JP2000214480A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JP2000214480A JP2000214480A JP1238999A JP1238999A JP2000214480A JP 2000214480 A JP2000214480 A JP 2000214480A JP 1238999 A JP1238999 A JP 1238999A JP 1238999 A JP1238999 A JP 1238999A JP 2000214480 A JP2000214480 A JP 2000214480A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶駆動用ＩＣチップ（以下ＤｒＩＣチップ
という）実装時の、温度と圧力の影響によるガラス基板
の歪みを緩和し、ＤｒＩＣチップに近い表示領域に発生
する色ムラを抑制することができる液晶表示装置を提供
する。 【解決手段】 ガラス基板１上に実装する信号電極駆動
用および走査電極駆動用のＤｒＩＣチップ１２，１３の
内、少なくとも一方のチップ形状を正方形を含む長方形
以外の多角形とした。
という）実装時の、温度と圧力の影響によるガラス基板
の歪みを緩和し、ＤｒＩＣチップに近い表示領域に発生
する色ムラを抑制することができる液晶表示装置を提供
する。 【解決手段】 ガラス基板１上に実装する信号電極駆動
用および走査電極駆動用のＤｒＩＣチップ１２，１３の
内、少なくとも一方のチップ形状を正方形を含む長方形
以外の多角形とした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン・モニ
タおよびカーナビゲーション等の映像機器やコンピュー
タ等の情報機器の表示装置として使用される液晶表示装
置に関するものである。
タおよびカーナビゲーション等の映像機器やコンピュー
タ等の情報機器の表示装置として使用される液晶表示装
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から液晶表示装置の一種にＣＯＧ
（チップ・オン・グラス）方式液晶表示装置があり、そ
の内、非表示領域のガラス基板上に信号電極駆動用と走
査電極駆動用のＤｒＩＣチップを実装したＣＯＧ方式液
晶表示装置について、以下、図面を参照しながら説明す
る。
（チップ・オン・グラス）方式液晶表示装置があり、そ
の内、非表示領域のガラス基板上に信号電極駆動用と走
査電極駆動用のＤｒＩＣチップを実装したＣＯＧ方式液
晶表示装置について、以下、図面を参照しながら説明す
る。
【０００３】図６は従来のＣＯＧ方式液晶表示装置の平
面図、図７は図６におけるＡ−Ｂ線による断面図、図８
は図６におけるＣ−Ｄ線による断面図であり、内面に電
極を有する２枚のガラス基板１，２を液晶層３を介して
貼り合わせ、その液晶層３の周囲をシール材４により封
止し、液晶表示装置としての非表示領域になる一方のガ
ラス基板１の周縁部５上にＤｒＩＣチップ６，７を実装
している。そして、出力側がガラス基板１，２の内面の
電極に接続したＤｒＩＣチップ６，７はその入力側がフ
レキシブル配線板８に接続されており、外部からＤｒＩ
Ｃチップ６，７を駆動する信号と、電源電圧を供給し、
ＤｒＩＣチップ６，７の出力先であるガラス基板１，２
間の液晶表示セルに文字または画像を表示させる。な
お、９はＤｒＩＣチップ６，７とガラス基板１，２の内
面の電極を接続する信号出力線である。
面図、図７は図６におけるＡ−Ｂ線による断面図、図８
は図６におけるＣ−Ｄ線による断面図であり、内面に電
極を有する２枚のガラス基板１，２を液晶層３を介して
貼り合わせ、その液晶層３の周囲をシール材４により封
止し、液晶表示装置としての非表示領域になる一方のガ
ラス基板１の周縁部５上にＤｒＩＣチップ６，７を実装
している。そして、出力側がガラス基板１，２の内面の
電極に接続したＤｒＩＣチップ６，７はその入力側がフ
レキシブル配線板８に接続されており、外部からＤｒＩ
Ｃチップ６，７を駆動する信号と、電源電圧を供給し、
ＤｒＩＣチップ６，７の出力先であるガラス基板１，２
間の液晶表示セルに文字または画像を表示させる。な
お、９はＤｒＩＣチップ６，７とガラス基板１，２の内
面の電極を接続する信号出力線である。
【０００４】上記ガラス基板１の周縁部５上へのＤｒＩ
Ｃチップ６，７の実装は、まずＤｒＩＣチップ６，７側
に導電粒子と接着剤から構成されているＡＣＦ（異方性
導電膜）を貼り付け、ＤｒＩＣチップ６，７をガラス基
板１の周縁部５上に搭載して仮圧着を行った後、本圧着
でより高い温度と圧力を加え、ＡＣＦ中の接着剤を完全
に硬化させるという工程が採られていた。
Ｃチップ６，７の実装は、まずＤｒＩＣチップ６，７側
に導電粒子と接着剤から構成されているＡＣＦ（異方性
導電膜）を貼り付け、ＤｒＩＣチップ６，７をガラス基
板１の周縁部５上に搭載して仮圧着を行った後、本圧着
でより高い温度と圧力を加え、ＡＣＦ中の接着剤を完全
に硬化させるという工程が採られていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のＣＯＧ方式液晶表示装置では、図８に示す
ように、ガラス基板１の周縁部５上へのＤｒＩＣチップ
６，７の実装時に高い温度と圧力を印加するため、ガラ
ス基板１が膨張し、常温に戻る際に収縮するが、ＤｒＩ
Ｃチップ６，７とガラス基板１との膨張係数の差が大き
いために、応力を生じガラス基板１に歪みが発生し、ガ
ラス基板１と対向するガラス基板２との間に注入されて
いる液晶層との間隔（ギャップ厚）が変わることがあ
り、図６に示すように、液晶表示装置のＤｒＩＣチップ
６，７に近い表示領域１０に、色ムラ１１が発生してし
まうという問題点を有していた。
ような従来のＣＯＧ方式液晶表示装置では、図８に示す
ように、ガラス基板１の周縁部５上へのＤｒＩＣチップ
６，７の実装時に高い温度と圧力を印加するため、ガラ
ス基板１が膨張し、常温に戻る際に収縮するが、ＤｒＩ
Ｃチップ６，７とガラス基板１との膨張係数の差が大き
いために、応力を生じガラス基板１に歪みが発生し、ガ
ラス基板１と対向するガラス基板２との間に注入されて
いる液晶層との間隔（ギャップ厚）が変わることがあ
り、図６に示すように、液晶表示装置のＤｒＩＣチップ
６，７に近い表示領域１０に、色ムラ１１が発生してし
まうという問題点を有していた。
【０００６】本発明は、上述した色ムラ発生の問題点
（以下ツールムラと称す）を解決するもので、ＤｒＩＣ
チップとガラス基板との膨張係数の差による歪みを緩和
し、ツールムラ発生を抑制することを目的とする。
（以下ツールムラと称す）を解決するもので、ＤｒＩＣ
チップとガラス基板との膨張係数の差による歪みを緩和
し、ツールムラ発生を抑制することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の液晶表示装置は、非表示領域のガラス基板
上に実装された信号電極駆動用および走査電極駆動用の
ＤｒＩＣチップの少なくとも一方の形状を、正方形を含
む長方形以外の多角形とした液晶表示装置であり、ガラ
ス基板上への実装面積が同じ長方形のＤｒＩＣチップに
比し、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガラス基板との膨
張係数の差による歪みを緩和し、ツールムラ発生を抑制
するものである。
めに本発明の液晶表示装置は、非表示領域のガラス基板
上に実装された信号電極駆動用および走査電極駆動用の
ＤｒＩＣチップの少なくとも一方の形状を、正方形を含
む長方形以外の多角形とした液晶表示装置であり、ガラ
ス基板上への実装面積が同じ長方形のＤｒＩＣチップに
比し、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガラス基板との膨
張係数の差による歪みを緩和し、ツールムラ発生を抑制
するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、非表示領域のガラス基板上に実装された信号電極駆
動用および走査電極駆動用のＤｒＩＣチップの少なくと
も一方の形状を、正方形を含む長方形以外の多角形とし
た液晶表示装置であり、ＤｒＩＣチップの形状を正方形
を含む長方形以外の多角形とすることにより、ガラス基
板上への実装面積が同じ長方形のＤｒＩＣチップに比
し、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガラス基板との膨張
係数の差による歪みを緩和し、ツールムラ発生を抑制す
るという作用を有する。
は、非表示領域のガラス基板上に実装された信号電極駆
動用および走査電極駆動用のＤｒＩＣチップの少なくと
も一方の形状を、正方形を含む長方形以外の多角形とし
た液晶表示装置であり、ＤｒＩＣチップの形状を正方形
を含む長方形以外の多角形とすることにより、ガラス基
板上への実装面積が同じ長方形のＤｒＩＣチップに比
し、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガラス基板との膨張
係数の差による歪みを緩和し、ツールムラ発生を抑制す
るという作用を有する。
【０００９】請求項２に記載の発明は、非表示領域のガ
ラス基板上に実装された信号電極駆動用および走査電極
駆動用のＤｒＩＣチップの少なくとも一方の形状を、真
円を含む楕円とした液晶表示装置であり、ＤｒＩＣチッ
プの形状を真円を含む楕円とすることにより、ガラス基
板上への実装面積が同じ長方形のＤｒＩＣチップに比
し、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガラス基板との膨張
係数の差による歪みを緩和し、ツールムラ発生を抑制す
るという作用を有する。
ラス基板上に実装された信号電極駆動用および走査電極
駆動用のＤｒＩＣチップの少なくとも一方の形状を、真
円を含む楕円とした液晶表示装置であり、ＤｒＩＣチッ
プの形状を真円を含む楕円とすることにより、ガラス基
板上への実装面積が同じ長方形のＤｒＩＣチップに比
し、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガラス基板との膨張
係数の差による歪みを緩和し、ツールムラ発生を抑制す
るという作用を有する。
【００１０】請求項３に記載の発明は、多角形が菱形を
含む平行四辺形である請求項１に記載の液晶表示装置で
あり、多角形が菱形を含む平行四辺形であることによ
り、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガラス基板との膨張
係数の差による歪みを緩和し、ツールムラ発生を抑制す
るという作用を有する。
含む平行四辺形である請求項１に記載の液晶表示装置で
あり、多角形が菱形を含む平行四辺形であることによ
り、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガラス基板との膨張
係数の差による歪みを緩和し、ツールムラ発生を抑制す
るという作用を有する。
【００１１】請求項４に記載の発明は、多角形が三角形
である請求項１に記載の液晶表示装置であり、多角形が
三角形であることにより、ＤｒＩＣチップ実装時に生じ
るガラス基板との膨張係数の差による歪みを緩和し、ツ
ールムラ発生を抑制するという作用を有する。
である請求項１に記載の液晶表示装置であり、多角形が
三角形であることにより、ＤｒＩＣチップ実装時に生じ
るガラス基板との膨張係数の差による歪みを緩和し、ツ
ールムラ発生を抑制するという作用を有する。
【００１２】請求項５に記載の発明は、多角形が台形で
ある請求項１に記載の液晶表示装置であり、多角形が台
形であることにより、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガ
ラス基板との膨張係数の差による歪みを緩和し、ツール
ムラ発生を抑制するという作用を有する。
ある請求項１に記載の液晶表示装置であり、多角形が台
形であることにより、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガ
ラス基板との膨張係数の差による歪みを緩和し、ツール
ムラ発生を抑制するという作用を有する。
【００１３】請求項６に記載の発明は、楕円が真円であ
る請求項２に記載の液晶表示装置であり、楕円が真円で
あることにより、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガラス
基板との膨張係数の差による歪みを緩和し、ツールムラ
発生を抑制するという作用を有する。
る請求項２に記載の液晶表示装置であり、楕円が真円で
あることにより、ＤｒＩＣチップ実装時に生じるガラス
基板との膨張係数の差による歪みを緩和し、ツールムラ
発生を抑制するという作用を有する。
【００１４】請求項７に記載の発明は、請求項１あるい
は請求項２あるいは請求項３あるいは請求項４あるいは
請求項５あるいは請求項６に記載のＤｒＩＣチップの形
状をしたＩＣチップであり、この形状のＩＣチップを液
晶表示装置のＤｒＩＣチップとすることにより、ＤｒＩ
Ｃチップ実装時に生じるガラス基板との膨張係数の差に
よる歪みを緩和し、ツールムラ発生を抑制するという作
用を有する。
は請求項２あるいは請求項３あるいは請求項４あるいは
請求項５あるいは請求項６に記載のＤｒＩＣチップの形
状をしたＩＣチップであり、この形状のＩＣチップを液
晶表示装置のＤｒＩＣチップとすることにより、ＤｒＩ
Ｃチップ実装時に生じるガラス基板との膨張係数の差に
よる歪みを緩和し、ツールムラ発生を抑制するという作
用を有する。
【００１５】以下、本発明の液晶表示装置の実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
について、図面を参照しながら説明する。
【００１６】（実施の形態）図１は本発明の液晶表示装
置の実施の形態における平面図であり、図２は本実施の
形態におけるＤｒＩＣチップのガラス基板上への実装面
積が従来の長方形のＤｒＩＣチップの実装面積より狭い
場合において、本実施の形態におけるＤｒＩＣチップと
従来の長方形のＤｒＩＣチップによりガラス基板に加わ
る歪みの大きさがＤｒＩＣチップの部分に応じて変化す
る状態を、縦軸をガラス基板の歪量、横軸をＤｒＩＣチ
ップの部分で示したＤｒＩＣチップの部分対ガラス基板
の歪量関係図であり、図２（ａ）は本実施の形態におけ
るＤｒＩＣチップの形状が菱形の場合、図２（ｂ）は本
実施の形態におけるＤｒＩＣチップの形状が三角形の場
合、図２（ｃ）は本実施の形態におけるＤｒＩＣチップ
の形状が楕円の場合、図２（ｄ）は本実施の形態におけ
るＤｒＩＣチップの形状が台形の場合をそれぞれ示す。
図３は図２と同様、ＤｒＩＣチップの部分対ガラス基板
の歪量関係図であり、図２と異なるところは、図３にお
いてはＤｒＩＣチップのガラス基板上への実装面積が従
来の長方形のＤｒＩＣチップの実装面積と同等かまたは
それ以上の場合について示した点である。
置の実施の形態における平面図であり、図２は本実施の
形態におけるＤｒＩＣチップのガラス基板上への実装面
積が従来の長方形のＤｒＩＣチップの実装面積より狭い
場合において、本実施の形態におけるＤｒＩＣチップと
従来の長方形のＤｒＩＣチップによりガラス基板に加わ
る歪みの大きさがＤｒＩＣチップの部分に応じて変化す
る状態を、縦軸をガラス基板の歪量、横軸をＤｒＩＣチ
ップの部分で示したＤｒＩＣチップの部分対ガラス基板
の歪量関係図であり、図２（ａ）は本実施の形態におけ
るＤｒＩＣチップの形状が菱形の場合、図２（ｂ）は本
実施の形態におけるＤｒＩＣチップの形状が三角形の場
合、図２（ｃ）は本実施の形態におけるＤｒＩＣチップ
の形状が楕円の場合、図２（ｄ）は本実施の形態におけ
るＤｒＩＣチップの形状が台形の場合をそれぞれ示す。
図３は図２と同様、ＤｒＩＣチップの部分対ガラス基板
の歪量関係図であり、図２と異なるところは、図３にお
いてはＤｒＩＣチップのガラス基板上への実装面積が従
来の長方形のＤｒＩＣチップの実装面積と同等かまたは
それ以上の場合について示した点である。
【００１７】図４はＤｒＩＣチップの部分に応じて表示
領域に現われるツールムラの状態を示すＤｒＩＣチップ
の部分対ツールムラ量関係図であり、実線は本実施の形
態におけるＤｒＩＣチップの形状が菱形の場合、点線は
従来の長方形のＤｒＩＣチップの場合をそれぞれ示す。
領域に現われるツールムラの状態を示すＤｒＩＣチップ
の部分対ツールムラ量関係図であり、実線は本実施の形
態におけるＤｒＩＣチップの形状が菱形の場合、点線は
従来の長方形のＤｒＩＣチップの場合をそれぞれ示す。
【００１８】図５はＤｒＩＣチップを切り出すウエーハ
の形状図であり、図５（ａ）はＤｒＩＣチップの形状が
菱形の場合、図５（ｂ）はＤｒＩＣチップの形状が三角
形の場合、図５（ｃ）はＤｒＩＣチップの形状が台形の
場合をそれぞれ示す。
の形状図であり、図５（ａ）はＤｒＩＣチップの形状が
菱形の場合、図５（ｂ）はＤｒＩＣチップの形状が三角
形の場合、図５（ｃ）はＤｒＩＣチップの形状が台形の
場合をそれぞれ示す。
【００１９】まず、図２に示すＤｒＩＣチップの部分対
ガラス基板の歪量関係図において、図２（ａ）は菱形の
ＤｒＩＣチップによりガラス基板に加わる歪みがＤｒＩ
Ｃチップの中央部において最大になるが、ＤｒＩＣチッ
プのガラス基板上への実装面積が従来の長方形のＤｒＩ
Ｃチップの実装面積より狭いので、全体的には従来の長
方形のＤｒＩＣチップによりガラス基板に加わる歪みよ
りも小さくなることを示している。同様に、図２
（ｂ），（ｃ），（ｄ）もＤｒＩＣチップの形状が三角
形，楕円，台形の場合においてＤｒＩＣチップによりガ
ラス基板に加わる歪みがＤｒＩＣチップの中央部におい
て最大になるが、ＤｒＩＣチップのガラス基板上への実
装面積が従来の長方形のＤｒＩＣチップの実装面積より
狭いので、全体的には従来の長方形のＤｒＩＣチップに
よりガラス基板に加わる歪みよりも小さくなることを示
している。
ガラス基板の歪量関係図において、図２（ａ）は菱形の
ＤｒＩＣチップによりガラス基板に加わる歪みがＤｒＩ
Ｃチップの中央部において最大になるが、ＤｒＩＣチッ
プのガラス基板上への実装面積が従来の長方形のＤｒＩ
Ｃチップの実装面積より狭いので、全体的には従来の長
方形のＤｒＩＣチップによりガラス基板に加わる歪みよ
りも小さくなることを示している。同様に、図２
（ｂ），（ｃ），（ｄ）もＤｒＩＣチップの形状が三角
形，楕円，台形の場合においてＤｒＩＣチップによりガ
ラス基板に加わる歪みがＤｒＩＣチップの中央部におい
て最大になるが、ＤｒＩＣチップのガラス基板上への実
装面積が従来の長方形のＤｒＩＣチップの実装面積より
狭いので、全体的には従来の長方形のＤｒＩＣチップに
よりガラス基板に加わる歪みよりも小さくなることを示
している。
【００２０】このことから、ガラス基板の歪量はＤｒＩ
Ｃチップとガラス基板との接触幅に比例すると考えら
れ、従来のＤｒＩＣチップの形状は長方形であるためガ
ラス基板の歪量はＤｒＩＣチップのどの部分においても
一定であるが、図２（ａ），（ｂ），（ｃ），（ｄ）の
場合、ＤｒＩＣチップの中央部において従来の長方形の
ＤｒＩＣチップの接触幅と同じであったとしても、Ｄｒ
ＩＣチップのガラス基板上への実装面積が従来の長方形
のＤｒＩＣチップの実装面積より狭い場合には、ＤｒＩ
Ｃチップの両端部分が中央部分に比べガラス基板との接
触面積が少ない分、全体として明らかにガラス基板に加
わる歪量が軽減されており、液晶層のギャップ厚が不均
一とはならず、ＤｒＩＣチップに近い表示領域にツール
ムラが発生しなくなることがわかる。
Ｃチップとガラス基板との接触幅に比例すると考えら
れ、従来のＤｒＩＣチップの形状は長方形であるためガ
ラス基板の歪量はＤｒＩＣチップのどの部分においても
一定であるが、図２（ａ），（ｂ），（ｃ），（ｄ）の
場合、ＤｒＩＣチップの中央部において従来の長方形の
ＤｒＩＣチップの接触幅と同じであったとしても、Ｄｒ
ＩＣチップのガラス基板上への実装面積が従来の長方形
のＤｒＩＣチップの実装面積より狭い場合には、ＤｒＩ
Ｃチップの両端部分が中央部分に比べガラス基板との接
触面積が少ない分、全体として明らかにガラス基板に加
わる歪量が軽減されており、液晶層のギャップ厚が不均
一とはならず、ＤｒＩＣチップに近い表示領域にツール
ムラが発生しなくなることがわかる。
【００２１】次に、図３に示すＤｒＩＣチップの部分対
ガラス基板の歪量関係図において、図３（ａ）は菱形の
ＤｒＩＣチップのガラス基板上への実装面積が従来の長
方形のＤｒＩＣチップの実装面積と同等かまたはそれ以
上であるため、菱形のＤｒＩＣチップの中央部分で、従
来の長方形のＤｒＩＣチップの場合の歪量を越えてしま
うことを示している。同様に、図３（ｂ），（ｃ），
（ｄ）の場合もＤｒＩＣチップの中央部分で、従来の長
方形のＤｒＩＣチップの場合の歪量を越えてしまうこと
を示している。
ガラス基板の歪量関係図において、図３（ａ）は菱形の
ＤｒＩＣチップのガラス基板上への実装面積が従来の長
方形のＤｒＩＣチップの実装面積と同等かまたはそれ以
上であるため、菱形のＤｒＩＣチップの中央部分で、従
来の長方形のＤｒＩＣチップの場合の歪量を越えてしま
うことを示している。同様に、図３（ｂ），（ｃ），
（ｄ）の場合もＤｒＩＣチップの中央部分で、従来の長
方形のＤｒＩＣチップの場合の歪量を越えてしまうこと
を示している。
【００２２】しかしながら、上記のように本実施の形態
における菱形，三角形，楕円，台形のＤｒＩＣチップの
中央部分で、従来の長方形のＤｒＩＣチップの場合の歪
量を越えてしまうことがあっても、図４のＤｒＩＣチッ
プの部分対ツールムラ量関係図における実線に示すよう
に、その越えた歪量の内、表示領域端面から一定距離離
れた箇所の歪みは飽和してしまうため、その歪みが飽和
した部分Ｓにおいてはツールムラが発生することがなく
なり、ツールムラが発生するのは領域Ｄ１の部分とな
る。また、従来の長方形のＤｒＩＣチップの場合に発生
するツールムラ発生領域は図４の点線で示す領域Ｄ２に
なる。このことから、本実施の形態のＤｒＩＣチップの
ガラス基板上への実装面積が従来の長方形のＤｒＩＣチ
ップの実装面積と同等かまたはそれ以上であったとして
も、本実施の形態において実際に現れるツールムラ発生
領域Ｄ１を、従来の長方形のＤｒＩＣチップの場合のツ
ールムラ発生領域Ｄ２より小さなものにでき、ツールム
ラを目立たなくすることができることがわかる。
における菱形，三角形，楕円，台形のＤｒＩＣチップの
中央部分で、従来の長方形のＤｒＩＣチップの場合の歪
量を越えてしまうことがあっても、図４のＤｒＩＣチッ
プの部分対ツールムラ量関係図における実線に示すよう
に、その越えた歪量の内、表示領域端面から一定距離離
れた箇所の歪みは飽和してしまうため、その歪みが飽和
した部分Ｓにおいてはツールムラが発生することがなく
なり、ツールムラが発生するのは領域Ｄ１の部分とな
る。また、従来の長方形のＤｒＩＣチップの場合に発生
するツールムラ発生領域は図４の点線で示す領域Ｄ２に
なる。このことから、本実施の形態のＤｒＩＣチップの
ガラス基板上への実装面積が従来の長方形のＤｒＩＣチ
ップの実装面積と同等かまたはそれ以上であったとして
も、本実施の形態において実際に現れるツールムラ発生
領域Ｄ１を、従来の長方形のＤｒＩＣチップの場合のツ
ールムラ発生領域Ｄ２より小さなものにでき、ツールム
ラを目立たなくすることができることがわかる。
【００２３】図１は、上記の結果に基づいてなされた本
発明の実施の形態におけるＣＯＧ方式の液晶表示装置の
平面図であり、従来のＣＯＧ方式液晶表示装置の平面図
である図６と異なる点は従来の長方形のＤｒＩＣチップ
６，７の代わりに菱形のＤｒＩＣチップ１２，１３を使
用した点であり、他の部分は図６と同じであるので、同
じ符号を付す。
発明の実施の形態におけるＣＯＧ方式の液晶表示装置の
平面図であり、従来のＣＯＧ方式液晶表示装置の平面図
である図６と異なる点は従来の長方形のＤｒＩＣチップ
６，７の代わりに菱形のＤｒＩＣチップ１２，１３を使
用した点であり、他の部分は図６と同じであるので、同
じ符号を付す。
【００２４】上記のように、菱形のＤｒＩＣチップ１
２，１３を用いることにより、ガラス基板１上への実装
面積が従来の長方形のＤｒＩＣチップ６，７と同等また
はそれ以上であっても、ＤｒＩＣチップ１２，１３によ
るガラス基板１に加わる歪みを従来より小さなものにす
ることができ、液晶層のギャップ厚が不均一とはなら
ず、ＤｒＩＣチップ１２，１３に近い表示領域にツール
ムラが発生しなくなるものである。この効果はＤｒＩＣ
チップ１２，１３の形状が、菱形を含む正方形および長
方形以外の平行四辺形，三角形，楕円および台形を含む
多角形で得られるものである。
２，１３を用いることにより、ガラス基板１上への実装
面積が従来の長方形のＤｒＩＣチップ６，７と同等また
はそれ以上であっても、ＤｒＩＣチップ１２，１３によ
るガラス基板１に加わる歪みを従来より小さなものにす
ることができ、液晶層のギャップ厚が不均一とはなら
ず、ＤｒＩＣチップ１２，１３に近い表示領域にツール
ムラが発生しなくなるものである。この効果はＤｒＩＣ
チップ１２，１３の形状が、菱形を含む正方形および長
方形以外の平行四辺形，三角形，楕円および台形を含む
多角形で得られるものである。
【００２５】なお、本実施の形態に示した構成は一例で
あり、ＤｒＩＣチップ１２，１３の形状を菱形にするの
はその一方だけでもよく、また、表示領域１０の種類
は、アクティブマトリックス型や単純マトリックス型や
その他の種類のパネルであっても良いことは言うまでも
ない。
あり、ＤｒＩＣチップ１２，１３の形状を菱形にするの
はその一方だけでもよく、また、表示領域１０の種類
は、アクティブマトリックス型や単純マトリックス型や
その他の種類のパネルであっても良いことは言うまでも
ない。
【００２６】さらに、本実施の形態に示した液晶表示装
置では、ＤｒＩＣチップ１２，１３の形状を菱形，三角
形，台形とした場合は、図５（ａ），（ｂ），（ｃ）の
ウエーハの形状図に示すように、菱形チップ，三角形チ
ップ，台形チップを切り出す時に切り出し無駄が生じる
ことがなくなり、ウェーハの使用効率が良くなり、ま
た、ＤｒＩＣチップ形状が菱形の場合については、２方
向のみのスクライブで良いので、ＩＣ製造時のダイシン
グも容易に行うことができるというメリットをも有す
る。
置では、ＤｒＩＣチップ１２，１３の形状を菱形，三角
形，台形とした場合は、図５（ａ），（ｂ），（ｃ）の
ウエーハの形状図に示すように、菱形チップ，三角形チ
ップ，台形チップを切り出す時に切り出し無駄が生じる
ことがなくなり、ウェーハの使用効率が良くなり、ま
た、ＤｒＩＣチップ形状が菱形の場合については、２方
向のみのスクライブで良いので、ＩＣ製造時のダイシン
グも容易に行うことができるというメリットをも有す
る。
【００２７】
【発明の効果】以上のように、本発明の液晶表示装置に
よれば、ＤｒＩＣチップのガラス基板への実装時に生じ
るガラス基板の歪みを緩和し、ＤｒＩＣチップに近い表
示領域の色ムラを防ぎ、高品質かつ高信頼性の液晶表示
装置を実現できるものである。
よれば、ＤｒＩＣチップのガラス基板への実装時に生じ
るガラス基板の歪みを緩和し、ＤｒＩＣチップに近い表
示領域の色ムラを防ぎ、高品質かつ高信頼性の液晶表示
装置を実現できるものである。
【図１】本発明の液晶表示装置の実施の形態における平
面図
面図
【図２】液晶表示装置におけるＤｒＩＣチップの部分対
ガラス基板の歪量関係図
ガラス基板の歪量関係図
【図３】図２のＤｒＩＣチップと異なるＤｒＩＣチップ
を装着した場合におけるＤｒＩＣチップの部分対ガラス
基板の歪量関係図
を装着した場合におけるＤｒＩＣチップの部分対ガラス
基板の歪量関係図
【図４】液晶表示装置におけるＤｒＩＣチップの部分対
ツールムラ量関係図
ツールムラ量関係図
【図５】ＤｒＩＣチップを切り出すウエーハの形状図
【図６】従来のＣＯＧ方式液晶表示装置の平面図
【図７】図６におけるＡ−Ｂ線による断面図
【図８】図６におけるＣ−Ｄ線による断面図
１，２ ガラス基板 ３ 液晶層 ４ シール材 ５ 周縁部 ６，７，１２，１３ ＤｒＩＣチップ ８ フレキシブル配線板 ９ 信号出力線 １０ 表示領域 １１ 色ムラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石亀 剛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 川口 順一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 2H092 GA33 GA49 GA50 GA51 GA60 NA25 NA27 NA28 NA29 PA06 5G435 AA04 AA14 BB12 EE33 EE37 EE47 GG21 LL04 LL08 LL17
Claims (7)
- 【請求項１】 非表示領域のガラス基板上に実装された
信号電極駆動用および走査電極駆動用の液晶駆動用ＩＣ
チップ（以下ＤｒＩＣチップという）の少なくとも一方
の形状を、正方形を含む長方形以外の多角形とした液晶
表示装置。 - 【請求項２】 非表示領域のガラス基板上に実装された
信号電極駆動用および走査電極駆動用のＤｒＩＣチップ
の少なくとも一方の形状を、真円を含む楕円とした液晶
表示装置。 - 【請求項３】 多角形が菱形を含む平行四辺形である請
求項１に記載の液晶表示装置。 - 【請求項４】 多角形が三角形である請求項１に記載の
液晶表示装置。 - 【請求項５】 多角形が台形である請求項１に記載の液
晶表示装置。 - 【請求項６】 楕円が真円である請求項２に記載の液晶
表示装置。 - 【請求項７】 請求項１あるいは請求項２あるいは請求
項３あるいは請求項４あるいは請求項５あるいは請求項
６に記載のＤｒＩＣチップの形状をしたＩＣチップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1238999A JP2000214480A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1238999A JP2000214480A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000214480A true JP2000214480A (ja) | 2000-08-04 |
Family
ID=11803927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1238999A Pending JP2000214480A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000214480A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20170002766A (ko) * | 2015-06-29 | 2017-01-09 | 삼성디스플레이 주식회사 | 표시 장치 |
-
1999
- 1999-01-20 JP JP1238999A patent/JP2000214480A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20170002766A (ko) * | 2015-06-29 | 2017-01-09 | 삼성디스플레이 주식회사 | 표시 장치 |
| KR102315767B1 (ko) * | 2015-06-29 | 2021-10-22 | 삼성디스플레이 주식회사 | 표시 장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20041119 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050221 |