JP2000212050A - パ―マネントウエ―ブ用第1剤 - Google Patents

パ―マネントウエ―ブ用第1剤

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JP2000212050A
JP2000212050A JP11014104A JP1410499A JP2000212050A JP 2000212050 A JP2000212050 A JP 2000212050A JP 11014104 A JP11014104 A JP 11014104A JP 1410499 A JP1410499 A JP 1410499A JP 2000212050 A JP2000212050 A JP 2000212050A
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Fumiaki Nakamura
文昭 中村
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恵美子 河田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーマンネントウエーブ用第1剤において、
経時安定性に優れ、高保水性を有し、パーマネントウエ
ーブ用第1剤の毛髪への浴比を向上させることができる
高分子化合物を見いだし、毛髪に対するウエーブ効率、
ウエーブ保持力及び水分保持力に優れたパーマネントウ
エーブ用第1剤を提供する。 【解決手段】 還元剤を含むパーマネントウエーブ用第
1剤において、サクシノグルカンを含むことを特徴とす
るパーマネントウエーブ用第1剤を提供することによ
り、上記課題を解決し得ることを見いだした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーマネントウエ
ーブ用第1剤に関する技術分野に属する発明である。さ
らに詳細には、本発明は、毛髪に対するウエーブ効率、
ウエーブ保持力及び水分保持力に優れたパーマネントウ
エーブ用第1剤に関する。
【0002】
【従来の技術】パーマネントウエーブ用剤による毛髪の
パーマネントウエーブ処理は、チオグリコール酸又はそ
の塩,システイン又はその塩等の還元剤、アンモニア,
モノエタノールアミン,トリエタノールアミン等のアル
カリ剤、界面活性剤、安定化剤等を適宜配合したパーマ
ネントウエーブ用第1剤を毛髪に塗布し、ロッドに巻き
付けた状態で、毛髪の主成分タンパク質であるケラチン
中のシステインのジスルフィド結合(S−S結合)を上
記還元剤で切断し、−SH結合を生成させ、次いで、臭
素酸ナトリウム,過酸化水素等の酸化剤を主成分とする
パーマネントウエーブ用第2剤を作用させ、その状態で
新たなS−S結合を生成させてウエーブを形成すること
により行われる。
【0003】パーマネントウエーブ処理は毛髪にウエー
ブをつけておしゃれを表現するために現在欠かせない手
段となっているが、パーマネントウエーブ処理により、
毛髪は傷み易くまたパサツキ易くなる傾向がある。この
ため、毛髪に対するウエーブの形成力(ウエーブ効率)
を高め、また、そのウエーブの持続力(ウエーブ保持
力)を高めてパーマネントウエーブ処理の頻度を低下さ
せてパーマネントウエーブ処理による毛髪の損傷を防ぐ
ことが望まれている。さらに、パーマネントウエーブ処
理後に毛髪に残存する水分量(水分保持力)を高めるこ
とも望まれている。
【0004】このように、パーマネントウエーブ処理に
おいて毛髪に対するウエーブ効率、ウエーブ保持力及び
水分保持力を高めるためには、還元剤を毛髪に対して効
率よく作用させることが必要である。そのため、パーマ
ネントウエーブ用第1剤の毛髪への浴比(処理する毛髪
の量/パーマネントウエーブ用第1剤の使用量)を向上
させることが必須であり、従来から、パーマネントウエ
ーブ用第1剤へ、高保水力を有する各種の高分子化合物
を添加することによる浴比の向上の検討が盛んに行われ
ている。
【0005】しかしながら、これまで添加されてきた高
分子化合物は、パーマネントウエーブ用第1剤の高アル
カリ下,高濃度還元剤の存在下では、経時安定性に乏し
く、高保水力を保持することが困難であったため、浴比
を充分に向上させることができず、従って、毛髪に対す
るウエーブ効率、ウエーブ保持力及び水分保持力に優れ
たパーマネントウエーブ用第1剤を提供することができ
なかった。例えば、高分子化合物を添加したパーマネン
トウエーブ用第1剤として、特開平8−291030号
公報に記載のパーマネントウエーブ用第1剤が挙げられ
る。このパーマネントウエーブ用第1剤には、高分子化
合物として、プルランが添加されている。しかしなが
ら、プルランは、パーマネントウエーブ用第1剤中で粘
度が急激に変化する等経時安定性に問題があり、高保水
力を保持することできず、有効な高分子化合物とは言い
難い。
【0006】従って、パーマネントウエーブ用第1剤中
で経時安定性に優れ、高保水力を保持することができる
高分子化合物を見いだすことが強く望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、パーマンネントウエーブ用第1剤
において、経時安定性に優れ、高保水性を有し、パーマ
ネントウエーブ用第1剤の毛髪への浴比を向上させるこ
とができる高分子化合物を見いだし、毛髪に対するウエ
ーブ効率、ウエーブ保持力及び水分保持力に優れたパー
マネントウエーブ用第1剤を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、種々の高分子化合物について検討を行っ
たところ、高分子多糖類のサクシノグルカンが、還元剤
を含むパーマンネントウエーブ用第1剤において経時安
定性に優れ、高保水性を有し、その結果、パーマネント
ウエーブ用第1剤の毛髪への浴比を向上させることがで
きること、そして、パーマネントウエーブ用第1剤にサ
クシノグルカンを配合することによって、パーマネント
ウエーブ用第1剤の毛髪に対するウエーブ効率、ウエー
ブ保持力及び水分保持力を向上させることができるこ
と、さらに、パーマネントウエーブ処理後の毛髪の損傷
を極めて低減させることができることをも見いだし、本
発明を完成させた。
【0009】すなわち本発明は、還元剤を含むパーマネ
ントウエーブ用第1剤において、サクシノグルカンを含
むことを特徴とするパーマネントウエーブ用第1剤を提
供する。本発明パーマネントウエーブ用第1剤におい
て、還元剤が、チオグリコール酸又はその塩である場
合、或いは、システイン又はその塩である場合が、本発
明の所期の効果を特に有効に発揮し得る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明パーマネントウエーブ用第1剤にお
いて使用されるサクシノグルカンは、グルコース7.
0、ガラクトース1.0、コハク酸0.7及びピルビン
酸1.0の構成単位からなる平均分子量が600万の高
分子多糖類である。サクシノグルカンの調製方法は、例
えば、特公平6−74283号公報に既に開示されてい
る。本発明パーマネントウエーブ用第1剤において、こ
のような調製方法により調製したサクシノグルカンを使
用しても、市販されているサクシノグルカンを使用して
もよい。
【0011】サクシノグルカンは、水でゲル化し、高ア
ルカリ下、高濃度還元剤の存在下でも経時安定性が優
れ、高保水力を保持することができ、しかも、サクシノ
グルカンのゲル化物は付着力が強く、その結果、サクシ
ノグルカンを配合したパーマネントウエーブ用第1剤
は、毛髪への付着性に優れ、浴比が向上し、毛髪に対す
るウエーブ効率、ウエーブ保持力及び水分保持力が向上
する。また、サクシノグルカンはゲル化時に優れた3次
元被膜性を有するために、サクシノグルカンを配合した
パーマネントウエーブ用第1剤を用いたパーマネントウ
エーブ処理後の毛髪の損傷は極めて少ない。
【0012】本発明パーマネントウエーブ用第1剤にお
いて、サクシノグルカンのパーマネントウエーブ用第1
剤中の含有量は、0.001〜10.0重量%が好まし
く、特に0.01〜5.0重量%が好ましい。パーマネ
ントウエーブ用第1剤中のサクシノグルカンの含有量が
0.001重量%未満では、浴比の向上が不十分であ
り、毛髪に対するウエーブ効率、ウエーブ保持力及び水
分保持力を充分に高めることができず好ましくなく、ま
た、上記含有量が10.0重量%を超えると、毛髪に塗
布した時にべと付く等パーマネントウエーブ処理の際の
使用性が悪くなり、また、還元剤の効果が阻害され、そ
の結果として、ウエーブ効率及びウエーブ保持力を充分
に向上させることができなくなり好ましくない。実際
上、この点を勘案して処方を構築することが重要であっ
て、サクシノグルカンの含有量は、必ずしも上記範囲に
限定されるものではない。
【0013】本発明パーマネントウエーブ用第1剤は、
サクシノグルカンを含有させること以外、従来と同様の
処方によって調製することができる。まず、本発明パー
マネントウエーブ用第1剤は、毛髪の構成タンパクであ
るケラチン中のシステインのジスルフィド結合を切断す
るために、還元剤を含む。還元剤としては、チオグリコ
ール又はその塩類、例えば、チオグリコール酸アンモニ
ウム,チオグリコール酸モノエタノールアミン;システ
イン又はその塩類、例えばシステイン塩酸塩を挙げるこ
とができる。本発明パーマネントウエーブ用第1剤中の
還元剤の含有量は、通常、3.0〜8.0重量%程度で
ある。
【0014】本発明のパーマネントウエーブ用第1剤に
おいて、還元剤としてチオグリコール酸又はその塩を用
いる場合、毛髪の感触を向上させることを目的として、
システイン又はその塩を補助的に添加してもよく、逆
に、還元剤としてシステイン又はその塩を用いる場合に
は、パーマネントウエーブ用第1剤中でのシステイン又
はその塩の酸化防止を目的として、チオグリコール酸又
はその塩を補助的に添加してもよい。
【0015】さらに、本発明パーマネントウエーブ用第
1剤には、常法に従い、例えば、アルカリ剤,界面活性
剤,安定化剤,増粘剤,保湿剤,油性物質,タンパク質
の加水分解物等を配合することができる。アルカリ剤と
しては、例えば、炭酸水素アンモニウム,アンモニア
水,トリエタノールアミン,モノエタノールアミン,ア
ルギニン,リジン等を挙げることができる。
【0016】界面活性剤としては、非イオン界面活性
剤,アニオン界面活性剤,カチオン界面活性剤又は両性
界面活性剤を挙げることができ、一種を単独で使用して
も、又は、二種以上を併用してもよい。非イオン界面活
性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油,ポリオキシエチレンソルビタンモンステアレート,
ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート等のポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキ
シエチレングリセリルモノイソステアレート,ポリオキ
シエチレングリセリルトリイソステアレート等のポリオ
キシエチレングリセリル脂肪酸エステル,ポリエチレン
グリコールモノイソステアレート等のポリエチレングリ
コール脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンヘキシルデ
シルエーテル,ポリオキシエチレンオクチルデシルエー
テル,ポリオキシエチレンラウリルエーテル,ポリオキ
シエチレンセチルエーテル,ポリオキシエチレンステア
リルエーテル,ポリオキシエチレンオレイルエーテル,
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオ
キシエチレンアルキルエーテル等のポリオキシエチレン
型界面活性剤;ポリグリセリン脂肪酸エステル等のポリ
グリセリン型界面活性剤;ポリオキシエチレンメチルポ
リシロキサン共重合体,ポリオキシ(エチレン、プロピ
レン)メチルポリシロキサン共重合体等のシリコーン誘
導体界面活性剤を挙げることができる。
【0017】アニオン界面活性剤としては、例えば、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム,ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノール
アミン等のポリオキシエチレンアルキル硫酸塩;ラウロ
イルサルコシンナトリウム,ラウロイルメチルアラニン
ナトリウム等のNーアシルアミノ酸塩;ポリオキシエチ
レンラウリルエーテルリン酸,ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルリン酸ナトリウム,ポリオキシエチレンセ
チルエーテルリン酸ナトリウム,ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテルリン酸,ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルリン酸ナトリウム,ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテルリン酸トリエタノールアミン等のポリオ
キシエチレンアルキルエーテルリン酸又はその塩を挙げ
ることができる。
【0018】カチオン界面活性剤としては、塩化ラウリ
ルトリメチルアンモニウム,塩化セチルトリメチルアン
モニウム等の塩化アルキルトリメチルアンモニウム,塩
化ジステアリルジメチエルアンモニウム等の塩化ジアル
キルジメチルアンモニウムを挙げることができる。両性
界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミノ
酢酸ベタイン,アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタ
イン,2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒド
ロキシエチルイミダゾリニウムベタインを挙げることが
できる。
【0019】本発明パーマネントウエーブ用第1剤中の
界面活性剤の含有量は、通常、0.1〜50.0重量
%、好ましくは、0.5〜30.0重量%である。しか
し、この範囲に限定されるものではない。安定化剤とし
ては、エデト酸塩等のキレート剤を挙げることができ
る。増粘剤としては、高分子多糖類であるグアーガム,
ローカストビンガム,アラビアガム,キサンタンガム,
プルラン,カラギナーン等の天然高分子;カルボキシメ
チルキチン,ヒドロキシプロピルキトサン等のキチン誘
導体;カルボキシメチルデンプン,メチルヒドロキシプ
ロピルデンプン等のデンプン系高分子化合物;メチルセ
ルロース,ニトロセルロース,エチルセルロース,メチ
ルヒドロキシルプロピルセルロース,ヒドロキシエチル
セルロース,セルロース硫酸ナトリウム,ヒドロキシプ
ロピルセルロース,カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム(CMC),結晶セルロース,セルロース末等のセ
ルロース系高分子化合物;アルギン酸ナトリウム,アル
ギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系
高分子化合物等の半合成高分子;或いは、カルボキシル
基を有する水溶性のビニルポリマー、具体的には、例え
ば、カーボポール940,カーボポール941(G.F.Go
odrich Chemicals社)又はハイビスワコー103,10
4,105(和光純薬工業)等の商標で特定することが
できるカルボキシビニルポリマー等の合成高分子を挙げ
ることができる。
【0020】保湿剤としては、ソルビトール,グリセリ
ン,プロピレングリコール,1,3ーブチレングリコー
ル,ジグリセリン,ジプロピレングリコール等の多価ア
ルコールを挙げることができる。油性物質としては、化
粧品や外用剤等の基剤で使用されるものと同様のものを
使用することができる。例えば、ワセリン,セレシン,
固体パラフィン,流動パラフィン,スクワラン等の炭化
水素;オリーブ油,ホホバ油,ラノリン,ヒマシ油,カ
カオ油,ミンク油等の天然動植物油;ミリスチン酸オク
チルドデシル,イソプロピルミリステート,イソプロピ
ルパルミテート等の合成エステル油;ジメチルポリシロ
キサン等のシリコーン誘導体;高級アルコール等を挙げ
ることができる。
【0021】タンパク質の加水分解物としては、L−ア
スパラギン酸,グルタミン酸等のアミノ酸の他、コラー
ゲン,ケラチン,絹,大豆タンパク,小麦タンパク等の
動植物由来のタンパク質の加水分解物やその誘導体を挙
げることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、これらの実施例により本発明の技術的範
囲が限定的に解釈されるべきものではない。なお以下の
実施例等において、「%」と表示され、かつ、含有量を
示すものは、特に断らない限り、重量%を意味する。 〔実施例1及び比較例1〕還元剤としてチオグリコール
酸アンモニウムを用い、第1表に示すパーマネントウエ
ーブ用第1剤を調製した。
【0023】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 配合成分 配合量(重量%) 実施例1 比較例1 ──────────────────────────────────── チオグリコール酸アンモニウム(50%) 15.0 15.0 重炭酸アンモニウム 3.0 3.0 サクシノグルカン 0.5 − EDTA・2Na・2H2 O 0.3 0.3 アンモニア水(28%) pH=8.5 pH=8.5 に調整 に調整 香料 適 量 適 量 イオン交換水 〜100.0 〜100.0 ────────────────────────────────────ウエーブ効率及びウエーブ保持力の検討 第1表に示す実施例1又は比較例1のパーマネントウエ
ーブ用第1剤と、7%臭素酸ナトリウム水溶液からなる
パーマネントウエーブ用第2剤を用いて、毛髪にパーマ
ネントウエーブ処理を行い、毛髪に対するウエーブ効率
とウエーブ保持力を測定した。
【0024】測定の結果を第2表に示す。
【0025】
【表2】 第2表 ──────────────────────────────────── 実施例1 比較例1 ──────────────────────────────────── ウエーブ効率 87% 80% ウエーブ保持率 1週間後 85% 67% 2週間後 83% 57% ──────────────────────────────────── 第2表から明らかなように、サクシノグルカンを含む実
施例1のパーマネントウエーブ用第1剤は、サクシノグ
ルカンを含まない比較例1のパーマネントウエーブ用1
剤と比較して、ウエーブ効率及びウエーブ保持力共に優
れていた。
【0026】なお、ウエーブ効率及びウエーブ保持率は
以下に示すように測定した。ウエーブ効率及びウエーブ保持率の測定方法 バージンヘアを0.5g秤量し、その一端を束ねて毛束
とし、2%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、室
温で自然乾燥し、試験サンプルとした。次に、この試験
サンプルの毛束をロッドに巻き付け、その毛束に実施例
1又は比較例1のパーマネントウエーブ用第1剤を5m
l塗布し、50℃に加温して10分間放置し、洗浄した
後、パーマネントウエーブ用第2剤を5ml塗布し、室
温で10分間放置した後、水洗し、ロッドから毛束をは
ずした。
【0027】この毛束から得られた毛髪の一端を固定し
て垂らし、ウエーブ平均波長(L)を求め、その平均波
長(L)とロッドの直径(LL)とから下記式により、
ウエーブ効率とウエーブ保持率を求めた。 ウエーブ効率(%)=(LL)/(L)×100 ウエーブ保持率(%)=(1週間後又は2週間後のウエ
ーブ効率)/(パーマネントウエーブ処理直後のウエー
ブ効率)×100使用性の検討 上記実施例1及び比較例1のパーマネントウエーブ用第
1剤を用いた場合の使用性を検討した。すなわち、女性
パネルを用い、実施例1又は比較例1のパーマネントウ
エーブ用第1剤及び上記と同様のパーマネントウエーブ
用第2剤を用いて、毛髪のパーマネントウエーブ処理を
行い、パーマネントウエーブ用第2剤をすすぎ落とした
時の毛髪の指通り性及び毛髪のしなやかさ、並びに、パ
ーマネントウエーブ用第2剤をすすぎ落とし毛髪を乾燥
した後の毛髪のすべりの良さ及び艶について評価した。
【0028】実施例1のパーマネントウエーブ用第1剤
を用いた場合は、比較例1のパーマネントウエーブ用第
1剤を用いた場合に比べて、毛髪の指通り性及び毛髪の
しなやかさ、並びに、毛髪のすべりのよさ及び艶のいず
れの点についても優れた評価が得られた。これは、実施
例1のパーマネントウエーブ用第1剤に含まれているサ
クシノグルカンはゲル化した時にリジッドな3次元構造
を有しているため、毛髪表面に皮膜が形成され、その結
果として、サクシノグルカンを含む実施例1のパーマネ
ントウエーブ用第1剤は、使用性に優れていたものと考
察される。
【0029】〔実施例2〜実施例4及び比較例2〕還元
剤としてシステイン塩酸塩を用いて、第3表に示すパー
マネントウエーブ用第1剤を調製した。
【0030】
【表3】 第3表 ──────────────────────────────────── 配合成分 配合量(重量%) 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 比較例2 ──────────────────────────────────── システイン塩酸塩 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 モノエタノール 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 アミン サクシノグルカン 0.1 0.3 1.0 10.0 − EDTA・2Na ・2H2O 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 アンモニア水(28%) pH=9.5 pH=9.5 pH=9.5 pH=9.5 pH=9.5 に調整 に調整 に調整 に調整 に調整 香料 適量 適量 適量 適量 適量 イオン交換水 〜100.0 〜100.0 〜100.0 〜100.0 〜100.0 ────────────────────────────────────ウエーブ効率及びウエーブ保持力の検討 上記実施例2〜5のパーマネントウエーブ用第1剤又は
比較例2のパーマネントウエーブ用第1剤と、7%臭素
酸ナトリウム水溶液からなるパーマネントウエーブ用第
2剤を用いて、毛髪にパーマネントウエーブ処理を行
い、上記と同様にして、毛髪に対するウエーブ効率とウ
エーブ保持力を測定した。
【0031】測定の結果を第4表に示す。
【0032】
【表4】 第4表 ──────────────────────────────────── 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 比較例2 ──────────────────────────────────── ウエーブ効率 70% 72% 75% 75% 60% ウエーブ保持率 1週間後 65% 70% 72% 72% 54% 2週間後 63% 67% 70% 71% 50% ──────────────────────────────────── 第4表から明らかなように、サクシノグルカンを含む実
施例2〜5のパーマネントウエーブ用第1剤は、サクシ
ノグルカンを含まない比較例2のパーマネントウエーブ
用1剤と比較して、ウエーブ効率及びウエーブ保持力共
に優れていた。また、実施例2〜5の結果から、サクシ
ノグルカンの含有量が増大するにつれて、ウエーブ効率
及びウエーブ保持力が高くなることが判った。
【0033】〔実施例6及び比較例3〜5〕還元剤とし
てチオグリコール酸アンモニウムを用いて、第5表に示
すパーマネントウエーブ用第1剤を調製した。
【0034】
【表5】 第5表 ──────────────────────────────────── 配合成分 配合量(重量%) 比較例3 比較例4 比較例5 実施例6 ──────────────────────────────────── チオグリコール酸 12.0 12.0 12.0 12.0 アンモニウム(50%) 重炭酸アンモニウム 3.0 3.0 3.0 3.0 プルランPF−20 3.0 − − − ハイビスワコー103 − 3.0 − − ハイビスワコー105 − − 3.0 − サクシノグルカン − − − 1.0 グアーガム − − 0.5 − EDTA・2Na・2H2 O 0.5 0.5 0.5 0.5 アンモニア水(28%) pH=9.0 pH=9.0 pH=9.0 pH=9.0 に調整 に調整 に調整 に調整 香料 適量 適量 適量 適量 イオン交換水 〜100.0 〜100.0 〜100.0 〜100.0 ────────────────────────────────────ウエーブ効率及びウエーブ保持力の検討 上記実施例6のパーマネントウエーブ用第1剤又は比較
例3〜5のパーマネントウエーブ用第1剤と、7%臭素
酸ナトリウム水溶液からなるパーマネントウエーブ用第
2剤を用いて、毛髪にパーマネントウエーブ処理を行
い、上記と同様にして、毛髪に対するウエーブ効率とウ
エーブ保持力を測定した。
【0035】測定の結果を第6表に示す。
【0036】
【表6】 第6表 ──────────────────────────────────── 比較例3 比較例4 比較例5 実施例6 ──────────────────────────────────── ウエーブ効率 70% 70% 72% 83% ウエーブ保持率 1週間後 65% 64% 68% 80% 2週間後 63% 61% 65% 78% ──────────────────────────────────── 第6表から明らかなように、サクシノグルカンを含む実
施例6のパーマネントウエーブ用第1剤は、サクシノグ
ルカンの代わりに、他の高分子多糖類を含む比較例3〜
5のパーマネントウエーブ用1剤と比較して、ウエーブ
効率及びウエーブ保持力共に優れていた。
【0037】
【発明の効果】上記記載から明らかなように、本発明に
よれば、従来品と比べて向上した浴比を有し、毛髪に対
するウエーブ効率、ウエーブ保持力及び水分保持力に優
れ、さらに、パーマネントウエーブ処理後の毛髪の損傷
も極めて少ないパーマネントウエーブ用第1剤が提供さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 文昭 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 河田 恵美子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 Fターム(参考) 4C083 AB082 AB312 AC522 AC532 AC542 AC581 AC582 AC771 AC772 AD211 AD212 AD352 CC34 DD23 EE01 EE25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元剤を含むパーマネントウエーブ用第
    1剤において、サクシノグルカンを含むことを特徴とす
    るパーマネントウエーブ用第1剤。
  2. 【請求項2】 還元剤が、チオグリコール酸又はその塩
    である、請求項1記載のパーマネントウエーブ用第1
    剤。
  3. 【請求項3】 還元剤が、システイン又はその塩であ
    る、請求項1記載のパーマネントウエーブ用第1剤。
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