JP2000218380A - 電縫鋼管製造用溶接装置 - Google Patents

電縫鋼管製造用溶接装置

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JP2000218380A
JP2000218380A JP11021360A JP2136099A JP2000218380A JP 2000218380 A JP2000218380 A JP 2000218380A JP 11021360 A JP11021360 A JP 11021360A JP 2136099 A JP2136099 A JP 2136099A JP 2000218380 A JP2000218380 A JP 2000218380A
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Kingo Sawada
欣吾 澤田
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、インバータ素子に半導体を用いて
も、保護回路の作動頻度が低い電縫鋼管製造用溶接装置
を提供することを目的としている。 【解決手段】円筒状に成形した鋼板の対向する両端部分
に押し付け手段で接触させるコンタクト・チップと、該
コンタンクト・チップを介して高周波電流を両端部分に
供給し、該両端部分を高温に加熱する電流型半導体イン
バータを有する高周波電源とを備えた電縫鋼管製造用溶
接装置において、前記コンタクト・チップを複数対設け
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電縫鋼管製造用溶
接装置に係わり、詳しくは、円筒状に成形した鋼板の対
向する端部を、接触式電極(チップ)を介して高周波電
流で高温に加熱する溶接装置の改造に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管を製造する技術の1つに、図3に示
すように、鋼板1を円筒状に成形し、その突き合わさっ
た端部2を融点以上の温度に加熱してからスクイズ・ロ
ール3と称する加圧手段で押し、一体化するものがあ
る。この技術で製造された鋼管は、電縫鋼管と称され、
比較的品質に優れているので、ガス管等に多用されてい
る。なお、上記の加熱は、高周波電流で行われるが、該
高周波電流の鋼板1への供給を、非接触方式の誘導コイ
ルを用いる場合と、接触方式のコンタクト・チップ4を
用いる場合とがある。
【0003】この接触方式を用いる場合、従来は、コン
タクト・チップ4として、サイズが10〜20mm角
で、CuW等からなる金属チップを用い、100〜40
0kHzの高周波電流を生じさせるように、真空管をイ
ンバータ素子として有する高周波電源5が用いられてい
た。ところが、最近は、半導体技術の進歩により、イン
バータ素子にMOS−FET(Metal Oxide Semicond
uctor −Field EffectTransistorの略、酸化金属半導
体電界効果トランジスタ)等を用いた高周波電源5を電
縫鋼管製造用溶接装置に適用する試みもある。真空管よ
りも効率、寿命の点で優れているからである。
【0004】図2に、MOS−FETを電流型インバー
タとして使用した高周波電源の一例を示す。それは、商
用周波数(50〜60Hz)の交流を整流する整流部1
1、直流電流を平滑する直流リアクトル12、インバー
タ部13及び高周波の共振回路14からなる。その整流
部11には、直流電力を制御するコンバータ制御回路、
インバータ部13には、負荷共振周波数に合わせてスイ
ッチングするインバータ制御回路が備えられている。M
OS−FETを高周波電源の素子として使用する場合、
該MOS−FET自体の耐電圧、耐電流が真空管を使用
した場合に比べて非常に小さいので、素子の破壊防止の
ために様々な保護回路が上記制御回路に組み込まれる。
この電流型インバータの例では、インバータ制御回路に
高周波出力電圧−高周波電流(スイッチング信号)間位
相差の過大検出、高周波出力電圧の上昇検出、周波数過
大検出、周波数過小検出等の機能、コンバータ制御回路
に入力過電流検出、出力過電圧検出等の機能を有する保
護回路が組み込まれている。ところが、溶接作業中にこ
れらの保護回路が働き、高周波電源装置が頻繁に停止し
てしまうという問題が発生した。これは、該電源装置保
護のためには良くても、溶接作業が断続的になり、稼働
率が低下するばかりでなく、大幅な製品歩留の低下をも
たらす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑み、インバータ素子に半導体を用いても、保護回路
の作動頻度が低い電縫鋼管製造用溶接装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため、保護回路が動作する原因を検討し、コンタ
クト・チップと鋼板との間でアークが発生した時に、高
周波電圧−電流間の位相差が瞬間的に過大になることに
起因すると結論した。そして、その対策の発見に鋭意努
力し、その成果を本発明に具現化した。
【0007】すなわち、本発明は、円筒状に成形した鋼
板の対向する両端部分に押し付け手段で接触させるコン
タクト・チップと、該コンタンクト・チップを介して高
周波電流を両端部分に供給し、該両端部分を高温に加熱
する電流型半導体インバータを有する高周波電源とを備
えた電縫鋼管製造用溶接装置において、前記コンタクト
・チップを複数対設けたことを特徴とする電縫鋼管製造
用溶接装置である。
【0008】また、本発明は、前記押し付け手段を、エ
ア・シリンダとしてなることを特徴とする電縫鋼管製造
用溶接装置でもある。
【0009】本発明によれば、使用中にコンタクト・チ
ップの周辺でアークが発生しなくなるので、インバータ
素子に半導体を用いても、保護回路の作動頻度が著しく
低下する。その結果、半導体を用いた溶接装置の稼働率
低下が抑えられ、大幅な製品歩留の低下も解消された。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をなすに至った経緯
もまじえ、その実施の形態を説明する。
【0011】まず、発明者は、インバータ素子6が半導
体からなる前記図2に示した電気回路を有する溶接装置
で、円筒状に成形した鋼板1の端部2を加熱する試験を
行なった。しかし、該装置は、頻繁にトリップして停止
し、円滑な加熱ができなかった。引き続き、トリップの
タイミングを調査したところ、コンタクト・チップ4と
鋼板1の端部2との接触部で発生するアークとの関係が
原因のように感じた。さらに、アークの発生を調べたと
ころ、鋼板端部2の表面が波打っていて凹凸があり、そ
のため、コンタクト・チップ4が鋼板面より浮き上がる
ことがあった。そして、この浮き上がりが大きい場合
に、電気回路が瞬間的に開放状態になり、また、この瞬
間的な回路開放があると、電流継続のためにアークが発
生すると考えた。
【0012】そこで、発明者は、このコンタクト・チッ
プ4の接触を改善することを種々検討した。そして、図
1に示すよう、前記試験した溶接装置(図2参照)の回
路に、電気的に並列接続した2個以上のコンタクト・チ
ップ4を配置するようにした。その結果、2つのコンタ
クト・チップ4が同時に浮き上がることはほとんどない
ので、コンタクト・チップ4の浮き上がりによる瞬間的
な回路の開放が防げるようになった。つまり、図1に示
すコンバータ制御回路、インバータ制御回路に組み込ま
れている前記保護回路7が作動しないようになった。
【0013】なお、複数対のコンタクト・チップ4を配
置する技術は、特開平5−38588号公報に、コンタ
クト・チップ4による疵の防止を目的とする技術がある
が、当時はMOS−FETを用いた高周波インバータは
開発されておらず、高周波電源(100kHz以上)は
真空管で形成されており、その技術は、本発明と目的、
効果において異なるものである。
【0014】さらに、発明者は、従来、バネで鋼板1の
面を押すコンタクト・チップ4の接触よりも、優れた手
段を鋭意検討した。そして、加圧力の変化に敏感に応答
するエア・シリンダ8の利用を着想し、図4に示す形態
で試用した。それは、図1の共振回路14に電気的に接
続される押えブロック15と、該ブロック内を昇降自在
にした複数な棒体16とからなり、該棒体16の先端に
コンタクト・チップ4を貼り付けたものである。これに
よれば、従来のバネ方式よりも押し付けが確実であった
ので、鋼板1の端部2との非接触頻度が低減し、アーク
の発生も減少する。そのため、かかる加圧手段を有する
溶接装置も本発明に加えた。
【0015】以上の説明では、高周波電源用インバータ
として電流型インバータを採用した例を示したが、MO
S−FETを用いた電圧型インバータも考えられ、そこ
にも同様の保護回路が必要である。従って、そのような
電圧型インバータに対しても、本発明は有効である。
【0016】
【実施例】板厚12mmの鋼板1を、外径26インチの
円筒状に成形し、長さ300mの電縫鋼管を製造した。
その際、円筒状に成形した多数本の鋼板1の端部2を、
本発明に係るコンタクト・チップ4を複数対設けた溶接
装置と、1対のみ設けた装置とで溶接した。その結果、
本発明に係る溶接装置では、ほとんどアークの発生は起
きず、溶接装置の運転が停止されることはなかった。そ
れに対して、1対のコンタクト・チップ4の場合には、
溶接装置の停止が頻繁に起こり、円滑な溶接ができなか
った。それらの操業成績を、表1に比較して示す。
【0017】表1の操業成績は、従来の真空管方式の電
源を用いた場合と遜色なく、本発明に係る溶接装置が、
電縫鋼管の製造に有効であることを示している。なお、
この場合、コンタクト・チップ4には、前記したエア・
シリンダ8で抑えたものを使用したが(図4参照)、従
来のバネによる場合より、一層成績が良いことも明らか
になった。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、使用
中にコンタクト・チップの周辺でアークが発生しなくな
り、インバータ素子に半導体を用いても、保護回路の作
動頻度が著しく低下した。その結果、半導体を用いた溶
接装置の稼働率低下が抑えられ、大幅な製品歩留の低下
も解消された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶接装置の電気回路を示す図であ
る。
【図2】試験で用いた溶接装置の電気回路を示す図であ
る。
【図3】一般的な電縫鋼管の製造方法を説明する斜視図
である。
【図4】本発明に係るコンタクト・チップの押え手段を
示す図であり、(a)は縦断面、(b)は(a)のA−
A矢視、(c)は(a)のB−B矢視である。
【符号の説明】
1 鋼板 2 端部 3 スクイズ・ロール 4 コンタクト・チップ 5 高周波電源 6 インバータ素子 8 エア・シリンダ 9 支持部材 10 商用周波数電源へ 11 整流部 12 直流リアクトル 13 インバータ部 14 共振回路 15 押えブロック 16 棒体 17 バネ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に成形した鋼板の対向する両端部
    分に押し付け手段で接触させるコンタクト・チップと、
    該コンタンクト・チップを介して高周波電流を両端部分
    に供給し、該両端部分を高温に加熱する電流型半導体イ
    ンバータを有する高周波電源とを備えた電縫鋼管製造用
    溶接装置において、 前記コンタクト・チップを複数対設けたことを特徴とす
    る電縫鋼管製造用溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記押し付け手段を、エア・シリンダと
    してなることを特徴とする請求項1記載の電縫鋼管製造
    用溶接装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006341286A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Fuji Electric Systems Co Ltd コンタクト式電縫管溶接電源装置
JP2007326128A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Fuji Electric Systems Co Ltd 電縫管溶接電源装置及びその再起動制御方法
JP2008125334A (ja) * 2006-11-16 2008-05-29 Fuji Electric Systems Co Ltd 電縫管溶接電源の負荷短絡検知方法および装置
JP2021037520A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 日本製鉄株式会社 電縫管溶接装置及び電縫管溶接方法

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JP7260785B2 (ja) 2019-09-02 2023-04-19 日本製鉄株式会社 電縫管溶接装置及び電縫管溶接方法

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