JP2000201665A - 搬送装置 - Google Patents
搬送装置Info
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- JP2000201665A JP2000201665A JP11008072A JP807299A JP2000201665A JP 2000201665 A JP2000201665 A JP 2000201665A JP 11008072 A JP11008072 A JP 11008072A JP 807299 A JP807299 A JP 807299A JP 2000201665 A JP2000201665 A JP 2000201665A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 葉たばこを紐に縫い付けるために搬送する搬
送装置として、葉たばこをほぼ水平に置いた状態からほ
ぼ垂直に吊り下げた状態へ姿勢変換可能とする。 【解決手段】 オーバーラップさせて並べた搬送物1を
ほぼ水平状態で供給する供給手段2と、この供給手段2
から搬送物1を一端側でほぼ垂直に吊り下げた状態に姿
勢変換させながら搬送する姿勢変換手段3と、を備え
る。姿勢変換手段3は、ほぼ水平状態で供給された搬送
物1を一端側で挟み込んで搬送する一対のベルトプーリ
装置により構成されて、搬送物1を一端側で挟み込む一
対のベルト18,19が搬送物1の一端側を上下より挟
み込む状態から両側より挟み込む状態に変化するひねり
形状の搬送経路を有している。さらに、垂直に吊り下げ
た状態後、搬送物1を分離し、搬送物1のピッチを調整
するピッチ調整手段4を有している。
送装置として、葉たばこをほぼ水平に置いた状態からほ
ぼ垂直に吊り下げた状態へ姿勢変換可能とする。 【解決手段】 オーバーラップさせて並べた搬送物1を
ほぼ水平状態で供給する供給手段2と、この供給手段2
から搬送物1を一端側でほぼ垂直に吊り下げた状態に姿
勢変換させながら搬送する姿勢変換手段3と、を備え
る。姿勢変換手段3は、ほぼ水平状態で供給された搬送
物1を一端側で挟み込んで搬送する一対のベルトプーリ
装置により構成されて、搬送物1を一端側で挟み込む一
対のベルト18,19が搬送物1の一端側を上下より挟
み込む状態から両側より挟み込む状態に変化するひねり
形状の搬送経路を有している。さらに、垂直に吊り下げ
た状態後、搬送物1を分離し、搬送物1のピッチを調整
するピッチ調整手段4を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、葉たばこなどの搬
送物をほぼ水平に置いた状態からほぼ垂直に吊り下げた
状態に姿勢変換して搬送する搬送装置に関するものであ
る。
送物をほぼ水平に置いた状態からほぼ垂直に吊り下げた
状態に姿勢変換して搬送する搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、葉たばこなどの植物類あ
るいはイカなどの魚介類の乾燥物を天日や乾燥室等によ
り乾燥させるために、一定長の紐に所定間隔で吊り下げ
ることが知られている。そして、葉たばこの搬送方法と
して、水平なベルトコンベア上に並べた葉たばこを送り
ながらミシンで紐に縫い込んだり、水平台上に並べた葉
たばこを水平台に沿って移動するミシンで縫い込むこと
により、葉たばこの中骨を紐に取り付けていた。なお、
紐への編み込み後は、ミシンの糸切り、紐の切断を行
う。
るいはイカなどの魚介類の乾燥物を天日や乾燥室等によ
り乾燥させるために、一定長の紐に所定間隔で吊り下げ
ることが知られている。そして、葉たばこの搬送方法と
して、水平なベルトコンベア上に並べた葉たばこを送り
ながらミシンで紐に縫い込んだり、水平台上に並べた葉
たばこを水平台に沿って移動するミシンで縫い込むこと
により、葉たばこの中骨を紐に取り付けていた。なお、
紐への編み込み後は、ミシンの糸切り、紐の切断を行
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、一枚一枚の葉たばこを確実に乾燥させなければなら
ないことから、所定間隔を開けた状態で葉たばこを紐に
吊り下げておく必要があり、ミシンによる紐への縫い込
み前に、予め所定間隔を開けた状態で葉たばこを並べて
おくため、ベルトコンベアや水平台の全長が長くなり、
設備が大型化してしまう問題があった。また、従来は、
予め所定間隔を開けた状態で葉たばこを並べておく必要
があるため、作業性が悪く、並べ作業に時間がかかり、
これに従い葉編み処理もおのずと時間を要する作業とな
る問題もあった。
は、一枚一枚の葉たばこを確実に乾燥させなければなら
ないことから、所定間隔を開けた状態で葉たばこを紐に
吊り下げておく必要があり、ミシンによる紐への縫い込
み前に、予め所定間隔を開けた状態で葉たばこを並べて
おくため、ベルトコンベアや水平台の全長が長くなり、
設備が大型化してしまう問題があった。また、従来は、
予め所定間隔を開けた状態で葉たばこを並べておく必要
があるため、作業性が悪く、並べ作業に時間がかかり、
これに従い葉編み処理もおのずと時間を要する作業とな
る問題もあった。
【0004】そこで、本発明の目的は、紐に吊り下げる
葉たばこなどの搬送物をほぼ水平に置いた状態からほぼ
垂直に吊り下げた状態へ姿勢変換可能とした搬送装置を
提供することにある。また、本発明は、搬送物のピッチ
を拡大可能とすること、搬送装置の機能を円滑に維持す
ることなども目的としている。
葉たばこなどの搬送物をほぼ水平に置いた状態からほぼ
垂直に吊り下げた状態へ姿勢変換可能とした搬送装置を
提供することにある。また、本発明は、搬送物のピッチ
を拡大可能とすること、搬送装置の機能を円滑に維持す
ることなども目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、搬送装置であって、オーバーラ
ップさせて並べた搬送物をほぼ水平状態で供給する供給
手段と、この供給手段から搬送物を一端側で挟み込んで
ほぼ垂直に吊り下げた状態に姿勢変換させながら搬送す
る姿勢変換手段と、を備えた構成、を特徴としている。
請求項1記載の発明は、搬送装置であって、オーバーラ
ップさせて並べた搬送物をほぼ水平状態で供給する供給
手段と、この供給手段から搬送物を一端側で挟み込んで
ほぼ垂直に吊り下げた状態に姿勢変換させながら搬送す
る姿勢変換手段と、を備えた構成、を特徴としている。
【0006】ここで、搬送物としては、例えば、葉たば
こなどの植物が挙げられるが、他の植物や食物などであ
っても良い。供給手段としては、例えば、水平なベルト
コンベアが挙げられるが、他の機構によるものでも良
い。姿勢変換手段としては、例えば、一対のベルトプー
リ装置で、搬送物を挟み込む一対のベルトが搬送物を上
下より挟み込む状態から両側より挟み込む状態に変化す
るひねり形状の搬送経路を有するものが挙げられるが、
他の機構によるものでも良い。
こなどの植物が挙げられるが、他の植物や食物などであ
っても良い。供給手段としては、例えば、水平なベルト
コンベアが挙げられるが、他の機構によるものでも良
い。姿勢変換手段としては、例えば、一対のベルトプー
リ装置で、搬送物を挟み込む一対のベルトが搬送物を上
下より挟み込む状態から両側より挟み込む状態に変化す
るひねり形状の搬送経路を有するものが挙げられるが、
他の機構によるものでも良い。
【0007】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、供給手段において、オーバーラップして並べてほぼ
水平状態で供給される搬送物を、姿勢変換手段により一
端側で挟み込んでほぼ垂直に吊り下げた状態に姿勢変換
させながら搬送する搬送装置なので、搬送物をほぼ水平
に置いた状態から一端側で挟み込んでほぼ垂直に吊り下
げた状態へと姿勢変換できる。
ば、供給手段において、オーバーラップして並べてほぼ
水平状態で供給される搬送物を、姿勢変換手段により一
端側で挟み込んでほぼ垂直に吊り下げた状態に姿勢変換
させながら搬送する搬送装置なので、搬送物をほぼ水平
に置いた状態から一端側で挟み込んでほぼ垂直に吊り下
げた状態へと姿勢変換できる。
【0008】また、請求項2記載の発明は、搬送装置で
あって、オーバーラップさせて並べた搬送物をほぼ水平
状態で供給する供給手段と、この供給手段から搬送物を
一端側でほぼ垂直に吊り下げた状態に姿勢変換させなが
ら搬送する姿勢変換手段と、この姿勢変換手段により姿
勢変換された搬送物を一端側でほぼ垂直に吊り下げた状
態で搬送物を分離し搬送物間のピッチを調整しながら搬
送するピッチ調整手段と、を備えた構成、を特徴として
いる。例えば、ピッチ調整手段としては、搬送物を搬送
する搬送手段と、その搬送物を挟み込んで搬送手段より
も高速で搬送する一対のタイミングベルトプーリ装置
と、からなるものが挙げられるが、他の機構によるもの
でも良い。
あって、オーバーラップさせて並べた搬送物をほぼ水平
状態で供給する供給手段と、この供給手段から搬送物を
一端側でほぼ垂直に吊り下げた状態に姿勢変換させなが
ら搬送する姿勢変換手段と、この姿勢変換手段により姿
勢変換された搬送物を一端側でほぼ垂直に吊り下げた状
態で搬送物を分離し搬送物間のピッチを調整しながら搬
送するピッチ調整手段と、を備えた構成、を特徴として
いる。例えば、ピッチ調整手段としては、搬送物を搬送
する搬送手段と、その搬送物を挟み込んで搬送手段より
も高速で搬送する一対のタイミングベルトプーリ装置
と、からなるものが挙げられるが、他の機構によるもの
でも良い。
【0009】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、供給手段において、オーバーラップして並べてほぼ
水平状態で供給される搬送物を、姿勢変換手段により一
端側でほぼ垂直に吊り下げた状態に姿勢変換させながら
搬送する搬送装置なので、搬送物をほぼ水平に置いた状
態から一端側で挟み込んでほぼ垂直に吊り下げた状態へ
と姿勢変換できる。そして、姿勢変換手段によりほぼ垂
直に姿勢変換された搬送物を、ピッチ調整手段により一
端側でほぼ垂直に吊り下げた状態で搬送物間のピッチを
調整しながら搬送するので、一端側でほぼ垂直に吊り下
げた状態で間隔が詰められて搬送される搬送物の搬送ピ
ッチを拡大できる。
ば、供給手段において、オーバーラップして並べてほぼ
水平状態で供給される搬送物を、姿勢変換手段により一
端側でほぼ垂直に吊り下げた状態に姿勢変換させながら
搬送する搬送装置なので、搬送物をほぼ水平に置いた状
態から一端側で挟み込んでほぼ垂直に吊り下げた状態へ
と姿勢変換できる。そして、姿勢変換手段によりほぼ垂
直に姿勢変換された搬送物を、ピッチ調整手段により一
端側でほぼ垂直に吊り下げた状態で搬送物間のピッチを
調整しながら搬送するので、一端側でほぼ垂直に吊り下
げた状態で間隔が詰められて搬送される搬送物の搬送ピ
ッチを拡大できる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の搬送装置であって、前記姿勢変換手段は、ほぼ水
平状態で供給された搬送物を一端側で挟み込んで搬送す
る一対のベルトプーリ装置により構成されて、搬送物を
一端側で挟み込む一対のベルトが搬送物の一端側を上下
より挟み込む状態から両側より挟み込む状態に変化する
ひねり形状の搬送経路を有する構成、を特徴としてい
る。
記載の搬送装置であって、前記姿勢変換手段は、ほぼ水
平状態で供給された搬送物を一端側で挟み込んで搬送す
る一対のベルトプーリ装置により構成されて、搬送物を
一端側で挟み込む一対のベルトが搬送物の一端側を上下
より挟み込む状態から両側より挟み込む状態に変化する
ひねり形状の搬送経路を有する構成、を特徴としてい
る。
【0011】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、請求項1または2記載の姿勢変換手段が、ほぼ水平
状態の搬送物を一端側で挟み込む一対のベルトプーリ装
置であって、その一対のベルトが搬送物の一端側を上下
より挟み込む状態から両側より挟み込む状態に変化する
ひねり形状の搬送経路を有しているので、ほぼ水平に置
いた状態の搬送物の一端側を上下より一対のベルトで挟
み込んでからひねり形状の搬送経路に沿って搬送して、
一対のベルトで搬送物の一端側を両側より挟み込んでほ
ぼ垂直に吊り下げた状態へと姿勢変換できる。
ば、請求項1または2記載の姿勢変換手段が、ほぼ水平
状態の搬送物を一端側で挟み込む一対のベルトプーリ装
置であって、その一対のベルトが搬送物の一端側を上下
より挟み込む状態から両側より挟み込む状態に変化する
ひねり形状の搬送経路を有しているので、ほぼ水平に置
いた状態の搬送物の一端側を上下より一対のベルトで挟
み込んでからひねり形状の搬送経路に沿って搬送して、
一対のベルトで搬送物の一端側を両側より挟み込んでほ
ぼ垂直に吊り下げた状態へと姿勢変換できる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、搬送装置で
あって、搬送物を分離し搬送物間のピッチを調整しなが
ら搬送するピッチ調整手段を備え、このピッチ調整手段
は、搬送物を搬送する搬送手段と、この搬送手段により
搬送される搬送物を挟み込んで搬送手段よりも高速で搬
送する一対のベルトプーリ装置と、からなる構成、を特
徴としている。
あって、搬送物を分離し搬送物間のピッチを調整しなが
ら搬送するピッチ調整手段を備え、このピッチ調整手段
は、搬送物を搬送する搬送手段と、この搬送手段により
搬送される搬送物を挟み込んで搬送手段よりも高速で搬
送する一対のベルトプーリ装置と、からなる構成、を特
徴としている。
【0013】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、搬送物をピッチを調整しながら搬送するピッチ調整
手段が、搬送物を一対のベルトプーリ装置により挟み込
んで搬送手段よりも高速で搬送する搬送装置なので、搬
送手段により間隔が詰められて搬送される搬送物を、搬
送手段よりも高速の一対のベルトプーリ装置により挟み
込んで搬送して、その高速搬送により搬送物を分離する
ことができる。
ば、搬送物をピッチを調整しながら搬送するピッチ調整
手段が、搬送物を一対のベルトプーリ装置により挟み込
んで搬送手段よりも高速で搬送する搬送装置なので、搬
送手段により間隔が詰められて搬送される搬送物を、搬
送手段よりも高速の一対のベルトプーリ装置により挟み
込んで搬送して、その高速搬送により搬送物を分離する
ことができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載の搬
送装置であって、前記一対のベルトプーリ装置は、前記
搬送手段側において、一方のベルトプーリ装置のプーリ
が他方のベルトプーリ装置のプーリに対し搬送物の搬送
方向にオフセット配置されていて、搬送物を挟み込んで
搬送する一対のベルトが互いに異なる搬送速度で駆動さ
れる構成、を特徴としている。
送装置であって、前記一対のベルトプーリ装置は、前記
搬送手段側において、一方のベルトプーリ装置のプーリ
が他方のベルトプーリ装置のプーリに対し搬送物の搬送
方向にオフセット配置されていて、搬送物を挟み込んで
搬送する一対のベルトが互いに異なる搬送速度で駆動さ
れる構成、を特徴としている。
【0015】このように、請求項5記載の発明によれ
ば、請求項4記載の一対のベルトプーリ装置において、
搬送手段側で、一方のベルトプーリ装置のプーリが他方
のベルトプーリ装置のプーリに対し搬送物の搬送方向に
オフセット配置されているので、先行する搬送物が一方
のベルトに先に接触して、搬送物に向きを変えるきっか
けが与えられる。そして、搬送物を挟み込んで搬送する
一対のベルトが互いに異なる搬送速度で駆動されるの
で、一対のベルト間に挟み込まれた搬送物が向きを変え
ながら搬送される。
ば、請求項4記載の一対のベルトプーリ装置において、
搬送手段側で、一方のベルトプーリ装置のプーリが他方
のベルトプーリ装置のプーリに対し搬送物の搬送方向に
オフセット配置されているので、先行する搬送物が一方
のベルトに先に接触して、搬送物に向きを変えるきっか
けが与えられる。そして、搬送物を挟み込んで搬送する
一対のベルトが互いに異なる搬送速度で駆動されるの
で、一対のベルト間に挟み込まれた搬送物が向きを変え
ながら搬送される。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項3、4また
は5記載の搬送装置であって、前記ベルトプーリ装置に
おいて、前記ベルトは、一対のベルトにより搬送物を挟
み込んだ状態で容易に弾性変形する弾性体層をベルト基
材の外周に有する構成、を特徴としている。例えば、弾
性体層としては、ウェットスーツ素材によるものが挙げ
られるが、他の弾性素材によるものでも良い。
は5記載の搬送装置であって、前記ベルトプーリ装置に
おいて、前記ベルトは、一対のベルトにより搬送物を挟
み込んだ状態で容易に弾性変形する弾性体層をベルト基
材の外周に有する構成、を特徴としている。例えば、弾
性体層としては、ウェットスーツ素材によるものが挙げ
られるが、他の弾性素材によるものでも良い。
【0017】このように、請求項6記載の発明によれ
ば、請求項3、4または5記載のベルトプーリ装置にお
いて、ベルトが、一対のベルトにより搬送物を挟み込ん
だ状態で容易に弾性変形する弾性体層をベルト基材の外
周に有しているので、一対のベルトにより搬送物を挟み
込んで搬送する際に、ベルト基材外周の弾性体層が搬送
物との接触により容易に弾性変形して、搬送物を保護で
きるとともに、搬送物の抜け落ちを防止できる。
ば、請求項3、4または5記載のベルトプーリ装置にお
いて、ベルトが、一対のベルトにより搬送物を挟み込ん
だ状態で容易に弾性変形する弾性体層をベルト基材の外
周に有しているので、一対のベルトにより搬送物を挟み
込んで搬送する際に、ベルト基材外周の弾性体層が搬送
物との接触により容易に弾性変形して、搬送物を保護で
きるとともに、搬送物の抜け落ちを防止できる。
【0018】また、請求項7記載の発明は、搬送装置で
あって、搬送物を上端側で挟み込んで搬送する搬送手段
と、この搬送手段による搬送物の上端側の移動経路に沿
って所定の張力を付与した状態で紐を供給する紐供給手
段と、を備え、前記紐供給手段は、固定部材に対し上下
方向に移動自在に組み付けられたスライド部材と、この
スライド部材に回転自在に組み付けられて、紐が掛けら
れるプーリ部材と、前記スライド部材に着脱自在で重量
調節自在に組み付けられる錘部材と、からなり、紐に所
定張力を付与する張力付与機構を有する構成、を特徴と
している。例えば、搬送手段としては、平行配置された
一対の送りベルトが挙げられるが、他の機構によるもの
でも良い。紐供給手段としては、例えば、紐の緩み取り
や絡み取りや張力調整といった各機能を具備するものが
望ましいが、具体的な構成については任意である。
あって、搬送物を上端側で挟み込んで搬送する搬送手段
と、この搬送手段による搬送物の上端側の移動経路に沿
って所定の張力を付与した状態で紐を供給する紐供給手
段と、を備え、前記紐供給手段は、固定部材に対し上下
方向に移動自在に組み付けられたスライド部材と、この
スライド部材に回転自在に組み付けられて、紐が掛けら
れるプーリ部材と、前記スライド部材に着脱自在で重量
調節自在に組み付けられる錘部材と、からなり、紐に所
定張力を付与する張力付与機構を有する構成、を特徴と
している。例えば、搬送手段としては、平行配置された
一対の送りベルトが挙げられるが、他の機構によるもの
でも良い。紐供給手段としては、例えば、紐の緩み取り
や絡み取りや張力調整といった各機能を具備するものが
望ましいが、具体的な構成については任意である。
【0019】このように、請求項7記載の発明によれ
ば、搬送物を上端側で挟み込む搬送手段による搬送物の
上端側の移動経路に沿って紐を供給する紐供給手段が、
固定部材に上下方向移動自在なスライド部材に対し、紐
が掛けられるプーリ部材を回転自在に組み付けるととも
に、錘部材を着脱自在で重量調節自在に組み付けること
により、紐に所定張力を付与する張力付与機構を有する
搬送装置なので、所定張力が付与された紐を、搬送物の
上端側の移動経路に沿って確実に供給できる。つまり、
スライド部材に設けたプーリ部材に掛けられた紐が供給
される際に、重量調節された錘部材を設けたスライド部
材の上下動により均一な紐の張力が得られ、こうして所
定張力が付与された紐を、縒りや太さや扁平などの形状
状態に拘わらず、供給経路での紐の引っ掛かりや詰まり
の発生を無くして、搬送物の上端側の移動経路に沿わせ
て確実に供給できる。
ば、搬送物を上端側で挟み込む搬送手段による搬送物の
上端側の移動経路に沿って紐を供給する紐供給手段が、
固定部材に上下方向移動自在なスライド部材に対し、紐
が掛けられるプーリ部材を回転自在に組み付けるととも
に、錘部材を着脱自在で重量調節自在に組み付けること
により、紐に所定張力を付与する張力付与機構を有する
搬送装置なので、所定張力が付与された紐を、搬送物の
上端側の移動経路に沿って確実に供給できる。つまり、
スライド部材に設けたプーリ部材に掛けられた紐が供給
される際に、重量調節された錘部材を設けたスライド部
材の上下動により均一な紐の張力が得られ、こうして所
定張力が付与された紐を、縒りや太さや扁平などの形状
状態に拘わらず、供給経路での紐の引っ掛かりや詰まり
の発生を無くして、搬送物の上端側の移動経路に沿わせ
て確実に供給できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る搬送装置の
実施の各形態例を図1から図15に基づいて説明する。
先ず、図1は本発明を適用した一例としての搬送装置の
構成を示す平面図で、図2はその搬送装置を手前側から
示した正面図、図3及び図4は搬送装置の姿勢変換手段
以降の拡大図である。これらの図1から図4において、
1は葉たばこ(搬送物)、2は給葉コンベア部(供給手
段)、3は90°ひねり部(姿勢変換手段)、4はピッ
チ調整手段、5は搬送部(搬送手段)、6は分離部、7
はピッチ調整部、8は搬入搬出部、9はミシン部であ
る。
実施の各形態例を図1から図15に基づいて説明する。
先ず、図1は本発明を適用した一例としての搬送装置の
構成を示す平面図で、図2はその搬送装置を手前側から
示した正面図、図3及び図4は搬送装置の姿勢変換手段
以降の拡大図である。これらの図1から図4において、
1は葉たばこ(搬送物)、2は給葉コンベア部(供給手
段)、3は90°ひねり部(姿勢変換手段)、4はピッ
チ調整手段、5は搬送部(搬送手段)、6は分離部、7
はピッチ調整部、8は搬入搬出部、9はミシン部であ
る。
【0021】この実施の形態例において、搬送装置は、
葉たばこ1を搬送するもので、その供給手段である給葉
コンベア部2と、姿勢変換手段である90°ひねり部3
と、ピッチ調整手段4(搬送部5、分離部6)と、ピッ
チ調整部7と、搬入搬出部8とからなる。給葉コンベア
部2は、供給する葉たばこ1を載せるベルトコンベア1
1と、葉たばこ1の葉元部1aの端部を揃えるガイド部
材としての葉元部ガイド12とから構成される。葉元部
ガイド12は、ベルトコンベア11の側方にほぼ沿っ
て、搬送方向先方に行くに従い次第に外側(図1下側)に
傾斜するように配置されている。このような給葉コンベ
ア部2において、図示のように、ベルトコンベア11上
に、オーバーラップさせて並べた状態で多数の葉たばこ
1,1,1,…が載せられる。こうして給葉コンベア部
2上にオーバーラップさせて並べた状態で載せられる多
数の葉たばこ1,1,1,…において、搬送される葉茎
を載せる範囲を、図2に示すように、L1とする。
葉たばこ1を搬送するもので、その供給手段である給葉
コンベア部2と、姿勢変換手段である90°ひねり部3
と、ピッチ調整手段4(搬送部5、分離部6)と、ピッ
チ調整部7と、搬入搬出部8とからなる。給葉コンベア
部2は、供給する葉たばこ1を載せるベルトコンベア1
1と、葉たばこ1の葉元部1aの端部を揃えるガイド部
材としての葉元部ガイド12とから構成される。葉元部
ガイド12は、ベルトコンベア11の側方にほぼ沿っ
て、搬送方向先方に行くに従い次第に外側(図1下側)に
傾斜するように配置されている。このような給葉コンベ
ア部2において、図示のように、ベルトコンベア11上
に、オーバーラップさせて並べた状態で多数の葉たばこ
1,1,1,…が載せられる。こうして給葉コンベア部
2上にオーバーラップさせて並べた状態で載せられる多
数の葉たばこ1,1,1,…において、搬送される葉茎
を載せる範囲を、図2に示すように、L1とする。
【0022】90°ひねり部3は、図7及び図10にも
示すように、上下の駆動Vプーリ13,14、サンドイ
ッチ補助Vプーリ15、左右の従動Vプーリ16,17
と、二組のソフトトップVベルト18,19と、ベルト
ひねり角度保持Vプーリ21,22,24及びベルトひ
ねり角度保持片鍔プーリ23,25とから構成される。
また、90°ひねり部3の下方に葉先ガイド26が配置
されている。上側の駆動Vプーリ13は、給葉コンベア
部2の葉元部1aの移動経路の上方に配置され、下側の
駆動Vプーリ14は、葉元部1aの移動経路の後方に配
置されており、その上方にサンドイッチ補助Vプーリ1
5が配置されている。こうして下側の駆動Vプーリ14
とサンドイッチ補助Vプーリ15は、給葉コンベア部2
の終端において、上下に相対して、給葉コンベア部2上
の葉たばこ1の葉元中骨1c中心付近を上下のソフトト
ップVベルト18,19に挟み込むようになっている。
なお、これら下側の駆動Vプーリ14及びサンドイッチ
補助Vプーリ15の位置は、葉たばこ1が搬送途中で落
下しない程度で、できるだけ葉元部1aに近い位置に対
応させた配置としてある。これは、葉元部1aから離れ
ていくと、葉たばこ1の葉肉部1b(たばことして使用
される部分)を挟むようになってしまい、葉肉部1bを
傷めるのを防止するためである。
示すように、上下の駆動Vプーリ13,14、サンドイ
ッチ補助Vプーリ15、左右の従動Vプーリ16,17
と、二組のソフトトップVベルト18,19と、ベルト
ひねり角度保持Vプーリ21,22,24及びベルトひ
ねり角度保持片鍔プーリ23,25とから構成される。
また、90°ひねり部3の下方に葉先ガイド26が配置
されている。上側の駆動Vプーリ13は、給葉コンベア
部2の葉元部1aの移動経路の上方に配置され、下側の
駆動Vプーリ14は、葉元部1aの移動経路の後方に配
置されており、その上方にサンドイッチ補助Vプーリ1
5が配置されている。こうして下側の駆動Vプーリ14
とサンドイッチ補助Vプーリ15は、給葉コンベア部2
の終端において、上下に相対して、給葉コンベア部2上
の葉たばこ1の葉元中骨1c中心付近を上下のソフトト
ップVベルト18,19に挟み込むようになっている。
なお、これら下側の駆動Vプーリ14及びサンドイッチ
補助Vプーリ15の位置は、葉たばこ1が搬送途中で落
下しない程度で、できるだけ葉元部1aに近い位置に対
応させた配置としてある。これは、葉元部1aから離れ
ていくと、葉たばこ1の葉肉部1b(たばことして使用
される部分)を挟むようになってしまい、葉肉部1bを
傷めるのを防止するためである。
【0023】左右の従動Vプーリ16,17は、搬送方
向、即ち、ベルト進行方向が斜め上方に向かって葉たば
こ1を徐々に持ち上げていくように傾けて配置されてい
る。一方のソフトトップVベルト18は、下側の駆動V
プーリ14と右側の従動Vプーリ16とに掛けてあり、
他方のソフトトップVベルト19は、上側の駆動Vプー
リ13とサンドイッチ補助Vプーリ15と左側の従動V
プーリ17とに掛けてある。これら二組のソフトトップ
Vベルト18,19は、同速度で、給葉コンベア部2上
から葉たばこ1の葉元中骨1cを挟み込んでピッチ調整
手段4に搬送する方向に回転する。なお、葉茎の移動経
路を挟んで上下に対向した各々のプーリの上下方向間隔
は、葉茎の幅(厚み)に応じて調整して係止可能となって
いる。ここで、ソフトトップVベルト18,19は、図
5に示すように、通常のVベルト基材27の外周に、ウ
ェットスーツ素材による弾性体層28を接着してクッシ
ョン性を具備したものである。この弾性体層28の厚さ
は、例えば、10mm程度である。このようにクッショ
ン性のあるソフトトップVベルト18,19を使用する
のは、葉たばこ1の葉元中骨1cの太さや厚みが一様で
ないので、これを吸収するためである。例えば、太めの
葉茎のものを搬送している際に、細い葉茎が通ると、V
ベルト間に挟まれないで抜け落ちてしまい、また、逆
に、太めの葉茎に対してはVベルトにより挟み込む圧力
で葉茎を傷める原因になってしまうので、これを十分に
吸収可能なソフトトップVベルト18,19を使用して
いる。
向、即ち、ベルト進行方向が斜め上方に向かって葉たば
こ1を徐々に持ち上げていくように傾けて配置されてい
る。一方のソフトトップVベルト18は、下側の駆動V
プーリ14と右側の従動Vプーリ16とに掛けてあり、
他方のソフトトップVベルト19は、上側の駆動Vプー
リ13とサンドイッチ補助Vプーリ15と左側の従動V
プーリ17とに掛けてある。これら二組のソフトトップ
Vベルト18,19は、同速度で、給葉コンベア部2上
から葉たばこ1の葉元中骨1cを挟み込んでピッチ調整
手段4に搬送する方向に回転する。なお、葉茎の移動経
路を挟んで上下に対向した各々のプーリの上下方向間隔
は、葉茎の幅(厚み)に応じて調整して係止可能となって
いる。ここで、ソフトトップVベルト18,19は、図
5に示すように、通常のVベルト基材27の外周に、ウ
ェットスーツ素材による弾性体層28を接着してクッシ
ョン性を具備したものである。この弾性体層28の厚さ
は、例えば、10mm程度である。このようにクッショ
ン性のあるソフトトップVベルト18,19を使用する
のは、葉たばこ1の葉元中骨1cの太さや厚みが一様で
ないので、これを吸収するためである。例えば、太めの
葉茎のものを搬送している際に、細い葉茎が通ると、V
ベルト間に挟まれないで抜け落ちてしまい、また、逆
に、太めの葉茎に対してはVベルトにより挟み込む圧力
で葉茎を傷める原因になってしまうので、これを十分に
吸収可能なソフトトップVベルト18,19を使用して
いる。
【0024】以上のソフトトップVベルト18,19に
おいて、その搬送経路は90°ひねり形状となってお
り、ソフトトップVベルト18,19自体が徐々にねじ
れていくので、そのねじれ角度を保持するために、図7
及び図10に示したように、ベルトひねり角度保持Vプ
ーリ21,22,24及びベルトひねり角度保持片鍔プ
ーリ23,25を用いている。即ち、図示のように、右
側のソフトトップVベルト18については、駆動Vプー
リ14と従動Vプーリ16との間において、斜め下方か
らソフトトップVベルト18を保持するベルトひねり角
度保持Vプーリ22,24を配置している。また、左側
のソフトトップVベルト19については、サンドイッチ
補助Vプーリ15と従動Vベルト17との間において、
斜め上方からソフトトップVベルト19を保持するベル
トひねり角度保持Vプーリ22とベルトひねり角度保持
片鍔プーリ23,25を配置している。ベルトひねり角
度保持片鍔プーリ23,25は、図10(a)に示した
ように、上側に鍔が無くて下側だけに鍔を有するもので
ある。
おいて、その搬送経路は90°ひねり形状となってお
り、ソフトトップVベルト18,19自体が徐々にねじ
れていくので、そのねじれ角度を保持するために、図7
及び図10に示したように、ベルトひねり角度保持Vプ
ーリ21,22,24及びベルトひねり角度保持片鍔プ
ーリ23,25を用いている。即ち、図示のように、右
側のソフトトップVベルト18については、駆動Vプー
リ14と従動Vプーリ16との間において、斜め下方か
らソフトトップVベルト18を保持するベルトひねり角
度保持Vプーリ22,24を配置している。また、左側
のソフトトップVベルト19については、サンドイッチ
補助Vプーリ15と従動Vベルト17との間において、
斜め上方からソフトトップVベルト19を保持するベル
トひねり角度保持Vプーリ22とベルトひねり角度保持
片鍔プーリ23,25を配置している。ベルトひねり角
度保持片鍔プーリ23,25は、図10(a)に示した
ように、上側に鍔が無くて下側だけに鍔を有するもので
ある。
【0025】ところで、給葉コンベア部2からは、斜め
後方に突出して90°ひねり部3の下方に位置する葉先
ガイド26が備えられている。この葉先ガイド26は、
ほぼ水平状態で、一端が給葉コンベア部2のベルトコン
ベア11上面より少し低い上下方向位置且つ葉たばこ1
の前後方向重心付近を支える水平方向位置から、90°
ひねり部3の下方を斜めに横切って搬送部5の入り口真
下付近且つ搬送葉たばこが垂直に懸垂状態になる位置に
突出するように配置されている。以上の葉先ガイド26
の形状は、丸棒状で、葉たばこ1の引っ掛かりが発生し
ないように、表面が滑りやすくなっている。
後方に突出して90°ひねり部3の下方に位置する葉先
ガイド26が備えられている。この葉先ガイド26は、
ほぼ水平状態で、一端が給葉コンベア部2のベルトコン
ベア11上面より少し低い上下方向位置且つ葉たばこ1
の前後方向重心付近を支える水平方向位置から、90°
ひねり部3の下方を斜めに横切って搬送部5の入り口真
下付近且つ搬送葉たばこが垂直に懸垂状態になる位置に
突出するように配置されている。以上の葉先ガイド26
の形状は、丸棒状で、葉たばこ1の引っ掛かりが発生し
ないように、表面が滑りやすくなっている。
【0026】そして、ピッチ調整手段4は、搬送部5及
び分離部6により構成されるものである。搬送部5は、
左右の駆動Vプーリ31,32及び従動Vプーリ33,
34と、二組のソフトトップVベルト35,36とから
構成される。左右の駆動Vプーリ31,32は、90°
ひねり部3の左右の従動Vプーリ16,17の下方に配
置されており、その後方に離間して左右の従動Vプーリ
33,34が配置されている。一方のソフトトップVベ
ルト35は、左側の駆動Vプーリ31と従動Vプーリ3
3とに掛けてあり、他方のソフトトップVベルト36
は、右側の駆動Vプーリ32と従動Vプーリ34とに掛
けてある。これら二組のソフトトップVベルト35,3
6は、同速度で、90°ひねり部3から葉たばこ1の葉
元中骨1cを挟み込んで分離部6に搬送する方向に回転
する。ここで、ソフトトップVベルト35,36と90
°ひねり部3のソフトトップVベルト18,19は、互
いに接触しないように接近させた状態となっている。な
お、ソフトトップVベルト35,36も、図5に示した
ように、通常のVベルト基材27の外周に弾性体層28
を接着してクッション性を具備したものである。なお、
葉茎の移動経路を挟んで上下に対向した各々のプーリの
上下方向間隔は、葉茎の幅(厚み)に応じて調整して係止
可能となっている。
び分離部6により構成されるものである。搬送部5は、
左右の駆動Vプーリ31,32及び従動Vプーリ33,
34と、二組のソフトトップVベルト35,36とから
構成される。左右の駆動Vプーリ31,32は、90°
ひねり部3の左右の従動Vプーリ16,17の下方に配
置されており、その後方に離間して左右の従動Vプーリ
33,34が配置されている。一方のソフトトップVベ
ルト35は、左側の駆動Vプーリ31と従動Vプーリ3
3とに掛けてあり、他方のソフトトップVベルト36
は、右側の駆動Vプーリ32と従動Vプーリ34とに掛
けてある。これら二組のソフトトップVベルト35,3
6は、同速度で、90°ひねり部3から葉たばこ1の葉
元中骨1cを挟み込んで分離部6に搬送する方向に回転
する。ここで、ソフトトップVベルト35,36と90
°ひねり部3のソフトトップVベルト18,19は、互
いに接触しないように接近させた状態となっている。な
お、ソフトトップVベルト35,36も、図5に示した
ように、通常のVベルト基材27の外周に弾性体層28
を接着してクッション性を具備したものである。なお、
葉茎の移動経路を挟んで上下に対向した各々のプーリの
上下方向間隔は、葉茎の幅(厚み)に応じて調整して係止
可能となっている。
【0027】ところで、左右のソフトトップVベルト3
5,36の外側には、葉屑落としブラシ37,37が配
置されている。この葉屑落としブラシ37は、ソフトト
ップVベルト35,36に付着した葉屑を落とすための
もので、ソフトトップVベルト35,36の外周面に常
に接触するように配置されている。また、左右の駆動V
プーリ31,32及び従動Vプーリ33,34には、各
々のソフトトップVベルト35,36の内方において、
V溝内に先端が臨むプーリ溝スクレーパ38,38,3
8,38が配置されている。このプーリ溝スクレーパ3
8は、図6に示したように、左右の駆動Vプーリ31,
32及び従動Vプーリ33,34のV溝内に僅かな隙間
を設けて先端部が臨んで、これによりV溝内に溜まりや
すい葉屑を除去するものである。従って、以上の葉屑落
としブラシ37及びプーリ溝スクレーパ38が、葉屑除
去手段(異物除去手段)となっている。
5,36の外側には、葉屑落としブラシ37,37が配
置されている。この葉屑落としブラシ37は、ソフトト
ップVベルト35,36に付着した葉屑を落とすための
もので、ソフトトップVベルト35,36の外周面に常
に接触するように配置されている。また、左右の駆動V
プーリ31,32及び従動Vプーリ33,34には、各
々のソフトトップVベルト35,36の内方において、
V溝内に先端が臨むプーリ溝スクレーパ38,38,3
8,38が配置されている。このプーリ溝スクレーパ3
8は、図6に示したように、左右の駆動Vプーリ31,
32及び従動Vプーリ33,34のV溝内に僅かな隙間
を設けて先端部が臨んで、これによりV溝内に溜まりや
すい葉屑を除去するものである。従って、以上の葉屑落
としブラシ37及びプーリ溝スクレーパ38が、葉屑除
去手段(異物除去手段)となっている。
【0028】また、分離部6は、左右の従動タイミング
プーリ41,42、アイドラータイミングプーリ43,
44及び駆動タイミングプーリ45,46と、二組のソ
フトトップタイミングベルト47,48とから構成され
る。なお、ソフトトップタイミングベルト47,48
も、前述したソフトトップVベルト18,18,35,
36と同様に、通常のVベルト基材の外周に弾性体層を
接着してクッション性を具備したものである。なお、葉
茎の移動経路を挟んで上下に対向した各々のプーリの上
下方向間隔は、葉茎の幅(厚み)に応じて調整して係止可
能となっていて、プーリ径は、搬送部5のプーリ径より
も小さいものが使用されている。
プーリ41,42、アイドラータイミングプーリ43,
44及び駆動タイミングプーリ45,46と、二組のソ
フトトップタイミングベルト47,48とから構成され
る。なお、ソフトトップタイミングベルト47,48
も、前述したソフトトップVベルト18,18,35,
36と同様に、通常のVベルト基材の外周に弾性体層を
接着してクッション性を具備したものである。なお、葉
茎の移動経路を挟んで上下に対向した各々のプーリの上
下方向間隔は、葉茎の幅(厚み)に応じて調整して係止可
能となっていて、プーリ径は、搬送部5のプーリ径より
も小さいものが使用されている。
【0029】先ず、左右の従動タイミングプーリ41,
42は、搬送部5の左右の従動Vプーリ33,34の後
部上方に接近して、前後方向にオフセットして配置され
ている。具体的には、搬送方向において、左側の従動タ
イミングプーリ41に対し右側の従動タイミングプーリ
42が前方に配置されている。左右のアイドラータイミ
ングプーリ43,44は、搬送部5の左右の従動Vプー
リ33,34の後方外側寄りに配置されている。左右の
駆動タイミングプーリ45,46は、従動タイミングプ
ーリ41,42の後方に離間して配置されている。一方
のソフトトップタイミングベルト47は、左側の従動タ
イミングプーリ41とアイドラータイミングプーリ43
と駆動タイミングプーリ45とに掛けられており、他方
のソフトトップタイミングベルト48は、右側の従動タ
イミングプーリ42とアイドラータイミングプーリ44
と駆動タイミングプーリ46とに掛けられている。
42は、搬送部5の左右の従動Vプーリ33,34の後
部上方に接近して、前後方向にオフセットして配置され
ている。具体的には、搬送方向において、左側の従動タ
イミングプーリ41に対し右側の従動タイミングプーリ
42が前方に配置されている。左右のアイドラータイミ
ングプーリ43,44は、搬送部5の左右の従動Vプー
リ33,34の後方外側寄りに配置されている。左右の
駆動タイミングプーリ45,46は、従動タイミングプ
ーリ41,42の後方に離間して配置されている。一方
のソフトトップタイミングベルト47は、左側の従動タ
イミングプーリ41とアイドラータイミングプーリ43
と駆動タイミングプーリ45とに掛けられており、他方
のソフトトップタイミングベルト48は、右側の従動タ
イミングプーリ42とアイドラータイミングプーリ44
と駆動タイミングプーリ46とに掛けられている。
【0030】これら二組のソフトトップタイミングベル
ト47,48は、異なる速度で回転し、実施の形態例で
は、後側にオフセット配置した従動タイミングプーリ4
1に掛けた左側のソフトトップタイミングベルト47の
速度を右側のソフトトップタイミングベルト48の速度
よりも遅くして、第1は搬送部5から葉たばこ1の葉元
中骨1cを挟み込んでピッチ調整部7に搬送する方向に
回転する。ここで、搬送部5から分離部6への葉茎の受
け渡し空間は、図8(a)に示したように、搬送部5の
従動Vプーリ33,34と分離部6の従動タイミングプ
ーリ41,42とにより囲まれる菱形空間である。この
菱形空間は、左右方向の頂点が従動タイミングプーリ4
1,42を葉茎の幅寸法程度だけ進行方向にずらした位
置となっている。
ト47,48は、異なる速度で回転し、実施の形態例で
は、後側にオフセット配置した従動タイミングプーリ4
1に掛けた左側のソフトトップタイミングベルト47の
速度を右側のソフトトップタイミングベルト48の速度
よりも遅くして、第1は搬送部5から葉たばこ1の葉元
中骨1cを挟み込んでピッチ調整部7に搬送する方向に
回転する。ここで、搬送部5から分離部6への葉茎の受
け渡し空間は、図8(a)に示したように、搬送部5の
従動Vプーリ33,34と分離部6の従動タイミングプ
ーリ41,42とにより囲まれる菱形空間である。この
菱形空間は、左右方向の頂点が従動タイミングプーリ4
1,42を葉茎の幅寸法程度だけ進行方向にずらした位
置となっている。
【0031】そして、ピッチ調整部7は、左右の従動V
プーリ51,52及び駆動Vプーリ53,54と、二組
のソフトトップVベルト55,56とから構成される。
左右の従動Vプーリ51,52は、分離部6の左右の駆
動タイミングプーリ45,46の下方に接近して配置さ
れており、その後方に離間して左右の従動Vプーリ5
3,54が配置されている。一方のソフトトップVベル
ト55は、左側の従動Vプーリ51と駆動Vプーリ53
とに掛けてあり、他方のソフトトップVベルト56は、
右側の従動Vプーリ52と駆動Vプーリ54とに掛けて
ある。これら二組のソフトトップVベルト55,56
は、同速度で、分離部6から葉たばこ1の葉元中骨1c
を挟み込んで搬入搬出部8に搬送する方向に回転する。
プーリ51,52及び駆動Vプーリ53,54と、二組
のソフトトップVベルト55,56とから構成される。
左右の従動Vプーリ51,52は、分離部6の左右の駆
動タイミングプーリ45,46の下方に接近して配置さ
れており、その後方に離間して左右の従動Vプーリ5
3,54が配置されている。一方のソフトトップVベル
ト55は、左側の従動Vプーリ51と駆動Vプーリ53
とに掛けてあり、他方のソフトトップVベルト56は、
右側の従動Vプーリ52と駆動Vプーリ54とに掛けて
ある。これら二組のソフトトップVベルト55,56
は、同速度で、分離部6から葉たばこ1の葉元中骨1c
を挟み込んで搬入搬出部8に搬送する方向に回転する。
【0032】ここで、分離部6からピッチ調整部7への
葉茎の受け渡し空間は、分離部6の従動タイミングプー
リ41,42とピッチ調整部7の駆動Vプーリ53,5
4とにより囲まれる菱形空間である。なお、ソフトトッ
プVベルト55,56も、図5に示したように、通常の
Vベルト基材27の外周に弾性体層28を接着してクッ
ション性を具備したものである。なお、葉茎の移動経路
を挟んで上下に対向した各々のプーリの上下方向間隔
は、葉茎の幅(厚み)に応じて調整して係止可能となって
いてさらに、搬送部5と同様に、葉屑落としブラシ37
及びプーリ溝スクレーパ38も設けられている。
葉茎の受け渡し空間は、分離部6の従動タイミングプー
リ41,42とピッチ調整部7の駆動Vプーリ53,5
4とにより囲まれる菱形空間である。なお、ソフトトッ
プVベルト55,56も、図5に示したように、通常の
Vベルト基材27の外周に弾性体層28を接着してクッ
ション性を具備したものである。なお、葉茎の移動経路
を挟んで上下に対向した各々のプーリの上下方向間隔
は、葉茎の幅(厚み)に応じて調整して係止可能となって
いてさらに、搬送部5と同様に、葉屑落としブラシ37
及びプーリ溝スクレーパ38も設けられている。
【0033】搬入搬出部8は、左右の従動Vプーリ6
1,62及び駆動Vプーリ63,64と、二組のソフト
トップVベルト65,66とから構成される。左右の駆
動Vプーリ61,62は、ピッチ調整部7の左右の駆動
Vプーリ53,54の下方に接近して同軸上に配置され
ており、その後方に離間して左右の駆動Vプーリ63,
64が配置されている。一方のソフトトップVベルト6
5は、左側の従動Vプーリ61と駆動Vプーリ63とに
掛けてあり、他方のソフトトップVベルト66は、右側
の従動Vプーリ62と駆動Vプーリ64とに掛けてあ
る。これら二組のソフトトップVベルト65,66は、
同速度で、ピッチ調整部7から葉たばこ1の葉元中骨1
cを挟み込んでミシン部9を経て搬出する方向に回転す
る。なお、ソフトトップVベルト65,66も、図5に
示したように、通常のVベルト基材27の外周に弾性体
層28を接着してクッション性を具備したものである。
また、なお、葉茎の移動経路を挟んで上下に対向した各
々のプーリの上下方向間隔は、葉茎の幅(厚み)に応じて
調整して係止可能となっている。さらに、搬送部5と同
様に、葉屑落としブラシ37及びプーリ溝スクレーパ3
8も設けられている。
1,62及び駆動Vプーリ63,64と、二組のソフト
トップVベルト65,66とから構成される。左右の駆
動Vプーリ61,62は、ピッチ調整部7の左右の駆動
Vプーリ53,54の下方に接近して同軸上に配置され
ており、その後方に離間して左右の駆動Vプーリ63,
64が配置されている。一方のソフトトップVベルト6
5は、左側の従動Vプーリ61と駆動Vプーリ63とに
掛けてあり、他方のソフトトップVベルト66は、右側
の従動Vプーリ62と駆動Vプーリ64とに掛けてあ
る。これら二組のソフトトップVベルト65,66は、
同速度で、ピッチ調整部7から葉たばこ1の葉元中骨1
cを挟み込んでミシン部9を経て搬出する方向に回転す
る。なお、ソフトトップVベルト65,66も、図5に
示したように、通常のVベルト基材27の外周に弾性体
層28を接着してクッション性を具備したものである。
また、なお、葉茎の移動経路を挟んで上下に対向した各
々のプーリの上下方向間隔は、葉茎の幅(厚み)に応じて
調整して係止可能となっている。さらに、搬送部5と同
様に、葉屑落としブラシ37及びプーリ溝スクレーパ3
8も設けられている。
【0034】そして、以上の搬入搬出部8の手前のピッ
チ調整部7には、搬送物検出手段である上下一対のミシ
ン搬送スタート信号センサ67,68が配置されてい
る。即ち、ピッチ調整部7の一側方において、ソフトト
ップVベルト56を挟んだ上下に、光学式センサによる
ミシン搬送スタート信号センサ67,68を配置してい
る。この場合、上側のミシン搬送スタート信号センサ6
7は、ソフトトップVベルト56の直ぐ上を通過する葉
茎の有無を検出できる位置に配置されている。この上下
一対のミシン搬送スタート信号センサ67,68の検出
信号のアンド出力によって、葉たばこ1が搬送されたこ
とが検出されると、搬入搬出部8が駆動されるようにな
っている。その後、ミシン部9により葉たばこ1が葉元
中骨1c部で、例えば後述する図15に示された紐供給
手段70により別途ミシン部9に供給される紐69に縫
い込まれて搬出される。
チ調整部7には、搬送物検出手段である上下一対のミシ
ン搬送スタート信号センサ67,68が配置されてい
る。即ち、ピッチ調整部7の一側方において、ソフトト
ップVベルト56を挟んだ上下に、光学式センサによる
ミシン搬送スタート信号センサ67,68を配置してい
る。この場合、上側のミシン搬送スタート信号センサ6
7は、ソフトトップVベルト56の直ぐ上を通過する葉
茎の有無を検出できる位置に配置されている。この上下
一対のミシン搬送スタート信号センサ67,68の検出
信号のアンド出力によって、葉たばこ1が搬送されたこ
とが検出されると、搬入搬出部8が駆動されるようにな
っている。その後、ミシン部9により葉たばこ1が葉元
中骨1c部で、例えば後述する図15に示された紐供給
手段70により別途ミシン部9に供給される紐69に縫
い込まれて搬出される。
【0035】次に、以上の搬送装置の構成において、搬
送速度の関係について説明する。図2に示すように、給
葉コンベア部2(ベルトコンベア11)上にオーバーラ
ップさせて並べた状態で葉たばこ1,1,1,…の葉元
中骨1cを載せる範囲は、L1であり、紐69への縫い
込みに必要とするピッチ拡大長さの全長を、L2とする
と、拡大比Cは、C=L2/L1で表される。この拡大
比Cを元にして、図2に示したように、給葉コンベア部
2の搬送速度V1、90°ひねり部3の搬送速度V2、
搬送部5の搬送速度V3、分離部6の右側搬送速度V4
及び左側搬送速度V5(図8(a)参照)、ピッチ調整
部7の搬送速度V6、搬入搬出部8の搬送速度V7とし
た場合、各部の関係を以下のように設定する。 V1=V2=V3 V4≒10*V1 V5≒10*V1(但し、V4>V5) V6=C*V1 V7=C*V1
送速度の関係について説明する。図2に示すように、給
葉コンベア部2(ベルトコンベア11)上にオーバーラ
ップさせて並べた状態で葉たばこ1,1,1,…の葉元
中骨1cを載せる範囲は、L1であり、紐69への縫い
込みに必要とするピッチ拡大長さの全長を、L2とする
と、拡大比Cは、C=L2/L1で表される。この拡大
比Cを元にして、図2に示したように、給葉コンベア部
2の搬送速度V1、90°ひねり部3の搬送速度V2、
搬送部5の搬送速度V3、分離部6の右側搬送速度V4
及び左側搬送速度V5(図8(a)参照)、ピッチ調整
部7の搬送速度V6、搬入搬出部8の搬送速度V7とし
た場合、各部の関係を以下のように設定する。 V1=V2=V3 V4≒10*V1 V5≒10*V1(但し、V4>V5) V6=C*V1 V7=C*V1
【0036】以上の関係式において、90°ひねり部3
の搬送速度V2は、葉たばこ1を斜め上方に持ち上げる
ことから、給葉コンベア部2の搬送速度V1とベクトル
の向きが異なるので、葉茎が痛まないように、給葉コン
ベア部2の搬送速度V1よりも僅かに大きくしても良
い。同様に、搬送部5の搬送速度V3は、90°ひねり
部3の搬送速度V2よりも僅かに大きくしても良い。こ
こで、V3−V2の速度差により、搬送中の葉たばこ1
の間隔を広げている。そして、図8(a)において、手
前側の従動タイミングプーリ42に葉元中骨1cが至る
とき、葉元中骨1cにソフトトップタイミングベルト4
8が接触して、葉元中骨1cを回転させることにより、
密着してきた葉肉部1bを剥がしやすいことが実験から
判明した。また、分離部6の右側搬送速度V4及び左側
搬送速度V5は、僅かに差動させ、即ち、V4とV5の
速度差による偶力により、葉元中骨1cを180°回転
させる(図8(b)及び(c)参照)。その後、葉元中
骨1cを挟んで針落ちさせて紐に縫い付ける。
の搬送速度V2は、葉たばこ1を斜め上方に持ち上げる
ことから、給葉コンベア部2の搬送速度V1とベクトル
の向きが異なるので、葉茎が痛まないように、給葉コン
ベア部2の搬送速度V1よりも僅かに大きくしても良
い。同様に、搬送部5の搬送速度V3は、90°ひねり
部3の搬送速度V2よりも僅かに大きくしても良い。こ
こで、V3−V2の速度差により、搬送中の葉たばこ1
の間隔を広げている。そして、図8(a)において、手
前側の従動タイミングプーリ42に葉元中骨1cが至る
とき、葉元中骨1cにソフトトップタイミングベルト4
8が接触して、葉元中骨1cを回転させることにより、
密着してきた葉肉部1bを剥がしやすいことが実験から
判明した。また、分離部6の右側搬送速度V4及び左側
搬送速度V5は、僅かに差動させ、即ち、V4とV5の
速度差による偶力により、葉元中骨1cを180°回転
させる(図8(b)及び(c)参照)。その後、葉元中
骨1cを挟んで針落ちさせて紐に縫い付ける。
【0037】つまり、図8(a)に矢印を付したよう
に、搬送部5の搬送速度V3に対して、分離部6の右側
搬送速度V4で葉元中骨1cにソフトトップタイミング
ベルト48が接触した時から偶力を発生させて、葉元中
骨1cを回転させることによって、密着してきた葉肉部
1bを剥がす。続いて、左側搬送速度V5で葉元中骨1
cにソフトトップタイミングベルト47がさらに接触し
て、右側搬送速度V4と左側搬送速度V5の速度差によ
る偶力によって、図8(b)に示したような片側に向い
た葉元中骨1cを180°回転させて、図8(c)に示
したように、反対側に葉元中骨1cを向けさせる。同時
に、搬送部5の搬送速度V3よりも10倍程度に速くし
た右側搬送速度V4と左側搬送速度V5とで一気に葉元
中骨1cを加速して引き離すように搬送する。この点、
例えば、図9に示したように、左右の従動タイミングプ
ーリ41,42が一般的に用いる対向式である場合、従
動Vプーリ33,34と従動タイミングプーリ41,4
2により囲まれて中骨の受け渡し空間として発生する菱
形空間において、中骨が葉たばこの自重で受け渡し搬送
途中に落下する原因になる。また、密着状態で搬送され
る中骨は、太さや葉付きが一定ではないので、図9のよ
うな対向式で受け渡しにすると、次に並んでいる中骨が
固まって一度に搬送されたりして、均等な拡大ピッチに
引き離すことができない。なお、ピッチ調整部7の搬送
速度V6と、搬入搬出部8の搬送速度V7は、C(拡大
比)*V1として、必要に応じた縫い込み長さL2を得
る。
に、搬送部5の搬送速度V3に対して、分離部6の右側
搬送速度V4で葉元中骨1cにソフトトップタイミング
ベルト48が接触した時から偶力を発生させて、葉元中
骨1cを回転させることによって、密着してきた葉肉部
1bを剥がす。続いて、左側搬送速度V5で葉元中骨1
cにソフトトップタイミングベルト47がさらに接触し
て、右側搬送速度V4と左側搬送速度V5の速度差によ
る偶力によって、図8(b)に示したような片側に向い
た葉元中骨1cを180°回転させて、図8(c)に示
したように、反対側に葉元中骨1cを向けさせる。同時
に、搬送部5の搬送速度V3よりも10倍程度に速くし
た右側搬送速度V4と左側搬送速度V5とで一気に葉元
中骨1cを加速して引き離すように搬送する。この点、
例えば、図9に示したように、左右の従動タイミングプ
ーリ41,42が一般的に用いる対向式である場合、従
動Vプーリ33,34と従動タイミングプーリ41,4
2により囲まれて中骨の受け渡し空間として発生する菱
形空間において、中骨が葉たばこの自重で受け渡し搬送
途中に落下する原因になる。また、密着状態で搬送され
る中骨は、太さや葉付きが一定ではないので、図9のよ
うな対向式で受け渡しにすると、次に並んでいる中骨が
固まって一度に搬送されたりして、均等な拡大ピッチに
引き離すことができない。なお、ピッチ調整部7の搬送
速度V6と、搬入搬出部8の搬送速度V7は、C(拡大
比)*V1として、必要に応じた縫い込み長さL2を得
る。
【0038】次に、葉たばこ1の搬送について説明す
る。ここで、給葉コンベア部2については、ベルトコン
ベア11の上面がL1以上の長さを有するものを使用す
る。なお、給葉コンベア部2、90°ひねり部3、搬送
部5、分離部6、ピッチ調整部7は、連続運転状態にし
ておく。また、搬入搬出部8は、通常は停止状態にして
あり、直前のピッチ調整部2で上下一対のミシン搬送ス
タート信号センサ67,68のアンド出力により一連の
中骨の先頭が搬送されたことが検出されると、搬送駆動
が開始され、ミシン部9での所定の縫い込みが完了し
て、次の連の中骨が検出されるまで待機状態にするよう
に、単独運転されるようになっている。
る。ここで、給葉コンベア部2については、ベルトコン
ベア11の上面がL1以上の長さを有するものを使用す
る。なお、給葉コンベア部2、90°ひねり部3、搬送
部5、分離部6、ピッチ調整部7は、連続運転状態にし
ておく。また、搬入搬出部8は、通常は停止状態にして
あり、直前のピッチ調整部2で上下一対のミシン搬送ス
タート信号センサ67,68のアンド出力により一連の
中骨の先頭が搬送されたことが検出されると、搬送駆動
が開始され、ミシン部9での所定の縫い込みが完了し
て、次の連の中骨が検出されるまで待機状態にするよう
に、単独運転されるようになっている。
【0039】先ず、作業者が、連続運転している給葉コ
ンベア部2上に、給葉コンベヤ部2の搬送方向側から葉
たばこ1の葉元中骨1cが接する程度にオーバーラップ
させて規定の長さL1まで、一定間隔を置いて連続的に
並べていく。この時、葉元部1aが乱れないように葉元
部ガイド12に沿わせて揃える。ここで、葉元部ガイド
12は、僅かに給葉コンベア部2の終端側が外側になる
ように傾けておく。これにより、葉元中骨1cの葉元部
1aが搬送方向に搬送されるのに従い、次第に葉元部ガ
イド12から離れていくので、葉元部ガイド12との接
触で抵抗となって、引っ掛かりなどに起因して、葉元中
骨1cのピッチが乱れるのを防止できる。給葉コンベア
部2からは、連の中骨が先頭から90°ひねり部3のソ
フトトップVベルト18,19により挟み込まれて斜め
上方に持ち上げるように搬送される。この時、中骨が一
度に懸垂状態になって自重でベルトからずれたり落下す
るのを防ぐため、葉たばこ1の重心付近を支える葉先ガ
イド26によって、葉たばこ1は、横向きから徐々に起
こして上がるように懸垂されていき、搬送部5への受け
渡し部において、ほぼ垂直状態となる。
ンベア部2上に、給葉コンベヤ部2の搬送方向側から葉
たばこ1の葉元中骨1cが接する程度にオーバーラップ
させて規定の長さL1まで、一定間隔を置いて連続的に
並べていく。この時、葉元部1aが乱れないように葉元
部ガイド12に沿わせて揃える。ここで、葉元部ガイド
12は、僅かに給葉コンベア部2の終端側が外側になる
ように傾けておく。これにより、葉元中骨1cの葉元部
1aが搬送方向に搬送されるのに従い、次第に葉元部ガ
イド12から離れていくので、葉元部ガイド12との接
触で抵抗となって、引っ掛かりなどに起因して、葉元中
骨1cのピッチが乱れるのを防止できる。給葉コンベア
部2からは、連の中骨が先頭から90°ひねり部3のソ
フトトップVベルト18,19により挟み込まれて斜め
上方に持ち上げるように搬送される。この時、中骨が一
度に懸垂状態になって自重でベルトからずれたり落下す
るのを防ぐため、葉たばこ1の重心付近を支える葉先ガ
イド26によって、葉たばこ1は、横向きから徐々に起
こして上がるように懸垂されていき、搬送部5への受け
渡し部において、ほぼ垂直状態となる。
【0040】また、90°ひねり部3において、ソフト
トップVベルト18,19による中骨を挟み込む部分に
は、ベルトひねり角度に合わせて、図7及び図10に示
したように、ベルトひねり角度保持Vプーリ21,2
2,24及びベルトひねり角度保持片鍔プーリ23,2
5を設けて、中骨の太さや葉たばこの重みでベルトの撓
みやずれ落ちが発生しないようになっている。特に、上
側のサンドイッチ補助Vプーリ15から従動プーリ17
に掛けるソフトトップVベルト19については、ベルト
ひねり角度保持片鍔プーリ23,25によって斜め上方
から保持することで、中骨を90°ひねって搬送する際
の複雑な作用でベルト外れが発生するのが効果的に防止
される。なお、ベルトひねり角度保持Vプーリ21,2
2,24及びベルトひねり角度保持片鍔プーリ23,2
5は、対向式でなく、互いにオフセットした配置とする
ことで、ソフトトップVベルト18,19による中骨の
挟み圧が局所的に高まって中骨を傷めないようになって
いる。
トップVベルト18,19による中骨を挟み込む部分に
は、ベルトひねり角度に合わせて、図7及び図10に示
したように、ベルトひねり角度保持Vプーリ21,2
2,24及びベルトひねり角度保持片鍔プーリ23,2
5を設けて、中骨の太さや葉たばこの重みでベルトの撓
みやずれ落ちが発生しないようになっている。特に、上
側のサンドイッチ補助Vプーリ15から従動プーリ17
に掛けるソフトトップVベルト19については、ベルト
ひねり角度保持片鍔プーリ23,25によって斜め上方
から保持することで、中骨を90°ひねって搬送する際
の複雑な作用でベルト外れが発生するのが効果的に防止
される。なお、ベルトひねり角度保持Vプーリ21,2
2,24及びベルトひねり角度保持片鍔プーリ23,2
5は、対向式でなく、互いにオフセットした配置とする
ことで、ソフトトップVベルト18,19による中骨の
挟み圧が局所的に高まって中骨を傷めないようになって
いる。
【0041】搬送部5において、中骨は左右のソフトト
ップVベルト35,36により挟み込まれて分離部6へ
の受け渡し部に搬送される。なお、左右のソフトトップ
Vベルト35,36による中骨の挟み圧を、90°ひね
り部3のソフトトップVベルト18,19による中骨の
挟み圧よりも強くするため、左右の駆動Vプーリ31,
32の間隔を左右のVプーリ16,17の間隔よりも狭
くしている。これにより、90°ひねり部3から搬送部
5への中骨受け渡しの際に方向が異なっていても、左右
のソフトトップVベルト35,36の挟み圧によって中
骨を滑らかに水平移行させられる。ここで、前述した通
り、V3−V2の速度差によって、搬送中の葉たばこ1
の間隔が広げられる。
ップVベルト35,36により挟み込まれて分離部6へ
の受け渡し部に搬送される。なお、左右のソフトトップ
Vベルト35,36による中骨の挟み圧を、90°ひね
り部3のソフトトップVベルト18,19による中骨の
挟み圧よりも強くするため、左右の駆動Vプーリ31,
32の間隔を左右のVプーリ16,17の間隔よりも狭
くしている。これにより、90°ひねり部3から搬送部
5への中骨受け渡しの際に方向が異なっていても、左右
のソフトトップVベルト35,36の挟み圧によって中
骨を滑らかに水平移行させられる。ここで、前述した通
り、V3−V2の速度差によって、搬送中の葉たばこ1
の間隔が広げられる。
【0042】分離部6においては、前述したように、前
後にオフセット配置した従動タイミングプーリ41,4
2に掛けられて差動する左右のソフトトップタイミング
ベルト47,48により葉元中骨1cが向きを変えて挟
み込まれて大きくピッチを分離してピッチ調整部7への
受け渡し部に搬送される。ここで、V4とV5の速度差
による偶力によって、図8(b)に示したような片側に
向いた葉元中骨1cが180°回転して、図8(c)に
示したように、反対側に葉元中骨1cが向けられた状態
になる。
後にオフセット配置した従動タイミングプーリ41,4
2に掛けられて差動する左右のソフトトップタイミング
ベルト47,48により葉元中骨1cが向きを変えて挟
み込まれて大きくピッチを分離してピッチ調整部7への
受け渡し部に搬送される。ここで、V4とV5の速度差
による偶力によって、図8(b)に示したような片側に
向いた葉元中骨1cが180°回転して、図8(c)に
示したように、反対側に葉元中骨1cが向けられた状態
になる。
【0043】ピッチ調整部7においては、搬入搬出部8
の搬送速度に合わせてあり、直前の分離部6によって大
きく離れて分離された中骨が、左右のソフトトップVベ
ルト55,56により挟み込んで紐69への縫い込みピ
ッチに整えて搬入搬出部8への受け渡し部に搬送され
る。この縫い込みピッチは、中骨の前後に針落ちして縫
目が形成されるように設定されている。その搬入搬出部
8への受け渡し部の直前において、上下一対のミシン搬
送スタート信号センサ67,68のアンド出力により一
連の葉たばこの先頭が搬送されたことが検出されると、
搬入搬出部8の搬送駆動が開始される。なお、上下一対
のミシン搬送スタート信号センサ67,68によって、
ちぎれた葉クズなどの誤搬送を未然に防いでいる。
の搬送速度に合わせてあり、直前の分離部6によって大
きく離れて分離された中骨が、左右のソフトトップVベ
ルト55,56により挟み込んで紐69への縫い込みピ
ッチに整えて搬入搬出部8への受け渡し部に搬送され
る。この縫い込みピッチは、中骨の前後に針落ちして縫
目が形成されるように設定されている。その搬入搬出部
8への受け渡し部の直前において、上下一対のミシン搬
送スタート信号センサ67,68のアンド出力により一
連の葉たばこの先頭が搬送されたことが検出されると、
搬入搬出部8の搬送駆動が開始される。なお、上下一対
のミシン搬送スタート信号センサ67,68によって、
ちぎれた葉クズなどの誤搬送を未然に防いでいる。
【0044】搬入搬出部8において、左右のソフトトッ
プVベルト65,66により挟み込んで中骨がミシン部
9に搬送され、ミシン部9での紐69への所定の縫い込
み(葉元中骨1cを挟んで針落ちさせて紐69に縫い付
け)が終わると、停止状態となり、次の連の葉たばこが
検出されるまで待機状態になる。そして、紐69に葉元
部が縫い込まれた連は、搬入搬出部8から搬出されて、
次の工程へ移される。
プVベルト65,66により挟み込んで中骨がミシン部
9に搬送され、ミシン部9での紐69への所定の縫い込
み(葉元中骨1cを挟んで針落ちさせて紐69に縫い付
け)が終わると、停止状態となり、次の連の葉たばこが
検出されるまで待機状態になる。そして、紐69に葉元
部が縫い込まれた連は、搬入搬出部8から搬出されて、
次の工程へ移される。
【0045】<他の実施の形態例>図11は本発明を適
用した他の実施の形態例としての搬送装置の構成を示す
平面図で、図12はその搬送装置を手前側から示した正
面図、図13及び図14は搬送装置の姿勢変換手段以降
の拡大図である。これらの図11から図14において、
前述した実施の形態例と同様に、1は葉たばこ(搬送
物)、2は給葉コンベア部(供給手段)、3は90°ひ
ねり部(姿勢変換手段)、4はピッチ調整手段、5は搬
送部(搬送手段)、6は分離部、8は搬入搬出部、9は
ミシン部である。この実施の形態例は、前述した実施の
形態例におけるピッチ調整部7を省略して、分離部6に
続けて搬入搬出部8を配置するとともに、90°ひねり
部3と搬送部5のベルトの交差関係を前述した実施の形
態例とは逆にしたものである。
用した他の実施の形態例としての搬送装置の構成を示す
平面図で、図12はその搬送装置を手前側から示した正
面図、図13及び図14は搬送装置の姿勢変換手段以降
の拡大図である。これらの図11から図14において、
前述した実施の形態例と同様に、1は葉たばこ(搬送
物)、2は給葉コンベア部(供給手段)、3は90°ひ
ねり部(姿勢変換手段)、4はピッチ調整手段、5は搬
送部(搬送手段)、6は分離部、8は搬入搬出部、9は
ミシン部である。この実施の形態例は、前述した実施の
形態例におけるピッチ調整部7を省略して、分離部6に
続けて搬入搬出部8を配置するとともに、90°ひねり
部3と搬送部5のベルトの交差関係を前述した実施の形
態例とは逆にしたものである。
【0046】即ち、搬送部5の左右の駆動Vプーリ3
1,32の後方で下方に、90°ひねり部3の左右の従
動Vプーリ16,17を配置している。そして、分離部
6の左右の駆動タイミングプーリ45,46の下方に接
近して、搬入搬出部8の左右の従動プーリ61,62を
配置している。その他の点については、前述した実施の
形態例と同様のため、説明を省略する。
1,32の後方で下方に、90°ひねり部3の左右の従
動Vプーリ16,17を配置している。そして、分離部
6の左右の駆動タイミングプーリ45,46の下方に接
近して、搬入搬出部8の左右の従動プーリ61,62を
配置している。その他の点については、前述した実施の
形態例と同様のため、説明を省略する。
【0047】次に、更なる他の実施の形態例について列
挙する。給葉コンベア部2の葉元部1aガイド12につ
いては、実施の形態例のような固定式のものに代えて、
ベルトコンベアを用いても良い。搬送部5、ピッチ調整
部7、搬入搬出部8において、左右のベルトプーリ装置
の配置を、左右対向でなく、前後にオフセットしても良
い。Vプーリのプーリ溝の葉屑落としには、例えば、エ
アーガンなどのエアー吹き出し手段を用いても良い。搬
送用のベルトは、Vベルトでなくても、搬送機能を満た
すものであれば、他種のものでも勿論良い。葉先ガイド
26についても、実施の形態例のような固定式で棒状の
ものに代えて、ベルトコンベア、或いはフリーローラを
用いても良い。
挙する。給葉コンベア部2の葉元部1aガイド12につ
いては、実施の形態例のような固定式のものに代えて、
ベルトコンベアを用いても良い。搬送部5、ピッチ調整
部7、搬入搬出部8において、左右のベルトプーリ装置
の配置を、左右対向でなく、前後にオフセットしても良
い。Vプーリのプーリ溝の葉屑落としには、例えば、エ
アーガンなどのエアー吹き出し手段を用いても良い。搬
送用のベルトは、Vベルトでなくても、搬送機能を満た
すものであれば、他種のものでも勿論良い。葉先ガイド
26についても、実施の形態例のような固定式で棒状の
ものに代えて、ベルトコンベア、或いはフリーローラを
用いても良い。
【0048】図15は上記各実施例の本発明に適用可能
とし、ミシン部9に紐69を供給するための紐供給装置
を示す斜視図である。この図15において、前述した実
施の形態例と同様に、1は葉たばこ(搬送物)、8は搬
入搬出部、9はミシン部、61,62は従動プーリ、6
5,66はソフトトップVベルト、69は紐であり、7
0は紐供給手段、71は紐繰り出し手段、72は紐緩み
取り手段、73は紐絡み解き手段、74は紐張力付与手
段、75は紐送り込み手段、76は紐切断手段である。
とし、ミシン部9に紐69を供給するための紐供給装置
を示す斜視図である。この図15において、前述した実
施の形態例と同様に、1は葉たばこ(搬送物)、8は搬
入搬出部、9はミシン部、61,62は従動プーリ、6
5,66はソフトトップVベルト、69は紐であり、7
0は紐供給手段、71は紐繰り出し手段、72は紐緩み
取り手段、73は紐絡み解き手段、74は紐張力付与手
段、75は紐送り込み手段、76は紐切断手段である。
【0049】紐供給手段70は、ジュート紐による紐6
9をミシン部9に供給するもので、紐繰り出し手段7
1、紐緩み取り手段72、紐絡み解き手段73、紐張力
付与手段74と、ミシン部9に対し葉たばこ移動経路の
下流側に配置された紐送り込み手段75から構成されて
いる。そして、紐送り込み手段75よりも葉たばこ移動
経路の下流側に紐切断手段76が配置されている。な
お、ミシン部9には、針棒77に取り付けられた縫い針
78と、この縫い針78の葉たばこ1の葉柄部の移動経
路に沿った送り運動を伴った前進後退運動を許容する針
板79とが設けられている。針板79は、屈曲形状をな
していて、外側面に紐案内溝を形成するとともに、この
紐案内溝の中間部に長穴による針穴を形成したものであ
る。
9をミシン部9に供給するもので、紐繰り出し手段7
1、紐緩み取り手段72、紐絡み解き手段73、紐張力
付与手段74と、ミシン部9に対し葉たばこ移動経路の
下流側に配置された紐送り込み手段75から構成されて
いる。そして、紐送り込み手段75よりも葉たばこ移動
経路の下流側に紐切断手段76が配置されている。な
お、ミシン部9には、針棒77に取り付けられた縫い針
78と、この縫い針78の葉たばこ1の葉柄部の移動経
路に沿った送り運動を伴った前進後退運動を許容する針
板79とが設けられている。針板79は、屈曲形状をな
していて、外側面に紐案内溝を形成するとともに、この
紐案内溝の中間部に長穴による針穴を形成したものであ
る。
【0050】次に、紐供給手段70について説明する。
紐繰り出し手段71は、紐ロール81から引き出された
紐69を所定長繰り出すもので、ドラム82と、その上
方の四連の紐案内Vプーリ83とを備えている。ドラム
82は、モータ84の駆動によりチェーンスプロケット
機構85を介して回転する。紐緩み取り手段72は、揺
動アーム86の先端部に紐案内Vプーリ87を備えてい
る。紐絡み解き手段73は、紐69とほぼ同径の半円溝
を有して対をなす駆動側の紐絡み解き弾性体ローラ88
及び従動側の紐絡み解きローラ89を備えている。従動
側の紐絡み解きローラ89は、揺動アーム91に支持さ
れており、この揺動アーム91は、引張コイルバネ92
の力により反時計回り方向に付勢されている。
紐繰り出し手段71は、紐ロール81から引き出された
紐69を所定長繰り出すもので、ドラム82と、その上
方の四連の紐案内Vプーリ83とを備えている。ドラム
82は、モータ84の駆動によりチェーンスプロケット
機構85を介して回転する。紐緩み取り手段72は、揺
動アーム86の先端部に紐案内Vプーリ87を備えてい
る。紐絡み解き手段73は、紐69とほぼ同径の半円溝
を有して対をなす駆動側の紐絡み解き弾性体ローラ88
及び従動側の紐絡み解きローラ89を備えている。従動
側の紐絡み解きローラ89は、揺動アーム91に支持さ
れており、この揺動アーム91は、引張コイルバネ92
の力により反時計回り方向に付勢されている。
【0051】紐張力付与手段74は、レール板(固定部
材)93に沿って上下方向に移動自在なスライド板(ス
ライド部材)94と、このスライド板94の板面中央に
設けた紐案内Vプーリ95と、スライド板94の上部中
央に起設した錘支え棒96と、この錘支え棒96を差し
込むようにしてスライド板94上に載せた錘97とを備
えている。図示例では、錘97を一個のものとしたが、
錘97は、例えば、同じ重量に分割したものを複数重ね
て設置しても良い。
材)93に沿って上下方向に移動自在なスライド板(ス
ライド部材)94と、このスライド板94の板面中央に
設けた紐案内Vプーリ95と、スライド板94の上部中
央に起設した錘支え棒96と、この錘支え棒96を差し
込むようにしてスライド板94上に載せた錘97とを備
えている。図示例では、錘97を一個のものとしたが、
錘97は、例えば、同じ重量に分割したものを複数重ね
て設置しても良い。
【0052】ここで、紐ロール81から引き出された紐
69は、紐緩み取り手段72の紐案内Vプーリ87、紐
絡み取り手段72の紐絡み解き弾性体ローラ88及び紐
絡み解きローラ89間、紐繰り出し手段71の糸案内V
プーリ83及びドラム82、紐張力付与手段74の紐案
内Vプーリ95を経由し、紐案内Vプーリ98,99で
方向転換して、針板79の紐案内溝を通ってから紐送り
込み手段75に至る。紐送り込み手段75は、対をなす
駆動側の紐引き出し弾性体ローラ101及び従動側の紐
押え剛性体ローラ102を備えている。紐押え剛性体ロ
ーラ102は、図示のように、その外周表面に筋目が互
いに交差するアヤメのローレットを施したもので、軸支
え103に支持されており、この軸支え103は支持軸
104に連結されている。支持軸104は、軸支持部材
105に前進後退方向へ摺動自在に組み込まれていて、
押え圧調整用圧縮コイルバネ106の力により、紐押え
剛性体ローラ102が紐引き出し弾性体ローラ101に
圧接する前進方向に付勢されている。
69は、紐緩み取り手段72の紐案内Vプーリ87、紐
絡み取り手段72の紐絡み解き弾性体ローラ88及び紐
絡み解きローラ89間、紐繰り出し手段71の糸案内V
プーリ83及びドラム82、紐張力付与手段74の紐案
内Vプーリ95を経由し、紐案内Vプーリ98,99で
方向転換して、針板79の紐案内溝を通ってから紐送り
込み手段75に至る。紐送り込み手段75は、対をなす
駆動側の紐引き出し弾性体ローラ101及び従動側の紐
押え剛性体ローラ102を備えている。紐押え剛性体ロ
ーラ102は、図示のように、その外周表面に筋目が互
いに交差するアヤメのローレットを施したもので、軸支
え103に支持されており、この軸支え103は支持軸
104に連結されている。支持軸104は、軸支持部材
105に前進後退方向へ摺動自在に組み込まれていて、
押え圧調整用圧縮コイルバネ106の力により、紐押え
剛性体ローラ102が紐引き出し弾性体ローラ101に
圧接する前進方向に付勢されている。
【0053】このような紐送り込み手段75によって、
紐ロール81から針板79への紐69の供給が、紐引き
出し弾性体ローラ101と紐押え剛性体ローラ102と
の間に紐69を挟み込んだ状態で、紐引き出し弾性体ロ
ーラ101を紐引き出し方向に回転駆動させることによ
り行われる。以上において、紐送り込み手段75には、
外周面にアヤメのローレットを施した紐押え剛性体ロー
ラ102を使用したので、そのアヤメローレットの凹凸
によって、紐押え剛性体ローラ102を紐69に食い込
ませることができ、これにより摩擦抵抗が増して、紐6
9の送り込み力を増大させることができる。従って、確
実に紐69を送り込むことができる。なお、紐押え剛性
体ローラ102には、筋目が交差するアヤメのローレッ
トに限らず、筋目が交差しないで軸線方向に平行するロ
ーレットを施しても良い。
紐ロール81から針板79への紐69の供給が、紐引き
出し弾性体ローラ101と紐押え剛性体ローラ102と
の間に紐69を挟み込んだ状態で、紐引き出し弾性体ロ
ーラ101を紐引き出し方向に回転駆動させることによ
り行われる。以上において、紐送り込み手段75には、
外周面にアヤメのローレットを施した紐押え剛性体ロー
ラ102を使用したので、そのアヤメローレットの凹凸
によって、紐押え剛性体ローラ102を紐69に食い込
ませることができ、これにより摩擦抵抗が増して、紐6
9の送り込み力を増大させることができる。従って、確
実に紐69を送り込むことができる。なお、紐押え剛性
体ローラ102には、筋目が交差するアヤメのローレッ
トに限らず、筋目が交差しないで軸線方向に平行するロ
ーレットを施しても良い。
【0054】ところで、紐張力付与手段74において、
スライド板94に取り付けた紐案内Vプーリ95と錘支
え棒96及び錘97などの全体自重によって紐69の張
力が調整される。即ち、紐69の張力は、ミシン部9の
縫い調子によって適切な調整がなされるが、錘97の個
数を加減したりして重量を変えることで、強弱調整でき
る。具体的には、ミシン部9での縫いによって紐69が
繰り出されると、スライド板94の紐案内Vプーリ95
は上昇する。スライド板94が上昇する上端付近には、
図示しない検出器があり、これを検出すると、ドラム8
2用のモータ84が駆動して紐69が繰り出される。こ
の場合、紐69の繰り出される速度として、ドラム82
が縫いの搬送速度よりやや早めに回転するようになって
いるので、紐案内Vプーリ95は下降していく。スライ
ド板94が下降する下端付近には、図示しない検出器が
あり、これを検出すると、ドラム82用のモータ84が
停止する。このように、縫いを行っている間、紐案内V
プーリ95の昇降動作が送り返し行われて、紐69の張
力が均一に得られる。
スライド板94に取り付けた紐案内Vプーリ95と錘支
え棒96及び錘97などの全体自重によって紐69の張
力が調整される。即ち、紐69の張力は、ミシン部9の
縫い調子によって適切な調整がなされるが、錘97の個
数を加減したりして重量を変えることで、強弱調整でき
る。具体的には、ミシン部9での縫いによって紐69が
繰り出されると、スライド板94の紐案内Vプーリ95
は上昇する。スライド板94が上昇する上端付近には、
図示しない検出器があり、これを検出すると、ドラム8
2用のモータ84が駆動して紐69が繰り出される。こ
の場合、紐69の繰り出される速度として、ドラム82
が縫いの搬送速度よりやや早めに回転するようになって
いるので、紐案内Vプーリ95は下降していく。スライ
ド板94が下降する下端付近には、図示しない検出器が
あり、これを検出すると、ドラム82用のモータ84が
停止する。このように、縫いを行っている間、紐案内V
プーリ95の昇降動作が送り返し行われて、紐69の張
力が均一に得られる。
【0055】従って、紐69の縒りや太さや扁平などの
形状状態に拘わらず、紐供給経路に引っ掛かりや詰まり
の発生する部位をなくすことができる。また、紐69の
均一な張力が得られるので、縫い締まりや縫いピッチの
バラツキが無くなり、縫い品質を大幅に向上できる。ま
た、紐69の張力が一定なので、紐69の伸張が安定
し、縫い長さのバラツキを大幅に減少できる。なお、紐
張力付与手段74において、錘の取付方法については、
例えば、本体枠に角形の錘を積み上げていく方法や、適
切な縫い調子が出たところで、決められた重量の錘を固
定する方法としても良い。
形状状態に拘わらず、紐供給経路に引っ掛かりや詰まり
の発生する部位をなくすことができる。また、紐69の
均一な張力が得られるので、縫い締まりや縫いピッチの
バラツキが無くなり、縫い品質を大幅に向上できる。ま
た、紐69の張力が一定なので、紐69の伸張が安定
し、縫い長さのバラツキを大幅に減少できる。なお、紐
張力付与手段74において、錘の取付方法については、
例えば、本体枠に角形の錘を積み上げていく方法や、適
切な縫い調子が出たところで、決められた重量の錘を固
定する方法としても良い。
【0056】なお、以上の実施の形態例においては、葉
たばこの搬送装置としたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、他の植物やイカなどの魚介類等の搬送装
置であっても良い。また、各部の形状や寸法等も任意で
あり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変
更可能であることは勿論である。
たばこの搬送装置としたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、他の植物やイカなどの魚介類等の搬送装
置であっても良い。また、各部の形状や寸法等も任意で
あり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変
更可能であることは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る搬送装置によれば、供給手段でオーバーラップして並
べてほぼ水平状態で供給される搬送物を、一端側で挟み
込んでほぼ垂直に吊り下げた状態に姿勢変換させながら
搬送する姿勢変換手段を備えたため、搬送物をほぼ水平
に置いた状態から一端側で挟み込んでほぼ垂直に吊り下
げた状態へと姿勢変換することができる。従って、設備
の大型化を招くといった問題や作業性が悪くなるといっ
た問題を解消することができる。
る搬送装置によれば、供給手段でオーバーラップして並
べてほぼ水平状態で供給される搬送物を、一端側で挟み
込んでほぼ垂直に吊り下げた状態に姿勢変換させながら
搬送する姿勢変換手段を備えたため、搬送物をほぼ水平
に置いた状態から一端側で挟み込んでほぼ垂直に吊り下
げた状態へと姿勢変換することができる。従って、設備
の大型化を招くといった問題や作業性が悪くなるといっ
た問題を解消することができる。
【0058】また、請求項2記載の発明に係る搬送装置
によれば、供給手段でオーバーラップして並べてほぼ水
平状態で供給される搬送物を、一端側でほぼ垂直に吊り
下げた状態に姿勢変換させながら搬送する姿勢変換手段
を備えたため、搬送物をほぼ水平に置いた状態から一端
側でほぼ垂直に吊り下げた状態へと姿勢変換することが
できる。そして、姿勢変換手段によりほぼ垂直に姿勢変
換された搬送物を一端側でほぼ垂直に吊り下げた状態で
搬送物を分離し搬送物間のピッチを調整しながら搬送す
るピッチ調整手段を備えたため、一端側でほぼ垂直に吊
り下げた状態で間隔が詰められて搬送される搬送物の搬
送ピッチを拡大することができる。従って、設備の大型
化を招くといった問題や作業性が悪くなるといった問題
を解消することができる。
によれば、供給手段でオーバーラップして並べてほぼ水
平状態で供給される搬送物を、一端側でほぼ垂直に吊り
下げた状態に姿勢変換させながら搬送する姿勢変換手段
を備えたため、搬送物をほぼ水平に置いた状態から一端
側でほぼ垂直に吊り下げた状態へと姿勢変換することが
できる。そして、姿勢変換手段によりほぼ垂直に姿勢変
換された搬送物を一端側でほぼ垂直に吊り下げた状態で
搬送物を分離し搬送物間のピッチを調整しながら搬送す
るピッチ調整手段を備えたため、一端側でほぼ垂直に吊
り下げた状態で間隔が詰められて搬送される搬送物の搬
送ピッチを拡大することができる。従って、設備の大型
化を招くといった問題や作業性が悪くなるといった問題
を解消することができる。
【0059】請求項3記載の発明に係る搬送装置によれ
ば、ほぼ水平状態の搬送物を一端側で挟み込む一対のベ
ルトプーリ装置による姿勢変換手段であって、一対のベ
ルトが搬送物の一端側を上下より挟み込む状態から両側
より挟み込む状態に変化するひねり形状の搬送経路を有
しているため、ほぼ水平に置いた状態の搬送物の一端側
を上下より一対のベルトで挟み込んでからひねり形状の
搬送経路に沿って搬送して、請求項1または2記載の発
明のように、一対のベルトで搬送物の一端側を両側より
挟み込んでほぼ垂直に吊り下げた状態へと姿勢変換する
ことができる。
ば、ほぼ水平状態の搬送物を一端側で挟み込む一対のベ
ルトプーリ装置による姿勢変換手段であって、一対のベ
ルトが搬送物の一端側を上下より挟み込む状態から両側
より挟み込む状態に変化するひねり形状の搬送経路を有
しているため、ほぼ水平に置いた状態の搬送物の一端側
を上下より一対のベルトで挟み込んでからひねり形状の
搬送経路に沿って搬送して、請求項1または2記載の発
明のように、一対のベルトで搬送物の一端側を両側より
挟み込んでほぼ垂直に吊り下げた状態へと姿勢変換する
ことができる。
【0060】また、請求項4記載の発明に係る搬送装置
によれば、搬送物のピッチ調整手段として、搬送物を挟
み込んで搬送手段よりも高速で搬送する一対のベルトプ
ーリ装置としたため、搬送手段により間隔が詰められて
搬送される搬送物を、搬送手段よりも高速の一対のベル
トプーリ装置により挟み込んで搬送して、その高速搬送
により搬送物を分離し搬送物の搬送ピッチを調整するこ
とができる。従って、設備の大型化を招くといった問題
や作業性が悪くなるといった問題を解消することができ
る。
によれば、搬送物のピッチ調整手段として、搬送物を挟
み込んで搬送手段よりも高速で搬送する一対のベルトプ
ーリ装置としたため、搬送手段により間隔が詰められて
搬送される搬送物を、搬送手段よりも高速の一対のベル
トプーリ装置により挟み込んで搬送して、その高速搬送
により搬送物を分離し搬送物の搬送ピッチを調整するこ
とができる。従って、設備の大型化を招くといった問題
や作業性が悪くなるといった問題を解消することができ
る。
【0061】請求項5記載の発明に係る搬送装置によれ
ば、搬送手段側において、一方のベルトプーリ装置のプ
ーリを他方のベルトプーリ装置のプーリに対し搬送物の
搬送方向にオフセット配置し、かつ、搬送物を挟み込ん
で搬送する一対のベルトを互いに異なる搬送速度で駆動
するため、請求項4記載の発明により得られる効果に加
えて、搬送物を一方のベルトに先に接触させて、搬送物
に向きを変えるきっかけを与えることができるととも
に、一対のベルト間において、向きを変えながら搬送物
を搬送することができるといった利点が得られる。従っ
て、詰められて搬送される搬送物を向きの変更により確
実に離しながら、高速搬送によるピッチ拡大を伴って搬
送することができる。
ば、搬送手段側において、一方のベルトプーリ装置のプ
ーリを他方のベルトプーリ装置のプーリに対し搬送物の
搬送方向にオフセット配置し、かつ、搬送物を挟み込ん
で搬送する一対のベルトを互いに異なる搬送速度で駆動
するため、請求項4記載の発明により得られる効果に加
えて、搬送物を一方のベルトに先に接触させて、搬送物
に向きを変えるきっかけを与えることができるととも
に、一対のベルト間において、向きを変えながら搬送物
を搬送することができるといった利点が得られる。従っ
て、詰められて搬送される搬送物を向きの変更により確
実に離しながら、高速搬送によるピッチ拡大を伴って搬
送することができる。
【0062】請求項6記載の発明に係る搬送装置によれ
ば、一対のベルトプーリ装置において、搬送物を挟み込
んだ状態で容易に弾性変形する弾性体層をベルト基材の
外周に有したベルトを用いるため、請求項3、5または
6記載の発明により得られる効果に加えて、搬送物を挟
み込んで搬送する際に、ベルト基材外周の弾性体層が搬
送物との接触により容易に弾性変形して、搬送物を保護
することができるとともに、搬送物の抜け落ちを防止す
ることができるといった利点が得られる。
ば、一対のベルトプーリ装置において、搬送物を挟み込
んだ状態で容易に弾性変形する弾性体層をベルト基材の
外周に有したベルトを用いるため、請求項3、5または
6記載の発明により得られる効果に加えて、搬送物を挟
み込んで搬送する際に、ベルト基材外周の弾性体層が搬
送物との接触により容易に弾性変形して、搬送物を保護
することができるとともに、搬送物の抜け落ちを防止す
ることができるといった利点が得られる。
【0063】また、請求項7記載の発明に係る搬送装置
によれば、搬送手段による搬送物の上端側の移動経路に
沿って紐を供給する紐供給手段が、上下方向移動自在な
スライド部材に対し、紐が掛けられるプーリ部材を回転
自在に組み付けるとともに、錘部材を着脱自在で重量調
節自在に組み付けることにより、紐に所定張力を付与す
る張力付与機構を有しているため、つまり、スライド部
材に設けたプーリ部材に掛けられた紐が供給される際
に、重量調節された錘部材を設けたスライド部材の上下
動により均一な紐の張力を得ることができ、こうして所
定張力が付与された紐を、縒りや太さや扁平などの形状
状態に拘わらず、供給経路での紐の引っ掛かりや詰まり
の発生を無くして、搬送物の上端側の移動経路に沿わせ
て確実に供給することができる。
によれば、搬送手段による搬送物の上端側の移動経路に
沿って紐を供給する紐供給手段が、上下方向移動自在な
スライド部材に対し、紐が掛けられるプーリ部材を回転
自在に組み付けるとともに、錘部材を着脱自在で重量調
節自在に組み付けることにより、紐に所定張力を付与す
る張力付与機構を有しているため、つまり、スライド部
材に設けたプーリ部材に掛けられた紐が供給される際
に、重量調節された錘部材を設けたスライド部材の上下
動により均一な紐の張力を得ることができ、こうして所
定張力が付与された紐を、縒りや太さや扁平などの形状
状態に拘わらず、供給経路での紐の引っ掛かりや詰まり
の発生を無くして、搬送物の上端側の移動経路に沿わせ
て確実に供給することができる。
【図1】本発明を適用した一例としての搬送装置の構成
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図2】図1の搬送装置を手前側から示した正面図であ
る。
る。
【図3】図1の搬送装置における姿勢変換手段以降を拡
大して示した平面図である。
大して示した平面図である。
【図4】図3の姿勢変換手段以降を手前側から示した正
面図である。
面図である。
【図5】ベルトの構造を示した縦断面図である。
【図6】スクレーパを示した縦断面図である。
【図7】姿勢変換手段を構成する一対のベルトプーリ装
置を示した側面図である。
置を示した側面図である。
【図8】(a)は搬送手段とピッチ調整手段との関係を
示した概略平面図で、(b)は搬送手段で搬送される葉
たばこの茎の向きを示した概略平面図、(c)はピッチ
調整手段に受け渡された葉たばこの茎の向きを示した概
略平面図である。
示した概略平面図で、(b)は搬送手段で搬送される葉
たばこの茎の向きを示した概略平面図、(c)はピッチ
調整手段に受け渡された葉たばこの茎の向きを示した概
略平面図である。
【図9】搬送手段とピッチ調整手段との関係の比較例と
して両側のプーリを揃えた配置例を示した概略平面図で
ある。
して両側のプーリを揃えた配置例を示した概略平面図で
ある。
【図10】図7の一対のベルトプーリ装置のプーリの配
置を示すもので、(a)は上側のベルトを掛けるプーリ
の配置を示した図、(b)は下側のベルトを掛けるプー
リの配置を示した図である。
置を示すもので、(a)は上側のベルトを掛けるプーリ
の配置を示した図、(b)は下側のベルトを掛けるプー
リの配置を示した図である。
【図11】本発明を適用した他の実施の形態例としての
搬送装置の構成を示す平面図である。
搬送装置の構成を示す平面図である。
【図12】図11の搬送装置を手前側から示した正面図
である。
である。
【図13】図11の搬送装置における姿勢変換手段以降
を拡大して示した平面図である。
を拡大して示した平面図である。
【図14】図13の姿勢変換手段以降を手前側から示し
た正面図である。
た正面図である。
【図15】本発明を適用した紐供給装置の構成を示す斜
視図である。
視図である。
1 葉たばこ(搬送物) 1a 葉元部 1b 葉肉部 1c 中骨 2 給葉コンベア部(供給手段) 3 90°ひねり部(姿勢変換手段) 4 ピッチ調整手段 5 搬送部(搬送手段) 6 分離部 7 ピッチ調整部 8 搬入搬出部 9 ミシン部 11 ベルトコンベア 12 葉元部ガイド(ガイド部材) 13,14 駆動プーリ 15 サンドイッチ補助プーリ 16,17 従動プーリ 18,19 ソフトトップVベルト 21,22,24 ベルトひねり角度保持プーリ 23,25 ベルトひねり角度保持プーリ(片鍔プー
リ) 26 葉先ガイド 27 ベルト基材 28 弾性体層 31,32 駆動プーリ 33,34 従動プーリ 35,36 ソフトトップVベルト 37 ブラシ(異物除去手段) 38 スクレーパ(異物除去手段) 41,42 従動タイミングプーリ 43,44 アイドラータイミングプーリ 45,46 駆動タイミングプーリ 47,48 ソフトトップタイミングベルト 51,52 従動プーリ 53,54 駆動プーリ 55,56 ソフトトップVベルト 61,62 従動プーリ 63,64 駆動プーリ 65,66 ソフトトップVベルト 67,68 ミシン搬送スタート信号センサ(搬送物検
出手段) 69 紐 70 紐供給手段 71 紐繰り出し手段 72 紐緩み取り手段 73 紐絡み解き手段 74 紐張力付与手段 75 紐送り込み手段 76 紐切断手段 93 レール板(固定部材) 94 スライド板(スライド部材) 95 紐案内プーリ 96 錘支え棒 97 錘部材 101 紐引き出し弾性体ローラ 102 紐押え剛性体ローラ
リ) 26 葉先ガイド 27 ベルト基材 28 弾性体層 31,32 駆動プーリ 33,34 従動プーリ 35,36 ソフトトップVベルト 37 ブラシ(異物除去手段) 38 スクレーパ(異物除去手段) 41,42 従動タイミングプーリ 43,44 アイドラータイミングプーリ 45,46 駆動タイミングプーリ 47,48 ソフトトップタイミングベルト 51,52 従動プーリ 53,54 駆動プーリ 55,56 ソフトトップVベルト 61,62 従動プーリ 63,64 駆動プーリ 65,66 ソフトトップVベルト 67,68 ミシン搬送スタート信号センサ(搬送物検
出手段) 69 紐 70 紐供給手段 71 紐繰り出し手段 72 紐緩み取り手段 73 紐絡み解き手段 74 紐張力付与手段 75 紐送り込み手段 76 紐切断手段 93 レール板(固定部材) 94 スライド板(スライド部材) 95 紐案内プーリ 96 錘支え棒 97 錘部材 101 紐引き出し弾性体ローラ 102 紐押え剛性体ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 信義 栃木県小山市大字出井1900 日本たばこ産 業株式会社葉たばこ研究所内 (72)発明者 和田 英昭 島根県八束郡宍道町大字佐々布2207番地1 株式会社中島製作所内 (72)発明者 和田 幹雄 島根県八束郡宍道町大字佐々布2207番地1 株式会社中島製作所内 (72)発明者 ▲葛▼西 修 島根県八束郡宍道町大字佐々布2207番地1 株式会社中島製作所内 (72)発明者 大谷 博行 島根県八束郡宍道町大字佐々布2207番地1 株式会社中島製作所内 Fターム(参考) 4B043 AA00
Claims (7)
- 【請求項1】オーバーラップさせて並べた搬送物をほぼ
水平状態で供給する供給手段と、 この供給手段から搬送物を一端側で挟み込んでほぼ垂直
に吊り下げた状態に姿勢変換させながら搬送する姿勢変
換手段と、 を備えたこと、を特徴とする搬送装置。 - 【請求項2】オーバーラップさせて並べた搬送物をほぼ
水平状態で供給する供給手段と、 この供給手段から搬送物を一端側でほぼ垂直に吊り下げ
た状態に姿勢変換させながら搬送する姿勢変換手段と、 この姿勢変換手段により姿勢変換された搬送物を一端側
でほぼ垂直に吊り下げた状態で搬送物を分離し搬送物間
のピッチを調整しながら搬送するピッチ調整手段と、 を備えたこと、を特徴とする搬送装置。 - 【請求項3】前記姿勢変換手段は、 ほぼ水平状態で供給された搬送物を一端側で挟み込んで
搬送する一対のベルトプーリ装置により構成されて、 搬送物を一端側で挟み込む一対のベルトが搬送物の一端
側を上下より挟み込む状態から両側より挟み込む状態に
変化するひねり形状の搬送経路を有すること、を特徴と
する請求項1または2記載の搬送装置。 - 【請求項4】搬送物を分離し搬送物間のピッチを調整し
ながら搬送するピッチ調整手段を備え、 このピッチ調整手段は、 搬送物を搬送する搬送手段と、 この搬送手段により搬送される搬送物を挟み込んで搬送
手段よりも高速で搬送する一対のベルトプーリ装置と、 からなること、を特徴とする搬送装置。 - 【請求項5】前記一対のベルトプーリ装置は、 前記搬送手段側において、一方のベルトプーリ装置のプ
ーリが他方のベルトプーリ装置のプーリに対し搬送物の
搬送方向にオフセット配置されていて、 搬送物を挟み込んで搬送する一対のベルトが互いに異な
る搬送速度で駆動されること、を特徴とする請求項4記
載の搬送装置。 - 【請求項6】前記ベルトプーリ装置において、 前記ベルトは、一対のベルトにより搬送物を挟み込んだ
状態で容易に弾性変形する弾性体層をベルト基材の外周
に有すること、を特徴とする請求項3、4または5記載
の搬送装置。 - 【請求項7】搬送物を上端側で挟み込んで搬送する搬送
手段と、 この搬送手段による搬送物の上端側の移動経路に沿って
所定の張力を付与した状態で紐を供給する紐供給手段
と、 を備え、 前記紐供給手段は、 固定部材に対し上下方向に移動自在に組み付けられたス
ライド部材と、 このスライド部材に回転自在に組み付けられて、紐が掛
けられるプーリ部材と、 前記スライド部材に着脱自在で重量調節自在に組み付け
られる錘部材と、 からなり、紐に所定張力を付与する張力付与機構を有す
ること、を特徴とする搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11008072A JP2000201665A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11008072A JP2000201665A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000201665A true JP2000201665A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11683149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11008072A Pending JP2000201665A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000201665A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114468333A (zh) * | 2020-11-12 | 2022-05-13 | 秦皇岛烟草机械有限责任公司 | 一种烟叶分料调形设备 |
-
1999
- 1999-01-14 JP JP11008072A patent/JP2000201665A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114468333A (zh) * | 2020-11-12 | 2022-05-13 | 秦皇岛烟草机械有限责任公司 | 一种烟叶分料调形设备 |
CN114468333B (zh) * | 2020-11-12 | 2024-05-28 | 秦皇岛烟草机械有限责任公司 | 一种烟叶分料调形设备 |
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