JP2000215274A - 文字認識装置及び筆跡表示制御方法 - Google Patents

文字認識装置及び筆跡表示制御方法

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JP2000215274A
JP2000215274A JP11018627A JP1862799A JP2000215274A JP 2000215274 A JP2000215274 A JP 2000215274A JP 11018627 A JP11018627 A JP 11018627A JP 1862799 A JP1862799 A JP 1862799A JP 2000215274 A JP2000215274 A JP 2000215274A
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JP11018627A
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Yoshio Furuichi
佳男 古市
Kenichi Koga
憲一 古賀
Hiroshi Yamazaki
弘 山崎
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】筆跡抜けなどの障害を招くことなく、筆跡デー
タを効率的に消去する。 【解決手段】現在の処理状態を監視する処理状態監視部
109を備える。この処理状態監視部109によって筆
跡表示処理および文字認識処理が実行されていないこと
が確認されたときに、表示制御部114を通じて現在消
去対象にある手書き文字の筆跡データを消去する。この
ように、筆跡消去処理を他の優先度の高い処理の合間に
実行することで、筆跡抜けなどの障害を防いで、筆跡デ
ータを効率的に消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手書き入力方式の
文書作成装置などに用いられる文字認識装置に係り、特
に手書き文字の入力時に表示される筆跡データの消去方
法に特徴を有する文字認識装置及び筆跡表示制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】手書き入力方式の文書作成装置などに用
いられる文字認識装置では、通常、液晶ディスプレイに
一体化された透明タブレットとペンを備えている。ペン
入力画面には、文字を手書き入力するための複数の入力
エリアと、手書き文字の認識結果を表示するための表示
エリアが設けられており、入力者がペンを筆記操作して
入力エリア内に文字を手書き入力すると、その文字の筆
跡データが入力エリア内に表示された後、所定のタイミ
ングで同入力枠内の文字に対する認識処理が実行され
る。
【0003】ここで、入力枠内の筆跡データを消去する
方法として、例えば特公平5−76668号公報には、
数文字前の文字に対応する入力エリア内の筆跡データを
定期的に消去することが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】入力エリアが複数個存
在し、これらの入力エリアに次々と文字が入力された場
合、それらの入力文字毎に筆跡表示処理(文字入力処理
を含む)、筆跡消去処理、文字認識処理、認識結果表示
処理といった4つの処理が並行して実行されることにな
る。このうち、文字認識処理の処理量が一番多く、ま
た、処理的には筆跡表示処理の重要度(優先度)が高
い。これは、筆跡の抜けを防ぐことが文字認識の信頼性
に関わるためである。したがって、文字認識処理と筆跡
表示処理が如何に効率良く作用するかで文字入力の一連
の流れが滞りなく進むことになり、効率的なペン入力イ
ンタフェースを実現できる。
【0005】しかしながら、従来、これらの処理に関係
なく、筆跡消去処理が定期的に実行されていた。このた
め、例えば手書き文字の筆跡データを時系列で取得して
いる最中(筆跡表示処理の実行中)に筆跡消去処理が割
り込むことがあり、筆跡データを一時的に取得できずに
筆跡抜けが生じるなどの問題があった。
【0006】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、筆跡抜けなどの障害を招くことなく、筆跡データ
を効率的に消去することのできる文字認識装置及び筆跡
表示制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る文字認識装
置は、処理状態を監視する処理状態監視手段を備え、こ
の処理状態監視手段によって筆跡表示処理および文字認
識処理が実行されていないことが確認されたときに、消
去対象にある手書き文字の筆跡データを消去するための
筆跡消去処理を実行するようにしたこと特徴とする。
【0008】このような構成により、筆跡消去処理が他
の優先度の高い処理の合間に実行されるため、筆跡抜け
などの障害を招くことなく、筆跡データを効率的に消去
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0010】図1は本発明の文字認識装置のハードウェ
ア構成を示すブロック図である。なお、本装置は、例え
ば磁気ディスク等の記録媒体に記録されたプログラムを
読み込み、このプログラムによって動作が制御されるコ
ンピュータによって実現される。
【0011】図1に示すように、本実施形態における文
字認識装置には、CPU11と、このCPU11にシス
テムバスを介して接続されるROM12、RAM13、
そして、入出力デバイスとして用いられる座標入力装置
14、表示装置15、外部記憶装置16などが設けられ
ている。
【0012】CPU11は、本装置全体の制御を行うも
のであり、入力指示に従ったプログラムの起動により各
種処理を実行する。本実施形態では、手書き文字認識装
置を実現するためのソフトウェアプログラムとして、ペ
ン入力用のアプリケーションおよび文字認識ソフトが搭
載されている。
【0013】ROM12は、CPU11を動作させるた
めのプログラムや、表示フォント等を予め記憶してい
る。RAM13は、動作時のメインメモリとして用いら
れ、本装置に必要な各種のデータを一時的に記憶する。
【0014】座標入力装置14は、感圧式の透明タブレ
ットとペンからなり、手書き入力された文字のパターン
を時系列の座標データとして得るものである。表示装置
15は、液晶ディスプレイからなり、データの表示を行
う。なお、この座標入力装置14の透明タブレットと表
示装置15の液晶ディスプレイは同一寸法および同一座
標を有するもので、透明タブレットが液晶ディスプレイ
上に積層一体化されて、一体型の入力表示装置を構成し
ている。これにより、液晶ディスプレイ上に表示される
情報をペンで直接選択したり、ペンで入力した位置デー
タを筆跡イメージとして液晶ディスプレイに表示するな
ど、あたかも紙面にペンで書くような感覚で様々な情報
処理を行うペン入力インタフェースを入力者に提供して
いる(図2参照)。
【0015】外部記憶装置16は、例えばフロッピーデ
ィスク装置(FDD)やハードディスク装置(HD
D)、光ディスク装置などからなる。この外部記憶装置
16には、記録媒体を通じて本装置を制御するためのプ
ログラムがインストールされる。このプログラムは、本
装置の起動時に外部記憶装置16を通じてRAM13に
ダウンロードされる。CPU11はこのRAM13にダ
ウンロードされたプログラムを読み込み、所定の手順で
手書き入力された文字に関する一連の処理を実行する。
【0016】図2はペン入力アプリケーションの初期画
面として表示される手書き文字入力画面の構成を示す図
である。
【0017】この手書き文字入力画面には、認識結果表
示部21や、文字を手書き入力するための複数(ここで
は2つ)の入力枠22a,22bの他、認識ボタン2
3、削除ボタン24、転送ボタン25、終了ボタン26
といった各種の編集ボタンが設けられている。認識ボタ
ン23は、文字の認識を指示するためのボタンである。
手書き文字の認識処理は、別の入力枠に文字の入力がな
されたとき、あるいは、文字入力後に所定の時間が経過
したときのタイミングで自動的に実行されるが、この認
識ボタン23が操作された場合には強制的に手書き文字
の認識処理が行われる。
【0018】また、削除ボタン24は、入力文字を削除
する場合に用いられる。転送ボタン25は、認識結果と
して得られた文字を転送する場合に用いられる。終了ボ
タン26は、文字入力操作を終了する場合に用いられ
る。
【0019】このような構成の手書き文字入力画面にお
いて、入力者がペンの筆記操作によって入力枠22a,
22b内に各文字を手書き入力していくと、それらの文
字が順に文字認識処理されて、その認識結果とした得ら
れた文字(コードデータ)が認識結果表示部21に表示
される。ここで、転送ボタン25を押下すると、認識結
果表示部21に表示されていた文字列が図示せぬ文書編
集画面等に転送されることになる。
【0020】次に、本実施形態における文字認識装置の
機能構成について説明する。
【0021】図3は上記図1の文字認識装置の機能構成
を示すブロック図である。
【0022】図3に示すように、本装置は、制御部10
0と、この制御部100に接続される入力部101、表
示部116、記憶部117から構成される。このうち、
入力部101は、上記図1の座標入力装置14に対応し
ており、入力者がペンの筆記操作により手書き入力した
文字のパターンを座標データとして得るものである。こ
の入力部101によって時系列的に得られた2次元の座
標点列の情報に基づいて当該手書き文字の筆跡データを
取得し、これを表示すると共に文字認識処理を行うこと
で、必要な文字コードを得ることができる。表示部11
6は、上記図1の表示装置15に対応しており、入力さ
れた手書き文字の筆跡データや認識結果とした得られた
文字等を表示するものである。
【0023】制御部100は、上記図1のCPU11の
処理機能を示したものであり、初期設定部102、座標
入力部104、処理状態監視部109、文字認識部11
2、表示制御部114からなる。
【0024】また、記憶部117は、上記図1のROM
12またはRAM13に設けられる各種の辞書やバッフ
ァなどを示したものであり、画面イメージバッファ10
3、座標テーブル105、座標データバッファ106、
描画済みフラグバッファ107、現入中フラグバッファ
108、システムタイマ110、処理状態記録バッファ
111、認識辞書113、文字列データバッファ115
からなる。
【0025】初期設定部102は、画面イメージ103
に格納された初期画面の表示処理や、各種バッファの初
期化などの処理を行うものである。画面イメージバッフ
ァ103には、図2に示すような手書き文字入力画面
(ペン入力アプリケーションの初期画面)を表示するた
めの画面情報が格納されている。
【0026】座標入力部104は、座標テーブル10
5、座標データバッファ106、描画済みフラグバッフ
ァ107、現入中フラグバッファ108を参照して、入
力部101から入力された座標点列の情報に関する入力
制御処理を行うものである。座標テーブル105は、図
2に示す認識結果表示部21、入力枠22a,22b、
認識ボタン23、削除ボタン24、転送ボタン25、終
了ボタン26などの座標位置を記憶しており、入力者が
ペンにて指定した画面上の位置を判断する場合に用いら
れる。座標データバッファ106は、手書き入力された
文字の座標データを記憶する。
【0027】描画済みフラグバッファ107は、入力枠
内に筆跡データが表示されているか否かを示す入力枠描
画済フラグAを記憶する。この入力枠描画済フラグA
は、図2に示す入力枠22a,22b毎に設けられてお
り、例えば1ビットの情報からなり、「1」のときに筆
跡表示ありの状態、「0」のときに筆跡表示なしの状態
を示すものとする。現入中フラグバッファ108は、現
在どの入力枠へ入力がなされているのかを示す現入力中
フラグBを記憶する。この現入力中フラグBも図2に示
す入力枠22a,22b毎に設けられており、例えば1
ビットの情報からなり、「1」のときに現在入力ありの
状態、「0」のときに現在入力なしの状態を示すものと
する。
【0028】処理状態監視部109は、本発明の中心部
分をなすもので、筆跡表示処理、文字認識処理、筆跡消
去処理といった筆跡データに関わる処理の状態を監視
し、現状どの処理が動いているのかを処理状態記録バッ
ファ111へ記録する。システムタイマ110は、シス
テムクロックに同期して予め決められた時間をカウント
し、その時間間隔で処理状態監視部109にタイマ割り
込み処理を実行させる。このタイマ割り込み処理によ
り、処理状態監視部109は現在の処理状態を処理状態
記録バッファ111を参照してチェックし、現在の処理
状態が筆跡表示処理(筆跡入力処理を含む)および文字
認識処理でない場合にのみ、表示制御部114を通じて
筆跡消去処理を実行する。処理状態記録バッファ111
は、現在の処理状態を記憶するものである。
【0029】文字認識部112は、認識辞書113を用
いて、手書き文字の筆跡データに基づいて文字認識処理
を行う。認識辞書113には、予め基準となる文字のパ
ターンデータとその文字に対応したコードデータなど、
一般的な文字認識処理に必要な情報が格納されている。
【0030】表示制御部114は、文字認識部112に
よって文字認識された文字列の情報を文字列データバッ
ファ115に格納したり、座標データバッファ106に
格納されている筆跡データなどを表示部116へ表示す
る制御を行う。また、この表示制御部114は、処理状
態監視部109からの筆跡消去指示に従って筆跡データ
の消去を行う。
【0031】次に、同実施形態の動作について説明す
る。
【0032】図4は同実施形態における処理動作を示す
フローチャートである。
【0033】本装置の起動時に、まず、初期設定部10
2が画面イメージ103の画面情報をロードして、図2
に示すような手書き文字入力画面(ペン入力アプリケー
ションの初期画面)を表示したり、各種バッファをクリ
アするなどの初期化処理を行う(ステップS11)。
【0034】初期化が終了した段階で、入力者がペンを
用いて入力操作を行うと、そのペンの押下位置がタブレ
ットからなる入力部101によって検知され、その押下
位置に対応したX,Yの座標データの入力がなされる
(ステップS12)。なお、このときの座標検知方法に
ついては、例えば感圧式のタブレットなどで行われてい
る一般的な方法を用いるものとする。
【0035】座標データの入力があると、座標入力部1
04は座標テーブル105を参照して、当該座標データ
の画面上の位置を確認し、入力枠22a,22bへの文
字の入力であるか否かを調べる(ステップS13)。
【0036】文字入力である場合には(ステップS13
のYes)、座標入力部104は現入中フラグバッファ
108に格納された各入力枠毎の現入力中フラグBを参
照して直前までどの入力枠へ入力していたのかを確認
し、そのときの文字入力が直前まで入力していた入力枠
と同じ枠への入力であるのか、新たな入力枠への入力で
あるのかを判断する(ステップS14)。
【0037】直前まで入力していた入力枠と同じ枠へ入
力しているのであれば(ステップS14のNo)、1文
字入力の途中であると判断できる。この場合、処理状態
監視部109へ処理が移り、処理状態監視部109は文
字入力が開始されたことを処理状態記録バッファ111
に記録し(ステップS15)、表示制御部114を介し
て当該入力枠内に入力座標データ群からなる手書き文字
の筆跡データを表示する(ステップS16)。
【0038】筆跡データが現在入力中の入力枠内に表示
されると、処理状態監視部109は筆跡表示処理が終了
したことを処理状態記録バッファ111に記録する(ス
テップS17)。そして、処理が座標入力部104に戻
り、座標入力部104は当該座標データを座標テーブル
105に書き込むと共に(ステップS18)、描画済み
フラグバッファ107内の文字入力がなされた入力枠に
対応する現入力中フラグBを「1」にして、当該入力枠
に筆跡データが表示されていることを示す(ステップS
19)。
【0039】一方、上記ステップS14において、別の
入力枠へ文字が入力されている場合には、新たな文字の
入力であると判断できる。このような場合には、座標入
力部104は、まず、描画済みフラグバッファ107内
の当該入力枠に対応する入力枠描画済フラグAを参照し
て、その入力枠に前回入力された文字の筆跡表示が残っ
ているか否かを確認する(ステップS20)。
【0040】筆跡データが表示されている場合には(ス
テップS20のYes)、座標入力部104はその入力
枠の筆跡表示を表示制御部114を介してリフレッシュ
(強制筆跡消去)する(ステップS21)。この強制筆
跡消去については、後に具体例を挙げて説明する。
【0041】ここで、別の入力枠に文字入力があると、
直前に文字入力のあった入力枠内の文字に対する文字認
識処理が実行される。その際に、処理が処理状態監視部
109へ移り、処理状態監視部109は文字認識処理が
開始されたことを処理状態記録バッファ111に記録す
る(ステップS22)。なお、文字認識処理は、別の入
力枠に文字入力があった場合に行う方法と、文字入力
後、所定の時間が経過したときに行う方法の2通りがあ
り、ここでは、この2つの方法を併用して文字認識処理
を行うものとする。
【0042】続いて処理が文字認識部112へ移り、文
字認識部112は現入中フラグバッファ108を参照し
て直前に文字入力のあった入力枠を確認し、その入力枠
内に入力された文字(直前の入力文字)の座標データ群
を座標テーブル105から取得することにより、認識辞
書113を用いて文字認識処理を行う(ステップS2
3)。なお、この文字認識処理については、一般的に知
られている手書き文字の認識方法を用いるものとし、そ
の具体的な説明は省略するものとする。文字認識部11
2によって得られた認識結果は文字列データバッファ1
15に格納される。
【0043】1文字分の認識処理が終了すると、処理状
態監視部109へ処理が戻り、処理状態監視部109は
文字認識処理が終了したということを処理状態記録バッ
ファ111に記録する(ステップS24)。また、表示
制御部114は文字列データバッファ115に格納され
た認識結果を図2に示す認識結果表示部21に表示し
(ステップS25)、座標入力部104は上記ステップ
S12で入力された文字の入力枠に対応する現入中フラ
グバッファ108内の現入力中フラグBを「1」にして
現在入力中であることを示す(ステップS26)。
【0044】また、上記ステップS13において、入力
枠への文字入力ではなく、その他の領域への入力であっ
た場合には、座標入力部104は、まず、入力者が強制
的に文字認識処理を開始させるために図2の認識ボタン
23を押下したのか否かを座標テーブル105を参照し
て調べる(ステップS27)。もし、入力者が認識ボタ
ン23の押下により文字認識開始の指示を行ったのであ
れば(ステップS27のYes)、上記ステップS22
に処理が飛び、その時点で入力されていた文字に対し、
上述したような文字認識処理が実行される。
【0045】また、終了ボタン26が押された場合には
(ステップS28のYes)、ここでの処理を終了す
る。さらに、認識ボタン23および終了ボタン26でも
なかった場合には(ステップS28のNo)、その他の
編集処理を座標入力部104が行って(ステップS2
9)、ステップS12の処理に戻る。
【0046】以上説明したのは一般的な手書き文字認識
での処理の流れであり、本発明の特徴となる筆跡消去の
処理については、このフローとは別にある。それは、処
理状態監視部109がシステムタイマ110からの定期
的なタイマ割り込みを受けて起動されるもので、以下の
ような処理となる。
【0047】図5はタイマ割り込み処理の動作を示すフ
ローチャートである。
【0048】処理状態監視部109がシステムタイマ1
10からタイマ割り込み処理を受けると、まず、座標入
力部104が描画済みフラグバッファ107内の各入力
枠の入力枠描画済フラグAを参照して、筆跡データが表
示されている入力枠があるか否かを調べる(ステップS
30)。もし、筆跡データが表示されている入力枠がな
ければ(ステップS30のNo)、筆跡消去処理を行う
必要がないため、以降の処理をスキップする。
【0049】筆跡データが表示されている入力枠がある
場合には(ステップS30のYes)、消去対象ありと
判断される。消去対象となる筆跡データが存在する場合
には、処理状態監視部109は処理状態記録バッファ1
11を参照して現在の処理状態を確認し、筆跡表示処理
(筆跡入力処理を含む)あるいは文字認識処理が行われ
ているか否かを調べる(ステップS31)。その結果、
筆跡表示処理および文字認識処理のどちらの処理も動い
ていないのであれば(ステップS31のYes)、筆跡
消去可能と判断される。
【0050】筆跡消去可能な場合であれば、表示制御部
114によって消去対象枠内に表示されている手書き文
字の筆跡データが同入力枠内から消去される(ステップ
S32)。その後、座標入力部104が描画済みフラグ
バッファ107内の当該入力枠に対応する入力枠描画済
フラグAを「0」にして筆跡データが表示されてないこ
とを示す(ステップS33)。以上により、一連のタイ
マ割り込み処理が終了する。
【0051】また、上記ステップS31において、筆跡
表示処理や文字認識処理が動いている場合には、筆跡消
去不可と判断される。この場合には、筆跡消去処理は行
われずに、ここでのタイマ割り込みの処理が終了する。
【0052】ここで、理解を容易にするため、具体的な
例を挙げて本発明と従来の筆跡表示制御方法について説
明する。
【0053】まず、従来の筆跡表示制御方法について説
明する。
【0054】図12に示すように、入力者が手書き入力
画面上の入力枠22aに「あ」といった文字を手書き入
力すると、そのときの文字の筆跡データが同入力枠22
a内に表示される。続いて、図13に示すように、入力
枠22bに「し」といった文字を手書き入力すると、そ
のときの文字の筆跡データが同入力枠22b内に表示さ
れる。
【0055】なお、複数の入力枠を用いた手書き文字の
入力方法として、入力枠の配列順に文字を入力する方法
と、入力枠の配列順に関係なく、任意の入力枠に文字を
入力する方法がある。前者の方法では、入力枠の配列順
に文字認識処理が行われ、後者の方法では、文字の入力
順に文字認識処理が行われる。ここでは、後者の方法を
用いるものとする。
【0056】ここで、入力枠22bに文字「し」の入力
を開始すると、別の入力枠に文字が入力されたと判断さ
れて、直前に入力された1文字目の「あ」に対する文字
認識処理が実行される。このとき、「し」の筆跡データ
の入力状態にあるが、そのような処理状態に関係なく、
筆跡消去処理も同時に実行される。これにより、「あ」
の筆跡データが枠内から消去されることになる。
【0057】文字認識処理により、「あ」といった認識
文字が得られると、その文字が認識結果表示部21に表
示される。また、予め設定された時間が経過するなどし
て、2文字目の「し」に対する文字認識処理が行われる
と、図14に示すように、その「し」の筆跡データも消
去される。その結果、図15に示すように、「あし」と
いった文字列が認識結果表示部21に表示されることに
なる。
【0058】このように、従来では、現在の処理状態に
関係なく、筆跡消去処理が他の処理と並行して実行され
る。このため、例えば筆跡表示処理を行っているとき、
言い換えれば、アプリケーションがタブレットドライバ
から入力文字の筆跡データを時系列で取得している最中
(図4のステップS12の入力処理中)に筆跡消去処理
が割り込むことがあり、その間にアプリケーションがタ
ブレットドライバからの筆跡データを一時的に取得でき
ず、筆跡抜けが生じる可能性がある。同様に、文字認識
処理を行っているとき、言い換えれば、アプリケーショ
ンが認識エンジンに入力文字の筆跡データを渡している
最中に筆跡消去処理が割り込んだ場合でも、その間に筆
跡データが部分的に抜ける可能性がある。このような筆
跡抜けが生じると、文字認識処理が正しく行われず、入
力者の意図した文字が認識結果として得られなくなる問
題がある。
【0059】これに対して、本発明では、次のような流
れになる。
【0060】図6に示すように、入力者が手書き入力画
面上の入力枠22aに「あ」といった文字を手書き入力
すると、そのときの文字の筆跡データが同入力枠22a
内に表示される。続いて、図7に示すように、入力枠2
2bに「し」といった文字を手書き入力すると、そのと
きの文字の筆跡データが同入力枠22b内に表示され
る。
【0061】ここで、2文字目の「し」の入力を開始し
た時点で、直前の入力文字である「あ」の文字認識処理
が行われるが、「し」の文字入力に対する筆跡表示処理
並びに「あ」の文字認識処理が動いているので、「あ」
の筆跡消去処理は行われない。
【0062】「あ」の文字認識結果が得られると、その
認識文字が認識結果表示部21に表示される。その結
果、図8に示すように、認識結果表示部21に「あ」と
いった認識文字が表示された状態で、入力枠22a,2
2bには「あし」の筆跡データがそのまま保持されるこ
とになる。また、「し」の入力が終わると、その「し」
の文字認識処理が行われるが、以前として、文字認識処
理は動いているために、筆跡消去処理は行われずない。
その結果、図9に示すように、認識結果表示部21と入
力枠22a,22にそれぞれ「あし」が表示される。
【0063】その後、文字の入力を行わなければ、筆跡
表示処理(筆跡入力処理を含む)と文字認識処理は行わ
れないので、その時点で筆跡消去処理が始めて許可され
る。これにより、現在入力枠22a,22bに表示され
ている「あし」の筆跡データが入力枠22a,22b内
から消去され、図10のような状態になる。
【0064】また、上記図9の状態で、3文字目の
「た」を入力するため、例えば入力枠22bに文字を書
き始めると、それまで入力枠22b内に筆跡表示されて
いた「し」の文字が邪魔になる。このような場合には、
筆跡表示中(文字入力中)であっても、入力枠22bに
対して、強制的な筆跡消去が働く。これにより、図11
に示すように、「た」の入力を入力枠22bに行うこと
ができる。これが図4のステップS21で説明した強制
筆跡消去処理である。
【0065】このように、本発明では、入力枠へ表示さ
れている筆跡データの消去処理が他の優先度の高い処理
の合間に実行されるので、上述したような筆跡データの
抜けを防いで常に正しい認識結果を得ることができる。
【0066】なお、上述した実施形態において記載した
手法は、コンピュータに実行させることのできるプログ
ラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで
各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装
置に適用することも可能である。本装置を実現するコン
ピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込
み、このプログラムによって動作が制御されることによ
り、上述した処理を実行する。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、処理状態
を監視し、筆跡表示処理および文字認識処理が実行され
ていないときに筆跡消去処理を実行するようにしたた
め、筆跡抜けなどの障害を招くことなく、筆跡データを
効率的に消去することができる。これにより、文字が順
次手書き入力されて、各種の処理が並列的に行われるよ
うな状態にあっても、常に正しい筆跡データを取得して
文字認識処理を行うことができ、入力者の意図している
文字を認識結果として得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る文字認識装置のハー
ドウェア構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における手書き文字入力画面の構成
を示す図。
【図3】同実施形態における文字認識装置の機能構成を
示すブロック図。
【図4】同実施形態における文字認識装置の処理動作を
示すフローチャート。
【図5】同実施形態における文字認識装置のタイマ割り
込み処理の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の筆跡表示制御を説明するための具体例
であり、1文字目の入力文字に対する筆跡データを表示
した状態を示す図。
【図7】上記図6の状態から2文字目の入力文字に対す
る筆跡データを表示した状態を示す図。
【図8】上記図7の状態から1文字目の入力文字に対す
る認識結果を表示した状態を示す図。
【図9】上記図8の状態から2文字目の入力文字に対す
る認識結果を表示した状態を示す図。
【図10】上記図9の状態から1文字目および2文字目
の入力文字に対する筆跡データを消去した状態を示す
図。
【図11】上記図9の状態から強制筆跡消去を行った状
態を示す図。
【図12】従来の筆跡表示制御を説明するための具体例
であり、1文字目の入力文字に対する筆跡データを表示
した状態を示す図。
【図13】上記図12の状態から2文字目の入力文字に
対する筆跡データを表示した状態を示す図。
【図14】上記図13の状態から1文字目および2文字
目の入力文字に対する筆跡データを消去した状態を示す
図。
【図15】上記図14の状態から1文字目および2文字
目の入力文字に対する認識結果を表示した状態を示す
図。
【符号の説明】
21…認識結果表示部 22a,22b…入力枠 101…入力部 104…座標入力部 107…描画済みフラグバッファ 108…現入中フラグバッファ 109…処理状態監視部 110…システムタイマ 111…処理状態記録バッファ 112…文字認識部 114…表示制御部 116…表示部
フロントページの続き (72)発明者 古賀 憲一 東京都青梅市新町3丁目3番地の1 東芝 コンピュ―タエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 山崎 弘 東京都青梅市新町3丁目3番地の1 東芝 コンピュ―タエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5B009 KA01 LA01 MA01 MA11 5B064 AB04 BA05 DD16 FA13 5E501 AA14 AC34 BA02 BA05 CA04 CB06 CB11 CC04 EA05 EA10 EB17 FA03 FA14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字を手書き入力するための入力手段
    と、 この入力手段によって入力された手書き文字の筆跡デー
    タを取得し、その筆跡データを表示する筆跡表示手段
    と、 所定のタイミングで上記手書き文字の筆跡データに基づ
    く文字認識処理を行い、その認識結果として得られた認
    識文字を表示する文字認識手段と、 処理状態を監視する処理状態監視手段と、 この処理状態監視手段によって上記筆跡表示手段による
    筆跡表示処理および上記文字認識手段による文字認識処
    理が実行されていない状態が確認された場合に、消去対
    象にある手書き文字の筆跡データを消去する筆跡消去手
    段とを具備したことを特徴とする文字認識装置。
  2. 【請求項2】 上記処理状態監視手段は、予め設定され
    た時間間隔で現在の処理状態を監視することを特徴とす
    る請求項1記載の文字認識装置。
  3. 【請求項3】 複数の入力枠が設けられた文字入力画面
    を表示して、この文字入力画面上の各入力枠に手書き入
    力された文字を認識し、その認識結果を表示する文字認
    識装置であって、 上記各入力枠内に文字を手書き入力するための入力手段
    と、 この入力手段によって入力された手書き文字の筆跡デー
    タを取得し、その筆跡データを当該入力枠内に表示する
    筆跡表示手段と、 所定のタイミングで上記手書き文字の筆跡データに基づ
    く文字認識処理を行い、その認識結果として得られた認
    識文字を上記各入力枠とは別の領域に表示する文字認識
    手段と、 処理状態を監視する処理状態監視手段と、 この処理状態監視手段によって上記筆跡表示手段による
    筆跡表示処理および上記文字認識手段による文字認識処
    理が実行されていない状態が確認された場合に、消去対
    象にある手書き文字の筆跡データを当該入力枠内から消
    去する筆跡消去手段とを具備したことを特徴とする文字
    認識装置。
  4. 【請求項4】 上記処理状態監視手段は、予め設定され
    た時間間隔で処理状態を監視することを特徴とする請求
    項3記載の文字認識装置。
  5. 【請求項5】 既に筆跡データが表示されている入力枠
    内に新たな文字を手書き入力する場合に、当該入力枠内
    に表示されている筆跡データを強制的に消去する強制消
    去手段をさらに具備したことを特徴とする請求項3記載
    の文字認識装置。
  6. 【請求項6】 手書き文字の入力に従って、その手書き
    文字の筆跡データを表示する筆跡表示処理と上記筆跡デ
    ータに基づく文字認識処理とを実行し、 処理状態を監視し、 上記筆跡表示処理および上記文字認識処理が実行されて
    いない状態にあるときに、消去対象にある手書き文字の
    筆跡データを消去するための筆跡消去処理を実行するよ
    うにしたことを特徴とする筆跡表示制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018092676A (ja) * 2018-03-14 2018-06-14 シャープ株式会社 入力表示装置および入力表示方法

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