JP2000218556A - プラスドライバーのビットの製造方法 - Google Patents

プラスドライバーのビットの製造方法

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JP2000218556A
JP2000218556A JP11023202A JP2320299A JP2000218556A JP 2000218556 A JP2000218556 A JP 2000218556A JP 11023202 A JP11023202 A JP 11023202A JP 2320299 A JP2320299 A JP 2320299A JP 2000218556 A JP2000218556 A JP 2000218556A
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Koichi Kaneko
耕一 兼古
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、非常に便利で画期的なプラスドラ
イバーのビット構造を提供することを目的とする。 【解決手段】 ビット杆1の先端部に放射状に突設され
た4枚の刃2を有するプラスドライバーのビット構造で
あって、この4枚の刃2は、ビット杆1のビット軸芯線
Lに対し直交する面Fを境界として先端側は、先端側程
当該ビット軸芯線Lとの距離が小さくなる第一刃2a
に、また、基端側は、先端側程当該ビット軸芯線Lとの
距離が小さくなり且つ前記直交する面Fの外方の一部が
露出先端面2b’に形成された第二刃2bに構成されて
いるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスドライバー
のビット構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら提案される通常の(公知の)プラスドライバーは、ビ
ット杆の先端部に形成される4枚の刃が、規格(例え
ば、JIS規格1番、2番、3番・・・)通りに形成さ
れるビスやネジなどのビット嵌入溝に合致するように設
計されている為、一本のドライバーでは合致するビット
嵌入溝を備えたビスやネジなどしか良好に回動すること
ができず不都合があった。
【0003】例えば小さなビット嵌入溝に寸法の合わな
い大きな刃を備えたビットを嵌入させて回動しようとす
ると、回動させるだけの十分なトルクが得られずビスや
ネジは良好に回動せず、且つ、完全にビットがビット嵌
入溝に嵌入されていない為、ビット嵌入溝が潰れてしま
う場合があり、反対に、大きなビット嵌入溝に寸法の合
わない小さな刃を備えたビットを嵌入させると、刃とビ
ット嵌入溝とが良好に噛み合わない為、ビスやネジは良
好に回動せず、且つ、ビット嵌入溝内を空回りするビッ
トの刃によりビット嵌入溝が潰れてしまう場合がある。
【0004】従って、従来においては、作業者は、頻繁
に使用すると思われる複数本のドライバーを用意し、作
業の都度、ドライバーの刃の大きさがビット嵌入溝に合
うか否かを確かめながらドライバーを使い分けしなけれ
ばならなかった。
【0005】本発明は、上述の問題点を解決するプラス
ドライバーのビット構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0007】ビット杆1の先端部に放射状に突設された
4枚の刃2を有するプラスドライバーのビット構造であ
って、この4枚の刃2は、ビット杆1のビット軸芯線L
に対し直交する面Fを境界として先端側は、先端側程当
該ビット軸芯線Lとの距離が小さくなる第一刃2aに、
また、基端側は、先端側程当該ビット軸芯線Lとの距離
が小さくなり且つ前記直交する面Fの外方の一部が露出
先端面2b’に形成された第二刃2bに構成されている
ことを特徴とするプラスドライバーのビット構造に係る
ものである。
【0008】また、ビット杆1の先端部に放射状に突設
された4枚の刃2を有するプラスドライバーのビット構
造であって、この4枚の刃2は、ビット杆1のビット軸
芯線Lに対し直交する第一面F1を境界として先端側
は、先端側程当該ビット軸芯線Lとの距離が小さくなる
第一刃2aに、また、基端側は、先端側程当該ビット軸
芯線Lとの距離が小さくなり且つ前記直交する第一面F
1の外方の一部が露出先端面2b’に形成された第二刃
2bに構成され、更に、この第二刃2bの基端側には、
該第二刃2bの基端を構成しビット杆1のビット軸芯線
Lに対し直交する第二面F2を境界として先端側程当該
ビット軸芯線Lとの距離が小さくなり且つ前記直交する
第二面F2の外方の一部が露出先端面2c’に形成され
た第三刃2cが連設されていることを特徴とするプラス
ドライバーのビット構造に係るものである。
【0009】また、ビット杆1の先端部に放射状に突設
された4枚の刃2を有するプラスドライバーのビット構
造であって、この4枚の刃2の外縁軌跡が傾斜直線では
なく、先端程ビット杆1のビット軸芯線Lとの距離が小
さくなる傾斜直線X1,X2,X3とビット杆1のビット
軸芯線Lに対して直交する直線Y1,Y2,Y3とが交互
に連設される外縁軌跡に設定されていることを特徴とす
るプラスドライバーのビット構造に係るものである。
【0010】また、請求項3記載のプラスドライバーの
ビット構造において、3本の傾斜直線X1,X2,X
3と、ビット軸芯線Lと直交する3本の直線Y1,Y2
3とが交互に連設される外縁軌跡であることを特徴と
するプラスドライバーのビット構造に係るものである。
【0011】
【発明の作用及び効果】本発明においては、大きさの異
なる第一刃2a及び第二刃2bまたは、第一刃2a,第
二刃2b及び第三刃2cを設けたから、ビスやネジなど
のビット嵌入溝への嵌入深さを可変させるだけで、4枚
の刃2を確実にビット嵌入溝に合致させることができ、
従って、ビスやネジなどをビット嵌入溝を潰すことなく
良好に回動させることができる。
【0012】よって、本発明によれば、一本で複数のビ
スやネジなどを良好に回動することができて極めて機能
性に秀れる従来にない画期的なプラスドライバーのビッ
ト構造となる。
【0013】
【発明の実施の態様】図面は本発明の一実施例を図示し
たものであり、以下に説明する。
【0014】本実施例は、常法に従い、先端をテーパー
形状に切削したビット杆1を用意し、続いて、このビッ
ト杆1のテーパー部を90°づつ回転させカッターによ
り切削して4枚の刃2を形成し、続いて、この4枚の刃
2は、ビット杆1のビット軸芯線Lに対し直交する面F
を境界として先端側は、先端側程当該ビット軸芯線Lと
の距離が小さくなる第一刃に、また、基端側は、先端側
程当該ビット軸芯線Lとの距離が小さくなり且つ前記直
交する面Fの外方の一部が露出先端面に形成された第二
刃・・・をカッターで切削形成し、最後に、ビット先端
面を少し湾曲面にする仕上げ切削加工を施すことにな
る。
【0015】詳細には、本実施例のビット杆1の先端部
に形成される4枚の刃2は、図1に図示したようにビッ
ト杆1のビット軸芯線Lに対し直交する第一面F1を境
界として先端側は、先端側程当該ビット軸芯線Lとの距
離が小さくなる第一刃2aに、また、基端側は、先端側
程当該ビット軸芯線Lとの距離が小さくなり且つ前記直
交する第一面F1の外方の一部が露出先端面2b’に形
成された第二刃2bに構成され、更に、この第二刃2b
の基端側には、該第二刃2bの基端を構成しビット杆1
のビット軸芯線Lに対し直交する第二面F2を境界とし
て先端側程当該ビット軸芯線Lとの距離が小さくなり且
つ前記直交する第二面F2の外方の一部が露出先端面2
c’に形成された第三刃2cが連設されている。
【0016】従って、本実施例に係る4枚の刃2の外縁
軌跡は傾斜直線ではなく、先端程ビット杆1のビット軸
芯線Lとの距離が小さくなる3本の傾斜直線X1,X2
3とビット杆1のビット軸芯線Lに対して直交する3
本の直線Y1,Y2,Y3とが交互に連設される外縁軌跡
に設定されている。
【0017】以上の工程により製造された本実施例に係
るビット杆1は、先端形状が図1に示すごとく4枚の刃
2夫々に段部が三段形成された形状に設定され、各刃2
の寸法は一般的に使用頻度の高い3種類のビスやネジな
どのビット嵌入部に合致する寸法に設定される。即ち、
第一刃2aはJIS規格で言う通称1番の寸法、第二刃
2bはJIS規格で言う通称2番の寸法、第三刃2cは
JIS規格で言う通称3番の寸法に設定されている。
【0018】尚、図1には3種の皿ビス5a,5b,5
cの頭部の一部が図示されており、上記1番の寸法の皿
ビス5aの場合には第一刃2aが該皿ビス5aのビット
嵌入溝と嵌合し、また、上記2番寸法の皿ビス5bの場
合には前記より深く該ビット杆’を嵌入させて少なくと
も第二刃2bを該皿ビス5bのビット嵌入溝と嵌合さ
せ、また、上記3番の寸法の皿ビス5cの場合には前記
より更に深く該ビット杆1を嵌入させて少なくとも第三
刃2cを該皿ビス5cのビット嵌入溝と嵌合させること
になる。
【0019】従って、本実施例に係るビット杆1によれ
ば3種の皿ビス、いずれの場合でも刃が確実にビット嵌
入溝とかみ合うことになる。
【0020】本発明者は、本実施例に係る第一刃2a、
第二刃2b及び第三刃2cにおける各刃を該刃が合致す
るビット嵌入溝に嵌入させ、トルク強度を測定したとこ
ろ、第一刃2aでは40kgf・cm、第二刃2bでは
130kgf・cm、第三刃2cでは210kgf・c
mとなり、いずれもJIS規格が指定するトルク強度
(1番は30kgf・cm、2番は100kgf・c
m、3番は190kgf・cm)を十分にクリアーして
いることを実験により確認している。
【0021】本実施例は上述のように構成したから、一
本で複数の3種類の寸法のビスやネジなどを良好に回動
することができ極めて機能性に秀れ、しかも、4枚の刃
2夫々に3種類のビスやネジなどのビット嵌入溝の寸法
に合致する刃2を自在に備えることができ、例えばある
特定の寸法に限らず、頻繁に使用されるビスやネジなど
の寸法に適宜設定することができるなど非常に便利とな
る。
【0022】尚、本実施例のビット構造は、ビット杆1
の基端部に握柄を備えた通常のプラスドライバーに採用
し得るのは勿論、例えば電動式回動具の先端に脱着され
る六角棒ビットなど、各種のプラスドライバーのビット
構造に適宜採用し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を説明する正面図である。
【図2】本実施例を説明する平面図である。
【符号の説明】
F 面 F1 第一面 F2 第二面 1 ビット杆 2 刃 2a 第一刃 2b 第二刃 2b’ 先端面 2c 第三刃 2c’ 先端面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月11日(2000.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 プラスドライバーのビットの製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスドライバー
のビットの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら提案される通常の(公知の)プラスドライバーは、ビ
ット杆の先端部に形成される4枚の刃が、規格(例え
ば、JIS規格1番、2番、3番・・・)通りに形成さ
れるビスやネジなどのビット嵌入溝に合致するように設
計されている為、一本のドライバーでは合致するビット
嵌入溝を備えたビスやネジなどしか良好に回動すること
ができず不都合があった。
【0003】例えば小さなビット嵌入溝に寸法の合わな
い大きな刃を備えたビットを嵌入させて回動しようとす
ると、回動させるだけの十分なトルクが得られずビスや
ネジは良好に回動せず、且つ、完全にビットがビット嵌
入溝に嵌入されていない為、ビット嵌入溝が潰れてしま
う場合があり、反対に、大きなビット嵌入溝に寸法の合
わない小さな刃を備えたビットを嵌入させると、刃とビ
ット嵌入溝とが良好に噛み合わない為、ビスやネジは良
好に回動せず、且つ、ビット嵌入溝内を空回りするビッ
トの刃によりビット嵌入溝が潰れてしまう場合がある。
【0004】従って、従来においては、作業者は、頻繁
に使用すると思われる複数本のドライバーを用意し、作
業の都度、ドライバーの刃の大きさがビット嵌入溝に合
うか否かを確かめながらドライバーを使い分けしなけれ
ばならなかった。
【0005】本発明は、上述の問題点を解決するプラス
ドライバーのビットの製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0007】ビット杆1の先端部に放射状に突設された
4枚の刃2を有するプラスドライバーのビットの製造方
であって、先端をテーパー形状に切削したビット杆1
を用意し、続いて、このビット杆1のテーパー部を90
°づつ回転させカッターにより切削して4枚の刃2を形
成し、続いて、この4枚の刃2夫々を、ビット杆1のビ
ット軸芯線Lに対し直交する面Fを境界として先端側
は、先端側程当該ビット軸芯線Lとの距離が小さくなる
第一刃2aに、また、基端側は、先端側程当該ビット軸
芯線Lとの距離が小さくなり且つ前記直交する面Fの外
方の一部が露出先端面2b’となる第二刃2bとなるよ
うにカッターにより切削形成することを特徴とするプラ
スドライバーのビットの製造方法に係るものである。
【0008】また、ビット杆1の先端部に放射状に突設
された4枚の刃2を有するプラスドライバーのビット
製造方法であって、先端をテーパー形状に切削したビッ
ト杆1を用意し、続いて、このビット杆1のテーパー部
を90°づつ回転させカッターにより切削して4枚の刃
2を形成し、続いて、この4枚の刃2夫々を、ビット杆
1のビット軸芯線Lに対し直交する第一面F1を境界と
して先端側は、先端側程当該ビット軸芯線Lとの距離が
小さくなる第一刃2aに、また、基端側は、先端側程当
該ビット軸芯線Lとの距離が小さくなり且つ前記直交す
る第一面F1の外方の一部が露出先端面2b’となる第
二刃2bとなるようにカッターにより切削形成し、
に、この第二刃2bの基端側には、該第二刃2bの基端
を構成しビット杆1のビット軸芯線Lに対し直交する第
二面F2を境界として先端側程当該ビット軸芯線Lとの
距離が小さくなり且つ前記直交する第二面F2の外方の
一部が露出先端面2c’となる第三刃2cとなるように
カッターにより切削形成することを特徴とするプラスド
ライバーのビットの製造方法に係るものである。
【0009】また、ビット杆1の先端部に放射状に突設
された4枚の刃2を有するプラスドライバーのビット
製造方法であって、この4枚の刃2夫々を、該4枚の刃
の外縁軌跡が傾斜直線ではなく、先端程ビット杆1の
ビット軸芯線Lとの距離が小さくなる傾斜直線X1
2,X3とビット杆1のビット軸芯線Lに対して直交す
る直線Y1,Y2,Y3とが交互に連設される外縁軌跡
なるようにカッターにより切削形成することを特徴とす
るプラスドライバーのビットの製造方法に係るものであ
る。
【0010】また、請求項3記載のプラスドライバーの
ビットの製造方法において、3本の傾斜直線X1,X2
3と、ビット軸芯線Lと直交する3本の直線Y1
2,Y3とが交互に連設される外縁軌跡であることを特
徴とするプラスドライバーのビットの製造方法に係るも
のである。
【0011】
【発明の作用及び効果】本発明においては、大きさの異
なる第一刃2a及び第二刃2bまたは、第一刃2a,第
二刃2b及び第三刃2cを設けたから、ビスやネジなど
のビット嵌入溝への嵌入深さを可変させるだけで、4枚
の刃2を確実にビット嵌入溝に合致させることができ、
従って、ビスやネジなどをビット嵌入溝を潰すことなく
良好に回動させることができる。
【0012】よって、本発明によれば、一本で複数のビ
スやネジなどを良好に回動することができて極めて機能
性に秀れる従来にない画期的なプラスドライバーのビッ
の製造方法となる。
【0013】
【発明の実施の態様】図面は本発明の一実施例を図示し
たものであり、以下に説明する。
【0014】本実施例は、常法に従い、先端をテーパー
形状に切削したビット杆1を用意し、続いて、このビッ
ト杆1のテーパー部を90°づつ回転させカッターによ
り切削して4枚の刃2を形成し、続いて、この4枚の刃
2は、ビット杆1のビット軸芯線Lに対し直交する面F
を境界として先端側は、先端側程当該ビット軸芯線Lと
の距離が小さくなる第一刃に、また、基端側は、先端側
程当該ビット軸芯線Lとの距離が小さくなり且つ前記直
交する面Fの外方の一部が露出先端面に形成された第二
刃・・・をカッターで切削形成し、最後に、ビット先端
面を少し湾曲面にする仕上げ切削加工を施すことにな
る。
【0015】詳細には、本実施例のビット杆1の先端部
に形成される4枚の刃2は、図1に図示したようにビッ
ト杆1のビット軸芯線Lに対し直交する第一面F1を境
界として先端側は、先端側程当該ビット軸芯線Lとの距
離が小さくなる第一刃2aに、また、基端側は、先端側
程当該ビット軸芯線Lとの距離が小さくなり且つ前記直
交する第一面F1の外方の一部が露出先端面2b’に形
成された第二刃2bに構成され、更に、この第二刃2b
の基端側には、該第二刃2bの基端を構成しビット杆1
のビット軸芯線Lに対し直交する第二面F2を境界とし
て先端側程当該ビット軸芯線Lとの距離が小さくなり且
つ前記直交する第二面F2の外方の一部が露出先端面2
c’に形成された第三刃2cが連設されている。
【0016】従って、本実施例に係る4枚の刃2の外縁
軌跡は傾斜直線ではなく、先端程ビット杆1のビット軸
芯線Lとの距離が小さくなる3本の傾斜直線X1,X2
3とビット杆1のビット軸芯線Lに対して直交する3
本の直線Y1,Y2,Y3とが交互に連設される外縁軌跡
に設定されている。
【0017】以上の工程により製造された本実施例に係
るビット杆1は、先端形状が図1に示すごとく4枚の刃
2夫々に段部が三段形成された形状に設定され、各刃2
の寸法は一般的に使用頻度の高い3種類のビスやネジな
どのビット嵌入部に合致する寸法に設定される。即ち、
第一刃2aはJIS規格で言う通称1番の寸法、第二刃
2bはJIS規格で言う通称2番の寸法、第三刃2cは
JIS規格で言う通称3番の寸法に設定されている。
【0018】尚、図1には3種の皿ビス5a,5b,5
cの頭部の一部が図示されており、上記1番の寸法の皿
ビス5aの場合には第一刃2aが該皿ビス5aのビット
嵌入溝と嵌合し、また、上記2番寸法の皿ビス5bの場
合には前記より深く該ビット杆’を嵌入させて少なくと
も第二刃2bを該皿ビス5bのビット嵌入溝と嵌合さ
せ、また、上記3番の寸法の皿ビス5cの場合には前記
より更に深く該ビット杆1を嵌入させて少なくとも第三
刃2cを該皿ビス5cのビット嵌入溝と嵌合させること
になる。
【0019】従って、本実施例に係るビット杆1によれ
ば3種の皿ビス、いずれの場合でも刃が確実にビット嵌
入溝とかみ合うことになる。
【0020】本発明者は、本実施例に係る第一刃2a、
第二刃2b及び第三刃2cにおける各刃を該刃が合致す
るビット嵌入溝に嵌入させ、トルク強度を測定したとこ
ろ、第一刃2aでは40kgf・cm、第二刃2bでは
130kgf・cm、第三刃2cでは210kgf・c
mとなり、いずれもJIS規格が指定するトルク強度
(1番は30kgf・cm、2番は100kgf・c
m、3番は190kgf・cm)を十分にクリアーして
いることを実験により確認している。
【0021】本実施例は上述のように構成したから、一
本で複数の3種類の寸法のビスやネジなどを良好に回動
することができ極めて機能性に秀れ、しかも、4枚の刃
2夫々に3種類のビスやネジなどのビット嵌入溝の寸法
に合致する刃2を自在に備えることができ、例えばある
特定の寸法に限らず、頻繁に使用されるビスやネジなど
の寸法に適宜設定することができるなど非常に便利とな
る。
【0022】尚、本実施例のビット構造は、ビット杆1
の基端部に握柄を備えた通常のプラスドライバーに採用
し得るのは勿論、例えば電動式回動具の先端に脱着され
る六角棒ビットなど、各種のプラスドライバーのビット
構造に適宜採用し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を説明する正面図である。
【図2】本実施例を説明する平面図である。
【符号の説明】 F 面 F1 第一面 F2 第二面 1 ビット杆 2 刃 2a 第一刃 2b 第二刃 2b’ 先端面 2c 第三刃 2c’ 先端面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット杆の先端部に放射状に突設された
    4枚の刃を有するプラスドライバーのビット構造であっ
    て、この4枚の刃は、ビット杆のビット軸芯線に対し直
    交する面を境界として先端側は、先端側程当該ビット軸
    芯線との距離が小さくなる第一刃に、また、基端側は、
    先端側程当該ビット軸芯線との距離が小さくなり且つ前
    記直交する面の外方の一部が露出先端面に形成された第
    二刃に構成されていることを特徴とするプラスドライバ
    ーのビット構造。
  2. 【請求項2】 ビット杆の先端部に放射状に突設された
    4枚の刃を有するプラスドライバーのビット構造であっ
    て、この4枚の刃は、ビット杆のビット軸芯線に対し直
    交する第一面を境界として先端側は、先端側程当該ビッ
    ト軸芯線との距離が小さくなる第一刃に、また、基端側
    は、先端側程当該ビット軸芯線との距離が小さくなり且
    つ前記直交する第一面の外方の一部が露出先端面に形成
    された第二刃に構成され、更に、この第二刃の基端側に
    は、該第二刃の基端を構成しビット杆のビット軸芯線に
    対し直交する第二面を境界として先端側程当該ビット軸
    芯線との距離が小さくなり且つ前記直交する第二面の外
    方の一部が露出先端面に形成された第三刃が連設されて
    いることを特徴とするプラスドライバーのビット構造。
  3. 【請求項3】 ビット杆の先端部に放射状に突設された
    4枚の刃を有するプラスドライバーのビット構造であっ
    て、この4枚の刃の外縁軌跡が傾斜直線ではなく、先端
    程ビット杆のビット軸芯線との距離が小さくなる傾斜直
    線とビット杆のビット軸芯線に対して直交する直線とが
    交互に連設される外縁軌跡に設定されていることを特徴
    とするプラスドライバーのビット構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のプラスドライバーのビッ
    ト構造において、3本の傾斜直線と、ビット軸芯線と直
    交する3本の直線とが交互に連設される外縁軌跡である
    ことを特徴とするプラスドライバーのビット構造。
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