JP2000211042A - シ―ト体の貼着方法及び該方法を用いて形成した袋体 - Google Patents

シ―ト体の貼着方法及び該方法を用いて形成した袋体

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JP2000211042A
JP2000211042A JP11015552A JP1555299A JP2000211042A JP 2000211042 A JP2000211042 A JP 2000211042A JP 11015552 A JP11015552 A JP 11015552A JP 1555299 A JP1555299 A JP 1555299A JP 2000211042 A JP2000211042 A JP 2000211042A
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修一 ▲真▼下
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KONISHI SHIGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】依って本発明は、通気性を確保した上で、小虫
や埃等の異物の通過を阻止可能とするシート状部材同士
の簡易な貼着方法を提供し、これを袋体のシール方法に
利用することにより、袋体内からの排気のみ可能であっ
て、袋体内への外気及び小虫等の進入を阻止することが
でき、更に安価に、且つ容易に製造可能な袋体を提供す
る。 【解決手段】シート状部材の縁部同士を帯状に貼り合わ
せるシート体の貼着方法に於いて、その貼り合わせ部
は、該貼り合わせ部の延伸方向に沿って断続的に貼着さ
れた複数の貼着条と、該貼着条同士間に設けられた未着
の空洞部とにより構成され、各貼着条は未着の通気孔を
有し、該通気孔は前記空洞部に連通させた上で貼着され
ていることを特徴とするシート体の貼着方法とし、これ
を袋体のシール方法に利用して通気性袋体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来技術】米、麦等の穀物は、5kgや10kg等所定量づ
つ袋体に分別包装した上で供給されており、この袋体と
しては各種合成樹脂シートを用いて形成されたものが使
用されている。従来、この種の袋体に関しては、収容し
た穀物の鮮度を維持する、或いは輸送・保管の為に袋体
を積み重ねた場合でも破けないようにする等の観点か
ら、収容された穀物等から発生するガスや、穀物の収容
時に同時に封入された空気を排出するための工夫がなさ
れている。かかる工夫が施された袋体としては、従前に
於いては、袋体に微細な孔(多くの場合、内径0.5〜3m
m程度)を設けたものが提案されている。しかしながら
このような袋体に於いては、袋体内のガス・空気を排出
することは可能とはなるものの、同時に外気が袋体内に
容易に進入可能なものとなってしまうため不適となる。
つまり、場合によっては湿気の進入をも許容せざるを得
ない袋体となってしまうことから、穀物の鮮度保持上等
の観点では十分なものとはなっていない。
【0002】そこで、従前に於いては、袋体周縁の融着
シール部に直線状の未融着部(多くの場合、1〜5mm幅
程度)を数箇所形成して、この未融着部から脱気を行う
方法も行われている。このような方法を採用した袋体
は、該袋体の内部の圧力が上昇すると未融着部が開口し
て脱気を実現し、また袋体の内部が高くない場合には、
該未融着部は閉塞して外気の進入を阻止することができ
る。しかしながら、従前に於いて提供されている、かか
る未融着部により脱気を行う袋体では、実際に脱気を行
う通気孔として機能する未融着部はそれぞれの貼り合わ
せ部毎に一条で、且つ直線状に形成されており、またそ
の通気孔も、機能上の要請から、ある程度の内径を確保
するような幅に形成されている。依って、小虫などの様
に自ら開口して袋体内に進入してくるものまでも、その
進入を阻止することはできないものとなっている。この
ことは食品の衛生管理上の不利益となることから、現在
に於いては、係る機能を維持しながら、更に小虫の進入
を阻止できる袋体の開発が望まれている。
【0003】また、この様な袋体内からの脱気を行い、
袋体内への外気の進入を阻止可能な袋体は、更に野菜の
様なガスを発生する生鮮食料品の収容にも好適に使用さ
れることから、係る分野に於いても上記袋体の開発が望
まれていた。
【0004】一方、調理済みの食材などを収容し、電子
レンジなどで加熱する際に使用される袋体に於いては、
常には袋体内が外気とは完全に遮断されており、袋体内
に膨脹ガスや蒸気が充満した場合には、これらを放出可
能であることが望ましい。依って、かかる機能を有しな
がらも、製造容易とする袋体の開発も望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】依って本発明は、上記
課題を解決し、常に或いは一定の条件で通気性を確保し
た上で、小虫や埃等の異物の通過を阻止可能とするシー
ト状部材同士の簡易な貼着方法を提供するものであり、
これを袋体のシール方法に利用することにより、袋体内
からの排気のみ可能であって、袋体内への外気及び小虫
等の進入を阻止することができ、安価に、且つ容易に製
造可能な袋体を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、袋体を形成す
る場合などに使用されるシート状部材の貼着方法であっ
て、帯状に断続的に複数状貼り合わせる等により通気孔
を形成し、更に各条間に未着の空洞部を形成して前記通
気孔を連通する事により、常に或いは一定の条件下で通
気性を確保したシート状部材の貼着方法、及び該貼着方
法を用いた袋体のシール方法、並びに該シール方法によ
ってシールされた通気性袋体を提供するものである。
【0007】即ち本発明のシート体の貼着方法は、シー
ト状部材の縁部同士を帯状に貼り合わせるシート体の貼
着方法に於いて、その貼り合わせ部は、該貼り合わせ部
の延伸方向に沿って断続的に貼着された複数の貼着条
と、該貼着条同士間に設けられた未着の空洞部とにより
構成され、各貼着条は未着の通気孔を有し、該通気孔は
前記空洞部に連通させた上で貼着されていることを特徴
とするものである。この各貼着条毎に設けられる通気孔
は、それぞれ隣り合う貼着条同士の通気孔が直線上に並
ぶことのないように規制して形成することにより、より
確実に小虫や埃等の異物の通過を阻止することが可能と
なる。また各貼着条は異なる幅(貼り合わせ幅)に形成
する他、該貼着に依って貼り合わさった貼着部及び前記
通気孔を、異なる間隔で断続的に貼着する事も可能であ
る。複数設けられる貼着条の内、少なくとも何れか1つ
の貼着条の通気孔の平均内径が、該貼り合わせ部の通過
を阻止する異物の大きさに応じて調整されていることが
望ましい。つまり、この通気孔の平均内径を該異物より
も小さく形成することにより、その通過を阻止すること
ができる。
【0008】本発明に於いては、更に複数形成される貼
着条の内、何れかの貼着条を、その通気孔を閉塞部によ
り閉塞した貼着条とすることもできる。この閉塞部を脆
弱なものとして形成すれば、所定の圧力によって該通気
孔の閉塞状況が解止され、通気孔を容易に開口させる事
が可能となる。このシート状部材の縁部同士の貼り合わ
せは従来公知の方法によって行うことが可能であり、例
えばシート状部材が各種合成樹脂シートからなる場合に
は、その縁部同士を加熱した上で融着することにより、
帯状に貼り合わせることができる。
【0009】またシート状部材の縁部同士を帯状に貼り
合わせる袋体のシール方法に於いて、その貼り合わせ部
に前記貼着方法を利用することにより、本発明の袋体の
シール方法とすることができる。このように上記貼着方
法を袋体のシール方法に使用する場合、その貼り合わせ
部は、複数設けられる貼着条の内、少なくとも何れか1
つの貼着条の通気孔の平均内径を、袋体内への異物の進
入を阻止可能な大きさに調整することが望ましい。つま
り、例えば小虫の進入を阻止する袋体を形成する場合に
は、該貼り合わせ部の内、何れかの貼着条の通気孔の平
均内径を、小虫の入り込めない大きさに調整するもので
ある。通気孔の平均内径を小さく形成する貼着条は、よ
り望ましくは、最も幅広く形成される貼着条である。な
ぜならば、袋体内への外気の進入を阻止するためには、
常には該通気孔が閉塞している必要があり、その為に
は、該通気孔が小さく且つ長く形成されていることが要
求されるからである。またこの方法によって行った袋体
のシール(貼り合わせ)をより確実に行うためには、該
幅広く形成される貼着条は、袋体とした場合に、最も内
側となる貼着条である事が望ましい。これは、袋体に収
容目的物(例えば穀物など)を収容した場合に於いて
も、その貼り合わせた箇所の剥離阻止を確実なものとす
るためである。従って、これらのことを考慮すれば、本
発明の袋体のシール方法に於いては、最も幅広く形成さ
れる貼着条の通気孔の平均内径を調整して、袋体内への
異物の進入を阻止することが望ましく、更にかかる貼着
条は、袋体とした場合に、最も内側となる貼着条である
ことが望ましい。この場合、該通気孔の平均内径を小虫
が進入できない大きさに調整すれば、小虫は最も内側の
貼着条によって袋体内への進入が阻止されることとな
る。この貼着部の幅及び間隔は、袋体内に収容する物及
び、当該袋体に要求される通気性等を考慮した上で適宜
決定されることとなる。更に、袋体のシール方法に於い
て、複数の貼着条の内、何れかの貼着条に、その通気孔
を閉塞する閉塞部を形成した場合には、かかるシール方
法によってシールされた貼り合わせ部は、常には、閉塞
部によって閉塞されているものの、袋体の内部圧力が上
昇することによって該閉塞が解止され、袋体内と外気と
が通気(又は連通)可能なものとなる。依って、望まし
くはこの閉塞部は、所望の圧力によりその閉塞が解止さ
れるように調整されることが望ましい。この様な閉鎖の
解止は、例えば貼り合わせ部がシート体同士を融着して
形成される場合には、融着部が剥離することに依って行
われる。従ってこの場合には、融着の度合い(融着幅な
ど)を調整すれば、通気孔を所望の圧力により開口させ
ることができる。
【0010】なお本明細書中に於ける通気孔の平均内径
とは、該通気孔を円形と仮定した場合における内径の平
均値であって、これは該通気孔の開口面積と同一面積の
円に基づいて特定される。つまりこの平均内径は該通気
孔の断面形状には関係なく特定することができる。
【0011】上記袋体のシール方法は、シート状部材の
縁部同士を帯状に貼り合わせた貼り合わせ部を有する袋
体に於いて、その何れかの貼り合わせ部に使用すること
により本発明の通気性袋体とすることができる。即ち本
発明に於いては、シート状部材の縁部同士を帯状に貼り
合わせた貼り合わせ部を有する袋体であって、該貼り合
わせ部が、該縁部の延伸方向に沿う複数の貼着条と、該
貼着条同士間に設けられた未着の空洞部とからなり、そ
れぞれの貼着条を断続的に貼着すること等によって各条
毎に通気孔を形成し、ぞれぞれの通気孔は空洞部に連通
することを特徴とする通気性袋体をも提供する。
【0012】かかる袋体は、上下左右の4箇所の縁部同
士を貼り合わせた袋体、上下及び中央の3箇所の縁部同
士を貼り合わせた袋体、或いは上下の2箇所の縁部同士
を貼り合わせた袋体等、如何なる袋体に於いても、少な
くともその貼り合わせ部の一ヶ所を、上記シール方法に
より貼り合わせたものであれば良く、これにより袋体内
からの排気のみ可能であって、袋体内への外気及び小虫
の進入を阻止可能な通気性袋体が実現する。
【0013】この袋体の貼り合わせ部に於いて、各相互
に隣り合う貼着条同士に形成される通気孔同士を直線状
に並ばないように形成した場合、該通気孔と空洞部とで
構成される袋体内の気体・ガスを排出するための排出流
路はクランク状に曲折することとなり、これにより小虫
などの進入をより確実に阻止可能な通気性袋体が実現す
ることとなる。
【0014】かかる袋体を形成するシート体として、熱
可塑性樹脂等加熱融着可能なシート体を使用する場合、
その貼り合わせはヒートシールにより行うことができ
る。つまり、製袋機によりヒートシールを行う場合に
は、それに使用される型(即ち、シールバー)を、本発
明のシール方法を実現可能な様に調整しておけば、何ら
通常のシールを行うのと変わりなく容易に本発明の通気
性袋体を製造することができる。また該シート体として
複合フィルムを使用する場合、該複合フィルムは、少な
くともその貼り合わせる面同士が熱可塑性樹脂の様な加
熱融着可能なものであれば使用する事が可能である。
【0015】本発明に於ける通気性袋体は、その内部圧
力が高い状態、即ち穀物などの収容目的物と一緒に空気
が封入された状態、或いは収容目的物が保存中にガスを
発生した状態に於いては、該排出流路は袋体の内部圧力
によって圧し広げられて開口することから、該袋体内の
ガス・空気を脱気することができる。そして、該袋体内
のガス・空気が脱気され、袋体内の圧力が外気と同等或
いはそれよりも低い状態になった時点で、該排出流路は
外気圧により押し潰されて閉塞し、外気が袋体内に進入
する事態を阻止することができる。また、小虫などは排
出流路が外気圧に押し潰された状態に於いても、自ら流
路を押し広げて袋体内に進入することができるが、本発
明の袋体に於いては、前述の通り何れかの貼着条に形成
される通気孔の平均内径を規制することにより、かかる
小虫の進入をも阻止することができる。特に、袋体の全
ての貼り合わせ部毎に、各通気孔を閉塞部で閉塞した貼
着条を設けた袋体の場合には、この通気孔は常には閉塞
していることから、袋体内は外気とは完全に遮断され、
衛生上、極めて有利なものとなる。そして、この袋体の
内部圧力が上昇した場合には、この閉塞部における閉塞
が解止して袋体内は外気と連通可能となる。この様な袋
体は、実際の使用の場面に於いては、例えば電子レンジ
などに於いて使用される食品を収容する為の袋体に好適
に使用される。つまり、この種袋体では、衛生上の観点
から、常には袋体内は外気から遮断されていることが望
ましく、電子レンジで加温する場合には、袋体内に発生
する水分や加圧ガスを排気する為に、袋体内は外気と連
通する事が望ましい為である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づき、本発明を説明する。
【0017】図1は本発明の一の実施の形態に於ける通
気性袋体を示す斜視図である。
【0018】この図に示す袋体は、熱可塑性樹脂からな
る二枚のシート体1同士の左右側縁及び底縁をヒートシ
ールにより貼り合わせており、かかる貼り合わせ部の
内、左右の貼り合わせ部2を、本発明のシール方法で貼
り合わせて本発明の通気性袋体を形成している。
【0019】左右側縁の貼り合わせ部2は、その延伸方
向に沿う二本の貼着条3と、該貼着条3同士間に設けら
れた未着の空洞部4とで構成されており、更にそれぞれ
の貼着条3を断続的に貼着することにより、各条3を貼
着部5と通気孔6とで構成されるものとしている。この
通気孔6は全て前記空洞部4と連通していることから、
袋体内に封入された余分なガス・空気は、通気孔6−空
洞部4−通気孔6の通路によって袋外に排出される。
【0020】この実施の形態に於いて、それぞれの貼り
合わせ部に設けられる二本の貼着条の幅は、袋体の内側
に設けられる貼着条3aは広く、外側に設けられる貼着
条3bは狭く形成されている。この様に内側の貼着条3
aを幅広くすることにより、袋体の貼り合わせ部は強固
なものとなる。依って、袋体内に収容された穀物などに
よって、その表面の張力が発生した場合でも、袋体の貼
り合わせ部は剥離しにくいものとなる。またこの場合の
張力は、通気孔の軸方向に沿うように生じるため、通気
孔の内径が広がるようなことはない。依って、この袋体
に於いては一定した通気性を確保することができる。
【0021】そして内側の貼着条3aに形成される通気
孔6aは、その平均内径が、小虫が通過できない様な大
きさに調整されている。このことから、仮に小虫が外側
の貼着条3bに形成された通気孔6bを通過したとして
も、この通気孔6aによって、小虫の袋体内への進入を
阻止することができる。更にこの通気孔6aは、幅広い
貼着条3aに小さい内径で形成している。これにより外
気の圧力により圧し潰され閉塞し易いものとなり、袋体
内への外気の進入を確実に阻止することができる。但
し、この各貼着条3の幅、間隔及び本数、並びに各条3
に形成される通気孔6の平均内径及び数は、袋体内に収
容されるものによって適宜調整することが可能である。
例えば、貼り合わせを確実なものとする場合には、貼着
条3の形成本数を増やすか又は幅広く形成することがで
き、また袋体の通気性を良くする場合には、各条3に形
成される通気孔の数を増やすか或いは平均内径を大きく
することができる。この実施の形態に示す袋体では、貼
着条3aを幅広く形成していることから、比較的重量の
あるものを収容することができ、また該貼着条3aに形
成される通気孔6aは小虫が通過できないような小径に
形成されている。従ってこの袋体は、特に精白米などの
穀物を収容するのに適している。
【0022】また、この図1に示す実施の形態に於いて
は、図2の貼り合わせ部の拡大図に示すように、内側に
形成される貼着条3aの通気孔6aは、外側に設けられ
る貼着条3bの貼着部5の範囲内に形成されている。従
って、この様にガスの排出流路を曲折させることによ
り、小虫などは一層袋体内に進入しにくいものとなる。
【0023】本発明の通気性袋体に於いては、断続的に
貼着された複数の貼着条3と、該貼着条間に設けられた
空洞部4とからなるシール方法によりシート状部材の縁
部同士を帯状に貼り合わせたものであれば、その効果を
得ることができる。従って、本発明の袋体は、図3に示
すように、一枚のシート体を環状に形成して、その両縁
を袋体のほぼ中央で帯状に貼り合わせたものであっても
良い。この場合、本発明のシール方法が具体化された貼
り合わせ部2は、袋体に於いて一ヶ所のみとなるが、該
貼り合わせ部の各条3に形成される通気孔の平均内径、
及び通気孔の数を調整することにより、十分本発明の効
果を得ることができる。
【0024】また、上記図1及び図3に示した袋体に於
いては、その底縁部の貼り合わせは、従来の完全な(通
気性を有しない)シールが行われているが、この底縁部
8の貼り合わせも、本発明にかかるシール方法により貼
り合わせることが可能である。
【0025】以上の通気性袋体を袋単独で使用する場合
には、少なくとも何れか一方の縁部を開放した状態で提
供する。そしてこの袋を購入した者(例えば精米業者
等)が袋体内に収容対象物(例えば精白米等の穀物)を
入れて、開放縁を貼り合わせることにより、収容対象物
を包装した袋体とすることができる。この収容後に行わ
れる貼り合わせは、開放縁以外の何れかの縁部(つまり
当初から貼り合わされている縁部)が、本発明のシール
方法により貼り合わされている場合には、従来の完全な
シールでも、本発明のシール方法でも良い。この様にし
て、本発明の袋体に収容された穀物は、包装袋を積み重
ねて保管する場合、及び収容後に穀物からガスが発生し
た場合に於いても、袋体内の余分な空気・ガスを的確に
排出可能であり、且つ小虫及び外気の進入を阻止するこ
とができる最適な袋体となる。なお、本実施の形態に於
いては、特に精白米を収容する場合に基付いて説明した
が、本発明の通気性袋体は精白米に限らず、その他の穀
物、青果など各種食品用として使用することが可能であ
る。その際、収容対象物に応じて、貼り合わせ部の通気
性は、貼着条の数や幅又は各貼着条に形成される通気孔
の数や内径等により、適宜調整することができる。
【0026】更に、図4に他の実施の形態に於ける本発
明の袋体を示す。この図に示す袋体では、左右の貼り合
わせ部2において、各貼り合わせ部を構成する内側の貼
着条3aの通気孔6は、閉塞部7により閉塞されている
点に於いて、図1に示す袋体とは異なっている。
【0027】この閉塞部7は、図5に示すように、内側
の貼着条3aに形成される各通気孔6を部分的に閉じる
ようにして形成されている。かかる閉塞部7は、シート
状部材同士をヒートする際に、隣り合う貼着部同士を部
分的に繋ぎ合わせることにより形成することができる。
この閉塞部7の幅や貼り合わせ強度等は、該袋体の内部
圧力が所定の値まで達した場合に該閉塞状況が解止され
る(即ち、通気孔6が連通する)ように調整されてい
る。閉塞部7は、図4に示す態様とする他にも、通気孔
内に接着剤を注入することによっても形成可能であり、
また内側の通気孔6aではなく、外側の通気孔6bに形
成することも可能である。これらは、本発明の主旨の範
囲内に於いて適宜変更することができる。
【0028】上記のように構成された袋体は、特に食品
を収容し電子レンジで加温する際に使用した場合に顕著
な効果を発揮する。つまり、この袋体は、内部に特段の
圧力が生じない状態、例えば輸送・保存などに於いて
は、袋体内は外気と完全に遮断されていることから、衛
生的であり食品などを安心して収容することができる。
そして、袋体内に収容した食品を電子レンジなどで加温
する場合には、加温によって生じた袋体の内部圧力によ
り閉塞部7での閉塞は解止し、袋体内の蒸気・空気など
を通気孔−空洞部−通気孔の流路により、外部に放出す
ることができる。その結果、袋体内の食品が湿ることな
く、且つ袋体の破裂を防止することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、通気性を確保した上
で、小虫や埃等の異物の通過を阻止可能とするシート状
部材同士の簡易な貼着方法が実現し、またこれを袋体の
シール方法に利用すれば、通気性を確保した上で、小虫
や埃等の異物、及び袋体内への外気の進入を阻止可能な
袋体のシール方法が実現する。そしてこのシール方法に
より袋体の貼り合わせ部を帯状に貼り合わせれば、その
収容対象物と同時に封入される空気や、収容された後に
収容物から発生するガスなどを適宜排出可能な通気性袋
体となる。本発明に於けるシール方法は、従来のシール
方法に於いてシールパターン(即ち、製袋機に於けるシ
ールバーのパターン)を変更すれば実施可能であること
から、本発明により、排気のみ可能な袋体を容易に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通気性袋体の一の実施態様を示す斜視
図。
【図2】貼り合わせ部を示す要部拡大図。
【図3】本発明の通気性袋体の他の実施態様を示す斜視
図。
【図4】本発明の通気性袋体の更に他の実施態様を示す
斜視図。
【図5】貼り合わせ部を示す要部拡大図。
【符号の説明】
1 シート状部材 2 貼り合わせ部 3 貼着条 3a 内側の貼着条 3b 外側の貼着条 4 空洞部 5 貼着部 6 通気孔 6a 内側の通気孔 6b 外側の通気孔 7 閉塞部 8 底縁部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状部材の縁部同士を帯状に貼り合わ
    せるシート体の貼着方法に於いて、その貼り合わせ部
    は、該貼り合わせ部の延伸方向に沿って断続的に貼着さ
    れた複数の貼着条と、該貼着条同士間に設けられた未着
    の空洞部とにより構成され、各貼着条は未着の通気孔を
    有し、該通気孔は前記空洞部に連通させた上で貼着され
    ていることを特徴とするシート体の貼着方法。
  2. 【請求項2】シート状部材の縁部同士を帯状に貼り合わ
    せるシート体の貼着方法に於いて、その貼り合わせ部
    は、該貼り合わせ部の延伸方向に沿って貼着された複数
    の貼着条と、該貼着条同士間に設けられた未着の空洞部
    とにより構成されており、該複数の貼着条は、未着の通
    気孔を有する貼着条と、各通気孔の全部又は一部を是弱
    に閉塞した閉塞部を有する貼着条とからなり、該通気孔
    は、前記空洞部に連結した上で貼着されていることを特
    徴とするシート体の貼着方法。
  3. 【請求項3】前記各貼着条毎に設けられる通気孔は、そ
    れぞれ隣り合う貼着条同士の通気孔が直線上に並ぶこと
    のないように規制して形成される請求項1又は2記載の
    貼着方法。
  4. 【請求項4】前記貼り合わせ部は、複数設けられる貼着
    条の内、少なくとも何れか1つの貼着条の通気孔の平均
    内径が、該貼り合わせ部の通過を阻止する異物よりも小
    さく調整されている請求項1〜3何れか一項記載の貼着
    方法。
  5. 【請求項5】シート状部材の縁部同士を帯状に貼り合わ
    せる袋体のシール方法に於いて、該貼り合わせ部は、請
    求項1〜4の何れか一項記載の貼着方法により貼り合わ
    されていることを特徴とする袋体のシール方法。
  6. 【請求項6】シート状部材の縁部同士を帯状に貼り合わ
    せてなる貼り合わせ部を有する袋体であって、何れかの
    貼り合わせ部が、請求項5記載のシール方法によって貼
    り合わされされていることを特徴とする通気性袋体。
JP11015552A 1999-01-25 1999-01-25 シ―ト体の貼着方法及び該方法を用いて形成した袋体 Pending JP2000211042A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100433013B1 (ko) * 2001-09-01 2004-05-28 용 택 김 비닐포대의 밀봉구조
JP2007513028A (ja) * 2003-12-09 2007-05-24 アンカー リミティド ばら包装の多層袋とその多層袋の製造装置

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