JP2000204694A - 建物内部の消音装置 - Google Patents

建物内部の消音装置

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JP2000204694A
JP2000204694A JP11006750A JP675099A JP2000204694A JP 2000204694 A JP2000204694 A JP 2000204694A JP 11006750 A JP11006750 A JP 11006750A JP 675099 A JP675099 A JP 675099A JP 2000204694 A JP2000204694 A JP 2000204694A
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JP
Japan
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building
plate
sound absorbing
muffler
wire rope
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JP11006750A
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Tadahiro Kato
忠広 加藤
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Asahi Intecc Co Ltd
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Asahi Intecc Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホール・工場・事務所等の建物内部に設置し
て、建物内部の発生音を消音・吸音させる消音装置にお
いて、建物の有効空間を阻害することなく、かつ、建物
の固有事情に適する形態に自在にセットして、良好な消
音効果が期待できる消音装置を提供する。 【解決手段】 建物側壁4間に張設したワイヤロープ2
に、消音板1を建物床面に平行するフラット姿勢にして
一列吊設した吊設ユニット3を、単列または複列にして
天井空間5に吊設し、その吊設姿勢の消音板1群によっ
て建物内部の発生音を消音・吸音可能にした構造の建物
内部の消音装置が特徴である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホール・工場・事
務所・教習場・住居等の内部において発生する騒音・忌
避音を吸音・消音する為に、それ等建物の内部に装着す
る建物内部の消音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物内部の消音対策は、グラスウール・
ロックウール・発泡樹脂等の消音材を建物の天井や側壁
の内側に張り付けることによって、区画した建物内部で
発生する騒音を吸収消音する方法が広く一般に普及して
いる。一方、既設建物の内部へ後付装着できる吸音装置
として、実公平2−87809号公報に示される公知例
があり、アルミニウム多孔質板からなる方形の吸音板
を、天井に取り付けた吊具に「縦一連吊り下げ形態」ま
たは「横一連吊り下げ形態」にして、建物側壁との間に
若干の空隙を存在させて吊り下げセットし、その吸音板
群に建物内部の発生騒音を吸音させる構造の吊下げ式吸
音板装置があり、特開平2−269243号公報には、
天井梁に備えた電動ウインチから下げたワイヤロープに
吸音材の天井板を吊設する移動天井構造が示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の公知の消音吸音
手段は、下記の不具合がある。即ち、前記の消音材の建
物内側への張り付け構造の消音手段は、多大の手数を要
して工期が長くコスト高になると共に既設建物への後付
けが極めて困難になる。
【0004】そして、前記後者の吊下げ式吸音板装置
は、天井コーナー部位に設けた吊具に、吸音材を一枚づ
つ吊り下げたり、数枚の縦一連連鎖形態の吸音板ブロッ
クを吊り下げる構造にして、多数の吊具が必要になるの
で、その吊具設定に多大の手数を要すると共に、建物側
壁との間に若干の間隙が不可欠にして、吊り下げた吸音
板が建物側壁から突き出す建物内部形態となる。従っ
て、建物内部の有効空間を狭くしたり、その有効空間の
阻害を防止するために側壁上半部位のみの限られたスペ
ースに吸音板を設置せざるを得ないケースもあり、吸音
性に劣る。
【0005】さらに、前記従来手段の「消音材の建物内
側への張り付け構造」と「吊り下げ式吸音板装置」のい
ずれも、建物内壁に軟質性の消音材や吸音材を張り付け
る形態であることから、内部で作業する工場(特に、精
密電子部品等を加工する防塵・防湿性のクリーンルーム
で側壁沿いの通路を作業員や自走車が往復する工場)や
不特定多数の者が出入りするホール等では、接触外力に
よって容易に損傷しやすい軟質材の消音材を側壁の下部
まで設定し難く、作業員・人間・機器の行動範囲を除く
側壁上方部分に限定するので、充分な消音効果が得難い
ことがある。さらに、前記の消音板吊設の移動天井構造
のものは、構造が複雑にして高価になり、その上、消音
材の吊設形態が天井形態に限定固定されるので消音性の
多様性に欠ける。本発明は、以上の従来技術の難点を解
消する建物内部の消音装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明は「建物内部の天井空間に横設したワイヤロー
プに消音板群を吊設し、該消音板が建物床面と概ね平行
するフラット姿勢をなして共通のワイヤロープに吊設さ
れた吊設ユニットからなる構造のフラット状吊設形態の
建物内部の消音装置」と、
【0007】「建物内部の天井空間に横設したワイヤロ
ープに消音板群を吊設し、該消音板の板状表面が建物内
部の上下方向になる縦姿勢をなして共通のワイヤロープ
に吊設された吊設ユニットからなる構造の縦吊設形態の
建物内部の消音装置」になっている。
【0008】なお、本発明における消音板とは、従来概
念の消音板と吸音板を含めたものを意味し、従来から消
音吸音板として使用されている「発泡樹脂板・アルミニ
ウム多孔質板またはグラスウール・ロックウールを板状
にしたもの」等が使用される。そして、前記のフラット
吊設形態のものは「隣接相互の消音板の縁部が接合した
一枚板形態」、前記の縦吊設形態のものは「隣接相互の
消音板の板状表面を対向配設し、その対向空間を消音空
間とする形態」または「その消音空間を上下方向にテー
パー状にする形態」の態様が採択される。
【0009】
【作用】前記構成の本発明の建物内部の消音装置は、天
井空間に消音板群をワイヤロープ吊設するので、建物内
部の発生音による内部騒音の主たる要因となる天井方向
音波が、天井空間存在の消音板群によって消音吸音され
る。そして、遊休空間の天井空間を活用するので、建物
内の有効空間を犠牲にすることなく必要にして充分な消
音板配設ができる。さらに、その消音板は建物床面で予
めワイヤロープに取り付けセットした吊設ユニットに組
立て、そのユニットを吊り上げて天井空間に一括セット
する工法が可能になるので、前記従来の防音手段より建
物内部への施工装着が一段と簡便にして短期間迅速にで
きる。そして、既設建物への後付け装着も可能になる。
【0010】さらに、本発明の建物内部の消音装置は、
前記の多様な吊設形態が採択できるので、消音対策すべ
き建物内部のサイズ・形状・発生音質・発生音量等の固
有事情を考慮した消音形態を採択して、より有効な消音
性能の確保が可能になり、さらに、広い天井空間を消音
板吊設に適するゾーンに区画選定することによって、天
井照明の阻害や天井美観の低下を防止し、消音装置の設
定に伴う建物内部機能の低下を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。まず、前記の「フラット状吊設形態」の一実施形態
を図1を参照して説明する。即ち、この図1に示すもの
は大型ホール用の防音装置にして、長方形状の消音板1
が建物のホール内部の側壁4間に横設した共通のワイヤ
ロープ2に、相互の隣接間隔Sを有して一列配列され、
かつ、消音板1の板状表面6の一方がホール床面と概ね
平行するフラット姿勢となって連鎖状に一列取着された
吊設ユニット3によって構成され、この吊設ユニット3
が必要数並設されてホール建物の天井空間5に横設され
た構造を有している。
【0012】詳しくは、消音板1のそれぞれは「ワイヤ
挿通固定部14を上部に有して消音板1の長辺縁7の中
間部分に嵌める溝形状のコーナー枠12を対向させて上
部の連結片13で一体に連結した消音板ホルダー10」
に挿着固定されて並行2本のワイヤロープ2に吊り下げ
セットされ、この消音板1群とワイヤロープ2によって
吊設ユニット3が形成されている。そして、この吊設ユ
ニット3は床面で組立てセットされてウインチ等で引き
上げられ、天井空間5に取り付けられる。なお、図中の
15はワイヤロープ2と消音板1のセットボルト、16
は消音板1と消音板ホルダー10を固定係止するスパイ
クピンである。
【0013】以上の図1実施形態の消音装置は前記の作
用があり、ホール内の発生音の天井方向へ向う音波が消
音板1の板状表面6にダイレクトに衝接して有効に消音
吸音されると共に、この実施形態のものはフラット姿勢
の消音板1の上側の板状表面6が広い表面積の大部分を
天井に臨ませて露出させているので、室内発生音の天井
反射の音波もその露出板状表面6によって消音され、消
音板1の両面が消音作用して有効な消音効果が得られ
る。そして、遊休空間の天井空間5を活用するのでホー
ル有効空間を阻害することがなく、その上、前記の一括
吊り上げセット工法が採択できるので、消音装置の設定
作業が極めて簡便にして短期間に施工できる。
【0014】続いて、図2を参照して前記の縦吊設形態
の一実施形態を説明する。即ち、図1実施形態と同様に
建物側壁4間の天井空間5に横設する吊設ユニット3か
らなるものにおいて、この図2に示す吊設ユニット3は
長方形状の消音板1のそれぞれが建物の上下方向になる
縦姿勢にして、かつ、板状表面6が相互間隔Sを有して
対向する縦一列吊設形態になっている。
【0015】詳しくは、消音板1のそれぞれは、ワイヤ
ロープ2を挿通係止するワイヤ挿通部14を上部に突設
した溝形状のコーナー部材20を上端と下端に嵌装し、
その一対のコーナー部材20を共通の縛止用ワイヤロー
プ21で巻き着けて消音板1に固定した構造を有し、縦
姿勢にした上端のコーナー部材20にワイヤロープ2を
挿通係止して消音板1を吊り下げ状態にすると共に、そ
の縦姿勢の下側のコーナー部材20に「振れ止め用の補
助ワイヤロープ8」を挿通係止して、縦一列吊設形態の
吊設ユニット3に形成されている。そして、その吊設ユ
ニット3が天井空間5に吊下げ横設されると共に、補助
ワイヤロープ8も建物側壁4に固定されて、縦姿勢吊設
の消音板1を振れ止めして吊設姿勢の整列安定をするよ
うになっている。
【0016】以上の図2実施形態の消音装置は、縦方向
吊設して板状表面6を対向する間隔Sの空間が消音空間
として機能し、建物内部の発生音の天井方向の音波が、
その消音空間を通過する間に消音され、図1実施形態と
類似した作用効果が期待できる。
【0017】続いて、図3〜図7を参照して本発明の他
の態様を説明する。即ち、図3は前記のフラット吊設形
態の他の態様が示してあり、共通のワイヤロープ2にフ
ラット姿勢一列に吊り下げた消音板1の隣接縁部が接合
し、消音板1群が長大な一枚板形態をなし消音面積の増
大を意図している。そして、図4のものは前記の縦吊設
形態の他の態様にして、共通のワイヤロープ2に縦姿勢
に吊設した消音板1が相互に側縁を対向する配列姿勢の
吊設ユニット3に形成され、この吊設ユニット3を近接
させて2個並設することによって、消音板1の板状表面
6間に対向間隙Sを設定し、この対向間隙Sを消音空間
とした構造になっている。
【0018】そして、図5に示すものも前記縦吊設形態
の他の態様にして、縦姿勢吊設の消音板1の板間が上方
または下方に漸減して狭くなるテーパー状間隙Sに設定
されている。このテーパー状間隙Sも消音空間として機
能するもので、間隙Sを上昇する音波30が図示点線の
ように消音板1間の板状表面6に往復衝接して有効に消
音吸音されると共に、そのテーパー状間隙Sを通過して
天井反射した音波30も同じく板状表面6に往復反射し
て下方へ抜けるので消音効果が特段に向上する。
【0019】一方、図6は図1に示すフラット吊設形態
と、図2に示す縦吊設形態の混成併合形態になってい
る。そして、図7に示すものは図3に示す消音板1の隣
接縁部を接合させたものを天井照明22の下方に吊り下
げセットして側縁部に化粧コーナー23を付設し、天井
照明22の「間接照明天井板兼用の消音装置」として構
成したものである。
【0020】続いて、図8を参照して消音板1のワイヤ
ロープ2への吊り下げ固定手段の他の実施形態を説明す
る。即ち、図8(A)に示すものは消音板1に貫通する
セットボルト24によってワイヤロープ2に吊り下げ固
定する構造を有し、セットボルト24による吊り下げ係
止可能の硬質性の消音板1に採択すると、吊り下げ手段
が簡素になる。そして、図8(B)に示すものはウール
材等の自己形状保持性に欠ける消音材を板状にして吊り
下げる場合には、縁部を枠囲いしてネット26(または
パンチングプレート)を張設した枠体25に消音材を収
納して吊り下げる。
【0021】なお、前記実施例におけるワイヤロープ2
の建物壁部への取り付け固定は、図示しないが、例えば
クレーンワイヤのワイヤ端の係止手段、または、公知の
ボルトクリップによってループ状にしたワイヤ端を、建
物壁部の鉄骨・梁材等に取り付けてワイヤロープ2を緊
締状態にして固定される。
【0022】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の建物内部
の消音装置は、遊休空間の天井空間を利用するので、消
音板の配設形態の自在性を有し、建物の有効空間を阻害
することなく建物の固有条件に適する防音対策が可能に
して、有効な消音効果が期待できる。そして、吊設ユニ
ットにして一括装着ができるので、消音対策の工事が簡
便かつ短期間に施工可能にして消音対策のためのコスト
が低減できる。
【0023】さらに、その吊設形態によって、消音板の
両面が消音面として機能するので、消音板当りの消音能
が向上して良好な消音性能が得られる。以上の諸効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラット状吊設形態の消音装置の一実
施形態を示し、(A)はその全体正面図、(B)はその
吊設ユニットの部分斜視図、(C)は消音板のワイヤロ
ープへの取り付け手段の説明図
【図2】本発明の縦吊設形態の消音装置の一実施形態を
示し、(A)はその全体正面図、(B)はその吊設ユニ
ットの部分斜視図、(C)は消音板のワイヤロープへの
取り付け手段の説明図
【図3】本発明の消音装置の他の実施形態の正面図
【図4】本発明の消音装置の他の実施形態を示し、
(A)はその部分正面図、(B)はその部分平面図
【図5】本発明の消音装置の他の実施形態の部分正面図
【図6】本発明の消音装置の他の実施形態の正面図
【図7】本発明の消音装置の他の実施形態の正面図
【図8】本発明の消音装置の他の実施形態のワイヤロー
プへの消音板の取り付け手段を示し、(A)(B)とも
その説明図
【符号の説明】
1 消音板 2 ワイヤロープ 3 吊設ユニット 4 建物側壁 5 天井空間 6 消音板の板状表面 7 消音板の長辺縁 8 補助ワイヤロープ 10 消音板ホルダー 12 コーナー枠 14 ワイヤ挿通係止部 20 コーナー部材 21 縛止用ワイヤロープ 22 天井照明 24 セットボルト 25 枠体 30 音波 S 間隙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内部の天井空間に横設したワイヤロ
    ープに消音板群を吊設し、該消音板が建物床面と概ね平
    行するフラット姿勢をなして共通のワイヤロープに吊設
    された吊設ユニットからなる構造を特徴とする建物内部
    の消音装置。
  2. 【請求項2】 隣接相互の消音板の縁部が接合した一枚
    板形態の消音板群の吊設ユニットからなる請求項1の建
    物内部の消音装置。
  3. 【請求項3】 建物内部の天井空間に横設したワイヤロ
    ープに消音板群を吊設し、該消音板の板状表面が建物内
    部の上下方向になる縦姿勢をなして共通のワイヤロープ
    に吊設された吊設ユニットからなる構造を特徴とする建
    物内部の消音装置。
  4. 【請求項4】 隣接相互の消音板の板状表面が対向姿勢
    に配設され、該対向空間を消音空間となす請求項3の建
    物内部の消音装置。
  5. 【請求項5】 消音空間が、縦姿勢の消音板の上方また
    は下方に向ってテーパー状をなす請求項4の建物内部の
    消音装置。
JP11006750A 1999-01-13 1999-01-13 建物内部の消音装置 Withdrawn JP2000204694A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112006001604T5 (de) 2005-06-27 2008-07-03 The University Of Tokushima Stromwandlungssteuervorrichtung, Stromwandlungssteuerverfahren und Stromwandlungssteuerprogramm
JP2012237990A (ja) * 2011-04-27 2012-12-06 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 消音システム
RU2752219C1 (ru) * 2020-12-28 2021-07-23 Владимир Викторович Коваленко Глушитель шума воздушного потока (гшвп) (варианты)

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DE112006001604T5 (de) 2005-06-27 2008-07-03 The University Of Tokushima Stromwandlungssteuervorrichtung, Stromwandlungssteuerverfahren und Stromwandlungssteuerprogramm
JP2012237990A (ja) * 2011-04-27 2012-12-06 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 消音システム
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Effective date: 20060404