JP2000209803A - モ―タ - Google Patents

モ―タ

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JP2000209803A
JP2000209803A JP11004704A JP470499A JP2000209803A JP 2000209803 A JP2000209803 A JP 2000209803A JP 11004704 A JP11004704 A JP 11004704A JP 470499 A JP470499 A JP 470499A JP 2000209803 A JP2000209803 A JP 2000209803A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータの空間を有効に利用してステータコ
イルのコイル端部を半田付けすることにして、FPCを
含むステータ全体の薄型化を図ることのできるモータを
提供する。 【解決手段】 フレキシブル回路基板32の基板基部3
2aに所定間隔で突設された複数個の端子片部32b
を、ステータコア7の隣接する各2個のティース部7a
の間のステータスロット7b内に位置するよう配置し、
且つ基板基部32aから下り勾配に傾斜して設ける。端
子片部32bの接続用ランド32fに、ステータコイル
8のコイル引出し部8aを半田18付けにより電気的接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ハードデ
ィスク(磁気ディスク)などの記録ディスク駆動装置に
記録ディスクの回転駆動源として組み込まれるスピンド
ルモータなどのモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ハードディスク、フロッピィデ
ィスク、光磁気ディスクなどの記録ディスクの回転駆動
源としての用途に用いられるスピンドルモータとして
は、インナーロータ型の場合、図5に示すような構成に
なっている。すなわち、同図は、カートリッジ式記録デ
ィスク駆動装置用のスピンドルモータを示し、モータブ
ラケット1には、中央部に円筒状の軸支部2が突設さ
れ、この軸支部2の周囲に環状凹所3が設けられてい
る。環状凹所3の内周面には、ステータコア7にステー
タコイル8が捲装されてなるステータ4が内嵌固定され
ている。軸支部2の内部には、上下一対の玉軸受9,1
0を介してほぼ円筒状の軸部材11が回転自在に支持さ
れており、軸部材11の上部には、カップ状のロータハ
ブ12が軸支部2の上面および外周面を覆う配置で固定
されている。
【0003】上記ロータハブ12の外周面下部には、ス
テータ4の内周面に所定の間隙を存して対向する配置で
円環状のロータマグネット13が外嵌固定されていると
ともに、ロータ12の上面には、カートリッジ式記録デ
ィスク(図示せず)を磁気吸着するためのリング状のチ
ャッキング用マグネット14が、ロータハブ12の上面
と面一に埋設されている。また、ステータ4の上面に
は、円環状のフレキシブル回路基板(以下、FPCと略
す)17が固着され、このFPC17にステータコイル
8のコイル引出し部(図示せず)が半田18付けにより
電気的接続されており、さらに、FPC17の帯状引出
部19がモータブラケット1の上面に沿って引き出され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
携帯型小型電子機器、例えばノート型パソコンなどの小
型化および薄型化が益々促進される傾向にあり、それに
伴って、これらの機器に記録ディスクの回転駆動源とし
て搭載されるスピンドルモータに対しても一層の小型化
および薄型化が要求されている。このような要求を満足
させるために、スピンドルモータではステータ4のステ
ータコア7を薄くするなどの対策を施している。しかし
ながら、図5のスピンドルモータでは、FPC17をス
テータコイル8の上面に載置して半田18付けしている
ため、FPC17自体はフィルム状であってその厚みが
薄型化に殆ど影響を及ぼさないが、このFPC17を含
むステータ4全体の高さHが半田18分だけ高くなって
いる。そのため、ロータハブ12に保持されるディスク
との間に所定の間隙を形成する必要上、ロータハブ12
のディスク載置面が比較的高く設定されることとなり、
ステータ4の薄型化を図った効果はこの半田12の存在
により相殺されてしまい、スピンドルモータの薄型化に
はさほど寄与しない結果となる。
【0005】そこで本発明は、上記従来の課題に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、ステータに
存在する空間を有効に利用してステータコイルのコイル
端部を半田付けする配線を行うようにして、FPCを含
むステータ全体の薄型化を図ることのできる構成を備え
たモータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明のモータは、ベース台となるモータブラ
ケットと、前記モータブラケットに軸受手段を介して相
対的に回転自在に支持されたロータハブと、前記ロータ
ハブに装着されたロータマグネットと、ステータコアに
おける周方向に間隔を置いて配設された複数個のティー
ス部にステータコイルが捲装されてなり、前記ロータマ
グネットに対向して前記モータブラケットに装着された
ステータと、前記ステータコイルのコイル引出し部が半
田付けにより電気的接続されて前記ステータへの給電回
路を形成するフレキシブル回路基板とを備え、前記フレ
キシブル回路基板は、前記ステータコイルの上面に固定
された基板基部と、この基板基部に所定間隔で突設され
た複数個の端子片部とを有するとともに、前記端子片部
が、隣接する各2個の前記ティース部の間のステータス
ロット内に位置する配置で前記基板基部から下り勾配に
傾斜して設けられ、前記端子片部の接続用ランドに、前
記コイル引出し部が半田付けにより電気的接続された構
成になっている。
【0007】このモータでは、フレキシブル回路基板の
複数の端子片部をそれぞれステータコアの各ステータス
ロットの内部に下り勾配に傾斜させた配置で設けるとと
もに、ステータコイルのコイル引出し部を端子片部の接
続用ランドに導いて半田付けしているので、半田はステ
ータコイルの上面部よりも下方に位置する。これによ
り、フレキシブル回路基板を含むステータ全体の高さ
は、既存のモータと比較して半田分とこれに対して要求
される所定の絶縁距離だけ低くなるから、近年の小型化
および薄型化の要望に応えられるモータを提供できる。
しかも、コイル引出し部の配線は、既存のモータにおい
て何ら利用されることのなかった空間であるステータコ
アのステータスロットを利用して行っているので、フレ
キシブル回路基板の形状を若干変更する以外に構成の改
造を必要としないので、殆どコストアップを招かない利
点がある。
【0008】また、上記発明において、前記フレキシブ
ル回路基板は、前記端子片部の両側に張り出して一体形
成された一対の保持片部を有するとともに、この両保持
片部が、前記端子片部に対し垂下する方向に折曲され、
且つ対応する前記ステータコイルに接触して前記端子片
部を位置決め状態に保持している構成とすることが好ま
しい。
【0009】これにより、端子片部が、その両側の保持
片部によって盲動することのない位置決め状態でステー
タスロット内に保持されるので、フレキシブル回路基板
とステータコイルとの間の配線部分を長期にわたり安定
状態に維持できる。
【0010】さらに、上記発明において、前記基板基部
と前記端子片部との境界部分に、前記コイル引出し部を
上方に向け挿通させる切欠き溝が形成されている構成と
することもできる。
【0011】これにより、コイル引出し部を端子片部の
上面側に支障なく導いて端子片部のランドなどの端子領
域に接続できるとともに、コイル引出し部を極めて簡単
な構成によってロータマグネットなどに接触しないよう
安定に保持できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の
一実施形態に係るモータを示す縦断面図であり、この実
施形態では、ハードディスク駆動装置用のインナーロー
タ型のスピンドルモータに適用した場合を例示してあ
る。同図において、モータブラケット1には、中央部に
円筒状の軸支部2が突設され、この軸支部2の周囲に環
状凹所3が設けられている。環状凹所3の内周面には、
ステータコア7にステータコイル8が捲装されてなる円
環状のステータ4が、前記内周面の上部を切欠いた形状
に形成された環状の支持段部20に上側から嵌め込み位
置決めした状態で固定されている。
【0013】記録ディスク(図示せず)を一体的に回転
駆動するためのロータハブ21は、共に有頭円筒状とな
った内筒壁部22および外筒壁部23が同心状の配置で
一体形成されているとともに、外筒壁部23の外周面の
ほぼ中間部から平面視リング状の支持部24が外方に向
け突設された形状になっている。このロータハブ21
は、内筒壁部22が上下一対の玉軸受9,10を介して
モータブラケット1の軸支部2の内部に回転自在に支持
されている。なお、ロータハブ21は、内筒壁部22と
外筒壁部23とを別体として、これらを相互に連結して
固定する構成とすることもできる。
【0014】上記ロータハブ21における支持部24の
上面は、記録ディスクを載置して外筒壁部23の外周面
に外嵌固定させるためのディスク載置面27になってい
る。これに関連して、内筒壁部22の中央上部には、記
録ディスクを外筒壁部23の外周面に外嵌してディスク
載置面27に載置した位置決め状態でロータハブ21に
固定するためのクランプ用ねじ孔28が設けられてい
る。なお、内筒壁部22におけるクランプ用ねじ孔28
の下方の孔部はゴムボール29を圧入して閉塞されてい
る。また、上記支持部24の下面と外筒壁部23の外周
面とからなる段部には、円環状のロータヨーク30を介
在して同じく円環状のロータマグネット31が、ステー
タ4に対し径方向において僅かな間隙で対向する配置で
固定されている。
【0015】図2は、その詳細を後述するFPC32の
取り付け前の状態におけるステータ4に対する位置関係
を示す平面図、図3はFPC32およびステータ4の一
部を示す拡大平面図である。これらの図において、ステ
ータ4における上記ステータコア7は、平面視リング状
のコアプレートを複数枚積層して形成され、径方向の内
方に向け突出する歯極状のティース部7aが周方向にお
いて等間隔に配設されており、隣接する各2個のティー
ス部7a間にそれぞれ存在する空間がステータスロット
7bになっている。ステータ4は上記ティース部7aに
3相のステータコイル8を捲装して構成されている。
【0016】つぎに、本発明の要旨とする構成について
説明する。図2に示すように、ステータ4の半部(この
実施形態では右半部)上面には平面視でほぼ半円形状と
なったFPC32が固着されている。このFPC32
は、半円形帯状の基板基部32aと、この基板基部32
aから等間隔の配置で基板基部32aの径方向の内方に
向け突設された複数個(この実施の形態では4個を例
示)の端子片部32bと、この端子片部32bの両側か
らそれぞれ外方に張り出した保持片部32cと、基板基
部32aの適所から半径方向の外方へ延びる帯状引出し
部32dとが一体形成された形状になっている。
【0017】上記FPC32は、図2に明示するよう
に、各端子片部32bがステータコア7のステータスロ
ット7bの内部に位置する配置で基板基部32aがステ
ータコイル8上に載置されるとともに、要部の縦断面図
である図4に示すように、帯状引出し部32dがモータ
ブラケット1の引出し溝33に沿ってモータブラケット
1の外部に引き出され、この状態において、図1に示す
ように、モータブラケット1の取付段部34に嵌入固定
されたシール部材37によってモータブラケット1に押
し付けて挟持固定されている。
【0018】さらに、FPC32は、図3および図4に
明示するように、その端子片部32bの両側の各保持片
部32cが端子片部32bに対し下方に向け直角に折曲
されたのちに、端子片部32bが基板基部32aとの境
界線に沿った折曲によって斜め下方に向け傾斜する状態
とされている。このとき、両側の保持片部32cは、そ
れぞれ対応するステータコイル8に接触して、端子片部
32bをステータスロット7b内に保持している。これ
により、端子片部32bは、モータの回転駆動時に盲動
することのないようにステータスロット7b内に位置決
めされ、長期間にわたり安定に保持される。
【0019】ステータコア7のティース部7aに捲装さ
れたスタータコイル8の端部であるコイル引出し部8a
は、基板基部32aと端子片部32bとの間に形成され
た切欠き溝32eを通って端子片部32bの上方へ導か
れるとともに、図2に示す端子片部32bの接続用ラン
ド32fに図3および図4に示すように半田18付けさ
れて、FPC32に電気的接続されている。コイル引出
し部8aは切欠き溝32e内に安定に保持されるから、
コイル引出し部8aがロータマグネット31などに接触
するなどのトラブルの発生を確実に防止できる。
【0020】このスピンドルモータは、外部の駆動電源
からFPC32およびコイル引出し部8aを通じてステ
ータ4のステータコイル8に通電されることにより、ス
テータ4とロータマグネット31間に磁気作用が生じ
て、ロータハブ21がモータブラケット1の軸支部2を
回転支軸として回転するものである。これにより、ロー
タハブ21のディスク載置面27上に載置固定されてい
る記録ディスクは、ロータハブ21と一体的に回転駆動
される。
【0021】このスピンドルモータでは、図4に明示す
るように、FPC32の端子片部32bをステータコア
7のステータスロット7b内に基板基部32aから下り
勾配に傾斜させた配置で設けるとともに、ステータコイ
ル8のコイル引出し部8aをFPC32の切欠き溝32
eを通じ端子片部32bの上方のランド32fに導いて
半田18付けしているので、半田18はステータコイル
8の上面部よりも下方に位置することになり、FPC3
2を含むステータ4全体の高さh(図4)は、図5の既
存のスピンドルモータと比較して半田18分だけ低くな
る。加えて、ステータスロット7b内に半田18部分が
収容されて半田18に対する絶縁距離が形成されるの
で、従来のように半田18の上方に所定の絶縁距離を確
保する必要がなくなる。したがって、本発明は、近年の
小型化および薄型化の要望に応えられるスピンドルモー
タを提供できるものである。しかも、コイル引出し部8
aの配線は、既存のスピンドルモータにおいて何ら利用
されることのなかった空間であるステータコア7のステ
ータスロット7bを利用して行っているから、FPC3
2の形状を若干変更する以外に構成の改造を必要としな
いので、殆どコストアップにならない。
【0022】なお、上記実施形態では、FPC32とし
て、平面視半円形の帯状のものを例示して説明したが、
平面視円環状のFPCであっても、本発明を支障なく適
用して、そのFPCの端子片部を上記実施形態とほぼ同
様に傾斜状態に設けることができる。また、本発明は、
実施形態に例示したカートリッジ式記録ディスク駆動装
置用のスピンドルモータ以外のモータにも適用すること
ができるのは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明のモータによれば、
フレキシブル回路基板の複数の端子片部をそれぞれステ
ータコアの各ステータスロットの内部に下り勾配に傾斜
させた配置で設けるとともに、ステータコイルのコイル
引出し部を端子片部の接続用ランドに導いて半田付けす
る構成としたので、半田がステータコイルの上面部より
も下方に位置することになり、フレキシブル回路基板を
含むステータ全体の高さが既存のモータと比較して半田
及びこの半田に対する絶縁距離だけ低くなるから、近年
の小型化および薄型化の要望に応えられるモータを提供
できる。しかも、コイル引出し部の配線は、既存のモー
タにおいて何ら利用されることのなかった空間であるス
テータコアのステータスロットを利用して行っているか
ら、フレキシブル回路基板の形状を若干変更する以外に
構成の改造を必要としないので、殆どコストアップを招
かない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るモータを示す縦断面
図である。
【図2】同上モータにおけるFPCの取り付け前の状態
におけるスタータとの位置関係を示す平面図である。
【図3】同上モータにおけるFPCおよびステータを示
す一部の拡大平面図である。
【図4】同上モータの要部の組み立て前の状態の縦断面
図である。
【図5】従来のスピンドルモータを示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 モータブラケット 4 ステータ 7 ステータコア 7a ティース部 7b ステータスロット 8 ステータコイル 8a コイル引出し部 9,10 玉軸受(軸受手段) 18 半田 21 ロータハブ 31 ロータマグネット 32 フレキシブル回路基板 32a 基板基部 32b 端子片部 32c 保持片部 32e 切欠き溝 32f 接続用ランド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース台となるモータブラケットと、 前記モータブラケットに軸受手段を介して相対的に回転
    自在に支持されたロータハブと、 前記ロータハブに装着されたロータマグネットと、 ステータコアにおける周方向に間隔を置いて配設された
    複数個のティース部にステータコイルが捲装されてな
    り、前記ロータマグネットに対向して前記モータブラケ
    ットに装着されたステータと、 前記ステータコイルのコイル引出し部が半田付けにより
    電気的接続されて前記ステータへの給電回路を形成する
    フレキシブル回路基板とを備え、 前記フレキシブル回路基板は、 前記ステータコイルの上面に固定された基板基部と、こ
    の基板基部に所定間隔で突設された複数個の端子片部と
    を有するとともに、 前記端子片部が、隣接する各2個の前記ティース部の間
    のステータスロット内に位置する配置で前記基板基部か
    ら下り勾配に傾斜して設けられ、 前記端子片部の接続用ランドに、前記コイル引出し部が
    半田付けにより電気的接続されていることを特徴とする
    モータ。
  2. 【請求項2】 前記フレキシブル回路基板は、前記端子
    片部の両側に張り出して一体形成された一対の保持片部
    を有するとともに、この両保持片部が、前記端子片部に
    対し垂下する方向に折曲され、且つ対応する前記ステー
    タコイルに接触して前記端子片部を位置決め状態に保持
    している請求項1に記載のモータ。
  3. 【請求項3】 前記基板基部と前記端子片部との境界部
    分に、前記コイル引出し部を上方に向け挿通させる切欠
    き溝が形成されている請求項1または請求項2に記載の
    モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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