JP2000208839A - 光ファイバアンプおよび光増幅装置 - Google Patents

光ファイバアンプおよび光増幅装置

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JP2000208839A
JP2000208839A JP11005649A JP564999A JP2000208839A JP 2000208839 A JP2000208839 A JP 2000208839A JP 11005649 A JP11005649 A JP 11005649A JP 564999 A JP564999 A JP 564999A JP 2000208839 A JP2000208839 A JP 2000208839A
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JP
Japan
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optical fiber
signal light
optical
delay time
output terminal
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JP11005649A
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English (en)
Inventor
Mototaka Kadoi
素貴 角井
Shigeru Tanaka
茂 田中
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入出力間の遅延時間を一定値に調整すること
ができる光ファイバアンプ等を提供する。 【解決手段】 光ファイバアンプ10は、入力端子11
から出力端子12に到るまでの信号光の経路上に光カプ
ラ13、増幅用光ファイバ14および調整用光ファイバ
15を備え、また、光カプラ13に接続された励起光源
16を備えている。調整用光ファイバ15は、入力端子
11から出力端子12に到るまでの信号光の遅延時間を
調整する遅延時間調整手段として用いられる。すなわ
ち、入力端子11から出力端子12に到るまでの信号光
の遅延時間が所望値になるよう調整用光ファイバ15の
長さは設定され、増幅用光ファイバ14が長いほど調整
用光ファイバ15は短い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信等の分野に
おいて用いられ信号光を光増幅する光ファイバアンプ、
および、複数の光ファイバアンプが並列的に配置された
光増幅装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ線路を介して信号光を伝送す
る光通信では、その伝送等の際に信号光のパワーが減衰
を受けることから、光ファイバアンプを用いて信号光を
光増幅することが必要となる。この光ファイバアンプ
は、希土類元素であるエルビウム(Er)がシリカガラ
スファイバに添加されたものであるEr添加光ファイバ
(EDF: Er-Doped Fiber)と、このEDFに励起光を
供給する励起光源とを含んで構成されている。従来よ
り、光ファイバアンプは、利得または出力光パワーが一
定であること、利得が高いこと、利得偏差が小さいこと
及び光増幅波長帯域が広いこと等が求められ、このよう
な観点から多くの研究開発がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ファイバアンプは、単に1入力(1波長または多波
長)の信号光を光増幅して出力することのみを考慮して
設計されていることから、以下に述べるような問題点を
有している。すなわち、製造上の不可避的な要因によ
り、EDFに添加されるEr元素の濃度が微妙にばらつ
いていることから、上記の観点から所望の特性で動作す
る光ファイバアンプを製造する為に、光ファイバアンプ
に使用するEDFの長さを調整していた。その結果、光
ファイバアンプに使用するEDFの長さは、通常、20
m〜40mの範囲で大きくばらついていた。このEDF
の長さのばらつきは、単に1入力の信号光を光増幅して
出力することのみを考慮した場合には問題とはならな
い。しかし、多入力の信号光を光増幅する場合には大き
な問題となる。
【0004】例えば、M入力N出力のマトリクススイッ
チを用いた光交換機は、M入力端子それぞれに入力した
信号光を、N出力端子のうちの何れかの所望の出力端子
に出力させるものであり、必要に応じて他の出力端子に
切り替えて出力させる(例えば特許第2834571号
公報を参照)。一般に、マトリクススイッチでは、入力
した各信号光をN等分した後に、そのN等分された各信
号光を各出力端子につなぎ、そのうちの1つの経路のみ
をONとし、残りのN−1個の経路をOFFとする。し
たがって、出力端子における信号光のパワーは、入力端
子における信号光のパワーのN分の1となり、信号光パ
ワーの損失は大きい。光交換機の規模が大きいほど、出
力される信号光のパワーが小さくなる。そこで、光ファ
イバアンプを設けて信号光を光増幅することが必要であ
る。
【0005】このような光交換機における入力端子から
出力端子までの信号光の遅延時間は、マトリクススイッ
チにおける各経路の長さだけでなく、各光ファイバアン
プに含まれるEDFの長さにも依存する。そして、上述
したようにEDFの長さが20m〜40mの範囲でばら
つくこと、および、光ファイバ中における信号光の伝搬
速度が5ps/mm程度であることを考慮すると、光フ
ァイバアンプの入出力間の遅延時間が数十ns〜100
ns程度ばらつき、ひいては、光交換機における入力端
子から出力端子までの信号光の遅延時間も数十ns〜1
00ns程度ばらつくこととなる。
【0006】一方、信号光によるデータ送信の速度が
2.5Gbps(2.5×109 )である場合にはタイ
ムスロットは400ps(=1/2.5×109 )であ
り、10Gbpsである場合にはタイムスロットは10
0psである。したがって、上述したように光ファイバ
アンプの入出力間の遅延時間が数十ns〜100ns程
度もばらついたのでは、そのばらつきの程度はタイムス
ロットと比べて2〜3桁も大きい。光ファイバアンプの
入出力間の遅延時間のばらつきは、できる限り小さいこ
とが望ましい。例えば、光ファイバアンプの入出力間の
遅延時間のばらつきとして、タイムスロット100ps
〜400psの1割である10ps〜40psの程度の
誤差が許容されるとすると、EDFの長さのばらつきは
2mm〜8mm以下に抑える必要がある。しかし、融着
接続を失敗して再度の融着接続を行う場合に光ファイバ
の長さが20mm〜30mm程度も短くなる現在の光配
線技術レベルでは、EDFの長さのばらつきを数mm以
下に抑えることは殆ど不可能である。
【0007】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、入出力間の遅延時間を一定値に調整す
ることができる光ファイバアンプ、および、複数の光フ
ァイバアンプそれぞれの入出力間の遅延時間のバラツキ
が小さい光増幅装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ファイバ
アンプは、入力端子に入力した信号光を増幅用光ファイ
バにおいて光増幅して出力端子から出力する光ファイバ
アンプであって、入力端子から出力端子に到るまでの信
号光の遅延時間を調整する遅延時間調整手段を備えるこ
とを特徴とする。この光ファイバアンプによれば、入力
端子から出力端子に到るまでの信号光の遅延時間は、遅
延時間調整手段により調整されて所望の値に設定され
る。
【0009】本発明に係る光ファイバアンプの遅延時間
調整手段は、入力端子から出力端子に到るまでの信号光
の経路上に2つの光接続点を設け、その2つの光接続点
の間に所定の遅延時間に対応した長さを有する調整用光
ファイバを挿入して、入力端子から出力端子に到るまで
の信号光の遅延時間を調整するものであるのが好適であ
る。この場合には、入力端子から出力端子に到るまでの
信号光の遅延時間は、入力端子から出力端子に到るまで
の信号光の経路上の2つの光接続点の間に設けられた調
整用光ファイバの長さに応じたものとなる。
【0010】また、本発明に係る光ファイバアンプの遅
延時間調整手段は、入力端子から出力端子に到るまでの
信号光の経路上にある光ファイバの温度を調整して、入
力端子から出力端子に到るまでの信号光の遅延時間を調
整するものであるのが好適である。この場合には、入力
端子から出力端子に到るまでの信号光の遅延時間は、そ
の経路上にある光ファイバ(増幅用光ファイバ、調整用
光ファイバおよびその他の光ファイバの何れでもよい)
の温度に応じたものとなる。
【0011】また、本発明に係る光ファイバアンプの遅
延時間調整手段は、入力端子から出力端子に到るまでの
信号光の経路上にある光ファイバ(増幅用光ファイバ、
調整用光ファイバおよびその他の光ファイバの何れでも
よい)の伸び歪みを調整して、入力端子から出力端子に
到るまでの信号光の遅延時間を調整するものであるのが
好適である。この場合には、入力端子から出力端子に到
るまでの信号光の遅延時間は、その経路上にある光ファ
イバの伸び歪みに応じたものとなる。
【0012】さらに、本発明に係る光ファイバアンプの
遅延時間調整手段は、入力端子から出力端子に到るまで
の信号光の経路上に2つの光接続点を設け、その2つの
光接続点の間に所定の遅延時間に対応した長さを有する
調整用光ファイバを挿入して、入力端子から出力端子に
到るまでの信号光の遅延時間を粗調整するとともに、入
力端子から出力端子に到るまでの信号光の経路上にある
光ファイバの温度または伸び歪みを調整して、入力端子
から出力端子に到るまでの信号光の遅延時間を微調整す
るものであるのが好適である。この場合には、入力端子
から出力端子に到るまでの信号光の遅延時間は、調整可
能な範囲が広く、かつ、細かな調整も可能である。
【0013】本発明に係る光増幅装置は、N個の入力端
子、N本の増幅用光ファイバおよびN個の出力端子を有
し、第n(1≦n≦N)の入力端子に入力した信号光を
第nの増幅用光ファイバにおいて光増幅して第nの出力
端子から出力する光増幅装置であって、第nの入力端子
から第n出力端子に到るまでの信号光の遅延時間のばら
つきが100ps以下であることを特徴とする。この光
増幅装置は、信号光の遅延時間のばらつきが100ps
以下であるので、マトリクススイッチを用いた光交換機
において好適に用いられる。なお、信号光の遅延時間の
ばらつきは、信号光によるデータ送信の速度に応じて許
容値が異なり、信号光によるデータ送信の速度が2.5
Gbps〜10Gbpsであれば、遅延時間のばらつき
は10ps〜40ps程度以下であるのが好適である。
【0014】また、本発明に係る光増幅装置では、第n
の入力端子から第n出力端子に到るまでの信号光の遅延
時間を調整する遅延時間調整手段を備えることを特徴と
する。この場合には、信号光の遅延時間のばらつきは、
遅延時間調整手段により低減され得る。
【0015】また、本発明に係る光増幅装置の遅延時間
調整手段は、第nの入力端子から第nの出力端子に到る
までの信号光の経路上に2つの光接続点を設け、その2
つの光接続点の間に調整用光ファイバを挿入して、第n
の入力端子から第nの出力端子に到るまでの信号光の遅
延時間を調整するものであるのが好適である。この場合
には、第nの入力端子から第n出力端子に到るまでの信
号光の遅延時間は、第nの入力端子から第nの出力端子
に到るまでの信号光の経路上の2つの光接続点の間に設
けられた調整用光ファイバの長さに応じたものとなる。
【0016】また、本発明に係る光増幅装置のN本の増
幅用光ファイバそれぞれは、M(M<N)個のリールの
何れかに巻かれているのが好適である。本発明に係る光
増幅装置のN本の増幅用光ファイバは、テープ心線化さ
れているのも好適である。これら何れの場合にも、信号
光の遅延時間のばらつきを所定値(例えば100ps)
以下とすることが容易であり、小型化が可能である。
【0017】また、本発明に係る光増幅装置のN本の増
幅用光ファイバそれぞれは、L(L<N)個の励起光源
の何れかから出力された励起光が供給されるのが好適で
ある。この場合には小型化および省電力化が可能であ
る。また、本発明に係る光増幅装置のN本の増幅用光フ
ァイバそれぞれに供給される励起光のパワーを調整する
N個の光減衰器を更に備えるのも好適である。この場合
には、N本の増幅用光ファイバそれぞれにおける光増幅
特性を一定のものとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0019】(第1の実施形態)先ず、本発明の第1の
実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に
係る光ファイバアンプの構成図である。本実施形態に係
る光ファイバアンプ10は、入力端子11から出力端子
12に到るまでの信号光の経路上に光カプラ13、増幅
用光ファイバ14および調整用光ファイバ15を備え、
また、光カプラ13に接続された励起光源16を備えて
いる。
【0020】増幅用光ファイバ14は、希土類元素が添
加されたシリカガラス光ファイバであって、所定波長の
励起光が供給されているときに入力した所定波長の信号
光を光増幅するものであり、具体的にはEr添加ファイ
バ(EDF)が好適に用いられる。調整用光ファイバ1
5は、信号光の経路上の光接続点P1 とP2 との間に設
けられており、低損失のシングルモード光ファイバが好
適に用いられる。この調整用光ファイバ15は、光接続
点P1 およびP2 それぞれにおいて融着接続されるのも
好適であるが、コネクタ接続により着脱自在であるのが
更に好適である。
【0021】調整用光ファイバ15は、入力端子11か
ら出力端子12に到るまでの信号光の遅延時間を調整す
る遅延時間調整手段として用いられている。すなわち、
入力端子11から出力端子12に到るまでの信号光の遅
延時間が所望値になるよう調整用光ファイバ15の長さ
は設定され、増幅用光ファイバ14が長いほど調整用光
ファイバ15は短い。
【0022】励起光源16から出力された励起光(例え
ば波長0.98μm)は、光カプラ13を介して増幅用
光ファイバ14に供給される。このとき入力端子11に
入力した信号光(例えば波長1.55μm帯)は、光カ
プラ13を経て増幅用光ファイバ14に入力し、増幅用
光ファイバ14において光増幅される。そして、その光
増幅された信号光は、調整用光ファイバ15を経て出力
端子12から出力される。入力端子11から出力端子1
2に到るまでの信号光の遅延時間は、その信号光の経路
の光路長に応じたものである。
【0023】本実施形態に係る光ファイバアンプ10で
は、調整用光ファイバ15の長さが適切に設定されるこ
とにより、入力端子11から出力端子12に到るまでの
信号光の遅延時間が所望値とされている。なお、調整用
光ファイバ15が光接続点P1 およびP2 それぞれにお
いてコネクタ接続されて着脱自在であれば、調整用光フ
ァイバ15の長さを任意に変更することができて、信号
光遅延時間を任意に設定することができる。
【0024】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。図2は、第2の実施形態に
係る光ファイバアンプの構成図である。本実施形態に係
る光ファイバアンプ20は、入力端子21から出力端子
22に到るまでの信号光の経路上に光カプラ23、増幅
用光ファイバ24および調整用光ファイバ25を備え
る。また、この光ファイバアンプ20は、光カプラ23
に接続された励起光源26と、増幅用光ファイバ24の
温度を調整するヒータ27Aと、調整用光ファイバ25
の温度を調整するヒータ27Bとを備えている。
【0025】増幅用光ファイバ24は、希土類元素が添
加されたシリカガラス光ファイバであって、所定波長の
励起光が供給されているときに入力した所定波長の信号
光を光増幅するものであり、具体的にはEr添加ファイ
バ(EDF)が好適に用いられる。調整用光ファイバ2
5は、信号光の経路上の光接続点P1 とP2 との間に設
けられており、低損失のシングルモード光ファイバが好
適に用いられる。この調整用光ファイバ25は、光接続
点P1 およびP2 それぞれにおいて融着接続されるのも
好適であるが、コネクタ接続により着脱自在であるのが
更に好適である。
【0026】調整用光ファイバ25は、入力端子21か
ら出力端子22に到るまでの信号光の遅延時間を調整す
る遅延時間調整手段として用いられている。すなわち、
入力端子21から出力端子22に到るまでの信号光の遅
延時間が所望値になるよう調整用光ファイバ25の長さ
は設定され、増幅用光ファイバ24が長いほど調整用光
ファイバ25は短い。
【0027】ヒータ27Aおよび27Bそれぞれも、入
力端子21から出力端子22に到るまでの信号光の遅延
時間を調整する遅延時間調整手段として用いられてい
る。すなわち、ヒータ27Aは、増幅用光ファイバ24
の温度を調整することにより、増幅用光ファイバ24に
おける信号光の伝搬時間を調整する。一方、ヒータ27
Bは、調整用光ファイバ25の温度を調整することによ
り、調整用光ファイバ25における信号光の伝搬時間を
調整する。例えば、調整用光ファイバ25の長さが10
mである場合、その調整用光ファイバ25の温度が1℃
上昇すると、その調整用光ファイバ25を信号光が伝搬
するのに要する時間は0.3ps長くなる。また、調整
用光ファイバ25の長さが100mである場合、その調
整用光ファイバ25の温度が1℃上昇すると、その調整
用光ファイバ25を信号光が伝搬するのに要する時間は
3.0ps長くなる。なお、遅延時間が1ps長くなる
ことは、光路長が0.2mm長くなることと等価であ
る。
【0028】励起光源26から出力された励起光(例え
ば波長0.98μm)は、光カプラ23を介して増幅用
光ファイバ24に供給される。このとき入力端子21に
入力した信号光(例えば波長1.55μm帯)は、光カ
プラ23を経て増幅用光ファイバ24に入力し、増幅用
光ファイバ24において光増幅される。そして、その光
増幅された信号光は、調整用光ファイバ25を経て出力
端子22から出力される。入力端子21から出力端子2
2に到るまでの信号光の遅延時間は、その信号光の経路
上にある増幅用光ファイバ24および調整用光ファイバ
25それぞれの長さおよび温度に依存したものである。
【0029】本実施形態に係る光ファイバアンプ20で
は、増幅用光ファイバ24の温度ならびに調整用光ファ
イバ25の温度および長さが適切に設定されることによ
り、入力端子21から出力端子22に到るまでの信号光
の遅延時間が所望値とされている。なお、調整用光ファ
イバ25が光接続点P1 およびP2 それぞれにおいてコ
ネクタ接続されて着脱自在であれば、調整用光ファイバ
25の長さを任意に変更することができて、信号光遅延
時間を任意に設定することができる。
【0030】さらに、本実施形態では、所定の長さの調
整用光ファイバを挿入することにより、入力端子21か
ら出力端子22に到るまでの信号光の遅延時間を粗調整
するとともに、増幅用光ファイバ24および調整用光フ
ァイバ25それぞれの温度を調整することにより、入力
端子21から出力端子22に到るまでの信号光の遅延時
間を微調整することができる。なお、本実施形態では、
増幅用光ファイバ24および調整用光ファイバ25それ
ぞれの温度を調整するためにヒータ27Aおよび27B
を設けたが、何れか一方のみでもよい。また、ヒータ2
7A,27Bに替えて、他の加熱手段や冷却手段を用い
てもよい。
【0031】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。図3は、第3の実施形態に
係る光ファイバアンプの構成図である。本実施形態に係
る光ファイバアンプ30は、入力端子31から出力端子
32に到るまでの信号光の経路上に光カプラ33、増幅
用光ファイバ34および調整用光ファイバ35を備え
る。また、この光ファイバアンプ30は、光カプラ33
に接続された励起光源36と、調整用光ファイバ35を
巻いたリール38と、リール38の温度を調整するヒー
タ37とを備えている。
【0032】増幅用光ファイバ34は、希土類元素が添
加されたシリカガラス光ファイバであって、所定波長の
励起光が供給されているときに入力した所定波長の信号
光を光増幅するものであり、具体的にはEr添加ファイ
バ(EDF)が好適に用いられる。調整用光ファイバ3
5は、信号光の経路上の光接続点P1 とP2 との間に設
けられており、低損失のシングルモード光ファイバが好
適に用いられる。この調整用光ファイバ35は、光接続
点P1 およびP2 それぞれにおいて融着接続されるのも
好適であるが、コネクタ接続により着脱自在であるのが
更に好適である。また、この調整用光ファイバ35はリ
ール38に巻かれている。
【0033】調整用光ファイバ35は、入力端子31か
ら出力端子32に到るまでの信号光の遅延時間を調整す
る遅延時間調整手段として用いられている。すなわち、
入力端子31から出力端子32に到るまでの信号光の遅
延時間が所望値になるよう調整用光ファイバ35の長さ
は設定され、増幅用光ファイバ34が長いほど調整用光
ファイバ35は短い。
【0034】また、ヒータ37およびリール38も、入
力端子31から出力端子32に到るまでの信号光の遅延
時間を調整する遅延時間調整手段として用いられてい
る。すなわち、ヒータ37は、リール38の温度を調整
することによりリール38を熱膨張させ、このリール3
8に巻かれている調整用光ファイバ35の伸び歪みを調
整する。
【0035】励起光源36から出力された励起光(例え
ば波長0.98μm)は、光カプラ33を介して増幅用
光ファイバ34に供給される。このとき入力端子31に
入力した信号光(例えば波長1.55μm帯)は、光カ
プラ33を経て増幅用光ファイバ34に入力し、増幅用
光ファイバ34において光増幅される。そして、その光
増幅された信号光は、調整用光ファイバ35を経て出力
端子32から出力される。入力端子31から出力端子3
2に到るまでの信号光の遅延時間は、その信号光の経路
上にある調整用光ファイバ35の長さおよび伸び歪みに
依存したものである。
【0036】本実施形態に係る光ファイバアンプ30で
は、調整用光ファイバ35の伸び歪みが適切に設定され
ることにより、入力端子31から出力端子32に到るま
での信号光の遅延時間が所望値とされている。なお、調
整用光ファイバ35が光接続点P1 およびP2 それぞれ
においてコネクタ接続されて着脱自在であれば、調整用
光ファイバ35の長さを任意に変更することができて、
信号光遅延時間を任意に設定することができる。
【0037】さらに、本実施形態では、所定の長さの調
整用光ファイバを挿入することにより、入力端子31か
ら出力端子32に到るまでの信号光の遅延時間を粗調整
するとともに、調整用光ファイバ35の伸び歪みを調整
することにより、入力端子31から出力端子32に到る
までの信号光の遅延時間を微調整することができる。な
お、本実施形態では、調整用光ファイバ35の伸び歪み
を調整するためにヒータ37およびリール38を設けた
が、増幅用光ファイバ34の伸び歪みを調整するために
ヒータおよびリールを設けてもよいし、双方に設けても
よい。また、ヒータ37に替えて、他の加熱手段や冷却
手段を用いてもよい。
【0038】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。図4は、第4の実施形態に
係る光ファイバアンプの構成図である。本実施形態に係
る光ファイバアンプ40は、入力端子41から出力端子
42に到るまでの信号光の経路上に光カプラ43、増幅
用光ファイバ44および調整用光ファイバ45を備え
る。また、この光ファイバアンプ40は、光カプラ43
に接続された励起光源46と、調整用光ファイバ45を
巻いたリール48と、リール48を押し拡げるネジ49
A,49Bとを備えている。
【0039】増幅用光ファイバ44は、希土類元素が添
加されたシリカガラス光ファイバであって、所定波長の
励起光が供給されているときに入力した所定波長の信号
光を光増幅するものであり、具体的にはEr添加ファイ
バ(EDF)が好適に用いられる。調整用光ファイバ4
5は、信号光の経路上の光接続点P1 とP2 との間に設
けられており、低損失のシングルモード光ファイバが好
適に用いられる。この調整用光ファイバ45は、光接続
点P1 およびP2 それぞれにおいて融着接続されるのも
好適であるが、コネクタ接続により着脱自在であるのが
更に好適である。また、この調整用光ファイバ45はリ
ール48に巻かれている。
【0040】調整用光ファイバ45は、入力端子41か
ら出力端子42に到るまでの信号光の遅延時間を調整す
る遅延時間調整手段として用いられている。すなわち、
入力端子41から出力端子42に到るまでの信号光の遅
延時間が所望値になるよう調整用光ファイバ45の長さ
は設定され、増幅用光ファイバ44が長いほど調整用光
ファイバ45は短い。
【0041】また、ネジ49A,49Bおよびリール4
8も、入力端子41から出力端子42に到るまでの信号
光の遅延時間を調整する遅延時間調整手段として用いら
れている。すなわち、リール48は、その周方向の一部
に間隙が設けられており、ネジ49Aおよび49Bは、
相互の螺合状態をを調整することによりリール48を押
し拡げ、このリール48に巻かれている調整用光ファイ
バ45の伸び歪みを調整する。
【0042】励起光源46から出力された励起光(例え
ば波長0.98μm)は、光カプラ43を介して増幅用
光ファイバ44に供給される。このとき入力端子41に
入力した信号光(例えば波長1.55μm帯)は、光カ
プラ43を経て増幅用光ファイバ44に入力し、増幅用
光ファイバ44において光増幅される。そして、その光
増幅された信号光は、調整用光ファイバ45を経て出力
端子42から出力される。入力端子41から出力端子4
2に到るまでの信号光の遅延時間は、その信号光の経路
上にある調整用光ファイバ45の長さおよび伸び歪みに
依存したものである。
【0043】本実施形態に係る光ファイバアンプ40で
は、調整用光ファイバ45の伸び歪みが適切に設定され
ることにより、入力端子41から出力端子42に到るま
での信号光の遅延時間が所望値とされている。なお、調
整用光ファイバ45が光接続点P1 およびP2 それぞれ
においてコネクタ接続されて着脱自在であれば、調整用
光ファイバ45の長さを任意に変更することができて、
信号光遅延時間を任意に設定することができる。
【0044】さらに、本実施形態では、所定の長さの調
整用光ファイバを挿入することにより、入力端子41か
ら出力端子42に到るまでの信号光の遅延時間を粗調整
するとともに、調整用光ファイバ45の伸び歪みを調整
することにより、入力端子41から出力端子42に到る
までの信号光の遅延時間を微調整することができる。な
お、本実施形態では、調整用光ファイバ45の伸び歪み
を調整するためにネジ49A,49Bおよびリール48
を設けたが、増幅用光ファイバ44の伸び歪みを調整す
るためにネジおよびリールを設けてもよいし、双方に設
けてもよい。
【0045】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態について説明する。図5は、第5の実施形態に
係る光増幅装置の構成図である。本実施形態に係る光増
幅装置100は、N個の入力端子111 〜11N 、N個
の出力端子121 〜12N 、N個の光カプラ13 1 〜1
N 、N本の増幅用光ファイバ141 〜14N 、N本の
調整用光ファイバ151 〜15N およびN個の励起光源
161 〜16N を備えて、N組の光ファイバアンプが並
列配置されたものである。すなわち、第nの光ファイバ
アンプは、入力端子11n から出力端子12n に到るま
での信号光の経路上に光カプラ13 n 、増幅用光ファイ
バ14n および調整用光ファイバ15n を備え、また、
光カプラ13n に接続された励起光源16n を備えてい
る(1≦n≦N)。
【0046】増幅用光ファイバ14n は、希土類元素が
添加されたシリカガラス光ファイバであって、所定波長
の励起光が供給されているときに入力した所定波長の信
号光を光増幅するものであり、具体的にはEr添加ファ
イバ(EDF)が好適に用いられる。調整用光ファイバ
15n は、信号光の経路上の光接続点Pn1とPn2との間
に設けられており、低損失のシングルモード光ファイバ
が好適に用いられる。この調整用光ファイバ15n は、
光接続点Pn1およびPn2それぞれにおいて融着接続され
るのも好適であるが、コネクタ接続により着脱自在であ
るのが更に好適である。
【0047】調整用光ファイバ15n は、入力端子11
n から出力端子12n に到るまでの信号光の遅延時間を
調整する遅延時間調整手段として用いられている。すな
わち、入力端子11n から出力端子12n に到るまでの
信号光の遅延時間が所望値になるよう調整用光ファイバ
15n の長さは設定され、増幅用光ファイバ14n が長
いほど調整用光ファイバ15n は短い。
【0048】励起光源16n から出力された励起光(例
えば波長0.98μm)は、光カプラ13n を介して増
幅用光ファイバ14n に供給される。このとき入力端子
11 n に入力した信号光(例えば波長1.55μm帯)
は、光カプラ13n を経て増幅用光ファイバ14n に入
力し、増幅用光ファイバ14n において光増幅される。
そして、その光増幅された信号光は、調整用光ファイバ
15n を経て出力端子12n から出力される。入力端子
11n から出力端子12n に到るまでの信号光の遅延時
間は、その信号光の経路の光路長に応じたものである。
【0049】本実施形態に係る光増幅装置100の第n
の光ファイバアンプでは、調整用光ファイバ15n の長
さが適切に設定されることにより、入力端子11n から
出力端子12n に到るまでの信号光の遅延時間が所望値
とされている。なお、調整用光ファイバ15n が光接続
点Pn1およびPn2それぞれにおいてコネクタ接続されて
着脱自在であれば、調整用光ファイバ15n の長さを任
意に変更することができて、信号光遅延時間を任意に設
定することができる。
【0050】特に、入力端子11n から出力端子12n
に到るまでの信号光の遅延時間のばらつきが100ps
以下であるのが好適である。また、従来技術の欄で説明
したように、信号光によるデータ送信の速度が2.5G
bps〜10Gbpsであれば、遅延時間のばらつきは
10ps〜40ps程度以下であるのが好適である。そ
こで、N本の調整用光ファイバ151 〜15N それぞれ
の長さは、この遅延時間のばらつきが所定値以下となる
よう適切に設定される。本実施形態に係る光増幅装置1
00は、マトリクススイッチを用いた光交換機において
好適に用いられる。
【0051】なお、本実施形態においても、増幅用光フ
ァイバまたは調整用光ファイバの温度または伸び歪みを
調整する為の手段を設けてもよい。また、既にこの遅延
時間のばらつきが所定値以下となるようN本の増幅用光
ファイバ141 〜14N それぞれの長さが設定されてい
る場合には、N本の調整用光ファイバ151 〜15N
不要である。
【0052】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態について説明する。図6は、第6の実施形態に
係る光増幅装置の構成図である。本実施形態に係る光増
幅装置200は、N個の入力端子211 〜21N 、N個
の出力端子221 〜22N 、N個の光カプラ23 1 〜2
N 、N本の増幅用光ファイバ241 〜24N およびN
個の励起光源26 1 〜26N を備えて、N組の光ファイ
バアンプが並列配置されたものである。すなわち、第n
の光ファイバアンプは、入力端子21n から出力端子2
n に到るまでの信号光の経路上に光カプラ23n およ
び増幅用光ファイバ24n を備え、また、光カプラ23
n に接続された励起光源26n を備えている(1≦n≦
N)。
【0053】増幅用光ファイバ24n は、希土類元素が
添加されたシリカガラス光ファイバであって、所定波長
の励起光が供給されているときに入力した所定波長の信
号光を光増幅するものであり、具体的にはEr添加ファ
イバ(EDF)が好適に用いられる。増幅用光ファイバ
24n は、テープ心線240として束ねられており両端
が個別に分離されているのが好適である。あるいは、増
幅用光ファイバ24nは、M(M<N)個のリールの何
れかに巻かれているのが好適である。なお、このリール
は、セパレータが有るタイプのものであってもよいし、
セパレータが無いタイプのものであってもよい。
【0054】励起光源26n から出力された励起光(例
えば波長0.98μm)は、光カプラ23n を介して増
幅用光ファイバ24n に供給される。このとき入力端子
21 n に入力した信号光(例えば波長1.55μm帯)
は、光カプラ23n を経て増幅用光ファイバ24n に入
力し、増幅用光ファイバ24n において光増幅される。
そして、その光増幅された信号光は出力端子22n から
出力される。入力端子21n から出力端子22n に到る
までの信号光の遅延時間は、その信号光の経路の光路長
に応じたものである。
【0055】本実施形態に係る光増幅装置200では、
増幅用光ファイバ24n が心線化されていることによ
り、或いは、増幅用光ファイバ24n がM(M<N)個
のリールの何れかに巻かれていることにより、増幅用光
ファイバ24n の長さを揃えることが容易であり、入力
端子21n から出力端子22n に到るまでの信号光の遅
延時間のばらつきを所定値(例えば100ps)以下と
することが容易である。また、小型化の点でも好適であ
る。本実施形態に係る光増幅装置200も、マトリクス
スイッチを用いた光交換機において好適に用いられる。
【0056】なお、本実施形態においても、入力端子2
n から出力端子22n に到るまでの信号光の経路上に
遅延時間を調整する為の調整用光ファイバを設けてもよ
い。また、増幅用光ファイバまたは調整用光ファイバの
温度または伸び歪みを調整する為の手段を設けてもよ
い。
【0057】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の
実施形態について説明する。図7は、第7の実施形態に
係る光増幅装置の構成図である。本実施形態に係る光増
幅装置300は、N個の入力端子311 〜31N 、N個
の出力端子321 〜32N 、N個の光カプラ33 1 〜3
N 、N本の増幅用光ファイバ341 〜34N 、1個の
励起光源360およびN個の光減衰器361 〜36N
備えて、N組の光ファイバアンプが並列配置されたもの
である。すなわち、第nの光ファイバアンプは、入力端
子31n から出力端子32n に到るまでの信号光の経路
上に光カプラ33n および増幅用光ファイバ34n を備
え、また、光カプラ33n に接続された光減衰器36n
および共通の励起光源360を備えている(1≦n≦
N)。
【0058】増幅用光ファイバ34n は、希土類元素が
添加されたシリカガラス光ファイバであって、所定波長
の励起光が供給されているときに入力した所定波長の信
号光を光増幅するものであり、具体的にはEr添加ファ
イバ(EDF)が好適に用いられる。増幅用光ファイバ
34n は、テープ心線340として束ねられており両端
が個別に分離されているのが好適である。あるいは、増
幅用光ファイバ34nは、M(M<N)個のリールの何
れかに巻かれているのが好適である。なお、このリール
は、セパレータが有るタイプのものであってもよいし、
セパレータが無いタイプのものであってもよい。
【0059】励起光源360から出力された励起光(例
えば波長0.98μm)は、N分岐された後に光減衰器
36n によりパワー調整され、光カプラ33n を介して
増幅用光ファイバ34n に供給される。このとき入力端
子31n に入力した信号光(例えば波長1.55μm
帯)は、光カプラ33n を経て増幅用光ファイバ34n
に入力し、増幅用光ファイバ34n において光増幅され
る。そして、その光増幅された信号光は出力端子32n
から出力される。入力端子31n から出力端子32n
到るまでの信号光の遅延時間は、その信号光の経路の光
路長に応じたものである。
【0060】本実施形態に係る光増幅装置300でも、
増幅用光ファイバ34n が心線化されていることによ
り、或いは、増幅用光ファイバ34n がM(M<N)個
のリールの何れかに巻かれていることにより、増幅用光
ファイバ34n の長さを揃えることが容易であり、入力
端子31n から出力端子32n に到るまでの信号光の遅
延時間のばらつきを所定値(例えば100ps)以下と
することが容易である。また、小型化の点でも好適であ
る。また、本実施形態では、共通の励起光源360を設
けることにより、更なる小型化および省電力化の点でも
好適である。さらに、本実施形態では、光減衰器36n
を設けることにより、増幅用光ファイバ34n に供給さ
れる励起光のパワーを調整することができ、増幅用光フ
ァイバ34 n における光増幅特性を一定のものとするこ
とができる。本実施形態に係る光増幅装置300も、マ
トリクススイッチを用いた光交換機において好適に用い
られる。
【0061】なお、本実施形態においても、入力端子3
n から出力端子32n に到るまでの信号光の経路上に
遅延時間を調整する為の調整用光ファイバを設けてもよ
い。また、増幅用光ファイバまたは調整用光ファイバの
温度または伸び歪みを調整する為の手段を設けてもよ
い。また、共通の励起光源は、1個でなくても、一般に
L(L<N)個であってもよい。
【0062】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、増幅用光フ
ァイバへの励起光の供給は、上記実施形態では信号光の
伝搬方向と同一の方向から行う前方向励起であったが、
信号光の伝搬方向と逆の方向から行う後方向励起であっ
てもよいし、前方向および後方向の双方から行う双方向
励起であってもよい。
【0063】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る光ファイバアンプによれば、入力端子から出力端子
に到るまでの信号光の遅延時間は、遅延時間調整手段に
より調整されて所望の値に設定される。この遅延時間調
整手段として、入力端子から出力端子に到るまでの信号
光の経路上の2つの光接続点の間に所定の遅延時間に対
応した長さを有する調整用光ファイバを挿入するもの
や、その経路上にある光ファイバの温度または伸び歪み
を調整するものが好適であり、これら何れの場合にも、
入力端子から出力端子に到るまでの信号光の遅延時間は
所望の値に設定される。
【0064】入力端子から出力端子に到るまでの信号光
の経路上に2つの光接続点の間に所定の遅延時間に対応
した長さを有する調整用光ファイバを挿入するととも
に、その経路上にある光ファイバの温度または伸び歪み
を調整する場合には、入力端子から出力端子に到るまで
の信号光の遅延時間は、粗調整および微調整の双方が可
能である。
【0065】また、本発明に係る光増幅装置は、N個の
入力端子、N本の増幅用光ファイバおよびN個の出力端
子を有し、第n(1≦n≦N)の入力端子に入力した信
号光を第nの増幅用光ファイバにおいて光増幅して第n
の出力端子から出力する光増幅装置であって、第nの入
力端子から第n出力端子に到るまでの信号光の遅延時間
のばらつきが100ps以下であるので、マトリクスス
イッチを用いた光交換機において好適に用いられる。
【0066】第nの入力端子から第n出力端子に到るま
での信号光の遅延時間を調整する遅延時間調整手段を備
える場合には、信号光の遅延時間のばらつきは、遅延時
間調整手段により容易に低減され得る。その遅延時間調
整手段として、第nの入力端子から第nの出力端子に到
るまでの信号光の経路上の2つの光接続点の間に調整用
光ファイバを挿入して、第nの入力端子から第nの出力
端子に到るまでの信号光の遅延時間を調整するものであ
るのが好適である。
【0067】N本の増幅用光ファイバそれぞれがM(M
<N)個のリールの何れかに巻かれている場合や、N本
の増幅用光ファイバがテープ心線化されている場合に
は、信号光の遅延時間のばらつきを所定値(例えば10
0ps)以下とすることが容易であり、小型化が可能で
ある。
【0068】また、N本の増幅用光ファイバそれぞれに
L(L<N)個の励起光源の何れかから出力された励起
光が供給される場合には、小型化および省電力化が可能
である。また、N本の増幅用光ファイバそれぞれに供給
される励起光のパワーを調整するN個の光減衰器を更に
備える場合には、N本の増幅用光ファイバそれぞれにお
ける光増幅特性を一定のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る光ファイバアンプの構成
図である。
【図2】第2の実施形態に係る光ファイバアンプの構成
図である。
【図3】第3の実施形態に係る光ファイバアンプの構成
図である。
【図4】第4の実施形態に係る光ファイバアンプの構成
図である。
【図5】第5の実施形態に係る光増幅装置の構成図であ
る。
【図6】第6の実施形態に係る光増幅装置の構成図であ
る。
【図7】第7の実施形態に係る光増幅装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
10,20,30,40…光ファイバアンプ、11,2
1,31,41…入力端子、12,22,32,42…
出力端子、13,23,33,43…光カプラ、14,
24,34,44…増幅用光ファイバ、15,25,3
5,45…調整用光ファイバ、16,26,36,46
…励起光源、27A,27B,37…ヒータ、38,4
8…リール、49A,49B…ネジ、100,200,
300…光増幅装置。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子に入力した信号光を増幅用光フ
    ァイバにおいて光増幅して出力端子から出力する光ファ
    イバアンプであって、前記入力端子から前記出力端子に
    到るまでの信号光の遅延時間を調整する遅延時間調整手
    段を備えることを特徴とする光ファイバアンプ。
  2. 【請求項2】 前記遅延時間調整手段は、前記入力端子
    から前記出力端子に到るまでの信号光の経路上に2つの
    光接続点を設け、その2つの光接続点の間に所定の遅延
    時間に対応した長さを有する調整用光ファイバを挿入し
    て、前記入力端子から前記出力端子に到るまでの信号光
    の遅延時間を調整することを特徴とする請求項1記載の
    光ファイバアンプ。
  3. 【請求項3】 前記遅延時間調整手段は、前記入力端子
    から前記出力端子に到るまでの信号光の経路上にある光
    ファイバの温度を調整して、前記入力端子から前記出力
    端子に到るまでの信号光の遅延時間を調整することを特
    徴とする請求項1記載の光ファイバアンプ。
  4. 【請求項4】 前記遅延時間調整手段は、前記入力端子
    から前記出力端子に到るまでの信号光の経路上にある光
    ファイバの伸び歪みを調整して、前記入力端子から前記
    出力端子に到るまでの信号光の遅延時間を調整すること
    を特徴とする請求項1記載の光ファイバアンプ。
  5. 【請求項5】 前記遅延時間調整手段は、 前記入力端子から前記出力端子に到るまでの信号光の経
    路上に2つの光接続点を設け、その2つの光接続点の間
    に所定の遅延時間に対応した長さを有する調整用光ファ
    イバを挿入して、前記入力端子から前記出力端子に到る
    までの信号光の遅延時間を粗調整するとともに、 前記入力端子から前記出力端子に到るまでの信号光の経
    路上にある光ファイバの温度または伸び歪みを調整し
    て、前記入力端子から前記出力端子に到るまでの信号光
    の遅延時間を微調整することを特徴とする請求項1記載
    の光ファイバアンプ。
  6. 【請求項6】 N個の入力端子、N本の増幅用光ファイ
    バおよびN個の出力端子を有し、第n(1≦n≦N)の
    入力端子に入力した信号光を第nの増幅用光ファイバに
    おいて光増幅して第nの出力端子から出力する光増幅装
    置であって、前記第nの入力端子から前記第n出力端子
    に到るまでの信号光の遅延時間のばらつきが100ps
    以下であることを特徴とする光増幅装置。
  7. 【請求項7】 前記第nの入力端子から前記第n出力端
    子に到るまでの信号光の遅延時間を調整する遅延時間調
    整手段を備えることを特徴とする請求項6記載の光増幅
    装置。
  8. 【請求項8】 前記遅延時間調整手段は、前記第nの入
    力端子から前記第nの出力端子に到るまでの信号光の経
    路上に2つの光接続点を設け、その2つの光接続点の間
    に調整用光ファイバを挿入して、前記第nの入力端子か
    ら前記第nの出力端子に到るまでの信号光の遅延時間を
    調整することを特徴とする請求項7記載の光増幅装置。
  9. 【請求項9】 前記N本の増幅用光ファイバそれぞれ
    は、M(M<N)個のリールの何れかに巻かれているこ
    とを特徴とする請求項6記載の光増幅装置。
  10. 【請求項10】 前記N本の増幅用光ファイバは、テー
    プ心線化されていることを特徴とする請求項6記載の光
    増幅装置。
  11. 【請求項11】 前記N本の増幅用光ファイバそれぞれ
    は、L(L<N)個の励起光源の何れかから出力された
    励起光が供給されることを特徴とする請求項6記載の光
    増幅装置。
  12. 【請求項12】 前記N本の増幅用光ファイバそれぞれ
    に供給される励起光のパワーを調整するN個の光減衰器
    を更に備えることを特徴とする請求項11記載の光増幅
    装置。
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