JP2000211061A - 接着促進剤を使用し、プラスチックスおよびポリウレタンエラストマ―から製造される複合物品 - Google Patents

接着促進剤を使用し、プラスチックスおよびポリウレタンエラストマ―から製造される複合物品

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JP2000211061A
JP2000211061A JP11358362A JP35836299A JP2000211061A JP 2000211061 A JP2000211061 A JP 2000211061A JP 11358362 A JP11358362 A JP 11358362A JP 35836299 A JP35836299 A JP 35836299A JP 2000211061 A JP2000211061 A JP 2000211061A
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thermoplastic
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polyurethane
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ラインホルト・プラッツ
Detlef Danilow
デトレフ・ダニロヴ
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Norbert Kraemer
ノルベルト・クレーマー
Klaus Langerbeins
クラオス・ランガーバインズ
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/12Bonding of a preformed macromolecular material to the same or other solid material such as metal, glass, leather, e.g. using adhesives
    • C08J5/124Bonding of a preformed macromolecular material to the same or other solid material such as metal, glass, leather, e.g. using adhesives using adhesives based on a macromolecular component
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極性熱可塑性プラスチックスおよびポリウレ
タンエラストマーから複合物品を製造するための方法で
あり、熱可塑性プラスチック材料が、溶剤を含む接着促
進剤で処理される方法;および、それにより、製造する
ことができ、かつ、製造される複合物品を提供すること
である。 【解決手段】 少なくとも1種の極性熱可塑性プラスチ
ック、特に、エンジニアリング熱可塑性プラスチック;
および、少なくとも1種の発泡または未発泡ポリウレタ
ンエラストマーから複合物品を製造するための方法であ
り、成形品を、最初に、極性熱可塑性プラスチックから
成形し、この幾分かまたは全てに、溶剤を含むアクリル
系樹脂ラッカーまたはポリウレタン樹脂ラッカーを基体
とする接着促進剤を付与し、ついで、表面全体もしくは
ストリップ形であってもよい被覆またはポリウレタンエ
ラストマー製の少なくとも1種の他の成形品を使用して
オーバーモールディングし、かくして、熱可塑性プラス
チック材料をポリウレタン材料に接着する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極性熱可塑性プラスチ
ックスおよびポリウレタンエラストマーから複合物品を
製造するための方法であり、熱可塑性プラスチック材料
が、溶剤を含む接着促進剤で処理される方法;および、
また、それにより、製造することができ、かつ、製造さ
れる複合物品に関する。接着促進剤の使用なしでは接着
性を示さないポリウレタンエラストマーのプラスチック
スへの接着を達成することを可能とする。
【0002】
【従来の技術】極性熱可塑性プラスチックスとしては、
特に、エンジニアリング熱可塑性プラスチックスとして
公知のもの、また、高性能ポリマーとして公知のものが
挙げられる。これらは、優れた熱的、機械的および化学
的性質を有し、したがって、工学的用途について好まし
い材料である。これらから製造される成形品は、優れた
レジリエンスとともに、良好な強度および硬度を有し、
したがって、日常生活のあらゆる領域において、例え
ば、自動車の構造体およびその他の設備において、およ
び、ハウジング、ケーシング、キーボードおよびスナッ
プコネクター用に、広く、かつ、非常に頻繁に、適用さ
れる。これらの優れた滑り摩擦特性は、また、多くの運
動部品、例えば、電車の構成部品、デフレクターロー
ル、歯車およびシフトレバー用に使用するのにそれらを
有用とする。
【0003】しかし、このタイプの成形品は、機械的減
衰率が低く、用途によっては、柔軟な制動素子の使用を
必要とする。また、成形品を設置する時に、継ぎ目にシ
ールを使用する必要があるとすることが多い。成形品の
表面硬度が硬いと、ある種の環境下では、滑り摩擦係数
が低いこととあいまって、その上に置いた成形品を滑ら
せ、これは、例えば、スイッチングユニットとコントロ
ールユニットとの操作信頼性を弱めかねない。これら理
由により、硬質材料および軟質材料の組合せが使用され
ることが多く、これら材料の個々の性質を相互に組合わ
せるために、よりしばしば使用される。ここで、硬質材
料とは、構成部品または成形品にその強度を付与するこ
とを意図するものであり、軟質材料の弾性は、それにシ
ール機能、減衰振動機能または音声遮断機能あるいは表
面の感触を変える機能を付与することを可能とするもの
である。これら用途において、硬質構成部品と軟質構成
部品との間に適切な接着性が存在することが重要であ
る。
【0004】ガスケット、制動素子等は、別個に提供さ
れ、軟質材料から製造されることがしばしばであり、通
常、熱可塑性プラスチック成形品に機械的に固着する
か、または、さらなる操作でそれに接着結合され、多大
な労力と、場合によっては、かなりのコストがかかる。
【0005】さらに新しく、かつ、多大なコスト有効性
を有する方法は、マルチコンポーネント射出成形であ
り、例えば、第2の構成部品を使用して、最初に、既に
成形した構成部品上にオーバーモールディングする。2
つの構成部品の接着は、ここで、非常に強力とする必要
があるが、例えば、アンダーカットを適用することによ
って、物理的な連結をさらに改良されることがしばしば
である。例えば、化学的親和性の結果としての2つの構
成部品間の良好な基本接着は、概して、それらの実際の
適用のための前提条件であり、したがって、本プロセス
について非常に重要である。
【0006】周知の例は、ポリプロピレンとポリオレフ
ィンエラストマーまたはスチレン−オレフィンエラスト
マーとのマルチコンポーネント射出成形コンビネーショ
ン、または、ポリブチレンテレフタレートとポリエステ
ルエラストマーまたはスチレンオレフィンエラストマー
とのマルチコンポーネント射出成形コンビネーションで
ある。ポリアミドもまた非常に多くの軟質構成部品に接
着する。
【0007】未架橋ゴムを使用して製造される官能性素
子上に直接成形されるポリアセタール製の成形品もまた
公知である(DE−C−44 39 766)。このタ
イプの複合物品の接着強度は、しかし、なお、不満足で
ある。DE−A−96 11272は、とりわけ、ポリ
アセタール;ゴムコポリマー;強化充填剤;架橋剤;お
よび、所望とあれば、他の慣用的な添加剤によって構成
されるまさしくこのような複合物品を記載している。ポ
リマー構成部品の特に良好な接着は、ここでは、ゴム部
分を加硫することによって達成されている。しかし、加
硫に必要とされる高温および長い時間は、このさらなる
工程を不利益とする。
【0008】もう1つの出願(ドイツ国特許出願No.
197 43 134.8)は、第1の工程で、ポリア
セタールを予め成形品に射出成形し、第2の工程で、オ
ーバーモールディングのための硬度のより低い材料を使
用し、それによって、これをポリアセタールに接着する
ことによる、ポリアセタールおよび軟質構成部品から複
合物品を製造するための方法に関する。ここで、硬度の
より低い領域については、ショアA65〜シヨアD75
の硬度を有する熱可塑性ポリウレタンエラストマー(T
PE−U)が使用される。しかし、多くの用途につい
て、この硬度範囲は、高すぎる。また、記載された熱可
塑性ポリウレタンエラストマーは、加工において、例え
ば、水分吸収、生ずる熱不安定性および流動性の変化お
よびまた離型の問題を有する。
【0009】発泡エラストマーを使用すると、より軟質
の制動素子が得られることは明らかである。発泡エラス
トマーは、概して、対応する圧縮エラストマーよりも低
い硬度を有する。近年確立されたプロセスにおいては、
したがって、第2の操作において、射出成形型から取り
出した硬質材料に、軟質エラストマーガスケットが適用
される。一成分またはニ成分ポリウレタンがこの目的の
ためには特に適している。付加−架橋ニ成分ポリウレタ
ンは、長時間の乾燥時間を必要としなくとも、比較的迅
速、かつ、硬化によって、迅速な製造速度を達成するの
に特に有益である。しかし、これら物質の異なる化学的
性質および硬質成分および軟質成分についての異なる加
工条件は、このような場合に、接着性の問題を生ずるこ
とが多い。
【0010】熱可塑性プラスチックスに対する接着性を
改良するために、概して、使用される方法は、プラスチ
ックの表面をフレーム処理するか、または、何らかの他
の酸化的プロセス、例えば、コロナ処理またはプラズマ
処理でそれを処理することである。
【0011】接着促進剤を使用して、それら自体相互に
接着しない材料間に接着を生じさせることができること
もまた周知である。ここで、接着促進剤の組成は、それ
が相互に接着される両材料に対して高い化学的親和性を
有するが、これら材料を化学的攻撃に賦さない必要があ
る。
【0012】多種多様な場合、例えば、プラスチックの
金属、ガラスまたは他の材料への接着について解決が見
出されているものの、特に、エンジニアリング熱可塑性
プラスチックで、ポリウレタンエラストマーへの十分に
強力かつ耐久性の接着を達成することには困難がある。
しかし、これらエンジニアリング熱可塑性プラスチック
スは、まさに、多くの用途、例えば、自動車構造体にお
いて、重要であり、これら熱可塑性プラスチックスから
製造される成形品、構成部品または機能性部品は、ガス
ケットを有する必要がある。ポリウレタンエラストマー
は、また、このタイプのガスケット類に特に適してい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、上記欠点および制限を回避し、エンジニアリン
グ熱可塑性プラスチックスとポリウレタンエラストマー
とから製造される複合物品を製造する方法を提供するこ
とであった。
【0014】驚くべきことに、金属表面上に使用するよ
うに設計された透明なラッカーまたはプライマーを接着
促進剤として使用すると、ポリウレタンエラストマー
と、エンジニアリング熱可塑性プラスチックスまたはそ
の他の極性熱可塑性プラスチックスとの間に接着結合を
生ずることが見出された。適した接着促進剤システムと
しては、アクリル系樹脂ラッカー;および、溶剤を含む
ポリウレタン樹脂ラッカーが挙げられ、これらは、充填
剤、顔料または架橋成分を加えることによって改質され
ていてもよい。
【0015】本発明に従い、これら接着促進剤システム
を使用することによって、例えば、ポリウレタンエラス
トマー製のシーリングまたは制動素子を接着剤ととも
に、極性熱可塑性プラスチックス製の成形品上に直接敷
設するか、または、アンダーカットまたは他のアセンブ
リ工程を必要とせずとも、これらの上に成形することが
できる。これら接着促進剤システムを使用しないと、ポ
リウレタンエラストマー;および、特に、ポリアセター
ルまたはポリエステルの間に結合を生じさせることは不
可能である。さらに広く使用されている技術、例えば、
表面エッチング、プラズマ処理(コロナ放電)、また
は、熱可塑性プラスチック成形品の表面のフレーム処理
では所望される結果を生じない。
【0016】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
少なくとも1種の極性熱可塑性プラスチックおよび少な
くとも1種の発泡または未発泡ポリウレタンエラストマ
ーから複合物品を製造するための方法であり、成形品
を、最初に、極性熱可塑性プラスチックから成形し、こ
の幾分かまたは全てに、溶剤を含むアクリル系樹脂ラッ
カーまたはポリウレタン樹脂ラッカーを基体とする接着
促進剤を付与し、ついで、表面全体もしくはストリップ
形であってもよい被覆またはポリウレタンエラストマー
製の少なくとも1種の他の成形品を使用してオーバーモ
ールディングし、かくして、接着促進剤を介して、熱可
塑性プラスチックをポリウレタン材料に接着する、前記
方法を提供する。
【0017】本発明は、また、特に、新規方法によって
製造することのできる複合物品を提供する。
【0018】新規複合物品は、ここで、熱可塑性プラス
チック成形によって形成され、その幾分かまたは全て
は、ポリウレタンエラストマーで被覆されるか、また
は、その上に、ポリウレタンエラストマーからなる機能
性部品とも称される1個以上の成形品が、直接、成形さ
れる。これは、例えば、その1つの側が、ポリウレタン
エラストマー製の層を有するシート様の成形品であって
もよく、あるいは、その上に、ポリウレタンエラストマ
ーがストリップの形状に敷設された、場合によっては、
ビーズと称されるいずれかの所望される形状を有する成
形品であってもよい。
【0019】新規複合物品の例は、概して、機能性部
品;または、ガスケット、制動素子、保持素子およびそ
の他の機能性素子等を備えた成形品である。機能性部品
および成形品は、熱可塑性プラスチック材料から、必要
とされる寸法安定性を;エラストマー被覆から、所望さ
れる摩擦性、シール機能、吸音性、感触性および外観性
を獲得する。これらとしては、例えば、ハウジング;お
よび、密閉システム;ならびに、車体構造部品;およ
び、広範な意味において、自動車部品が挙げられる。
【0020】しかし、複合物品は、また、その上に直接
成形された1個以上の所望される形状を有する熱可塑性
プラスチック成形品またはポリウレタンエラストマー製
のいずれかの所望される形状を有する成形品によって構
成される。“その上に直接成形された”という表現は、
本発明の目的のために、機能性素子が成形型に直接オー
バーモールディングされ、それによって、それらが、特
に、マルチコンポーネント射出成形によって、強力に接
着結合されていることを意味する。
【0021】いずれの場合においても、熱可塑性プラス
チック材料とポリウレタンエラストマーとの間の接着
は、本発明に従う接着促進剤によって生じ、これは、オ
ーバーモールディングのためにポリウレタンエラストマ
ーが使用される前に熱可塑性プラスチック成形品に適用
される。
【0022】本発明に従う接着促進剤システムは、概し
て、溶剤を含むアクリル系樹脂ラッカーまたはポリウレ
タン樹脂ラッカーである。所望とあらば、ラッカーは、
充填剤、例えば、タルク、重晶石または酸化亜鉛を使用
するか、または、また、顔料を使用して改質され、特
に、機能性顔料は、例えば、熱膨張係数を低下させ、極
性−非極性表面の良好な接着を達成可能とする。ラッカ
ー中の固体含量は、通常、40重量%より高く、50〜
60重量%より高いこともしばしばであリ、結合および
加工のための所望される条件に合致する。
【0023】接着促進剤システム中に存在する溶剤は、
本質的に、有機物、すなわち、脂肪族および/または芳
香族溶剤であり、ここでは、種々の溶剤の混合物を使用
することが有益であろう。適した溶剤の例は、酢酸ブチ
ル、キシレン、エチルベンゼンおよびベンジルアルコー
ルおよびこれらの混合物である。溶剤は、第1に、ラッ
カーに、例えば、被覆または噴霧のその作業性を与え、
接触表面を幾分か軟質化し、接着促進剤システムの機能
性成分の硬質熱可塑性プラスチック基板の微細構造への
深い浸透を可能とする。
【0024】本発明に従えば、ラッカーをウレタン架橋
アクリル系樹脂とともに使用することが好ましい。この
ラッカーは、それ自体で;または、アクリル系樹脂中に
存在するヒドロキシルまたはアミノ官能基を架橋する架
橋成分とともに使用することができる。添加される架橋
成分は、例えば、ビ−、トリ−たはマルチ官能性イソシ
アネートである。ここで、使用される架橋剤の量は、架
橋されるアクリル系樹脂成分の量および官能性ならびに
所望される架橋の度合いに依存する。
【0025】本発明に従い使用される接着促進剤システ
ムの特徴は、それが、概して、極性表面および非極性表
面上で使用されることであり、すなわち、特に、極性基
を有する多くの熱可塑性プラスチックス上で使用可能で
あることである。接着促進剤システムは、充填剤、顔
料、溶剤および架橋剤の性質および量を変化させること
によって、特定の硬質/軟質成分に合致させることがで
きる(硬質=熱可塑性プラスチック、軟質=エラストマ
ー)。接着促進剤システムは、化学的類似性および極性
基体を有するので、ポリウレタンに十分に接着する。さ
らなる利点は、乾燥後、すなわち、溶剤を蒸発させた
後、適用された接着促進剤上にマット表面が残り、この
表面は、さらに、ポリウレタンエラストマーの機械的な
固定を生じさせる。
【0026】複合物品は、周知の方法およびプロセスに
よって製造される。コスト有効的でかつ有益なプロセス
は、最初、例えば、射出成形により、続いて、接着促進
剤で被覆することによって、熱可塑性プラスチック成形
品を製造し、ついで、ビーズとしてまたは表面全体にポ
リウレタンエラストマーを敷設するか、または、その上
で成形品の形に成形する。ここで、接着促進剤で処理し
た表面上にポリウレタンエラストマーを敷設し、その後
に、これを完全に仕上げ反応および/または乾燥するこ
とも可能である。接着促進剤は、ペイント工業において
用いられるように、有益には、噴霧によって適用するこ
とができる。使用される軟質ポリウレタン材料は、有益
には、2成分の形であり、特に、それがビーズの形で敷
設される場合、遅い出力速度(約0.1〜100g/
秒)により、混合および計量機を使用して適用するのが
有益である。
【0027】熱可塑性プラスチック成形品とポリウレタ
ンエラストマーとの間の新規プロセスによって達成され
る引張り結合強度は、概して、使用されるポリウレタン
エラストマーが発泡形であるかまたは未発泡の形である
かに依存する。未発泡ポリウレタンエラストマーについ
ては、多くの用途における望ましい結合強度は、少なく
とも0.3N/mm2であり、発泡ポリウレタンエラス
トマーについては、結合強度0.1〜1.0N/mm2
が達成可能である。引っ張り応力がさらに高いと、エラ
ストマーの引き裂きを生ずる傾向がある。機能性部品に
ついては、負荷に依存し、比較的高度の接着性が所望さ
れる。
【0028】本発明の目的について、複合物品の2つの
構成成分を引き離そうとする時に生ずる凝集破損が顕著
である場合に、すなわち、この間に、1つの構成成分の
成分が他に接着結合されたままである場合に、極性熱可
塑性プラスチック、特に、エンジニアリング熱可塑性プ
ラスチックと、ポリウレタンエラストマーとの間に接着
が存在する。エラストマーの残渣を熱可塑性プラスチッ
ク上に残留させないか、あるいは、熱可塑性プラスチッ
クの残渣をエラストマー上に残留させることなく、ポリ
ウレタンエラストマーが熱可塑性プラスチックから引き
離すことができる場合に、破損は、接着性であり、接着
は、不適切である。
【0029】本発明に従う極性熱可塑性プラスチックス
としては、概して、主鎖に、例えば、鎖の構造的な構成
ブロック内または置換基内に極性官能基を有するポリマ
ーが含まれるが、特に、エンジニアリング熱可塑性プラ
スチックスとして公知のものが含まれる。エンジニアリ
ング熱可塑性プラスチックのうち、多くの用途について
は、100℃より高い融点、特に、200℃より高い融
点を有する高性能ポリマーが特に好ましい。高性能ポリ
マーは、例えば、Ullmann’s Encyclo
pedia of Industrial Chemi
stry, 5th edition,VCH Ver
lagsgesellschaft mbH, Wei
nheim−New York、1992および、G.
W.Becker, D.Braun: Kunst
stoffhandbuchVol. 3/3、 Ca
rl Hanser Verlag, Munich1
994に記載されており、これらは、参考とすることに
よって本明細書に組込む。
【0030】本発明に従えば、エンジニアリング熱可塑
性プラスチックスとしては、特に、ポリアセタ−ル類、
ポリエステル類、ポリアリーレンスルフィド類、ポリカ
ーボネート類、ポリフタルアミド類、ポリエーテルイミ
ド類、ポリエーテルエーテルケトン類、シンジオタクチ
ックポリスチレン類(SPS)、シクロオレフィンコポ
リマーおよび液晶ポリマー類(LCPs)が挙げられ
る。熱可塑性プラスチックスは、単独で;もしくは、混
合物として;または、熱可塑性、熱硬化性またはエラス
トマー性である、その他の1種以上のプラスチックスと
のブレンドとして使用することができる。特に、熱可塑
性プラスチックスは、また、例えば、特定の用途のため
にそれらの化学的または機械的性質を改質するか、また
は、それらの接着性を改良するために、他の高分子添加
剤を含んでもよい。
【0031】新しく製造される製品以外に、製造される
エンジニアリングプラスチックスは、1次、2次、また
は高次の再生物のリサイクル物質であってもよく、ま
た、新たに製造した製品とリサイクル物質との混合物で
あってもよく、これらは、所望とあらば、添加剤を含ん
でもよく、および/または、他の相溶性のポリマーを混
合することによって改質されていてもよい。
【0032】ポリアセタールは、周知であり、例えば、
DE−A 29 47 490に記載されている。これ
らは、概して、ポリオキシメチレン類(POMs)とし
て公知のものであり、これらは、概して、少なくとも8
0mol%の、好ましくは、少なくとも90mol%の
オキシメチレン単位(−CH2O−)を含有する。本発
明については、ポリオキシメチレンは、ホルムアルデヒ
ドのホモポリマーであるか、もしくは、その環状オリゴ
マー、例えば、トリオキサンまたはテトロキサンである
か、または、ホルムアルデヒドからまたはその環状オリ
ゴマー、特に、トリオキサンから;および、環状エーテ
ル、環状アセタールおよび/または直鎖ポリアセタ−ル
から製造される適当なコポリマーである。
【0033】使用されるポリアセタールは、概して、メ
ルトインデックス(MFR190/2.16)0.5〜
75g/10分(ISO 1133)を有する。改質さ
れた等級のPOMを使用することもでき、例えば、PO
Mと、TPE−U(熱可塑性ポリウレタンエラストマ
ー)またはMBS(メチルメタクリレート−ブタジエン
−スチレンコア−シェルエラストマー)、または、メチ
ルメタクリレート−アクリレートコア−シェルエラスト
マー)、あるいは、PC(ポリカーボネート)、また
は、SAN(スチレン−アクリロニトリルコポリマ
ー)、または、ASA(アクリレート−スチレン−アク
リロニトリルコポリマー組成物)とから製造されるブレ
ンドを使用することもできる。
【0034】ポリエステルは、好ましくは、少なくとも
1種の芳香族ジカルボン酸、特に、テレフタル酸、イソ
フタル酸または2,6−ナフタレンジカルボン酸のエス
テルと、少なくとも1種の直鎖脂肪族ジアルコール、特
に、エチレングリコール、1,3−プロパンジオールま
たは1,4−ブタンジオールとから誘導される高分子化
された単位を含有するか、または、テトラヒドロフラン
から誘導される高分子化された単位を含有する。このタ
イプのポリエステル類は、例えば、“Ullmann’
s Encyclopedia of Industr
ial Chemistry”, ed.Barbar
a Elvers,Vol. A21.Chapter
on Polyesters (pp.227−25
1),VCH. Weinheim−Basel−Ca
mbridge−New York, 1992に記載
されている。ポリエステル類は、ホモポリマーであって
もよく;または、これら構成ブロックのコポリマーであ
ってもよい。ポリブチレンテレフタレートおよびポリエ
チレンテレフタレートが特に好ましく、ポリ(ブチレン
テレフタレート−コ−ブチレンイソフタレート)もまた
特に好ましい。
【0035】ポリエステル原料は、また、縮合によっ
て、少量比の脂肪族ジカルボン酸、例えば、グルタル
酸、アジピン酸またはセバチン酸、または、少量比のポ
リグリコール、例えば、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコールまたはさらに高分子量のポリエチレン
グリコールを組込むことによって改質されるか、また
は、ヒドロキシカルボン酸、好ましくは、ヒドロキシ安
息香酸またはヒドロキシナフタレンカルボン酸から誘導
される高分子化された単位を含有していてもよい。
【0036】ポリアリーレンスルフィドも、また、とり
わけ、ポリアリーレンチオエーテルとして公知である。
これらは、アリーレンスルフィドから構成される耐熱性
のポリマーを含む。ここで、アリーレン単位は、一また
は多核芳香族化合物を基体とする。これらの例として
は、フェニレン、ビフェニレン、ナフタレン,アントラ
センおよびフェナンスレンが挙げられ、所望とあれば、
1個または多数個の置換を有する。好ましいポリアリー
レンスルフィドは、ポリフェニレンスルフィドであり、
例えば、登録商標名FortronおよびRytonに
よって公知である。
【0037】ポリカーボネートは、例えば、“Ency
clopedia of Polymer Scien
ce and Engineering”, John
Wiley & Sons, New York 1
988, Vol.11,pp648−718に記載さ
れており、これは、参考とすることによって本明細書に
組込む。ポリカーボネートは、例えば、登録商標名Ma
krolon(Bayer AG)で供給されている。
【0038】シクロオレフィンコポリマーは、H. C
herdron, M. Brekner and
F. Osanによって、Die Angewante
Makromolekulare Chemie(2
23),121,1994に記載されており、これは、
参考とすることによって本明細書に組込む。シクロオレ
フィンコポリマーは、登録商標名Topas(Tico
nia GmbH)で供給されている。
【0039】ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)
は、Victrex Deutschland Gmb
Hから市販入手可能であり、液晶ポリエステルは、例え
ば、登録商標名Vectra(Ticona Gmb
H)で入手可能であり、ポリエーテルイミドは、登録商
標名Ultem(General Electric)
で入手可能である。
【0040】本発明に従えば、単一成分または2成分ポ
リウレタンエラストマーを使用することが可能である。
付加架橋2成分軟質ポリウレタン発泡システムを使用す
ると、特に、有益である。本発明に従い使用されるポリ
ウレタンエラストマーは、多官能性イソシアネートを使
用して架橋されたヒドロキシル終端基を有するポリエス
テル基体またはプロピレンオキシド−エチレンオキシド
コポリマー(エテール−ポリオール)基体上に形成され
た多価、短鎖、中鎖または長鎖アルコール(ポリオー
ル)によって構成される。
【0041】2成分軟質発泡体システムのA成分は、上
記したポリオール以外に、水、触媒およびその他のポリ
ウレタン加工で慣用的な添加剤を含む。それは、また、
例えば、改質シラン基体上に、慣用的な安定剤、加工助
剤またはさらなるカップリング剤を含むこともでき、ま
た、0〜70重量%の無機充填剤を含んでもよい。
【0042】このタイプのシステムのB成分は、主とし
て、2官能性および多官能性イソシアネートによって構
成される。これらは、通常、芳香族イソシアネート、例
えば、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)ま
たはトリレンジイソシアネート(TDI)、または、脂
肪族イソシアネートである。A成分およびB成分の組成
および混合比を変えることにより、種々の性質を有す
る、改質された発泡または未発泡ポリウレタンエラスト
マーを製造することが可能である。ここで、ポリウレタ
ンエラストマーという用語は、熱可塑性ポリウレタンエ
ラストマー(TPE−Us)として公知のものを含まな
い。
【0043】熱可塑性物質またはポリウレタンエラスト
マーは、概して、また、慣用的な添加剤を含む。ここで
挙げることのできる例は、安定剤、核形成剤、離型剤、
滑剤、充填剤、強化材料、顔料、カーボンブラック、光
安定剤、難燃剤、帯電防止剤、可塑剤および蛍光増白剤
である。添加剤は、一般的かつ通常の量存在してもよ
い。
【0044】冒頭に記載した用途部門以外に、新規複合
物品は、固定具、結合対、ローラー、軸受け、一体とな
ったシールおよび/または制動性を有する機能性部品の
形で接続素子として使用され、また、滑り止めおよび把
持容易な素子として使用される。これらとしては、特
に、自動車構造体に使用されるハウジング、例えば、ド
ア密閉ハウジング、ウインドーリフトハウジング、スラ
イドルーフシール素子等;また、中枢ロッキングユニッ
ト、内装品および外装品、泥除け、バンパー等;また、
フューズボックスおよび電気分配システム、電車のハウ
ジング、エンジンハウジング、湿潤空間と乾燥空間とを
分離するためのハウジング;さらに、一体シールを有す
る固定化素子、例えば、シールリングまたはシールワッ
シャーを有するクリップ、一体シールリップを有する装
飾用ストリップ、膨張ジョイントで補償するためのシー
ル素子、良好な制動性を有する固定化素子、例えば、振
動またはノイズを制動するための中心を有するクリッ
プ、電車の構成部品、例えば、制動素子を有する歯車、
一体となった軟質結合対、滑り止め、把持容易な素子を
有するギヤーボックス、例えば、コントロールレバーま
たはコントロールノブ、または、電気装置のグリップ表
面、工具のまたは筆記用具のグリップ表面を有するもの
等;また、弾性表面を有する鎖結合体が挙げられる。
【0045】
【実施例】以下の実施例は、当業者にさらに詳細に本発
明を説明することを意図するものであって、何ら本発明
の範囲を制限する意図はない。
【0046】以下の実施例において使用する接着促進剤
は: Percotex−Structurlake 449
RAL 5015(Spies Hecker Gm
bH,Cologne):ポリウレタン樹脂、顔料およ
び/または充填剤と有機溶剤との混合物(約35重量
%)。 Percotex LA−Haft−/Grund 0
40 RAL 6013および 7035(Spies
Hecker):OH官能性アクリル性樹脂、顔料お
よび/または充填剤、例えば、タルク、重質たる木、酸
化亜鉛およびその他の官能性顔料と有機溶剤との混合物
(約40重量%)。 Helacryl−Klarlack for Lei
chtmetalle(Spies Hecker):
OH官能性アクリル系樹脂および有機溶剤の混合物(約
50重量%)。比較のために、水基体接着促進剤を使用
した: Baydur PU−Haftvermittler
(Rhein Chemie Rhenau, Gmb
H, Manheim):充填剤を添加しない水性ポリ
ウレタン分散液、約40重量%のポリウレタン含量。
【0047】使用した硬化剤は、Parcotex−H
aerter 3840 (Spies Hecke
r)を含んでいた:約25重量%の有機溶剤および約7
5重量%の脂肪族イソシアネート(例えば、ヘキサメチ
レンジイソシアネート)を含むシリコーンを含まない硬
化剤。硬化剤を接着促進剤と10:1の比(硬化剤1重
量部対接着促進剤10重量部)で混合した。
【0048】適用したポリウレタンエラストマーは、以
下の2成分ポリウレタン発泡体システム(Ernst
Sonderhoff GmbH,Cologne)の
1つを含んでいた。各場合において、2つの成分Aおよ
びBは、適用に際し、直接、計量装置内で混合した: 成分A: 成分B: 混合比 Fermapor K31−9124 K−31−B5 3.5:1 Fermapor K31−9299−1 K31−B−RF 6:1 Fermapor K31−9260−2 K31−B 6:1 (normal) A成分の組成: ニおよび多官能性ポリエステルポリオール 50−95重量% 色顔料 0−20重量% チキソトロピック効果を有する増粘剤 0.1―6重量% 水 0.1―6重量% ニおよび多官能性短鎖グリコール 0.1―10重量% 第2級および第3級アミン触媒 0.1−2重量% 錫触媒 0.01−0.5重量% 充填剤、官能化されるかまたは未官能の 0−50重量% その他の官能性添加剤 0−30重量% B成分の組成: ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 10―95重量% (モノマー) 高分子MDI 0−50重量% MDI誘導体(プレポリマー等) 0―80重量%実施例 1: 市販入手可能なポリオキシメチレンコポリ
マー(登録商標Hostaform等級、Ticona
GmbH,Kelsterbachから)から試料プ
ラークを射出成形した。計量装置(Ernst Son
derhoff GmbH,Cologne)を使用し
て、さらに前処理することなく、溶剤を含む接着促進剤
を冷却成形品に塗布した。この被覆を一度完全に乾燥し
た後、すなわち、溶剤を蒸発させた後、再度、計量装置
を使用し、ビーズの形でポリウレタンエラストマーを塗
布した。約24時間後、生成させた複合物品の接着性を
評価した。このために、ポリウレタンビーズを手で引き
離し、以下の判定基準を使用して、ビーズの破損挙動を
主観的に評価した。
【0049】 ++ 凝集破損 + 主として凝集破損 0 接触表面の30−50%凝集破損 − 接着剤破損、中程度の引き裂き力を必要とした −− 接着剤破損、弱い引き裂き力を必要とした 比較のために、試料プラークを表面処理せず、エタノー
ルで洗浄し、コロナ−またはフレーム処理に賦すか、ま
たは、水基体接着促進剤を塗布した。ポリウレタンビー
ズを適用し、上記のようにして、破損挙動を評価した。
表1aおよび表1bは、種々のPU発泡体システムについ
ての結合強度研究の結果を示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】実験により、溶剤を含む接着促進剤システ
ムの使用がポリアセタール上でPU発泡体の接着性を著
しく改良することができることが確認された。ここで、
硬化剤を添加しても添加しなくとも、接着促進剤を使用
することができるか否かは原則として重要ではない。ポ
リアセタールがガラス繊維(GF20=20重量%ガラ
ス繊維)または分散された熱可塑性プラスチックポリウ
レタン(TPUs)(S9063およびS9064)を
含む場合に、また、特に良好な結合強度が達成された。
接着促進剤とともに硬化剤を使用するには、ポリアセタ
ールとPU発泡体との個々の組合せに依存する必要があ
る。
【0053】実施例 2:市販入手可能なポリブチレン
テレフタレート(登録商標Celanex,Ticon
a GmbH)から、20および30重量%のガラス繊
維含量で、実施例1に記載したようにして、試料プラー
クを製造し、これらを溶剤を含む接着促進剤で処理し
た。比較のために、試料プラークを表面処理することな
く、エタノールで洗浄し、コロナ−またはフレーム処理
に賦すか、または、水基体接着促進剤を塗布した。ポリ
ウレタンビーズを適用し、上記のようにして、破損挙動
を評価した。表2は、結合強度研究の結果を示す。
【0054】
【表3】
【0055】実施例 3:市販入手可能なポリフェニレ
ンスルフィド(登録商標Fortron,Ticona
GmbH)および市販入手可能なLCポリマー(登録
商標Vectra液晶ポリエステル,Ticona G
mbH)から、実施例1に記載したようにして、試料プ
ラークを製造し、接着促進剤で処理した。ポリウレタン
ビーズを適用し、上記のようにして、破損挙動を評価し
た。表3は、結合強度研究の結果を示す。
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】実施例 4:市販入手可能なナイロン−
6,6および市販入手可能なポリプロピレン(PP)か
ら、ガラス繊維含量40重量%(比較実施例)で、実施
例1に記載したようにして、試料プラークを製造し、接
着促進剤で処理した。比較のために、試料プラークを表
面処理せず、または、フレーム処理せず、それぞれ、水
基体接着促進剤を適用した。ポリウレタンビーズを適用
し、上記のようにして、破損挙動を評価した。表4は、
結合強度研究の結果を示す。
【0059】ポリアミドでは、(硬化剤を添加するかま
たはしないで)溶剤を含む接着促進剤を使用する結果と
して、PU発泡体の結合強度における著しい改良が再度
存在したが、非極性ポリプロピレンについては、高含量
のガラス繊維でさえ、結合強度における改良は検知でき
ない。
【0060】結局、実験において、水基体接着促進剤
(Baydur)の使用は、結合強度を改良することが
できないことを示す。
【0061】シールリップを有するドア密閉ハウジン
グ;自動車のドア用のドア密閉ハウジングへの適用例
は、Hostaformから射出成形した。ハウジング
の周辺には、滑らかなリムを有し、設置した時に、自動
車ドアとドア密閉装置との間に制動シールを与えるもの
である。計量装置の第1の品を使用し、接着促進剤シス
テムとして、Percotex LA Haft―/G
rund 040 (RAL 7035)をこのリムに
適用した。溶剤が完全に乾燥する前に、計量装置の第2
の品を使用し、Fermapor K31−9124/
K 31−B5ニ成分ポリウレタン発泡体システムを、
3.5/1の比で、前処理したリムの周りにビーズの形
で適用した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598029656 D−65451 Kelsterbach,G ermany (72)発明者 デトレフ・ダニロヴ ドイツ連邦共和国53804 ムッハ,シュト ゥルンクハオゼン 19 (72)発明者 アルフレート・リンク ドイツ連邦共和国50129 ベルクハイム, イム・ブラオヴァイラーフェルト 87 (72)発明者 ノルベルト・クレーマー ドイツ連邦共和国41539 ドルマーゲン, シューベルトシュトラーセ 12 (72)発明者 クラオス・ランガーバインズ ドイツ連邦共和国50259 プルハイム,ア ン・デア・ヒュレ 42

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の極性熱可塑性プラスチ
    ックおよび少なくとも1種のポリウレタンエラストマー
    から複合物品を製造するための方法であり、成形品を、
    最初に、極性熱可塑性プラスチックから成形し、この幾
    分かまたは全てに、溶剤を含むポリウレタン樹脂または
    アクリル系樹脂を基体とする接着促進剤を付与し、つい
    で、表面全体もしくはストリップの形であってもよい被
    覆またはポリウレタンエラストマー製の少なくとも1種
    の他の成形品を使用してオーバーモールディングし、か
    くして、接着促進剤を介して、熱可塑性プラスチックを
    ポリウレタンエラストマーに接着する、前記方法。
  2. 【請求項2】 接着促進剤が、2成分ウレタン架橋アク
    リル系樹脂−ラッカー;および、所望とあらば、官能性
    顔料および/または充填剤を含む、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 接着促進剤を付与した熱可塑性プラスチ
    ック材料へのポリウレタンエラストマーの適用を、ウレ
    タン架橋および/または接着促進剤の物理的乾燥よりも
    前に行う、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ポリウレタンエラストマーが材料のスト
    リップを敷設する方法によってシールリップの形で適用
    される、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 使用される極性熱可塑性プラスチック
    が、ポリアセタール、ポリエステル、ポリアリーレンス
    ルフィド、ポリカーボネート、ポリフタルアミド、ポリ
    エーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、シンジ
    オタクチックポリスチレン、シクロオレフィンコポリマ
    ー、液晶ポリマー、および、これらの1種以上の他のプ
    ラスチックとのブレンドを含む群より選択されるエンジ
    ニアリング熱可塑性プラスチックを含む、請求項1〜請
    求項4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 使用されるエンジニアリング熱可塑性プ
    ラスチックが、ポリオキシメチレンホモポリマー、ポリ
    オキシメチレンコポリマー、ポリブチレンテレフタレー
    ト、ポリエチレンテレフタレート、液晶ポリエステルま
    たはポリフェニレンスルフィドを含む、請求項5に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 ポリエーテルおよびジフェニルメタンジ
    イソシアネートを基体とする市販入手可能なポリウレタ
    ンエラストマーが使用される、請求項1〜請求項6のい
    ずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記方法の1つによってエンジニアリン
    グ熱可塑性プラスチック;および、発泡または未発泡の
    ポリウレタンエラストマーから製造することのできる複
    合物品であり、熱可塑性プラスチックとポリウレタンエ
    ラストマーとの間の接着促進剤によって生ずる結合強度
    が、未発泡ポリウレタンエラストマーについて少なくと
    も0.3N/mm2であり、発泡ポリウレタンエラスト
    マーについて0.1〜1N/mm2である、前記複合物
    品。
  9. 【請求項9】 成形品の形で、その幾分かもしくは全て
    が、ポリウレタンエラストマーで被覆されている、請求
    項8に記載の複合物品。
  10. 【請求項10】 エンジニアリング熱可塑性プラスチッ
    クから製造される成形品の形で、その上に、ポリウレタ
    ンエラストマーから製造される他の少なくとも1個の成
    形品が成形されている、請求項8または請求項9に記載
    の複合物品。
  11. 【請求項11】 シールリップを有する密閉ハウジング
    の形の、請求項8〜請求項10のいずれか1項に記載の
    複合物品。
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