JP2000203171A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JP2000203171A
JP2000203171A JP11320985A JP32098599A JP2000203171A JP 2000203171 A JP2000203171 A JP 2000203171A JP 11320985 A JP11320985 A JP 11320985A JP 32098599 A JP32098599 A JP 32098599A JP 2000203171 A JP2000203171 A JP 2000203171A
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Mitsuru Naruse
充 成瀬
Keiichi Shiokawa
恵一 塩川
Kazuyoshi Inamura
和良 稲村
Hiroshi Higashimatsu
宏 東松
Katsusato Shishido
克吏 宍戸
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端面ライン型サーマルヘッド搭載のプリンタ
での使用においても受容紙に良質の画像が形成できる熱
転写記録媒体を提供する。 【解決手段】 支持体上に熱溶融性物質および樹脂を含
有する中間層を設け、その上に熱溶融性インク層を設け
た熱転写記録媒体において、この熱転写録媒体により被
転写体に印字された画像表面の動摩擦係数が0.120
〜0.165であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写記録媒体に関
し、詳しくは、特に端面ライン型サーマルヘッドを搭載
したプリンタ(端面ヘッド型プリンタ)での使用に適
し、表面エネルギーの小さい受容紙(表面平滑性の高い
被転写体)に印字しても良質の画像が形成できる熱転写
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドを用いる感熱転写記録方
式は、無騒音であり、装置が安価で小型なうえ保守が容
易で、しかも印字画像が安定である、等により多く用い
られてきた。この熱転写記録方式による印字画像の形成
は、(a)サーマルヘッドで熱転写記録媒体を加熱し、
これのインク層を被転写体(受容紙)に接着させ、続い
て(b)その接着させたインク層を熱転写記録媒体から
剥離させる、という(a)(b)2つのステップからな
っている。
【0003】ところで近時、これの印字に端面ヘッド型
プリンタを用いることが多くなっている。これはプリン
タ自体の機構が比較的簡単でコスト面でも有利なため、
市場に普及してきているためである。しかし、端面ヘッ
ド型プリンタは、従来のプリンタと異なり、上記(a)
と(b)の間が短いことから、インクが溶融し受容紙に
十分転写されない状態で画像形成されるため定着性が悪
く、また画像が擦れたり画像を引掻いた場合には画像が
剥がれやすいという不都合がみられ、また特にPET加
工された受容紙のように表面エネルギーの小さいもので
は、インクののりが悪いという不都合もみられる。
【0004】こうした端面ヘッド型プリンタによる不都
合を解消する方法として、インク層の接着力を上げる
(例えば特開平4−82789号に記載しているよう
に、インク層の樹脂にEVAを使用すること)等が試み
られてきたが、その効果はいまだ不十分である。また、
この方法によった場合には、新たに圧接汚れ(非印字時
にサーマルヘッドの圧力でインク層が受容紙に貼りつき
汚れる現象)の問題が発生する。また、支持体とインク
層の間に針入度が5以下のワックスを主体とする熱溶融
層(熱軟化性層)を設けて定着性を改善することも提案
されている(特公平4−73390号、特許第2606
849号)。しかし、これによっても本発明者らが意図
する程度の効果は認められていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、端面ヘッド型プリンタでの使用によっても圧接汚れ
等がなく、良好な印字が行なえる熱転写記録媒体を提供
することである。本発明の他の目的は、表面エネルギー
の少ない受容紙にも良好な画像が形成できる熱転写記録
媒体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、支持体上に熱溶融性物質及び樹脂を主成分とする中
間層を設け、その上に熱溶融性インク層を設けた熱転写
記録媒体において、この熱転写記録媒体から被転写体に
印字された画像表面の動摩擦係数が0.120〜0.1
65であることを特徴とする熱転写記録媒体が提供され
る。
【0007】第二に、前記中間層の樹脂の一部又は全部
がポリエステル樹脂であることを特徴とする上記第一の
熱転写記録媒体が提供される。
【0008】第三に、前記中間層の樹脂の一部又は全部
が重量平均分子量7500〜10000のポリエステル
樹脂であることを特徴とする上記第一又は第二の熱転写
記録媒体が提供される。
【0009】第四に、前記中間層にマイクロクリスタリ
ンワックスが含有されていることを特徴とする上記第
一、第二又は第三の熱転写記録媒体が提供される。
【0010】第五に、前記熱溶融性物質が水系エマルジ
ョン液に分散された熱溶融性粒子であり、中間層が少な
くとも該液を含む水系塗工液を塗工することによって形
成されたものであることを特徴とする上記第一、第二、
第三、又は第四の熱転写記録媒体が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。図1は本発明の熱転写記録媒体の一例の図であ
る。この熱転写記録媒体を使用し、受容紙に画像を形成
した場合、印字画像は図2に示した様になる。すなわ
ち、受容紙1上にインク層44、その上に熱転写記録媒
体6からインク層44を切りはなす役割の中間層33が
溶融固化した状態でインク層44を覆う形となる。そこ
で、本発明では熱転写画像からみてインク層44を覆っ
た中間層33の表面エネルギーを小さくして、転写画像
が擦れたり引掻いたりしたときに滑りやすくして転写画
像の剥がれるのを防止しようとするものである。
【0012】すなわち本発明者らは、中間層は印字画像
の表面層を形成するが、この画像表面の摩擦係数が高い
と擦れの際にひっかかりが大きく削れやすいと考え、鋭
意検討した結果、印字画像の動摩擦係数が0.165以
下であると上記ひっかきによる剥離が解決され、かつ熱
転写性も良好で、従って印字画像品質も十分な品質を維
持されていることが判明した。この動摩擦係数が0.1
65より以上であると耐ひっかき性が悪くなる。そし
て、通常達成できる動摩擦係数の下限値は0.120で
ある。
【0013】このような中間層は、例えば、(1)中間
層の樹脂としてポリエステルを中間層全体量に対して7
〜20%を含有させること、および/または(2)中間
層の熱溶融性物質として体積平均粒子径0.1〜1μm
のマイクロクリスタリンワックスを中間層全体の7〜2
0%、より好ましくは10〜15%含有させることによ
って実現され、これによりひっかき性が解決され、熱転
写性(印字品質)も満足しうるものとなる。(1)にお
いては、ポリエステルが7%未満では動摩擦係数の上昇
を招き、耐ひっかき性の効率が薄れ、20%以上では熱
転写性(印字品質)が悪くなる。また、(2)におい
て、マイクロクリスタリンワックスが7%未満では、耐
ひっかき性の効果が出ず、20%以上では熱転写性(印
字品質)が悪くなる。更に、(1)において、ポリエス
テルの重量平均分子量は7,500〜10,000が好
ましい。重量平均分子量が7,500未満では、圧接汚
れが生じやすく、10,000以上では熱転写性(印字
品質)に劣る。
【0014】本発明に示される動摩擦係数とは下記〜
の条件で測定したものである。 印字プリンター:TEC社製、B572 受容紙:リンテック社製、PET WH50(A)P
AT1 8LKY1 摩擦係数測定機:協和界面化学社製、自動摩擦解析機
DFM−SS 接触対象:印字画像表面/2mmφステンレスボール 荷重:200g、ひっぱり速度:0.1m/s
【0015】中間層における熱溶融性物質としては、動
摩擦係数を妨げないものであれば公知のものが使用でき
る。これには、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、カルナウバワックス、セレシンワック
ス、酸化ワックス、エステルワックス、ポリエチレンワ
ックス、キャンデリラワックス、木ろう、蜜ろう、モン
タンワックス、その他の天然ワックス、合成ワックス等
が例示できるが、中でも針入度3以下のものが好ましく
使用される。針入度3度以下の熱溶融性物質にはキャン
デリラワックス(針入度0.8〜1.6)、カルナウバ
ワックス(針入度0.8〜1.6)、ポリエチレンワッ
クス(針入度3以下)、フィッシャートロプシュワック
ス(針入度0.9〜3)、硬化ひまし油ワックス(針入
度<1)等がある。特にマイクロクリスタリンワックス
の使用が有利である。
【0016】ワックスは単品で用いる必要はなく配合体
として針入度が3以下であればよい。例えば針入度9の
パラフィンワックスを一部用いても、配合体として、針
入度が3以下であれば良い。
【0017】中間層におけるポリエステル樹脂以外の樹
脂としては、動摩擦係数の低下を妨げないものであれば
公知のものが使用できる。このような樹脂としては、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリレート
共重合体、ポリウレタン、セルローズ、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、石油樹脂、ロジン樹脂及びそれらの
誘導体、ポリアミド等のうち1種類以上を適宜し選択す
れば良い。
【0018】必要に応じて、中間層に色をつける為のカ
ーボンブラック、有機又は無機顔料や各種染料や、可塑
剤等の柔和剤、消泡剤等の界面活性剤等の添加剤を含有
する事も可能である。
【0019】本発明における熱溶融性インク層として
は、中間層の説明であげた公知の熱溶融性物質を使用
し、樹脂としてはアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリレ−ト共重合体、ポリウレタン、セルロー
ス、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、石油樹脂、ロジ
ン樹脂及びこれらの誘導体、ポリアミド等のうち1種類
以上を適宜選択すれば良い。インク層における着色剤と
しては、カーボンブラック、有機顔料、無機顔料又は各
種染料から選択される1種以上の着色剤が必要である。
【0020】支持体としては、公知のフィルム又は紙を
使用すれば良く、ポリエチレンテレフタレート等のポリ
エステル系、ポリカーボネート、トリアセチルセルロー
ス、ポリイミド、ポリアミド等のプラスチックフィルム
も好んで用いられる。
【0021】支持体裏面の耐熱滑性層(バック層)は端
面ライン型サーマルヘッドによる熱印加時に基材を高温
から保護し搬送性を確保するものであり、シリコーンオ
イル、シリコーンゴム、シリコーン樹脂、ポリイミド、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、セルロ
ース等のオイル、樹脂等を薄膜状に塗設すれば良い。
【0022】本発明の熱転写記録媒体は、必要に応じて
支持体と中間層の間あるいは支持体から熱転写インク層
までの間のプライマー機能或いは断熱機能をもつアンダ
ー層を設け、また必要に応じて熱転写インク層に被転写
体との接着性を向上せしめるための表面層を設けること
ができる。
【0023】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。なお、ここでの%、部はともに重量基準である。
【0024】 実施例1 (中間層塗工液の調製) カルナウバワックス 3.0部 キャンデリラワックス 2.0部 重量平均分子量20000で、Tg10℃の 線状飽和ポリエステル樹脂 0.5部 MEK(メチルエチルケトン) 18部 の組成をボールミルで14時間分散して中間層塗工液を
調製した。これを支持体(PETフィルム)の表面上に
ワイヤーバーにより塗布し、乾燥して1.5g/m2
熱溶融性中間層を形成した。
【0025】 (インク層塗工液の調製) カーボンブラック 1.5部 キャンデリラワックス 3.0部 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂 (酢酸ビニル含有率:28%) 4.0部 ロジンエステル樹脂(融点:125℃) 1.5部 トルエン 67部 の組成をボールミルで14時間分散してインク層塗工液
を調製した。この時、キャンデリラワックスはトルエン
で幾分か溶解させて使用した。このインク層塗工液を前
記の中間層上にワイヤーバーにより塗布し、乾燥して
1.5g/m2の熱溶融性インク層を形成した。
【0026】続いて、支持体の裏面にシリコン樹脂を乾
燥付着量が0.05g/m2になるようにワイヤーバー
で塗布してバック層を設け、熱転写記録媒体を作成し
た。
【0027】 実施例2 カルナウバワックス 2.4部 キャンデリラワックス 1.6部 マイクロクリスタリンワックス 1.0部 MEK 18部 の組成をボールミルで14時間分散して調製した中間層
塗工液を、実施例1と同じ支持体(PETフィルム)上
に乾燥付着量が1.5g/m2になるように塗布して中
間層を形成した。続いて、実施例1と同様の熱溶融性イ
ンク層、バック層を設けて熱転写記録媒体を作成した。
【0028】 実施例3 ポリエステル樹脂(重量平均分子量:8500、Tg:6℃)を 水で希釈したもの(固形分20%) 1.5部 カルナウバワックス/キャンデリラワックス=6/4の 水系エマルジョン(固形分39%) 6.5部 水 1.0部 エタノール 1.0部 からなる組成で調製した中間層塗工液を、実施例1と同
じ支持体(PETフィルム)上に乾燥付着量が1.5g
/m2になるように塗布して中間層を形成した。続い
て、実施例1と同様の熱溶融性インク層、バック層を設
けて熱転写記録媒体を作成した。
【0029】実施例4 ポリエステル樹脂を重量平均分子量6500、Tg40
℃のものに代えて中間層塗工液を調製した以外は、実施
例3とまったく同様にして熱転写記録媒体を作成した。
【0030】実施例5 ポリエステル樹脂を重量平均分子量12000、Tg6
℃のものに代えて中間層塗工液を調製した以外は、実施
例3とまったく同様にして熱転写記録媒体を作成した。
【0031】 実施例6 カルナウバワックス/キャンデリラワックス=6/4の 水系エマルジョン(固形分39%) 5.2部 0.5μmマイクロクリスタリンワックスエマルジョン (固形分30%) 1.76部 水 1.0部 エタノール 1.0部 からなる組成で調製した中間層塗工液を、実施例1と同
じ支持体(PETフィルム)上に乾燥付着量が1.5g
/m2になるように塗布して中間層を形成した。続い
て、実施例1と同様の熱溶融性インク層、バック層を設
けて熱転写記録媒体を作成した。
【0032】 実施例7 カルナウバワックス/キャンデリラワックス=6/4の 水系エマルジョン(固形分39%) 6.15部 実施例3のポリエステル樹脂の水系エマルジョン (固形分20%) 3.0部 水 1.0部 エタノール 1.0部 からなる組成で調製した中間層塗工液を、実施例1と同
じ支持体(PETフィルム)上に乾燥付着量が1.5g
/m2になるように塗布して中間層を形成した。続い
て、実施例1と同様の熱溶融性インク層、バック層を設
けて熱転写記録媒体を作成した。
【0033】 実施例8 カルナウバワックス/キャンデリラワックス=6/4の 水系エマルジョン(固形分39%) 5.92部 実施例3のポリエステル樹脂の水系エマルジョン (固形分20%) 3.45部 水 0.78部 エタノール 1.00部 からなる組成で調製した中間層塗工液を、実施例1と同
じ支持体(PETフィルム)上に乾燥付着量が1.5g
/m2になるように塗布して中間層を形成した。続い
て、実施例1と同様の熱溶融性インク層、バック層を設
けて熱転写記録媒体を作成した。
【0034】 実施例9 カルナウバワックス/キャンデリラワックス=6/4の 水系エマルジョン(固形分39%) 5.2部 0.5μmマイクロクリスタリンワックスエマルジョン (固形分30%) 0.852部 水 1.0部 エタノール 1.0部 からなる組成で調製した中間層塗工液を、実施例1と同
じ支持体(PETフィルム)上に乾燥付着量が1.5g
/m2になるように塗布して中間層を形成した。続い
て、実施例1と同様の熱溶融性インク層、バック層を設
けて熱転写記録媒体を作成した。
【0035】 実施例10 カルナウバワックス/キャンデリラワックス=6/4の 水系エマルジョン(固形分39%) 6.1部 0.5μmマイクロクリスタリンワックスエマルジョン (固形分30%) 0.58部 水 1.0部 エタノール 1.0部 からなる組成で調製した中間層塗工液を、実施例1と同
じ支持体(PETフィルム)上に乾燥付着量が1.5g
/m2になるように塗布して中間層を形成した。続い
て、実施例1と同様の熱溶融性インク層、バック層を設
けて熱転写記録媒体を作成した。
【0036】 比較例1 カルナウバワックス 3.0部 キャンデリラワックス 2.0部 MEK 18.0部 からなる組成をボールミルにて14時間分散して調製し
た中間層塗工液を、実施例1と同じ支持体(PETフィ
ルム)上に乾燥付着量が1.5g/m2になるように塗
布して中間層を形成した。続いて、実施例1と同様の熱
溶融性インク層、バック層を設けて熱転写記録媒体を作
成した。
【0037】 比較例2 カルナウバワックス 3.0部 キャンデリラワックス 2.0部 MEK 18.0部 からなる混合物を加熱しワックスを溶融した後、ボール
ミルで14時間分散して中間層塗工液を調製した。これ
を実施例1と同じ支持体(PETフィルム)上に乾燥付
着量が1.5g/m2になるように塗布して中間層を形
成した。続いて、実施例1と同様の熱溶融性インク層、
バック層を設けて熱転写記録媒体を作成した。
【0038】 比較例3 カルナウバワックス/キャンデリラワックス=6/4の ワックス系エマルジョン(固形分39%) 5.2部 水 1.0部 エタノール 1.0部 からなる組成で調製した中間層塗工液を、実施例1と同
じ支持体(PETフィルム)上に乾燥付着量が1.5g
/m2になるように塗布して中間層を形成した。続い
て、実施例1と同様の熱溶融性インク層、バック層を設
けて熱転写記録媒体を作成した。
【0039】 比較例4 カルナウバワックス/キャンデリラワックス=6/4の ワックス系エマルジョン(固形分39%) 7.15部 実施例3のポリエステル樹脂の水系エマルジョン (固形分20%) 1.05部 水 1.0部 エタノール 1.0部 からなる組成で調製した中間層塗工液を、実施例1と同
じ支持体(PETフィルム)上に乾燥付着量が1.5g
/m2になるように塗布して中間層を形成した。続い
て、実施例1と同様の熱溶融性インク層、バック層を設
けて熱転写記録媒体を作成した。
【0040】上記で得られた熱転写記録媒体について、
熱転写性、その他を評価した。併せて、記録時に副作用
として生じる圧接汚れについても調べた。結果を表1に
示す。
【0041】(動摩擦係数)前記〜の条件で印字画
像表面の摩擦係数を測定した。
【0042】(耐ひっかき性)受容紙(リンテック社
製、PET WH50(A) PAT1 8LKY1)
上にTEC社製プリンタ(B572)を使用し画像を形
成した。この画像を指の爪によりこすり、その強度を官
能評価する ◎:かなり強く、はがれるまで苦労を要す ○:強く、使用上問題とならない △:やや弱い、使用上に問題とならない ×:数回こするだけで剥離し使用上問題である
【0043】(印字転写性)受容紙Velumu(ラフ
紙)上にTEC社製のプリンタ(B572)を使用し画
像を形成した。この画像のうまりぐあいを見る。このこ
とは、熱転写性は画像品質に現れており、画像品質を評
価することにより、熱転写性を評価していることにな
る。 ○:白ヌケがほとんどなく問題なし △:白ヌケが少しあるが使用上問題とならない ×:ところどころ白ヌケが発生し使用上問題となる
【0044】(圧接汚れ)受容紙(キャストコート紙)
で、40℃、50%RH環境下で、TEC社製のプリン
タ(B572)を使用し、プラテン圧をかけたまま10
分放置後印字する。プラテン圧が10分かかった場所に
点線上の汚れがないか目視判断する。 ○:ほとんどない △:ややあるが使用上問題とならない ×:線状に出ており使用上問題である
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明の熱転写記録媒体によれば、PE
T加工紙の様なインク接着性が良くない受容紙において
も印字画像の耐ひっかき性に優れ、かつ十分な熱転写性
すなわち印字画像品質を満足する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写記録媒体の層構成の一例の図で
ある。
【図2】受容紙に印字画像が形成された状態の図であ
る。
【符号の説明】
1 受容紙 6 熱転写記録媒体 7 印字画像 22 支持体 33 中間層 44 熱溶融性インク層 55 バック層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲村 和良 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 東松 宏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宍戸 克吏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に熱溶融性物質及び樹脂を主成
    分とする中間層を設け、その上に熱溶融性インク層を設
    けた熱転写記録媒体において、この熱転写記録媒体から
    被転写体に印字された画像表面の動摩擦係数が0.12
    0〜0.165であることを特徴とする熱転写記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 前記中間層の樹脂の一部又は全部がポリ
    エステル樹脂であることを特徴とする請求項1記載の熱
    転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記中間層の樹脂の一部又は全部が重量
    平均分子量7500〜10000のポリエステル樹脂で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の熱転写記録
    媒体。
  4. 【請求項4】 前記中間層にマイクロクリスタリンワッ
    クスが含有されていることを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記熱溶融性物質が水系エマルジョン液
    に分散された熱溶融性粒子であり、中間層が少なくとも
    該液を含む水系塗工液を塗工することによって形成され
    たものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の熱転写記録媒体。
JP11320985A 1998-11-11 1999-11-11 熱転写記録媒体 Pending JP2000203171A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016221819A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 フジコピアン株式会社 熱転写記録媒体
JP2016221818A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 フジコピアン株式会社 熱転写記録媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016221819A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 フジコピアン株式会社 熱転写記録媒体
JP2016221818A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 フジコピアン株式会社 熱転写記録媒体

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