JP2000215870A - 袋状セパレ―タの良否判定方法 - Google Patents

袋状セパレ―タの良否判定方法

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JP2000215870A
JP2000215870A JP11013024A JP1302499A JP2000215870A JP 2000215870 A JP2000215870 A JP 2000215870A JP 11013024 A JP11013024 A JP 11013024A JP 1302499 A JP1302499 A JP 1302499A JP 2000215870 A JP2000215870 A JP 2000215870A
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separator
shaped separator
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conveyor
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栄治 阿部
Shin Kawaguchi
慎 川口
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Furukawa Battery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セパレータを袋状に加工して次工程に搬送する
途中に自動的にその加工した袋状セパレータの加工状態
を検出してその良否を判定することができる袋状セパレ
ータの良否判定方法を提供する。 【解決手段】袋状に加工したセパレータ1を搬送コンベ
ア2で次工程に搬送するときに、その袋状セパレータ1
の幅の大きさを第1の検出部5の光ファイバセンサ10
a,10bで検出し、長さの大きさを第2の検出部6の
光ファイバセンサ11a,11bで検出してその袋状セ
パレータ1の良否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、袋状に加工した
セパレータを搬送コンベアで次工程に搬送するときに、
その袋状セパレータの加工上の良否を判定する袋状セパ
レータの良否判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鉛蓄電池等に用いられるポリエチ
レン等のポリオレフィン製の袋状セパレータは、図5
(A)に示すようにシート状のセパレータ1を一定の長
さの寸法に切断するとともに、これを図5(B)に示す
ようにその中間部を境に二つ折りにして図5(C)に示
すように一方の面1aと他方の面1bとを重ね合せ、さ
らに図5(D)に示すようにその重ね合せた一方の面1
aと他方の面1bとの両側部同士を超音波等による溶
着、ギアシール、接着剤による接着等の手段を用いる自
動接合機器で接合して袋状に加工してなる。なお、接合
部の幅tは通常4mm程度である。
【0003】袋状に加工されたセパレータは、搬送コン
ベアにより極板群組立工程に搬送し、この組立工程にお
いて、袋状セパレータ内に正極板(または負極板)を収
納し、この正極板(または負極板)を収納した袋状セパ
レータと負極板(または正極板)とを順次積層して極板
群を組み立てている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セパレータ
を二つ折りにする加工中にその加工動作上の誤差や変動
等で、図6(A−1)に示すように二つ折りされた一方
の面1aが他方の面1bに対して傾くようにずれたり、
或いは(B−1)に示すように一方の面1aの端縁が他
方の面1bの端縁に対してその長さ方向に互い違いとな
るようにずれてしまうことがある。
【0005】そしてこのようなずれが生じても、そのセ
パレータ1は両側部がそのまま自動接合機器で接合され
て次工程の極板群組立工程に送られ、極板群として組み
立てられてしまう。
【0006】極板群組立工程においては、セパレータの
良否を目視により検査しているが、目視の検査では確実
性に乏しく、不良のセパレータがそのまま極板群のセパ
レータとして使用され、電池内に組み込まれてしまうこ
とがある。
【0007】図6(A−1)に示すように二つ折りされ
た一方の面1aと他方の面1bとが傾くようにずれてい
る場合には、その両側部を自動接合機器で接合しても実
際に接合される領域は図6(A−2)にクロスハッチン
グで示す部分のみであり、また図6(B−1)に示すよ
うに一方の面1aの端縁が他方の面1bの端縁に対して
長さ方向にずれている場合には、その両側部を自動接合
機器で接合しても実際に接合される領域は図6(B−
2)にクロスハッチングで示す部分のみであり、いずれ
の場合もその実際の接合領域が正規の場合より狭く、接
合強度や安定性が不充分となり、このような不良の袋状
セパレータ1がそのまま極板群のセパレータとして使用
されて電池内に組み込まれると、セパレータ内の極板が
露出し、他の極性の極板と接触して内部短絡の原因とな
る恐れがある。
【0008】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、セパレータを袋状
に加工して次工程に搬送する途中に自動的にその加工し
た袋状セパレータの加工状態を検出してその良否を判定
することができる袋状セパレータの良否判定方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、袋状に加工したセパレータを搬送
コンベアで次工程に搬送するときに、その袋状セパレー
タの幅の大きさおよび長さの大きさを光学手段により検
出し、この検出の結果をもとにしてその袋状セパレータ
の良否を判定するようにしたものである。そして前記光
学手段としては光ファイバセンサを用いることが可能で
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て説明する。
【0011】図1(A)には、袋状に加工したセパレー
タ1を次工程の極板群組立工程へ搬送するための搬送コ
ンベア2を示してあり、この搬送コンベア2は平行に配
置して同方向に同速度で無端走行する一対のチエーン3
を有し、これらチエーン3に一定の間隔をあけてアタッ
チメント4が取り付けられている。
【0012】搬送コンベア2の途中には第1の検出部5
と第2の検出部6とが設けられ、第1の検出部5は搬送
コンベア2の両側部側に配設された光学手段としての一
対の光ファイバセンサ10a,10bにより構成され、
第2の検出部6は搬送コンベア2の長手方向に沿って配
設された光学手段としての一対の光ファイバセンサ11
a,11bにより構成されている。
【0013】第1の検出部5を構成する一対の光ファイ
バセンサ10a,10bは、図2(A)に示すように、
搬送コンベア2の下方でかつ搬送コンベア2の長手方向
と直角の方向の線上に一定の間隔S1をあけて配置し、
また第2の検出部6を構成する一対の光ファイバセンサ
11a,11bは、図2(B)に示すように搬送コンベ
ア2の下方でかつ搬送コンベア2の長手方向の中心軸線
に沿う方向の線上に一定の間隔S2をあけて配置してい
る。なお、第1の検出部5を構成する一方と他方の光フ
ァイバセンサ10a,10bは搬送ベルト2の中心軸線
を境とするその左右側の等距離の位置に配設されてい
る。
【0014】前記各光ファイバセンサ10a,10b,
11a,11bは、図3に示すように、それぞれ搬送コ
ンベア2の上方に向けて光を出射する発光部12と、そ
の光が遮蔽物に当って反射したときにその反射光を入射
させる受光部13とを有し、前記受光部13に光が入射
したときにオン信号を出力してコントローラ14に送信
し、受光部13に光が入射しないときにオフ信号を出力
してコントローラ14に送信するようになっている。
【0015】図1(B−1)に示すように、良品の袋状
セパレータ1においては、その幅がH、長さがLである
が、前記第1の検出部5における一方の光ファイバセン
サ10aと他方の光ファイバセンサ10bとの間隔の幅
S1は、前記幅Hよりやや大きく、また前記第2の検出
部6における一方の光ファイバセンサ11aと他方の光
ファイバセンサ11bとの間隔の幅S2は、前記長さL
よりやや大きい関係となっている。
【0016】例えば 幅S1=幅H+4mm 幅S2=長さL+1mm となっている。
【0017】搬送コンベア2は一定の速度で走行してお
り、袋状に加工されたセパレータ1はこの搬送コンベア
2の上に載置され、アタッチメント4を介して第1およ
び第2の検出部5,6に向けて搬送される。なお、袋状
セパレータ1はその長手方向の中心軸線が搬送コンベア
2の長手方向の中心軸線と一致するように位置決めされ
て搬送コンベア2の上に載置される。また、各検出部
5,6における光ファイバセンサ10a,10b,11
a,11bの各発光部12からは常時上方に向けて光が
出射している。
【0018】ここで、搬送コンベア2の上に載置された
袋状セパレータ1が良品である場合には、この袋状セパ
レータ1が第1の検出部5を通過するときに、幅S1>
幅Hの関係から袋状セパレータ1の両側部は光ファイバ
センサ10a,10bからの出射光を遮蔽せずに第1の
検出部5を通過し、したがって前記光ファイバセンサ1
0a,10bはオフ信号を継続して出力し、このオフ信
号によりコントローラ14を介して袋状セパレータ1の
幅方向に関する寸法が適正であると判定される。
【0019】引き続いて袋状セパレータ1は第2の検出
部6を通過する。この際には、幅S2>長さLの関係に
より、まず袋状セパレータ1が第2の検出部6における
一方の光ファイバセンサ11aの直上を通過したのちに
他方の光ファイバセンサ11bの直上を通過することに
なる。
【0020】袋状セパレータ1が一方の光ファイバセン
サ11aの直上を通過するときには、その光ファイバセ
ンサ11aの受光部12からの出射光が袋状セパレータ
1に当って反射し、この反射光が受光部13に入射し、
この入射で光ファイバセンサ11aがオン信号を出力
し、このオン信号がコントローラ14に送信される。
【0021】また、袋状セパレータ1が他方の光ファイ
バセンサ11bの直上を通過するときには、その光ファ
イバセンサ11bの受光部12からの出射光が袋状セパ
レータ1に当って反射し、この反射光が受光部13に入
射し、この入射で光ファイバセンサ11bがオン信号を
出力し、このオン信号がコントローラ14に送信され
る。
【0022】ここで、幅S2>長さLの関係から前述し
たように、袋状セパレータ1は第2の検出部6における
一方の光ファイバセンサ11aの直上を通過したのちに
他方の光ファイバセンサ11bの直上を通過するから、
一方の光ファイバセンサ11aと他方の光ファイバセン
サ11bとが同時にオン信号を出力することはなく、一
方の光ファイバセンサ11aがオン信号を出力するタイ
ミングと、他方の光ファイバセンサ11bがオン信号を
出力するタイミングとには時間的なずれが生じる。
【0023】そしてこのオン信号の出力の時間的なずれ
に基づいてコントローラ14により袋状セパレータ1の
長さ方向に関する寸法が適正であると判定される。
【0024】次に、図1(B−2)に示すように二つ折
りされた一方の面1aが他方の面1bに対して傾くよう
にずれた状態で両側部が接合された不良品の袋状セパレ
ータ1′の場合について説明する。
【0025】この場合の袋状セパレータ1′は、二つ折
りされた一方の面1aが他方の面1bに対して傾いてい
るため、その最大幅H1が良品の袋状セパレータの幅H
より大きくなる。
【0026】したがって、この不良品の袋状セパレータ
1′が搬送コンベア2の上に載置されて第1の検出部5
を通過するときには、図4(A)に良品の袋状セパレー
タ1の場合と比較して示すように、不良品の袋状セパレ
ータ1′の側部外方に張り出した部分が光ファイバセン
サ10a,10bの直上を通過し、この通過時にその光
ファイバセンサ11a,11bがオン信号を出力し、こ
のオン信号がコントローラ14に送信され、この送信で
袋状セパレータ1′の幅方向に関する寸法が不適正つま
り不良品であると判定される。
【0027】そして不良品であると判定された袋状セパ
レータ1′はその搬送途中において排除手段を介して搬
送コンベア2から排除される。
【0028】一方、図1(B−3)に示すように、二つ
折りされた一方の面1aが他方の面1bに対してその長
さ方向にずれた状態でその両側部が接合された不良品の
袋状セパレータ1″の場合においては、その全長の長さ
L1が良品の袋状セパレータ1の長さLより大きくな
る。
【0029】そしてこの不良品の袋状セパレータ1″が
搬送コンベア2の上に載置されて第2の検出部6を通過
するときには、図4(B)に良品の袋状セパレータ1の
場合と比較して示すように、不良品の袋状セパレータ
1″ではその長さL1が第2の検出部6における一方の
光ファイバセンサ11aと他方の光ファイバセンサ11
bとの間隔の幅S2よりも大きいため、この袋状セパレ
ータ1″がその一方の光ファイバセンサ11aの直上と
他方の光ファイバセンサ11bの直上とに跨がって配置
し、その両者の光ファイバセンサ11a,11bが同時
にオン信号を出力するタイミングが生じる。そしてこの
オン信号がコントローラ14に送信され、この送信で袋
状セパレータ1″の長さ方向に関する寸法が不適正つま
り不良品であると判定される。
【0030】そして不良品であると判定された袋状セパ
レータ1″はその搬送途中において排除手段を介して搬
送コンベアから排除される。
【0031】なお、本実施形態においては、幅S1=幅
H+4mm、幅S2=長さL+1mmと設定してあるか
ら、セパレータの両側に張り出す部分の幅がそれぞれ2
mm未満のとき、或いは長さの増大分が1mm未満のと
きには、そのセパレータは良品の許容範囲内のものとし
て取り扱われ、第1および第2の検出部5,6では不良
品として検出されずに通過する。
【0032】このように、袋状セパレータが搬送コンベ
アの上に載置されて次工程に向けて搬送されたときに
は、その搬送の途中でその袋状セパレータの良否が光学
手段を用いて判定され、その不良品の袋状セパレータが
搬送コンベアから排除される。
【0033】したがって、次工程には不良品の袋状セパ
レータが搬送されるようなことがなく、常に良品の袋状
セパレータのみが次工程に搬送されて供給される。
【0034】通常、セパレータを袋状に加工する工程で
の不良品の発生率は0.5〜0.6%程度であるが、袋状セパ
レータを5000枚加工し、これを順次搬送コンベアを
介して次工程に搬送したときにその次工程にまで搬送さ
れた袋状セパレータの総量中の不良品の数を実測したと
ころ、その数は0であった。したがって次工程において
袋状セパレータの良否を目視で検査するような必要がな
く、その検査用の作業員を省くことが可能となる。
【0035】そして不良品の袋状セパレータを確実に排
除することができるから、誤って不良品の袋状セパレー
タを用いて電池を製造してしまうようなことがなく、常
に一定の品質の電池を安定して製造でき、製造上の信頼
性が向上する。
【0036】なお、前記実施形態においては、光学手段
として、光の発光部および受光部が並列して配置し、袋
状セパレータの通過に伴うその発光部から受光部への光
の入射の有無によりオンオフ信号を出力する形式の光フ
ァイバセンサを用いるようにしたが、光の発光部および
受光部が互いに対向して配置し、袋状セパレータの通過
に伴うその発光部から受光部への光の入射の有無により
オンオフ信号を出力する形式の光ファイバセンサ等を用
いることも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
袋状セパレータの加工工程から袋状セパレータを次工程
に搬送する途中に、その袋状セパレータの加工上の良否
を自動的に判定でき、したがって次工程で袋状セパレー
タの良否を目視で検査するような必要がなく、このため
その検査用の作業員を省くことが可能となり、また不良
品の袋状セパレータを確実に排除することができるか
ら、誤って不良品の袋状セパレータを用いて電池を製造
してしまうようなことがなく、常に一定の品質の電池を
安定して製造でき、製造上の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す説明図。
【図2】袋状セパレータの形状を検出する第1および第
2の検出部を示す構成図。
【図3】検出部を構成する光ファイバセンサの回路ブロ
ック図。
【図4】袋状セパレータの形状を検出するときの作用説
明図。
【図5】袋状セパレータの加工の手順を示す説明図。
【図6】袋状セパレータが不良品として加工されるとき
の状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…セパレータ 1′,1″…不良のセパレータ 2…搬送コンベア 5…第1の検出部 6…第2の検出部 10a,10b,11a,11b…光ファイバセンサ 14…コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA23 BB01 CC02 FF31 FF44 GG13 HH13 JJ01 JJ05 LL02 NN20 PP15 PP22 QQ04 QQ25 RR08 TT01 TT03 3F079 AA00 CA18 CA20 CB32 CB33 DA16 5H021 BB15 BB19 BB20 CC18 5H028 AA05 BB11 BB17 BB18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋状に加工したセパレータを搬送コンベア
    で次工程に搬送するときに、その袋状セパレータの幅の
    大きさおよび長さの大きさを光学手段により検出してそ
    の袋状セパレータの良否を判定することを特徴とする袋
    状セパレータの良否判定方法。
  2. 【請求項2】前記光学手段として光ファイバセンサが用
    いられていることを特徴とする請求項1に記載の袋状セ
    パレータの良否判定方法。
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