JP2000217612A - テープ付き係脱具 - Google Patents
テープ付き係脱具Info
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Abstract
係脱操作を確実に且つ正確に行うことができ、しかもテ
ープ上への合成樹脂製係脱具の円滑な連続成形と被着物
に対する円滑な縫着性能とを兼ね備えた経編テープを使
用したテープ付きの合成樹脂性係脱具を提供する。 【解決手段】テープ付き係脱具のテープが、幅方向の左
右端縁部に配される1以上のウェール(W1 〜W4;W19〜W
22)により形成される被着物取付領域(A) と、その幅方
向中央部の複数のウェール(W5 〜W18)により形成される
係脱具成形領域(B) とからなる経編組織から構成され、
例えば前記経編テープ(T) の全体を二目編糸(13)と緯挿
入糸(14)との交絡による編み組織から編成し、上記取付
領域(A) には更に鎖編糸(11)を編み込んで、前記取付領
域(A) の経方向への伸縮性を抑制すると共に寸法形態的
に安定させ、前記係脱具取付領域(B) では経方向に所要
の伸縮性を付与すると共に寸法形態的にある程度の安定
した編み構造としている。
Description
通して熱可塑性合成樹脂材料からなる雄雌のスナップフ
ァスナーなどの係脱具を一体成形により固着したテープ
付き係脱具に関し、詳しくは、前記テープが柔軟性とあ
る程度の伸縮性及び形態安定性とを具備する編成テープ
からなり、係脱具の成形時における寸法安定性が確保さ
れ、しかも被着物に対する安定した縫着が可能であり、
且つ被着物の伸縮性にもよく追随することができるテー
プ付き係脱具に関する。
成形と同時にテープと一体に取り付けたテープ付き係脱
具類に使用されるテープの多くは非伸縮性の経糸及び緯
糸により織成された織物である。これは、スナップファ
スナーや鳩目などの係脱具類をテープ上に成形するとき
及び各種の衣料や袋物類、カーテンなどの被着物に対し
て縫着するとき、テープ形態の安定性が確保されるため
である。従って、一般的なテープ付き係脱具は必然的に
伸縮性に乏しい。
例えば米国特許第2,821,764号明細書に開示さ
れている。その製造方法によれば、テープと鳩目との結
合力を優れたものにするために、釦取付兼紐挿通用の孔
を構成する取付孔の周辺に更に複数の小孔を穿ち、テー
プの表裏面に前記取付孔を介して一体成形される鳩目本
体を、更に前記小孔を通じて成形される脚部により強固
に固着するものである。更に、同明細書の記載によれ
ば、成形にあたりテープの前記取付孔周縁部が大きく波
打ち、或いは表裏方向の偏りが発生することを防止する
ため、可動型及び固定型に形成された鳩目成形用のキャ
ビテイの内部にあって、前記テープの取付孔周縁部が挿
入される部位に、各キャビティの内面から相対して突出
する複数のピン部材を設け、該ピン部材によりテープの
前記取付孔周縁を挟持し、その状態で溶融樹脂材料を射
出してテープの前記取付孔周片に鳩目を成形一体化して
いる。かかる波打ちなどの防止構造は雄及び雌のテープ
付きスナップファスナーの製造方法にも適用され、例え
ば特開昭62−155805号公報にも開示されてい
る。
報や特開平10−33211号公報などによれば、前記
テープを織物又は編物から構成し、少なくともその幅方
向中央部のファスナー成形部を粗に織編成して、同中央
部にスナップファスナーを成形一体化している。この場
合には、上記米国特許のようにファスナー取付部に係脱
具の取付孔を形成することなく、溶融樹脂材料をテープ
の粗に織編成された糸条間の間隙を通過させることによ
り、テープの表裏にスナップファスナーを一体に成形す
る。
たテープ付き係脱具に代わる前述のようなテープ付き合
成樹脂係脱具は、生産性に優れていることに加えて感触
にも優れるため、アウターウエアや各種のバッグ類など
の係着具として適用されるに止まらず、例えば人肌に直
接接触するファンデーション、インナーウエア、乳幼児
用衣料、医療用衣服などにも多用されるようになってき
ている。一方、近年、多様なファッションに対応し得る
各種の衣料用素材が開発され、例えば伸縮性を備えたア
ウターウエア、或いは柔軟で適度な伸縮性を有する衣料
素材を使った各種衣料やメリヤス衣料などが使われてい
る。
に直接接触する衣料や、前述のような独特の衣料素材を
使った衣料に適用される前記テープ付き合成樹脂係脱具
のテープにも、上記織物テープが使われている。この織
物テープの場合、前記柔軟で伸縮性に富む衣料と馴染み
にくいため、衣料とテープ付き係脱具との間で独自に動
きやすく、係脱具の係脱にあたって指先による雄及び雌
の係脱具同士を合わせにくく、或いは指先による係脱操
作力が各係脱具に円滑に伝わりにくく、その係脱に手間
のかかる場合が多い。
性に富む薄手でしなやかな織物テープを使用したとして
も、相変わらず伸縮性に乏しく、これらの織物テープを
伸縮性衣料や衣料の曲線部に縫着する場合に、伸縮性衣
料であればその伸縮性に追随できず、また曲線部への縫
着であればテープに皺が寄ったり、縫着部の曲線が崩れ
てしまうといった不具合が生じる。
プ付き係着具のテープ素材として、例えば登録実用新案
第3040449号公報によれば経緯糸を所望の角度を
もって斜めに切断して得られるバイヤス織物を使用する
ことが提案されている。ただし、バイヤス織物はその切
断端縁において構成糸条のほつれが起こりやすいため、
同登録考案によればテープの幅方向の両端縁部を中央側
に折り返して、その対向縁間に合成樹脂製スナップファ
スナーを一体成形している。
56−16311号公報や特開平10−33211号公
報には、前記テープ素材として編成テープを使用するこ
とが記載はされているが、編み組織や使用糸条の繊度等
に関する具体的なテープ構造が示されていない。また、
上記登録実用新案第3040449号公報に開示された
バイヤス織物テープを使ったテープ付き合成樹脂係着具
にあっても、そのテープ付き合成樹脂係着具の製造方
法、特にその係着具の成形方法に関して、具体的な方法
は開示されていない。
具にあって、そのテープ素材として伸縮性テープ、例え
ば編み構造に基づく伸縮性を利用する編物テープ、或い
は構成糸条(経糸)として伸縮糸を使った織物テープを
採用しようとする試みが多くなされているが、この場
合、後述するようなテープ上に合成樹脂係着具を一体成
形するときに発生する様々な課題が克服されていないた
め、未だ実用化には達していないのが現状である。ま
た、仮に編物テープを使用するとしても、織物と同程度
の形態安定性を確保することができず、この形態の安定
性を確保するには編物組織の上で、或いはコーティング
等により、伸縮性を完全に押さえる必要がある。しかし
ながら、このように伸縮性が完全に押さえられると、編
物のもつ本来の柔軟性や伸縮性が生かされず、上述の要
求には応えられない。
具を製造するには、既述したようにテープの挿入通路を
有すると共に、対面部分に係脱具の成形用キャビティが
形成された上下金型のテープ挿入通路にテープを挿通
し、前記キャビティ内に成形材料である熱可塑性合成樹
脂を溶融状態で射出し、テープの表裏面に係脱具を一体
成形する。この係脱具をテープの表裏面に成形するた
め、テープの表裏面を挟んで配された上下金型の前記キ
ャビティ内に前記溶融樹脂を導入するには、上述のよう
にテープの幅方向中央部に係着具取付孔を形成しておく
ことが一般的であり、或いはテープの織編み組織を粗に
して織編成している。
れる一本の長尺テープ上に溶融樹脂材料を所望のピッチ
をもって順次射出することにより成形一体化される。そ
して、仕上がり製品としての雄雌一対のテープ付き合成
樹脂係着具における各テープ上の雄及び雌係着具の取付
位置は正確に対応して成形される必要がある。つまり、
テープ上に成形される複数の係着具間のピッチに狂いが
あってはならない。
物にあっては、その構造からある程度の伸縮性を得るこ
とは容易であるが、同時に相反する機能である形態の安
定性を求めることは極めて難しい。そのため、編物テー
プの表裏面に正確なピッチを刻んで複数の係着具を連続
的に成形しようとするには、テープ張力、移送速度など
に対する高精度な制御の他に、精密な位置決め精度が要
求される。しかし、これらの要求を満足させるためには
可撓性材料に対する高精度な制御技術と設備とが必要で
あり、例えば技術的には可能であっても、経済的には到
底対応し切れない。
たものであり、その具体的な目的は、この種のテープ付
き係脱具にあって、経編み組織からなる寸法形態の安定
性とある程度の伸縮性とを保有する経編テープを使い、
伸縮性を有する被着物にあっても係脱具の係脱操作が確
実になし得ると共に、従来の製造設備を使い、複数の係
着具を高精度なピッチをもって前記テープ上に連続的に
一体成形したテープ付き合成樹脂製の係脱具を提供する
ことにある。
は、本件請求項1〜5に記載され、以下に述べる構成を
備えたテープ付き係脱具によって達成される。
材料からなるスナップファスナーなどの係脱具を、テー
プ類の表裏面に一体成形して得られるテープ付き係脱具
であって、前記テープ類は幅方向に複数のウェールを配
した経編組織から構成され、その幅方向の左右端縁部に
配される1以上のウェールにより形成される領域が被着
物に対する取付領域であり、その幅方向中央部の複数の
ウェールにより形成される領域が係脱具成形領域であっ
て、前記取付領域が経方向に伸縮が抑制され、且つ寸法
形態的に安定した編み構造を有し、前記係脱具取付領域
が経方向に所要の伸縮性を有すると共にある程度の寸法
形態的に安定する編み構造を有してなることを特徴とす
るテープ付き係脱具にある。
する取付領域が経方向に伸縮性を有しない前述の編み構
造からなる経編テープを使用するため、同経編テープの
長さ方向に所定のピッチをもって連続的に係脱具を成形
一体化するにあたっても、同経編テープの間欠的な移送
位置決めに格別の不具合が生じず、従来の織物テープに
使用している一般的なテープ移送装置を適用しても、高
精度な位置決め移送が可能となる。
ープ付き係脱具を衣料などの開閉部に沿って縫着により
取り付ける場合にも、その縫着線が前記取付領域内であ
るため、テープの伸縮による縫着時の不具合が生ぜず、
美麗な縫着が可能となる。一方、前記経編テープの幅方
向中央部の係脱具成形領域にあっては、経編み組織がも
つ経方向の元来の伸縮性を残しているため、前記縫着線
間ではあっても衣料などの被着物の伸縮にもよく馴染
み、係脱具同士の係脱操作に際して指先による雄及び雌
の係脱具同士を合わせやすくすると共に、指先の力を確
実に係脱具に伝えやすくなり、係脱操作が円滑に行える
ようになる。
更に具体化したものであり、前記経編テープの全体が二
目編糸と緯挿入糸との交絡による編み組織から編成さ
れ、上記取付領域には更に鎖編糸が編み込まれている。
一般に、経編み組織にあってシンカーループが延びてい
る方向には伸縮性が抑えられる。二目編みは経及び緯の
両方向にシンカーループが延びているが、経方向にジグ
ザグ状に編目が形成されるため緯方向の伸縮性は大きく
抑制されるが、経方向にはある程度の伸縮性が確保でき
る。また、緯糸を左右に大きく振るようにして挿入され
る緯挿入糸は、経方向の伸縮性は殆ど抑制されず、緯方
向には寸法形態を安定化させる。一方、鎖編糸はシンカ
ーループが経方向に延びるだけであるため、経編み組織
の中では経方向の伸縮性を最も抑える組織となる。
って外側ウエールの鎖編糸として、他の編糸よりも太い
編糸を使っている。このことは、前記取付領域の最も外
側部分の編目を緻密化すると共に経方向の伸縮性を更に
抑制して、その部分での経及び緯の両方向における寸法
の形態を安定性を確保している。
取付領域及び係脱具成形領域の両領域の全てに同じ編み
組織が使われており、テープの全てのウエールにわた
り、二目編糸と緯挿入糸との交絡により編成され、その
最も外側のウエールに配される二目編糸には他の編糸よ
りも太い編糸が使われている。すなわち、外側の2ウエ
ール以外の取付領域にも係脱具成形領域と同様に経方向
の伸縮性を残して、外側の前記2ウエールを他の編み組
織と同じ組織によって編成しているものの、その部分に
使われる二目編糸には他の編糸よりも太い編糸を使い、
編目を緻密化して経方向の伸縮性を抑制している。かか
る構成により、上述の作用効果が期待できる。
いずれかに記載の構成にあって、前記取付領域には、更
に緯挿入糸が2ウエールに跨がって経方向にジグザグ状
に挿入されている。このように、前記取付領域に緯挿入
糸を更に加えることにより、同取付領域における緯方向
の効果的に伸縮性を抑え、経方向と共に緯方向の寸法安
定性をも確保している。
図示実施例に基づいて具体的に説明する。図1は本発明
のテープ付き係脱具に適用される代表的な経編み構造を
有するテープの編み組織図であり、図2は同経編みテー
プの各編み糸ごとの編み組織を示している。
経編テープ10は、その全幅がW1〜W22の22ウエー
ルから形成された細幅経編テープである。この経編テー
プ1の幅方向の左右両側の4ウエールW1 〜W4 及びW
19〜W22は、長手方向の伸縮を抑制し寸法形態的にも安
定した編組織から形成され、被着物に対する取付領域A
を構成している。一方、この取付領域A以外のテープ幅
中央部の経編部分は長さ方向に適度な伸縮性を有すると
共に寸法形態的にもある程度の安定性を備えた編み組織
により編成される係脱具の成形領域Bを構成している。
2に示すように上記取付領域Aを構成する経編テープ1
の幅方向の左右両側の4ウエールW1 〜W4 及びW19〜
W22にわたり編成される1−0/0−1の鎖編糸11
と、同じく前記取付領域に編成される0−0/2−2の
緯挿入糸12と、経編テープ10の全幅にわたって編成
される0−2/2−0の二目編糸13と、同じく経編テ
ープ10の全幅にわたって編成される0−0/4−4の
緯挿入糸14の4種類の編糸により編成される。
ては、前記4種類の編糸11〜14の全てが編み込ま
れ、係着具が成形される前記係着具成形領域Bには二目
編糸13と0−0/4−4の緯挿入糸14が編み込まれ
ることになる。また、本実施例にあっては、特に経編テ
ープ10の最外側に配される鎖編糸11′には他の編糸
よりも太い繊度の糸条が使われている。例えば、他の編
糸が100dのマルチフィラメントからなる単糸が使わ
れるとき、経編テープTの最外側に配される鎖編糸1
1′には200dのマルチフィラメントの単糸、或いは
100dの単糸を2本揃えた双糸を使う。勿論、これら
の繊度に限定されるものではなく、被着物との関係で多
様な繊度の糸条を使うことができる。
0/4−4の編み組織を中心に説明するが、その他の例
えば0−0/3−3や0−0/5−5の編み組織により
緯挿入が成される場合もあり、図示組織に限定されるも
のではない。
とく編み組織に基づいて経編テープ10に経方向の伸縮
性と形態安定性とを確保している。一般に、経編み組織
にあってシンカーループが延びる方向には伸縮性が少な
い。従って、上記経編み組織にあっては、上記経編テー
プTの幅方向の両側縁部に配される被着物取付領域Aの
鎖編糸11はシンカーループがウエールに沿って経方向
に延びているため、その編み組織から最も経方向の伸縮
が抑えられる。一方、経編テープTの全幅にわたり編成
される0−2/2−0の二目編糸13は、シンカールー
プが隣り合う2ウエールと2コースにわたって経緯両方
向にジグザグ状に延びて形成されるため、経緯のシンカ
ーが互いに経緯両方向の伸縮性をある程度抑制して編地
に織物風の風合いを与えるが、それでも織物に較べれば
経方向に相変わらず伸縮性を有している。
0/2−2の上記緯挿入糸12は2ウエールにわたって
1コースごとにジグザグ状に配されるため、経方向に較
べると緯方向の伸縮性が抑制され、更には経編テープT
の全幅にわたり配される0−0/4−4の緯挿入糸14
が編み込まれているため、上記鎖編糸11及び二目編糸
13が相まって、同取付領域Aは経緯両方向の伸縮性が
十分に抑えられ、しかも寸法形態的にも極めて安定した
ものとなる。更に、本実施例にあっては、同取付領域A
の最も外側に配されるウエールW1 ,W22に配される
鎖編糸11に他の構成編糸よりも太いものを使用してい
るため、更に経方向の寸法安定性を高めている。
上記係脱具の成形領域Bは、0−2/2−0の二目編糸
13及び0−0/4−4の緯挿入糸14により編成され
ているに過ぎないため、緯方向の伸縮性が抑えられる一
方で、経方向の伸縮性は二目編糸13のもつ伸縮性が生
かされ、上記取付領域Aと比較すると経方向の伸縮性は
格段に大きなものとなる。しかも、前記0−0/4−4
の緯挿入糸14により緯方向の伸縮性が十分に抑えら
れ、全体としては経緯糸が走る織物風の風合いを呈し、
寸法形態的にもある程度の安定性が得られる。
プTは、全体としてその幅方向の左右両側縁部の被着物
取付領域Aでは経緯方向ともに伸縮性を大幅に抑制され
ると共に寸法安定性に優れたものとなり、その中央部で
ある係脱具成形領域Bにあっては経編地としての柔軟性
と、ある程度の経方向における伸縮性及び形態安定性と
が保持される。
係脱具を製造する場合、例えば本出願人が先に提案した
テープ付きファスナー類の製造方法(特願平10−13
8722号)が適用できる。勿論、その製造方法として
は、既述した米国特許第2,821,764号明細書や
特開昭62−155805号公報に開示された方法を適
用することも可能であり、更には他のテープ付き係脱具
の連続的な製造方法を適用することができる。
方法は、例えば長尺のテープを間欠的に供給しながら、
パンチなどにより同テープ上に所定のピッチをもって係
脱具取付孔を形成したのち、順次係脱具成形部に挿入さ
れ、同係脱具成形部にて前記係脱具取付孔を内側から抱
持するようにして、同係脱具取付孔の周辺部を含むテー
プの表裏面に合成樹脂製の係脱具を一体成形する。
された特願平10−138722号に係る製造方法によ
って製造されるテープ付きスナップファスナーの構成例
を示している。この実施例におけるテープ付きスナップ
ファスナーの雄スナップファスナー20は、同図からも
理解できるように、リング状基材21と雄係脱部材22
の2部材により構成されている。前記雄係脱部材22
は、前記基材21の開口部21aに嵌着するようにして
成形一体化される基部22aと、同基部22aから起立
する柱部22bと、同柱部22bの先端に形成された係
脱頭部22cとからなる。また、図示例にあっては、前
記リング状基材21はその内周面に前記雄スナップファ
スナー20に係脱する係脱面を有する雌スナップファス
ナー25として使用できる構造をされている。
がその外周で接続された全体に花型形態を呈しており、
中央部に前記開口部21aを有し、その肉厚方向の中間
において、前記テープTの取付孔3が前記開口部21a
の周縁部近傍まで延びており、同テープTを前記取付孔
3を中心として抱持状態で一体的に固着されている。ま
た、本実施例にあっても上記米国特許発明と同様に、基
材21の前記弧状領域の略中央表裏面には、その表裏方
向に延びて前記キャビティ内に突設された挟持ピンによ
り成形される都合4個の成形孔21bが、その中間をテ
ープTが横切った状態で形成されている。
に一体成形するときの成形金型の一例を示している。こ
の例では、前記金型は上下に可動の第1金型(可動型)
100と第1金型100と相対して設置される第2金型
(固定型)150とからなり、前記第1金型100は更
に相対的に上下に可動な三枚のプレート101〜103
が積層されて構成されている。上部のプレート101は
基枠に対して図示せぬ昇降手段(流体圧シリンダー等)
により上下に可動に設けられた可動側取付板であり、前
記中間のプレート102及び下部のプレート103も、
同様にそれぞれが前記可動側取付板101である上部プ
レートに対して独立して上下に移動する。一方、第2金
型150は機台に固設された一枚の独立したプレートか
ら構成される。
4aを形成するスプルーブッシュ104の略上半分が常
法に従って密嵌固定されており、同スプルーブッシュ1
04の略下半分は中間プレートであるストリッパプレー
ト102の嵌合孔に摺動自在に嵌合されている。前記下
部プレート103には、前記スプルー104aに連通す
るランナー103aがテープTの移動方向に直交して形
成されており、同ランナー103aの一端には垂直下方
に延びるサブランナー103bが形成されている。な
お、前記可動側取付板101及びストリッパプレート1
02の前記サブランナー103bの延設線上にはランナ
ーロックピン108が取り付けられている。前記サブラ
ンナー103bの下端には、樹脂貯留部105を介して
水平に直線的に延びるゲート106が第2金型である固
定型150のパーティング面151に形成されている。
5でもある基材21の成形用キャビティ107に連結し
ている。図示例にあっては、同成形用キャビティ107
はパーティング面を挟んで前記下部プレート103及び
第2金型である固定型150にわたって形成されてお
り、前記樹脂貯留部105も前記固定型150にわたっ
て形成されている。また、固定型150の前記キャビテ
ィ107の周辺にはテープTの移動方向(図5の紙面に
垂直な方向)に延びるテープ挿通路152が形成されて
いる。
に示すように中央に形成された樹脂貯留部105を含む
前記ゲート106が形成され、中央が略円形の中実部を
なす花型形態をもつ成形空間からなり、その基材成形用
キャビティ107のリング状空間の内部には90°の位
相差をもって上下から内部に向けて突設された4組のテ
ープ支持部材であるピン107aが配されている。各組
の上下ピン107aの間隙はテープTを挟持するに十分
な寸法に設定されている。また、本実施例にあっては前
記固定型150の前記ゲート106と向き合うピン10
7aの軸線に沿ってエジェクトピン153の挿入孔が貫
通して形成されており、同エジャクトピン153が前記
ピン107a内を図示せぬエジェクトピン昇降手段によ
り上下に摺動可能とされている。なお、図5及び図6に
おいてテープTを幅方向の厚さを同一厚さとして記載し
ているが、実際には図4に示すように中央部の係脱具成
形領域Bが薄く、左右端縁の取付領域Aが厚くなってい
る。
型を有する成形装置によって基材付きテープの製造手順
を説明すると、先ず既述したように長尺のテープTが図
示せぬパンチ部に所定のピッチごとに位置決めされなが
ら間欠的に送り込まれ、同パンチ部において係脱具取付
孔3が順次形成される。このパンチ部に隣接して上記金
型を備えた射出成形部が設置されており、係脱具取付孔
3が形成された前記テープTは、その係脱具取付孔3の
中心を前記基材成形用キャビティ107の中心位置とな
るように位置決めして、前記パンチ部への移送と同調さ
せて前記射出成形部に移送される。
は、移送される長尺のテープTに係脱具取付孔3を形成
するときと、前記係脱具取付孔3の周辺に基材21を成
形一体化するときとの2回にわたり位置決めがなされ
る。この位置決めには既述したように高い精度が求めら
れるが、通常の伸縮性をもつ編成テープでは、その伸縮
性により高い位置決め精度が維持できず、加工が長尺に
わたったとき移送ごとには僅かな位置のずれであったも
のが、最後には大きな位置のずれにつながり、不良製品
が多発して量産を不可能にしている。
の経編テープTによれば、その幅方向の左右両側縁部に
形成される取付領域Aが、上述のごとく経緯方向ともに
伸縮性が抑えられて寸法形態的にも安定しているため、
通常の織物テープの移送機構をそのまま使用しても格別
の不具合は生じない。その結果、前述のような2回の位
置決めに際しても高い精度が維持され、長尺の基材付き
テープの連続的な製造によっても基材21の成形部位に
ずれが生じず、量産を可能にする。
上記テープ挿通路152に挿入して位置決めしたのち、
図5に示すように金型の全体が閉じた状態でスプルーブ
ッシュ104に射出装置の射出ノズル154が密接し、
射出が行われ、溶融樹脂がスプルー104a、ランナー
103a、サブランナー103b、樹脂貯留部105及
びゲート106を通って上記基材成形用キャビティ10
7に導入される。この射出時に、前記キャビティ107
に導入される溶融樹脂はゲート106の先端からテープ
Tの取付孔3の周縁に向けて流れ、そこでテープTの表
裏に分岐したのち、上下に対向して配されるピン107
aの周囲を巡りながらキャビティ全体に充填される。こ
のとき、テープTの取付孔3の周縁部で前記ピン107
aにより挟持されている部分以外が樹脂の流動圧により
僅かに波打ちながら溶融樹脂の内部に埋設一体化され
る。
先ず上記可動側取付板101及びストリッパプレート1
02が一緒に上昇して、ランナー成形品4をランナーロ
ックピン108にて支持しながらサブランナー成形品4
aと共に下部プレート103から引き離す。このとき、
前記サブランナー成形品4aの下端は、その引き離し力
により樹脂貯留部成形品5の上端から破断して分離す
る。次いで、ストリッパプレート102が僅かに可動し
て、ランナーロックピン108によるランナー成形品4
の支持を開放し、スプルー成形品と共に金型から離脱さ
せる。この離脱が終了すると、下部プレート103が上
方に移動して金型を開き、ほぼ同時にエジェクトピン1
53が上方に僅かに移動して前記支持ピン107aによ
り成形された成形孔21bの中間に露呈するテープTを
押し上げ、基材21をゲート成形品6と共に型外へと押
し出す。かかる操作が繰り返されて、基材付きテープ
T′が連続的に製造される。
プT′を使って、雄スナップファスナー20を一体成形
するときの成形金型の要部を示している。図示例にあっ
ては、雌スナップファスナー25でもある前記基材21
の中央開口部に雌係脱部材22が一体成形される。同図
において、雄係脱部材成形用の射出金型110は既述し
た基材成形用の射出金型と同様に可動型111と固定型
112とを備えている。前記可動型111と固定型11
2とのパーティング面には、上記基材21と同基材21
を成形一体化したテープTとを、前記基材21を中心と
して密嵌収容する基材付きテープ収容空間部113が形
成されると共に、同基材付きテープ収容空間部113に
連結して前記基材21の中央開口部を基部22aで埋め
尽くすと共に、柱部22bと係脱頭部22cとを成形す
るための雄係脱部材成形用キャビティ114が形成され
ている。
略したランナーと連通するゲート111aが前記雄係脱
部材成形用キャビティ114の基部成形部114aの中
心部に連通させて形成されると共に、固定型112には
雄係脱部材22の前記柱部22b及び係脱頭部22cを
2分割するための摺動コア115の摺動路112aが形
成されている。図示例では、前記摺動路112aは前記
摺動コア115が固定型112を横切る方向に摺動可能
に形成されている。また、固定型112の基材付きテー
プ収容空間部113の内部であって、上記基材21が収
容される部位には、基材21の外面に当接するエジェク
トピン116が昇降自在に設けられている。
付きテープT′を挿入してセットする。基材付きテープ
T′を可動型111と固定型112とに形成された基材
付きテープ収容空間部113に挿入して型閉がなされる
と、所要の射出量をもって溶融樹脂が射出され、上記ゲ
ート111aを通って雄係脱部材成形用キャビティ11
4に導入される。前記雄係脱部材成形用キャビティ11
4に導入された溶融樹脂が冷却固化されると、前記可動
型111が上昇し、成形された雄係脱部材22の成形品
とゲート成形品26とが破断して分離する。次いで、可
動型111が型開き動作に入ると同時に、上記摺動コア
115も作動する。この摺動コア115が雄係脱部材2
2の成形用キャビティ部分から離脱すると、エジェクト
ピン116が作動して基材21と雄係脱部材22とから
なる雄スナップファスナー20を固定型112から押し
出す。
ァスナーは、その経編テープTの幅方向端部の取付領域
Aが図示せぬ衣料などの開閉部の一側縁に沿って縫着に
より取り付けられる。この縫着にあたっても、前記取付
領域Aは上述のようにテープ長さ方向及び幅方向のそれ
ぞれの伸縮性が抑えられて寸法形態的にも安定している
ため、縫着作業が円滑になされ、また同テープ付き雄ス
ナップファスナーを取り付けた衣料が、例えば編物から
なり、編物本来の伸縮性を有している場合に、前記経編
テープTの係脱具成形部Bが少なくとも長さ方向に上記
編み構造に基づくある程度の伸縮性を有しているため、
相手方のテープ付き雌スナップファスナー25に対する
係脱操作時に、指先の操作にも経編テープTが衣料の伸
縮によく追随して伸縮するため、係脱部に指先の力が無
駄なく伝えられ、係脱操作が円滑に且つ確実に行えるよ
うになる。
れる経編テープの第2編み構造例を示している。同図か
ら理解できるように、この編み構造例にあって図1に示
した第1の編み構造と異なるところは、経編テープTの
幅方向端部の各4ウエールW1 〜W4 ,W19〜W22から
鎖編糸11を排除すると共に、同じく経編テープTの幅
方向端部の各2ウエールW1 ,W2 ;W21,W22に編み
込まれる0−2/2−0の二目編糸13として他の編糸
よりも太い糸条を使用している点にある。他の編み組織
及び使用糸条の太さなどは図1に示したものと格別に変
わるところがない。
編テープTの全体が0−2/2−0の二目編糸13と0
−0/4−4の緯挿入編糸14により編成されると共
に、0−0/2−2の緯挿入糸12が挿入される両端取
付領域Aにあっては、外側の2ウエールW1 ,W2 ;W
21〜W22に太い糸条からなる0−2/2−0の二目編糸
13′が使われるため、同取付領域Aでは、特にその外
側の2ウエールの編密度が緻密となり、他の部分よりも
経方向の伸縮性が乏しくなり、同時に前記0−0/2−
2の緯挿入糸12及び前記二目編糸13の編み組織に基
づき緯方向の伸縮性も抑えられるため、同部分は形態的
にも極めて安定する。
ある第3,第4及び第19,第20のウエールW3 ,W
4 ;W19,W20には他の構成糸条と同一太さの糸条が使
われているが、係脱具成形領域Bとは異なりこの部分に
は0−0/2−2の緯挿入糸12が挿入されているた
め、係脱具成形領域Bと較べると緯方向の形態は安定し
たものとなり、経方向の伸縮性も乏しいものとはなるも
のの、外側の2ウエールW1 ,W2 ;W21,W22に比較
すると経方向のある程度の伸縮性が保障される。
て、本発明のテープ付き雄係脱具を製造するにあたっ
て、同経編テープTの取付領域Aの外側2ウエール
W1 ,W2;W21,W22の部分が経方向に殆ど伸縮性を
備えていないため、上述のように同経編テープTを図示
せぬパンチ部及び係脱具成形部に位置決めしながら間欠
的に移送するとき、位置決め精度が通常の織物テープと
同様に確保され、テープ長さ方向に正確なピッチをもっ
て雄スナップファスナー20を成形一体化することがで
きる。また、製造されたテープ付き雄係脱具を、衣料な
どの開閉部に沿って縫着するときも円滑になされるばか
りでなく、相手方のテープ付き雌係脱具に対する係脱操
作も、経編テープTの緯方向左右端部の取付領域Aの内
側に配された2ウエールW3 ,W4 ;W19,W20及び上
記係脱具成形領域Bの全てのウエールW5 〜W18が経方
向に所定の伸縮性能を有しているため、例えば被着物が
柔軟で且つ伸縮性を備えている場合に、同被着物の動き
によく追随して動くようになり、雄・雌の各スナップフ
ァスナー20,25に対する指先による操作性及び力の
伝達が向上し、容易に且つ正確に係脱操作が行えるよう
になる。
れる経編テープの第3編み構造例を示している。同図か
ら理解できるように、この編み構造例にあって図1に示
した第1の編み構造と異なるところは、経編テープTの
左右取付領域Aから0−0/2−2の緯挿入糸12を排
除している点にある。他の編み組織及び使用糸条の太さ
などは図1に示したものと格別に変わるところがない。
編テープTの全体が0−2/2−0の二目編糸13と0
−0/4−4の緯挿入編糸14により編成されると共
に、1−0/0−1の鎖編糸11,11′を編み込んだ
両端取付領域Aにあって、最も外側の1ウエールW1 ;
W22を太い糸条からなる前記鎖編糸11′が配されるこ
ととが相まって、同取付領域Aでは、特にその外側の1
ウエールW1 ;W22の編密度が緻密となり、取付領域A
の他の部分よりも経方向の伸縮性が抑えられ、同時に前
記二目編糸13及び0−0/4−4の緯挿入編糸14に
より緯方向の伸縮性も抑えられるため、同部分は形態的
に極めて安定する。
ある第2〜第4及び第18〜第20の3ウエールW2 〜
W4 ;W18〜W20は鎖編糸11が存在することにより、
係脱具成形領域Bよりも経方向の伸縮性が抑えられ、形
態的にも安定している。また、同組織から鎖編糸11を
排除することもでき、その場合には係脱具成形領域Bと
同一の編み組織から構成されることになり、この部分に
おいても係脱具成形領域Bと同様にある程度の緯方向の
形態安定性と、経方向の伸縮性が得られるようになる。
Tを使って、本発明のテープ付き雄係脱具を製造するに
あたっては、同経編テープTの取付領域Aの外側1ウエ
ールW1 ;W22の部分が経方向に殆ど伸縮性を備えてい
ないため、同経編テープTを図示せぬパンチ部及び係脱
具成形部に位置決めしながら間欠的に移送するときの位
置決め精度が確保でき、テープ長さ方向に正確なピッチ
をもって雄係脱具20を成形一体化することができる。
この場合、前記取付領域Aの外側1ウエールW1 ;W22
に使用する糸条としてある程度の剛直性をもつ糸条を使
っても、同経編テープTを被着物に縫着するときの縫着
線が、前記外側の1ウエールW1 ;W22から内側に外れ
た取付領域A内となるため、例えば伸縮性を備えた被着
物に取り付けたのちにも、テープ付き係脱具は前記外側
の1ウエールW1 ;W22に使われる糸条の影響を殆ど受
けることなく、被着物の動きに円滑に追随するようにな
る。
係脱操作も、指先をもって雄スナップファスナー20と
雌スナップファスナー25とを合わせやすくなり、しか
も上記実施例と同様に指先の力を各スナップファスナー
20,25に確実に伝達され、正確で確実な係脱操作が
可能となる。
に係る経編テープTを使ったテープ付き係脱具は、同テ
ープTの幅方向両端部に形成される被着物の取付領域A
の一部又は全部が、その長さ方向の伸縮性が抑制される
ため、その製造時における同テープTの移送に際しての
位置決め精度が確保でき、従来の織物に適用されるテー
プ付き係脱具の製造装置を利用することが可能となる。
ープ付き係脱具を被着物、例えば伸縮性に富む衣料など
に縫着により取り付けるとき、前記取付領域Aの一部又
は全部が非伸縮性であるため、縫着作業がしやすいばか
りでなく、被着物への取付け後の係脱操作にあたって
も、各縫着線間の係脱具成形領域Bがある程度の伸縮性
を備えているため、同テープTの成形領域Bに局部的な
外力が作用するとき、その部分で被着物と共に局部的に
伸縮するようになり、指先による係脱具の取り扱いがし
やすくなり、しかも同係脱具に加えられる指先の力が確
実に伝えられるため、正確で且つ確実な係脱を行えるよ
うになる。
な経編テープの編み組織図である。
る。
スナーの全体斜視図である。
釦の構造例を示す拡大断面図である。
造装置の製造時における金型の内部構造を示す断面図で
ある。
係脱部材成形時における金型の内部構造を示す断面図で
ある。
な他の経編テープの編み組織図である。
な更に他の経編テープの編み組織図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂材料からなるスナップ
ファスナーなどの係脱具(20)を、テープ類(T) の表裏面
に一体成形して得られるテープ付き係脱具であって、 前記テープ類(T) は幅方向に複数のウェール(W1 〜W22)
を配した経編組織から構成され、 その幅方向の左右端縁部に配される1以上のウェール(W
1 〜W4;W19〜W22)により形成される領域が被着物に対す
る取付領域(A) であり、 その幅方向中央部の複数のウェール(W5 〜W18)により形
成される領域が係脱具成形領域(B) であって、 前記取付領域(A) が経方向に伸縮が抑制され、且つ寸法
形態的に安定した編み構造を有し、 前記係脱具取付領域(B) が経方向に所要の伸縮性を有す
ると共にある程度の寸法形態的に安定する編み構造を有
してなる、ことを特徴とするテープ付き係脱具。 - 【請求項2】 前記経編テープ(T) の全体が二目編糸(1
3)と緯挿入糸(14)との交絡による編み組織から編成さ
れ、上記取付領域(A) には更に鎖編糸(11)が編み込まれ
てなる請求項1記載のテープ付き係脱具。 - 【請求項3】 前記取付領域(A) における外側ウエール
(W1,W22)に配される鎖編糸には、他の編糸よりも太い編
糸が使われてなる請求項2記載のテープ付き係脱具。 - 【請求項4】 前記経編テープ(T) の全体が二目編糸(1
3)と緯挿入糸(14)との交絡による編み組織から編成さ
れ、その取付領域(A) における外側ウエール(W1,W2;
W21,W22) に配される二目編糸(13)には、他の編糸より
も太い編糸が使われてなる請求項1記載のテープ付き係
脱具。 - 【請求項5】 前記取付領域(A) には、更に緯挿入糸(1
2)が2ウエールに跨がって経方向にジグザグ状に挿入さ
れてなる請求項2〜4のいずれかに記載のテープ付き係
脱具。
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