JP2008161487A - 面接合成形部材及び同面接合成形部材が取着された衣類、並びに、その面接合成形部材の製造方法 - Google Patents

面接合成形部材及び同面接合成形部材が取着された衣類、並びに、その面接合成形部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】適切な係合力が確実に得られ、また、相手方の係合部材と係合させたときに十分な剥離強度を確保してその係合状態を安定して維持することができる面接合成形部材を提供する。
【解決手段】本発明の面接合成形部材(10)は、細長い形状の基部(11,31)と、前記基部(11,31)の一端部に形成された固定部(12,32)とを備え、前記基部(11,31)は、同基部(11,31)と成形一体化された多数のフック状係合素子(13)が同基部(11,31)の長手方向に沿って起立する係合領域(E)を第1面に有し、前記基部(11,31)の少なくとも一部は第2面側に凸状に湾曲してなる面接合成形部材(10)であって、前記係合領域(E)は前記基部(11,31)の前記第1面全体に配され、前記基部(11,31)の湾曲領域に配された前記係合素子(13)は、長手方向に隣接する係合素子(13)との間のフック頂部における第1ピッチAと、フック基端部における第2ピッチBとの比A/Bの値が1未満に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣類の袖口等に配される従来の止部材の改良に関し、従来の釦などに代わる合成樹脂製の面接合成形部材及び同面接合成形部材が取着された衣類、並びに、その面接合成形部材の製造方法に関する。
従来から、シャツやスポーツウェア等の衣類、整形外科用固定具等の医療用部材、使い捨て紙おむつなどに用いられる止具として、熱可塑性合成樹脂を射出成形することにより得られる基材又は基部に多数のフック状係合素子を一体に有する面接合成形部材が利用されており、また、このような面接合成形部材に関する発明も数多くなされている。
例えば、本出願人が先に提案した特許第3474791号公報(特許文献1)に開示されている面接合成形部材として機能する開閉用押圧止具は、スキーウェア等の衣類の前立部に取り付けられて使用されるものであり、この面接合成形部材を相手方の係合素子が形成された部材に向けて押圧することにより、面接合成形部材と相手方の部材とが係合して衣類の前立部を閉鎖状態にする。
この特許文献1に記載されている面接合成形部材は、断面が略J字状に形成された一体成形品からなり、連結部を介してそれぞれの一端縁が連結された2枚の略平行な長さの異なる熱可塑性合成樹脂製の第1及び第2の平板部により構成されている。表面積の大きい前記第1の平板部表面には、多数の係合素子が直立状態で形成されているとともに、その全周縁部に沿って溝状の縫着線が形成されている。
また、表面積の小さい前記第2の平板部表面には、前記第1の平板部に形成された縫着線の一部に対応して、溝状の縫着線が略C字状に形成されている。また、前記連結部には同連結部から前記平板部に平行に外方へ向けて突出する摘み部が同一の樹脂材料により一体に成形されている。
このような特許文献1の面接合成形部材は、係合素子の突出する面が衣類の内側となるようにして、衣類の相対する端縁のうちの一方である止具取付端縁に縫糸により縫着されることにより、衣類の前立部に容易に且つ正確に取り付けられる。このとき、面接合成形部材は、連結部を介して連結された2枚の平板部の一方が短く形成されているため、衣類に縫着する際に2枚の平板部を開くことなく衣類の端縁を2枚の平板部間に容易に挿入することができる。
また、第1平板部には、その全周縁に沿って溝状の縫着線が形成され、表面積の小さい第2平板部には前記第1の平板部に形成された縫着線の一部に重なるように対応させて、略C字状の溝状の縫着線が形成されている。このため、第1及び第2平板部の縫着線同士のずれが少なくなり、縫着線に沿った縫着が正確になされるばかりでなく、衣類の表面側では第2の平板部の縫着に続いて生地に縫着が直接なされるようになる。従って、面接合成形部材の開閉操作時に、縫着糸が第2平板部から剪断方向に沿った無理な力を受けないため、縫着糸の破断が生じにくい。
更に、このような面接合成形部材であれば、形態が安定しているばかりでなく、単一の成形工程により所望の形態と模様などを有するファッション性に富んだ製品が低コストで得られる。しかも、前記連結部に衣類の取付端縁を内側から当接させれば、面接合成形部材を衣類などに取り付けるにあたって整然とした状態で装着ができ、且つその位置決めも容易である。
またその他に、例えば特許第3210334号公報(特許文献2)には、面接合成形部材の1種として複数のフック状係合素子を備えた熱可塑性部材に関する発明が開示されている。この特許文献2に開示されている熱可塑性部材は、骨折や捻挫等の治療用として脚部や足首を固定するための部材として用いられるものであり、脚部や足首の支えとして機能する比較的剛性の壁部分と、同壁部分の一部に形成されたフック領域とを有している。また、このフック領域には、複数のフック状係合素子が射出成形により前記壁部分と同時に且つ一体的に形成されている。
更に、前記壁部分の側縁からは、ループを有する帯状のストラップが壁部分の長手方向に対して直交する方向に延設されており、このストラップを熱可塑性部材の前記フック領域に重ねて押圧することにより、フック領域とストラップのループとが係合される。従って、例えば熱可塑性部材の壁部分を脚部や足首にあてがえた状態でストラップを脚部や足首に巻き付けて、ストラップのループを壁部分のフック領域に係合させることにより、熱可塑性部材によって脚部や足首を安定して固定することが可能となる。
このような特許文献2の熱可塑性部材は、壁部分とフック状係合素子とを同時に且つ一体的に射出成形することにより形成されるため、壁部分の形状を比較的自由に形成することができ、汎用性が大きいという利点を有する。また、特許文献2において、フック状係合素子は、射出成形の際にモールドからの型抜けが促進され且つ締結時に有効な締結力を維持し得るような半径及び長さを有している。しかも、このフック状係合素子は、成形金型から取り外された後に当初の位置へ戻ることが可能な十分な記憶力と、金型から取り外されるとき及び相手方の係合素子から剥離されるときに適切に曲がるような十分な可撓性とを有している。従って、射出成形にて型抜きを行う際に係合素子のフック形状が歪むことを防ぎ、且つ、ストラップのループとの間で良好な係合機能が得られる。
特許第3474791号公報 特許第3210334号公報
近年、衣類の袖口を止める止部材として、袖口の開閉を行い易くするために、従来の釦等に代えて合成樹脂製の面接合成形部材が用いられることがある。即ち、例えばフック状の係合素子を有する面接合成形部材を袖口の一端に取り付けて固定するとともに、袖口の他端側の外表面には、袖口を巡るようにして多数のループ状(又はフック状)の係合素子を有する面ファスナーテープが所要の長さで取り付けられる。
このような面接合成形部材を用いて袖口の止部材が構成されていれば、フック状係合素子が形成されている面を、袖口の他端側に設けた面ファスナーテープのループ面にあてがって押圧することにより、面接合成形部材と面ファスナーテープとを面接合させて袖口を容易に閉塞することができる。またこの場合、面ファスナーテープ上で面接合成形部材を面接合させる位置を変えることによって、袖口の大きさを任意に調節することが可能となる。更に、袖口を開放しようとするときは、面接合している面接合成形部材を面ファスナーテープから離間方向に引き剥がすことにより、袖口を簡単に開放することができる。
このような袖口の止部材となる面接合成形部材は、上述のように袖口の一端に取り付けられるため、面接合成形部材自体が手首の形状に沿うように外表面側が凸状となるように湾曲していることが望まれており、また、様々な手首の大きさに適用可能なようにある程度の可撓性を有していることや、容易に弾性変形が可能であることが望まれている。更に、面接合成形部材は、袖口を閉塞したときにその閉鎖状態を安定して維持するために、面ファスナーテープに対する十分な係合力を有することが求められている。
しかし、例えば前記特許文献1に記載されているような面接合成形部材(開閉用押圧止具)を袖口の止部材として利用する場合、その面接合成形部材は、その構造から必然的に衣類端縁が面接合成形部材で挟み込まれるようにして衣類に取り付けられる。このため、面接合成形部材が取り付けられた部分は、面接合成形部材の第1及び第2の平板部間に衣類の生地が挟まれた3層構造や、面接合成形部材の第1の平板部と衣類の生地とが重ねられた2層構造を形成するため、剛直になりやすいという欠点があった。
しかも、前記特許文献1の面接合成形部材を衣類に取り付ける場合、その構造からどうしても身体の線(手首の形状)に沿いにくく、見た目も剛直な感が拭いきれない。また、面接合成形部材を取り付けた部位の柔軟性を確保するために、例えば面接合成形部材の肉厚を極力薄くしようとすると、面接合成形部材自体で必要な強度が確保できず、面接合成形部材を衣類に縫着する際に面接合成形部材が裂断しかねないという問題があった。
一方、前記特許文献2に記載されている複数のフック状係合素子を備えた熱可塑性部材は、前述のように脚部や足首を固定する固定部材として用いられるため、その壁部分は比較的剛直に形成されている。このため、前記特許文献2の熱可塑性部材を衣類の袖口を止める止部材として用いようとしても、必要とされる可撓性や弾性変形を得ることができない。
更に、前記特許文献2に記載されている熱可塑性部材の製造方法は、所要形状に形成された壁部分用のキャビティと複数のフック状係合素子用のキャビティとを有する金型を用いて合成樹脂材料を射出成形するため、1つの射出成形工程で、所定の立体形状で成形された壁部分と、同壁部分の一部領域に同時に且つ一体的に成形されたフック状係合素子とを有する熱可塑性部材を形成することができる。従って、このような製造方法によれば、壁部分を手首の形状に沿うように湾曲させて成形するとともに、同壁部分の一部にフック状係合素子を一体成形することにより、袖口の止部材として用いることが可能な面接合成形部材を得ることも可能である。
しかしながら、このような前記特許文献2の製造方法を用いて袖口の止部材となる面接合成形部材を形成した場合、その得られた面接合成形部材は、フック状係合素子を有するフック領域が壁部分の一部にしか形成されないため、面接合成形部材全体で、面ファスナーテープに対する適切な係合力が得られないという問題があった。
また一般に、袖口の止部材となる面接合成形部材に対しては、その機能上、面接合成形部材を手首に巻いて他端側の面ファスナーテープと係合させたときに、面ファスナーテープとの係合状態を安定して維持することが求められる。しかしながら、例えば面接合成形部材が面ファスナーテープに面接合している状態で、面接合成形部材の先端部(袖口への固定部とは反対側の端部)がその他の部材に予期せずに引っ掛かったときに、この面接合成形部材の先端部側の剥離強度が低い場合には、面接合成形部材が面ファスナーテープが剥離し易くなり、面接合成形部材と面ファスナーテープとの係合状態を安定して維持することができない。このため、面ファスナーテープとの係合状態を安定して維持するためには、面接合成形部材の先端部側にフック領域を設けておき、このフック領域で面ファスナーテープと強力に面接合させて面接合成形部材の先端部における剥離強度を高めることが効果的である。
しかしながら、前記特許文献2の製造方法を用いて、壁部分を手首の形状に沿うように湾曲させて成形するとともに、同壁部の一部にフック状係合素子を一体成形して面接合成形部材を作製する場合、多数のフック状係合素子を有するフック領域を壁部分の湾曲した先端部側に形成しても、以下のような理由で面接合成形部材の先端部で十分な係合力を確保できないという問題があった。
即ち、湾曲状の基部と、同基部の先端部に配するフック状係合素子とを同時に且つ一体的に射出成形する場合、射出成形後に金型から成形体を容易に取り出せるようにするため、金型を型開きするときにアンダーカット部が極力小さくなるようにして、金型の設計を行う必要がある。
従って、このような条件を満たすように設計された金型を用いて面接合成形部材の射出成形を行う場合、以下で図6を参照しながら詳述するように、基部の先端部側のキャビティが金型の型開方向に対して傾斜して配される。また、この型開方向に対して傾斜する基部先端部側の領域に配されるフック状係合素子の形状は、型開方向に対して略垂直となる基部中間部の領域に配されるフック状係合素子に比べて、アンダーカット部を少なくする都合上、基部に連結した立上り部の太さが太くなり、また、弧状に湾曲した係合頭部の長さも短くなる。
しかしながら、このような形状を有する複数のフック状係合素子が基部の先端部側に形成された場合、各係合素子の立上り部が太いために、係合素子をフック領域に密に形成することができない。また、係合頭部の長さが短くなるために、係合相手となるループ状(又はフック状)係合素子を引っ掛ける引掛け部分の大きさが必然的に小さくなる。このため、前記特許文献2の方法で射出成形された面接合成形部材は、その先端部側で十分な係合力や剥離強度を確保することができず、相手方の面ファスナーテープと係合させても、その係合状態を安定して維持し得ないという問題があった。
本発明は、かかる従来の合成樹脂製面接合成形部材が抱えた課題を払拭すべく開発されたものであり、身体の一部曲線に沿い易い形状を有するとともに、面接合成形部材全体で相手方の係合部材に対する適切な係合力を確実に得ることができ、しかも、相手方の係合部材と係合させたときに十分な剥離強度を確保して、その係合状態を安定して維持することができる面接合成形部材を提供すること、及び、同面接合成形部材を容易に製造することができる製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供される面接合成形部材は、基本的な構成として、射出成形により形成された細長い形状の合成樹脂製板材からなる基部と、被着体に固定するために前記基部の長手方向の一端部に形成された固定部とを備え、前記基部は、同基部と成形一体化された多数のフック状係合素子が同基部の長手方向に沿って起立する係合領域を第1面に有し、前記基部の少なくとも一部は第2面側に凸状に湾曲してなる面接合成形部材であって、前記係合領域は、少なくとも一部が湾曲した前記基部の前記第1面全体に配され、前記基部の湾曲領域に配された前記係合素子は、前記基部の長手方向に隣接する係合素子との間のフック頂部における第1ピッチAと、フック基端部における第2ピッチBとの比A/Bの値が1未満に構成されていることを最も主要な特徴とするものである。
本発明に係る面接合成形部材は、前記係合領域の全領域において、長手方向に隣接する前記係合素子との間のフック基端部における前記第2ピッチBの値を一定にして構成することができる。
本発明において、前記基部は弾性変形が可能であることが好ましい。また、前記係合領域の一部に前記係合素子の存在しない非係合領域を有していることが好ましい。更に、前記基部の表面に、板厚が厚い厚肉部分が局部的に形成されていることが好ましく、この場合、前記厚肉部分が、前記基部の長手方向の他端部側に形成されていることが特に好ましい。
また、本発明によれば、前記構成を備えた面接合成形部材が袖口に取着された衣類を提供することができる。
更に、本発明により提供される面接合成形部材の製造方法は、細長い形状の合成樹脂製板材からなる基部と、被着体に固定するために前記基部の長手方向の一端部に形成された固定部とを備え、前記基部は、同基部と成形一体化された多数のフック状係合素子が同基部の長手方向に沿って起立する係合領域を第1面に有し、前記基部の少なくとも一部は第2面側に凸状に湾曲してなる面接合成形部材の製造方法であって、少なくとも第1面が平面となる平板状の1次基部と、同1次基部の前記第1面全体に起立する前記フック状係合素子とが成形一体化された予備成形体を射出成形する1次工程と、前記1次基部の少なくとも一部を第2面側に凸状に湾曲させて形状固定する2次工程と、を含むことに特徴を有している。
また、本発明の製造方法において、前記2次工程は、前記予備成形体の前記1次基部を、少なくとも一部が湾曲した所定形状の保持部を有する冶具にセットし、加熱処理、空冷処理、又は水冷処理を行うことによって、前記1次基部の少なくとも一部を湾曲させて形状固定することができる。また、前記2次工程は、前記予備成形体の前記1次基部を加熱押圧して冷却することによって、その少なくとも一部を湾曲させて形状固定しても良い。
本発明に係る面接合成形部材は、少なくとも一部が湾曲した細長い板状の基部と、同基材の長さ方向の一端部に形成された固定部とを備えており、例えば被着体となる衣服の袖口の一端部に面接合成形部材の固定部を縫着することにより袖口に用いられる止部材等として用いられる。このとき、本発明の面接合成形部材の基部は被着体の端縁から外方に向けて突出した状態となるため、面接合成形部材自体に装飾品の一部としての機能を持たせることが可能となる。
また、本発明の面接合成形部材は、基部と成形一体化した多数のフック状係合素子を起立させた係合領域を基部の第1面全体に有するとともに、基部の少なくとも一部が第2面側に凸状に湾曲した形状に形成されている。これにより、面接合成形部材自体を身体の一部曲線に沿い易く構成することが可能となるとともに、面接合成形部材全体で、被着体の他端部に配した相手方の係合部材(面ファスナーテープ)に対する十分な係合力を確実に確保することができる。
更に、基部の湾曲領域に配された複数の係合素子は、隣接する係合素子との間のフック頂部における第1ピッチAと、フック基端部における第2ピッチBとの比A/Bの値が1未満に構成されている。即ち、本発明は、フック基端部における第2ピッチBの値よりもフック頂部における第1ピッチAの値が小さくなるように複数のフック状係合素子が基部の第1面全体に渡って配されている。これにより、面接合成形部材の特に基部先端側における係合力を従来よりも大幅に増大させることができる。その結果、本発明の面接合成形部材と、相手方の係合素子を有する部材とを係合させたときに十分な剥離強度を確保でき、その係合状態を安定して維持することができる。
また本発明の面接合成形部材は、前記係合領域の全領域において、フック基端部における第2ピッチBの値を一定にして構成されている。即ち、例えば前記特許文献2に記載の方法を用いてフック状係合素子を有する面接合成形部材を射出成形する場合、基部の先端部側に配される各係合素子は、前述のように、基部の中間部に配される係合素子よりも立上り部の太さが太くなるため、基部先端部側における係合素子の形成密度が低くなる。
それに対して、本発明の面接合成形部材では、後述する本発明の製造方法を用いることにより、基部の第1面全体において、フック基端部における第2ピッチBの値を一定して複数の係合素子が配されるため、基部先端部側で係合素子の形成密度が低くなることはなく、面接合成形部材の先端部側において高い係合力や剥離強度を得ることができる。
更に、本発明の面接合成形部材は、基部が弾性変形可能に構成されているため、衣類の袖口に用いられる止部材等として好適に使用することができ、様々な手首の大きさにも容易に対応することができる。また、基部が弾性変形可能に構成されていれば、本発明の面接合成形部材を相手方の係合部材から離間方向に引き剥がして剥離する際に、その剥離操作を容易に行うことができる。
更にまた、本発明は、前記係合領域の一部に前記係合素子の存在しない非係合領域を有している。これにより、例えば射出成形時にエジェクタピンを用いて、金型から成形体(予備成形体)を突出して取り出す際に、係合素子の存在しない非係合領域にエジェクタピンを配置して、成形体の取り出しを円滑に行うことができる。更に、前記係合領域に非係合領域が存在することにより、例えばこの非係合領域に、長さ方向に沿って基部の表裏を貫通するスリットを形成することや、また、複数の微小溝を形成することが可能であり、これによって基部を湾曲させ易く構成することができる。
本発明では、基部の表面に板厚が厚い厚肉部分を局部的に形成することができる。例えば前述のようなエジェクタピンが配置される領域の基部表面に厚肉部分を形成することにより、エジェクタピンで金型から成形体を突出させる際に、エジェクタピンが成形体を突き抜けたり、変形させたりすることなく、成形体の取り出しを安定して行うことが可能になる。これにより、成形された面接合成形部材の第2面側にエジェクタピンの跡(凸部等)が形成されることを効果的に防ぐことができる。更に、基部表面に厚肉部分を局部的に形成した場合、例えば厚肉部分と薄肉部分の境界部にて基部を曲げ易くすることができるため、基部の少なくとも一部を容易に湾曲させることができる。
そして、本発明により提供される衣類は、上述のような構成を有する面接合成形部材が袖口の一端に取着されて、同面接合成形部材を袖口の止部材として機能させることができる。このように面接合成形部材が衣類の袖口に取着されていれば、袖口の開閉を容易に行うことができる。また、袖口の他端部に配した相手方の係合部材に対して適切な係合力を確実に得ることができ、しかも、相手方の係合部材と係合させたときに、その係合状態を安定して維持することができる。
また、本発明に係る面接合成形部材の製造方法は、少なくとも第1面が平面となる平板状の1次基部と、1次基部の第1面全体に起立するフック状係合素子とが成形一体化された予備成形体を射出成形する1次工程と、予備成形体の1次基部の少なくとも一部を第2面側に凸状に湾曲させて形状固定する2次工程とを有している。このように1次工程にて予備成形体を射出成形した後に、2次工程にて予備成形体の平板状1次基部を湾曲させて形状固定することにより、前述のような構成を有する本発明の面接合成形部材を容易に得ることができる。
即ち、前記1次工程にて予備成形体を射出成形することにより、複数のフック状係合素子を、同じ形状で、且つ、隣接する係合素子との間の前記第1ピッチAと前記第2ピッチBの大きさを等しくして、予備成形体の基部に一体形成することができる。このとき、複数のフック状係合素子は、金型の型開方向に対して垂直に配される平板状1次基部に形成されるため、例えば型開方向に対して傾いて配される基部の領域にフック状係合素子を形成する場合に比べて、係合素子の立上り部の太さを細くし、また、係合頭部の長さを長くすることができる。
その後、前記2次工程にて、1次工程で得られた予備成形体の平板状1次基部を湾曲させて形状固定することにより、基部の少なくとも一部が第2面側に凸状に湾曲した面接合成形部材が得られる。このとき、基部の湾曲領域に配された複数のフック状係合素子は、平板状1次基部を湾曲させて基部を形成したことにより、隣接するフック状係合素子との間のフック頂部における第1ピッチAの大きさがフック基端部における第2ピッチBよりも小さくなるように構成される。即ち、以上のような本発明の製造方法によれば、少なくとも一部が湾曲した基部と、同基部の第1面全体に配される複数のフック状係合素子とが異なる工程を通じて形成されることにより、前述した本発明の面接合成形部材を容易に且つ安定して製造することができる。
このような本発明の製造方法において、前記2次工程では、予備成形体の1次基部を、少なくとも一部が湾曲した所定形状の保持部を有する冶具にセットし、加熱処理、空冷処理、又は水冷処理が行われる。これにより、1次基部の少なくとも一部を容易に湾曲させて、その湾曲形状を安定して固定することができる。また、前記2次工程では、予備成形体の1次基部を加熱押圧して冷却することによっても、その少なくとも一部を容易に湾曲させて形状固定することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明の実施例1に係る面接合成形部材を示している。図1は本実施例1に係る面接合成形部材の上面図であり、図2は同面接合成形部材の裏面図である。また、図3は同面接合成形部材を上面から見た斜視図であり、図4は、同面接合成形部材を被着体である衣服の袖口に取着したときの断面図である。更に、図5は、面接合成形部材に形成されたフック状の第1係合素子を拡大して示した拡大図である。
本実施例1に係る面接合成形部材10は、熱可塑性合成樹脂材料を射出成形することにより形成されている。この面接合成形部材10を形成する熱可塑性合成樹脂材料としては、特に限定されるものではないが、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリ塩化ビニル、各種の熱可塑性エラストマー樹脂などが挙げられる。また、本実施例1の面接合成形部材10は、長さ方向の中間部における横幅が湾曲線に沿って幅狭となった細長い矩形状の板材からなる基部11と、基部11の長手方向の一端部に形成された固定部12とを備えており、前記基部11は可撓性を有している。
面接合成形部材10の前記基部11は、第1面となる内表面の全体に第1係合領域Eを有しており、この第1係合領域Eは、図4に示したように、袖口2の他端部側に設けた相手方の第2係合領域E’と係合離脱する。また、基部11の全体は、第2面となる外表面側に凸状に湾曲しており、面接合成形部材10の全体がその長さ方向に沿って弓なり状に湾曲している。面接合成形部材10の前記固定部12は、被着体となる衣服1の袖口2の一端部に縫糸により縫着される縫製部であり、この固定部12には、縫製を容易に行うために縫着線に沿って幅方向に細長い矩形状の縫着用スリット18が形成されている。
前記基部11の内表面全体に形成された第1係合領域Eには、多数のフック状第1係合素子13が基部11の長手方向に沿って配され、複数の平行な係合素子列を構成している。各第1係合素子13は、図5に示したように、基部11から立ち上がる立上り部19と、立上り部19の上方から連続して基部11の長さ方向に湾曲状に又は直線状に延出する係合頭部20とを有している。このとき、前記係合頭部20は、隣り合う係合素子列で逆方向に延出させて形成することが好ましい。また、第1係合領域Eに形成された複数のフック状第1係合素子13については、長手方向に隣接する第1係合素子13との間のフック頂部における間隔を第1ピッチAとし、また、フック基端部における間隔を第2ピッチBとして規定している。
本実施例1において、多数の前記フック状第1係合素子13は基部11の第1係合領域E全体に均等に形成されてはおらず、所要の数の第1係合素子13が複数の区画(図示例では6区画)に群となって配されている。従って、第1係合領域E内には、各区画の間に第1係合素子13が配されていない非係合領域NEが形成されている。
また、本実施例1の面接合成形部材10では、横幅が狭い基部中間部に形成された非係合領域NEを利用して、表裏に貫通し第1係合領域Eの左右側縁部に沿って延びる2本のスリット14が形成されている。更に、基部中間部の非係合領域NEには、基部11の幅方向に沿って複数本の微小な溝17が形成されている。上述のように面接合成形部材10の中央部を幅狭に形成したり、非係合領域NEにスリット14や微小な溝17を形成したりすることにより、面接合成形部材10を長手方向に湾曲させ易くなり、例えば手首などの周りによくフィットさせることができる。
更に、本実施例1の面接合成形部材10では、基部11の他端側の先端部における外表面側の板厚を、基部11の他の部分よりも段部15aを介して厚くして、厚肉部分15を形成している。前記段部15aの輪郭は任意であるが、本実施例1では全体としては略正方形を呈し、その固定部12側の幅方向の左右角部を円弧状に切り欠いた形状に形成されている。
このように基部11の先端部に厚肉部分15を形成することによっても、段部15aを起点として面接合成形部材10の基部11を、その長さ方向に一層湾曲させ易くすることができる。この場合、前記厚肉部分15の板厚は、例えば1.0mm以上2.0mm以下であることが好ましく、特に1.4mm程度であることが更に好ましい。また、基部11の薄肉部分16の板厚は、例えば0.4mm以上1.0mm未満であることが好ましく、特に0.9mm程度であることが更に好ましい。
このような本実施例1の面接合成形部材10にあって、第1係合領域Eに形成された複数のフック状第1係合素子13は、長手方向に隣接する第1係合素子13との間のフック基端部における第2ピッチBの値が各区画内で一定となるように均等に配されている。更に、これらのフック状第1係合素子13は、フック頂部における第1ピッチAと、フック基端部における第2ピッチBとの関係式第1ピッチA/第2ピッチBの値が1未満に、即ち、フック頂部における第1ピッチAの長さが、フック基端部における第2ピッチBよりも短くして形成されている。
ここで、本実施例1の面接合成形部材10に形成されるフック状第1係合素子13と、前記特許文献2に記載されている方法等を用いて得られる従来の面接合成形部材のフック状係合素子(比較例)との違いについて、図5及び図6を参照しながら詳細に説明する。なお、この説明において、面接合成形部材10の基部先端部に向いた方向を前方とし、その反対方向(固定部12に向いた方向)を後方とする。
従来の前記特許文献2に記載されている方法等を用いて、例えば全体が弓なり状に湾曲した基部(壁部分)とフック状係合素子とを1つの射出成形工程で同時に且つ一体的に射出成形することによって面接合成形部材を製造する場合、図6(a)及び(b)に示したように、面接合成形部材10’の先端部側の湾曲した基部11’に形成されるフック状係合素子13’は、射出成形において金型を開く際の抵抗を小さくするために、アンダーカット部を少なくするような形状に形成される。
即ち、従来の面接合成形部材10’の射出成形を行う際に、面接合成形部材10’の基部11’の先端側は金型の型開方向に対して傾斜している。従って、傾斜した当該基部先端側に形成されるフック状係合素子13’は、射出成形時のアンダーカット部を少なくするために、各係合素子13’の立上り部19’における後方側端縁22’が型開方向に対して平行となるように、言い換えると、立上り部19’が基部11’から起立する角度θ’が鋭角となるように形成される。
更に、弧状に湾曲した係合頭部20’はアンダーカット部となるため、型開きの際に適度に弾性変形して負荷がかからないように構成されるとともに、型開き後に所定のフック形状に回復することが必要である。このため、型開方向に対して傾斜した基部11’に係合素子13’を形成する場合は、例えば型開方向に対して直交する基部に係合素子を形成する場合に比べて、係合頭部20’の長さを短くして形成しなければならない。従って、基部11’の先端側に配された各係合素子13’の形状は、立上り部19’が太く、係合頭部20’の長さが短くなるように形成される。
しかしながら、このような形状を有する従来のフック状係合素子13’は、前述のように立上り部19’が太いために、長手方向に隣接する係合素子13’との間のフック基端部における第2ピッチBの大きさが必然的に大きくなり、係合素子13’を密に形成することができなかった。この場合、フック状係合素子13’は、隣接する係合素子13’との間のフック頂部における第1ピッチAと、フック基端部における第2ピッチBとが同じ大きさとなるように形成される。更に、基部先端側に形成される係合素子13’は、係合頭部20’の長さが短いため、係合相手となる図示しないフック状又はループ状第2係合素子を引っ掛ける引掛け部分23’が必然的に小さくなってしまう。このため、従来の面接合成形部材10’の基部先端側では、十分な係合力や剥離強度を確保することが難しいという問題があった。
これに対して、本実施例1は、後述する製造方法によって面接合成形部材10を形成することにより、基部11の第1係合領域Eに形成されたフック状第1係合素子13が、図5(a)及び(b)に示したような形状に形成される。即ち、本実施例1の第1係合素子13は、後述するように、基部11の先端側に配される場合でも、アンダーカット部を少なくするために、その立上り部19を太く形成する必要がない。このため、長手方向に隣接する第1係合素子13との間のフック基端部における第2ピッチBの大きさを第1係合領域Eの全領域で一定にすることができるとともに、その大きさを小さく設定することができる。これにより、従来の係合素子13’とは異なり、基部11の先端側にも第1係合素子13を密に配設することができる。
また本実施例1の面接合成形部材10では、後述する製造方法によって形成されることによって、フック頂部における第1ピッチAの長さが、フック基端部における第2ピッチBよりも短くなるように多数の第1係合素子13が形成される。しかも、各第1係合素子13の係合頭部20の長さは、第1係合領域Eの全領域で同じ長さに設定されるため、基部先端側に配する第1係合素子13の係合頭部20の長さが、従来のように短くなることはなく、係合相手となる第2係合素子4を引っ掛ける引掛け部分23を従来(図6)よりも大きく形成することができる。
従って、本実施例1の面接合成形部材10は、第1係合領域Eの第1係合素子13が形成されている各区画において十分な係合力や剥離強度を得ることができるため、基部先端側において、従来の面接合成形部材10’では得られなかった十分な係合力や剥離強度を確保することができる。
なお、本実施例1の面接合成形部材10では、基部11の先端に所要の板厚を有する摘み部21が延設されている。これにより、例えば面接合成形部材10を相手方に配した第2係合素子4の係合領域E’と面接合した状態から剥離する際に、前記摘み部21を指で摘むことにより面接合成形部材10を引き剥がし易くしている。更に、本実施例1の面接合成形部材10は、そのファッション性を高めるために面接合成形部材10の全体を着色するとともに、その色調を変化させることが可能である。また、基部先端部に形成した厚肉部分15の外表面には各種のロゴマークや模様などを印刷することも可能である。
以上のような構成を有する本実施例1の面接合成形部材10を例えば衣服1の袖口2に縫製により取着するには、図4及び図7に示すように、袖口2の一端部を予め2枚の生地片2a,2bを重ね合わせた状態で構成し、この袖口2の一端部に面接合成形部材10の固定部12を差し込めるように開口させた部材被着部5を形成しておく。ここで、面接合成形部材10の固定部12を、その外表面を上にして2枚の生地片2a,2bの開口に差し込んだ後、同固定部12を2枚の生地片2a,2bで挟んだまま縫着用スリット18に沿って2枚の生地片2a,2bを縫着する。これにより、面接合成形部材10が袖口2に安定して固定される。
また、このように面接合成形部材10を袖口2の生地片2a,2b間に差し込んで固定するにあたっては、その差し込み量を常に一定とすることが好ましいため、袖口2の部材被着部5に面接合成形部材10の差し込み量を規定するストッパを配しておくとよい。本実施例1では被着体として袖口2を挙げているため、袖口2の柔軟性を損なってはならない。そこで、ストッパとしての機能を有するとともに、柔軟性をも阻害させないためには、袖口2における面接合成形部材10の差し込み端に対応する位置で縫糸をもって生地片2a,2bを縫い付けるようにすることが好ましい。これによって、前記ストッパとしての機能が十分に発揮される。
一方、袖口2の他端部側には合わせ部が設けられており、この合わせ部の外表面には、多数のループ状第2係合素子4が配された所要の長さの第2係合領域E’を有する面ファスナーテープ3が縫着により取り付けられている。この面ファスナーテープ3は、繊維製の織物又は編物の織成又は編成と同時に多数のループ状の第2係合素子4を形成しながら合成樹脂製のモノフィラメントを織り込み又は編み込む公知の製法によって作られる。
そして、上述のようにして本実施例1の面接合成形部材10と面ファスナーテープ3とが取着された袖口2を閉鎖しようとするときは、図7に示すように、面接合成形部材10の内表面側に形成された第1係合領域Eを、面ファスナーテープ3に形成された第2係合領域E’にあてがい押圧することによって、面接合成形部材10と面ファスナーテープ3とを面接合させる。
このとき、前記面ファスナーテープ3に対して面接合成形部材10を面接合させる位置を変えることにより、袖口の大きさを任意に調節することができる。また、本実施例1の面接合成形部材10は、前述のように、基部先端側で十分な係合力や剥離強度が得られるため、面接合成形部材10と面ファスナーテープ3とを係合させたときに、その係合状態を安定して維持することができる。
一方、面接合成形部材10と面ファスナーテープ3とが接合された袖口2を開放しようとするときは、面接合成形部材10の先端縁から外側に向けて延在する摘み部21を摘まみ、面接合成形部材10を面ファスナーテープ3から離間方向に引き剥がして剥離することにより、袖口2を簡単に開放させることができる。
また、本実施例1の面接合成形部材10は、面接合成形部材10の一端部に形成された固定部12を袖口2の生地片2a,2bによって被覆するとともに、基部11の全体を外部に突出させたるようにして袖口2に取着されているため、基部11のロゴマークなどが印刷されている面(外表面)が袖口2の一部を巡るようにして完全に外部に露呈される。
更に、既述したとおり面接合成形部材10は単色に限らず様々な色彩が施されており、同時にその端面にはロゴマークや各種の装飾模様が形成されている。これらの装飾模様は射出成形時に賦形することが望ましいが、各種ウェルダーやプリントにより成形後に形成することも可能である。こうした色彩や装飾模様、またその他に面接合成形部材10の全体の形状を様々にデザインすることにより、面接合成形部材10そのものが装飾品となり得る。
次に、上述のような本実施例1の面接合成形部材10を製造する方法について、図面を参照しながら説明する。ここで、図8は、本実施例1の面接合成形部材10を製造する方法について説明する説明図である。
本実施例1の製造方法では、先ず、熱可塑性合成樹脂材料を射出成形して、平板状の1次基部25及び固定部12と、同1次基部25の第1面に形成するフック状第1係合素子13とが成形一体化された予備成形体27を射出成形する1次工程(射出成形工程)を行う。
この1次工程では、金型26を用いて前記予備成形体27を成形する際に、図9に示すように、アンダーカット部を少なくして金型26の型開き時の抵抗を小さくするため、各第1係合素子13の立上り部19における後方側端縁22が、型開方向に対して平行となるように、即ち1次基部25に対して略直交するように、第1係合素子13を形成することができる。このため、第1係合素子13の立上り部19を、例えば図6に示した従来の係合素子に比べて細く形成できるとともに、フック基端部における第2ピッチBの大きさを小さく設定することができる。
また、この1次工程では前記1次基部25を平板状に形成するため、1次基部25に一体成形する全ての第1係合素子13を同じ大きさの同じ形状で形成することができ、しかも、1次基部25のどの部位においても、フック基端部における第2ピッチBを一定の大きさにすることができる。このため、本実施例1では、1次基部25に多数の第1係合素子13を密に配することができる。この1次工程によって得られた予備成形体27の平板状1次基部25は、多数の第1係合素子13を支持する支持部として機能する。
続いて、前記1次工程を行った直後に、得られた予備成形体27の平板状1次基部25を外表面側に凸状に湾曲させて形状固定する2次工程を行う。この2次工程では、図8に示したような所定の形状に湾曲した保持部28aを有する治具28に、前記1次工程後に固化した、或いは、1次工程直後の固化していない予備成形体27をセットし、同予備成形体27に対して加熱処理、空冷処理、又は水冷処理を行う。これにより、前記予備成形体27の平板状1次基部25を、外表面側へ凸状となるように全体的に湾曲させて形状固定することができる。
このとき、前記加熱処理を行う場合には、予備成形体27をセットした治具28をそのままオーブンに入れ、同予備成形体27に対して80〜150℃の加熱を2〜4時間で施すことにより、前記平板状1次基部25を所定の形状に容易に湾曲させることができる。また、前記空冷処理を行う場合には、予備成形体27をセットした治具28を常温状態で半日程度保持して冷却する。更に、前記水冷処理を行う場合には、予備成形体27をセットした治具28をそのまま水に浸して1〜2時間冷却する。このような空冷処理又は水冷処理を行うことによっても、前記平板状1次基部25を所定の形状に容易に湾曲させることができる。
なお、本発明において、前記2次工程は上述の処理に限定されるものではなく、前記1次工程で得られた予備成形体の平板状1次基部25を外表面側に凸状に湾曲させて形状固定することができればその他の処理を採用することもできる。例えば、前記1次工程で得られた予備成形体27を加熱押圧して、平板状1次基部25を凸状に湾曲させた後に冷却して形状固定することも可能である。また、前記1次基部25が薄肉のものであれば、数回の湾曲化させるための加圧を行うことによっても湾曲状に形状固定することが可能である。例えば、弾性を有する摩擦体を平板状1次基部25に押圧させながら、同1次基部25の同一箇所に対して複数回往復するように摺動させることによっても、平板状1次基部25を湾曲状に形状固定することができる。
このような2次工程を行って平板状1次基部25を湾曲させることにより、外表面側に凸状に湾曲した基部11を形成できるとともに、同基部11に一体に形成されるフック状第1係合素子13を、フック頂部における第1ピッチAの長さがフック基端部における第2ピッチBよりも短くなるように形成することができる。これにより、本実施例1の前記面接合成形部材10を容易に且つ安定して得ることができる。
即ち、従来の製造方法は、前述のように湾曲させた基部とフック状係合素子とを1つの工程で同時に且つ一体的に射出成形することによって面接合成形部材を製造していたのに対して、本実施例1の製造方法は、面接合成形部材10の基部11を前記1次工程と前記2次工程の2つの工程を行うことにより形成し、且つ、第1係合素子13を前記1次工程により形成するというように、面接合成形部材10の基部11と第1係合素子13とをそれぞれ異なる工程で形成している。
本実施例1では、上述のように面接合成形部材10の基部11と第1係合素子13とを異なる工程で形成することにより、図5及び図6を参照しながら前述したように、第1係合素子13のフック基端部における第2ピッチBの大きさを第1係合領域Eの全領域で一定にすることができるとともに、その大きさを小さく設定することができる。また、フック頂部における第1ピッチAの長さが、フック基端部における第2ピッチBよりも短くなるように第1係合素子13を形成することができる。更に、第1係合素子13の係合頭部20を、第1係合領域Eの全領域で同じような形状及び長さで形成することができる。
このため、本実施例1では、面接合成形部材10の基部先端側に形成する第1係合素子13でも、図6に示した従来の係合素子のように係合頭部20を短くすることはなく、十分な大きさの引掛け部分23を確保することができる。その結果、本実施例1の面接合成形部材10は、前述したような優れた効果を確実に得ることができる。
次に、本発明の実施例2に係る面接合成形部材について説明する。ここで、図10は本実施例2に係る面接合成形部材の上面図であり、図11は同面接合成形部材の裏面図である。また、図12は同面接合成形部材を上面から見た斜視図であり、図13(a)は、図10に示したXIII−XIII線の線断面図である。なお、本実施例2において、前記実施例1と同様の構成を有する部材については同じ符号を用いて表しており、それによってその部材の説明を省略することとする。
本実施例2の面接合成形部材30は、前記実施例1と同様に、熱可塑性合成樹脂材料を射出成形することにより形成されており、前記実施例1で説明した製造方法と実質的に同じ方法を用いて製造される。また、本実施例2の面接合成形部材30は、長さ方向の中間部の一部において横幅が湾曲線に沿って幅狭となった細長い矩形状の板材からなる基部31と、基部31の長手方向の一端部に形成された固定部32とを備えている。この面接合成形部材30は、基部31の外表面(第2面)側に凸状に湾曲した弓なり状に形成されている。また、本実施例2の基部31は、前記実施例1に比べて板厚が全体的に薄く形成されていることにより大きな可撓性を有している。
本実施例2の面接合成形部材30に形成した固定部32は、被着体となる衣服1の袖口2の一端部に縫糸により縫着される縫製部であるものの、前記実施例1のような縫着用スリット12は形成されておらず、固定部32全体の板厚が、ミシン針を容易に貫通できるような薄さで形成されている。
従って、本実施例2の面接合成形部材30を袖口2に縫製により取着するには、図14に示すように、面接合成形部材30の固定部32を、袖口2の一端部を構成する2枚の生地片2a,2bの開口に差し込んだ後、同固定部32を2枚の生地片2a,2bで挟んだまま固定部32に直接縫製を行う。これによって、面接合成形部材30を袖口2に安定して縫着することができる。
このとき、面接合成形部材30の固定部32における強度の確保と、面接合成形部材30を袖口2に縫着するときの作業性の向上を両立させるため、面接合成形部材30の固定部32の板厚を0.5mm以上0.9mm以下に設定することが好ましく、特に0.7mm程度に設定することが更に好ましい。
本実施例2における面接合成形部材30の基部31は、第1面となる内表面全体に第1係合領域Eを有しており、この第1係合領域Eには、多数のフック状第1係合素子13が複数の区画(図示例では5区画)に群となって、基部31の長手方向に沿って配されている。
従って、第1係合領域E内には、各区画の間に第1係合素子13が形成されていない非係合領域NEが形成されている。この非係合領域NEには、面接合成形部材30の射出成形を行う際にエジェクタピン33が配置される。本実施例2では、図11に示したように、広い非係合領域NEには、径の大きな第1エジェクタピン33aが配され、基部の先端側の幅方向中央部に形成された狭い非係合領域NEには、径の小さな第2エジェクタピン33bが配される。
また、本実施例2の基部31は、基部31の先端側に形成された矩形状の厚肉部分35と、その他の薄肉部分36とを有しており、矩形状の厚肉部分35の外表面には各種のロゴマークや模様などが印刷されるように構成されている。特に本実施例2では、前記第2エジェクタピン33bが配される部位の板厚を厚くするため、図13(a)に示すように、厚肉部分35は、幅方向の中央部で突状に盛り上がるような断面を有するように構成されている。なお、第2エジェクタピン33bが配される部位の板厚を厚くするためのその他の手法としては、図13(b)に示すように、面接合成形部材30’を基部31’の両側から中央部に向かって板厚が厚くなるように形成しても良い。
即ち、一般的に射出成形において金型から成形体を取り出す際に、前記第2エジェクタピン33bのような径の小さなエジェクタピンが配される部位では、エジェクタピンから大きな力を受けるため、このエジェクタピンが配される部位の裏面側にエジェクタピンの跡が形成されて成形体の外観品質を低下させるという問題があった。そこで、本実施例2のように径の小さな第2エジェクタピン33bが配される部位の板厚を厚く形成することにより、基部31の外表面に第2エジェクタピン33bの跡が形成されることを防ぐことができ、基部31の外表面を滑らかに形成することができる。
この場合、前記厚肉部分35の幅方向中央部における板厚は、例えば1.0mm程度であることが好ましい。また、前記薄肉部分36の板厚は、例えば0.4mm以上0.8mm以下であることが好ましく、特に0.6mm程度であることが更に好ましい。
このような本実施例2の面接合成形部材30は、前記実施例1と実質的に同様の製造方法によって製造されるため、第1係合領域Eに配されるフック状第1係合素子13のフック基端部における第2ピッチBの大きさを第1係合領域Eの全領域で一定にすることができるとともに、その大きさを小さく設定することができる。また、本実施例2の第1係合素子13は、フック頂部における第1ピッチAの長さが、フック基端部における第2ピッチBよりも短くなるように形成されている。
更に、各第1係合素子13の係合頭部を、第1係合領域Eの全領域で同じような形状及び長さで形成することができ、その引掛け部分23を大きく形成して、第2係合素子4を確実に係止するように構成することができる。これにより、本実施例2の面接合成形部材30は、第1係合領域Eの第1係合素子13が形成されている各区画において十分な係合力や剥離強度を得ることができ、特に、基部先端側では、従来の面接合成形部材では得られなかった十分な係合力や剥離強度を確保することができる。
そして、このような本実施例2の面接合成形部材30が、図14に示したように衣類の袖口2に取り付けられることにより、袖口2の閉鎖と開放とを容易に行うことができるとともに、面接合成形部材30と面ファスナーテープ3とを係合させたときに、その係合状態を安定して維持することができる。
なお、本発明は、前述した実施例1及び2に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。例えば、前記実施例1及び2では、基部が全体的に同一曲率で湾曲している面接合成形部材について説明しているが、本発明では基部の少なくとも一部が湾曲していれば良い。また、前記実施例1及び2の面接合成形部材は、衣服の袖口に取り付けられて袖口の閉鎖と開放が行われるが、本発明の面接合成形部材の用途はこれに限定されるものではなく、その他の様々な製品や部材に取り付けられる止具として用いることも可能である。
更に、本発明の面接合成形部材においては、例えば図15に示すように、基部11(1次基部25)の第1面に配される各フック状第1係合素子13間に、幅方向に沿ったスリット24を形成することも可能である。このように第1係合素子13間に幅方向のスリット24を形成することによって、面接合成形部材を製造する際の2次工程において(図8を参照)、平板状1次基部25をより湾曲させ易くすることができる。更に、このような幅方向の前記スリット24を形成することによって、面接合成形部材の基部自体に柔らかさを与えることも可能となる。
本発明の実施例1に係る面接合成形部材の上面図である。 同面接合成形部材の裏面図である。 同面接合成形部材を上面から見た斜視図である。 同面接合成形部材を被着体である衣服の袖口に取着したときの断面図である。 同面接合成形部材に形成した第1係合素子を拡大して示した拡大図である。 従来の面接合成形部材に形成した係合素子を拡大して示した拡大図である。 実施例1の面合ファスナーを衣服の袖口に取着したときの要部斜視図である。 同面接合成形部材を製造する方法について説明する説明図である。 1次基部に形成した第1係合素子を拡大して示した拡大図である。 本発明の実施例2に係る面接合成形部材の上面図である。 同面接合成形部材の裏面図である。 同面接合成形部材を上面から見た斜視図である。 (a)は図10に示したXIII−XIII線の線断面図であり、(b)は他の実施形態における面接合成形部材の断面図である。 同面接合成形部材を衣服の袖口に取着したときの断面図である。 面接合成形部材の変形例において形成した第1係合素子を拡大して示した拡大図である。
符号の説明
1 衣服
2 袖口
2a,2b 生地片
3 面ファスナーテープ
4 第2係合素子
5 部材被着部
10 面接合成形部材
10’ 従来の面接合成形部材
11 基部
11’ 従来の基部
12 固定部
13 第1係合素子
13’ 従来の係合素子
14 スリット
15 厚肉部分
15a 段部
16 薄肉部分
17 微小な溝
18 縫着用スリット
19,19’ 立上り部
20,20’ 係合頭部
21 摘み部
22,22’ 後方側端縁
23,23’ 引掛け部分
24 幅方向のスリット
25 1次基部
26 金型
27 予備成形体
28 治具
28a 保持部
30,30’ 面接合成形部材
31,31’ 基部
32 固定部
33 エジェクタピン
33a 第1エジェクタピン
33b 第2エジェクタピン
35 厚肉部分
36 薄肉部分
A 第1ピッチ
B 第2ピッチ
E 第1係合領域
E’ 第2係合領域
NE 非係合領域

Claims (10)

  1. 射出成形により形成された細長い形状の合成樹脂製板材からなる基部(11,31)と、被着体(1)に固定するために前記基部(11,31)の長手方向の一端部に形成された固定部(12,32)とを備え、前記基部(11,31)は、同基部(11,31)と成形一体化された多数のフック状係合素子(13)が同基部(11,31)の長手方向に沿って起立する係合領域(E)を第1面に有し、前記基部(11,31)の少なくとも一部は第2面側に凸状に湾曲してなる面接合成形部材(10)であって、
    前記係合領域(E)は、少なくとも一部が湾曲した前記基部(11,31)の前記第1面全体に配され、
    前記基部(11,31)の湾曲領域に配された前記係合素子(13)は、前記基部の長手方向に隣接する係合素子(13)との間のフック頂部における第1ピッチAと、フック基端部における第2ピッチBとの比A/Bの値が1未満に構成されてなる、
    ことを特徴とする面接合成形部材。
  2. 前記係合領域(E)の全領域において、長手方向に隣接する前記係合素子(13)との間のフック基端部における前記第2ピッチBの値が一定である請求項1記載の面接合成形部材。
  3. 前記基部(11,31)は弾性変形が可能である請求項1又は2記載の面接合成形部材。
  4. 前記係合領域(E)の一部に前記係合素子(13)の存在しない非係合領域(NE)を有してなる請求項1〜3のいずれかに記載の面接合成形部材。
  5. 前記基部(11,31)の表面に、板厚が厚い厚肉部分(15,35)が局部的に形成されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の面接合成形部材。
  6. 前記厚肉部分(15,35)が、前記基部(11,31)の長手方向の他端部側に形成されてなる請求項5記載の面接合成形部材。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の面接合成形部材(10)が袖口(2)に取着されてなることを特徴とする衣類。
  8. 細長い形状の合成樹脂製板材からなる基部(11,31)と、被着体(1)に固定するために前記基部(11,31)の長手方向の一端部に形成された固定部(12,32)とを備え、前記基部(11,31)は、同基部(11,31)と成形一体化された多数のフック状係合素子(13)が同基部(11,31)の長手方向に沿って起立する係合領域(E)を第1面に有し、前記基部(11,31)の少なくとも一部は第2面側に凸状に湾曲してなる面接合成形部材(10)の製造方法であって、
    少なくとも第1面が平面となる平板状の1次基部(25)と、同1次基部(25)の前記第1面全体に起立する前記フック状係合素子(13)とが成形一体化された予備成形体(27)を射出成形する1次工程と、
    前記1次基部(25)の少なくとも一部を第2面側に凸状に湾曲させて形状固定する2次工程と、
    を含むことを特徴とする面接合成形部材の製造方法。
  9. 前記2次工程は、前記予備成形体(27)の前記1次基部(25)を、少なくとも一部が湾曲した所定形状の保持部(28a)を有する冶具(28)にセットし、加熱処理、空冷処理、又は水冷処理を行うことによって、前記1次基部(25)の少なくとも一部を湾曲させて形状固定する請求項8記載の面接合成形部材の製造方法。
  10. 前記2次工程は、前記予備成形体(27)の前記1次基部(25)を加熱押圧して冷却することによって、その少なくとも一部を湾曲させて形状固定する請求項8記載の面接合成形部材の製造方法。
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JP2011036498A (ja) * 2009-08-13 2011-02-24 Morito Co Ltd 樹脂バネ及びその製造方法

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