JP2000213611A - トロイダル形無段変速装置 - Google Patents
トロイダル形無段変速装置Info
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- JP2000213611A JP2000213611A JP11020033A JP2003399A JP2000213611A JP 2000213611 A JP2000213611 A JP 2000213611A JP 11020033 A JP11020033 A JP 11020033A JP 2003399 A JP2003399 A JP 2003399A JP 2000213611 A JP2000213611 A JP 2000213611A
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Abstract
とができ、装置の小型化を図ることができるトロイダル
形無段変速装置を提供することにある。 【解決手段】動力伝達軸1と、この動力伝達軸1に同軸
的に配置された入力ディスク4,5及び出力ディスク
6,7と、前記入力ディスクと出力ディスクとの間に傾
転自在に転接されたパワーローラ8,9と、前記入力デ
ィスクをパワーローラを介して出力ディスクに押圧する
ローディングカム14と、前記入力ディスクを対応する
出力ディスクに向けて予圧を付与する予圧機構19とか
らなり、前記予圧機構19は、予圧を付与する予圧皿ば
ね21と、前記動力伝達軸とローディングカム間の相対
回転を受ける第1と第2のスラスト軸受20,22とか
らなり、前記予圧皿ばねと軸受を前記動力伝達軸の軸方
向に対して直角方向に配置したことを特徴とするトロイ
ダル形無段変速装置にある。
Description
の変速機として用いるトロイダル形無段変速装置に関す
る。
イダル形無段変速装置は、例えば、特開平8−3554
9号公報で知られている。ダブルキャビティ式トロイダ
ル形無段変速装置は、動力伝達軸に同軸的に配置された
一対の入力ディスクと一対の出力ディスクとの間に摩擦
によって動力を伝達するパワーローラがそれぞれ傾転自
在に転接されたフロント側バリエータ及びリヤ側バリエ
ータを主たる構成要素としている。
スクをパワーローラを介して両出力ディスクに押圧する
ローディングカムが設けられ、さらに、両入力ディスク
を対応する両出力ディスクに向けて予圧を付与する予圧
機構が設けられている。
達された回転は、フロント側及びリヤ側バリエータの両
入力ディスクに伝達され、両入力ディスクからパワーロ
ーラを介して両出力ディスクに摩擦係合によって伝達さ
れる。
両入力ディスクへの伝達トルクに応じたスラストは、各
バリエータのパワーローラを伝達トルクに応じた力で対
応する入出力ディスク間に狭圧し、摩擦係合を確実にし
て動力伝達を確実にしている。
入力ディスクがローディングカムからスラストを受けな
いが、この伝達開始当初は、予圧機構がパワーローラの
初期押し付けを行なって摩擦係合を生起させ、初期伝達
を可能にしている。
た従来のトロイダル形無段変速装置は、予圧機構を構成
し、動力伝達軸とローディングカムとの相対回転を受け
る軸受と、予圧皿ばねが動力伝達軸の軸方向に配置され
ている。従って、動力伝達軸の軸方向のスペース効率が
悪く、大型化の原因となっている。
カムのローラがカム面を乗り上げる程のトルクが入る
と、予圧皿ばねが潰れてしまい、予圧皿ばねにかかる応
力は大となる。このような現象が繰り返されると、予圧
皿ばねがへたってしまい、予圧不足となり、その結果、
入出力ディスクとパワーローラ間でスリップが生じ、動
力伝達ができなくなる。
もので、その目的とするところは、予圧機構を構成する
予圧皿ばねと軸受を動力伝達軸の軸方向に対して直角方
向に配置し、装置の小型化を図るとともに、大トルクの
入力が生じた場合でも安定した予圧を発生させることが
でき、信頼性の向上を図ることができるトロイダル形無
段変速装置を提供することにある。
達成するために、請求項1は、動力伝達軸と、この動力
伝達軸に同軸的に配置された入力ディスク及び出力ディ
スクと、前記入力ディスクと出力ディスクとの間に傾転
自在に転接されたパワーローラと、前記入力ディスクを
パワーローラを介して出力ディスクに押圧するローディ
ングカムと、前記入力ディスクを対応する出力ディスク
に向けて予圧を付与する予圧機構とからなるトロイダル
形無段変速装置において、前記予圧機構は、予圧を付与
する予圧皿ばねと、前記動力伝達軸とローディングカム
間の相対回転を受ける軸受とからなり、前記予圧皿ばね
と軸受を前記動力伝達軸の軸方向に対して直角方向に配
置したことを特徴とする。
成する予圧皿ばねと軸受を、前記動力伝達軸に設けた鍔
部の正面と前記ローディングカムの背面との間に設けた
環状空隙部に配置し、入力トルクがゼロのときの前記予
圧皿ばねの隙間を、前記ローディングカムの背面と前記
軸受の隙間より大きく設定したことを特徴とする。
圧皿ばねと軸受を動力伝達軸の軸方向に対して直角方向
に配置することにより、動力伝達軸の軸方向のスペース
効率を上げることができ、装置の小型化を図ることがで
きる。
圧皿ばねと軸受を動力伝達軸の外周の環状空隙部に配置
し、入力トルクがゼロのときの予圧皿ばねの隙間を、ロ
ーディングカムの背面と軸受の隙間より大きく設定する
ことにより、予圧皿ばねの潰しきるのを防止し、トルク
変動回数の増加、大トルクの入力が生じた場合でもより
安定した予圧を発生させることが可能となる。
面に基づいて説明する。
はダブルキャビティ式トロイダル形無段変速装置の縦断
側面図、図2は同要部を拡大して示す縦断側面図であ
る。図1に示すように、主軸としての動力伝達軸1には
フロント側バリエータ2とリヤ側バリエータ3が同軸的
に配置されている。これらバリエータ2,3は、一対の
入力ディスク4,5と一対の出力ディスク6,7とを有
し、入力ディスク4と出力ディスク6との間及び入力デ
ィスク5と出力ディスク7との間には摩擦によって動力
を伝達するパワーローラ8,9がそれぞれ傾転自在に転
接されている。
は動力伝達軸1に対してボールスプライン10によって
回転係合し、軸方向に移動可能になっている。また、リ
ヤ側バリエータ3の入力ディスク5は動力伝達軸1に対
して一体的に結合され、ローディングナット11によっ
て抜け止めされている。さらに、フロント側バリエータ
2の出力ディスク6及びリヤ側バリエータ3の出力ディ
スク7は動力伝達軸1に対して回転自在に嵌合された出
力歯車12の嵌合筒部13に対して背中合わせ状態で結
合されている。
ディスク4,5をパワーローラ8,9を介して両出力デ
ィスク6,7に押圧するローディングカム14が嵌合さ
れている。このローディングカム14とフロント側バリ
エータ2の入力ディスク4との間にはローラ15が設け
られている。
側に突出する動力伝達軸1の端部には鍔部16が設けら
れ、この鍔部16と対向するローディングカム14には
凹陥部17が設けられている。鍔部16と凹陥部17と
の間には環状空隙部18が設けられている。そして、こ
の環状空隙部18の内部には両入力ディスク4,5を対
応する両出力ディスク6,7に向けて予圧を付与する予
圧機構19が設けられている。すなわち、予圧機構19
は動力伝達軸1の軸方向に対して直角方向に配置されて
いる。
16とローディングカム14の凹陥部17との間におい
て軸心側に配置されたころ軸受からなる第1のスラスト
軸受20を有しており、この第1のスラスト軸受20の
外周には予圧皿ばね21ところ軸受からなる第2のスラ
スト軸受22が配置されている。そして、第2のスラス
ト軸受22は予圧皿ばね21とローディングカム14の
凹陥部17との間に設けられているが、予圧皿ばね21
と鍔部16との間に配置してもよい。
入力トルクがゼロのときの隙間αを第1のスラスト軸受
20と凹陥部17との間の隙間βより大きく設定し、予
圧皿ばね21の隙間は(α−β)より小さくならないよ
うにし、予圧皿ばね21の潰しきる(セッチング)のを
防止し、トルク変動回数の増加、大トルクの入力が生じ
た場合でもより安定した予圧を発生させることが可能で
ある。
ね21の予圧のみを受け、第1のスラスト軸受20はロ
ーディングカム14により発生したカム推力を受ける。
つまり、カム推力≫予圧皿ばねのため、第1のスラスト
軸受20の基本定格荷重は第2のスラスト軸受22より
5倍程度大きく設定されている。
等の駆動源に連結される入力軸23が設けられ、この入
力軸23はローディングカム14と回転係合しており、
回転力がローディングカム14に伝達されるようになっ
ている。
変速装置によれば、入力軸23からローディングカム1
4に伝達された回転は、フロント側及びリヤ側バリエー
タ2,3の両入力ディスク4,5に伝達され、両入力デ
ィスク4,5からパワーローラ8,9を介して両出力デ
ィスク6,7に摩擦係合によって伝達される。
15及びフロント側バリエータ2の入力ディスク4から
構成されるカム機構により、入力トルクに応じた押圧力
が図1において左右方向に発生する。右方向に発生した
押圧力はフロント側バリエータ2の入力ディスク4を介
してパワーローラ8に働き、左方向に発生した押圧力は
ローディングカム14、第2のスラスト軸受22、予圧
皿ばね21、動力伝達軸1、ローディングナット11、
リヤ側バリエータ3の入力ディスク5を介して出力ディ
スク7へ働く。
ングカム14とフロント側バリエータ2の入力ディスク
4はそれぞれ軸方向に互いに離れる方向に移動し、一定
トルク以上になると、図3及び図4に示すように、ロー
ディングカム14の凹陥部17と第1のスラスト軸受2
0との隙間βがゼロとなって当接する。その一定トルク
以上では、左方向に発生した押圧力は、ローディングカ
ム14、第1のスラスト軸受20、動力伝達軸1、ロー
ディングナット11、リヤ側バリエータ3の入力ディス
ク5へと伝達される。
がゼロのときの隙間αを第1のスラスト軸受20と凹陥
部17との間の隙間βより大きく設定し、予圧皿ばね2
1の隙間は(α−β)より小さくならないようにしてい
るため、予圧皿ばね21の潰しきる(セッチング)のを
防止し、トルク変動回数の増加、大トルクの入力が生じ
は場合でもより安定した予圧を発生させることが可能で
ある。
1はトルク変動によりローラ15のカム面乗り上げ相当
の相対回転をするが、第2のスラスト軸受22により相
対回転による予圧皿ばね21の摩耗を防ぐことが可能に
なる。
ないため、予圧皿ばね21の応力は小さく、予圧皿ばね
21の寿命が延び、入力ディスク4,5と出力ディスク
6,7に対するパワーローラ8,9のスリップを防止で
き、結果としてトロイダル型無段変速装置の寿命を延ば
すことができる。
第2のスラスト軸受20,22をころ軸受を採用してい
るが、スラスト荷重を受けられる軸受であれば、ころ軸
受に限定されるものではない。
よれば、予圧機構を構成する予圧皿ばねと軸受を動力伝
達軸の軸方向に対して直角方向に配置することにより、
動力伝達軸の軸方向のスペース効率を上げることがで
き、装置の小型化を図ることができる。
しきるのを防止し、トルク変動回数の増加、大トルクの
入力が生じは場合でもより安定した予圧を発生させるこ
とが可能となる。
形無段変速装置の縦断側面図。
側面図。
ーディングカムと第1のスラスト軸受が当接した状態の
トロイダル形無段変速装置の縦断側面図。
側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 動力伝達軸と、この動力伝達軸に同軸的
に配置された入力ディスク及び出力ディスクと、前記入
力ディスクと出力ディスクとの間に傾転自在に転接され
たパワーローラと、前記入力ディスクをパワーローラを
介して出力ディスクに押圧するローディングカムと、前
記入力ディスクを対応する出力ディスクに向けて予圧を
付与する予圧機構とからなるトロイダル形無段変速装置
において、 前記予圧機構は、予圧を付与する予圧皿ばねと、前記動
力伝達軸とローディングカム間の相対回転を受ける軸受
とからなり、前記予圧皿ばねと軸受を前記動力伝達軸の
軸方向に対して直角方向に配置したことを特徴とするト
ロイダル形無段変速装置。 - 【請求項2】 前記予圧機構を構成する予圧皿ばねと軸
受を、前記動力伝達軸に設けた鍔部の正面と前記ローデ
ィングカムの背面との間に設けた環状空隙部に配置し、
入力トルクがゼロのときの前記予圧皿ばねの隙間を、前
記ローディングカムの背面と前記軸受の隙間より大きく
設定したことを特徴とする請求項1記載のトロイダル形
無段変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02003399A JP4075184B2 (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | トロイダル形無段変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02003399A JP4075184B2 (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | トロイダル形無段変速装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000213611A true JP2000213611A (ja) | 2000-08-02 |
JP2000213611A5 JP2000213611A5 (ja) | 2005-08-11 |
JP4075184B2 JP4075184B2 (ja) | 2008-04-16 |
Family
ID=12015767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02003399A Expired - Fee Related JP4075184B2 (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | トロイダル形無段変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4075184B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10746267B2 (en) | 2016-10-27 | 2020-08-18 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Toroidal continuously variable transmission |
-
1999
- 1999-01-28 JP JP02003399A patent/JP4075184B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10746267B2 (en) | 2016-10-27 | 2020-08-18 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Toroidal continuously variable transmission |
Also Published As
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JP4075184B2 (ja) | 2008-04-16 |
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