JP2000213612A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2000213612A
JP2000213612A JP11013701A JP1370199A JP2000213612A JP 2000213612 A JP2000213612 A JP 2000213612A JP 11013701 A JP11013701 A JP 11013701A JP 1370199 A JP1370199 A JP 1370199A JP 2000213612 A JP2000213612 A JP 2000213612A
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JP
Japan
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main shaft
continuously variable
variable transmission
type continuously
input
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JP11013701A
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Shugo Azuma
秀剛 東
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トロイダル型無段変速機において、入力され
る伝達トルクの増減による遠心力の変化に依存すること
なしに、主軸の有する各貫通孔から十分な潤滑油が供給
されること。 【解決手段】 入出力ディスク2、3間で摩擦係合によ
り伝達トルクの受け渡しを行うパワーローラ4と、前記
入出力ディスク2、3、ローディングカム9及びドライ
ブギヤ13の共通する回転軸に挿通されるとともに、中
空状に形成され、一端部側から内部に供給される潤滑油
を軸方向に設けられた複数の貫通孔24、24a、24
bから噴出する主軸18と、を備えたトロイダル型無段
変速機において、前記主軸18内周面上の軸方向に複数
の仕切20を設けて複数の油路26,26a、26bを
形成し、該油路26,26a、26b上に少なくとも一
つの貫通孔24、24a、24bが存在することとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トロイダル型無段
変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトロイダル型無段変速機として
は、例えば特開平06−280957号公報に開示され
るものが知られている。
【0003】上記従来の技術は、図11に示したよう
に、主軸118上に対向配置される入力ディスク2、6
と出力ディスク3、7、及び該入出力ディスク間で摩擦
係合により動力の受け渡しを行うパワーローラ4、8を
主要な要素とする第1トロイダル型無段変速ユニット
1、及び第2トロイダル型無段変速ユニット5とを具
え、前記パワーローラ4、8の傾転運動により任意の変
速比を無段階に設定するものである。
【0004】図示しない駆動源から変速機に入力される
伝達トルクは、ローディングカム9による押付力を発生
しながら前記入力ディスク2、6に入力され、前記パワ
ーローラ4、8によって変速された後、前記出力ディス
ク3、7に伝達される。このように、第1及び第2トロ
イダル型無段変速ユニット1、5を介して変速された伝
達トルクは、前記出力ディスク3、7と一体回転するよ
う嵌合されたドライブギヤ13から出力され、最終的に
車輪へと出力される。
【0005】ここで、前記ローディングカム9は、前記
入力ディスク2及び該入力ディスク2の背面側に配置さ
れるカムフランジ12との相対する面に形成されるカム
面と、前記入力ディスク2及び前記カムフランジ12の
間に配置される保持器11の円周方向複数箇所に形成さ
れた切り欠部に転動自在に保持されたカムローラ10と
によって構成され、前記入力ディスク2と前記カムフラ
ンジ12の間に相対回転が生じるとき、前記カムローラ
10が前記カム面上を転動することによって、前記出力
ディスク3に向けての押付力を発生し、前記入力ディス
ク2、6及び出力ディスク3、7と前記パワーローラ
4、8の摩擦係合に滑りが生じないように作用してい
る。
【0006】また、前記入力ディスク2、6と、出力デ
ィスク3、7、ローディングカム9及びドライブギヤ1
3の共通する回転軸に挿通され、かつ前記入力ディスク
2、6と一体的に回転する主軸118は、中空円柱状に
形成され、該主軸周面上の軸方向に複数の貫通孔124
を有している。
【0007】図示しないオイルポンプから吐出され、前
記主軸118の一端部側である供給口119に供給され
る潤滑油は、主軸自身の回転運動からなる遠心力によっ
て主軸内周面上に沿って流れ、前記貫通孔124から噴
出される。
【0008】このように噴出された潤滑油は、前記主軸
118と、前記入力ディスク2、6、出力ディスク3、
7、及びドライブギヤ13との接触面、また、ローディ
ングカム9の前記カムローラ10のカム面との接触面に
潤滑され油膜を形成することで摩耗を防止する働きを有
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のようなトロイダル型無段変速機において、前記
主軸の供給口からその内部に供給された潤滑油は、主軸
の回転運動による遠心力によって主軸内周面上に沿って
流れているため、入力される伝達トルクの増大に伴って
潤滑油に作用する遠心力が増大すると、前記供給口付近
に位置する貫通孔から必要以上の潤滑油が噴出されるた
め、供給口から遠方部に位置する貫通孔においては十分
な潤滑ができなくなる。すべての貫通孔において十分な
潤滑を行うためには、供給する潤滑油量を増加させなけ
ればならなくなり、そのためオイルポンプの大型化や動
力損失が増加するといった問題点があった。
【0010】本発明の目的は、前記問題点に鑑みてなさ
れたもので、入力される伝達トルクの増減による遠心力
の変化に依存することなしに、前記主軸の有する各貫通
孔から十分な潤滑油が供給されるトロイダル型無段変速
機を提案するところにある。
【0011】
【問題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、駆動源により発生される
トルクが入力される入力ディスクと、該入力ディスクと
同軸上に対向配置され、伝達トルクが出力される出力デ
ィスクと、前記入出力ディスク間で摩擦係合により伝達
トルクの受け渡しを行うパワーローラと、前記入出力デ
ィスクのうち、一方のディスクの背面側に設けられ、伝
達トルクに応じて他方のディスクに向けての押付力を発
生するローディングカムと、前記入出力ディスクのう
ち、他方のディスクの背面側に設けられ、伝達トルクを
入力あるいは出力するドライブギヤと、前記入出力ディ
スク、ローディングカム及びドライブギヤの共通する回
転軸に挿通されるとともに、中空状に形成され、一端部
側から内部に供給される潤滑油を軸方向に設けられた複
数の貫通孔から噴出する主軸と、を具えたトロイダル型
無段変速機において、前記主軸内周面上の軸方向に複数
の仕切を設けて複数の油路を形成し、該油路上に少なく
とも一つの貫通孔が存在することを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明においては、前記貫
通孔が、主軸の回転方向において前記仕切の根本付近直
前に設けられることを特徴としている。
【0013】請求項3に記載の発明においては、前記仕
切は、前記主軸の回転方向と同一方向の螺旋状に形成さ
れることを特徴としている。
【0014】請求項4に記載の発明においては、前記螺
旋状の仕切は、軸方向に対して45度の交角を持つこと
を特徴としている。
【0015】請求項5に記載の発明においては、前記複
数の油路は、それぞれ油路幅が異なることを特徴として
いる。
【0016】請求項6に記載の発明においては、前記複
数の仕切は、それぞれ高さが異なることを特徴としてい
る。
【0017】請求項7に記載の発明においては、前記仕
切は、前記主軸とは別部材で構成されることを特徴とし
ている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
する図面に基づいて詳細に説明する。まず、図1及び図
2は、本発明のトロイダル型無段変速機の要部の構成と
第1の実施の形態を示したものである。主軸18上に対
向配置される、入力ディスク2、6と出力ディスク3、
7及び該入出力ディスク間で摩擦係合により動力の受け
渡しを行うパワーローラ4、8を主要な要素とする第1
トロイダル型無段変速ユニット1、及び第2トロイダル
型無段変速ユニット5とを具え、パワーローラ4、8の
傾転運動により任意の変速比を無段階に設定するもので
ある。
【0019】ここで、入力ディスク2、6は、それぞれ
主軸18の両端部にボ−ルスプライン14、16を介し
て軸方向移動可能に支持され、また出力ディスク3、7
は、主軸18に回転自在に嵌合されたドライブギヤ13
にスプライン15、17を介して一体結合される。
【0020】入力ディスク2の背面側に設けられるロー
ディングカム9は、図示しない駆動源により発生される
伝達トルクに応じて出力ディスク3に向けての押付力を
発生し、入力ディスク2、6及び出力ディスク3、7と
パワーローラ4、8の摩擦係合に滑りが生じないように
作用している。
【0021】ここで、ローディングカム9は、入力ディ
スク2及びこの背面側に配置されるカムフランジ12と
の相対する面に形成されるカム面と、入力ディスク2及
びカムフランジ12の間に配置される保持器11の円周
方向複数箇所に形成された切り欠部に転動自在に保持さ
れたカムローラ10とによって構成され、入力ディスク
2とカムフランジ12の間に相対回転が生じたときカム
ローラ10が前記カム面上を転動することによって押付
力を発生させている。
【0022】駆動源から変速機に入力される伝達トルク
は、ローディングカム9による押付力を発生しながら、
入力ディスク2、6に入力され、パワーローラ4、8に
よって変速されたのち、出力ディスク3、7に伝達され
る。このように、第1及び第2トロイダル型無段変速ユ
ニット1、5を介して変速された伝達トルクは、出力デ
ィスク3、7と一体回転するようにスプライン嵌合され
たドライブギヤ13から出力され、最終的に図示しない
出力ギヤ等を介して車輪へと出力されている。
【0023】主軸18は、中空円柱状に形成され、周面
上の軸方向に複数の貫通孔24、24a、24bを有す
るとともに、内周面上の軸方向に複数の仕切り20が形
成されている。主軸18内周面と仕切り20とによって
形成される溝状の部分が油路26、26a、26bであ
り、これらの油路上には貫通孔が少なくとも一つは存在
するように設けられる。具体的には、主軸18の一端部
側である供給口19に近い貫通孔24aの油路数に対す
る割合を、より遠方部に位置する貫通孔24bの油路数
に対する割合よりも小さくなるように設定される。
【0024】図示しないオイルポンプから吐出され供給
口19に供給される潤滑油は、主軸18の回転運動によ
って供給口19において油路26、26a、26bに確
保され、主軸の遠心力によって油路26、26a、26
b上を流れた後、それらの油路26、26a、26bに
対応する貫通孔24,24a、24bから噴出される。
【0025】このように噴出された潤滑油は、入力ディ
スク2、6とボールスプライン14、16、出力ディス
ク3、7とスプライン15、17、ドライブギヤ13、
及びカムローラ10等の被潤滑部材(以下、端に被潤滑
部材とする)に潤滑され、各被潤滑部材における接触面
に油膜を形成している。
【0026】上記構成により、油路26、26a、26
b上を流れる潤滑油は、供給口19から主軸18内に供
給される際に主軸18の回転運動によって複数の油路2
6、26a、26b上に確保されるため、入力伝達トル
クの増加により主軸18の遠心力が増加する場合でも、
供給口19付近の貫通孔24aからは該貫通孔24aに
対応する油路26a上に確保された潤滑油だけが噴出さ
れる。また、供給口19から遠方に位置する貫通孔24
bからは該貫通孔24bに対応する油路26b上に確保
された潤滑油が噴出されるので、供給口19から貫通孔
24、24a、24b間での距離に関係なくすべての貫
通孔24、24a、24bから噴出される潤滑油を確保
することができ、被潤滑部材に対して十分な潤滑を可能
としている。
【0027】次に、第2の実施の形態を図3に示す。主
軸18の回転方向において仕切り20の根本付近直前に
貫通孔25を設ける。
【0028】上記構成により、油路26上に確保される
潤滑油が、主軸18の回転運動により回転方向側の仕切
り20側面に押しつけられ、仕切り20の根本付近直前
に集中して流れるため、油路26を流れる潤滑油をもっ
とも効率的に噴出させることが可能となる。
【0029】そして、第3の実施の形態を図4に示す。
潤滑油の流れの状態に着目すると、主軸18内周面上に
沿って流れる潤滑油の流れの方向は、供給口19に供給
されるときの軸方向の流れの向きと、主軸18から受け
る遠心力による接線方向の流れの向きとの総和であるこ
とから、仕切り21を主軸18の回転方向と同一の方向
の螺旋状に形成する。仕切り21により油路26a、2
6bが形成され、これらの油路26a、26bのそれぞ
れに対応するように貫通孔24a、24bが設けられ
る。
【0030】上記構成により、潤滑油が油路上を流れる
際、主軸18の回転運動によって回転方向側の仕切り2
1側面に押しつけられることを低減させることができ、
潤滑油の流動性を向上させている。また、図4において
示したように、供給口19において主軸18内部に供給
された潤滑油が、供給口19付近に位置する貫通孔24
a及び遠方に位置する貫通孔24bのそれぞれに対応す
る油路26a、26b上に確保されるので、遠方部の貫
通孔24bにおいても潤滑油の十分な噴出ができ、潤滑
油を円滑に供給することを可能としている。
【0031】また、第4の実施の形態を図5に示す。主
軸18に作用するねじり主応力が最大となる方向が軸方
向に対して45度となることから、第3の実施の形態に
おいて示した螺旋状の仕切り21の方向をこのねじり主
応力が最大となる方向と一致するように、軸方向に対し
て交角が45度の仕切り22を設置する。
【0032】上記構成により、仕切り22自体が主軸1
8のねじり剛性補強部材となるため、第3の実施の形態
による作用効果に加えて、新たに補強部材を用いること
なしに主軸18のねじり剛性を強化することができ、主
軸18の耐久性を向上させている。
【0033】また、第5の実施の形態を図6に示す。複
数の油路26a、26bは、その幅がそれぞれ異なるよ
うに設けられる。
【0034】上記構成により、油路26aの幅を狭く設
けることで油路26a上が潤滑油を確保できる容量、す
なわち26a上に存在しうる潤滑油量を制限することが
でき、油路26aに対応する貫通孔24aからの潤滑油
噴出量を制限できるようになる。逆に油路26bの幅を
広く設定することにより油路26bに対応する貫通孔2
4bからの潤滑噴出量を確保することが可能となる。つ
まり、油路26a、26bの幅の広狭差によってそれら
に対応する貫通孔24a、24bからの潤滑油噴出量の
調整を可能としている。
【0035】したがって、供給口19付近に位置し潤滑
油噴出量を制限したい貫通孔24aに対応する油路26
aはその幅を狭く、また貫通孔24aより遠方部に位置
し潤滑油噴出量を確保したい貫通孔24bに対応する油
路26aの幅より広く設定することで、主軸18周面上
に設けられた各貫通孔からの十分な潤滑を可能としてい
る。
【0036】さらに、前記被潤滑部材の材質や形状によ
る摩耗度の相違を考慮にいれた場合、供給すべき潤滑油
量も必要に応じて異なり、それに応じて潤滑油が少量で
も構わない被潤滑部材には少量の、また潤滑油を多く必
要とする被潤滑部材には、多量の潤滑を行うことが油路
26a、26bの広狭の設定により可能となる。
【0037】また、第6の実施の形態を図7に示す。複
数の仕切り20a、20bは、その高さがそれぞれ異な
るように設けられる。
【0038】上記構成により、仕切り20aの高さを低
く設定することで油路26a上を流れる潤滑油が、主軸
18の回転運動によって仕切り20aを乗り越え、主軸
18の回転方向後方側の油路へと分配されることから、
油路26a上に存在しうる潤滑油量を制限することがで
き、油路26aに対応する貫通孔24aからの潤滑油噴
出量を制限できるようになる。逆に仕切り20bの高さ
を高く設定しておけば潤滑油が仕切り23bを乗り越え
る量が前記仕切り20aの場合に比べて抑制されること
から、油路26bに供給された潤滑油を保持することが
でき、この油路26bに対応する貫通孔24bからの潤
滑油噴出量を確保することが可能となる。つまり、仕切
り20a、20bの高さの高低差によって油路26a、
26bからの潤滑油噴出量の調整を可能としている。
【0039】したがって、供給口19付近に位置し潤滑
油噴出量を制限したい貫通孔24aに対応する油路26
aを形成する仕切り20aはその高さを低く、また前記
貫通孔24aより遠方部に位置し潤滑油噴出量を増加さ
せたい貫通孔24bに対応する油路26bを形成する仕
切り20bはその高さを高く設定することで、主軸18
周面上に設けられた各貫通孔からの十分な潤滑を可能と
している。
【0040】そして、上記した第5の実施の形態の場合
と同様に、潤滑油が少量でも構わない被潤滑部材には少
量の、また潤滑油を多く必要とする被潤滑部材には多量
の供給を行うことが仕切り20a、20bの高さの設定
により可能となる。
【0041】さらにまた、第7の実施の形態を図8〜図
10に示す。これらの図に示した仕切り23A、23
B、23Cは、その構成部材が主軸18とは別部材で構
成されている。
【0042】上記構成により、主軸18との一体構造で
は構成することが困難な仕切り23Aのような形状にす
るか、仕切り23B、23Cのように仕切りを形成する
部品の生産性を向上させることを可能としている。
【0043】
【発明の効果】上記構成により請求項1に記載されてい
る本発明のトロイダル型無段変速機は、前記主軸の一端
部側である供給口に供給される潤滑油が複数の油路上に
確保されることになるため、入力伝達トルクの増減によ
る遠心力の変化に依存することなく、それぞれの油路に
対応した貫通孔から常に十分な潤滑が行えることによ
り、前記主軸と、入力ディスク、出力ディスク、ドライ
ブギヤとの接触面、及びローディングカムの前記カムロ
ーラのカム面との接触面に潤滑油が潤滑され油膜の形成
を可能としている。
【0044】次に、請求項2に記載されている本発明の
トロイダル型無段変速機は、油路上に確保される潤滑油
が、主軸の回転運動により回転方向側の仕切り側面に押
しつけられ、該仕切りの根本付近直前に集中して流れる
ため、前記貫通孔を前記仕切りの根本付近直前に設ける
ことで、潤滑油を最も効率的に噴出させることを可能と
している。
【0045】そして、請求項3に記載されている本発明
のトロイダル型無段変速機は、前記主軸内周面上に沿っ
て流れる潤滑油の流れの方向が、前記供給口に供給され
るときの軸方向の流れの向きと、前記主軸から受ける遠
心力による接線方向の流れの向きとの総和であることか
ら、前記仕切りを前記主軸の回転方向と同一の方向の螺
旋状に形成することで、潤滑油が油路上を流れる際、主
軸の回転運動によって回転方向側の仕切り側面に押しつ
けられることを低減させることができ、潤滑油の流動性
を向上させることができる。
【0046】また、請求項4に記載されている本発明の
トロイダル型無段変速機は、前記主軸に作用するねじり
応力が最大となる方向が軸方向に対して45度となるこ
とから、前記仕切りの方向を軸方向に対して45度とす
ることで、仕切り部材自体が主軸のねじり剛性補強部材
となるため、新たに補強部材を用いることなしに前記主
軸のねじり剛性を強化することができる。
【0047】また、請求項5に記載されている本発明の
トロイダル型無段変速機は、油路幅を狭く設けることで
油路上に存在しうる潤滑油量を制限し、その油路に対応
する貫通孔からの潤滑油噴出量を制限できるようにな
り、逆に油路幅を広く設定することでその油路に対応す
る貫通孔からの潤滑油噴出量を増加させることが可能と
なるので、前記油路幅の広狭によって対応するそれぞれ
の貫通孔からの潤滑油噴出量を調整することが可能とな
る。
【0048】さらに、請求項6に記載されている本発明
のトロイダル型無段変速機は、前記仕切りの高さを低く
設けることで油路上に存在しうる潤滑油量を制限し、そ
の油路に対応する貫通孔からの潤滑油噴出量を制限する
ことが出るようになり、逆に仕切りの高さを高く設定す
ることでその油路に対応する貫通孔からの潤滑油噴出量
を増加させることが可能となるので、前記仕切りの高さ
の高低によって対応するそれぞれの貫通孔からの潤滑油
噴出量を調整することが可能となる。
【0049】さらにまた、請求項7に記載されている本
発明のトロイダル型無段変速機は、仕切りを主軸と別部
材で構成することにより、主軸との一体構造では形成す
ることが困難な複雑な形状にするか、あるいは仕切りを
形成する部品の生産性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトロイダル型無段変速機の構成を例示
する概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す、主軸の断面
図である。
【図3】第2の実施の形態を示す、主軸の断面図であ
る。
【図4】第3の実施の形態を示す、主軸の断面図であ
る。
【図5】第4の実施の形態を示す、主軸の断面図であ
る。
【図6】第5の実施の形態を示す、主軸の断面図であ
る。
【図7】第6の実施の形態を示す、主軸の断面図であ
る。
【図8】第7の実施の形態を示す、主軸の断面図及び概
略図である。
【図9】第7の実施の形態を示す、主軸の断面図及び概
略図である。
【図10】第7の実施の形態を示す、主軸の断面図であ
る。
【図11】従来型のトロイダル型無段変速機の構成を例
示する概略断面図である。
【符号の説明】
1 第1トロイダル型無段変速ユニット 2 入力ディスク 3 出力ディスク 4 パワーローラ 5 第2トロイダル型無段変速ユニット 6 入力ディスク 7 出力ディスク 8 パワーローラ 9 ローディングカム 10 カムローラ 11 保持器 12 カムフランジ 13 ドライブギヤ 14 ボールスプライン 15 スプライン 18 主軸 19 供給口 20 仕切り 20a 仕切り 20b 仕切り 21 仕切り 22 仕切り 23A 仕切り 23B 仕切り 23C 仕切り 24 貫通孔 24a 貫通孔 24b 貫通孔 25 貫通孔 26 油路 26a 油路 26b 油路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源により発生される伝達トルクが入
    力される入力ディスクと、 前記入出力ディスク間で摩擦係合により伝達トルクの受
    け渡しを行うパワーローラと、 前記入出力ディスクのうち、一方のディスクの背面側に
    設けられ、伝達トルクに応じて他方のディスクに向けて
    の押付力を発生するローディングカムと、 前記入出力ディスク、ローディングカム及びドライブギ
    ヤの共通する回転軸に挿通されるとともに、中空状に形
    成され、一端部側から内部に供給される潤滑油を軸方向
    に設けられた複数の貫通孔から噴出する主軸と、 を備えたトロイダル型無段変速機において、 前記主軸内周面上の軸方向に複数の仕切を設けて複数の
    油路を形成し、該油路上に少なくとも一つの貫通孔が存
    在することを特徴としたトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔は、主軸の回転方向において
    前記仕切の根本付近直前に設けられることを特徴とした
    請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 前記仕切は、前記主軸の回転方向と同一
    方向の螺旋状に形成されることを特徴とした請求項1ま
    たは請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。
  4. 【請求項4】 前記螺旋状の仕切は、軸方向に対して4
    5度の交角を持つことを特徴とした請求項3に記載のト
    ロイダル型無段変速機。
  5. 【請求項5】 前記複数の油路は、それぞれ油路幅が異
    なることを特徴とした請求項1ないし請求項4に記載の
    トロイダル型無段変速機。
  6. 【請求項6】 前記複数の仕切は、それぞれ高さが異な
    ることを特徴とした請求項1ないし請求項4に記載のト
    ロイダル型無段変速機。
  7. 【請求項7】 前記仕切は、前記主軸とは別部材で構成
    されることを特徴とした請求項1ないし請求項6に記載
    のトロイダル型無段変速機。
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