JP2000203470A - 高速スノ―モ―ビル用トラックベルト - Google Patents

高速スノ―モ―ビル用トラックベルト

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JP2000203470A
JP2000203470A JP11006591A JP659199A JP2000203470A JP 2000203470 A JP2000203470 A JP 2000203470A JP 11006591 A JP11006591 A JP 11006591A JP 659199 A JP659199 A JP 659199A JP 2000203470 A JP2000203470 A JP 2000203470A
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JP
Japan
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belt
belt body
snowmobile
steel
steel cord
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JP11006591A
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English (en)
Inventor
Fumio Chiba
二三雄 千葉
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スノーモービルの高速走行時において、芯体
材の素材、構造、成型に起因して生じるベルト本体の伸
び特性及び曲げ剛性の限界による耐久性の低下を防止す
る。 【解決手段】 無端状に成形されたベルト本体10a,
10b,10cの周方向に配置される芯体材12の素材
として、スチールフィラメントが撚り合わされた構造を
もつスチールコード材を用い、ベルト本体の幅方向の一
端から他端までワインディング方式により無端状に成型
する。これにより、高速走行時においてもクリープ現象
やスタンディングウェーブ現象が発生せず、また、ベル
ト本体の加硫成形時における芯体材へのゴム浸透性が良
好になるとともに、芯体材の内部たるみの発生が抑制さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スノーモービル
の高速走行時におけるトラックベルトの伸び特性と曲げ
剛性とを改善して耐久性向上に大きく寄与する芯体材の
材質・構造・成型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スノーモービル用のトラックベ
ルト10は、たとえば図1に示すように、無端状に成形
された3個のベルト本体10a,10b,10cが、周
方向に所定ピッチを隔てて配列した横剛性部材14を介
して幅方向に連結された構造になっている。
【0003】上記トラックベルト10の各ベルト本体1
0a,10b,10cは、横剛性部材14の内周側に周
方向に配置した芯体材12と、芯体材12の内周側及び
横剛性部材14の外周側を覆って夫々周方向に配設した
内層補強布15及び外層補強布16と、内層補強布15
の内周側及び外層補強布16の外周側を被覆する内層カ
バーゴム17及び外層カバーゴム18との各部材を一体
に加硫接着して成形した積層構造をなしている。
【0004】上記、内層カバーゴム17の表面(各ベル
ト本体の内周面)において横剛性部材14と対応する周
方向位置には駆動突起21が、また外層カバーゴム18
の表面(各ベルト本体の外周面)において横剛性部材1
4と対応する周方向位置には牽引突起22が、夫々設け
てある。また、横剛性部材14を介して連結された各ベ
ルト本体10a,10b,10c相互間を幅方向に隔て
て周方向に形成されているすき間には、各横剛性部材1
4に緩衝用ゴムを介して摺動金具24が固着してある。
そして図示を省略した懸架装置のスライドレールを摺動
金具24に載架し、この状態でスノーモービルの車体重
量を支持しながら摺動金具24が摺動するようになって
いる。
【0005】上記構成のトラックベルト10は、スノー
モービルの車体に装備されている駆動輪と従動輪とに、
前記懸架装置を介して無端状に掛け回されており、駆動
輪と噛み合わされた駆動突起21がトラックベルト10
に駆動力を伝達し、走行路に接する牽引突起22が雪面
内に貫入することによって、走行に必要な牽引力がスノ
ーモービルに与えられる。
【0006】ところで、トラックベルト10の各ベルト
本体10a,10b,10cの周方向に無端状に配置さ
れる芯体材12は、各ベルト本体の強力を確保して伸び
を抑制する機能を果たすために重要な部材であり、従来
の芯体材12の素材としては、ナイロン、ポリエステル
等の高張力合成繊維材からなるコード、織物等が用いら
れている。
【0007】しかしながら、近年の趨勢とされているス
ノーモービルの高速化への傾向に伴って、トラックベル
ト10の回転により各ベルト本体に負荷される遠心力が
著しく増大するため、従来の芯体材12においては、合
成繊維材に特有とされるクリープ現象の発生により、各
ベルト本体の伸び特性に限界が生じるだけでなく、さら
には曲げ剛性が限界に達してスタンディングウェーブ現
象が発生するなど、いずれもトラックベルト10の耐久
性を損なう一因となっている。
【0008】このような合成繊維材を芯体材12の素材
として用いたトラックベルト10の伸び特性や曲げ剛性
に起因する問題は、芯体材12の素材をゲージアップす
ることにより解決することが可能であるとしても、こう
した手段はベルト本体の厚層化・重量増加に繋がるた
め、薄層・軽量化による高速機能の実現という基本的な
条件が満たされないことになる。
【0009】また、従来の無端状に成型された芯体材1
2は、素材である合成繊維材の剛直性に限界があること
にも関連して、ベルト本体の加硫成形時に、溶融ゴムの
流れ等により芯体材12の内部たるみが発生し、これが
原因となってベルト本体の伸び特性と曲げ剛性との低下
が助長され、ひいては耐久性の向上が妨げられる結果と
なっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うに、内外周側の表面を夫々カバーゴムにより被覆して
無端状に成形されたベルト本体の内部に、該ベルト本体
の強力を保持する芯体材を周方向に配置し、該芯体材の
外周側にベルト本体の横剛性を保持する横剛性部材を周
方向に所定間隔をおいて配列し、前記芯体材の内周側と
内層カバーゴムとの間及び前記横剛性部材と外層カバー
ゴムとの間に夫々内層補強布及び外層補強布を配設して
なる高速スノーモービル用トラックベルトにおいて、前
記芯体材の素材、構造、成型に基づいて、ベルト本体の
伸び特性及び曲げ剛性に限界が生じることによる耐久性
の低下、さらにはベルト本体の加硫成形時に芯体材の内
部たるみが生じることによる耐久性の低下を抑制して、
より高強度・高曲げ剛性を有する芯体材を備え、高速走
行時においても十分な耐久性を確保できるトラックベル
トを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明が採択した手段
は、前記芯体材としてスチールフィラメントが撚り合わ
された構造をもつスチールコード材を用いて、ベルト本
体の幅方向の一端から他端までワインディング方式によ
り無端状に成型したことである(請求項1)。この発明
の芯体材は、高強度、低伸度、低クリープ性等の特性に
優れた撚り合わせ構造のスチールコード材を用いている
ため、高速走行時のトラックベルトに強大な遠心力が作
用しても、クリープ現象が発生することはなくなり、伸
び特性が改善されるとともに、スチールコード材がもつ
高剛性によりトラックベルトの曲げ剛性が併せて改善さ
れるので、スタンディングウェーブ現象が発生すること
もなくなる。また、上記スチールコード材は撚り合わせ
た構造のものであるため、加硫成形時におけるゴム浸透
性が良好であり、耐食性、耐セパレーションにも優れて
いる。また、この発明の芯体材は、ワインディング方式
によりベルト本体の幅方向一端の巻付始点から幅方向他
端の巻付終点まで連続した無端状に周回し、剛直性の高
い構造であるため、加硫成形時においても溶融ゴムの流
れによる内部たるみの発生が阻止され、ベルト本体の伸
び特性、曲げ剛性の改善に一層大きく寄与する。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の芯体材に用いるスチー
ルコード材として、どのようなものを採用するかの基準
については、特に限定する必要はないが、中でも高強
度、高剛性等に優れ、実用上問題のない耐久性を有する
ものが望ましく、例えばJIS G 3510規格に規
定する1×N、1+2、2+2等の何れかの撚り合わせ
構造をもつスチールタイヤコードを選択するのが好まし
い。
【0013】そして、撚り合わせ構造をもつスチールコ
ード材を無端状に成型するワインディング方式について
は、通常の方式・手順に従って施工するものとする。上
記のように構成された芯体材を用いて加硫成形されたベ
ルト本体は、スチールコード材が高強度、低伸度、低ク
リープ性等に優れた撚り合わせ構造であるため、高速走
行時における伸び特性はもとより、曲げ剛性が併せて改
善されるので、強大な遠心力が作用することによるクリ
ープ現象、あるいはスタンディングウェーブ現象の発生
を防止することが可能となる。
【0014】また、撚り合わせた構造のスチールコード
材を芯体材の素材として用いているため、ベルト本体の
加硫成形時において芯体材に対するゴム浸透性が良好と
なり、外部の汚損物質に対して耐食性が強くなるほか、
他の積層成形部材との間における耐セパレーション性に
ついても優れた特性を有している。さらに、芯体材は一
本のスチールコード材がワインディング方式によりベル
ト本体の幅方向に無端状に連続して成型されているた
め、ベルト本体の加硫成形時における溶融ゴムの流れに
よっても、内部たるみが生じることのない高い剛直性を
も併せて有している。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ベルト本体の強力を保持する芯体材として、スチー
ルフィラメントを撚り合わせた構造のスチールコード材
が配置されているので、高速走行時の回転による強大な
遠心力がベルト本体に作用しても、上記スチールコード
材が有している優れた機械的特性によりクリープ現象や
スタンディングウェーブ現象が発生することはなく、ベ
ルト本体の伸び特性及び曲げ剛性が改善されると共に、
ベルト本体の加硫成形時における芯体材へのゴム浸透性
が良好になるため、耐食性、耐セパレーション性におい
ても優れたものとなり、さらに、芯体材の無端状成型が
ワインディング方式によりなされているので、ベルト本
体の加硫成形時においても芯体材の内部たるみが発生す
ることがなく、これらの結果が総合されて、芯体材の素
材のゲージアップという重量増加を招く手段によること
なく、高速スノーモービルの用途に供して好適な優れた
耐久性を備えたトラックベルトが得られる。
【0016】また、この発明において、芯体材のスチー
ルコード材として、JIS G 3510規格に基づく
1×N、1+2、2+2の何れかの撚り合わせ構造のも
のを選択した場合は、上記効果を簡易に、より一層確実
に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の高速スノーモービル用トラックベル
トの一例を切り欠いて示す斜視図である。
【符号の説明】
10 トラックベルト 10a,10b,10c ベルト本体 12 芯体材 14 横剛性部材 15 内層補強布 16 外層補強布 17 内層カバーゴム 18 外層カバーゴム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外層側の表面を夫々カバーゴムにより
    被覆して無端状に成形されたベルト本体の内部に、該ベ
    ルト本体の強力を保持する芯体材を周方向に配置し、該
    芯体材の外周側にベルト本体の横剛性を保持する横剛性
    部材を周方向に所定間隔をおいて配列し、前記芯体材の
    内周側と内層カバーゴムとの間及び前記横剛性部材と外
    層カバーゴムとの間に夫々内層補強布及び外層補強布を
    配設してなる高速スノーモービル用トラックベルトにお
    いて、前記芯体材としてスチールフィラメントが撚り合
    わされた構造をもつスチールコード材を用いて、ベルト
    本体の幅方向の一端から他端までワインディング方式に
    より無端状に成型したことを特徴とする高速スノーモー
    ビル用トラックベルト。
  2. 【請求項2】 前記スチールコード材が、JIS G
    3510規格に基づく1×N、1+2、2+2の何れか
    の撚り合わせ構造をもつスチールタイヤコードである請
    求項1に記載の高速スノーモービル用トラックベルト。
JP11006591A 1999-01-13 1999-01-13 高速スノ―モ―ビル用トラックベルト Pending JP2000203470A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6510913B1 (en) * 2000-02-10 2003-01-28 Bombardier Inc. Long track mountain snowmobile and a track therefor
US6609771B2 (en) 2000-02-10 2003-08-26 Bombardier Inc. Long track mountain snowmobile and a track therefor
CN108128361A (zh) * 2017-12-19 2018-06-08 北京北方车辆集团有限公司 一种橡胶带式履带骨架结构

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