JP2000212890A - 歩留まり向上剤及びこれを使用する抄紙方法 - Google Patents

歩留まり向上剤及びこれを使用する抄紙方法

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JP2000212890A
JP2000212890A JP646699A JP646699A JP2000212890A JP 2000212890 A JP2000212890 A JP 2000212890A JP 646699 A JP646699 A JP 646699A JP 646699 A JP646699 A JP 646699A JP 2000212890 A JP2000212890 A JP 2000212890A
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Sae Shi
小重 史
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白色度、不透明度等の光学的特性及び裂断長
等の強度特性に優れた内添紙並びにこれを得るための歩
留まり向上剤及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 表面にアニオン電荷を有する中空重合体
粒子に多価金属カチオンを吸着させた後、更に両性高分
子電解質を吸着させることにより、中空重合体粒子の表
面に両性高分子電解質を吸着させてなり、そのゼータ電
位が陽性である複合中空重合体粒子であることを特徴と
する歩留まり向上剤を得る。この歩留まり向上剤をパル
プに添加して得たスラリーから抄紙して填料の歩留まり
率が向上した内添紙を得る。この内添紙は光学的特性及
び強度特性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩留まり向上剤、
その水性分散液及び該歩留まり向上剤の製造方法、並び
に、該歩留まり向上剤を含有してなる抄紙用組成物及び
該歩留まり向上剤を使用する抄紙方法に関する。更に詳
しくは、中空重合体粒子に高分子電解質を結合させてな
り、そのゼータ電位がプラスである複合中空重合体粒子
からなる歩留まり向上剤、その水性分散液及び該歩留ま
り向上剤の製造方法、並びに、該歩留まり向上剤を含有
してなる抄紙用組成物及び該歩留まり向上剤を使用する
抄紙方法に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞、雑誌、書籍等の印刷用紙には、強
度、平滑度が良好であるばかりでなく、印刷適性や、白
色度、白紙不透明度、印刷後の不透明度等の様々な光学
的特性にも優れていることが要求される。
【0003】紙の白色度や不透明度等の光学的特性や印
刷適性を改善するために、製紙工程において、填料、即
ち、タルク、カオリンクレー、重質炭酸カルシウム、軽
質炭酸カルシウム、二酸化チタン、ホワイトカーボン等
の無機填料や尿素ホルムアルデヒド樹脂、ポリスチレン
粒子等の有機填料が使用される。しかしながら、これら
の填料は使用された全量が製品中に取り込まれる訳では
なく、相当部分が濾水中に逃げてしまう。また、パルプ
中には微細繊維が含まれているが、これらの大部分も製
品紙中に残らない。これらの歩留まりの低さは、填料の
原単位を向上させ、且つ目的とする諸特性を安定的に得
ることを不可能とするだけではなく、白水及び排水処理
の負担を大きくする原因であるため、品質上も経済的に
も改善すべき点が多い。これらの填料の歩留まりの向
上、製品収率の改善、白水及び排水処理負担の軽減のた
めの微細繊維の歩留まり向上、定着率の改善等に種々の
工夫がなされている。
【0004】従来、歩留まり向上剤として、硫酸アルミ
ニウム等の無機化合物や水溶性高分子が使用されてき
た。水溶性高分子の具体例としては、ポリアクリルアミ
ド及びその誘導体、ポリエチレンイミン、ポリアミドポ
リアミンエピクロルヒドリン樹脂等の合成高分子や澱粉
及びその誘導体等の天然高分子を挙げることができる。
特開昭63−235596号公報には、パルプスラリー
に水膨潤性のカチオン重合体粒子を添加撹拌し、これに
各種イオン性のアクリルアミド系重合体を添加する方法
が開示されている。
【0005】また、上記の水溶性高分子を種々の填料と
併用する方法も提案されている。即ち、特開昭57−5
1900号公報にはカチオン性澱粉とアニオン性コロイ
ダルシリカを用いる方法が、特開昭62−15391号
公報には陽イオン性基を有するアクリルアミド系ポリマ
ーとコロイダルシリカとを併用する方法が、特開昭62
−110998号公報にはパルプにカチオン性澱粉、カ
チオン性又は両性のポリアクリルアミド誘導体及びコロ
イド珪酸を添加する方法が、特開昭62−191598
号公報には、カチオンポリマーを添加して、パルプ懸濁
液を撹拌剪断したのち、更にベントナイトを添加する方
法が提案されている。また、特開平9−195197号
公報には、特定の重合法で得た両性高分子水溶性重合体
とアニオン性コロイダルシリカ及び/又はベントナイト
より成る歩留まり向上剤が開示されている。これらの方
法によれば、水溶性高分子を単独で用いる方法に比べて
歩留まりをある程度向上させることができる。しかしな
がら、最近の製紙技術の高度化や故紙使用比率の増加に
よる原料パルプ事情の悪化、抄紙用水の水質の低下等の
状況に十分に対応しうるものではないため、更に歩留ま
りを向上させることが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような従来の課題を解決し、製紙工程における繊維及
び填料の歩留まりを向上させ、更には濾水性をも向上さ
せることのできる新規な歩留まり向上剤を提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、この歩留まり向上
剤を含有してなる抄紙用組成物及びこの歩留まり向上剤
をパルプ及び填料に添加混合して抄紙する抄紙方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意研究を進めた結果、アニオン性中空重合
体粒子表面に両性高分子電解質を吸着させて得られる複
合粒子を歩留まり向上剤として使用することによって、
抄紙時の歩留まりを大幅に向上させ得ることを見出し、
この知見に基づいて本発明を完成させるに至った。
【0008】かくして本発明によれば、中空重合体粒子
に高分子電解質を結合させてなり、そのゼータ電位が陽
性である複合中空重合体粒子からなることを特徴とする
歩留まり向上剤及び中空重合体粒子に高分子電解質を結
合させることを特徴とする前記歩留まり向上剤の製造方
法が提供される。また、本発明によれば、前記歩留まり
向上剤を含有してなる抄紙用組成物が提供される。更
に、本発明によれば、パルプ及び填料に前記歩留まり向
上剤を添加混合して抄紙することを特徴とする抄紙方法
が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の歩留まり向上剤は、中空
重合体粒子に高分子電解質を結合させてなり、そのゼー
タ電位が陽性である複合中空重合体粒子からなることを
特徴とする。この複合中空重合体粒子を構成するための
中空重合体粒子は、粒子の内部に一又は二以上の中空部
分を有する重合体粒子である。本発明に使用しうる中空
重合体粒子は、有機中空重合体粒子であれば特に限定さ
れず、その代表的なものとしては、熱可塑性樹脂を殻と
するものを挙げることができる。
【0010】熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン、ポ
リ−α−メチルスチレン、ポリ−β−メチルスチレン等
のスチレン系樹脂やポリメタクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸エチル、ポリメタクリル酸イソプロピル、ポリ
メタクリル酸イソブチル、ポリアクリロニトリル、ポリ
メタクリロニトリル等のアクリル系樹脂のほか、ポリ塩
化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルア
ルコール、ポリ−o−ビニルベンジルアルコール、ポリ
−m−ビニルベンジルアルコール、ポリ−p−ビニルベ
ンジルアルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニル
アセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルイソブチラール、ポリビニルター
シャリーブチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルカルバゾール、酢酸セルロース、三酢酸セルロー
ス、ポリカーボネート等の各種のものを例示することが
できる。また、上記各重合体に使用する単量体を様々に
組み合わせて得られる共重合体等を殻とするものを使用
することができる。また、これらの樹脂が多層構造の殻
を形成している中空重合体粒子であってもよい。更に、
これらの殻は架橋されていてもよい。
【0011】これらの熱可塑性樹脂を殻とする中空重合
体粒子は、公知の任意の方法(例えば、特開昭56−3
2513号公報、特開昭61−185505号公報、特
開昭62−127336号公報、特開昭63−1235
09号公報、特開昭63−135409号公報、特開昭
64−1704号公報、特開平2−173101号公
報、特開平5−279409号公報、特開平6−248
012号公報、特開平10−110018号公報等)で
製造することができ、その製造方法により限定されな
い。
【0012】これらの中空重合体粒子の中でも、ポリス
チレン系重合体/ポリ(メタ)アクリル酸エステル系重
合体が多層構造の殻を形成している中空重合体粒子が、
高い空隙率を得られるので好ましい。
【0013】本発明に好適に用いることのできる中空重
合体粒子は、酸性基含有単量体及びこれと共重合可能な
単量体を用いて、例えば、特開昭64−1704号公
報、特開平5−279409号公報、特開平6−248
012号公報、特開平10−110018号公報等に記
載されている方法に従って製造することができる。
【0014】本発明に用い得る中空重合体粒子の空隙率
(全粒子体積に占める内部の空隙部の比率)は、特に限
定されないが、10%以上であることが好ましい。更に
好ましくは、30%以上である。空隙率が低すぎると白
色度や不透明度が不十分となる。空隙率が大きいほど、
白色度や不透明度の向上の効果が大きくなると考えられ
るが、実際上は、空隙率が90%以上の中空重合体粒子
の製造は困難を伴う。
【0015】中空重合体粒子の大きさも、また、特に限
定されないが、粒子外径が0.1μm以上、100μm
以下であることが好ましく、0.2μm以上、20μm
以下のものが更に好ましい。特に好ましくは、0.3μ
m以上、5μm以下である。粒子外径が0.1μm未満
のものは白色度や不透明度向上効果が小さい。
【0016】本発明の複合中空重合体粒子を構成するた
めの中空重合体粒子は、陽電荷を有するものでも陰電荷
を有するものでもよいが、陰電荷を有するものが好まし
く、中でも−0.01〜−0.9meq/gの電荷を有
するものであることが好ましい。電荷の量は、更に好ま
しくは、−0.02〜−0.1meq/gである。この
ような電荷量を付与するための方法は、特に限定されな
いが、例えば共重合体を構成するための単量体としてカ
ルボキシル基やスルホン酸基等を含有するα,β−エチ
レン性不飽和酸系単量体を使用する方法を示すことがで
きる。
【0017】本発明において使用する中空重合体粒子
は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、その一部
を特開平10−218950号公報に開示されているよ
うなお椀型重合体粒子等で代替することができる。
【0018】本発明において、中空重合体粒子に結合さ
せるべき高分子電解質は、その分子中に少なくともカチ
オン性官能基を含有することが必要であるが、カチオン
性官能基のほかにアニオン性の官能基又はノニオン性の
官能基を分子中に有していてもよい。アニオン性の官能
基をも有する場合は両性高分子電解質となる。これらの
高分子電解質の有する電荷は、それらが中空重合体粒子
に結合して得られる複合中空重合体粒子のゼータ電位が
陽性となる範囲であれば、特に限定されない。例えば、
−0.01〜−0.9meq/g程度の陰電荷を有する
中空重合体粒子と組み合わせる場合は、通常、+0.0
1〜2.0meq/g、好ましくは+0.02〜1.0
meq/gの電荷を有するものを使用すればよい。
【0019】本発明において使用する高分子電解質の分
子量(2種類以上のものを併用する場合は、その平均)
は、通常、数平均分子量で5千〜1,000万、好まし
くは1万〜800万、更に好ましくは、3万〜500万
である。数平均分子量が5千未満では、複合中空重合体
粒子の歩留まりが低く、紙力向上効果も小さい。他方、
1,000万を超えると凝集力が大きくなりすぎてフロ
ックが大きくなり過ぎ、操業性が低下すると共に、得ら
れる内添紙の地合が悪くなる。
【0020】本発明において使用する高分子電解質は、
天然高分子もしくはその変性物又は合成高分子のいずれ
でもよい。天然高分子及びその変性物の高分子電解質の
具体例としては、澱粉類、グアーガム類、セルロース
類、キチンキトサン類、乳タンパク質類が挙げられる。
【0021】本発明において使用しうる合成高分子電解
質は、各種官能基を有する単量体の単独又は共重合や各
種重合体への官能基の導入等の公知の任意の方法で容易
に製造することができる。
【0022】高分子電解質の必須の成分であるカチオン
性官能基を導入するための、カチオン性ビニル単量体の
例としては、N−メチルアミノエチルアクリレート、N
−メチルアミノエチルメタクリレート、N−t−ブチル
アミノエチルアクリレート、N−t−ブチルアミノエチ
ルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアク
リレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N,
N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N−(2−
ヒドロキシプロピル)アクリレート、N−(2−ヒドロ
キシプロピル)メタクリレートなどのエチレン系不飽和
カルボン酸のN−アルキルアミノアルキルエステル類;
2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−ア
クリルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルト
リエチルアンモニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3
−アクリルオキシプロピルトリエチルアンモニウムブロ
マイド、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピ
ルトリブチルアンモニウムクロライド、2−ヒドロキシ
−3−メタクリルオキシプロピルメチルエチルブチルア
ンモニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−メタクリ
ルオキシプロピルジメチルフェニルアンモニウムクロラ
イド、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピル
ジメチルシクロヘキシルアンモニウムクロライド等のエ
チレン系不飽和カルボン酸−N−アルキルアミノアルキ
ルエステル類の4級アンモニウム塩;
【0023】N−アミノエチルビニルエーテル、N−メ
チルアミノエチルビニルエーテル、N,N−ジメチルア
ミノエチルビニルエーテル、N−(3−アリルオキシ−
2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアミン、N−(4−
アリルオキシ−3−ヒドロキシブチル)ジエチルアミン
などのN−アミノアルキルアルケニルエーテル類及びこ
れらの4級アンモニウム塩;2−メチルピリジン、4−
ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジン、
2,4−ジビニル−ビニルピリジン、1−メチル−2−
ビニルキノリン、N−ビニル−N’−メチルイミダゾー
ル等の複素環式含窒素エチレン性不飽和単量体及びこれ
らの4級アンモニウム塩;トリメチル−(3−アクリル
アミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロラ
イド、3−アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、3−メタクリルアミドプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド等のアクリルアミド又はメ
タクリルアミドの4級アンモニウム塩;等が挙げられ
る。
【0024】高分子電解質の任意の成分であるノニオン
性ビニル単量体としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、トリクロ
ルスチレン、モノメチルスチレン、ジメチルスチレン、
およびトリメチルスチレン等のスチレン系単量体;アク
リル酸又はメタクリル酸等のα,β−不飽和カルボン
酸;アクリル酸又はメタクリル酸等のα,β−不飽和カ
ルボン酸とメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、エチレングリコール、2−エチルヘキシルア
ルコール、グリシジルアルコールその他のアルコール類
等とのエステル類;α,β−不飽和カルボン酸アミド系
単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の
α,β−不飽和ニトリル系単量体;酢酸ビニル、酪酸ビ
ニル等のカルボン酸ビニル系単量体;塩化ビニル、臭化
ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル系単量
体;ブタジエン、クロロプレン、イソプレン等のジエン
系単量体;エチレン、プロピレン等のオレフィン系単量
体;を例示することができる。上記のうち、カルボン酸
ビニル系単量体、スチレン系単量体、α,β−不飽和カ
ルボン酸のエステル、α,β−不飽和ニトリル系単量体
等が好適であり、中でも、酢酸ビニル、アクリル酸エス
テル、スチレン、アクリロニトリル等がより好適であ
る。
【0025】また、高分子電解質の任意の成分であるア
ニオン性ビニル単量体の例としては、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸等のα,β−不飽和カルボン酸及
びこれらの塩;メチルフマレート、メチルマレエート、
エチルイタコネート等の不飽和多価カルボン酸の部分エ
ステル及びこれらの塩;ビニルスルホン酸、スチレンス
ルホン酸、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸等のα,β−不飽和スルホン酸及びこれらの塩;等
を例示することができる。これらの単量体は1種だけ使
用してもよいし、2種以上使用して共重合させてもよ
い。
【0026】両性高分子電解質の具体的合成方法として
は、例えば、その一成分としてα,β−不飽和カルボン
酸アミド系単量体を含むノニオン性ビニル単量体及びア
ニオン性ビニル単量体の共重合を行った後にマンニッヒ
反応によりカチオン性官能基を導入する方法、その一成
分としてα,β−不飽和カルボン酸アミド系単量体を含
むノニオン性ビニル単量体(及びアニオン性ビニル単量
体)の重合を行った後にホフマン反応によりアニオン性
官能基及びカチオン性官能基を導入する方法、α,β−
不飽和カルボン酸アミド系単量体等のノニオン性ビニル
単量体、カチオン性ビニル単量体及びアニオン性ビニル
単量体を重合する方法(例えば、特開平9−19519
7号公報)等が挙げられる。
【0027】α,β−不飽和カルボン酸アミド系単量体
の例としては、アクリルアミド、メタクリルアミド;N
−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミ
ド、N−エチルアクリルアミド、N−エチルメタクリル
アミド、N−n−プロピルアクリルアミド、N−n−プ
ロピルメタクリルアミドのようなN−アルキル(メタ)
アクリルアミド単量体;N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエ
チルアクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミ
ド、N−メチル−N−エチルアクリルアミド、N−メチ
ル−N−エチルメタクリルアミド、N−メチルアミノエ
チルアクリルアミド、N−メチルアミノエチルメタクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,
N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドのような
N,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド単量体;N
−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリ
ルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−ブ
トキシメチルメタクリルアミドのようなN−アルコキシ
(メタ)アクリルアミド単量体;等を例示することがで
きる。
【0028】本発明においては、両性合成高分子電解質
としては、α,β−不飽和カルボン酸アミド単量体単位
を含有するものが好ましく用いられ、中でもα,β−不
飽和カルボン酸アミド単量体単位の量が50重量%以上
のものが好ましく、70重量%以上のものが更に好まし
く、90%以上のものがとりわけ好ましい。
【0029】本発明において使用する高分子電解質は、
必ずしも本発明を限定するものではないが、水溶性のも
のが好ましい。本発明において、高分子電解質は、組成
又は分子量等の相異するものを2種類以上併用すること
ができる。
【0030】本発明において、高分子電解質の使用量
は、中空重合体粒子100重量部に対して0.1重量部
以上、好ましくは0.5重量部以上、50重量部以下、
更に好ましくは1重量部以上、20重量部以下である。
【0031】本発明において使用する複合中空重合体粒
子は、中空重合体粒子に高分子電解質を結合させてなる
ものであるが、そのゼータ電位が陽性であることを必要
とする。ゼータ電位の好ましい範囲は、+0.01〜1
00mV、更に好ましくは、+0.1〜70mV、特に
好ましくは+1〜50mVである。この電位が陰性で
は、本発明の目的を達成することができない。複合中空
重合体粒子のゼータ電位を前記範囲にするには、その合
成に使用する中空重合体粒子及び高分子電解質の電荷量
及び使用量等を適宜調整すればよい。
【0032】本発明において使用する複合中空重合体粒
子の調製は、中空重合体粒子に高分子電解質を結合させ
ることにより行うことができる。ここで、「結合」は、
共有結合、イオン結合、金属結合及び配位結合の狭義の
化学結合のほか、分子間の静電引力、分散力、水素結
合、電荷移動力その他の分子間及び分子内の弱い結合こ
の全てを含む概念である(例えば、東京化学同人社発行
「化学大辞典」第1版第403頁『化学結合』の項)。
具体的には、例えば、中空重合体粒子の外殻を構成する
重合体等に直接又は結合基を介して高分子電解質を共有
結合させる方法、中空重合体粒子に直接又は金属イオン
等を介して高分子電解質をイオン吸着させる方法等を例
示することができる。
【0033】中空重合体粒子の外殻を構成する重合体等
に直接又は結合基を介して高分子電解質を共有結合させ
る方法としては、中空重合体粒子の外殻重合体形成時に
共重合させる方法や外殻重合体形成後にこれにグラフト
させる方法を示すことができる。共有結合の具体的形態
としては、中空重合体粒子の表面に存在する官能基(例
えば、カルボキシル基、エポキシ基等)と、高分子電解
質が有する官能基(例えば、エポキシ基、水酸基、アミ
ノ基等)との反応による方法、中空重合体粒子の表面の
官能基に例えばカルボジイミドを結合させ、更にこれに
高分子電解質を結合させる方法等を示すことができる。
これらの結合形成に使用する官能基は、公知のものを任
意の組み合わせで使用することができる。このような共
有結合による複合中空重合体粒子の製法においては、カ
チオン電荷もしくはアニオン電荷を有し又は電荷を有し
ない中空重合体粒子と、カチオン性高分子電解質又は両
性高分子電解質との組み合わせが採用される。
【0034】中空重合体粒子に直接又は金属イオン等を
介して高分子電解質をイオン吸着させる場合、(1)カ
チオン電荷を有する中空重合体粒子に両性高分子電解質
を吸着させる方法で製造する方法も可能であるが、
(2)アニオン電荷を有する中空重合体粒子に高分子電
解質を吸着させる方法で製造する方法が好ましい。
(2)の方法において高分子電解質としては、カチオン
性高分子電解質及び両性高分子電解質が使用できる。ま
た、これらを中空重合体粒子に吸着させるには、直接吸
着させてもよいが、好適には、中空重合体粒子に多価金
属カチオンを吸着させ、次いで、これに両性高分子電解
質を吸着させる。この場合においては、両性高分子電解
質のアニオン性部分は多価金属カチオンを介在させるこ
とによって中空重合体粒子の表面に強く吸着し、両性高
分子電解質のカチオン性部分が粒子表面から伸びた構造
を有していると思われる。(2)の方法においては、中
空重合体粒子の表面電荷又は金属イオンを吸着させた状
態における表面電荷が、ゼロ近傍となるようにするのが
好ましい。この表面電荷が大きくマイナスであるとき
は、これに高分子電解質を添加したときに系が凝集しや
すい。また、大きくプラスであるときは高分子電解質の
カチオン性部分との反発によって高分子電解質が中空重
合体粒子に吸着しにくくなる。吸着の方法は、特に限定
されず、例えば、中空重合体粒子の水性分散液に、高分
子電解質の水性溶液を添加する、中空重合体粒子及び高
分子電解質の両者を水性媒体中で混合する等々の方法を
示すことができる。ここで、水性分散液又は水性溶液に
用いる水性媒体は、水又は水とこれと混和可能な有機溶
媒との混合物のいずれでもよい。
【0035】本発明で使用できる多価金属カチオンは、
2価以上の多価金属カチオンであればよい。多価金属の
具体例としては、マグネシウム、カルシウム等のアルカ
リ土類金属;アルミニウム;亜鉛、ジルコニウム、バナ
ジウム等を例示することができるが、中でもアルミニウ
ムが好ましい。多価金属カチオンを吸着させる方法とし
ては、特に限定されないが、多価金属の塩(その例とし
ては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩等を挙げること
ができる。)や水酸化物等の溶液又は分散液等を中空重
合体粒子の水性分散液に添加混合すればよい。
【0036】中空重合体粒子への高分子電解質の結合反
応を水性媒体中で行うことによって、本発明の複合中空
重合体粒子からなる歩留まり向上剤の水性分散液を得る
ことができる。また、非水性媒体中で得た複合中空重合
体粒子を、従来公知の方法に依って水性分散液とするこ
とも可能である。
【0037】また、本発明の複合中空重合体粒子からな
る歩留まり向上剤の水性分散液から、スプレー乾燥等の
公知の方法によって、本発明の歩留まり向上剤を分離す
ることができる。
【0038】本発明の抄紙用組成物は、パルプ、填料及
び本発明の歩留まり向上剤を含有してなる。抄紙用組成
物の調製方法は、特に限定されない。調製の際、歩留ま
り向上剤は、固体粒子として添加することも水性分散液
の状態で添加することも可能である。本発明の抄紙用組
成物から抄紙することによって填料の歩留まりを大幅に
向上させることができる。
【0039】本発明において抄紙用組成物に使用できる
パルプは、水に分散し得るパルプであれば、特に限定さ
れず、その具体例としては、未晒しクラフトパルプ、晒
しクラフトパルプなどのケミカルパルプ;メカニカルパ
ルプ;セミケミカルパルプ;合成木材パルプ、回収古紙
から得られるパルプ;非木材パルプ等を挙げることがで
きる。本発明においては、所望により、これらのパルプ
と共に、ガラス繊維、ロックウール等の無機繊維;ポリ
エステル、ナイロン、ポリアクリロニトリルなどの合成
繊維;セラミック繊維;麦藁、木綿くず等を併用するこ
とも可能である。
【0040】填料の例としては、酸化チタン、シリカ、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化カルシ
ウム、珪酸アルミニウム、珪藻土、クレー、水酸化マグ
ネシウム、タルク等の無機充填剤;中空重合体粒子、お
椀型重合体粒子、プラスチックピグメント等の有機充填
剤が挙げられる。これらの使用量には特に限定はない
が、通常は、パルプ100重量部に対して、0.5〜5
0重量部、好ましくは1〜30重量部であり、紙の種類
に応じて適宜設定する。
【0041】本発明において、歩留まり向上剤の添加量
は、目的とする紙質、歩留まり向上剤の性状等により異
なるが、通常、パルプ100重量部(乾燥重量)に対し
て、0.005〜10重量部、好ましくは0.01〜5
重量部、更に好ましくは0.05〜3重量部である。こ
の添加量が0.005重量部未満では目的とする歩留ま
り向上の効果が低く、10重量部を超えると、経済的に
も不利となる。
【0042】本発明の抄紙用組成物には、本発明の効果
を損なわない限りにおいて、本発明の歩留まり向上剤
に、従来使用されている歩留まり向上剤を併用すること
ができる。このような歩留まり向上剤の具体例として
は、硫酸アルミニウム、明礬、アルミン酸ナトリウム、
カチオン化澱粉、カチオン性ポリアクリルアミド、両性
ポリアクリルアミド等を示すことができる。本発明にお
いて、他の歩留まり向上剤の併用量は、特に限定されな
いが、通常、パルプに対して、5重量%以下、好ましく
は3重量%以下である。
【0043】本発明の歩留まり向上剤を含有する抄紙用
組成物は、そのpHが10以下であることが好ましく、
特に好ましくは9以下である。10より高いpHでは歩
留まり性が低下する傾向にある。また、抄紙用組成物の
濃度は、通常、10重量%以下、好ましくは0.4〜4
重量%である。本発明において、抄紙用組成物を調製す
る際の各構成成分の添加順序は、特に限定されないが、
一例を挙げると、パルプ、填料、次いで所望により使用
する各種薬剤を添加し、最後に歩留まり向上剤の順で添
加する。
【0044】本発明の抄紙用組成物には、所望により、
パルプ、填料及び歩留まり向上剤以外に、硫酸バンド、
充填剤、紙力向上剤、サイズ剤及びその他の各種の添加
剤を含有させることができる。これらの各種添加剤の添
加方法にも特に制限はない。
【0045】紙力向上剤としては、澱粉、酸化澱粉、カ
チオン化澱粉、エステル化澱粉、グアーガム、変性グア
ーガム、アニオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポ
リアクリルアミド、両性ポリアクリルアミド、ポリアミ
ドエピクロルヒドリン、ポリアミドエポキシ樹脂、メラ
ミン樹脂を挙げることができる。
【0046】内添サイズ剤としては、溶液ロジンサイズ
剤、強化ロジンサイズ剤、ロジンエマルションサイズ
剤、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸
等を挙げることができる。
【0047】各種の添加剤の例としては、界面活性剤、
酸化防止剤、防黴剤、防腐剤、殺菌剤、pH調整剤、水
溶性有機染料、水分散性着色顔料、ワックスエマルジョ
ン、難燃剤、可塑剤等を挙げることができる。
【0048】本発明において、本発明の歩留まり向上剤
を含有する抄紙用組成物の抄紙方法は、特に限定されな
いが、一例として、以下のような方法を示すことができ
る。パルプを、所望ならば適宜叩解した後、所定量の水
に分散し、これに填料等の所望成分を添加して撹拌分散
した後、更に本発明の歩留まり向上剤を添加し、スラリ
ーの濃度を調整して抄紙用スラリーを得る。これを抄紙
機にかけて、次いで乾燥することによって所望の内添紙
を製造することができる。更に、抄紙後、必要に応じ
て、カレンダー処理を行うことも可能である。
【0049】本発明の歩留まり向上剤は、従来の二液タ
イプの歩留まり向上剤における一方の成分として使用す
ることができる。この場合、他方の成分としては、例え
ば、コロイドシリカ、ベントナイト、アニオン性ポリア
クリルアミド、変性澱粉を使用することができる。
【0050】本発明によって得られる内添紙の坪量につ
いては、特に制限はないが、通常、20〜500g/c
2の範囲で選ばれる。また、内添紙の厚さについて
も、特別の制限はない。
【0051】本発明の歩留まり向上剤を抄紙組成物に添
加することによって、填料、微細繊維及びサイズ剤の歩
留まりを大幅に向上させることができる。また、この抄
紙組成物から得られる内添紙は、填料等のZ方向分布が
均一であり、紙の地合が良く、紙力強度に優れているば
かりでなく、平滑度や印刷適に優れているほか、白色
度、白紙不透明度、印刷後の不透明度等の様々な光学的
特性にも優れている。また、本発明の歩留まり向上剤を
含有する抄紙組成物を使用することによって、製紙工程
及び印刷工程における紙粉発生量が減少する。
【0052】本発明の歩留まり向上剤によって、填料の
歩留まりが向上し、得られる内添紙の諸特性が向上する
メカニズムは、以下のように推定されるが、これは本発
明を限定するものではない。本発明の歩留まり向上剤
は、中空重合体粒子に、単数又は複数の高分子電解質が
結合された構造を有するが、歩留まり向上剤粒子の表面
の高分子電解質は、高濃度の状態では粒子表面に収縮し
た状態である。歩留まり向上剤が抄紙系に添加されて希
釈されると高分子電解質が粒子表面から広範囲に伸び広
がり、高分子鎖のカチオン性部分が、アニオン性のパル
プとイオン結合を形成すると共に、アニオン性を有する
微細繊維や填料等の細かい物質を吸着し、更にパルプ繊
維との間でイオン性架橋を形成することによってシート
形成時に系内の填料等のアニオン性微細物質をシート内
に定着させる。
【0053】更に乾燥工程で、もし存在するならば高分
子電解質の非イオン部分(例えばアミド基)とパルプ繊
維(例えば水酸基)との間に水素結合が生成し、また、
パルプ繊維同士が高分子電解質を介して強固に結合す
る。
【0054】また、複数の高分子電解質が結合された中
空重合体は高分子電解質の架橋点となり、高分子電解質
の見かけ分子量を大きくすることによって、一層歩留り
効果を向上させると考えられる。中空重合体粒子は一つ
の高分子電解質と他の高分子電解質との間のスペーサー
となり、高分子電解質間のイオン密度を調整し、パルプ
繊維間の過凝集を緩和し、結果的に紙の地合を向上させ
る。填料はフロックに吸着することによって定着される
ため、従来の方法で問題であった、紙のZ方向における
填料分布の不均一性が改善されると考えられる。
【0055】本発明の抄紙方法によって得られる紙は、
そのまま使用してもよいし、塗工用、加工成形用の原紙
として使用することもできる。
【0056】発明の好適な実施の形態を以下にまとめ
る。中空重合体粒子に高分子電解質を結合させてなり、
そのゼータ電位が陽性である複合中空重合体粒子である
ことを特徴とする歩留まり向上剤。中空重合体粒子に高
分子電解質を共有結合させてなり、そのゼータ電位が陽
性である複合中空重合体粒子であることを特徴とする歩
留まり向上剤。中空重合体粒子に高分子電解質をイオン
吸着させてなり、そのゼータ電位が陽性である複合中空
重合体粒子であることを特徴とする歩留まり向上剤。中
空重合体粒子に金属イオンを介して高分子電解質をイオ
ン吸着させてなり、そのゼータ電位が陽性である複合中
空重合体粒子であることを特徴とする歩留まり向上剤。
高分子電解質が両性高分子電解質である(1)〜(4)
の歩留まり向上剤。高分子電解質がカチオン性高分子電
解質である(1)〜(4)の歩留まり向上剤。中空重合
体粒子が有機中空重合体粒子である(1)〜(6)の歩
留まり向上剤。有機中空重合体粒子が、熱可塑性樹脂を
殻とする有機中空重合体粒子である(7)の歩留まり向
上剤。有機中空重合体粒子がポリスチレン系重合体/ポ
リ(メタ)アクリル酸エステル系重合体が多層構造の殻
を形成している中空重合体粒子である(8)の歩留まり
向上剤。中空重合体粒子が、空隙率10%以上、好まし
くは30%以上のものである(7)〜(9)の歩留まり
向上剤。
【0057】中空重合体粒子が粒子外径0.1〜100
μm、好ましくは0.2〜20μm、更に好ましくは
0.3〜5μmのものである(7)〜(10)の歩留ま
り向上剤。中空重合体粒子が−0.01〜−0.9me
q/g、好ましくは−0.02〜−0.1meq/gの
電荷を有するものである(7)〜(11)の歩留まり向
上剤。高分子電解質が+0.01〜2.0meq/g、
好ましくは+0.02〜1.0meq/gの電荷を有す
るものである(1)〜(12)の歩留まり向上剤。高分
子電解質が水溶性である(1)〜(13)の歩留まり向
上剤。高分子電解質が数平均分子量が5千〜1,000
万、好ましくは1万〜800万、更に好ましくは3万〜
500万の数平均分子量を有するものである(1)〜
(14)の歩留まり向上剤。高分子電解質が不飽和カル
ボン酸アミド単量体単位を有するものである(1)〜
(15)の歩留まり向上剤。不飽和カルボン酸アミド単
量体単位の量が50重量%以上、好ましくは70重量%
以上、更に好ましくは90重量%以上である(16)の
歩留まり向上剤。高分子電解質が、2種類の混合物であ
る(1)〜(17)の歩留まり向上剤。高分子電解質の
量が中空重合体粒子100重量部に対して、0.1重量
部以上、好ましくは0.5重量部以上、50重量部以
下、更に好ましくは1重量部以上、20重量部以下であ
る(1)〜(18)の歩留まり向上剤。ゼータ電位が+
0.01〜100mV、更に好ましくは、+0.1〜7
0mV、特に好ましくは+1〜50mVである(1)〜
(19)の歩留まり向上剤。
【0058】上記(1)〜(20)の歩留まり向上剤の
水性分散液。中空重合体粒子に高分子電解質を結合させ
ることを特徴とする(1)〜(20)の歩留まり向上剤
の製造方法。結合が、共有結合、イオン結合、金属結合
及び配位結合の狭義の化学結合のほか、分子間の静電引
力、分散力、水素結合、電荷移動力その他の分子間及び
分子内の弱い結合のいずれかである(22)の歩留まり
向上剤の製造方法。中空重合体の外殻を構成する重合体
等に直接又は結合基を介して高分子電解質を共有結合さ
せる歩留まり向上剤の製造方法。表面にアニオン電荷を
有する中空重合体粒子に多価金属カチオンを吸着させた
後、更に高分子電解質を吸着させることを特徴とする歩
留まり向上剤の製造方法。多価金属カチオンがアルカリ
土類金属、亜鉛、ジルコニウム、マグネシウム及びアル
ミニウムのイオンからなる群から選ばれるものである
(25)の歩留まり向上剤の製造方法。中空重合体粒子
への高分子電解質の結合が水性媒体中で行われるもので
ある(22)〜(26)の歩留まり向上剤の製造方法。
高分子電解質が、2種類の混合物である(22)〜(2
7)の歩留まり向上剤の製造方法。パルプに(1)〜
(20)の歩留まり向上剤を含有してなる抄紙用組成
物。パルプ及び填料に(1)〜(20)の歩留まり向上
剤を添加混合して抄紙することを特徴とする抄紙方法。
【0059】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明するが、本発明は、これに限定されるものではな
い。なお、実施例及び比較例中の%又は部は、特に断り
のない限り、重量基準である。また、ラテックスの重量
は、特に断りのない限り、固形分換算である。また、実
施例中の各種測定値は以下の方法によって得られたもの
である。
【0060】(中空重合体粒子の直径)透過式電子顕微
鏡で100個の粒子について測定した粒子の直径を数平
均する。
【0061】(中空重合体粒子又は高分子電解質の電荷
量)「新実験化学講座9 分析化学II」(日本化学会
編、丸善株式会社発行)の第557頁に記載された方法
に従って、希釈した試料に一定量の1/200Nグリコ
ールキトサン溶液(和光純薬工業社製)及び2〜3滴の
トルイジンブルー指示薬(和光純薬工業社製)を添加
し、これを1/400Nポリビニル硫酸カリウム溶液
(和光純薬工業社製)で滴定し、試料の青色が消失しピ
ンク色又は淡紫色を呈するときを終点とする。また、滴
定終了時のpHを測定pHとする。試料の分子量及び電
荷の量によって、滴定に要する各試薬の量は異なる。従
って、実際には、希釈濃度や試薬量は、何回かの試行錯
誤によって適切な範囲を定める。試料の電荷量は、下記
の式で計算する。 電荷量(meq/g)=[0.0025×(1/400
Nポリビニル硫酸カリウム溶液滴定量(ml))−0.
005×(1/200Nグリコールキトサン溶液添加量
(ml))]/試料固形分量(g)
【0062】(ポリアクリルアミドの数平均分子量)ハ
イパフォーマンス液体クロマトグラフィー HLC−8
020(東ソー社製)を使用して、カラムとしてTSK
gel GMPWXL×2、TSKguardcolu
mn PWXLを使用し、溶離液として0.1M Na
NO3を使用し、ポリエチレングリコールを標準物質と
して測定したものである。
【0063】(ゼータ電位)0.01N KCl、pH
5.5において全自動界面動電現象解析装置PenKe
m System3000(PenKem社製)での測
定値である。この測定条件下では、(複合)中空重合体
粒子の電界による移動が検知される(高分子電解質は検
出されない)。従って、例えば、プラスのゼータ電位が
観測される場合は、(複合)中空重合体粒子はプラスの
電荷を有している。
【0064】(裂断長)JIS P8113−1976
により、次式で求める。裂断長(km)=引張強さ/
(試験片の幅×試験片の坪量)×1000
【0065】(白色度)JIS P8148−1993
の方法により、分光色彩白色度計 PF10(日本電色
工業社製)を用いてISO白色度を測定する(単位:
%)。数値が大きい方が白色度が優れている。
【0066】(不透明度)JIS P8138−197
6の方法で、分光色彩白色度計 PF10(日本電色工
業社製)を用いて測定する(単位:%)。数値が大きい
方が不透明度が優れている。
【0067】(内添紙中の無機填料の含有率)JIS
P8128−1976の方法で内添紙中の灰分量を測定
し、これから含有率(単位:重量%)を算出する。
【0068】(填料歩留まり率)スラリー中に添加した
填料と、内添紙中の填料との比から、次の式により算出
する。 歩留率(%)=(内添紙中の填料含有量/スラリー中に
添加した填料量)×100 (濾水性)漉き箱に入れる直前の紙料スラリーを採取
し、JIS P8121−1976の2.1項カナダ標
準型に従って濾水度を測定する。濾水度値の大きい方が
濾水性がよい。
【0069】(参考例1)撹拌機、温度計、還流冷却管
及び窒素ガス導入管を備えた五つ口フラスコに、50%
のアクリルアミド水溶液155.5部、粉末イタコン酸
1.3部、80%アクリル酸0.4部、N,N−ジメチ
ルアミノエチルアクリレート30%水溶液42.8部、
粉末メタクリルスルホン酸ナトリウム1.5部、イオン
交換水420部を仕込み、希硫酸で反応系のpHを3.
5に調整し、窒素ガスを通じて系内の酸素を除去した
後、系内温度を60℃にし、撹拌しながら10%過硫酸
アンモニウム水溶液1.0部を添加し、90℃まで昇温
した後、2時間この温度に保ち、数平均分子量10万、
+0.6meq/g電荷当量を有する両性ポリアクリル
アミド(ア)を得た。
【0070】(参考例2)参考例1と同様にして、50
%のアクリルアミド溶液74.0部、80%アクリル酸
2.3部、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート
30%水溶液31.4部、粉末メタクリルスルホン酸ナ
トリウム0.5部、0.1%メチレンビスアクリルアミ
ド0.56部、イオン交換水1490部を仕込み、希硫
酸で反応系のpHを3.5に調整し、窒素ガスを通じて
系内の酸素を除去した後、系内を50℃にし、撹拌しな
がら10%過硫酸アンモニウム水溶液1.5部を添加
し、80℃まで昇温した後、4時間この温度に保ち、数
平均分子量200万、+0.7meq/g電荷当量を有
する両性ポリアクリルアミド(イ)を得た。
【0071】(参考例3)参考例1と同様の装置を用い
て、90%のN−ビニルホルムアミド62.7部、酢酸
ビニル68.3部、5%トリアクリルホルマル水溶液3
9.6部、イオン交換水1418.6部を仕込んで、窒
素ガスを通じて系内の酸素を除去した後、系内温度を5
5℃にし、撹拌しながら2,2’アゾビス−(2−アミ
ジノプロパンジハイドロクロライド)の10%水溶液
2.2部を添加し、60℃で12時間重合した。その
後、未反応のモノマーを除去するため、イオン交換水7
10部を添加し1時間蒸留を行った。冷却後、35%濃
塩酸250部を添加し、75℃に加熱して3時間加水分
解させて、数平均分子量100万、+5meq/g電荷
当量を有するカチオン性ビニルアルコール/ビニルアミ
ンコーポリマー(ウ)を得た。
【0072】(実施例1)特開平6−248012号公
報実施例7に従って中空重合体粒子を製造した。得られ
た中空重合体粒子[A]は、粒子径0.7μm、空隙率
73%であった。また、この中空重合体粒子[A]のp
H5.5におけるゼータ電位は−52mVであった。コ
ンデンサーと撹拌機を備えた2000mlのフラスコに
中空重合体粒子[A]のエマルション1000部(固形
分8%)を入れ、pHを3.7に調整した。これに、硫
酸アルミニウム14〜18水和物の8%水溶液56.7
部を添加して、20分撹拌して、アルミニウムイオンを
表面に吸着させたカチオン吸着中空重合体粒子[B]の
エマルションを得た。中空重合体粒子[B]のpH5.
5におけるゼータ電位は+0.5mVであった。この中
空重合体粒子[B]のエマルションに、数平均分子量1
0万、+0.6meq/gの電荷を有する両性ポリアク
リルアミド(ア)の8%水溶液30.9部及び数平均分
子量200万、+0.7meq/gの電荷を有する両性
ポリアクリルアミド(イ)の0.1%水溶液206.3
部を徐々に添加し、その後、約1時間撹拌して、アルミ
ニウムイオンを介して両性ポリアクリルアミドが吸着さ
れた、本発明の歩留まり向上剤[C1]のエマルション
を得た。この歩留まり向上剤[C1]のpH5.5にお
けるゼータ電位は、+13.2mVであった。
【0073】(実施例2)使用するポリアクリルアミド
を数平均分子量10万、+0.6meq/gの電荷を有
するポリアクリルアミド(ア)の8%水溶液61.9部
及び数平均分子量200万、+0.7meq/gの電荷
を有するポリアクリルアミド(イ)の0.1%水溶液1
23.8部に変えたほかは、実施例1と同様にして、本
発明の歩留まり向上剤[C2]のエマルションを得た。
この歩留まり向上剤[C2]のpH5.5におけるゼー
タ電位は、+13.6mVであった。
【0074】(実施例3)特開平6−248012号公
報実施例7に従って得た中空重合体粒子エマルジョンを
更に水酸化ナトリウムでpH9.5に調整してから、こ
れにスチレン33部とグリシジルメタクリレート20部
を添加し、70℃まで昇温してから、2,2’−アゾビ
ス−(2−アミジノプロパンジハイドロクロライド)の
10%水溶液12部を入れ、70℃に保持し、2時間後
グリシジルメタクリレート7部を追加添加し、70℃で
更に8時間反応させ、表面にエポキシ基を有する中空重
合体粒子のエマルジョンを得た。この中空重合体粒子の
エマルジョンをpH8、固形分5%に調整したもの10
00部とpH8、濃度0.5%に調整したカチオン性ビ
ニルアルコール/ビニルアミンコーポリマー水溶液
(ウ)400部とを、コンデンサーと攪拌機とを備えた
2000mlのフラスコに添加し、60℃で24時間反
応させて、本発明の歩留り向上剤[C3]のエマルショ
ンを得た。この歩留り向上剤[C3]のpH5.5にお
けるゼータ電位は、+28.2mVであった。
【0075】(実施例4)それぞれ別個にナイヤガラビ
ーターで叩解した、脱墨古紙パルプ(DIP)とケミサ
モメカニカルパルプ(CTMP)と針葉樹未晒しクラフ
トパルプ(NUKP)とを56:34:10の割合で混
合して、カナディアンフリーネス(CSFJIS P8
121−1976)290mlのパルプスラリーを調製
した。このパルプスラリーの濃度を2.4%に調整し
た。このパルプスラリーを撹拌しながら、これに、パル
プの絶乾重量に対して1.0%(固形分換算)の硫酸ア
ルミニウムを1%水溶液で添加し、更に1分間撹拌して
から微粉珪酸(ゼオシール1100V多木化学(株)
製)2.5部を添加し、更に5分間撹拌してから実施例
1で得た本発明の歩留まり向上剤[C1]のエマルショ
ンを、パルプの絶乾重量に対して0.1%(固形分換
算)を添加し、更に2分間撹拌してからパルプスラリー
濃度を0.02%になるように水で希釈し、更に2分間
に撹拌して抄紙用スラリーを得た。この紙料スラリー
を、漉き箱中のパルプスラリー濃度が約0.004%に
なるように予めに水を張ってある角型シート抄紙機の漉
き箱に移して100メッシュの金網で漉いてウェットシ
ートを作成した。
【0076】このウェットシートを線圧5〜8kg/c
mの絞りロールで脱水してから、95〜110℃の回転
式ドラムドライヤーで1分間乾燥し、更に線圧20kg
/cmのスーパカレンダーに通し、JIS P811−
1976に準じて20℃、湿度65%の雰囲気下で、2
4時間で調湿し、坪量43g/m2の紙を作成した。得
られた内添紙[a]について、填料含有率及び填料の歩
留率を算出した。また、内添紙[a]の坪量、白色度、
白紙不透明度及び裂断長を測定した。これらの結果を表
1に示した。
【0077】
【表1】
【0078】(実施例5〜8)歩留まり剤及び填料の種
類及び添加量を、表1に示すように変えたほかは、実施
例4と同様にして、内添紙[b]〜[e]を得た。これ
らについて、実施例4と同様の評価を行った。結果を表
1に示す。
【0079】(比較例1及び2)本発明の歩留まり向上
剤を使用せず、填料の種類及び量を表1に示すように変
えた他は実施例4と同様にして、内添紙[f]〜[g]
を得た。これらについて、実施例4と同様の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0080】(比較例3)実施例4と同様にして濃度
2.4%のパルプスラリーを得た。このパルプスラリー
を撹拌しながら、これに、パルプの絶乾重量に対して
1.0%(固形分換算)の硫酸アルミニウムを1%水溶
液で添加し、更に1分間撹拌してから微粉珪酸(ゼオシ
ール1100V多木化学(株)製)2.5部を添加し、
更に5分間撹拌してから、0.05%カチオン性高分子
水溶液を、パルプの絶乾重量に対して0.01%(固形
分換算)添加し、1分間攪拌してからベントナイトを、
パルプの絶乾重量に対して0.05%を添加し、更に2
分間撹拌して抄紙用スラリーを得た。その後、実施例4
と同様の操作を行い、内添紙[h]を得た。これについ
て、実施例4と同様の評価を行った。結果を表1に示
す。
【0081】表1の結果から、本発明の歩留まり向上剤
を使用しない場合又は本発明の歩留まり向上剤に代えて
水溶性高分子を使用した場合に比べて、本発明の歩留ま
り向上剤を用いた場合は、填料の歩留まり率が向上する
ことが分かる。この結果、本発明の歩留まり向上剤を使
用することによって、填料の使用量を減量することが可
能であり、しかも得られる内添紙([a]〜[e])
は、比較例の内添紙([f]〜[h])に比べて、白色
度、不透明度及び裂断長の全てについて同等以上の性能
を示すことが分かる。
【0082】
【発明の効果】本発明の歩留まり向上剤を使用すること
により、填料の歩留まり率が向上し、得られる内添紙
は、強度に優れ、更に白色度、不透明度等の光学的特性
にも優れている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空重合体粒子に高分子電解質を結合さ
    せてなり、そのゼータ電位が陽性である複合中空重合体
    粒子からなることを特徴とする歩留まり向上剤。
  2. 【請求項2】 請求項1の歩留まり向上剤の水性分散
    液。
  3. 【請求項3】 中空重合体粒子に高分子電解質を結合さ
    せることを特徴とする請求項1の歩留まり向上剤の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の歩留まり向上剤を含有してな
    る抄紙用組成物。
  5. 【請求項5】 パルプ及び填料に請求項1の歩留まり向
    上剤を添加混合して抄紙することを特徴とする抄紙方
    法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8333871B2 (en) 2004-08-25 2012-12-18 Omnova Solutions Inc. Paper manufacturing using agglomerated hollow particle latex

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