JP2000208086A - 走査電子顕微鏡の像表示方法 - Google Patents

走査電子顕微鏡の像表示方法

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JP2000208086A
JP2000208086A JP11005052A JP505299A JP2000208086A JP 2000208086 A JP2000208086 A JP 2000208086A JP 11005052 A JP11005052 A JP 11005052A JP 505299 A JP505299 A JP 505299A JP 2000208086 A JP2000208086 A JP 2000208086A
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Mitsugi Yamada
貢 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料表面の凹凸の状態を定量的に観察するこ
とができる走査電子顕微鏡の像表示方法を実現する。 【解決手段】 試料4上の所定領域の2次元走査に伴っ
て検出された信号は、アフィン変換器22によってX−
Y2次元の座標から菱形の座標に変換される。この結
果、陰極線管15上には菱形の像が表示される。更に、
試料4上の所定領域の2つの端部位置で電子ビームがラ
イン状に繰り返し走査され、この繰り返し走査の過程で
電子ビームのフォーカスを所定範囲変化させ、各フォー
カスごとに試料から得られた信号を前記菱形の像の電子
ビームの走査に対応した端部位置においてずらして表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料上で電子ビー
ムを走査し、試料からの信号に基づいて像を表示するよ
うにした走査電子顕微鏡において、試料表面の立体的な
構造を観察するに適した像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、走査型荷電粒子ビーム装置とし
ての走査電子顕微鏡の一例を示しており、図中1は電子
銃である。電子銃1から発生した電子ビームEBは、集
束レンズ2と対物レンズ3によって試料4上に細く集束
される。また、電子ビームEBは、走査コイル5によっ
て偏向され、試料4上の電子ビームの照射位置は走査さ
れる。
【0003】走査コイル5にはビーム走査制御器6から
2次元的な走査信号が供給される。また、試料4は試料
ステージ制御器7によって駆動されるモータ8により、
X,Yの2次元方向に移動させられる移動ステージ9上
に載せられている。
【0004】試料4への電子ビームEBの照射によって
発生した2次電子は、2次電子検出器10によって検出
される。検出器10の検出信号は、AD変換器11によ
ってディジタル信号に変換された後、フレームメモリー
12に供給される。
【0005】13はフレームメリー12の各画素に検出
信号を記憶させる際、記憶画素の座標の選択を行うため
のアドレス発生器であり、この発生器13はビーム走査
制御器6から供給される電子ビームEBの走査信号に応
じた信号により、アドレス信号を作成する。フレームメ
モリー12に記憶されている信号は読み出され、DA変
換器14によってアナログ信号に変換された後、陰極線
管15に供給される。このような構成の動作を次に説明
する。
【0006】2次電子像を観察する場合、試料4上で電
子ビームEBの2次元走査が行われる。試料4への電子
ビームEBの照射に基づいて発生した2次電子は、検出
器10によって検出される。検出信号はAD変換器11
を介してフレームメモリー12内の電子ビームEBの走
査位置に応じたアドレスの画素対応記憶領域に記憶され
る。
【0007】このようにしてフレームメモリー12の各
画素には映像信号が記憶されるが、この記憶された映像
信号は読み出され、DA変換器14を介して陰極線管1
5に供給されることから、陰極線管15には試料の2次
電子像が表示される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記した走査電
子顕微鏡において、陰極線管15に表示された像に基づ
き、試料の表面形態を観察することができる。しかしな
がら、試料の凹凸構造を定量的には観察することができ
ない。ほとんどの場合、試料の凹凸の程度はその像の濃
淡模様等から観察者が経験的に判断している場合が多
い。
【0009】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、試料表面の凹凸の状態を定量的に
観察することができる走査電子顕微鏡の像表示方法を実
現するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に基づく走査
電子顕微鏡の像表示方法は、電子ビームを試料上で2次
元的に走査し、電子ビームの2次元走査に伴って発生し
た信号に基づいて試料像を表示するようにした走査電子
顕微鏡において、電子ビームを試料の所定領域でX−Y
方向に2次元走査し、電子ビームの2次元走査に伴って
発生した信号を検出し、検出信号を座標変換して菱形の
像として表示し、前記試料上の所定領域のY方向の特定
位置で、電子ビームをX方向にライン状に複数回繰り返
し走査し、この繰り返し走査の過程で電子ビームのフォ
ーカスを所定範囲変化させ、各フォーカスごとに試料か
ら得られた信号を前記菱形の像の電子ビームの走査に対
応した端部位置においてずらして表示し、前記試料上の
所定領域のX方向の特定位置で、電子ビームをY方向に
ライン状に複数回繰り返し走査し、この繰り返し走査の
過程で電子ビームのフォーカスを所定範囲変化させ、各
フォーカスごとに試料から得られた信号を前記菱形の像
の電子ビームの走査に対応した端部位置においてずらし
て表示するようにしたことを特徴としている。
【0011】第1の発明では、電子ビームを試料の所定
領域でX−Y方向に2次元走査して試料からの信号を検
出し、検出信号を座標変換して菱形の像として表示し、
前記試料上の所定領域のY方向とX方向の特定位置で、
電子ビームをX方向およびY方向にライン状に複数回繰
り返し走査し、この繰り返し走査の過程で電子ビームの
フォーカスを所定範囲変化させ、各フォーカスごとに試
料から得られた信号を前記菱形の像の電子ビームの走査
に対応した端部位置においてずらして表示し、試料上の
構造の高さを定量的に観察することを可能とする。
【0012】第2の発明に基づく走査電子顕微鏡の像表
示方法は、第1の発明において、検出信号を座標変換し
て菱形の像とするためにアフィン変換を用いる。第3の
発明に基づく走査電子顕微鏡の像表示方法は、第1の発
明において、ライン状の複数回の繰り返し走査を、試料
上の所定領域のX方向の端部位置、Y方向の端部位置で
行う。
【0013】第4の発明に基づく走査型荷電粒子ビーム
装置は、電子ビームを試料上で2次元的に走査し、電子
ビームの2次元走査に伴って発生した信号に基づいて試
料像を表示するようにした走査電子顕微鏡において、電
子ビームを試料の所定領域でX−Y方向に2次元走査
し、電子ビームの2次元走査に伴って発生した信号を検
出し、検出信号を座標変換して菱形の像として表示し、
前記試料上の所定領域のY方向の特定位置で、電子ビー
ムをX方向にライン状に走査し、この走査の過程で電子
ビームのフォーカスを所定範囲繰り返し変化させ、各フ
ォーカスごとに試料から得られた信号を前記菱形の像の
電子ビームの走査に対応した端部位置においてずらして
表示し、前記試料上の所定領域のX方向の特定位置で、
電子ビームをY方向にライン状に走査し、この走査の過
程で電子ビームのフォーカスを所定範囲繰り返し変化さ
せ、各フォーカスごとに試料から得られた信号を前記菱
形の像の電子ビームの走査に対応した端部位置において
ずらして表示するようにしたことを特徴としている。
【0014】第4の発明では、電子ビームを試料の所定
領域でX−Y方向に2次元走査して試料からの信号を検
出し、検出信号を座標変換して菱形の像として表示し、
前記試料上の所定領域のY方向とX方向の特定位置で、
電子ビームをX方向およびY方向にライン状に走査し、
この走査の過程で電子ビームのフォーカスを所定範囲繰
り返し変化させ、各フォーカスごとに試料から得られた
信号を前記菱形の像の電子ビームの走査に対応した端部
位置においてずらして表示し、試料上の構造の高さを定
量的に観察することを可能とする。
【0015】第5の発明に基づく走査電子顕微鏡の像表
示方法は、第4の発明において、検出信号を座標変換し
て菱形の像とするためにアフィン変換を用いる。第6の
発明に基づく走査電子顕微鏡の像表示方法は、第4の発
明において、ライン状の複数回の繰り返し走査を、試料
上の所定領域のX方向の端部位置、Y方向の端部位置で
行う。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図2は本発明に基づく像表
示方法を実施するための走査電子顕微鏡の一例を示して
おり、図1の従来装置と同一ないしは類似部分には同一
番号が付されている。
【0017】図2において、1は電子銃である。電子銃
1から発生した電子ビームEBは、集束レンズ2と対物
レンズ3によって試料4上に細く集束される。また、電
子ビームEBは、走査コイル5によって偏向され、試料
4上の電子ビームの照射位置は走査される。
【0018】走査コイル5には走査信号発生器16から
走査信号用増幅器17を介して2次元的な走査信号ある
いは、一次元のライン状の走査信号が供給される。ま
た、対物レンズ3にはフォーカス設定器18によって設
定されたフォーカス位置に応じた対物レンズの励磁電流
が増幅器19を介して供給される。試料4は試料ステー
ジ制御器7によって駆動されるモータ8により、X,Y
の2次元方向に移動させられる移動ステージ9上に載せ
られている。
【0019】試料4への電子ビームEBの照射によって
発生した2次電子は、2次電子検出器10によって検出
される。検出器10の検出信号は、増幅器20によって
増幅された後、AD変換器21によってディジタル信号
に変換される。AD変換器21によってディジタル信号
に変換された信号は、アフィン変換器22に供給され
て、信号の座標変換が適宜行われる。
【0020】アフィン変換器22は、走査信号発生器1
6からの走査信号に基づいて座標変換を実行する。アフ
ィン変換器22の出力信号は、フレームメモリー23に
供給されてその座標に応じて記憶される。フレームメモ
リー23に記憶されている信号は読み出され、DA変換
器14によってアナログ信号に変換された後、陰極線管
15に供給される。このような構成の動作を次に説明す
る。
【0021】通常の2次電子像を観察する場合、試料4
上で電子ビームEBの2次元走査が行われる。試料4へ
の電子ビームEBの照射に基づいて発生した2次電子
は、検出器10によって検出される。検出信号は増幅器
20によって増幅され、AD変換器21によってディジ
タル信号に変換された後、アフィン変換器22に供給さ
れる。通常の2次電子像の観察の場合には、アフィン変
換器22は座標変換の動作を行わず、2次電子検出信号
は、アフィン変換器22を単に通過してフレームメモリ
ー23内の電子ビームEBの走査位置に応じたアドレス
の画素対応記憶領域に記憶される。
【0022】このようにしてフレームメモリー23の各
画素には映像信号が記憶されるが、この記憶された映像
信号は読み出され、DA変換器14を介して陰極線管1
5に供給されることから、陰極線管15には試料の2次
電子像が表示される。この陰極線管15に表示された像
からは、先に説明したように、試料の凹凸構造を定量的
には観察することができない。
【0023】次に、試料の凹凸構造を定量的に観察する
ことができる像の表示方法について図3,図4を参照し
て説明する。まず、走査信号発生器16から試料の所定
領域をX−Y方向に2次元的に走査する走査信号が発生
され、その信号は増幅器17を介して走査コイル5に供
給される。図3は試料4上の電子ビームの走査の様子を
示しており、試料の領域Sが点線(走査1)で示すよう
に一次電子ビームEBにより2次元的に走査される。
【0024】この2次元走査に基づいて検出器10で検
出された2次電子検出信号は、増幅器20、AD変換器
21を介してアフィン変換器22に供給される。アフィ
ン変換器22には、走査信号発生器16から走査信号が
参照信号として供給されている。アフィン変換器22
は、走査信号の2次元X−Y座標から菱形の座標への変
換を実行し、座標変換された信号は、フレームメモリー
23に供給されて記憶される。
【0025】この記憶された映像信号は読み出され、D
A変換器14を介して陰極線管15に供給されることか
ら、陰極線管15には試料の2次電子像が表示される
が、このとき、検出信号の各座標はX−Yの2次元座標
から変換され、菱形の座標とされるため、陰極線管15
には菱形に表示された像が得られる。図4は陰極線管1
5に表示された像を示している。図中Sdが図3の一次
電子ビームの2次元走査領域Sに対応して表示された菱
形の像を示している。
【0026】次に、図3における領域SのX方向の一方
の端部において、一次電子ビームによるY方向への1次
元のライン走査L1が繰り返し行われる。このライン走
査L1は多数回実行され、各ライン走査の都度、走査信
号発生器16からの信号に基づいて、フォーカス設定器
18は徐々に異なったフォーカス値を設定し、対物レン
ズ3に異なった励磁電流を供給する。図5は多数回のラ
イン走査L1の間における対物レンズ3のステップ状の
励磁電流の変化を示しており、ジャストフォーカスFj
ustを中心としてFminからFmaxまで励磁電流
を変化させる。各1ステップの励磁電流のときに1回の
ライン走査が行われる。
【0027】この1次元のライン走査L1に基づいて検
出された信号は、アフィン変換器22によって座標変換
されフレームメモリー23に記憶される。この際、1回
のライン走査ごとにフレームメモリー23に記憶される
位置が少しずつずらされる。このずらされる方向は、図
3のX−Y座標では、X方向となる。このため、陰極線
管15上の、多数回のライン走査L1に基づく像は、図
4に示すように2次元走査像Sdの端部において垂直方
向に展開され、L1dとして表示される。
【0028】次に、図3における領域SのY方向の一方
の端部において、一次電子ビームによるX方向への1次
元のライン走査L2が繰り返し行われる。このライン走
査L2は多数回実行され、各ライン走査の都度、走査信
号発生器16からの信号に基づいて、フォーカス設定器
18は徐々に異なったフォーカス値を設定し、対物レン
ズ3に異なった励磁電流を供給する。この多数回のライ
ン走査L2の間における対物レンズ3のステップ状の励
磁電流の変化は、図5に示したと同様であり、各1ステ
ップの励磁電流のときに1回ライン走査が行われる。
【0029】この1次元のライン走査L2に基づいて検
出された信号は、アフィン変換器22によって座標変換
されフレームメモリー23に記憶される。この際、1回
のライン走査ごとにフレームメモリー23に記憶される
位置が少しずつずらされる。このずらされる方向は、図
3のX−Y座標では、Y方向となる。このため、陰極線
管15上の、多数回のライン走査L2に基づく像は、図
4に示すように2次元走査像Sdの端部において垂直方
向に展開され、L2dとして表示される。
【0030】この図4に示した陰極線管15の画面で
は、試料上の2次元走査領域の像が菱形に表示(Sd)
され、その2つの端部におけるライン状の走査に基づく
像が菱形の像の2つの端部において展開されて表示(L
1d,L2d)されることから、立体感のある像が表示
されることになる。更にそれに加えて、ライン状の走査
に基づく像がフォーカスが変えられているので、ライン
状走査地点における構造物の高さ方向の位置が明確に把
握できることになる。
【0031】図6はこの点を明らかにした図であり、電
子ビームの2次元走査領域に3種の特徴ある構造が存在
している場合、その3種の構造は図6の2次元走査に基
づく表示領域SdでIa,Ib,Icとして表示され
る。一方、ライン走査L1に基づく表示領域L1dで
は、構造Icが存在しているので、構造Icの高さ方向
の位置(Icf)においてジャストフォーカスとなり、
その高さ位置(Icf)ではコントラストが明瞭とな
り、その他の高さ位置ではぼやけた像となる。したがっ
て、構造Icの高さ方向の位置関係を定量的に把握する
ことができる。
【0032】また、ライン走査L2に基づく表示領域L
2dでは、構造Ia,Ib,Icが存在しているので、
各構造の高さ方向の位置(Iaf,Ibf,Icf)に
おいてジャストフォーカスとなり、その高さ位置(Ia
f,Ibf,Icf)ではコントラストが明瞭となり、
その他の高さ位置ではぼやけた像となる。したがって、
構造Ia,Ib,Icの高さ方向の位置関係を定量的に
把握することができる。
【0033】図7はライン走査の他の実施の形態を説明
する図である。図5に示した実施の形態では、特定のX
方向あるいはY方向でフォーカスを変えながら多数回ラ
イン状に一次電子ビームを走査するようにしたが、図7
に示すように、特定のX方向あるいはY方向で比較的速
度を遅くして各1回ライン状の走査を行い、その間、フ
ォーカスをFminからFmaxまで多数回変化させて
も良い。この場合、フォーカスのFminからFmax
までの変化に伴う検出信号は、図6のL1d,L2dの
表示領域で高さ方向に展開される。
【0034】以上本発明の実施の形態を詳述したが、本
発明はこの形態に限定されない。例えば、2次電子を検
出したが、反射電子を検出してもよい。また、対物レン
ズ3によってフォーカスを変化させるようにしたが、対
物レンズ3の励磁強度は一定とし、空芯コイルよりなる
応答速度の速い補助レンズを用いてフォーカスを変化さ
せるようにしても良い。更に、ライン走査の箇所は、必
ずしも2次元走査領域の端部位置でなくとも良く、任意
のX方向の位置およびY方向の位置でそれぞれY方向お
よびX方向にライン走査するようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明では、
電子ビームを試料の所定領域でX−Y方向に2次元走査
して試料からの信号を検出し、検出信号を座標変換して
菱形の像として表示し、前記試料上の所定領域のY方向
とX方向の特定位置で、電子ビームをX方向およびY方
向にライン状に複数回繰り返し走査し、この繰り返し走
査の過程で電子ビームのフォーカスを所定範囲変化さ
せ、各フォーカスごとに試料から得られた信号を前記菱
形の像の電子ビームの走査に対応した端部位置において
ずらして表示し、試料上の凹凸状の構造を定量的に観察
することを可能とする。
【0036】第2の発明に基づく走査電子顕微鏡の像表
示方法は、第1の発明において、検出信号を座標変換し
て菱形の像とするためにアフィン変換を用いており、第
1の発明と同様な効果が得られる。
【0037】第3の発明に基づく走査電子顕微鏡の像表
示方法は、第1の発明において、ライン状の複数回の繰
り返し走査を、試料上の所定領域のX方向の端部位置、
Y方向の端部位置で行うようにしており、第1の発明と
同様な効果が得られる。
【0038】第4の発明では、電子ビームを試料の所定
領域でX−Y方向に2次元走査して試料からの信号を検
出し、検出信号を座標変換して菱形の像として表示し、
前記試料上の所定領域のY方向とX方向の特定位置で、
電子ビームをX方向およびY方向にライン状に走査し、
この走査の過程で電子ビームのフォーカスを所定範囲繰
り返し変化させ、各フォーカスごとに試料から得られた
信号を前記菱形の像の電子ビームの走査に対応した端部
位置においてずらして表示し、試料上の凹凸状の構造を
定量的に観察することを可能とする。
【0039】第5の発明に基づく走査電子顕微鏡の像表
示方法は、第4の発明において、検出信号を座標変換し
て菱形の像とするためにアフィン変換を用いており、第
4の発明と同様な効果が得られる。
【0040】第6の発明に基づく走査電子顕微鏡の像表
示方法は、請求項4の発明において、ライン状の複数回
の繰り返し走査を、試料上の所定領域のX方向の端部位
置、Y方向の端部位置で行うようにしており、第4の発
明と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の走査電子顕微鏡の一例を示す図である。
【図2】本発明の方法を実施するための走査電子顕微鏡
の一例を示す図である。
【図3】試料上の電子ビームの走査を説明するための図
である。
【図4】陰極線管の表示画面を示す図である。
【図5】ライン状の電子ビームの繰り返し走査に伴う対
物レンズの励磁電流の変化を示す図である。
【図6】陰極線管の表示画面を示す図である。
【図7】ライン状の電子ビームの走査に伴う対物レンズ
の励磁電流の繰り返し変化を示す図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 集束レンズ 3 対物レンズ 4 試料 5 走査コイル 9 移動ステージ 10 検出器 14 DA変換器 15 陰極線管 16 走査信号発生器 17,19,20 増幅器 18 フォーカス設定器 21 AD変換器 22 アフィン変換器 23 フレームメモリー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを試料上で2次元的に走査
    し、電子ビームの2次元走査に伴って発生した信号に基
    づいて試料像を表示するようにした走査電子顕微鏡にお
    いて、電子ビームを試料の所定領域でX−Y方向に2次
    元走査し、電子ビームの2次元走査に伴って発生した信
    号を検出し、検出信号を座標変換して菱形の像として表
    示し、前記試料上の所定領域のY方向の特定位置で、電
    子ビームをX方向にライン状に複数回繰り返し走査し、
    この繰り返し走査の過程で電子ビームのフォーカスを所
    定範囲変化させ、各フォーカスごとに試料から得られた
    信号を前記菱形の像の電子ビームの走査に対応した端部
    位置においてずらして表示し、前記試料上の所定領域の
    X方向の特定位置で、電子ビームをY方向にライン状に
    複数回繰り返し走査し、この繰り返し走査の過程で電子
    ビームのフォーカスを所定範囲変化させ、各フォーカス
    ごとに試料から得られた信号を前記菱形の像の電子ビー
    ムの走査に対応した端部位置においてずらして表示する
    ようにした走査電子顕微鏡の像表示方法。
  2. 【請求項2】 検出信号を座標変換して菱形の像とする
    ためアフィン変換を用いた請求項1記載の走査電子顕微
    鏡の像表示方法。
  3. 【請求項3】 ライン状の複数回の繰り返し走査は、試
    料上の所定領域のX方向の端部位置、Y方向の端部位置
    で行われる請求項1記載の走査電子顕微鏡の像表示方
    法。
  4. 【請求項4】 電子ビームを試料上で2次元的に走査
    し、電子ビームの2次元走査に伴って発生した信号に基
    づいて試料像を表示するようにした走査電子顕微鏡にお
    いて、電子ビームを試料の所定領域でX−Y方向に2次
    元走査し、電子ビームの2次元走査に伴って発生した信
    号を検出し、検出信号を座標変換して菱形の像として表
    示し、前記試料上の所定領域のY方向の特定位置で、電
    子ビームをX方向にライン状に走査し、この走査の過程
    で電子ビームのフォーカスを所定範囲繰り返し変化さ
    せ、各フォーカスごとに試料から得られた信号を前記菱
    形の像の電子ビームの走査に対応した端部位置において
    ずらして表示し、前記試料上の所定領域のX方向の特定
    位置で、電子ビームをY方向にライン状に走査し、この
    走査の過程で電子ビームのフォーカスを所定範囲繰り返
    し変化させ、各フォーカスごとに試料から得られた信号
    を前記菱形の像の電子ビームの走査に対応した端部位置
    においてずらして表示するようにした走査電子顕微鏡の
    像表示方法。
  5. 【請求項5】 検出信号を座標変換して菱形の像とする
    ためアフィン変換を用いた請求項1記載の走査電子顕微
    鏡の像表示方法。
  6. 【請求項6】 ライン状の走査は、試料上の所定領域の
    X方向の端部位置、Y方向の端部位置で行われる請求項
    1記載の走査電子顕微鏡の像表示方法。
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JP11005052A Withdrawn JP2000208086A (ja) 1999-01-12 1999-01-12 走査電子顕微鏡の像表示方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010160910A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Jeol Ltd 電子線装置及び電子線装置の動作方法

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JP2010160910A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Jeol Ltd 電子線装置及び電子線装置の動作方法

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