JP2000211140A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2/14016—Structure of bubble jet print heads
- B41J2/14024—Assembling head parts
-
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- B41J2002/14362—Assembling elements of heads
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録装置の小型化に伴い、ヘッド内のベース
プレートを廃止した場合と、これを小型化した場合につ
き、ヘッドからの放熱と、部品間の密着性を向上させる
手段の提供。 【解決手段】 天板2と素子基板3とを接合するための
押圧部材1の押圧部を凸状の突起Aとし、この突起Aで
基板3の裏面と天板2との接合重心付近を押圧して確実
に接合する。
プレートを廃止した場合と、これを小型化した場合につ
き、ヘッドからの放熱と、部品間の密着性を向上させる
手段の提供。 【解決手段】 天板2と素子基板3とを接合するための
押圧部材1の押圧部を凸状の突起Aとし、この突起Aで
基板3の裏面と天板2との接合重心付近を押圧して確実
に接合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク流路を構成
する部材を押圧することで形成されるインクジェット記
録ヘッドに関する。
する部材を押圧することで形成されるインクジェット記
録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】現在知られている各種の記録方式の中で
も、記録時に騒音の発生が実質的に皆無のノンインパク
ト記録方式であって、かつ、高速記録が可能であり、し
かも普通紙に特別の定着を必要とせずに記録を行えるイ
ンクジェット記録方式は、極めて有効な記録方式である
と認められている。
も、記録時に騒音の発生が実質的に皆無のノンインパク
ト記録方式であって、かつ、高速記録が可能であり、し
かも普通紙に特別の定着を必要とせずに記録を行えるイ
ンクジェット記録方式は、極めて有効な記録方式である
と認められている。
【0003】図13は、インクジェット記録方式に用い
られる従来のインクジェット記録ヘッドの要部を概略的
に示す概略斜視図であり、図14は、図13のY−Y線
に沿う断面図である。
られる従来のインクジェット記録ヘッドの要部を概略的
に示す概略斜視図であり、図14は、図13のY−Y線
に沿う断面図である。
【0004】図13および図14において、符号112
は複数のインク吐出圧発生素子(不図示)を有する素子
基板(ヒータボード)である。113は、複数のインク
吐出口101およびインク吐出口101に連通したイン
ク流路105となる溝、およびインク流路壁となる壁部
106およびインク流路105へインクを供給する共通
液室107となる凹部が一体化されて作られた溝付き天
板である。111は各部品を構築して構成するためのベ
ースプレート(基板)である。114は、上記インク流
路105を形成するためのヒータボード112と天板1
13とを機械的に圧着接合させる手段としてのばね部材
である。
は複数のインク吐出圧発生素子(不図示)を有する素子
基板(ヒータボード)である。113は、複数のインク
吐出口101およびインク吐出口101に連通したイン
ク流路105となる溝、およびインク流路壁となる壁部
106およびインク流路105へインクを供給する共通
液室107となる凹部が一体化されて作られた溝付き天
板である。111は各部品を構築して構成するためのベ
ースプレート(基板)である。114は、上記インク流
路105を形成するためのヒータボード112と天板1
13とを機械的に圧着接合させる手段としてのばね部材
である。
【0005】上記ばね部材114は、折り返し端部11
4Aによって線圧を発生させ、上記天板113の平坦な
上面113Bを押圧することにより、天板113と前記
ヒータボード112とを圧接させている。以上のよう
に、ばね部材114に剛性の高い折り返し端部114A
を設け、それにより天板113の平坦な上面113Bを
押圧し天板と基板との2つの部材を押圧接合すること
は、従来より行われている。
4Aによって線圧を発生させ、上記天板113の平坦な
上面113Bを押圧することにより、天板113と前記
ヒータボード112とを圧接させている。以上のよう
に、ばね部材114に剛性の高い折り返し端部114A
を設け、それにより天板113の平坦な上面113Bを
押圧し天板と基板との2つの部材を押圧接合すること
は、従来より行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
インクジェット記録装置は低価格化、小形化が進んでお
り、それに伴いインクジェット記録ヘッドの構造の簡略
化が必要になっている。そして、ベースプレート上に固
定された基板に天板を接合するという構成においても簡
略化、小形化を行う場合、ヘッドの大きさはベースプレ
ートの大きさで決定される。そこで、ベースプレートを
用いない構成を考えた場合、ベースプレートの持つ機能
の一つである放熱機能がなくなるため、記録ヘッドが所
定温度以上に昇温してヘッドの機能破損の原因となる。
インクジェット記録装置は低価格化、小形化が進んでお
り、それに伴いインクジェット記録ヘッドの構造の簡略
化が必要になっている。そして、ベースプレート上に固
定された基板に天板を接合するという構成においても簡
略化、小形化を行う場合、ヘッドの大きさはベースプレ
ートの大きさで決定される。そこで、ベースプレートを
用いない構成を考えた場合、ベースプレートの持つ機能
の一つである放熱機能がなくなるため、記録ヘッドが所
定温度以上に昇温してヘッドの機能破損の原因となる。
【0007】そこで、(1)ベースプレートを用いない
構成のインクジェット記録ヘッドにおいては、インクジ
ェット記録ヘッドを所定温度以上に昇温させないための
工夫が必要である。本発明は上述の課題を解決しようと
するものであって、ベースプレートを有しないインクジ
ェット記録ヘッドにおいて、インクジェット記録ヘッド
が所定温度以上に昇温せず、かつ基板と天板とが確実に
密着接合され、高品位記録を達成できるインクジェット
記録ヘッドを提供することを目的とし、さらに、前述の
インクジェット記録ヘッドが搭載されて記録が行われる
インクジェット記録装置を提供することを目的としてい
る。
構成のインクジェット記録ヘッドにおいては、インクジ
ェット記録ヘッドを所定温度以上に昇温させないための
工夫が必要である。本発明は上述の課題を解決しようと
するものであって、ベースプレートを有しないインクジ
ェット記録ヘッドにおいて、インクジェット記録ヘッド
が所定温度以上に昇温せず、かつ基板と天板とが確実に
密着接合され、高品位記録を達成できるインクジェット
記録ヘッドを提供することを目的とし、さらに、前述の
インクジェット記録ヘッドが搭載されて記録が行われる
インクジェット記録装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】(2)一方、ベースプレートを小形化した
インクジェット記録ヘッドにおいては、天板に高熱伝導
性部材でできた小形のベースプレート付き基板を押圧部
材により押圧接合させて、ベースプレートと接する押圧
部材に本来ベースプレートが発揮していた放熱の機能の
一部を担わせて、所定温度以上に昇温させない工夫が必
要である。
インクジェット記録ヘッドにおいては、天板に高熱伝導
性部材でできた小形のベースプレート付き基板を押圧部
材により押圧接合させて、ベースプレートと接する押圧
部材に本来ベースプレートが発揮していた放熱の機能の
一部を担わせて、所定温度以上に昇温させない工夫が必
要である。
【0009】しかしながら、押圧部材本来の機能である
天板のインク流路溝と天板との接合による高い密着性を
得ることが必要である。
天板のインク流路溝と天板との接合による高い密着性を
得ることが必要である。
【0010】このため、本発明はベースプレートを小形
化したインクジェット記録ヘッドにおいて、所定温度以
上に昇温度せず、かつ、基板と天板とが確実に接合され
るインクジェット記録ヘッドを提供することを第2の目
的とする。
化したインクジェット記録ヘッドにおいて、所定温度以
上に昇温度せず、かつ、基板と天板とが確実に接合され
るインクジェット記録ヘッドを提供することを第2の目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記各目的を達成するた
めに、本発明のインクジェット記録ヘッドは、複数のイ
ンク流路を形成するための複数の溝と、前記複数のイン
ク流路にインクを供給するための共通液室と、インクを
吐出するための複数の吐出口を有する溝付き天板と、前
記複数のインク流路に対応する位置にインクを吐出する
ための吐出圧を発生する熱発生素子が複数配された素子
基板と、前記溝付き天板と前記素子基板とを押圧部材に
より押圧接合させることにより前記インク流路および前
記供給液室が形成されるインクジェット記録ヘッドであ
って、前記押圧部材は、発熱源である前記熱発生素子近
傍の前記素子基板裏面を押圧し接合する構成を有し、該
押圧部材の押圧部は、前記素子基板と前記溝付き天板と
の接合重心付近を押圧することを特徴とする。
めに、本発明のインクジェット記録ヘッドは、複数のイ
ンク流路を形成するための複数の溝と、前記複数のイン
ク流路にインクを供給するための共通液室と、インクを
吐出するための複数の吐出口を有する溝付き天板と、前
記複数のインク流路に対応する位置にインクを吐出する
ための吐出圧を発生する熱発生素子が複数配された素子
基板と、前記溝付き天板と前記素子基板とを押圧部材に
より押圧接合させることにより前記インク流路および前
記供給液室が形成されるインクジェット記録ヘッドであ
って、前記押圧部材は、発熱源である前記熱発生素子近
傍の前記素子基板裏面を押圧し接合する構成を有し、該
押圧部材の押圧部は、前記素子基板と前記溝付き天板と
の接合重心付近を押圧することを特徴とする。
【0012】上記構成によれば、ベースプレートを有さ
ないインクジェット記録ヘッドにおいて、素子基板から
の熱を効率良く押圧部材に伝達して放熱することがで
き、インクジェット記録ヘッドが所定温度以上に昇温せ
ず、かつ基板と天板とが確実に密着接合され、高品位記
録を達成することができる。
ないインクジェット記録ヘッドにおいて、素子基板から
の熱を効率良く押圧部材に伝達して放熱することがで
き、インクジェット記録ヘッドが所定温度以上に昇温せ
ず、かつ基板と天板とが確実に密着接合され、高品位記
録を達成することができる。
【0013】また、本発明のインクジェット記録ヘッド
は、複数のインク流路およびインクを吐出するための複
数の吐出口をオリフィスプレートに有する溝付き天板に
対しインクを吐出するための熱エネルギ発生素子を設け
た基板の接合重心付近を押圧部材により押圧し前記溝付
き天板と前記素子基板とを接合させることによりインク
流路および液室を形成するインクジェット記録ヘッドに
おいて、前記素子基板と前記押圧部材との間に高熱伝導
性部材が存在することを特徴とする。
は、複数のインク流路およびインクを吐出するための複
数の吐出口をオリフィスプレートに有する溝付き天板に
対しインクを吐出するための熱エネルギ発生素子を設け
た基板の接合重心付近を押圧部材により押圧し前記溝付
き天板と前記素子基板とを接合させることによりインク
流路および液室を形成するインクジェット記録ヘッドに
おいて、前記素子基板と前記押圧部材との間に高熱伝導
性部材が存在することを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、溝付き天板と小形ベー
スプレート付き基板との接合および基板内から発せられ
る熱に対する放熱において、機械的押圧力を発生させる
ばね製の板状部材とベースプレートとの接触状態を天板
と基板との接合重心近傍で少なくとも2つの独立した凸
状突起による押圧力の複数点圧で押すことにより、天板
と基板とを確実に接合させ、ベースプレートに接してい
る押圧部材を会して放熱を行うことで安定したインクの
吐出を行うことができる。
スプレート付き基板との接合および基板内から発せられ
る熱に対する放熱において、機械的押圧力を発生させる
ばね製の板状部材とベースプレートとの接触状態を天板
と基板との接合重心近傍で少なくとも2つの独立した凸
状突起による押圧力の複数点圧で押すことにより、天板
と基板とを確実に接合させ、ベースプレートに接してい
る押圧部材を会して放熱を行うことで安定したインクの
吐出を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
施形態を説明する。
【0016】(実施形態1)図1は、本発明のインクジ
ェット記録ヘッドの実施形態1の要部を示す分解斜視図
である。
ェット記録ヘッドの実施形態1の要部を示す分解斜視図
である。
【0017】本実施形態における記録ヘッドは、不図示
のインクタンクユニットに接続され、インク流路溝8
と、インクを吐出するための吐出口7とを有する溝付き
天板2に、インクを吐出させるための熱エネルギを発生
させる電気熱交換体を有する素子基板3を押圧部材1で
接合することによって構成されている。上記溝付き天板
2の所定位置には、天板等の部品に反りや寸法のバラツ
キがある場合でも常に複数のインク流路溝8が素子基板
3と確実に接合するために、基準突起11が設けられて
いる。
のインクタンクユニットに接続され、インク流路溝8
と、インクを吐出するための吐出口7とを有する溝付き
天板2に、インクを吐出させるための熱エネルギを発生
させる電気熱交換体を有する素子基板3を押圧部材1で
接合することによって構成されている。上記溝付き天板
2の所定位置には、天板等の部品に反りや寸法のバラツ
キがある場合でも常に複数のインク流路溝8が素子基板
3と確実に接合するために、基準突起11が設けられて
いる。
【0018】上記素子基板3の一端には、電力、電気信
号等を送るための配線基板4が電気的に接続され、他端
は溝付き天板2に溶着されている。接合は、溝付き天板
2のオリフィスプレート6に形成された複数の吐出口7
に連通するインク流路(溝)8が素子基板3の電気委熱
変換体(不図示)の位置に対応して配置されるように行
う。この接合によって、上記溝付き天板2と上記素子基
板3との間にインク流路8および液室が形成される。従
って、安定したインク吐出を得るために、上記溝付き天
板2と上記素子基板3とは、接合によって形成されるイ
ンク流路8が、各々他のインク流路に発生するインク吐
出圧の影響を受けないように密着していなければならな
い。両者の密着を確実なものとするために、押圧部材1
に形成された凸状の突起Aにより溝付き天板2に素子基
板3を押圧している。
号等を送るための配線基板4が電気的に接続され、他端
は溝付き天板2に溶着されている。接合は、溝付き天板
2のオリフィスプレート6に形成された複数の吐出口7
に連通するインク流路(溝)8が素子基板3の電気委熱
変換体(不図示)の位置に対応して配置されるように行
う。この接合によって、上記溝付き天板2と上記素子基
板3との間にインク流路8および液室が形成される。従
って、安定したインク吐出を得るために、上記溝付き天
板2と上記素子基板3とは、接合によって形成されるイ
ンク流路8が、各々他のインク流路に発生するインク吐
出圧の影響を受けないように密着していなければならな
い。両者の密着を確実なものとするために、押圧部材1
に形成された凸状の突起Aにより溝付き天板2に素子基
板3を押圧している。
【0019】この押圧状態について、図2(a)〜図2
(c)を参照して説明する。
(c)を参照して説明する。
【0020】図2(a)は図1に示したインクジェット
記録ヘッドの要部であってオリフィスプレートと交差す
る方向で切断した概略断面図であり、図2(b)は溝付
き天板の要部を図2(a)における矢印H方向から視た
平面図であり、図2(c)は図2(a)の押圧部材の凸
状突起を示す断面図である。
記録ヘッドの要部であってオリフィスプレートと交差す
る方向で切断した概略断面図であり、図2(b)は溝付
き天板の要部を図2(a)における矢印H方向から視た
平面図であり、図2(c)は図2(a)の押圧部材の凸
状突起を示す断面図である。
【0021】押圧部材1は、図2(a)に示すように溝
付き天板2と素子基板3との接合重心付近を押圧する凸
状突起Aを有している。溝付き天板2と素子基板3との
密着を考えれば、押圧状態はインク流路上を確実に押さ
え、かつ、溝付き天板2に形成された液室の枠全体を抑
えることが望ましい。
付き天板2と素子基板3との接合重心付近を押圧する凸
状突起Aを有している。溝付き天板2と素子基板3との
密着を考えれば、押圧状態はインク流路上を確実に押さ
え、かつ、溝付き天板2に形成された液室の枠全体を抑
えることが望ましい。
【0022】ここで、上記接合重心について説明する。
【0023】前述の図2(a)は溝付き天板2に素子基
板3が接合された状態を示しており、前述のように溝付
き天板2に設けられた基準突起11によりインク流路を
形成するための壁の全てが素子基板3と接触するように
なっている。
板3が接合された状態を示しており、前述のように溝付
き天板2に設けられた基準突起11によりインク流路を
形成するための壁の全てが素子基板3と接触するように
なっている。
【0024】次に、溝付き天板2と素子基板3との接合
重心の位置を求めるには、まず、複数のインク流路8の
前後(延在)方向の中心点により定義される中心線L2
の最外の両端と基準突起11の中心部とを結んで定義さ
れる三角形の重心G0を求める。しかし、接合時におい
て、押圧部材1により重心G0を正確に点圧することは
極めて困難である。そこで、本実施形態では、重心G0
から中心線L2に対して平行な線L4上にあり、かつ、
基準突起11の中心部を通る溝付き天板2の中心線L1
から所定距離(L5=L6)だけ離れた左右均等な2点
G1、G2を接合重心と呼ぶ。図2(b)には接合重心
として2点のみ示したが、中心線L1に対して左右均等
に配置されていれば、4点あるいは6点であろうと高重
点の数は接合に影響しない。
重心の位置を求めるには、まず、複数のインク流路8の
前後(延在)方向の中心点により定義される中心線L2
の最外の両端と基準突起11の中心部とを結んで定義さ
れる三角形の重心G0を求める。しかし、接合時におい
て、押圧部材1により重心G0を正確に点圧することは
極めて困難である。そこで、本実施形態では、重心G0
から中心線L2に対して平行な線L4上にあり、かつ、
基準突起11の中心部を通る溝付き天板2の中心線L1
から所定距離(L5=L6)だけ離れた左右均等な2点
G1、G2を接合重心と呼ぶ。図2(b)には接合重心
として2点のみ示したが、中心線L1に対して左右均等
に配置されていれば、4点あるいは6点であろうと高重
点の数は接合に影響しない。
【0025】従って、押圧部材1に形成された凸状の突
起Aは複数であり、素子基板3の長手方向(この場合、
接合後、溝付き天板の中心線L1に相当)に対して左右
均等の位置に対して配置される。
起Aは複数であり、素子基板3の長手方向(この場合、
接合後、溝付き天板の中心線L1に相当)に対して左右
均等の位置に対して配置される。
【0026】また、図2(b)に示した接合重心G1、
G2を押圧するための凸状の突起Aの形状は図2(c)
に示すように球状が好ましいが、これは可能な限り、重
心点圧を行うためである。しかし、点圧が行えれば必ず
しも上記突起Aの形状は球状である必要はなく、尖塔形
状等の任意形状も許容され得る。
G2を押圧するための凸状の突起Aの形状は図2(c)
に示すように球状が好ましいが、これは可能な限り、重
心点圧を行うためである。しかし、点圧が行えれば必ず
しも上記突起Aの形状は球状である必要はなく、尖塔形
状等の任意形状も許容され得る。
【0027】また、押圧部材1は上述の押圧のための弾
性と熱伝導率のより高い金属材料で形成されているのが
好ましい。
性と熱伝導率のより高い金属材料で形成されているのが
好ましい。
【0028】次に、比較例として素子基板3と接触する
押圧部材1の押圧部が基板のエッジ(先端縁)近傍を押
圧するか、あるいは押圧部材1が金属製等の板材である
ことを考慮すると、基材に倣いつつエッジから少し内側
まで押圧した場合、図3に示すように、素子基板3に対
して押圧部材1のばね力により高重される力のモーメン
トBおよびCを発生させる。この状態では、溝付き天板
2と素子基板3の後端が浮きやすくなり、両者の密着を
不安定にする要因となり得る。
押圧部材1の押圧部が基板のエッジ(先端縁)近傍を押
圧するか、あるいは押圧部材1が金属製等の板材である
ことを考慮すると、基材に倣いつつエッジから少し内側
まで押圧した場合、図3に示すように、素子基板3に対
して押圧部材1のばね力により高重される力のモーメン
トBおよびCを発生させる。この状態では、溝付き天板
2と素子基板3の後端が浮きやすくなり、両者の密着を
不安定にする要因となり得る。
【0029】これに対して、図4に示すように押圧部材
1の押圧部として形成された凸状の突起Aにょり溝付き
天板2と素子基板3の接合重心としてのG1、G2等の
近傍を押圧する場合、素子基板3に対して高重される力
のモーメントはD、Eとなり、両者のベクトルが合致
し、安定した密着状態を得ることが可能となる。
1の押圧部として形成された凸状の突起Aにょり溝付き
天板2と素子基板3の接合重心としてのG1、G2等の
近傍を押圧する場合、素子基板3に対して高重される力
のモーメントはD、Eとなり、両者のベクトルが合致
し、安定した密着状態を得ることが可能となる。
【0030】(実施形態2)図5は本発明のインクジェ
ット記録ヘッドの実施形態2の構成を示す分解斜視図で
ある。本実施形態では、先の実施形態1と共通する構成
要素については同一の符号を付し、その部分の説明を省
略する。
ット記録ヘッドの実施形態2の構成を示す分解斜視図で
ある。本実施形態では、先の実施形態1と共通する構成
要素については同一の符号を付し、その部分の説明を省
略する。
【0031】本実施形態の特徴は、押圧部材1の中央部
にスリット1aを設けて押圧部材1を分割している点に
ある。このようなスリット1aを設けることで、素子基
板3側に反り等がある場合でも、スリット1aにより分
割された部分で独立して押圧するために、先の実施形態
1の場合よりも素子基板3の裏面に倣うことができ、そ
のために溝付き天板2と素子基板3との密着性を向上さ
せることが可能となる。この押圧部の分割が細かくなる
ほど密着性が向上する。この場合、図6に示すように複
数の液室9を有するインクジェット記録ヘッドの場合で
も確実な密着が得られる。
にスリット1aを設けて押圧部材1を分割している点に
ある。このようなスリット1aを設けることで、素子基
板3側に反り等がある場合でも、スリット1aにより分
割された部分で独立して押圧するために、先の実施形態
1の場合よりも素子基板3の裏面に倣うことができ、そ
のために溝付き天板2と素子基板3との密着性を向上さ
せることが可能となる。この押圧部の分割が細かくなる
ほど密着性が向上する。この場合、図6に示すように複
数の液室9を有するインクジェット記録ヘッドの場合で
も確実な密着が得られる。
【0032】次に、本実施形態におけるヘッド内の熱伝
導について説明する。
導について説明する。
【0033】すなわち、インクを吐出するための熱エネ
ルギが素子基板3上の発熱源より発せられ、発せられた
熱の一部は吐出するインクに伝わり、記録ヘッド外に放
出される。そして、残った熱は素子基板3の裏側に位置
している押圧部材1に伝わり、放熱される。従って、押
圧部材1の材質は弾性があり、熱伝導性の良いものが望
ましい。本実施形態では、コストも考慮し、リン青銅を
採用したが、これのみに限定されるものではないことは
勿論である。
ルギが素子基板3上の発熱源より発せられ、発せられた
熱の一部は吐出するインクに伝わり、記録ヘッド外に放
出される。そして、残った熱は素子基板3の裏側に位置
している押圧部材1に伝わり、放熱される。従って、押
圧部材1の材質は弾性があり、熱伝導性の良いものが望
ましい。本実施形態では、コストも考慮し、リン青銅を
採用したが、これのみに限定されるものではないことは
勿論である。
【0034】また、本実施形態では、図7に示すよう
に、押圧部材1として、溝付き天板2と素子基板3との
間に熱伝導性のよいアルミニウム等の放熱部材10を設
けることができる。この放熱部材10を溝付き天板2と
素子基板3との間に介在させることで、上記押圧部材1
による放熱効果をさらに向上させることができる。この
場合、アルミニウム等の放熱部材10の押圧位置Fは、
先の図4のときと同様に溝付き天板2と素子基板3との
接合重心上になければならない。その理由は、上記押圧
位置Fが溝付き天板2と素子基板3との接合重心付近を
押させないときは、ばね力により素子基板3に回転モー
メントが発生し、密着性が悪化するからである。
に、押圧部材1として、溝付き天板2と素子基板3との
間に熱伝導性のよいアルミニウム等の放熱部材10を設
けることができる。この放熱部材10を溝付き天板2と
素子基板3との間に介在させることで、上記押圧部材1
による放熱効果をさらに向上させることができる。この
場合、アルミニウム等の放熱部材10の押圧位置Fは、
先の図4のときと同様に溝付き天板2と素子基板3との
接合重心上になければならない。その理由は、上記押圧
位置Fが溝付き天板2と素子基板3との接合重心付近を
押させないときは、ばね力により素子基板3に回転モー
メントが発生し、密着性が悪化するからである。
【0035】(実施形態3)図8は本発明のインクジェ
ット記録ヘッドの実施形態3の構成を示す分解斜視図で
あり、図9は図8に示したヘッドの要部を拡大して示す
概略断面図である。本実施形態では、先の実施形態1お
よび2と共通する構成要素については同一の符号を付
し、その部分の説明を省略する。
ット記録ヘッドの実施形態3の構成を示す分解斜視図で
あり、図9は図8に示したヘッドの要部を拡大して示す
概略断面図である。本実施形態では、先の実施形態1お
よび2と共通する構成要素については同一の符号を付
し、その部分の説明を省略する。
【0036】本実施形態の特徴は、1列のインク吐出口
列を有する2つのヘッド部を一体化したインクジェット
記録ヘッドにおいて、上記吐出口列を有する溝付き天板
2に、小形ベースプレート3aを備えた素子基板3を押
圧部材1で押圧し接合する点にある。
列を有する2つのヘッド部を一体化したインクジェット
記録ヘッドにおいて、上記吐出口列を有する溝付き天板
2に、小形ベースプレート3aを備えた素子基板3を押
圧部材1で押圧し接合する点にある。
【0037】本実施形態における押圧状態について図9
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0038】押圧部材1は、小形ベースプレート3aを
備えた素子基板3の発熱源としての電気熱変換体5近傍
の裏面を凸状の突起Aで押圧している。溝付き天板2と
素子基板3との安定した密着を考えれば、押圧箇所はイ
ンク流路8上である素子基板3におけるインク吐出方向
に沿う方向の先端部を確実に押さえ、かつ、液室9の周
囲を囲うように形成される液室枠Gも確実に押さえるこ
とが望ましい。
備えた素子基板3の発熱源としての電気熱変換体5近傍
の裏面を凸状の突起Aで押圧している。溝付き天板2と
素子基板3との安定した密着を考えれば、押圧箇所はイ
ンク流路8上である素子基板3におけるインク吐出方向
に沿う方向の先端部を確実に押さえ、かつ、液室9の周
囲を囲うように形成される液室枠Gも確実に押さえるこ
とが望ましい。
【0039】さらに、押圧部材1の端面は、オリフィス
プレート6の補強のために、オリフィスプレート6から
約0.2mmの位置に配され、両者の隙間には封止材が
充填されている。
プレート6の補強のために、オリフィスプレート6から
約0.2mmの位置に配され、両者の隙間には封止材が
充填されている。
【0040】素子基板3から発生する熱に関しては、イ
ンクを吐出するための熱エネルギが基板3上の発熱源よ
り発せられ、発せられた熱の一部は吐出されるインクに
伝わり記録ヘッド外に放出される。残った熱は素子基板
3の裏面側に位置している小形ベースプレート3aおよ
び押圧部材1に伝わり放熱される。
ンクを吐出するための熱エネルギが基板3上の発熱源よ
り発せられ、発せられた熱の一部は吐出されるインクに
伝わり記録ヘッド外に放出される。残った熱は素子基板
3の裏面側に位置している小形ベースプレート3aおよ
び押圧部材1に伝わり放熱される。
【0041】この素子基板3から発生する熱の放熱に関
しては、押圧部材1よりも高熱伝導材で形成された小形
ベースプレート3aによってインク吐出時に瞬間的に高
くなる熱を逃がし、インク吐出継続中に発生する熱は小
形ベースプレート3aを介して押圧部材1において放熱
される。
しては、押圧部材1よりも高熱伝導材で形成された小形
ベースプレート3aによってインク吐出時に瞬間的に高
くなる熱を逃がし、インク吐出継続中に発生する熱は小
形ベースプレート3aを介して押圧部材1において放熱
される。
【0042】(実施形態4)図10は本発明のインクジ
ェット記録ヘッドの実施形態4の構成を拡大して示す概
略断面図である。本実施形態では、先の実施形態1〜3
と共通する構成要素については同一の符号を付し、その
部分の説明を省略する。
ェット記録ヘッドの実施形態4の構成を拡大して示す概
略断面図である。本実施形態では、先の実施形態1〜3
と共通する構成要素については同一の符号を付し、その
部分の説明を省略する。
【0043】本実施形態の特徴は、先の実施形態3で用
いられた小形ベースプレート3aを備えた素子基板3と
溝付き天板2とを押圧部材1で接合する場合において、
当該押圧部材1の先端部をR形状とし、溝付き天板2と
素子基板3との接合重心付近を押圧する点にある。
いられた小形ベースプレート3aを備えた素子基板3と
溝付き天板2とを押圧部材1で接合する場合において、
当該押圧部材1の先端部をR形状とし、溝付き天板2と
素子基板3との接合重心付近を押圧する点にある。
【0044】本実施形態は、ヘッドからの放熱と、押圧
部材1が金属等の板材で形成されている点を考慮してな
されたもので、押圧部材1の押圧部をR形状とすること
で、押圧部材1の形状の簡略化を図ることができる利点
がある。
部材1が金属等の板材で形成されている点を考慮してな
されたもので、押圧部材1の押圧部をR形状とすること
で、押圧部材1の形状の簡略化を図ることができる利点
がある。
【0045】(実施形態5)図11は本発明のインクジ
ェット記録ヘッドの実施形態5の構成を示す概略斜視図
である。本実施形態では、先の実施形態1〜3と共通す
る構成要素については同一の符号を付し、その部分の説
明を省略する。
ェット記録ヘッドの実施形態5の構成を示す概略斜視図
である。本実施形態では、先の実施形態1〜3と共通す
る構成要素については同一の符号を付し、その部分の説
明を省略する。
【0046】本実施形態の特徴は、先の実施形態3およ
び4で用いられた小形ベースプレート3aを備えた素子
基板3と溝付き天板2とを押圧部材1で接合する場合に
おいて、先の実施形態2のように、当該押圧部材1の中
央部にスリット1aを設けて押圧部材1を分割している
点にある。
び4で用いられた小形ベースプレート3aを備えた素子
基板3と溝付き天板2とを押圧部材1で接合する場合に
おいて、先の実施形態2のように、当該押圧部材1の中
央部にスリット1aを設けて押圧部材1を分割している
点にある。
【0047】本実施形態では、小形ベースプレート3a
が非常に薄い場合に、素子基板3の反り等があると、小
形ベースプレート3aも変形し押圧部材1による押圧が
十分でなくなることを防止するために、スリット1aが
形成されている。このため、押圧部材1の押圧部が素子
基板3等の反り変形に倣うことができ、溝付き天板2と
素子基板3との密着性を向上させることができる。この
押圧の分割が数分割までは細かくなると、さらに密着性
は向上する。この場合、図12に示すように複数の液室
9を有するヘッドの場合も十分な密着が得られる。
が非常に薄い場合に、素子基板3の反り等があると、小
形ベースプレート3aも変形し押圧部材1による押圧が
十分でなくなることを防止するために、スリット1aが
形成されている。このため、押圧部材1の押圧部が素子
基板3等の反り変形に倣うことができ、溝付き天板2と
素子基板3との密着性を向上させることができる。この
押圧の分割が数分割までは細かくなると、さらに密着性
は向上する。この場合、図12に示すように複数の液室
9を有するヘッドの場合も十分な密着が得られる。
【0048】なお、上記各実施形態において、押圧部材
に形成された複数の凸状の突起Aは天板2と基板3との
接合重心を押す場合に、基板3に回転モーメントを発生
させなければ、いかなる形状でも構わない。
に形成された複数の凸状の突起Aは天板2と基板3との
接合重心を押す場合に、基板3に回転モーメントを発生
させなければ、いかなる形状でも構わない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録ヘッド内にベースプレートを有さない場合、つまり
放熱のためだけの部材を設けない場合でも、押圧部材が
天板と基板との接合重心付近を複数の凸状の突起で押さ
えることにより、天板のインク流路と基板との安定した
密着が確保され、かつ、基板の熱を押圧部材から効率よ
く放熱することができ、記録ヘッドを所定温度以上に昇
温させることなしに、安定してインク吐出を行うことが
できる。
記録ヘッド内にベースプレートを有さない場合、つまり
放熱のためだけの部材を設けない場合でも、押圧部材が
天板と基板との接合重心付近を複数の凸状の突起で押さ
えることにより、天板のインク流路と基板との安定した
密着が確保され、かつ、基板の熱を押圧部材から効率よ
く放熱することができ、記録ヘッドを所定温度以上に昇
温させることなしに、安定してインク吐出を行うことが
できる。
【0050】また、本発明によれば、記録ヘッド内のベ
ースプレートを小形にした場合、つまり放熱のための部
材が小さい場合でも、押圧部材と基板との間にベースプ
レートを挟み込んだ状態で基板と天板との接合重心の上
を押さえることにより、天多のインク流路と基板との安
定した密着が確保され、かつ押圧部材から基板の熱を効
率よく放熱することができ、記録ヘッドを所定温度以上
に昇温することなしに安定してインク吐出を行い続ける
ことができる。
ースプレートを小形にした場合、つまり放熱のための部
材が小さい場合でも、押圧部材と基板との間にベースプ
レートを挟み込んだ状態で基板と天板との接合重心の上
を押さえることにより、天多のインク流路と基板との安
定した密着が確保され、かつ押圧部材から基板の熱を効
率よく放熱することができ、記録ヘッドを所定温度以上
に昇温することなしに安定してインク吐出を行い続ける
ことができる。
【図1】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施形態
1の要部を示す分解斜視図である。
1の要部を示す分解斜視図である。
【図2】(a)は図1に示したインクジェット記録ヘッ
ドの要部であってオリフィスプレートと交差する方向で
切断した概略断面図であり、(b)は溝付き天板の要部
を(a)における矢印H方向から視た平面図であり、
(c)は(a)の押圧部材の凸状突起を示す断面図であ
る。
ドの要部であってオリフィスプレートと交差する方向で
切断した概略断面図であり、(b)は溝付き天板の要部
を(a)における矢印H方向から視た平面図であり、
(c)は(a)の押圧部材の凸状突起を示す断面図であ
る。
【図3】図1に示した本発明の実施形態1の比較例にお
ける押圧部材の基板に対する接触状態を拡大して示す断
面図である。
ける押圧部材の基板に対する接触状態を拡大して示す断
面図である。
【図4】図1に示した本発明の実施形態1における押圧
部材の基板に対する接触状態を拡大して示す断面図であ
る。
部材の基板に対する接触状態を拡大して示す断面図であ
る。
【図5】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施形態
2の構成を示す分解斜視図である。
2の構成を示す分解斜視図である。
【図6】図5に示した実施形態2を複数の液室を有する
構造のヘッドに応用した場合の変形例の構成を示す分解
斜視図である。
構造のヘッドに応用した場合の変形例の構成を示す分解
斜視図である。
【図7】図5に示した実施形態2の構成に放熱部材を付
加した変形例の構成を示す概略断面図である。
加した変形例の構成を示す概略断面図である。
【図8】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施形態
3の構成を示す分解斜視図である。
3の構成を示す分解斜視図である。
【図9】図8に示したヘッドの要部を拡大して示す概略
断面図である。
断面図である。
【図10】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施形
態4の構成を拡大して示す概略断面図である。
態4の構成を拡大して示す概略断面図である。
【図11】本発明のインクジェット記録ヘッドの実施形
態5の構成を示す概略斜視図である。
態5の構成を示す概略斜視図である。
【図12】図11に示した実施形態5を複数の液室を有
する構造のヘッドに応用した場合の変形例の構成を示す
分解斜視図である。
する構造のヘッドに応用した場合の変形例の構成を示す
分解斜視図である。
【図13】インクジェット記録方式に用いられる従来の
インクジェット記録ヘッドの要部を概略的に示す概略斜
視図である。
インクジェット記録ヘッドの要部を概略的に示す概略斜
視図である。
【図14】図13のY−Y線に沿う断面図である。
【符号の説明】 1 押圧部材 2 天板(溝付き天板) 3 基板(素子基板) 3a 小形ベースプレート 4 配線基板 5 発熱源 6 オリフィスプレート 7 吐出口 8 インク流路(溝) 9 液室 10 放熱部材 11 基準突起 A 凸状突起 B,C,D,E ばね力の方向 F 点圧位置 G 液室枠 G0,G1,G2 接合重心 R R形状の押圧部 L1,L2,L3,L4,L5 中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 昭男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF23 AF34 AF53 AF93 AG12 AP02 AP14 AP24 AP77 BA03 BA13
Claims (7)
- 【請求項1】 複数のインク流路を形成するための複数
の溝と、前記複数のインク流路にインクを供給するため
の共通液室と、インクを吐出するための複数の吐出口を
有する溝付き天板と、前記複数のインク流路に対応する
位置にインクを吐出するための吐出圧を発生する熱発生
素子が複数配された素子基板と、前記溝付き天板と前記
素子基板とを押圧部材により押圧接合させることにより
前記インク流路および前記供給液室が形成されるインク
ジェット記録ヘッドであって、 前記押圧部材は、発熱源である前記熱発生素子近傍の前
記素子基板裏面を押圧し接合する構成を有し、該押圧部
材の押圧部は、前記素子基板と前記溝付き天板との接合
重心付近を押圧することを特徴とするインクジェット記
録ヘッド。 - 【請求項2】 前記押圧部材は、前記押圧部として複数
の凸状突起を有することを特徴とする請求項1に記載の
インクジェット記録ヘッド。 - 【請求項3】 前記押圧を行う複数の凸状突起は前記複
数の吐出口の配列方向と略平行に配されていることを特
徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録
ヘッド。 - 【請求項4】 前記押圧部材が金属材料からなることを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェ
ット記録ヘッド。 - 【請求項5】 複数のインク流路およびインクを吐出す
るための複数の吐出口をオリフィスプレートに有する溝
付き天板に対しインクを吐出するための熱エネルギ発生
素子を設けた基板の接合重心付近を押圧部材により押圧
し前記溝付き天板と前記素子基板とを接合させることに
よりインク流路および液室を形成するインクジェット記
録ヘッドにおいて、 前記素子基板と前記押圧部材との間に高熱伝導性部材が
存在することを特徴とするインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項6】 前記押圧部材は複数の凸状突起を有し、
該凸条突起は球状であることを特徴とするインクジェッ
ト記録ヘッド。 - 【請求項7】 前記押圧部材が金属製板ばねであること
を特徴とする請求項5または6に記載のインクジェット
記録ヘッド。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11018984A JP2000211140A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | インクジェット記録ヘッド |
EP00101495A EP1024002A3 (en) | 1999-01-27 | 2000-01-26 | Ink jet print head |
US09/491,866 US6394574B1 (en) | 1999-01-27 | 2000-01-27 | Ink jet print head having press member |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11018984A JP2000211140A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | インクジェット記録ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000211140A true JP2000211140A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=11986869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11018984A Pending JP2000211140A (ja) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | インクジェット記録ヘッド |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6394574B1 (ja) |
EP (1) | EP1024002A3 (ja) |
JP (1) | JP2000211140A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018091247A (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | 日本電産コパル電子株式会社 | 送風機 |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1127227A (en) | 1977-10-03 | 1982-07-06 | Ichiro Endo | Liquid jet recording process and apparatus therefor |
JPS5936879B2 (ja) | 1977-10-14 | 1984-09-06 | キヤノン株式会社 | 熱転写記録用媒体 |
US4330787A (en) | 1978-10-31 | 1982-05-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid jet recording device |
US4345262A (en) | 1979-02-19 | 1982-08-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording method |
US4463359A (en) | 1979-04-02 | 1984-07-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Droplet generating method and apparatus thereof |
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US4558333A (en) | 1981-07-09 | 1985-12-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid jet recording head |
JPS59123670A (ja) | 1982-12-28 | 1984-07-17 | Canon Inc | インクジエツトヘツド |
JPS59138461A (ja) | 1983-01-28 | 1984-08-08 | Canon Inc | 液体噴射記録装置 |
JPS6071260A (ja) | 1983-09-28 | 1985-04-23 | Erumu:Kk | 記録装置 |
JP2692983B2 (ja) | 1989-09-18 | 1997-12-17 | キヤノン株式会社 | インクジェットヘッド及び該ヘッドを備えたインクジェットカートリッジ及び該カートリッジを搭載したインクジェット記録装置 |
CA2025561C (en) | 1989-09-18 | 1995-07-11 | Seiichiro Karita | Recording head with cover |
CA2025558C (en) | 1989-09-18 | 1996-01-02 | Makiko Kimura | Ink jet apparatus |
US5341161A (en) * | 1991-06-14 | 1994-08-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink recorder including a sealing member for an ink storage section |
US5784079A (en) * | 1994-06-30 | 1998-07-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet head and ink jet apparatus on which the ink jet head is mounted |
US6084611A (en) * | 1995-10-16 | 2000-07-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording head, having pressure-bonding member for binding recording element substrate and driving element substrate, head cartridge and recording apparatus having same |
JPH09109394A (ja) * | 1995-10-18 | 1997-04-28 | Canon Inc | 記録ヘッド |
JP3461249B2 (ja) * | 1996-08-30 | 2003-10-27 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録ヘッド |
-
1999
- 1999-01-27 JP JP11018984A patent/JP2000211140A/ja active Pending
-
2000
- 2000-01-26 EP EP00101495A patent/EP1024002A3/en not_active Withdrawn
- 2000-01-27 US US09/491,866 patent/US6394574B1/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018091247A (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | 日本電産コパル電子株式会社 | 送風機 |
WO2018105207A1 (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | 日本電産コパル電子株式会社 | 送風機 |
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EP1024002A3 (en) | 2000-12-06 |
US6394574B1 (en) | 2002-05-28 |
EP1024002A2 (en) | 2000-08-02 |
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