JP7372780B2 - レーザ送信機 - Google Patents

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JP7372780B2 JP2019150852A JP2019150852A JP7372780B2 JP 7372780 B2 JP7372780 B2 JP 7372780B2 JP 2019150852 A JP2019150852 A JP 2019150852A JP 2019150852 A JP2019150852 A JP 2019150852A JP 7372780 B2 JP7372780 B2 JP 7372780B2
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Description

本発明は、レーザ送信機に関し、特に航空機等に搭載可能なレーザ送信機に関する。
航空機同士の間や、航空機と地上局との間で、レーザ光を用いて通信を行うために用いられるレーザ送信機が種々開発されている。
また、一方で、例えば人工衛星の分野では、人工衛星同士や、人工衛星と地上局との間で、レーザ通信で行うための技術の開発が進められている(例えば特許文献1参照)。
特開2006-333070号公報
例えば、特許文献1に記載された技術を航空機同士や航空機と地上局との通信に応用すると、レーザ送信機から相手方の航空機や地上局の受信機に向けてレーザ光を照射して送信する際、レーザ光の照射方向の決定等のためにジンバル等の機械的な機構が必要になるが、その分、レーザ送信機が大型になる。
そのため、このようなレーザ送信機を航空機に搭載すると、航空機では限られたスペース内に種々の機器等を搭載しなければならないが、限られたスペースの中でレーザ送信機が占める部分が大きくなってしまう。
また、レーザ光を航空機から全方位に照射することができるようにするためには、航空機に上記のようなレーザ送信機を各方向に向けて複数配置することが必要になるが、航空機内の狭いスペースにこのような大型のレーザ送信機を複数配置することは実際上困難である場合が少なくない。
そのため、レーザ送信機を航空機に搭載するような場合、レーザ送信機はコンパクトなものであることが要請される。
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものであり、コンパクトに構成することが可能なレーザ送信機を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、レーザ送信機において、
一方側の各末端が二次元状に配列された出射面を形成するように束ねられた複数の光ファイバと、
前記光ファイバから出射されたレーザ光を広角に屈折させて送信させるレンズ系と、
レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記複数の光ファイバの中から選択した光ファイバに他方側の末端から入射させる光スイッチと、
受信機との相対的な位置関係に基づいて、前記レンズ系を介してレーザ光を前記受信機の方向に送信可能な前記光ファイバを前記光スイッチが選択すべき光ファイバとして前記光スイッチに指示する光スイッチ制御部と、
を備え
前記複数の光ファイバに、前記光ファイバごとの長さを調整するための光遅延回路が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明はレーザ送信機において
一方側の各末端が二次元状に配列された出射面を形成するように束ねられた複数の光ファイバと、
前記光ファイバから出射されたレーザ光を広角に屈折させて送信させるレンズ系と、
レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記複数の光ファイバの中から選択した光ファイバに他方側の末端から入射させる光スイッチと、
受信機との相対的な位置関係に基づいて、前記レンズ系を介してレーザ光を前記受信機の方向に送信可能な前記光ファイバを前記光スイッチが選択すべき光ファイバとして前記光スイッチに指示する光スイッチ制御部と、
を備え、
前記複数の光ファイバは、ファイバ増幅により増幅が行われるように構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明はレーザ送信機において
一方側の各末端が二次元状に配列された出射面を形成するように束ねられた複数の光ファイバと、
前記光ファイバから出射されたレーザ光を広角に屈折させて送信させるレンズ系と、
レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記複数の光ファイバの中から選択した光ファイバに他方側の末端から入射させる光スイッチと、
受信機との相対的な位置関係に基づいて、前記レンズ系を介してレーザ光を前記受信機の方向に送信可能な前記光ファイバを前記光スイッチが選択すべき光ファイバとして前記光スイッチに指示する光スイッチ制御部と、
を備え、
前記レーザ発生部と前記光スイッチとを結ぶ光ファイバに、当該光ファイバを振動させるための光ファイバ振動装置が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明はレーザ送信機において
一方側の各末端が二次元状に配列された出射面を形成するように束ねられた複数の光ファイバと、
前記光ファイバから出射されたレーザ光を広角に屈折させて送信させるレンズ系と、
レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記複数の光ファイバの中から選択した光ファイバに他方側の末端から入射させる光スイッチと、
受信機との相対的な位置関係に基づいて、前記レンズ系を介してレーザ光を前記受信機の方向に送信可能な前記光ファイバを前記光スイッチが選択すべき光ファイバとして前記光スイッチに指示する光スイッチ制御部と、
を備え、
前記光スイッチは、前記光スイッチ制御部により指示された前記光ファイバを含む複数の前記光ファイバに、前記レーザ発生部で発生させたレーザ光を入射させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明はレーザ送信機において
一方側の各末端が二次元状に配列された出射面を形成するように束ねられた複数の光ファイバと、
前記光ファイバから出射されたレーザ光を広角に屈折させて送信させるレンズ系と、
レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記複数の光ファイバの中から選択した光ファイバに他方側の末端から入射させる光スイッチと、
受信機との相対的な位置関係に基づいて、前記レンズ系を介してレーザ光を前記受信機の方向に送信可能な前記光ファイバを前記光スイッチが選択すべき光ファイバとして前記光スイッチに指示する光スイッチ制御部と、
を備え、
前記複数の光ファイバと前記レンズ系と前記光スイッチと前記光スイッチ制御部の組を複数組備え、
さらに、前記レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記各組の中から選択した前記組の前記光スイッチに出射する第2光スイッチを備え、
前記光スイッチ制御部を前記各組にそれぞれ設ける代わりに、単数又は前記組の数より少数の前記光スイッチ制御部を備え、
単数の前記光スイッチ制御部で全ての前記組の前記光スイッチを制御し、又は、前記組の数より少数の前記光スイッチ制御部のうち少なくとも1つの前記光スイッチ制御部で複数の前記組の前記光スイッチを制御するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、レーザ送信機をコンパクトに構成することが可能となる。また、レーザ送信機から、レーザ送信機を搭載する航空機等の全周にわたってレーザ光を照射することが可能となり、受信機とのレーザ通信を確実に行うことが可能となる。
第1の実施形態に係るレーザ送信機の構成を表す図である。 (A)、(B)レンズ系や出射面の構成例を表す図である。 光ファイバから照射されたレーザ光の照射領域が画像上では円形の領域として表されることを説明する図である。 画像中に撮影された受信機と照射されるレーザ光を表す図である。 受信機の動きに追従してレーザ光を照射する光ファイバが切り替えられることを説明する図である。 第2の実施形態に係るレーザ送信機の構成を表す図である。 受信機に対して複数の光ファイバからレーザ光が照射される状態を表す図である。
以下、本発明に係るレーザ送信機の実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、レーザ送信機を航空機に搭載し、他の航空機(例えばヘリコプタ)に搭載された受信機に向けてレーザ光を照射して送信する場合について説明するが、本発明は、レーザ送信機が航空機に搭載される場合に限定されず、また、受信機が他の航空機に搭載されている場合に限定されない。
また、以下では、レーザ送信機内でのレーザ光の進行方向に沿って上流側、下流側という場合がある。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るレーザ送信機の構成を表す図である。
レーザ送信機1のレーザ発生部2は、図示しないレーザ光源を備えており、送信先に送信する信号に対応して生成した発振信号に基づいてレーザ光源を駆動させて明滅するレーザ光を発生させるようになっている。
レーザ発生部2には、1本(あるいは所定本数)の光ファイバ3が接続されており、レーザ発生部2で発生されたレーザ光が光ファイバ3に入射されるようになっている。
なお、本実施形態では、レーザ発生部2と後述する光スイッチ5とを結ぶ光ファイバ3に、光ファイバ3を図示しない振動子等により振動させるための光ファイバ振動装置4が設けられている。
そして、光ファイバ振動装置4で光ファイバ3を振動させることでレーザ光のスペックルノイズを低減させることが可能となる。
光ファイバ3は光スイッチ5の上流側に接続されており、光スイッチ5の下流側には束ねられた複数の光ファイバ6が接続されている。
そして、光スイッチ5で、レーザ発生部2で発生させ光ファイバ3内を進行してきたレーザ光を、複数の光ファイバ6の中から選択した光ファイバ6aに入射させるようになっているが、光スイッチ5における光ファイバ6aの選択等については後で詳しく説明する。
複数の光ファイバ6は、一方側の各末端が二次元状に配列された出射面6Aを形成するように束ねられており、他方側の各末端も二次元状に配列されて光スイッチ5に接続されている。
そして、光スイッチ5で複数の光ファイバ6の中から選択された光ファイバ6aにレーザ光が入射すると、レーザ光が当該光ファイバ6a内を進行して出射面6Aにおける当該光ファイバ6aの出射面6A側の末端から出射されるようになっている。
なお、図1では、出射面6Aを見やすくするために出射面6Aが各光ファイバ6の延在方向に対して斜めになっているように表されているが、実際には、出射面6Aは各光ファイバ6の延在方向に略直交する状態に形成される。出射面6Aの構成等については後で説明する。
また、図1では、複数の光ファイバ6が直線状に記載されているが、複数の光ファイバ6はフレキシブルに曲げた状態で配置することも可能である。そして、複数の光ファイバ6を曲げた状態で配置した場合でも各光ファイバ6から出射されるレーザ光の波面を揃えるようにするために、本実施形態では、束ねられた複数の光ファイバ6に、光ファイバ6ごとの長さを調整するための光遅延回路7が設けられている。
光ファイバ6としては、光ファイバ6から出射したレーザ光が必要以上に広がらないようにするために、例えば出射面6A側の先端が球状に加工された先球ファイバ(レンズドファイバ等ともいう。)等を用いることができる。
また、光ファイバ6の光増幅を行うことが必要な場合、光ファイバ6内を進行する光を一旦電気信号に変換して増幅する光増幅器を用いて増幅するように構成することも可能であり、また、エルビウムを添加した光ファイバ(エルビウムドープ光ファイバ)を用いるなどした自己増幅型のファイバ増幅により光増幅を行うように構成することも可能である。
複数の光ファイバ6を束ねる方法としては、図示を省略するが、例えばそれらをシースでまとめてケーブル状にしてもよく、また、それらをテープで巻いたり結束バンドで束ねたりしてもよく、その方法に特に限定はない。
また、前述したように、複数の光ファイバ6の一方側の各末端が二次元状に配列されて出射面6Aが形成されるが、図示を省略するが、出射面6Aを構成する各光ファイバ6の末端部分を樹脂で固めてファイバアレイを形成するなどして、出射面6Aの形状を保つように構成することが可能である。
図1に示すように、光ファイバ6の出射面6Aの下流側には、光ファイバ6aから出射されたレーザ光Lを広角に屈折させて送信させるためのレンズ系8が設けられている。なお、レンズ系8は、図1に示すように1枚のレンズで構成されていてもよく、複数の凸レンズや凹レンズ等を組み合わせて形成されていてもよい。
また、図1では、レンズ系8が全体として凸レンズのように機能する場合が示されている。すなわち、図1に示した本実施形態では、図2(A)に示すように、光ファイバ6から出射されたレーザ光Lが、レンズ系8の下流側で焦点を結ぶように進行した後、拡散して、広角に出射されるように構成されている。
しかし、図2(B)に示すように、レンズ系8が全体として凹レンズのように機能するように構成し、光ファイバ6から出射されたレーザ光Lがレンズ系8の下流側で焦点を結ばずに拡散して広角に出射されるように構成することも可能である。
なお、図2(A)、(B)中のRLはレーザ光Lの照射可能範囲を示すものであるが、実際には複数の光ファイバ6の全てからレーザ光Lが出射されるわけではなく、図1に示したように、光スイッチ5で選択された光ファイバ6aのみからレーザ光Lが出射される。
また、レンズ系8は、複数の光ファイバ6の出射面6Aでピントが合うように配置される。
また、複数の光ファイバ6の出射面6Aは、図1に示すように平面状に形成することも可能であるが、図2(A)、(B)に示すように曲面状に形成することも可能である。
出射面6Aを曲面状に形成すると、レンズ系8によるレンズ収差を補正することが可能となるが、レンズ収差が問題にならない程度であれば、出射面6Aは平面状であってもよい。また、前述した光遅延回路7で各光ファイバ6の長さを調整して各光ファイバ6から出射されるレーザ光Lの波面を揃えることでレンズ収差を調整することも可能である。
さらに、レンズ系8に図示しないズーム機構を設けて、レンズ系8をズーム可能に構成することも可能である。
このように構成すると、後述するように受信機の位置を特定してその受信機にレーザ光Lを照射する際にレンズ系8をズームさせて照射すれば、受信機に的を絞った状態でレーザ光Lを照射することが可能となり、受信機により強いレーザ光Lを照射することが可能となる。そのため、確実にレーザ通信を行うことが可能となる。
次に、光スイッチ5における光ファイバ6aの選択のしかた等について説明する。
本実施形態では、図1に示すように、レーザ送信機1と受信機との相対的な位置関係に基づいて、レンズ系8を介してレーザ光Lを受信機の方向に送信可能な光ファイバ6を光スイッチ5が選択すべき光ファイバ6aとして光スイッチ5に指示する光スイッチ制御部9を備えている。
また、本実施形態では、光スイッチ制御部9にはカメラ等の撮影部10が接続されている。撮影部10は、レンズ系8に近接した位置に配置されており、レーザ送信機1から複数の光ファイバ6から照射されたレーザ光Lの照射可能範囲を撮影することができるようになっている。
図3に示すように、レーザ送信機1の各光ファイバ6から照射される各レーザ光Lの照射領域は、撮影部10で撮影される画像P上では円形の各領域として表される。なお、図3では、レーザ光Lの照射領域を見やすくするために、撮影部10で撮影される画像Pに対して各照射領域(円形の領域)が実際より大きく表されている。
そして、画像Pの各画素(x,y)ごとに、その画素(x,y)にレーザ光Lを照射可能な光ファイバ6を対応付けることができる。すなわち、例えば、各光ファイバ6にそれぞれ番号を割り当てておき、画像Pの各画素(x,y)と、その画素(x,y)にレーザ光Lを照射可能な光ファイバ6の番号とを予め対応付けておくことができる。
図3に示すように、レーザ光Lの照射領域が重なっている部分があるが、その部分の画素(x,y)では複数の光ファイバ6が対応付けられる。
そして、本実施形態では、光スイッチ制御部9は、撮影部10で撮影される画像Pの各画素(x,y)と、当該画素(x,y)ごとにレーザ光Lを照射可能な単数又は複数の光ファイバ6とを対応付けたテーブルを予め有している。
そして、光スイッチ制御部9は、図4に示すように、撮影部10で撮影された画像P中に受信機T(図4では受信機Tを搭載したヘリコプタ)が撮影されていると判断すると、受信機Tが撮影されている画像P中の位置すなわち画素(x,y)を特定し、上記のテーブルを参照して、その受信機Tにレーザ光Lを照射可能な単数又は複数の光ファイバ6を割り出す。
そして、このようにして割り出した光ファイバ6を、光スイッチ5が選択すべき光ファイバ6aとして光スイッチ5に指示するようになっている。
すなわち、この場合、画像Pに受信機Tが撮影されている画素(x,y)が、レーザ送信機1と受信機Tとの相対的な位置関係を表すものになっている。
そして、光スイッチ5は、光スイッチ制御部9から選択すべき光ファイバ6a(例えばその番号)が指示されると、上記のようにレーザ発生部2で発生させ光ファイバ3内を進行してきたレーザ光を、複数の光ファイバ6の中から選択した光ファイバ6aに入射させるようになっている。
本実施形態では、撮影部10は所定の時間間隔ごとに撮影を行うようになっており、光スイッチ制御部9は、撮影部10から画像Pが送信されてくるごとに、受信機Tが撮影されている画素(x,y)(撮影されていない場合もある。)を特定して上記の処理を行う。
そのため、レーザ送信機1と受信機Tとの相対的な位置関係が変化しても、図5に示すように、レーザ光Lを照射する光ファイバ6aを受信機Tの動きに追従して適宜切り替えることが可能となり、的確に受信機Tに向けてレーザ光Lを照射し続けることが可能となる。
なお、本実施形態では、上記のように、光スイッチ制御部9は撮影部10で撮影された画像Pに基づいてレーザ送信機1と受信機との相対的な位置関係を割り出す場合について説明し、以下でもこの場合について説明するが、本発明はこの場合に限定されない。
例えば、受信機Tの位置(緯度、経度、標高等)の情報を入手できる場合には、それらの情報を入手し、それらと自機の位置や機体姿勢等からレーザ送信機1と受信機との相対的な位置関係を割り出すように構成することも可能である。また、例えば、受信機Tにレーダーを照射するなどしてレーザ送信機1と受信機との相対的な位置関係を割り出すように構成することも可能であり、レーザ送信機1と受信機との相対的な位置関係を割り出すことができる方法であれば、どのような方法を採用してもよい。
以上のように、本実施形態に係るレーザ送信機1によれば、複数の光ファイバ6が束ねられているが、光ファイバ6は非常に細いため、光ファイバ6の出射面6Aは小さくコンパクトになる。そのため、レンズ系8もコンパクトに構成することができる。
そして、レーザ発生部2や光スイッチ5、撮影部10等もコンパクトに構成することができるため、本実施形態によれば、レーザ送信機1をコンパクトに構成することが可能となる。
[第2の実施の形態]
ところで、図1等では、レーザ送信機1が、複数の光ファイバ6やレンズ系8、光スイッチ5、光スイッチ制御部9、撮影部10等を1つずつ備える場合を示したが、レーザ送信機1が、複数の光ファイバ6やレンズ系8、光スイッチ5、光スイッチ制御部9等の組を複数組備えるように構成することも可能である。
図6は、本発明の第2の実施形態に係るレーザ送信機の構成を表す図である。
本実施形態では、レーザ送信機1は、複数の光ファイバ6やレンズ系8、光スイッチ5、光スイッチ制御部9、撮影部10等の組11を複数組備えている。
そして、各組11の光スイッチ5のほかに、第2光スイッチ12をレーザ送信機1に1つ設け、レーザ発生部2で発生させたレーザ光を第2光スイッチ12に入射するように構成するとともに、第2光スイッチ12から、各組11の中から選択した組11の光スイッチ5に出射するように構成することも可能である。
このように構成すれば、各組11の光ファイバ6の出射面6Aやレンズ系8を、レーザ送信機1を搭載する航空機から各方向を向くように配置することで、レーザ送信機1から航空機の全周にわたってレーザ光Lを照射することが可能となる。
そのため、受信機T(例えば受信機Tを搭載するヘリコプタ等)が航空機のどの方向にあっても、レーザ送信機1から受信機Tに対して確実にレーザ光Lを照射してレーザ通信を行うことが可能となる。
なお、図8に示したように、各組11にそれぞれ光スイッチ制御部9を設けるように構成する場合、例えば、ある組11の光スイッチ制御部9が、その組11の撮影部10で撮影された画像P中に受信機T(例えば受信機Tを搭載するヘリコプタ等。以下同じ。)が撮影されていると判断すると、上記のようにその組11の光スイッチ5に選択すべき光ファイバ6aを指示するとともに、第2光スイッチ12を制御して、レーザ発生部2で発生させたレーザ光を自らの組11の光スイッチ5に出射させるように構成することが可能である。
このように構成すれば、いずれかの組11の撮影部10で受信機Tが撮影されるなどして受信機Tが検知された場合、その受信機Tにレーザ光を照射可能な組11の光ファイバ6aから、その受信機Tに対して確実にレーザ光Lを照射することが可能となり、確実にレーザ通信を行うことが可能となる。
また、その際、ジンバル等の機械的な大型の機構を備える必要がないため、レーザ送信機1をコンパクトに構成することができ、コンパクトなレーザ送信機1で確実に受信機Tとレーザ通信を行うことが可能となる。
また、図示を省略するが、上記のように光スイッチ制御部9を各組11にそれぞれ設けるように構成する代わりに、1つ、あるいは組11の数より少ない光スイッチ制御部9を備えるように構成することも可能である。
レーザ送信機1に光スイッチ制御部9を1つだけ設ける場合は、各組11の光スイッチ5と撮影部10(及び第2光スイッチ12)を当該光スイッチ制御部9に接続するように構成する。そして、上記の場合に各組11の光スイッチ制御部9が個別に行っていた処理(すなわち第2光スイッチ12や各組11の光スイッチ5等の制御)を、この1つの光スイッチ制御部9で一元管理して行うように構成することが可能である。
また、レーザ送信機1に、組11の数より少ない光スイッチ制御部9を設ける場合は、各光スイッチ制御部9がそれぞれ担当する組11を予め決めておき、担当する組11の光スイッチ5と撮影部10(及び第2光スイッチ12)を光スイッチ制御部9に接続するように構成する。そして、担当する各組11の光スイッチ制御部9が行っていた処理(すなわち第2光スイッチ12や各組11の光スイッチ5等の制御)を、光スイッチ制御部9でまとめて行うように構成することが可能である。
この場合は、少なくとも1つの光スイッチ制御部9で複数の組11の光スイッチ5を制御することになる。
このように構成しても、いずれかの組11の撮影部10で受信機Tが撮影されるなどして受信機Tが検知された場合、単数又は少数の光スイッチ制御部9が的確に処理を行って、その受信機Tにレーザ光を照射可能な組11の光ファイバ6aから、その受信機Tに対して確実にレーザ光Lを照射することができる。そのため、確実にレーザ通信を行うことが可能となる。
また、その際、ジンバル等の機械的な大型の機構を備える必要がないため、レーザ送信機1をコンパクトに構成することができ、各組11に光スイッチ制御部9を設ける場合に比べて光スイッチ制御部9の数を減らすことができるため、その分、レーザ送信機1をよりコンパクトに構成することができる。そして、コンパクトなレーザ送信機1で確実に受信機Tとレーザ通信を行うことが可能となる。
なお、本発明が上記の各実施形態等に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記の各実施形態では、光スイッチ5は、レーザ発生部2で発生させたレーザ光を、光スイッチ制御部9により指示された光ファイバ6aに入射させ、当該光ファイバ6aを進行したレーザ光Lを出射面6Aから出射させる場合について説明した。
しかし、この場合、例えば図5に示したように、受信機Tの動きに追従してレーザ光Lを照射する光ファイバ6を切り替える際に、レーザ光Lの照射が一瞬途切れてしまう場合があり得る。
そこで、光スイッチ5は、上記のように光スイッチ制御部9により選択すべき光ファイバ6aが指示されると、指示された光ファイバ6aを含む複数の光ファイバ(例えば光ファイバ6aとその周囲の光ファイバ6)にレーザ発生部2で発生させたレーザ光を入射させて、図7に示すように、それらの光ファイバ6からレーザ光Lを照射するように構成することが可能である。
なお、図7では、光ファイバ6aから照射されたレーザ光Lが符号Laで示されている。また、この場合、受信機Tの動きに追従してレーザ光Lを照射する光ファイバ6(光ファイバ6aを含む。)を切り替える際、光ファイバ6の切り替えの前後でレーザ光Lを照射し続ける光ファイバ6については、切り替えの際にレーザ光Lの照射を一時的に停止させず、レーザ光Lの照射を継続して行うように構成される。
このように構成すれば、受信機Tの動きに追従してレーザ光Lを照射する光ファイバ6を切り替える際に、レーザ光Lの照射が途切れてしまい、レーザ通信を適切に行えなくなる事態が生じることを確実に防止することが可能となる。
1 レーザ送信機
2 レーザ発生部
3 レーザ発生部と光スイッチとを結ぶ光ファイバ
4 光ファイバ振動装置
5 光スイッチ
6 光ファイバ
6A 出射面
6a 選択した光ファイバ、選択すべき光ファイバ
7 光遅延回路
8 レンズ系
9 光スイッチ制御部
11 組
12 第2光スイッチ
L レーザ光
T 受信機

Claims (5)

  1. 一方側の各末端が二次元状に配列された出射面を形成するように束ねられた複数の光ファイバと、
    前記光ファイバから出射されたレーザ光を広角に屈折させて送信させるレンズ系と、
    レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記複数の光ファイバの中から選択した光ファイバに他方側の末端から入射させる光スイッチと、
    受信機との相対的な位置関係に基づいて、前記レンズ系を介してレーザ光を前記受信機の方向に送信可能な前記光ファイバを前記光スイッチが選択すべき光ファイバとして前記光スイッチに指示する光スイッチ制御部と、
    を備え
    前記複数の光ファイバに、前記光ファイバごとの長さを調整するための光遅延回路が設けられていることを特徴とするレーザ送信機。
  2. 一方側の各末端が二次元状に配列された出射面を形成するように束ねられた複数の光ファイバと、
    前記光ファイバから出射されたレーザ光を広角に屈折させて送信させるレンズ系と、
    レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記複数の光ファイバの中から選択した光ファイバに他方側の末端から入射させる光スイッチと、
    受信機との相対的な位置関係に基づいて、前記レンズ系を介してレーザ光を前記受信機の方向に送信可能な前記光ファイバを前記光スイッチが選択すべき光ファイバとして前記光スイッチに指示する光スイッチ制御部と、
    を備え、
    前記複数の光ファイバは、ファイバ増幅により増幅が行われるように構成されていることを特徴とするレーザ送信機
  3. 一方側の各末端が二次元状に配列された出射面を形成するように束ねられた複数の光ファイバと、
    前記光ファイバから出射されたレーザ光を広角に屈折させて送信させるレンズ系と、
    レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記複数の光ファイバの中から選択した光ファイバに他方側の末端から入射させる光スイッチと、
    受信機との相対的な位置関係に基づいて、前記レンズ系を介してレーザ光を前記受信機の方向に送信可能な前記光ファイバを前記光スイッチが選択すべき光ファイバとして前記光スイッチに指示する光スイッチ制御部と、
    を備え、
    前記レーザ発生部と前記光スイッチとを結ぶ光ファイバに、当該光ファイバを振動させるための光ファイバ振動装置が設けられていることを特徴とするレーザ送信機
  4. 一方側の各末端が二次元状に配列された出射面を形成するように束ねられた複数の光ファイバと、
    前記光ファイバから出射されたレーザ光を広角に屈折させて送信させるレンズ系と、
    レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記複数の光ファイバの中から選択した光ファイバに他方側の末端から入射させる光スイッチと、
    受信機との相対的な位置関係に基づいて、前記レンズ系を介してレーザ光を前記受信機の方向に送信可能な前記光ファイバを前記光スイッチが選択すべき光ファイバとして前記光スイッチに指示する光スイッチ制御部と、
    を備え、
    前記光スイッチは、前記光スイッチ制御部により指示された前記光ファイバを含む複数の前記光ファイバに、前記レーザ発生部で発生させたレーザ光を入射させることを特徴とするレーザ送信機
  5. 一方側の各末端が二次元状に配列された出射面を形成するように束ねられた複数の光ファイバと、
    前記光ファイバから出射されたレーザ光を広角に屈折させて送信させるレンズ系と、
    レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記複数の光ファイバの中から選択した光ファイバに他方側の末端から入射させる光スイッチと、
    受信機との相対的な位置関係に基づいて、前記レンズ系を介してレーザ光を前記受信機の方向に送信可能な前記光ファイバを前記光スイッチが選択すべき光ファイバとして前記光スイッチに指示する光スイッチ制御部と、
    を備え、
    前記複数の光ファイバと前記レンズ系と前記光スイッチと前記光スイッチ制御部の組を複数組備え、
    さらに、前記レーザ発生部で発生させたレーザ光を、前記各組の中から選択した前記組の前記光スイッチに出射する第2光スイッチを備え、
    前記光スイッチ制御部を前記各組にそれぞれ設ける代わりに、単数又は前記組の数より少数の前記光スイッチ制御部を備え、
    単数の前記光スイッチ制御部で全ての前記組の前記光スイッチを制御し、又は、前記組の数より少数の前記光スイッチ制御部のうち少なくとも1つの前記光スイッチ制御部で複数の前記組の前記光スイッチを制御するように構成されていることを特徴とするレーザ送信機
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JP2000208839A (ja) 1999-01-12 2000-07-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバアンプおよび光増幅装置
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