JP2000219334A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

紙葉類処理装置

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JP2000219334A
JP2000219334A JP11332930A JP33293099A JP2000219334A JP 2000219334 A JP2000219334 A JP 2000219334A JP 11332930 A JP11332930 A JP 11332930A JP 33293099 A JP33293099 A JP 33293099A JP 2000219334 A JP2000219334 A JP 2000219334A
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貴博 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱う紙葉類の枚数や種類や状態によらず
に、高速・高精度の取出しができる紙葉類処理装置の提
供を目的とする。 【解決手段】 リニアモータ32によりレバー31に紙
葉類を押圧する方向の所定トルクを発生させ、給紙台5
1をロータ42方向に移動させ、紙葉類1がレバー31
に接触押圧する。押圧後発生するレバー31を回転する
トルクが所定のトルクと等しければ、レバー31は時計
回りに回転する。位置センサ33aでレバー31の位置
を測定し、その測定値がロータ42吸着部と一致する様
給紙台51を位置決めすれば、ロータ42吸着部が紙葉
類1と接触する間、レバー31の押圧を解除し、給紙台
51を停止すれば紙葉類1はロータ42に押圧される。
ロータ42吸着部が紙葉類1と接触しない間は、ロータ
42と紙葉類1の距離によらず所定位置、所定押圧力で
のレバー31による紙葉類1の位置決めが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉類処理装置に
係り、特に、積層される紙葉類を順次取出して搬送し、
搬送される紙葉類に所定の処理を施して区分集積する紙
葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙葉類処理装置は、積層された紙葉類を
順次取出して搬送し、搬送された紙葉類に所定の処理
(検査)を施し、再流通紙葉類用紙と廃棄紙葉類用紙と
に区分するような紙葉類検査装置として用いられてい
る。紙葉類検査装置は、紙葉類を取出す取出し部と、取
出した紙葉類を搬送する搬送部と、搬送された紙葉類を
検査する検査部と、検査結果に基づいて区分する区分部
と、区分された紙葉類を集積する集積部とからなる。
【0003】この様な構成からなる紙葉類検査装置の動
作を簡単に説明する。n枚(nは任意定数)ずつ積層して
搬入されてきた回収紙葉類を、取出し部で一枚ずつ所定
の間隔で連続的に取出す。その後、搬送部で高速にベル
ト搬送しつつ、検査部で紙葉類の正損等の検査を行な
い、個々の紙葉類について廃棄か再利用かを決定する。
【0004】そして、区分部により各々定められた2方
向に分岐させ、廃棄紙葉類と再利用紙葉類とを各々別々
に再集積する。また、区分部を複数設けることにより分
岐数を増やすことができる。
【0005】廃棄紙葉類として集積された紙葉類は、そ
の後シュレッダ処理される。
【0006】紙葉類の処理速度は、毎秒数十校程度であ
り、搬送速度は、毎秒数メートルで常に一定である。
【0007】以下に、従来の紙葉類処理装置の構成、動
作について、図23及び図24を参照して説明する。図23
は、紙葉類処理装置の概略構成図であり、図24は、紙葉
類処理装置の取出し部周辺の拡大図である。
【0008】紙葉類処理装置100は、紙葉類101と、取出
し部102と、搬送部103と、検査部104と、区分部105と、
集積部106とから構成され、それらは、取出し部102〜集
積部106の順(数字の小さい順)に配置されている。
【0009】さらに、取出し部102は、給紙装置110と、
取出し装置111と、2枚取り防止装置113とを有してい
る。
【0010】紙葉類101は、n枚(nは任意走敦)ずつ積
層された状態で、搬送装置(図示せず)により給紙装置
110まで運ばれる。紙葉類101は、給紙装置110と、取出
し装置111とにより、所定の間隔で一枚ずつ連続して取
出され、搬送路112に投入される。この際、取出し装置1
11と離間して設けられた2枚取り防止装置13により、紙
葉類が2枚以上同時に取出されることが抑制される。取
出し装置111の後方(図23中左側・紙葉類搬送方向)に
位置する搬送路112上の紙葉類101表面(図23中上方)方
向には、検査部104が配置されている。
【0011】検査部104は、一枚ずつ搬送される紙葉類1
01の表面状態(破損状況、汚れ状況など)を検査する。
集積部106は、再流通紙葉類用を集積する部分と、廃棄
紙葉類用を集積する部分とに別れている。検査部104の
検査の結果に基づき、紙葉類101が再流通紙葉類用と廃
棄紙葉類用とに区分され、それぞれの部分に集積され
る。
【0012】この区分け処理は、搬送路112上に設けら
れた対向型の区分ゲート装置115により行われる。
【0013】また、集積部106には、集積羽根車117が設
けられている。集積羽根車117は、高速で搬送される紙
葉類101を受け止め、停止させる。紙葉類101は、その後
落下して再び積層する。羽根車117は、スパイラル状の
溝を中心回りに等配に有した円盤状であり、ステッピン
グモータ(図示せず)等により駆動される。再流通紙葉
類は、後処理で所定枚数毎の束とされて紙葉類処理装置
から搬出される。廃棄紙葉類は、廃棄処理に回される。
搬送路112上には、紙葉類101の通過をチェックする光電
センサ119(一組のみ図示)が数箇所に設けられる。光
電センサ119は、紙葉類101の取出しタイミングおよび間
隔の検出、搬送路112上の通過およびジャム(紙葉類詰
まり〉の検出、集積部106への挿入の磁認や間隔の算出
等に用いられる。特に、取出し装置111直後に配される光
電センサ119は、紙葉類101の取出し直後の間隔、スキュ
ー等を検知するために用いられる。
【0014】さらに、紙葉類処理装置1の取出し部102の
より具体的な構成、動作について、図24を参照しながら
説明する。
【0015】取出し部102は、給紙装置110と、真空吸着
方式取出し装置111と、2枚取り防止装置113とから構成
される。真空吸着方式取出し装置111は、真空ポンプ等
の吸気装置(図示せず)により内部を負圧に保つことが
可能な一部を切り欠いた真空チャンバ121を有してい
る。その周りには、円周部に通し孔を設けた薄肉円筒状
のロータ122が回転する。
【0016】搬送系112の構成要素でもある平ベルト123
がロータ122に回転駆動力を伝達する。真空チャンバ121
の切り欠き部は、給紙装置110に積層された紙葉類101と
対向する位置に設けてある。ロータ122が回転し、通し
孔がその部分と重なると真空吸着力が発生する(以下、
吸着部と称する)。真空チャンバ121と真空ポンプ等の
吸気装置(図示せず)とを結ぶ配管系には、電磁バルブ
等の連結開閉装置(図示せず)が設けられており、真空
チャンバ内の負圧をコントロールすることができる。
【0017】給紙装置110は、紙葉類101の大部分を載置
する給紙台124と、給紙台124に固定され所定の力を生じ
させることが可能なリニアモータ125と、リニアモータ1
25に固定され給紙台124に対して変位自在なレバー126
と、給紙台124に固定されレバー126の位置を検出する位
置センサ127と、を有する。位置センサ127は、例えば、
非接触式変位計である、給紙台124は、ポールネジ等に
より構成される動力伝達機構(図示せず)によって、駆
動用アクチュエータ(図示せず)に接統される。駆動用
アクチュエータは、位置センサ127の値を利用して、制
御部(図示せず)によりコントロールされる。
【0018】図に示すように、2枚取り防止装置113は、
真空ポンプ(図示せず)により内部を負圧に保つことが
可能なチャンバ構造であり、ロータ122に沿うような曲
率で所定の間隔でロータ122に対向設置される対向面
を有している。この対向面には、内部の真空部に通じる
通し孔が形成されている。この構成によって、ロータ12
2と、2枚取り防止装置113との間を通過する紙葉類を吸
着停止させることができる。
【0019】次に、紙葉類の取出し動作について説明す
る。
【0020】リニアモータ125に所定の電流を流し、レ
バー126に上向きに、所定の力を発生させる。
【0021】給紙台124を取出し装置111方向に移動
させると、紙葉類101がロータ122の吸着部に接触、押圧
される。押圧により発生するレバー126を下げる力が、
前記所定の力と等しくなれば、レバー126は下方へ移動
することになる。この後、位置センサ127により、レバ
ー126の位置(すなわち給紙台124に対する変位)を測定
する、その測定値が所定値または所定範囲となるように
給紙台124の位置決めを行う時、紙葉類101と、ロータ12
2とが、所定値または所定範囲の力で押圧される。従っ
て、制御部(図示せず)は、レバー126の位置の測定値
が、所定値または所定範囲となるように給紙台124を位
置決めすることになる。
【0022】この様に、レバー126による測定値が所定
値となると、それまで閉じられていた電磁バルブ等の連
結開閉装置(図示せず)が開かれて、取出しが可能にな
る。この際、押圧部分の右側を、ノズル等から噴出され
るエアでさぱく(分離を促す)こともできる。紙葉類10
1を取出す際に、取出し対象でない紙葉類101が連れ出さ
れることは、2枚取り防止装置113によって抑制される。
【0023】このように、紙葉類101を取出しロータ122
に押付けながら供給する押付け給紙方式を採用すること
により、紙葉類101と取出しロータ122との吸着部の良好
な密着が保証される。
【0024】従って、取出しロータ122の吸着力が効率
良く紙葉類101に伝達され、安定した取出しが可能であ
る。言い換えると、ロータ122吸着部と紙葉類101との密
着具合、吸着力伝達具合を、押圧力として検知しながら
給紙することができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】近年の紙葉類処理装置
の性能向上の要求により、処理速度と取出し精度のさら
なる向上が求められている。
【0026】しかしながら、前述した様な構成をした従
来の紙葉類処理装置においては、取り扱う紙葉類の枚数
(給紙台への載置枚数)が多いと、取出し精度が悪くな
るという問題があった。
【0027】また、取り扱う紙葉類の種類や状態によっ
ても、同様に取出し精度が低下するという問題が生じて
いた。
【0028】更に、給紙装置の構成が複雑なため、取出
し間隔をおかずに連続的に取出しを行うことに対して不
向きであった。
【0029】そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑み
てなされたもので、取り扱う紙葉類の枚数や種類や状態
によらずに、高速・高精度の取出しが可能な紙葉類処理
装置の提供を目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による紙葉類処理装置は、積層された紙葉
類から一枚ずつ紙葉類を取出す取出し部と、取出される
紙葉類を搬送する搬送部と、搬送された紙葉類に所定の
処理を行う処理部と、を備え、前記取出し部は、紙葉類
を取出すために紙葉類に接触し、接触時に生じる取出し
力により紙葉類を一枚ずつ取出す取出し手段と、積層さ
れた紙葉類に対して前記取出し手段と同じ側に設けられ
た可動レパーと、前記可動レバーに直線方向または回転
方向の力を与える力付与手段と、前記力付与手段の力を
制御する力制御手段と、前記可動レバーの位置を検出す
る検出手段と、積層された紙葉類を前記取出し手段に供
給する給紙手段と、前記検出手段の検出値に基づいて前
記給紙手段を制御する給紙制御手段と、を有する。
【0031】また、前記取出し手段は、回転ローラ部材
を有し、前記回転ローラ部材は、取出し力を発生させる
作用部と、作用部よりも小径に形成された凹部と、を有
し、前記可動レバーは、前記凹部内でも可動である。
【0032】また、回転ローラ部材は、ベルトによって
駆動され、前記ベルトは紙葉類を搬送する機能を有し、
前記可動レバーによる位置検出を行う際には紙葉類に接
触しないように配置されている。
【0033】また、前記可動レバーが紙葉類と接触する
部分は、前記作用部の曲率と同じ曲率を有している。
【0034】また、前記取出し手段による紙葉類取り出
しは、前記作用部が紙葉類から離れていて、可動レバー
が紙葉類と接触して押圧位置決めする位置決めモード
と、前記作用部が紙葉類と接触して、可動レバーが紙葉
類に対して押圧力を作用していない取出しモードと、を
含むサイクルを繰り返して行われる。
【0035】また、前記取出し手段は、前記取出しモー
ドのタイミングが所定の範囲からずれた場合に、前記取
出しモードのタイミングを自動的に再調整する機能を有
している。
【0036】また、前記可動レバーの速度または加速度
を検出する第2検出手段が設けられ、前記給紙制御手段
および力制御手段は、前記第2検出手段の検出値にも基
づいて前記給紙手段および力付与手段を制御するように
なっている。
【0037】また、前記力制御手段は、前記紙葉類の積
層厚さ、積層枚数及び摩擦係数のいずれかの情報を利用
して前記力付与手段の力を制御するようになっている。
【0038】また、前記給紙制御手段及び前記力制御手
段は、紙葉類の取出しピッチ、スキュー、スライド、す
べり量及び多重取りの発生の有無のいずれかの情報を利
用して前記給紙手段および力付与手段を制御するように
なっている。
【0039】また、前記給紙手段の位置、速度及び加速
度のいずれかを測定する測定手段が設けられ、前記給紙
制御手段及び前記力制御手段は、前記測定手段の測定値
をも利用するようになっている。
【0040】さらにこの場合、前記給紙台に積載されて
いる紙葉類枚数の情報を用いて、積載されている紙葉類
のシステム同定を行う類推手段を備えており、前記類推
手段により、積載されている紙葉類のシステム同定を行
い、その類推に基づいて前記給紙手段および力付与手段
を制御するようになっていることが好ましい。
【0041】また、前記力付与手段は、コイルを有する
リニアモータと、前記コイルに作用可能な磁石と、前記
磁石を高速移動可能な移動機構と、を有している。
【0042】また、前記可動レバーの可動範囲を所定位
置に規定可能なストッパと、前記ストッパを所望の位置
に位置決めすることができるストッパ位置決め手段が設
けられている。
【0043】また、外乱による紙葉類の動きを減衰させ
る減衰手段が設けられている。
【0044】また、前記減衰手段は、紙葉類の積層方向
に対して可動するようになっている。
【0045】次に、本発明の紙葉類処理装置では、積層
された紙葉類から一枚ずつ紙葉類を取出す取出し部と、
取出される紙葉類を搬送する服送部と、搬送された紙葉
類に所定の処理を行う処理部と、を備え、前記取出し部
は、紙葉類を取出すために紙葉類に接触し、接触時に生
じる取出し力により紙葉類を一枚ずつ取出す取出し手段
と、積層された紙葉類に対して前記取出し手段と同じ側
に設けられた可動レバーと、前記可動レバーを所定の位
置に位置決めするレバー位置決め手段と、前記可動レバ
ーの積層された紙葉類の側に設けられた感圧センサと、
積層された紙葉類を前記取出し手段に供給する給紙手段
と、前記感圧センサの検出値に基づいて前記給紙手段を
制御する給紙制御手段と、を有する。
【0046】この場合、好ましくは、前記取出し手段
は、回転ローラ部材を有し、前記回転ローラ部材は、取
出し力を発生させる作用部と、作用部よりも小径に形成
された凹部と、を有し、前記可動レバーは、前記凹部内
でも可動である。
【0047】また、前記可動レバーが紙葉類と接触する
部分は、前記作用部の曲率と同じ曲率を有している。
【0048】次に、本発明の紙葉類処理装置では、積層
された紙葉類から一枚ずつ紙葉類を取出す取出し部と、
取出される紙葉類を搬送する搬送部と、搬送された紙葉
類に所定の処理を行う処理部と、を備え、前記取出し部
は、紙葉類を取出すために紙葉類に吸着力を作用させて
接触し、接触時に生じる取出し力により紙葉類を一枚ず
つ取出す取出し手段と、頼層された紙葉類を前記取出し
手段に供給する給紙手段と、前記給紙手段に設けられ、
積層された紙葉類の搬送方向側端部を支持する可動レバ
ーと、前記可動レバーに直線方向または回転方向の力を
与える力付与手段と、前記力付与手段の力を制御する力
制御手段と、前記可動レバーの位置を検出する検出手段
と、前記検出手段の検出値に基づいて前記給紙手段を制
御する給紙制御手段と、前記可動レバーを所定の位置に
位置決めするレバー位置決め手段と、を有し、前記レバ
ー位置決め手段は、前記取出し手段と協働して、前記取
出し手段が紙葉類の所定の位置に吸着力を作用させる時
に、前記可動レバーを前記取出し手段から所定距離だけ
離れるように位置決めすることを特徴とする。
【0049】この場合、好ましくは、前記取出し手段
は、回転ローラ部材を有し、前記回転ローラ部材は、取
出し力を発生させる作用部を有している。
【0050】次に、本発明の紙葉類処理装置では、積層
された紙葉類から一枚ずつ紙葉類を取出す取出し部と、
取出される紙葉類を搬送する搬送部と、搬送された紙葉
類に所定の処理を行う処理部と、を備え、前記取出し部
は、紙葉類を取出すために紙葉類に吸着力を作用させて
接触し、接触時に生じる取出し力により紙葉類を一枚ず
つ取出す取出し手段と、積層された紙葉類を前記取出し
手段に供給する給紙手段と、前記給紙手段に設けられ、
積層された紙葉類の搬送方向側端部を支持する可動レバ
ーと、前記可動レバーを所定の位置に位置決めするレバ
ー位置決め手段と、前記可動レバーの積層された紙葉類
の側に設けられた感圧センサと、前記感圧センサの検出
値に基づいて前記給紙手段の位置を制御する給紙制御手
段と、を有し、前記レバー位置決め手段は、前記取出し
手段とも協働して、前記取出し手段が紙葉類の所定の位
置に吸着力を作用させる時に、給紙される紙葉類が前記
取出し手段から所定距離だけ離れるように位置決めされ
ることを特徴とする。
【0051】この場合、好ましくは、前記取出し手段
は、回転ローラ部材を有し、前記回転ローラ部材は、取
出し力を発生させる作用部を有していることを特徴とす
る。
【0052】次に、本発明の紙葉類処理装置では、積層
された紙葉類から一枚ずつ紙葉類を取出す取出し部と、
取出される紙葉類を搬送する搬送部と、搬送された紙葉
類に所定の処理を行う処理部と、を備え、前記取出し部
は、紙葉類を押しつけて紙葉類の姿勢を整える凸部と、
吸着力を作用させて接触し、接触時に生じる取出し力に
より紙葉類を一枚ずつ取出す凹部とを有し、前記凸部と
前記凹部とが積層された紙葉類に対して繰り返し交互に
対向するようになっている取出し手段と、積層された紙
葉類を前記取出し手段に供給する給紙手段と、前記給紙
手段に設けられ、積層された紙葉類の搬送方向側端部を
支持する可動レバーと、前記可動レバーに直線方向また
は回転方向の力を与える力付与手段と、前記力付与手段
の力を制御する力制御手段と、前記可動レバーの位置を
検出する検出手段と、前記検出手段の検出値に基づいて
前記給紙手段を制御する給紙制御手段と、前記可動レバ
ーを所定の位置に位置決めするレバー位置決め手段と、
を有する。
【0053】この場合、好ましくは、前記取出し手段
は、回転ローラ部材で構成され、前記凸部は、回転ロー
ラ部材の大径部分によって相成され、前記凹部は、回転
ローラ部材の小径部分によって構成されている。
【0054】また、前記取出し手段は、平行移動するベ
ルトによって構成され、前記凸部は、ベルトに取付けら
れた押付突部によって構成されている。
【0055】次に、本発明の紙葉類処理装置では、積層
された紙葉類から一枚ずつ紙葉類を取出す取出し部と、
取出される紙葉類を搬送する搬送部と、搬送された紙素
類に所定の処理を行う処理部と、を備え、前記取出し部
は、紙葉類を押しつけて紙葉類の姿勢を整える凸部と、
吸着力を作用させて接触し、接触時に生じる取出し力に
より紙葉類を一枚ずつ取出す凹部とを有し、前記凸部と
前記凹部とが積層された紙葉類に対して操り返し交互に
対向するようになっている取出し手段と、積層された紙
葉類を前記取出し手段に供給する給紙手段と、前記給紙
手段の積層された紙葉類の搬送方向側端部を支持する部
分に設けられた感圧センサと、前記感圧センサの検出値
に基づいて前記給紙手段の位置を制御する給紙制御手段
と、を有する。
【0056】この場合、好ましくは、前記取出し手段
は、回転ローラ部材で構成され、前記凸部は、回転ロー
ラ部材の大径部分によって構成され、前記凹部は、回転
ローラ部材の小径部分によって構成されている。
【0057】また、前記取出し手段は、平行移動するベ
ルトによって構成され、前記凸部は、ベルトに取付けら
れた押付突部によって構成されている。
【0058】尚、紙葉類の分離を促進するために、紙葉
類間に気体を噴射して挿入する気体噴射装置が設けられ
ることが好ましい。
【0059】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態の構成
を図面を参照しながら説明する。
【0060】本明細書において、紙葉類とは紙、樹脂等
を材料とするメディア(媒体)であり、例えば、有価証
券、郵便物、磁気カード等およびそれらに類似するもの
を指す。また、紙葉類の取出し間隔、または単に間隔と
は、搬送される紙葉類の先端から、次に搬送される紙葉
類の先端までのピッチと、搬送される紙葉類の後端か
ら、次に搬送される紙葉類の先端までのギャップの双方
を含むものとする。
【0061】本明細書において、ピッチとは、搬送方向
に流れる紙葉類の先端から、次に搬送される紙葉類の先
端までの間隔のことである。スキューとは、紙葉類の取
出し方向傾きである。スライドとは、紙葉類の取出し方
向に垂直な方向へのずれである。すべり量とは、紙葉類
の正規な取出しタイミングからのずれである。重ね取り
とは、紙葉類の正規な取出しタイミングで2枚以上の券
を取出すことである。
【0062】取出し部2は、検知装置30と、取出し装置4
0と、給紙装置50と、2枚取り防止部60とを有する。
【0063】検知装置30は、ロータ42の凹部にも可動に
配置された回転レバー31(図2参照)と、回転レバー31
に所定のトルクを生じさせることが可能なリニアモータ
32と、回転レバー31の変位(角度)を測定可能な位置セ
ンサ33aまたは回転センサ33bと、回転レバー31の可動範
囲を制御するストッパ34と、リニアモータ用ドライバ
(図示せず)と、回転レバー31に設置された加速度計
(図示せず)と、各種計測器の微分積分回路(図示せ
ず)とからなる。なお、位置センサ33aには、非接触式
光センサ、回転センサには回転式光センサ等を用いるこ
とができる。この様な構成によって、回転レバー31は、
所望の押圧力が発生可能であると同時に、回転レバー31
の位置・速度・加速度を検出することが可能である(図
4にて詳細説明)。
【0064】2枚取り防止装置60は、給紙装置50から紙
葉類1が2枚以上取出されて搬入されることを抑制するも
のである。また、図1中AAの位置には、エアノズルが配
置されている。エアノズルより空気を紙葉類1間に流入
させることによって、より重ね取りが生じることがない
ように構成されている。
【0065】エアノズルは、電磁バルブ等を介してブロ
ワ等に接続されており、所定のタイミングで、所定の量
だけ、空気などの気体を流出することができる。
【0066】取出し装置40は、真空ポンプ等の吸着装置
(図示せず)により、内部を負圧に保つことが可能な一
部を切り欠いた真空チャンバ41を有している。真空チャ
ンバ41の周りを回転する。円周部に通し孔を設けた薄肉
円筒状のロータ42と、ロータ42に回転駆動力を伝達可能
にすると同時に搬送系(図示せず)の構成要素でもある
平ベルト43と、から構成される。
【0067】真空チャンバ41の切り欠き部は、給紙装置
50に積層された紙葉類1と対向する位置に設けてあり、
ロータ42が回転して通し孔(吸着孔)が、切り欠き部と
重なると真空吸着力が発生する(以下、吸着部と称す
る)。ただし、真空チャンバ41と真空ポンプ等の吸気装
置(図示せず)とを結ぶ配管系には、電磁バルブ等の連
結開閉装置(図示せず)が設けられており、真空チャン
バ41内の圧力を負圧に制御することができる。
【0068】ロータ42は、吸着孔を開けた部分を含む取
出しを行う凸形状部分と、取出しを行わない(吸着孔が
ない)凹形状部分とがある。ロータ42は、真空チャンバ
41に、ペアリング44a、44bにより回転可能に接続されて
いる。その回転位置や速度は、ロータ42に設置された遮
蔽板46と透過型Uセンサ45aや反射型光センサ45bにより
榛出される。
【0069】反射型光センサ45bを用いる場合には、セ
ンサ45bから射出される検出光が投射されるロータ42表
面に、反射率の異なるテープ等を貼り付けることも可能
である。
【0070】また、ロータ42の凹形状部分は、レバー31
を入れ子配置するための溝と、平ベルト43用の溝と、を
含んである。ここで、平ベルト43用の溝の深さは、ベル
ト巻き付け時の外径がロータ表面より小さくなり、紙葉
類への接触を抑制するように構成される。
【0071】図3に示すように、給紙装置50は、紙葉類1
を積載する給紙台51を有する。給紙台51は、リニアスラ
イダ52と、ボールネジ53とによる機構部を介してモータ
54に接統されており、取出し装置方向(図3上方)に移
動可能である。
【0072】次に、紙葉類1の取出し制御について、図4
を参照しながら説明する。
【0073】コントローラ66は、モータ54(ステップモ
ータやサーボモータ)への信号(B)と、リニアモータ3
2への伺号(A)とを出力可能である。
【0074】また、コントローラ66は、レバー31に設置
される加速度計の信号(1)、リニアモータ32の実際の
信号(2)(信号(2)は、レバー31の動作による逆起電
力の発生のため、指令値(A)とは異なる)、レバー31
の位置センサ33aの信号(3)、ロータ回転タイミングセ
ンサ45bの信号(4)、取出された紙葉類1のピッチやス
キューやすぺり量を検出する光電センサ65の信号及ぴ童
ね取り検知センサの信号(5)、モータ54の位置・速度
・加速度信号(6)(信号(6)は、ステップモータの
場合はエンコーダ(図示せず)を介する)、を入力可能
である。各信号は、例えば電流値信号である。
【0075】コントローラ66内部には、微積分回路が設
けられ、位置信号や速度信号を、所望の電気信号に変換
可能である。また、信号(4)または信号(5)をトリガ
として、時間を測定し、制御に利用することも可能であ
る。また、図1のAA部付近で紙葉類1に空気を吹き付ける
ノズルヘの空気流入管路を開閉する電磁バルブの制御信
号(図示せず)も出力することも可能である。
【0076】給紙台51の近傍に設けられた光センサやラ
インセンサからの信号も、コントローラ66に入力可能で
ある。
【0077】これにより、紙葉類1が検知装置や取出し
装置に届かない(接煙しない)範囲では、給紙台51を高
速に移動させることが可能である。
【0078】以下に、各種状態における調整について説
明する。
【0079】〔1〕レバー追従性向上について ロータ42の回転位置信号=信号(4)、レバー動作信号
記信号(1),(3)、モータ動作信号=信号(6)、およ
びそれらの加工信号より、位置決めモードの間にレバー
31が給紙動作と無関係に跳ね上がるなどして積層される
紙葉類1の上面を検出不可能になっている場合を、検出
可能である。その場合には、速やかにリニアモータ32の
出力=出力(A)を変更して追従させれぱよい。
【0080】〔2〕積載される紙葉類状態同定による調
整について 予め積層される紙葉類の枚数を確認しておけば、センサ
65により検知される取出された紙葉類1関連の信号=信
号(5)による取出した枚数の算出が可能である。ま
た、レバー動作信号=信号(1),(3)、モータ動作信
号=信号(6)、およびそれらの加工信号より、給紙台5
1に積載される紙葉類1の枚数、厚さ、応答等を測定する
ことが可能である。
【0081】応答に関して言えば、給紙台51の送りをス
テップ状にしたり周波数をスイープしたりすることによ
りより多くの各種情報を得ることができる。そして、こ
れらの緒量に合わせた給紙パラメータ(給紙速度、位置
決めモード緒量、押圧力、レバー位置等)の組合わせを
予め用意しておき、コントローラ66で設定可能とする。
【0082】〔3〕性能状態量による調整について センサ65により検知される取出された紙葉類1関連の信
号=信号(5)、ロータ42の回転位置信号享信号(4)、
2枚取り検知信号(センサ図示せず)により、ピッチ、
すべり(基本取出しタイミングからのずれの絶対量)、
スキュー、2枚取りなどの性能を測定できる。性能が所
望の状態でなければ、性能補整のため、給紙パラメータ
組合わせを、コントローラ66によって変更することが可
能である。
【0083】次に、紙葉類1の取出しを行うリニアモー
タ32のコントロール方法について、図5を参照して説明
する。
【0084】紙葉類1を積載した給紙台51が、所定の方
向に移動して給紙を開始する。すると、リニアモータ32
により押圧力を作用されたレバー31が、紙葉類に押し返
される。その後、コントローラ66により、レバー31がそ
れぞれ所定の位置に変位したことが確認されると、ノズ
ル用電磁バルブとチャンバ41用電磁バルブとがそれぞれ
開状態となる。レバー31初期位置決め終了後は、コント
ローラ66は、ロータ42の回転タイミングを検出する。ロ
ータ42の凸部(取出し部)が積載された紙葉類1と対向
するタイミング(取出しモード)がくると、取出しモー
ドと同期した所定期間、それまで抑圧力を作用させてい
た信号を解除する。すなわち、レバー31が取出し紙葉類
1に力を作用させないようにリニアモータ32を制御す
る。
【0085】レバー31の動作(およびリニアモータ32へ
の信号)を、図6a及び図6bを参照して説明する。
【0086】図6aでは、ロータ42の回転周期Tについ
て、理想のタイミングで取出される紙葉類1がロータ42
と接触する期間を1、それ以外を0の矩形波で表してい
る。この際、1の期問を取出しモード、Oの期間を位置決
めモード、全体の表記をモードタイミングと称する。
【0087】図6bでは、レバー31が自重を支えるための
力をf、レバー31に与えられる力(抑圧力)をF+fとす
る。任意のディレイD1、D2(D2は取出しモードより長く
てもよい)に規定された期問をfで支持し(紙葉類に対
する押圧力は0である)、その他の期問は力F−f(支持
力fとは逆方向)により紙葉類1をレバー31によりFの力
で抑圧させる。
【0088】この際、図6a中の時間tを測定することに
より、取出しモード・位置決めモードのみならず、更に
細かいモード設定が可能である。同時に、リニアモータ
のアンプを変更することにより、作用力の大きさは自在
に変更可能である。ただし緊急動作時には、ロータ42の
回転タイミングにかかわらず、紙葉類を押圧する設定に
することも可能である。
【0089】次に、ピッチ変換モードについて、図7a乃
至図7dを参照して説明する。
【0090】図7aのように、取出しタイミングで正確に
紙葉類を取出すことができれば、ピッチは基準ピッチと
なる。
【0091】ところが、図7bのように、何らかの要因に
よって紙葉類1を正常なタイミングで取り損ねた場合に
は、ロングピッチの次に所定値より短いピッチ(ショー
トピッチ)生じ、取出し以後の操作に不具合を生じる。
そのため、図7cのように、取出しタイミングを1度以上
外してから取り出せばよい。これをピッチ変換と称す
る。あるいは、図7dに示すように、異常なタイミングで
の取出しは行わず、取出しタイミングを1度外して取出
してもよい。
【0092】図8に示す様に、レバー31の軌道には、紙
葉類の取出しが良好となる制御幅、取出し不良が発生し
易い不良域、取出すことができない不可能域がある。上
記した信号(4)により、次に取出しが開始される時間t
(図6参照)が算出可能である。そのため、任意の時間t
において、制御幅にレバー31を制御幅までもっていくこ
とができない場合には、モータ54、リニアモータ32にレ
バー31を取出し不可能域まで移動するように、コントロ
ーラ66により指示すればよい。また、ロングピッチ発生
が生じた場合にも空振りを生じるために、上述した様な
同様な動作をさせる。
【0093】次に、処理速度が高速な場合の取出し動作
について、図9を参照しながら説明する。
【0094】リニアモータ32に所定の電流を流すと、レ
バー31に紙葉類1を押圧する方向(図9中下方向)の所定
の力(回転だから所定トルク)が発生する。給紙台51を
ロータ42方向に移動させると、紙葉類1がレバー31に接
触・抑圧される。抑圧により発生するレバー31を回転す
るトルクが、前記所定のトルクを越えれば、レバー31は
時計回りに回転することになる。
【0095】回転動作中、位置センサ(図示せず)によ
り、レバー31の位置が測定される。その測定値を利用し
て、レバー31がロータ42の吸着部と一致するように、絵
紙台51を位置決めする。
【0096】そして、ロータ42の吸着部が紙葉類1と接
触している期間(取出しモード)に、レバー31の押圧力
を解除する。給紙台51の動作も停止する。紙葉類1は、
ロータ42に押圧される。ロータ42の吸着部が紙葉類1
と接触しない間(位置決めモード)には、ロータ42と紙
葉類1との距離の如何によらず、所定位置かつ所定押圧
力でのレバー31による紙葉類1の位置決めが可能とな
り、ロータ42への紙葉類1の押圧過多が回避可能とな
る。
【0097】レバー31による測定値が所定値となると、
それまで閉じられていた、チャンバ41用およびさばきノ
ズル用電磁バルブ等の連結開閉装置(図示せず)が開か
れて、紙葉類1の取出しが可能になる。この際、押圧部
分の右側を、ノズル等から噴出されるエアでさばく(分
離を促す)こともできる。紙葉類1を取出す際に、取出
し対象でない紙葉類1が連れ出されることは、2枚取り防
止装置(不図示)によって抑制される。
【0098】この様に、本実施の形態は、紙葉類1をレ
バー31に前工程として押付けた後、レバー押圧を解除す
るとともにロータ42に押付けながら供給する(上面押圧
給紙方式)。これにより、紙葉類1と取出しロータ42の
吸着部との良好な密着が保証されるので、取出しロータ
42の吸着力が効率良く紙葉類1に伝達され安定した取出
しが可能である。
【0099】言い換えると、ロータ42の吸着部と紐菜類
1との密着具合、吸着方伝達具合を、抑圧力として検知
しながら給紙することができる。図9中のRKは、ロータ4
2の吸着部と紙葉類1との押圧位置決め距離である。高速
処理でのRK設定値は、押圧力の値が変わっても、ほとん
ど0もしくは負の値を中心とした所定の種囲である。
【0100】以下、処理速度が低速な場合の取出し動作
について、図10及び図11を参照しながら説明する。
【0101】押圧による連れ出し量(取出し対象でない
紙葉類が取出し時にずれて出てくる量)は、低率処理ほ
ど大きくなるので、RKを大きくとる必要がある。ロータ
42の回転自体が低速のため、RKを大きくとっても吸着が
安定している。この様な低速時には、吸着安定性と連れ
出し量とを考慮して求めた最適なRK値を中心とした所定
の範囲に位置決めをする。押圧力に関しても同様に設定
する。
【0102】次に、本発明の紙葉類処理装置の検知装置
(レバー)の第2実施形態の構成について、図12を参照
して説明する。
【0103】図12は、本発明の紙葉類処理装置の検知装
置の側面図である。
【0104】尚、以下の各実施形態において、第1案施
例と同一構成要素は同一符号を付し、重複する説明は省
略する。
【0105】本実施の形態では、レバーに押圧力を与え
る機構(力付与手段)が、コイル32cを有するリニアモ
ータ32と、コイル32cに作用可能な磁石32aと、磁石32a
を高速移動可能な移動機構と、を有している。移動機構
は、高速回転可能なソレノイド機構で構成されている。
【0106】本実施の形態によれば、コイル32を磁石32
aから高速に離間させることができるため、制御の高速
化が実現できる。
【0107】次に、本発明の紙葉類処理装置の検知装置
の第3実施形態の構成について、図13を参照して説明す
る。
【0108】本実施の形態では、可動レバー31の可動範
囲を規定するストッパ37が設けられている。
【0109】ストッパ37は回転可能なソレノイド36に接
続されており、その位置が可変である。但し、ストッパ
37の可動範囲は、2つのストッパ38によって制限されて
いる。
【0110】本実施の形態によれば、ストッパ37の位置
を適宜に調整することにより、制御の高遠化が実現でき
る。より詳細に可動範囲を変更する場合には、給紙装置
のような位置決め手段を用いても良いし、方法は様々で
ある。例えば、ボールねじとモータとを用いるような位
置決め機構にすれば、より詳細な位置決めを行える。
【0111】次に、本発明の紙葉類処理装置の第4実施
形態の構成について、図14a及び図14bを参照して説明す
る。
【0112】図14aは、本発明の紙葉類処理装置の第4実
施形態の検知装置の正面図であり、図14bは、本発明の
紙葉類処理装置の第4実施形態の検知装置の側面図であ
る。
【0113】レバー81は、リニアガイド83に接読されて
おり、紙葉類1が取り出される方向と垂直な方向に動作
できるようド設定されている。そのため、取出し動作が
行われている紙葉類1との摩擦力によりレバー81が動作
することがなく、外乱を受け難い構成である。
【0114】また、図14aおよび図14bに示す通り、レ
バー81は、取出しロータ(図示せず)の吸着部と曲率が
ほぼ同一(形が同じ)である。このため、レバー81に紐
菜類1を押し付けた場合と、ロータ(図示せず)の吸着
部に紙葉類1を押し付けた場合と、の押し付け具合が同
様となる構成になっている。
【0115】本実施の形態では、レバー81と並列に、別
の回動レバー85が設けられている。回動レバー85は、回
転式ダンパ86に接統されて、外乱による紙葉類の動きを
減衰させる減衰手段として枕能する。回動レバー85の可
動範囲は、ストッパー87により規定されている。
【0116】本実施の形態によれば、レバー81の応答性
を下げることなく、外乱等による紙葉類上面のパタツキ
を抑えることができる。従って、安定した位置決めおよ
び取出しが可能である。
【0117】次に、本発明の紙葉類処理装置の第5実施
形態の構成について、図15を参照して説明する。
【0118】図15は、本発明の紙葉類処理装置の第5実
施形態の取出し部の側面図である。
【0119】本実施の形態では、2つの押圧検知レバー9
1a、91bが、所定の間隙をもって併設されている。レバ
ー91a、91bは、積載される紙葉類1の状態を別々に検出
可能である。
【0120】このような構成は、積層される紙葉類1の
上面が、大きくうねってしまっているような状態検出に
有効である。すなわち、レバー91aによる検出値と、レ
バー91bとによる検出値が著しく異なっている場合に
は、紙葉類1の取出し状態が良好になるように、各々の
レバー押圧力や、給紙動作を変更して調整することがで
きる。
【0121】特に、図15に示す通り、積載される紙葉類
1を載せた給紙台94を、アクチュエータ95を介して給紙
駆動機構(図示せず)に接続して給紙台94の傾きを制御
可能とすれば、更に有効である。
【0122】次に、本発明の紙葉類処理装置の第6実施
形態の構成について、図16a及び図16bを参照して説明す
る。
【0123】図16a及び図16bは、本発明の紙葉類処理装
置の第6実施形態の取出し部の側面図である。
【0124】本実施9形態では、取出し部202は、紙葉類
201を取出すために紙葉類201に接触し、接触時に生じる
取出し力により紙葉類201を一枚ずつ取出す取出し手段
であるロータ242(回転ローラ部材)と、積層された紙
葉類201に対してローラ242と同じ側に設けられた可動レ
バー231と、可動レバー231を所定の位置に位置決めする
リニアモータ232と、レバー位置を検出するレバー検出
手段と(合わせてレバー位置決め手段)、可動レバー23
1の積層された紙葉類201の側に設けられた感圧センサ23
2sと、積層された紙葉類201をロータ242に供給する給紙
手段210と、感圧センサ232sの検出値に基づいて給紙手
段210を制御する給紙制御手段210cと、を有している。
【0125】ロータ242は、取出し力を発生させる作用
部242aと、作用部242aよりも小径に形成された凹部242b
を有し、可動レバー231は、凹部242b内でも可動であ
る。可動レバー231の可動範囲は、ストッパ238によって
規定されている。さらに、ストッパは位置決め手段によ
り可動としても良い。ロータ242の近傍には、2枚取り防
止装置213が配置されている。
【0126】また、可動レバー231が紙葉類201と接触す
る部分は、作用部232aの曲率と同じ曲率を有している。
【0127】本実施の形態によれば、感圧センサ232sの
検出値に基づいて給紙手段210が制御されるため、紙葉
類201の位置決めが正確に行われる。
【0128】さらに、図16bに示すように、可動レバー2
31は、ロータの回転タイミングに従って操作可能である
ことが好ましい。これにより、取り出しモードの際に
は、取り出しを妨害しないように回避動作を行うことが
できる。このような構成にすれば所望位置での押圧力を
測定可能である。
【0129】次に、本発明の紙葉類処理装置の第7実施
形態の構成について、図17a及び図17bを参照して説明す
る。
【0130】図17a及び図17bは、本発明の紙葉類処理装
置の第7実施形態の取出し部の側面図である。
【0131】本実施の形態では、取出し部302は、紙葉
類301を取出すために紙葉類301に吸着力を作用させて接
触し、接触時に生じる取出し力により紙葉類を一枚ずつ
取出す取出し手段342と、積層された紙葉類301を取出し
手段342に供給する給紙手段310と、給紙手段310に設け
られ、積層された紙葉類301の搬送方向側端部を支持す
る可動レバー331と、可動レバー331に直線方向また
は回転方向の力を与える力付与手段331aと、力付与手段
331aの力を制御する力制御手段331cと、可動レバー331
の位置(速度または加速度でもよい)を検出する検出手
段331sと、検出手段331sの検出値に基づいて給紙手段31
0を制御する給紙制御手段310cと、可動レバー331を所定
の位置に位置決めするレバー位置決め手段331pと、を有
している。
【0132】レバー位置決め手段331Pは、取出し手段34
2と協働して、取出し手段342が紙葉類301の所定の位置
に吸着力を作用させる時に、可動レバー331を取出し手
段342から所定距離RB2だけ離れるように位置決めする。
距離RB1は、位置決め時の制御範囲を示している。
【0133】取出し手段342は、ロータ(回転ローラ部
材)を有し、ロータは、取出し力を発生させる作用部34
2aを有している。本実施の形態によれば、ロータ342
が紙葉類301の所定の位置に吸着力を作用させる時に、
可動レバー331をロータ342から積極的に離すことによ
り、より良好な取出しを実現することができる。
【0134】レバー位置決め手段331pは、力付与手段3
31a(リニアモータなど)と、力制御手段331cと、検
出手段331sより構成してもよい。
【0135】次に、本発明の紙葉類処理装置の第8実施
形態の構成について、図18a及び図18bを参照して説明す
る。
【0136】図18a及び図18bは、本発明の紙葉類処理装
置の第8実施形態の取出し部の側面図である。
【0137】本実施の形態では、取出し部402は、紙葉
類401を取出すために紙葉類401に吸着力を作用させて接
触し、接触時に生じる取出し力により紙葉類401を一枚
ずつ取出す取出し手段442と、積層された紙葉類401
を取出し手段442に供給する給紙手段410と、給紙
手段410に設けられ、積層された紙葉類401の搬送
方向側端部を支持する可動レバー431と、可動レバー
431の積層された紙葉類401の側に設けられた感圧
センサ431Sと、可動レバー431を所定の位置に位
置決めするレバー位置決め手段431Pと、所望の位置
での感圧センサの検出値に基づいて給紙手段410を制
御する給紙制御手段410Cと、を有している。
【0138】レバー位置決め手段431Pは、取出し手
段442と協働して、取出し手段442が紙葉類401
の所定の位置に吸着力を作用させる時に、可動レバー4
31を取出し手段442から所定距離RB2だけ離れるよ
うに位置決めする。距離RB1は、位置決め時の制御範囲
を示している。取出し手段442は、ロータ(回転ロー
ラ部材)を有し、ロータは、取出し力を発生させる作用
部442aを有している。
【0139】なお、レバー位置決め手段431Pは、可
動レバー431に直線方向または回転方向の力を与える
力付与手段(不図示)と、力付与手段の力を制御する力
制御手段(不図示)と、可動レバー431の位置(速度
または加速度でもよい)を検出する検出手段(不図示)
とから構成されていても良い。
【0140】本実施の形態によれば、ロータ442が紙
葉類401の所定の位置に吸着力を作用させる時に、可
動レバー431をロータ442から積極的に離すことに
より、より良好な取出しを実現することができる。
【0141】次に、本発明の紙葉類処理装置の第9実施
形態の構成について、図19a及び図19bを参照して説明す
る。
【0142】図19a及び図19bは、本発明の紙葉類処理装
置の第9実施形態の取出し部の側面図である。
【0143】本実施の形態では、取出し部502は、紙葉
類501を押しつけて紙葉類501の姿勢を整える凸部542a
と、吸着力を作用させて接触し、接触時に生じる取出し
力により紙葉類501を一枚ずつ取出す凹部542bとを有
し、凸部542aと凹部542bとが積層された紙葉類501に対
して繰り返し交互に対向するようになっている取出し手
段542と、稿層された紙葉類501を取出し手段542に供給
する給紙手段510と、給紙手段510に設けられ、積層され
た紙葉類501の搬送方向側端部を支持する可動レバー531
と、可動レバー531に直線方向または回転方向の力を与
える力付与手段531aと、力付与手段の力を制御する力制
御手段531cと、可動レバー531の位置(速度または加速
度でもよい)を検出する検出手段531sと、検出手段531s
の検出値に基づいて給紙手喫510を制御する給紙制御手
段510cと、可動レバー531を所定の位置に位置決めする
レバー位置決め手段531pと、を有している。
【0144】レバー位置決め手段531pは、力付与手段5
31a(リニアモータなど)と、力制御手段531cと、検
出手段531sより構成しても良い。
【0145】本実施の形態では、取出し手段542は、ロ
ータ(回転ローラ部材)で構成され、前記凸部542aは、
回転ローラ部材の大径部分によって構成され、前記凹部
542bは、回転ローラ部材の小径部分によって構成されて
いる。
【0146】本実施の形態によれば、ロータ542が紙葉
類501の所定の位置に吸着力を作用させる時に、紙葉類5
01がロータ542から凸部542aの筒さRKだけ離れるため、
より良好な取出しを実現することができる。
【0147】尚、光センサなどの位置検出センサを用い
て、取り出し手段に対する紙葉類上面の位置を計測し、
ロータの回転を協調して、紙葉類上面で凹部に押圧され
たにようになっていることが好ましい。
【0148】次に、本発明の紙葉類処理装置の第10実施
形態の構成について、図20a及び図20bを参照して説明す
る。
【0149】図20a及び図20bは、本発明の紙葉類処理装
置の第10実施形態の取出し部の側面図である。
【0150】本実施の形態の紙葉類処理装置は、取出し
手段が、回転ローラ部材542で構成される代わりに、平
行移動する吸着ベルト550によって構成されている他
は、第9実施形態と同様の構成である。
【0151】吸着ベルト550は、吸着孔551と押付パッド
(押付突部)553とを有し、吸着孔551が真空チャンバ55
2の開口と対向する位置で吸着力を発生させる。
【0152】本実施の形態によれば、吸着ベルト550が
紙葉類501の所定の位置に吸着力を作用させる時に、紙
葉類が吸着ベルト550からその押付パッド553の高さRKだ
け離れることにより、より良好な取出しを実現すること
ができる。
【0153】次に、本発明の紙葉類処理装置の第11実施
形態の構成について、図21a及び図21bを参照して説明す
る。
【0154】図21a及び図21bは、本発明の紙葉類処理装
置の第11実施形態の取出し部の側面図である。
【0155】本実施の形態では、取出し部602は、紙葉
類601を押しつけて紙葉類601の姿勢を整える凸部642a
と、吸着力を作用させて捜腔し、接触時に生じる取出し
力により紙葉類601を一枚ずつ取出す凹部642bとを有
し、凸部642aと凹部642bとが積層された紙葉類601に対
して操り返し交互に対向するようになっている取出し手
段642と、積層された紙葉類601を取出し手段642に供給
する給紙手段610と、給紙手段10の積層された紐菜類601
の搬送方向側端部を支持する部分に設けられた感圧セン
サ610sと、感圧センサ610sの検出値に基づいて給紙手段
610の位置を制御する給紙制御手段610cと、を有してい
る。
【0156】本実施の形態では、取出し手段642は、回
転ローラ部材で構成され、前記凸部642aは、回転ローラ
部材の大径部分によって構成され、前記凹部642bは、回
転ローラ部材の小径部分によって構成されている。
【0157】本実施の形態によれば、ロータ642が紙葉
類601の所定の位置に吸着力を作用させる時に、紙葉類6
01がロータ642から凸部642aの高さRKだけ離れるため、
より良好な取出しを実現することができる。
【0158】次に、本発明の紙葉類処理装置の第12実施
形態の構成について、図22a及び図22bを参照して説明す
る。
【0159】図22a及び図22bは、本発明の紙葉類処理装
置の第12実施形態の取出し部の側面図である。
【0160】本実施の形態の紙葉類処理装置は、取出し
手段が、回転ローラ部材642で構成される代わりに、平
行移動する吸着ベルト650によって構成されている他
は、第11実施形態と同様の構成である。
【0161】吸着ベルト650は、吸着孔651と押付パッド
(押付突部)653とを有し、吸着孔651が真空チャンバ65
2の開口と対向する位置で吸着力を発生させる。
【0162】本実施の形態によれば、吸着ベルト650が
紙葉類601の所定の位憤に吸着力を作用させる時に、紙
葉類が吸着ベルト650からその押付パッド653の高さRKだ
け峨れることにより、より良好な取出しを実現すること
ができる。
【0163】尚、本発明は、上記実施形態には限定され
ず、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施でき
ることは言うまでもない。例えば、リニアモータ、ソレ
ノイドは、同様な効果を得られるアクチュエータである
ならば、どの様なものでも構わない。また、紙葉類が積
層される方向は鉛直方向でなくとも、取出しが可能な形
態であれば、どの様な位置、方向(例えば水平)に配置
しても良い。また、紙葉類を吸着して取出す方法として
は、真空吸着ロータ、真空吸着ベルトの他、摩擦ローラ
等を用いてもよい。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、取
り扱う紙葉類の枚数や種類や状態によらずに、高速・高
精度の取出しができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の紙葉類処理装置の取出し部周辺の拡
大図。
【図2】 本発明の紙葉類処理装置の取出し部の正面
図。
【図3】 本発明の紙葉類処理装置の給紙装置周辺の側
面図。
【図4】 本発明の紙葉類処理装置の紙葉類取出し制御
の説明図。
【図5】 本発明の紙葉類処理装置の紙葉類取出し制御
の取出しタイミングの説明図。
【図6】 本発明の紙葉類処理装置の紙葉類取出し制御
の取出しタイミングの説明図。
【図7】 本発明の紙葉類処理装置のピッチ変換モード
の説明図。
【図8】 レバーの軌道の説明図。
【図9】 本発明の紙葉類処理装置の高速時の動作の説
明図。
【図10】 本発明の紙葉類処理装置の低速時の動作の
説明図。
【図11】 本発明の紙葉類処理装置の低速時の動作の
説明図。
【図12】 本発明の紙葉類処理装置の第2実施形態の
検知装置の側面図。
【図13】 本発明の紙葉類処理装置の第3実施形態の
検知装置の側面図。
【図14】 本発明の紙葉類処理装置の第4実施形態の
検知装置の正面図と側面図。
【図15】 本発明の紙葉類処理装置の第5実施形態の
取出し部の側面図。
【図16】 本発明の紙葉類処理装置の第6実施形態の
取出し部を示す図。
【図17】 本発明の紙葉類処理装置の第7実施形態の
取出し部を示す図。
【図18】 本発明の紙葉類処理装置の第8実施形態の
取出し部を示す図。
【図19】 本発明の紙葉類処理装置の第9実施形態の
取出し部を示す図。
【図20】 本発明の紙葉類処理装置の第10実施形態の
取出し部を示す図。
【図21】 本発明の紙葉類処理装置の第11実施例の取
出し部を示す図。
【図22】 本発明の紙葉類処理装置の第12実施形態の
取出し部を示す図。
【図23】 従来の紙葉類処理装置の概略構成図。
【図24】 従来の紙葉類処理装置の取出し部周辺の拡
大図。
【符号の説明】
1 紙葉類 2 取り出し部 30 検知装置 31 回転レバー 32 リニアモータ 33a 位置センサ 33b 回転センサ 34 ストッパ 40 取出し装置 41 真空チャンバ 42 ロータ 43 平ベルト 44a、44b ベアリング 45a、45b、65 センサ 50 給紙装置 51 給紙台 52 リニアスライダ 53 ボールネジ 54 モータ 60 二枚取り防止部 66 コントローラ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層された紙葉類から一枚ずつ紙葉類を
    取出す取出し部と、取出される紙葉類を搬送する搬送部
    と、搬送された紙葉類に所定の処理を行う処理部と、を
    備え、前記取出し部は、紙葉類を取出すために紙葉類に
    接触し、接触時に生じる取出し力により紙葉類を一枚ず
    つ取出す取出し手段と、積層された紙葉類に対して前記
    取出し手段と同じ側に設けられた可動レバーと、前記可
    動レバーに直線方向または回転方向の力を与える力付与
    手段と、前記力付与手段の力を制御する力制御手段と、
    前記可動レバーの位置を検出する検出手段と、積層され
    た紙葉類を前記取出し手段に供給する給紙手段と、前記
    検出手段の検出値に基づいて前記給紙手段を制御する給
    紙制御手段と、を有することを特徴とする紙葉類処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記取出し手段は、回転ローラ部材を有
    し、前記回転ローラ部材は、取出し力を発生させる作用
    部と、作用部よりも小径に形成された凹部と、を有し、
    前記可動レバーは、前記凹部内でも可動であることを特
    徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 【請求項3】 前記取出し手段による紙葉類取り出し
    は、前記作用部が紙葉類から離れていて、可動レバーが
    紙葉類と接触して押圧位置決めする位置決めモードと、
    前記作用部が紙葉類と接触して、可動レバーが紙葉類に
    対して押圧力を作用していない取出しモードと、を含む
    サイクルを繰り返して行われることを特徴とする請求項
    2に記載の紙葉類処理装置。
  4. 【請求項4】 前記取出し手段は、前記取出しモードに
    よる位置決めが所定の範囲からずれた場合、前記サイク
    ルを一旦停止して自動的に再調整する機能を有している
    ことを特徴とする請求項3に記載の紙葉類処理装置。
  5. 【請求項5】 前記力制御手段は、前記紙葉類の積層厚
    さ、積層枚数及び摩擦係数のいずれかの情報を利用して
    前記力付与手段の力を制御するようになっているごとを
    特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  6. 【請求項6】 前記給紙手段の位置、速度および加速度
    のいずれかを測定する測定手段が設けられ、前記給紙手
    段及び前記力制御手段は、前記測定手段の測定値をも利
    用するようになっていることを特徴とする請求項1に記
    載の紙葉類処理装置。
  7. 【請求項7】 前記可動レバーの可動範囲を所定位置に
    規定可能なストッパと、前記ストッパを所望の位置に位
    置決めすることができるストッパ位置決め手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理
    装置。
  8. 【請求項8】 積層された紙葉類から一枚ずつ紙葉類を
    取出す取出し部と、取出される紙葉類を搬送する搬送部
    と、搬送された紙葉類に所定の処理を行う処理部と、を
    備え、前記取出し部は、紙葉類を取出すために紙葉類に
    接触し、接触時に生じる取出し力により紙葉類を一枚ず
    つ取出す取出し手段と、積層された紙葉類に対して前記
    取出し手段と同じ側に設けられた可動レバーと、前記可
    動レバーを所定の位置に位置決めするレバー位置決め手
    段と、前記可動レバーの積層された紙葉類の側に設けら
    れた感圧センサと、積層された紙葉類を前記取出し手段
    に供給する給紙手段と、前記感圧センサの検出値に基づ
    いて前記給紙手段を制御する給紙制御手段と、を有する
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  9. 【請求項9】 前記取出し手段は、回転ローラ部材を有
    し、前記回転ローラ部材は、取出し力を発生させる作用
    部と、作用部よりも小径に形成された凹部と、を有し、
    前記可動レバーは、前記凹部内でも可動であることを特
    徴とする請求項8に記載の紙葉類処理装置。
  10. 【請求項10】 積層された紙葉類から一枚ずつ紙集類
    を取出す取出し部と、取出される紙葉類を搬送する搬送
    部と、搬送された紙葉類に所定の処理を行う処理部と、
    を備え、前記取出し部は、紙葉類を押しつけて紙葉類の
    姿勢を整える凸部と、吸着力を作用させて接触し、接触
    時に生じる取出し力により紙葉類を一枚ずつ取出す凹部
    とを有し、前記凸部と前記凹部とが積層された紙葉類に
    対して繰り返し交互に対向するようになっている取出し
    手段と、積層された紙葉類を前記取出し手段に供給する
    給紙手段と、前記給紙手段に設けられ、積層された紙葉
    類の搬送方向側端部を支持する可動レバーと、前記可動
    レバーに直線方向または回転方向の力を与える力付与手
    段と、前記力付与手段の力を制御する力制御手段と、前
    記可動レバーの位置を検出する検出手段と、前記可動レ
    バーを所定の位置に位置決めするレバー位置決め手段
    と、前記検出手段の検出値に基づいて前記給紙手段を制
    御する給紙制御手段と、を有することを特徴とする紙葉
    類処理装置。
  11. 【請求項11】 積層された紙葉類から一枚ずつ紙葉類
    を取出す取出し部と、取出される紙葉類を搬送する搬送
    部と、搬送された紙葉類に所定の処理を行う処理部と、
    を備え、前記取出し部は、紙葉類を押しつけて紙葉類の
    姿勢を整える凸部と、吸着力を作用させて接触し、接触
    時に生じる取出し力により紙葉類を一枚ずつ取出す凹部
    とを有し、前記凸部と前記凹部とが積層された紙葉類に
    対して繰り返し交互に対向するようになっている取出し
    手段と、積層された紙葉類を前記取出し手段に供給する
    給紙手段と、前記給紙手段の積層された紙葉類の搬送方
    向側端部を支持する部分に設けられた感圧センサと、前
    記感圧センサの検出値に基づいて前記給紙手段の位置を
    制御する給紙制御手段と、を有することを特徴とする紙
    葉類処理装置。
  12. 【請求項12】 紙葉類の押圧部以外の部分に気体を挿
    入させる気体噴射装置をさらに具備したことを特徴とす
    る請求項1記載の紙葉類処理装置。
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US7802785B2 (en) * 2008-02-29 2010-09-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus for separating and extracting sheets utilizing a vibration and an air flow
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