JP2000207777A - 記録媒体 - Google Patents
記録媒体Info
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- JP2000207777A JP2000207777A JP11006316A JP631699A JP2000207777A JP 2000207777 A JP2000207777 A JP 2000207777A JP 11006316 A JP11006316 A JP 11006316A JP 631699 A JP631699 A JP 631699A JP 2000207777 A JP2000207777 A JP 2000207777A
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- adhesive
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 2枚の透明樹脂基板をエチレン、酢酸ビ
ニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系
モノマーの共重合体を主成分とするフィルム状の光硬化
性接着剤により接合してなることを特徴とする記録媒
体。 【効果】 本発明の記録媒体は、板厚精度に優れ、信号
の再生精度が高く、更に各種耐久性に優れたもので、高
信頼性を有し、しかも容易に高精度に製造することがで
きる。
ニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系
モノマーの共重合体を主成分とするフィルム状の光硬化
性接着剤により接合してなることを特徴とする記録媒
体。 【効果】 本発明の記録媒体は、板厚精度に優れ、信号
の再生精度が高く、更に各種耐久性に優れたもので、高
信頼性を有し、しかも容易に高精度に製造することがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルビデオデ
ィスク等の大容量の文字、音声、動画像といった情報を
デジタル信号により記録する記録媒体に関する。
ィスク等の大容量の文字、音声、動画像といった情報を
デジタル信号により記録する記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】両面に
記録層を持つデジタルビデオディスクには、図1に示す
ようにそれぞれ片面に信号ビットを形成した2枚の透明
樹脂基板1,2の該信号ビット形成面にそれぞれ反射層
1a,2aを形成し、これら反射層1a,2aを互いに
対面させた状態で基板1,2を接着剤層3を介して貼り
合わせ、接合した両面読み出し方式のもの、及び、図2
に示すように、それぞれ片面に信号ビットを形成した基
板1,2において、一方の基板1の信号ビット面に半透
明層1bを形成すると共に、他方の基板2の信号ビット
面に反射層2aを形成し、これら半透明層1bと反射層
2aとを対面させた状態で基板1,2を接着剤層3を介
して貼り合わせ、接合した片面読み出し方式のものとが
知られている。
記録層を持つデジタルビデオディスクには、図1に示す
ようにそれぞれ片面に信号ビットを形成した2枚の透明
樹脂基板1,2の該信号ビット形成面にそれぞれ反射層
1a,2aを形成し、これら反射層1a,2aを互いに
対面させた状態で基板1,2を接着剤層3を介して貼り
合わせ、接合した両面読み出し方式のもの、及び、図2
に示すように、それぞれ片面に信号ビットを形成した基
板1,2において、一方の基板1の信号ビット面に半透
明層1bを形成すると共に、他方の基板2の信号ビット
面に反射層2aを形成し、これら半透明層1bと反射層
2aとを対面させた状態で基板1,2を接着剤層3を介
して貼り合わせ、接合した片面読み出し方式のものとが
知られている。
【0003】従来、上記基板1,2を接合する接着剤と
しては、ホットメルト系接着剤及び紫外線硬化性樹脂接
着剤が使用されている。しかし、これら接着剤は、下記
のような欠点があった。
しては、ホットメルト系接着剤及び紫外線硬化性樹脂接
着剤が使用されている。しかし、これら接着剤は、下記
のような欠点があった。
【0004】即ち、ホットメルト系接着剤は、耐候性が
劣るという問題があり、また耐熱性も劣るため、湿熱耐
久試験、冷熱サイクル耐久試験、耐熱耐久試験等の信頼
性試験において剥離やズレ等の外観異常が発生し、従っ
て、高温雰囲気、例えば車載用には使えず、用途が限定
されるという問題があった。
劣るという問題があり、また耐熱性も劣るため、湿熱耐
久試験、冷熱サイクル耐久試験、耐熱耐久試験等の信頼
性試験において剥離やズレ等の外観異常が発生し、従っ
て、高温雰囲気、例えば車載用には使えず、用途が限定
されるという問題があった。
【0005】一方、紫外線硬化性樹脂接着剤は、 液状であるため、接着層の均一な厚み制御が困難であ
る。特に再生光を片面から照射して読み取る片面読み出
し方式では、円周方向の接着層厚みのミクロンオーダー
での極めて精密な制御が要求されるが、液状の紫外線硬
化性樹脂の場合は、樹脂ディスクを回転テーブルの上で
高速回転させながら液を塗布するスピンコート方式をと
るため、液が遠心力により広がる際に流紋ができ、希望
の膜厚精度が出しにくい、 硬化前の仮圧着時に接着剤が積層体の周辺からはみ出
し垂れる、 硬化後の接着層の弾性率が高く(硬く)、柔軟性に欠
け、脆いため、落とした時に割れる、 硬化膜の伸びがないため、冷熱サイクル耐久試験、耐
熱耐久試験等の信頼性試験において、透明樹脂基板の熱
膨張に接着層が耐えきれず剥離が発生する などの問題があった。
る。特に再生光を片面から照射して読み取る片面読み出
し方式では、円周方向の接着層厚みのミクロンオーダー
での極めて精密な制御が要求されるが、液状の紫外線硬
化性樹脂の場合は、樹脂ディスクを回転テーブルの上で
高速回転させながら液を塗布するスピンコート方式をと
るため、液が遠心力により広がる際に流紋ができ、希望
の膜厚精度が出しにくい、 硬化前の仮圧着時に接着剤が積層体の周辺からはみ出
し垂れる、 硬化後の接着層の弾性率が高く(硬く)、柔軟性に欠
け、脆いため、落とした時に割れる、 硬化膜の伸びがないため、冷熱サイクル耐久試験、耐
熱耐久試験等の信頼性試験において、透明樹脂基板の熱
膨張に接着層が耐えきれず剥離が発生する などの問題があった。
【0006】また、ホットメルト系接着剤及び紫外線硬
化性樹脂接着剤に共通する問題として、透明樹脂基板と
の接着力が低く、耐久性の点で問題を抱えており、この
ためかかる問題のない接着剤が望まれていた。
化性樹脂接着剤に共通する問題として、透明樹脂基板と
の接着力が低く、耐久性の点で問題を抱えており、この
ためかかる問題のない接着剤が望まれていた。
【0007】本発明は上記要望に応えたもので、透明樹
脂基板相互を強固にしかも操作性良く接合でき、信頼性
の高い記録媒体を提供することを目的とする。
脂基板相互を強固にしかも操作性良く接合でき、信頼性
の高い記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため、鋭意検討を行っ
た結果、2枚の透明樹脂基板を接合する接着剤として、
エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び/又は
メタクリレート系モノマーの共重合体を主成分とするフ
ィルム状の光硬化性接着剤を用いることにより、上記ホ
ットメルト系接着剤や紫外線硬化性樹脂接着剤に見られ
るような欠点を解消し得、高信頼性の記録媒体が得られ
ること、またかかる記録媒体を容易にかつ高精度で製造
し得ることを知見したものである。
発明者らは、上記目的を達成するため、鋭意検討を行っ
た結果、2枚の透明樹脂基板を接合する接着剤として、
エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び/又は
メタクリレート系モノマーの共重合体を主成分とするフ
ィルム状の光硬化性接着剤を用いることにより、上記ホ
ットメルト系接着剤や紫外線硬化性樹脂接着剤に見られ
るような欠点を解消し得、高信頼性の記録媒体が得られ
ること、またかかる記録媒体を容易にかつ高精度で製造
し得ることを知見したものである。
【0009】即ち、本発明は、(1)2枚の透明樹脂基
板をエチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び/
又はメタクリレート系モノマーの共重合体を主成分とす
るフィルム状の光硬化性接着剤により接合してなること
を特徴とする記録媒体、(2)2枚の透明樹脂基板が、
それぞれ反射層を有するデジタルビデオディスク用基
板、又は一方が反射層、他方が半透明層を有するデジタ
ルビデオディスク用基板である(1)記載の記録媒体、
(3)光硬化性接着剤が、上記共重合体100重量部に
対し、光増感剤を0.1〜10重量部、シランカップリ
ング剤を0.01〜5重量部添加してなることを特徴と
する(1)又は(2)記載の記録媒体、(4)光硬化性
接着剤が、上記共重合体100重量部に対し、アクリロ
キシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及びア
リル基含有化合物のうち少なくとも1つを0.1〜50
重量部添加してなることを特徴とする(1),(2)又
は(3)記載の記録媒体、(5)光硬化性接着剤が、上
記共重合体100重量部に対し、炭化水素樹脂を1〜2
00重量部添加してなることを特徴とする(1)乃至
(4)のいずれか1項記載の記録媒体、(6)上記共重
合体の酢酸ビニル単位の含有率が2〜50重量%、アク
リレート系及び/又はメタクリレート系単位の含有率が
0.01〜20重量%であることを特徴とする(1)乃
至(5)のいずれか1項記載の記録媒体、及び、(7)
フィルム状の光硬化性接着剤の厚さが1〜1000μm
である(1)乃至(6)のいずれか1項記載の記録媒体
を提供する。
板をエチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び/
又はメタクリレート系モノマーの共重合体を主成分とす
るフィルム状の光硬化性接着剤により接合してなること
を特徴とする記録媒体、(2)2枚の透明樹脂基板が、
それぞれ反射層を有するデジタルビデオディスク用基
板、又は一方が反射層、他方が半透明層を有するデジタ
ルビデオディスク用基板である(1)記載の記録媒体、
(3)光硬化性接着剤が、上記共重合体100重量部に
対し、光増感剤を0.1〜10重量部、シランカップリ
ング剤を0.01〜5重量部添加してなることを特徴と
する(1)又は(2)記載の記録媒体、(4)光硬化性
接着剤が、上記共重合体100重量部に対し、アクリロ
キシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及びア
リル基含有化合物のうち少なくとも1つを0.1〜50
重量部添加してなることを特徴とする(1),(2)又
は(3)記載の記録媒体、(5)光硬化性接着剤が、上
記共重合体100重量部に対し、炭化水素樹脂を1〜2
00重量部添加してなることを特徴とする(1)乃至
(4)のいずれか1項記載の記録媒体、(6)上記共重
合体の酢酸ビニル単位の含有率が2〜50重量%、アク
リレート系及び/又はメタクリレート系単位の含有率が
0.01〜20重量%であることを特徴とする(1)乃
至(5)のいずれか1項記載の記録媒体、及び、(7)
フィルム状の光硬化性接着剤の厚さが1〜1000μm
である(1)乃至(6)のいずれか1項記載の記録媒体
を提供する。
【0010】本発明による2枚の透明樹脂基板との貼り
合わせに用いられる接着剤は、膜厚精度を精密に制御し
たフィルム状で提供することができるため、2枚の透明
樹脂基板との貼り合わせを容易にかつ精度良く、しかも
紫外線硬化性樹脂接着剤の場合に見られるような端部か
らの接着剤のはみ出しが一切なく貼り合わせが可能であ
る。また、2枚の透明樹脂基板との貼り合わせは、圧着
ロールや簡易プレスなどの簡便な方法で30〜100℃
で仮圧着した後、光により常温、1〜数十秒で硬化でき
る上、本接着剤特有の自着力によりその積層体にズレや
剥離が起き難いため、光硬化まで自由にハンドリングが
できるという特長を有している。また、本発明の記録媒
体に用いられる接着剤は、上記共重合体を主成分として
いるため、紫外線硬化性樹脂接着剤に比べ、硬化後の弾
性率が低く、可撓性に富むため、記録媒体の取り扱いも
容易で、誤って落としたりぶつけたりしても、割れたり
接着剥離を起こしたりすることがない。
合わせに用いられる接着剤は、膜厚精度を精密に制御し
たフィルム状で提供することができるため、2枚の透明
樹脂基板との貼り合わせを容易にかつ精度良く、しかも
紫外線硬化性樹脂接着剤の場合に見られるような端部か
らの接着剤のはみ出しが一切なく貼り合わせが可能であ
る。また、2枚の透明樹脂基板との貼り合わせは、圧着
ロールや簡易プレスなどの簡便な方法で30〜100℃
で仮圧着した後、光により常温、1〜数十秒で硬化でき
る上、本接着剤特有の自着力によりその積層体にズレや
剥離が起き難いため、光硬化まで自由にハンドリングが
できるという特長を有している。また、本発明の記録媒
体に用いられる接着剤は、上記共重合体を主成分として
いるため、紫外線硬化性樹脂接着剤に比べ、硬化後の弾
性率が低く、可撓性に富むため、記録媒体の取り扱いも
容易で、誤って落としたりぶつけたりしても、割れたり
接着剥離を起こしたりすることがない。
【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の記録媒体は、2枚の透明樹脂基板、例えば図
1,2に示したように、それぞれ反射層1a,2aを信
号ビット面に形成した両面読み出し方式のデジタルビデ
オディスク用基板1,2相互、或いは、半透明層1b及
び反射層2aをそれぞれ信号ビット面に形成した片面読
み出し方式のデジタルビデオディスク用基板1,2相互
の接合に、エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系
及び/又はメタクリレート系モノマーの共重合体を主成
分とする光硬化性接着剤を用いるものである。この場
合、この接着剤は、その厚みを確実に制御して高精度で
基板相互を接合し得るので、特に片面読み出し方式の基
板の接合に有効である。
本発明の記録媒体は、2枚の透明樹脂基板、例えば図
1,2に示したように、それぞれ反射層1a,2aを信
号ビット面に形成した両面読み出し方式のデジタルビデ
オディスク用基板1,2相互、或いは、半透明層1b及
び反射層2aをそれぞれ信号ビット面に形成した片面読
み出し方式のデジタルビデオディスク用基板1,2相互
の接合に、エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系
及び/又はメタクリレート系モノマーの共重合体を主成
分とする光硬化性接着剤を用いるものである。この場
合、この接着剤は、その厚みを確実に制御して高精度で
基板相互を接合し得るので、特に片面読み出し方式の基
板の接合に有効である。
【0012】ここで、記録媒体を形成する透明樹脂基板
としては、ガラス転移温度が50℃以上の透明の有機樹
脂が好ましく、このような透明樹脂基板としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル
系樹脂、ナイロン46、変性ナイロン6T、ナイロンM
XD6、ポリフタルアミド等のポリアミド系樹脂、ポリ
フェニレンスルフィド、ポリチオエーテルサルフォン等
のケトン系樹脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフ
ォン等のサルフォン系樹脂の他に、ポリエーテルニトリ
ル、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリアミド
イミド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレー
ト、トリアセチルセルロース、ポリスチレン、ポリビニ
ルクロライド等の有機樹脂を主成分とする透明樹脂基板
を用いることができる。特にこの中で、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタアクリレート、ポリビニルクロライ
ド、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートが転写
性、複屈折の点で好適に用いられる。
としては、ガラス転移温度が50℃以上の透明の有機樹
脂が好ましく、このような透明樹脂基板としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル
系樹脂、ナイロン46、変性ナイロン6T、ナイロンM
XD6、ポリフタルアミド等のポリアミド系樹脂、ポリ
フェニレンスルフィド、ポリチオエーテルサルフォン等
のケトン系樹脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフ
ォン等のサルフォン系樹脂の他に、ポリエーテルニトリ
ル、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリアミド
イミド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレー
ト、トリアセチルセルロース、ポリスチレン、ポリビニ
ルクロライド等の有機樹脂を主成分とする透明樹脂基板
を用いることができる。特にこの中で、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタアクリレート、ポリビニルクロライ
ド、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートが転写
性、複屈折の点で好適に用いられる。
【0013】一方、本発明の記録媒体に用いられる接着
剤層の主成分であるエチレン、酢酸ビニル並びにアクリ
レート系及び/又はメタクリレート系モノマーの共重合
体において、光硬化時の反応性や硬化後の可撓性、耐久
性の点から酢酸ビニル含有率が2〜50重量%であるこ
とが好ましく、更に好ましくは5〜20重量%である。
剤層の主成分であるエチレン、酢酸ビニル並びにアクリ
レート系及び/又はメタクリレート系モノマーの共重合
体において、光硬化時の反応性や硬化後の可撓性、耐久
性の点から酢酸ビニル含有率が2〜50重量%であるこ
とが好ましく、更に好ましくは5〜20重量%である。
【0014】また、アクリレート系モノマー、メタクリ
レート系モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル
酸、これらのエステル等が挙げられ、具体的には、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の
(メタ)アクリル酸低級アルキルエステルのほか、(メ
タ)アクリル酸グリシジルなどが例示される。これらは
その1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用しても
よいが、アクリレート系、メタクリレート系単位の上記
共重合体中での含有率は0.01〜20重量%、特に
0.05〜15重量%であることが好ましい。この含有
率が20重量%を超えると加工性が低下する場合があ
る。
レート系モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル
酸、これらのエステル等が挙げられ、具体的には、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の
(メタ)アクリル酸低級アルキルエステルのほか、(メ
タ)アクリル酸グリシジルなどが例示される。これらは
その1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用しても
よいが、アクリレート系、メタクリレート系単位の上記
共重合体中での含有率は0.01〜20重量%、特に
0.05〜15重量%であることが好ましい。この含有
率が20重量%を超えると加工性が低下する場合があ
る。
【0015】本発明の記録媒体に用いられる接着剤層の
硬化のために添加される光増感剤は、接着剤の調製条
件、製膜温度、硬化(貼り合わせ)条件、接着剤の貯蔵
安定性等を考慮して選択されるが、ラジカル光重合開始
剤が好適に用いられる。
硬化のために添加される光増感剤は、接着剤の調製条
件、製膜温度、硬化(貼り合わせ)条件、接着剤の貯蔵
安定性等を考慮して選択されるが、ラジカル光重合開始
剤が好適に用いられる。
【0016】ラジカル光重合開始剤のうち水素引き抜き
型開始剤としては、ベンゾフェノン、オルソベンゾイル
安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェ
ニルサルファイド、イソプロピルチオキサントン、ジエ
チルチオキサントン、エチル−4−(ジエチルアミノ)
−ベンゾエート等が用いられる。ラジカル光重合開始剤
のうち分子内開裂型開始剤としては、ベンゾインエーテ
ル、ベンジルジメチルケタールなど、α−ヒドロキシア
ルキルフェノン型として、2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、アルキルフェニルグリオ
キシレート、ジエトキシアセトフェノンなどが使用でき
る。更に、α−アミノアルキルフェノン型として、2−
メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モ
リフォリノプロパン−1、2−ベンジル−2−ジメチル
アミノ−1−(4−モリフォリノフェニル)−ブタノン
−1などが、またアシルフォスフィンオキサイドなどが
用いられる。
型開始剤としては、ベンゾフェノン、オルソベンゾイル
安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェ
ニルサルファイド、イソプロピルチオキサントン、ジエ
チルチオキサントン、エチル−4−(ジエチルアミノ)
−ベンゾエート等が用いられる。ラジカル光重合開始剤
のうち分子内開裂型開始剤としては、ベンゾインエーテ
ル、ベンジルジメチルケタールなど、α−ヒドロキシア
ルキルフェノン型として、2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、アルキルフェニルグリオ
キシレート、ジエトキシアセトフェノンなどが使用でき
る。更に、α−アミノアルキルフェノン型として、2−
メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モ
リフォリノプロパン−1、2−ベンジル−2−ジメチル
アミノ−1−(4−モリフォリノフェニル)−ブタノン
−1などが、またアシルフォスフィンオキサイドなどが
用いられる。
【0017】光増感剤としては、これらのうちの1種を
単独で又は2種以上を混合して用いることができ、その
添加量は、上記共重合体100重量部に対し0.1〜1
0重量部で十分である。
単独で又は2種以上を混合して用いることができ、その
添加量は、上記共重合体100重量部に対し0.1〜1
0重量部で十分である。
【0018】また、本発明の接着剤には、接着促進剤と
してシランカップリング剤を添加することができる。こ
のシランカップリング剤としてはビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエト
キシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメトキ
シシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシランなどがあり、これらの1種を
単独で又は2種以上を混合して用いることができる。こ
れらシランカップリング剤の添加量は、上記共重合体1
00重量部に対し通常0.01〜5重量部で十分であ
る。
してシランカップリング剤を添加することができる。こ
のシランカップリング剤としてはビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエト
キシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメトキ
シシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシランなどがあり、これらの1種を
単独で又は2種以上を混合して用いることができる。こ
れらシランカップリング剤の添加量は、上記共重合体1
00重量部に対し通常0.01〜5重量部で十分であ
る。
【0019】更に、本発明の接着剤には、同様に接着性
を向上させる目的でエポキシ基含有化合物を添加するこ
とができる。エポキシ基含有化合物としては、トリグリ
シジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト;ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル;
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル;アク
リルグリシジルエーテル;2−エチルヘキシルグリシジ
ルエーテル;フェニルグリシジルエーテル;フェノール
グリシジルエーテル;p−t−ブチルフェニルグリシジ
ルエーテル;アジピン酸ジグリシジルエステル;o−フ
タル酸ジグリシジルエステル;グリシジルメタクリレー
ト;ブチルグリシジルエーテル等が挙げられる。また、
エポキシ基を含有した分子量が数百から数千のオリゴマ
ーや重量平均分子量が数千から数十万のポリマーを添加
することによっても同様の効果が得られる。これらエポ
キシ基含有化合物の添加量は上記共重合体100重量部
に対し0.1〜20重量部で十分で、上記エポキシ基含
有化合物の少なくとも1種を単独で又は混合して添加す
ることができる。
を向上させる目的でエポキシ基含有化合物を添加するこ
とができる。エポキシ基含有化合物としては、トリグリ
シジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト;ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル;
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル;アク
リルグリシジルエーテル;2−エチルヘキシルグリシジ
ルエーテル;フェニルグリシジルエーテル;フェノール
グリシジルエーテル;p−t−ブチルフェニルグリシジ
ルエーテル;アジピン酸ジグリシジルエステル;o−フ
タル酸ジグリシジルエステル;グリシジルメタクリレー
ト;ブチルグリシジルエーテル等が挙げられる。また、
エポキシ基を含有した分子量が数百から数千のオリゴマ
ーや重量平均分子量が数千から数十万のポリマーを添加
することによっても同様の効果が得られる。これらエポ
キシ基含有化合物の添加量は上記共重合体100重量部
に対し0.1〜20重量部で十分で、上記エポキシ基含
有化合物の少なくとも1種を単独で又は混合して添加す
ることができる。
【0020】更に、本発明の光硬化性接着剤の物性(機
械的強度、光学的特性、接着性、耐熱性、耐湿熱性、耐
候性、架橋速度)などの改良や調節のために、本発明に
おいては、アクリロキシ基、メタクリロキシ基又はアリ
ル基含有化合物を添加することができる。
械的強度、光学的特性、接着性、耐熱性、耐湿熱性、耐
候性、架橋速度)などの改良や調節のために、本発明に
おいては、アクリロキシ基、メタクリロキシ基又はアリ
ル基含有化合物を添加することができる。
【0021】この目的に供せられる化合物としては、ア
クリル酸或いはメタアクリル酸誘導体、例えばそのエス
テルやアミドが最も一般的である。この場合、エステル
残基としては、メチル、エチル、ドデシル、ステアリ
ル、ラウリルのようなアルキル基の他に、シクロヘキシ
ル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、2
−ヒドロエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙げられる。ま
た、アクリル酸又はメタクリル酸とエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等の多官能アルコールとのエステルも同様に
用いられる。アミドとしては、アクリルアミドが代表的
である。また、アリル基含有化合物としては、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル
酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリ
ル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物
が、上記共重合体100重量部に対し0.1〜50重量
部、好ましくは0.5〜20重量部添加して用いられ
る。0.1重量部未満であると耐熱性、機械的強度向上
という改良効果を低下させることがあり、50重量部を
超えると接着剤の調製時の作業性や製膜性を低下させる
ことがある。
クリル酸或いはメタアクリル酸誘導体、例えばそのエス
テルやアミドが最も一般的である。この場合、エステル
残基としては、メチル、エチル、ドデシル、ステアリ
ル、ラウリルのようなアルキル基の他に、シクロヘキシ
ル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、2
−ヒドロエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙げられる。ま
た、アクリル酸又はメタクリル酸とエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等の多官能アルコールとのエステルも同様に
用いられる。アミドとしては、アクリルアミドが代表的
である。また、アリル基含有化合物としては、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル
酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリ
ル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物
が、上記共重合体100重量部に対し0.1〜50重量
部、好ましくは0.5〜20重量部添加して用いられ
る。0.1重量部未満であると耐熱性、機械的強度向上
という改良効果を低下させることがあり、50重量部を
超えると接着剤の調製時の作業性や製膜性を低下させる
ことがある。
【0022】なおまた、本発明の接着剤には、加工性や
貼り合わせ等の加工性向上の目的で炭化水素樹脂を添加
することができる。この場合、添加される炭化水素樹脂
は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれでも差支えない。天
然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペン系樹脂が
好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、トール油系
樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。ロジン誘導
体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一化、重合、
エステル化、金属塩化したものを用いることができる。
テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネンなどのテル
ペン系樹脂のほか、テルペンフェノール樹脂を用いるこ
とができる。また、その他の天然樹脂としてダンマル、
コーバル、シェラックを用いても差支えない。一方、合
成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン
系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂では脂肪族系石
油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合
系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマー系石油樹脂、
クマロンインデン樹脂を用いることができる。フェノー
ル系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変性フェノール
樹脂を用いることができる。キシレン系樹脂ではキシレ
ン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることができる。
貼り合わせ等の加工性向上の目的で炭化水素樹脂を添加
することができる。この場合、添加される炭化水素樹脂
は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれでも差支えない。天
然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペン系樹脂が
好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、トール油系
樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。ロジン誘導
体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一化、重合、
エステル化、金属塩化したものを用いることができる。
テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネンなどのテル
ペン系樹脂のほか、テルペンフェノール樹脂を用いるこ
とができる。また、その他の天然樹脂としてダンマル、
コーバル、シェラックを用いても差支えない。一方、合
成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン
系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂では脂肪族系石
油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合
系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマー系石油樹脂、
クマロンインデン樹脂を用いることができる。フェノー
ル系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変性フェノール
樹脂を用いることができる。キシレン系樹脂ではキシレ
ン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることができる。
【0023】上記炭化水素樹脂の添加量は適宜選択され
るが、上記共重合体100重量部に対して1〜200重
量部が好ましく、より好ましくは5〜150重量部であ
る。
るが、上記共重合体100重量部に対して1〜200重
量部が好ましく、より好ましくは5〜150重量部であ
る。
【0024】以上の添加剤の他、本発明の光硬化性接着
剤は紫外線吸収剤、老化防止剤、染料、加工助剤等を少
量含んでいてもよい。また、場合によってはシリカゲ
ル、炭酸カルシウム、シリコン共重合体の微粒子等の添
加剤を少量含んでもよい。
剤は紫外線吸収剤、老化防止剤、染料、加工助剤等を少
量含んでいてもよい。また、場合によってはシリカゲ
ル、炭酸カルシウム、シリコン共重合体の微粒子等の添
加剤を少量含んでもよい。
【0025】本発明の光硬化性接着剤は、上記共重合体
と上述の添加剤とを均一に混合し、押出機、ロール等で
混練した後、カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフ
レーション等の製膜法により所定の形状に製膜して用い
ることができる。より好ましい本発明の光硬化性接着剤
の製膜方法は、各構成成分を良溶媒に均一に混合溶解
し、この溶液をシリコーンやフッ素樹脂を精密にコート
したセパレーターにフローコート法、ロールコート法、
グラビアロール法、マイヤバー法、リップダイコート法
等により塗工し、溶媒を乾燥することにより製膜する方
法である。
と上述の添加剤とを均一に混合し、押出機、ロール等で
混練した後、カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフ
レーション等の製膜法により所定の形状に製膜して用い
ることができる。より好ましい本発明の光硬化性接着剤
の製膜方法は、各構成成分を良溶媒に均一に混合溶解
し、この溶液をシリコーンやフッ素樹脂を精密にコート
したセパレーターにフローコート法、ロールコート法、
グラビアロール法、マイヤバー法、リップダイコート法
等により塗工し、溶媒を乾燥することにより製膜する方
法である。
【0026】なお、製膜に際してはブロッキング防止、
基材(透明樹脂基板)との圧着時の脱気を容易にするた
め、エンボス加工を施してもよい。エンボス加工の方法
としては公知の手法が採用でき、例えばエンボスロール
での型付け等がある。また、溶液塗工法の場合、離型性
を有するエンボスフィルム(紙)上に塗工することによ
り、そのエンボスを転写することができる。このエンボ
スの平均粗さ(Ra)は50μm以下、より好ましくは
0.01〜50μm、更に好ましくは0.1〜20μm
の凸凹を形成することが好ましく、これによりデバイス
との接着面において空気が抜け易く、デバイス表面の複
雑な凸凹を埋めることが可能である。0.01μmより
小さいと脱気不良を起こし易く、また50μmより大き
いと仮圧着時に凸凹が残ってしまうこともある。
基材(透明樹脂基板)との圧着時の脱気を容易にするた
め、エンボス加工を施してもよい。エンボス加工の方法
としては公知の手法が採用でき、例えばエンボスロール
での型付け等がある。また、溶液塗工法の場合、離型性
を有するエンボスフィルム(紙)上に塗工することによ
り、そのエンボスを転写することができる。このエンボ
スの平均粗さ(Ra)は50μm以下、より好ましくは
0.01〜50μm、更に好ましくは0.1〜20μm
の凸凹を形成することが好ましく、これによりデバイス
との接着面において空気が抜け易く、デバイス表面の複
雑な凸凹を埋めることが可能である。0.01μmより
小さいと脱気不良を起こし易く、また50μmより大き
いと仮圧着時に凸凹が残ってしまうこともある。
【0027】また、接着剤の厚さは1〜1000μm、
特に5〜500μmとすることが好ましい。1μmより
薄いと封止性が劣り、透明樹脂基板の凸凹を埋め切れな
い場合が生じる。一方、1000μmより厚いと記録媒
体の厚みが増し、記録媒体の収納、アッセンブリー等に
問題が生じるおそれがあり、更に光線透過に影響を与え
るおそれもある。
特に5〜500μmとすることが好ましい。1μmより
薄いと封止性が劣り、透明樹脂基板の凸凹を埋め切れな
い場合が生じる。一方、1000μmより厚いと記録媒
体の厚みが増し、記録媒体の収納、アッセンブリー等に
問題が生じるおそれがあり、更に光線透過に影響を与え
るおそれもある。
【0028】本発明の光硬化性接着剤を硬化する場合
は、光源として紫外〜可視領域に発光する多くのものが
採用でき、例えば超高圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカル
ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、マーキュリ
ーハロゲンランプ、カーボンアーク灯、白熱灯、レーザ
ー光等が挙げられる。照射時間は、ランプの種類、光源
の強さによって一概には決められないが、数十秒〜数十
分程度である。
は、光源として紫外〜可視領域に発光する多くのものが
採用でき、例えば超高圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカル
ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、マーキュリ
ーハロゲンランプ、カーボンアーク灯、白熱灯、レーザ
ー光等が挙げられる。照射時間は、ランプの種類、光源
の強さによって一概には決められないが、数十秒〜数十
分程度である。
【0029】また、硬化促進のために、予め積層体を3
0〜80℃に加温し、これに紫外線を照射してもよい。
0〜80℃に加温し、これに紫外線を照射してもよい。
【0030】本発明における記録媒体の製造方法を以下
に例示するが、必ずしもこれらの方法に限定されるもの
ではなく、本発明の目的を達成し得る方法であればいず
れの方法を用いてもよい。
に例示するが、必ずしもこれらの方法に限定されるもの
ではなく、本発明の目的を達成し得る方法であればいず
れの方法を用いてもよい。
【0031】まず、異なる信号面を転写した金属板(ス
タンパ)にそれぞれ前記透明樹脂の溶融物を流し込み固
める。一層目の透明樹脂基板には、金属膜或いは誘電体
膜からなる半透明層を形成し、二層目の透明樹脂基板に
は金属膜からなる反射層を形成する。この2枚の透明樹
脂基板の信号面を対向させ、予めセパレーターの上に形
成させた、前記光硬化性接着剤フィルムを片側の透明樹
脂基板の信号面側に転写し、セパレーターを剥がす。こ
れにもう一枚の透明樹脂基板をかぶせ、加圧ロール、加
圧プレス、真空袋、真空ラミネーター等で仮圧着する。
仮圧着と同時に30〜100℃程度の熱を加え、効率を
上げることもできる。仮圧着を行った積層体を取り出
し、まとめて大型或いは連続の光(UV)照射装置を通
して光硬化させる。この時、硬化促進のために30〜8
0℃に熱を加えてもよい。本発明の記録媒体に用いられ
る光硬化性接着剤フィルムは、加熱時の溶融粘度が50
00cps以上であるため、液状の紫外線硬化性樹脂の
ように硬化時に積層体の端部より接着剤がはみ出し垂れ
ることが全くなく、また予め所定の厚みに精度良くセパ
レーター上に形成させることができるため、記録信号の
読み出し時のエラーのない記録媒体を提供することが可
能である。
タンパ)にそれぞれ前記透明樹脂の溶融物を流し込み固
める。一層目の透明樹脂基板には、金属膜或いは誘電体
膜からなる半透明層を形成し、二層目の透明樹脂基板に
は金属膜からなる反射層を形成する。この2枚の透明樹
脂基板の信号面を対向させ、予めセパレーターの上に形
成させた、前記光硬化性接着剤フィルムを片側の透明樹
脂基板の信号面側に転写し、セパレーターを剥がす。こ
れにもう一枚の透明樹脂基板をかぶせ、加圧ロール、加
圧プレス、真空袋、真空ラミネーター等で仮圧着する。
仮圧着と同時に30〜100℃程度の熱を加え、効率を
上げることもできる。仮圧着を行った積層体を取り出
し、まとめて大型或いは連続の光(UV)照射装置を通
して光硬化させる。この時、硬化促進のために30〜8
0℃に熱を加えてもよい。本発明の記録媒体に用いられ
る光硬化性接着剤フィルムは、加熱時の溶融粘度が50
00cps以上であるため、液状の紫外線硬化性樹脂の
ように硬化時に積層体の端部より接着剤がはみ出し垂れ
ることが全くなく、また予め所定の厚みに精度良くセパ
レーター上に形成させることができるため、記録信号の
読み出し時のエラーのない記録媒体を提供することが可
能である。
【0032】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0033】〔実施例、比較例〕表1に示す配合No.
A〜Cの各成分をエチレン−酢酸ビニル−グリシジルメ
タクリレート共重合体100重量部に対し所定量を秤量
し、これを40℃のトルエン中で均一に混合溶解し、溶
質濃度20%のトルエン溶液を調製した。この溶液をシ
リコン離型処理したポリエステル製エンボス付(Ra=
1.5μm)セパレーター上にリバースロールコーター
を用いて塗布し、ドライ厚みで40±1μmの膜厚精度
を有する光硬化性接着剤フィルムを作製した。
A〜Cの各成分をエチレン−酢酸ビニル−グリシジルメ
タクリレート共重合体100重量部に対し所定量を秤量
し、これを40℃のトルエン中で均一に混合溶解し、溶
質濃度20%のトルエン溶液を調製した。この溶液をシ
リコン離型処理したポリエステル製エンボス付(Ra=
1.5μm)セパレーター上にリバースロールコーター
を用いて塗布し、ドライ厚みで40±1μmの膜厚精度
を有する光硬化性接着剤フィルムを作製した。
【0034】2枚のポリカーボネート製透明樹脂基板の
それぞれ片面に予め信号面を転写し、それぞれの信号面
側に誘電体材料及びアルミニウムの反射層を設けた厚み
0.6mmの透明樹脂基板を準備した。1枚目の透明樹
脂基板の信号面側に上記光硬化性接着剤フィルムを転写
し、セパレーターを剥がした。この光硬化性接着剤フィ
ルム面側に、もう1枚の透明樹脂基板の信号面側を対向
させ重ね合わせた。この積層体を50℃に設定した熱プ
レスを用い、1kgf/cm2の圧力を10分間かけて
仮圧着を行った。次に、プレスから取り出した積層体
を、4kWの高圧水銀ランプの下で1分間照射し、光硬
化性接着剤フィルムの硬化を完了し、本発明の記録媒体
を得た。
それぞれ片面に予め信号面を転写し、それぞれの信号面
側に誘電体材料及びアルミニウムの反射層を設けた厚み
0.6mmの透明樹脂基板を準備した。1枚目の透明樹
脂基板の信号面側に上記光硬化性接着剤フィルムを転写
し、セパレーターを剥がした。この光硬化性接着剤フィ
ルム面側に、もう1枚の透明樹脂基板の信号面側を対向
させ重ね合わせた。この積層体を50℃に設定した熱プ
レスを用い、1kgf/cm2の圧力を10分間かけて
仮圧着を行った。次に、プレスから取り出した積層体
を、4kWの高圧水銀ランプの下で1分間照射し、光硬
化性接着剤フィルムの硬化を完了し、本発明の記録媒体
を得た。
【0035】硬化後の記録媒体の板厚偏差は、いずれも
±3.5μm以下という極めて精度の高い、即ち記録さ
れた信号の再生には申し分のない板厚偏差であることが
確認できた。
±3.5μm以下という極めて精度の高い、即ち記録さ
れた信号の再生には申し分のない板厚偏差であることが
確認できた。
【0036】これに対し、比較例として、市販の光硬化
性接着剤(商品名フォトボンド:サンライズサンセイ
(株)製)を用い、目標膜厚40μmでスピンコートに
より製膜したが、4kWの高圧水銀ランプを1分間照射
後の板厚偏差を測定すると、±8.5μmと板厚精度の
点で劣っていた。
性接着剤(商品名フォトボンド:サンライズサンセイ
(株)製)を用い、目標膜厚40μmでスピンコートに
より製膜したが、4kWの高圧水銀ランプを1分間照射
後の板厚偏差を測定すると、±8.5μmと板厚精度の
点で劣っていた。
【0037】更に実施例及び比較例の各記録媒体の信頼
性試験を実施した。その結果を表2に示す。信頼性試験
の評価項目としては、耐熱耐久性(85℃×1000時
間)、湿熱耐久性(60℃、90%RH×1000時
間)、冷熱サイクル耐久試験(−30℃×6時間→70
℃×6時間の50サイクル)の3種類について実施し
た。判定基準としては、試験終了後、接着剥離や反り、
ズレ等の外観変化の有無を目視により観察した。
性試験を実施した。その結果を表2に示す。信頼性試験
の評価項目としては、耐熱耐久性(85℃×1000時
間)、湿熱耐久性(60℃、90%RH×1000時
間)、冷熱サイクル耐久試験(−30℃×6時間→70
℃×6時間の50サイクル)の3種類について実施し
た。判定基準としては、試験終了後、接着剥離や反り、
ズレ等の外観変化の有無を目視により観察した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】各配合A〜Cにおいて、エチレン−酢酸ビ
ニル−(メタ)アクリレート共重合体として上記(1)
〜(3)のものを用いたいずれの本発明による記録媒体
も、上記各信頼性試験で異常が認められず、信頼性に優
れた記録媒体が得られることが確認された。
ニル−(メタ)アクリレート共重合体として上記(1)
〜(3)のものを用いたいずれの本発明による記録媒体
も、上記各信頼性試験で異常が認められず、信頼性に優
れた記録媒体が得られることが確認された。
【0041】
【発明の効果】本発明の記録媒体は、板厚精度に優れ、
信号の再生精度が高く、更に各種耐久性に優れたもの
で、高信頼性を有し、しかも容易に高精度に製造するこ
とができる。
信号の再生精度が高く、更に各種耐久性に優れたもの
で、高信頼性を有し、しかも容易に高精度に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】両面読み出し方式デジタルビデオディスクの一
例を示す概略断面図である。
例を示す概略断面図である。
【図2】片面読み出し方式デジタルビデオディスクの一
例を示す概略断面図である。
例を示す概略断面図である。
1 透明樹脂基板 1a 反射層 1b 半透明層 2 透明樹脂基板 2a 反射層 3 接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲宮 隆人 東京都小平市小川東町3−1−1 株式会 社ブリヂストン技術センター内 (72)発明者 森村 泰大 東京都小平市小川東町3−1−1 株式会 社ブリヂストン技術センター内 Fターム(参考) 4J004 AA07 AA09 AA10 AA17 AB07 BA02 EA05 FA01 FA05 4J040 DA051 DE031 DN032 FA062 FA142 GA07 GA11 HB19 HD32 HD35 HD36 HD37 JA09 JB08 KA15 KA16 KA26 LA06 MA10 NA21 5D029 RA30 RA33 RA38 RA45 RA46
Claims (7)
- 【請求項1】 2枚の透明樹脂基板をエチレン、酢酸ビ
ニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系
モノマーの共重合体を主成分とするフィルム状の光硬化
性接着剤により接合してなることを特徴とする記録媒
体。 - 【請求項2】 2枚の透明樹脂基板が、それぞれ反射層
を有するデジタルビデオディスク用基板、又は一方が反
射層、他方が半透明層を有するデジタルビデオディスク
用基板である請求項1記載の記録媒体。 - 【請求項3】 光硬化性接着剤が、上記共重合体100
重量部に対し、光増感剤を0.1〜10重量部、シラン
カップリング剤を0.01〜5重量部添加してなること
を特徴とする請求項1又は2記載の記録媒体。 - 【請求項4】 光硬化性接着剤が、上記共重合体100
重量部に対し、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロ
キシ基含有化合物及びアリル基含有化合物のうち少なく
とも1つを0.1〜50重量部添加してなることを特徴
とする請求項1,2又は3記載の記録媒体。 - 【請求項5】 光硬化性接着剤が、上記共重合体100
重量部に対し、炭化水素樹脂を1〜200重量部添加し
てなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
記載の記録媒体。 - 【請求項6】 上記共重合体の酢酸ビニル単位の含有率
が2〜50重量%、アクリレート系及び/又はメタクリ
レート系単位の含有率が0.01〜20重量%であるこ
とを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の記
録媒体。 - 【請求項7】 フィルム状の光硬化性接着剤の厚さが1
〜1000μmである請求項1乃至6のいずれか1項記
載の記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11006316A JP2000207777A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11006316A JP2000207777A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000207777A true JP2000207777A (ja) | 2000-07-28 |
Family
ID=11634979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11006316A Pending JP2000207777A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000207777A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003076541A1 (fr) * | 2002-03-13 | 2003-09-18 | Bridgestone Corporation | Feuille adhesive photodurcissable, feuille de transfert photocurcissable, et support d'enregistrement d'informations optiques et son procede de preparation |
-
1999
- 1999-01-13 JP JP11006316A patent/JP2000207777A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003076541A1 (fr) * | 2002-03-13 | 2003-09-18 | Bridgestone Corporation | Feuille adhesive photodurcissable, feuille de transfert photocurcissable, et support d'enregistrement d'informations optiques et son procede de preparation |
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