JP2000206972A - 波形デ―タの演奏制御装置 - Google Patents

波形デ―タの演奏制御装置

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JP2000206972A
JP2000206972A JP11010028A JP1002899A JP2000206972A JP 2000206972 A JP2000206972 A JP 2000206972A JP 11010028 A JP11010028 A JP 11010028A JP 1002899 A JP1002899 A JP 1002899A JP 2000206972 A JP2000206972 A JP 2000206972A
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Hiroharu Taniguchi
博春 谷口
Takaharu Fukui
敬治 福井
Shigeru Yoshida
茂 吉田
Koji Ishizaki
弘司 石崎
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Original Assignee
Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理が複雑化・煩雑化することのないようにし
て処理の軽減化を図るとともに、使用する記憶領域を少
なくする。 【解決手段】所定のテンポで演奏された波形データを記
憶する波形データ記憶手段と、再生テンポを示す再生テ
ンポ情報を発生する再生テンポ情報発生手段と、波形デ
ータ記憶手段に記憶された波形データを、再生テンポ情
報発生手段によって発生された再生テンポ情報に基づい
て、リアルタイムで時間軸圧縮伸長して再生する時間軸
圧縮伸長処理手段と、時間軸圧縮伸長処理手段における
再生テンポ情報に基づいた再生を、時間経過に従って周
期的に変調する制御信号を発生する制御信号発生手段と
を有し、制御信号発生手段は、再生テンポ情報発生手段
によって発生された再生テンポ情報を入力し、入力した
再生テンポ情報に対応した周期の周期信号を制御信号と
して発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波形データの演奏
制御装置に関し、さらに詳細には、波形データの時間軸
を圧縮伸長(タイム・ストレッチ)して再生することに
より演奏を行う波形データの演奏制御装置に関する。
【0002】
【発明の背景】従来より、電子楽器の分野においては、
楽曲の全部または一部などのような連続する音の集団
(以下、「楽曲の全部または一部などのような連続する
音の集団」を「フレーズ」と称することとする。)を電
子楽器で再現する場合には、例えば、実際に演奏したフ
レーズをそのまま波形データとしてサンプリングするサ
ンプラーを使用すればよい。
【0003】ところで、本願出願人は、特願平10−2
05482号「波形データの演奏制御装置」(出願日:
平成10年7月21日)として、フレーズをそのまま波
形データとしてサンプリングするサンプラーを使用した
場合において、波形データの時間軸を圧縮伸長する技術
を応用することにより、当該波形データに対してスイン
グなどの効果を付与するようにした技術を提案してい
る。
【0004】この特願平10−205482号に開示さ
れた技術は、波形データに対してスイングなどの効果を
付加するための制御信号(以下、本明細書においては、
単に「制御信号」と称する。)として、波形データ毎に
当該波形データに基づいて最適化されて生成された制御
信号を記憶しておき、その制御信号で波形データを時間
軸圧縮伸長して再生する波形データの演奏制御装置であ
る。
【0005】そして、上記した特願平10−20548
2号に開示された技術は、波形データ毎に制御信号を記
憶しておくため、たとえサンプリングしたフレーズのテ
ンポに揺らぎがあったとしても、制御信号はフレーズに
正確に同期するという特徴を備えている。
【0006】しかしながら、上記した特願平10−20
5482号に開示された技術においては、各波形データ
毎に制御信号を記憶するようになされているために、そ
れら制御信号を記憶するための多大な記憶領域が必要と
なっていた。
【0007】また、上記した特願平10−205482
号に開示された技術においては、複数の波形データを同
時に発音するような場合においては、制御信号も発音す
る波形データの発音数だけ発生する必要があり、処理が
複雑化することとなっていた。
【0008】即ち、上記した特願平10−205482
号に開示された技術においては、複数同時発音の際の処
理が複雑化・煩雑化したり、あるいは制御信号にも圧縮
伸長処理を施す処理が複雑化・煩雑化したりするため
に、これらをデジタル・シグナル・プロセッサ(DS
P)を用いて処理しようとする場合には、DSPの負担
が過大なものとなってしまっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな種々の点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、処理が複雑化・煩雑化することのないよ
うにして処理の軽減化を図るとともに、使用する記憶領
域を少なくすることができるようにした波形データの演
奏制御装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による波形データの演奏制御装置は、波形デ
ータに対して効果を付加するための制御信号は、当該波
形データの周期に正確に一致していなくともほとんどの
場合は実用上問題ないという点に着目してなされたもの
であり、波形データの時間軸を圧縮伸長して再生する波
形データの演奏制御装置において、再生テンポに同期し
た再生テンポ情報によって時間軸の圧縮伸長処理をする
ことによって、自動リズム楽器におけるスイング再生の
ように、全体の再生テンポは変化することなく、所定の
タイミングを変化させて再生することを可能にしたもの
である。
【0011】即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明
は、所定のテンポで演奏された波形データを記憶する波
形データ記憶手段と、再生テンポを示す再生テンポ情報
を発生する再生テンポ情報発生手段と、上記波形データ
記憶手段に記憶された波形データを、上記再生テンポ情
報発生手段によって発生された再生テンポ情報に基づい
て、リアルタイムで時間軸圧縮伸長して再生する時間軸
圧縮伸長処理手段と、上記時間軸圧縮伸長処理手段にお
ける再生テンポ情報に基づいた再生を、時間経過に従っ
て周期的に変調する制御信号を発生する制御信号発生手
段とを有し、上記制御信号発生手段は、上記再生テンポ
情報発生手段によって発生された再生テンポ情報を入力
し、入力した再生テンポ情報に対応した周期の周期信号
を制御信号として発生するようにしたものである。
【0012】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、再生テンポ情報に基づいた再生を時間経過
に従って周期的に変調する制御信号を発生する制御信号
発生手段を備えていて、この制御信号発生手段は入力し
た再生テンポ情報に対応した周期の周期信号を制御信号
として発生するものであるので、再生テンポに合わせて
制御信号に圧縮伸長処理を施す必要がないため処理の軽
減化を図ることができ、DSPを用いて処理しようとす
る場合には、DSPの負担を減らすことができるように
なる。
【0013】さらに、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、制御信号発生手段が制御信号を発生するの
で、制御信号を記憶するための多大な記憶領域を必要と
せず、使用する記憶領域を少なくすることができるよう
になる。
【0014】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、それぞれ所定のテンポで演奏された複数の波形デー
タを記憶する波形データ記憶手段と、再生テンポを示す
再生テンポ情報を発生する再生テンポ情報発生手段と、
上記再生テンポ情報発生手段によって発生された再生テ
ンポ情報を時間経過に従って周期的に変調する制御信号
を発生する制御信号発生手段と、上記波形データ記憶手
段に記憶された複数の波形データを、上記再生テンポ情
報発生手段によって発生された再生テンポ情報および上
記制御信号発生手段によって発生された制御信号に基づ
いて、該複数の波形データに対応してそれぞれリアルタ
イムで時間軸圧縮伸長して再生する複数の時間軸圧縮伸
長処理手段とを有し、上記制御信号発生手段は、上記再
生テンポ情報発生手段によって発生された再生テンポ情
報を入力し、入力した再生テンポ情報に対応した周期の
周期信号を制御信号として発生するようにしたものであ
る。
【0015】従って、本発明のうち請求項2に記載の発
明によれば、再生テンポ情報を時間経過に従って周期的
に変調する制御信号を発生する制御信号発生手段を備え
ていて、この制御信号発生手段は入力した再生テンポ情
報に対応した周期の周期信号を制御信号として発生する
ものであるので、再生テンポに合わせて制御信号に圧縮
伸長処理を施す必要がないため処理の軽減化を図ること
ができ、DSPを用いて処理しようとする場合には、D
SPの負担を減らすことができるようになる。
【0016】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
によれば、複数の波形データを同時に発音するような場
合においても、1つの制御信号のみを発生すればよく、
発音する波形データの発音数だけ制御信号を発生する必
要がないため処理の軽減化を図ることができ、DSPを
用いて処理しようとする場合には、DSPの負担を減ら
すことができるようになる。
【0017】さらに、本発明のうち請求項2に記載の発
明によれば、制御信号発生手段が制御信号を発生するの
で、制御信号を記憶するための多大な記憶領域を必要と
せず、使用する記憶領域を少なくすることができるよう
になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による波形データの演奏制御装置の実施の形
態の一例を詳細に説明する。
【0019】なお、以下の説明においては、本発明によ
る波形データの演奏制御装置を構成する後述する波形デ
ータ記憶手段100、波形生成手段102、再生テンポ
情報発生手段104、制御信号発生手段106および加
算手段108は、後述する波形RAM18とDSP12
によってソフトウェアで実現されるものとする。
【0020】図1には、本発明による波形データの演奏
制御装置の実施の形態の一例をハードウェア構成的に示
したブロック構成図が示されており、この波形データの
演奏制御装置は、全体の動作を制御する中央処理装置
(CPU)10と、図2のブロック構成図に示すような
波形データの演奏制御処理を行う処理手段を構成するD
SP12と、CPU10が全体の動作の制御のために処
理するプログラムやDSP12が演奏制御処理のために
処理するプログラムなどが格納されたリード・オンリ・
メモリ(ROM)14と、各種のレジスタやフラグなど
を記憶する領域が設けられていてCPU10による処理
の際のワーキング・エリアとして用いられるランダム・
アクセス・メモリ(RAM)16と、後述するハード・
ディスク・レコーダ(HD)22に記憶された複数の波
形データの中から後述する操作子群20を構成するHD
波形データ選択転送操作子の操作により選択された波形
データが転送されて記憶される波形データ記憶手段たる
波形RAM18と、発音開始を指示する操作子や再生テ
ンポを設定する操作子やHD22に記憶された複数の波
形データの中から所望の波形データを選択して波形RA
M18への転送を指示するHD波形データ選択転送操作
子や波形RAM18に記憶された波形データのHD22
への転送を指示する波形RAM波形データ転送操作子な
どから構成される操作子群20と、複数の波形データを
記憶した大容量の記憶装置であるHD22と、DSP1
2において生成されたデジタル波形信号をアナログ波形
信号に変換するデジタル/アナログ変換器(D/A)2
4と、外部のキーボード50などとの間でMIDI信号
を入出力するインターフェースであるMIDIインター
フェース26とを有している。
【0021】ここで、CPU10は、ROM14に格納
されたプログラムに従って、DSP12の制御処理、操
作子群20を構成する各種操作子の操作検出処理、DS
P12を介してHD22に記憶された波形データを波形
RAM18へ転送する転送処理あるいはMIDIインタ
ーフェース26を介して外部のキーボード50などとの
間でMIDI信号を入出力するMIDI信号入出力処理
などの各種の処理を実行するものである。
【0022】また、DSP12は、図2のブロック構成
図に示すような波形データの演奏制御処理を行う処理手
段を構成するものであるが、DSP12のプログラムは
ROM14に格納されていて、CPU10を介してDS
P12に設定されることになる。このDSP12におい
て演奏制御処理されたデジタル波形信号は、D/A24
を介してアナログ波形信号に変換されて外部へ出力され
る。
【0023】そして、図2には、DSP12によってソ
フトウェアで実現される演奏制御処理を行う処理手段の
ブロック構成図が示されており、この処理手段は、波形
データを記憶した波形データ記憶手段100と、波形デ
ータを時間軸で圧縮伸長して再生する波形生成手段10
2と、再生テンポ情報を発生する再生テンポ情報発生手
段104と、再生テンポ情報発生手段104によって発
生された再生テンポ情報を時間経過に従って周期的に変
調する制御信号を発生する制御信号発生手段106と、
波形生成手段102から出力された信号を加算してD/
A24へ出力する加算手段108とを有して構成されて
いる。
【0024】ここで、波形RAM18で構成される波形
データ記憶手段100には、波形データを記憶する領域
として第1波形データ領域100−1、第2波形データ
領域100−2、第3波形データ領域100−3および
第4波形データ領域100−4が設けられている。そし
て、これら第1波形データ領域100−1〜第4波形デ
ータ領域100−4には、同じ拍子(例えば、4分の4
拍子)で同じ長さ(小節数)の波形データがそれぞれ記
憶されている。また、各波形データのオリジナルのテン
ポを示すオリジナル・テンポ情報も記憶されている。
【0025】即ち、図3には、第1波形データ領域10
0−1〜第4波形データ領域100−4に記憶される波
形データのデータ構造が示されている。
【0026】この波形データは、読み出し開始のアドレ
スであるスタート・アドレスと、読み出し終了のアドレ
スであるエンド・アドレスと、拍子を示す拍情報と、オ
リジナルのテンポを示すオリジナル・テンポ情報とが記
憶されるようになされている。
【0027】この実施の形態においては、拍情報は
「1」と「0」との2種類設定されているが、第1波形
データ領域100−1〜第4波形データ領域100−4
に記憶される各PCM波形データにおいては、同一の拍
情報が設定されているものとする。
【0028】なお、第1波形データ領域100−1〜第
4波形データ領域100−4に記憶される波形データと
して、例えば、サンプラーを用いてフレーズをサンプリ
ングすることにより生成したPCM波形データを用いる
ことができるものである。
【0029】次に、波形生成手段102は、第1波形デ
ータ領域100−1〜第4波形データ領域100−4に
それぞれ対応した第1波形生成手段102−1、第2波
形生成手段102−2、第3波形生成手段102−3お
よび第4波形生成手段102−4より構成されている。
これら第1波形生成手段102−1〜第4波形生成手段
102−4はそれぞれ、図4に示すように構成されてお
り(図4においては、第1波形生成手段102−1に関
して示しているが、第2波形生成手段102−2〜第4
波形生成手段102−4に関しても、第1波形生成手段
102−1と同様の構成となる。)、入力される再生テ
ンポ情報ならびに制御信号に従って、波形データ記憶手
段100(図4においては、第1波形データ領域100
−1である。)に記憶された波形データを時間軸圧縮伸
長処理して再生するものである。
【0030】また、再生テンポ情報発生手段104は、
操作子群20を構成する再生テンポ設定操作子(図示せ
ず)に従って再生テンポが設定され、当該設定された再
生テンポに応じた再生テンポ情報を発生して出力するも
のである。なお、再生テンポは、再生テンポ設定操作子
によって120BPM(Beat/Per/Minut
e)などとして設定される。
【0031】なお、上記したように、再生テンポ設定操
作子によって、再生テンポ情報発生手段104に対して
再生テンポを設定して再生テンポ情報を発生させて出力
させる他に、MIDIインターフェース26を介してキ
ーボード50などの外部機器から再生テンポ情報を入力
すようにしてもよいし、あるいは、MIDIクロックの
周期を測定して再生テンポ情報としてもよい。
【0032】そして、制御信号発生手段106は、図4
(a)に示すように構成されており、波形生成手段10
2を制御する周期信号である制御信号を発生する。
【0033】次に、図4に示す第1波形生成手段102
−1のブロック構成図を参照しながら、第1波形生成手
段102−1の詳細な構成について説明するが、第1波
形生成手段102−1は、時間軸圧縮伸長処理手段20
0と、割り算手段202と、デプス乗算手段204と、
加算手段206とを有して構成されている。
【0034】ここで、時間軸圧縮伸長処理手段200
は、後述する圧伸係数に従って第1波形データ領域10
0−1に記憶された波形データを時間軸で圧縮伸長して
再生する処理を行うものである(なお、第2波形生成手
段102−2の時間軸圧縮伸長処理手段200は、圧伸
係数に従って第2波形データ領域100−2に記憶され
た波形データを時間軸で圧縮伸長して再生する処理を行
い、第3波形生成手段102−3の時間軸圧縮伸長処理
手段200は、圧伸係数に従って第3波形データ領域1
00−3に記憶された波形データを時間軸で圧縮伸長し
て再生する処理を行い、第4波形生成手段102−4の
時間軸圧縮伸長処理手段200は、圧伸係数に従って第
4波形データ領域100−4に記憶された波形データを
時間軸で圧縮伸長して再生する処理を行うものである。
以下、同様とする。)。
【0035】また、割り算手段202は、 出力=再生テンポ情報/オリジナル・テンポ情報 の割り算を行って、その演算結果を加算手段206へ出
力するものである。
【0036】一方、デプス乗算手段204は、制御信号
に所定の係数を乗算する演算を行ってタイミングの変化
の深さを設定するものであり、このデプス乗算手段20
4の演算結果は、加算手段206へ出力される。このデ
プス乗算手段204の演算結果(加算手段206への出
力)が正の値のときは遅れとなり、負の値のときは進む
ことになる。そして、各値の絶対値が大きくなるほど、
変化の大きさが大きくなる。
【0037】そして、加算手段206は割り算手段20
2の出力とデプス乗算手段204の出力とを加算する演
算を行い、その演算結果を圧伸係数として時間軸圧縮伸
長処理手段200へ出力するものである。
【0038】この圧縮伸長処理手段200においては、
圧伸係数が「1」のときには時間軸で圧縮伸長を行わず
に波形データを再生することになる。従って、この場合
には、再生テンポはオリジナル・テンポ情報の示すオリ
ジナルの再生テンポとなる。
【0039】また、この圧縮伸長処理手段200におい
ては、圧伸係数が「1より大きい」ときには時間軸で圧
縮して波形データを再生することになる。従って、この
場合には、再生テンポはオリジナル・テンポ情報の示す
オリジナルの再生テンポより速くなる。
【0040】一方、この圧縮伸長処理手段200におい
ては、圧伸係数が「1より小さい」ときには時間軸で伸
長して波形データを再生する。従って、この場合には、
再生テンポはオリジナル・テンポ情報の示すオリジナル
の再生テンポより遅くなる。
【0041】次に、図5に示す制御信号発生手段106
のブロック構成図を参照しながら、制御信号発生手段1
06の詳細な構成について説明するが、制御信号発生手
段106は、波形テーブル300と、補間手段302と
を有して構成されている。
【0042】ここで、波形テーブルは周期信号を記憶し
ているものであり、この実施の形態においては、(A)
と(B)との二種類の周期信号が示されている。
【0043】なお、これら(A)と(B)との周期信号
は理解を容易にするために示した例示に過ぎず、積分値
が「0」になるようなその他の形状の周期信号を用いる
ようにしてもよい。
【0044】また、この実施の形態においては、波形デ
ータの拍情報として「1」が記憶されている場合には、
波形テーブル300の(A)に示す周期信号が選択され
て、1/2拍の楽音の位置を移動するようになり、一
方、波形データの拍情報として「0」が記憶されている
場合には、波形テーブル300の(B)に示す周期信号
が選択されて、1/4拍の楽音の位置を移動するように
なる(図5(b)参照)。
【0045】なお、波形テーブル300に記憶された制
御信号を選択するための拍情報については、上記したよ
うに予め波形データに記憶させておいた拍情報を用いる
他に、操作子群20を構成する分解能設定操作子(図示
せず)に従って拍情報が設定されるようにしてもよく、
例えば、1/2拍の楽音の位置を移動させたいときには
ときには分解能設定操作子により「拍情報=1」が設定
されるように、1/4拍の楽音の位置を移動させたいと
きにはときには分解能設定操作子により「拍情報=0」
が設定されるようにすればよい。
【0046】そして、補間手段302は、再生テンポ情
報に対応した歩進アドレスで波形テーブル300から拍
情報に対応した周期信号を繰り返し読み出して、制御信
号を生成して出力するものである。
【0047】なお、小数点アドレスの波形データは存在
しないので、前後の整数アドレスの波形データから補間
演算を行って制御信号を生成するものである。
【0048】なお、この実施の形態においては、波形テ
ーブルには、120BPMの周期信号が記憶されてお
り、再生テンポ情報が120BPMの場合には歩進アド
レスが1となり、再生テンポ情報が60BPMの場合に
は歩進アドレスが0.5となる。
【0049】即ち、 歩進アドレス=再生テンポ情報/120 の演算で歩進アドレスを求めるようになされている。
【0050】以上の構成において、波形データ記憶手段
100を構成する第1波形データ領域100−1、第2
波形データ領域100−2、第3波形データ領域100
−3ならびに第4波形データ領域100−4にそれぞれ
記憶された波形データは、波形生成手段102を構成す
る第1波形生成手段102−1、第2波形生成手段10
2−2、第3波形生成手段102−3ならびに第4波形
生成手段102−4において、それぞれ時間軸上で圧縮
伸長されて再生されて加算手段108へ出力される。そ
して、加算手段108は、第1波形生成手段102−
1、第2波形生成手段102−2、第3波形生成手段1
02−3ならびに第4波形生成手段102−4において
それぞれ時間軸上で圧縮伸長された波形データを加算し
て、D/A24へ出力する。
【0051】そして、第1波形生成手段102−1、第
2波形生成手段102−2、第3波形生成手段102−
3ならびに第4波形生成手段102−4においては、割
り算手段202により再生テンポ情報発生手段104に
おいて発生された再生テンポ情報をオリジナル・テンポ
情報で割り算した演算結果と、制御信号発生手段106
によって発生された制御信号をデプス乗算手段204で
乗算した演算結果とを加算して得た圧伸係数に応じて、
それぞれ波形データを時間軸上で圧縮伸長することにな
る。
【0052】ここで、制御信号発生手段106によって
発生された制御信号は、補間手段302において、再生
テンポ情報発生手段104で発生された再生テンポ情報
に対応した周期信号となるように補正される。
【0053】従って、この波形データの演奏制御装置に
おいては、制御信号は各波形データ毎に記憶されてはお
らず、制御信号発生手段106において再生テンポ情報
に対応した周期となるように発生されるので、制御信号
を記憶するための多大な記憶領域を必要とすることはな
い。
【0054】また、この波形データの演奏制御装置にお
いては、波形データ記憶手段100を構成する第1波形
データ領域100−1、第2波形データ領域100−
2、第3波形データ領域100−3ならびに第4波形デ
ータ領域100−4にそれぞれ記憶された波形データを
同時に発音するような場合においても、制御信号発生手
段106において再生テンポ情報に対応した周期となる
ように1つの制御信号を発生すればよいものであり、発
音する波形データの発音数だけ制御信号を発生させる必
要はない。
【0055】また、この波形データの演奏制御装置にお
いては、制御信号発生手段106は再生テンポ情報に対
応した周期となるように制御信号を発生するので、再生
テンポを変更する場合においても、再生テンポに合わせ
て制御信号に圧縮伸長処理を施す必要はない。
【0056】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、処理が複雑化・煩雑化することがなくて処
理の軽減化を図ることができるとともに、使用する記憶
領域を少なくすることができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による波形データの演奏制御装置の実施
の形態の一例をハードウェア構成的に示したブロック構
成図である。
【図2】DSPの構成を示すブロック構成図である。
【図3】波形データ記憶手段に記憶された波形データの
データ構造を示す説明図である。
【図4】第1波形生成手段のブロック構成図である。
【図5】(a)は制御信号発生手段のブロック構成図で
あり、(b)は拍情報に応じて楽音のタイミングが変化
する状態を示した説明図である。
【符号の説明】
10 中央処理装置(CPU) 12 デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP) 14 リード・オンリ・メモリ(ROM) 16 ランダム・アクセス・メモリ(RAM) 18 波形RAM 20 操作子群 22 ハード・ディスク・レコーダ(HD) 24 デジタル/アナログ変換器(D/A) 26 MIDIインターフェース 50 キーボード 100 波形データ記憶手段 102 波形生成手段 104 再生テンポ情報発生手段 106 制御信号発生手段 108 加算手段 200 時間軸圧縮伸長処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 茂 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目4番16号 ローランド株式会社内 (72)発明者 石崎 弘司 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目4番16号 ローランド株式会社内 Fターム(参考) 5D378 AD12 BB01 BB06 BB19 BB21 KK12 LB27 MM65 MM67 QQ27 XX11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のテンポで演奏された波形データを
    記憶する波形データ記憶手段と、 再生テンポを示す再生テンポ情報を発生する再生テンポ
    情報発生手段と、 前記波形データ記憶手段に記憶された波形データを、前
    記再生テンポ情報発生手段によって発生された再生テン
    ポ情報に基づいて、リアルタイムで時間軸圧縮伸長して
    再生する時間軸圧縮伸長処理手段と、 前記時間軸圧縮伸長処理手段における再生テンポ情報に
    基づいた再生を、時間経過に従って周期的に変調する制
    御信号を発生する制御信号発生手段とを有し、 前記制御信号発生手段は、前記再生テンポ情報発生手段
    によって発生された再生テンポ情報を入力し、入力した
    再生テンポ情報に対応した周期の周期信号を制御信号と
    して発生するものである波形データの演奏制御装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ所定のテンポで演奏された複数
    の波形データを記憶する波形データ記憶手段と、 再生テンポを示す再生テンポ情報を発生する再生テンポ
    情報発生手段と、 前記再生テンポ情報発生手段によって発生された再生テ
    ンポ情報を時間経過に従って周期的に変調する制御信号
    を発生する制御信号発生手段と、 前記波形データ記憶手段に記憶された複数の波形データ
    を、前記再生テンポ情報発生手段によって発生された再
    生テンポ情報および前記制御信号発生手段によって発生
    された制御信号に基づいて、該複数の波形データに対応
    してそれぞれリアルタイムで時間軸圧縮伸長して再生す
    る複数の時間軸圧縮伸長処理手段とを有し、 前記制御信号発生手段は、前記再生テンポ情報発生手段
    によって発生された再生テンポ情報を入力し、入力した
    再生テンポ情報に対応した周期の周期信号を制御信号と
    して発生するものである波形データの演奏制御装置。
JP11010028A 1999-01-19 1999-01-19 波形デ―タの演奏制御装置 Pending JP2000206972A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010002937A (ja) * 2009-10-07 2010-01-07 Casio Comput Co Ltd 音声分析合成装置、音声分析装置、音声合成装置、及びプログラム
US7728215B2 (en) 2004-09-16 2010-06-01 Sony Corporation Playback apparatus and playback method
CN113711302A (zh) * 2019-04-26 2021-11-26 雅马哈株式会社 音频信息播放方法及装置、音频信息生成方法及装置和程序

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