JP2000210650A - 電子機器廃棄物の処理方法 - Google Patents

電子機器廃棄物の処理方法

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JP2000210650A
JP2000210650A JP1720799A JP1720799A JP2000210650A JP 2000210650 A JP2000210650 A JP 2000210650A JP 1720799 A JP1720799 A JP 1720799A JP 1720799 A JP1720799 A JP 1720799A JP 2000210650 A JP2000210650 A JP 2000210650A
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thermal decomposition
gas
pyrolysis
rolls
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Hiroyuki Fujimura
宏幸 藤村
Takahiro Oshita
孝裕 大下
Shosaku Fujinami
晶作 藤並
Hideki Kondo
英樹 近藤
Hiroshi Kozuka
浩志 小塚
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Original Assignee
Ebara Corp
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板等の電子機器からなる廃棄物
から各種の有価金属をリサイクル利用可能な状態で回収
することができる電子機器廃棄物の処理方法を提供す
る。 【解決手段】 電子機器廃棄物を原料aとして400〜
650℃で熱分解し、得られる残渣dを破砕した後に、
金属類をその他残渣から分離することにより各種金属を
回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器廃棄物の処
理方法に係り、特に電子機器廃棄物を熱分解して得られ
る残渣から各種金属を回収することができる電子機器廃
棄物の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大型コンピュータからパソコンなどの電
算機および電子交換機、ファクシミリなどの先端産業廃
棄物の量は年々増加しており、今後、更に激増すること
が予想されている。特に、コンピュータ類はその機能を
果たしていても、演算速度が遅いとか、機能向上を図る
等の理由のために新機種に買い替えする傾向が顕著であ
り、廃棄される量は増加の一途をたどっている。それら
の電子機器には、電子回路を備えた基板に電子部品を搭
載したプリント配線板が使われている。
【0003】このプリント配線板は、ガラス繊維を基材
としエポキシ樹脂等で加工した厚さ数mmほどの基板上
に、電子回路をプリント配線し、集積回路(IC)や抵
抗、コンデンサなどの電子部品を搭載したものである。
このプリント配線板からの資源リサイクルには、粉砕
し、磁気および静電分離法等により、金属類を回収する
試みがなされているが、ガラス繊維強化プラスチックの
粉砕が困難であること、また難燃材を含有しているため
通常の焼却処分に不向きなどの理由から現在埋立処分が
主流となっている。また、プリント配線板を超硬バイト
により摺り下ろして粉末にした後、金属を分離する方法
も試みられているが、この方法は粉末にするためのエネ
ルギが大きいという欠点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プリント配
線板等の電子機器からなる廃棄物から各種の有価金属を
リサイクル利用可能な状態で回収することができる電子
機器廃棄物の処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は「資源と環境」
誌 Vol.1,No.3,P73〜P81(199
2)に「プリント配線板の粉砕および熱特性」として掲
載された報告を検討することにより考案するに至ったも
のである。プリント配線板に含まれる金属成分は、プリ
ント配線、リード線、コネクタ、IC、コンデンサ、ス
イッチ類等に線、棒、箔、板、塊などの種々の形状で金
属あるいは酸化物などの複合物として存在する。プリン
ト配線板を粉砕し、化学分析したときの成分比と各々の
融解温度を表1に示す。
【表1】 表1から明らかなように、プリント配線板中で最も含有
率の高い金属は銅(Cu)で、二番目が錫(Sn)で、
以下含有率の多い順に鉛(Pb)、ニッケル(Ni)、
鉄(Fe)、カルシウム(Ca)、アルミニウム(A
l)であった。なお、化学分析による21の金属元素の
含有率の総計はほぼ35.6%(重量パーセント)とな
った。残りの64.4%はSiO(ガラス繊維由来)
と樹脂、プラスチック等の有機物である。
【0006】プリント配線板粉砕産物を焙焼したときの
焙焼温度と重量減少率の関係を図8に示す。図より、焙
焼温度が250〜450℃にかけて急激に重量が減少
し、500℃付近でほぼ一定となる。250〜450℃
にかけて急激に重量が減少するのは、プリント基板中の
樹脂の部分および電子部品等に使われているプラスチッ
ク類に含まれる有機物質の大部分が揮発、燃焼してしま
うためと考えられる。また、600℃以上で重量増加す
るものがあるが、銅などの金属の金属光沢がなくなり黒
灰色になったこと、およびX線回折により銅、錫などの
酸化物が認められたことから、金属が空気中の酸素によ
り酸化されて重量増加したと考えられる。なお、焙焼し
た配線板粉砕物は500℃以上の温度で原形をとどめて
いるものの指先で簡単にくずれ、微粉となった。これよ
り、500℃以上の温度では、プラスチック類中の揮発
分はほとんど飛んでしまい、金属、カーボン、ガラス繊
維のみが残留していると推察される。800℃以上では
磁気製皿に粉砕産物が付着し、900℃においては、ガ
ラス繊維は完全に溶融固化した。
【0007】以上より、500〜800℃でプリント配
線板を焙焼することが、金属回収のためには有効である
と考えられる。すなわち、500〜800℃を焙焼時の
温度条件とすれば、金属、カーボン、ガラス繊維は溶融
固化しない分離の極めて容易な状態の固形物として回収
できる。ところが、プリント配線板を空気を用いて酸化
雰囲気中で焙焼すると、金属の一部が酸化されるため
に、品位が低下するといった問題が生じる。そこで、本
発明は、プリント配線板等の電子機器を、空気等の含酸
素ガスを用いて400〜650℃、好ましくは500〜
600℃で熱分解するようにしたものである。プリント
配線板等の電子機器を構成するエポキシ樹脂は、ガス、
タールといったガス状物とチャーと呼ばれるカーボン主
体の固形状物に変わる。このチャー中に融点が熱分解温
度より高い金属が残留する。ここで、400℃以下の温
度は、発明者の経験により、熱分解速度が遅すぎて、電
子機器廃棄物が未分解物のまま残る恐れがあることが判
明している。また400℃以下では廃棄物の部分燃焼反
応が持続しないといった問題もある。これに対し、65
0℃以上の温度では熱分解反応が速すぎるため、ガス発
生がフィード(原料の供給)の影響を受けて変動しやす
く、また、アルミニウム(融点660℃)を金属状態で
回収することができない。以上より、熱分解反応を緩慢
な状態で行うには、熱分解温度を400〜650℃、好
ましくは500〜600℃とする。
【0008】熱分解工程より得られた残渣を粗破砕し、
次に風力選別や比重差選別といった手段を用いることに
より、金属と有機物由来の固形状物(カーボンやガラス
繊維が主体)は容易に分離される。こうして、金属の大
部分を高品位のリサイクルに適する状態で回収すること
ができる。金属のうち融解温度が熱分解温度より高いも
のが熱分解残渣中に残留する。仮に熱分解温度を550
℃とすれば、表1よりLi,Cd,Pb,Sn,Znを
除いた16種類の金属が熱分解残渣中に残る。この16
種類の金属と有機物由来の固形状物の完全な分離ができ
るとすれば、回収金属中のCu,Ni,Feの含有率は
72.9%,9.8%,7.9%となる。これより、C
uの含有率が極めて高いことが判る。
【0009】熱分解温度を400〜650℃にとると、
発生ガス中に多量のタール、チャーが含まれる。水洗浄
により多量のタールやチャーがスクラバー水に捕捉され
ると、スクラバー水の廃水処理に著しい負荷がかかると
ともに、同じくスクラバー水に捕捉された低融点金属の
回収に支障を来す。このため、熱分解工程からの発生ガ
スをスクラバーで水洗浄するのは、タール、チャーの発
生量が少ない場合に限られる。熱分解により発生したガ
スをスクラバーに供給する前に、より高温の再ガス化工
程にてタール、チャーをガス化して除いておくことが望
ましい。スクラバー水にタールやチャーが入らなけれ
ば、スクラバー水中に溶解あるいは懸濁している低融点
金属の分離回収は容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子機器廃棄
物の処理方法の実施の形態を図1乃至図7を参照して説
明する。図1乃至図7において、同一の作用又は機能を
果たす部分には同一の符号を用い、重複した説明は省略
する。図1は、本発明の第1の実施形態を示す模式図で
あり、ストーカタイプの熱分解炉を用いた例である。図
1において、1は熱分解炉、2はミストセパレータ、3
はロストル、4はフリーボード部、5はベンチュリー
部、6は充填部、7は水槽、8はポンプである。またa
は原料、bは空気、cは熱分解ガス、dは熱分解残渣、
eは生成ガス、fはスラッジ、gは洗浄水、hは清水、
iは排水である。
【0011】原料aは、廃プリント配線板で、原形のま
までもよいし、必要に応じて適度に破砕してもよい。熱
分解温度は、通常400〜650℃から選択されるが、
反応を緩慢化し、アルミニウムを回収するには500〜
600℃とすることが好ましい。ロストル3の下方から
は空気bが供給され、ロストル上の原料aを部分燃焼に
より熱分解する。スチームはこの熱分解反応を緩慢化
し、温度制御を容易とするために、必要に応じて空気に
添加される。空気比(理論燃焼空気量に対する送入空気
量の比)は通常0.1〜0.3で選択される。
【0012】ロストルの送り機構(後述する)のため、
ロストル上に供給された原料は熱分解されつつロストル
上を攪拌混合しながら図1において左から右に送られ
る。最後まで残った金属、ガラス繊維、チャー等からな
る残渣dが熱分解炉1から排出される。回収された残渣
を粗破砕し、次いで風力選別や比重差選別といった手段
を用いることにより、比重の大きい金属とその他の固形
状物は容易に分離され、金属類はリサイクルに適した高
品位の状態で回収される。
【0013】熱分解炉1を出た熱分解ガスcは、ベンチ
ュリー部5にて洗浄水gと直接接触することにより冷却
・洗浄された後に、ミストセパーレタ2に供給される。
ミストセパレータ2の上部にはミストを完全に取りきる
ためラシヒリング等が充填された充填部6が設けられ、
下部には水槽7が設けられている。水槽7中の水はポン
プ8にて加圧され、ベンチュリー部5に送られ、一部は
廃水処理工程(図示せず)に送られ、処理される。この
ベンチュリー部5とミストセパレータ2からなるベンチ
ュリースクラバーにより精製された生成ガスeは、次の
ガス利用工程(図示せず)へ送られる。ガス利用工程に
は、ガスエンジンに供給して発電したり、燃料ガスとし
てボイラ等の設備で所内利用する方法がある。
【0014】図2(a)および図2(b)は本発明に用
いるロール式ロストル3の拡大図であり、図2(a)は
平面図、図2(b)は側面図である。ロストルは複数個
の回転するロール9が、所定の間隔を置いて一列に並べ
られた構成を有する。各ロールはシャフト10とこれに
装着された送り羽根11から構成される。ロールの送り
羽根11と隣りのロールのカラー12、同じくロールの
カラー12と隣りのロールの送り羽根11が組み合わさ
ることにより、ロールが回転中、ロール間は常に常時一
定の距離δが保たれ、しかもロストル上の原料は図2
(a)の矢印で示すように右方向へ搬送される仕組みに
なっている。ロール間のクリアランスの距離δは、ロー
ル間を流れるガス流速が常に一定となるよう調節するこ
とができる。このため、原料や熱分解残渣がロール間の
隙間から落下することはない。
【0015】図3(a)乃至図3(d)はロール式ロス
トルのクリアランスが一定に保たれることを示す模式図
である。送り羽根11は概略三角形状の断面を有し、カ
ラー12は送り羽根11よりひとまわり小さいサイズの
概略三角形状の断面を有している。図3(a)乃至図3
(d)において、図3(a)の状態を始点とすれば、図
3(b)、図3(c)、図3(d)の各状態は図3
(a)の状態からそれぞれ30゜、60゜、90゜回転
した場合を示している。図示されたように、隣り合った
送り羽根とカラーのクリアランスδは常に一定に保たれ
る。
【0016】図4(a)乃至図4(d)はロール式ロス
トル上を被熱分解物が搬送される仕組みを示す模式図で
ある。図4(a)乃至図4(d)において、図4(a)
の状態を始点とすれば、図4(b)、図4(c)、図4
(d)の各状態は図4(a)の状態からそれぞれ30
゜、60゜、90゜回転した場合を示している。図4
(a)乃至図4(d)に示すように、ロストル上を物
(原料a)が押し上げられ滑り落ちながら左から右へと
運ばれる状態が判る。ロール間の隙間(距離δ)には、
空気が一定速度で吹き上げられており、原料aがロスト
ル3により左から右に運ばれている間に部分燃焼によ
り、熱分解される。
【0017】図5は、本発明の第2の実施形態を示す模
式図であり、外部燃料jと空気bを燃焼室19で燃焼さ
せた後に、燃焼ガスをロストル下方から供給することに
より熱分解させる場合を示す。通常燃焼ガス中の酸素濃
度は1%以下とすることが望ましい。外部燃料を燃焼さ
せて得られた燃焼ガスが、ロストル3の各ロール間を吹
き上げることにより、ロストル上の原料は乾留に近い条
件で熱分解される。この方法の長所は、回収しようとす
る金属がほとんど酸化されないことである。外部燃料を
用いる代わりに、本発明により得られたスクラビング後
の生成ガスeを用いてもよい。
【0018】図6は、本発明の第3の実施形態を示す模
式図であり、熱分解炉1のフリーボード部4に空気bを
吹き込むことにより、800〜1000℃で再ガス化を
行う場合を示す。即ち、本実施形態においては、図1に
示す第1の実施形態に再ガス化工程を付加したものであ
る。再ガス化工程は、熱分解炉1のフリーボード部4に
空気bを吹き込むことにより、ロストル3上において熱
分解で生成した生成ガス、チャー、タールを800〜1
000℃で部分燃焼することにより再ガス化するもので
ある。こうしてチャー、タールが除かれたガスをスクラ
バーに供給することにより、スクラバー液中へのタール
やチャーの混入が防止され、スクラバー液中に溶解ある
いは懸濁している低融点金属は容易に分離回収できる。
即ち、熱分解で得られたガスを再ガス化工程に導き、再
ガス化工程後のガスをスクラビングすることにより、熱
分解より溶融飛散した低融点金属を固化状態で回収でき
る。その他の構成は図1に示す実施形態と同様である。
【0019】図7は、本発明の第4の実施形態を示す模
式図であり、図6に示す実施形態で行っている再ガス化
を熱分解炉のフリーボード部で行わず、スクラバーと一
体となった旋回型の炉で行っている場合を示す。即ち、
旋回型の炉は燃焼室20を備え、燃焼室20の上部に供
給された熱分解炉1からのガスと燃焼用空気は共に接線
方向に吹き込まれ、強力な渦流により800〜1000
℃で再ガス化を行う。燃焼室20を出たガスは、下降管
21内を下って水中に吹き込まれ、冷却と洗浄が行われ
る。なお、本方式を用いて、燃焼室20内の温度を12
00〜1500℃とすることにより、灰分の大部分を溶
融スラグ化することも可能である。
【0020】なお、図7に示す実施形態においても、図
6に示す実施形態と同じく、熱分解炉1のフリーボード
部4に空気を吹き込んで、800〜1000℃で再ガス
化させ、しかる後に旋回型の炉を用い1200〜150
0℃で高温ガス化することも可能である。スクラバーで
の低融点金属の回収が重要でなければ、図5乃至図7の
実施形態における再ガス化工程を過剰空気を用いた完全
燃焼としてもよい。図1乃至図7に示す実施の形態にお
いては、原料としてプリント配線板からなる廃棄物を説
明したが、プリント配線板以外の電子機器からなる廃棄
物であってもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリント配線板等の電子機器からなる廃棄物から各種の
有価金属をリサイクル利用可能な状態で回収することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す模式図であり、
ストーカタイプの熱分解炉を用いた例である。
【図2】本発明に用いるロール式ロストルの拡大図であ
り、図2(a)は平面図、図2(b)は側面図である。
【図3】図3(a)乃至図3(d)はロール式ロストル
のクリアランスが一定に保たれることを示す模式図であ
る。
【図4】図4(a)乃至図4(d)はロール式ロストル
上を被熱分解物が搬送される仕組みを示す模式図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す模式図であり、
外部燃料と空気を燃焼室で燃焼させた後に、燃焼ガスを
ロストル下方から供給することにより熱分解させる場合
を示す。
【図6】本発明の第3の実施形態を示す模式図であり、
熱分解炉のフリーボード部に空気を吹き込むことによ
り、800〜1000℃で再ガス化を行う場合を示す。
【図7】本発明の第4の実施形態を示す模式図であり、
図6に示す実施形態で行っている再ガス化を熱分解炉の
フリーボード部で行わず、スクラバーと一体となった旋
回型の炉で行っている場合を示す。
【図8】プリント配線板粉砕産物焙焼時の焙焼温度と重
量減少の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 熱分解炉 2 ミストセパレータ 3 ロストル 4 フリーボード部 5 ベンチュリー部 6 充填部 7 水槽 8 ポンプ 9 ロール 10 シャフト 11 送り羽根 12 カラー 19,20 燃焼室 21 下降管 a 原料 b 空気 c 熱分解ガス d 熱分解残渣 e 生成ガス f スラッジ g 洗浄水 h 清水 i 排水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22B 9/02 B09B 3/00 E (72)発明者 藤並 晶作 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 近藤 英樹 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 小塚 浩志 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 4D004 AA22 AC05 BA05 CA04 CA24 CA27 CA28 CB13 CB31 DA02 DA03 DA06 DA10 4D032 AD01 4K001 AA01 AA02 AA04 AA06 AA07 AA08 AA09 AA10 AA16 AA19 AA20 AA21 AA24 AA27 AA30 AA34 AA36 AA38 BA22 CA01 DA12 GA19 GB01 GB02 GB09 GB10 GB12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器廃棄物を原料として400〜6
    50℃で熱分解し、得られる残渣を破砕した後に、金属
    類をその他残渣から分離することにより各種金属を回収
    することを特徴とする電子機器廃棄物の処理方法。
  2. 【請求項2】 上記熱分解を行う熱分解炉には回転する
    複数のロールよりなるロストルが備えられ、各ロールは
    ロール間のクリアランスを一定に保ちつつ、該ロール上
    に供給された上記原料を送る機能を有することを特徴と
    する請求項1記載の電子機器廃棄物の処理方法。
  3. 【請求項3】 上記熱分解は、上記ロストル下方に供給
    されて各ロール間を吹き上げる空気による部分燃焼によ
    り行われることを特徴とする請求項2記載の電子機器廃
    棄物の処理方法。
  4. 【請求項4】 上記熱分解は、外部燃料もしくは上記熱
    分解よりの生成ガスの燃焼ガスが上記ロストル下方に供
    給されて各ロール間を吹き上げることにより行われるこ
    とを特徴とする請求項2記載の電子機器廃棄物の処理方
    法。
  5. 【請求項5】 上記熱分解で得られたガスを800〜1
    000℃の再ガス化工程に導くことを特徴とする請求項
    1記載の電子機器廃棄物の処理方法。
  6. 【請求項6】 上記熱分解で得られたガスを1200〜
    1500℃の再ガス化工程に導くことを特徴とする請求
    項1記載の電子機器廃棄物の処理方法。
  7. 【請求項7】 上記再ガス化工程からのガスを水洗浄す
    ることにより、熱分解より溶融飛散した低融点金属を固
    化した後に回収することを特徴とする請求項5又は6記
    載の電子機器廃棄物の処理方法。
  8. 【請求項8】 上記熱分解炉に供給する空気量は、空気
    比で0.1〜0.3であり、該空気量は上記ロストル上
    の温度に応じて制御されることを特徴とする請求項3記
    載の電子機器廃棄物の処理方法。
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