】実施例1 合成例5で得られた式(VI)の化合物(式(VI)におい
てYがアリルオキシ基、R10及びR11がベンジル
基、R12が水素原子、R13〜R16がアセチル基で
あるガラクトース2量体化合物)704mgを乾燥メタ
ノール10mlに溶かした以外は実施例4と同様にして
式(VI)においてR10及びR11がベンジル基、R
12〜R16が水素原子、Yがアリルオキシ基の化合物
を525mg(収率97%)得た。 [α] +10.6 (C=1.0,MeOH) H-NMR (CDOD) 4.411 and 4.331 (7.8 and 7.8Hz, t
wo of 1 and 1)
【0059】続いて、得られた化合物の80mgと酸化
ジブチルすず42mgを乾燥ベンゼン40mlに溶か
し、還流しながら水を除去した後、ベンゼンを除去し
た。これにジメチルホルムアミド10ml、トリエチル
アミン0.5ml、三酸化硫黄トリメチルアミン錯体2
9mgを加え、室温で24時間撹拌した。メタノールを
加え、反応を停止後、減圧濃縮してシリカゲルクロマト
グラフィー(塩化メチレン−メタノール 5:1)で精
製し、さらに、ゲルろ過(LH−20)を行い、Dow
ex(商品名、ダウケミカル社製)Naプラス型でイオ
ン交換し、式(VII)においてnが1、R17及びR19
がベンジル基、R18、R20〜R22が水素原子、M
がナトリウム原子、Yがアリルオキシ基の化合物を64
mg(収率68%)得た。 [α] +11.2 (C=0.49,MeOH) H-NMR (CDOD) 4.405(7.8Hz, one of 1 and 1)
【0060】
【発明の効果】本発明の式(VII)で表わされる硫酸化
オリゴ糖化合物は3’位又は6’位に選択的に硫酸エス
テル基を有する新規な糖鎖化合物で、両親媒性を有し、
それ自体の生分解性界面活性剤としての利用のほか、糖
脂質系バイオサーフアクタントの合成中間体として用い
ることができる。式(VI)で表わされる化合物は式(VI
I)で表わされる化合物の合成に用いられる。また、本
発明のオリゴ糖化合物は、L−セレクチンと呼ばれるタ
ンパク質と特異的に結合し、この性質により抗炎症薬と
しての利用が可能と考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08B 37/00 C08B 37/00 H // C11D 1/68 C11D 1/68

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(VI)で表わされるガラクトース化
    合物。 【化1】 (式中、R10、R11及びR16は水素原子、アセチ
    ル基と同等もしくはそれ以上に脱アシル化しにくいアシ
    ル基、ベンジル基又はアセチル基と同等もしくはそれ以
    上に脱離しにくいシリル基を表わし、R12、R13
    びR15は水素原子又はアセチル基と同等もしくはそれ
    以上に脱アシル化しにくいアシル基を表わし、R14
    水素原子又はアセチル基と同等もしくはそれ以上に脱ア
    シル化しやすいアシル基を表わす。R11とR12、R
    14とR15は、互いに結合してアセタール又はヘミア
    セタールを形成してもよい。Yはベンジルオキシ基、ニ
    トロフェノキシ基、低級アルキルオキシ基、低級アルキ
    ルチオ基、アリルオキシ基、水酸基、ハロゲン原子又は
    イミデート基を表わす。)
  2. 【請求項2】 次式(VII)で表わされる硫酸化オリゴ
    糖化合物。 【化2】 (式中、nは1〜3の整数を表わし、R17、R18
    19、R20及びR は水素原子、アシル基、ベン
    ジル基又はシリル基を表わす。R17〜R21は互いに
    同一でも異なってもよい。R22及びR23は水素原
    子、アシル基、シリル基又は−SO Mを表わし、R
    22又はR23のいずれか1つが−SO Mである。
    Yはベンジルオキシ基、ニトロフェノキシ基、低級アル
    キルオキシ基、低級アルキルチオ基、アリルオキシ基、
    水酸基、ハロゲン原子又はイミデート基を表わし、Mは
    水素原子又はアルカリ金属原子を表わす。)
  3. 【請求項3】 前記式(VII)においてnが1である請
    求項2記載の硫酸化オリゴ糖化合物。
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