JP2000211126A - インクジェットヘッド駆動回路 - Google Patents

インクジェットヘッド駆動回路

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JP2000211126A
JP2000211126A JP1314099A JP1314099A JP2000211126A JP 2000211126 A JP2000211126 A JP 2000211126A JP 1314099 A JP1314099 A JP 1314099A JP 1314099 A JP1314099 A JP 1314099A JP 2000211126 A JP2000211126 A JP 2000211126A
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circuit
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switching speed
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Hidenori Usuda
秀範 臼田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動する圧力発生素子の数が変動しても、ノ
ズル開口からインクを安定に吐出することのできるイン
クジェットヘッド駆動回路を提供すること。 【解決手段】 インクジェット記録装置1のヘッド駆動
回路7では、駆動信号出力回路8においてダーリントン
接続されたトランジスタのうち、後段のトランジスタQ
1、Q2のベースに対して、第1および第2のスイッチ
ング速度補正回路85、86から補正電位印加用端子8
41、842を介して所定の電位(補正電位)を印加し
て、トランジスタQ1、Q2のベースに対する電荷の補
助的な注入あるいは当該ベースからの電荷の補助的な流
出を行うことができる。その結果、補正電位印加用端子
841、842に印加した電位によってトランジスタQ
1、Q2のスイッチング速度を任意に補正することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタあるいはインクジェットプロッタなどとして用い
られるインクジェット記録装置においてインクジェット
ヘッドを駆動するインクジェットヘッド駆動回路に関す
るものである。さらに詳しくは、インクジェット記録装
置の記録ヘッドに形成されている圧力発生素子に対する
駆動技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタやインクジェッ
トプロッタなどとして用いられるインクジェット記録装
置の記録ヘッドでは、複数のノズル開口の各々に対応す
る複数の圧電振動子(たとえばピエゾ素子)などの圧力
発生素子が前記ノズル開口に連通する圧力発生室内のイ
ンクを加圧することにより前記ノズル開口からインク滴
を吐出する。また、インクジェット記録装置において、
記録ヘッドを駆動する駆動回路(インクジェットヘッド
駆動回路)では、図10に示すように、圧力発生素子1
7の充放電のタイミングを規定する充放電パルス80を
出力する信号生成回路81と、この充放電パルス80に
対する電圧増幅回路82と、充放電パルス80に基づい
て、プッシュプル接続されたNPNトランジスタQ1お
よびPNPトランジスタQ2がスイッチング動作を行っ
て圧力発生素子17に共通の駆動信号COMを出力する
駆動信号出力回路83とが構成されている。
【0003】ここで、駆動信号出力回路83は、前記の
NPNトランジスタQ1およびPNPトランジスタQ2
をそれぞれ後段のトランジスタとして、NPNトランジ
スタQ1およびPNPトランジスタQ2のコレクタおよ
びベースに対してコレクタおよびエミッタがそれぞれ電
気的接続する前段のNPNトランジスタQ3およびPN
PトランジスタQ4をそれぞれ設けて第1および第2の
ダーリントン回路831、832を構成し、その電流利
得を向上させることもある。
【0004】ここで、圧力発生素子17は容量性負荷で
あるので、たとえば、図11に示すような駆動信号CO
Mが印加されると、圧力発生素子17は、駆動信号CO
Mに基づいて放電と充電とを繰り返す。すなわち、駆動
信号出力回路83では、時刻T1において第1のダーリ
ントン回路831の後段のNPNトランジスタQ1がオ
ンすることにより圧力発生素子17に充電を行うととも
に、時刻T2においてNPNトランジスタQ1がオフす
る代わりに、第2のダーリントン回路832の後段のP
NPトランジスタQ2がオンすることにより圧力発生素
子17からグランドへの放電を行う。従って、第1のダ
ーリントン回路831の後段のNPNトランジスタQ
1、および第2のダーリントン回路832の後段のPN
PトランジスタQ2には、充電電流I1および放電電流
I2が流れることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェットヘッド駆動回路では、第1のダーリント
ン回路831の後段のNPNトランジスタQ1、および
第2のダーリントン回路832の後段のPNPトランジ
スタQ2でのスイッチング動作を利用して、圧力発生素
子17の充電と放電とを切り換えるときに、NPNトラ
ンジスタQ1およびPNPトランジスタQ2のスイチン
グ速度が適正でなく、たとえばNPNトランジスタQ1
がオフするタイミングが遅過ぎる一方、PNPトランジ
スタQ2がオンするタイミングが早過ぎると、充電電流
I1と放電電流I1とが大きく重なった状態になる。こ
のような状態になると、大きな発熱が起こるとともに、
駆動信号COMの電圧が低下してしまうという問題点が
ある。これに対して、NPNトランジスタQ1がオフす
るタイミングと、PNPトランジスタQ2がオンするタ
イミングとが完全に一致してしまうと、信号生成回路8
1の構成によってはリンギングなどといった異常が発生
するという問題点がある。
【0006】そこで、本発明の課題は、インクジェット
記録装置においてトランジスタを介して圧力発生素子の
充電および放電を行うインクジェットヘッド駆動回路に
おいて、トランジスタがオン・オフするタイミングを容
易に補正することのできる構成を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、複数のノズル開口の各々に対応する複
数の圧力発生素子が前記ノズル開口に連通する圧力発生
室内のインクを加圧することにより前記ノズル開口から
インク滴を吐出する記録ヘッドにおける前記圧力発生素
子の充放電のタイミングを規定する充放電パルスを出力
する信号生成回路と、前記充放電パルスに基づいて、プ
ッシュプル接続されたNPNトランジスタおよびPNP
トランジスタがスイッチング動作を行って前記圧力発生
素子に駆動信号を出力する駆動信号出力回路とを有する
インクジェットヘッド駆動回路において、さらに、前記
NPNトランジスタのベースに電気的接続して該ベース
への電荷の補助的な注入あるいは当該ベースからの電荷
の補助的な流出を行うことにより当該トランジスタのス
イッチング速度を補正する電位を印加するための補正電
位印加用端子、および前記PNPトランジスタのベース
に電気的接続して該ベースに対する電荷の補助的な注入
あるいは当該ベースからの電荷の補助的な流出を行うこ
とにより当該トランジスタのスイッチング速度を補正す
る電位を印加するための補正電位印加用端子のうちの少
なくとも一方のスイッチング速度制御端子を有している
ことを特徴とする。
【0008】インクジェット記録装置の駆動信号出力回
路では、一般に、信号生成回路から出力された充放電パ
ルスは、直接、あるいは電圧増幅回路を介して、プッシ
ュプル接続されたNPNトランジスタのベース、および
PNPトランジスタのベースに印加され、これらのNP
NトランジスタおよびPNPトランジスタが所定のタイ
ミングでオン・オフする。ここで、本発明では、さらに
NPNトランジスタのベースあるいはPNPトランジス
タのベースに電気的接続する補正電位印加用端子が予
め、形成されている。このため、補正電位印加用端子に
所定の電位(補正電位)を印加すると、トランジスタの
ベースに対する電荷の補助的な注入あるいは当該ベース
からの電荷の補助的な流出を行うことができる。その結
果、補正電位印加用端子に印加した電位によってトラン
ジスタのスイッチング速度を任意に補正することができ
るので、圧力発生素子の充電および放電を最適な条件下
で行うことができる。
【0009】また、本発明の別の形態では、複数のノズ
ル開口の各々に対応する複数の圧力発生素子が前記ノズ
ル開口に連通する圧力発生室内のインクを加圧すること
により前記ノズル開口からインク滴を吐出する記録ヘッ
ドにおける前記圧力発生素子の充放電のタイミングを規
定する充放電パルスを出力する信号生成回路と、前記充
放電パルスに基づいて、プッシュプル接続されたNPN
トランジスタおよびPNPトランジスタがスイッチング
動作を行って前記圧力発生素子に駆動信号を出力する駆
動信号出力回路とを有するインクジェットヘッド駆動回
路において、さらに、前記NPNトランジスタのベース
およびPNPトランジスタのベースのうちの少なくとも
一方に電気的接続して該トランジスタのベースに対する
電荷の補助的な注入あるいは当該ベースからの電荷の補
助的な流出を行うことにより当該トランジスタのスイッ
チング速度を補正するための補正電位を出力するスイッ
チング速度補正手段を有することを特徴とする。
【0010】すなわち、本発明でも、信号生成回路から
出力された充放電パルスは、直接、あるいは電圧増幅回
路を介して、プッシュプル接続されたNPNトランジス
タのベース、およびPNPトランジスタのベースに印加
され、これらのNPNトランジスタおよびPNPトラン
ジスタが所定のタイミングでオン・オフする。ここで、
本発明では、NPNトランジスタのベースあるいはPN
Pトランジスタのベースに対しては、すでにスイッチン
グ速度補正手段が形成されているので、このスイッチン
グ速度補正手段がトランジスタのベースに所定の電位
(補正電位)を印加すると、トランジスタのベースに対
する電荷の補助的な注入あるいは当該ベースからの電荷
の補助的な流出を行うことができる。その結果、補正電
位印加用端子に印加した電位によってトランジスタのス
イッチング速度を任意に補正することができるので、圧
力発生素子の充電および放電を最適な条件下で行うこと
ができる。
【0011】この場合には、前記駆動信号出力回路の温
度を監視する温度監視手段と、該温度監視手段の監視結
果に基づいて、前記スイッチング速度補正手段が出力す
る前記補正電位を制御するスイッチング速度制御手段と
を設ければ、インクジェット記録装置を使用しているう
ちに、前記駆動信号出力回路が温度変化してトランジス
タ特性が変化してもそれを補償するようにトランジスタ
のスイッチング速度を自動的に補正することができる。
それ故、前記駆動信号出力回路が温度変化しても、イン
クジェット記録装置を安定した状態で動作させることが
できる。
【0012】また、本発明では、前記記録ヘッドから吐
出されるインク滴で行う記録形態を監視する記録形態監
視手段と、該記録形態監視手段の監視結果に基づいて、
前記スイッチング速度補正手段が出力する前記補正電位
を制御するスイッチング速度制御手段を設けてもよい。
たとえば、記録形態の例として、インク滴を吐出するノ
ズル開口の数、すなわち、複数の圧力発生素子のうち、
同時に駆動する圧力発生素子の数を監視し、この監視結
果に基づいて、前記スイッチング速度補正手段が出力す
る前記補正電位を制御する。このように構成すると、駆
動信号を同時に印加する圧力発生素子の数が変動してト
ランジスタの負荷が変化しても、このような変化に起因
するトランジスタのスイッチング速度の変動を自動的に
補正することができる。それ故、どのような記録形態を
行う場合でも、インクジェット記録装置を安定した状態
で動作させることができる。
【0013】本発明において、前記駆動信号出力回路
は、前記NPNトランジスタおよびPNPトランジスタ
をそれぞれ後段のトランジスタとして、前記NPNトラ
ンジスタおよびPNPトランジスタのコレクタおよびベ
ースに対してコレクタおよびエミッタがそれぞれ電気的
接続する前段のトランジスタを備えるダーリントン回路
を備えている場合にも効果的である。
【0014】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
たインクジェット記録装置のインクジェットヘッド駆動
回路を説明する。
【0015】[インクジェット記録装置の全体構成]図
1は、本発明を適用したインクジェット記録装置の構成
を示す斜視図である。図1において、本形態のインクジ
ェット記録装置1は、スキャナ(図示せず。)などとと
もにコンピュータ(図示せず。)に対して接続されて使
用される。このコンピュータには、所定のプログラムが
ロードされ、実行されることにより、これらの装置全体
が一体で記録装置として機能する。コンピュータでは、
所定のオペレーティングシステムの下でアプリケーショ
ンプログラムが動作し、スキャナから読み込んだ画像な
どに対して所定の処理を行いつつCRTディスプレイ
(図示せず。)に画像を表示する。また、コンピュータ
は、アプリケーションプログラムが印刷命令を発する
と、スキャナを介して読み込んだ画像データやキーボー
ドを介して入力された文字データなどをインクジェット
記録装置1が使用するデータに変換し、インクジェット
記録装置1に出力する。
【0016】インクジェット記録装置1では、キャリッ
ジ101がタイミングベルト102を介してキャリッジ
機構12のキャリッジモータ103に接続され、ガイド
部材104に案内されて記録用紙105(媒体)の紙幅
方向に往復動するように構成されている。インクジェッ
ト記録装置1には、紙送りローラ106を用いた紙送り
機構11も形成されている。キャリッジ101には記録
用紙105と対向する面、この図に示す例では下面にイ
ンクジェット式の記録ヘッド10が取り付けられてい
る。記録ヘッド10は、キャリッジ101の上部に載置
されているインクカートリッジ107からインクの補給
を受けてキャリッジ101の移動に合わせて記録用紙1
05にインク滴を吐出してドットを形成し、記録用紙1
05に画像や文字を印刷する。
【0017】また、インクジェット記録装置1の非印刷
領域(非記録領域)には、キャッピング装置108が構
成され、印刷の休止中に記録ヘッド10のノズル開口を
封止する。従って、印刷の休止中、インクから溶媒が飛
散することによってインクが増粘あるいはインク膜を形
成することを抑制することができる。それ故、印刷の休
止中にノズルに目詰まりが発生するのを防止できる。ま
た、キャッピング装置108は、印刷動作中に行われる
フラッシング動作による記録ヘッド10からのインク滴
を受ける。キャッピング装置108の近傍にはワイピン
グ装置109が配置され、このワイピング装置109
は、記録ヘッド10の表面をブレードなどでワイピング
することにより、そこに付着したインク滓や紙粉を拭き
取るように構成されている。
【0018】図2は、本形態のインクジェット記録装置
1の機能ブロック図である。
【0019】図2において、インクジェット記録装置1
には、プリントコントローラ40およびプリントエンジ
ン5を備える記録装置本体100と、記録ヘッド10と
から概略構成されている。プリントコントローラ40
は、コンピュータ(図示せず。)からの多値階層情報を
含む記録データなどを受信するインターフェース43
と、多値階層情報を含む記録データなどの各種データの
記憶を行うRAM44と、各種データ処理を行うための
ルーチンなどを記憶したROM45と、CPUなどから
なる制御部6と、発振回路47と、記録ヘッド10への
駆動信号COMを発生させる駆動信号発生回路8と、こ
の駆動信号発生回路8と、ドットパターンデータに展開
された印字データおよび駆動信号をプリントエンジン5
に送信するためのインターフェース49とを備えてい
る。
【0020】本形態では、制御部6および駆動信号発生
回路8によって、記録ヘッド10におけるインク滴の吐
出を駆動するヘッド駆動回路7(インクジェットヘッド
駆動回路)が構成されている。
【0021】コンピュータ90などから送られた多値階
層情報を含む記録データはインターフェース43を介し
て記録装置内部の受信バッファ44Aに保持される。受
信バッファ44Aに保持された記録データは、コマンド
解析が行われてから中間バッファ44Bへ送られる。中
間バッファ44B内では、制御部6によって中間コード
に変換された中間形式としての記録データが保持され、
各文字の印字位置、修飾の種類、大きさ、フォントのア
ドレスなどが付加される処理が制御部6によって実行さ
れる。次に、制御部6は、中間バッファ44B内の記録
データを解析し、後述するように階層データをデコード
化した後の2値化されたドットパターンデータを出力バ
ッファ44Cに展開し、記憶させる。
【0022】記録ヘッド10の1スキャン分に相当する
ドットパターンデータが得られると、このドットパター
ンデータは、インターフェース49およびフレキシブル
配線基板110を介して記録ヘッド10にシリアル転送
される。出力バッファ44Cから1スキャン分に相当す
るドットパターンデータが出力されると、中間バッファ
44Bの内容が消去されて、次の中間コード変換が行わ
れる。
【0023】プリントエンジン5は、前記の紙送り機構
11と、前記のキャリッジ機構12とを備えている。紙
送り機構11は、記録紙などの記録媒体を順次送り出し
て副走査を行うものであり、キャリッジ機構12は、記
録ヘッド10を主走査させるものである。
【0024】記録ヘッド10は、所定のタイミングで各
ノズル開口からインク滴を吐出させるものであり、ヘッ
ド駆動回路7の駆動信号発生回路8から出力された駆動
信号COMは、インターフェース49およびフレキシブ
ル配線基板110を介して記録ヘッド10に出力され
る。
【0025】記録ヘッド10は、副走査方向にたとえば
64個のノズルを有し、所定のタイミングで各ノズル開
口111からインク滴を吐出させるものである。プリン
トコントローラ40において、ドットパターンデータに
展開された記録データSIは、発振回路7からのクロッ
ク信号CLKに同期してインターフェース49およびフ
レキシブル配線基板110を介して記録ヘッド10にシ
リアル出力され、記録ヘッド10のシフトレジスタ13
にシリアル転送される。このシリアル転送された記録デ
ータSIは、一旦、ラッチ回路14によってラッチされ
る。ラッチされた記録データSIは、電圧増幅器である
レベルシフタ15によって、ノズル選択回路16(ヘッ
ド選択手段)を駆動できる電圧、たとえば数十ボルト程
度の所定の電圧にまで昇圧される。
【0026】所定の電圧まで昇圧された記録データはノ
ズル選択回路16に与えられる。ノズル選択回路16の
入力側には、駆動信号発生回路8からの駆動信号COM
が印加されており、ノズル選択回路16の出力側には、
圧力発生素子17としての圧電振動子が接続されてい
る。圧力発生素子17は、ノズル開口111に対して1
対1の関係をもってやはりノズル開口111と同数(た
とえば64個)形成されている。
【0027】ここで、記録データSIは、ノズル選択回
路16の動作を制御する。たとえば、ノズル選択回路1
6に加わる記録データSIが「1」である期間中は、駆
動信号COMが圧力発生素子17に印加され、この信号
に応じて圧力発生素子17は伸縮を行う。一方、ノズル
選択回路16に加わる記録データSIが「0」である期
間中は、圧力発生素子17への駆動信号COMの供給が
遮断される。
【0028】[記録ヘッドの構成]図3は、記録ヘッド
10に形成されたアクチュエータのうちの1つを拡大し
て示す断面図である。
【0029】図3において、記録ヘッド10では、ノズ
ルプレート110にノズル開口111が形成され、流路
形成板112には、圧力発生室113を区画する通孔、
圧力発生室113に両側で連通する2つのインク供給口
114を区画する通孔あるいは溝、およびこれらのイン
ク供給口114にそれぞれ連通する2つの共通のインク
室115を区画する通孔が形成されている。振動板11
6は、弾性変形可能な薄板から形成され、ピエゾ素子
(圧電振動子)などの圧力発生素子の先端に当接し、流
路形成板112を挟んでノズルプレート110と液密に
一体に固定され、流路ユニット118を構成している。
【0030】基台119には、圧力発生素子17を振動
可能に収容する収容室120と、流路ユニット118を
支持する開口121とが形成され、圧力発生素子17の
先端を開口121から露出させた状態で圧力発生素子1
7を固定基板122で固定している。また、基台119
は、振動板116のアイランド部116aを圧力発生素
子17に当接させた状態で流路ユニット118を開口1
21に固定して記録ヘッド10を纏めている。
【0031】[駆動信号発生回路の基本構成]図4、本
形態のインクッジェット記録装置1のヘッド駆動回路7
に構成した駆動信号発生回路8およびその周辺部分の構
成を示す等価回路図である。図5(A)、(B)、
(C)、(D)はそれぞれ、駆動信号の電圧波形、トラ
ンジスタのスイッチング速度を補正する前の充電電流お
よび放電電流の波形、トランジスタのスイッチング速度
を補正した後の充電電流および放電電流の波形、トラン
ジスタのスイッチング速度を別の条件で補正した後の充
電電流および放電電流の波形を示す説明図である。
【0032】図4に示すように、本形態のヘッド駆動回
路7において、駆動信号発生回路8には、圧力発生素子
17の充放電のタイミングを規定する充放電パルス80
を出力する信号生成回路81と、この充放電パルス80
に対する電圧増幅回路82と、充放電パルス80に基づ
いて、プッシュプル接続されたNPNトランジスタQ1
およびPNPトランジスタQ2がスイッチング動作を行
って圧力発生素子17に共通の駆動信号COMを出力す
る駆動信号出力回路83とが構成されている。
【0033】ここで、駆動信号出力回路83には、前記
のNPNトランジスタQ1およびPNPトランジスタQ
2をそれぞれ後段のトランジスタとして、NPNトラン
ジスタQ1およびPNPトランジスタQ2のコレクタお
よびベースに対してコレクタおよびエミッタがそれぞれ
電気的接続する前段のNPNトランジスタQ3およびP
NPトランジスタQ4が設けられ、これらのトランジス
タによって第1および第2のダーリントン回路831、
832が構成されている。また、前段のNPNトランジ
スタQ3のベースと後段のNPNトランジスタQ1のエ
ミッタとの間には分圧抵抗R3、R4が接続され、これ
らの抵抗によって分圧された電位が後段のNPNトラン
ジスタQ1のベース電位になっている。
【0034】同様に、前段のPNPトランジスタQ4の
ベースと後段のPNPトランジスタQ2のエミッタとの
間には分圧抵抗R5、R6が接続され、これらの抵抗に
よって分圧された電位が後段のPNPトランジスタQ2
のベース電位になっている。ここで、前段のNPNトラ
ンジスタQ3のベース、およびPNPトランジスタQ4
のベースには、入力抵抗R1、R2を介して充放電パル
ス80が入力される。
【0035】本形態では、第1および第2のダーリント
ン回路831、832のいずれにおいても、同一の極性
の2つのトランジスタがダーリントン接続しているが、
極性の異なる2つのトランジスタがダーリントン接続す
ることもあり、このような場合のダーリントン回路の動
作は、あくまで前段のトランジスタと同一の極性を有す
るトランジシスタと等価と見なすことができる。
【0036】[駆動信号の波形]このように構成した駆
動信号発生回路8において、充放電パルス80は、入力
抵抗R1、R2を介して、第1および第2のダーリント
ン回路831、832の前段のNPNトランジスタQ3
のベース、およびPNPトランジスタQ4のベースに入
力されている。このため、充放電パルス80によって、
第1のダーリントン回路831の前段のNPNトランジ
スタQ3がオンすると、そのエミッタから後段のNPN
トランジスタQ1のベースに電荷が蓄積され、NPNト
ランジスタQ1がオンする。この間、第2のダーリント
ン回路832の前段のPNPトランジスタQ4がオフ状
態にあるので、その後段のPNPトランジスタQ2もオ
フ状態にある。
【0037】それとは逆に、充放電パルス80によっ
て、第2のダーリントン回路832の前段のPNPトラ
ンジスタQ4がオンすると、そのエミッタから後段のP
NPトランジスタQ2のベースに電荷が蓄積され、PN
PトランジスタQ2がオンする。この間、第1のダーリ
ントン回路831の前段のNPNトランジスタQ3がオ
フ状態にあるので、その後段のNPNトランジスタQ1
もオフ状態にある。従って、第1のダーリントン回路8
31と第2のダーリントン回路832との接続点(NP
NトランジスタQ1とPNPトランジスタQ2)830
から出力される駆動信号COMは、図5に示す波形を有
することになる。
【0038】すなわち、図5において、駆動信号COM
は、その電圧値がグランド電位VGに維持されていた状
態から、時刻T1においてNPNトランジスタQ1がオ
ンすると電位が上昇しはじめ、時刻T1から時刻T2ま
での間に最高電位VPSまで一定の傾きで上昇し(充電
パルス312)、時刻T2から時刻T3までの間、最大
電位VPSを所定時間だけ維持する(ホールドパルス3
13)。時刻T3においてNPNトランジスタQ1がオ
フし、PNPトランジスタQ2がオンすると電位が降下
しはじめ、時刻T3から時刻T4までの間に最高電位V
PSからグランド電位VGまで一定の傾きで降下し(放
電パルス314)、時刻T4から所定の期間、グランド
電位VGを維持する。
【0039】従って、図3および図5において、充電パ
ルス312が圧力発生素子17に印加されると、圧力発
生素子17は圧力発生室113の容積を膨張させる方に
撓み、圧力発生室113に負圧を発生させる。その結
果、メニスカスはノズル開口111から引っ込み、次
に、放電パルス314を印加すると、圧力発生素子17
は圧力発生室113の容積を収縮させる方向に撓み、圧
力発生室113に正圧が発生する。その結果、ノズル開
口111からインク滴が吐出される。
【0040】ここで、圧力発生素子17は容量性素子で
あるため、時刻T1からT3までの期間、第1のダーリ
ントン回路831の後段のNPNトランジスタQ1に
は、図5(B)に示す充電電流I1が流れる。また、時
刻T3以降、第2のダーリントン回路832の後段のP
NPトランジスタQ2には、図5(B)に示す放電電流
I2が流れる。
【0041】[スイッチング速度を補正するための構
成]なお、以下の説明において、電荷とは正の電荷のこ
とを意味する。
【0042】(補正電位印加用端子の構成)このように
構成した駆動信号発生回路8において、本形態では、後
段のNPNトランジスタQ1のベースに電気的接続する
第1の補正電位印加用端子841、およびPNPトラン
ジスタQ2のベースに電気的接続する第2の補正電位印
加用端子842が形成されている。ここで、第1の補正
電位印加用端子841は、前段のNPNトランジスタQ
3のベースと後段のNPNトランジスタQ1のエミッタ
との間に接続された分圧抵抗R3、R4の接続点にも電
気的接続している。また、第2の補正電位印加用端子8
42は、前段のPNPトランジスタQ4のベースと後段
のPNPトランジスタQ2のエミッタとの間に接続され
た分圧抵抗R5、R6の接続点にも電気的接続してい
る。
【0043】これらの補正端子のうち、第1の補正電位
印加用端子841は、NPNトランジスタQ1のベース
に電気的接続してこのベースへの電荷の補助的な注入あ
るいは当該ベースからの電荷の補助的な流出を行うこと
によりこのNPNトランジスタQ1のスイッチング速度
を補正する補正電位を印加するための端子である。これ
に対して、第2の補正電位印加用端子842は、PNP
トランジスタQ2のベースに電気的接続してこのベース
への電荷の補助的な注入あるいは当該ベースからの電荷
の補助的な流出を行うことによりこのPNPトランジス
タQ2のスイッチング速度を補正する補正電位を印加す
るための端子である。
【0044】ここで、NPNトランジスタQ1およびP
NPトランジスタQ2のスイッチング速度を補正する必
要がなければ、第1の補正電位印加用端子841、およ
び第2の補正電位印加用端子842を構成しておくだけ
で、必要になったときのみ、後述するスイッチング速度
補正回路を構成すればよい。但し、図4には、このスイ
ッチング速度補正回路が既に形成されている例が示され
ている。
【0045】(第1のスイッチング速度補正回路の構
成)すなわち、第1の補正電位印加用端子841には、
この端子を介してNPNトランジスタQ1のベースに電
気的接続してこのトランジスタのベースに対する電荷の
補助的な注入、あるいはこのベースからの電荷の補助的
な流出を行うことにより、NPNトランジスタQ1のス
イッチング速度を補正するための補正電位を出力する第
1のスイッチング速度補正回路85が構成されている。
この第1のスイッチング速度補正回路85は、駆動電位
Vccとグランド電位VGとの間に、プッシュプル接続
されたNPNトランジスタQ11およびPNPトランジ
スタQ12が配置され、これらのNPNトランジスタQ
11のベース、およびPNPトランジスタQ12のベー
スには、NPNトランジスタQ1のスイッチング速度に
対する補正条件を規定する第1の補正条件設定回路85
1が抵抗R15、R16を介して接続されている。この
補正条件設定回路851は、NPNトランジスタQ11
およびPNPトランジスタQ12を選択的にオンさせる
ための電位を出力するように構成されている。
【0046】このように構成した第1のスイッチング速
度補正回路85において、補正条件設定回路851が、
NPNトランジスタQ11を選択する電位を出力してN
PNトランジスタQ11をオンさせると、第1の補正電
位印加用端子841(NPNトランジスタQ1のベー
ス)には、抵抗R11を介して駆動電位Vccが印加さ
れる。従って、第1のダーリントン回路831におい
て、後段のNPNトランジスタQ1をオンさせる際に、
そのベースに対しては、前段のNPNトランジスタQ3
からの電荷の注入とともに、第1の補正電位印加用端子
841を介しての電荷の補助的な注入が起こるので、オ
フ状態からオン状態に切り換わる速度が速まる。一方、
後段のNPNトランジスタQ1がオフする際には、NP
NトランジスタQ1のベースからの電荷の補助的な流出
があるので、オン状態からオフ状態に切り換わる速度が
遅くなる。それ故、この条件下において、NPNトラン
ジスタQ1を流れる充電電流は、図5(C)に実線I
1′で示すように補正される(図5(C)には、補正前
の充電電流を比較のために点線I1で示す)。
【0047】これに対して、第1のスイッチング速度補
正回路85において、補正条件設定回路851が、PN
PトランジスタQ12を選択する電位を出力してPNP
トランジスタQ12をオンさせると、第1の補正電位印
加用端子841(NPNトランジスタQ1のベース)に
は抵抗R12を介してグランドVGが印加される。従っ
て、第1のダーリントン回路831において、後段のN
PNトランジスタQ1をオンさせる際に、そのベースに
対しては前段のNPNトランジスタQ3からの電荷の注
入が起こる一方で、ベースから第1の補正電位印加用端
子841への電荷の補助的な流出が起こるので、オフ状
態からオン状態に切り換わる速度が遅くなる。
【0048】一方、後段のNPNトランジスタQ1がオ
フする際には、NPNトランジスタQ1のベースからの
電荷の補助的な流出があるので、オン状態からオフ状態
に切り換わる速度が速くなる。それ故、この条件下にお
いて、NPNトランジスタQ1を流れる充電電流は、図
5(D)に実線I1″で示すように補正される(図5
(D)には、補正前の充電電流を比較のために点線I1
で示す)。
【0049】(第2のスイッチング速度補正回路の構
成)同様に、第2の補正電位印加用端子842には、こ
の端子を介してPNPトランジスタQ2のベースに電気
的接続してこのトランジスタのベースに対する電荷の補
助的な注入、あるいはこのベースからの電荷の補助的な
流出を行うことにより、PNPトランジスタQ2のスイ
ッチング速度を補正するための補正電位を出力する第2
のスイッチング速度補正回路86が構成されている。こ
の第2のスイッチング速度補正回路86も、第1のスイ
ッチング速度補正回路85と同様、駆動電位Vccとグ
ランド電位VGとの間に、プッシュプル接続されたNP
NトランジスタQ13およびPNPトランジスタQ14
が配置され、これらのNPNトランジスタQ13のベー
ス、およびPNPトランジスタQ14のベースには、P
NPトランジスタQ2のスイッチング速度に対する補正
条件を規定する第2の補正条件設定回路861が抵抗R
17、R18を介して接続されている。この補正条件設
定回路861も、NPNトランジスタQ13およびPN
PトランジスタQ14を選択的にオンさせるための電位
を出力するように構成されている。
【0050】このように構成した第2のスイッチング速
度補正回路86において、第2の補正条件設定回路86
1がNPNトランジスタQ13を選択する電位を出力し
てNPNトランジスタQ13をオンさせると、第2の補
正電位印加用端子842(PNPトランジスタQ2のベ
ース)には、抵抗R13を介して駆動電位Vccが印加
される。従って、第2のダーリントン回路832におい
て、後段のPNPトランジスタQ2をオンさせる際に、
そのベースに対しては前段のPNPトランジスタQ4へ
の電荷の流出が起こる一方で、ベースへの第2の補正電
位印加用端子842からの電荷の補助的な注入が起こる
ので、オフ状態からオン状態に切り換わる速度が遅くな
る。
【0051】一方、後段のPNPトランジスタQ2がオ
フする際には、PNPトランジスタQ2のベースへの電
荷の補助的な注入があるので、オン状態からオフ状態に
切り換わる速度が速くなる。それ故、この条件下におい
て、PNPトランジスタQ2を流れる放電電流は、図5
(C)に実線I2′で示すように補正される(図5
(C)には、補正前の放電電流を比較のために点線I2
で示す)。
【0052】これに対して、第2のスイッチング速度補
正回路86において、補正条件設定回路861が、PN
PトランジスタQ14を選択する電位を出力してPNP
トランジスタQ14をオンさせると、第2の補正電位印
加用端子842(PNPトランジスタQ2のベース)に
は、抵抗R14を介してグランド電位VGが印加され
る。従って、第2のダーリントン回路832において、
後段のPNPトランジスタQ2をオンさせる際に、その
ベースに対しては、前段のPNPトランジスタQ4への
電荷の流出が起こるとともに、第2の補正電位印加用端
子842への電荷の補助的な流出が起こるので、オフ状
態からオン状態に切り換わる速度が速まる。一方、後段
のPNPトランジスタQ2がオフする際に、PNPトラ
ンジスタQ2のベースからの電荷の補助的な流出がある
ので、オン状態からオフ状態に切り換わる速度が遅くな
る。それ故、この条件下において、PNPトランジスタ
Q2を流れる放電電流は、図5(D)に実線I2″で示
すように補正される(図5(D)には、補正前の放電電
流を比較のために点線I2で示す)。
【0053】[本形態の効果]このように、本形態のイ
ンクジェット記録装置1では、ヘッド駆動回路7におい
て、第1および第2の補正電位印加用端子841、84
2に対して第1および第2のスイッチング速度補正回路
85、86によって所定の電位(補正電位)を印加する
と、NPNトランジスタQ1のベース、およびPNPト
ランジスタQ2のベースに対する電荷の補助的な注入、
あるいはこのベースからの電荷の補助的な流出を行うこ
とができる。その結果、第1および第2の補正電位印加
用端子841、842に印加した電位によって、NPN
トランジスタQ1およびPNPトランジスタQ2のスイ
ッチング速度を任意に補正することができるので、圧力
発生素子17の充電および放電を最適な条件下で行うこ
とができる。
【0054】たとえば、図5(B)に示すように、充電
電流I1と放電電流I1とが大きく重なった状態になる
スイッチングのタイミングでは大きな発熱が起こるとい
うのが問題であれば、NPNトランジスタQ1がオフす
るタインミングを速める補正(図5(D)参照)、およ
びPNPトランジスタQ2がオンするタイミングを遅く
する補正(図5(C)参照)の一方の補正、あるいは両
方を補正を行うことにより、このような問題を解消する
ことができる。
【0055】また、NPNトランジスタQ1がオフする
タインミングとPNPトランジスタQ21がオンするタ
インミングとが一致しすぎてリンギングが発生すること
が問題点になっている場合には、NPNトランジスタQ
1がオフするタインミングを遅くする補正(図5(C)
参照)、およびPNPトランジスタQ2がオンするタイ
ミングを速める補正(図5(D)参照)の一方の補正、
あるいは両方を補正を行うことにより、このような問題
を解消することができる。
【0056】[本形態の応用例1]図6は、本形態のイ
ンクジェット記録装置1のヘッド駆動回路7の応用例1
における駆動信号発生回路8およびその周辺部分の構成
を示すブロック図である。図7は、25℃、および10
0℃の温度条件下におけるトランジスタの負荷(電流)
と、スイッチング時間(スイッチング速度)との関係を
示すグラフである。図8(A)は、インクジェット記録
装置を使用開始した直後、駆動信号出力回路が未だ温度
上昇していない段階での駆動信号COMの電圧波形、充
電電流の波形、および放電電流の波形を示す説明図、図
8(B)は、インクジェット記録装置を使用していくう
ちに駆動信号出力回路が温度上昇した段階での駆動信号
COMの電圧波形、充電電流の波形、および放電電流の
波形を示す説明図である。
【0057】ここに説明するインクジェット記録装置1
では、以下に説明するように、インクジェット記録装置
1を動作させている途中に生じる温度変化に起因するト
ランジスタのスイッチング時間の変動を吸収する構成に
なっている。
【0058】すなわち、図6に示すように、本形態のイ
ンクジェット記録装置1のヘッド駆動回路7では、駆動
信号出力回路83が構成されている部分のうち、最も発
熱の大きな箇所にヒートシンク88が配置され、駆動信
号出力回路83で発生した熱を効率よく放熱するように
構成されている。
【0059】また、本形態では、ヒートシンク88に対
してはサーミスタを用いた温度監視装置89が配置され
ている。ここで、温度監視装置89での監視結果は、A
/D変換器891を介して制御部6に入力されている。
この制御部6は、図4を参照して説明したように、イン
クジェット記録装置全体の制御を司るものである。ま
た、制御部6には、温度監視装置89の監視結果に基づ
いて、第1の補正条件設定回路851および第2の補正
条件設定回路861を制御し、第1のスイッチング速度
補正手段85および第1のスイッチング速度補正手段8
6が第1の補正電位印加用端子841および第2の補正
電位印加用端子842に対して出力する補正電位を制御
するスイッチング速度制御部61としての機能も付加さ
れている。
【0060】ここで、制御部6(スイッチング速度制御
部61)は、インクジェット記録装置1を動作させてい
る間も、温度監視装置89での監視結果を連続的に監視
し、駆動信号出力回路83の温度が高くなったときに
は、自動的に、NPNトランジスタQ1およびPNPト
ランジスタQ2のスイッチング速度を最適な条件に補正
するように第1および第2のスイッチング速度補正回路
85、86に指令する。
【0061】すなわち、図7に、25℃、および100
℃の温度条件下におけるトランジスタの負荷(電流)
と、スイッチング時間(スイッチング速度)との関係を
示すように、NPNトランジスタQ1およびPNPトラ
ンジスタQ2に限らず、トランジスタでは、ターンオン
時間(図7にtonで示す)、降下時間(図7にtf で示
す)、蓄積時間(図7にtstg で示す)はいずれも、温
度が高い方が時間が長い傾向を有し、スイッチング速度
が低下する。ここで、トランジスタのターンオフ時間t
off は(tf +tstg )に相当するので、温度が高い方
がターンオフ時間toff が長い。従って、図8(A)に
インクジェット記録装置1(NPNトランジスタQ1お
よびPNPトランジスタQ2)を動作させ始めた直後の
駆動信号COMの電圧波形、および各トランジスタに流
れる電流の波形を示すように、インクジェット記録装置
1を動作させた当初は、駆動信号出力回路83の温度が
未だ低いため、電圧波形において平坦部分およびエッジ
部分が明確に出ている。
【0062】しかし、インクジェット記録装置1を動作
させていくうちにNPNトランジスタQ1およびPNP
トランジスタQ2が発熱すると、スイッチング速度が遅
くなる。そのため、図8(B)にインクジェット記録装
置1を動作させていくうちにNPNトランジスタQ1お
よびPNPトランジスタQ2が発熱した状態における電
圧・電流波形を示すように、電圧波形においてエッジ部
分のシャープさが劣化したり、電圧波形において平坦部
分が出なくなる。その結果、圧力発生素子17に対する
駆動条件が最適条件からずれてしまい、記録の品位が低
下する。
【0063】しかるに本形態のインクジェット記録装置
1のヘッド駆動回路7では、図4、図5を参照して説明
したように、第1および第2の補正電位印加用端子84
1、842に対して第1および第2のスイッチング速度
補正回路85、86によって所定の電位(補正電位)を
印加すると、NPNトランジスタQ1のベース、および
PNPトランジスタQ2のベースに対する電荷の補助的
な注入、あるいはこのベースからの電荷の補助的な流出
を行うことができ、NPNトランジスタQ1およびPN
PトランジスタQ2のスイッチング速度を任意に補正す
ることができる。
【0064】それ故、インクジェット記録装置1を動作
させている間、ヘッド駆動回路7では、駆動信号出力回
路83の温度を監視し、その監視結果において、NPN
トランジスタQ1およびPNPトランジスタQ2が発熱
して、図8(B)に示すように電圧波形が歪んだときに
は、NPNトランジスタQ1がオフするとともに、PN
PトランジスタQ2がオンする際のNPNトランジスタ
Q1のtoff (=tf+tstg )を速め、図8(B)に
示す電圧・電流波形を、図8(A)に示す電流波形に近
い波形として電圧波形に平坦部を出させる。このよう
に、本形態では、NPNトランジスタQ1およびPNP
トランジスタQ2のスイッチング速度が遅くなってもそ
れを補正することができるので、圧力発生素子17を最
適条件で駆動することができる。それ故、常に品位の高
い記録を行うことができる。
【0065】なお、NPNトランジスタQ1およびPN
PトランジスタQ2の温度を監視するにあたっては、ヒ
ートシンク88に代えて、NPNトランジスタQ1およ
びPNPトランジスタQ2のトランジスタパッケージに
サーミスタを取りつけて、トランジスタパッケージの温
度を検出してもよい。
【0066】[本形態の応用例2]図9は、本形態のイ
ンクジェット記録装置1のヘッド駆動回路7の応用例2
における駆動信号発生回路8およびその周辺部分の構成
を示すブロック図である。
【0067】ここで説明するインクジェット記録装置1
においては、以下に説明するように、べた印字およびキ
ャラクタ印字のように記録形態が違うことにより、駆動
信号COMを同時に印加する圧力発生素子17の数(駆
動するノズルの数)が変動してトランジスタの負荷が変
化しても、このような変化に起因するトランジスタのス
イッチング速度の変動を自動的に補正する。
【0068】すなわち、トランジスタでは、図7に示す
ように、駆動信号COMを同時に印加する圧力発生素子
17の数(駆動するノズルの数)が多いほどトランジス
タの負荷(電流)の大きくなって、トランジスタのジャ
ンクション温度が高くなり、スイッチング時間が長くな
る。このため、べた印字とキャラクタ印字を行う場合、
あるいはキャラクタ印字であっても記録密度が変わる
と、駆動信号COMを同時に印加する圧力発生素子17
の数(駆動するノズルの数)が変動してトランジスタの
負荷が変化するので、NPNトランジスタQ1およびP
NPトランジスタQ2のスイッチング速度が変動し、圧
力発生素子17に対する駆動条件が最適条件からずれて
しまう。
【0069】そこで、本形態のインクジェット記録装置
1のヘッド駆動回路7では、図9に示すように、図4を
参照して説明した制御部6には、画像データSIに基づ
いて、次の記録サイクルにおいて、駆動信号COMを同
時に印加する圧力発生素子17の数を計数する計数部6
2(記録形態監視手段)と、この計数部62での計数結
果に基づいて、第1の補正条件設定回路851および第
2の補正条件設定回路861を制御し、第1のスイッチ
ング速度補正手段85および第1のスイッチング速度補
正手段86が第1の補正電位印加用端子841および第
2の補正電位印加用端子842に対して出力する補正電
位を制御するスイッチング速度制御部63としての機能
も付加されている。このような構成のうち、制御部6で
は、駆動するノズルの数をゲートアレイで感知している
ので、このゲートアレイを用いて、スイッチング速度制
御部63を制御し、トランジスタのスイッチング時間を
最適条件に設定することにより、電圧波形を最適化す
る。
【0070】すなわち、制御部6(計数部62)は、イ
ンクジェット記録装置1を動作させている間、常に、画
像データSIに基づいて、次の記録サイクルにおいて、
駆動信号COMを同時に印加する圧力発生素子17の数
を計数し、その計数結果に基づいて、制御部6(スイッ
チング速度制御部63)は、次の記録サイクルに合わせ
て、自動的に、NPNトランジスタQ1およびPNPト
ランジスタQ2のスイッチング速度を最適な条件に補正
するように第1および第2のスイッチング速度補正回路
85、86に指令する。
【0071】ここで、インクジェット記録装置1では、
図4、図5を参照して詳述したように、制御部6からの
指令に基づいて、第1および第2のスイッチング速度補
正回路85、86が第1および第2の補正電位印加用端
子841、842に対して所定の電位(補正電位)を印
加すると、NPNトランジスタQ1のベース、およびP
NPトランジスタQ2のベースに対する電荷の補助的な
注入、あるいはこのベースからの電荷の補助的な流出を
行うことができ、NPNトランジスタQ1およびPNP
トランジスタQ2のスイッチング速度を任意に補正する
ことができる。それ故、インクジェット記録装置1で行
なう記録形態が変化してNPNトランジスタQ1および
PNPトランジスタQ2のスイッチング速度が遅くなっ
ても、それを補正することができるので、圧力発生素子
17を最適条件で駆動することができる。それ故、常に
品位の高い記録を行うことができる。
【0072】また、NPNトランジスタQ1およびPN
PトランジスタQ2の負荷が大きくなってトランジスタ
の温度が増大したのをサーミスタで温度検出してトラン
ジスタのスイッチング速度を制御する構成では、トラン
ジスタのジャンクション温度を遅延なく検出することは
不可能であるが、本形態のように、ゲートアレイが感知
した情報に基づいて、NPNトランジスタQ1およびP
NPトランジスタQ2のスイッチング速度を制御する構
成であれば、急な負荷変動に対しても電圧波形を遅延な
く適正に保つことができるという利点がある。
【0073】なお、上記の例では、同時に駆動信号CO
Mを印加する圧力発生素子17の数(駆動するノズルの
数)に応じてNPNトランジスタQ1およびPNPトラ
ンジスタQ2のスイッチング速度を補正したが、それに
限らず、ゲートアレイでは、カラー印刷を行なう場合の
色(駆動色)、記録用紙などの媒体に着弾させるドット
の種類・大きさ(大ドット、中ドット、小ドット)など
も感知するので、このゲートアレイを用いれば、カラー
印刷を行なう場合の色、記録用紙などの媒体に着弾させ
るドットの種類・大きさなどといった記録形態が変わる
ことによりトランジスタに対する負荷が変動しても、N
PNトランジスタQ1およびPNPトランジスタQ2の
スイッチング速度が変動するのを補正することができ
る。
【0074】[その他の形態]なお、上記形態では、駆
動信号出力回路83においてトランジスタがダーリント
ン接続している構成であったが、NPNトランジスタQ
1とPNPトランジスタQ2とがプッシュプル接続して
いるだけで、NPNトランジスタQ3とPNPトランジ
スタQ4を有しない構成の駆動信号出力回路83であっ
ても本発明を適用できる。
【0075】また、上記形態では、NPNトランジスタ
Q1およびPNPトランジスタQ2の双方に対してスイ
ッチング速度を補正する構成であったが、充電終了と放
電開始とのタイミングを合わせるだけであれば、NPN
トランジスタQ1およびPNPトランジスタQ2の一方
についてのみスイッチング速度を補正してもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェットヘッド駆動回路では、駆動信号出力回路のプ
ッシュプル接続されたトランジスタのベース、あるいは
ダーリントン接続された複数のトランジスタの後段のト
ランジスタのベースに所定の電位(補正電位)を印加し
て、トランジスタのベースに対する電荷の補助的な注入
あるいは当該ベースからの電荷の補助的な流出を行うこ
とができる。その結果、補正電位印加用端子に印加した
電位によってトランジスタのスイッチング速度を任意に
補正することができるので、圧力発生素子の充電および
放電を最適な条件下で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の要
部を示す斜視図である。
【図2】図1に示すインクジェット記録装置のブロック
図である。
【図3】図1に示すインクジェット記録装置の記録ヘッ
ドに形成されているアクチュエータの断面図である。
【図4】図1に示すインクジェット記録装置のヘッド駆
動回路に形成した駆動信号発生回路およびその周辺部分
の構成を示す等価回路図である。
【図5】(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ、
図4に示すヘッド駆動回路の駆動信号発生回路から出力
される駆動信号の電圧波形、トランジスタのスイッチン
グ速度を補正する前の充電電流および放電電流の波形、
トランジスタのスイッチング速度を補正した後の充電電
流および放電電流の波形、トランジスタのスイッチング
速度を別の条件で補正した後の充電電流および放電電流
の波形を示す説明図である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置のヘ
ッド駆動回路の応用例1における駆動信号発生回路およ
びその周辺部分の構成を示すブロック図である。
【図7】25℃、および100℃の温度条件下における
トランジスタの負荷(電流)と、スイッチング時間(ス
イッチング速度)との関係を示すグラフである。
【図8】(A)は、インクジェット記録装置を使用開始
した直後、駆動信号出力回路が未だ温度上昇していない
段階での駆動信号COMの電圧波形、充電電流の波形、
および放電電流の波形を示す説明図、(B)は、インク
ジェット記録装置を使用していくうちに駆動信号出力回
路が温度上昇した段階での駆動信号COMの電圧波形、
充電電流の波形、および放電電流の波形を示す説明図で
ある。
【図9】本発明を適用したインクジェット記録装置のヘ
ッド駆動回路の応用例2における駆動信号発生回路およ
びその周辺部分の構成を示すブロック図である。
【図10】従来のインクジェット記録装置のヘッド駆動
回路に形成した駆動信号発生回路の等価回路図である。
【図11】図10に示すヘッド駆動回路の駆動信号発生
回路から出力される駆動信号、充電電流、および放電電
流の波形を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 5 プリントエンジン 6 制御部 7 ヘッド駆動回路(インクジェットヘッド駆動回路) 8 駆動信号発生回路 10 記録ヘッド 17 圧力発生素子 61、63 スイッチング速度制御部 62 計数部(記録形態監視手段) 80 充放電パルス 81 信号生成回路 82 電圧増幅回路 83 駆動信号出力回路 85 第1のスイッチング速度補正回路 86 第2のスイッチング速度補正回路 89 温度監視装置 111 ノズル開口 113 圧力発生室 831 第1のダーリントン回路 832 第2のダーリントン回路 841 第1の補正電位印加用端子 842 第2の補正電位印加用端子 851 第1の補正条件設定回路 861 第2の補正条件設定回路 COM 駆動信号 I1、I1′、I1″ 充電電流 I2、I2′、I2″ 放電電流 Q1 前段のNPNトランジスタ Q2 前段のPNPトランジスタ Q3 後段のNPNトランジスタ Q4 後段のPNPトランジスタ SI 画像データ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズル開口の各々に対応する複数
    の圧力発生素子が前記ノズル開口に連通する圧力発生室
    内のインクを加圧することにより前記ノズル開口からイ
    ンク滴を吐出する記録ヘッドにおける前記圧力発生素子
    の充放電のタイミングを規定する充放電パルスを出力す
    る信号生成回路と、前記充放電パルスに基づいて、プッ
    シュプル接続されたNPNトランジスタおよびPNPト
    ランジスタがスイッチング動作を行って前記圧力発生素
    子に駆動信号を出力する駆動信号出力回路とを有するイ
    ンクジェットヘッド駆動回路において、 さらに、前記NPNトランジスタのベースに電気的接続
    して該ベースへの電荷の補助的な注入あるいは当該ベー
    スからの電荷の補助的な流出を行うことにより当該トラ
    ンジスタのスイッチング速度を補正する補正電位を印加
    するための補正電位印加用端子、および前記PNPトラ
    ンジスタのベースに電気的接続して該ベースに対する電
    荷の補助的な注入あるいは当該ベースからの電荷の補助
    的な流出を行うことにより当該トランジスタのスイッチ
    ング速度を補正する補正電位を印加するための補正電位
    印加用端子のうちの少なくとも一方の補正電位印加用端
    子を有していることを特徴とするインクジェットヘッド
    駆動回路。
  2. 【請求項2】 複数のノズル開口の各々に対応する複数
    の圧力発生素子が前記ノズル開口に連通する圧力発生室
    内のインクを加圧することにより前記ノズル開口からイ
    ンク滴を吐出する記録ヘッドにおける前記圧力発生素子
    の充放電のタイミングを規定する充放電パルスを出力す
    る信号生成回路と、前記充放電パルスに基づいて、プッ
    シュプル接続されたNPNトランジスタおよびPNPト
    ランジスタがスイッチング動作を行って前記圧力発生素
    子に駆動信号を出力する駆動信号出力回路とを有するイ
    ンクジェットヘッド駆動回路において、 さらに、前記NPNトランジスタのベースおよびPNP
    トランジスタのベースのうちの少なくとも一方のベース
    に電気的接続して該トランジスタのベースに対する電荷
    の補助的な注入あるいは当該ベースからの電荷の補助的
    な流出を行うことにより当該トランジスタのスイッチン
    グ速度を補正するための補正電位を出力するスイッチン
    グ速度補正手段を有することを特徴とするインクジェッ
    トヘッド駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記駆動信号出力回
    路の温度を監視する温度監視手段と、該温度監視手段の
    監視結果に基づいて、前記スイッチング速度補正手段が
    出力する前記補正電位を制御するスイッチング速度制御
    手段を有していることを特徴とするインクジェットヘッ
    ド駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記記録ヘッドから
    吐出されるインク滴で行う記録形態を監視する記録形態
    監視手段と、該記録形態監視手段の監視結果に基づい
    て、前記スイッチング速度補正手段が出力する前記補正
    電位を制御するスイッチング速度制御手段を有している
    ことを特徴とするインクジェットヘッド駆動回路。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記駆動信号出力回路は、前記NPNトランジスタおよ
    びPNPトランジスタをそれぞれ後段のトランジスタと
    して、前記NPNトランジスタおよびPNPトランジス
    タのコレクタおよびベースに対してコレクタおよびエミ
    ッタがそれぞれ電気的接続する前段のトランジスタを備
    えるダーリントン回路を備えていることを特徴とするイ
    ンクジェットヘッド駆動回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7399042B2 (en) 2004-03-31 2008-07-15 Seiko Epson Corporation Head driving device
JP2009234233A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Fujifilm Corp 信号処理装置、液滴吐出装置及び信号処理方法
US8004343B2 (en) 2003-11-11 2011-08-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Driver circuit and ink jet printer head driver circuit
JP2019162785A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社リコー ヘッド駆動回路、液体吐出装置、およびヘッド駆動方法

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