JP2000211470A - 車両の乗員保護装置 - Google Patents

車両の乗員保護装置

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JP2000211470A
JP2000211470A JP11012332A JP1233299A JP2000211470A JP 2000211470 A JP2000211470 A JP 2000211470A JP 11012332 A JP11012332 A JP 11012332A JP 1233299 A JP1233299 A JP 1233299A JP 2000211470 A JP2000211470 A JP 2000211470A
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Takashi Tabata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズによる誤動作を防ぎ、構成を簡略化す
る。 【解決手段】 バッテリ1およびエネルギ蓄積手段22
からの出力は、複数の起動手段5,6に共通の第2事故
検出手段8を経て、さらに各第1事故検出手段7によっ
て順次的に導通する起動用スイッチング素子16,1
7;19,20を介してそれぞれ与えられる。第2事故
検出手段8は、事故発生時に導通する機械的構成を有
し、耐ノイズ性能が向上され、しかも単一個設けられ
る。事故発生時、バッテリ1のライン14が断線位置3
0で断線したとき、第1コンデンサC1の出力は第2事
故検出手段8から起動用スイッチング素子16,17を
経て起動手段5に与えられ、その後、コンデンサ用スイ
ッチング素子24が導通し、第2コンデンサC2からの
出力が第2事故検出手段8から起動用スイッチング素子
19,20を経てもう1つの起動手段6に与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に設けられるシートベルトおよびエアバッグなどのよう
に、車両の衝突などの事故発生時に、乗員を保護するた
めの車両の乗員保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば特許25
59830に開示される。この先行技術では、車両用バ
ッテリのほかに、車両用バッテリによって充電されるコ
ンデンサが設けられ、車両用バッテリの導線が事故発生
時に断線したとしても、コンデンサの出力が、エアバッ
グなどの複数の点火ピルに、個別的なスイッチング素子
を介して与えられ、このスイッチング素子は、加速度セ
ンサによって車両の衝突が発生されたときに、評価装置
によって時間的にずれて導通される。したがって容量が
限られた前記コンデンサからのエネルギによって複数の
点火ピルに電流を供給することができる。
【0003】この先行技術の問題は、加速度センサにノ
イズが混入し、評価装置が誤って事故が発生したことを
検出するおそれがあることである。ノイズは、内燃機関
を搭載した自動車においては混入しやすい。
【0004】この問題を解決するために、上述の複数の
各点火ピルに個別的に、機械的構成を有するもう1つの
加速度センサを直列にそれぞれ接続し、耐ノイズ性能を
向上することが容易に考えられるであろう。このような
構成では、複数の点火ピルと同一数の機械的構成を有す
る加速度センサが追加的に必要となり、構成が複雑、大
型化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ノイ
ズによる誤動作を防ぎ、しかも構成を簡略化することが
できるようにした車両の乗員保護装置を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両に設けら
れ、起動手段に電力が供給されて乗員保護動作をそれぞ
れ行う複数の乗員保護手段と、車両の事故の発生を検出
して検出信号を導出する第1の事故検出手段と、電源
と、車両の事故の発生を検出して導通し、一端部が電源
に接続される第2の事故検出手段と、各起動手段に直列
にそれぞれ接続されて起動用直列回路を構成し、各起動
用直列回路は、第2事故検出手段の他端部に共通に接続
される起動用スイッチング素子と、第2事故検出手段の
前記一端部に接続され、1または複数のコンデンサを有
し、コンデンサからの出力を段階的に変化して導出する
エネルギ蓄積手段と、第1事故検出手段からの検出信号
に応答し、起動用スイッチング素子を、時間をずらして
順次的に導通するスイッチング制御信号を導出し、エネ
ルギ蓄積手段の出力を、各起動手段にそれぞれ対応して
段階的に変化させて与える制御手段とを含むことを特徴
とする車両の乗員保護装置である。
【0007】本発明に従えば、自動車などの車両に搭載
された2次電池などの電源と、コンデンサを含むエネル
ギ蓄積手段からの電力は、事故発生時に、第1事故検出
手段からの検出信号によって起動用スイッチング素子が
導通し、また第2事故検出手段が導通することによっ
て、乗員保護手段の起動手段に電流が供給され、乗員が
車両内で衝突することなく保護される。したがって電源
から第2事故検出手段までの導線が、事故の発生によっ
て断線したとしても、エネルギ蓄積手段からの電力によ
って起動手段を動作させることができ、乗員の安全性が
確保される。
【0008】また本発明に従えば、第2事故検出手段と
起動用スイッチング素子とは、電源およびエネルギ蓄積
手段と直列に接続されており、第2事故検出手段は、事
故発生時に導通する機械的構成を有し、ノイズ混入によ
って誤動作を生じるおそれが少ない。したがってノイズ
混入によって第1事故検出手段の誤った検出信号によっ
て制御手段が起動用スイッチング素子を導通したとして
も、起動手段に電力が誤って供給されるおそれがなく、
誤動作が確実に防がれる。
【0009】また本発明に従えば、第2事故検出手段
は、複数の乗員保護手段のための各起動用直列回路に共
通に設けられる。したがって本発明では、起動用スイッ
チング素子に個別的に第2事故検出手段が設けられる構
成ではないので、構成が簡略化され、小形化することが
できるようになる。
【0010】さらに本発明に従えば、エネルギ蓄積手段
からの電力は、第1事故検出手段からの検出信号に応答
する制御手段によって時間をずらして、順次的に導通す
る起動用スイッチング素子を経て各起動手段に順次的に
与えられ、これによって複数の乗員保護手段による保護
動作が確実に行われる。
【0011】このような複数の乗員保護手段は、たとえ
ば(a)乗員の身体を座席に拘束するシートベルトを牽
引して身体をシートに強く拘束した状態とするシートベ
ルト手段と、(b)座席の前方に配置され、エアバッグ
を展開するエアバッグ手段などを含む。本発明の実施の
一形態では、シートベルト手段に対応する起動用スイッ
チング素子が先ず導通される。これによって事故発生時
に乗員の身体がシートベルトに強く拘束され、その後、
エアバッグ手段に対応する起動用スイッチング素子が導
通される。これによって身体が車両内の物体に衝突する
ことを防ぐ。乗員保護手段は、複数、たとえば3以上設
けられてもよい。
【0012】また本発明は、エネルギ蓄積手段は、制御
手段からのスイッチング制御信号に応答してコンデンサ
からの出力を段階的に変化して導出することを特徴とす
る。
【0013】本発明に従えば、図1〜図8に関連して後
述されるように、コンデンサからの出力を段階的に変化
して導出する。したがって電源の断線時に、複数の起動
手段を、時間をずらして順次的に起動動作させることが
確実になり、コンデンサの静電容量を小さくし、しかも
複数の起動手段に電力を確実に供給することが可能にな
る。
【0014】また本発明は、エネルギ蓄積手段は、起動
手段毎に対応して設けられる複数のコンデンサであっ
て、第1のコンデンサは、第2事故検出手段の前記一端
部に接続されるコンデンサと、第2コンデンサに直列に
接続されてコンデンサ直列回路を構成し、スイッチング
制御信号が与えられて導通するコンデンサ用スイッチン
グ素子とを含むことを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、図1〜図3に関連して後
述されるように、エネルギ蓄積手段の複数の各コンデン
サは、電源によって充電されており、事故発生時には、
第2事故検出手段が導通し、かつ起動用スイッチング素
子が導通することによって第1のコンデンサの出力がま
ず、前記導通した起動用スイッチング素子に対応する起
動手段に与えられ、その後、コンデンサ用スイッチング
素子が導通するとともに、他の起動用スイッチング素子
が導通することによって、次の起動手段に電力が供給さ
れる。第2コンデンサとその第2コンデンサに直列接続
されるコンデンサ用スイッチング素子とを含む直列回路
は、後述の図1〜図3の実施の形態では1つであるけれ
ども、複数、設けられてもよい。
【0016】また本発明は、エネルギ蓄積手段は、第2
事故検出手段の前記一端部に逆極性に接続されるダイオ
ードと、ダイオードに直列に接続される第1コンデンサ
と、ダイオードに並列に接続される充電用第1抵抗と、
第2事故検出手段の前記一端部に接続される第2コンデ
ンサと、第2コンデンサに直列に接続される充電用第2
抵抗と、ダイオードと第1コンデンサとの接続点と、第
2コンデンサと充電用第2抵抗との接続点との間に接続
され、スイッチング制御信号が与えられて導通するコン
デンサ用スイッチング素子とを含むことを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、図4に関連して後述され
るように、エネルギ蓄積手段において、電源からの電力
によって第1コンデンサは、ダイオードに並列に接続さ
れる充電用第1抵抗を介して充電され、また第2コンデ
ンサは、その第2コンデンサに直列に接続される充電用
第2抵抗を介して充電される。事故発生時に、第2事故
検出手段が導通し、かつ複数の起動用スイッチング素子
のうち、最初に導通される起動用スイッチング素子を介
して第1コンデンサからの電力はダイオードを経て、最
初に導通された起動用スイッチング素子に対応する起動
手段に供給される。その後、制御手段は、コンデンサ用
スイッチング素子を導通し、したがって第1および第2
コンデンサならびにコンデンサ用スイッチング素子とを
含む直列回路を経て第1および第2コンデンサの電力
が、第2番目以降に導通される起動用スイッチング素子
に、第2事故検出手段を経て電力が供給される。したが
って事故発生時に最初に電力が供給される第1コンデン
サに残存している電荷による電圧が、その後に他の起動
手段に、第2コンデンサの電圧に加算されて印加される
ことになり、第1コンデンサの残存した電力を有効に利
用することができる。
【0018】また本発明は、エネルギ蓄積手段は、コン
デンサ直列回路であって、第2事故検出手段の前記一端
部に逆極性に接続されるダイオードと、このダイオード
に直列に接続されるコンデンサとを有するコンデンサ直
列回路と、ダイオードに並列に接続され、スイッチング
制御信号が与えられて導通するダイオード用スイッチン
グ素子とを含むことを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、図6〜図8に関連して後
述されるように、コンデンサ直列回路は、1または複数
のダイオードとコンデンサとが直列に接続されて構成さ
れ、ダイオードに並列に接続されたダイオード用スイッ
チング素子が事故発生時に、まずダイオード用スイッチ
ング素子は遮断したままで、最初に動作させるべき起動
手段にコンデンサから電力を供給し、このとき供給され
る電力は、ダイオードの順方向電圧降下によって、コン
デンサの出力電圧が低下された電圧である。その後、ダ
イオード用スイッチング素子を導通し、これによってコ
ンデンサの出力電圧が、導通されたダイオード用スイッ
チング素子を介して、次に動作すべき起動手段に与えら
れる。ダイオード用スイッチング素子は複数個直列に接
続され、それらのダイオード用スイッチング素子のう
ち、1または複数のダイオード用スイッチング素子のグ
ループ毎に、ダイオード用スイッチング素子が並列に接
続され、これによって事故発生後、時間経過に伴い、導
通するダイオード用スイッチング素子の数を増やしてコ
ンデンサ出力を導出するようにしてもよい。
【0020】また本発明は、エネルギ蓄積手段は、各起
動手段にそれぞれ対応した複数のコンデンサが直列接続
されて第2事故検出手段の前記一端部に接続され、各コ
ンデンサの接続点は、各起動用直列回路の第2の事故検
出手段とは反対側の端部に接続されることを特徴とす
る。
【0021】本発明に従えば、図9に関連して後述され
るように、直列接続された各コンデンサからの出力が、
それらの各コンデンサに対応した起動手段にそれぞれ与
えられる。さらに第2事故検出手段の前記一端部に、そ
の一端部に接続されるコンデンサに並列に、逆極性のダ
イオードを接続し、これによってそのダイオードに直列
接続されることになるコンデンサからの出力を第2番目
以降の起動手段に確実に与えることができる。
【0022】また本発明は、エネルギ蓄積手段は、各起
動手段にそれぞれ対応した複数のコンデンサの一端部
が、第2事故検出手段の前記一端部に共通に接続され、
各コンデンサの他端部は、各起動用直列回路の第2の事
故検出手段とは反対側の端部に接続されることを特徴と
する。
【0023】本発明に従えば、各コンデンサの出力が、
それらのコンデンサにそれぞれ対応した起動手段に、与
えられる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
全体の構成を示す電気回路図である。自動車などの車両
には2次電池などのバッテリ1が搭載され、車両を駆動
する内燃機関のための電力が供給されるとともに、本発
明による乗員保護装置2に電力が供給される。この乗員
保護装置2は、複数(この実施の形態では2)の乗員保
護手段3,4を有する。乗員保護手段3,4の起動手段
5,6に電力が供給されることによって、乗員保護動作
がそれぞれ行われる。一方の乗員保護手段3は、運転者
などの乗員の身体を座席に拘束するシートベルトを牽引
して身体をシートに強く拘束した状態とするシートベル
ト手段である。もう1つの乗員保護手段4は、運転者な
どの乗員の座席の前方に配置され、エアバッグを展開す
るエアバッグ手段である。起動手段5,6は、点火ピル
またはスクイブであって、電流が供給されることによっ
て加熱し、花火式の連続発火による点火が生じ、これに
よってシートベルトを短時間で牽引し、またエアバッグ
を短時間で膨らませて展開するためのガスを発生する。
乗員保護装置2はまた、第1の事故検出手段である加速
度センサ7と、第2の事故検出手段である加速度センサ
8とを有する。これらの加速度センサ7,8は、車両の
車体に固定され、たとえば車両の走行方向前後の加速度
を検出する。加速度センサ7は、このような車両の事故
の発生時に、検出信号をライン9から導出して制御手段
10に与える。加速度センサ8の一端部11は、バッテ
リ1の電圧を昇圧する昇圧手段12からの電力が供給さ
れるライン14に接続される。加速度センサ8は、車両
の事故の発生時に導通するスイッチ13を有し、機械的
構成を有し、したがってノイズによる誤動作を生じにく
い。これに対して加速度センサ7は、電気的構成を含
み、ノイズによる誤動作を生じるおそれがある。本発明
では、加速度センサ7による車両の事故の誤検出が生じ
たとしても、もう1つの加速度センサ8の働きによっ
て、起動手段5,6に誤って電力が供給されることを防
ぐ。
【0025】起動手段5の両側には起動用スイッチング
素子16,17が接続されて起動用直列回路18を構成
する。この起動用直列回路18は、加速度センサ8のス
イッチ13の他端部15に接続される。また同様にして
もう1つの起動手段6には起動用スイッチング素子1
9,20が直列に接続されて起動用直列回路21を構成
する。起動用直列回路21は、加速度センサ8のスイッ
チ13の前記他端部15に共通に接続される。これらの
起動用スイッチング素子16,17;19,20は、た
とえばMOS(金属酸化膜半導体)形などのトランジス
タから成ってもよい。
【0026】加速度センサ8の前記基端部には、ライン
14にエネルギ蓄積手段22が接続される。このエネル
ギ蓄積手段22は、起動手段5,6毎にそれぞれ対応し
て設けられる複数(この実施の形態では2)の第1コン
デンサC1と第2コンデンサC2とを有する。第1コン
デンサC1は、ダイオードD1を介して加速度センサ8
の前記一端部11に接続される。このダイオードD1
は、バッテリ1の逆極性であり、コンデンサC1の出力
を加速度センサ8の前記一端部11に順方向に与える。
ライン14および加速度センサ8の前記一端部11に
は、抵抗R1を介してコンデンサC1が接続され、この
抵抗R1を流れる充電電流によって、コンデンサC1が
充電される。抵抗R1は、ダイオードD1が有する逆方
向の抵抗を利用することによって、省略することができ
る。
【0027】第2コンデンサC2にはコンデンサ用スイ
ッチング素子24が直列に接続されてコンデンサ直列回
路24が構成される。コンデンサ用スイッチング素子2
4は、たとえばMOS形などのトランジスタによって実
現される。コンデンサ用スイッチング素子24の制御端
子であるゲートには、ライン14および加速度センサ8
の前記一端部11が抵抗R2を介して接続され、ライン
14からの電圧によってコンデンサ用スイッチング素子
24は遮断状態にされる。第2コンデンサC2はまた、
抵抗R2を経て、さらにコンデンサ用スイッチング素子
24のゲートおよびドレン間の抵抗を経て、充電電流が
流れて、第2コンデンサC2が充電される。コンデンサ
用スイッチング素子24のゲートに、ローレベルである
スイッチング制御信号が、反転回路26から与えられる
ことによって、コンデンサ用スイッチング素子24が導
通する。このコンデンサ用スイッチング素子24が導通
することによって、第2コンデンサC2の電流は、コン
デンサ用スイッチング素子24を介して加速度センサ8
の前記一端部11に流れる。
【0028】制御手段10は、加速度センサ7からの事
故の発生を検出する検出信号に応答し、ライン27から
パルスp1を起動用スイッチング素子16,17に与え
て導通させ、次に、ライン28からスイッチング制御信
号p2を導出して起動用スイッチング素子19,20を
導通するとともに、ライン29から反転回路26を経て
コンデンサ用スイッチング素子24に与え、このコンデ
ンサ用スイッチング素子24を導通する。
【0029】図2は図1の制御回路10の動作を説明す
るためのフローチャートであり、図3は図1に示される
実施の形態の動作を説明するための波形図である。ステ
ップa1からステップa2に移り、車両の車体の加速度
αが、予め定める加速度α1以上(α≧α1)であるか
が判断される。車両が衝突して事故が発生したとき、加
速度センサ7はライン9に図3(1)で示される検出信
号を導出する。制御回路10は、この加速度センサ7の
検出信号をレベル弁別し、検出された加速度αが、予め
定める値α1以上であるとき、ステップa2からステッ
プa3に移る。制御回路10は、検出信号が検出した車
体の加速度が、前述の予め定める値α1以上である時刻
t1から、予め定める時間W1だけ経過したかどうかを
判断し、経過していれば、時刻t2においてライン27
に、図3(2)に示されるスイッチング制御信号p1を
ステップa4で導出する。時間W1は、たとえば3ms
ecであってもよい。
【0030】さらにステップa5では、時刻t1から予
め定める時間W2(ただしW1<W2)が経過したかど
うかが判断され、経過していれば、ステップa6におい
てライン28にはスイッチング制御信号p2を、図3
(3)に示されるように時刻t3において導出する。こ
の時間W2は、たとえば6msecであってもよい。パ
ルスであるスイッチング制御信号p1,p2は、図3
(2)および図3(3)にそれぞれ示されるように、時
刻t1から予め定める時間W3経過した時刻t4で、遮
断され、これによって起動用スイッチング素子16,1
7;19,20が遮断して元の状態に戻り、またコンデ
ンサ用スイッチング素子24が遮断して元の状態に戻
る。この時間W3は、たとえば30msecであっても
よい(W1<W2<W3)。
【0031】加速度センサ8は、車体に作用した加速度
が予め定めるレベル以上であって、車両の事故の発生が
検出されることによって、図3(4)に示されるよう
に、時刻t5〜t6の期間W4において導通する。時刻
t5は、スイッチング制御信号p1が発生される時刻t
1に近似した時刻である。時刻t6は、もう1つのスイ
ッチング制御信号p2が発生された時刻t3以降の時点
である。時間W4は、たとえば20msecである。
【0032】車両の事故の発生によって、ライン14が
参照符30で示される位置で断線した場合を想定する。
これによってバッテリ1からの電力は、事故発生時に、
エネルギ蓄積手段22には供給されない。前述の図2の
ステップa4において、スイッチング制御信号p1が発
生されることによって、起動用スイッチング素子16,
17が導通する。この事故の発生時に、加速度センサ8
のスイッチ13が導通すると、第1コンデンサC1から
の電流は、ダイオードD1から加速度センサ8のスイッ
チ13を経て、起動用スイッチング素子16、起動手段
5および起動用スイッチング素子17を経て流れる。こ
れによって起動手段5が加熱され、花火技術による連鎖
発火が引起され、さらに花火技術によって生じたガス
は、シートベルトを引込み、乗員を座席に保持する。こ
うして起動手段5には、コンデンサC1からの電力が供
給される。コンデンサC1の電圧は、図3(5)に示さ
れるように、時刻t2から減少する。
【0033】ステップa5において、時刻t1から時間
W2が経過したかどうかが判断され、時間W2が経過し
ていれば、もう1つのスイッチング制御信号p2がステ
ップa6で発生される。これによって起動用スイッチン
グ素子19,20が導通するとともに、コンデンサ用ス
イッチング素子24が導通する。したがって第2コンデ
ンサC2からの電流は、コンデンサ用スイッチング素子
24を経て、さらに加速度センサ8のスイッチ13を経
て、起動用スイッチング素子19、起動手段6および起
動用スイッチング素子20に流れる。コンデンサC2の
電圧は、図3(6)に示されるように、時刻t3から低
下する。起動手段6に電流が流れることによって加熱
し、前述と同様に花火技術による発火が引起こされ、ガ
スが発生されて、エアバッグが膨張される。
【0034】本発明によれば、前述のように起動手段5
には第1コンデンサC1の電力が与えられ、さらに起動
手段6には、第1コンデンサC1の残りの電力ととも
に、第2コンデンサC2の電力が供給される。したがっ
て2つの起動手段5,6を、確実に動作させることがで
きる。
【0035】ライン14が参照符30の位置で断線して
いない場合、バッテリ1からの電力は、昇圧手段12か
らライン14を経て、さらに加速度センサ8のスイッチ
13から、起動手段5,6に、スイッチング制御信号p
1,p2の導通によって供給される。
【0036】コンデンサC1,C2は、たとえば470
0μFであってもよく、抵抗R1,R2は、たとえば1
kΩであってもよく、昇圧手段12はライン14に電圧
22Vを出力する。パルスp1は、図3(2)の波形に
代えて、時刻t2〜t3のみ、ハイレベルで導出されて
もよい。
【0037】図4は本発明の実施の他の形態におけるエ
ネルギ蓄積手段31の電気回路図である。この実施の形
態は、前述の実施の形態に類似する。エネルギ蓄積手段
31は、加速度センサ8の一端部11に逆極性に接続さ
れるダイオードD2と、このダイオードD2に直列に接
続される第1コンデンサC1とを有する。ダイオードD
2には、並列に充電用第1抵抗R3が並列接続される。
第2コンデンサC2は、加速度センサ8の一端部11に
接続される。この第2コンデンサC2には直列に、充電
用第2抵抗R4が接続される。ダイオードD2と第1コ
ンデンサC1との接続点32と、第2コンデンサC2と
充電用第2抵抗R4との接続点33との間には、MOS
トランジスタなどによって実現されるコンデンサ用スイ
ッチング素子34が接続される。このコンデンサ用スイ
ッチング素子34のゲートなどの制御端子には、ライン
29を介して、スイッチング制御信号p2が与えられ、
これによってコンデンサ用スイッチング素子34が導通
する。
【0038】事故発生時に、ライン14が断線してバッ
テリ1からの電力が供給されないとき、第1コンデンサ
C1からの電流はダイオードD2を経て加速度センサ8
のスイッチ13から起動用スイッチング素子16,17
を経て起動手段5に参照符34で示されるように電流が
流れる。
【0039】図5は、図4に示される実施の形態の動作
を説明するための波形図である。図5(1)〜図5
(4)は、前述の図3(1)〜図3(4)の各波形に対
応する。事故発生時に加速度センサ7からライン9には
図5(1)に示される検出信号が導出され、スイッチン
グ制御信号p1は図5(2)に示され、もう1つのスイ
ッチング制御信号p2は図5(3)に示され、加速度セ
ンサ8のスイッチ13は図5(4)に示されるように導
通する。起動手段5に流れる図4の参照符36で示され
る電流によって、加速度センサ8の前記一端部11の電
圧は、図5(5)に示されるように、参照符35のよう
に経過してゆく。時刻t3においてスイッチング制御信
号p2が発生され、コンデンサ用スイッチング素子34
が導通することによって、第1コンデンサC1の電圧V
1に、第2コンデンサC2の出力電圧が加算されて、加
速度センサ8のスイッチ13から起動用スイッチング素
子19,20を経て起動手段6に与えられ、このとき起
動手段5にもまた与えられる。この時刻t3以降の電流
は、図4の参照符37で示される。こうして時刻t3に
おいてコンデンサC2からの電力が供給され、起動手段
5だけでなくもう1つの起動手段6に確実に電力が供給
されることになる。抵抗R3,R4は、たとえば1kΩ
であってもよい。本発明の実施の他の形態では、抵抗R
4に並列にダイオードD3が接続されてもよい。このダ
イオードD3は、第2コンデンサC2から流れる電流の
順方向に結合される。
【0040】時刻t3における第1コンデンサC1の出
力電圧V1は、時刻t2〜t3において導通している起
動用スイッチング素子16,17と起動手段5とによる
電圧降下ΔV以上であっもよく、またはほぼ等しく(V
1≧ΔV)、これによって第2コンデンサC2の出力電
圧を、前述の電圧V1だけ、いわば底上げして、起動用
スイッチング素子19,20と起動手段6との直列回路
に与えることができる。
【0041】図6は、本発明の実施のさらに他の形態の
エネルぎ蓄積手段39の電気回路図である。コンデンサ
直列回路40は、加速度センサ8の一端部11に逆極性
に接続される1または複数(この実施の形態では複数)
のダイオードD3と、このダイオードD3に直列に接続
されるコンデンサC3とを有する。ダイオード用スイッ
チング素子41は、たとえばMOS形などのトランジス
タによって実現され、ダイオードD3に並列に接続され
る。ライン29を介してスイッチング制御信号がゲート
などの制御端子に与えられることによって、ダイオード
用スイッチング素子41は導通する。その他の構成は、
前述の実施の形態と同様である。
【0042】図7は、図6に示される実施の形態の動作
を説明するための波形図である。図7(1)〜図7
(4)は、前述の図3(1)〜図3(4)に示される各
信号の波形と同様である。特にこの実施の形態では、時
刻t2〜t3では、ダイオード用スイッチング素子41
は遮断した状態であり、したがってコンデンサC3の電
圧は、ダイオードD3の順方向電圧降下分だけ低下した
電圧が、加速度センサ8の一端部11に与えられ、この
電圧は図7(5)に示されるとおりである。時刻t2〜
t3において、起動用スイッチング素子16,17が導
通し、起動手段5に電流が流れることによって、加速度
センサ8の前記一端部11の電圧は、参照符42で示さ
れるように低下してゆく。このダイオード用スイッチン
グ素子41が遮断している状態におけるダイオードD3
の電圧降下分は、図7(5)において参照符VD1で示
されている。
【0043】時刻t3において、ダイオード用スイッチ
ング素子41が導通することによって、コンデンサC3
から加速度センサ8の前記一端部11に与えられる電圧
は、参照符44で示されるように、ダイオードD3の電
圧降下分だけ上昇する。参照符43は、ダイオードD3
が設けられておらず、コンデンサC3の出力が起動用ス
イッチング素子16,17を経て起動手段5だけに与え
られていると仮定したときにおける電圧降下の時間経過
を示す。時刻t3において起動用スイッチング素子1
9,20が導通することによって、起動手段6には、図
7(5)の斜線を施して示す面積45に対応する電力
が、起動手段6に与えられることになる。ライン46
は、ライン44と平行である。コンデンサC3の出力電
圧は、時刻t2〜t3では、参照符43で示されるよう
に変化し、時刻t3〜t6では、参照符46で示される
ように変化する。コンデンサC3の容量は、前述の図1
〜図5に示される実施の各形態におけるコンデンサC
1,C2の静電容量の和の値を有していてもよい。
【0044】図8は、本発明の実施のさらに他の形態の
一部の電気回路図である。このエネルギ蓄積手段48
は、図6および図7に示される実施の形態に類似し、対
応する部分には同一の参照符を付す。直列回路40を構
成するコンデンサC3は、ライン14および加速度セン
サ8の前記一端部11に接続され、1または複数(たと
えばこの実施の形態では複数)のダイオードD3は、こ
のコンデンサC3に直列に接続される。その他の構成と
動作は、前述の実施の形態と同様である。
【0045】図9は、本発明の実施の他の形態の車両の
乗員保護装置の一部の構成を示す電気回路図である。こ
の実施の形態は、前述の実施の形態に類似し、対応する
部分には同一の参照符を付す。特にこの実施の形態で
は、エネルギ蓄積手段49では、起動手段5,6にそれ
ぞれ対応した複数(この実施の形態では2)のコンデン
サC4,C5が直列接続されて、加速度センサ8の一端
部11に接続される。各コンデンサC4,C5の接続点
50は、起動用直列回路18の加速度センサ8とは反対
側の端部51に接続され、また起動用直列回路21の加
速度センサ8とは反対側の端部52が、コンデンサC5
の前記接続点50とは反対側の端部に接続される。図9
において、コンデンサC5には直列に、このコンデンサ
C5の放電電流が流れるようにダイオードD4が、残余
のコンデンサC4に並列に接続される。
【0046】事故発生時、ライン14が断線した場合、
時刻t2〜t3において、起動用スイッチング素子1
6,17が導通し、コンデンサC4から電流が参照符5
3で示されるように、加速度センサ8を介して起動手段
5に流れる。時刻t3以降において、起動用スイッチン
グ素子19,20が導通することによって、起動手段6
には、コンデンサC5から電流が参照符54で示される
ようにダイオードD4を介して流れる。その他の構成と
動作は、前述の実施の形態と同様である。
【0047】図10は、本発明の実施のさらに他の形態
の車両の乗員保護装置の全体の構成を示す電気回路図で
ある。この実施の形態は、前述の実施の形態に類似し、
対応する部分には同一の参照符を付す。エネルギ蓄積手
段56において、各起動手段5,6にそれぞれ対応した
複数(この実施の形態では2)のコンデンサC1,C2
の一端部が、加速度センサ8の一端部11に共通に接続
される。各コンデンサC1,C2の他端部は、起動用直
列回路18,21の加速度センサ8とは反対側の端部5
1,52に接続される。コンデンサC1のライン14と
は反対側の端部は抵抗R5を介してバッテリ1の端部に
接続され、これによってコンデンサC1は、抵抗R5を
介して充電される。起動用直列回路21の前記端部52
は、バッテリ1に接続される。図10に示される実施の
形態の動作は、前述の図1〜図3の実施の形態に類似す
る。時刻t2〜t3では、コンデンサC1の電流が参照
符57で示されるように流れて起動手段5に供給され
る。時刻t3以降では、コンデンサC2の電流が参照符
58で示されるように流れて起動手段6に与えられる。
【0048】図11は、図1〜図10に示される実施の
各形態における加速度センサ7の一部の構成を示す断面
図である。加速度センサ7において車両の車体59に
は、弾発的な可撓性を有するたとえばゴムなどの材料か
ら成る支持片60に、歪ゲージ61が固定される。車両
が矢符62の方向に前進している状態で、衝突して事故
を発生すると、その加速度によって支持片60は、仮想
線63で示されるように変形し、これによって歪ゲージ
61はその抵抗が変化する。
【0049】図12は、図11に示される歪ゲージ61
を備える加速度センサ7の全体の構成を示す電気回路図
である。歪ゲージ61は、抵抗64〜66とともにブリ
ッジ67の1辺を構成する。このブリッジ67には、バ
ッテリ1の電圧+Vが与えられる。ブリッジ67の出力
は、バッファ74を経てレベル弁別回路75の一方の入
力に与えられる。レベル弁別回路65の他方の入力に
は、前述の弁別レベルである加速度α1に対応する基準
レベル発生回路76からの基準レベルを表す信号が与え
られる。レベル弁別手段75は、歪ゲージ61の加速度
α1以上の加速度に対応する抵抗値が得られたとき、ラ
イン9に検出信号を導出し、制御回路10に与える。こ
のような加速度センサ7は、歪ゲージ61と抵抗64〜
66とを含むブリッジ67と、バッファ64と、レベル
弁別回路75と、基準レベル発生回路76とを含み、し
たがってノイズの混入による誤動作を生じるおそれがあ
る。本発明の実施の形態では、機械的構成を有する加速
度センサ8をさらに用いることによって、乗員保護手段
3,4の誤動作を防いでいる。
【0050】図13は、加速度センサ8の断面図であ
る。車両の車体59には、たとえば筒状である案内部材
68が固定される。この案内部材68内には、質量体6
9が収納され、車体の前後方向(図13の左右方向、図
11の左右方向)に加速度によって変位可能に設けられ
る。ばね70は、質量体69と車体59とを連結し、車
体59の前後方向のばね力を発揮する。案内部材68、
したがって車体59には、リードスイッチなどによって
実現されるスイッチ13が固定される。質量体69は、
磁化された永久磁石片によって実現される。車両が矢符
62の方向に走行中、衝突によって事故が発生したと
き、質量体69は、ばね70のばね力に抗して図13の
右方に変位する。これによってスイッチ13は、質量体
69の磁界によって導通状態となる。事故が発生しない
とき、ばね70の働きによって質量体69は図13に示
すようにスイッチ13を包含しており、スイッチ13は
遮断している。
【0051】本発明の実施の他の形態では、加速度セン
サ7,8は、その他の構成を有していてもよい。
【0052】バッテリ1は、2次電池であってもよいけ
れども、その他の電源であってもよい。
【0053】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、事故発生時
にその事故に起因して電源が断線しても、コンデンサを
含むエネルギ蓄積手段からの電力が複数の各乗員保護手
段の起動手段に供給されることができ、安全性が確保さ
れる。
【0054】また本発明によれば、第1事故検出手段に
ノイズが混入し、誤って検出信号が導出されたとして
も、このようなノイズによる誤動作が第2事故検出手段
によって生じないので、起動手段に、誤って電力が供給
されるおそれはない。
【0055】第2事故検出手段は、複数の起動手段に共
通に設けられ、これによって構成を簡略化することがで
き、小形化が可能である。
【0056】さらに本発明によれば、エネルギ蓄積手段
の出力は、複数の各起動手段に、時間経過に伴って段階
的に変化されて与えられ、したがってコンデンサの容量
をできるだけ小さくして小形化を図り、しかも各起動手
段を確実に動作させることができ、安全性を高めること
ができる。
【0057】請求項2の本発明によれば、コンデンサか
らの出力を段階的に変化して導出し、したがって複数の
起動手段に電力をそれぞれ確実に与えることができ、複
数の各乗員保護手段の動作を確実に達成することができ
る。
【0058】請求項3の本発明によれば、複数の各起動
手段に対応してコンデンサがそれぞれ設けられ、事故発
生時に、第1のコンデンサからの電力が、第1のコンデ
ンサに対応する起動手段に与えられ、その後、コンデン
サ用スイッチング素子が導通されることによって第2コ
ンデンサに対応する起動手段に電力が供給され、こうし
て各コンデンサの出力を、それらのコンデンサに個別的
に対応した起動手段に確実に与えることができるように
なる。
【0059】請求項4の本発明によれば、事故発生時に
まず、第1コンデンサからの電力が、第1コンデンサに
対応した起動手段に与えられ、その後、コンデンサ用ス
イッチング素子が導通することによって第1コンデンサ
の出力に、第2コンデンサの出力が加算されて、第2コ
ンデンサに対応した起動手段に電力が与えられる。こう
して複数の各起動手段を確実に動作させることができ、
第2番目以降に電力が供給される起動手段には、第1コ
ンデンサの出力が加算され、電力を有効に利用すること
ができるようになる。
【0060】請求項5の本発明によれば、1または複数
の直列接続されるダイオードの順方向電圧降下を利用
し、コンデンサの出力を複数の各起動手段に段階的に与
えることができ、コンデンサは、たとえば1個でよく、
構成の簡略化を図ることができる。
【0061】請求項6,7の本発明によれば、複数の各
起動手段に個別的に対応してコンデンサが設けられ、各
コンデンサからの電力が、対応する起動手段に与えられ
るので、各起動手段を確実に時間経過に伴って順次的に
動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を示す電気
回路図である。
【図2】図1の制御回路10の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図3】図1に示される実施の形態の動作を説明するた
めの波形図である。
【図4】本発明の実施の他の形態におけるエネルギ蓄積
手段31の電気回路図である。
【図5】図4に示される実施の形態の動作を説明するた
めの波形図である。
【図6】本発明の実施のさらに他の形態のエネルぎ蓄積
手段39の電気回路図である。
【図7】図6に示される実施の形態の動作を説明するた
めの波形図である。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態の一部の電気回
路図である。
【図9】本発明の実施の他の形態の車両の乗員保護装置
の一部の構成を示す電気回路図である。
【図10】本発明の実施のさらに他の形態の車両の乗員
保護装置の全体の構成を示す電気回路図である。
【図11】図1〜図10に示される実施の各形態におけ
る加速度センサ7の一部の構成を示す断面図である。
【図12】図11に示される歪ゲージ61を備える加速
度センサ7の全体の構成を示す電気回路図である。
【図13】加速度センサ8の断面図である。
【符号の説明】
1 バッテリ 2 乗員保護装置 3,4 乗員保護手段 5,6 起動手段 7,8 加速度センサ 10 制御手段 12 昇圧手段 13 スイッチ 16,17;19,20 起動用スイッチング素子 18,21 起動用直列回路 22,31,39,48,49,56 エネルギ蓄積手
段 24,34 コンデンサ用スイッチング素子 24 コンデンサ直列回路 26 反転回路 40 コンデンサ直列回路 41 ダイオード用スイッチング素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられ、起動手段に電力が供給
    されて乗員保護動作をそれぞれ行う複数の乗員保護手段
    と、 車両の事故の発生を検出して検出信号を導出する第1の
    事故検出手段と、 電源と、 車両の事故の発生を検出して導通し、一端部が電源に接
    続される第2の事故検出手段と、 各起動手段に直列にそれぞれ接続されて起動用直列回路
    を構成し、各起動用直列回路は、第2事故検出手段の他
    端部に共通に接続される起動用スイッチング素子と、 第2事故検出手段の前記一端部に接続され、1または複
    数のコンデンサを有し、コンデンサからの出力を段階的
    に変化して導出するエネルギ蓄積手段と、 第1事故検出手段からの検出信号に応答し、起動用スイ
    ッチング素子を、時間をずらして順次的に導通するスイ
    ッチング制御信号を導出し、エネルギ蓄積手段の出力
    を、各起動手段にそれぞれ対応して段階的に変化させて
    与える制御手段とを含むことを特徴とする車両の乗員保
    護装置。
  2. 【請求項2】 エネルギ蓄積手段は、制御手段からのス
    イッチング制御信号に応答してコンデンサからの出力を
    段階的に変化して導出することを特徴とする請求項1記
    載の車両の乗員保護装置。
  3. 【請求項3】 エネルギ蓄積手段は、 起動手段毎に対応して設けられる複数のコンデンサであ
    って、第1のコンデンサは、第2事故検出手段の前記一
    端部に接続されるコンデンサと、 第2コンデンサに直列に接続されてコンデンサ直列回路
    を構成し、スイッチング制御信号が与えられて導通する
    コンデンサ用スイッチング素子とを含むことを特徴とす
    る請求項2記載の車両の乗員保護装置。
  4. 【請求項4】 エネルギ蓄積手段は、 第2事故検出手段の前記一端部に逆極性に接続されるダ
    イオードと、 ダイオードに直列に接続される第1コンデンサと、 ダイオードに並列に接続される充電用第1抵抗と、 第2事故検出手段の前記一端部に接続される第2コンデ
    ンサと、 第2コンデンサに直列に接続される充電用第2抵抗と、 ダイオードと第1コンデンサとの接続点と、第2コンデ
    ンサと充電用第2抵抗との接続点との間に接続され、ス
    イッチング制御信号が与えられて導通するコンデンサ用
    スイッチング素子とを含むことを特徴とする請求項2記
    載の車両の乗員保護装置。
  5. 【請求項5】 エネルギ蓄積手段は、 コンデンサ直列回路であって、第2事故検出手段の前記
    一端部に逆極性に接続されるダイオードと、このダイオ
    ードに直列に接続されるコンデンサとを有するコンデン
    サ直列回路と、 ダイオードに並列に接続され、スイッチング制御信号が
    与えられて導通するダイオード用スイッチング素子とを
    含むことを特徴とする請求項2記載の車両の乗員保護装
    置。
  6. 【請求項6】 エネルギ蓄積手段は、 各起動手段にそれぞれ対応した複数のコンデンサが直列
    接続されて第2事故検出手段の前記一端部に接続され、 各コンデンサの接続点は、各起動用直列回路の第2の事
    故検出手段とは反対側の端部に接続されることを特徴と
    する請求項1記載の車両の乗員保護装置。
  7. 【請求項7】 エネルギ蓄積手段は、 各起動手段にそれぞれ対応した複数のコンデンサの一端
    部が、第2事故検出手段の前記一端部に共通に接続さ
    れ、 各コンデンサの他端部は、各起動用直列回路の第2の事
    故検出手段とは反対側の端部に接続されることを特徴と
    する請求項1記載の車両の乗員保護装置。
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