JP2000214675A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーカートリッジの有無と、無いトナーカ
ートリッジの色識別を低コストにて行えるようにする。 【解決手段】 ４色のトナーカートリッジ１２Ｃ・１２
Ｍ・１２Ｙ・１２Ｂｋに対して、１個のスイッチ１３を
定位置に設置する。トナーカートリッジ１２Ｃ・１２Ｍ
・１２Ｙ・１２Ｂｋが回転してこのスイッチ１３に対向
すると、その対向したトナーカートリッジの有無に従っ
てこのスイッチ１３が機械的に開閉される。スイッチ１
３の開閉による電気信号は、トナーカートリッジ有無検
知回路に入力され、その電気信号のレベルから各トナー
カートリッジ１２Ｃ・１２Ｍ・１２Ｙ・１２Ｂｋの有無
が検知される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やファク
シミリやプリンタ等の画像形成装置、詳しくは、回転自
在に支持され、それぞれ所定の色の現像剤を収容した複
数の現像器と、該現像器に現像剤を補給するように各現
像器に対応させて設けたトナーカートリッジとを備え、
複数の現像器をトナーカートリッジと共に回転させて像
担持体の対向する現像位置に順次移動させ、像担持体に
形成された潜像を可視像化する、リボルバー現像方式の
画像形成装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の画像形成装置において、トナー
カートリッジの誤装着を検知する場合、従来は、例えば
特開平７−１９９８７４号公報に開示されているよう
に、反射型のフォトセンサを用いているが、フォトセン
サを用いることによりコストアップになっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、トナーカ
ートリッジの有無と、無いトナーカートリッジの色識別
を低コストにて行えるようにすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そのため、第１の発明で
は、トナーカートリッジ有無検知回路が、トナーカート
リッジにて機械的に作動されるスイッチの開閉にてトナ
ーカートリッジの有無検知を行う。

【０００５】トナーカートリッジによる回転タイミング
に応じてトナーカートリッジ有無検知回路から信号を判
断することにより、どの色のトナーカートリッジが無い
かを検知できる。

【０００６】その検知結果、つまりトナーカートリッジ
無し及びそのトナー色を表示部に表示できる。

【０００７】第２の発明では、複数のトナーカートリッ
ジに、複数の凸部の有無の組み合わせでトナーカートリ
ッジ相互を識別できるように凸部を選択的に設ける。そ
して、該凸部にて機械的に作動される複数のスイッチの
開閉にてトナーカートリッジの有無及びその色識別をト
ナーカートリッジ有無／色識別回路にて行う。

【０００８】このトナーカートリッジ有無／色識別回路
は、トナーカートリッジが無いトナー色を回転する現像
器の順番から識別する。

【０００９】この場合も、トナーカートリッジの有無
と、トナーカートリジが無いトナー色を表示部に表示で
きる。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面に従って詳細に説明する。

【００１１】図１は、この発明の適用例であるカラー複
写機の概要構成を示す。このカラー複写機は、露光され
た原稿からの反射光を光電変換し、信号処理を行うスキ
ャナ部１と、レーザ光源より照射されたレーザ光を感光
体上に投影する光書込部２と、光書込部２のレーザ出力
のＰＭ、ＰＷＭ変調により潜像を形成する像担持体であ
る感光体３とを備える。

【００１２】感光体３の周りには、感光体３の表面を一
様に帯電させる帯電部４と、潜像を形成した感光体３に
トナーを付着させる現像部５と、感光体３上に付着され
たトナー画像を用紙に転写する転写部（中間転写ベル
ト）６とが配置されている。

【００１３】現像部５は、Ｃ（シアン）、Ｍ（マゼン
ダ）、Ｙ（イエロー）、Ｂｋ（ブラック）の４色の現像
器を有し、回転により各現像器が順次に感光体３に対面
し、各色の現像が行われるリボルバー現像方式となって
いる。

【００１４】また、本体（片面機）内部に給紙トレイ７
を備えているとともに、本体の下側給紙バンク８にも給
紙トレイを多段に備え、更に手差し給紙台９を本体外部
に備えている。

【００１５】本体内部には、更に、現像後の定着を行う
ために、定着ローラ１２と加圧ローラ１３等から構成さ
れる定着ユニット１１が配置されている。

【００１６】図２は現像部５の斜視図で、シアン、マゼ
ンダ、イエロー、ブラックの４色のトナーカートリッジ
１２Ｃ・１２Ｍ・１２Ｙ・１２Ｂｋが４色の現像器と共
に回転するようになっている。

【００１７】これら４色のトナーカートリッジ１２Ｃ・
１２Ｍ・１２Ｙ・１２Ｂｋに対して、１個のスイッチ１
３が定位置に設置され、トナーカートリッジ１２Ｃ・１
２Ｍ・１２Ｙ・１２Ｂｋが回転してこのスイッチ１３に
対向すると、その対向したトナーカートリッジの有無に
従ってこのスイッチ１３が機械的に開閉されるようにな
っている。

【００１８】このスイッチ１３の開閉による電気信号
は、図３に示すように、Ｉ／Ｏ基板１４上に実装された
ＴＴＬ（トランジスタ／トランジスタ論理回路）による
トナーカートリッジ有無検知回路１５に入力され、その
電気信号のレベルから各トナーカートリッジ１２Ｃ・１
２Ｍ・１２Ｙ・１２Ｂｋの有無が検知される。つまり、
スイッチ１３が開であればトナーカートリッジ有り、閉
であればトナーカートリッジ無しと検知する。

【００１９】トナーカートリッジ１２Ｃ・１２Ｍ・１２
Ｙ・１２Ｂｋは、例えばＣ（シアン）、Ｍ（マゼン
ダ）、Ｙ（イエロー）、Ｂｋ（ブラック）、Ｃ（シア
ン）のリサイクル順序で回転する。全てのトナーカート
リッジが正しくセットされていれば、トナーカートリッ
ジ有無検知回路１５内の論理出力は一定のタイミングと
なる。しかし、例えばブラック（Ｂｋ）のトナーカート
リッジ１２Ｂｋがセットされていないとすると、図４に
示すように、ブラック（Ｂｋ）のトナーカートリッジ１
２Ｂｋ以外のトナーカートリッジ１２Ｃ・１２Ｍ・１２
Ｙがスイッチ１３に対向したときのタイミングは一定で
あるが、トナーカートリッジ１２Ｂｋに対応するところ
では、タイミングが異なる。

【００２０】このようなトナーカートリッジの有無検知
結果と、従来使用されているリボルバーホームポジショ
ン検知とを組み合わせれば、コピージョブ終了後にホー
ム動作を行うまでの過程において、最後に上記のように
異なるタイミング出力（トナーカートリッジ無し）を判
断してからホームポジションに戻るまでの時間を算出す
ることにより、どの色のトナーカートリッジが無いか
（非セット）であるかを検知できる。

【００２１】そして、トナーカートリッジが無いという
ことと、どの色のトナーカートリッジが無いかというト
ナー色とを操作部のＬＣＤ（表示部）に表示する。図５
は、上記のような動作のフローチャートである。

【００２２】次に、トナーカートリッジの有無と色の識
別を２個のスイッチを用いて行う第２実施例について説
明する。

【００２３】図６に示すように、４色のトナーカートリ
ッジ１２Ｃ・１２Ｍ・１２Ｙ・１２Ｂｋに対して、第１
と第２の２個のスイッチ１３ａ・１３ｂが定位置に並べ
て設置されている。

【００２４】一方、４色のトナーカートリッジ１２Ｃ・
１２Ｍ・１２Ｙ・１２Ｂｋには、図７に示すように、第
１と第２の２つの凸部１６ａ・１６ｂの有無の組み合わ
せで４色のトナーカートリッジ相互を識別できるよう
に、２つの凸部１６ａ・１６ｂが選択的に設けられ、第
１の凸部１６ａは第１のスイッチ１３ａ、第２の凸部１
６ｂは第２のスイッチ１３ｂをそれぞれ作動できるよう
になっている。

【００２５】図に示す例の場合、シアンのトナーカート
リッジ１２Ｃには第１の凸部１６ａだけ、マゼンダのト
ナーカートリッジ１２Ｍには第２の凸部１６ｂだけ、イ
エローのトナーカートリッジ１２Ｙには第１と第２の２
つの凸部１６ａ・１６ｂがそれぞれ設けられているが、
ブラックのトナーカートリッジ１２Ｂｋには、第１と第
２のいずれの凸部１６ａ・１６ｂも設けられていない。

【００２６】２個のスイッチ１３ａ・１３ｂの開閉によ
る電気信号は、図８に示すように、Ｉ／Ｏ基板１４に実
装されたＴＴＬ（トランジスタ／トランジスタ論理回
路）によるトナーカートリッジ有無／色識別回路１７
に、その２つの入力端子１７ａ・１７ｂからそれぞれ入
力される。そして、２つの電気信号のレベルから、各ト
ナーカートリッジ１２Ｃ・１２Ｍ・１２Ｙ・１２Ｂｋの
有無とその色が、トナーカートリッジ有無／色識別回路
１７にて識別される。その識別結果は、Ｉ／Ｏ基板１４
上に設けられた各色のランプ（図示せず）の点灯・消灯
にて表示されるとともに、操作部のＬＣＤ（表示部）に
も表示される。

【００２７】図９は、トナーカートリッジ有無／色識別
回路１７の２つの入力端子１７ａ・１７ｂに入力される
電気信号のレベルと、各色のランプの点灯と、各色のト
ナーカートリッジの有無との関係を示す。また、図１０
は、上記のような動作のフローチャートである。

【００２８】

【発明の効果】請求項１に係る発明によれば、トナーカ
ートリッジの有無をスイッチを用いた簡単な回路で検知
できるので、フォトセンサを用いた従来のものに比べ、
低コストでトナーカートリッジ有無検知を行うことがで
きる。

【００２９】請求項２に係る発明によれば、トナーカー
トリッジ非セットのトナー色を、スイッチを用いた簡単
な検知回路と従来のホームポジション検知手段との組み
合わせで簡単に検知できる。

【００３０】請求項３に係る発明によれば、トナーカー
トリッジ無しとそのトナー色とを表示部に表示してユー
ザに知らせることができる。

【００３１】請求項４に係る発明によれば、トナーカー
トリッジに凸部を設け、この凸部でスイッチを作動させ
ることにより、トナーカートリッジの有無と、トナーカ
ートリッジが無いトナー色とを簡単かつ低コストで検知
できる。

【００３２】請求項５に係る発明によれば、トナーカー
トリッジが無いトナー色を回転する現像器の順番から簡
単に識別できる。

【００３３】請求項６に係る発明によれば、トナーカー
トリッジの有無と、トナーカートリジが無いトナー色と
を表示部に表示してユーザに知らせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の適用例であるカラー複写機の概要構
成図である。

【図２】現像部の４色のトナーカートリッジとスイッチ
の関係を示す斜視図である。

【図３】スイッチとトナーカートリッジ有無検知回路の
関係を示す回路図である。

【図４】トナーカートリッジの回転により得られる信号
のタイミングチャートである。

【図５】動作例のフローチャートである。

【図６】トナーカートリッジの有無と色の識別を２つの
スイッチを用いて行う第２実施例の斜視図である。

【図７】第２実施例において、４色のトナーカートリッ
ジの凸部の有無関係を示す図である。

【図８】第２実施例の場合の回路図である。

【図９】トナーカートリッジ有無／色識別回路の２つの
入力端子に入力される電気信号のレベルと、各色のラン
プの点灯と、各色のトナーカートリッジの有無との関係
を示す図である。

【図１０】第２実施例の場合の動作のフローチャートで
ある。

【符号の説明】

５ 現像部 １２Ｃ・１２Ｍ・１２Ｙ・１２Ｂｋ ４色のトナーカ
ートリッジ １３・１３ａ・１３ｂ スイッチ １５ トナーカートリッジ有無検知回路 １６ａ・１６ｂ 凸部 １７ トナーカートリッジ有無／色識別回路

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転自在に支持され、それぞれ所定の色
   の現像剤を収容した複数の現像器と、該現像器に現像剤
   を補給するように各現像器に対応させて設けたトナーカ
   ートリッジとを備え、複数の現像器をトナーカートリッ
   ジと共に回転させて像担持体の対向する現像位置に順次
   移動させ、像担持体に形成された潜像を可視像化する、
   リボルバー現像方式の画像形成装置において、前記トナ
   ーカートリッジにて機械的に作動されるスイッチの開閉
   にてトナーカートリッジの有無検知を行うトナーカート
   リッジ有無検知回路を備えたことを特徴とする、画像形
   成装置。
2. 【請求項２】 トナーカートリッジによる回転タイミン
   グに応じてトナーカートリッジ有無検知回路から信号を
   判断することにより、どの色のトナーカートリッジが無
   いかを検知することを特徴とする、請求項１に記載の画
   像形成装置。
3. 【請求項３】 トナーカートリッジ無し及びそのトナー
   色を表示部に表示することを特徴とする、請求項２に記
   載の画像形成装置。
4. 【請求項４】 回転自在に支持され、それぞれ所定の色
   の現像剤を収容した複数の現像器と、該現像器に現像剤
   を補給するように各現像器に対応させて設けたトナーカ
   ートリッジとを備え、複数の現像器をトナーカートリッ
   ジと共に回転させて像担持体の対向する現像位置に順次
   移動させ、像担持体に形成された潜像を可視像化する、
   リボルバー現像方式の画像形成装置において、前記複数
   のトナーカートリッジに、複数の凸部の有無の組み合わ
   せでトナーカートリッジ相互を識別できるように凸部を
   選択的に設け、また該凸部にて機械的に作動される複数
   のスイッチの開閉にてトナーカートリッジの有無及びそ
   の色識別を行うトナーカートリッジ有無／色識別回路を
   備えたことを特徴とする、画像形成装置。
5. 【請求項５】 トナーカートリッジ有無／色識別回路
   は、トナーカートリッジが無いトナー色を回転する現像
   器の順番から識別することを特徴とする、請求項４に記
   載の画像形成装置。
6. 【請求項６】 トナーカートリッジの有無と、トナーカ
   ートリジが無いトナー色を表示部に表示することを特徴
   とする、請求項４又は５に記載の画像形成装置。